1: 2013/07/12(金) 00:17:59 ID:f3yB3mSU
カチン シュボッ



女「あんがと」

男「どういたしまして」


フゥ・・・




女「・・・・・・」

男「・・・・・・」

2: 2013/07/12(金) 00:18:41 ID:f3yB3mSU

女「・・・・・・」

男「・・・・・・」

男「何見てんだ?」

女「煙」

男「そうか・・・」




女「・・・・・・」

女「アンタは何見てんの?」

男「夕暮れ」

女「ふぅん・・・」

3: 2013/07/12(金) 00:19:33 ID:f3yB3mSU

フゥー・・・



男・女「「なぁ・ねぇ」」

男「・・・お前から言えよ」

女「アンタから言いなさい」

4: 2013/07/12(金) 00:20:13 ID:f3yB3mSU


男「・・・・・・」

女「・・・・・・」

5: 2013/07/12(金) 00:20:45 ID:f3yB3mSU


フゥー・・・



女「わたしから言うわよ」

女「どうして、別れるなんて?」




男「・・・・・・」

女「・・・・・・」




女「何か言ってくれなきゃ分かんないわ」

6: 2013/07/12(金) 00:21:34 ID:f3yB3mSU




男「・・・俺さ、暫く旅に出ようと思うんだ」

男「・・・・・・」

女「・・・良いわ、続けて」

男「悲しそうな顔で言われたら続けれん」



女「・・・・・・」

男「・・・・・・」

7: 2013/07/12(金) 00:22:21 ID:f3yB3mSU

女「・・・何の旅?」

男「自分探し・・・?」



女「・・・プッ・・・アハハ」

女「最後に面白いこと聞けて良かったわ」

女「良いわ、別れましょ」




男「・・・スマンな」

女「謝らないで」

男「ゴメン・・・」

8: 2013/07/12(金) 00:23:30 ID:f3yB3mSU



女「懐かしいなぁ、一人だけ悪さしまくってて」

女「どうしようもないところまで堕ちたときに」

女「アンタが助けてくれたのよね」



男「おう」



女「真面目で性格が良くて言うこと全てに筋が通ってて・・・」

女「とっても優しい人・・・」



男「・・・おう」


女「今までこんなクズと一緒に居てくれて・・・ありがと」

男「・・・こちらこそ、ありがとう・・・」

女「じゃあ・・・ね、私・・・家に帰る・・・か・・・ら・・・」

9: 2013/07/12(金) 00:24:01 ID:f3yB3mSU




タッタッタッタ





男「・・・泣きながらそんなこと言うんじゃねぇよ・・・」

男「こっちまで・・・泣きたくなるじゃねぇか・・・」

男「うぅ・・・うぐ・・・」




ああぁああ・・・

10: 2013/07/12(金) 00:24:54 ID:f3yB3mSU


数年後―――




ガラガラ



女「いらっしゃい」

男「ジョーカー一つ」

女「ゴメンね、ジョーカーはもう廃盤なの」

11: 2013/07/12(金) 00:25:28 ID:f3yB3mSU


男「・・・そうか」

女「・・・でも、私のジョーカーならあるわ」




女「それでも良い?」

男「スマンね」

女「どう致しまして」

12: 2013/07/12(金) 00:26:11 ID:f3yB3mSU




キン シュボッ



フゥー・・・




男「・・・お前は吸わないのか?」

女「・・・吸うわ」






女「ねぇ、火」男「おう」

-Fin-

15: 2013/07/12(金) 01:23:01 ID:DHcbO4aU

引用: 女「・・・ねぇ、火」男「おう」