198: 2011/12/21(水) 22:01:48.63 ID:eoqigYMF0
勇者「パーティーにまともな奴がいない……」【1】
女勇者「行きますよ」スタスタ
勇者「結局同じ部屋かよ」スタスタ
ドラゴン「楽しみだ」スタスタ
勇者「何も楽しみじゃねぇ……」スタスタ
おばあさん「温泉は奥だからね」
女勇者「わかりました」スタスタ
女勇者「ここですね」ガチャ
ドラゴン「おお、広いな」
勇者「そりゃ三人部屋だから」
女勇者「荷物はわかりやすい所に置いておいて下さいね」
勇者「荷物って言うほどの量じゃないだろ」ドサッ
女勇者「地図とスライムの笛だけですが立派な荷物です」
勇者「スライムの笛で思い出したけど、これ凄ぇ使えるんだぞ」
女勇者「そうですか」
勇者「約束だ、土下座しろよ」
女勇者「嫌です」
199: 2011/12/21(水) 22:03:07.72 ID:eoqigYMF0
勇者「約束を守れ!!」
女勇者「私は一言も土下座をするとは言っていません」
勇者「……」
女勇者「私は夕飯を買いに行ってきます」スタスタ
勇者「逃げるのか?」
女勇者「バカは黙りなさい」ガチャ
勇者「……」
勇者「超ムカつくんだけど」
ドラゴン「オレが慰めてやろうか?」
勇者「別にいい」
ドラゴン「そうか……つまらんな」
勇者「もういい、寝る」ゴロン
ドラゴン「もう寝るのか?」
勇者「女勇者が帰ってくるまで寝る」
ドラゴン「そうか、じゃあオレも寝ていいか?」
勇者「勝手にしろ」
女勇者「私は一言も土下座をするとは言っていません」
勇者「……」
女勇者「私は夕飯を買いに行ってきます」スタスタ
勇者「逃げるのか?」
女勇者「バカは黙りなさい」ガチャ
勇者「……」
勇者「超ムカつくんだけど」
ドラゴン「オレが慰めてやろうか?」
勇者「別にいい」
ドラゴン「そうか……つまらんな」
勇者「もういい、寝る」ゴロン
ドラゴン「もう寝るのか?」
勇者「女勇者が帰ってくるまで寝る」
ドラゴン「そうか、じゃあオレも寝ていいか?」
勇者「勝手にしろ」
200: 2011/12/21(水) 22:04:12.48 ID:eoqigYMF0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
夜 勇者たちの部屋
女勇者「ただいま帰りました」ガチャ
勇者「……」スヤスヤ
ドラゴン「……」スヤスヤ
女勇者「……」
勇者「ん、女勇者……?」ウトウト
女勇者「おはようございます」
勇者「ああ、今帰ってきたのか?」
女勇者「はい」
ドラゴン「……」スヤスヤ
勇者「はい?」
ドラゴンは勇者に抱きついたまま眠っていた。
女勇者「……」
勇者「待て、誤解だ!!」
女勇者「何も言っていませんが?」
勇者「視線が冷た過ぎる!!」
夜 勇者たちの部屋
女勇者「ただいま帰りました」ガチャ
勇者「……」スヤスヤ
ドラゴン「……」スヤスヤ
女勇者「……」
勇者「ん、女勇者……?」ウトウト
女勇者「おはようございます」
勇者「ああ、今帰ってきたのか?」
女勇者「はい」
ドラゴン「……」スヤスヤ
勇者「はい?」
ドラゴンは勇者に抱きついたまま眠っていた。
女勇者「……」
勇者「待て、誤解だ!!」
女勇者「何も言っていませんが?」
勇者「視線が冷た過ぎる!!」
201: 2011/12/21(水) 22:05:29.44 ID:eoqigYMF0
ドラゴン「ん、起きたのか?」
勇者「起きたのかじゃねぇ、なんで俺のベッドで寝てんだ!!」
ドラゴン「寝ていいか聞いたらいいと言っただろ」
勇者「誰が俺のベッドで寝ていいと言った!!」
ドラゴン「ダメなのか?」
勇者「ダメだ」
ドラゴン「契りを交わした男女は同じ布団で寝るのだろう?」
勇者「だから結婚してねぇよ!!」
女勇者「わかりましたから夕食の準備を手伝ってください」ガサガサ
勇者「わかったわかった」
ドラゴン「夕飯はなんだ?」
女勇者「あなたの大好きな肉です」ドサッ
ドラゴン「おお!!」
勇者「もう調理してあるのか」
女勇者「この部屋では料理は出来ませんからね」
勇者「確かに」モグモグ
女勇者「そう言えば妙な噂を耳にしました」モグモグ
勇者「噂?」モグモグ
女勇者「はい、なんでも有名な暗殺者がこの町にいるそうです」モグモグ
勇者「起きたのかじゃねぇ、なんで俺のベッドで寝てんだ!!」
ドラゴン「寝ていいか聞いたらいいと言っただろ」
勇者「誰が俺のベッドで寝ていいと言った!!」
ドラゴン「ダメなのか?」
勇者「ダメだ」
ドラゴン「契りを交わした男女は同じ布団で寝るのだろう?」
勇者「だから結婚してねぇよ!!」
女勇者「わかりましたから夕食の準備を手伝ってください」ガサガサ
勇者「わかったわかった」
ドラゴン「夕飯はなんだ?」
女勇者「あなたの大好きな肉です」ドサッ
ドラゴン「おお!!」
勇者「もう調理してあるのか」
女勇者「この部屋では料理は出来ませんからね」
勇者「確かに」モグモグ
女勇者「そう言えば妙な噂を耳にしました」モグモグ
勇者「噂?」モグモグ
女勇者「はい、なんでも有名な暗殺者がこの町にいるそうです」モグモグ
202: 2011/12/21(水) 22:08:25.07 ID:eoqigYMF0
ドラゴン「暗殺者?」モグモグ
女勇者「いわゆる頃し屋のです」モグモグ
勇者「目的は?」モグモグ
女勇者「わかりません、だから町の人が脅えているんです」
女勇者「あなた達も注意してくださいね、標的は私達かもしれないんですから」
勇者「でも俺達って恨まれるような事したっけ?」
女勇者「今の所行った町全てで恨まれる様な事をしています」
勇者「ああ、そうだったね」
勇者「でも俺達が狙われてるかどうかもわかんねぇぞ」
女勇者「ですが用心する事に越したことは無いでしょう」
勇者「まあ、そうだな」
ドラゴン「もし襲われたらどうする気だ?」
女勇者「頃します」
勇者「極端過ぎ」
女勇者「勇者、片付けをお願いしていいですか?」
勇者「了解」
女勇者「ドラゴン、温泉に行きませんか?」
ドラゴン「いいぞ」
女勇者「いわゆる頃し屋のです」モグモグ
勇者「目的は?」モグモグ
女勇者「わかりません、だから町の人が脅えているんです」
女勇者「あなた達も注意してくださいね、標的は私達かもしれないんですから」
勇者「でも俺達って恨まれるような事したっけ?」
女勇者「今の所行った町全てで恨まれる様な事をしています」
勇者「ああ、そうだったね」
勇者「でも俺達が狙われてるかどうかもわかんねぇぞ」
女勇者「ですが用心する事に越したことは無いでしょう」
勇者「まあ、そうだな」
ドラゴン「もし襲われたらどうする気だ?」
女勇者「頃します」
勇者「極端過ぎ」
女勇者「勇者、片付けをお願いしていいですか?」
勇者「了解」
女勇者「ドラゴン、温泉に行きませんか?」
ドラゴン「いいぞ」
203: 2011/12/21(水) 22:09:41.16 ID:eoqigYMF0
女勇者「勇者、片付けは任せましたよ」ガチャ
勇者「わかってる」
ドラゴン「女勇者は温泉に入った事あるのか?」スタスタ
女勇者「ありません」スタスタ
女勇者「ドラゴンは入った事ありますか?」スタスタ
ドラゴン「オレは風呂自体初めてだ」スタスタ
女勇者「ここですね」ガチャ
勇者「お風呂のマナーはわかりますか?」
ドラゴン「ここで服を脱げばいいんだろ」ヌギヌギ
女勇者「意外と知っているんですね」ヌギヌギ
ドラゴン「オレは気高き竜だからな」ヌギヌギ
女勇者(やっぱり大きいですね……)
ドラゴン「あそこに入るんだろ」ガラガラ
女勇者「タオルはいいんですか?」キュッ
ドラゴン「風呂は裸で入るんだろ」スタスタ
女勇者「そうですが……まあいいですか」
ドラゴン「温かいな」チャポン
勇者「わかってる」
ドラゴン「女勇者は温泉に入った事あるのか?」スタスタ
女勇者「ありません」スタスタ
女勇者「ドラゴンは入った事ありますか?」スタスタ
ドラゴン「オレは風呂自体初めてだ」スタスタ
女勇者「ここですね」ガチャ
勇者「お風呂のマナーはわかりますか?」
ドラゴン「ここで服を脱げばいいんだろ」ヌギヌギ
女勇者「意外と知っているんですね」ヌギヌギ
ドラゴン「オレは気高き竜だからな」ヌギヌギ
女勇者(やっぱり大きいですね……)
ドラゴン「あそこに入るんだろ」ガラガラ
女勇者「タオルはいいんですか?」キュッ
ドラゴン「風呂は裸で入るんだろ」スタスタ
女勇者「そうですが……まあいいですか」
ドラゴン「温かいな」チャポン
204: 2011/12/21(水) 22:11:10.60 ID:eoqigYMF0
女勇者「温泉ですからね」チャポン
ドラゴン「なあ、女勇者は勇者の何なんだ?」
女勇者「いきなりですね……」
ドラゴン「どうなんだ?」
女勇者「ただの旅の仲間です」
ドラゴン「本当か?」
女勇者「はい、あんなバカの事などどうでもいいです」
ドラゴン「そうか……」
女勇者「それに勇者はあなたの物でしょ」
ドラゴン「……かわいい奴だな、貴様は!!」ダキッ!!
女勇者「ど、ドラゴン、離してください!!」
ドラゴン「これくらいいいだろ」
女勇者「よくありません!!」
女勇者はドラゴンを掴むと全力で背負い投げをする
ドラゴン「うお!?」ドボーン!!
女勇者「まったく……」
ドラゴン「なあ、女勇者は勇者の何なんだ?」
女勇者「いきなりですね……」
ドラゴン「どうなんだ?」
女勇者「ただの旅の仲間です」
ドラゴン「本当か?」
女勇者「はい、あんなバカの事などどうでもいいです」
ドラゴン「そうか……」
女勇者「それに勇者はあなたの物でしょ」
ドラゴン「……かわいい奴だな、貴様は!!」ダキッ!!
女勇者「ど、ドラゴン、離してください!!」
ドラゴン「これくらいいいだろ」
女勇者「よくありません!!」
女勇者はドラゴンを掴むと全力で背負い投げをする
ドラゴン「うお!?」ドボーン!!
女勇者「まったく……」
205: 2011/12/21(水) 22:12:52.31 ID:eoqigYMF0
ドラゴン「あはははは、凄いな!!」
女勇者「なんで笑っているんですか……」
ドラゴン「なあ、契りを交わした男女はある事をするんだろ?」
女勇者「まあ……はい」
ドラゴン「具体的に何をするんだ?」
女勇者「ドラゴン……それを勇者に聞きましたか?」
ドラゴン「聞いてない」
女勇者「……結婚した男女は性交をするんです」
ドラゴン「……ああ、繁殖行動の事か」
女勇者「確かにそうですが少し違うと言うかなんと言うか……」
ドラゴン「繁殖行動じゃないのか?」
女勇者「だいたいドラゴンは爬虫類、人間は哺乳類ですよ」
ドラゴン「今の俺は哺乳類だ」
女勇者「……繁殖行動です」
ドラゴン「まあ、繁殖行動は生物の基本だからな」
女勇者「……言っておきますが、今夜するとか言わないで下さいよ!!」
ドラゴン「ダメなのか?」
女勇者「ダメに決まっています!!」
女勇者「なんで笑っているんですか……」
ドラゴン「なあ、契りを交わした男女はある事をするんだろ?」
女勇者「まあ……はい」
ドラゴン「具体的に何をするんだ?」
女勇者「ドラゴン……それを勇者に聞きましたか?」
ドラゴン「聞いてない」
女勇者「……結婚した男女は性交をするんです」
ドラゴン「……ああ、繁殖行動の事か」
女勇者「確かにそうですが少し違うと言うかなんと言うか……」
ドラゴン「繁殖行動じゃないのか?」
女勇者「だいたいドラゴンは爬虫類、人間は哺乳類ですよ」
ドラゴン「今の俺は哺乳類だ」
女勇者「……繁殖行動です」
ドラゴン「まあ、繁殖行動は生物の基本だからな」
女勇者「……言っておきますが、今夜するとか言わないで下さいよ!!」
ドラゴン「ダメなのか?」
女勇者「ダメに決まっています!!」
206: 2011/12/21(水) 22:13:36.62 ID:eoqigYMF0
ドラゴン「繁殖行動は動物のもっとも重要な行動だろ」
女勇者「……あなたは人間の事をどのくらい知っているんですか?」
ドラゴン「ほとんど知らないな、あはははは!!」
女勇者「笑いごとではありませんよ」
ドラゴン「まあ、ゆっくり覚えていくさ」
女勇者(ドラゴンには人間の事を教える必要がありますね)
ドラゴン「そう言えば、なんでタオル巻いてんだ?」
女勇者「風呂ではタオルを巻く人と巻かない人に別れるんです」
ドラゴン「胸が小さいとタオルを巻くのか?」
女勇者「違います!!」
ドラゴン「そうか」
女勇者「とにかく私と勇者であなたに人間の事を教えます」
ドラゴン「すまんな」
女勇者「今のままだと何をするかわかったものではないので」
ドラゴン「なんか言ったか?」
女勇者「何でも無いです」
女勇者「……あなたは人間の事をどのくらい知っているんですか?」
ドラゴン「ほとんど知らないな、あはははは!!」
女勇者「笑いごとではありませんよ」
ドラゴン「まあ、ゆっくり覚えていくさ」
女勇者(ドラゴンには人間の事を教える必要がありますね)
ドラゴン「そう言えば、なんでタオル巻いてんだ?」
女勇者「風呂ではタオルを巻く人と巻かない人に別れるんです」
ドラゴン「胸が小さいとタオルを巻くのか?」
女勇者「違います!!」
ドラゴン「そうか」
女勇者「とにかく私と勇者であなたに人間の事を教えます」
ドラゴン「すまんな」
女勇者「今のままだと何をするかわかったものではないので」
ドラゴン「なんか言ったか?」
女勇者「何でも無いです」
222: 2011/12/22(木) 21:47:25.65 ID:hQLxGSnR0
~~~~~~~~~~~~~
廊下
勇者(間違って女湯入っちまったけど、誰にも気づかれなかった……)
勇者「言っとくが覗きにいったんじゃねぇからな!!」
勇者「裸に興味が無いかと言えば嘘になるけど」
勇者「それにしても俺ってそんなに存在感無いのか……」
勇者「しかも裸見ちゃったし……まあセーフだよな、多分」
勇者「つーかなんで話しかけたのにバレねぇんだよ!!」
勇者「……やめよう、一人でつっこんでも寂しいだけだ」
勇者「今度こそ男湯に行こう」スタスタ
勇者「それにしても女勇者ホントに胸無かったな……」ヌギヌギ
勇者「ドラゴンが横に居たってのもあるけどあれはあれでかわいそうだった」ヌギヌギ
勇者「ペチャパイって言ったら怒るだろうな」ヌギヌギ
勇者「ドラゴンは凄かった、いろんな意味で凄かった」ヌギヌギ
勇者「言っとくが、見たくて見たわけじゃねぇからな、たまたま目に入っちまっただけだからな」
勇者「そう、あれは事故だ、誰も悪くない!!」スタスタ
廊下
勇者(間違って女湯入っちまったけど、誰にも気づかれなかった……)
勇者「言っとくが覗きにいったんじゃねぇからな!!」
勇者「裸に興味が無いかと言えば嘘になるけど」
勇者「それにしても俺ってそんなに存在感無いのか……」
勇者「しかも裸見ちゃったし……まあセーフだよな、多分」
勇者「つーかなんで話しかけたのにバレねぇんだよ!!」
勇者「……やめよう、一人でつっこんでも寂しいだけだ」
勇者「今度こそ男湯に行こう」スタスタ
勇者「それにしても女勇者ホントに胸無かったな……」ヌギヌギ
勇者「ドラゴンが横に居たってのもあるけどあれはあれでかわいそうだった」ヌギヌギ
勇者「ペチャパイって言ったら怒るだろうな」ヌギヌギ
勇者「ドラゴンは凄かった、いろんな意味で凄かった」ヌギヌギ
勇者「言っとくが、見たくて見たわけじゃねぇからな、たまたま目に入っちまっただけだからな」
勇者「そう、あれは事故だ、誰も悪くない!!」スタスタ
223: 2011/12/22(木) 21:48:46.99 ID:hQLxGSnR0
勇者「これが温泉か」チャプン
勇者「……温泉ってのもいいな」
チガイマス!!
勇者(なんか騒いでるな)
勇者「平和で何よりだ、うん」
???「お前が勇者か?」
勇者「ん、なんか言ったか?」
???「お前が勇者なのか?」
勇者「……まず出てこい、話はそれから」
???「わかった」スタスタ
そこに現れたのは見かたによっては男にも女にも見える勇者より年上の黒いローブを纏った人間だった。
勇者「誰だお前?」
???「俺は暗殺者だ、聞いてないのか?」
勇者「暗殺者ね……噂では聞いた、俺を頃しに来たのか?」
暗殺者「お前を頃しに来たわけじゃない、希望があるなら頃してやるぞ」
勇者「遠慮しとく、厄介事は嫌いだし」
勇者「……温泉ってのもいいな」
チガイマス!!
勇者(なんか騒いでるな)
勇者「平和で何よりだ、うん」
???「お前が勇者か?」
勇者「ん、なんか言ったか?」
???「お前が勇者なのか?」
勇者「……まず出てこい、話はそれから」
???「わかった」スタスタ
そこに現れたのは見かたによっては男にも女にも見える勇者より年上の黒いローブを纏った人間だった。
勇者「誰だお前?」
???「俺は暗殺者だ、聞いてないのか?」
勇者「暗殺者ね……噂では聞いた、俺を頃しに来たのか?」
暗殺者「お前を頃しに来たわけじゃない、希望があるなら頃してやるぞ」
勇者「遠慮しとく、厄介事は嫌いだし」
224: 2011/12/22(木) 21:49:55.74 ID:hQLxGSnR0
勇者「なら何の用?」
暗殺者「お前は有名人だから一目見ようと思って来た」
勇者「俺が有名人?」
暗殺者「あれだけいろいろすればそりゃ有名にもなる」
勇者「自覚はねぇけどな」
暗殺者「自覚がなくても周りの連中は騒ぐ」
勇者(俺達を頃しに来たわけじゃなさそうだな)
勇者「この町に来た理由はなんだ?」
暗殺者「とある男を頃しに来た」
勇者「依頼主は?」
暗殺者「それは言えない」
勇者「ふーん、ならいいよ」
暗殺者「……お前変人か?」
勇者「俺毎回変人って言われてないか?」
暗殺者「俺に聞くな」
勇者「ああ、すまん」
暗殺者「お前は有名人だから一目見ようと思って来た」
勇者「俺が有名人?」
暗殺者「あれだけいろいろすればそりゃ有名にもなる」
勇者「自覚はねぇけどな」
暗殺者「自覚がなくても周りの連中は騒ぐ」
勇者(俺達を頃しに来たわけじゃなさそうだな)
勇者「この町に来た理由はなんだ?」
暗殺者「とある男を頃しに来た」
勇者「依頼主は?」
暗殺者「それは言えない」
勇者「ふーん、ならいいよ」
暗殺者「……お前変人か?」
勇者「俺毎回変人って言われてないか?」
暗殺者「俺に聞くな」
勇者「ああ、すまん」
225: 2011/12/22(木) 21:51:16.24 ID:hQLxGSnR0
ドラゴン「勇者いるか?」スタスタ
勇者「……」
ドラゴン「やっぱりいたな」ニッコリ
勇者「お前は何しに来てんだ!!」
ドラゴン「嫌な臭いがしたんでな」
勇者「嫌な臭い?」
暗殺者「俺の事か?」
ドラゴン「貴様に決まってるだろう」
勇者「いいからタオルを巻け、タオルを!!」キュッ
ドラゴン「貴様のタオルは腰だけなのか?」
勇者「女と男ではタオルのサイズが違うの」
暗殺者「タオルが透けて余計工口くなったような気がするのは俺だけか?」
勇者「もう一枚巻いとけ」キュッ
ドラゴン「風呂は裸で入るものなんだろ?」
勇者「そうだけどタオルを巻くのがマナーなの」ポタポタ
勇者「つーかお前どっから来たの?」ポタポタ
ドラゴン「壁に穴を開けてきた」
勇者「何してんだ!!」ポタポタ
ドラゴン「勇者、鼻から血が出ているぞ、あいつにやられたのか!?」
勇者「……」
ドラゴン「やっぱりいたな」ニッコリ
勇者「お前は何しに来てんだ!!」
ドラゴン「嫌な臭いがしたんでな」
勇者「嫌な臭い?」
暗殺者「俺の事か?」
ドラゴン「貴様に決まってるだろう」
勇者「いいからタオルを巻け、タオルを!!」キュッ
ドラゴン「貴様のタオルは腰だけなのか?」
勇者「女と男ではタオルのサイズが違うの」
暗殺者「タオルが透けて余計工口くなったような気がするのは俺だけか?」
勇者「もう一枚巻いとけ」キュッ
ドラゴン「風呂は裸で入るものなんだろ?」
勇者「そうだけどタオルを巻くのがマナーなの」ポタポタ
勇者「つーかお前どっから来たの?」ポタポタ
ドラゴン「壁に穴を開けてきた」
勇者「何してんだ!!」ポタポタ
ドラゴン「勇者、鼻から血が出ているぞ、あいつにやられたのか!?」
226: 2011/12/22(木) 21:52:47.84 ID:hQLxGSnR0
勇者「どちらかと言うとお前にやられた」ポタポタ
ドラゴン「?」
女勇者「ドラゴン、何をしているんですか!!」タタタッ
勇者「俺と大差ねぇ胸――――」
勇者がその言葉を言い終わる前に女勇者の蹴りが勇者を襲う。
勇者「……」ドボーン!!
ドラゴン「大丈夫か?」
勇者「なんとか……」
勇者「悪いけど引っ張ってくれない?」
暗殺者「仕方ない」ガシッ
勇者「悪い」
女勇者「自業自得です」
勇者「そりゃすいませんね」
暗殺者「ふーん、全員集合か」
女勇者「あなたは?」
勇者「お前がさっき言ってた暗殺者だ」
女勇者「何の用ですか?」
暗殺者「勇者にも言ったが俺はお前等の相手をするために来たわけじゃないんだ」
ドラゴン「……貴様、人間じゃないな?」
勇者「え!?」
ドラゴン「?」
女勇者「ドラゴン、何をしているんですか!!」タタタッ
勇者「俺と大差ねぇ胸――――」
勇者がその言葉を言い終わる前に女勇者の蹴りが勇者を襲う。
勇者「……」ドボーン!!
