398: 2017/06/23(金) 00:29:09.44 ID:TLVofJMe0

―執務室― 

提督「十戦四勝四敗二分け。最後に焦りすぎて自分のを倒さなければ勝ち越していたんだが……」

提督「少し悔しいがまあいい。次の時に再戦だ」

下2

400: 2017/06/23(金) 00:51:57.00 ID:LsKrVpmw0
夕張と明石製の提督専用46cm単装砲(硬質ゴム弾のみ装填可能)を使って大和長門と狙撃勝負
艦隊これくしょん -艦これ- おねがい!鎮守府目安箱 1 (電撃コミックスNEXT)
403: 2017/06/24(土) 02:42:37.17 ID:znEVc4uU0
―演習場―

提督「来たか、大和に長門」

大和「果たし状……とはなんでしょうか」

長門「まさか直接戦うなどとは言わないよな」

提督「まさか。今回は狙撃対決だ」

大和「狙撃……? すみません、私はあんまり銃に自信はないのですが」

提督「何を言っている。そっちに合わせるに決まっているだろう」

大和「?」

長門「もしや、提督の隣にあるその単装砲は……」

提督「ご名答。俺用に作られた夕張と明石の共同開発作品、46cm単装砲だ!」

大和「た、戦うなんて言いませんよね?」

提督「ゴム弾しか出ないらしいし、無理だろ」

大和「ほっ……」

404: 2017/06/24(土) 02:43:02.97 ID:znEVc4uU0
長門「まあ、狙撃勝負というのもたまにはいいだろう。大和はどうだ?」

大和「私もかまいませんよ」

提督「よし、ならば的はあそこに見えるやつだ。交互に撃って、当てれるかが勝負だ」

長門「思ったより距離があるな……」

大和「的も大きくないですし、意外と難しそうですね」

提督「では、まず俺からいくぞ」

長門「お手並み拝見だな」

提督「……」ドンッ

大和「あ、ああー、惜しいですね」

長門「しかし予想以上だ。練習したのか?」

提督「試し打ちくらいはな。しかし、少し距離感に問題があったな。次はあてる」

405: 2017/06/24(土) 02:43:42.31 ID:znEVc4uU0
大和「これは油断できませんね。では……」ドンッ

長門「命中か。さすがは大和」

大和「そんな、たまたまですよ」

提督「クリーンヒットをさせてよく言う。じゃあ、次は長門だ」

長門「大和が成功したんだ。ビッグセブンとして、負けていられない……な!」ドンッ

大和「長門さんもお上手です」

長門「いや、狙いより少しずれている。こちらも計算不足だったようだ」

提督「ふむ、思ったより二人ともやるな。ならば、出し惜しみは無しにしよう」

長門「出し惜しみだと?」

提督「ぽちっとな」

ウィーン

大和「的がいくつも出て動き出しました……」

長門「なるほど。これならやりがいがあるな」

提督「ふっ、ここからが本当の勝負だ」

406: 2017/06/24(土) 02:44:26.23 ID:znEVc4uU0
―執務室―

提督「さすがに二人には勝てないかー。使い慣れている装備だし、当然か」

提督「せめてもうちょっと命中率を上げないと、効果のある装備を作ってもらっても戦闘には出られんな。うむ」

下2

401: 2017/06/23(金) 00:51:59.22 ID:9EkqHwiv0
吹雪、神風と商品レビューごっこ

409: 2017/06/25(日) 01:58:25.90 ID:qUcTp5fSO
提督「商品レビューを頼まれたから、手伝ってほしい」

吹雪「商品レビュー? 明石さんのですか」

神風「いろいろ作っているらしいわね。どんなものかはあまり見たことないけれど」

提督「そんなところだ。仕入れたものがあんまり売れないから、売れそうなキャッチコピーがほしいらしい」

吹雪「そうですか。その仕入れたものとは?」

提督「デスソース」

吹雪「売れませんよ!」

神風「デスソースが売れそうなキャッチコピーってなに……」

提督「俺もさすがにデスソースが売れそうとは思わなくてなぁ。それで、何かないかなと」

吹雪「なんでそんなものを仕入れたのかって感じです」

410: 2017/06/25(日) 01:59:00.57 ID:qUcTp5fSO
提督「そこをなんとか」

吹雪「そうですね……ならば、誰かを狙い撃ちにした感じのキャッチコピーはどうですか?」

神風「だれかって、うちにデスソースを買いそうな人っていたかしら……」

提督「これを食べれば戦艦になれます! 辛さ三千倍のその痛みは夢の後追いとなりました! とか?」

吹雪「それはかわいそうなのでやめてください」

神風「本気にしたら大変なことになるわよ」

提督「冷静に考えたらそうだな。天龍辺りも引っかかりそうだが……」

吹雪「その前に引っかかる人を考えてください」

神風「そうそう……え、天龍さんが引っかかるのはいいの?」

411: 2017/06/25(日) 01:59:35.70 ID:qUcTp5fSO
提督「なら本当に戦艦を狙うか。これを食べれば筋力アップ、とか」

吹雪「真っ赤なウソじゃないですか」

提督「デスソースだけに赤いってか」

神風「さむっ」

吹雪「うーん、さっきの司令官の言葉を借りて、戦艦としての度胸試し! 提督自身ですら火を噴き悶絶をした凶悪作品! みたいな感じがいいんじゃないですか」

提督「俺を引き合いに出しても売れないんじゃないか?」

吹雪「いろいろ狙った結果ですから」

神風「いろいろ……なるほど。すごく考えられているわ」

提督「えぇ? まあ、神風も同感ならそれでいいが」

吹雪「間違いなく売れますよ!」

神風(多分被害にあうのは買った人だけじゃないけど……)

