1: 2009/01/17(土) 21:06:18.11 ID:PP1BEZ/N0
雪「・・・・・・(ボーッ)」

銀「ふぅ・・・今日は冷えるわねぇ・・・・あらぁ?雪華綺晶じゃない」

雪「黒薔薇のお姉さま・・・」

銀「こんなところでなにやってるのよぉ」

雪「雪・・・・雪を眺めていたんです・・・」

銀「雪・・・?あぁ、けっこう降ってるわねぇ。もしかしてずっと眺めてたの?」

雪「はい」
人形師

2: 2009/01/17(土) 21:08:13.99 ID:PP1BEZ/N0
銀「よく飽きないわねぇ」

雪「はい」

銀「・・・」

雪「・・・」

銀「隣・・・座ってもいいかしら?」

雪「どうぞ・・・」

銀「よいしょっと・・・・雪ってこうやって見上げてみると埃が降ってるみたいに見えるわよね」

雪「そうですね・・・」

4: 2009/01/17(土) 21:11:49.32 ID:PP1BEZ/N0
銀「・・・その体はどうしたの?あなた確か実体を持っていなかったはずでしょ?」

雪「これは薔薇水晶から奪っ・・・・借りました」

銀「奪ったのね・・・後でちゃんと謝って返しておきなさいよ」

雪「・・・はい」

銀「ところであなたそんな格好で寒くないの?せめてマフラーくらいしなさいよぉ」

雪「平気・・・寒さには慣れてるので」

銀「ホントに?」

雪「ホントです」

銀「ならいいけど・・・」

雪「・・・・くしゅん!」

銀「やっぱり寒いんでしょ」

雪「・・・・少し」

5: 2009/01/17(土) 21:14:30.45 ID:PP1BEZ/N0
銀「しょうがないわねぇ。わたしのマフラーを貸してあげるわ」

雪「でも・・・」

銀「私はコートを着てるから平気よ。ほら」

雪「ありがとうお姉さま」

銀「どういたしまして」

6: 2009/01/17(土) 21:17:29.02 ID:PP1BEZ/N0
銀「ねぇ、そういえば前から思ってたことがあるんだけど・・・」

雪「なんですか・・・?」

銀「その右目の薔薇って・・・・伸びるの?」

雪「伸びますよ。見ます・・・?」

銀「えぇ。見たいわぁ」

11: 2009/01/17(土) 21:20:56.92 ID:PP1BEZ/N0
雪「じゃあいきますよ・・・・それ(バヨヨヨ~~~~~ン!!)」

銀「うわっ!?」

雪「どうです・・・?」

銀「思っていたより勢いよく飛び出るのね・・・ちょっとびっくりしちゃったわぁ」

雪「ちなみに最大20mまで伸びます」

銀「それなんか意味あるの?」

雪「たぶんないです」

銀「ふぅん・・・」

15: 2009/01/17(土) 21:24:11.01 ID:PP1BEZ/N0
雪「あ・・・」

銀「どうしたの?」

雪「アリさん・・・」

銀「あら、ホントねぇ。こんな寒いのによく頑張ってるわね」

雪「・・・・・(プチッ)」

銀「あ!頃しちゃダメじゃない!」

雪「・・・・どうして?」

銀「アリだって私たちと同じように一生懸命生きてるの。だからそんなに簡単に頃しちゃいけないのよぉ。分かった?」

雪「分かりました・・・アリさんごめんなさい」

銀「そう・・・それでいいのよ」

18: 2009/01/17(土) 21:28:13.48 ID:PP1BEZ/N0
雪「・・・お姉さま」

銀「なぁに?」

雪「お姉さまは・・・ウンコ味のカレーとカレー味のウンコ・・・食べるならどっちがいいですか?」

銀「そんなのどっちもイヤに決まってるじゃない」

雪「そうですか・・・では顔は美人だけど体はお相撲さん、体はスリムだけど顔はお相撲さんだったらどっちが・・・」

銀「どっちもイヤ」

雪「そうですか」

22: 2009/01/17(土) 21:33:23.48 ID:PP1BEZ/N0
銀「ねぇ、あなたって普段nのフィールドにいるのよねぇ?」

雪「そうです」

銀「あんなところでいつも何してるの?」

雪「そうですね・・・・あてもなくさまよったり・・・時計を分解したり、また組み立てたり・・・」

銀「・・・けっこうくだらないことやってるのね」

雪「そういうお姉さまは・・・?」

銀「私?私はねぇ・・・ずっと雲を眺めてたり・・・あとは時計の分解・組み立てなんかもよくやるわね」

雪「私と大して変わらない・・・」

銀「あら?そぉ?」

雪「そうです」

銀「言われてみればそうかもね・・・」

27: 2009/01/17(土) 21:38:27.17 ID:PP1BEZ/N0
銀「雪・・・積もってきたわねぇ」

雪「そうですね」

銀「・・・・・(ギュッギュ・・・ポン)」

雪「・・・・・」

銀「ねぇみてほら、ミニゆきだるまよぉ♪けっこう可愛くできたと思わない?」

雪「・・・・(グシャッ)」

銀「あぁっ!何するのよぉ!」

雪「・・・なんだかイラッとした」

銀「そ、そんなぁ・・・あんまりよぉ・・・私の力作が・・・」

雪「・・・ごめんなさい。ちょっとやりすぎました」

