797: 2017/08/25(金) 02:35:55.40 ID:xXYOZGvq0

―執務室― 

提督「ルイに教えたかいがあったものだ。ああいうのはさらっといえる方が後々怖く感じるしな」

提督「でもこれ冷静に考えたら怪談じゃないや」

下2

799: 2017/08/25(金) 04:09:04.08 ID:05NDil330
アークロイヤルをV12ヴァンテージの助手席に乗せて
「V12はイイぞ」と力説する
そして川内型が運転するフェアレディZに抜かれる

801: 2017/08/25(金) 23:22:08.60 ID:xXYOZGvqo
―峠―

提督「うーん、さすが最新モデル。この駆動が気持ちいいな」

アークロイヤル「いきなり連れて来られて何かと思えば、ドライブか」

提督「いやだったか?」

アークロイヤル「いや、日本の空気にも慣れてきたところだ。こうして外を見てみたかった気持ちはある」

提督「なら、丁度良かったかな」

アークロイヤル「ここの峠は景色が良いな」

提督「だろう。ところでこの車なんだがな」

アークロイヤル「ああ……」
艦隊これくしょん -艦これ- おねがい!鎮守府目安箱 1 (電撃コミックスNEXT)
802: 2017/08/25(金) 23:22:34.77 ID:xXYOZGvqo
提督「V12ヴァンテージ。素晴らしいのはそのエンジンでな」

アークロイヤル「……」

提督「何といっても馬力が段違いで、最近の物では500を超えるものも実現しているんだ」

アークロイヤル「……」

提督「また本体の軽量化も図り、実にその時速330。これは世界でも上位の速度を記録しているんだ」

アークロイヤル「……」

提督「日本では珍しいこのV型12気筒は……聞いてる?」

アークロイヤル「いい景色だな」

提督「聞いてないじゃないか! マーリンに使われている機構だぞ!」

アークロイヤル「悪いが、ソードフィッシュの方が好きでな」

提督「絶対V12の方がいいのに」

アークロイヤル「ところで、後ろから走ってくる車の操縦者に見覚えがあるのだが」

提督「なんだって?」

803: 2017/08/25(金) 23:23:06.34 ID:xXYOZGvqo
那珂「ここからのくだりが気持ちいいんだよね!」

川内「さっすが私の妹! あのコースを走り抜けただけはある!」

神通「お、お願いですから事故にだけは気を付けるように……」

ブゥン

アークロイヤル「あれはフェアレディだったか。あれも速いじゃないか」

提督「くっ、せっかくエンジンの良さを語っていたというのに、これでは台無しじゃないか!」グイッ

アークロイヤル「お、おい、それ以上のスピードは」

提督「負けるかぁああああああああ!!」

那珂「提督? 残念だけど、ここは那珂ちゃんの庭。機体だけの提督には負けないよ」

提督「ぐうう、なぜ引き離されていく!」

那珂「じゃあね提督。レースで勝負するのは車じゃないの。那珂ちゃん達なんだよ。性能じゃなくて、走り方を考えなきゃ」

ブォン

提督「フェアレディに……負けた、だと。しかも名言っぽいこと吐いて行った」

アークロイヤル「その、アドミラルだって直線だったら勝っていただろう。だからそう気を落とすな」

提督「フォロー、感謝する……」

804: 2017/08/25(金) 23:23:38.68 ID:xXYOZGvqo
―執務室―

提督「アークロイヤルにV12の良い所を見せてやろうと思ったのに……というか川内達は何処に向かっているのだ……」

提督「しかもアークロイヤルはどちらかと言うと性能を気にしないタイプなのに。完全に気を使われただけなんだが……」

↓2

806: 2017/08/25(金) 23:51:08.45 ID:xMkbeo3lo
加古とだらだら執務

808: 2017/08/27(日) 02:43:26.36 ID:RBioBBqL0
提督「加古ー、寝るなら自分の部屋に行けよ」

加古「ハンモックがあったらそりゃだらだらするでしょ」

提督「ならせめて手伝え。片付けるぞ」

加古「えー、しょうがないなぁ」

提督「それじゃあ、この書類を秘書官に届けてくれ」

加古「りょーかい」

提督「ついでに自作のアイスもあげるからやる気を出せ」

加古「おっ、まじで。ふとっぱらだねぇ」

809: 2017/08/27(日) 02:43:52.86 ID:RBioBBqL0
~~~~~~~~

加古「てーとく、なんか面白いものない?」

提督「陳情書とか面白いぞ」

加古「何それ」

提督「要望とか書いてくる奴がいるんだけどな、ほら、これとか」

加古「んー? へー、トレーニング器具の導入ね」

提督「まあこういうのはいいんだけど、これとか」

加古「昼寝時間の導入……いいじゃん!」

提督「駄目に決まっているだろう」

加古「えー」

提督「というか、わかっててお前混ぜただろう」

加古「シラナイナー」

提督「まったく……」

810: 2017/08/27(日) 02:44:18.32 ID:RBioBBqL0
加古「うーん、暇だからゲームしない」

提督「仕事中だって」

加古「ボードゲーム系ならいいでしょ」

提督「んー、まあいいか」

加古「じゃあ提督からね」

提督「電鉄か……あー、久々だな」

加古「その間まとめておくから」

提督「おーう」


古鷹「……これは、止めるべきでしょうか? でも、一応お手伝いはしているみたいだし」

霞「加古さん基準ならそうかもしれないけれど、止めるべきですよ」

古鷹「……わ、私も手伝うことでどうか一つ」

霞「加古さんには甘いですね……」

811: 2017/08/27(日) 02:44:46.01 ID:RBioBBqL0
~~~~~~~~

