207: 2018/01/27(土) 19:05:32.00 ID:4aXQ35kA0
※今回はちょっとしたおまけあり
安価とってから投下する
※次の秘書艦娘安価:下1~2(重巡・航巡よりコンマ高い方で)

前回:提督「……腹減ったな。なんか作るか」秘書艦「提督の手料理……?」【3】

208: 2018/01/27(土) 19:06:13.76 ID:sX32HiqxO
最上

212: 2018/01/27(土) 19:10:47.70 ID:4aXQ35kA0
※食材安価:下1~5
(ごく普通の家庭の冷蔵庫に入ってるもので。あまりにも不適当そうなものは下にずらします)

235: 2018/01/29(月) 23:53:56.99 ID:HqT0A0Ac0
秋津洲とコマちゃん

239: 2018/01/30(火) 00:01:01.59 ID:/WLpNHVA0
※確定かと思いきやあわやの大接戦でワロタ
秋津州&コマちゃん把握

食材安価:下1~5
(ごく普通の家庭の冷蔵庫に入ってるもので。あまりにも不適当そうなものは下にずらします)
※安価だけ取っていったん中断します。

更新は今週末……かも?かも?
艦隊これくしょん -艦これ- 4コマコミック 吹雪、がんばります!(1) (ファミ通クリアコミックス)
213: 2018/01/27(土) 19:11:33.48 ID:zbSLQVng0
きくらげ

214: 2018/01/27(土) 19:11:38.55 ID:LWvfiCDTO
ヨモギ

215: 2018/01/27(土) 19:11:40.97 ID:AqzUj0Vbo
豚コマ

216: 2018/01/27(土) 19:11:45.81 ID:fBC+NNuIO
たらの芽

217: 2018/01/27(土) 19:12:09.91 ID:GoqeJqjyo

229: 2018/01/29(月) 23:04:11.22 ID:miMmLHmA0


最上「今戻ったよ、提督!」

提督「おう、お帰り最上。わざわざありがとうな」

最上「まったくもう! 提督ってば、鳳翔さんのところに帽子忘れちゃうなんて、うっかりさんだよね!」

提督「すまんすまん(後で自分で取りに行くって言ったんだがな……)」

最上「おかげでボク、朝ごはんも食べ損ねちゃったし…ぷんぷん!」

提督「(うっかりさんとかぷんぷんって、きょうび聞かねえな……。まあ、可愛いからいいけど)……いやだから、後で自分で行くからいいって言ったろ?」

最上「そうはいかないよ! ほら、提督、ちょっと屈んで?」

提督「お、おう」

最上「提督、ちょっと動かないでね……」

提督(今まであんまり意識してなかったけど……。近くで見ると唇つやつやで柔らかそう……実はさり気なく、リップとか使ってんだろか……。うおっ、うなじ細っせえ……。やだこの子、無防備なくせに、ところどころ妙に工口いわ)