ドラゴン「大丈夫か?」
勇者「なんとか……」
勇者「悪いけど引っ張ってくれない?」
暗殺者「仕方ない」ガシッ
勇者「悪い」
女勇者「自業自得です」
勇者「そりゃすいませんね」
暗殺者「ふーん、全員集合か」
女勇者「あなたは?」
勇者「お前がさっき言ってた暗殺者だ」
女勇者「何の用ですか?」
暗殺者「勇者にも言ったが俺はお前等の相手をするために来たわけじゃないんだ」
ドラゴン「……貴様、人間じゃないな?」
勇者「え!?」
227: 2011/12/22(木) 21:54:29.25 ID:hQLxGSnR0
ドラゴン「ベースは人間だ、だが何かと混ざってるな?」
暗殺者「さすがはドラゴン、大正解」
女勇者「強さを得るために人間であることをやめた人間ですか」
勇者「よく知ってるな、お前等……」
女勇者「一般知識です、あなたは本当にバカなんですね」
勇者「どうせ俺はバカですよ」
ドラゴン「臭いからして……吸血鬼か?」
暗殺者「大正解、そこまでわかるのか」
勇者「吸血鬼と合体したって事か?」
女勇者「まあ、簡単に言えばそう言う事です」
勇者「俺でも出来るのか?」
女勇者「あなたはスライムとでも合体していてください」
勇者「しねぇよ!!」
勇者「お前の体の半分は吸血鬼って事?」
暗殺者「いや、ゾンビも交じってるから、三分の一が吸血鬼だ」
女勇者「そこまで混ぜてよく理性を保っていられますね」
勇者「どういう事?」
女勇者「人間とは違う思考、考え方を持ったの動物と混ざったわけですから精神に相当な負担がかかっているはずです」
暗殺者「まあ、合体した時はかなり不安定だった」
暗殺者「さすがはドラゴン、大正解」
女勇者「強さを得るために人間であることをやめた人間ですか」
勇者「よく知ってるな、お前等……」
女勇者「一般知識です、あなたは本当にバカなんですね」
勇者「どうせ俺はバカですよ」
ドラゴン「臭いからして……吸血鬼か?」
暗殺者「大正解、そこまでわかるのか」
勇者「吸血鬼と合体したって事か?」
女勇者「まあ、簡単に言えばそう言う事です」
勇者「俺でも出来るのか?」
女勇者「あなたはスライムとでも合体していてください」
勇者「しねぇよ!!」
勇者「お前の体の半分は吸血鬼って事?」
暗殺者「いや、ゾンビも交じってるから、三分の一が吸血鬼だ」
女勇者「そこまで混ぜてよく理性を保っていられますね」
勇者「どういう事?」
女勇者「人間とは違う思考、考え方を持ったの動物と混ざったわけですから精神に相当な負担がかかっているはずです」
暗殺者「まあ、合体した時はかなり不安定だった」
228: 2011/12/22(木) 21:56:05.79 ID:hQLxGSnR0
勇者「ゾンビに理性は無いだろ」
暗殺者「ああ、だが理性が無い分、体の力を制御せず存分に使える」
勇者「おぞましいな、いろんな意味で」
暗殺者「これぐらいしなけりゃ強くなれない」
ドラゴン「女で頃し屋の世界に居るのは過酷だもんな」
勇者・女勇者「え!?」
ドラゴン「ん、気付いてなかったのか?」
女勇者「しゃべり方が男だったので」
勇者「顔も中性的だし」
暗殺者「凄いな、そこまでわかるのか」
ドラゴン「ふふん、オレをなめるなよ」
勇者「それも臭いか?」
ドラゴン「ああ、竜は鼻がいいんだ、男と女じゃ臭いが全然違う」
暗殺者「面白いな、あんたら、気に入ったよ」
勇者「そりゃどうも」
女勇者「ところであなたの標的は誰ですか?」
暗殺者「俺が狙ってるのはとある男だ」
暗殺者「ああ、だが理性が無い分、体の力を制御せず存分に使える」
勇者「おぞましいな、いろんな意味で」
暗殺者「これぐらいしなけりゃ強くなれない」
ドラゴン「女で頃し屋の世界に居るのは過酷だもんな」
勇者・女勇者「え!?」
ドラゴン「ん、気付いてなかったのか?」
女勇者「しゃべり方が男だったので」
勇者「顔も中性的だし」
暗殺者「凄いな、そこまでわかるのか」
ドラゴン「ふふん、オレをなめるなよ」
勇者「それも臭いか?」
ドラゴン「ああ、竜は鼻がいいんだ、男と女じゃ臭いが全然違う」
暗殺者「面白いな、あんたら、気に入ったよ」
勇者「そりゃどうも」
女勇者「ところであなたの標的は誰ですか?」
暗殺者「俺が狙ってるのはとある男だ」
229: 2011/12/22(木) 21:57:09.13 ID:hQLxGSnR0
女勇者「もう少し詳しく教えてください」
暗殺者「金髪のムカつく野郎だ」
勇者「知ってるか?」
女勇者「私は知りません」
ドラゴン「オレもだ」
暗殺者「まあ、今日はあいさつに来ただけだ、またな」ピョンッ
勇者「……何だったんだあいつ?」
女勇者「私に聞かないでください」
ドラゴン「勇者、一緒に入ろうぜ!!」ダキッ
勇者「ちょ……離せ!!」
ドラゴン「夫婦なんだし、いいだろ」
勇者「だからいつ夫婦になった!!」
勇者「マジで離れてくれ、胸が―――――」
勇者がその言葉を言い終わる前に女勇者の跳び蹴りが直撃し、ドラゴンと二人仲好く温泉に落ちる。
勇者「テメェふざけんな!!」
女勇者「先に出ますね」
女勇者「ドラゴン、行きますよ」スタスタ
暗殺者「金髪のムカつく野郎だ」
勇者「知ってるか?」
女勇者「私は知りません」
ドラゴン「オレもだ」
暗殺者「まあ、今日はあいさつに来ただけだ、またな」ピョンッ
勇者「……何だったんだあいつ?」
女勇者「私に聞かないでください」
ドラゴン「勇者、一緒に入ろうぜ!!」ダキッ
勇者「ちょ……離せ!!」
ドラゴン「夫婦なんだし、いいだろ」
勇者「だからいつ夫婦になった!!」
勇者「マジで離れてくれ、胸が―――――」
勇者がその言葉を言い終わる前に女勇者の跳び蹴りが直撃し、ドラゴンと二人仲好く温泉に落ちる。
勇者「テメェふざけんな!!」
女勇者「先に出ますね」
女勇者「ドラゴン、行きますよ」スタスタ
230: 2011/12/22(木) 21:57:55.33 ID:hQLxGSnR0
ドラゴン「勇者と一緒に―――――」
女勇者「行きますよ!!」
ドラゴン「あ、ああ」スタスタ
女勇者「そこ直しといてくださいね」スタスタ
勇者「ドラゴンが壊したんだろぉが!!」
女勇者「あなたの嫁でしょ、あなたの仕事です」
勇者「ざけんな!!」
女勇者「覗きに来ましたよね?」
勇者「……」
女勇者「私達の裸見ましたよね?」
勇者「あれは事故だ」
女勇者「言い訳です」
女勇者「大事な部分を斬り落されるのと壁を直すののどっちがいいですか?」
勇者「……直せばいいんだろ!!」
女勇者「そう言う事です」
女勇者「行きますよ!!」
ドラゴン「あ、ああ」スタスタ
女勇者「そこ直しといてくださいね」スタスタ
勇者「ドラゴンが壊したんだろぉが!!」
女勇者「あなたの嫁でしょ、あなたの仕事です」
勇者「ざけんな!!」
女勇者「覗きに来ましたよね?」
勇者「……」
女勇者「私達の裸見ましたよね?」
勇者「あれは事故だ」
女勇者「言い訳です」
女勇者「大事な部分を斬り落されるのと壁を直すののどっちがいいですか?」
勇者「……直せばいいんだろ!!」
女勇者「そう言う事です」
231: 2011/12/22(木) 22:02:04.27 ID:hQLxGSnR0
※補足
ドラゴンについて
>>211
ドラゴンは有精卵しか生みません、無性卵が採れるなら村長達も密猟なんてしません。
ちなみにドラゴンは卵を産んだ事が無いです。
運悪く村長達に目を付けられてしまっただけです。
ドラゴンについて
>>211
ドラゴンは有精卵しか生みません、無性卵が採れるなら村長達も密猟なんてしません。
ちなみにドラゴンは卵を産んだ事が無いです。
運悪く村長達に目を付けられてしまっただけです。
239: 2011/12/23(金) 21:55:25.91 ID:iFqFHreU0
~~~~~~~~~~~~~~~~~
部屋
勇者「ただいま」ガチャ
女勇者「片付きましたか?」
勇者「どんだけ大変だったと思ってんだ?」
ドラゴン「すまんな」
勇者「本当にそう思うなら片付け手伝ってくれよ」
ドラゴン「オレが手伝えば倍時間がかかってたと思うぞ」
勇者「それもそうだな」
女勇者「綺麗に直っているんでしょうね」
勇者「人に頼んどいて文句言うんじゃねぇ!!」
女勇者「それにしてもその金髪のクソゴミ野郎とは誰なんでしょうか」
勇者「そこまで言ってなかったような気がする……」
ドラゴン「その金髪は強いのか?」
勇者「さあ、とにかくその金髪には関わらないほうがいいな、めっちゃ面倒臭そうだし」
女勇者「自分から進んで面倒臭い事をするくせによく言えますね」
勇者「したくてやってるわけじゃねぇから」
部屋
勇者「ただいま」ガチャ
女勇者「片付きましたか?」
勇者「どんだけ大変だったと思ってんだ?」
ドラゴン「すまんな」
勇者「本当にそう思うなら片付け手伝ってくれよ」
ドラゴン「オレが手伝えば倍時間がかかってたと思うぞ」
勇者「それもそうだな」
女勇者「綺麗に直っているんでしょうね」
勇者「人に頼んどいて文句言うんじゃねぇ!!」
女勇者「それにしてもその金髪のクソゴミ野郎とは誰なんでしょうか」
勇者「そこまで言ってなかったような気がする……」
ドラゴン「その金髪は強いのか?」
勇者「さあ、とにかくその金髪には関わらないほうがいいな、めっちゃ面倒臭そうだし」
女勇者「自分から進んで面倒臭い事をするくせによく言えますね」
勇者「したくてやってるわけじゃねぇから」
240: 2011/12/23(金) 21:56:46.98 ID:iFqFHreU0
女勇者「私には進んでそう言う事をやっているように見えますが」
ドラゴン「不幸体質だもんな」
勇者「それは認めるけど……」
女勇者「どうせ今回もあなたのせいで面倒事に首を突っ込む羽目になるんです」
勇者「俺のせい?」
女勇者「当たり前です」
ドラゴン「あはははは、さすが勇者」
勇者「一体何が面白い……」
女勇者「明日は全員で行動しますからね」
勇者「なんで?」
女勇者「あなたとドラゴンを暴走させないためです」
ドラゴン「オレ達が暴走するように見えるのか?」
女勇者「逆に暴走しない自信があるんですか?」
勇者・ドラゴン「無い」
女勇者「だったら全員行動します」
勇者「言っとくけどお前だってよく暴走するからな」
ドラゴン「不幸体質だもんな」
勇者「それは認めるけど……」
女勇者「どうせ今回もあなたのせいで面倒事に首を突っ込む羽目になるんです」
勇者「俺のせい?」
女勇者「当たり前です」
ドラゴン「あはははは、さすが勇者」
勇者「一体何が面白い……」
女勇者「明日は全員で行動しますからね」
勇者「なんで?」
女勇者「あなたとドラゴンを暴走させないためです」
ドラゴン「オレ達が暴走するように見えるのか?」
女勇者「逆に暴走しない自信があるんですか?」
勇者・ドラゴン「無い」
女勇者「だったら全員行動します」
勇者「言っとくけどお前だってよく暴走するからな」
241: 2011/12/23(金) 21:58:22.86 ID:iFqFHreU0
女勇者「それはそうですね」
ドラゴン「お前すぐ斬りかかるんだろ」
女勇者「否定はしません」
勇者「とにかく明日は全員行動って事でいいな?」
女勇者「はい」
ドラゴン「具体的には何をするんだ?」
勇者「仲間探し」
女勇者「買い物です」
勇者「いまさら買い物?」
女勇者「この先どんな敵が出てくるかわかりません、回復道具などを買っておくべきです」
勇者「じゃあやる事は二つだ」
女勇者「明日は早いですからね、二人も早く寝なさいよ」
勇者「はいはい」
ドラゴン「わかった」
女勇者「私は寝ますね」ゴロン
勇者「おい」
女勇者「なんですか?」
勇者「何シングルで寝てんだ、お前はドラゴンとダブルベッドだろ」
女勇者「夫婦なんですから一緒のベッドで寝てください」
勇者「だから夫婦じゃねぇって言ってんだろ!!」
ドラゴン「お前すぐ斬りかかるんだろ」
女勇者「否定はしません」
勇者「とにかく明日は全員行動って事でいいな?」
女勇者「はい」
ドラゴン「具体的には何をするんだ?」
勇者「仲間探し」
女勇者「買い物です」
勇者「いまさら買い物?」
女勇者「この先どんな敵が出てくるかわかりません、回復道具などを買っておくべきです」
勇者「じゃあやる事は二つだ」
女勇者「明日は早いですからね、二人も早く寝なさいよ」
勇者「はいはい」
ドラゴン「わかった」
女勇者「私は寝ますね」ゴロン
勇者「おい」
女勇者「なんですか?」
勇者「何シングルで寝てんだ、お前はドラゴンとダブルベッドだろ」
女勇者「夫婦なんですから一緒のベッドで寝てください」
勇者「だから夫婦じゃねぇって言ってんだろ!!」
242: 2011/12/23(金) 22:03:16.91 ID:iFqFHreU0
ドラゴン「勇者、早く寝るぞ」
勇者「そこでは寝ねぇ!!」
勇者「女勇者、さっさと退け!!」
女勇者「退くわけ無いじゃないですか」
勇者「……テメェ」
女勇者「黙っててくださいね……」
勇者「ふざけんなよ」
女勇者「騒がしくしたら頃しますからね」
勇者「……」
女勇者「……」スヤスヤ
勇者「寝るの早ぇな」
ドラゴン「寝たのか?」
勇者「ああ、もういい、俺も寝る」ゴロン
ドラゴン「そうだな」
勇者「寝ないのか」
ドラゴン「ふふ、いい夜だからな」
勇者「そうか?」
ドラゴン「こんな夜は空を飛びたくなるよ」
勇者「飛ばないのか?」
勇者「そこでは寝ねぇ!!」
勇者「女勇者、さっさと退け!!」
女勇者「退くわけ無いじゃないですか」
勇者「……テメェ」
女勇者「黙っててくださいね……」
勇者「ふざけんなよ」
女勇者「騒がしくしたら頃しますからね」
勇者「……」
女勇者「……」スヤスヤ
勇者「寝るの早ぇな」
ドラゴン「寝たのか?」
勇者「ああ、もういい、俺も寝る」ゴロン
ドラゴン「そうだな」
勇者「寝ないのか」
ドラゴン「ふふ、いい夜だからな」
勇者「そうか?」
ドラゴン「こんな夜は空を飛びたくなるよ」
勇者「飛ばないのか?」
243: 2011/12/23(金) 22:08:23.15 ID:iFqFHreU0
ドラゴン「今のオレは人間だ、空は飛べんよ」
勇者「……悪いな、知らなかったよ」
ドラゴン「気にするな、オレの選んだ道だ」
勇者「ドラゴン……」
ドラゴン「今は睦言を交わそうではないか」
そう言うとドラゴンは勇者に馬乗りになる。
勇者「え、は?」
ドラゴン「勇者、一つになろうか」
ドラゴンは勇者を強く抱きしめる。
勇者「おい、いい話が台無しだぞ!!」
勇者「この話でそれは無いだろ!!」
ドラゴン「邪魔者もいない、それに結婚した男女は繁殖行動を行うんだろ?」
勇者「待て、それは合ってる、けど間違ってる!!」
勇者「……悪いな、知らなかったよ」
ドラゴン「気にするな、オレの選んだ道だ」
勇者「ドラゴン……」
ドラゴン「今は睦言を交わそうではないか」
そう言うとドラゴンは勇者に馬乗りになる。
勇者「え、は?」
ドラゴン「勇者、一つになろうか」
ドラゴンは勇者を強く抱きしめる。
勇者「おい、いい話が台無しだぞ!!」
勇者「この話でそれは無いだろ!!」
ドラゴン「邪魔者もいない、それに結婚した男女は繁殖行動を行うんだろ?」
勇者「待て、それは合ってる、けど間違ってる!!」
244: 2011/12/23(金) 22:10:03.66 ID:iFqFHreU0
ドラゴン「女勇者は今夜はするなと言っていたが、善は急げだ」
そう言うとドラゴンは勇者と唇を重ねる。
勇者(このまま流されてもいいかな……待て、これは不味い、いろいろな意味で不味い!!)
勇者「女勇者が隣で寝てるから」
ドラゴン「それがどうした?」
勇者「いや、ある種興奮するけど……じゃなくて流石にこれはダメだ」
ドラゴン「勇者は嫌なのか?」
勇者「嫌っていうか……」
ドラゴンの手が勇者の股間を軽く触る。
勇者「落ち着け、やめろ……」
ドラゴン「ふふん、口では嫌がっているが、体は正直だ――――――」
女勇者の跳び蹴りでドラゴンの言葉は中断される。
勇者「お、女勇者さん……起きてらっしゃったんですか……」
女勇者の踵が勇者の股間を襲う。
勇者「ちょ……それは反則……」
女勇者「黙りなさい、何がある種興奮する、ですか」
そう言うとドラゴンは勇者と唇を重ねる。
勇者(このまま流されてもいいかな……待て、これは不味い、いろいろな意味で不味い!!)
勇者「女勇者が隣で寝てるから」
ドラゴン「それがどうした?」
勇者「いや、ある種興奮するけど……じゃなくて流石にこれはダメだ」
ドラゴン「勇者は嫌なのか?」
勇者「嫌っていうか……」
ドラゴンの手が勇者の股間を軽く触る。
勇者「落ち着け、やめろ……」
ドラゴン「ふふん、口では嫌がっているが、体は正直だ――――――」
女勇者の跳び蹴りでドラゴンの言葉は中断される。
勇者「お、女勇者さん……起きてらっしゃったんですか……」
女勇者の踵が勇者の股間を襲う。
勇者「ちょ……それは反則……」
女勇者「黙りなさい、何がある種興奮する、ですか」
245: 2011/12/23(金) 22:11:03.32 ID:iFqFHreU0
勇者「聞いてたのか……」
女勇者「あなたは痴女だったんですか」
勇者「女じゃねぇし」
女勇者「黙りなさい」
女勇者の踵がもう一度勇者の股間を襲う
勇者「お前……めちゃくちゃ……」
ドラゴン「ずっと起きてたのか、あははははは!!」
勇者「なんで満面の笑みを浮かべてるの?」
女勇者「私に聞かないでください」
ドラゴン「勇者、続きはまた今度だ」
勇者「やらねぇよ」
女勇者「いいからさっさと寝なさい」
勇者「わかったわかった」ゴロン
ドラゴン「仕方ないな……」ゴロン
勇者「寝る子は育つからな、胸が……」ボソッ
女勇者「ベッドを血で染めたいようですね」
勇者「ごめんなさい」
女勇者「あなたは痴女だったんですか」
勇者「女じゃねぇし」
女勇者「黙りなさい」
女勇者の踵がもう一度勇者の股間を襲う
勇者「お前……めちゃくちゃ……」
ドラゴン「ずっと起きてたのか、あははははは!!」
勇者「なんで満面の笑みを浮かべてるの?」
女勇者「私に聞かないでください」
ドラゴン「勇者、続きはまた今度だ」
勇者「やらねぇよ」
女勇者「いいからさっさと寝なさい」
勇者「わかったわかった」ゴロン
ドラゴン「仕方ないな……」ゴロン
勇者「寝る子は育つからな、胸が……」ボソッ
女勇者「ベッドを血で染めたいようですね」
勇者「ごめんなさい」
246: 2011/12/23(金) 22:12:16.80 ID:iFqFHreU0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
朝 街中
勇者「まずは買い物でいいか?」スタスタ
女勇者「はい」スタスタ
勇者「迷子になるなよ」スタスタ
ドラゴン「オレを誰だと思ってるんだ?」スタスタ
勇者「気高き竜だろ」スタスタ
ドラゴン「ああ、その通りだ」スタスタ
ザワザワ
女勇者「ずいぶん視線を感じますね」スタスタ
勇者「暗殺者の言うとおり有名人みたいだな」スタスタ
女勇者「あれだけ暴れたんですから当然ですね」スタスタ
勇者「それほど暴れた覚えは無いんだよな」スタスタ
女勇者「あなたの思っている三倍は暴れてますよ」スタスタ
ドラゴン「オレもそう思うぞ」スタスタ
勇者「俺ってそんなに暴れてたか?」スタスタ
女勇者「勇者ですし、有名になる事は悪い事では無いですよ」スタスタ
朝 街中
勇者「まずは買い物でいいか?」スタスタ
女勇者「はい」スタスタ
勇者「迷子になるなよ」スタスタ
ドラゴン「オレを誰だと思ってるんだ?」スタスタ
勇者「気高き竜だろ」スタスタ
ドラゴン「ああ、その通りだ」スタスタ
ザワザワ
女勇者「ずいぶん視線を感じますね」スタスタ
勇者「暗殺者の言うとおり有名人みたいだな」スタスタ
女勇者「あれだけ暴れたんですから当然ですね」スタスタ
勇者「それほど暴れた覚えは無いんだよな」スタスタ
女勇者「あなたの思っている三倍は暴れてますよ」スタスタ
ドラゴン「オレもそう思うぞ」スタスタ
勇者「俺ってそんなに暴れてたか?」スタスタ
女勇者「勇者ですし、有名になる事は悪い事では無いですよ」スタスタ
247: 2011/12/23(金) 22:14:41.04 ID:iFqFHreU0
勇者「出来ればもっといい事で有名になりたかった」スタスタ
女勇者「私が思うに無理だと思います」スタスタ
ドラゴン「勇者に普通って言葉は似合わないしな」スタスタ
勇者「喜んでいいの?」スタスタ
ドラゴン「褒め言葉だぞ、一応」スタスタ
勇者「一応って……」スタスタ
女勇者「すいません、薬草と回復薬と毒消し草をもらえますか」
店の人「全部で300ゴールドだ」
女勇者「どうぞ」チャリン
店の人「まいど」
勇者「思ったよりすぐ終わったな」
女勇者「次の場所に行きましょうか」
勇者「次は何処に?」
女勇者「酒場です」
ドラゴン「酒場に何しに行くんだ?」
女勇者「仲間を探すには最適の場所です」
勇者「……お前意外といい奴」
女勇者「意外とは余計です」
女勇者「私が思うに無理だと思います」スタスタ
ドラゴン「勇者に普通って言葉は似合わないしな」スタスタ
勇者「喜んでいいの?」スタスタ
ドラゴン「褒め言葉だぞ、一応」スタスタ
勇者「一応って……」スタスタ
女勇者「すいません、薬草と回復薬と毒消し草をもらえますか」
店の人「全部で300ゴールドだ」
女勇者「どうぞ」チャリン
店の人「まいど」
勇者「思ったよりすぐ終わったな」
女勇者「次の場所に行きましょうか」
勇者「次は何処に?」
女勇者「酒場です」
ドラゴン「酒場に何しに行くんだ?」
女勇者「仲間を探すには最適の場所です」
勇者「……お前意外といい奴」
女勇者「意外とは余計です」
248: 2011/12/23(金) 22:16:09.24 ID:iFqFHreU0
勇者「酒場はあっちだ」スタスタ
女勇者「急に元気になりましたね」
ドラゴン「酒場なら飯が食えるな!!」スタスタ
女勇者「二人とも元気ですね」スタスタ
勇者「早く早く!!」
ドラゴン「女勇者、腹減ったぞ!!」
女勇者「なんだかんだ言っても仲良しじゃないですか」スタスタ
勇者「こんにちは」ガチャ
イケメン「朝っぱらから買い物なんて……もう少し休ませてくれよ」
魔法使い「朝は安いんだよ!!」
女戦士「魔法使い、静かにしなさい」
遊び人「つまんないわねー、朝から買い物に行くくらいだったらどっかに遊びに行かない?」
奥の席に居たのは、銀の鎧を身にまとった金髪の美少年をリーダーとしたパーティーだった。
勇者「金髪……」
ドラゴン「あれが暗殺者が言ってた奴か?」
勇者「まだわかんねぇけど多分そうだろうな」
女勇者「なんとなくムカつきますね」
勇者「初対面の人間にそういう事言っちゃいけません」
女勇者「急に元気になりましたね」
ドラゴン「酒場なら飯が食えるな!!」スタスタ
女勇者「二人とも元気ですね」スタスタ
勇者「早く早く!!」
ドラゴン「女勇者、腹減ったぞ!!」
女勇者「なんだかんだ言っても仲良しじゃないですか」スタスタ
勇者「こんにちは」ガチャ
イケメン「朝っぱらから買い物なんて……もう少し休ませてくれよ」
魔法使い「朝は安いんだよ!!」
女戦士「魔法使い、静かにしなさい」
遊び人「つまんないわねー、朝から買い物に行くくらいだったらどっかに遊びに行かない?」
奥の席に居たのは、銀の鎧を身にまとった金髪の美少年をリーダーとしたパーティーだった。
勇者「金髪……」
ドラゴン「あれが暗殺者が言ってた奴か?」
勇者「まだわかんねぇけど多分そうだろうな」
女勇者「なんとなくムカつきますね」
勇者「初対面の人間にそういう事言っちゃいけません」
249: 2011/12/23(金) 22:18:08.67 ID:iFqFHreU0
イケメン「ん、君達もパーティーかい?」
勇者「そうだけど」
イケメン「……そうかそうか、と言う事は君が勇者なのかな?」
勇者「なんで知ってんだ?」
イケメン「君達は有名じゃないか」
勇者「つーかお前誰だ」
イケメン「はっはっは、自己紹介が遅れたね、僕の名前はイケメン、君の兄だ」
勇者「は!?」
女勇者「あなた兄がいたんですか!?」
勇者「いない……何言ってんだお前」
イケメン「父親は違うけど母親は同じだよ」
イケメン「僕を生んだあとにあの人は君の父親と結婚して君を生んだんだ」
イケメン「異父兄弟って事だね」
勇者「……」
イケメン「まあ一度も会ったことが無いんだったら仕方ないかもしれないね」
勇者「あの人なら普通にあり得るな」
女勇者「ビXチですからね、あの人は」
勇者「下手するともっと子供がいそうだもんな」
勇者「つーか勇者って二人以上居ていいもんなのか?」
イケメン「そりゃいいさ、勇者の子孫が一人しかダメなんて法律は無いからね」
勇者「そうだけど」
イケメン「……そうかそうか、と言う事は君が勇者なのかな?」
勇者「なんで知ってんだ?」
イケメン「君達は有名じゃないか」
勇者「つーかお前誰だ」
イケメン「はっはっは、自己紹介が遅れたね、僕の名前はイケメン、君の兄だ」
勇者「は!?」
女勇者「あなた兄がいたんですか!?」
勇者「いない……何言ってんだお前」
イケメン「父親は違うけど母親は同じだよ」
