1: 2024/06/20(木) 13:59:59 ID:???00
千砂都「浦の星って所だったかな」


千砂都「廃校になったところらしくて、今は私たちみたいな人達に開放してるんだ」

2: 2024/06/20(木) 14:00:31 ID:???00
千砂都「そうそう、夏美ちゃんと」


千砂都「あの日は…他にもたくさん人がいたね。私達みたいにスクールアイドルだけじゃなくて、普通にLTockerの人達も」

3: 2024/06/20(木) 14:30:20 ID:???00
千砂都「結構撮ったよ。いくらか上がってるから見てみてね」


千砂都「…………見えないか」

4: 2024/06/20(木) 14:30:34 ID:???00
千砂都「あの時?……そうだね、確か空き教室の前だったかな」


千砂都「もう既に何本か撮ってて、そろそろ最後にしようかって言ってたとこ」

7: 2024/06/20(木) 14:54:27 ID:???00
千砂都「3階の音楽室前から、2階の廊下。最後に1階の空き教室前って感じ」


千砂都「……うん、使えない場所。鍵かかって開かなかった」

8: 2024/06/20(木) 14:54:59 ID:???00
千砂都「ほんとは中で撮りたかったんだけど、まあ物置みたいに使われてたしいっかって。他の入っていい教室は他の子達に使われてたしね」


千砂都「しょうがないから、空き教室前の廊下で空き教室を背にダンス、撮ってたよ」

9: 2024/06/20(木) 14:56:26 ID:???00
千砂都「夏美ちゃんがカメラマンでね。何曲か撮ったかな」



千砂都「………………段々、見なくなったんだよね。夏美ちゃん」

10: 2024/06/20(木) 14:57:59 ID:???00
千砂都「……そのままの意味。カメラも、カメラ越しの私も、別に私を直接見てる訳でも無かった。音にノってる訳でも無い」


千砂都「まあ、いっかなって。曲は流れてるし、私は踊ってるし、撮れてるならそこまで気にする事じゃないかなって」

11: 2024/06/20(木) 15:01:06 ID:???00
千砂都「あ、夏美ちゃんその時、使用許可証挟んだ銀のボード持ってた。忘れるかもしれないから頑なに置こうとしなかったよ」





千砂都「絶対に」



千砂都「手に持ってた」

12: 2024/06/20(木) 15:03:17 ID:???00
千砂都「……暫く踊っててさ。もういい時間だったんだ。17時過ぎ位、夕陽が綺麗だったな」


<カチャッ







千砂都「カチャって」


千砂都「後ろの空き教室のドア」


千砂都「開いた気がしたんだ」







<カチャッ

13: 2024/06/20(木) 15:04:58 ID:???00
千砂都「でもこっちはダンスしてるし、確認する訳にもいかないし、そもそもそんな訳ないし」


千砂都「廊下から中、見えてるんだよ。空き教室」

14: 2024/06/20(木) 15:05:59 ID:???00
千砂都「中はただの物置」


千砂都「でもさ」















千砂都「やっぱり聞き間違いじゃなかったよ」


<カチャッ

15: 2024/06/20(木) 15:13:04 ID:???00
千砂都「……気付けば18時」


千砂都「曲が止まらないから、踊ってた」

16: 2024/06/20(木) 15:13:22 ID:???00
千砂都「夏美ちゃんは何も喋らなかったよ」


千砂都「でも分かった。踊り続けなきゃって」

17: 2024/06/20(木) 15:14:50 ID:???00
千砂都「夕陽?あぁ、もうお ち てたよ」


千砂都「やっと気付いたんだよね」

18: 2024/06/20(木) 15:17:03 ID:???00
千砂都「夏美ちゃん、ずっと私の後ろを見てたんだ。スマホで撮りながら」



<カチャッ











<カチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャッ

19: 2024/06/20(木) 15:17:55 ID:???00
千砂「沢山、沢山沢山見に来てたよ」


千「嬉しかったなぁ。私のダンスを見に来てくれたのかなって」

20: 2024/06/20(木) 15:19:06 ID:???00
「だから、開けた」




「欲しかったのは友達 とか」

21: 2024/06/20(木) 15:20:22 ID:???00
「えっと、うん、分かりやすく言えば」





「首」

22: 2024/06/20(木) 15:21:52 ID:???00
「外は真っ暗。でも学校内は凄い楽しくて」


「周りの皆も気付いたら、一緒に踊ったりしてさ」

23: 2024/06/20(木) 15:23:34 ID:???00
「とにかくダンスしまくったよ!」




「だからだろうね」


「首が痛くて」




「だから」

24: 2024/06/20(木) 15:26:57 ID:???00
「開いた」


「私は」


「中に」


「連れて」



















<ガラッ


夏美「うわっ暗っ!!電気位つけたらどうですの!?」

25: 2024/06/20(木) 15:29:10 ID:???00
千砂都「えっ、うわホントだ!?全然気付かなかった……」


夏美「あなたも気付きませんでしたの!?全く、どんだけお話に夢中になってたんですの……」


千砂都「えへへ、ごめんごめん」


夏美「ほら、千砂都先輩。迎えに来ましたの。早くいきましょう」


千砂都「あっそっか。そろそろだね」

26: 2024/06/20(木) 15:31:16 ID:???00
ゴトッ


「これに載せてですの」


「よく見えないや」

27: 2024/06/20(木) 15:32:20 ID:???00
「当たり前でしょう」


「こんなに暗いんだから」

28: 2024/06/20(木) 15:33:35 ID:???00
「あなた」


「持って頂けますか?」


「ごめんね」

29: 2024/06/20(木) 15:34:06 ID:???00
「これを」


「ここに」


「ごめんね」

30: 2024/06/20(木) 15:34:52 ID:???00
スッ


コトッ

31: 2024/06/20(木) 15:36:51 ID:???00
「ありがとう」


「ありがとう」

32: 2024/06/20(木) 15:39:04 ID:???00
「これが欲しかったもの」





「踊ってくれてありがとう」


「開けてくれてありがとう」

33: 2024/06/20(木) 15:39:41 ID:???00
「これは」


「貰っていきますの」





<カチャッ







<バタンッ

34: 2024/06/20(木) 15:41:45 ID:???00
「……だからなんですね」


ピッ

35: 2024/06/20(木) 15:42:52 ID:???00


×

「これが欲しかったもの」





「踊ってくれてありがとう」


「開けてくれてありがとう」




「これが欲しかったもの」


「あなたの欲しかったもの」


「踊ってくれてありがとう」


「開けてくれてありがとう」

36: 2024/06/20(木) 15:44:33 ID:???00
~♩


<『夏美ちゃん、ちゃんととれてる!?』


<『はい、とれてますの』


~♩

37: 2024/06/20(木) 15:45:34 ID:???00
「全員」
















「首が」

38: 2024/06/20(木) 15:48:43 ID:???00
ーーーーーーー


ーCASTー


嵐千砂都


鬼塚夏美


若菜四季


浦の星女学院生徒の皆様



ーBased on a story byー


ラブライブ!スーパースター!!


日本神話


新約聖書


ーーーーーー

39: 2024/06/20(木) 15:48:58 ID:???00

40: 2024/06/20(木) 16:08:00 ID:???Sd
雰囲気似てるからもしかしたらと思ったらやっぱり隔ての人かたすかる

引用: 千砂都「禁足」