200: 2013/08/30(金) 18:58:57.93 ID:fcESPDmDO


最初から:【艦これ】或る鎮守府の短篇集なのです!
前回:或る鎮守府の短篇集【その3なのです!】

【思い立ったが吉日】


翔鶴「提督、本日一回目の出撃はどちらにしますか?」

提督「…………沖ノ島だ」

翔鶴「えっ?」

提督「沖ノ島に行くぞ! 翔鶴、主力艦隊に召集をかけてくれ」

翔鶴「は、はいっ!」



【数分後、沖ノ島北東ルート最深部手前】

比叡「で、北東ルートを引いたかと思ったらあっという間に最深部、ですか……」

金剛「アッサリ過ぎて拍子抜けデスネー」

提督「お前ら何回空振り突撃かましたと思ってるんだ? レベルだけなら既にオーバーキルだぞ?」

加賀「なんにせよ、ここまで来たらあとはこの先にいる敵を叩くだけ」

長門「だな。 総力を挙げて戦うまでだ」

提督「頼むぞ、お前らならきっとやれると、俺は信じてる!」キリッ




霧島「ところで提督、鎮守府の備蓄燃料が今回の出撃分にも満たない数値だったのは、私の気のせいですか?」

提督「言うな。言うんじゃない!」



艦隊これくしょん ‐艦これ‐ 水雷戦隊クロニクル(1) (角川コミックス・エース)

201: 2013/08/30(金) 19:05:01.49 ID:fcESPDmDO

【覚悟完了!】


翔鶴「第一次攻撃隊より入電。『敵二番艦及び三番艦に命中を確認、同2隻は大破認定』以上です」

提督「敵艦隊の戦艦は4隻だったよな?」

翔鶴「はい、彩雲隊が発見した敵戦艦は4隻です」

提督「半数を叩いた計算か……」

翔鶴「…………」

提督「翔鶴、各艦に発令、全艦、旗艦翔鶴を先頭に単縦陣に、これより最大戦速(※)で敵艦隊に突撃する!」

翔鶴「了解、陣形及び最大戦速、発令します」



提督「…………悪いな、もしかすると第二次攻撃隊は出せないかもしれない」

翔鶴「良いんですよ提督、最初から覚悟は出来てます。それに……」

提督「?」

翔鶴「私って、根っからの『被害担当艦』ですから……」ニコッ

提督「…………バカ野郎、洒落になってないぞ」

翔鶴「あら、滑っちゃいましたか?」

提督「慣れん事言うからそうなるんだ。 “次は”上手いこと言えよ、翔鶴」

翔鶴「了解です。提督」




(※)最大戦速
その艦で出せる最大速力の事。
艦隊で発令する場合は一番遅い艦に合わせる。
(今回の組み合わせだと長門の25ノット)

202: 2013/08/30(金) 19:06:22.81 ID:fcESPDmDO

【いつものクセ】


長門「見えたぞ!敵艦隊だ!」

金剛「やっとお目見えデスか、待ちくたびれたのデース」

翔鶴「旗艦より各艦へ、『主砲砲戦目標敵戦艦、確実に敵をしとめよ』です!」


霧島(確実に、ね……。 艦攻隊が雷撃を加えたのは敵の二番艦と三番艦……)

比叡(つまり、狙い目は……)


霧島&比叡「敵の旗艦のすぐ後ろ2隻!!」キリッ!