銀「ん・・・まぁ別にいいけど・・・また作るから

31: 2009/01/17(土) 21:42:38.09 ID:PP1BEZ/N0
銀「~♪(ギュッギュ)」

雪「・・・・・・」

雪「・・・・・ふーっ」

銀「ひょあっ!?ちょ、ちょっとぉ!いきなり人の耳に息吹きかけないでよ!」

雪「うふふ・・・今のお姉さまの声・・・面白かった」

銀「な!?なに馬鹿なこと言ってんのよぉ!?このぉ!仕返しよ!・・・・そぉーれこちょこちょこちょ」

雪「や、やめっ・・・くすぐっ!・・・たいっ・・・!」

34: 2009/01/17(土) 21:46:26.11 ID:PP1BEZ/N0
銀「うふふ、これで懲りたかしらぁ?」

雪「なんの・・・私だって・・・!こちょこちょこちょ」

銀「ちょっ!あ、あはははは!や、やめなさいよぉ!この・・・こちょこちょ」

雪「くっ・・・負けません・・・こちょこちょ」

10分後・・・

銀「はぁ・・・はぁ・・・なんだか疲れちゃったわぁ」

雪「私も・・・」

銀「・・・・・」

雪「・・・・・」

雪「・・・・・しりとり」

37: 2009/01/17(土) 21:50:46.89 ID:PP1BEZ/N0
銀「り・・・・リストカット」

雪「と・・・・・・飛び降り自殺」

銀「つ・・・・・美人局」

雪「せ・・・・・・・逝去」

銀「・・・・ねぇもうやめない?こんなネガティブしりとり」

雪「そうですね・・・」

41: 2009/01/17(土) 21:54:12.41 ID:PP1BEZ/N0
銀「今日の晩御飯は何にしようかしら・・・あなたは何がいいと思う?」

雪「きらきーはねっ♪お鍋がいいと思うなぁー(キラッ☆)」

銀「・・・・ちょっと何よ今の」

雪「思い切ってキャラを変えてみようかと・・・」

銀「やめたほうがいいと思うわよ・・・」

雪「いけると思ったんですけど・・・」

46: 2009/01/17(土) 21:58:35.13 ID:PP1BEZ/N0
雪「ねえお姉さま」

銀「なぁに?」

雪「お姉さまもやってみて見てください」

銀「はぁ?何をよぉ」

雪「キャラ替え」

銀「は、はぁ!?い、嫌よ!」

雪「そんなこと言わずにどうか・・・一回だけでいいので」

銀「しょうがないわねぇ・・・・い、一回だけよ・・・!」

49: 2009/01/17(土) 22:02:13.29 ID:PP1BEZ/N0
銀「・・・・・オホン」

銀「は・・・はじめましてぇ~♪銀ちゃんでぇ~す♪みんなよろしくね!みゅん☆」

雪「ぅわ・・・・・」

銀「ちょ、ちょっとなによぉその反応!!?」

雪「少し引きました・・・みゅん☆って・・・」

銀「あ、あんたがやれっていったんでしょうが!!」

雪「それはそうですけど・・・少し限度と言うものが・・・」

銀「くぅ~っ!!なんて憎たらしい子なの!!」

51: 2009/01/17(土) 22:05:24.47 ID:PP1BEZ/N0
雪「・・・・(ゴソゴソ)」

銀「あら?なにそれ」

雪「おにぎりです。お腹空いたから・・・」

銀「へぇ。一つよこしなさいよぉ」

雪「イヤ。全部私の」

銀「ケチねぇ」

雪「ケチです」

55: 2009/01/17(土) 22:09:54.92 ID:PP1BEZ/N0
雪「いただきま・・・」

カラス「カァー!カァー!(バサバサバサ!)」

グヮシッ!

雪「あ」

カラス「カァーッカッカッカ!(バサバサバサ・・・)」

銀「あらあら、持っていかれちゃったわねぇ」

雪「私のおにぎり・・・」

銀「残念だったわね」

雪「別に・・・これくらいどうってことないです」

銀「その割には目が潤んでるけど?」

59: 2009/01/17(土) 22:12:47.10 ID:PP1BEZ/N0
雪「そんなことないです・・・(プイッ)」

銀「じゃあどうして顔を背けるのよ?」

雪「なんとなくです・・・ぐすっ」

銀「ねぇこっち向きなさいよぉ」

雪「イヤ」

銀「いいから向きなさいよぉ」

雪「イヤ」

62: 2009/01/17(土) 22:16:11.19 ID:PP1BEZ/N0
雪「・・・・・」

銀「ね、ねぇ・・・機嫌直しなさいよぉ・・・ちょっとからかいすぎたわぁ・・・そろそろ顔上げてよぉ」

雪「・・・・・」

銀「ねぇったら・・・」

雪「・・・・すきあり(バシャッ)」

銀「ひぃ!?つめたっ!!な、なにするのよぉ!!」

雪「雪合戦・・・それっ(バシャッ)」

銀「くっ!てっきり拗ねているものだと思ってたら・・・!このぉ!(バシャッ)」

雪「っ!・・・やりますねお姉さま・・・それっ(バシャッ)」

バシャッ・・・バシャッ・・・バシャッ・・・バシャッ・・・

64: 2009/01/17(土) 22:19:45.46 ID:PP1BEZ/N0
銀「はぁ・・・雪を触ってたら手が冷たくなっちゃったわぁ・・・そこのコンビニで肉まんでも買ってこようかしら
  あなたも欲しい?おごるわよ」