412: 2017/06/25(日) 02:00:26.58 ID:qUcTp5fSO
~~~~~~~~

提督「うん、相談してよかった。面白そうな意見を聞けた」

提督「しかし、大体俺を引き合いに出していたのはどういうことなのだろうか」

下2

339: 2017/06/13(火) 01:53:16.88 ID:GaMSol5qo
傘チャンバラトーナメント開催

415: 2017/06/25(日) 21:34:16.71 ID:pd/ZAkH00
―トレーニング場―

提督「傘が予想以上に余ったらしいのでチャンバラをする」

霞「ふーん」

提督「……止めないのか?」

霞「最近は比較的真面目にしてるし、これくらいじゃ怒らないわよ」

提督「珍し……」

霞「怒られたいの?」

提督「めっそうもない。えっと、まず適当に組んだトーナメント表では……俺と武蔵……」

武蔵「まさかこんなところで直接対決をすることになるとはな」

提督「誰だこんなトーナメント表を作ったのは!」

明石「くじ引きで作りました」

提督「明石ぃ!」

416: 2017/06/25(日) 21:35:01.00 ID:pd/ZAkH00
武蔵「さあ、試合を始めるぞ」

提督「る、ルールはわかっているよな?」

武蔵「無論だ。相手に一撃を加えるか、獲物を折った方が勝ちだ」

提督「一撃だぞ! わかってるな!」

武蔵「何を心配している?」

提督「絶対武蔵は興が乗ったら一発じゃ済まなくなるからな」

武蔵「そんなことはない。なぜなら、一撃で沈めるからだ!」ビュッ

提督「あぶなっ!」サッ

バキッ

武蔵「……やはり、傘では脆いな」

提督「完全に頃す気の振りだっただろ!」

417: 2017/06/25(日) 21:35:42.52 ID:pd/ZAkH00
~~~~~~~~

提督「ふっ、お前が最後まで残ったか」

天龍「武器が変わったくらいで力は見誤らないぜ」

提督「戦艦組は力の入れすぎでバッキバキに壊すからな……」

天龍「全員参加しているわけじゃないから、鎮守府全員だったらわからないけどな」

提督「わざわざこんなのに参加している時点でお察しだ」

天龍「へっ、かもな。……ん? その言い方だと……」

提督「じゃあ、そろそろ始めようか」

天龍「ああ」

提督「五十鈴対天龍、始め!」

五十鈴(どうして自分がやるかのように振る舞っていたのかしら……)