長門「全砲門、撃てぇーっ!!」ドーン!!
\駆逐艦撃沈!/ギャー

金剛「撃ちます、ファイヤー!」
\駆逐艦撃沈!/ギャー



霧島「な・に・を!やってるんですか?そこの二人はああぁぁぁぁぁっ!!」ヽ(#`Д´)ノビキビキ

長門&金剛「あ、いや、その……ゴメンナサイ」(-_-;)イツモノクセガツイ…





203: 2013/08/30(金) 19:07:42.30 ID:fcESPDmDO

【宴のはじまり】


霧島「兎に角、邪魔な雑魚は倒しました。後は艦攻隊が手傷を負わせた戦艦2隻を沈めればこちらの優勢勝ち……」

加賀「敵一番艦に発砲炎。 来るわよ」

長門「遂に来たか!?」

金剛「狙いは!?敵の狙いは何処ネー!?」

比叡「この方角は……翔鶴? お姉様、狙われたのは旗艦『翔鶴』です!」

長門&霧島「なっ!?」
金剛「提督ーッ!!」


ドカーン!!


比叡「旗艦翔鶴に直撃弾!少なくとも中破以上!」


全員「!!?」

加賀「翔鶴……!」ギリッ…





204: 2013/08/30(金) 19:09:47.40 ID:fcESPDmDO

【空母終了のお知らせ】


提督「やれやれ、まさか本当に翔鶴が第二次攻撃隊を出せなくなるとはな……。 翔鶴、被害は?」

翔鶴「甘めに見ても大破判定は免れませんね。 被弾と同時に火薬庫に注水したので、機関系統に被害はありませんが……」

提督「船としては生きてても、空母としては氏んだも同然、か……」

翔鶴「さっきも言いましたが、砲戦距離に入った時点で覚悟は出来てました。主力である霧島さんたちを守れたなら本望です」


ドカーン!!
<クッ、カンパンニヒノテガ…
<カガ、シッカリスルネー!!


提督「今度は加賀か……、翔鶴どころか完全に第二次攻撃隊終了のお知らせじゃないか……」

翔鶴「ですが、戦艦部隊は無傷です」

提督「まったく、空母を旗艦にしたのは俺だが、空母に盾になれとは言ってないぞ、馬鹿者が……」ヤレヤレ





205: 2013/08/30(金) 19:11:45.56 ID:fcESPDmDO

【反撃のお時間です】


比叡「行くよ、霧島!」

霧島「ええ、いつでも行けますよ、比叡お姉様!」

比叡「翔鶴と加賀の仇!」

霧島「キッチリ返させて貰います!」


比叡&霧島「主砲目標敵二番(三番)艦! 撃てぇーっ!!」ドドーン!!


ドカーン!!
\敵二番艦撃沈!/
ドカーン!!
\敵三番艦撃沈!/


長門「これで残りは2隻だ!このまま押し切るぞ!」

金剛&比叡&霧島「了解(ネー)!!」



金剛「まずは私から行くネー! 全砲門、ファイヤー!!」
長門「全主砲、斉射。……てぇーい!」
比叡「撃ちます、当たって!」
霧島「主砲、敵を追尾して……、撃てぇーっ!」




