696: 2017/08/09(水) 03:26:17.23 ID:2ndhB9jW0

―執務室― 

提督「なんやかんや楽しめたのなら一番だな」

提督「しかし、俺を呼んだ理由は結局何だったんだ。保護者枠か?」

下2

698: 2017/08/09(水) 05:54:22.06 ID:3dV5fNU60
緊急任務、迷子になってしまった暁ちゃんを探せ!

699: 2017/08/10(木) 01:37:03.53 ID:KQ3+p1zPo
―デパート―

雷「あそこで急に話が変わったの、すごかったわ」

響「映画もなかなか良いものだね」

提督「さて、次はどこに行こうか」

電「……?」

提督「どうした電。忘れものか?」

電「いえ、暁ちゃんが見えないのです」

提督「うん? ……あれ、本当だ」

雷「迷子ってこと? 暁はおっちょこちょいね」

響「でもどうしようか。ここも結構広いから、当てずっぽうに動いて探せるかどうか……」

提督「暁の事だから、自分が迷子だと認めずに動き回りそうだしな」

電「想像できるのです」

~そのころ~

暁「あれ? 司令官たちが居ない……」

暁「……」

暁「まったく、皆して迷子なんてしょうがないわね! 可哀想だから暁が探してあげるわ!」
艦隊これくしょん -艦これ- おねがい!鎮守府目安箱 1 (電撃コミックスNEXT)
700: 2017/08/10(木) 01:37:29.81 ID:KQ3+p1zPo
~~~~~~~~

提督「今まさに暁が余計な事をした気がする」

響「何となく伝わってきたよ」

雷「でも、どうするの? 何処ではぐれたのか分からないけれど」

提督「シアターからここまでで結構歩いたからな。エレベーターで降りる階層を間違えたとかだとなおさら予想がつかんし」

電「念の為映画館まで戻ってみるのはどうです? もしかしたら、万が一、天文学的な確率でいるかもしれないのです」

雷「言いたいことは分かるけど、なかなか言うわね……」

提督「多分無駄になるけど電頼んだ。待ち合わせは……そこのフードコートにしよう」

響「時間的に席が埋まりそうだけど」

雷「それなら私が待っているわ。もしかしたらここを通るかもしれないし」

提督「じゃあ、響と俺は合流できるようにそれぞれの階を周ろう。相手は移動しているだろうから、あまり意味はないかもしれないけど」

響「わかった」

提督「それじゃあ、暁捜索作戦開始だ!」

701: 2017/08/10(木) 01:37:58.44 ID:KQ3+p1zPo
~~~~~~~~

暁「……」

提督「まさか普通に迷子センターに呼ばれるとはなぁ」

響「多分連れて行った人は子どもの扱いになれていたんだろうね」

暁「こ、子供じゃないし!」

提督「暁なんか典型的な背伸びしようとする子供だからなー。もしかしたら幼稚園の先生だったり」

暁「暁はそこまでお子様じゃないから!」

響「センターの人によると上機嫌の状態で連れて来たらしいよ」

提督「そりゃやっぱり扱いになれているんだろうな。それでも上機嫌で迷子センターは凄いが」

暁「うぐ……あ、あれは……」

響「連れてきた人に話を聞きたいところだね」

提督「むしろお礼がしたいぞ。暁捜索で一日が終わるかと思ってたし」

暁「……ぐすっ。別に、迷子になったわけじゃ……」

提督「!? そ、そうだな! 暁は迷子じゃないぞ!」

響「皆迷子だったからね! 気にすることはないよ!」

702: 2017/08/10(木) 01:38:26.89 ID:KQ3+p1zPo
―執務室―

提督「迷子センターに暁は吹き出しそうな程あっていた」

提督「しかし、あれに呼ばれるのって案外恥ずかしいな……暁も子供にしては少し大きいしな」

↓2

704: 2017/08/10(木) 01:45:53.26 ID:iYdwX8aCO
腹を下した提督・球磨による一つしかないトイレ前での攻防

705: 2017/08/11(金) 02:32:39.04 ID:1FljOzc90
―廊下―

提督「まさかどこも修理中とは……! ここになければ間違いなく俺の腹は……決壊……!」

ガチャ

提督「よし、空いている……!」

球磨「待つクマ」グッ

提督「何奴!」

球磨「悪いけど、ここは球磨の縄張りだクマ」

提督「トイレが縄張りぃ? つまらん冗談だな」

球磨「今から三十分だけの縄張りだクマ」

提督「三十分? ……まさか」

球磨「察しがいいクマね。球磨もやばいクマ」

706: 2017/08/11(金) 02:33:04.59 ID:1FljOzc90
提督「……なるほど、だが俺の尊厳がかかっているんだ」

球磨「提督の尊厳なんか元から木っ端微塵クマ。気にしなくても大丈夫だクマ」

提督「いうではないか。……あっ、あっちにUFOが!」

球磨「クマ!?」

提督「馬鹿め!」バッ

球磨「なんちゃってクマ!」ズザッ

提督「足払いだと……!!?」

提督(馬鹿なこの状態で尻餅をつこうものなら決壊は確実それならばこの場面をどう切り抜けるいや自分の身体能力を信じろ為せば成る信ずるものは救われる)