418: 2017/06/25(日) 21:36:34.80 ID:pd/ZAkH00
―執務室―

提督「安物の傘だし、全力で振り続けてたらそりゃ折れる」

提督「つまり、大体不燃焼で終わっていた。まあ傘自体は消化できたが」

下2

402: 2017/06/23(金) 00:52:00.57 ID:clprIav3O
春雨とピクニック

421: 2017/06/27(火) 02:24:11.39 ID:auqGx5ti0
―公園―

提督「なんだかんだ公園が一番手軽にピクニックができて好きなんだが、春雨はどうだ?」

春雨「私も好きですよ。ここの公園は静かで、ゆっくりできますから」

提督「うんうん。俺も同感だ」

春雨「それより、二人きりというのが……」

提督「二人でピクニックって初めてか」

春雨「は、はい、そうですね」

提督「昼にするには早いな……春雨、何かしたいことがあるか?」

春雨「したいこと、と言われましても……」

提督「いきなり言われても思いつかないか。なら、キャッチボールでもどうだ」

春雨「はい、いいと思います」

422: 2017/06/27(火) 02:24:42.15 ID:auqGx5ti0
提督「よーし、じゃあ行くぞ」

春雨「どうぞ!」

提督「ほれっ」

春雨「わっ……と。次は私ですね」

提督「思いっきり投げてもいいぞ」

春雨「そんなことしませんよ。はいっ」

提督「よっと。なかなかコントロールもいいじゃないか」

春雨「そうですか? えへへ……」

提督「春雨と二人で外でこうするのも、今までなかったな」

春雨「そうですね。でも、料理を教えてくれたりしましたから」

提督「なら、その上げた料理で舌鼓をうたせてくれよ? 期待しているから」

春雨「じ、自信はないですけど……頑張ります!」

423: 2017/06/27(火) 02:25:14.16 ID:auqGx5ti0
~~~~~~~~

提督「ほうほう。てっきり春雨が入っているのかと思ったが」

春雨「さすがにお弁当に春雨は入れませんよ!」

提督「そうか? 麻婆ではないだけで入っていることもあるけど」

春雨「その、春雨を食べてもらうのなら、もっとしっかりと味わってほしいですから……」

提督「なるほど。余計なことを言って悪かったな」

春雨「い、いえ!」

提督「それなら春雨はまた今度にして……まずはこのお弁当をいただくか」

春雨「はい。春雨のお弁当、食べてください!」

提督「お……うん。おいしい。しかも俺の好物ばかり」

春雨(鳳翔さんから教えてもらいましたから)

提督「食が進む進む。うま、うま」

424: 2017/06/27(火) 02:26:13.95 ID:auqGx5ti0
―執務室―

提督「いただくだけってのはちょっとあれだな……」

提督「今度こっちからも何か御馳走するか。うん、そうしよう」

下2

425: 2017/06/27(火) 05:42:12.74 ID:Tk4ymL5LO
二航戦とスカイダイビング

427: 2017/06/28(水) 02:50:53.89 ID:S8VHFsk60
―上空―

飛龍「おー、結構高いところまで来たね」

提督「初心者ならこのくらいだな」

蒼龍「いえいえ! どうしてこんなことになっているんですか!?」

飛龍「スカイダイビングじゃないの?」

蒼龍「理由!」

提督「理由って言ったって、最近調子が出ないから艦載機に乗る妖精さんの気持ちになってみようって話になって」

飛龍「それでスカイダイビングだっけ」

蒼龍「おかしいですよね!」

提督「と言われても、今更なぁ」

飛龍「だね」

428: 2017/06/28(水) 02:52:32.73 ID:S8VHFsk60
蒼龍「今なら引き返せますよ!」

提督「いや、もうお金も払ってるし、もったいないだろ」

蒼龍「も、もったいないって……」

飛龍「で、そろそろ行ってもいい?」

提督「ああ。まずは俺から飛ぶよ。とうっ」バッ

蒼龍「本当に行った……」

飛龍「ま、蒼龍は蒼龍の判断に任せるから。じゃあね!」バッ

蒼龍「あ、ああぁ……もう知らないから!」バッ

429: 2017/06/28(水) 02:53:09.60 ID:S8VHFsk60
~~~~~~~~

提督「いやぁ、無事にパラシュートも開けたしよかったな」

飛龍「大体こういう展開だと開かないって感じだと思ったよ」

提督「はは、ありそう」

蒼龍「……」

飛龍「蒼龍? なんだかげっそりしてるけど」

蒼龍「むしろこっちからすると、なんで笑っていられるのか不思議なんだけど……」

提督「だって楽しいだろ?」

飛龍「しかもわくわくしたでしょ?」

蒼龍「うぅ、本当になんでこの二人に付き合ったんだろ……」

提督「じゃあ、蒼龍は楽しくなかったか?」

蒼龍「……実は、ちょっとだけ」

飛龍「あはは、蒼龍も同じだって!」

430: 2017/06/28(水) 02:53:36.66 ID:S8VHFsk60
―執務室―

提督「ああいうのもたまにはいいな!」

提督「蒼龍みたいな初心者が一人で飛ぶことはありえないが……今回は特例だな!」

下2

432: 2017/06/28(水) 03:38:31.90 ID:7g8Tb51PO
妙高、飛鷹、千代田、ザラとお酒を呑む

433: 2017/06/29(木) 00:55:01.73 ID:TrlPY1oQ0
―鳳翔の店―

妙高「では、乾杯しましょうか」

飛鷹「ええ、そうね」

千代田「千代田としては千歳お姉もいてほしかったんだけど……」

ザラ「今回はしょうがないですよ」

提督「……なーんか異様だと思ったら、いつものメンバーじゃないのか」

妙高「提督、こんばんは」

提督「ああ。相席させてもらうな」

千代田「あ、ちょっとこっちに寄らないでよ」

ザラ「こちらが空いてますよ」

434: 2017/06/29(木) 00:55:52.37 ID:TrlPY1oQ0
提督「よいしょ。んで、この集まりは?」

飛鷹「ほら、私たちの姉妹ってあれじゃない。お酒が大好きというか、飲兵衛というか」

妙高「だからといいますか、それをネタに私たちも飲んでみませんかってことになったんです」

提督「なるほど。確かにすっごい飲むからな、お前らの姉妹は」

千代田「千歳お姉も、そこだけは弱点なのよね」

妙高「私のほうも悪酔いさえしなければいいんですけどね」

飛鷹「それなら全然いいんだけど、隼鷹はねぇ……」

ザラ「それをいうならポーラのほうが……」

飛鷹「そっちは隠そうとするだけまだましじゃない。私のほうは大っぴらに飲むのよ」

ザラ「隠しきれないほど飲む方が駄目だと思いますけど」

提督「どんな張り合いの仕方だ」

435: 2017/06/29(木) 00:57:08.33 ID:TrlPY1oQ0
妙高「とりあえず、節度を持って飲めばこちらも何も言いませんからね」

飛鷹「結局のところ、それに尽きるのよね」

提督「ふうん。大変なんだな」

ザラ「提督もご迷惑をかけられたこともありますよね?}

提督「あー、確かに被ってはいるが、潰れるまで飲むからあん分くらい覚えていないことも多いしなー」

妙高「それはよくないですよ。提督も節度を保ってください」

提督「わかってるよ。だから、今回は大丈夫だな」

千代田「千歳お姉は無理にお酒を勧めないし、今回も危ないんじゃないの?」

提督「えぇ、あれで千歳も押しが強いんだぞ」

千代田「なら、今日見定めるんだから」

提督「おう、いくらでも見てこい」

飛鷹「さりげなく入ってくるのがうまいわね」

妙高「ふふ、いいじゃないですか」

436: 2017/06/29(木) 00:59:09.23 ID:TrlPY1oQ0
―執務室―

提督「……本当に節度を保ったままだった。なんというか、姉妹でああも飲み方に違いが出るもんだな」

提督「というか、姉妹で飲むことないんじゃないだろうか。ペース違いすぎるだろ」

下2

407: 2017/06/24(土) 03:16:50.20 ID:2Png/rzrO
五月雨と雨乞いをする

439: 2017/06/30(金) 03:01:28.91 ID:skauZkNT0
提督「さあ、雨乞いをするぞ!」

五月雨「え、ど、どうしてですか?」

提督「梅雨だからな!」

五月雨(予想外の答えです……)