加賀「……敵四番艦撃沈、敵一番艦は中破し後退しています。 現状は優勢勝ち、と言った所かと……」

翔鶴「提督、追撃しますか?」

提督「敵の旗艦は丸裸にされて逃げ出したんだろう? なら、もう十分だ」

加賀「それでは?」

提督「ああ、全艦に集合するよう下令。 帰るぞ、俺たちの鎮守府に……」

翔鶴「はい、了解です」





206: 2013/08/30(金) 19:26:54.43 ID:fcESPDmDO

【大井提督が助走つけて殴るレベル】


金剛「提督ーぅ、装備を治すための鋼材が足りないネー!」

比叡「と言うか空いてるドックがありませーん!」

長門「私に補給する弾薬が足りないのだが……」

霧島「言わなくても分かっていらっしゃると思いますが、燃料も足りません」

加賀「……提督、艦載機を補充したらボーキサイトが底をつきました」


提督「あー、はいはい、分かったからもう少し待てー! 翔鶴ー!米帝からの資材輸入はまだかー!?」

翔鶴「あ、あの……それが……」

提督「?」

翔鶴「現在、鎮守府全域に猫空襲(通信エラー)が多発していて、資材輸入の手配が出来ません……」スイマセン

提督「…………」\(^o^)/オワタ



艦娘たち「「「資材マダー!!?」」」




(※)大井提督
海軍大佐で海上護衛総司令部参謀を務めた大井篤提督の事。
沖縄戦での『大和』特攻の際、輸送船護衛に使う燃料まで持っていかれてしまいぶちギレ。

戦後、この辺の話を纏めた『海上護衛戦』と言う本を出している事もあり、日本では護衛戦の重鎮的な評価をされている。

が、日米では評価が正反対で、詳しくは割愛するが、戦争の難しさを物語っている。
気になった方は調べてみると良いかと。

207: 2013/08/30(金) 19:30:12.39 ID:fcESPDmDO

【ただいまなのです】


電「今までお世話になりましたなのです」ペコリ

五十鈴「何言ってるのよ。世話になったのは寧ろこっちの方じゃない」レベルテキナイミデ

雷「後は任せるけど、本当に大丈夫?」

暁「だ、大丈夫に決まってるじゃない!」←【実質初任務】

叢雲「大丈夫よ、初雪たちとは以前組んでたし……、それより、自分の心配をしなさいよ」

電&雷「え?」



【第一艦隊控え室】

翔鶴「あっ、電さん!それに雷さんも、お久しぶりです」

電「翔鶴さん!お久しぶりなので……す……?」

翔鶴「?」←【レベル60】

電「」


霧島「あっ、そう言えば今日から第一艦隊復帰でしたね」←【レベル45】
加賀「資源集め、お疲れ様」←【レベル40】
比叡「また宜しくお願いしますね!」←【同上】
金剛「二人とも久しぶりデスネー、また宜しくお願いするネー」←【レベル35】


電「あ……あ……」←【レベル38】
雷「えっと、その……」←【レベル18】



電&雷「短い間でしたがお世話になりました(なのです)!!」

全員「!!!?」




(※)
レベルは近似値です。
もっと早く確定ルート引けてたらなぁ……。

208: 2013/08/30(金) 19:31:34.81 ID:fcESPDmDO

【駆逐艦のお仕事なのです】


提督「レベル差でお役御免とかないから、二人とも落ち着け」アハハハ

電「で、でも……!」

提督「次の敵はな、いくらレベルが高くてもコイツらじゃどうにもならないんだよ」

雷「! それって、もしかして……」

提督「ああ、我が鎮守府も流行りの潜水艦掘りに繰り出そうと思う。対潜攻撃は任せたぞ」

電「司令官さん……!」パァアア…



提督「ま、その前にレベリングと資源集めなんだけどな」


【燃料庫】【ボーキサイト】<ヤバイヨヤバイヨ!!


