1: 2010/09/30(木) 13:00:17.97 ID:D2P/LPVb0
和「ちょっと……学校ではそう呼ばないでって言ってるでしょ」
憂「あれれー、それが人にモノを頼む態度?」
和「え……」
憂「人にお願いするときは、なんて言えばいいのかな?
頭のいいクソメガネさんなら分かるよね?」
和「が……学校では、その呼び方はやめてください……
お願いします……」
憂「うーん、言葉だけじゃなあ……態度がなぁ」
和「え、ど、どうしたら……」
憂「土・下・座……」
和「っ……」
憂「あれれー、それが人にモノを頼む態度?」
和「え……」
憂「人にお願いするときは、なんて言えばいいのかな?
頭のいいクソメガネさんなら分かるよね?」
和「が……学校では、その呼び方はやめてください……
お願いします……」
憂「うーん、言葉だけじゃなあ……態度がなぁ」
和「え、ど、どうしたら……」
憂「土・下・座……」
和「っ……」
4: 2010/09/30(木) 13:04:44.74 ID:D2P/LPVb0
憂「ほらぁ早くしなよ。人来ちゃうよ?」
和「でも、こんなとこで……
せめて人の来ないような場所で」
憂「別にどこだって一緒でしょ。
ホラ早く土下座しなよ、いつもみたいにさぁ」
和「きょろきょろ」
憂「誰もいないからとっととやれっつってんの」
和「……」
憂「ほら、早く……」
和「う……」
澪「あれ、憂ちゃんに和。何やってんだ?」
和「でも、こんなとこで……
せめて人の来ないような場所で」
憂「別にどこだって一緒でしょ。
ホラ早く土下座しなよ、いつもみたいにさぁ」
和「きょろきょろ」
憂「誰もいないからとっととやれっつってんの」
和「……」
憂「ほら、早く……」
和「う……」
澪「あれ、憂ちゃんに和。何やってんだ?」
6: 2010/09/30(木) 13:09:45.84 ID:D2P/LPVb0
憂「あ、澪さ~ん!
実は今、和さんに相談聞いてもらってたんですー」
澪「相談?」
憂「あーいや大したことじゃないんで気にしないでください!
和さん、朝早くから呼び出したりしてごめんなさい、
相談乗ってもらえてとっても助かりました!」
和「あ、ええ……
相談くらいなら、またいつでも乗るわ……」
憂「ほんとですか、ありがとうございますー」
キーンコーンカーンコーン
澪「あ、やばチャイム鳴った」
憂「私教室戻りますね、失礼します」たたっ
澪「おう、急がないと遅刻になっちゃうぞー」
和「それは私たちも同じよ……
さ、早く教室に行きましょう」
澪「うん」
和「……」
実は今、和さんに相談聞いてもらってたんですー」
澪「相談?」
憂「あーいや大したことじゃないんで気にしないでください!
和さん、朝早くから呼び出したりしてごめんなさい、
相談乗ってもらえてとっても助かりました!」
和「あ、ええ……
相談くらいなら、またいつでも乗るわ……」
憂「ほんとですか、ありがとうございますー」
キーンコーンカーンコーン
澪「あ、やばチャイム鳴った」
憂「私教室戻りますね、失礼します」たたっ
澪「おう、急がないと遅刻になっちゃうぞー」
和「それは私たちも同じよ……
さ、早く教室に行きましょう」
澪「うん」
和「……」
7: 2010/09/30(木) 13:14:46.53 ID:D2P/LPVb0
昼休み。
澪「和ー、お昼食べよ」
和「ええ」
澪「今日のお弁当はサンドイッチなんだー。和は?」
和「なにかしらね……」ぱかっ
澪「何?」
和「……」
澪「どうした? 何が入ってたんだよ」
和「ごめんなさい、ちょっと用事思い出したわ。
生徒会室行ってくるね」たたっ
澪「えっ、ちょっと和……」
澪「和ー、お昼食べよ」
和「ええ」
澪「今日のお弁当はサンドイッチなんだー。和は?」
和「なにかしらね……」ぱかっ
澪「何?」
和「……」
澪「どうした? 何が入ってたんだよ」
和「ごめんなさい、ちょっと用事思い出したわ。
生徒会室行ってくるね」たたっ
澪「えっ、ちょっと和……」
9: 2010/09/30(木) 13:19:47.38 ID:D2P/LPVb0
生徒会室。
ガラッ
和「……」
憂「あ、やっと来た。待ちくたびれたよ」
和「お弁当……あれ憂がやったの?」
憂「そうだよ。どうだった、砂弁当の味は」
和「食べられるわけないでしょ……」
憂「えー、どうして?
せっかくお母さんが朝早く起きて作ってくれたお弁当だよ?
食べなきゃもったいないじゃん」
和「……」
憂「あのお弁当はどうしたの?」
和「捨てたわよ……お弁当箱も洗った」
憂「へー、捨てたんだー。
じゃあお母さんに言ってあげないとね。
和さんはお弁当を捨ててまーす、って」
和「お、親は関係ないじゃない……」
ガラッ
和「……」
憂「あ、やっと来た。待ちくたびれたよ」
和「お弁当……あれ憂がやったの?」
憂「そうだよ。どうだった、砂弁当の味は」
和「食べられるわけないでしょ……」
憂「えー、どうして?
せっかくお母さんが朝早く起きて作ってくれたお弁当だよ?
食べなきゃもったいないじゃん」
和「……」
憂「あのお弁当はどうしたの?」
和「捨てたわよ……お弁当箱も洗った」
憂「へー、捨てたんだー。
じゃあお母さんに言ってあげないとね。
和さんはお弁当を捨ててまーす、って」
和「お、親は関係ないじゃない……」
10: 2010/09/30(木) 13:24:50.54 ID:D2P/LPVb0
憂「関係ありありだよ。
お母さんが作ったお弁当なんだからさ」
和「……」
憂「ああ、どう思うかなー……
娘のために一生懸命作ったお弁当を
毎日毎日ゴミ箱に捨ててた、ってお母さんが知ったら」
和「やめて……」
憂「『やめてくださいお願いします』……でしょ」
和「……やめてください、お願いします」どげざっ
憂「へえ、今度は素直に土下座するんだね。
やっぱり私たち以外に誰もいないから?」
和「……」
憂「ていうかムカツクんだよねー、そういうの。
土下座さえすれば見逃してもらえると思ってる感じがさー」
和「そ、そんなこと……」
憂「いやいや、そう思ってるでしょ。
だから私が何も言わなくても自発的に土下座したんでしょ」
お母さんが作ったお弁当なんだからさ」
和「……」
憂「ああ、どう思うかなー……
娘のために一生懸命作ったお弁当を
毎日毎日ゴミ箱に捨ててた、ってお母さんが知ったら」
和「やめて……」
憂「『やめてくださいお願いします』……でしょ」
和「……やめてください、お願いします」どげざっ
憂「へえ、今度は素直に土下座するんだね。
やっぱり私たち以外に誰もいないから?」
和「……」
憂「ていうかムカツクんだよねー、そういうの。
土下座さえすれば見逃してもらえると思ってる感じがさー」
和「そ、そんなこと……」
憂「いやいや、そう思ってるでしょ。
だから私が何も言わなくても自発的に土下座したんでしょ」
11: 2010/09/30(木) 13:29:52.77 ID:D2P/LPVb0
和「……」
憂「安いんだよねー、あんたの土下座は」
和「じゃ、じゃあどうすれば……」
憂「まだ頭上げていいって言ってないでしょ」ふみつけっ
和「あぐっ……」
憂「どうすれば許してもらえるかは自分で考えれば?
頭いいんでしょ?
この前の模試でも全国の成績上位者にランクインしてたんでしょ」ぐりぐり
和「あ、ぅぅ……」
憂「それとも教科書の問題しか解けないのかな、
この脳みそは」ガッ
和「痛っ!」
憂「はーあ、まったくもう……顔上げていいよ」
和「う……」↑
憂「ああやっぱり上げないで。
あんたの顔見てると腹立ってくるから」
和「……」↓
憂「安いんだよねー、あんたの土下座は」
和「じゃ、じゃあどうすれば……」
憂「まだ頭上げていいって言ってないでしょ」ふみつけっ
和「あぐっ……」
憂「どうすれば許してもらえるかは自分で考えれば?
頭いいんでしょ?