提督「遊びながらやったし終わらないかと思っていたが、意外と終わったな」

提督「加古もなんやかんや優秀な気がする」

下2

813: 2017/08/27(日) 03:00:13.37 ID:r00i/9PdO
隼鷹が泣いて懇願するまで断酒指示

815: 2017/08/28(月) 03:02:29.48 ID:F9LzVpkn0
―飛鷹型の部屋―

提督「隼鷹、お前断酒な」

隼鷹「!?」

提督「それじゃあ」

隼鷹「ちょ、ちょちょっと待って! どうして断酒なんだ!?」

提督「それを俺の口から言わせるのか」

隼鷹「……し、しらないなー」

提督「倉庫のお酒、勝手に開けただろう」

隼鷹「あ、あたしだっていう証拠は?」

提督「指紋を採取した。最近は素人でも簡単にとったりすることができるんだ」

隼鷹「うぐ……」

816: 2017/08/28(月) 03:02:56.51 ID:F9LzVpkn0
提督「というわけで断酒な」

隼鷹「や、やめてくれよぉ。ほら、飲みすぎだっていうなら控えるからさ」

提督「いいや、今回は許さん」

隼鷹「わ、わかった! 酔拳覚えるから!」

提督「覚えてどうするんだよ」

隼鷹「酔っていると強くなる」

提督「アホか。しかも本来の酔拳は泥酔状態じゃないぞ」

隼鷹「なら、自分で作るからさ」

提督「合法内ですむか?」

隼鷹「……いやー」

提督「なら駄目だ」

817: 2017/08/28(月) 03:03:23.21 ID:F9LzVpkn0
隼鷹「……うううっ、ぐすっ……」

提督「!?」

隼鷹「いいじゃねぇかよぉ……楽しみなんだよぉ……」

提督「な、泣くほどか!?」

隼鷹「酒好き舐めすぎだ……ずびっ」

提督「えぇー……完全にアル中のそれだな……」

隼鷹「焼酎でいいから飲ませてくれよぉ……」

提督「それ遠慮してないからな。はぁ……まあ直接被害にあった妙高に謝れよ」

隼鷹「……妙高?」

提督「珍しく楽しみにしていたようだからな。まあ許してほしいなら本人に……なにをつかんでいる?」

隼鷹「一緒に謝って」

提督「お前……」

818: 2017/08/28(月) 03:03:49.94 ID:F9LzVpkn0
―執務室―

提督「なぜか知らんが俺まで怒られた。ついでに壁に穴が開いた」

提督「罰を与えた程度で済ませようかと思ったのに……しかし、怒ると本当に怖いんだな……」

下2

820: 2017/08/28(月) 06:09:58.64 ID:wpxYL7Y30
少し遅れたけど、択捉と松輪着任祝い

822: 2017/08/29(火) 02:46:23.49 ID:e+f3Ssyr0
―択捉型の部屋―

択捉「司令、松輪の着任を祝ってくれてありがとうございます」

提督「怪談は怖がらせただけみたいだったしな」

択捉「本人は少し申し訳なくなっていましたが……」

提督「いきなり気絶したからな……まあ普通に祝ってやらないとかわいそうだ」

択捉「それでも、松輪のために、こんな料理まで」

提督「なんか一時期当たり前のようなことを褒められると照れくさいな」

択捉「そろそろ松輪が戻ってくる頃ですが、どうしますか?」

提督「クラッカーは驚かせるだけだろうから、さりげなくおめでとうとありがとうを言っておけばいいぞ」

択捉「はい!」

提督(ただでさえ避けられている節があるのに、これ以上驚かせるのはアカン)

823: 2017/08/29(火) 02:46:52.08 ID:e+f3Ssyr0
松輪「あの……戻りました」

択捉「松輪!」

松輪「は、はい……?」

択捉「着任してくれて、ありがとう!」

松輪「ど、どういたしまして……でいいのかな……」

提督「着任祝いだ。無礼講で楽しめ」

松輪「司令……」

提督「うーん、後ずさりされるほどひどいことはしていないと思うんだがなぁ」

松輪「す、すみません……その、あの時のことを思い出して……」

択捉「そんなに司令の話は怖かったの?」

松輪「うん……」

824: 2017/08/29(火) 02:47:22.81 ID:e+f3Ssyr0
提督「あれでも歓迎会のつもりだったんだ。すまん」

松輪「い、いえ。わ、わたしも……気にしないようにしますから……」

提督「そうしてくれたら嬉しい」

択捉「これで丸く収まりましたね! 松輪、わからないことがあったら何でも聞いてね?」

松輪「わかった、択捉お姉ちゃん……」

提督「……」

択捉「どうかしましたか?」

提督「いや、こんな素直な子の相手をするのはいつぶりかなと思って」

択捉「素直、ですか?」

松輪「松輪も……?」

提督「これは純真だわ」

825: 2017/08/29(火) 02:48:13.57 ID:e+f3Ssyr0
―執務室―

提督「近くの奴に聞いたら提督のせいで変わった人もいるといわれた。どういう意味だ」

提督「でも、海防艦は占守型があれだから、バランスが取れているのか」

下2

827: 2017/08/29(火) 06:38:35.50 ID:8DHyqIDw0
空母のみんなと海水浴へ

828: 2017/08/29(火) 23:49:13.53 ID:e+f3Ssyro
―海水浴場―

提督「海に来たぞ!」

加賀「普段からすぐそこにありますが」

提督「海水浴場と海は違うんだよ。こう、気分的に」

飛龍「わかる! こう、遊びに来たって感じがする!」

蒼龍「実際に遊びに来ているわけだしね」

提督「そもそも、泳ぐこと自体は殆ど無いだろう」

加賀「そうですが」

赤城「まあまあ加賀さん。せっかくなんですし、楽しみましょう」

加賀「赤城さんがそういうのであれば……」

瑞鶴「翔鶴姉、いこ!」

翔鶴「ちゃんと準備体操をしてからよ、瑞鶴」

瑞鶴「はーい」

829: 2017/08/29(火) 23:49:39.46 ID:e+f3Ssyro
雲龍「私は……」

葛城「ビーチバレーするわよ!」

天城「もう一人いなければいけませんね」

雲龍(日焼けしようと思ったんだけど……)