電「連続バシー沖&オリョール海ツアーですね。分かりますなのです」





209: 2013/08/30(金) 19:32:53.80 ID:fcESPDmDO

【新人さんなのです】


提督「と言う訳でもう一人第一艦隊チームに加えるぞ、入れ」

由良「長良型軽巡『由良』です。宜しくお願いします」

電「由良さん、ですか?」

提督「うむ、由良は対潜に長けてるんでな、まずは雷と由良に<改>になって貰う」

雷「対潜って、五十鈴さんや龍田教官じゃダメなの?」

提督「五十鈴と龍田以外に遠征隊の旗艦やれる軽巡が居ないんだよ……」ジンツウヲミナライニツケテハイルガ…

雷「ああ、例によって例のごとく遠征要員足りてないのね……」ナットクシタワ…





217: 2013/09/03(火) 20:17:12.20 ID:fFClZgPDO

【最前線なのです】


提督「今日はキス島海域で哨戒任務を行う」

雷「キス島?」

由良「確か北方の最前線基地で、敵に包囲されている島、でしたよね?」

提督「うむ、そのキス島だ」

雷「敵に包囲されている島!?」

電「大変なのです!助けに行かないと……」アワワ…

提督「あー、それがな……」


提督「キス島周辺は暗礁が多くてな、敵も味方も近寄ることすら出来ない島なんだ」

電&雷「なんでそんな島に基地を作ったの!?」ガビーン




(※)
暗礁云々は当SS内の独自設定です。
ゲーム本編の設定とは関係ありません。

218: 2013/09/03(火) 20:19:13.84 ID:fFClZgPDO

【久々の出撃なのです】


提督「と言う訳で、島自体は包囲されているが今のところは安心して良いぞ」

電「それは安心とは言わないと思うのです」

提督「その通りだと思うが、敵に圧力を掛けつつ、救出の策を練る事ぐらいしか出来ないのも事実だ。分かってくれ」

雷「……納得出来ないけど、ムリヤリ納得しておくわ」

由良「ところで提督さん、そんな最前線に私みたいな素人を連れてきちゃって大丈夫なの?」

提督「ああ、その点は問題ない。 さっきも言った通りキス島周辺は暗礁が多くてな……」



提督「出てくる敵も大型の割合が物凄く低いんだ」

雷「ひゃっはー!見て見てカモよ!カモがいっぱい居るわ!」アハハハ!
\駆逐艦撃沈!/ギャー!

電「みなぎってきたのです!」ナノデス!
\雷巡撃沈!/ギャー!


由良「なにこの子たちこわい」

提督「おー、おー、また派手にやってるなー」

翔鶴「色々溜まってた感じですね……」(-_-;)

提督「仮にも旗艦してたのが結構な期間、遠征任務オンリーだったからな」ワカランデモナイ





219: 2013/09/03(火) 20:21:04.32 ID:fFClZgPDO

【探し物はこれですか?】


提督「で、終わってみれば見事に完封勝ち、と……」

翔鶴「艦隊に集結を発令しますね。 あら?そう言えば由良さんは?」

雷「あれ?」

電「戦闘が終わった時にはちゃんと居ましたよ?」


由良「提督さーん!」オーイ!


提督「ん?なんだ居るじゃないか……。 どうした由良ー、何かあったかー?」

由良「えっと、すぐそこで新しい仲間を見つけたんだけど……」

提督「おっ、仲間か!でかしたぞ、お手柄じゃない……か……!?」


榛名「はじめまして、榛名と申します」ペコリ

由良「見て見て、戦艦見つけちゃった!」ドヤァ


翔鶴「これは……」

提督「…………」

由良「あれ……?」テイトクサン?

榛名「あの……えっと……、もしかして私、来て早々何か粗相を……」

翔鶴「いえ、そうじゃないんですけど……」チラッ

提督「うん、ただちょーっと遅かったなぁ、って……、アノレシピトノタタカイッテ、イッタイ……」チーン

電「はわわ!司令官さんしっかりするのです!」





220: 2013/09/03(火) 20:22:34.57 ID:fFClZgPDO

【おせおせ翔鶴さん】


提督「と言う訳で金剛型四姉妹も無事揃った訳だが……、次はどのレシピを回そうか……」

翔鶴「提督、空母レシピを回しましょう」ズイッ!

提督「ん?いきなりどうした翔鶴?」

翔鶴「空母レシピを回しましょう」ズイズイッ!

提督「いや、だからどうしたと……」

翔鶴「空・母・レ・シ・ピ!」ズイズイカク!

提督「あっ、はい……」ドウゾ





221: 2013/09/03(火) 20:24:13.83 ID:fFClZgPDO

【いけいけ翔鶴さん】


翔鶴「今まで集めてきた情報を纏めると、このレシピを使えば……」つ【300/30/999/400】

翔鶴「待っててね瑞鶴、すぐに引き当ててみせるから!」グッ!


翔鶴「………………」
<ヒャッハー!