最上「……ほら、帽子はこうした方がかっこいいよ!」ニコッ

提督「お、おう、ありがとな」

最上「? どうかした?」

提督「い、いや、なんでも……いやー、それにしても、ずいぶん温かくなってきたな」

最上「そうだね! 鎮守府の脇の出撃桜も綺麗だった!……あっ、そういえば提督、鳳翔さんからこれ! 朝堀りの山菜だって」

提督「おっ、たらの芽にヨモギに……生のきくらげか、珍しいな」

最上「へえ、ボク、きのこの旬って秋かと思ってたよ!」

提督「きくらげは春から夏にかけてが旬なんだ。食べ方はいろいろあるが、そうだな、まずは……」



提督「……こうやって、沸かしたお湯によく洗って石突きを取ったきくらげを入れて、30秒くらいしたら引き上げる。水にさらし、ざるで水気を切る」

最上「これだけ?」

提督「そう、これだけで熱処理完了だ。これを色んな料理に使うんだが……取りあえずそぎ切りにして、わさび醤油を用意して、と。……ほれ」

最上「ん……(モグモグ)何これ、美味しい!」

提督「きくらげの刺身だ。味は大して無いが、微かな香りと、貝とかそれこそクラゲみたいな、独特の食感が面白いだろ?」

最上「うう、美味しいけど、なんだか余計にお腹空いてきちゃったじゃないか! もぉ、提督! お昼、いっぱいごちそうしてもらうからね!」

提督「ははは、わかったわかった、ちょっと待ってろ」


230: 2018/01/29(月) 23:09:22.21 ID:miMmLHmA0


―――



水に鶏ガラスープの素(味覇)を溶かし、醤油、酒、みりんを加えて煮汁を作る。

豚こまはおろし生姜と一緒にごま油で軽く炒めておく。

椎茸はあらかじめ水で戻しておいて、きくらげと一緒に粗めのみじん切りに。

にんじんとヨモギ、生姜を細く刻んでおく。

米と米の半分の量のもち米に、先ほどの煮汁と椎茸の戻し汁を注いで、よく混ぜる。

椎茸、きくらげ、豚こま炒め、にんじんとヨモギと生姜、それに缶詰めのひじきを米の上に平らに敷く。

ヨモギは生のままのものを、少し取り分けておき、あとは普通に炊き込みご飯の要領で炊き上げる。
炊き上がったら生のヨモギを散らし、米や具材を潰さないよう良く混ぜれば出来上がり。


卵は以前瑞鳳からレシピを教えてもらった紅生姜入りの玉子焼きに。

きくらげ、椎茸、ヨモギの残りは天ぷらに。ヨモギはそのまま、椎茸ときくらげはひと口大に切り、きくらげは醤油に浸した後、紅生姜と一緒にかきあげ風に仕上げる。

あとは大根おろし入りの麺つゆと、抹茶塩を添えれば準備完了だ。


提督「できたぞ、さあ、飯にしよう!」


231: 2018/01/29(月) 23:15:54.46 ID:miMmLHmA0


最上「いただきまーす!……へえ、いい香り……! うん、ちょっと苦みがあるけど、それがまた風味になってて。春を食べてる感じがする! 美味しいけど、炊き込みご飯にヨモギって珍しいね?」

提督「そこは敢えて、炊き込みご飯じゃなくジューシーと呼ばせてもらいたい」

最上「ジューシー?」

提督「沖縄風炊き込みご飯だ。向こうじゃヨモギの事をフーチバーって言ってな。割と普通に使われる食材なんだ」

最上「提督って、沖縄でも勤務してたんだ」

提督「ああ、若い時はかなりやんちゃでな。あちこち飛ばされた」

最上「何やったのさ……」

提督「秘密だ」

最上「ふうん、そうなのか……。あ、玉子焼き美味しい」

提督「安定の瑞鳳レシピだからな。……まあ、あっちでは下茹でした豚バラのブロックを賽の目切りにして入れてたがな。今回は豚こまで代用だ」

最上「天ぷらサクサクで美味しいね!」

提督「きくらげと紅生姜のかき揚げ、ちょっとチャレンジしてみたけどいけるな」

最上「……ねえ、提督。沖縄でも、やっぱり仲良くなった艦娘とかいたの?」

提督「ああ、いたぞ。中にはいまだに時々手紙送ってくる奴もいる」

最上「ふうん……。そういう時ってさ、懐かしいとか思ったりするの?」

提督「そりゃ、まあな」

最上「……戻りたいとかって、思ったりする?」

提督「しないよ」

最上「……ほんとに?」

提督「ああ、無い。懐かしいとは思っても、戻りたいとは思わない。……お前たちのいるこの場所が、俺の居場所で、帰る場所だ」

最上「ふ、ふーん、そっか。……そっかあ……えへへ」

提督「……やれやれ、全く最上は、寂しがり屋の甘えん坊さんだなあ」

最上「なっ、何でさっ!? そんな事ないよ! さみしがりやの甘えん坊さんは提督の方だもん!」

提督「……ああ、そうだな。その通り。だから、俺はずっとここに居るよ。だからさ。……お前らも、沈んだりせずに、いつでもちゃんと帰って来いよ?……お前らが傍に居てくれないと、寂しいからさ」