この前の模試でも全国の成績上位者にランクインしてたんでしょ」ぐりぐり
和「あ、ぅぅ……」
憂「それとも教科書の問題しか解けないのかな、
この脳みそは」ガッ
和「痛っ!」
憂「はーあ、まったくもう……顔上げていいよ」
和「う……」↑
憂「ああやっぱり上げないで。
あんたの顔見てると腹立ってくるから」
和「……」↓
15: 2010/09/30(木) 13:34:52.20 ID:D2P/LPVb0
憂「あ、そうだ、お金貸してよ。
10000円でいいからさー」
和「そ、そんなに持ってない……」
憂「はあ? いつも2、3万は持ち歩いとけっていったでしょ?」
和「もう口座のお金もなくなっちゃって……」
憂「えー、もうシケてんなー。
じゃあ良いよ、あるだけでいいから」
和「……今3000円しかないわ」
憂「それでいいから早くよこせって言ってんの」
和「わ、分かってるわよ……はい」
憂「ふん、まあ今日は3000円でいいけど……
ちゃんと金の工面しといてよ、親の財布からパクるとかさー」
和「そ、そんなことできないわ」
憂「できるかできないかじゃないの。やるの。
分かった?」
和「……」
10000円でいいからさー」
和「そ、そんなに持ってない……」
憂「はあ? いつも2、3万は持ち歩いとけっていったでしょ?」
和「もう口座のお金もなくなっちゃって……」
憂「えー、もうシケてんなー。
じゃあ良いよ、あるだけでいいから」
和「……今3000円しかないわ」
憂「それでいいから早くよこせって言ってんの」
和「わ、分かってるわよ……はい」
憂「ふん、まあ今日は3000円でいいけど……
ちゃんと金の工面しといてよ、親の財布からパクるとかさー」
和「そ、そんなことできないわ」
憂「できるかできないかじゃないの。やるの。
分かった?」
和「……」
21: 2010/09/30(木) 13:39:53.66 ID:D2P/LPVb0
憂「返事は?」
和「わかったわ……できるだけ努力してみる……」
憂「じゃあそういうことで頼むよ。
今日はもういいあらさっさと教室戻りなよ。
今度は今日足りなかった分もあわせて3万ね」
和「えっ、そ、そんなに……」
憂「3万ね!」
和「……分かった」
憂「分かったらとっとと帰ってよ。
私はここでお昼食べてから教室戻るから」
和「ええ……じゃあね」
ガチャバタン
和「はあ……」
澪「……和」
和「っ!」
和「わかったわ……できるだけ努力してみる……」
憂「じゃあそういうことで頼むよ。
今日はもういいあらさっさと教室戻りなよ。
今度は今日足りなかった分もあわせて3万ね」
和「えっ、そ、そんなに……」
憂「3万ね!」
和「……分かった」
憂「分かったらとっとと帰ってよ。
私はここでお昼食べてから教室戻るから」
和「ええ……じゃあね」
ガチャバタン
和「はあ……」
澪「……和」
和「っ!」
23: 2010/09/30(木) 13:44:54.29 ID:D2P/LPVb0
澪「ごめん……盗み聞きなんてして……」
和「な、なんで……」
澪「様子がおかしかったから、心配でついていったんだ……
そしたらお弁当捨てたりお弁当箱洗ったりしてるし、
これはタダゴトじゃないなって思って」
和「……」
澪「生徒会室にいたの……憂ちゃんだよな」
和「ええ」
澪「和のお弁当にいたずらしたのも憂ちゃん……」
和「……そうよ」
澪「もしかして今朝のも……」
和「ご明察ね……おかしいでしょ、
私、年下の幼馴染にいじめられてるのよ……」
和「な、なんで……」
澪「様子がおかしかったから、心配でついていったんだ……
そしたらお弁当捨てたりお弁当箱洗ったりしてるし、
これはタダゴトじゃないなって思って」
和「……」
澪「生徒会室にいたの……憂ちゃんだよな」
和「ええ」
澪「和のお弁当にいたずらしたのも憂ちゃん……」
和「……そうよ」
澪「もしかして今朝のも……」
和「ご明察ね……おかしいでしょ、
私、年下の幼馴染にいじめられてるのよ……」
25: 2010/09/30(木) 13:49:55.16 ID:D2P/LPVb0
澪「……なんで、こんなこと」
和「こっちが聞きたいくらいよ」
澪「え……
理由は分からない、のか」
和「分からない……いや、存在しないんでしょうね。
いじめなんてそんなものじゃないかしら……
ただ気に食わないから、あいつは自分より弱いから……
そんな単純な理由よ、きっと」
澪「……」
和「理由もきっかけもない……
ずっと昔から私たちはこういう関係だったの」
澪「そ、そんなの酷すぎるよ」
和「もう仕方ないわ……
私では憂に対して何もできない。諦めたからもういいの」
澪「あ、諦めちゃダメだ……!」
和「澪……」
和「こっちが聞きたいくらいよ」
澪「え……
理由は分からない、のか」
和「分からない……いや、存在しないんでしょうね。
いじめなんてそんなものじゃないかしら……
ただ気に食わないから、あいつは自分より弱いから……
そんな単純な理由よ、きっと」
澪「……」
和「理由もきっかけもない……
ずっと昔から私たちはこういう関係だったの」
澪「そ、そんなの酷すぎるよ」
和「もう仕方ないわ……
私では憂に対して何もできない。諦めたからもういいの」
澪「あ、諦めちゃダメだ……!」
和「澪……」
28: 2010/09/30(木) 13:54:55.54 ID:D2P/LPVb0
澪「私も……いじめられたことあるから分かるんだ。
諦めるのは一番ダメな選択肢だって」
和「……」
澪「諦めるってのは耐えるってことじゃない。
耐えることすら放棄して、
自分の心を頃すってことなんだ」
和「心を頃す?」
澪「そう、心だけが氏んだ……いわば『半分氏人』。
なんかのアニメでやってた」
和「なにそれ。
私冗談を聞きたいんじゃないんだけど」
澪「い、いや冗談なんかじゃないって……
とにかくそんな状態になる前にどうにかしようよ、
私も力になるからさ」
和「力になるって……どうやって?
いじめられたことがあるんなら分かるでしょ?
第三者にどうにか出来ることじゃない、って」
澪「そ、それは確かにそうかも知れないけど……
でもとにかく独りで耐えるなんてダメだよ、
何か私に出来ることがあったら……」
和「……ありがとう、その気持ちだけでも嬉しいわ」
諦めるのは一番ダメな選択肢だって」
和「……」
澪「諦めるってのは耐えるってことじゃない。
耐えることすら放棄して、
自分の心を頃すってことなんだ」
和「心を頃す?」
澪「そう、心だけが氏んだ……いわば『半分氏人』。
なんかのアニメでやってた」
和「なにそれ。
私冗談を聞きたいんじゃないんだけど」
澪「い、いや冗談なんかじゃないって……
とにかくそんな状態になる前にどうにかしようよ、
私も力になるからさ」
和「力になるって……どうやって?
いじめられたことがあるんなら分かるでしょ?
第三者にどうにか出来ることじゃない、って」
澪「そ、それは確かにそうかも知れないけど……
でもとにかく独りで耐えるなんてダメだよ、
何か私に出来ることがあったら……」
和「……ありがとう、その気持ちだけでも嬉しいわ」
29: 2010/09/30(木) 13:59:56.92 ID:D2P/LPVb0
澪「和……」
和「大丈夫よ。私は澪が思ってるほど弱くはないわ。
いつかこれが終わる時まで耐え切ってみせるから」
澪「そ、そんなの……」
和「私のことを心配してくれるなら余計なことはしないで。
これだけはお願いよ」
澪「わ、分かった……
でも耐えきれなくなったらいつでも言ってくれ」
和「ええ……」
キーンコーンカーンコーン
和「チャイムが鳴ったわ。
そろそろ戻りましょう」
澪「ああ……」
和「大丈夫よ。私は澪が思ってるほど弱くはないわ。
いつかこれが終わる時まで耐え切ってみせるから」
澪「そ、そんなの……」
和「私のことを心配してくれるなら余計なことはしないで。
これだけはお願いよ」
澪「わ、分かった……
でも耐えきれなくなったらいつでも言ってくれ」
和「ええ……」
キーンコーンカーンコーン
和「チャイムが鳴ったわ。
そろそろ戻りましょう」
澪「ああ……」
31: 2010/09/30(木) 14:05:01.58 ID:D2P/LPVb0
放課後。
澪「じゃあ、私軽音部行くね」
和「ええ、また明日」
澪「あの……憂ちゃんのこと……」
和「大丈夫よ、心配しないで。
今はまだ耐えていられるから……」
澪「う、うん……」
和「ほら、早く行きなさい。
みんな待ってるんじゃない?」
澪「うん、じゃあまた明日。ばいばい」
和「ばいばい」
和「……」
和「……」
唯「♪~」
和「おいちょっとそこの池沼」
唯「ひっ」
澪「じゃあ、私軽音部行くね」
和「ええ、また明日」
澪「あの……憂ちゃんのこと……」
和「大丈夫よ、心配しないで。
今はまだ耐えていられるから……」
澪「う、うん……」
和「ほら、早く行きなさい。
みんな待ってるんじゃない?」
澪「うん、じゃあまた明日。ばいばい」
和「ばいばい」
和「……」
和「……」
唯「♪~」
和「おいちょっとそこの池沼」
唯「ひっ」
32: 2010/09/30(木) 14:06:58.35 ID:GNlxqj+CO
えっ?
35: 2010/09/30(木) 14:10:02.06 ID:D2P/LPVb0
和「いつ見てもアホ丸出しの顔してるわね」
唯「ご……ごめん」
和「何その口の聞き方。
『申し訳ありません』……でしょ」
唯「も、もうしわけありません……」
和「まったく、これだから池沼は。
あんたもう帰るの?」
唯「いや、これから……部活」
和「あっそう。じゃあその前にちょっとツラ貸しなさいよ」
唯「は、はい……」
唯「ご……ごめん」
和「何その口の聞き方。
『申し訳ありません』……でしょ」
唯「も、もうしわけありません……」
和「まったく、これだから池沼は。
あんたもう帰るの?」
唯「いや、これから……部活」
和「あっそう。じゃあその前にちょっとツラ貸しなさいよ」
唯「は、はい……」
36: 2010/09/30(木) 14:12:47.79 ID:2OfRsqa0O
おや…?
39: 2010/09/30(木) 14:15:02.61 ID:D2P/LPVb0
体育館裏。
和「……」
唯「あ、あの……私、早く部活行かなきゃ」
和「なに? 私より部活の方が大事なわけ?