翔鶴「…………」
<イズモマ…ジャナクテ…

翔鶴「……」
<ドクトクナシルエットデショー

翔鶴「」
<ナカチャンダヨー



提督「翔鶴!もう良い、もう良いから休むんだ!」

翔鶴「止めないで下さい提督!一生のお願いです!」(つTдT)つズイカクー

提督「却下だ却下! お前の入渠に使う資材まで使おうとするとか認められるか!」





222: 2013/09/03(火) 20:26:12.93 ID:fFClZgPDO

【翔鶴さんは限界なのです】


提督「それで?皆から見て翔鶴は大丈夫そうなのか?」

電「呼び止めようとしてスカートを掴んじゃったのですけど、妹さんと間違えられたのです」

五十鈴「遠征から帰ってきたら「お帰りなさい瑞鶴」って言われたわ……」ツインテールノセイカシラ?

榛名「先日は誰も居ない更衣室で“瑞鶴さん”と服装の相談をしていました」

由良「この間の執務室清掃の時も何度か虚空に向かって話し掛けてたような……」

雷「大丈夫……、では無さそうね……」

金剛「提督ー、こうなったら『瑞鶴』を引き当てるしかないネー」

提督「そうは言っても、こればっかりはなぁ……」

電「…………」





223: 2013/09/03(火) 20:27:33.80 ID:fFClZgPDO

【一肌脱ぐのです!】


電「司令官さん、一度電が空母レシピをやってみるのです!」

提督「電が?」

雷「大丈夫なの? 翔鶴さんが何回引いてもダメだったのよ?」

電「やる前から諦めたら絶対出ないのです!」

五十鈴「良いんじゃない?この子、何気にくじ運あるし……」

由良「えっ?そうなの?」

提督「確かに、翔鶴と長門を引き当てたのは紛れもない事実だ。 ……よし電、やってみろ!」

電「はいなのです!」【300/30/999/400】ナノデス!



『残り6時間』パッ



全員「!!!」





224: 2013/09/03(火) 20:28:44.38 ID:fFClZgPDO

【(久々に)電の本気を見るのです!】


電「はわわ!6時間なのです!?」

雷「えっ?6時間って……、えっ!?」

五十鈴「間違いなく翔鶴型のタイムテーブルね……」ドンダケモッテルノヨ、コノコ…

金剛「凄いネー!本当に一回で引き当てたのデース!」

由良「ちょっと翔鶴さん呼んでくるね!」

榛名「待って下さい、まだ翔鶴さんの装備セットの可能性もあります」

全員「あ……」


提督「…………由良、翔鶴呼んでこい」

由良「えっ……」

提督「良いから」

由良「分かりました」タタタ…


榛名「良かったんですか?」

提督「どっちにせよ最終的には翔鶴も知るんだ。それに……」

金剛「?」

提督「あれだけ待ち焦がれてたんだ。最初に会わせてやりたいのが心情ってもんだろう?」

榛名「…………そう、ですね。榛名もそう思います」





225: 2013/09/03(火) 20:30:56.92 ID:fFClZgPDO

【続・(久々に)電の本気を見るのです!】


翔鶴「アラアラ、ズイカクッタラ……」ぽけー

金剛「完全に心ここに有らずデスネー」

由良「お風呂場でボーッとしてたからバケツぶっ掛けてみたんだけど……」ダメダッタミタイ…

提督「……電、高速建造バーナーだ」

電「はいなのです!」ポチットナ、ナノデス!


<ファイヤー!『残り6時間』ゴォォォ!!

全員「…………」ゴクリ…


<ファイヤー!『残り3時間』ゴォォォ!!

翔鶴「スゴイホノオネー……」


<ファイヤー!『残り0分』チーン

電「…………」(>人<)カミサマオネガイシマスナノデス!



