1: 2018/06/21(木) 02:33:25.302 ID:MO/z/Soj0.net
女性「フフ、ごきげんよう。……いい夜ね。とても静かで……とても暗い。」
女性「それになにより、あなたと出会えた。……ちょっぴりクサかったかしら。フフフッ、ごめんなさい。」
女性「あなたはこんな時間にどうしたの?なにか、やましいことでもあるの?それとも不審者かしら。……フフ、怖いわ。」
女性「嫌ね、冗談に決まっているじゃないの。あなたが不審者だというなら、もれなく私も不審者になってしまうじゃないの。」
女性「私、不審なんかじゃないわ。ただ散歩をしているだけで白い目で見られるだなんて、嫌な世の中になったものね。」
女性「本当に、歳は取るものじゃないわ。……本当にね。」
女性「……ウフフッ。ありがとう。でも、私こう見えても結構な歳なのよ?きっと、あなたよりもずっとお姉さんなんじゃないかしら。」
女性「でも、間違ってもおばさんなんて呼ばないでね?事実かもしれないけれど、面と向かって言われるのは傷つくものなのよ、何歳になってもね。」
女性「……よければ、このあと少し話さない?今日はひとりで散歩をするつもりだったけれど、気が変わったわ。」
女性「だって、素敵な出会いがあったのだもの。」
女性「それになにより、あなたと出会えた。……ちょっぴりクサかったかしら。フフフッ、ごめんなさい。」
女性「あなたはこんな時間にどうしたの?なにか、やましいことでもあるの?それとも不審者かしら。……フフ、怖いわ。」
女性「嫌ね、冗談に決まっているじゃないの。あなたが不審者だというなら、もれなく私も不審者になってしまうじゃないの。」
女性「私、不審なんかじゃないわ。ただ散歩をしているだけで白い目で見られるだなんて、嫌な世の中になったものね。」
女性「本当に、歳は取るものじゃないわ。……本当にね。」
女性「……ウフフッ。ありがとう。でも、私こう見えても結構な歳なのよ?きっと、あなたよりもずっとお姉さんなんじゃないかしら。」
女性「でも、間違ってもおばさんなんて呼ばないでね?事実かもしれないけれど、面と向かって言われるのは傷つくものなのよ、何歳になってもね。」
女性「……よければ、このあと少し話さない?今日はひとりで散歩をするつもりだったけれど、気が変わったわ。」
女性「だって、素敵な出会いがあったのだもの。」
2: 2018/06/21(木) 02:33:40.535 ID:MO/z/Soj0.net
みたいな正体不明のお姉さんどうよ
3: 2018/06/21(木) 02:34:13.528 ID:Ic6Vr2KP0.net
あっ、いいです。それじゃ……
6: 2018/06/21(木) 02:35:53.551 ID:rJC3oIbj0.net
翌朝遺体で発見されそうなのでパス
10: 2018/06/21(木) 02:39:30.481 ID:MO/z/Soj0.net
女性「あなた、お住いはどのあたりなの?……あら、本当に近いのね。すぐそこじゃないの。」
女性「私?…………ええ、私もすぐそこなのよ。山の方へ行く道に側道があるのだけど、そこをずっと行くとね、大きなお屋敷があるの。分かるかしら。」
女性「あら、失礼ね。ちゃんと住んでいるわよ。たしかに外観は、ちょっと残念かもしれないけれど…。」
女性「でも、そうね…。お化け屋敷なんて言われていたら、お母様やお父様もさぞお嘆きになるわね。……はぁ……お掃除、きちんとしなくてはとは思うのだけど、なかなかね…。」
女性「それこそ、あなたのような若い男手があれば助かるのだけど…?」
女性「…………いいえ、なんでもないわ。忘れてちょうだい。」
女性「私?…………ええ、私もすぐそこなのよ。山の方へ行く道に側道があるのだけど、そこをずっと行くとね、大きなお屋敷があるの。分かるかしら。」
女性「あら、失礼ね。ちゃんと住んでいるわよ。たしかに外観は、ちょっと残念かもしれないけれど…。」