グラーフ「ビーチバレーか。私も参加しよう」

アクィラ「アクィラも参加しまーす」

雲龍(四人になったし、日焼けできそう)

葛城「じゃあ、雲龍姉は審判ね!」

雲龍「……」

提督「やっぱり海は人のテンションをあげるんだな」

サラトガ「見ているくらいなら手助けしてあげればよかったのでは……」

提督「雲龍も嫌なことは嫌というし、あれはあれで納得しているだろう」

830: 2017/08/29(火) 23:50:05.21 ID:e+f3Ssyro
アークロイヤル「ここはいつもこんな感じ?」

サラトガ「そうですね。サラももう慣れましたけど、最初はみんなそんな感じです」

アークロイヤル「そうなの……この国の言葉で、郷に入ってはみたいな言葉があるみたいだし、貴女のようになりたいものね」

提督「ふむ? まあ、とにかくこっちも何かしようか。普通に海で泳ぐか?」

アークロイヤル「何か訓練になりそうなものが良いわ」

提督「海に来てまで訓練か……」

サラトガ「あはは……なにかありますか?」

提督「ならビーチフラッグだな。瞬発力と走力などが試されるぞ」

アークロイヤル「オーケイ。それにしましょう」

提督「合図は時計でいいから、審判無しでサラトガも参加して貰おうか」

サラトガ「サラもですか? はい、一緒します」

831: 2017/08/29(火) 23:50:51.55 ID:e+f3Ssyro
―執務室―

提督「それぞれ思い思いに楽しんだ。が、時折ビーチバレーの流れ弾が俺に当たったのは何かの狙いなのか」

提督「そういえば空母勢の水着はあまり見る機会ないからレアのような……」

↓2

833: 2017/08/30(水) 00:17:16.49 ID:OMY78rnw0
遠心式、軸流式ジェットエンジン談義

835: 2017/08/31(木) 02:55:58.17 ID:8wF2Z7Mu0
―工廠―

夕張「やっぱり遠心式のほうがいいですよ。量産するのであればなおさらです」

明石「あくまで研究目的なんだから、軸流式のほうがいいって」

夕張「ですけど、まずは遠心式からのほうが費用もかかりませんし」

明石「でも、どうせ研究するなら後々多用できそうなもののほうがよくない?」

夕張「実戦投入は最終的に妖精さんに委ねられますけどね」

明石「それはそうだけど……」

提督「何を話しているんだ?」

夕張「提督。それがジェットエンジンのことですけど」

提督「前作っただろ?」

夕張「まあそうなんですけど、それとは別に研究をしてみようと思いまして」

提督「今更!?」

836: 2017/08/31(木) 02:56:24.34 ID:8wF2Z7Mu0
明石「最近は工廠でもこれといったことはしていないですよね」

提督「ああ、装備は十分にあるし、出番としては減ってはいるな」

夕張「ですから、空いた時間を使って一段上の艦載機でも考えてみたいんです」

提督「つまり暇だと」

夕張「身も蓋もない言い方ですね……」

提督「だから遠心式と軸流式。圧縮機の話か」

夕張「私としてはコストも少なくてすんで、扱いやすい遠心式がいいと思うんです」

明石「それより高出力も可能で、大きな成果が出そうな軸流式がいいと思います」

提督「どっちにも利点があるから、どっちがいいとはいえんな……」

夕張「提督、どっちもはなしです!」

明石「そうです、バシッと決めてください!」

提督「巻き込まれただけなのに怒られるのは理不尽じゃね」

837: 2017/08/31(木) 02:57:21.94 ID:8wF2Z7Mu0
夕張「実は昨日からずっとここで止まっていて、申請書もなかなかかけないんです!」

明石「このままじゃ今日一日も終わりますよ!」

提督「知らんがな……つか、それなら両方ともでいいんじゃないか」

夕張「優柔不断!」

明石「八方美人!」

提督「当たりキツイな! お前ら本当は自分の推している圧縮機を選んでほしいだけだろ!」

夕張「ひゅーひゅー」

明石「夕張、口笛へた」

夕張「お、お約束だからやっただけですし」

提督「はぁ……だから作るなら複合機でいいだろう。最近だと珍しくはない」

夕張「そうなんですか?」

提督「遠心式の利点は見逃せないが、そこから高出力をしようとなると必然的に軸流式も使うことになる。どうせ実践で使えるかどうかは妖精さんの気分次第なんだし、どっちもやっていて損はないだろう」

夕張「……久しぶりにまともな意見を聞いた気がします」

明石「調子が悪いならきちんと寝ていなきゃだめですよ」

提督「お前らだって普段より幾分まともだろうが」

838: 2017/08/31(木) 02:58:02.99 ID:8wF2Z7Mu0
―執務室―

提督「真面目に話しているなら真面目に返してくれてもいいだろうに……」

提督「でも、よく考えたら工廠に行くときは大抵変な思い付きを実行しようとしているときだから、二人の態度もおかしくないような気がしてきた」

下2

840: 2017/08/31(木) 03:00:14.75 ID:5NV3cJue0
クッキー、クッキーババアが、とうなされながらダウンしている赤城を見舞いに

841: 2017/09/01(金) 02:33:06.94 ID:rX0lxQz+0
加賀「赤城さんが寝込んでいるから、今日は私が代わりに出撃します」

提督「赤城がねぇ……え、大丈夫なのか」

加賀「『クッキー』、『ババア』と口にしていたのは聞きました」

提督「赤城がクッキー? 赤城に限って食べ過ぎってことはないと思うが……」

加賀「昨日はパソコンに向かっていた姿を見ましたが」

提督「パソコン? なんとなくわかったような……」

加賀「心配であればお見舞いに行ってはいかがですか」

提督「様子も気になるしそうするか。後で見舞いに行くと伝えておいてくれ」

加賀「了解しました」

提督(正直、心覚えがあるんだよなぁ)