提督「どえええええい!!」クルッ

球磨「バック宙! さすが提督……しかし、その隙は致命的クマ!」

707: 2017/08/11(金) 02:33:35.02 ID:1FljOzc90
提督「閉めさせるかぁ!」ガシッ

球磨「ちっ、その手を放すクマ! 扉を閉めれば球磨の勝ちクマ!」グググ

提督「何が勝ちだ! 絶対に離さんぞ!」グググ

球磨「今ならほかのトイレに行けばいいクマ! ここに固執する必要は皆無クマ!」

提督「他を探しにいく余裕がないからに決まっているだろう! 球磨こそ他へいけ……!」

球磨「パワハラとセクハラクマ!」

提督「この状況においてそんなものはしらん!」

球磨「くっ……あっ、後ろに秘書官が!」

提督「馬鹿め、そんなことを言って俺に気取らせようなど――」

霞「なにしてんの」

提督「!?」

球磨「今クマ」バタン

提督「あ……あああああああああああああああ!!」バッ

パリーン

霞「なんでいきなり窓へ!?」

708: 2017/08/11(金) 02:35:02.23 ID:1FljOzc90
―執務室―

提督「……ほらあれだ、自然に戻った気がするよな。こう、野外って」

提督「……ちょっと今日は休もう」

下2

710: 2017/08/11(金) 02:38:11.57 ID:PCb/crTXO
あきつ丸・まるゆとともに一等輸送艦の艦娘化を想像する

711: 2017/08/12(土) 03:18:52.59 ID:HkgVYvfG0
提督「特々の艦娘?」

あきつ丸「はいであります」

提督「特々っていうと高速輸送のために作られた輸送艦だっけか。あれの艦娘なぁ」

まるゆ「体調はどんな子だと思いますか?」

提督「まあ、援護系だから優しい子だというのは間違いないな」

あきつ丸「どちらかというと願望に聞こえるのであります」

まるゆ「まるゆもそう聞こえました」

提督「いやいや! 優しい子が来てほしいって思いがあってもいいだろ!」

まるゆ「そ、そうですね」

712: 2017/08/12(土) 03:19:24.52 ID:HkgVYvfG0
提督「そういうのを抜きにして、だ。おそらく艦娘になるとしたら九号だな」

あきつ丸「武勲艦でありますか」

提督「そうだな。いろいろな戦場を転々として終戦まで生き残ったという点を考えると外せないだろう」

まるゆ「そんなすごい子もいるんですね……」

あきつ丸「ならば、意外と厳しい子が来てもおかしくないのであります」

提督「う……まあそういわれればそうかもしれないがな。武勲艦といえばけっこうアレなやつも多いし」

まるゆ「? 誰のことですか?」

あきつ丸「なんとなくわかるのですが、本人には絶対に言わないほうがいいのであります」

提督「俺だって自分の命は惜しい。いうわけがないだろう」

713: 2017/08/12(土) 03:19:50.60 ID:HkgVYvfG0
まるゆ「でも、もしかすると間宮さんみたいな役割かもしれないんですね」

提督「輸送という観点から出番が取られるのは店やってる明石だな」

あきつ丸「そういえば工作艦なのにどうして売店をやっているでありますか?」

提督「……流れ的に?」

あきつ丸「適当でありますね」

提督「とにかく、もし店主にとってかわるなら、その速度と力強さを踏まえて押し売り待ったなしだな」

まるゆ「押し売りですか……」

あきつ丸「可能性が低いとはいえ、さすがに言い過ぎではありませんか?」

提督「いないからこそ自由に言えるのだよ。ははは」

まるゆ「……? あれ、隊長の襟のところに何かついてますよ」

提督「ん? ……盗聴器だ! 青葉ぁ!」ダッ

まるゆ「あ、隊長行っちゃった」

あきつ丸「そそっかしいのであります」

714: 2017/08/12(土) 03:20:46.51 ID:HkgVYvfG0
~~~~~~~~

提督「どうせ端っこに小さくだろうが、盗聴された内容を書かれるのが気に食わん」

提督「というか、絶対碌な書き方してない。間違いない」

下2

716: 2017/08/12(土) 05:16:37.52 ID:zOtzlkb40
せがまれたので朝潮型とプールへ

717: 2017/08/13(日) 03:05:20.96 ID:IY2LNpiL0
―プール―

提督「はいきましたプール」

大潮「早速泳ぎましょう!」

霰「ん……」

朝潮「こら、ちゃんと準備体操をしてからよ」

大潮「えー」

提督「……」

荒潮「今日は大変だったわね~」

提督「まあ、周囲をぐるぐる周られながらプールとんちゃを言われまくったからな」

満潮「私は別にいなくてもいいって言ったんだから」

荒潮「でも連れていくこと自体に反対はしなかったわよね?」

満潮「反対するのが面倒だっただけだから!」

718: 2017/08/13(日) 03:09:01.61 ID:IY2LNpiL0
大潮「準備運動終わった! 大潮、抜錨しまーす!」

霰「霰、抜錨……」

バシャーン

朝潮「抜錨じゃないし、飛び込まないように!」

朝雲「そういえば、珍しいわよね。こういうのに真っ先に飛び込むのが司令だと思っていたのに」

提督「もう反論はしないぞ」

山雲「いくら司令さんでも~、マナーが悪いことはしないと思うの~」

提督「いや、単純に自分から誘ったやつじゃないから乗り切れてなかっただけだが……」

朝雲「わざわざフォローを自分でつぶしていくのね」

満潮「馬鹿ね」

提督「事実を語っただけだ!」

霞「で、行かないの」

提督「いや、準備体操をしてからだろ」

霞「いつも妙なところで律儀ね」

719: 2017/08/13(日) 03:09:27.61 ID:IY2LNpiL0
~~~~~~~~