最上「……うん」




最上(……「お前ら」かぁ……。うーん、提督の言葉は嬉しかったけど……ちょっぴり残念に思っちゃったのは……)


最上(……「そう」なんだろなぁ……)


最上(……寂しがり屋で甘えん坊なのは……)


最上(……やっぱり、ボクの方かも知んないや)




つづく

232: 2018/01/29(月) 23:19:03.50 ID:miMmLHmA0
※季節は今後前後することあるかもだが気にするな
安価は家に日付変わる頃、着いてからにする
また後ほど

234: 2018/01/29(月) 23:53:12.62 ID:miMmLHmA0
※次の秘書艦娘安価
(下1~4、水母・軽空母・補給艦より2名。「隼鷹&飛鷹」みたいに2名のペアで募集、コンマ高い方採用)

240: 2018/01/30(火) 00:01:08.84 ID:1orq+ENmo
ボージョレ・ヌーボー

241: 2018/01/30(火) 00:01:16.55 ID:7GYMU7AGo
オキアミ

242: 2018/01/30(火) 00:01:35.99 ID:gooEoGyA0
豚バラブロック

243: 2018/01/30(火) 00:01:44.55 ID:IJ5dXCJSO
青梅

244: 2018/01/30(火) 00:01:53.11 ID:e1/AoME/0
ラム肉

245: 2018/01/30(火) 00:02:55.08 ID:4lJuseuAO
>>241は大丈夫なのか?

牛ヒレ肉

246: 2018/01/30(火) 00:06:31.31 ID:/WLpNHVA0
※食材把握
オキアミも採用な

247: 2018/01/30(火) 00:10:12.92 ID:4lJuseuAO
>>246
おつ。オキアミで何を作るのか……

250: 2018/01/30(火) 00:23:09.53 ID:/WLpNHVA0
※余談だが>>1は実際に那覇勤務経験あり
ぶっちゃけ沖縄料理は観光客向けの店よりそこらの定食屋の方が美味いし量があった
県庁前のワンコインで昼飯食える定食屋まだ健在だろか

258: 2018/02/03(土) 16:55:02.47 ID:43xwY71A0



コンコン




提督(……誰だ、こんな時間に私室に訪ねてくるなんて?)

提督(那智や隼鷹が飲みに誘いに来たくらいなら、一杯つきあってもいいが……)

提督(……金剛や足柄辺りなら……貞操を守りきるために銃を用意しとくべきか……? こんな豆鉄砲、気休めにもならんが)チャキ

提督「……開いてるから、勝手に入っていいぞー」ゴクリ

カチャ

秋津州「失礼するかも……」

提督「なんだ、秋津州か。……こんな時間にどうした? 秘書艦勤務は明日の朝からだろ?」

秋津州「実は……明日のコマちゃんとの勤務の前に、提督に相談したいことがあるかも!」

提督「なんだ突然……。まあ、入れよ」




提督「……テストと、もっと仲良くなりたい?」

秋津州「あのクレーンには、親近感を感じるかも! コマちゃんとなら、千年不敗の秋津州流戦闘航海術の歴史に、新たな1ページを刻むことができるかも!」

提督「どこの圓明流だよ……。だいいち、秋津州流戦闘航海術って、それただの回避技じゃねーか」

秋津州「ううう、うるさいかも! 細かいことはいいかも!……けど、コマちゃん、うちに来て結構経つけど、ご飯一緒に食べようって誘っても、断られちゃうことが多いかも……」