842: 2017/09/01(金) 02:33:37.24 ID:rX0lxQz+0
― 一航戦の部屋 ―

提督「で、ババアがどうしたって」

赤城「て、提督……」

提督「本当に寝たきりとは、なんか予想以上にダメージ受けてるな……」

赤城「実は、私のクッキーが……全て……消えてしまったのです……」

提督「消える?」

赤城「データが……」

提督「消えたのか……まあブラウザに保存されるタイプのゲームだから、消えることもおかしくないが」

赤城「どこが可笑しいんですか!」

提督「そういう意味ではない!」

赤城「うぅ……私のババアが……」

提督「赤城の口からババアはなんかギャップがあるな……つか、エクスポートとかしていないのか」

赤城「えくす……?」

提督「なんとなくセーブデータが絶望的だということは伝わった」

843: 2017/09/01(金) 02:34:16.35 ID:rX0lxQz+0
赤城「実績も全部集めて、世界中がクッキーに満たされたと思ったのに……」

提督「実績を? まさかと思っていたが、赤城、お前……」

赤城「実はミニゲームもすでに……」

提督「ガチ勢かよぉ! それならなおさら外部にセーブを残しておけよ!」

赤城「こういうものには疎いんですからしょうがないじゃないですか!!」

提督「本気で怒るとは思わなかったすまん!」

赤城「どうせ、提督に私の気持ちはわからないんですよ……大切なクッキーを失った気持ちは……」

提督「ゲームのセーブデータを失う気持ちはすごくわかるが、そこまでメンタルはやられなかったぞ……」

赤城「……すみません、しばらくはそっとしてください……」

提督「わかった……落ち着いたら好きなお菓子作ってやるからな?」

赤城「クッキー以外でお願いします……」

844: 2017/09/01(金) 02:36:12.31 ID:rX0lxQz+0
―執務室―

提督「一年半前に話していたゲームをいまだにやっていたのか……いや、最近更新したって聞いたからそれか?」

提督「なんにしても、あの様子なら復活するまであと二三日はかかりそうだな」

下2

846: 2017/09/01(金) 02:51:10.77 ID:XnWFK83b0
>>284
曙と大縄回しを特訓して再度縄跳びに挑戦!