提督「最近雨が降らないだろ。ここはひとつ季節を感じたいと思って」

五月雨「そういうことですか……でも、雨乞いって何をするんですか?」

提督「え? 五月雨って名前くらいだから何か知ってるんじゃないのか」

五月雨「知らないですよ!」

提督「えー」

440: 2017/06/30(金) 03:01:54.49 ID:skauZkNT0
五月雨「提督のほうが知っていそうじゃないですか?」

提督「といっても、テルテル坊主を逆に吊るくらいしか知らないしなぁ」

五月雨「テルテル坊主……」

提督「……なんだ、作ってみたいのか」

五月雨「え、その……はい!」

提督「いや、それでいいのならそれをやってみよう。五月雨がするとご利益がありそうだし」

五月雨「ご利益なんてないですから!」

提督「作ってみればわかるだろう。ほら、ティッシュと輪ゴムだ」

五月雨「こんなにたくさん……あれ、もしかして最初からそのつもりでした?」

提督「案としてはあったからな!」

441: 2017/06/30(金) 03:03:02.76 ID:skauZkNT0
~~~~~~~~

五月雨「できました!」

提督「ほう、どれどれ……頭にティッシュを詰めていないからスカスカだぞ」

五月雨「あっ!」

提督「相変わらずドジだなぁ。でもこれでもいいから吊っておこう」

五月雨「い、いいんですか?」

提督「ほら、なんか悲しそうな表情から雨が降り注ぎそうだろ?」

五月雨「え、と……褒めてないですよね!」

提督「ははは、その通りだ。さあ、次も頼むぞ」

五月雨「うぅ、ちょっとしたうっかりでしたのに……」

提督(それをドジというのではないだろうか)

442: 2017/06/30(金) 03:03:49.57 ID:skauZkNT0
~~~~~~~~

ザーザー

提督「……まさか本当に大雨が降るとは」

提督「これだけ雨が降っている以上はみんなお休みだな。よし、俺も休める!」

下2

444: 2017/06/30(金) 04:20:49.05 ID:I+L786jW0
龍鳳とタルパ作りに励む

445: 2017/07/01(土) 03:06:38.87 ID:L5NuTdjA0
―龍鳳の部屋―

提督「タルパって知ってるか?」

龍鳳「いえ、初めて聞きますけど……」

提督「人工未知霊体のことで、まあ霊体を生み出す秘術ってところか」

龍鳳「れ、霊体ですか。なんだか恐ろしそうですね」

提督「そんなに恐ろしいものじゃないと思うぞ。つまるところ、イマジナリーフレンドみたいなものだ」

龍鳳「そういわれると、恐ろしくはないですけど……作れるんですか?」

提督「わからん。だからこそ、作ってみようかと思ってな」

龍鳳「危険はないんですよね?」

提督「危険な要素あるか? まあ危なそうならそこでやめればいいだろう」

龍鳳「……わかりました。やってみましょう」

提督「よし来た!」

446: 2017/07/01(土) 03:07:11.85 ID:L5NuTdjA0
龍鳳「作り方はどうですか?」

提督「うーん、理想とする人物像を思い描くらしいぞ。細部まで丁寧に」

龍鳳「理想とする人物像……」

提督「人格も作り、動かす。慣れて来たら会話をしていく」

龍鳳「……」

提督「それをこなしていくと徐々に自分から乖離した存在になっていくとかなんとか」

龍鳳「……」

提督「うーむ、まず理想とする人物像が思い浮かばんな」

龍鳳「……」

提督「龍鳳?」

龍鳳「……はっ、え、な、なんですか?」

提督「いや、ぼーっとしていたみたいだけど。もしかして、もう成功したのか」

龍鳳「い、いえ、そういうわけではないのですが」

447: 2017/07/01(土) 03:07:56.50 ID:L5NuTdjA0
提督「うーむ……やっぱ難しいよな。まず理想っていうのがなかなか思い浮かばん」

龍鳳「そ、そうです、か?」

提督「うん? つまり龍鳳はもう理想とする人物像を思い描けれたのか」

龍鳳「あの、その、間違ってはないんですが……えっと」

提督「? ……あ、もしかして現実にいる人が理想像になったのか」

龍鳳「え!? そそ、それは……!」

提督「おすすめはしないらしいぞ。現実にいる人と影響する可能性があるらしいからな」

龍鳳「う……」

提督「つまり俺たちにはタルパは必要ないってことだな。鳳翔はある意味で最高の理想像だしな」

龍鳳「はい……鳳翔さん?」

提督「龍鳳の理想像だろ?」

龍鳳「え……は、はい! そうなんです!」

提督「?」

龍鳳(思い浮かんだのが提督だったなんて、言えません……!)