提督「……あれ? あいつ、前に、お前に食わせてもらったロールキャベツ、絶賛してたぞ?」

秋津州「うん、その時は、美味しい美味しいって言ってくれてたかも。……けど、それから後は、うどんとかそばとか、鳳翔さんのお店とか誘っても、やんわり断られちゃって……悲しいかも」

提督(言われてみれば……。確かにあいつ、間宮の洋食は喜んでたけど、それ以外は自炊してること多い気がするな……。あ、多分、これは……)

秋津州「ひょっとしたら……。コマちゃんは、あたしと違って戦闘でもちゃんと役に立てる子だから……。あたしなんかと仲良くなってもしょうがないって思われちゃったのかも……」

提督「……秋津州」ニコリ

秋津州「……?」

提督「鉄拳制裁!」ゴッツン☆

秋津州「あいたぁっ!…… な、何するかも!」

提督「何するかも、じゃねえんだよ、コラ。――俺の大事な艦娘を、2人も侮辱しやがって」

秋津州「……え?」

提督「1人は当然、テストのことだ。あいつはそんな事で誰かを差別するような奴じゃない」

秋津州「う……」


259: 2018/02/03(土) 16:59:58.79 ID:43xwY71A0


提督「それとも、何か? お前には、テストが本気でそんな事思うような奴に見えたのか?」

秋津州「ち、ちが! かもじゃなくて、違います! あ、でも……あれ? 2人、って……?」

提督「もう1人はな――お前自身だよ、秋津州」

秋津州「え……」

提督「艤装の性能の違いが戦力の決定的差ではないってことくらい、赤い人に教えてもらうまでもなく知ってるわ、舐めんなコラ」

秋津州「……提督」

提督「……お前は、秋津州『なんか』じゃない。秋津州だ。他の誰にも替わりなんか効かない、たった1人の、俺の大事な艦娘だ。そのお前を侮辱する奴は、絶対に許さん。――それがたとえ、お前自身だったとしてもな」