848: 2017/09/02(土) 01:06:57.21 ID:iRph5Y5H0
―庭―

提督「曙、わかってるな」

曙「たぶんね」

提督「ふふっ、やはり俺と曙の意見は一致か」

曙「ふん、別にクソ提督のためじゃないわ。ただ、あれで終わりたくないだけ」

提督「やはり同意見ではないか」

曙「とにかく! やるわよ」

提督「ああ」

曙「まず、私の声に合わせて回してちょうだい」

提督「いやここは……っと、そんなことを言っているからあんなことになったんだよな」

曙「だから、まずは私に合わせなさい」

提督「了解。なら、こっちは訂正点を考えてみる」

849: 2017/09/02(土) 01:07:33.17 ID:iRph5Y5H0
曙「わかったわ。じゃあ、いくわよ……っ」

提督「……」

曙「……ちゃんと回しなさいよ!」

提督「えっ、まずは勢いをつけるところからだろう」

曙「はあっ? ……いえ、確かにそうね。それに関してはクソ提督の言う通りだわ」

提督「なんだ、素直じゃないか」

曙「ミスはミスだからよ! それに、クソ提督だって合図より早いじゃないの」

提督「む、そうか、なら少し遅くしようか」

曙「それじゃ、次……せーの、いーち、にー……」

提督「ちょ、ちょっと、速いぞ!」

曙「何がよ」

提督「縄のスピードだ。それじゃあ飛ぶのがきつくないか」

曙「……そうね。潮とか引っかかりそうだわ」

提督「だが、回すのに心配はなくなってきた。ここから練習をして、止まらないようにするぞ!」

曙「ええ!」

850: 2017/09/02(土) 01:07:59.64 ID:iRph5Y5H0
~~~~~~~~

曙「いーち、にー、さーん……」

漣「おっ、ぼのたん、上手に、なりましたなぁ」

朧「もしかして、提督と、練習したの?」

曙「あれじゃあ納得かなかっただけよ!」

潮「曙ちゃん、らしいね」

曙「べ、別に!」

綾波「あっ、す、すみません、引っかかってしまいました」

提督「いや、綾波のせいじゃない。曙、縄の速度が上がっていたぞ」

曙「う、そうね、ちょっとムキになっていたみたい」

提督「いや、俺もフォローしきれなかった。気を取り直して次行くぞ」

曙「ええ。じゃあ、せーの……」

潮(曙ちゃんが素直なの、珍しい……)

朧(素直なの、多分集中しているからだよね)

漣(後でからかうと面白くなりそう!)

851: 2017/09/02(土) 01:08:44.21 ID:iRph5Y5H0
―執務室―

提督「まだ息がぴったりというほどではないが、問題ないほどまで上達したぞ」

提督「帰り際に、漣が曙に追いかけられていたが……いつものことだろうな」

下2

853: 2017/09/02(土) 01:15:22.88 ID:y5JAdh8YO
旗風と埠頭散歩

855: 2017/09/03(日) 03:01:32.72 ID:ih8xKxhq0
―埠頭―

提督「ここは一般市民が扱う港湾だから、あんまり来る機会はないんだ」

旗風「そうなのですか?」

提督「だからこそ、こうしてたまに訪れると実感するんだ。みんなが成してきたことを」

旗風「そうですね。わたくしも、人々の活気が伝わってきます」

提督「この辺は来たばかりだと少々入り組んでいてはぐれ易い。ちゃんとついてくるんだぞ」

旗風「はい」

提督「……ちょっと、お手を拝借」

旗風「し、司令? ここまでしていただかなくとも、わたくしは司令の御傍を離れませんよ」

提督「個人的に心配なだけだ。もちろん、嫌なら……」

旗風「い、いえっ、姉さま方も信頼しているお方です。嫌悪どころか、その……」

提督「少し意地悪を言った。旗風ならそう言ってくれると思っていたぞ」ギュッ

856: 2017/09/03(日) 03:02:05.39 ID:ih8xKxhq0
旗風「あっ……司令が意地悪、というのは本当なのですね」

提督「神風か?」

旗風「ふふ、いえ、姉さま方全員です」

提督「全員……思い当たる節があるから何とも言えんな」

旗風「ですけど、みなさん司令のことを話すとき笑顔でした」

提督「う……まったく、さらっとそういって。俺だってそういうのは苦手だ」

旗風「司令、このままどこへ向かうおつもりですか?」

提督「もともとは散歩だ。特に目的はない、が、そろそろ昼だし、どこか入るか」

旗風「それには及びませんよ。どうぞ、司令」

提督「ん、これは弁当?」

857: 2017/09/03(日) 03:02:50.11 ID:ih8xKxhq0
旗風「司令が散歩に出かけるとおっしゃってから、すぐに作りました。あまり時間はかけていないので、凝ったものはありませんけど」

提督「凝るとかそういうものじゃないだろ。弁当は気持ちだ。旗風の気持ち、ありがたく受け取ろう」

旗風「あっ……その言い方、恥ずかしいですよ……」

提督「実はこっちも少し恥ずかしい。人も少ないし、そこのベンチに座って食べるとするか」

旗風「はい。……ですけど、司令と二人でこういう場所に来るとは思ってもみませんでした」

提督「俺としては、ずっと旗風とこうしてみたかったけどな」

旗風「えっ……お、恐れ入ります」

提督「恐縮するな。そう思ったのは春風からよく話を聞いていたからだ」

旗風「春姉さまが……やっぱり、恥ずかしいです」

提督「尊敬しているんだっけか。なら、春風を見て学ぶといい。できるだけ便宜を図ろう」

旗風「あ、ありがとうございます! 司令!」

858: 2017/09/03(日) 03:04:51.85 ID:ih8xKxhq0
―執務室―

提督「旗風良い子すぎるだろう……最近なんやかんやと濃い奴が多かった気もするし」

提督「……そう考えると彼女は貴重だな気がしてきた」

下2

860: 2017/09/03(日) 04:30:06.07 ID:Ti4RuiqDO
最近の青葉の行いが少々目に余るので、
壁ドン+顎クイして懲らしめる

861: 2017/09/04(月) 03:05:29.18 ID:TsjGuYXo0
提督「あのさ、青葉」

青葉「はい」

提督「最近、やりすぎじゃないか」

青葉「はて、何かしましたかね」

提督「カステラとって、盗撮して、ガセ情報を平気で流して何もしていないと」

青葉「あ、あー、そんなことありましたね」

提督「しかも最近俺のことを記事にしないと思ったら、特設サイト作りやがって!」

青葉「心外な! 一面じゃないだけで記事にしてますよ!」

提督「なお悪いわ!」

青葉「それに、今更じゃないですか。特別困ったことはないですよね」

提督「ローカルとはいえ気分悪いんだけど!?」

青葉「司令官もプライベート気にするんですね」

提督「当たり前だろう!」

862: 2017/09/04(月) 03:06:59.22 ID:TsjGuYXo0
青葉「それで、どうしますか。サイトを消しますか?」

提督「いや、それはそれでなんとなく酷いことになりそうだから……」スッ

青葉「な、なんですか。青葉は権力には屈しませんよ!」