??「翔鶴型航空母艦2番艦、妹の瑞鶴です。 って、あれ?翔鶴姉じゃん!」

翔鶴「瑞……鶴……?」





226: 2013/09/03(火) 20:32:47.35 ID:fFClZgPDO

【イイハナシダナー】


翔鶴「瑞鶴……、瑞鶴ー!」ダキッ

瑞鶴「きゃっ!?ど、どうしたの翔鶴姉?」

翔鶴「ああ、本当に瑞鶴なのね。夢じゃないんですね……」ギュー


金剛「oh、見事な再会劇だったのデース」
由良「由良、ちょっと貰い泣きしそう……」
榛名「榛名、感激しちゃいました」
五十鈴「おめでとう、祝福するわ」パチパチパチ…
電「翔鶴さんが無事再会出来て良かったのです」ホッ…
雷「これで丸く収まったわね」ウンウン…


瑞鶴「ちょ、ちょっと!皆見てる!皆見てるから!」アワワ…

提督「あっ、俺ら今回は単なる背景なんで」ニコニコ

電「気にしないで下さいなのです」ニコニコ

瑞鶴「こんな状況じゃ気にするに決まってるじゃないッ!!」ヽ(*///Д///)ノバカー!





227: 2013/09/03(火) 20:36:46.44 ID:fFClZgPDO

【レベルを上げて経験で避ける】


提督「本日からレベル上げに榛名と瑞鶴も加わる事になったぞ」

榛名「宜しくお願い致します」
瑞鶴「よろしくお願いするわね!」

電&雷「はーい、こちらこそ(なのです)!」

提督「と言う訳で翔鶴、レベル上げ中のエスコートを頼む」

翔鶴「はいっ!分かりました!」



【対空戦闘中】

雷「司令官、そっちに敵の爆撃隊が行ったわ!」

提督「全艦回避運動!」

翔鶴「了解です!」ヒョイ!←【回避】

瑞鶴「空母瑞鶴、了か……きゃあっ!?」ズドン!←【小破】

榛名「瑞鶴さん!?」



【砲雷撃戦中】

ドーン!ドーン!ドーン!

電「司令官さん、撃ってきたのです!」

提督「警報発令!全艦回避っ!」

翔鶴「取り舵いっぱい!」ヒョイ←【回避】

瑞鶴「面舵いっ……きゃあああっ!?」チュドーン!←【大破】

由良「うわ……もろ直撃……」イタソー…



【戦闘終了後】

翔鶴「瑞鶴、大丈夫?」

瑞鶴「…………じゃない」

翔鶴「えっ?」

瑞鶴「被害担当どころか、逆にひょいひょい避けまくるなんて、私の知ってる翔鶴姉じゃない!」。・゜゜(ノДT)ノワーン

翔鶴「ええっ!?」Σ( ̄ロ ̄lll)ガビーン



由良「さりげなく酷い事を言ってる気がするのは由良の気のせいかな?」

提督「同意するがあまり言ってやるな……」ワルイノハシジツナンダ…

電「複雑な事情、なのですね……」





228: 2013/09/03(火) 20:58:04.44 ID:fFClZgPDO

探すのをやめた時、見つかる事もよくある話で(白目)

と言う訳で沖ノ島突破直後に榛名さん&瑞鶴さんが来ました。
榛名さんは出る、って言われてましたので、「やったー」程度だったのですが、瑞鶴さんの時は目を疑いましたね。

沖ノ島攻略中、居もしない妹に話し掛ける翔鶴さんを見るのが痛ましく、空母レシピを何度か回していました。
が、何度回しても全滅していたのが、電を旗艦に戻してレシピ入れたら一発でしたからね。
建造6時間の表示を見ても

「ああ、また翔鶴さんですね、分かります」

とか考えてた位ですから。
電ちゃんマジ五航戦キラー。
間違いなく電ちゃんは我が鎮守府に舞い降りた女神。異論は認めない。



二航戦?さて、知らない子ですね?(吐血


229: 2013/09/03(火) 21:03:10.62 ID:56qe9B4e0
乙、艦娘はドロップで出すもの(確信)
3-2-1で蒼龍さん出るようになったから少しは揃え易くなるんじゃない?