あんた自分の立場わかってんの?」
唯「あう……」
和「実は今月ちょっと金欠なのよね。
金貸してくれない?」
唯「ええ、でも……私ももうお金ないよ……」
和「はあ? いつも2、3万は持ち歩いとけっていったでしょ?」
唯「ご、ごめ……もうしわけありません」
和「はあ、じゃあもういいからあるだけちょうだい」
唯「ほ、ほんとにもうなくって……
今500円しか持ってない……」
和「500円ってガキじゃないんだから……
まあ池沼にはお似合いかしらね」
唯「う……」
和「……」
唯「あ、あの……私、早く部活行かなきゃ」
和「なに? 私より部活の方が大事なわけ?
あんた自分の立場わかってんの?」
唯「あう……」
和「実は今月ちょっと金欠なのよね。
金貸してくれない?」
唯「ええ、でも……私ももうお金ないよ……」
和「はあ? いつも2、3万は持ち歩いとけっていったでしょ?」
唯「ご、ごめ……もうしわけありません」
和「はあ、じゃあもういいからあるだけちょうだい」
唯「ほ、ほんとにもうなくって……
今500円しか持ってない……」
和「500円ってガキじゃないんだから……
まあ池沼にはお似合いかしらね」
唯「う……」
41: 2010/09/30(木) 14:20:03.27 ID:D2P/LPVb0
和「まあ、足りない分は体で払ってもらうことにするわ」
唯「か、からだでって、どういうこと……」
和「こういうことよっ!」ボカッ
唯「あ、ぐっ……!」
和「うずくまるんじゃないわよ!」ドスッ
唯「ぐぇぁ」
和「ほらもう一発!」ドゴッ
唯「うげっ……うげええええろげろげろ」
和「うわ、ゲロ吐くとか最低……
ちゃんと掃除しときなさいよ」
唯「うえっ……げほ、げほ……」
和「まだ終わってないわよ」ゲシッ
唯「あだっ!」
唯「か、からだでって、どういうこと……」
和「こういうことよっ!」ボカッ
唯「あ、ぐっ……!」
和「うずくまるんじゃないわよ!」ドスッ
唯「ぐぇぁ」
和「ほらもう一発!」ドゴッ
唯「うげっ……うげええええろげろげろ」
和「うわ、ゲロ吐くとか最低……
ちゃんと掃除しときなさいよ」
唯「うえっ……げほ、げほ……」
和「まだ終わってないわよ」ゲシッ
唯「あだっ!」
44: 2010/09/30(木) 14:25:04.42 ID:D2P/LPVb0
和「この池沼、池沼~」ゲシッ ゲシッ
唯「いたい、いたいよぉ、やめてえ……」
和「オラァ!」ボカーン
唯「いぎゃっ……ううう……」
和「はー、スッキリした。
これがないと毎日やってらんないわねー。
ストレス解消にはもってこいだわ」
唯「ううぅ」
和「じゃあ私、生徒会室行くから。
明日はちゃんとお金持ってくるのよ。分かった?」
唯「は、はい……」
唯(毎日毎日カツアゲに暴力……
もう耐えられないよ……)
唯「いたい、いたいよぉ、やめてえ……」
和「オラァ!」ボカーン
唯「いぎゃっ……ううう……」
和「はー、スッキリした。
これがないと毎日やってらんないわねー。
ストレス解消にはもってこいだわ」
唯「ううぅ」
和「じゃあ私、生徒会室行くから。
明日はちゃんとお金持ってくるのよ。分かった?」
唯「は、はい……」
唯(毎日毎日カツアゲに暴力……
もう耐えられないよ……)
45: 2010/09/30(木) 14:30:05.87 ID:D2P/LPVb0
その夜、平沢家。
憂「おねえちゃーん、晩ご飯できたよー。
今日はお姉ちゃんの好きなイワシの梅しょうが煮込みだよー。
デザートはココアのシュークリームだよ」
唯「うん……」
憂「どうしたの、お姉ちゃん。元気ないね」
唯「そ、そんなことないよお……
わーおいしそーだなーいただきまーすー」
憂「お姉ちゃん、なんか変だよ?
何かあった?」
唯「な、なにもないよ」
憂「そう……?」
唯(憂に相談してみようと思ったけど……
いざしようとするとなかなか切り出せないなぁ……
ていうか和ちゃんと憂は幼馴染で友達なんだし、
私がこんなこと言ったら二人の仲も壊れちゃうよね)
憂「おねえちゃーん、晩ご飯できたよー。
今日はお姉ちゃんの好きなイワシの梅しょうが煮込みだよー。
デザートはココアのシュークリームだよ」
唯「うん……」
憂「どうしたの、お姉ちゃん。元気ないね」
唯「そ、そんなことないよお……
わーおいしそーだなーいただきまーすー」
憂「お姉ちゃん、なんか変だよ?
何かあった?」
唯「な、なにもないよ」
憂「そう……?」
唯(憂に相談してみようと思ったけど……
いざしようとするとなかなか切り出せないなぁ……
ていうか和ちゃんと憂は幼馴染で友達なんだし、
私がこんなこと言ったら二人の仲も壊れちゃうよね)
47: 2010/09/30(木) 14:35:06.98 ID:D2P/LPVb0
唯「あ、そうだ憂」
憂「なに?」
唯「お金……くれないかな」
憂「また? この前もあげなかったっけ」
唯「こ、この前のはあれだよぉ……軽音部でお金が要ったから……」
憂「今度のは?」
唯「えと、家庭科の調理実習の……」
憂「分かったよ、あとであげるね。いくらいるの?」
唯「さんまn……3000円でいいや」
憂「3000円?
調理実習でそんなに必要なの?」
唯「あーいやあれだよ、私が班のリーダーでさぁ、
最初に私が一括で払ってあとからみんなに返してもらうっていう……」
憂「ふうん……」
唯(あっ疑われてる……)
憂「なに?」
唯「お金……くれないかな」
憂「また? この前もあげなかったっけ」
唯「こ、この前のはあれだよぉ……軽音部でお金が要ったから……」
憂「今度のは?」
唯「えと、家庭科の調理実習の……」
憂「分かったよ、あとであげるね。いくらいるの?」
唯「さんまn……3000円でいいや」
憂「3000円?
調理実習でそんなに必要なの?」
唯「あーいやあれだよ、私が班のリーダーでさぁ、
最初に私が一括で払ってあとからみんなに返してもらうっていう……」
憂「ふうん……」
唯(あっ疑われてる……)
48: 2010/09/30(木) 14:40:08.28 ID:D2P/LPVb0
憂「お姉ちゃん、ほんとに何も無いの?
なんか最近おかしいよ?」
唯「ほ、ほんとに何もないってばぁー……
調理実習あるんだって、ほんとにほんと」
憂「じゃあメールで律さんに聞いていい?
調理実習あるかどうか」
唯「えっ」
憂「あるんなら聞いても問題ないよね?」
唯「う……」
憂「メール送るね」ぴっぴっぴっ
唯「あ、だ、ダメ……!」がたっ
憂「なんで止めるの?」
唯「うう、ごめんなさい……
調理実習は嘘なの」
憂「お姉ちゃん……
じゃあどうしてお金なんか」
なんか最近おかしいよ?」
唯「ほ、ほんとに何もないってばぁー……
調理実習あるんだって、ほんとにほんと」
憂「じゃあメールで律さんに聞いていい?
調理実習あるかどうか」
唯「えっ」
憂「あるんなら聞いても問題ないよね?」
唯「う……」
憂「メール送るね」ぴっぴっぴっ
唯「あ、だ、ダメ……!」がたっ
憂「なんで止めるの?」
唯「うう、ごめんなさい……
調理実習は嘘なの」
憂「お姉ちゃん……
じゃあどうしてお金なんか」
51: 2010/09/30(木) 14:45:10.03 ID:D2P/LPVb0
唯「それは……、…………」
憂「言えない理由なの?」
唯「う、うう」
憂「お姉ちゃん」
唯「うっ、ひっぐ……ごめんなさい、ごめんなさい……
毎日お金持って来いって言われててぇ……」
憂「な、なにそれ、どういうこと?」
唯「持ってかなかったら……
蹴られたり殴られたりして……もうやだよぉ、助けて憂……」
憂「お……お姉ちゃん……」
唯「ぐすっひっぐ」
憂「ごめんね、気づいてあげられなくて……
お姉ちゃんがそんな酷い目にあってたなんて……」
唯「ううう……」
憂「誰にやられたの? 同じクラスの人?」
唯「……」
憂「言えない理由なの?」
唯「う、うう」
憂「お姉ちゃん」
唯「うっ、ひっぐ……ごめんなさい、ごめんなさい……
毎日お金持って来いって言われててぇ……」
憂「な、なにそれ、どういうこと?」
唯「持ってかなかったら……
蹴られたり殴られたりして……もうやだよぉ、助けて憂……」
憂「お……お姉ちゃん……」
唯「ぐすっひっぐ」
憂「ごめんね、気づいてあげられなくて……
お姉ちゃんがそんな酷い目にあってたなんて……」
唯「ううう……」
憂「誰にやられたの? 同じクラスの人?」
唯「……」
52: 2010/09/30(木) 14:50:10.86 ID:D2P/LPVb0
憂「言えないの?」
唯「い、言えないよ……」
憂「お願い、言って。
私が何とかしてあげるから」
唯「で、でもぉ……」
憂「お姉ちゃんだってもうこんなの嫌なんでしょ。
ほら……」
唯「う……」
憂「……」
唯「……」
憂「……」
唯「……和ちゃん」
憂「の、和さん?