イケメン「僕を生んだあとにあの人は君の父親と結婚して君を生んだんだ」
イケメン「異父兄弟って事だね」
勇者「……」
イケメン「まあ一度も会ったことが無いんだったら仕方ないかもしれないね」
勇者「あの人なら普通にあり得るな」
女勇者「ビXチですからね、あの人は」
勇者「下手するともっと子供がいそうだもんな」
勇者「つーか勇者って二人以上居ていいもんなのか?」
イケメン「そりゃいいさ、勇者の子孫が一人しかダメなんて法律は無いからね」
250: 2011/12/23(金) 22:19:50.66 ID:iFqFHreU0
女勇者「あなたと全然似てませんね」
勇者「父親が違うからだろ、多分」
イケメン「僕のパーティーを紹介するよ」
イケメン「そこの小さいのが魔法使いだ」
魔法使い「魔法使いだよ、よろしくね!!」
15歳ぐらいの短めの髪の少女が一歩前に出てお辞儀をする。
イケメン「で、こっちが女戦士」
女戦士「女戦士です」
女勇者と同じくらいの年のポニーテールの女性が無愛想に返事をする。
イケメン「で、最後が遊び人だ」
遊び人「どうもー」
20歳後半くらいの金髪のナイスバディーな女性が微笑みながら挨拶をする。
イケメン「そっちのパーティーは?」
女勇者「女勇者です」
ドラゴン「オレは気高き竜だ」
勇者「ここは俺が紹介するんじゃないの?」
女勇者「気のせいです」
勇者「父親が違うからだろ、多分」
イケメン「僕のパーティーを紹介するよ」
イケメン「そこの小さいのが魔法使いだ」
魔法使い「魔法使いだよ、よろしくね!!」
15歳ぐらいの短めの髪の少女が一歩前に出てお辞儀をする。
イケメン「で、こっちが女戦士」
女戦士「女戦士です」
女勇者と同じくらいの年のポニーテールの女性が無愛想に返事をする。
イケメン「で、最後が遊び人だ」
遊び人「どうもー」
20歳後半くらいの金髪のナイスバディーな女性が微笑みながら挨拶をする。
イケメン「そっちのパーティーは?」
女勇者「女勇者です」
ドラゴン「オレは気高き竜だ」
勇者「ここは俺が紹介するんじゃないの?」
女勇者「気のせいです」
258: 2011/12/25(日) 21:53:57.45 ID:RZIi3Vfr0
勇者(……何だろう、あっちのパーティーが凄く羨ましい)
魔法使い「前衛しかいないの?」
女戦士「バランスが悪いパーティーですね」
女勇者「初対面にそんな事を言うなんて、よほど常識が無いんですか?」
勇者「お前が言うな」
ドラゴン「なあ、あいつはオレの義兄になるのか?」
勇者「なんで風呂でタオル巻く事は知らねぇのに義兄は知ってんの?」
ドラゴン「知識が偏ってるだけだ、あはははは!!」
勇者「お前時々意味わかんねぇ所で笑うよな」
ドラゴン「そうか?」
勇者「まあ、面白いしかわいいからいいんだけどさ」
ドラゴン「突然うれしい事を言ってくれるな、貴様は」
女勇者「イチャイチャするなら外でやってきてください」
勇者「俺がいつイチャイチャした!!」
女勇者「現在進行形でイチャイチャしてます」
魔法使い「前衛しかいないの?」
女戦士「バランスが悪いパーティーですね」
女勇者「初対面にそんな事を言うなんて、よほど常識が無いんですか?」
勇者「お前が言うな」
ドラゴン「なあ、あいつはオレの義兄になるのか?」
勇者「なんで風呂でタオル巻く事は知らねぇのに義兄は知ってんの?」
ドラゴン「知識が偏ってるだけだ、あはははは!!」
勇者「お前時々意味わかんねぇ所で笑うよな」
ドラゴン「そうか?」
勇者「まあ、面白いしかわいいからいいんだけどさ」
ドラゴン「突然うれしい事を言ってくれるな、貴様は」
女勇者「イチャイチャするなら外でやってきてください」
勇者「俺がいつイチャイチャした!!」
女勇者「現在進行形でイチャイチャしてます」
259: 2011/12/25(日) 21:55:08.81 ID:RZIi3Vfr0
イケメン「ちょっといいかい?」
勇者「何?」
イケメン「君とは一度話しておきたかったんだ」
勇者「俺と?」
イケメン「うん、お互い勇者なんだし話しておいて損は無いだろ」
勇者「俺は別に話す事はねぇぞ」
イケメン「僕はあるんだ」
勇者「手短にしろよ」ドサッ
女戦士「私達は席を外した方がいいですか?」
イケメン「別にここにいてくれていいよ」
女勇者「私達は出ていく気は無いですからね」
ドラゴン「夫婦はずっと一緒にいるものだろ?」
勇者「うん、知ってる、そしてわかってる」
勇者「で、何の話がしてぇんだ?」
イケメン「君の正義についてさ」
勇者「正義?」
イケメン「僕は世の中から悪を全て排除するためにこうやって旅をしているんだ」
イケメン「君は何のために旅をしているんだい?」
勇者「俺はそんなこと考えた事もねぇよ」
イケメン「俺はただ王様に頼まれたから魔王討伐の旅をしてる、それだけ」
勇者「何?」
イケメン「君とは一度話しておきたかったんだ」
勇者「俺と?」
イケメン「うん、お互い勇者なんだし話しておいて損は無いだろ」
勇者「俺は別に話す事はねぇぞ」
イケメン「僕はあるんだ」
勇者「手短にしろよ」ドサッ
女戦士「私達は席を外した方がいいですか?」
イケメン「別にここにいてくれていいよ」
女勇者「私達は出ていく気は無いですからね」
ドラゴン「夫婦はずっと一緒にいるものだろ?」
勇者「うん、知ってる、そしてわかってる」
勇者「で、何の話がしてぇんだ?」
イケメン「君の正義についてさ」
勇者「正義?」
イケメン「僕は世の中から悪を全て排除するためにこうやって旅をしているんだ」
イケメン「君は何のために旅をしているんだい?」
勇者「俺はそんなこと考えた事もねぇよ」
イケメン「俺はただ王様に頼まれたから魔王討伐の旅をしてる、それだけ」
260: 2011/12/25(日) 21:56:21.15 ID:RZIi3Vfr0
女戦士「あなた達に正義は無いんですか?」
女勇者「正義で飯が食べられますか?」
ドラゴン「正義が絶対に正しいとは限らんだろ」
勇者「悪いけど俺達はそういう人間の集まりなんだ」
イケメン「……勇者なのに正義が無いのか?」
勇者「だいたい正義って言葉自体が曖昧で微妙な言葉だろ」
勇者「お前は世界から悪をすべて排除するって事が正義なんだろ」
イケメン「その通りだ」
勇者「仮にそれを正義ってするなら俺達は正義を持ってない」
女勇者「私達は自分達がやっている事を正義と感じた事もありませんし」
ドラゴン「オレ達は自分が正しいと思った事をやってるだけだ」
勇者「そう言う事」
イケメン「君達……」
遊び人「まあ、言ってる事は一理あるわね」
ドラゴン「話がわかるな、貴様」
遊び人「どうもありがとう」ニッコリ
女勇者「正義で飯が食べられますか?」
ドラゴン「正義が絶対に正しいとは限らんだろ」
勇者「悪いけど俺達はそういう人間の集まりなんだ」
イケメン「……勇者なのに正義が無いのか?」
勇者「だいたい正義って言葉自体が曖昧で微妙な言葉だろ」
勇者「お前は世界から悪をすべて排除するって事が正義なんだろ」
イケメン「その通りだ」
勇者「仮にそれを正義ってするなら俺達は正義を持ってない」
女勇者「私達は自分達がやっている事を正義と感じた事もありませんし」
ドラゴン「オレ達は自分が正しいと思った事をやってるだけだ」
勇者「そう言う事」
イケメン「君達……」
遊び人「まあ、言ってる事は一理あるわね」
ドラゴン「話がわかるな、貴様」
遊び人「どうもありがとう」ニッコリ
261: 2011/12/25(日) 21:57:21.65 ID:RZIi3Vfr0
勇者「俺の言いたい事はそれだけだ」
イケメン「君達とはうまくいきそうにないね」
勇者「俺もそう思う」
その時数十本のナイフがイケメン目掛けて飛んでくる。
勇者「おい!!」
イケメン「焦っちゃダメだよ」
イケメンは剣を鞘から抜くと大きく振り、ナイフを全てたたき落とす
勇者「……凄ぇな」
イケメン「これくらい出来て当たり前だろ」
イケメン「出てきたらどうだい」
暗殺者「やっぱ氏なないよな」ピョンッ
勇者「やっぱりお前だったか……」
暗殺者「まさかあんたとこいつが兄弟だったなんてね」
イケメン「今度こそきちんと殺さないとね」
暗殺者「それはこっちの台詞だ」
暗殺者「刺し違えても頃してやるよ」
勇者「勝てるのか?」
暗殺者「勝てるわけ無いだろ、だけど引く気はないね」
イケメン「君達とはうまくいきそうにないね」
勇者「俺もそう思う」
その時数十本のナイフがイケメン目掛けて飛んでくる。
勇者「おい!!」
イケメン「焦っちゃダメだよ」
イケメンは剣を鞘から抜くと大きく振り、ナイフを全てたたき落とす
勇者「……凄ぇな」
イケメン「これくらい出来て当たり前だろ」
イケメン「出てきたらどうだい」
暗殺者「やっぱ氏なないよな」ピョンッ
勇者「やっぱりお前だったか……」
暗殺者「まさかあんたとこいつが兄弟だったなんてね」
イケメン「今度こそきちんと殺さないとね」
暗殺者「それはこっちの台詞だ」
暗殺者「刺し違えても頃してやるよ」
勇者「勝てるのか?」
暗殺者「勝てるわけ無いだろ、だけど引く気はないね」
262: 2011/12/25(日) 21:58:27.39 ID:RZIi3Vfr0
勇者「……」
女勇者「勇者……」
勇者「わかってるよな」
女勇者「あなたは本当に厄介事が好きですね」
勇者「ドラゴン」
ドラゴン「ああ、わかってる」
勇者「頃すなよ」
ドラゴン「わかってる」ニッコリ
ドラゴンの拳が暗殺者の腹に突き刺さる。
暗殺者「が……は!?」
勇者「悪いけどお前を見頃しには出来ない」
暗殺者「な……ぜだ!?」
女勇者「自分から命を落とすなんてバカなんですか?」
暗殺者「俺はあいつを頃すために……」
ドラゴン「ちょっと黙ってな」
勇者「イケメン、剣をしまえ」
イケメン「悪いがそれは出来ない、そいつは悪だ」
勇者「世の中を善と悪で分けるんじゃねぇよ、バカ、氏ね」
イケメン「退け」
勇者「剣をしまえ」
イケメン「……」
女勇者「勇者……」
勇者「わかってるよな」
女勇者「あなたは本当に厄介事が好きですね」
勇者「ドラゴン」
ドラゴン「ああ、わかってる」
勇者「頃すなよ」
ドラゴン「わかってる」ニッコリ
ドラゴンの拳が暗殺者の腹に突き刺さる。
暗殺者「が……は!?」
勇者「悪いけどお前を見頃しには出来ない」
暗殺者「な……ぜだ!?」
女勇者「自分から命を落とすなんてバカなんですか?」
暗殺者「俺はあいつを頃すために……」
ドラゴン「ちょっと黙ってな」
勇者「イケメン、剣をしまえ」
イケメン「悪いがそれは出来ない、そいつは悪だ」
勇者「世の中を善と悪で分けるんじゃねぇよ、バカ、氏ね」
イケメン「退け」
勇者「剣をしまえ」
イケメン「……」
263: 2011/12/25(日) 22:00:09.14 ID:RZIi3Vfr0
イケメンは動きを止め、剣を構えた。
目を閉じ、呼吸を調える。
勇者の体に戦慄がはしった。
理由は簡単だ。
体が恐怖を感じているのだ。
考えるよりも先に体が動く。
イケメンの剣が辺りを薙ぎ払う。
ゴウ、と言う轟音が酒場の中に響き渡った。
たった一撃。
たった一振り。
そのはずなのに半径3メートルにあった物が全て吹き飛び、床が剥がれ、粉々になる。
だが勇者には当たっていなかった。
勇者は後ろに大きく跳び、その攻撃をギリギリで回避していた。
正直予想以上の強さだ。
一撃でもくらえばと考えると背筋が凍った。
だがその半面に強い相手に心が高鳴る自分もいる。
いつの間にか勇者の顔にあった笑顔は消えていた。
勇者の目はいつの間にか獣の目へと変化している。
目を閉じ、呼吸を調える。
勇者の体に戦慄がはしった。
理由は簡単だ。
体が恐怖を感じているのだ。
考えるよりも先に体が動く。
イケメンの剣が辺りを薙ぎ払う。
ゴウ、と言う轟音が酒場の中に響き渡った。
たった一撃。
たった一振り。
そのはずなのに半径3メートルにあった物が全て吹き飛び、床が剥がれ、粉々になる。
だが勇者には当たっていなかった。
勇者は後ろに大きく跳び、その攻撃をギリギリで回避していた。
正直予想以上の強さだ。
一撃でもくらえばと考えると背筋が凍った。
だがその半面に強い相手に心が高鳴る自分もいる。
いつの間にか勇者の顔にあった笑顔は消えていた。
勇者の目はいつの間にか獣の目へと変化している。
264: 2011/12/25(日) 22:02:09.54 ID:RZIi3Vfr0
まずは相手の攻撃方法を理解しなければならない。
勇者は素早く思考する。
答えは恐ろしく単純だ。
「衝撃波か……」
勇者はヒノキの棒を握りしめながら苦々しくつぶやく。
1メートル弱の剣が3メートルを薙ぎ払える原理はわかった。
だがわかった所でそれを的確にかわせるかと言えばそれは難しかった。
言うならば目に見えない剣と戦うようなものなのだ。
目に見えない攻撃ほど厄介で回避し辛いものはない。
イケメンが勇者目掛けて走り出す。
その速度は圧倒的に勇者に劣っていた。
だが勇者は近づけない。
その圧倒的な攻撃範囲と、見えない攻撃を避ける自信は勇者には無い。
イケメンが剣を大きく振り上げる。
その姿にさっきまでの優男の姿は無い。
その姿はもはや大型の肉食獣そのもののようだった。
イケメンの剣が大きく振り下ろされる。
勇者は素早く思考する。
答えは恐ろしく単純だ。
「衝撃波か……」
勇者はヒノキの棒を握りしめながら苦々しくつぶやく。
1メートル弱の剣が3メートルを薙ぎ払える原理はわかった。
だがわかった所でそれを的確にかわせるかと言えばそれは難しかった。
言うならば目に見えない剣と戦うようなものなのだ。
目に見えない攻撃ほど厄介で回避し辛いものはない。
イケメンが勇者目掛けて走り出す。
その速度は圧倒的に勇者に劣っていた。
だが勇者は近づけない。
その圧倒的な攻撃範囲と、見えない攻撃を避ける自信は勇者には無い。
イケメンが剣を大きく振り上げる。
その姿にさっきまでの優男の姿は無い。
その姿はもはや大型の肉食獣そのもののようだった。
イケメンの剣が大きく振り下ろされる。
265: 2011/12/25(日) 22:07:31.43 ID:RZIi3Vfr0
その一撃で数メートル先にある壁が轟音を立てて吹き飛ぶ。
正直洒落にならないほどの威力だ。
もちろん勇者にそんな大振りな攻撃は当たらない。
だが避けれらるからと言って勝てるわけではなかった。
広い攻撃範囲と異常な攻撃力。
下手に近づけばイケメンの格好の的だ。
「君は戦い方はスピードで敵を翻弄するタイプだね。だけどそんなものは僕には通じない」
イケメンは満面の笑みを浮かべる。
その顔は悪を倒せる事を心から喜んでいた。
それはさながら英雄のようだ。
「今のお前にとって俺は悪って事か?」
「そうだね、言っておくが僕は悪に対して容赦する気は無い、たとえ家族であってもね」
その言葉に勇者は苦笑する。
英雄が悪役を倒す物語。
その茶番っぷりに笑ってしまう。
「やっぱお前の考え方には賛同出来ねぇな」
イケメンの顔が僅かに曇る。
その顔はすぐに怒りの表情へと変わった。
怒りはやがて殺意へと変化する。
正直洒落にならないほどの威力だ。
もちろん勇者にそんな大振りな攻撃は当たらない。
だが避けれらるからと言って勝てるわけではなかった。
広い攻撃範囲と異常な攻撃力。
下手に近づけばイケメンの格好の的だ。
「君は戦い方はスピードで敵を翻弄するタイプだね。だけどそんなものは僕には通じない」
イケメンは満面の笑みを浮かべる。
その顔は悪を倒せる事を心から喜んでいた。
それはさながら英雄のようだ。
「今のお前にとって俺は悪って事か?」
「そうだね、言っておくが僕は悪に対して容赦する気は無い、たとえ家族であってもね」
その言葉に勇者は苦笑する。
英雄が悪役を倒す物語。
その茶番っぷりに笑ってしまう。
「やっぱお前の考え方には賛同出来ねぇな」
イケメンの顔が僅かに曇る。
その顔はすぐに怒りの表情へと変わった。
怒りはやがて殺意へと変化する。
266: 2011/12/25(日) 22:08:01.45 ID:RZIi3Vfr0
イケメンが大きく一歩前に出た。
勇者との距離を推し測り、剣を構える。
勇者もイケメンを睨みつけた。
逃げる気は無い。
戦う事だけに集中し、それ以外の思考を全てストップする。
全てを忘れ、今だけを見る。
イケメンの剣が辺りを薙ぎ払った。
テーブル。
椅子。
床。
あらゆる物が吹き飛び、あるいは粉々になる。
しかし吹き飛んだ瓦礫の中に勇者の姿は無い。
勇者はイケメンの背後にいた。
それこそ光の如き早さで背後に回り込んでいた。
全力の一撃を放ったイケメンは隙だらけだ。
脇腹に激痛が走り、口の中が血の味がする。
どうやら衝撃波を完全に避けきれたわけでは無いようだ。
だがそんな事を気に留めている時間は無い。
勇者との距離を推し測り、剣を構える。
勇者もイケメンを睨みつけた。
逃げる気は無い。
戦う事だけに集中し、それ以外の思考を全てストップする。
全てを忘れ、今だけを見る。
イケメンの剣が辺りを薙ぎ払った。
テーブル。
椅子。
床。
あらゆる物が吹き飛び、あるいは粉々になる。
しかし吹き飛んだ瓦礫の中に勇者の姿は無い。
勇者はイケメンの背後にいた。
それこそ光の如き早さで背後に回り込んでいた。
全力の一撃を放ったイケメンは隙だらけだ。
脇腹に激痛が走り、口の中が血の味がする。
どうやら衝撃波を完全に避けきれたわけでは無いようだ。
だがそんな事を気に留めている時間は無い。
267: 2011/12/25(日) 22:11:08.78 ID:RZIi3Vfr0
勇者はヒノキの棒を構え直し、イケメンに襲いかかる。
ヒノキの棒がイケメンの顔面をとらえる。
容赦などしない。
メキリ、と言う音を勇者は聞いた。
だがイケメンは倒れない。
それどころか剣を大きく振りかぶり攻撃態勢に入っている。
額からはおびただしい量の血が流れている。
なのにイケメンは全くその事を気にしていないようだった。
勇者の背筋が凍る。
逃げ切れないとわかっていても無意識に後ろに跳び、ヒノキの棒を盾にしてしまう。
轟音と共にヒノキの棒が折れ、腹部に激痛がはしった。
踏ん張る暇も無く、酒場の外まで吹き飛ばされる。
「……」
イケメンは頬から血を流し、勇者を見ていた。
吹き飛ぶ瞬間に投げたヒノキの棒の片割れが掠めたのだろう。
ヒノキの棒がイケメンの顔面をとらえる。
容赦などしない。
メキリ、と言う音を勇者は聞いた。
だがイケメンは倒れない。
それどころか剣を大きく振りかぶり攻撃態勢に入っている。
額からはおびただしい量の血が流れている。
なのにイケメンは全くその事を気にしていないようだった。
勇者の背筋が凍る。
逃げ切れないとわかっていても無意識に後ろに跳び、ヒノキの棒を盾にしてしまう。
轟音と共にヒノキの棒が折れ、腹部に激痛がはしった。
踏ん張る暇も無く、酒場の外まで吹き飛ばされる。
「……」
イケメンは頬から血を流し、勇者を見ていた。
吹き飛ぶ瞬間に投げたヒノキの棒の片割れが掠めたのだろう。
268: 2011/12/25(日) 22:12:58.14 ID:RZIi3Vfr0
体を動かそうとすると激痛が走った。
だが激痛に耐えながらも立ち上がる。
「まさか……これが全力じゃねぇよな?」
歪な笑顔を浮かべながら問いかける。
正直動けるかどうかも不安だが、そんな事は気にせず相手を挑発する。
「まだやるのかい?」
「俺はまだ氏んでね――――ごほっ!!」
吐血する。
体はもう限界に近いようだ。
気付けば指先の感覚が無い。
「正直、君と殺り合うのは早すぎたね」
イケメンはそれだけ言うと剣を鞘にしまった。
だが激痛に耐えながらも立ち上がる。
「まさか……これが全力じゃねぇよな?」
歪な笑顔を浮かべながら問いかける。
正直動けるかどうかも不安だが、そんな事は気にせず相手を挑発する。
「まだやるのかい?」
「俺はまだ氏んでね――――ごほっ!!」
吐血する。
体はもう限界に近いようだ。
気付けば指先の感覚が無い。
「正直、君と殺り合うのは早すぎたね」
イケメンはそれだけ言うと剣を鞘にしまった。
280: 2011/12/26(月) 21:56:20.61 ID:A7R7smJX0
勇者「テメェ……」
イケメン「兄さんと呼んでくれ」
勇者「呼ぶかボケ!!」
勇者「ごほごほ!!」
イケメン「君を頃すのはまた今度だ」
勇者「俺はまだやれるぞ」
イケメン「今の君を頃す気はない」
イケメン「次会ったときに君を頃す事にするよ」
勇者「何のつもりだ」
イケメン「君と戦ってみてわかったよ、君は正義の悪党だ」
勇者「意味わかんねぇよバカ、氏ね」
イケメン「君とは本物の剣で殺り合いたいね」
勇者「……」
イケメン「また会おうか」スタスタ
勇者「酒場直せよ!!」
イケメン「悪を滅ぼすためには犠牲も必要なのさ」
勇者「マスター涙目だぞ!!」
イケメン「兄さんと呼んでくれ」
勇者「呼ぶかボケ!!」
勇者「ごほごほ!!」
イケメン「君を頃すのはまた今度だ」
勇者「俺はまだやれるぞ」
イケメン「今の君を頃す気はない」
イケメン「次会ったときに君を頃す事にするよ」
勇者「何のつもりだ」
イケメン「君と戦ってみてわかったよ、君は正義の悪党だ」
勇者「意味わかんねぇよバカ、氏ね」
イケメン「君とは本物の剣で殺り合いたいね」
勇者「……」
イケメン「また会おうか」スタスタ
勇者「酒場直せよ!!」
イケメン「悪を滅ぼすためには犠牲も必要なのさ」
勇者「マスター涙目だぞ!!」
281: 2011/12/26(月) 21:57:51.86 ID:A7R7smJX0
イケメン「じゃあ僕が半額払おう」
勇者「全額払えバカ、氏ね」
イケメン「お金はここに置いておきますよ」チャリン
マスター「あ、はい」
イケメン「じゃあまた今度」スタスタ
勇者「ま、待て……」
勇者「う……」フラッ
ドラゴン「勇者!!」タタタッ
女勇者「とにかく回復を」ポワワン
勇者「わ、悪い」
マスター「君達は払えるかい?」
勇者「えーと……無理だ」
マスター「……わかったよ」
勇者「俺達金ねぇんだ」
マスター「見ればわかるよ」
勇者「王様の住所書いとくから、そこに請求しといて」カキカキ
勇者「全額払えバカ、氏ね」
イケメン「お金はここに置いておきますよ」チャリン
マスター「あ、はい」
イケメン「じゃあまた今度」スタスタ
勇者「ま、待て……」
勇者「う……」フラッ
ドラゴン「勇者!!」タタタッ
女勇者「とにかく回復を」ポワワン
勇者「わ、悪い」
マスター「君達は払えるかい?」
勇者「えーと……無理だ」
マスター「……わかったよ」
勇者「俺達金ねぇんだ」
マスター「見ればわかるよ」
勇者「王様の住所書いとくから、そこに請求しといて」カキカキ
282: 2011/12/26(月) 21:59:01.94 ID:A7R7smJX0
マスター「はいよ」
勇者「ごほごほ!!」
ドラゴン「大丈夫か!?」
勇者「た、多分」
女勇者「表面が治っただけで、中は治ってませんから動かないようにしてくださいね」
勇者「わかってる……」
勇者「……つーか暗殺者は?」
女勇者「さ、さあ私に聞かないでください」
勇者「つーかマジで氏ぬかも……」
ドラゴン「勇者、氏ぬなら最後にオレを抱け!!」
勇者「女の子がそう言う事大きい声で言っちゃいけません!!」
女勇者「そんなに元気なら氏にませんよ」
勇者「ドラゴン、悪いけど肩貸してくれない?」
ドラゴン「ああ、いいぞ」ガシッ
勇者「ごほごほ!!」スタスタ
勇者「どんだけ火力高ぇんだよ、あいつ」スタスタ
女勇者「だいたい、勇者同士が頃し合うこと自体おかしいんです」スタスタ
勇者「でもあいつとわかり合う事は無いんじゃないかな……多分」スタスタ
ドラゴン「考え方が違い過ぎるからな」
勇者「ああ、ムカつく奴だ」
勇者「ごほごほ!!」
ドラゴン「大丈夫か!?」
勇者「た、多分」
女勇者「表面が治っただけで、中は治ってませんから動かないようにしてくださいね」
勇者「わかってる……」
勇者「……つーか暗殺者は?」
女勇者「さ、さあ私に聞かないでください」
勇者「つーかマジで氏ぬかも……」
ドラゴン「勇者、氏ぬなら最後にオレを抱け!!」
勇者「女の子がそう言う事大きい声で言っちゃいけません!!」
女勇者「そんなに元気なら氏にませんよ」
勇者「ドラゴン、悪いけど肩貸してくれない?」
ドラゴン「ああ、いいぞ」ガシッ
勇者「ごほごほ!!」スタスタ
勇者「どんだけ火力高ぇんだよ、あいつ」スタスタ
女勇者「だいたい、勇者同士が頃し合うこと自体おかしいんです」スタスタ
勇者「でもあいつとわかり合う事は無いんじゃないかな……多分」スタスタ
ドラゴン「考え方が違い過ぎるからな」
勇者「ああ、ムカつく奴だ」
283: 2011/12/26(月) 22:00:02.32 ID:A7R7smJX0
女戦士「とどめを刺さなくてよかったんですか?」スタスタ
イケメン「正直僕も限界なんだ」スタスタ
イケメン「血を流しすぎたしね」
遊び人「ヒノキの棒であそこまで戦えるなんて凄いわね」
イケメン「全くだよ、今頃すのは惜しい」
イケメン「彼が剣を持てば、本気で戦えそうだ」
魔法使い「遊んでたもんね、イケメン」