252: 2013/09/08(日) 19:06:35.20 ID:buj18ZLDO

【いざ出撃!なのです】


提督「由良のレベルも上がってきたので早速潜水艦掘りに行くことにしよう」

電&雷「はーい(なのです)!」

提督「先日榛名が来たことで第四艦隊が組める様になった。そこで今回は主力艦隊を二つに分けようと思う」

翔鶴「二手に、ですか?」

提督「当該海域は敵の泊地ゆえ一度で落とせる海域では無いからな。ローテーションを組んで効率よく攻める」


提督「第一艦隊は『電』を旗艦に『翔鶴』『飛鷹』『金剛』『霧島』『由良』の六隻だ」

電「了解なのです!」

提督「第四艦隊の旗艦は『雷』だ。 それに『加賀』『隼鷹』『比叡』『長門』『五十鈴』を付ける」

雷「分かったわ、司令官!」

提督「『瑞鶴』『赤城』『榛名』『日向』は補充要因だ。損傷艦が出たら交代で出て貰う」

赤城「何時でも出られるよう備えますね」モグモグ

提督「まああまり手間を掛けないようにはするけどな。作戦は以上だ。各員の健闘を祈る!」

全員「了解ッ!」





253: 2013/09/08(日) 19:08:08.95 ID:buj18ZLDO

【世の中そんなに甘くない、なのです】


【攻略一回目:第一艦隊】

提督「ふむ、どうやら潜水艦の出ないルートを引いたようだな」

電「このままなら皆さん無傷で行けそうなのです」

提督「ハハハ、それが出来れば苦労は無いなぁ」

翔鶴「提督、偵察機が新たな敵艦隊を発見しました。敵艦隊は戦艦を含む水上打撃部隊です!」

提督「お出ましか、全艦単縦陣!砲雷撃戦用意!」

霧島「やっと私たちの出番ですね、金剛お姉様」

金剛「待ちくたびれたのネー。ここは私たちに任せて下サーイ!」

提督「任せたぞ、二人と……」

飛鷹「敵戦艦発砲!目標は……って、私!?きゃあっ!?」ズドーン!←【中破】

提督&電&金剛&霧島「あっ……」





254: 2013/09/08(日) 19:09:29.45 ID:buj18ZLDO

【苦汁の決断なのです】


提督「……で?第四艦隊の方の首尾は?」

雷「えっと、敵主力の手前までは行ったんだけど……」

提督「手前の戦艦にやられた?」

雷「……一回目は隼鷹さんが大破して、二回目は五十鈴さんと隼鷹さんが……」

提督「二人が中破ね……。この被害なら撤退もやむを得ないか……」

雷「ホッ…」

提督「それで?第四艦隊は敵の潜水艦とも交戦したようだが、軽空母による対潜爆撃はどうだったんだ?」

雷「えっと、命中率は半々、ってところだった気がするわ」

提督「潜水艦に対する手数は多い方が良いと判断しての軽空母投入だったが、逆に打撃力不足になったか……」

電「…………」

提督「……仕方ない、『隼鷹』『飛鷹』を抜いて『瑞鶴』と『赤城』を投入する。 電たちには悪いがペアの軽巡と二人で敵の潜水艦に対処してくれ」

電「分かりましたなのです」
雷「分かったわ」


電「し、失礼しましたなのです」パタン…



提督「………………」

提督「…………」

提督「……なかなかどうして、上手くいかないもんだなぁ」ハァ…





255: 2013/09/08(日) 19:10:23.02 ID:buj18ZLDO

【どうしても気になるのデース】


【攻略XX回目:第一艦隊】

瑞鶴「ここの敵は潜水艦だけみたいね」

金剛「ウーン……」

提督「ん?どうした金剛?唸り声なんか上げて……」

翔鶴「何処か調子でも悪いんですか?」