和さんにカツアゲされてたの!?」
唯「うん……」
憂「あんのクソメガネ……!」
唯「い、言えないよ……」
憂「お願い、言って。
私が何とかしてあげるから」
唯「で、でもぉ……」
憂「お姉ちゃんだってもうこんなの嫌なんでしょ。
ほら……」
唯「う……」
憂「……」
唯「……」
憂「……」
唯「……和ちゃん」
憂「の、和さん?
和さんにカツアゲされてたの!?」
唯「うん……」
憂「あんのクソメガネ……!」
57: 2010/09/30(木) 14:55:11.28 ID:D2P/LPVb0
唯「う、うい?」
憂「ああいやなんでもないよー。
でも和さんがお姉ちゃんにそんなことしてたなんて……
いつから始まったの?」
唯「高校入った頃くらいかな……
そのときはまだ要求される金額は少なかったし
落とし玉貯金を切り崩して払ってたんだけど……」
憂「そ、そんなに前から……
気づけなくてごめんなさい、お姉ちゃん……
つらかったよね……」ぎゅっ
唯「うう……」
憂「でももう大丈夫……私がついてるから。
明日、私が和さんと話つけてくるから」
唯「だ、だめだよぅ……
そんなことしたら私、余計にヒドイことされちゃう……」
憂「大丈夫だって言ったでしょ。私に任せて。
お姉ちゃんが安心して学校行けるようにしたげるから」
唯「う、うん……」
憂「ああいやなんでもないよー。
でも和さんがお姉ちゃんにそんなことしてたなんて……
いつから始まったの?」
唯「高校入った頃くらいかな……
そのときはまだ要求される金額は少なかったし
落とし玉貯金を切り崩して払ってたんだけど……」
憂「そ、そんなに前から……
気づけなくてごめんなさい、お姉ちゃん……
つらかったよね……」ぎゅっ
唯「うう……」
憂「でももう大丈夫……私がついてるから。
明日、私が和さんと話つけてくるから」
唯「だ、だめだよぅ……
そんなことしたら私、余計にヒドイことされちゃう……」
憂「大丈夫だって言ったでしょ。私に任せて。
お姉ちゃんが安心して学校行けるようにしたげるから」
唯「う、うん……」
59: 2010/09/30(木) 15:00:11.83 ID:D2P/LPVb0
翌日、学校、校舎裏。
憂「あ、やっと来た……遅いよ」
和「ごめんなさい、日直の仕事があって」
憂「私より日直のほうが大事なんだ?」
和「いや、そういうわけじゃ……」
憂「で、今日はお金持ってきたの?」
和「持ってきたわ……親の目を盗んで財布から抜いてきた」
憂「うっわー、ホントにやったんだー。
親の金盗むとか人として最低だね……」
和「……」
憂「じゃあ早く頂戴」
和「……はい、3万円」
憂「3万? 足りないよ」
和「えっ……でも昨日は3万って」
憂「あんたが今までお姉ちゃんから巻き上げたお金……
それも全部返してくれないかな?」
憂「あ、やっと来た……遅いよ」
和「ごめんなさい、日直の仕事があって」
憂「私より日直のほうが大事なんだ?」
和「いや、そういうわけじゃ……」
憂「で、今日はお金持ってきたの?」
和「持ってきたわ……親の目を盗んで財布から抜いてきた」
憂「うっわー、ホントにやったんだー。
親の金盗むとか人として最低だね……」
和「……」
憂「じゃあ早く頂戴」
和「……はい、3万円」
憂「3万? 足りないよ」
和「えっ……でも昨日は3万って」
憂「あんたが今までお姉ちゃんから巻き上げたお金……
それも全部返してくれないかな?」
60: 2010/09/30(木) 15:05:12.13 ID:D2P/LPVb0
和「な……なんでそれを」
憂「お姉ちゃんから聞いたよ?
毎日のようにカツアゲしては暴力を振るってたんだって?」
和「そ、そんなの……唯のでまかせよ」
憂「ふーん……お姉ちゃんの体見たら
いっぱいアザとか付いてたんだけど」
和「……」
憂「ふふ……ねえ、このこと先生に言ったらどうなると思う?」
和「や、やめて……!」
憂「『やめて下さいお願いします』……でしょうが」
和「や、やめて下さい……お願いします……」どげざ
憂「ふん、無様……無様すぎるよ。
まーあんたにはその格好がお似合いだよね。
私に何もやり返せないで
お姉ちゃんに八つ当たりするようなゴミクズさんにはさ」ぐりぐり
和「あ、うぐ……」
憂「で、お姉ちゃんからいくら巻き上げたの?」
和「覚えてない……」
憂「お姉ちゃんから聞いたよ?
毎日のようにカツアゲしては暴力を振るってたんだって?」
和「そ、そんなの……唯のでまかせよ」
憂「ふーん……お姉ちゃんの体見たら
いっぱいアザとか付いてたんだけど」
和「……」
憂「ふふ……ねえ、このこと先生に言ったらどうなると思う?」
和「や、やめて……!」
憂「『やめて下さいお願いします』……でしょうが」
和「や、やめて下さい……お願いします……」どげざ
憂「ふん、無様……無様すぎるよ。
まーあんたにはその格好がお似合いだよね。
私に何もやり返せないで
お姉ちゃんに八つ当たりするようなゴミクズさんにはさ」ぐりぐり
和「あ、うぐ……」
憂「で、お姉ちゃんからいくら巻き上げたの?」
和「覚えてない……」
63: 2010/09/30(木) 15:10:11.96 ID:D2P/LPVb0
憂「はあ? 頭いいんでしょ?
それくらい覚えときなさいよ!」ガッ
和「あだっ……」
憂「お姉ちゃんを今まで何発殴ったの?」
和「分からない……」
憂「あーもう、さっきから覚えてないだの分からないだの……
じゃあこの頭はなんのためについてんのさっ!」ドカッ
和「ぐぎゃっ!」
憂「ったく、胸糞悪いな……
いい? 次お姉ちゃんに手出したら……どうなるかわかってるよね」
和「う……」
憂「じゃあ私もう教室いくから。
また、放課後にね」
和「……」
キーンコーンカーンコーン
それくらい覚えときなさいよ!」ガッ
和「あだっ……」
憂「お姉ちゃんを今まで何発殴ったの?」
和「分からない……」
憂「あーもう、さっきから覚えてないだの分からないだの……
じゃあこの頭はなんのためについてんのさっ!」ドカッ
和「ぐぎゃっ!」
憂「ったく、胸糞悪いな……
いい? 次お姉ちゃんに手出したら……どうなるかわかってるよね」
和「う……」
憂「じゃあ私もう教室いくから。
また、放課後にね」
和「……」
キーンコーンカーンコーン
65: 2010/09/30(木) 15:15:11.96 ID:D2P/LPVb0
教室。
和(まさか唯が憂にチクるとは思わなかった)
澪「あ、和。おはよう」
和(クソ……唯の前じゃ私と憂は普通の幼なじみの関係だし
憂のことを想って黙っているだろうと踏んだけど……甘かったか。
所詮池沼は池沼ね……)
澪「和? おーい」
和(もうこれで唯を殴ることは出来ない……
ったく、どうやってストレス発散しろっていうのよ)
澪「どうした? 具合悪いの?」
和(あの憂も今以上に私に対しての暴力や嫌がらせを
激しくしてくることは目に見えてる……
あいつさえいなけりゃ……クソ、クソッ)
澪「のーどーかぁー」
和(うっせーな聞こえてるっての)
「ああごめんなさい、澪。ちょっと考え事してて」
澪「あ、そうだったんだ。
ごめんね邪魔して」
和(まさか唯が憂にチクるとは思わなかった)
澪「あ、和。おはよう」
和(クソ……唯の前じゃ私と憂は普通の幼なじみの関係だし
憂のことを想って黙っているだろうと踏んだけど……甘かったか。
所詮池沼は池沼ね……)
澪「和? おーい」
和(もうこれで唯を殴ることは出来ない……
ったく、どうやってストレス発散しろっていうのよ)
澪「どうした? 具合悪いの?」
和(あの憂も今以上に私に対しての暴力や嫌がらせを
激しくしてくることは目に見えてる……
あいつさえいなけりゃ……クソ、クソッ)
澪「のーどーかぁー」
和(うっせーな聞こえてるっての)
「ああごめんなさい、澪。ちょっと考え事してて」
澪「あ、そうだったんだ。
ごめんね邪魔して」
67: 2010/09/30(木) 15:20:11.56 ID:D2P/LPVb0
和「で、何?」
澪「ああ、一時間目移動教室だよ。
みんなもう行っちゃったぞ」
和「あら、ほんとね……気付かなかったわ」
澪「私たちも早く行こう、和」
和「ええ、そうね……」
澪「和?」
和「……」
澪「どうしたんだよ、和……
まさかまた憂ちゃんに」
和「……ええ、まあね。
まあいつものことだし……」
澪「和……」
澪「ああ、一時間目移動教室だよ。
みんなもう行っちゃったぞ」
和「あら、ほんとね……気付かなかったわ」
澪「私たちも早く行こう、和」
和「ええ、そうね……」
澪「和?」
和「……」
澪「どうしたんだよ、和……
まさかまた憂ちゃんに」
和「……ええ、まあね。
まあいつものことだし……」
澪「和……」
68: 2010/09/30(木) 15:25:12.61 ID:D2P/LPVb0
和「澪は別に心配してくれなくていいわよ」
澪「いや心配だよ……
昨日も言ったけどさ、私に出来ることなら力になるから。
遠慮せず、何でも言ってくれ」
和「ほんとに?