イケメン「正直ここまでやられるとは思ってなかったよ」
女戦士「泳がせておくんですか?」
イケメン「まあ、そうなるね」
女勇者「そんなにあの男は凄いんですか?」
イケメン「実際に剣を交えればわかるよ」
遊び人「あの勇者は剣じゃないけどね」
魔法使い「また戦う事になるの?」
イケメン「ああ、次に会うときは必ず頃すよ」ニッコリ
284: 2011/12/26(月) 22:01:24.99 ID:A7R7smJX0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
夜 宿屋
勇者「……ん?」
ドラゴン「目が覚めたか?」
勇者「俺……」
女勇者「寝ていたんですよ、帰って来てからずっと」
勇者「暗殺者は?」
女勇者「来てますよ」
暗殺者「……」
勇者「お、怒ってる?」
暗殺者「あれだけの事をしといて怒って無いと思うか?」
勇者「ですよね……」
暗殺者「俺は氏んでもあいつに復讐したいかったんだ……」
ドラゴン「どうしてそこまで復讐にこだわる」
暗殺者「俺の師匠はあいつに殺された」
女勇者「あの金髪の目標は悪を根絶やしにする事ですから当然でしょうね」
暗殺者「なのにお前は俺の邪魔をした!!」
夜 宿屋
勇者「……ん?」
ドラゴン「目が覚めたか?」
勇者「俺……」
女勇者「寝ていたんですよ、帰って来てからずっと」
勇者「暗殺者は?」
女勇者「来てますよ」
暗殺者「……」
勇者「お、怒ってる?」
暗殺者「あれだけの事をしといて怒って無いと思うか?」
勇者「ですよね……」
暗殺者「俺は氏んでもあいつに復讐したいかったんだ……」
ドラゴン「どうしてそこまで復讐にこだわる」
暗殺者「俺の師匠はあいつに殺された」
女勇者「あの金髪の目標は悪を根絶やしにする事ですから当然でしょうね」
暗殺者「なのにお前は俺の邪魔をした!!」
285: 2011/12/26(月) 22:02:46.37 ID:A7R7smJX0
勇者「自頃しようとしてる人間を止めるのは普通の事だろ」
暗殺者「自殺じゃなく復讐だ」
勇者「ナイフ一本であいつを殺せると思ってたのか?」
暗殺者「……」
勇者「氏ぬ気だったんだろ」
暗殺者「それは――――――」
女勇者「氏ぬ事は復讐ではありませんよ」
暗殺者「わかってる!!」
暗殺者「でも俺はあいつを師匠のために頃したいんだ」
女勇者「復讐は師匠のためではなく自分のためでしょう?」
暗殺者「違う!!」
女勇者「違いません」
女勇者「あなたは復讐を言い訳に逃げているだけですよ」
暗殺者「う、うるさい!!」
女勇者「復讐以外に生きる糧が無いんでしょう?」
暗殺者「……」
女勇者「あなたは本当にかわいそうな人間ですよ」
女勇者「命令と復讐でしか生きられない人間」
暗殺者「自殺じゃなく復讐だ」
勇者「ナイフ一本であいつを殺せると思ってたのか?」
暗殺者「……」
勇者「氏ぬ気だったんだろ」
暗殺者「それは――――――」
女勇者「氏ぬ事は復讐ではありませんよ」
暗殺者「わかってる!!」
暗殺者「でも俺はあいつを師匠のために頃したいんだ」
女勇者「復讐は師匠のためではなく自分のためでしょう?」
暗殺者「違う!!」
女勇者「違いません」
女勇者「あなたは復讐を言い訳に逃げているだけですよ」
暗殺者「う、うるさい!!」
女勇者「復讐以外に生きる糧が無いんでしょう?」
暗殺者「……」
女勇者「あなたは本当にかわいそうな人間ですよ」
女勇者「命令と復讐でしか生きられない人間」
286: 2011/12/26(月) 22:05:43.24 ID:A7R7smJX0
暗殺者「ああ、俺はそれ以外生き方を知らない」
ドラゴン「裏社会の人間はそういう奴が多いからな」
勇者「どういう事?」
ドラゴン「貴様は何も知らんのだな」
勇者「悪かったな、何も知らなくて」
ドラゴン「いいさ、オレがちゃんと教えてやるよ」ニッコリ
勇者「無駄に工口いのは気のせいだよな」
ドラゴン「工口く言ったんだ」
勇者「ですよね」
女勇者「裏社会の人間に、楽しさや優しさは必要ない、むしろ邪魔なんです」
勇者「そう言う事か」
暗殺者「そうだ、だから俺には復讐しかない」
暗殺者「だから仕方ない――――――」
女勇者の拳が暗殺者の腹を撃ち抜く。
暗殺者「が……はあ!?」
ドラゴン「裏社会の人間はそういう奴が多いからな」
勇者「どういう事?」
ドラゴン「貴様は何も知らんのだな」
勇者「悪かったな、何も知らなくて」
ドラゴン「いいさ、オレがちゃんと教えてやるよ」ニッコリ
勇者「無駄に工口いのは気のせいだよな」
ドラゴン「工口く言ったんだ」
勇者「ですよね」
女勇者「裏社会の人間に、楽しさや優しさは必要ない、むしろ邪魔なんです」
勇者「そう言う事か」
暗殺者「そうだ、だから俺には復讐しかない」
暗殺者「だから仕方ない――――――」
女勇者の拳が暗殺者の腹を撃ち抜く。
暗殺者「が……はあ!?」
287: 2011/12/26(月) 22:07:23.74 ID:A7R7smJX0
女勇者「あなたはバカなんですか、バカなんですね」
勇者「おいおい……」
女勇者「言い訳ばっかりでムカつきます」
暗殺者「知らないんだ……」
女勇者「知らないんだったら知ろうと努力しようとしたらどうですか!!」
暗殺者「どうやってだ」
女勇者「自分で考えなさい!!」
勇者「言ってる事めちゃくちゃ……」
女勇者「私は言い訳が嫌いです」
勇者「わからんでも無いけどさ……」
ドラゴン「やけにイラついてるな」ヒソヒソ
勇者「あいつもいろいろつらい事あったからああやって言い訳して逃げる奴見るとイライラするんだと思う」ヒソヒソ
女勇者「勇者、暗殺者を連れていきましょう」
勇者「突然どうした!!」
勇者「おいおい……」
女勇者「言い訳ばっかりでムカつきます」
暗殺者「知らないんだ……」
女勇者「知らないんだったら知ろうと努力しようとしたらどうですか!!」
暗殺者「どうやってだ」
女勇者「自分で考えなさい!!」
勇者「言ってる事めちゃくちゃ……」
女勇者「私は言い訳が嫌いです」
勇者「わからんでも無いけどさ……」
ドラゴン「やけにイラついてるな」ヒソヒソ
勇者「あいつもいろいろつらい事あったからああやって言い訳して逃げる奴見るとイライラするんだと思う」ヒソヒソ
女勇者「勇者、暗殺者を連れていきましょう」
勇者「突然どうした!!」
288: 2011/12/26(月) 22:08:30.40 ID:A7R7smJX0
暗殺者「何言ってんだ……」
女勇者「復讐以外の生き方を彼女に教えましょう」
勇者「俺はいいけどさ……」
ドラゴン「別にかまわんぞ」
暗殺者「……」
女勇者「復讐を捨てなさい」
女勇者「そして知りなさい」
ドラゴン「女勇者があんな事言うなんて珍しいな」
勇者「なんだかんだ言ってもこのパーティーは苦労人の集まりだし、放っとけないんだ」
勇者「お前を助ける時もなんだかんだで手伝ってくれたし」
暗殺者「いいのか?」
勇者「ああ、お前がいいならな」
暗殺者「……頼む」
こうして半分人外で一癖も二癖もある暗殺者が仲間になったのであった。
女勇者「復讐以外の生き方を彼女に教えましょう」
勇者「俺はいいけどさ……」
ドラゴン「別にかまわんぞ」
暗殺者「……」
女勇者「復讐を捨てなさい」
女勇者「そして知りなさい」
ドラゴン「女勇者があんな事言うなんて珍しいな」
勇者「なんだかんだ言ってもこのパーティーは苦労人の集まりだし、放っとけないんだ」
勇者「お前を助ける時もなんだかんだで手伝ってくれたし」
暗殺者「いいのか?」
勇者「ああ、お前がいいならな」
暗殺者「……頼む」
こうして半分人外で一癖も二癖もある暗殺者が仲間になったのであった。
292: 2011/12/26(月) 22:21:34.28 ID:A7R7smJX0
今日はここまで。
>>283
ミスった……女戦士に脳内変換しといてください
>>283
ミスった……女戦士に脳内変換しといてください
300: 2011/12/27(火) 21:45:12.68 ID:3EzOG7JY0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
森
女勇者「これで四人ですね」
勇者「そうだな……」
ドラゴン「元気が無いな」
勇者「俺の剣折れちゃったんだよね……もう使い物にならねぇ……」
ドラゴン「……そう言えばそうだったな」
女勇者「寿命でしょう、新しいのを買ったらどうですか?」
勇者「……そうするか」
暗殺者「少し遠いが、武器の町があるぞ」
勇者「何だそれ」
女勇者「世界各地の武器が集まる町です」
勇者「そんな町があったんだ」
暗殺者「有名だぞ」
勇者「そうなんだ、知らなかった」
女勇者「相変わらずバカですね」
暗殺者「けど遠い、結構遠い」
勇者「どれくらい?」
暗殺者「そうだな、少なくとも一日はかかる」
女勇者「となると野宿も覚悟しておかなければならないわけですか」
暗殺者「そう言う事だ」
森
女勇者「これで四人ですね」
勇者「そうだな……」
ドラゴン「元気が無いな」
勇者「俺の剣折れちゃったんだよね……もう使い物にならねぇ……」
ドラゴン「……そう言えばそうだったな」
女勇者「寿命でしょう、新しいのを買ったらどうですか?」
勇者「……そうするか」
暗殺者「少し遠いが、武器の町があるぞ」
勇者「何だそれ」
女勇者「世界各地の武器が集まる町です」
勇者「そんな町があったんだ」
暗殺者「有名だぞ」
勇者「そうなんだ、知らなかった」
女勇者「相変わらずバカですね」
暗殺者「けど遠い、結構遠い」
勇者「どれくらい?」
暗殺者「そうだな、少なくとも一日はかかる」
女勇者「となると野宿も覚悟しておかなければならないわけですか」
暗殺者「そう言う事だ」
301: 2011/12/27(火) 21:46:38.73 ID:3EzOG7JY0
勇者「でも行かないと武器が買えないだろ」
女勇者「少なくともイケメンや魔王に勝てる武器は手に入らないでしょうね」
勇者「じゃあ行くしかないだろ」
女勇者「そうですね、私も少し剣を見たいですし」
ドラゴン「じゃあ出発だ」
勇者「そう言えばお前等の武器ってなんだ?」スタスタ
ドラゴン「オレは拳だ」スタスタ
暗殺者「基本はナイフだが使おうと思えば何でも武器にする」スタスタ
勇者「じゃあ武器はいらないのか?」スタスタ
ドラゴン・暗殺者「ああ」スタスタ
女勇者「野宿ってどうやるんですかね」スタスタ
勇者「なんだかんだで初めてだもんな」スタスタ
ドラゴン「適当な場所で寝ればいいだろ」スタスタ
勇者「野宿ってそんなもんなのか?」スタスタ
女勇者「違います」スタスタ
勇者「じゃあどういうのなんだ?」スタスタ
暗殺者「基本はテントを張ってそこで寝るもんだ」スタスタ
勇者「テントなんて持ってねぇよ」スタスタ
女勇者「少なくともイケメンや魔王に勝てる武器は手に入らないでしょうね」
勇者「じゃあ行くしかないだろ」
女勇者「そうですね、私も少し剣を見たいですし」
ドラゴン「じゃあ出発だ」
勇者「そう言えばお前等の武器ってなんだ?」スタスタ
ドラゴン「オレは拳だ」スタスタ
暗殺者「基本はナイフだが使おうと思えば何でも武器にする」スタスタ
勇者「じゃあ武器はいらないのか?」スタスタ
ドラゴン・暗殺者「ああ」スタスタ
女勇者「野宿ってどうやるんですかね」スタスタ
勇者「なんだかんだで初めてだもんな」スタスタ
ドラゴン「適当な場所で寝ればいいだろ」スタスタ
勇者「野宿ってそんなもんなのか?」スタスタ
女勇者「違います」スタスタ
勇者「じゃあどういうのなんだ?」スタスタ
暗殺者「基本はテントを張ってそこで寝るもんだ」スタスタ
勇者「テントなんて持ってねぇよ」スタスタ
302: 2011/12/27(火) 21:48:23.66 ID:3EzOG7JY0
ドラゴン「じゃあ地面に寝るんだな」スタスタ
女勇者「簡易テントとか持ってないんですか?」スタスタ
暗殺者「一応あるけど」スタスタ
女勇者「けどなんですか?」スタスタ
暗殺者「三人用しか持ってない」スタスタ
女勇者「一人が見張りをすればいいでしょう」スタスタ
勇者「……俺の事?」スタスタ
女勇者「男でしょう」スタスタ
勇者「そう言うと思った」スタスタ
女勇者「嫌なんですか?」スタスタ
勇者「俺だってテントで寝てぇ」スタスタ
女勇者「あなたとドラゴンが一緒のテントで寝たら大惨事になるじゃないですか」スタスタ
勇者「なるか!!」スタスタ
ドラゴン「続きは今日にするか?」スタスタ
勇者「今度こそ女勇者に殺される」スタスタ
女勇者「簡易テントとか持ってないんですか?」スタスタ
暗殺者「一応あるけど」スタスタ
女勇者「けどなんですか?」スタスタ
暗殺者「三人用しか持ってない」スタスタ
女勇者「一人が見張りをすればいいでしょう」スタスタ
勇者「……俺の事?」スタスタ
女勇者「男でしょう」スタスタ
勇者「そう言うと思った」スタスタ
女勇者「嫌なんですか?」スタスタ
勇者「俺だってテントで寝てぇ」スタスタ
女勇者「あなたとドラゴンが一緒のテントで寝たら大惨事になるじゃないですか」スタスタ
勇者「なるか!!」スタスタ
ドラゴン「続きは今日にするか?」スタスタ
勇者「今度こそ女勇者に殺される」スタスタ
303: 2011/12/27(火) 21:50:39.45 ID:3EzOG7JY0
暗殺者「俺は気にしない」スタスタ
女勇者「そう言えばあなたの体はどうなっているんですか?」スタスタ
暗殺者「一応ベースは女の体だ」スタスタ
暗殺者「ちゃんとあそこもある」スタスタ
勇者「じゃあところどころ吸血鬼とかゾンビみたいな部分があるのか?」スタスタ
暗殺者「見た目にはそこまで変わった部分は無いが体の中はだいぶ変わってるらしい」スタスタ
勇者「心臓が二つあるとか?」スタスタ
暗殺者「さすがにそこまでは変化しない」スタスタ
暗殺者「自然治癒能力が上がってたり、基礎能力が高かったりするくらいかな」スタスタ
勇者「それでも十分凄いじゃん」スタスタ
暗殺者「まあな」スタスタ
勇者「お前のそのしゃべり方と顔も合体のせいか?」スタスタ
暗殺者「ああ、ゾンビも吸血鬼も男だったらしいからその影響だと思う」スタスタ
暗殺者「昔は女の子の顔してたし、話し方も女の子だったし、あと胸ももう少し大きかったし」スタスタ
女勇者「……」スタスタ
勇者「なのに負けてるんだな、お前」スタスタ
女勇者「氏にたいようですね」スタスタ
勇者「冗談だよ、冗談」スタスタ
女勇者「そう言えばあなたの体はどうなっているんですか?」スタスタ
暗殺者「一応ベースは女の体だ」スタスタ
暗殺者「ちゃんとあそこもある」スタスタ
勇者「じゃあところどころ吸血鬼とかゾンビみたいな部分があるのか?」スタスタ
暗殺者「見た目にはそこまで変わった部分は無いが体の中はだいぶ変わってるらしい」スタスタ
勇者「心臓が二つあるとか?」スタスタ
暗殺者「さすがにそこまでは変化しない」スタスタ
暗殺者「自然治癒能力が上がってたり、基礎能力が高かったりするくらいかな」スタスタ
勇者「それでも十分凄いじゃん」スタスタ
暗殺者「まあな」スタスタ
勇者「お前のそのしゃべり方と顔も合体のせいか?」スタスタ
暗殺者「ああ、ゾンビも吸血鬼も男だったらしいからその影響だと思う」スタスタ
暗殺者「昔は女の子の顔してたし、話し方も女の子だったし、あと胸ももう少し大きかったし」スタスタ
女勇者「……」スタスタ
勇者「なのに負けてるんだな、お前」スタスタ
女勇者「氏にたいようですね」スタスタ
勇者「冗談だよ、冗談」スタスタ
304: 2011/12/27(火) 21:51:36.35 ID:3EzOG7JY0
ドラゴン「勇者、手を出せ」
勇者「え?」
ドラゴン「いいから早く」
勇者「あ、ああ」スッ
ドラゴン「よしよし」
ドラゴンは勇者の手を掴むと自分の胸に押しつける。
勇者「は?」
女勇者「……」
暗殺者「大胆だな」
ドラゴン「人間の男はこんな脂肪の塊が好きなのか?」
勇者「そりゃあ、まあ……」モミモミ
ドラゴン「何がいいんだ?」
勇者「柔らかさ……とかかな」モミモミ
女勇者「勇者、それ以上揉み続けるなら頃しますよ」
勇者「言うと思った」
ドラゴン「なんだ、もういいのか?」
勇者「女の子がそんなに簡単に胸を触らせちゃいけません」
勇者「え?」
ドラゴン「いいから早く」
勇者「あ、ああ」スッ
ドラゴン「よしよし」
ドラゴンは勇者の手を掴むと自分の胸に押しつける。
勇者「は?」
女勇者「……」
暗殺者「大胆だな」
ドラゴン「人間の男はこんな脂肪の塊が好きなのか?」
勇者「そりゃあ、まあ……」モミモミ
ドラゴン「何がいいんだ?」
勇者「柔らかさ……とかかな」モミモミ
女勇者「勇者、それ以上揉み続けるなら頃しますよ」
勇者「言うと思った」
ドラゴン「なんだ、もういいのか?」
勇者「女の子がそんなに簡単に胸を触らせちゃいけません」
305: 2011/12/27(火) 21:54:13.27 ID:3EzOG7JY0
ドラゴン「貴様だから触らせてるんだ」
勇者「……なんかすまん」
暗殺者「俺達どっか行ってこようか?」
勇者「行かなくていい!!」
女勇者「やるなら夜やりなさい」
勇者「いいの?」
女勇者の蹴りが勇者の顔面に直撃する。
女勇者「頃しますよ?」
勇者「じょ、冗談じゃん……」
女勇者「黙りなさい」
暗殺者「嫉妬?」
女勇者「あなたも肉塊になりたいんですか?」
暗殺者「遠慮いたします」
勇者「あれ、洞窟?」
女勇者「見ればわかります、バカなんですか?」
勇者「怒ってる、怒ってるよね?」
女勇者「知りません」
勇者「……なんかすまん」
暗殺者「俺達どっか行ってこようか?」
勇者「行かなくていい!!」
女勇者「やるなら夜やりなさい」
勇者「いいの?」
女勇者の蹴りが勇者の顔面に直撃する。
女勇者「頃しますよ?」
勇者「じょ、冗談じゃん……」
女勇者「黙りなさい」
暗殺者「嫉妬?」
女勇者「あなたも肉塊になりたいんですか?」
暗殺者「遠慮いたします」
勇者「あれ、洞窟?」
女勇者「見ればわかります、バカなんですか?」
勇者「怒ってる、怒ってるよね?」
女勇者「知りません」
306: 2011/12/27(火) 21:55:28.01 ID:3EzOG7JY0
暗殺者「今日はここで野宿だ」
ドラゴン「まだ明るいぞ」
暗殺者「洞窟ってのは敵だらけだからしっかり休んでから行った方が安全だ」
勇者「じゃあ今日はここで野宿」
女勇者「テントの張り方を教えてもらえますか?」
暗殺者「いいぞ」
勇者「じゃあ俺は飯探しに行ってくる」スタスタ
ドラゴン「オレも―――――」
女勇者「あなたはこっちの手伝いです」
ドラゴン「オレは留守番か!?」
女勇者「いいから手伝いなさい」
ドラゴン「わかった」
ドラゴン「まだ明るいぞ」
暗殺者「洞窟ってのは敵だらけだからしっかり休んでから行った方が安全だ」
勇者「じゃあ今日はここで野宿」
女勇者「テントの張り方を教えてもらえますか?」
暗殺者「いいぞ」
勇者「じゃあ俺は飯探しに行ってくる」スタスタ
ドラゴン「オレも―――――」
女勇者「あなたはこっちの手伝いです」
ドラゴン「オレは留守番か!?」
女勇者「いいから手伝いなさい」
ドラゴン「わかった」
307: 2011/12/27(火) 21:56:15.61 ID:3EzOG7JY0
~~~~~~~~~~~~~~
夜
勇者「木の実と肉しか取れなかった」スタスタ
暗殺者「肉が取れただけでも十分だ」
勇者「でもあんまり取れなかった」
ドラゴン「最悪タンパク質は貴様から取ればいいし、大丈夫だ」
勇者「それはどっちの意味で?」
ドラゴン「貴様の好きな方でいいぞ」
勇者「どっちも嫌だ」
女勇者「誰が調理するんですか?」
勇者「肉は焼けばいいとして、木の実はどうしよう……」
暗殺者「生で食える奴だからそのまま食えばいい」
勇者「じゃあ火をおこすだけでいいのか」
ドラゴン「オレがやってやろうか?」
勇者「ああ、頼む」
ドラゴンはいくを軽く吸うと、小さな炎の球を吐きだす。
女勇者「凄いですね」
ドラゴン「当たり前だ、オレは竜だぞ」
勇者「たまに忘れそうになるけど竜なんだよな、お前」
ドラゴン「今は一応人間だけどな、あははははは!!」
勇者「火を吐ける人間が何処にいる」
夜
勇者「木の実と肉しか取れなかった」スタスタ
暗殺者「肉が取れただけでも十分だ」
勇者「でもあんまり取れなかった」
ドラゴン「最悪タンパク質は貴様から取ればいいし、大丈夫だ」
勇者「それはどっちの意味で?」
ドラゴン「貴様の好きな方でいいぞ」
勇者「どっちも嫌だ」
女勇者「誰が調理するんですか?」
勇者「肉は焼けばいいとして、木の実はどうしよう……」
暗殺者「生で食える奴だからそのまま食えばいい」
勇者「じゃあ火をおこすだけでいいのか」
ドラゴン「オレがやってやろうか?」
勇者「ああ、頼む」
ドラゴンはいくを軽く吸うと、小さな炎の球を吐きだす。
女勇者「凄いですね」
ドラゴン「当たり前だ、オレは竜だぞ」
勇者「たまに忘れそうになるけど竜なんだよな、お前」
ドラゴン「今は一応人間だけどな、あははははは!!」
勇者「火を吐ける人間が何処にいる」
308: 2011/12/27(火) 21:58:14.67 ID:3EzOG7JY0
勇者「焼けたぞ」
暗殺者「そうだな」モグモグ
女勇者「そうですね」モグモグ
勇者「もう食ってるし」
ドラゴン「勇者も食えよ」モグモグ
勇者「はいはい」モグモグ
女勇者「勇者、ドラゴン、近くに湖があるのでそこで体洗って下さいね」
ドラゴン「じゃあ一緒に行くか」
女勇者「誰が一緒に行けといいました!?」
ドラゴン「いいじゃん、ぶーぶー」
女勇者「黙りなさい」
勇者「つーか、なんで俺達だけ?」
暗殺者「俺が見つけてきたんだ、知ってて当然だろ」
勇者「あ、そうなんだ」
女勇者「あなたから行ってきてください」
勇者「俺?」
女勇者「あなたからです」
勇者「はいはい」スタスタ
暗殺者「そうだな」モグモグ
女勇者「そうですね」モグモグ
勇者「もう食ってるし」
ドラゴン「勇者も食えよ」モグモグ
勇者「はいはい」モグモグ
女勇者「勇者、ドラゴン、近くに湖があるのでそこで体洗って下さいね」
ドラゴン「じゃあ一緒に行くか」
女勇者「誰が一緒に行けといいました!?」
ドラゴン「いいじゃん、ぶーぶー」
女勇者「黙りなさい」
勇者「つーか、なんで俺達だけ?」
暗殺者「俺が見つけてきたんだ、知ってて当然だろ」
勇者「あ、そうなんだ」
女勇者「あなたから行ってきてください」
勇者「俺?」
女勇者「あなたからです」
勇者「はいはい」スタスタ
312: 2011/12/28(水) 21:54:59.47 ID:kP922zMT0
者「寒い地域じゃなくて良かった、マジで良かった」ヌギヌギ
勇者「とうっ!!」ドボン
勇者「気持ちいい」
勇者「いいな、ちょっと泳いでみるか」バチャバチャ
勇者「はは、たまにはこうやって遊ぶのもいいな」バチャバチャ
勇者(もし誰かが見てたら恥かしくて氏ぬな、これ)
暗殺者「楽しそうだな」
勇者「やっぱり見られてた!!」
勇者「つーか何見てんだ、今何も着てねぇぞ!!」
暗殺者「大丈夫、俺は男の体に何かを感じたりなんかしない」
勇者「それでも恥ずかしいだろ」
暗殺者「誰が?」
勇者「俺がだよ!!」
暗殺者「同性に裸を見られても何も感じんだろ」
勇者「じゃあお前は俺にも女勇者にも裸を見られても大丈夫なのか!?」
暗殺者「ああ」
勇者「ああ、じゃねぇよ」
暗殺者「でも、男でも女でもあるってのは不便なんだ」
勇者「とうっ!!」ドボン
勇者「気持ちいい」
勇者「いいな、ちょっと泳いでみるか」バチャバチャ
勇者「はは、たまにはこうやって遊ぶのもいいな」バチャバチャ
勇者(もし誰かが見てたら恥かしくて氏ぬな、これ)
暗殺者「楽しそうだな」
勇者「やっぱり見られてた!!」
勇者「つーか何見てんだ、今何も着てねぇぞ!!」
暗殺者「大丈夫、俺は男の体に何かを感じたりなんかしない」
勇者「それでも恥ずかしいだろ」
暗殺者「誰が?」
勇者「俺がだよ!!」
暗殺者「同性に裸を見られても何も感じんだろ」
勇者「じゃあお前は俺にも女勇者にも裸を見られても大丈夫なのか!?」
暗殺者「ああ」
勇者「ああ、じゃねぇよ」
暗殺者「でも、男でも女でもあるってのは不便なんだ」
314: 2011/12/28(水) 21:57:59.19 ID:kP922zMT0
勇者「知らねぇよ、何がだよ」
暗殺者「俺は男にも女にも性的興奮を感じられない」
勇者「……俺はそれを聞いてどう反応すればいいんだ?」
暗殺者「それは自分で考えてくれ」
勇者「それじゃあお前恋愛とかできなくね?」
暗殺者「出来ないさ」
勇者「それでいいのか?」
暗殺者「俺にとってはこれが普通だ」
暗殺者「お前はドラゴンと結婚するんだろ」
勇者「何がどうなってそうなる!!」
暗殺者「じゃあドラゴンの事は何とも思ってない?」
勇者「いや、多分惹かれてる……と思う」
暗殺者「……俺にはその惹かれている、と言うのがわからん」
勇者「そんなの俺だってわかんねぇよ」
勇者「用は直感だよ、直感」
暗殺者「よくわからん」
勇者「無理にわからなくてもいいだろ、そのうちわかれば大丈夫だ」