大潮「流れるプール楽しいー!」

霰「楽しい……!」

朝潮「他の人の迷惑にならないように気を付けてね」

提督「朝潮朝潮」

朝潮「はい、何でしょうか」

提督「くらえ水鉄砲!」

朝潮「うぷっ。えっ、えっ?」

荒潮「あ、面白そう。私もやってみるわ~」

朝潮「なな、なんですか!?」

山雲「朝雲~、泳ぎましょう~?」

朝雲「ちょっと待って。霞は泳がないの?」

霞「……今日はゆっくりしておくわ」

朝雲「いつも大変だものね」

720: 2017/08/13(日) 03:10:43.68 ID:IY2LNpiL0
―執務室―

提督「準備が足りなかった。どうせならイルカの浮き輪とか持っていきたかった」

提督「しかし、保護者枠もいるし俺まで行く必要はなかったのでは……?」

下2

722: 2017/08/13(日) 06:24:17.17 ID:LQ53+eYU0
若葉と我慢大会

723: 2017/08/14(月) 02:32:08.47 ID:eLCNOYX60
―サウナ―

提督「やっぱ、我慢勝負といえばここだな」

若葉「同感だ」

提督「どうしてサウナがあるのかという疑問はないんだな」

若葉「あったのだろう?」

提督「うむ」

若葉「ならいい。それに、こういうのは悪くない」

提督「さすが若葉だ。俺のみこんだ通り」

若葉「そう褒めるな。当然ではないか」

提督「別にほめたわけではないのだが……」

724: 2017/08/14(月) 02:32:48.62 ID:eLCNOYX60
~~~~~~~~

提督「……」

若葉「……」

提督「……こうして黙っていても仕方がないな。しりとりでもしよう」

若葉「うん、それも悪くない。そちらのほうが相手の様子も観察できる」

提督「ルールを決めようか。サウナから出るのはもちろん、しりとりのルールに則って『ん』を言っても負けだ」

若葉「ダメだ。もう一つルールを付けよう。次の言葉を言うまでに十秒過ぎても負けにしたい」

提督「いいぞ。つまり、思考に靄がかかっても負けだな」

若葉「なかなか察しがいい。どちらの立ち位置でも無理して倒れても困るだろうし」

提督「仕方がないしな。だが、そもそも若葉はそろそろつらいんじゃないのか?」

若葉「簡単に弱音は吐かない。それに、この程度で根を上げるようじゃ提督に挑む価値もないだろう」

提督「嬉しいこと言ってくれるじゃないか。そこまで俺のことを買ってくれているとは」

若葉「反対に、提督も素直に受けてくれたな」

提督「何もすることなくて暇だったしな。まあ、単純に面白そうでもあった」

若葉「大概正直じゃないな、提督も」

725: 2017/08/14(月) 02:33:17.25 ID:eLCNOYX60
~~~~~~~~

提督「猛牛……」

若葉「浮き輪……」

提督「わ……若葉……」

若葉「ば……って、名前はアリなのか……?」

提督「関係ないだろう……新芽の若葉のほうだ……」

若葉「だが……提督はさっき吹雪で……止めただろう……」

提督「うん? そうだっけ……」

若葉「結構きつくなってきたんだな……?」

提督「なに、これしき……問題ない……」

若葉「いいんだな……意地を張り続けると……大変なことになるぞ……」

提督「造作もない……たとえ、大変なことになってもな……」

若葉「なるほど……それほど勝利をほしがっているわけか……こちらも、本気で行くとしよう……」

726: 2017/08/14(月) 02:33:45.07 ID:eLCNOYX60
―執務室―

提督「……気づけばベッドの上だった」

提督「聞いた話によると、ブツブツと二人で話しながら意識が途切れかけていたらしい。恐ろしいことだ」

下2

728: 2017/08/14(月) 02:57:48.70 ID:PgwFscwgO
マックスレーベと出前ピザを囲んでコーラを飲む

730: 2017/08/15(火) 02:27:20.95 ID:mQsnt5f40
―提督私室―

提督「人は時に堕落の一時を感じたくなることがある」

マックス「いつもでは……?」

レーベ「昨日も遊んでたって聞いたけど」

提督「……人は時に」
マックス「もういいから」

提督「つまり、どこの国でもやってそうなダラダラをやってみたいと思う」

レーベ「どういうこと?」

提督「ふっふっふ、まずはこれを見るがいい」

マックス「ピザ? ですか」

レーベ「わ、おいしそー」

提督「次にこれだ」

マックス「コーラ」

提督「わかっただろう」

731: 2017/08/15(火) 02:28:13.23 ID:mQsnt5f40
マックス「……ひとりでどうぞ」

提督「ほうほう、そういう反応をするか。レーベはどうだ?」

レーベ「だらだらっていうのはよくわからないけど、食べてみたいな」

マックス「レーベ……はぁ、まあいいわ」

提督「どうやら決まったようだな」

マックス「一人にはさせておけないからよ」

レーベ「何か危険なことでもあるの?」

マックス「あえて言うのであればこの人の存在ね」

提督「おいおい、こんな無害な存在に対して何を言う」

マックス「最初に堕落がどうとか言ってた人は誰だったかしら」

提督「ひゅーひゅー」

レーベ「口笛吹けてないよ」

732: 2017/08/15(火) 02:29:20.37 ID:mQsnt5f40
~~~~~~~~

提督「クーラーの効いた部屋でピザを囲んでゲームをしながらゴロゴロ……」

マックス「これが堕落……!」

レーベ「提督、コーラなくなったよ」

提督「はい次。ついでにポテチもどうぞ」

レーベ「わーい」

マックス「……だ、ダメ。これはとても危険な香りがする」

レーベ「えー、どうして?」

マックス「日本人が堕落する理由が少しわかった気がする……とにかく、今日は戻るわよ」

レーベ「しょうがない……提督、僕たちは部屋に戻るね」

提督「ふっふっふ、この味を再び欲しくなったらいつでも来るといい」

マックス「もう二度ときません……!」

733: 2017/08/15(火) 02:30:00.13 ID:mQsnt5f40
―執務室―

提督「普段まじめな奴ほど堕落しやすい気がする。享楽主義者の方がこういうのに耐性あるのではないか」

提督「やはりたまのガス抜きは大切かもしれんな」

下2

735: 2017/08/15(火) 06:09:23.28 ID:VXjgcMAxo
長良型と温泉

737: 2017/08/16(水) 02:59:39.59 ID:2L1bMfTD0
―温泉―

提督「やっぱ温泉だよなぁ」

五十鈴「やっぱりというか、混浴なのね」

由良「提督さんが温泉に行くときは、いつもここらしいからね」

阿武隈「え、そうなの?」

由良「聞いた話だけど、ね」

阿武隈(前に連れてきてもらったとき、普通の温泉だったんだけど……)

名取「み、みんなは恥ずかしくないの……?」

長良「ちゃんと隠してるからそんなに気にすることはないし?」

鬼怒「相手は提督だからね! なんなら隠さなくてもいいよ!」

提督「その手のギャグは空気を寒くするだけだからな。興味ないから隠しとけ」

鬼怒「な、なんか女性としてのプライドに傷がついたんだけど……」

五十鈴「自業自得じゃない」

738: 2017/08/16(水) 03:00:10.25 ID:2L1bMfTD0
~~~~~~~~

由良「提督さん、由良が体を洗ってあげますね……ね?」

提督「んー、なら頼む」

長良「由良積極的だね」

由良「感謝の気持ちを込めてるだけだから」

五十鈴「感謝することなんてないじゃない」

名取「さすがにそれは……」

提督「温泉に連れてきただろう」

五十鈴「う、まあ……」

長良「やっぱり、感謝することあったね」

鬼怒「なら鬼怒は足を洗うよ!」

提督「邪魔になるからいらん」

鬼怒「さっきから鬼怒にだけ冷たくない!?」

阿武隈(もしかして緊張しているのはあたしだけ!?)