提督「権力じゃなくて、こういうのはどうだ?」ドン

青葉「ほ、ほほう、壁ドンですか。昔は流行りましたね」

提督「別に、流行り廃りのものじゃないだろう」

青葉「あの、ち、近すぎませんか……?」

提督「そりゃ、目を逸らされないためにも、な」クイッ

青葉「……!」

青葉(し、司令官の顔がこんなに近くで……い、今にもくっついてしまいそうな距離で……)

863: 2017/09/04(月) 03:07:37.28 ID:TsjGuYXo0
提督「……」

青葉「……?」

提督「……」

青葉「……司令官、もしかしてこれ以上先のことを考えていませんね」

提督「前に壁ドンしたら、されたくない行為にも含まれると聞いたから、いやがらせにやっただけだしな」

青葉「い、嫌がらせで青葉の乙女心を揺さぶってきたんですか!?」

提督「うむ」

青葉「最低ですこの人!」

提督「えぇ、それをお前が言うか……」

青葉「うぅ……き、記事にしてやるんですからー!」ダッ

提督「あ」

864: 2017/09/04(月) 03:08:33.61 ID:TsjGuYXo0
ガチャ バタン

提督「うーむ、一応仕返しはできたか? 仕返しになったかはちょっと微妙だが」

提督「ていうか、あいつさりげなく何かをもっていかなかっ……また盗撮してたな青葉ぁ!」

下2

866: 2017/09/04(月) 03:37:25.09 ID:Aq7gWCYg0
最近めっきり涼しくなったので、ルイージを湯タンポにして寝る

867: 2017/09/05(火) 03:01:36.60 ID:PoTQzW8o0
―提督私室―

提督「ふっふっふ、ここまで来たからにはもう逃げられないぞ」

ルイージ「ふわぁ……眠いから、早く寝よー」

提督「……」

ルイージ「うんー? どうかしたの?」

提督「いや、もうちょっとこう、何かあるかと思って」

ルイージ「一緒に寝るんだよね?」

提督「そういって呼びはしたが、素直に着て寝る準備しているってのがどうにも」

ルイージ「うーん、アンミラーリオの言ってることって、難しいねー」

提督「難しいか……? いや待て、最近こういった押される展開が多い今、俺に対しての試練なのかもしれない」

ルイージ「まだ寝ないの?」

提督「寝ようか」

868: 2017/09/05(火) 03:03:19.34 ID:PoTQzW8o0
ルイージ「わー、これがフトンなんだね。ふかふかー」

提督「気に入ったならベッドから布団に変えてもいいんだぞ」

ルイージ「そうだね、ろーちゃんもそうだし、考えとくー」

提督「さて、それじゃあありがたく抱かせてもらおうか!」

ルイージ「最近涼しくなってきたからね」

提督「うむ。子供の体温は温かくてこういう時には重宝する」

ルイージ「あんまり子供扱いは嬉しくないかもー」

提督「ルイなんてまだまだ子供だ。ほら、こんなにも暖かい」ギュッ

ルイージ「えー、体温だけで考えると、ポーラさんはあたしよりも温かいよ」

提督「あいつは酒で火照っているだけだろ」

ルイージ「あはは、そうかもー」

869: 2017/09/05(火) 03:03:51.28 ID:PoTQzW8o0
提督「でも、しばらくはルイだけでいいって思えるくらい温かいな」

ルイージ「じゃあ今日からずっと一緒に寝よっか?」

提督「それもいいな! でもなんか後で大変なことになりそうだから遠慮しとく」

ルイージ「そう? でも、今日だけでもほかのみんなに自慢できそー」

提督「自慢かー。まあ、それでみんなも湯たんぽになってくれるというなら、それもそれでいいかもなー」

ルイージ「アンミラーリオ? そっちの方が大変なことになると思うよ?」

提督「え?」

ルイージ「ふひゃぁ……そろそろ、本当にねみゅくなってきた……」

提督「ああ、寝る前に話に付き合わせて悪かったな」

ルイージ「んーん、あたしもたのしかったし……」

提督「限界みたいだな。おやすみ、ルイ」

ルイージ「ブォンナノッテ……アンミラーリォ……すやぁ」

870: 2017/09/05(火) 03:04:56.51 ID:PoTQzW8o0
―執務室―

提督「娘とかいたらあんな感じで一緒に寝るのだろか。なんとなくそんな気分になった」

提督「でも今思えば寝る提案は断らなくてもよかったような……いや、青葉にあることないこと書かれそうだしやめておこう」

下2

871: 2017/09/05(火) 03:13:01.51 ID:ZBUwSBg+0
早速青葉にある事ない事書かれたので抗議する

873: 2017/09/06(水) 00:21:36.74 ID:uYFOo0xc0
提督「青葉?」

青葉「はい」

提督「呼ばれたわけはわかるよな?」

青葉「青葉何かしましたか?」

提督「しらばっくれる必要はないだろ!? こんなものを公開してるんだから!」バサッ

『我らが提督、ルイージ・トレッリと同衾!? ついに国際問題か!』

提督「おかげでいろんな奴から詰問を受ける羽目になったんだけど!?」

青葉「えへっ」

提督「誤魔化す気があるのかすらわかんねぇ!」

青葉「青葉は自分の仕事についてはストイックに考えているんです。なので、使用したネタはメモ帳から破り捨てて魚のえさに……」

提督「嘘つけ! お前の部屋にガサ入れしたときメモが大量に出てきたぞ!」

青葉「プライバシーの侵害ですよ!」

提督「お前が言うの!?」

874: 2017/09/06(水) 00:22:04.02 ID:uYFOo0xc0
青葉「……それで、正直いつものことですよね」

提督「それはそうだが、叱った直後にやらかしてくるとは思わなくてな」

青葉「まま、このくらいいつものことですし、そろそろ見逃してはどうですか」

提督「本人に言われるとイラッてくるよな」

ガチャ

衣笠「それに、それだけじゃないしね」

提督「衣笠、どうかしたか? ……携帯?」

衣笠「実はサイトの方には動画付きで公開されているネタがあるの」

提督「動画の……青葉、お前もしや」

青葉「はい、この前の壁ドンです!」

875: 2017/09/06(水) 00:22:37.42 ID:uYFOo0xc0
提督「ついに隠さなくなったな! しかもタイトルが『ついに夜戦(意味深)に積極的になった提督! 記者青葉の運命は!』って予告かよ!」

青葉「次回ネタばらししようかと思いまして」

提督「遅いわ! つーか、これがあったから冗談っぽいルイの記事を真に受ける奴が出てきたのか……」

衣笠「少なくとも、誤解は解いた方がいいんじゃない?」

提督「だな……おい青葉、わかってるよな?」

青葉「はいはい、わかりましたよ」

提督「ならいいんだが……」

青葉「今日中に動画編集で希望者の壁ドン動画を作っておきますね!」

提督「全然わかってないぞこいつ!」

衣笠(なんだかんだ二人とも楽しそうなのよね)

876: 2017/09/06(水) 01:04:47.53 ID:uYFOo0xc0
~~~~~~~~