暗殺者「俺は男にも女にも性的興奮を感じられない」
勇者「……俺はそれを聞いてどう反応すればいいんだ?」
暗殺者「それは自分で考えてくれ」
勇者「それじゃあお前恋愛とかできなくね?」
暗殺者「出来ないさ」
勇者「それでいいのか?」
暗殺者「俺にとってはこれが普通だ」
暗殺者「お前はドラゴンと結婚するんだろ」
勇者「何がどうなってそうなる!!」
暗殺者「じゃあドラゴンの事は何とも思ってない?」
勇者「いや、多分惹かれてる……と思う」
暗殺者「……俺にはその惹かれている、と言うのがわからん」
勇者「そんなの俺だってわかんねぇよ」
勇者「用は直感だよ、直感」
暗殺者「よくわからん」
勇者「無理にわからなくてもいいだろ、そのうちわかれば大丈夫だ」
315: 2011/12/28(水) 21:59:11.21 ID:kP922zMT0
勇者「なあ、タオルって持ってる?」
暗殺者「持ってない」
勇者「ああ、そう……」
勇者「ちょっと濡れてもいいから着るか」
暗殺者「それがいい」
勇者「あんまり見ないでくれる?」
暗殺者「ああ、すまんすまん」
勇者「終わったぞ」スタスタ
女勇者「わかりました」
女勇者「ドラゴン、暗殺者、行きますよ」
ドラゴン「ああ」
暗殺者「俺も?」
女勇者「はい」
ドラゴン「裸の付き合いってやつだ」スタスタ
暗殺者「なんか違うと思う」スタスタ
女勇者「覗いたら頃しますからね」スタスタ
勇者「はいはい」
暗殺者「持ってない」
勇者「ああ、そう……」
勇者「ちょっと濡れてもいいから着るか」
暗殺者「それがいい」
勇者「あんまり見ないでくれる?」
暗殺者「ああ、すまんすまん」
勇者「終わったぞ」スタスタ
女勇者「わかりました」
女勇者「ドラゴン、暗殺者、行きますよ」
ドラゴン「ああ」
暗殺者「俺も?」
女勇者「はい」
ドラゴン「裸の付き合いってやつだ」スタスタ
暗殺者「なんか違うと思う」スタスタ
女勇者「覗いたら頃しますからね」スタスタ
勇者「はいはい」
316: 2011/12/28(水) 22:00:09.16 ID:kP922zMT0
ドラゴン「勇者も一緒に入ればよかったのに」ヌギヌギ
女勇者「相変わらず勇者の事が大好きなんですね」ヌギヌギ
ドラゴン「夫婦だからな」ヌギヌギ
暗殺者「仲良しだしな」ヌギヌギ
ドラゴン「だろ」ヌギヌギ
女勇者「暗殺者、あなたって胸が小さくなったんですよね?」
暗殺者「ああ、実際小さいだろ」
女勇者「……」
暗殺者「どうした?」
女勇者「何でも無いです、本当に何でも無いです……」
ドラゴン「人間胸だけじゃないぞ」チャプチャプ
暗殺者「胸が小さくても心が大きければ大丈夫」チャポン
女勇者「そうですね……」
女勇者(悪意は無いんですね……)
ドラゴン「こんな物の大きさで印象が変わるなんて不思議だな、人間は」
暗殺者「胸は男のロマンだから」
ドラゴン「よくわからんな」
暗殺者「俺もよくわからん」
女勇者「何の話ですか!!」
ドラゴン「胸の話だ」
女勇者「相変わらず勇者の事が大好きなんですね」ヌギヌギ
ドラゴン「夫婦だからな」ヌギヌギ
暗殺者「仲良しだしな」ヌギヌギ
ドラゴン「だろ」ヌギヌギ
女勇者「暗殺者、あなたって胸が小さくなったんですよね?」
暗殺者「ああ、実際小さいだろ」
女勇者「……」
暗殺者「どうした?」
女勇者「何でも無いです、本当に何でも無いです……」
ドラゴン「人間胸だけじゃないぞ」チャプチャプ
暗殺者「胸が小さくても心が大きければ大丈夫」チャポン
女勇者「そうですね……」
女勇者(悪意は無いんですね……)
ドラゴン「こんな物の大きさで印象が変わるなんて不思議だな、人間は」
暗殺者「胸は男のロマンだから」
ドラゴン「よくわからんな」
暗殺者「俺もよくわからん」
女勇者「何の話ですか!!」
ドラゴン「胸の話だ」
317: 2011/12/28(水) 22:02:28.39 ID:kP922zMT0
女勇者「どうでもいいです」
ドラゴン「お前は胸のロマンがわかるのか?」
女勇者「わかる気も無いです」
ドラゴン「やっぱり勇者に聞いた方がいいか」
暗殺者「そうだな」
女勇者「聞かなくてもいいです!!」
暗殺者「俺も聞かない方がいいと思う」
ドラゴン「そうか……」
女勇者「あれは実は変態ですから」
暗殺者「人畜無害に見えるけどな」
女勇者「あれほど人畜有害な人間はいません」
暗殺者「そうか?」
女勇者「あんなのが人畜無害だったら全人類が人畜無害です」
暗殺者「そうかもな」
ドラゴン「それがあいつの良さだ、あははははは!!」
勇者「何だろう、凄くバカにされてる気がする……」
ドラゴン「お前は胸のロマンがわかるのか?」
女勇者「わかる気も無いです」
ドラゴン「やっぱり勇者に聞いた方がいいか」
暗殺者「そうだな」
女勇者「聞かなくてもいいです!!」
暗殺者「俺も聞かない方がいいと思う」
ドラゴン「そうか……」
女勇者「あれは実は変態ですから」
暗殺者「人畜無害に見えるけどな」
女勇者「あれほど人畜有害な人間はいません」
暗殺者「そうか?」
女勇者「あんなのが人畜無害だったら全人類が人畜無害です」
暗殺者「そうかもな」
ドラゴン「それがあいつの良さだ、あははははは!!」
勇者「何だろう、凄くバカにされてる気がする……」
318: 2011/12/28(水) 22:05:00.62 ID:kP922zMT0
~~~~~~~~~~~~~~~~
次の日 朝
勇者「……」スヤスヤ
女勇者「起きなさい」
勇者の蹴りが勇者の腹に直撃する
勇者「ちょ……お前……」
ドラゴン「いい朝だ」
暗殺者「気持ちいいな」
女勇者「勇者、さっさと行きますよ」
勇者「氏ね……」
女勇者「あなたが氏になさい」
暗殺者「いいから行くぞ」
勇者「はいはい」スタスタ
ドラゴン「勇者は後ろで待機してろ」スタスタ
勇者「は?」
女勇者「剣を持っていない人が前衛に居られても困るだけです」スタスタ
暗殺者「黙って後ろで待ってろ」スタスタ
次の日 朝
勇者「……」スヤスヤ
女勇者「起きなさい」
勇者の蹴りが勇者の腹に直撃する
勇者「ちょ……お前……」
ドラゴン「いい朝だ」
暗殺者「気持ちいいな」
女勇者「勇者、さっさと行きますよ」
勇者「氏ね……」
女勇者「あなたが氏になさい」
暗殺者「いいから行くぞ」
勇者「はいはい」スタスタ
ドラゴン「勇者は後ろで待機してろ」スタスタ
勇者「は?」
女勇者「剣を持っていない人が前衛に居られても困るだけです」スタスタ
暗殺者「黙って後ろで待ってろ」スタスタ
319: 2011/12/28(水) 22:06:58.09 ID:kP922zMT0
勇者「女の後ろに隠れるって……かっこ悪!!」
女勇者「いいから黙って歩きなさい」スタスタ
勇者「男の気持ちも考えろ、氏ね」
暗殺者「反抗期か?」
勇者「誰がだ!!」
暗殺者「お前だ」
ドラゴン「オレがしっかり教育しとく、安心しろ」
勇者「お前は俺のなんだ」
ドラゴン「妻だ」
勇者「やかましい、氏ね」
女勇者「マイブームなんですか?」
暗殺者「言いマイブームではないな」
勇者「うるせぇ!!」
ガサガサ
勇者「なんだ?」
女勇者「静かにしなさい」
勇者「……敵か?」
暗殺者「そうみたいだ」
オーク「ブヒヒヒ」
勇者「オークか……」
女勇者「いいから黙って歩きなさい」スタスタ
勇者「男の気持ちも考えろ、氏ね」
暗殺者「反抗期か?」
勇者「誰がだ!!」
暗殺者「お前だ」
ドラゴン「オレがしっかり教育しとく、安心しろ」
勇者「お前は俺のなんだ」
ドラゴン「妻だ」
勇者「やかましい、氏ね」
女勇者「マイブームなんですか?」
暗殺者「言いマイブームではないな」
勇者「うるせぇ!!」
ガサガサ
勇者「なんだ?」
女勇者「静かにしなさい」
勇者「……敵か?」
暗殺者「そうみたいだ」
オーク「ブヒヒヒ」
勇者「オークか……」
320: 2011/12/28(水) 22:09:34.18 ID:kP922zMT0
暗殺者「通称レOプ魔、捕まったら冗談抜きでやばい相手だ」
オーク達「ブヒヒヒヒ」
女勇者「あんな連中にやられるくらいだったら勇者にやられた方がマシです」
勇者「どんな比較!?」
勇者「でも俺は男だから大丈夫」
暗殺者「オークはどっちもイケるからお前も捕まったらやられるぞ」
勇者「どういう事なの?」
暗殺者「ア0ルが狙われてるって事だ」
勇者「それはヤバい!!」
女勇者「とにかくこの豚どもを殺せばいいんですね」
勇者「ここは俺が―――――」
ドラゴン「貴様はそこで隠れてな」
女勇者「邪魔です、勇者」
勇者「今回は見てるだけか……」
暗殺者「一瞬だ、すぐ楽にしてやるよ」
オーク達「ブヒヒヒヒ」
女勇者「あんな連中にやられるくらいだったら勇者にやられた方がマシです」
勇者「どんな比較!?」
勇者「でも俺は男だから大丈夫」
暗殺者「オークはどっちもイケるからお前も捕まったらやられるぞ」
勇者「どういう事なの?」
暗殺者「ア0ルが狙われてるって事だ」
勇者「それはヤバい!!」
女勇者「とにかくこの豚どもを殺せばいいんですね」
勇者「ここは俺が―――――」
ドラゴン「貴様はそこで隠れてな」
女勇者「邪魔です、勇者」
勇者「今回は見てるだけか……」
暗殺者「一瞬だ、すぐ楽にしてやるよ」
321: 2011/12/28(水) 22:12:25.32 ID:kP922zMT0
※裏話 (これは設定したけれども多分使う必要のない設定を紹介する場所です。そのため飛ばしてもらってもかまいません)
勇者の職歴
7歳 スライム運送でアルバイトを始める……勇者がちょっと話していた職場。
スライムの旦那が経営している。
9歳 賭場での手伝い開始……悪いお客を追い払う仕事を開始。
基本的に話し合いで解決していた。
11歳 賭場での手伝い終了……用心棒として顔が知れてしまったため自分から辞めた。
11歳 逃がし屋の手伝いを開始……町からいろいろな事情で逃亡する人間の手伝いを開始する。
仕事が少ない割に日給がいいので、勇者としてはありがたかった。
14歳 スライム運送で正社員に昇格……スライム運送の主任に昇格。
時給制から日給制になった。
16歳 用心棒の仕事を開始……不定期に仕事を引き受けていた。基本的にチンピラのボコるか、チンピラの抗争の手伝い。
ここで勇者の剣術がみがかれた。
16歳 逃がし屋の仕事を辞める……これも顔が知れてしまったため自分から辞めた。
17歳 スライム運送でチーフに昇格……実質スライム運送ナンバー2に昇格
18歳 勇者になる……王様に頼まれしぶしぶやることになる。
ちなみにスライム運送には就職したままである。
勇者の職歴
7歳 スライム運送でアルバイトを始める……勇者がちょっと話していた職場。
スライムの旦那が経営している。
9歳 賭場での手伝い開始……悪いお客を追い払う仕事を開始。
基本的に話し合いで解決していた。
11歳 賭場での手伝い終了……用心棒として顔が知れてしまったため自分から辞めた。
11歳 逃がし屋の手伝いを開始……町からいろいろな事情で逃亡する人間の手伝いを開始する。
仕事が少ない割に日給がいいので、勇者としてはありがたかった。
14歳 スライム運送で正社員に昇格……スライム運送の主任に昇格。
時給制から日給制になった。
16歳 用心棒の仕事を開始……不定期に仕事を引き受けていた。基本的にチンピラのボコるか、チンピラの抗争の手伝い。
ここで勇者の剣術がみがかれた。
16歳 逃がし屋の仕事を辞める……これも顔が知れてしまったため自分から辞めた。
17歳 スライム運送でチーフに昇格……実質スライム運送ナンバー2に昇格
18歳 勇者になる……王様に頼まれしぶしぶやることになる。
ちなみにスライム運送には就職したままである。
326: 2011/12/29(木) 21:45:54.24 ID:rSLVZi+v0
先頭にいたオークの首が吹き飛ぶ。
それは文字通り一瞬だった。
オークの首を持った暗殺者がオークの群れの中心に立っていた。
「楽しませてくれよ」
オークの首を地面に投げ捨て、また笑う。
残忍で凶悪な笑顔だ。
暗殺者は襲いかかってくるオークを一瞥すると地面の小石を拾う。
彼女はそれをオークに投げつけた。
普通なら目潰し程度の効果しかない小石だが、彼女が使えばそれは凶器に変化する。
小石は吸い込まれるようにオークの右目に直撃した。
肉に当たった時とは違う、水分を含んだグチャ、という音が響く。
オークの右目からは大量の血が溢れ出ていた。
痛みのせいかオークが大声で喚いている。
うるさい。
暗殺者のナイフが一瞬で右目の無いオークの首をはねる。
鮮やかな赤色の液体が暗殺者のローブを濡らす。
「やっぱ弱いよ、お前等」
暗殺者はつまらなさそうに呟くと手に付いた血をぺろりと舐める。
それは文字通り一瞬だった。
オークの首を持った暗殺者がオークの群れの中心に立っていた。
「楽しませてくれよ」
オークの首を地面に投げ捨て、また笑う。
残忍で凶悪な笑顔だ。
暗殺者は襲いかかってくるオークを一瞥すると地面の小石を拾う。
彼女はそれをオークに投げつけた。
普通なら目潰し程度の効果しかない小石だが、彼女が使えばそれは凶器に変化する。
小石は吸い込まれるようにオークの右目に直撃した。
肉に当たった時とは違う、水分を含んだグチャ、という音が響く。
オークの右目からは大量の血が溢れ出ていた。
痛みのせいかオークが大声で喚いている。
うるさい。
暗殺者のナイフが一瞬で右目の無いオークの首をはねる。
鮮やかな赤色の液体が暗殺者のローブを濡らす。
「やっぱ弱いよ、お前等」
暗殺者はつまらなさそうに呟くと手に付いた血をぺろりと舐める。
327: 2011/12/29(木) 21:50:11.99 ID:rSLVZi+v0
暗殺者の強さがわかったのか、オーク達の一部が逃げだし始めていた。
背を向け逃げて行くオーク達を暗殺者はつまらなそうな目で見る。
逃がす気は無い。
暗殺者の手にはいつの間にか数十本のナイフが握られている。
逃げるオーク達の背中に向かって無数十本のナイフを投げつける。
ナイフは一本も外れる事無くオーク達の背中に刺さる。
オークは音を立てて地面に倒れた。
猛毒の塗ってあるナイフだ、多分即氏だろう。
相変わらず弱い。
暗殺者は舌打ちをしながら地面に落ちたオークの首を蹴る。
隣でもオークの倒れる音がする。
横を見ると女勇者が血まみれで立っていた。
周りは血の海になっており、肉塊と化したオークの氏骸がごろごろ転がっている。
「終わったか?」
「はい、こんなのに負けると思いますか?」
相変わらずの口調だ。
暗殺者は手に付いた血を舐めながら笑う。
女勇者は剣を軽く振り、剣に付いた血を掃った。
彼女はもう戦う気も無いようだ。
逃げて行くオークを横目で見ながら、彼女は剣を鞘にしまう。
「いいのか、殺さなくて?」
「私はあなたと違って戦闘狂ではありません」
背を向け逃げて行くオーク達を暗殺者はつまらなそうな目で見る。
逃がす気は無い。
暗殺者の手にはいつの間にか数十本のナイフが握られている。
逃げるオーク達の背中に向かって無数十本のナイフを投げつける。
ナイフは一本も外れる事無くオーク達の背中に刺さる。
オークは音を立てて地面に倒れた。
猛毒の塗ってあるナイフだ、多分即氏だろう。
相変わらず弱い。
暗殺者は舌打ちをしながら地面に落ちたオークの首を蹴る。
隣でもオークの倒れる音がする。
横を見ると女勇者が血まみれで立っていた。
周りは血の海になっており、肉塊と化したオークの氏骸がごろごろ転がっている。
「終わったか?」
「はい、こんなのに負けると思いますか?」
相変わらずの口調だ。
暗殺者は手に付いた血を舐めながら笑う。
女勇者は剣を軽く振り、剣に付いた血を掃った。
彼女はもう戦う気も無いようだ。
逃げて行くオークを横目で見ながら、彼女は剣を鞘にしまう。
「いいのか、殺さなくて?」
「私はあなたと違って戦闘狂ではありません」
328: 2011/12/29(木) 21:52:17.75 ID:rSLVZi+v0
暗殺者はその言葉に苦笑いを浮かべる。
どうやら全部見抜かれているようだ。
バレたからと言ってどうという事は無いのだが。
暗殺者は手に握っている数本のナイフを懐にしまい、周りを見る。
オークの姿は無く、洞窟は静まり返っている。
「そうだ、ドラゴンは―――――」
言いきる前にドラゴンは見つかった。
ドラゴンは呑気に立っていた。
彼女の近くの壁にはオークが突き刺さっている。
なんと言うか、異様な光景だった。
どうやったかは容易に想像がつくが、実際に出来るのは彼女だけだろう。
「終わりましたね」
「そうだな」
つまらなそうにそう言うと暗殺者はオークの背中に刺さったナイフを回収し始めた。
どうやら全部見抜かれているようだ。
バレたからと言ってどうという事は無いのだが。
暗殺者は手に握っている数本のナイフを懐にしまい、周りを見る。
オークの姿は無く、洞窟は静まり返っている。
「そうだ、ドラゴンは―――――」
言いきる前にドラゴンは見つかった。
ドラゴンは呑気に立っていた。
彼女の近くの壁にはオークが突き刺さっている。
なんと言うか、異様な光景だった。
どうやったかは容易に想像がつくが、実際に出来るのは彼女だけだろう。
「終わりましたね」
「そうだな」
つまらなそうにそう言うと暗殺者はオークの背中に刺さったナイフを回収し始めた。
329: 2011/12/29(木) 21:53:26.57 ID:rSLVZi+v0
女勇者「自分で回収するんですか?」
暗殺者「当たり前だ、毎回ナイフを投げっ放しにしたら金がいくらあっても足りない」
女勇者「まあ、そうですね」
ドラゴン「弱いな」
暗殺者「やっぱり強くないと面白くないよな」
勇者「終わった?」
ドラゴン「何処にいたんだ?」
勇者「お前等が戦うって言ったから岩陰で隠れてたんだよ」
女勇者「それにしてもずいぶん派手にやりましたね」
ドラゴン「そうか?」
女勇者「頭から壁に突き刺さっているのは派手以外の何なんですか」
暗殺者「いいからさっさと行くぞ、あいつ等がまた来ても迷惑だ」スタスタ
勇者「そうだな」スタスタ
女勇者「この洞窟を抜けたら武器の町ですね」スタスタ
暗殺者「そうだ、一つ聞きたいんだが金はあるよな?」スタスタ
女勇者「……多少は」スタスタ
勇者「剣って一本いくらぐらいなの?」スタスタ
暗殺者「当たり前だ、毎回ナイフを投げっ放しにしたら金がいくらあっても足りない」
女勇者「まあ、そうですね」
ドラゴン「弱いな」
暗殺者「やっぱり強くないと面白くないよな」
勇者「終わった?」
ドラゴン「何処にいたんだ?」
勇者「お前等が戦うって言ったから岩陰で隠れてたんだよ」
女勇者「それにしてもずいぶん派手にやりましたね」
ドラゴン「そうか?」
女勇者「頭から壁に突き刺さっているのは派手以外の何なんですか」
暗殺者「いいからさっさと行くぞ、あいつ等がまた来ても迷惑だ」スタスタ
勇者「そうだな」スタスタ
女勇者「この洞窟を抜けたら武器の町ですね」スタスタ
暗殺者「そうだ、一つ聞きたいんだが金はあるよな?」スタスタ
女勇者「……多少は」スタスタ
勇者「剣って一本いくらぐらいなの?」スタスタ
330: 2011/12/29(木) 21:55:40.15 ID:rSLVZi+v0
女勇者「いいのを買おうとすれば4000ゴールドほどですね」スタスタ
勇者「全然足りなくね?」スタスタ
女勇者「はい」スタスタ
勇者「いや、はいじゃなくて……」スタスタ
女勇者「なんですか?」スタスタ
勇者「買えねぇじゃん!!」スタスタ
暗殺者「おいおい、大丈夫か?」スタスタ
ドラゴン「いつもの事だ、何とかなるだろ」スタスタ
女勇者「そうですね」スタスタ
勇者「お金は何ともならねぇだろ」スタスタ
暗殺者「そろそろだぞ」スタスタ
ドラゴン「勇者、腹減った」スタスタ
勇者「じゃあまずは飯を食うか」スタスタ
ドラゴン「肉がいいぞ」スタスタ
勇者「はいはい」スタスタ
女勇者「よそでイチャイチャしてきなさい」スタスタ
勇者「絶対言うと思った」スタスタ
勇者「全然足りなくね?」スタスタ
女勇者「はい」スタスタ
勇者「いや、はいじゃなくて……」スタスタ
女勇者「なんですか?」スタスタ
勇者「買えねぇじゃん!!」スタスタ
暗殺者「おいおい、大丈夫か?」スタスタ
ドラゴン「いつもの事だ、何とかなるだろ」スタスタ
女勇者「そうですね」スタスタ
勇者「お金は何ともならねぇだろ」スタスタ
暗殺者「そろそろだぞ」スタスタ
ドラゴン「勇者、腹減った」スタスタ
勇者「じゃあまずは飯を食うか」スタスタ
ドラゴン「肉がいいぞ」スタスタ
勇者「はいはい」スタスタ
女勇者「よそでイチャイチャしてきなさい」スタスタ
勇者「絶対言うと思った」スタスタ
331: 2011/12/29(木) 21:56:49.91 ID:rSLVZi+v0
~~~~~~~~~~~~~~~~~
武器の町
勇者「本当に武器屋ばっかだな」スタスタ
女勇者「だから武器の町だと言ったじゃないですか」スタスタ
ドラゴン「まずはどうする?」スタスタ
暗殺者「酒場で情報集めのついでに昼飯食うか」スタスタ
勇者・ドラゴン「賛成」スタスタ
女勇者「言っておきますが情報収集のついでに昼食ですからね」スタスタ
ドラゴン「わかってるわかってる」スタスタ
勇者「安くていい剣売ってないかな」スタスタ
暗殺者「叶わぬ願い」スタスタ
勇者「言ってみただけだ」スタスタ
女勇者「最悪ヒノキの棒でいいんじゃないですか?」スタスタ
勇者「最悪な、最悪」スタスタ
暗殺者「奮発していいヒノキの棒でも買うか?」スタスタ
女勇者「凄いヒノキの棒を買ってもいいですよ」スタスタ
勇者「結局ヒノキの棒じゃねぇか!!」スタスタ
ドラゴン「いっそ素手でどうだ?」スタスタ
勇者「絶対嫌だ」スタスタ
武器の町
勇者「本当に武器屋ばっかだな」スタスタ
女勇者「だから武器の町だと言ったじゃないですか」スタスタ
ドラゴン「まずはどうする?」スタスタ
暗殺者「酒場で情報集めのついでに昼飯食うか」スタスタ
勇者・ドラゴン「賛成」スタスタ
女勇者「言っておきますが情報収集のついでに昼食ですからね」スタスタ
ドラゴン「わかってるわかってる」スタスタ
勇者「安くていい剣売ってないかな」スタスタ
暗殺者「叶わぬ願い」スタスタ
勇者「言ってみただけだ」スタスタ
女勇者「最悪ヒノキの棒でいいんじゃないですか?」スタスタ
勇者「最悪な、最悪」スタスタ
暗殺者「奮発していいヒノキの棒でも買うか?」スタスタ
女勇者「凄いヒノキの棒を買ってもいいですよ」スタスタ
勇者「結局ヒノキの棒じゃねぇか!!」スタスタ
ドラゴン「いっそ素手でどうだ?」スタスタ
勇者「絶対嫌だ」スタスタ
332: 2011/12/29(木) 21:57:36.61 ID:rSLVZi+v0
勇者「こんにちは」ガチャ
マスター「ちーす」
女勇者「若いマスターですね」
マスター「君いくつ、かわいいね」
勇者「ペチャパイだけどな」
女勇者「頃してあげましょうか?」
勇者「すいません」
勇者「なあ、安くていい剣売ってる場所ってあるか?」
マスター「あ、そんなの知るか」
女勇者「知らないんですか?」
マスター「知ってるよ、教えてあげよっか?」ニコニコ
勇者「氏ね、すみやかに氏ね」
マスター「男に興味は無い」
暗殺者「性格悪いな、お前」
マスター「黙れ」
勇者「こいつ女だぞ」
マスター「先言ってくれよ」ニコニコ
勇者「うぜぇ」
マスター「ちーす」
女勇者「若いマスターですね」
マスター「君いくつ、かわいいね」
勇者「ペチャパイだけどな」
女勇者「頃してあげましょうか?」
勇者「すいません」
勇者「なあ、安くていい剣売ってる場所ってあるか?」
マスター「あ、そんなの知るか」
女勇者「知らないんですか?」
マスター「知ってるよ、教えてあげよっか?」ニコニコ
勇者「氏ね、すみやかに氏ね」
マスター「男に興味は無い」
暗殺者「性格悪いな、お前」
マスター「黙れ」
勇者「こいつ女だぞ」
マスター「先言ってくれよ」ニコニコ
勇者「うぜぇ」
333: 2011/12/29(木) 22:03:06.40 ID:rSLVZi+v0
ドラゴン「飯あるか?」
マスター「こんなとこで食うより、俺と一緒にどっか食いに行かない?」
勇者「そんなんでいいのかよ」
マスター「ここは俺の店だ」
勇者「うわぁ……」
ドラゴン「一人で食ってろ」
勇者「かわいそうだな、俺が一緒に行ってやろうか、もちろんお前の奢りで」ニヤニヤ
マスター「うるさい!!」
勇者「かわいそうだな、ふられちゃって、本当にかわいそうだよ」ニヤニヤ
マスター「性格悪いな、テメェ」
勇者「お互い様だ」
ドラゴン「これがナンパなのか?」
勇者「ああ、ああいうバカは無視するのが一番いいから覚えとけ」
マスター「誰がバカだ!!」
勇者「俺の目の前にいる酒場のマスター」
マスター「こんなとこで食うより、俺と一緒にどっか食いに行かない?」
勇者「そんなんでいいのかよ」
マスター「ここは俺の店だ」
勇者「うわぁ……」
ドラゴン「一人で食ってろ」
勇者「かわいそうだな、俺が一緒に行ってやろうか、もちろんお前の奢りで」ニヤニヤ
マスター「うるさい!!」