金剛「イエ、そう言う訳デハないんデスが……」チラッ


由良「狙って……、てー!」


金剛「あの掛け声(?)を聞いているとナゼか力が抜ける気がするのデス……」

提督「言いたい事は良く分かるが、由良には絶対言うなよ?」アレモコセイダ…





256: 2013/09/08(日) 19:11:57.35 ID:buj18ZLDO

【決着をつけるのです!】


翔鶴「敵水上部隊撃滅! 残すは敵旗艦の潜水艦だけです!」

提督「なんだかんだと言いつつあと一息のところまで追い込めたか!」

金剛「HEY電! 後は任せたのデース!」

電「電の本気を見るのです!」

由良「よーく狙って……てー!」


ズドーン!
\敵潜水艦撃沈!/ギャー!

瑞鶴「やった!撃沈よ!」

霧島「やりましたね!提督!」

提督「よーし、これで更に次の海域に……」



しーん……


翔鶴「…………あら?」
金剛「…………アレー?」
霧島「…………ん?」
瑞鶴「…………へ?」


由良「出来……ない?」

電「……出来ないのです」

提督「ま、まさか……」チラッ



『耐久ゲージ』
●□□□□□□□□□<モウイッカイアソベルドン!



全員「もう嫌ッ!!」





257: 2013/09/08(日) 19:13:14.06 ID:buj18ZLDO

【最後の敵、なのです】


金剛「こうなったら自棄ネ!もう一回付き合ってあげるのデース!」

瑞鶴「そうよ!あと一回倒せば終わりなんでしょ?やってやるわ!」

金剛「私たちの期待を裏切ったツケは大きいのデース!!」


提督「ばっ……、お前らちょっと待て!」

電「あわわわ!金剛さんに瑞鶴さんも落ち着くのです!」

翔鶴「電さんの言う通りですよ瑞鶴! 今はちょっと待ちなさい!」

瑞鶴「なんで止めるのよ翔鶴姉!」

金剛「そうデスよ提督!今の私たちは誰にも止められないネー!」レッツ・ゴーネー!

提督「だからお前らちょっと待っ……」




【通信エラーが発生しました】





258: 2013/09/08(日) 19:14:23.87 ID:buj18ZLDO

【潜水艦の代償】


【第一海域をクリアしました】

電「これが潜水艦なのです?」

提督「うむ、どうやらそうらしい」

伊168「イムヤよ、宜しくね! ところで一つ聞きたいんだけど……」チラッ


雷「…………」ジー
翔鶴「…………」ジー
瑞鶴「…………」ジー
金剛「…………」ジー
加賀「…………」ジー
由良「…………」ジー
赤城「…………」モグモグ


伊168「潜水艦ってそんなに珍しいの?」

提督「いや、そう言う事は決して無いんだが……」アハハ…



【燃料庫/弾薬庫/ボーキサイト】<すっからかん!


全員「(恨みがましい視線)」ジー

伊168「?」

提督(知らぬが仏だな。この場合……)





259: 2013/09/08(日) 19:25:29.21 ID:buj18ZLDO

第一海域攻略の為に休日丸一日と資源を溶かしたのは私です(挨拶
第二海域以降みたいに回復する訳でも無いのにバカやってますネー(白目

ほぼ対潜要員の艦隊で第一海域突入した人とか一体何処の異次元人ですか?
間違いなくレベル不足のせいでしょうけど……


と言う訳で次回は第二海域には直ぐに行かずにレベルアップ回です。(別名クエスト回りとも言う)
完全にグタグタプレイの様相を呈してますが、お付き合い頂ければ幸いです。
それでは~

次回:或る鎮守府の短篇集【最終回なのです!】


引用: 【艦これSS】或る鎮守府の短篇集【なのです!】