448: 2017/07/01(土) 03:09:39.55 ID:L5NuTdjA0
―執務室―

提督「タルパなぁ。結構難しいらしいし、そう気軽にできそうなものじゃないよなぁ」

提督「ま、必要ないって結論が出たし、いいか」

下2

450: 2017/07/01(土) 05:13:13.01 ID:X059fRwc0
霞に日頃の感謝の言葉を贈りながらデフォルメされた霞人形とガーネットのネックレスをプレゼントする

451: 2017/07/02(日) 00:35:26.98 ID:Hk0+2z0D0
霞「入るわよ」ガチャ

提督「! ど、どうした? きちんとやることはやっているぞ」

霞「監視に来たわけじゃないわよ。あんたが来いって書置きをしたんじゃない」

提督「え? あ、そうだったか。うーむ、ちょっと早いな……」

霞「ちょっと早い?」

提督「こっちはできているから渡すべきか……しかしなぁ……」

霞「……」

提督「そんな怪訝そうな顔をするな。ほら、こんな俺を支えてくれて、それでいてこっちとしてはお世話になりっぱなしだろ。今日はその感謝をしようと思ってたんだ」

霞「よくわからないんだけど、それだけなら戻るわよ」

提督「ああ、いや、やっぱり待て。これだけでも渡しておくか」ゴソゴソ

霞「早くしてよね。こっちも忙しいんだから」

提督「そんな忙しい秘書官に……」
明石「お届けに参りましたー!」

452: 2017/07/02(日) 00:35:59.17 ID:Hk0+2z0D0
提督「……遅いぞ」

明石「あれ、少し遅れちゃいました? すみませーん」

提督「すみませーんってお前な……」

明石「まあまあ、こっちだってお眼鏡にあうものをきちんと見つけてきましたから。はい、確かに渡しましたよ」

提督「……よし、確認した。ありがとな」

明石「いえいえ。今後ともご贔屓に」

霞「……よくわからないんだけど、とりあえずご贔屓にって明石は工作艦じゃなかった?」

提督「最近売店のおばちゃんと化してるよな。触れてやるな」

453: 2017/07/02(日) 00:36:25.18 ID:Hk0+2z0D0
霞「ええ……で、要件は。さっきの会話が何か関係しているみたいだけど」

提督「あーうむ。今までも何度かやったと思うが、後に残るものとして感謝の気持ちを授けようと思ってな」

霞「感謝? そういうのはあんたがちゃんとすれば……え」

提督「自作霞ちゃん人形だ! デフォルメも可愛らしく作った自信作だ!」

霞「……はぁぁ~」

提督「おおう、めっちゃ深いため息」

霞「そりゃ溜息もつくわよ。こんなことに時間を使って……」

提督「む、お気に召さなかった様子か。ならばこっちはどうだ。特別に明石に仕入れてもらった宝石店のお墨付きのガーネットのペンダント!」

霞「しかも無駄遣いして……」

提督「えぇ!? そんなに気に入らなかったか?」

霞「……一応もらっておいてあげるわよ。ま、上官としてもっと精進しなさいな」

バタン

霞「……」


青葉(執務室から出てきた霞さんが顔を真っ赤にして口元を抑えて震えていらっしゃる!? これはとんでもない事件の香りがしますね……!)

454: 2017/07/02(日) 00:36:51.33 ID:Hk0+2z0D0
―執務室―

提督「うーむ、気に入らなかったのかなぁ。でも素直に受け取るってことは嫌がられたわけではないだろうけど」

提督「秘書官は気難しいなぁ……」

下2

449: 2017/07/01(土) 05:02:35.86 ID:asPaIvfDO
山風を愛でまくる

457: 2017/07/03(月) 03:18:48.46 ID:pUHp6QyL0
村雨「提督、山風とお話したことある?」

提督「何を突然。俺はお前たちの上官だぞ。会話位…………あれ、俺ってもしかしてちゃんと会話したことない?」

村雨「駄目よ~、あの子、そういうの気にするんだから」

提督「いやしかし、今の今まで向こうからのアプローチもなかったんだし、実はそこまで気にしてないのでは」

村雨「女心をわかっていないわねー」

提督「む、そういわれては黙っておれんな。よし、俺が機微に敏いということを見せてやろう!」ダッ

時雨「……何か目的があるのかな」

村雨「ふふ、ちょっとした姉心よ」

時雨「そっか」

458: 2017/07/03(月) 03:19:15.59 ID:pUHp6QyL0
―白露型の部屋―

提督「山風ーーー!!」

山風「!?」ビクッ

提督「今まで放っておいてごめんなぁあああああ!!」ガバッ

山風「な、なに……っ?」

提督「いやぁ、こうして話すことってほとんどなかっただろ。だから今までの分も思いっきり可愛がってやろうと思って」

山風「そういうの、いいから……」

提督「くっ、やはり触れ合わないまま時が経ってしまったせいで心が離れてしまっていたか……!」

山風「そういうことじゃ……ないんだけど……」

提督「だが心配するな。この大海原のような広い心をもって、お前の荒波を受け止めてやろう!」

山風(今日の暴走は、一段と酷くない……?)