提督「青葉がやりすぎるのはいつものことだが、相変わらず反省する気が一切見受けられんな……」

提督「周りに迷惑をかけなきゃいいといえばいいんだが……はぁ」

下2

878: 2017/09/06(水) 01:11:09.28 ID:aFZNW3P3O
未だにバテているプリンツオイゲンを扇風機の前からひっぺがす

880: 2017/09/07(木) 02:50:02.61 ID:h98Y+c820
―談話室―

ビスマルク「あら、アトミラール、ここに何か用?」

提督「ん、ビス子にオイゲンか。珍しくもなんともない組み合わせだな」

ビスマルク「言い方に悪意を感じるわね……ビス子って呼ばないで」

プリンツ「ああーーー」

提督「……なんで扇風機の前に陣取っているんだ?」

ビスマルク「あの子、前からあんな感じなのよ」

提督「正直そういうネタっぽい行動はマル子に似合っていると思うんだが」

ビスマルク「私のことを何だと思っているの。マル子はもっとやめて」

881: 2017/09/07(木) 02:50:31.18 ID:h98Y+c820
提督「オイゲンやい、そんなに暑いのか?」

プリンツ「ドイツじゃもっと涼しいですしー……それに、空調も弱くなりましたよね?」

提督「まあ実際いらんだろう」

プリンツ「まだまだ暑いですってー……」

ビスマルク「でも一気に涼しくはなったわね」

プリンツ「そうは思いますけど……」

提督「とにかく、お前たちからするとまだまだ夏ってことか」

プリンツ「恥ずかしながら、そんな感じです……」

ビスマルク「迷惑になっていないのなら、放っておいてあげてくれない?」

提督「俺はもう扇風機もいらんからそれはいいんだが、ビスマルはいいのか」

ビスマルク「こ、これくらい平気よ。あとそこまで言ったのならクまで言いなさいよ」

882: 2017/09/07(木) 02:50:57.49 ID:h98Y+c820
提督「でもお前汗すごいうえにとんでもないほど着崩しているのに自分で気づいているか」

ビスマルク「え? ……っ!!」

提督「ほら、オイゲンどいてあげろ」

プリンツ「姉さまの頼みでも、ここからは離れられませんー」ギュッ

提督「ええい、扇風機にひっつくな! 敬愛するお姉さまがかわいそうだとは思えないのか!」

プリンツ「暑いものは暑いんですー!」

提督「暑さは人を混乱させるというのは本当だな……つか、夏の間ずっと建物の中にこもってたんじゃないのかこいつ……」

プリンツ「……あれ、ビスマルク姉さまは?」

提督「ん? 確かにいないな。暑すぎるから部屋に戻ったんじゃないのか」

プリンツ「うぅ~、ビスマルク姉さま~……」タタッ

提督「……一番効果的なのは、やっぱビスマルクか」

883: 2017/09/07(木) 02:51:23.66 ID:h98Y+c820
―執務室―

提督「いまだに暑いといえば暑いが、全然過ごしやすい季節になったとは思うんだがな」

提督「そう考えるとガングートは大丈夫なのだろうか。あいつがばてている姿なんて想像できないけど」

下2

886: 2017/09/07(木) 06:43:11.68 ID:1t7zBBLA0
間宮、伊良湖、文月改2とおままごと改2

887: 2017/09/08(金) 03:22:46.07 ID:zIuqiCgx0
―食堂―

文月「おままごとしよぉ」

提督「……あ、秋雲に何か言われたりとかは?」

文月「? どうして?」

提督「いや、何もないならいいんだ。うむ」

提督「(どうする、やるか?)」

間宮「(普通のおままごとであれば異論はないです)」

伊良湖「(酷くても赤ちゃん程度なら……)」

提督「よ、よし、いいぞ文月。相手になろう」

文月「えへへ、じゃあ改二になった文月、本領発揮するよぉ~」

提督「本領?」

文月「司令官は優秀なイケメン社長!」

提督「お、おお。なんか余計なものがついているが、予想以上に普通だ」

文月「一代で大企業までのし上がったんだけどぉ、新入社員の文月に一目ぼれ、だけど会社は手に入れられたけど文月の心は手に入らなくてぇ、そんなときに間宮さんという取引相手とつい浮気をしてしまい日々苦悩する毎日を送る社長役ね~」

提督「!?」

文月「次に間宮さんがその伊良湖さんと付き合っているんだけど~、司令官と話していくうちにだんだん彼にも惹かれていってぇ、ついに体の関係を結んでしまい二つの恋の間に板挟みになる伊良湖さんの秘書役~」

間宮「!?」

文月「伊良湖さんはぁ、そんな間宮さんと付き合っているんだけどぉ、物足りない感情が徐々に降り積もっていって、街中であった文月に間宮さんと違った感覚を覚え、なにがなんでも手に入れようとする提督の取引相手の社長さん~」