鬼怒「しょうがないから一番風呂に入るから!」

五十鈴「先に体を洗ってから!」

鬼怒「しらなーい!」

五十鈴「子供じゃないんだから……」

739: 2017/08/16(水) 03:00:37.61 ID:2L1bMfTD0
長良「でも確かにこの温泉気持ちよさそうだよ」

提督「疲労回復美容健康……まあいろいろ効果があるらしいぞ」

阿武隈「それって前も言いませんでしたか?」

提督「前? ……お前と一緒に入った記憶自体がないんだが」

阿武隈「……! か、勘違いでした!」

長良「ていうか、温泉にバスタオルつけちゃだめだよ」

鬼怒「え、でもこれとっちゃうとすっぽんぽんだよ」

五十鈴「すっぽんぽんって、ほかに言い方が……え?」

名取「あの……中に水着、着ていないの……?」

鬼怒「え……え!!??」

提督「あ、ばか急に立ち上がるな」

由良「見ないの」グイッ

提督「今のは不可抗力……首! そんなに曲がらない!」

鬼怒「ききき、着替えてくる!」

長良「あーあ。でも、水着持ってるのかな」

五十鈴「実は鬼怒辺りが忘れそうだと思って、一つ適当に入れておいたわ」

名取「先に言っておけばよかったね……」

提督「ゆ、由良、そろそろ離してくれ……」

由良「はい」

提督「ふぅ、氏ぬかと思った」

阿武隈「…………」

阿武隈(あたしもやっちゃってるううううううううう!!)

740: 2017/08/16(水) 03:01:15.40 ID:2L1bMfTD0
―執務室―

提督「やっぱ温泉って良いな。複数人で行くのもそれはそれで違った趣がある」

提督「そういえば、なんか阿武隈だけ必氏にバスタオルをとろうとしなかったな。みんな途中から一切突っ込まなくなったが」

下2

742: 2017/08/16(水) 03:42:55.04 ID:FHp1qkD70
みんながあまりにも自由な格好で出撃しているので、どうやって戦っているのかこっそり覗きに行く
(だって敷波は手ぶらだし、長波なんか炒飯ですよ…)

743: 2017/08/17(木) 02:45:39.88 ID:FUf6OijF0
―サーモン海域―

扶桑「そろそろ接敵する頃合いね。みんな、気を付けていきましょう」

山城「姉さまと一緒なら、どんな敵も怖くはないですね!」

神通「戦闘準備は完了しています。いつでも行けます」

敷波「こちらも、できる限りやらせてもらいます」

呂500「ろーちゃんも頑張っちゃうんだから!」

長波「一応提督からの指示は偵察だから、それも忘れないようにしないと」

扶桑「そうね。もし私たちで対処ができなさそうな相手なら、すぐに撤退しましょう」


提督「……なんて、敵影があったのは本当だが相手は少ないらしいから、このメンバーでも問題はないだろう」

提督(そう、俺がこうして都合よくあった遠くの岩からこっそり覗いているのは、奴らがどうやって戦うか気になるからだ)

提督「一見しただけだと艦装なしってやばくね。長波は一応つけてはいるが……」


長波「……妙な視線を感じるな」

744: 2017/08/17(木) 02:46:07.99 ID:FUf6OijF0
神通「! 敵影あり!」

扶桑「いよいよ戦闘ね。みんな、ひとまず一当てしてから進退を決めましょう」

敷波「わかりました」

神通「先頭は任せてください!」


提督「ん? おお、どこからか魚雷が……って、浴衣の下にしっかりと兵装つけてる! なるほど、つまり扶桑と山城もそのパターンか」


扶桑「山城、私たちも続くわ!」

山城「はい姉さま!」


提督「しかし、戦艦の装備を浴衣の中に隠せるのか? ……あっ、なんかうちわで叩いてる! それダメージないだろ!?」


敷波「敵は怯んでいるみたい」

長波「おうよ、このタイミングだな!」


提督「敷波はあの巾着の中に武器を仕込んであるとか……あっ、そのまま殴った! 長波もなぜか炒飯を投げつけたんだけど! お前武器あるだろ!」


呂500「ろーちゃんも続きますよ!」


提督「ろーちゃんはなぜかアイスを食べさせたぞ! もはや攻撃ではない!」

提督(こ、こいつら、この格好の時にどうやって戦果を挙げていたんだ……? いや、パンチで砲弾をはじくやつもいるし、これでも効いているのかもしれない)

745: 2017/08/17(木) 02:46:33.42 ID:FUf6OijF0
提督「そういえば相手を見ていなかったな。駆逐艦とかだから舐めプをしていた可能性が」


レ級「……」

ヲ級「……」


提督(あかん)


扶桑「みんな撤退よ!」

山城「わかりました!」

神通(……? 相手の動きが一切ないのが不思議ですね。一発くらいは貰うとふんでいたのですが)