ほんとになんでもしてくれる?」
澪「もちろんだよ、トモダチじゃないか」
和「ほんとにいいのね?」
澪「ああ、和のためならなんでもするよ」
和「じゃあ一発殴らせて」
澪「は?
……え?」
和「聞こえなかった?
一発殴らせて欲しい、って言ったんだけど」
澪「いや聞こえたけど……意味が分からない……
なんで殴るんだ、和が、私を」
和「力になってくれるんじゃないの?」
澪「で、でも……そんなこと」
澪「いや心配だよ……
昨日も言ったけどさ、私に出来ることなら力になるから。
遠慮せず、何でも言ってくれ」
和「ほんとに?
ほんとになんでもしてくれる?」
澪「もちろんだよ、トモダチじゃないか」
和「ほんとにいいのね?」
澪「ああ、和のためならなんでもするよ」
和「じゃあ一発殴らせて」
澪「は?
……え?」
和「聞こえなかった?
一発殴らせて欲しい、って言ったんだけど」
澪「いや聞こえたけど……意味が分からない……
なんで殴るんだ、和が、私を」
和「力になってくれるんじゃないの?」
澪「で、でも……そんなこと」
70: 2010/09/30(木) 15:29:02.08 ID:/nWohMRZ0
ワロスwwwwwwwwwwwwwwwww
71: 2010/09/30(木) 15:30:14.03 ID:D2P/LPVb0
和「トモダチっていうのは嘘なの?」
澪「そ、そんなことないけど……
なんで殴るなんてことになるんだよ、意味が分かんないよ」
和「いいからおとなしく殴られなさいよ!」
澪「ひっ」
和「そう、そんなふうにおとなしくしてればいいのよ。
じゃあいくわよ」
澪「や、やめ……」
和「ふん!」ボコッ
澪「うっ、ごぇっ……くはっ」
和「ふう……大体あんたウザイのよね……
力になる、とかトモダチだとか綺麗事ばっか言って……」
澪「ううっ、かはぁ、はぁ」
和「自分もイジメられた経験あるから、ってことで
仲間意識持たれてもキモいだけなのよね」
澪「の、ど、か……」
澪「そ、そんなことないけど……
なんで殴るなんてことになるんだよ、意味が分かんないよ」
和「いいからおとなしく殴られなさいよ!」
澪「ひっ」
和「そう、そんなふうにおとなしくしてればいいのよ。
じゃあいくわよ」
澪「や、やめ……」
和「ふん!」ボコッ
澪「うっ、ごぇっ……くはっ」
和「ふう……大体あんたウザイのよね……
力になる、とかトモダチだとか綺麗事ばっか言って……」
澪「ううっ、かはぁ、はぁ」
和「自分もイジメられた経験あるから、ってことで
仲間意識持たれてもキモいだけなのよね」
澪「の、ど、か……」
75: 2010/09/30(木) 15:35:15.78 ID:D2P/LPVb0
和「何よ、その目……
生意気ね、在Oのくせに」
澪「なっ……なんでそれを」
和「ふん、先生に頼まれて書類を整理してたときに見ちゃったのよ。
秋山澪が在Oだったなんて……
ファンの子たちや、軽音部のみんなが知ったらどう思うかしらね」
澪「や、やめて……
それだけは……言わないで……」
和「言わないでください、でしょ!」ガスッ
澪「ぐはっ!」
和「ふふ、初めて唯を殴った日を思い出すわ」ボカッ
澪「唯にも……こんなことを」
和「ええ、高校入ってすぐだったかしら。
でも唯はもう使えなくなっちゃったから」ドカッ
澪「いだっ」
和「代わりに澪を使うことにするわ」バコッ
澪「ぐっ……」
生意気ね、在Oのくせに」
澪「なっ……なんでそれを」
和「ふん、先生に頼まれて書類を整理してたときに見ちゃったのよ。
秋山澪が在Oだったなんて……
ファンの子たちや、軽音部のみんなが知ったらどう思うかしらね」
澪「や、やめて……
それだけは……言わないで……」
和「言わないでください、でしょ!」ガスッ
澪「ぐはっ!」
和「ふふ、初めて唯を殴った日を思い出すわ」ボカッ
澪「唯にも……こんなことを」
和「ええ、高校入ってすぐだったかしら。
でも唯はもう使えなくなっちゃったから」ドカッ
澪「いだっ」
和「代わりに澪を使うことにするわ」バコッ
澪「ぐっ……」
76: 2010/09/30(木) 15:40:16.75 ID:D2P/LPVb0
和「さて、そろそろ移動しないと1時間目に間に合わないわね」
澪「うう……」
和「いい? このことを誰かに漏らしたりしたら……
澪が在Oだってのを証拠付きで全校生徒にばらすわよ」
澪「……」
和「じゃあ私移動教室行くね」
澪「の、和……」
和「何?」
澪「その……憂ちゃんのことは」
和「私の前でその話をしないで!」バチコーン
澪「ぶぎゃぁ!」
和「そうだ、昼休み、生徒会室に来なさい。
今の続きをしてあげるから」
澪「っ……」
和「返事は?」
澪「はい……」
澪「うう……」
和「いい? このことを誰かに漏らしたりしたら……
澪が在Oだってのを証拠付きで全校生徒にばらすわよ」
澪「……」
和「じゃあ私移動教室行くね」
澪「の、和……」
和「何?」
澪「その……憂ちゃんのことは」
和「私の前でその話をしないで!」バチコーン
澪「ぶぎゃぁ!」
和「そうだ、昼休み、生徒会室に来なさい。
今の続きをしてあげるから」
澪「っ……」
和「返事は?」
澪「はい……」
79: 2010/09/30(木) 15:45:21.52 ID:D2P/LPVb0
放課後、音楽室。
ガチャ
澪「ごめん、遅れちゃって……」
律「遅いぞ澪ー」
紬「すぐお茶入れるわね」
梓「練習しないんですかあーぁ」
唯「あー澪ちゃん、お昼休みどこ行ってたの?
みんなでお昼ごはん食べよーねって昨日約束したじゃん!」
澪「え、あ、昼休みな……ごめん、
ちょっと急に先生に呼ばれちゃってさ……」
律「そうだったのか?
それじゃー仕方ないな」
紬「明日は一緒に食べましょうね」
澪「うん……」
唯「約束だよー」
澪(ごめん……多分明日も無理だ)
ガチャ
澪「ごめん、遅れちゃって……」
律「遅いぞ澪ー」
紬「すぐお茶入れるわね」
梓「練習しないんですかあーぁ」
唯「あー澪ちゃん、お昼休みどこ行ってたの?
みんなでお昼ごはん食べよーねって昨日約束したじゃん!」
澪「え、あ、昼休みな……ごめん、
ちょっと急に先生に呼ばれちゃってさ……」
律「そうだったのか?
それじゃー仕方ないな」
紬「明日は一緒に食べましょうね」
澪「うん……」
唯「約束だよー」
澪(ごめん……多分明日も無理だ)
81: 2010/09/30(木) 15:50:16.74 ID:D2P/LPVb0
澪(和……友達だと思ってたのに……
ただ力になりたかっただけなのに……)
澪(私が間違っていたのかな……
和は私がウザイって……)
澪(和にあんなに殴られるなんて……
怖かった……殺されるかと思った……
でも私が怒らせちゃったから……)
澪(誰かに言ったら私が在Oだってこと
みんなにバラされちゃう……
そんなことになったら、
軽音部はもう今までみたいにやっていけないよな……)
梓「……澪先輩、どうしたんですか?」
澪「え、いや、なにが?」
梓「なにが、じゃないですよ。
澪先輩……泣いてるじゃないですか」
澪「え……」
唯「あ、ほんとだー。澪ちゃん泣いてる」
ただ力になりたかっただけなのに……)
澪(私が間違っていたのかな……
和は私がウザイって……)
澪(和にあんなに殴られるなんて……
怖かった……殺されるかと思った……
でも私が怒らせちゃったから……)
澪(誰かに言ったら私が在Oだってこと
みんなにバラされちゃう……
そんなことになったら、
軽音部はもう今までみたいにやっていけないよな……)
梓「……澪先輩、どうしたんですか?」
澪「え、いや、なにが?」
梓「なにが、じゃないですよ。
澪先輩……泣いてるじゃないですか」
澪「え……」
唯「あ、ほんとだー。澪ちゃん泣いてる」
82: 2010/09/30(木) 15:55:17.06 ID:D2P/LPVb0
律「な、なんだよ。
何があったんだよ、澪」
紬「悲しいことでもあったの……?
良かったら話してくれないかしら」
澪「あ……み、みんな……ぐすっ」
(……おかしいな、泣いてるって自覚したら
急に喉の奥が熱くなってきた……)
唯「よしよし」
澪「うう、ゆい~……うええぇぇぇん、びええぇぇぇん」
梓「ただごとじゃない泣きっぷりですね」
律「ほんとになにがあったんだ」
澪「ううううう、ひっぐぐすん」
紬「話してくれるのは
ゆっくり落ち着いてからでいいから……
今は私の胸で泣きなさい!」
澪「うう、むぎぃぃぃ!」
紬「澪ちゃん!」ひっし
何があったんだよ、澪」
紬「悲しいことでもあったの……?