459: 2017/07/03(月) 03:19:46.87 ID:pUHp6QyL0
提督「さあ、まずはこの飴ちゃんをあげよう」

山風「いきなり子ども扱い……?」

提督「そんなつもりはない。ただ、飴を食べると心が落ち着くという」

山風「嘘でしょ……」

提督「うむ、今考えた」

山風「……」

提督「しかし、お前を可愛がるのは嘘ではない! さあ、一緒に映画を見ようではないか」

山風「映画って何……?」

提督「アンパ○マン」

山風「絶対子ども扱いしてる……!」

提督「ははは、大人が見ても意外と感動する話だってあるんだぞ。そういきりたつな」ナデナデ

山風「むうぅ……」


村雨「ほら、楽しそうでしょ?」

時雨「楽しそうといえば、楽しそうなのかな」

460: 2017/07/03(月) 03:20:28.96 ID:pUHp6QyL0
―執務室―

提督「山風は意外としっかり付き合ってくれるような。態度は素っ気ないように見えるけど」

提督「きっと素直でいい子なのだろう」

下2

462: 2017/07/03(月) 04:58:05.31 ID:G1rUqT4A0
△様のコスプレをして初期艦組を追い回す
電は協力者で遭遇時、捕まって連れ去られる役

463: 2017/07/04(火) 03:05:12.60 ID:97qJmcYO0
―深夜・廊下―

吹雪「うん、ここも大丈夫」

叢雲「これで半分回ったわね。歩いてみれば、ここの鎮守府も広いものね」

五月雨「身近にあるものは意外と気づかないっていうからね」

漣「例えばご主人様への恋心とか?」

叢雲「そんなものないわよ!」

五月雨「身近にあるものほど……」

叢雲「五月雨!」

電「……」

吹雪「……? どうかしたの?」

電「なんだか、音が聞こえてきませんか?」

吹雪「音?」

464: 2017/07/04(火) 03:05:40.02 ID:97qJmcYO0
五月雨「そういえば、さっきから何かを引きずる音が……」

漣「くらーいところで何かを引きずる……いやー、ホラーのにおいがしますな」

叢雲「ホラーってなによ。どうせどこかの夜戦バカが戻ってきたとかそういうところでしょ」

吹雪「言い方としてはあれだけど……でも、そうかもしれないね」

五月雨「聞こえてきたのはそこの角からだよね? すみませーん」

「……」ズズ

『!!??』

吹雪「なななななにあれ!?」

漣「あ、あれは……!」

叢雲「また変なのが……早くいくわよ!」

電「……あっ」コケッ

吹雪「電ちゃんがこけた!」

漣「ここでこけるのは違う子じゃないと!」

五月雨「私のことじゃないよね?」

465: 2017/07/04(火) 03:06:06.69 ID:97qJmcYO0
「……」ヒョイッ
電「……」

漣「うーむ、いかに△様とはいえ、小さな女の子を担ぐこの絵面はまずいですな」

叢雲「なに冷静に見てるのよ!」

吹雪「ど、どうしよう……」

叢雲「とにかく緊急警報よ! すぐに連絡を……って、無線が届いていない!?」

漣「くぅー、夢にまで見たシチュエーション! ここから逃げる漣たちを追いかけて、その切れ味のいい鉈でバッサバッサと……!」

五月雨「あわわ、ど、どうしよ……」

吹雪「……」


「(なあ電、あいつら逃げないんだけど)」

電「(そりゃそうなのです)」


吹雪「……! あ、もしかして司令官ですね!」


「(しかもバレたぞ)」

電「(むしろ吹雪ちゃんが一番遅いのです)」

「(……え? もしかして最初からバレてた?)」

電「(初期艦組を舐めすぎなのです)」

466: 2017/07/04(火) 03:07:10.47 ID:97qJmcYO0
―執務室―

提督「叢雲は秘書官に連絡をしようとしていたらしい。ジャミングを張っておいてよかった……」

提督「たぶん明日にでも噂になって怒られるんだろうけど。ははは」

下2

468: 2017/07/04(火) 04:56:17.40 ID:PUg/Iw+P0
>>1の嫁艦をディナーへ誘う

469: 2017/07/05(水) 01:23:52.95 ID:PhZOfKIc0
提督「俺と、夜景の見える綺麗なレストランでディナーをとらないか?」

霞「……って言って、断られたのね」

提督「くうぅ、俺の何が悪かったんだ!」

霞「選んだ相手じゃないかしら。山城さんは傍目から見てて無理だとは思うわよ」

提督「だよな! 一人目に断られた後だから、そこまで深く考えてなかったよ!」

霞「で、ほかに誘ったのは」

提督「鳳翔、それと一緒にいた龍鳳」

霞「ほ……っ、まさか、二人にに断られるなんて、本当に何かやったんじゃないの?」

提督「いや、飲兵衛どもが店を使うからって」

霞「仕事優先ってわけね。爪の垢を煎じて飲ませたいわ」

提督「誰にだ?」

霞「あんたによ」

470: 2017/07/05(水) 01:24:19.53 ID:PhZOfKIc0
提督「それでしょうがなく次に暁を誘ったら」

霞「誘ったら?」

提督「予約を取っているレストランが年齢制限あったから無理だった」

霞「そこからなのね……って、一応私たちは年齢的には大丈夫だと思うんだけど」

提督「暁は無理だろ」

霞「そうね」

提督「だから次に響を誘ったんだけど、一人で誘われることに抵抗があったらしく断られた」

霞「あんた本当に人望ないわね」

471: 2017/07/05(水) 01:24:45.57 ID:PhZOfKIc0
提督「でだ、駆逐艦組はそんなこんなで無理だと思ったから赤城を誘ったんだが」