~そのころ~

レ級「びっくりしたねー」

ヲ級「まさか、バカンスの帰りに会うとは思いませんでしたね。こっちも手ぶらだったので助かりました……」

レ級「アイス美味しかったー」

ヲ級「あ、はい。よかったですね」

746: 2017/08/17(木) 02:47:40.04 ID:FUf6OijF0
―執務室―

提督「聞いてみるとドッキリだったそうだ。普段はちゃんと装備はつけていると」

提督「まあそうだよな。神通まで加担するとは思わなかったけど。いやー、驚いた」

下2

748: 2017/08/17(木) 03:08:57.01 ID:m3SIBghy0
妙高型と縁側で夕涼み

750: 2017/08/18(金) 04:44:04.74 ID:3zZ/LNU/0
―縁側―

提督「やっぱり日本人なら夕涼みだな!」

妙高「日本人特有というものではないと思いますが、良いものですよね」

羽黒「私も好きです……」

足柄「そう? もっとこう、ガッと動く方が良くないかしら」

提督「暑いから涼むのに暑くしてどうするんだ」

羽黒「夜もなかなか涼しい日はなかったですからね」

那智「こうした日は酒もどうだ」

提督「それはいいな。俺もたまには飲むぞ」

那智「たまに……?」

提督「飲むやつよりは飲んではいないだろ!」

足柄「うちの鎮守府には越えられないハードルがあるものね」

751: 2017/08/18(金) 04:44:32.68 ID:3zZ/LNU/0
妙高「風鈴とかつけませんか?」

提督「そういえば忘れてたな。ちょっと今からつけるか」

足柄「提灯のやつとかどうかしら」

羽黒「あ、私置ける奴を持っていますよ」

那智「普通にガラスのでいいのではないか」

提督「いや自作のだ! さあ妙高、どれがいいと思う!」

妙高「私ですか? ……全部つけてみてはどうでしょうか」

提督「なるほど、一番いいと思ったやつにするんだな!」

足柄「さすが妙高姉さんね」

那智「目の付け所が違うな」

羽黒(風鈴って何個もつけるものじゃないと思うけど……)

752: 2017/08/18(金) 04:45:16.29 ID:3zZ/LNU/0
~~~~~~~~

提督「あー、最近暑いからこんくらいが一番だ」

那智「そういえばうちわはあるか。忘れてしまったのだが」

提督「あるぞ。この前デパートで配られていたやつだが」

那智「丸いタイプのだな」

足柄「それってあんまり涼しくないのよね」

提督「文句が多いな。じゃあ、キャラクター型のはどうだ」

那智「これは扇ぎにくいだろう」

足柄「とがってる場所が多すぎて、扇ぐとすぐに折れちゃいそうね」

提督「じゃあ扇子」

妙高「それ、なかなか良いものですね」

提督「わかる? 実はめちゃ高かったんだよ」

那智「いや……普通のはないのか?」

提督「ない! こういう場合はだいたい羽黒が多めに用意してくれているだろう。な、羽黒」

羽黒「え、あ、はい。どうぞ」

足柄「初めから羽黒に聞けばよかったわね」

那智「まったくだ」

753: 2017/08/18(金) 04:45:56.78 ID:3zZ/LNU/0
―執務室―

提督「冷房ばっかりもよくないから、たまにはこうして涼むのも悪くない」

提督「冷房が使えなかった時なんて大変なことになってたしな……」

下2

755: 2017/08/18(金) 05:14:02.96 ID:vfZ2Xxo20
武蔵がそそのかして清霜が提督のパワードスーツに興味を持つ
武蔵「あれを着ればお前も戦艦になれるかもな」

757: 2017/08/19(土) 02:41:16.54 ID:QI0yQ6PX0
―倉庫―

清霜「これが武蔵さんが言っていたやつなんですか?」

武蔵「ああ。これを使った提督は金剛型四姉妹をいともたやすく倒してしまったらしい」

清霜「すごい……」

武蔵「つまり、これを使えば超弩級戦艦並みの力は手に入るといっても過言ではない」

清霜「これで、私も戦艦に……」

武蔵「どうだ、着てみるか」

清霜「ここまで来たんだから、やります!」

武蔵「それでこそだ」

清霜「すごく大きい……けど、清霜は戦艦になるから!」

758: 2017/08/19(土) 02:41:43.17 ID:QI0yQ6PX0
提督「声がすると思ったら、お前ら何やっているんだ」

武蔵「見つかってしまったか。だが、もう遅い」

提督「遅い? ……げっ、それはまさか、某大統領の……!」

武蔵「こんな良いものを隠すとは、人が悪いではないか」

提督「必要ないからで隠したわけではない! というか、なぜ武蔵が……」

武蔵「噂が流れているだろう」

提督「ああ、青葉新聞にも載ったしな」

武蔵「もし戦うとなると、血が滾るだろう」

提督「滾るか!」

759: 2017/08/19(土) 02:42:13.94 ID:QI0yQ6PX0
武蔵「そうか? では清霜、手始めに提督に私と同じ気持ちを味合わせてみるといい」

提督「その展開はおかしくないか!?」

清霜「ええ! じゃあ、提督……いきます!」

提督「なんで躊躇なくRG-RHを向けてるんだ!? いや、それはマジで氏――」

ドーン

武蔵「ふはははは!! すさまじいパワーではないか!」

清霜「え、ええ……」

武蔵「どうした清霜。といっても、何を考えているかはわかるがな」

清霜「えっ?」

武蔵「借り物の力だ。いくら戦艦になりたいという夢があったとしても、空しいだろう」

清霜「武蔵さんはわかっているんですね」

武蔵「武人であれば当然の心境だ。ならば、こんなものに頼らず精進を続けるんだな」

清霜「はい!」


提督「って、心配もしないのか!!」

760: 2017/08/19(土) 02:43:33.24 ID:QI0yQ6PX0
―執務室―

提督「氏なないようにできていて助かったぞ……なんであれで氏なないのか逆に怖いが」

提督「倉庫も一緒に爆散した気がするが、明石が一晩で直してくれるだろう」

下2

697: 2017/08/09(水) 05:24:48.63 ID:+J8bDt7u0
リボルバーカノン、ガトリング、ガスト式機銃
を試射

754: 2017/08/18(金) 05:11:51.06 ID:GYt0f/Cfo
清霜ほか駆逐艦と>>697

764: 2017/08/20(日) 02:38:36.70 ID:6M3/rGnH0
―演習場―

提督「面白い武器を手に入れたぞ!」

清霜「面白い武器?」

提督「そうだ、ガトリング、リヴォルヴァーカノン、ガスト式の機関砲だ!」

清霜「わ、なにこれおっきい!」

神風「リボルバーカノンだけは私も知らないわ」

不知火「確かリボルバーカノンと呼ばれるものは第二次の末期に登場しましたから」

神風「なるほどね。それは知らないわけね」

清霜「でも、これどうしたの?」

提督「大本営に功績が認められたから、その褒美にもらったんだ」

不知火「こんな大型の武器をですか。いえ、訓練用というならちょうどいいのかもしれません」

提督「訓練にならんぞ」

不知火「なぜですか?」

提督「なぜって、現代兵器は深海凄艦には効かないだろう」

765: 2017/08/20(日) 02:39:03.62 ID:6M3/rGnH0
不知火「……なぜ褒美にこんなものをもらったんですか」

神風「わかってて受け取ったのなら大馬鹿ね」

提督「わかってないなぁ……ロマンだろ?」

清霜「ロマン……!」

神風「訂正。これ以上ないほどの大馬鹿者ね」

不知火「倉庫の肥やしですね」

提督「くぅ、演習場でたまたま会ったから試し打ちに付き合ってもらおうと思ったのに。ふん、お前らには触らせるか」

清霜「清霜は?」

提督「もちろん撃っていいぞ」

清霜「やったあ!」

神風「はぁ、私たちは戻るわよ。……不知火?」

不知火「……つ、付き合うくらいはいいかもしれません」

神風「……」

766: 2017/08/20(日) 02:39:30.01 ID:6M3/rGnH0
~~~~~~~~