雪「ホントですか?じゃあ豚まんとピザまんとほっとれもんお願いします」

銀「あら、意外と遠慮なしなのねぇ。まぁいいわ。じゃあ買ってくるからちょっと待ってなさい」

雪「はい。」

10分後・・・

銀「おまたせ、はい」

雪「ありがとう」

66: 2009/01/17(土) 22:23:33.35 ID:PP1BEZ/N0
銀「やっぱり寒い日は肉まんに限るわよねぇ」

雪「ねぇお姉さま。見て」

銀「なに?」

雪「おっOい」

銀「・・・」

雪「・・・」

銀「・・・(モグモグ)」

雪「無視しないでください」

69: 2009/01/17(土) 22:26:57.26 ID:PP1BEZ/N0
銀「ふぅ、美味しかった・・・体が温まったわぁ」

雪「ねぇおっOい」

銀「・・・まだやってたの?はやく食べなさいよぉ」

雪「だってお姉さまが反応してくれないから・・・」

銀「あぁもうわかったわよ・・・このニセ巨Oが!・・・・これでいい?」

雪「はい。これでやっと食べられます」

銀「全く・・・おかしな子ねぇ」

71: 2009/01/17(土) 22:30:50.62 ID:PP1BEZ/N0
雪「ご馳走様・・・美味しかったです」

銀「あ、そうだ雪華綺晶。いいものみせてあげるわぁ」

雪「いいもの・・・?」

銀「えぇ・・・ここに縦縞のハンカチがあるでしょう?」

雪「はい」

銀「これがなんと一瞬にして・・・・(シュバッ!)」

銀「ほぉら、横縞のハンカチに!」

雪「・・・・・」

銀「あ、あははは・・・滑っちゃったみたいねぇ・・・」

76: 2009/01/17(土) 22:35:45.96 ID:PP1BEZ/N0
雪「すごい・・・!」

銀「え?」

雪「もう一回、もう一回やってみせてください」

銀「え、えぇ・・・じゃあいくわよ・・・縦縞が・・・それっ!はい横縞に」

雪「す、すごい・・・どうして模様が一瞬にして・・・」

銀「そ、そんなにすごかったかしら・・・?この程度でよければまだいくらでもあるけど・・・」

雪「もっと見せてください」

80: 2009/01/17(土) 22:40:25.16 ID:PP1BEZ/N0
銀「じゃあ次は親指が・・・・(シュバババッ!)」

銀「ほぉ~らこんなに伸びちゃった!」

雪「すごい・・・なにがなんだかまったくわかりません」

銀「おおげさねぇ・・・じゃあ次は耳が・・・・ほぉ~らこんなにおっきくなっちゃった!」

雪「・・・もっと、もっと見せて」

銀「じゃあ次は~・・・・」

84: 2009/01/17(土) 22:44:18.78 ID:PP1BEZ/N0
20分後・・・

銀「はい上半身と下半身が離脱しましたー」

雪「理解不能・・・」

銀「はいこれにて銀ちゃんマジックショー終了よぉ。楽しかった?」

雪「はい。とっても」

銀「まさかこんなに喜んでくれるとは思わなかったからちょっと照れくさいわぁ・・・」

雪「私にも教えて・・・」

銀「気が向いたら今度教えてあげるわぁ」

雪「ホントに?約束ですよ・・・」

銀「えぇ」

87: 2009/01/17(土) 22:49:13.95 ID:PP1BEZ/N0
銀「あらもうこんな時間・・・そろそろ帰らなきゃ」

雪「帰るんですか?」

銀「えぇ。あなたはどうするの?」

雪「じゃあ私ももう帰ります・・・」

銀「そう。今度こっちにくるときは薔薇水晶の体は奪っちゃダメよぉ。
  真紅のマスターに頼めばきっと体を作ってくれると思うから今度からはそっちできなさい」

雪「はい。わかりました・・・」

銀「じゃあねぇ」

雪「あ、マジック・・・今度絶対教えてね」

銀「えぇ。分かってるわよ」

雪「それじゃ・・・さようならお姉さま」

銀「えぇ、ばいばぁい」

終わり

90: 2009/01/17(土) 22:51:38.12 ID:tVjdOQroI
ほのぼのした

93: 2009/01/17(土) 22:54:34.66 ID:PP1BEZ/N0
読んでくれた人ありがとう
それじゃノシ

引用: 雪華綺晶「雪・・・きれい・・・」