霞「断られたのね」

提督「そうだよ! 加賀と外食だってさ!」

霞「そこまで断られるなんて、もはや才能ね」

提督「嫌な才能だな!」

霞「そしてついさっき大和さんにも断られたと」

提督「すれ違いでお前が入ってきたからな……あ、そうだ」

霞「嫌よ」

提督「何も言ってないけど!?」

霞「生憎まだ仕事があるの。なくても行こうとは思わないけど」

提督「余計な一言! せっかく予約取ったのにどうするんだよ」

霞「知らないわよ。もう妖精さんでも連れて行ったら?」

提督「……それだ! じゃあ、早速誘ってくる!」ダッ

霞「……結局一人目って誰だったのかしら」

472: 2017/07/05(水) 01:25:28.67 ID:PhZOfKIc0
―執務室―

提督「妖精さんと行くディナーは楽しかったなぁ!」

提督「……いや、ちょっと自棄になりすぎた。ちょっと反省している」

下2

474: 2017/07/05(水) 01:53:26.62 ID:ngAGlKhD0
由良、鬼怒、阿武隈とショッピングに行く

475: 2017/07/06(木) 04:04:11.20 ID:A6IR5Cei0
提督「そういえば改二祝いに何もしてなかったな」

由良「え? ……気にしてないのかと思ってました」

提督「そんなわけないだろ。何かほしいものあるか?」

由良「何かほしいもの……突然言われても、ちょっと困ります、ね……」

提督「それなら出かけるか。デパートに行けば何かあるだろう」

由良「……て、提督さんと?」

提督「そりゃ、俺がいないと意味ないだろう。じゃあ……そうだな、昼食べたら行こうか」

由良「う、うん」

476: 2017/07/06(木) 04:04:38.08 ID:A6IR5Cei0
―デパート―

鬼怒「大きい! パない!」

阿武隈「前に来たことあるでしょ」

提督「あれが言いたかっただけじゃないか」

由良「……」

提督「どうした由良。なんだか氏んだ魚のような眼をしているが」

由良「いえ、なんでもないです……」

阿武隈「……あの」
鬼怒「ゲーセン行こうゲーセン!」

提督「プレゼントの見繕いだといっただろうが! ほら、アクセサリーショップ行くぞ!」

鬼怒「えー」

由良「……ま、提督さんらしい、かな」

477: 2017/07/06(木) 04:05:07.36 ID:A6IR5Cei0
~~~~~~~~

鬼怒「これ光るんだって!」

提督「だからどうしたよ」

鬼怒「え? 光るんだけど」

提督「……鬼怒ってこんなバカだったか?」

阿武隈「テンション上がっているだけだと思う……」

提督「そっか。で、由良は何か見つけたか?」

由良「いえ、特別これといったものは……」

提督「じゃあ服とかでもいいぞ。小物とか」

由良「……ううん。今回はこうしてみるだけ。何かをねだるのはまた今度、ね?」

提督「そうか? それでいいならいいが」

鬼怒「ねえねえ阿武隈、これとかよさそうじゃない?」

阿武隈(選ぶの手伝ってほしいといわれてついてきたけど、これ絶対邪魔になってるぅ……)

478: 2017/07/06(木) 04:05:55.32 ID:A6IR5Cei0
―執務室―

提督「なーんか全体的に盛り上がりに欠けたような……」

提督「やっぱり姉妹全員誘うべきだったな!」

下2

480: 2017/07/06(木) 06:12:37.46 ID:V3tc0V570
電ちゃんと最初期の頃の思い出に浸る

481: 2017/07/07(金) 02:50:03.96 ID:RmfCFMbE0
電「これで全部なのです」

提督「うむ。電の報告はわかりやすいな」

電「電はまだまだなのです」

提督「そうか? でも昔よりは全然わかりやすいぞ」

電「電だって成長しているのです」

提督「そうみたいだな。……昔はもっとかわいかったのになぁ」

電「含みのある言い方ですね……」

提督「そう聞こえるか? ははは」

電「むぅ……」

482: 2017/07/07(金) 02:50:33.91 ID:RmfCFMbE0
提督「あの頃は大変だったな……」

電「……そうですね。司令官さんもあのころはよく今とは違った無茶をしていたのです」

提督「無茶って言っても、あの頃は必氏だったからな。電たちにはだいぶん迷惑をかけた」

電「そのせいで今のようになったのだとしたら、電も今の子たちには謝らないといけないのです」

提督「え? なんでだ?」

電「司令官さんに嫌味は効かないのです」

提督「むしろ電が言うとはって感じだが」

電「こういう風にしたのは司令官さんなのです」

提督「つまり俺色に染められたのか」

電「嫌な言い方なのです!」

483: 2017/07/07(金) 02:51:05.71 ID:RmfCFMbE0
提督「まあみんな変わっていくもんだ。吹雪だって昔は五月雨並みにドジも多かっただろ」

電「ドジというより、空回りが多かった気がするのです」

提督「吹雪は昔から一生懸命だったからなぁ」

電「それなら五月雨ちゃんもそうなのです」

提督「五月雨は愛嬌が増したよな。肝心なところでのドジはなくなったけど、細かいところのドジが増えたという」

電「その言い方はちょっと可愛そうなのですよ」

提督「否定はしないんだな。そういえば漣……あいつなんか変わったか?」

電「……叢雲ちゃんは丸くなりましたね!」

提督「叢雲は……確かに昔を考えたらすっごい態度が軟化したな。罵倒まではないにせよ、厳しいことを言われた気がする」