提督「じゃあ同時に発射な。そうしたほうが違いも分かりやすいだろう」

清霜「ドキドキしてきたわ」

不知火「気分が高揚します」

神風「なんで私まで……」

提督「だって俺だと反動で吹っ飛ぶだろ」

神風「嘘ばっかり」

清霜「もういい?」

提督「おう、いけ」

清霜「じゃあ、行くから!」

ドドドドドドドドド
バババババババ

提督「……本当にガトリングを抱えて撃つ奴を見ることができるなんてな」

神風「言いたいことはそれ!?」

不知火「でも、素晴らしいですね。これが実戦に使えないというのが残念です」

清霜「だね、これが使えたらすごそうなのに」

提督「機銃自体はあるけど、これらとは別物だしな」

清霜「これが使えたら戦艦の人達にも後れを取らないと思うの」

不知火「本格的に制作を打診してもいいのでは」

提督「簡単に言うなぁ。基本的に妖精さんの気まぐれなのに。夕張達に頼めばがわだけなら何とかなるかもしれないが」

神風「でも、これを敵も使ってきたりしたらとんでもない脅威よね」

提督「……やっぱ作るのやめよう。実際に作ったら敵も使ってきそうな気がする」

767: 2017/08/20(日) 02:39:58.71 ID:6M3/rGnH0
―執務室―

提督「なんかその後弾切れするまで撃ち続けてたが……」

提督「予備弾は貰ってないからマジでただの倉庫の置物になってしまった。使えない機関砲の弾をもらうわけにはいかんしな……」

下2

769: 2017/08/20(日) 02:47:45.21 ID:G7yo+aL/0
べるぬいとがんぐーとのつれづれなるいちにち

770: 2017/08/21(月) 03:24:50.70 ID:nXt1zu0D0
―暁型の部屋―

ガングート「同志」

響「響だよ。ガングートさんならヴェールヌイの方がなじみがあるかもしれないけど」

ガングート「この漫画の続きはどこだ」

響「それはそこの棚の中だよ。でも電の漫画だから、持ち出すのは聞いてからじゃないと」

ガングート「続きが気になるのだ」

響「それならここで読んでいけばいいよ」

ガングート「なるほど。ではそうするとしよう」

提督「ババーン! 響が暇していると思ってきてやったぞってガングート!」

ガングート「なんだ貴様。私はこれを見るので忙しい」

提督「これって……ああ、鬱エンドのマンガじゃないか。エグいもの見てるな」

ガングート「ネタバレを目の前でするとは、そんなに貴様は河原で石を積み上げたいか」

提督「言い回しが遠回しになったな!」

771: 2017/08/21(月) 03:25:22.37 ID:nXt1zu0D0
響「ガングートさんは日本の文化についても勉強しているからね」

提督「ガングートが? ほほう、それはそれは」

ガングート「ただの人間は心臓に鉛弾を打ち込まれるとどうなるんだろうな。試してもいいか」

提督「よく日本語が勉強できていると思うぞ! うん、素直にすごいと思うぞ!」

ガングート「ふん」

響「そういえば、司令官は何か用事でもあったのかな」

提督「いや、ほかの三人が遠征やらなんやらでいないだろ。俺がその寂しさを埋めてやろうと思って」

響「司令官じゃ無理だよ」

提督「率直的なダメージ!」

772: 2017/08/21(月) 03:26:19.87 ID:nXt1zu0D0
ガングート「こいつのことはどうでもいいが、続きの巻はあるのか」

響「同じ場所にあると思うけど……あれ、ないね。どこかに置き忘れたのかな」

ガングート「くっ、続きが気になるではないか!」

提督「ガングート、俺、俺」

ガングート「なんだ、サンドバッグアピールか」

提督「違うわ! 漫画のネタバレを知っているということは、続きも持っているってことだ!」

ガングート「なん、だと……! くっ、貴様なんぞに絶対屈しはせん!」

提督「その強がりがいつまで続くかな」

響「……」

響(机の中にあったのを思い出したけど、面白そうだからいいところになるまで黙っておこう)

773: 2017/08/21(月) 03:26:57.02 ID:nXt1zu0D0
―執務室―

提督「あともうちょっとってところに響が続きを出してきやがった……」

提督「煽りすぎたおかげで片腕を持っていかれるところだったぞ。まったく」

下2

774: 2017/08/21(月) 04:32:53.82 ID:h3NKzua30
ちょっと遅くなったけど睦月型総出で文月改二のお祝いだー!