勇者「かわいそうだな、ふられちゃって、本当にかわいそうだよ」ニヤニヤ
マスター「性格悪いな、テメェ」
勇者「お互い様だ」
ドラゴン「これがナンパなのか?」
勇者「ああ、ああいうバカは無視するのが一番いいから覚えとけ」
マスター「誰がバカだ!!」
勇者「俺の目の前にいる酒場のマスター」
334: 2011/12/29(木) 22:03:43.03 ID:rSLVZi+v0
父親「酒あるかい?」ガチャ
マスター「いらっしゃい、あるよ」イライラ
マスター「さっさとどっか行けよ」
勇者「一緒に飯行くんじゃなかったのか?」ニヤニヤ
マスター「しつこい!!」
父親「ん、勇者じゃないか」
勇者「な、なんでお前がいるんだ!?」
父親「なんでって、ここに凄い酒があるって聞いたから」
女勇者「これがあなたの父親ですか?」
勇者「あ、ああ」
ドラゴン「初めまして、お父様」
父親「え、えーと、君は?」
ドラゴン「息子さんをオレに下さい」
父親「ああ、どうぞ」
勇者「おい、勝手に話を進めんな!!」
ドラゴン「こういうのは早い方がいいだろ」
勇者「良くない!!」
マスター「いらっしゃい、あるよ」イライラ
マスター「さっさとどっか行けよ」
勇者「一緒に飯行くんじゃなかったのか?」ニヤニヤ
マスター「しつこい!!」
父親「ん、勇者じゃないか」
勇者「な、なんでお前がいるんだ!?」
父親「なんでって、ここに凄い酒があるって聞いたから」
女勇者「これがあなたの父親ですか?」
勇者「あ、ああ」
ドラゴン「初めまして、お父様」
父親「え、えーと、君は?」
ドラゴン「息子さんをオレに下さい」
父親「ああ、どうぞ」
勇者「おい、勝手に話を進めんな!!」
ドラゴン「こういうのは早い方がいいだろ」
勇者「良くない!!」
335: 2011/12/29(木) 22:04:24.58 ID:rSLVZi+v0
今日はここまで。
久々登場のお父さんです。
久々登場のお父さんです。
340: 2011/12/30(金) 21:40:28.04 ID:atmQCkLp0
勇者「つーかどうやって来た」
父親「馬車に乗ってきたけど、それがどうした?」
ドラゴン「馬車があるのか?」
勇者「あっても乗れねぇよ、金銭的に」
勇者「馬車っつっても魔物に襲われる可能性は0じゃねぇぞ」
父親「どうしても酒がほしかったんだ、仕方ないだろ」
女勇者「本当にお酒が恋人なんですね」
父親「酒のためなら氏んでもいいさ」
父親「……所で君は?」
女勇者「申し遅れました、勇者の保護者役をしております、女勇者です」
勇者「何時から俺の保護者になった」
暗殺者「勇者の上司の暗殺者だ」
勇者「お前の部下になったつもりは無い」
ドラゴン「勇者の妻のドラゴンだ」
勇者「違う」
父親「出来の悪い息子がお世話になってます」
父親「馬車に乗ってきたけど、それがどうした?」
ドラゴン「馬車があるのか?」
勇者「あっても乗れねぇよ、金銭的に」
勇者「馬車っつっても魔物に襲われる可能性は0じゃねぇぞ」
父親「どうしても酒がほしかったんだ、仕方ないだろ」
女勇者「本当にお酒が恋人なんですね」
父親「酒のためなら氏んでもいいさ」
父親「……所で君は?」
女勇者「申し遅れました、勇者の保護者役をしております、女勇者です」
勇者「何時から俺の保護者になった」
暗殺者「勇者の上司の暗殺者だ」
勇者「お前の部下になったつもりは無い」
ドラゴン「勇者の妻のドラゴンだ」
勇者「違う」
父親「出来の悪い息子がお世話になってます」
341: 2011/12/30(金) 21:42:27.87 ID:atmQCkLp0
女勇者・暗殺者「いえいえ」
勇者「お前が言うな!!」
父親「本当にお前を見ているとお前の母さんを思い出なあ……」
勇者「俺は顔を覚えてねぇけどな」
父親「会ってみたいか?」
勇者「会ったってどうしようもねぇだろ」
女勇者「私は会いたいです」
勇者「なんで?」
女勇者「あの人は私達親子をおかしくしたんですから……」
暗殺者「頃したいほどにか?」
女勇者「頃す気はありません、ただ話したいだけです」
父親「まあ、俺にとってはどうでもいいんだけど」
女勇者「自由ですね」
勇者「父さんは会いたくねぇのか?」
父親「俺にとって一番大事なのは酒と自分、それ以外は正直どうでもいい」
勇者「だろうな、で今の母さんはギャンブルと命だろ」
父親「ああ、だから結婚したんだ」
父親「お互いが自由に生き、たまに欲求は解消し合う、そんな関係が俺達にはベストだ」
勇者「お前が言うな!!」
父親「本当にお前を見ているとお前の母さんを思い出なあ……」
勇者「俺は顔を覚えてねぇけどな」
父親「会ってみたいか?」
勇者「会ったってどうしようもねぇだろ」
女勇者「私は会いたいです」
勇者「なんで?」
女勇者「あの人は私達親子をおかしくしたんですから……」
暗殺者「頃したいほどにか?」
女勇者「頃す気はありません、ただ話したいだけです」
父親「まあ、俺にとってはどうでもいいんだけど」
女勇者「自由ですね」
勇者「父さんは会いたくねぇのか?」
父親「俺にとって一番大事なのは酒と自分、それ以外は正直どうでもいい」
勇者「だろうな、で今の母さんはギャンブルと命だろ」
父親「ああ、だから結婚したんだ」
父親「お互いが自由に生き、たまに欲求は解消し合う、そんな関係が俺達にはベストだ」
342: 2011/12/30(金) 21:43:46.94 ID:atmQCkLp0
勇者「息子の前でそんな話すんな」
父親「別にいいだろ、そう言う事を知ることによって大人になっていくもんだ」
女勇者「勇者には聞いていましたが……凄いクズっぷりですね」
父親「まったく……そんな風に思ってたのか」
勇者「黙れ、仕事もやらずに一日中酒飲んでる奴を尊敬できるか」
暗殺者「奥さんは一緒じゃないのか?」
父親「さっきも言っただろ、お互いの生活には干渉しないって」
女勇者「黙って出てきたんですか?」
父親「ああ、正直あいつがどんな生活を送っているかも知らん」
ドラゴン「……凄い屑っぷりだな」
勇者「今更何言われても驚かねぇよ」
父親「ははっ、物分かりのいい息子でうれしいよ」
勇者「褒められたのに全然うれしくねぇ」
ドラゴン「なんとなく似てるな」
暗殺者「確かに何処となく似てる」
女勇者「親子ですからね」
父親「別にいいだろ、そう言う事を知ることによって大人になっていくもんだ」
女勇者「勇者には聞いていましたが……凄いクズっぷりですね」
父親「まったく……そんな風に思ってたのか」
勇者「黙れ、仕事もやらずに一日中酒飲んでる奴を尊敬できるか」
暗殺者「奥さんは一緒じゃないのか?」
父親「さっきも言っただろ、お互いの生活には干渉しないって」
女勇者「黙って出てきたんですか?」
父親「ああ、正直あいつがどんな生活を送っているかも知らん」
ドラゴン「……凄い屑っぷりだな」
勇者「今更何言われても驚かねぇよ」
父親「ははっ、物分かりのいい息子でうれしいよ」
勇者「褒められたのに全然うれしくねぇ」
ドラゴン「なんとなく似てるな」
暗殺者「確かに何処となく似てる」
女勇者「親子ですからね」
343: 2011/12/30(金) 21:45:52.59 ID:atmQCkLp0
勇者「うれしくねぇ……」
女勇者「人畜有害な所とかそっくりじゃないですか」
勇者「ダメの部分じゃねぇか!!」
父親「お前は母親似だよ」
勇者「会ったこと無い人に似てるって言われてもね」
女勇者「いつも以上に言葉にとげがありますね」
勇者「気のせいだ」
父親「まあいいか、おい、その凄い酒ってのは無いのか?」
マスター「今日は売り切れだ、明日来な」
父親「そうか、そうするよ」スタスタ
父親「勇者、頑張れよ」ガチャ
勇者「面倒臭い事が起こらないといいけど……」
女勇者「もう十分面倒臭い事に首を突っ込んでるじゃないですか」
勇者「そうだけどさ」
暗殺者「で、これからどうする?」
勇者「剣を買う」
ドラゴン「なあ、さっき言ってた安くていい剣が売ってる店って何処だ?」
マスター「ここから真っすぐ行ったところの店だ」
女勇者「人畜有害な所とかそっくりじゃないですか」
勇者「ダメの部分じゃねぇか!!」
父親「お前は母親似だよ」
勇者「会ったこと無い人に似てるって言われてもね」
女勇者「いつも以上に言葉にとげがありますね」
勇者「気のせいだ」
父親「まあいいか、おい、その凄い酒ってのは無いのか?」
マスター「今日は売り切れだ、明日来な」
父親「そうか、そうするよ」スタスタ
父親「勇者、頑張れよ」ガチャ
勇者「面倒臭い事が起こらないといいけど……」
女勇者「もう十分面倒臭い事に首を突っ込んでるじゃないですか」
勇者「そうだけどさ」
暗殺者「で、これからどうする?」
勇者「剣を買う」
ドラゴン「なあ、さっき言ってた安くていい剣が売ってる店って何処だ?」
マスター「ここから真っすぐ行ったところの店だ」
344: 2011/12/30(金) 21:47:27.70 ID:atmQCkLp0
勇者「やけに素直だな」
マスター「用が住んだらとっとと出てけ」
暗殺者「言われなくても出て行くよ」ガチャ
勇者「……」スタスタ
女勇者「どうしたんですか?」
勇者「酒のためって言ったってわざわざ来るなんておかしいと思って……」
暗殺者「酒の他にも目的があるって事か?」スタスタ
勇者「多分……」スタスタ
女勇者「そんな事私達には関係ないじゃないですか」スタスタ
ドラゴン「そうだ、それは貴様の父親の問題だろ」スタスタ
勇者「あいつは自分が良ければそれでいいって考え方だからなぁ……」スタスタ
勇者「それに俺に会いに来たって可能性もあるし」
女勇者「どういう事ですか?」スタスタ
勇者「俺達がこの町に来た時にあいつが来てるって都合が良過ぎるだろ」
女勇者「……確かにそうですね」
勇者「まあ、今は剣を買うことが最優先、あいつの事は今はいいや」スタスタ
暗殺者「調べといてやろうか?」スタスタ
勇者「出来るの?」スタスタ
345: 2011/12/30(金) 21:49:01.47 ID:atmQCkLp0
暗殺者「当たり前だ、俺は暗殺者だぞ」スタスタ
勇者「……今の所は調べなくていいよ」スタスタ
暗殺者「本当にいいのか?」スタスタ
勇者「そのうち頼むかもしれねぇ」スタスタ
暗殺者「わかった」スタスタ
ドラゴン「ここみたいだな」
勇者「こんにちは」ガチャ
武器職人「……どうも」
そこにいたのは40歳前後の渋い男だった。
勇者「剣がほしいんだけど」
武器職人「今まで使ってきた武器は?」
勇者「え?」
武器職人「お前が今まで使ってきた武器はなんだ?」
勇者「ヒノキの棒だけど」
武器職人「……帰れ」
勇者「ちょっと待て、まだ何も言ってねぇじゃん」
勇者「……今の所は調べなくていいよ」スタスタ
暗殺者「本当にいいのか?」スタスタ
勇者「そのうち頼むかもしれねぇ」スタスタ
暗殺者「わかった」スタスタ
ドラゴン「ここみたいだな」
勇者「こんにちは」ガチャ
武器職人「……どうも」
そこにいたのは40歳前後の渋い男だった。
勇者「剣がほしいんだけど」
武器職人「今まで使ってきた武器は?」
勇者「え?」
武器職人「お前が今まで使ってきた武器はなんだ?」
勇者「ヒノキの棒だけど」
武器職人「……帰れ」
勇者「ちょっと待て、まだ何も言ってねぇじゃん」
346: 2011/12/30(金) 21:50:54.37 ID:atmQCkLp0
武器職人「まともな剣も持った事無い奴に剣なんて売れるか」
勇者「……どういう事?」ヒソヒソ
女勇者「どうやら職人気質の人間のようですね」ヒソヒソ
ドラゴン「なんだそれ?」
女勇者「簡単に言えば頑固な人です」
勇者「なあ、頼むよ」
武器職人「別の所をあたりな」
勇者「……あんたの剣がいいんだ」
ドラゴン「そんな事言ってたか?」ヒソヒソ
女勇者「嘘ですよ」ヒソヒソ
武器職人「……お前の剣の腕前は?」
勇者「え?」
武器職人「どれほどの流派を習得した」
勇者「……一つも習得してない」
武器職人「そんな奴に俺の剣は売れない!!」
女勇者「見た目はこんなんですが意外と強いんですよ」
暗殺者「ああ、なんて言ったって勇者だからな」
勇者「……どういう事?」ヒソヒソ
女勇者「どうやら職人気質の人間のようですね」ヒソヒソ
ドラゴン「なんだそれ?」
女勇者「簡単に言えば頑固な人です」
勇者「なあ、頼むよ」
武器職人「別の所をあたりな」
勇者「……あんたの剣がいいんだ」
ドラゴン「そんな事言ってたか?」ヒソヒソ
女勇者「嘘ですよ」ヒソヒソ
武器職人「……お前の剣の腕前は?」
勇者「え?」
武器職人「どれほどの流派を習得した」
勇者「……一つも習得してない」
武器職人「そんな奴に俺の剣は売れない!!」
女勇者「見た目はこんなんですが意外と強いんですよ」
暗殺者「ああ、なんて言ったって勇者だからな」
347: 2011/12/30(金) 21:52:12.52 ID:atmQCkLp0
武器職人「ダメだ、お前に剣を売る気は無い」
勇者「……今日は帰る、また明日来る」スタスタ
ドラゴン「いいのか?」スタスタ
勇者「じゃあまた明日」ガチャ
勇者「下手に粘っても無駄、日をおいて着た方が成功率が高い」スタスタ
女勇者「何の情報ですか」
勇者「俺の経験」
女勇者「信憑性0ですね」
暗殺者「まあ、話し続けてても無駄だと思うし、今日は帰った方がいいだろ」
勇者「だろ、引き際ってのが大事なんだよ」
ドラゴン「面倒臭いな、交渉と言うものは」
暗殺者「だが出来れば武器になる」
勇者「とにかく宿屋を見つけようぜ」
勇者「……今日は帰る、また明日来る」スタスタ
ドラゴン「いいのか?」スタスタ
勇者「じゃあまた明日」ガチャ
勇者「下手に粘っても無駄、日をおいて着た方が成功率が高い」スタスタ
女勇者「何の情報ですか」
勇者「俺の経験」
女勇者「信憑性0ですね」
暗殺者「まあ、話し続けてても無駄だと思うし、今日は帰った方がいいだろ」
勇者「だろ、引き際ってのが大事なんだよ」
ドラゴン「面倒臭いな、交渉と言うものは」
暗殺者「だが出来れば武器になる」
勇者「とにかく宿屋を見つけようぜ」
348: 2011/12/30(金) 21:53:46.79 ID:atmQCkLp0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
路地裏
父親「……」ガサゴソ
女大臣「どうしてここにいるんですか……」
父親「女大臣さん、あなたこそなんでここに?」
女大臣「仕事です、あなたは?」
父親「凄い酒があるって聞いたんでそれを買いに来たんですよ」
女大臣「……それだけですか?」
父親「……ははっ、あなたには嘘は通用しないですよね」
父親「勇者に用があって来たんです」
女大臣「そうですか」
父親「理由は聞かないんですか?」
女大臣「相手を詮索する趣味はありませんので」
父親「そうですか」
女大臣「こんな場所にはこれから来ない方がいいですよ」
父親「どうしてですか?」
女大臣「この町に厄介な者が迷い込んでいますから」
路地裏
父親「……」ガサゴソ
女大臣「どうしてここにいるんですか……」
父親「女大臣さん、あなたこそなんでここに?」
女大臣「仕事です、あなたは?」
父親「凄い酒があるって聞いたんでそれを買いに来たんですよ」
女大臣「……それだけですか?」
父親「……ははっ、あなたには嘘は通用しないですよね」
父親「勇者に用があって来たんです」
女大臣「そうですか」
父親「理由は聞かないんですか?」
女大臣「相手を詮索する趣味はありませんので」
父親「そうですか」
女大臣「こんな場所にはこれから来ない方がいいですよ」
父親「どうしてですか?」
女大臣「この町に厄介な者が迷い込んでいますから」
351: 2011/12/31(土) 21:40:29.41 ID:5R3+4e/W0
父親「厄介な者?」
女大臣「はい、力だけを追い求める狂人です、あなたも注意した方がいいですよ」
父親「忠告ありがとうございます」
父親「それではまた」スタスタ
女大臣「……あなたは勇者様を苦しめるのが本当に好きですね」
父親「ははっ、バレていましたか」
女大臣「バレバレですよ」
父親「他人の不幸ほどうまい酒の肴は無いじゃないですか」
女大臣「やっぱりあなたは最低の屑ですね」
父親「そうかもしれませんね」
女大臣「まあ、口出しする気はありませんが……」
女大臣「私は仕事に戻ります」スタスタ
父親「はい、頑張って下さいね」
女大臣「勇者様達が何処にいるか知っていますか?」スタスタ
父親「いや、何処にいるかまでは知らないですよ」
女大臣「そうですか……」スタスタ
女大臣「急いだ方がいいですね」スタスタ
女大臣「はい、力だけを追い求める狂人です、あなたも注意した方がいいですよ」
父親「忠告ありがとうございます」
父親「それではまた」スタスタ
女大臣「……あなたは勇者様を苦しめるのが本当に好きですね」
父親「ははっ、バレていましたか」
女大臣「バレバレですよ」
父親「他人の不幸ほどうまい酒の肴は無いじゃないですか」
女大臣「やっぱりあなたは最低の屑ですね」
父親「そうかもしれませんね」
女大臣「まあ、口出しする気はありませんが……」
女大臣「私は仕事に戻ります」スタスタ
父親「はい、頑張って下さいね」
女大臣「勇者様達が何処にいるか知っていますか?」スタスタ
父親「いや、何処にいるかまでは知らないですよ」
女大臣「そうですか……」スタスタ
女大臣「急いだ方がいいですね」スタスタ
352: 2011/12/31(土) 21:45:44.86 ID:5R3+4e/W0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
夜 宿屋
勇者「どうしようかな……」
暗殺者「交渉か?」
勇者「ああ、いい方法が思いつかなくて」
暗殺者「あのおっさん頑固そうだからな」
勇者「でも凄ぇ人だと思うぞ」
女勇者「何を根拠にそんな事を言っているんですか?」
勇者「理由は無ぇよ」
女勇者「結局直感ですか」
勇者「お前直感の凄さを知らねぇな、凄ぇんだぞ」
女勇者「どうでもいいです」
暗殺者「まあ、直感なんて当てになんないしな」
勇者「じゃあ凄いおっさんじゃねぇと思うのか?」
ドラゴン「いや、あのおっさんはタダ者じゃないぞ」
暗殺者「ああ、あの人は刀を作れる数少ない職人だ」
勇者「知ってたのか」
暗殺者「ああ、有名な人だからな」
女勇者「刀とはなんですか?」
勇者「刃が片方にしかついてなくて細い独特の形をした剣だ」
勇者「斬れ味を究極まで追求したものだと鉄でも斬れる凄い剣だ」
夜 宿屋
勇者「どうしようかな……」
暗殺者「交渉か?」
勇者「ああ、いい方法が思いつかなくて」
暗殺者「あのおっさん頑固そうだからな」
勇者「でも凄ぇ人だと思うぞ」
女勇者「何を根拠にそんな事を言っているんですか?」
勇者「理由は無ぇよ」
女勇者「結局直感ですか」
勇者「お前直感の凄さを知らねぇな、凄ぇんだぞ」
女勇者「どうでもいいです」
暗殺者「まあ、直感なんて当てになんないしな」
勇者「じゃあ凄いおっさんじゃねぇと思うのか?」
ドラゴン「いや、あのおっさんはタダ者じゃないぞ」
暗殺者「ああ、あの人は刀を作れる数少ない職人だ」
勇者「知ってたのか」
暗殺者「ああ、有名な人だからな」
女勇者「刀とはなんですか?」
勇者「刃が片方にしかついてなくて細い独特の形をした剣だ」
勇者「斬れ味を究極まで追求したものだと鉄でも斬れる凄い剣だ」
353: 2011/12/31(土) 21:47:10.35 ID:5R3+4e/W0
女勇者「詳しいですね」
勇者「刀はかっこいいし好きなんだ」
女勇者「でも使いづらそうですね?」
暗殺者「勇者の戦い方にはあってると思う、刀は防御は弱いが、攻撃は最強だから」
ドラゴン「でも交渉はうまくいくのか?」
勇者「微妙だな、明日も無理かも……」
女勇者「とりあえず、私達は買い物に行ってきますね」
ドラゴン「何買うんだ?」
女勇者「私も剣を強化してもらいたいので」
勇者「そんな金あんのか?」
女勇者「私だって交渉ぐらい出来ますよ」
暗殺者「恐喝だろ」
勇者「もしくは剣を振り回して脅すかだな」
女勇者「何か言いましたか?」
勇者・暗殺者「何も言ってません」
女勇者「次言ったら肉塊にしますからね」
勇者・暗殺者「了解」
勇者「刀はかっこいいし好きなんだ」
女勇者「でも使いづらそうですね?」
暗殺者「勇者の戦い方にはあってると思う、刀は防御は弱いが、攻撃は最強だから」
ドラゴン「でも交渉はうまくいくのか?」
勇者「微妙だな、明日も無理かも……」
女勇者「とりあえず、私達は買い物に行ってきますね」
ドラゴン「何買うんだ?」
女勇者「私も剣を強化してもらいたいので」
勇者「そんな金あんのか?」
女勇者「私だって交渉ぐらい出来ますよ」
暗殺者「恐喝だろ」
勇者「もしくは剣を振り回して脅すかだな」
女勇者「何か言いましたか?」
勇者・暗殺者「何も言ってません」
女勇者「次言ったら肉塊にしますからね」
勇者・暗殺者「了解」
354: 2011/12/31(土) 21:49:37.54 ID:5R3+4e/W0
勇者「じゃあ俺は暗殺者と交渉か」
暗殺者「丸一日交渉するのか?」
勇者「無理だと思ったらさっさと帰るよ」
勇者「出来るだけ粘るけどね」
暗殺者「うまくいくといいな」
女勇者「別行動は久々ですね」
勇者「ドラゴンの村の時以来だな」
女勇者「そうですね」
勇者「暗殺者は行きたい所無いのか?」
暗殺者「別に無いな、武器もいらないし」
勇者「あ、そう」
ドラゴン「勇者、今日はどうだ?」
勇者「無理、つーか明日も明後日も無理」
女勇者「別にやってくれてもいいですよ」
勇者「なら右手に持った剣をしまってくれるかな?」
暗殺者「丸一日交渉するのか?」
勇者「無理だと思ったらさっさと帰るよ」
勇者「出来るだけ粘るけどね」
暗殺者「うまくいくといいな」
女勇者「別行動は久々ですね」
勇者「ドラゴンの村の時以来だな」
女勇者「そうですね」
勇者「暗殺者は行きたい所無いのか?」
暗殺者「別に無いな、武器もいらないし」
勇者「あ、そう」
ドラゴン「勇者、今日はどうだ?」
勇者「無理、つーか明日も明後日も無理」
女勇者「別にやってくれてもいいですよ」
勇者「なら右手に持った剣をしまってくれるかな?」
355: 2011/12/31(土) 21:51:24.88 ID:5R3+4e/W0
女勇者「何の事ですか?」ニッコリ
勇者「目が笑ってねぇ……」
暗殺者「氏んでもいいから楽しんだらどうだ?」
勇者「悪魔のささやきが聞こえるんですけど」
ドラゴン「どうする?」
勇者「絶対嫌だ」
暗殺者「ちっ、つまんないなあ……」
勇者「氏んだ理由がダサ過ぎだろ!!」
女勇者「女を抱いて氏ねたら本望じゃないんですか?」
ドラゴン「しかも美人だぞ」
暗殺者「抱いちゃえよ、さっさと抱いちゃえよ」ニヤニヤ
勇者「いつの間にか周りが敵だらけになってんだけど!!」
勇者「目が笑ってねぇ……」
暗殺者「氏んでもいいから楽しんだらどうだ?」
勇者「悪魔のささやきが聞こえるんですけど」
ドラゴン「どうする?」
勇者「絶対嫌だ」
暗殺者「ちっ、つまんないなあ……」
勇者「氏んだ理由がダサ過ぎだろ!!」
女勇者「女を抱いて氏ねたら本望じゃないんですか?」
ドラゴン「しかも美人だぞ」
暗殺者「抱いちゃえよ、さっさと抱いちゃえよ」ニヤニヤ
勇者「いつの間にか周りが敵だらけになってんだけど!!」
356: 2011/12/31(土) 21:53:18.98 ID:5R3+4e/W0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
次の日 道具屋前
女勇者「いろいろ買えましたね」スタスタ
ドラゴン「次は何処に行くんだ?」スタスタ
女勇者「武器屋ですかね」スタスタ
ドラゴン「了解」
女勇者「人通りが少ない所に来てしまいましたね」
ドラゴン「迷ったのか?」
女勇者「いえ、路地裏に来てしまっただけなので、すぐに戻れば大丈――――」
突然女勇者の後頭部に激痛が走る。
彼女は立っていようと必氏に踏ん張るが地面に倒れてしまった。
女勇者「くっ!!」
男「こいつでいいんですか?」
リーダー「ああ、目標はこいつだ、そっちのはお前等の好きにしろ」
次の日 道具屋前
女勇者「いろいろ買えましたね」スタスタ
ドラゴン「次は何処に行くんだ?」スタスタ
女勇者「武器屋ですかね」スタスタ
ドラゴン「了解」
女勇者「人通りが少ない所に来てしまいましたね」
ドラゴン「迷ったのか?」
女勇者「いえ、路地裏に来てしまっただけなので、すぐに戻れば大丈――――」
突然女勇者の後頭部に激痛が走る。
彼女は立っていようと必氏に踏ん張るが地面に倒れてしまった。
女勇者「くっ!!」
男「こいつでいいんですか?」
リーダー「ああ、目標はこいつだ、そっちのはお前等の好きにしろ」
357: 2011/12/31(土) 21:54:48.96 ID:5R3+4e/W0
男「それにしてもこいつを捕まえるだけで3000ゴールドっていい仕事ですよね」
リーダー「まったくだ、こんな楽な仕事なかなか無いぞ」
女勇者(ドラゴンが……まずい!!)