秋津州「で……でいどぐぅ……」ウルウル

提督「……ただし、だ」ニヤリ

提督「俺の大事な艦娘を侮辱したからには……まさかゲンコツ1発くらいで済まされるとは、思っとらんよなぁ?」

秋津州「て、提督?」

提督「はっはっは。……おいおい、まさかこのまま帰れるとでも?……甘いなぁ、秋津州くぅん?」ギロリ

秋津州「……ヒッ」


提督「オラァ、正座だ正座! ちゃっちゃか動けや、この萌えるゴミがぁ! こっから2時間説教コースだ、ひくつしまァ!! その腐った根性、叩き直したらぁ!」

秋津州「ひ~ん! 助けて~、二式大挺ちゃ~ん!!」




>>2時間後



提督「……とまあ、説教はここまでだ。……骨身にしみたか?」

秋津州「……あい、ずびばぜんでじだ」

秋津州(……あれから2時間、ほんとにみっちり罵倒され続けたかも……。この人絶対、本性はドSかも……)グッタリ

提督「……よし、なら、明日は楽しみにしとけ」

秋津州「え、まだお説教の続きがあるかも……?」ビクビク

提督「? バーカ、何言ってんだお前。……テストと仲良くなりたいって言ってたの、お前だろ?」

秋津州「……え?」

提督「明日、テストと一緒に、昼飯食おうぜ。俺と、お前と、3人でな」

秋津州「……え?」

提督「大丈夫、断られたりしねーよ。俺の想像が正しけりゃな」

秋津州「……え?」

提督「そん時に、お前の勘違いも正してやる」

秋津州「……え?」

提督「後はそうだな……。てるてる坊主でも作って、明日晴れることを祈っとくのがいいんじゃないか?」

秋津州「……え?」



秋津州「……え?」


260: 2018/02/03(土) 17:03:43.47 ID:43xwY71A0


―――


まずは自家製のカリカリ梅と梅の甘露煮を用意する。

作り方は、どちらも時間はかかるが作業自体は単純。

ひと晩水に浸けてあく抜きした後、爪楊枝でへたを取り、水気を拭き取った梅のうち、小粒のものはカリカリ梅に使う。

薄口醤油に漬け込んで、時々ひっくり返したりしながら冷蔵庫で一週間。これだけで青梅のカリカリ醤油漬けのできあがりだ。

同様に、あく抜きしてへたをとったもののうち、大粒のものは、爪楊枝で表面に穴を開け、ジップロックで冷凍庫に入れて凍らせる。

小鍋で水と砂糖を火にかけて熱いシロップを作り、凍ったままの青梅を炊飯器に入れて熱いシロップをひたひたに注ぐ。

あとは炊飯器を12時間保温にして、時々中身をかき混ぜるだけ。

あら熱をとった後、ガラス容器に入れて冷蔵庫で数日保管すれば、酸味の角が取れ、青梅の甘露煮が完成する。

カリカリ梅は荒く刻み、梅の甘露煮は種を抜いておく。

提督「ワインは……そういや、ボジョレーがあったっけ」

赤ワインに甘露煮のシロップを注ぎ、沸かしたお湯にゼラチンを溶かしたものとよく混ぜる。容器に注ぎ、種を抜いた梅の甘露煮を沈める。

提督「あとは冷蔵庫で冷やせば、梅のワインゼリーの出来上がり、っと。見栄え的には種入りの方がいいんだろうが……まあ、食べやすさ優先ってことで」

豚バラは表面に塩胡椒をすり込んだ後、キャベツを底に敷いた圧力鍋に入れて酒を振りかけてから加熱して、蒸し豚に。

ラム肉は薄切りにして、すりおろした玉ねぎとおろし生姜、おろしニンニクと醤油を混ぜ合わせた漬けダレに1時間程漬け込んだ後、フライパンで焼く。

蒸し豚はサイコロ状に切り、ラムの焼き肉も小さく刻む。

干しオキアミは細かく刻んだ塩昆布と一緒にフライパンで炒る。

パチパチ音がしてきたら酒と醤油、みりん、砂糖、鰹節、白ごまを加え、パラパラになるまで炒めれば、ぱっと見高級っぽい、エビ風味(エビじゃないけど)のふりかけが完成だ。

提督「さてと、もうひと頑張り。俺の考えが間違ってなければ……後はあいつら次第、だな」


261: 2018/02/03(土) 17:07:11.12 ID:43xwY71A0


テスト「お昼ご飯……ですか? でしたらMamiyaにでも……」

提督「いや、今日は天気がいいからな。秋津州と一緒に、出撃桜のところの芝生で、花見と洒落込もうぜ。実は弁当も三人ぶん作っちまったんだ」

テスト「Oui(ウィ)……でスが、ワタクシは……」

秋津州(……コマちゃん、やっぱり表情が暗いかも……無理に誘うんじゃなかったかも……)

提督「何、心配するな。お前……なんだろ?」ヒソヒソ

テスト「Pourqui(プルコワ)!?……なぜ、ご存知なのでスか?」

秋津州(……え? よく聞こえなかったかも……今、提督、何て?)

提督「ま、それは置いとくとして、だ。……ほら、これなら大丈夫だろ?」パカッ

テスト「Tres bien(トレ・ビヤン)! これ、素晴らしいです! ワタクシ、是非、アキツシマと一緒にお食事したいでス!!」パァァァ

秋津州「え? え? え?(急にコマちゃんの顔が明るく……ど、どんな豪華なお弁当だったんだろ?)」




提督「……よし、そんじゃあ、ボナペティ、アンド召し上がれ、ってことで」

秋津州「……おにぎり?」

提督「昨日は誰かさんのせいで夜遅かったんでなぁ。……不満なら食わなくてもいいぞ?」

秋津州「たっ、食べるかも!(……パク)あ、振りかけご飯の中に入ってるの……お肉? 濃いめの味つけがご飯にもしみこんでて、美味しいかも!」

テスト「(モグモグ)こちらのporc(ポーク)は味付け自体はあっさりしていて……でも、お米の中に混ぜられたprune(プリュネ)のピクルスの酸味と、コリコリした食感が味を引き立てていて……実にTres bienでス!」