電「こうして考えてみると、みんな昔と全然違うのですね」

提督「漣は?」

電「司令官さん、漣はみんなと約束があるので失礼するのです」

提督「漣は?」

484: 2017/07/07(金) 02:52:04.14 ID:RmfCFMbE0
バタン

提督「完全スルーか……いや、確かに漣は昔からあんな感じだったけども」

提督「うーん、昔からいる奴はそう考えると全体的に余裕が出てるって感じか。まさに俺のおかげだな!」

下2

486: 2017/07/07(金) 05:07:27.46 ID:sPsyPemAO
第七戦隊、第七駆逐隊と一緒に七夕飾りを作る&七色そうめんを食す

488: 2017/07/08(土) 02:41:37.90 ID:TXfnpIZN0
―食堂―

提督「七夕だけに第七戦隊と第七駆逐艦に手伝ってもらうぞ」

漣「その隠すことなくアホな理由を堂々と言うご主人様! そこにしびれるあこがれるぅ!」

曙「痺れもしないし憧れもしないわよ」

鈴谷「その代わりに先に短冊を飾れるのと、そうめんの試食だっけ。ならいいじゃん」

三隈「普通のそうめんじゃないんですよね?」

提督「その通りだ。まあそろそろ茹で上がるから少し待つんだな」

最上「笹は本当にここで飾ってもいいの?」

提督「クリスマスツリーみたいなもんだし大丈夫。許可も取ってるしな」

三隈「みんな短冊を飾るなら、こういうところのほうがいいですわ」

最上「そういわれてみればそうだね」

489: 2017/07/08(土) 02:43:41.99 ID:TXfnpIZN0
鈴谷「短冊を考えながらそうめんをすする。うん、いいんじゃない」

提督「よくわかっているじゃないか」

潮「でも、何を書こうか悩んじゃいます……」

提督「好きなものでいいんだぞ。ほら、世界が平和になりますようにとか」

漣「ご主人様は夢想家ですなぁ」

提督「例えだぞ、例え」

潮「でも……うん、悪くないかも」

曙「こういう時位自分の願い事を書いたらいいじゃない」

潮「え、でも……」

朧「潮はいつもわがままを言わないから。七夕くらいはね?」

潮「……うん」

490: 2017/07/08(土) 02:44:20.56 ID:TXfnpIZN0
提督「さて、綺麗にまとまったところでそうめんを持ってきたぞ」

熊野「なんですの、この……着色料多そうな色合いは」

提督「おいおい、そんなものが売られるわけがないだろう。さあ、食べてみろ」

熊野「そういわれますと……」

鈴谷「じゃあ鈴谷が先ね。ちゅるっ……あ、梅の味?」

曙「本当、こっちはかぼちゃね」

提督「そう、これは実際のパウダーを混ぜ合わせた着色料なしの天然素材なんだ!」

熊野「パウダーは天然ではないと思いますの」

提督「そういうつっこみはいいんだよ」

朧「これはほかのみんなにも出すの?」

提督「うむ。全員分あるから、お前たちは先行体験ってやつだな」

三隈「特別感ありますわ!」

最上「うん。じゃあ、いただこうか」

492: 2017/07/09(日) 01:00:20.43 ID:c1J2hXxe0
―執務室―

提督「七月に入ったっていうのに天気悪いところも多いしなー」

提督「今年は織姫と彦星は会えなかったかもわからんね」

下2

494: 2017/07/09(日) 01:38:36.65 ID:dAzuINS0o
艦娘を犬っぽいか猫っぽいかに分類する試み、雲龍型で

495: 2017/07/09(日) 03:04:12.04 ID:c1J2hXxe0
―雲龍型の部屋―

提督「雲龍って猫っぽい気もするけど犬っぽくもあるよな」

雲龍「猫? 犬?」

葛城「雲龍姉は猫じゃないの。なんだか自由だし」

天城「提督に対しては犬のような感じもします」

提督「だよなぁ。雲龍はどう思う?」

雲龍「本人に聞くの……? でも、それなら犬でしょうか」

提督「ほほう、その心は」

雲龍「ご褒美のために働く」

天城「そういうのを自分で言うんですか……」

496: 2017/07/09(日) 03:04:42.46 ID:c1J2hXxe0
提督「なら次は天城だ」

葛城「犬ね」

雲龍「犬」

天城「満場一致ですか!?」

提督「実際天城は悩むことなく犬だな」

天城「犬はかわいいですけど、そう意見が一致されるのは……」

葛城「そういうところが犬っぽいの」

提督「控えめで相手の反応を待っているところがなんかそんな感じだな」

雲龍「間違いないわ」

天城「ですか……」

497: 2017/07/09(日) 03:05:10.60 ID:c1J2hXxe0
提督「最後に葛城だ!」

雲龍「猫」

天城「猫、ですかね」

提督「あー、猫かな」

葛城「こっちも意見が一致しているじゃない」

提督「瑞鶴に対する反応を見ていたら犬っぽい気もするけれど、そうじゃない相手にはそこまでじゃないしなぁ」

雲龍「相手を見るところと、気分次第なのが猫っぽい」

天城「私たちの中では一番行動的ですしね」

葛城「しっかり理由を話されると否定しようもないじゃない……」

498: 2017/07/09(日) 03:05:37.09 ID:c1J2hXxe0
―執務室―

提督「めっちゃ早くに決まった! みんな同じ評価ってのが驚いた」

提督「しかし、結論からするとバランスはとれているのか。なるほど」

引用: 提督「安価でいくどもみんなと遊ぶ」