男「じゃあこっちは俺が好きにしますね」
リーダー「ああ、勝手にしろ」スタスタ
男「へへ」
女勇者(……何とか動けますね)
女勇者「気持ち悪いです……」
男「ん、なんか言ったか?」
女勇者「気持ち悪いです!!」
女勇者は叫ぶと、男の股間を蹴りあげる
男「ぐあっ!!」
男「テメェ!!」
女勇者「黙りなさい!!」
さらに追撃の拳が男の顔面をとらえる。
男「がはっ!!」
リーダー「まったくだ、こんな楽な仕事なかなか無いぞ」
女勇者(ドラゴンが……まずい!!)
男「じゃあこっちは俺が好きにしますね」
リーダー「ああ、勝手にしろ」スタスタ
男「へへ」
女勇者(……何とか動けますね)
女勇者「気持ち悪いです……」
男「ん、なんか言ったか?」
女勇者「気持ち悪いです!!」
女勇者は叫ぶと、男の股間を蹴りあげる
男「ぐあっ!!」
男「テメェ!!」
女勇者「黙りなさい!!」
さらに追撃の拳が男の顔面をとらえる。
男「がはっ!!」
358: 2011/12/31(土) 21:56:07.04 ID:5R3+4e/W0
女勇者「さっきは油断しただけです、あまり調子に乗らない方がいいですよ」
男「わ、悪かった、逃がしてくれ」
女勇者「ドラゴンをどうする気ですか?」
男「逃がしてくれ!!」
女勇者「質問に答えてください、ドラゴンをどうするつもりですか?」
男「お、俺達はあいつを捕まえてくれって頼まれただけだ」
女勇者「さっきの男は何処に行ったんですか?」
男「そ、それは言えない」
女勇者「何故ですか?」
男「ば、バラしたら俺が殺される」
女勇者は男の顔面に蹴りを入れる。
女勇者「答えなさい」
男「む、無理だ」
女勇者「言わなければ私があなたを頃しますよ」
男「……食材屋の裏にあるボロ小屋だと思う」
女勇者「わかりました」
男「わ、悪かった、逃がしてくれ」
女勇者「ドラゴンをどうする気ですか?」
男「逃がしてくれ!!」
女勇者「質問に答えてください、ドラゴンをどうするつもりですか?」
男「お、俺達はあいつを捕まえてくれって頼まれただけだ」
女勇者「さっきの男は何処に行ったんですか?」
男「そ、それは言えない」
女勇者「何故ですか?」
男「ば、バラしたら俺が殺される」
女勇者は男の顔面に蹴りを入れる。
女勇者「答えなさい」
男「む、無理だ」
女勇者「言わなければ私があなたを頃しますよ」
男「……食材屋の裏にあるボロ小屋だと思う」
女勇者「わかりました」
359: 2011/12/31(土) 21:57:21.70 ID:5R3+4e/W0
男「じゃあ逃がして―――――」
女勇者は男の腹を思いっきり蹴って気絶させる。
女勇者「とにかく勇者の所に行かなくては」フラフラ
女勇者「くっ……」ドサッ
女大臣「大丈夫ですか」スタスタ
女勇者「ど、どうしてここに?」
女大臣「血が出てますよ」
女勇者「私は大丈夫です、ただドラゴンが連れて行かれてしまいました……」
女大臣「……遅かったですか」
女勇者「ど、どういう事ですか?」
女大臣「詳しい話は後でします、今は勇者様と合流しましょう」フキフキ
女勇者「そ、そうですね」
女大臣「摑まってください」スッ
女勇者「すいません」ガシッ
女勇者は男の腹を思いっきり蹴って気絶させる。
女勇者「とにかく勇者の所に行かなくては」フラフラ
女勇者「くっ……」ドサッ
女大臣「大丈夫ですか」スタスタ
女勇者「ど、どうしてここに?」
女大臣「血が出てますよ」
女勇者「私は大丈夫です、ただドラゴンが連れて行かれてしまいました……」
女大臣「……遅かったですか」
女勇者「ど、どういう事ですか?」
女大臣「詳しい話は後でします、今は勇者様と合流しましょう」フキフキ
女勇者「そ、そうですね」
女大臣「摑まってください」スッ
女勇者「すいません」ガシッ
366: 2012/01/01(日) 11:06:34.92 ID:jZE4kb3t0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
武器屋
勇者「なあ、剣作ってくれよ、頼むよ」
武器職人「嫌だ、さっさと帰れ」
勇者「ケチだなぁ……」
暗殺者「……さすがにストレート過ぎないか?」
勇者「これくらいストレートに言った方が成功しやすいだろ」
暗殺者「恋人同士でもそんなストレートな事言わない」
武器職人「さっさと別の場所に行け」
勇者「そんな事言わないで頼むよ」
武器職人「嫌だ」
暗殺者「全然ダメだな」
勇者「……じゃあどうやったら作ってくれる?」
武器職人「俺の剣を使いこなせる人間で、しかも内面の強さも持っているなら作ってやる」
勇者「自分で言うのもなんだけど俺結構強いよ」
武器職人「……証明出来るものはあるのか?」
勇者「そんなもんねぇよ」
武器職人「ならダメだ」
暗殺者「それは俺が証明できる」
武器職人「……お前が?」
武器屋
勇者「なあ、剣作ってくれよ、頼むよ」
武器職人「嫌だ、さっさと帰れ」
勇者「ケチだなぁ……」
暗殺者「……さすがにストレート過ぎないか?」
勇者「これくらいストレートに言った方が成功しやすいだろ」
暗殺者「恋人同士でもそんなストレートな事言わない」
武器職人「さっさと別の場所に行け」
勇者「そんな事言わないで頼むよ」
武器職人「嫌だ」
暗殺者「全然ダメだな」
勇者「……じゃあどうやったら作ってくれる?」
武器職人「俺の剣を使いこなせる人間で、しかも内面の強さも持っているなら作ってやる」
勇者「自分で言うのもなんだけど俺結構強いよ」
武器職人「……証明出来るものはあるのか?」
勇者「そんなもんねぇよ」
武器職人「ならダメだ」
暗殺者「それは俺が証明できる」
武器職人「……お前が?」
367: 2012/01/01(日) 11:07:59.23 ID:jZE4kb3t0
暗殺者「こいつはあんたが思ってる二倍は強いぞ」
勇者「それって強いの?」
暗殺者「それにあんたの剣とこいつの戦闘スタイルは本当に相性がいい」
武器職人「……まあ、あんたが強いのは認めよう、だが内面の強さはどうだ?」
暗殺者「内面は……腐りきってる」
勇者「おい!!」
暗殺者「正直に言っただけだ」
武器職人「なら無理だ」
勇者「そこは嘘ついてでも正義の味方だって言ってくれよ!!」
暗殺者「そう言う所がダメなんだろ」
勇者「うるせぇ」
武器職人「わかったらさっさと帰れ」
勇者「頼むよ、マジで頼むよ」
武器職人「帰れ、お前に剣を作る気は無い」
暗殺者「一旦帰るか?」
勇者「そうするか……」
女勇者「勇者!!」ガチャ
勇者「いきなりなんだ?」
女大臣「ドラゴンがさらわれました」
勇者「女大臣!?」
勇者「それって強いの?」
暗殺者「それにあんたの剣とこいつの戦闘スタイルは本当に相性がいい」
武器職人「……まあ、あんたが強いのは認めよう、だが内面の強さはどうだ?」
暗殺者「内面は……腐りきってる」
勇者「おい!!」
暗殺者「正直に言っただけだ」
武器職人「なら無理だ」
勇者「そこは嘘ついてでも正義の味方だって言ってくれよ!!」
暗殺者「そう言う所がダメなんだろ」
勇者「うるせぇ」
武器職人「わかったらさっさと帰れ」
勇者「頼むよ、マジで頼むよ」
武器職人「帰れ、お前に剣を作る気は無い」
暗殺者「一旦帰るか?」
勇者「そうするか……」
女勇者「勇者!!」ガチャ
勇者「いきなりなんだ?」
女大臣「ドラゴンがさらわれました」
勇者「女大臣!?」
368: 2012/01/01(日) 11:09:45.57 ID:jZE4kb3t0
暗殺者「誰?」
勇者「女大臣、俺達の旅のサポートとかしてくれてる」
女大臣「あなたが暗殺者ですね、女勇者から聞きました」
暗殺者「そうか、初めまして」
女大臣「初めまして」
暗殺者「……あんたからは凄い気配を感じるな、一回頃し合ってみたい」ニッコリ
女大臣「ここで頃し合いをしますか?」
暗殺者「別にいいぞ」
女勇者「なんで頃し合う気満々なんですか」
勇者「そんな事よりドラゴンがさらわれたって何!?」
女勇者「すいません、私が油断したばっかりに……」
勇者「ドラゴンをさらったのは誰だ」
女大臣「さらっていったのは町の不良チームのボスです」
勇者「じゃあそいつを殺せばいいのか?」
女大臣「いえ、黒幕は別の人物です」
勇者「じゃあ誰だ!!」
女勇者「落ち着いて下さい」
女大臣「そいつは強さだけを追い求める狂人です」
勇者「女大臣、俺達の旅のサポートとかしてくれてる」
女大臣「あなたが暗殺者ですね、女勇者から聞きました」
暗殺者「そうか、初めまして」
女大臣「初めまして」
暗殺者「……あんたからは凄い気配を感じるな、一回頃し合ってみたい」ニッコリ
女大臣「ここで頃し合いをしますか?」
暗殺者「別にいいぞ」
女勇者「なんで頃し合う気満々なんですか」
勇者「そんな事よりドラゴンがさらわれたって何!?」
女勇者「すいません、私が油断したばっかりに……」
勇者「ドラゴンをさらったのは誰だ」
女大臣「さらっていったのは町の不良チームのボスです」
勇者「じゃあそいつを殺せばいいのか?」
女大臣「いえ、黒幕は別の人物です」
勇者「じゃあ誰だ!!」
女勇者「落ち着いて下さい」
女大臣「そいつは強さだけを追い求める狂人です」
369: 2012/01/01(日) 11:11:30.54 ID:jZE4kb3t0
勇者「名前は!!」
女勇者「だから落ち着いて下さい」
女大臣「強者です」
勇者「そいつに捕まってるんだな?」
女大臣「そうです」
勇者「ちょっと行ってくる」スタスタ
女大臣「どうする気ですか?」
勇者「そいつを頃しに行く!!」スタスタ
女勇者「待って下さい」
勇者「早くしねぇとヤベぇだろ!!」
女勇者「それはそうですが……」
暗殺者「剣も無いお前に何が出来る」
勇者「殴る」
暗殺者「一瞬で氏ぬぞ」
勇者「……でも――――――」
女勇者「だいたい強者の居場所はわかってるんですか?」
勇者「……」
勇者「女大臣……」
女勇者「だから落ち着いて下さい」
女大臣「強者です」
勇者「そいつに捕まってるんだな?」
女大臣「そうです」
勇者「ちょっと行ってくる」スタスタ
女大臣「どうする気ですか?」
勇者「そいつを頃しに行く!!」スタスタ
女勇者「待って下さい」
勇者「早くしねぇとヤベぇだろ!!」
女勇者「それはそうですが……」
暗殺者「剣も無いお前に何が出来る」
勇者「殴る」
暗殺者「一瞬で氏ぬぞ」
勇者「……でも――――――」
女勇者「だいたい強者の居場所はわかってるんですか?」
勇者「……」
勇者「女大臣……」
370: 2012/01/01(日) 11:13:20.99 ID:jZE4kb3t0
女大臣「すいませんが私は知りません」
勇者「……」
女勇者「町をしらみつぶしに探すつもりですか?」
暗殺者「そのリーダーは何処にいるんだ?」
女勇者「食材屋の裏のボロ小屋です」
暗殺者「じゃあ行ってくる」スタスタ
女勇者「私も行きます」スタスタ
勇者「俺も――――――」
暗殺者「お前は待機だ」
勇者「でも……」
武器職人「おい!!」
勇者「何だよ!!」
武器職人「持ってけ」ポイッ
勇者「……何だよこれ」パシッ
武器職人「刀だ、切れ味は俺が保証する」
勇者「どういう事だ」
武器職人「勘違いするな、終わったら返しに来いよ」
勇者「いいのか?」
勇者「……」
女勇者「町をしらみつぶしに探すつもりですか?」
暗殺者「そのリーダーは何処にいるんだ?」
女勇者「食材屋の裏のボロ小屋です」
暗殺者「じゃあ行ってくる」スタスタ
女勇者「私も行きます」スタスタ
勇者「俺も――――――」
暗殺者「お前は待機だ」
勇者「でも……」
武器職人「おい!!」
勇者「何だよ!!」
武器職人「持ってけ」ポイッ
勇者「……何だよこれ」パシッ
武器職人「刀だ、切れ味は俺が保証する」
勇者「どういう事だ」
武器職人「勘違いするな、終わったら返しに来いよ」
勇者「いいのか?」
371: 2012/01/01(日) 11:14:32.40 ID:jZE4kb3t0
武器職人「ちゃんと返しに来いよ」
暗殺者「勇者、今は待機してろ」
勇者「なんで!!」
暗殺者「お前は強者を殺せ、俺はリーダーを頃す」
女大臣「勇者様、ここは二人に任せましょう」
女勇者「勇者、仲間を信じてください」
勇者「……くさい台詞だな」
女勇者「ベタな台詞は好きなんじゃなかったですか?」
勇者「絶対帰ってこいよ」
女勇者「くさい台詞ですね」
勇者「くさい台詞が好きなんでね」
暗殺者「行くぞ」タタタッ
女勇者「はい」タタタッ
勇者「……」
勇者「強者ってのは何者なんだ?」
暗殺者「勇者、今は待機してろ」
勇者「なんで!!」
暗殺者「お前は強者を殺せ、俺はリーダーを頃す」
女大臣「勇者様、ここは二人に任せましょう」
女勇者「勇者、仲間を信じてください」
勇者「……くさい台詞だな」
女勇者「ベタな台詞は好きなんじゃなかったですか?」
勇者「絶対帰ってこいよ」
女勇者「くさい台詞ですね」
勇者「くさい台詞が好きなんでね」
暗殺者「行くぞ」タタタッ
女勇者「はい」タタタッ
勇者「……」
勇者「強者ってのは何者なんだ?」
372: 2012/01/01(日) 11:16:38.09 ID:jZE4kb3t0
女大臣「さっきも言った通り強者は善悪を問わず力だけを追い求める男です」
勇者「なんでそんなに力がほしいんだ?」
女大臣「あんな狂った人間の思考回路などわかりません」
勇者「……なんでドラゴンを?」
女大臣「ドラゴンは強力な力を秘めていますから」
勇者「そうか」
女大臣「勇者様は知らないかもしれませんがドラゴンは巨大な力の塊です」
女大臣「強者はそれを手に入れたいんでしょう」
勇者「じゃあ早くしねぇと殺されるんじゃ――――――」
女大臣「落ち着いて下さい」
勇者「……ああ、悪い」
女大臣「準備には時間がかかります、今は二人の帰りを待ちましょう」
勇者「ああ、わかってる」
勇者「なんでそんなに力がほしいんだ?」
女大臣「あんな狂った人間の思考回路などわかりません」
勇者「……なんでドラゴンを?」
女大臣「ドラゴンは強力な力を秘めていますから」
勇者「そうか」
女大臣「勇者様は知らないかもしれませんがドラゴンは巨大な力の塊です」
女大臣「強者はそれを手に入れたいんでしょう」
勇者「じゃあ早くしねぇと殺されるんじゃ――――――」
女大臣「落ち着いて下さい」
勇者「……ああ、悪い」
女大臣「準備には時間がかかります、今は二人の帰りを待ちましょう」
勇者「ああ、わかってる」
373: 2012/01/01(日) 11:18:25.66 ID:jZE4kb3t0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
女勇者「こっちです」タタタッ
暗殺者「わかった」タタタッ
女勇者「雑魚は私が処理します、リーダーはあなたが頃してください」タタタッ
暗殺者「お前がボスを殺さなくていいのか?」タタタッ
女勇者「あいつはあなたに似たタイプの人間ですからあなたの方が戦いやすいはずです」タタタッ
暗殺者「頃し屋って事か?」タタタッ
女勇者「だと思います」タタタッ
暗殺者「任せろ」タタタッ
女勇者「お願いします」タタタッ
暗殺者「あそこだな」タタタッ
女勇者「はい」タタタッ
女勇者は跳び蹴りで扉を蹴破る。
男達「なんだテメェ等!!」
女勇者「暗殺者、先に行ってください」
暗殺者「ああ」タタタッ
女勇者「氏にたくないなら逃げた方がいいですよ」
男達「調子にのってんじゃねーぞ」
女勇者「こっちです」タタタッ
暗殺者「わかった」タタタッ
女勇者「雑魚は私が処理します、リーダーはあなたが頃してください」タタタッ
暗殺者「お前がボスを殺さなくていいのか?」タタタッ
女勇者「あいつはあなたに似たタイプの人間ですからあなたの方が戦いやすいはずです」タタタッ
暗殺者「頃し屋って事か?」タタタッ
女勇者「だと思います」タタタッ
暗殺者「任せろ」タタタッ
女勇者「お願いします」タタタッ
暗殺者「あそこだな」タタタッ
女勇者「はい」タタタッ
女勇者は跳び蹴りで扉を蹴破る。
男達「なんだテメェ等!!」
女勇者「暗殺者、先に行ってください」
暗殺者「ああ」タタタッ
女勇者「氏にたくないなら逃げた方がいいですよ」
男達「調子にのってんじゃねーぞ」
379: 2012/01/02(月) 19:39:57.45 ID:Sa50PrtX0
女勇者は剣を鞘から抜くと一番近くにいた男を斬り裂く。
男の体は綺麗に二つに分かれ、鮮血が飛び散る。
それはまるで血の噴水のようだ。
鮮血が女勇者の顔を赤く染めた。
女勇者は左手で顔に付いた血を拭うと武器を構えた男達を見つめる。
その目はいつも以上の憎悪と怒りの念が込められていた。
後ろから数人の男達が近づいてきている。
遅い、とにかく遅い。
まるでのろまでドジな亀だ。
目で見なくとも相手動きがわかった。
気配だけで動きがわかる。
女勇者の右手が剣を握りしめる。
女勇者は振り向き様に剣を大きく横に薙ぎ払った。
その一撃で数人の男達が肉塊と化し、血の飛沫が辺りを赤く染める。
女勇者はそんな血の雨の中でも男達を見ていた。
彼女の顔に表情は無い。
ただ怒りと憎悪だけが込められた両目だけが彼等を見ている。
男の体は綺麗に二つに分かれ、鮮血が飛び散る。
それはまるで血の噴水のようだ。
鮮血が女勇者の顔を赤く染めた。
女勇者は左手で顔に付いた血を拭うと武器を構えた男達を見つめる。
その目はいつも以上の憎悪と怒りの念が込められていた。
後ろから数人の男達が近づいてきている。
遅い、とにかく遅い。
まるでのろまでドジな亀だ。
目で見なくとも相手動きがわかった。
気配だけで動きがわかる。
女勇者の右手が剣を握りしめる。
女勇者は振り向き様に剣を大きく横に薙ぎ払った。
その一撃で数人の男達が肉塊と化し、血の飛沫が辺りを赤く染める。
女勇者はそんな血の雨の中でも男達を見ていた。
彼女の顔に表情は無い。
ただ怒りと憎悪だけが込められた両目だけが彼等を見ている。
380: 2012/01/02(月) 19:42:54.60 ID:Sa50PrtX0
「どうしたんですか、早く私を頃したらどうですか?」
抑揚の無い、あらゆる感情の氏んだ声が部屋にこだまする。
だが男達は動けない。
動けない。
男達と女勇者の距離は5メートル。
女勇者にとってその距離は十分射程圏内だ。
彼女が前に大きく跳んだ。
たった一回の跳躍だが、それだけで男達との距離は0になる。
男達の顔は驚きと恐怖で歪んでいた。
後ろの方にいた男達は窓から逃げ出そうとしている。
普通なら逃げる者を追う気は無い。
だがあの男達は例外だ。
小金欲しさに自分の仲間をさらった人間を許す気など毛頭無い。
女勇者の剣が目の前の男達を血の噴水に変える。
深紅の血が女勇者の顔を、壁を、周りの男達を赤く染めた。
女勇者は止まらない。
彼女の剣が周りの男達を次々と切り刻む。
なめらかで無駄の無い動きだった。
とにかく一人も逃がさない。
喉元を、腹を、首を、頭を、とにかく斬りまくる。
とにかく立っている者全てをズタズタに斬り刻む。
抑揚の無い、あらゆる感情の氏んだ声が部屋にこだまする。
だが男達は動けない。
動けない。
男達と女勇者の距離は5メートル。
女勇者にとってその距離は十分射程圏内だ。
彼女が前に大きく跳んだ。
たった一回の跳躍だが、それだけで男達との距離は0になる。
男達の顔は驚きと恐怖で歪んでいた。
後ろの方にいた男達は窓から逃げ出そうとしている。
普通なら逃げる者を追う気は無い。
だがあの男達は例外だ。
小金欲しさに自分の仲間をさらった人間を許す気など毛頭無い。
女勇者の剣が目の前の男達を血の噴水に変える。
深紅の血が女勇者の顔を、壁を、周りの男達を赤く染めた。
女勇者は止まらない。
彼女の剣が周りの男達を次々と切り刻む。
なめらかで無駄の無い動きだった。
とにかく一人も逃がさない。
喉元を、腹を、首を、頭を、とにかく斬りまくる。
とにかく立っている者全てをズタズタに斬り刻む。
381: 2012/01/02(月) 19:45:06.26 ID:Sa50PrtX0
深紅の血が彼女を濡らし、全身が真っ赤に染まる。
紅く染まったその姿は正義の味方と言うよりも悪魔の様だった。
だがそれでもいい。
それで私は結構だ。
私は勇者では無い。
私は正義の味方になれるような人間でもない。
だったら悪魔でいい。
それで仲間が救えるのなら悪魔でも、狂人でも結構だ。
勇者はすでにいるのだから。
悪者を倒してお姫様を助けるのは勇者の仕事だ。
なら私の仕事は――――。
紅い悪魔が脅える男の首を刎ねる。
残り一人。
悪魔は腰がぬけて動けない男にゆっくりと近づいて行く。
男は脅えきっている。
男のズボンが濡れていた。
アンモニア臭が僅かにする。
「待て、待ってくれ、助けて――――」
だが悪魔は止まらない。
剣を大きく振りかぶる。
紅く染まったその姿は正義の味方と言うよりも悪魔の様だった。
だがそれでもいい。
それで私は結構だ。
私は勇者では無い。
私は正義の味方になれるような人間でもない。
だったら悪魔でいい。
それで仲間が救えるのなら悪魔でも、狂人でも結構だ。
勇者はすでにいるのだから。
悪者を倒してお姫様を助けるのは勇者の仕事だ。
なら私の仕事は――――。
紅い悪魔が脅える男の首を刎ねる。
残り一人。
悪魔は腰がぬけて動けない男にゆっくりと近づいて行く。
男は脅えきっている。
男のズボンが濡れていた。
アンモニア臭が僅かにする。
「待て、待ってくれ、助けて――――」
だが悪魔は止まらない。
剣を大きく振りかぶる。
382: 2012/01/02(月) 19:47:00.18 ID:Sa50PrtX0
最後の一人を叩き斬る。
幕切れはあまりにもあっさりとしていた。
彼女は近くにあった布切れで剣の血を軽く拭き取り、剣を鞘にしまう。
周りは血まみれで、普通の人間が見たら嘔吐してしまうくらいの惨状だった。
だが女勇者はいつものように無表情のまま、その肉塊を眺めている。
「ううっ」
呻き声が女勇者の耳に届く。
生き残りがいたようだ。
はたから見れば、同情に値するような状態の男は荒い呼吸で苦しんでいた。
だが女勇者の心に同情は無い。
今の彼女の心の中にあるのは怒り。
それ以外の感情は一切存在しない。
冷酷な彼女の視線に気付いたのか、男の表情が恐怖で歪む。