776: 2017/08/22(火) 00:29:40.60 ID:AEDfMnfUo
―睦月型の部屋―

提督「文月のお祝いに来たぜ!」

睦月「えっ?」

提督「ほら、改二の」

睦月「……今?」

提督「なんか睦月が冷たい!」

睦月「提督だって、祝うのが遅いにゃしぃ……」

提督「それはあれだ。プレゼントの準備に時間が掛かってな」

如月「あら、もしかして手作り?」

提督「うむ。みろ、この陶器を!」

長月「む、意外とよく出来ているじゃないか」

望月「鑑定団に出したら何円くらいって出るだろ……」

水無月「こういうの疎いからよく分からないー」

777: 2017/08/22(火) 00:30:09.60 ID:AEDfMnfUo
皐月「そもそも文月のプレゼントにしては渋すぎるって思うんだけど」

提督「やっぱり?」

皐月「わかっててやったんだ……」

提督「いやいや! 本当は陶器じゃなくてアクセサリー作ろうとしたんだけど、そういうのは止めた方が身の為って言われて」

如月「妥当、かしらねえ」

三日月「確かに自作は……」

提督「なぜ駄目だしされるのか分からん」

如月「司令官は鈍感ね~」

提督「分かる方が珍しいに決まっているだろう!」

菊月「同感だ」

三日月「その、欲しいという人に全員作るのなら良いと思いますけど……」

提督「……皿ならな!」

望月(作るの楽だからかな……)

778: 2017/08/22(火) 00:30:42.71 ID:AEDfMnfUo
文月「司令官、あたしを祝ってくれるってほんとぉ?」

提督「もちろん本当だとも! ほら、ケーキも買って来たぞ」

文月「わぁ、ありがとぉ、司令官。陶器より嬉しいな~」

提督「お、おう……直接そう言われるとチョイスを間違えた気しかしなくなるぞ」

卯月「うーちゃん達も食べていいぴょん?」

弥生「卯月……」

卯月「祝う気持ちなら負けてないぴょん! でも、それとこれとは別ー」

提督「もちろん。全員にいきわたるように用意してあるに決まっているだろう」

水無月「本当! 嬉しいなぁ」

卯月「さすが司令官ぴょん! ふともも!」

弥生「それをいうなら……ふとっぱら……」

如月「じゃあ、切り分けるわね」

睦月「提督、今日は何だか優しいですねー。何か悪巧みでもあるのかにゃ?」

提督「純粋に喜んでもらおうと思っただけなんだが! でもみんな喜んでくれているようだし、買ってきたかいがあったという物だ」

文月「あのね、司令官。あたしも改二になって、もーっと頑張るからね~、えへへ」

提督「ああ、期待しているぞ。……あ、陶器はすまんな」

文月「ううん~。あたしは司令官のプレゼントなら、なんでも嬉しいから~」

提督(でもやっぱり文月に不釣り合いなものにしたのは本当に悪いと思っている)

779: 2017/08/22(火) 00:47:03.48 ID:AEDfMnfUo
―執務室―

提督「なんで俺は陶器を作ろうと思ったのか。自分でよくわからない」

提督「もしかしたら予想が当たってテンションが上がってしまったせいかもしれない」

↓2

780: 2017/08/22(火) 00:50:02.16 ID:YAlJ4vH0o
嵐で謎のテンションになったろーちゃんを回収

782: 2017/08/23(水) 03:06:45.15 ID:Rx+o7TDM0
―母港―

ゴー ゴー

呂500「嵐、嵐ですって、提督!」

提督「だな、こんな日は風に身を任せるに限る」

呂500「ニホンの人は、こんな嵐の日でも外に出かけているんですよね!」

提督「ああ。社畜に休みはない」

呂500「つまり提督もしゃちく?」

提督「そうだな……だが、そんな者は例外なくこうしたくなる日がある」

呂500「もしかしてろーちゃんも?」

提督「もしかしたらそうなのかもな……」

呂500「提督と一緒ですって!」

霞「阿呆か!」ゴスッ

提督「痛っ!」

783: 2017/08/23(水) 03:07:12.89 ID:Rx+o7TDM0
霞「あんたが変なことをするから覚えちゃいけないことを覚えちゃったじゃない!」

提督「いや待て、先に飛び出したのはろーちゃんの方だ」

霞「……そうなの?」

呂500「うん」

霞「じゃあ連れ戻しなさいよ!」

提督「結局怒られるのね!」

ビスマルク「こんな日に外に出たら風邪をひくわよ」

呂500「ビスマルク姉さん……でも、ろーちゃん実はこんな日を楽しみにしていたんだって」

ビスマルク「こんな日?」

呂500「はい! 悪天候の日に、思いっきり外を楽しみたかったんです!」

ビスマルク「……そう」

提督「(すまん、よくわからんのだが)」

霞「(あんただって雪が降ると仕事放って外に出たくなるでしょ。同じじゃないかしら)」

提督「(なるほど)」

霞「(今ので納得する時点でクズね)」

784: 2017/08/23(水) 03:07:39.49 ID:Rx+o7TDM0
ビスマルク「でも、今日は部屋に戻りましょう。オイゲンがシュバイネハクセを作って待っているわ」

呂500「本当!? じゃあろーちゃん戻ります!」

提督「オイゲンの料理なら優先順位が上に来るのも仕方ないな」

呂500「提督も一緒に食べましょう!」

提督「なら、ご同伴に預かろうかな」

ビスマルク「そろそろ傘の中に入りなさい。風邪ひくわよ」

呂500「ううん、このまま走って帰りますから! 提督、行くって!」

提督「おう」

呂500「ついでに一緒にお風呂に入りますって!」

霞「それは駄目!」

呂500「駄目なの?」

ビスマルク「なんで駄目なのかしら?」

提督「何か気になることでもあるのか?」

霞「二人はともかく珍しく上がったビスマルクさんの大人としての評価が落ちました」

ビスマルク「私!?」

785: 2017/08/23(水) 03:08:08.30 ID:Rx+o7TDM0
―執務室―

提督「オイゲンのシュバイネハクセ美味しかった。ろーちゃんも満足したことだろう」

提督「というか、そういや前に嵐の中でごっこ遊びしたし、やっぱ気持ちわかるわ」

下2

787: 2017/08/23(水) 03:45:29.60 ID:iXsSI+yG0
>>632 の話が変な風に広まって大騒ぎ発生!