女性「でも、そうね…。お化け屋敷なんて言われていたら、お母様やお父様もさぞお嘆きになるわね。……はぁ……お掃除、きちんとしなくてはとは思うのだけど、なかなかね…。」
女性「それこそ、あなたのような若い男手があれば助かるのだけど…?」
女性「…………いいえ、なんでもないわ。忘れてちょうだい。」
14: 2018/06/21(木) 02:47:00.638 ID:MO/z/Soj0.net
女性「フフ、お気遣いありがとう。でもね、本当にいいの。私も言ってみただけだから。」
女性「……あなたの言う通り、“お化け屋敷”というのも案外間違いでもないの。あの家は……たくさん出るから。」
女性「フフフッ。気味が悪いと思う?……本当よね。亡霊の巣食う屋敷に、好んで住みたいと思う人間なんていないわ。」
女性「でも……それはきっと、“他人の亡霊”だからだって、私は思うの。きっとあなたの、亡くなった親戚やご友人が周りで見守ってくれていたとしたら……少しは見方も変わってくるのかもね。」
女性「それに……ひとりだけ残された側からしたら……どんな存在になってもいいから、繋がっていたいと思うものなのよ……。」
女性「……あなたの言う通り、“お化け屋敷”というのも案外間違いでもないの。あの家は……たくさん出るから。」
女性「フフフッ。気味が悪いと思う?……本当よね。亡霊の巣食う屋敷に、好んで住みたいと思う人間なんていないわ。」
女性「でも……それはきっと、“他人の亡霊”だからだって、私は思うの。きっとあなたの、亡くなった親戚やご友人が周りで見守ってくれていたとしたら……少しは見方も変わってくるのかもね。」
女性「それに……ひとりだけ残された側からしたら……どんな存在になってもいいから、繋がっていたいと思うものなのよ……。」
16: 2018/06/21(木) 02:54:26.270 ID:MO/z/Soj0.net
女性「……フフフッ。さすがに、もう分かってしまった……というより、こんな恰好をしていたのでは嫌でも分かるわよね。」
女性「私、きっとあなたのような、普通の人間ではないの。……本当なら人間たちから離れられてしまうような、そんな存在。」
女性「ああでも、お化けではないのよ?その証拠に……ほら。フフッ。あなたの手も、こうやって握れるわ。」
女性「……思えば……こうやって、誰かの手を握った最後の日はいつの日か…。久しく、こんな感覚忘れてしまっていたわ…。」
女性「…………そうか…。私は、それほどまでに長い間を……。」
女性「……………。」
女性「……もう少しだけ、握っていてもいいかしら。…………ほんの少しだけでいいから、あの頃のことを思い出したくて…。」
女性「それに……私みたいな綺麗なお姉さんに手を握られているのも、そんなに悪い心地はしないでしょう?なんてね、フフフ…。」
女性「私、きっとあなたのような、普通の人間ではないの。……本当なら人間たちから離れられてしまうような、そんな存在。」
女性「ああでも、お化けではないのよ?その証拠に……ほら。フフッ。あなたの手も、こうやって握れるわ。」
女性「……思えば……こうやって、誰かの手を握った最後の日はいつの日か…。久しく、こんな感覚忘れてしまっていたわ…。」
女性「…………そうか…。私は、それほどまでに長い間を……。」
女性「……………。」
女性「……もう少しだけ、握っていてもいいかしら。…………ほんの少しだけでいいから、あの頃のことを思い出したくて…。」
女性「それに……私みたいな綺麗なお姉さんに手を握られているのも、そんなに悪い心地はしないでしょう?なんてね、フフフ…。」
17: 2018/06/21(木) 02:59:51.434 ID:MO/z/Soj0.net
以上です
ありがとうございました
ありがとうございました
22: 2018/06/21(木) 03:41:44.462 ID:kl2F24tA0.net
女性(300)
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