提督「食い終わったら、クーラーボックスの中にデザートのゼリーもあるからな―(ほんとは酒が欲しいところだが……)」

テスト「今日は綺麗な桜を見ながらアキツシマと一緒にお食事ができて、ワタクシ、本当に嬉しいです。……Merci(メルシー)、提督」

提督「おう」

秋津州「……あ、あの、なんで? なんでコマちゃん、いつもは嫌がってたのに、今日は一緒にご飯……」

テスト「Oui? 私、嫌がったりなんて……あっ」

提督「ああ、それな。テストの奴、実はな」

テスト「Non(ノン)! ダメです、提督、その先は……!!」


262: 2018/02/03(土) 17:10:47.28 ID:43xwY71A0


秋津州「……お箸、が、苦手?」

テスト「Oui.……お恥ずかしい話でスが……ワタクシ、いまだに、おハシの使い方が苦手で……。アキツシマや皆さんに、みっともないところを見せて、嫌われたくないと……」

秋津州「え、じゃあ、あたし、嫌われてた訳じゃなかったんだ……」

テスト「Non! この艦隊は、素敵な方が多くって、嬉しいでス!」

秋津州「あは、あはは、なんだ、そうだったんだぁ……」

提督「やれやれだよな、全く。……お前ら、充分似たもの同士のいいコンビだっての。……テスト、お前もせっかくだ、この機会に、ちゃんと箸の使い方、練習しとけよ?」

テスト「Oui.申し訳ありません……」

秋津州「じゃあさ、コマちゃん、あたしがお箸の使い方、教えてあげるかも!」

テスト「本当ですか?」

秋津州「もちろんかも! お箸の使い方上手になったら、一緒に牛丼食べに行こ! いい店知ってるかも!」

提督(……なか○か。な○卯だな)

テスト「Gyu-don、ですか……。とても楽しみです。頑張って上達しますから、少しだけ待ってて下さいね!」

秋津州「うん!」






※なお、その数ヶ月後、演習にて


テスト「――アキツシマ流戦闘航海術、三の型 『MidareZakura』!!」ズドドドド

瑞穂「……なっ!? クレーンを鎖鎌のように振り回すことで、艦載機の攻撃を全て防ぎきるだなんて!?」

日向「……瑞雲もなしに、あんな防御を!?」

テスト「……アキツシマの薫陶によって、飛んでいる蝿でさえお箸で捕まえられるようになった今のワタクシに――もはや、その程度の攻撃は通じません!!」



提督「お箸凄ぇええええええ!!」

秋津州「秋津州流戦闘航海術凄ぇええええええええええええ!!!!」




つづく


263: 2018/02/03(土) 17:18:16.33 ID:43xwY71A0
※最初酔っ払った挙げ句にメモしてたネタは、

秋津州「モカカカカ―ッ! 料理は勝負! 秋津州の料理は、魔法だ! かも!」

テスト「おフランス仕込みのワタクシのヌーベルキュイジーヌ……見せてやるザマス!」

とかいうものだったが、次の朝見てあまりの酷さと提督が完全に空気だったことから全ボツにしたのは内緒


次回安価は夜にとりにきます

264: 2018/02/03(土) 17:43:22.77 ID:ByLDywLLo
おつ
皆良い娘……と思ったらボツネタで草生え散らかした

次回:提督「……腹減ったな。なんか作るか」秘書艦「提督の手料理……?」【完】

引用: 【安価・コンマ】提督「……腹減ったな。なんか作るか」秘書艦「提督の手料理……?」