788: 2017/08/24(木) 02:27:14.86 ID:lsjV34UK0
大和「提督、失礼します……」

提督「なんだか気落ちしているようだけど、どうかしたか?」

大和「提督……け、結婚、おめでとうございます……」

提督「……んんん?」

大和「この大和、心の整理に少々お時間をいただきました……その、式はいつあげるのですか?」

提督「ちょっと待て、さっぱり意味が分からんのだが」

武蔵「提督!」

提督「このタイミングで武蔵!? いや、大和が落ち込んでいるのは俺のせいではなくてな」

武蔵「大和のことはどうでもいい。提督よ、女子から百万を借りて、さらに借りるつもりだったらしいじゃないか。日本男子として、それはどうなのか!」

提督「んんんんん? いやまて、本当にさっぱりで」

789: 2017/08/24(木) 02:28:28.41 ID:lsjV34UK0
大淀「提督!」

提督「また来た!」

大淀「婚姻については何も言いませんが、そういうことは早めに言っていただかないと、困るのはこちらの方なんですよ!」

提督「だから結婚とか婚姻とかさっぱりで」

赤城「提督!」

提督「しかもなんで同じタイミングでくるんだ!」

赤城「鳳翔さんおお店が臨時休業しているんですが」

提督「え、マジ? それは大変だな」

古鷹「提督」

提督「今度は何だ!」

古鷹「結婚資金が足りなくて借金をしているって本当ですか?」

提督「デマだ!」

利根「提督、女子からお金をだまし取って夜逃げしたというのは本当なのか!?」

提督「そんなことしそうな人間だと思われていることにショックだよ!」

鹿島「あの、提督さん……」

提督「ええい、多すぎる! 紙に書いて提出しろ!」

790: 2017/08/24(木) 02:29:14.85 ID:lsjV34UK0
~~~~~~~~

提督「で、原因はお前たちって? 青葉と漣に……潮と曙」

青葉「青葉は聞いた話を記事にしただけなので無実ですよね?」

提督「デマっぽい話もそのまま書いて何が無実だ。むしろ極刑だ」

青葉「えっ」

漣「つい悪乗りが過ぎちった。てへぺろ」

提督「古い」

潮「ご、ごめんなさい! 勘違いから話を広めてしまって……」

曙「わ、私は謝らないわよ。もとはといえば、勘違いをさせるようなことをしたクソ提督のせいじゃない」

潮「あ、曙ちゃん……」

提督「真偽が分からないならそのまま聞きにくれればよかったんだ。まあ、そもそも二人にはそこまで怒ってはいない」

漣「だったら、漣も無実?」

提督「お前、勘違いってわかってて青葉のインタビューにも答えたよな。嘘まで混ぜて」

漣「いやー、面白そうだなって」

提督「反省の欠片もない!?」

青葉「まあまあ、そこまで怒らずとも。ほら、二人とも恐縮してますよ」

潮「すみません……」

曙「ふん……」

提督「はあ……別に他に迷惑を被るやつがいなかったからよかったんだが。てか、それなら相手を定めておかなかったのはなぜだ?」

漣「ご主人様、それは冗談じゃ済まなくなります」

青葉「やりすぎは氏人が出ますよ」

提督「そこまで言うのか……」

791: 2017/08/24(木) 02:29:41.50 ID:lsjV34UK0
―執務室―

提督「なんやかんや誤解を解くのに一日要してしまった……」

提督「最終的に結婚詐欺にあって百万失うって、もう全然違う話になった」

下2

792: 2017/08/24(木) 06:56:12.36 ID:KE4J8Kmn0
この後、出撃艦隊が戻ってくる度に執務室に乗り込んでくる光景を想像してほっこりした
噂ってこわいな~って

793: 2017/08/24(木) 07:09:15.86 ID:M+mXzceGo
新規艦歓迎の怪談じゃー

794: 2017/08/25(金) 02:34:15.85 ID:xXYOZGvq0
―深夜・談話室―

旗風「全員そろいました」

提督「うむ。さて、せっかく新たに着任したんだし、普通の歓迎会じゃなくて百物語をやろう」

アークロイヤル「ヒャクモノガタリ?」

提督「それぞれが会談をひとつづつ話していって、隣の部屋にあるろうそくを一本ずつ消していく。全部ろうそくが消えた瞬間に、本物の物の怪が出るという話だ」

リシュリュー「それが日本のホラー、ね。面白そうじゃない」

松輪「ひっ……そ、それ、一つ目……ですか……?」

提督「ただの説明だから加えない……と言いたいが、ネタが先になくなりそうだから一つに数えておこう。じゃ、ろうそく消しに行ってくる」

ガチャ バタン

795: 2017/08/25(金) 02:34:45.31 ID:xXYOZGvq0
天霧「……待つの面倒だし、次話すか」

狭霧「あ、天霧、それは駄目なんじゃ」

天霧「ほぼ初対面でこうして囲っている方が気まずいって」

狭霧「それは……一理ある、かも」

天霧「じゃあ話すぞ」

ルイージ「あ、それならさ、あたしから話させてよ!」

天霧「んー、まあいいけど」

ルイージ「ごほん。これは日本に来たばかりのことだったんだけどね」

松輪「……っ!」ギュッ

ルイージ「公園のトイレに入ったら、ラクガキで『右ヲミロ』って書かれてて、右を見たら次は『左をミロ』って書いてあったんだ」

ルイージ「その通りに左を見たら、今度は『上ヲミロ』って書いてあって、なんだかなーと思いながら『ウシロヲミルナ』って赤い文字で書かれていたんだ」

旗風「もしや、後ろには……?」

796: 2017/08/25(金) 02:35:21.77 ID:xXYOZGvq0
ルイージ「ううん、なーんにもなかった。じゃあ、あたしの話おしまい! じゃ、ろうそく消してくるねー」

ガチャ バタン

天霧「たいしたことなかったな」

アークロイヤル「あの子なら仕方がないだろう」

狭霧「……」

天霧「どうした狭霧」

狭霧「ほ、本当にあったわけじゃない……よね」

旗風「本当にあったとしても、結局は何もなかったわけですし……」

松輪「ぁ……」ガタガタ

狭霧「うぅ、やっぱり、そういうこと、だよね……」

アークロイヤル「先ほどの話に、何か意味が……?」

リシュリュー「……最初の文字、どこに行ったの」

『!?』


―隣の部屋―

ルイージ「効果てきめんだね!」

提督「この手の話は気づいたときにゾクッとくるから面白いよなー」

797: 2017/08/25(金) 02:35:55.40 ID:xXYOZGvq0
―執務室―

提督「ルイに教えたかいがあったものだ。ああいうのはさらっといえる方が後々怖く感じるしな」

提督「でもこれ冷静に考えたら怪談じゃないや」

引用: 提督「安価でいくどもみんなと遊ぶ」