良かったら話してくれないかしら」
澪「あ……み、みんな……ぐすっ」
(……おかしいな、泣いてるって自覚したら
急に喉の奥が熱くなってきた……)
唯「よしよし」
澪「うう、ゆい~……うええぇぇぇん、びええぇぇぇん」
梓「ただごとじゃない泣きっぷりですね」
律「ほんとになにがあったんだ」
澪「ううううう、ひっぐぐすん」
紬「話してくれるのは
ゆっくり落ち着いてからでいいから……
今は私の胸で泣きなさい!」
澪「うう、むぎぃぃぃ!」
紬「澪ちゃん!」ひっし
86: 2010/09/30(木) 16:00:21.28 ID:D2P/LPVb0
数分後。
律「泣き止んだか?」
澪「うぅ……うん」
紬「どうして急に泣き出したり……」
澪「な、なんでもないよ……
ごめんな、心配かけて。ほんとになんでもないから」
律「バーカ、なんでもない奴がいきなり泣いたりするかよ」
梓「そうですよ澪先輩、
なんでもないなんてことないくらい見たら分かります」
律「私たちに話してくれよ。
何か悩んでるんなら、力になるからさ」
紬「そうよ澪ちゃん、私たち友達じゃない」
澪「……」
(和『ふう……大体あんたウザイのよね……
力になる、とかトモダチだとか綺麗事ばっか言って……』)
律「泣き止んだか?」
澪「うぅ……うん」
紬「どうして急に泣き出したり……」
澪「な、なんでもないよ……
ごめんな、心配かけて。ほんとになんでもないから」
律「バーカ、なんでもない奴がいきなり泣いたりするかよ」
梓「そうですよ澪先輩、
なんでもないなんてことないくらい見たら分かります」
律「私たちに話してくれよ。
何か悩んでるんなら、力になるからさ」
紬「そうよ澪ちゃん、私たち友達じゃない」
澪「……」
(和『ふう……大体あんたウザイのよね……
力になる、とかトモダチだとか綺麗事ばっか言って……』)
88: 2010/09/30(木) 16:05:20.48 ID:D2P/LPVb0
澪「いいよ、ほんとに……大丈夫だから……」
律「バカ澪!」
澪「!」
律「私たちは友達だぞ、親友だぞ。
親友が泣いててほっとけるわけないだろ。
私たちはお前のこと本当に心配してるんだからな。
『大丈夫だから』なんて言われてハイソウデスカってわけにいくかよ」
紬「そうよ、澪ちゃん。
遠慮なんかしないで私たちを頼っていいのよ」
澪「で……でも」
(和『秋山澪が在Oだったなんて……
ファンの子たちや、軽音部のみんなが知ったらどう思うかしらね』)
梓「そんなに言えないようなことなんですか」
澪(言えるわけがない……
ここで全部打ち明けてしまったら、
みんなと和との仲は壊れてしまうし……
それに私が在Oだってことも……)
唯「……」
律「バカ澪!」
澪「!」
律「私たちは友達だぞ、親友だぞ。
親友が泣いててほっとけるわけないだろ。
私たちはお前のこと本当に心配してるんだからな。
『大丈夫だから』なんて言われてハイソウデスカってわけにいくかよ」
紬「そうよ、澪ちゃん。
遠慮なんかしないで私たちを頼っていいのよ」
澪「で……でも」
(和『秋山澪が在Oだったなんて……
ファンの子たちや、軽音部のみんなが知ったらどう思うかしらね』)
梓「そんなに言えないようなことなんですか」
澪(言えるわけがない……
ここで全部打ち明けてしまったら、
みんなと和との仲は壊れてしまうし……
それに私が在Oだってことも……)
唯「……」
89: 2010/09/30(木) 16:10:20.60 ID:D2P/LPVb0
唯「澪ちゃん」
澪「なに?」
唯「もしかして和ちゃんのこと……?」
澪「!」
律「のどか? 和がどうかしたのか?」
澪「ゆ、唯……なんで、知って……」
唯「なんとなく重なって見えたから……
私と、今の澪ちゃんが」
澪「あっ……そうか、唯も……和に」
唯「……うん」
梓「なんなんですか?
話がぜんぜん見えませんよ」
唯「……みんな、聞いて。
実は、和ちゃんは……」
澪「や、やめてくれ!」
唯「澪ちゃん?」
澪「なに?」
唯「もしかして和ちゃんのこと……?」
澪「!」
律「のどか? 和がどうかしたのか?」
澪「ゆ、唯……なんで、知って……」
唯「なんとなく重なって見えたから……
私と、今の澪ちゃんが」
澪「あっ……そうか、唯も……和に」
唯「……うん」
梓「なんなんですか?
話がぜんぜん見えませんよ」
唯「……みんな、聞いて。
実は、和ちゃんは……」
澪「や、やめてくれ!」
唯「澪ちゃん?」
92: 2010/09/30(木) 16:15:22.26 ID:D2P/LPVb0
澪「い、言わないでくれ……
もしみんなにバラしたら、私は……」
唯「もしかして和ちゃんに脅されてるの?」
律「脅されてる? どういうことだ?」
紬「和ちゃんと何があったの?」
澪「う……」
唯「言おう、澪ちゃん。
このままじゃなにも変わらない……
ただ耐えるだけの毎日を送ることになる」
澪「でもっ」
唯「澪ちゃんには私と同じような道を歩んでほしくない……
それに、和ちゃんに何かされても、酷い目にあわされても、
私が……いや、私たちが守ってあげるから」
律「そうだよ、澪。
何があっても私たちは澪の味方だ」
紬「親友のためなら何だってするわよ」
澪「み、みんな……」
もしみんなにバラしたら、私は……」
唯「もしかして和ちゃんに脅されてるの?」
律「脅されてる? どういうことだ?」
紬「和ちゃんと何があったの?」
澪「う……」
唯「言おう、澪ちゃん。
このままじゃなにも変わらない……
ただ耐えるだけの毎日を送ることになる」
澪「でもっ」
唯「澪ちゃんには私と同じような道を歩んでほしくない……
それに、和ちゃんに何かされても、酷い目にあわされても、
私が……いや、私たちが守ってあげるから」
律「そうだよ、澪。
何があっても私たちは澪の味方だ」
紬「親友のためなら何だってするわよ」
澪「み、みんな……」
93: 2010/09/30(木) 16:20:23.63 ID:D2P/LPVb0
梓「それで和先輩と何が……」
唯「……澪ちゃんは和ちゃんにいじめられてた。
そうだよね、澪ちゃん」
澪「うん……
いじめられてたって言っても
今日初めてだったんだけど」
律「い、いじめられてたって……」
唯「実は私も高校入った時からずっと
和ちゃんにいじめられてたんだ。
毎日のように蹴られ殴られ金を取られ……」
澪「私も似たようなことされたよ」
梓「そんな、ひどい……」
紬「どうして言ってくれなかったの?」
唯「言ってもしょうがないと思ったから……
でももう大丈夫だよ、
憂が話つけてくれたみたいだから」
梓「でも……それでいいんですか?」
唯「……澪ちゃんは和ちゃんにいじめられてた。
そうだよね、澪ちゃん」
澪「うん……
いじめられてたって言っても
今日初めてだったんだけど」
律「い、いじめられてたって……」
唯「実は私も高校入った時からずっと
和ちゃんにいじめられてたんだ。
毎日のように蹴られ殴られ金を取られ……」
澪「私も似たようなことされたよ」
梓「そんな、ひどい……」
紬「どうして言ってくれなかったの?」
唯「言ってもしょうがないと思ったから……
でももう大丈夫だよ、
憂が話つけてくれたみたいだから」
梓「でも……それでいいんですか?」
97: 2010/09/30(木) 16:25:23.84 ID:D2P/LPVb0
律「そうだ、梓の言うとおりだ……
私は今ハラワタが煮えくりかえっている。
唯や澪の言ったことが本当なら、
私は和のことを一生許さねえ!」
紬「私も同意見よ、りっちゃん!」
梓「私もです!」
律「よし、今から和んとこ殴り込みに行くぞ!」
紬梓「おう!」
澪「ええっ!」
律「澪はここで待ってろ、
私たちがきっちり話つけてきてやるから」
澪「いやいやいやマズイからそういうの……」
律「いくぞみんな!」だだっ
紬梓「おー!」だだっ
澪「ちょ、ま、待ってぇー!」
唯「私も行くよ」
私は今ハラワタが煮えくりかえっている。
唯や澪の言ったことが本当なら、
私は和のことを一生許さねえ!」
紬「私も同意見よ、りっちゃん!」
梓「私もです!」
律「よし、今から和んとこ殴り込みに行くぞ!」
紬梓「おう!」
澪「ええっ!」
律「澪はここで待ってろ、
私たちがきっちり話つけてきてやるから」
澪「いやいやいやマズイからそういうの……」
律「いくぞみんな!」だだっ
紬梓「おー!」だだっ
澪「ちょ、ま、待ってぇー!」
唯「私も行くよ」
101: 2010/09/30(木) 16:30:26.85 ID:D2P/LPVb0
生徒会室。
ガチャ
律「おう、和いるか?」
和「いるけど」
律「お前一人だけか、都合いいな」
梓「ですね」
紬「ね」
和「……軽音部全員で、何か用?」
律「何か用、だと?
お前、澪に酷いことしてくれたらしいな」
和「…………」じろり
澪「ひっ」
梓「どうなんですかっ、和先輩」
和「ええ、したけど?
殴ったり、蹴ったり、踏みつけたり。
あとはお金を持ってくるようにも言ったわね」
律「お前……!」
ガチャ
律「おう、和いるか?」
和「いるけど」
律「お前一人だけか、都合いいな」
梓「ですね」
紬「ね」
和「……軽音部全員で、何か用?」
律「何か用、だと?