伊良湖「!?」

文月「あたしはそんな二人の社長に求められるピチピチのOL役~」

提督「……前より悪化してないか!?」

間宮「これが本領……本領ってなんでしたっけ……」

伊良湖「私の設定が一番マシなのでしょうか……マシって何でしょう……」

888: 2017/09/08(金) 03:23:52.33 ID:zIuqiCgx0
文月「ほら司令官~、始めよ~」

提督「え? えーと……お、おっほん、私が社長だ」

文月「社長~、取引相手の社長さんがお見えになっていますよぉ」

提督「え? あ、ああ、通してくれ」

伊良湖「私ですか!? そ、その……へ、ヘーイシャチョーサン、ケイキハイカガデスカー」

提督「めっちゃ棒読み! き、君のおかげで我が会社も安定の一途だよ」

伊良湖「そ、それはようござんした……」

提督「(口調変わってるぞ!)」

伊良湖「(設定からして難解なんですよ~……)」

文月「秘書の方もお見えになってますよぉ~」

間宮「あ、あなた、大事な書類を忘れていますよ」

伊良湖「え、あ、ありがとう……」

提督「!? き、君は……」

間宮「あ、あの夜のことは夫には内緒にしてください……」

伊良湖「あの夜?」

提督「な、なんでもないぞ! はっはっは!」

文月「嘘! あたし、みてたんだから……二人がホテルから出ていくところ……」

伊良湖「ど、どういうことですか!」

889: 2017/09/08(金) 03:24:18.37 ID:zIuqiCgx0
間宮「こ、これは違うの!」

提督「そ、そうとも! 私が好きなのは文月、君だと前に言っただろう」

文月「それは嬉しい……でも、あたしはこの人にも誘われているの……」

伊良湖「っ!」

間宮「どういうこと……あなた」

伊良湖「ち、違います! ただ会社についての話をしただけで……!」

提督「もしかして、彼女が言っていた気になる人は……」

伊良湖「……っ! そうです、だけど、二人だって不倫をしているんですよね!」

提督「そ、それは……」

間宮「あれはちょっとした間違いで……」

伊良湖「こんな人たち、もうどうでもいいでしょう! 文月、私の道にどうかあなたも付き添ってほしい」

文月「……ごめんねぇ、あたし、やっぱり司令官のことが……」

伊良湖「な、なぜですか! あんな人達――!」

秋雲「……」ジー

伊良湖「……あ、あの」

秋雲「なるほど、なるほど……次の本は決まりました!」ダッ

提督「ちょ、こういうパターンは青葉かと思ったけどまさかだ!」

間宮「ほ、放っておくとまずいんじゃないですか?」

提督「文月、リアルおままごとはまたな!」ダッ

文月「えぇ~……むぅ、わかったぁ」

間宮(助かりました……)
伊良湖(良かったぁ……)
提督(なんとか逃げれた……)

890: 2017/09/08(金) 03:24:55.74 ID:zIuqiCgx0
―執務室―

提督「なんだってあんな昼ドラみたいな設定を思いつくのか……今回秋雲関わっていないらしいし、本当に改二だったな……」

提督「もしかして、部屋にとんでもないものがあるのではないだろうか……」

下2

892: 2017/09/08(金) 05:26:29.75 ID:ciHMqHX90
暁型とSCP-173ごっこ(鬼ごっこ)

提督は妖精さん作、瞬間的高速移動機能付着ぐるみを着てSCP-173役

894: 2017/09/09(土) 02:25:42.70 ID:JS8AYNBF0
―工廠―

提督「なるほど、これはなかなか良いものだ」

妖精さん「つくるのたのしかったです」

提督「ちなみに、再現度は?」

妖精さん「みられてないときだけ、こうそくいどうができるのです」

提督「それだけ?」

妖精さん「いかなるこうげきもききませぬ」

提督「強っ……いやでも逆に言えば首とかはないのか。まああれあったら深海凄艦も倒せそうだしな……」

夕張「何の話ですか?」

提督「……そうだ、あいつらと鬼ごっこをしよう!」ダッ

夕張「え、無視ですか」

895: 2017/09/09(土) 02:26:10.52 ID:JS8AYNBF0
―廊下―

提督「というわけで、室内鬼ごっこだ」

暁「え、えぇ……」

響「司令官、その後ろにあるものは何だい」

提督「SCP-173の着ぐるみだ。攻撃以外の性能を持っているんだぞ」

雷「えすしーぴー?」

電「見られていないときはとんでもない速さで迫ってくる彫像なのです。捕まると氏にます」

雷「えっ!?」

提督「さすがに氏にはしないぞ。でも、ちょっと変則的で面白いだろう」

響「そうだね……うん、やってみようか」

暁「本気?」

提督「もしかして、暁はレディーなのに怖いのか。やれやれ」

暁「む、こ、怖くなんてないんだから!」

雷「暁は相変わらずね」

電「そうして巻き込まれるのです……」

896: 2017/09/09(土) 02:27:04.90 ID:JS8AYNBF0
~~~~~~~~

暁「いい、目を離さないようにするのよ?」

響「了解」

電「角を曲がると見えなくなるのです」

暁「だから、暁が角まで行くまで待つのよ」

雷「もしかして、暁だけ離れておくってこと?」

暁「……」

雷「図星ね!」

暁「ふ、ふん。暁は先に曲がり角の安全を確認するだけなんだから!」

響「それなら、確認してくれないかな」

暁「え?」

電「全員暁ちゃんの方に集中して、もうこっち側から消えたのです」

暁「……」チラッ

SCP-173「」

暁「ぴ」

電「暁ちゃんが氏んだのです!」

響「氏んではいないよ」

雷「倒れただけよね。おそらく曲がり角にいるんでしょうね」

響「こっちからチラッと見えるからね。多分捕まったのだろうから、暁が鬼だね」

電「でも暁ちゃんは多分気絶しているのです」

雷「つまり、終わりってことでいいのよね」

響「うん」

雷「はぁ、少ししかやってないはずなのに、なんだか疲れた……わ…………」

SCP-173「」

雷「」

電「全員の瞬きするのが同じだと、急に目の前に現れたようになってびっくりするのです」

響「う、うん……」

897: 2017/09/09(土) 02:27:52.86 ID:JS8AYNBF0
―執務室―

提督「あれ作った妖精さんってすごいな……移動もだが、見られていないときに動けるってどうやってるんだ」

提督「でも少し楽しかった。暁にはまたしても悪いことをしたが」

引用: 提督「安価でいくどもみんなと遊ぶ」