お前、澪に酷いことしてくれたらしいな」
和「…………」じろり
澪「ひっ」
梓「どうなんですかっ、和先輩」
和「ええ、したけど?
殴ったり、蹴ったり、踏みつけたり。
あとはお金を持ってくるようにも言ったわね」
律「お前……!」
103: 2010/09/30(木) 16:35:31.06 ID:D2P/LPVb0
唯「和ちゃん……」
和「澪はあなたたちに全部言っちゃったのね。
ならいいわ、こっちにも考えがあるもの」
律「なんだよ、考えって」
和「実は澪はね……」
澪「や、やめてくれ和、それだけは……やめて……」
和「なんで?
誰かに言ったら私はあなたの秘密をばらす……
そういう約束だったわよね?
ばらされたくなかったら黙ってればよかったのに」
紬「それはただの脅迫よ。正当な取引とは言えないわ」
和「そうね、取引が正当じゃないなら
私は初めから黙ってなくても良かったってことよね」
澪「なっ……」
和「ふふ、みんな、よく聞きなさい」
澪「やめっ……やめてっ」
和「澪はね……なんと在Oなのよーっ!!」ズババーン
澪「やめてくれええぇぇぇっ!」
和「澪はあなたたちに全部言っちゃったのね。
ならいいわ、こっちにも考えがあるもの」
律「なんだよ、考えって」
和「実は澪はね……」
澪「や、やめてくれ和、それだけは……やめて……」
和「なんで?
誰かに言ったら私はあなたの秘密をばらす……
そういう約束だったわよね?
ばらされたくなかったら黙ってればよかったのに」
紬「それはただの脅迫よ。正当な取引とは言えないわ」
和「そうね、取引が正当じゃないなら
私は初めから黙ってなくても良かったってことよね」
澪「なっ……」
和「ふふ、みんな、よく聞きなさい」
澪「やめっ……やめてっ」
和「澪はね……なんと在Oなのよーっ!!」ズババーン
澪「やめてくれええぇぇぇっ!」
105: 2010/09/30(木) 16:40:33.45 ID:D2P/LPVb0
唯「……」
律「………」
紬「…………」
梓「……………」
和「ふふっ、あははっ」
澪「うう、うぁぁ……」
律「で……それがどうしたんだ?」
和澪「えっ?」
律「澪が在Oだからどうしたんだって聞いてんだよ」
紬「在Oだろうがなんだろうが、
澪ちゃんは私たちの大事な友達よ」
梓「そうです! 澪先輩が澪先輩で在ることに、
在Oかどうかなんて関係ありません!」
澪「み、みんな……」
律「………」
紬「…………」
梓「……………」
和「ふふっ、あははっ」
澪「うう、うぁぁ……」
律「で……それがどうしたんだ?」
和澪「えっ?」
律「澪が在Oだからどうしたんだって聞いてんだよ」
紬「在Oだろうがなんだろうが、
澪ちゃんは私たちの大事な友達よ」
梓「そうです! 澪先輩が澪先輩で在ることに、
在Oかどうかなんて関係ありません!」
澪「み、みんな……」
111: 2010/09/30(木) 16:45:34.31 ID:D2P/LPVb0
和「な、何を言ってるのよ……
在Oよ、なのよ? 気持ち悪いでしょう?」
梓「今は和先輩のほうが気持ち悪いです!」
和「なっ……」
律「ああ、梓に同意だ。
和がそんなやつだとは思わなかったよ」
和「……澪が在Oだってこと、全校生徒にばらすわよ。
あなたたちはオトモダチだからそうして澪を庇っているけど
赤の他人から見たらどうかしらね……
澪が在Oだってことにショックを受ける人も
少なからずいるんじゃないかしら」
澪「……」
和「そして私以外の悪意ある人間から
いじめの標的にされちゃうでしょうね。
澪なら分かると思うけど
見えない悪意、差別心からくるいじめは解決しようがないのよ」
澪「う……」
律「バラしたきゃバラせばいい」
澪「えっ」
在Oよ、なのよ? 気持ち悪いでしょう?」
梓「今は和先輩のほうが気持ち悪いです!」
和「なっ……」
律「ああ、梓に同意だ。
和がそんなやつだとは思わなかったよ」
和「……澪が在Oだってこと、全校生徒にばらすわよ。
あなたたちはオトモダチだからそうして澪を庇っているけど
赤の他人から見たらどうかしらね……
澪が在Oだってことにショックを受ける人も
少なからずいるんじゃないかしら」
澪「……」
和「そして私以外の悪意ある人間から
いじめの標的にされちゃうでしょうね。
澪なら分かると思うけど
見えない悪意、差別心からくるいじめは解決しようがないのよ」
澪「う……」
律「バラしたきゃバラせばいい」
澪「えっ」
118: 2010/09/30(木) 16:50:36.33 ID:D2P/LPVb0
律「それでもし澪がいじめられるようなことがあったら、
私たちがどんなことをしてでも守ってやる!」
紬「ええ、澪ちゃんは親友だもの」
澪「律、ムギ……ありがとう」
和「し、親友……っ」
梓「それより和先輩こそバラされたらマズイんじゃないんですか」
和「な、なんのこと?」
梓「このことに決まってるじゃないですか。
唯先輩や澪先輩をいじめていたことですよ」
和「っ……バラすつもりなの?」
梓「さあ、どうしましょうかね」
和「ふん……無理よ。
こっちには澪が在Oだっていう証拠があるけど、
あなたたちにはないでしょう?
私が澪や唯をいじめていた証拠が。
あなたたちの証言だけじゃ誰も信じないわよ」
私たちがどんなことをしてでも守ってやる!」
紬「ええ、澪ちゃんは親友だもの」
澪「律、ムギ……ありがとう」
和「し、親友……っ」
梓「それより和先輩こそバラされたらマズイんじゃないんですか」
和「な、なんのこと?」
梓「このことに決まってるじゃないですか。
唯先輩や澪先輩をいじめていたことですよ」
和「っ……バラすつもりなの?」
梓「さあ、どうしましょうかね」
和「ふん……無理よ。
こっちには澪が在Oだっていう証拠があるけど、
あなたたちにはないでしょう?
私が澪や唯をいじめていた証拠が。
あなたたちの証言だけじゃ誰も信じないわよ」
122: 2010/09/30(木) 16:55:38.33 ID:D2P/LPVb0
梓「証拠なら有りますよ」
和「えっ?」
梓「さっきからずっと録音してたんです、会話を」カチッ
『ええ、したけど?
殴ったり、蹴ったり、踏みつけたり。
あとはお金を持ってくるようにも言ったわね』
梓「……どうですか?」
和「う、や、やめてよ……
澪が在Oだってことも黙っておいてあげるから……
このことは……誰にも」
唯「……」
和「お、お願い……
もうこんなことしないから、ね。
私たち友達じゃない」
律「ダメだよ、もうお前なんか友達じゃない。
罰を受けろ。罪を償え、和」
紬「そうよ……あなたがやったことは
黙っておくには重すぎるわ」
和「くっ……」
和「えっ?」
梓「さっきからずっと録音してたんです、会話を」カチッ
『ええ、したけど?
殴ったり、蹴ったり、踏みつけたり。
あとはお金を持ってくるようにも言ったわね』
梓「……どうですか?」
和「う、や、やめてよ……
澪が在Oだってことも黙っておいてあげるから……
このことは……誰にも」
唯「……」
和「お、お願い……
もうこんなことしないから、ね。
私たち友達じゃない」
律「ダメだよ、もうお前なんか友達じゃない。
罰を受けろ。罪を償え、和」
紬「そうよ……あなたがやったことは
黙っておくには重すぎるわ」
和「くっ……」
128: 2010/09/30(木) 17:00:42.04 ID:D2P/LPVb0
唯「和ちゃん……」
律「さあ、職員室に行こう、和」がしっ
和「触らないで!」ばっ
律「いたっ」
和「なんで私がそんな扱い受けなきゃいけないのよ……
そうよ、私は悪くない……
元はといえばすべて憂がいけないのよ」
梓「なんでそこで憂が出てくるんですか」
律「今度は他人のせいにするのか?」
和「ち、違う、本当に憂が……
そうだ、澪なら知ってるでしょ!?
私と憂がどういう関係だったかを……」
澪「……」
和「澪!」
澪「しっ…………知らないっ」
和「!!」
律「さあ、職員室に行こう、和」がしっ
和「触らないで!」ばっ
律「いたっ」
和「なんで私がそんな扱い受けなきゃいけないのよ……
そうよ、私は悪くない……
元はといえばすべて憂がいけないのよ」
梓「なんでそこで憂が出てくるんですか」
律「今度は他人のせいにするのか?」
和「ち、違う、本当に憂が……
そうだ、澪なら知ってるでしょ!?
私と憂がどういう関係だったかを……」
澪「……」
和「澪!」
澪「しっ…………知らないっ」
和「!!」
132: 2010/09/30(木) 17:05:42.43 ID:D2P/LPVb0
律「ほら、知らないって言ってるぞ」
梓「くだらない嘘つかないでくださいよ」
和「な、なんで……澪こそ嘘つかないでよ……
力になるって言ってくれたでしょう!? ねえ!!」
澪「……」
律「いいかげんにしろ、和!」
紬「そうよ、澪ちゃん怯えてるじゃない」
和「な、なんで……
なんで私を裏切るのよ……
なんで私の言うことは信じてくれないのよ……
どうして……」
律「ほら和、もう悪あがきはよせって」がしっ
和「触らないでって言ったでしょっ……
もういい、告げ口でもなんでも勝手にすればいいわ……
よってたかって私のことバカにして……!」たたっ
律「おい、どこ行くんだ」
和「うるさいわね!
どこだっていいでしょうが!」
ガチャバタン
梓「くだらない嘘つかないでくださいよ」
和「な、なんで……澪こそ嘘つかないでよ……
力になるって言ってくれたでしょう!? ねえ!!」
澪「……」
律「いいかげんにしろ、和!」
紬「そうよ、澪ちゃん怯えてるじゃない」
和「な、なんで……
なんで私を裏切るのよ……
なんで私の言うことは信じてくれないのよ……
どうして……」
律「ほら和、もう悪あがきはよせって」がしっ
和「触らないでって言ったでしょっ……
もういい、告げ口でもなんでも勝手にすればいいわ……
よってたかって私のことバカにして……!」たたっ
律「おい、どこ行くんだ」
和「うるさいわね!
どこだっていいでしょうが!」
ガチャバタン
139: 2010/09/30(木) 17:12:43.23 ID:D2P/LPVb0
和(なんで、なんでよっ……
どこで間違ったって言うのよっ……)
和(私はただ憂にされたことをそのまま
他の人にやっていただけなのに……
それなのになんで私だけがこんな目に……)
和(いやっ間違ってるのは私じゃない……
澪が悪いんだ、
澪がみんなにチクったりするから……)
和(でももうこれで澪は使えない……
唯もダメになっちゃったし……
くそ、これから何でストレスを発散すれば……
誰かを的にしないと……
あの憂のいじめには到底耐えられない)
憂「おーい、クソメガネ~」
和「!!」
憂「何やってるの? こんな物陰で」
和「なっ……何だって良いでしょう」
憂「ふーん、隠すんだ……」
どこで間違ったって言うのよっ……)
和(私はただ憂にされたことをそのまま
他の人にやっていただけなのに……
それなのになんで私だけがこんな目に……)
和(いやっ間違ってるのは私じゃない……
澪が悪いんだ、
澪がみんなにチクったりするから……)
和(でももうこれで澪は使えない……
唯もダメになっちゃったし……
くそ、これから何でストレスを発散すれば……
誰かを的にしないと……
あの憂のいじめには到底耐えられない)
憂「おーい、クソメガネ~」
和「!!」
憂「何やってるの? こんな物陰で」
和「なっ……何だって良いでしょう」
憂「ふーん、隠すんだ……」
142: 2010/09/30(木) 17:19:44.21 ID:D2P/LPVb0
憂「まあ私は全部知ってるからいいんだけどね」
和「! ……まさかあれは全部……」
憂「ふふ、違うよぉ。
たまたま生徒会室前を通りかかったら
中の話が聞こえてきただけ。
あんたが澪さんをイジメてこうなったのは
全部あんたの自業自得だよ」
和「っ……」
憂「それにしてもバカだよね、あんたは。
いじめる相手はちゃんと選ばないと。
あんたみたいに力はないけど芯の強いヤツが丁度いいんだよ」
和「……」
憂「澪さんみたいに力も心も弱い人間じゃあ
ああなるのは目に見えてるって。
ほんとにそういうとこ頭回んないんだね、優等生のくせに」
和「……」
憂「なんとか言いなよ」げしっ
和「あぅっ」
和「! ……まさかあれは全部……」
憂「ふふ、違うよぉ。
たまたま生徒会室前を通りかかったら
中の話が聞こえてきただけ。
あんたが澪さんをイジメてこうなったのは
全部あんたの自業自得だよ」
和「っ……」
憂「それにしてもバカだよね、あんたは。
いじめる相手はちゃんと選ばないと。
あんたみたいに力はないけど芯の強いヤツが丁度いいんだよ」
和「……」
憂「澪さんみたいに力も心も弱い人間じゃあ
ああなるのは目に見えてるって。
ほんとにそういうとこ頭回んないんだね、優等生のくせに」
和「……」
憂「なんとか言いなよ」げしっ
和「あぅっ」
148: 2010/09/30(木) 17:26:44.70 ID:D2P/LPVb0
憂「てゆーかこのままでいいの?」
和「えっ、何が……」
憂「だからー、このままじゃあの5人は
間違いなく先生のところにあんたのやったことを
チクリに行っちゃうよ、ってこと」
和「あ……」
憂「あーあ、そしたらどうなるかな……
お姉ちゃんに毎日のようにやっていた暴力、カツアゲ……
そして今回の澪さんの件……
まあ良くて停学、悪くて退学……ってことかな」
和「……」
憂「ふふふん、小学校の時から今まで
すーっと優等生で通してきた真鍋和が
イジメをやって高校退学って……情けないね」
和「……」
憂「親はどう思うかなー。
かわいい娘がこんなふうに育ってしまって」
和「っ……」
憂「……助けてあげようか?」
和「えっ、何が……」
憂「だからー、このままじゃあの5人は
間違いなく先生のところにあんたのやったことを
チクリに行っちゃうよ、ってこと」
和「あ……」
憂「あーあ、そしたらどうなるかな……
お姉ちゃんに毎日のようにやっていた暴力、カツアゲ……
そして今回の澪さんの件……
まあ良くて停学、悪くて退学……ってことかな」
和「……」
憂「ふふふん、小学校の時から今まで
すーっと優等生で通してきた真鍋和が
イジメをやって高校退学って……情けないね」
和「……」
憂「親はどう思うかなー。
かわいい娘がこんなふうに育ってしまって」
和「っ……」
憂「……助けてあげようか?」
153: 2010/09/30(木) 17:33:45.91 ID:D2P/LPVb0
和「えっ」
憂「どうする?
私が説得すれば5人を止められるかも。
あんたのことも救ってあげられるし、
またあの5人と仲良く学校生活を送らせてあげるよ」
和「で、できるの……?
そんなこと本当に……」
憂「そりゃあやってみなけりゃ分からないけど……
決断は早いほうがいいよ、
もたもたしてるとチクられちゃうし」
和「あっ、じゃあお願い……
お願いします、お願いします!」どげざどげざ
憂「ふふ、分かった。
じゃあ行ってくるから、あんたはここで待ってて」
和「あ、ありがとう……ございます。
あの、ひとついい……?」
憂「何?」
和「どうして、私のためにそこまで……」
憂「ふふ」
憂「どうする?
私が説得すれば5人を止められるかも。
あんたのことも救ってあげられるし、
またあの5人と仲良く学校生活を送らせてあげるよ」
和「で、できるの……?
そんなこと本当に……」
憂「そりゃあやってみなけりゃ分からないけど……
決断は早いほうがいいよ、
もたもたしてるとチクられちゃうし」
和「あっ、じゃあお願い……
お願いします、お願いします!」どげざどげざ
憂「ふふ、分かった。
じゃあ行ってくるから、あんたはここで待ってて」
和「あ、ありがとう……ございます。
あの、ひとついい……?」
憂「何?」
和「どうして、私のためにそこまで……」
憂「ふふ」
155: 2010/09/30(木) 17:40:47.92 ID:D2P/LPVb0
憂「ふふふふ、あはははは……
ほんっとこういうことに関しては頭回んないね」
和「えっ」
憂「ただでこんなことやってやるわけないじゃん……
これは貸しだよ、私からあんたへの」
和「それは、どういう……」
憂「これであんたは、永遠に私のおもちゃだってこと!」
和「なっ……!」
憂「じゃあ行ってくるから、ここでおとなしく待っててね。
絶対に……逃げちゃだめだからね」
和「は……はい」
憂「あはは、これからも末永くよろしくね、私のクソメガネ!」
第一部 完
ほんっとこういうことに関しては頭回んないね」
和「えっ」
憂「ただでこんなことやってやるわけないじゃん……
これは貸しだよ、私からあんたへの」
和「それは、どういう……」
憂「これであんたは、永遠に私のおもちゃだってこと!」
和「なっ……!」
憂「じゃあ行ってくるから、ここでおとなしく待っててね。
絶対に……逃げちゃだめだからね」
和「は……はい」
憂「あはは、これからも末永くよろしくね、私のクソメガネ!」
第一部 完
156: 2010/09/30(木) 17:42:01.06 ID:O/roaM1N0
いみふ
157: 2010/09/30(木) 17:42:49.60 ID:Aa+z0mq50
投げてんじゃねええええええええええええええ
160: 2010/09/30(木) 17:43:58.03 ID:D2P/LPVb0
ちょっとウンコしたいんで第二部は七時くらいからやりましゅ
あと実話ではない
あと実話ではない
161: 2010/09/30(木) 17:44:09.02 ID:RWvddp83P
好きな子いじめちゃうとかそんな話なわけないですよねぇ~
これで終わりはスッキリしませんぜ
これで終わりはスッキリしませんぜ
162: 2010/09/30(木) 17:48:33.72 ID:V+XTJnBdO
これから和が憂をいじめるんですね
164: 2010/09/30(木) 17:51:14.64 ID:D2P/LPVb0
第二部予告
「綺麗な腕だね、焼き甲斐があるよぉー」
「真鍋さん何言ってるの?」
「まだあと4匹残ってるんだからさ!」
「チェケラッ……チョイ」
「私もあなたには期待してるんだから、頑張ってね」
「綺麗な腕だね、焼き甲斐があるよぉー」
「真鍋さん何言ってるの?」
「まだあと4匹残ってるんだからさ!」
「チェケラッ……チョイ」
「私もあなたには期待してるんだから、頑張ってね」
引用: 憂「おーい、クソメガネ~」
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