容赦などしない。
ブスリ、と彼女の剣が男の心臓を貫く。
その一撃で部屋は沈黙に満たされた。
幕切れはあまりにもあっさりとしていた。
彼女は近くにあった布切れで剣の血を軽く拭き取り、剣を鞘にしまう。
周りは血まみれで、普通の人間が見たら嘔吐してしまうくらいの惨状だった。
だが女勇者はいつものように無表情のまま、その肉塊を眺めている。
「ううっ」
呻き声が女勇者の耳に届く。
生き残りがいたようだ。
はたから見れば、同情に値するような状態の男は荒い呼吸で苦しんでいた。
だが女勇者の心に同情は無い。
今の彼女の心の中にあるのは怒り。
それ以外の感情は一切存在しない。
冷酷な彼女の視線に気付いたのか、男の表情が恐怖で歪む。
容赦などしない。
ブスリ、と彼女の剣が男の心臓を貫く。
その一撃で部屋は沈黙に満たされた。
383: 2012/01/02(月) 19:48:00.84 ID:Sa50PrtX0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
暗殺者「ここか?」タタタッ
リーダー「……なんだ、あの女じゃないのか」
暗殺者「誰の事だ?」
リーダー「黒髪の美人の事だよ」
暗殺者「部下から聞いたのか?」
リーダー「見なくてもわかるだろ、あんな屑が勝てるわけ無い」
暗殺者「部下を屑呼ばわりか」
リーダー「屑は屑だ、それ以外になんて表現できる」
暗殺者「……確かにそうかもな」
暗殺者「って事はお前の事も屑って呼ぶしかないな」
リーダー「それは俺が屑って事か?」
暗殺者「それ以外にどんな意味がある」
リーダー「それ以外無いよな」
暗殺者「物分かりが良くて助かる」ニッコリ
暗殺者「ここか?」タタタッ
リーダー「……なんだ、あの女じゃないのか」
暗殺者「誰の事だ?」
リーダー「黒髪の美人の事だよ」
暗殺者「部下から聞いたのか?」
リーダー「見なくてもわかるだろ、あんな屑が勝てるわけ無い」
暗殺者「部下を屑呼ばわりか」
リーダー「屑は屑だ、それ以外になんて表現できる」
暗殺者「……確かにそうかもな」
暗殺者「って事はお前の事も屑って呼ぶしかないな」
リーダー「それは俺が屑って事か?」
暗殺者「それ以外にどんな意味がある」
リーダー「それ以外無いよな」
暗殺者「物分かりが良くて助かる」ニッコリ
384: 2012/01/02(月) 19:49:18.10 ID:Sa50PrtX0
リーダー「お前面白いよ、マジで面白い」
暗殺者「そりゃどうも」
リーダー「しかも、俺と同じ匂いがする」
暗殺者「ふーん、お前みたいな暗殺者の屑と一緒にされたら俺もおしまいだな」
リーダーの右手からクナイが放たれる。
暗殺者「ずいぶん乱暴だな」
暗殺者は簡単に回避する。
リーダー「何だよ、ただのあいさつだろ」
暗殺者「言っとくけど俺はあいつみたいに優しくないぞ」
リーダー「俺だって優しくないさ」
リーダー「それにお前は最高にムカつく野郎だ、頃してやるよ」
暗殺者「奇遇だな、俺も同じことを思ってたところだ」ニッコリ
リーダー「一瞬だ、さっさと氏ね」ニッコリ
暗殺者「そりゃどうも」
リーダー「しかも、俺と同じ匂いがする」
暗殺者「ふーん、お前みたいな暗殺者の屑と一緒にされたら俺もおしまいだな」
リーダーの右手からクナイが放たれる。
暗殺者「ずいぶん乱暴だな」
暗殺者は簡単に回避する。
リーダー「何だよ、ただのあいさつだろ」
暗殺者「言っとくけど俺はあいつみたいに優しくないぞ」
リーダー「俺だって優しくないさ」
リーダー「それにお前は最高にムカつく野郎だ、頃してやるよ」
暗殺者「奇遇だな、俺も同じことを思ってたところだ」ニッコリ
リーダー「一瞬だ、さっさと氏ね」ニッコリ
389: 2012/01/04(水) 21:50:17.76 ID:vPKSS1qf0
リーダーは姿勢を低くすると、両手を袖の中に入れ、攻撃の準備を始めた。
両手から無数のクナイが放たれる。
だが暗殺者はたった一本のナイフで飛んできたクナイを全て弾き飛ばした。
そして飛んでくる最後の一本を左手で掴むと、リーダー目掛けて投げ返す。
しかしリーダーはすでにそこにはいなかった。
彼はクナイを投げた瞬間に跳躍していた。
まるでそこだけ無重力のように空を駆けている。
暗殺者がクナイを投げたのとほぼ同時に暗殺者の後ろに着地する。
無音の部屋に、トンッ、という足音だけが響いた。
軽く見積もっても7メートルは跳んでいただろう。
リーダーは素早く、暗殺者の前に回り込むと彼女の心臓をクナイで突いた。
だが暗殺者のナイフがそのクナイをはじく。
ガキン、と金属がぶつかる音がこだまする。
「避けないと、氏んじまうぞ」
そう言い、リーダーは追撃を繰り返した。
両手に持ったクナイを振り回す。
だが暗殺者はその攻撃全てを回避する。
暗殺者にとってその程度の攻撃を回避することなど容易い事だ。
390: 2012/01/04(水) 21:51:20.65 ID:vPKSS1qf0
暗殺者はほんの少しだけ後ろに下がった。
そしてリーダーの右目目掛けてナイフを突く。
もちろん暗殺者のナイフは簡単に回避される。
だがその一瞬、リーダーはナイフの動きにのみ集中し、下の注意力が全く無い。
それこそ暗殺者の仕掛けた罠だ。
相手の注意をわざと逸らす。
古典的だが、もっとも効率的な罠。
暗殺者は素早く足払いをかけ、リーダーを転ばせる。
バランスを崩したリーダーは、後ろにひっくり返るように転んだ。
足元をまったく見ていないリーダーはいとも簡単に引っ掛かってくれた。
その拍子にクナイが何本か散らばる。
暗殺者は迷わずリーダーの心臓を狙う。
右手でナイフを握りしめ、倒れた相手へ覆いかぶさるように襲いかかった。
鈍く光る銀色のナイフは真っすぐにリーダーの心臓へと進む。
ガキン、と言う金属同士がぶつかり合う音が部屋に響き渡る。
ナイフはリーダーの右手に持ったクナイとぶつかって停止していた。
そしてリーダーの右目目掛けてナイフを突く。
もちろん暗殺者のナイフは簡単に回避される。
だがその一瞬、リーダーはナイフの動きにのみ集中し、下の注意力が全く無い。
それこそ暗殺者の仕掛けた罠だ。
相手の注意をわざと逸らす。
古典的だが、もっとも効率的な罠。
暗殺者は素早く足払いをかけ、リーダーを転ばせる。
バランスを崩したリーダーは、後ろにひっくり返るように転んだ。
足元をまったく見ていないリーダーはいとも簡単に引っ掛かってくれた。
その拍子にクナイが何本か散らばる。
暗殺者は迷わずリーダーの心臓を狙う。
右手でナイフを握りしめ、倒れた相手へ覆いかぶさるように襲いかかった。
鈍く光る銀色のナイフは真っすぐにリーダーの心臓へと進む。
ガキン、と言う金属同士がぶつかり合う音が部屋に響き渡る。
ナイフはリーダーの右手に持ったクナイとぶつかって停止していた。
391: 2012/01/04(水) 21:53:26.88 ID:vPKSS1qf0
この男は一瞬で地面に落ちたクナイを拾い防御したのだ。
男が邪悪な笑顔を見せる。
言葉にしなくてもわかった。
そんな小細工で俺を殺せると思うな。
その残忍笑顔はそう言っていた。
嘲笑を含んだ嫌な笑顔だ。
苛立く笑顔だ。
リーダーの前蹴りが暗殺者の腹部に直撃する。
肺の中の空気が吐き出される感覚が彼女を襲った。
後ろに跳ばされない様に踏ん張るが、後ろに跳ばされる。
「それで殺せるわけ無いだろ、ゴミが」
リーダーは立ち上がると、そう言い放つ。
悪意の塊のような言い方は正真正銘の屑の証のような気がする。
「無様に転ばされといて何言ってんだ」
暗殺者もまた立ち上がると、そう言い放った。
こちらの言葉にもまた悪意が込められている。
男が邪悪な笑顔を見せる。
言葉にしなくてもわかった。
そんな小細工で俺を殺せると思うな。
その残忍笑顔はそう言っていた。
嘲笑を含んだ嫌な笑顔だ。
苛立く笑顔だ。
リーダーの前蹴りが暗殺者の腹部に直撃する。
肺の中の空気が吐き出される感覚が彼女を襲った。
後ろに跳ばされない様に踏ん張るが、後ろに跳ばされる。
「それで殺せるわけ無いだろ、ゴミが」
リーダーは立ち上がると、そう言い放つ。
悪意の塊のような言い方は正真正銘の屑の証のような気がする。
「無様に転ばされといて何言ってんだ」
暗殺者もまた立ち上がると、そう言い放った。
こちらの言葉にもまた悪意が込められている。
392: 2012/01/04(水) 21:55:29.58 ID:vPKSS1qf0
お互いの距離は7メートルほど。
暗殺者はナイフを、リーダーはクナイを投げる体制に入る。
投げたタイミングはほぼ同時だった。
飛び交う刃物はさながら流星群のような神秘的光景に見える。
刃物達はぶつかり合い、音をたてて地面に落ちる。
暗殺者はまるで闘牛のように真っすぐに走り出した。
落ちなかったクナイが肩や足をかするが止まらない。
ほとんどぶつかるようにリーダーの胸にナイフを突きたてる。
だがリーダーは蹴りで暗殺者の右手の軌道を変え、動かずにナイフを回避する。
その姿はまるで闘牛を派手な動きで回避するカイボーイの様だ。
暗殺者とリーダーの距離は0だった。
リーダーはほとんど予備動作も無く、暗殺者を殴った。
脇腹にリーダーの拳が突き刺さる。
暗殺者の体がビクリと痙攣した。
胃の中の物が逆流してくるような感覚が襲う。
軽く意識が遠のくが、必氏に引きとめる。
暗殺者は大きく後ろに跳んだ。
暗殺者はナイフを、リーダーはクナイを投げる体制に入る。
投げたタイミングはほぼ同時だった。
飛び交う刃物はさながら流星群のような神秘的光景に見える。
刃物達はぶつかり合い、音をたてて地面に落ちる。
暗殺者はまるで闘牛のように真っすぐに走り出した。
落ちなかったクナイが肩や足をかするが止まらない。
ほとんどぶつかるようにリーダーの胸にナイフを突きたてる。
だがリーダーは蹴りで暗殺者の右手の軌道を変え、動かずにナイフを回避する。
その姿はまるで闘牛を派手な動きで回避するカイボーイの様だ。
暗殺者とリーダーの距離は0だった。
リーダーはほとんど予備動作も無く、暗殺者を殴った。
脇腹にリーダーの拳が突き刺さる。
暗殺者の体がビクリと痙攣した。
胃の中の物が逆流してくるような感覚が襲う。
軽く意識が遠のくが、必氏に引きとめる。
暗殺者は大きく後ろに跳んだ。
393: 2012/01/04(水) 21:56:43.25 ID:vPKSS1qf0
リーダーは楽しそうに微笑み、彼女を眺めている。
相変わらずの悪意のこもった微笑み。
その姿はまるで悪魔だ。
『変わってあげましょうか?』
声が聞こえた。
ただその声は外部からの物ではない。
脳に直接語りかけてくるのだ。
『あなた一人で倒せるの?』
もう一度声が脳に響く。
その声は心底楽しそうな口ぶりだった。
『今はまだ大丈夫』
彼女はそう返事をした。
反応は無い。
それが声の返答だ。
相変わらずの悪意のこもった微笑み。
その姿はまるで悪魔だ。
『変わってあげましょうか?』
声が聞こえた。
ただその声は外部からの物ではない。
脳に直接語りかけてくるのだ。
『あなた一人で倒せるの?』
もう一度声が脳に響く。
その声は心底楽しそうな口ぶりだった。
『今はまだ大丈夫』
彼女はそう返事をした。
反応は無い。
それが声の返答だ。
394: 2012/01/04(水) 21:58:29.36 ID:vPKSS1qf0
彼女は再びナイフを構え、攻撃の姿勢をとる。
一瞬でリーダーの前まで移動した。
このまま長期戦になれば彼女に勝機は無い。
ならばこの一撃で勝負を決める。
リーダーの心臓目掛けナイフを突き出す。
クナイとナイフがぶつかり合い、火花が散った。
刃物同士がギリギリと音をたて擦れる。
普通なら間合いを取るべき場面だ。
だが彼女に退路は無い。
止められたナイフを構え直し、大きく横に振る。
とにかく一撃。
一撃当たれば勝機は生まれる。
ナイフを振り、相手を翻弄する。
とにかく相手に反撃のチャンスを与えてはならない。
その時、暗殺者はリーダーが笑っている事に気付いた。
理由はわからないのに寒気がする。
リーダーの口が僅かに動く。
何を言っているかは分からないが、何をしようとしているかはわかる。
一瞬でリーダーの前まで移動した。
このまま長期戦になれば彼女に勝機は無い。
ならばこの一撃で勝負を決める。
リーダーの心臓目掛けナイフを突き出す。
クナイとナイフがぶつかり合い、火花が散った。
刃物同士がギリギリと音をたて擦れる。
普通なら間合いを取るべき場面だ。
だが彼女に退路は無い。
止められたナイフを構え直し、大きく横に振る。
とにかく一撃。
一撃当たれば勝機は生まれる。
ナイフを振り、相手を翻弄する。
とにかく相手に反撃のチャンスを与えてはならない。
その時、暗殺者はリーダーが笑っている事に気付いた。
理由はわからないのに寒気がする。
リーダーの口が僅かに動く。
何を言っているかは分からないが、何をしようとしているかはわかる。
395: 2012/01/04(水) 21:59:30.37 ID:vPKSS1qf0
魔法。
リーダーは魔法を詠唱していた。
一瞬の静寂。
後ろに跳ぼうとするが間に合わない。
直径2メートルほどの水の球が彼女を飲み込んだ。
息が出来ずもがくが無意味だ。
「お前にはお似合いの氏に方だろ」
リーダーは汚い笑みを浮かべながら、暗殺者を眺めている。
『頼む……』
暗殺者は頭の中に語りかけた。
『こんな場面で交代?』
『こんな場面だからこそだ』
呼吸が苦しくなってきた。
意識が遠のく。
『仕方ないわね、私を楽しませて頂戴ね』
彼女は頭の中の回路を切り替えた。
頭の中の別の何かが起動する。
リーダーは魔法を詠唱していた。
一瞬の静寂。
後ろに跳ぼうとするが間に合わない。
直径2メートルほどの水の球が彼女を飲み込んだ。
息が出来ずもがくが無意味だ。
「お前にはお似合いの氏に方だろ」
リーダーは汚い笑みを浮かべながら、暗殺者を眺めている。
『頼む……』
暗殺者は頭の中に語りかけた。
『こんな場面で交代?』
『こんな場面だからこそだ』
呼吸が苦しくなってきた。
意識が遠のく。
『仕方ないわね、私を楽しませて頂戴ね』
彼女は頭の中の回路を切り替えた。
頭の中の別の何かが起動する。
396: 2012/01/04(水) 22:01:04.78 ID:vPKSS1qf0
異変を感じ取ったのは今さっきだった。
目の前の暗殺者に変化は無い。
だが何かが変化している。
言葉で言い表せない何かが変化している。
いつの間にか水の球が赤くなっていた。
リーダーがその異変に気付いた時、水の球が爆発する。
爆風は無い。
水だけを相殺されたのだ。
「あなたがリーダーね、こんにちは」
「……お前は?」
暗殺者の口調は明らかに変化している。
いや、それ以前に何か根本的な何かが違っていた。
397: 2012/01/04(水) 22:02:39.48 ID:vPKSS1qf0
彼女の右手からはおびただしい量の血が流れていた。
彼女の立っている地面には血の水たまりが出来ている。
「代償か……」
リーダーは誰に言うわけでもなく呟いた。
強力な魔法を生みだす方法は2種類存在する。
一つは自分の持つ魔力を使う方法。
もう一つは自分の体の一部を代償にして魔法を生みだす方法。
彼女は自分の血を代償に魔法を生み出したのだろう。
「そんな事はいいから戦いましょうよ」
暗殺者は楽しそうに言った。
その顔は恍惚の表情をしている。
暗殺者は左手にナイフを握ると大きく跳んだ。
そしてまるで床を走るように壁を走る。
リーダーもクナイを構え、相手の攻撃を待つ。
暗殺者は壁から跳び、リーダー目掛け、矢のように飛んで来る。
彼女の立っている地面には血の水たまりが出来ている。
「代償か……」
リーダーは誰に言うわけでもなく呟いた。
強力な魔法を生みだす方法は2種類存在する。
一つは自分の持つ魔力を使う方法。
もう一つは自分の体の一部を代償にして魔法を生みだす方法。
彼女は自分の血を代償に魔法を生み出したのだろう。
「そんな事はいいから戦いましょうよ」
暗殺者は楽しそうに言った。
その顔は恍惚の表情をしている。
暗殺者は左手にナイフを握ると大きく跳んだ。
そしてまるで床を走るように壁を走る。
リーダーもクナイを構え、相手の攻撃を待つ。
暗殺者は壁から跳び、リーダー目掛け、矢のように飛んで来る。
398: 2012/01/04(水) 22:04:22.58 ID:vPKSS1qf0
ガキィン、という金属音が響き渡った。
ナイフとクナイが擦れて火花が散る。
その時リーダーは勝利を確信していた。
右手の使えない暗殺者に攻撃手段は無い。
彼は左手でクナイを構えた。
だがその瞬間、彼の右手の二の腕に激痛が走った。
二の腕は暗殺者に噛まれていた。
尖った犬歯が二の腕に食い込み、血が溢れ出る。
彼は無理矢理に右手を振り回し暗殺者を吹き飛ばす。
ブチッ、と肉が千切れ、大量の血と共に激痛が襲う。
「あぐっ!!」
リーダーは怒りを込めた目で暗殺者の睨んだ。
彼女は彼から2メートルほど後ろの地面に立っている。
口を動かし何かを咀嚼していた。
何を咀嚼しているかなど簡単だ。
彼の二の腕を食っている。
ナイフとクナイが擦れて火花が散る。
その時リーダーは勝利を確信していた。
右手の使えない暗殺者に攻撃手段は無い。
彼は左手でクナイを構えた。
だがその瞬間、彼の右手の二の腕に激痛が走った。
二の腕は暗殺者に噛まれていた。
尖った犬歯が二の腕に食い込み、血が溢れ出る。
彼は無理矢理に右手を振り回し暗殺者を吹き飛ばす。
ブチッ、と肉が千切れ、大量の血と共に激痛が襲う。
「あぐっ!!」
リーダーは怒りを込めた目で暗殺者の睨んだ。
彼女は彼から2メートルほど後ろの地面に立っている。
口を動かし何かを咀嚼していた。
何を咀嚼しているかなど簡単だ。
彼の二の腕を食っている。
399: 2012/01/04(水) 22:05:12.61 ID:vPKSS1qf0
暗殺者は心底不味そうに肉を吐きだした。
口の周りは血で真っ赤に染まっている。
「やっぱり不味いわね、精0も不味いし、男っておいしい場所が無いのね」
暗殺者は楽しそうに微笑む。
めちゃくちゃだ。
壊れている。
それ以外の言葉が見当たらない。
「多重人格なのか?」
リーダーは問いかけた。
それ以外にあり得ない。
「ちょっと違うわ、多重人格って言うのは人格同士が同等なはずでしょ。でも私は違う。私達は同等じゃないの、私は彼女の許しが無ければ表には出てこれないの」
彼女は楽しそうに続ける。
「あの子が私を消そうと思えば私を消す事も出来るのよ」
彼女はそれだけ言うと無言で攻撃姿勢をとる。
口の周りは血で真っ赤に染まっている。
「やっぱり不味いわね、精0も不味いし、男っておいしい場所が無いのね」
暗殺者は楽しそうに微笑む。
めちゃくちゃだ。
壊れている。
それ以外の言葉が見当たらない。
「多重人格なのか?」
リーダーは問いかけた。
それ以外にあり得ない。
「ちょっと違うわ、多重人格って言うのは人格同士が同等なはずでしょ。でも私は違う。私達は同等じゃないの、私は彼女の許しが無ければ表には出てこれないの」
彼女は楽しそうに続ける。
「あの子が私を消そうと思えば私を消す事も出来るのよ」
彼女はそれだけ言うと無言で攻撃姿勢をとる。
400: 2012/01/04(水) 22:06:40.13 ID:vPKSS1qf0
彼女は蛙のような構えをする。
そして全力で跳んだ。
地面スレスレの低空飛行をしながら彼を狙っていた。
矢のように突っ込んでくる。
回避する時間は無い。
リーダーは持てるだけのクナイを投げつけた。
とにかく近づかれたくない。
だが彼女は避けなければ、防御もしなかった。
真正面からクナイの雨に突っ込む。
クナイが体に突き刺さり、血が飛び散る。
しかしクナイはどれも急所に当たっていなかった。
避ける間もなく暗殺者のナイフが彼の右足を斬り裂く。
「あ、がァァァァァァァ!!」
声を上げ地面に倒れる。
立ち上がる事も出来ない。
「あら、もう勃てないの?」
いつの間にか彼女が目の前に立っていた。
そして全力で跳んだ。
地面スレスレの低空飛行をしながら彼を狙っていた。
矢のように突っ込んでくる。
回避する時間は無い。
リーダーは持てるだけのクナイを投げつけた。
とにかく近づかれたくない。
だが彼女は避けなければ、防御もしなかった。
真正面からクナイの雨に突っ込む。
クナイが体に突き刺さり、血が飛び散る。
しかしクナイはどれも急所に当たっていなかった。
避ける間もなく暗殺者のナイフが彼の右足を斬り裂く。
「あ、がァァァァァァァ!!」
声を上げ地面に倒れる。
立ち上がる事も出来ない。
「あら、もう勃てないの?」
いつの間にか彼女が目の前に立っていた。
401: 2012/01/04(水) 22:07:53.90 ID:vPKSS1qf0
肩や腕にはクナイが突き刺さっている。
血まみれの女性はにこやかに笑いかけてきた。
髪を掴まれ、無理矢理に立たされる。
足からはおびただしい量の血が溢れ出ている。
「そんなんじゃ私をイかせるどころか濡らすことだって出来ないわよ」
そんな言葉を言いながら左足にナイフを突き刺す。
やはりその顔は恍惚の表情をしていた。
「え、これから面白くなるのに、仕方ないわね」
彼女は残念そうな声を上げた。
そして彼女は目を閉じる。
血まみれの女性はにこやかに笑いかけてきた。
髪を掴まれ、無理矢理に立たされる。
足からはおびただしい量の血が溢れ出ている。
「そんなんじゃ私をイかせるどころか濡らすことだって出来ないわよ」
そんな言葉を言いながら左足にナイフを突き刺す。
やはりその顔は恍惚の表情をしていた。
「え、これから面白くなるのに、仕方ないわね」
彼女は残念そうな声を上げた。
そして彼女は目を閉じる。
402: 2012/01/04(水) 22:08:57.65 ID:vPKSS1qf0
暗殺者「ドラゴンは何処にいる」
リーダー「ちょ、ちょっと待ってくれ」
暗殺者「何を待つんだ」
暗殺者「何ならまた交代しようか?」
リーダー「わ、わかった、言うから俺の質問に答えてくれ!!」
暗殺者「……わかった」
リーダー「あいつは何者だ!!」
暗殺者「俺の中にいるもう一つの人格だ」
暗殺者「あいつに教えてもらってただろ」
リーダー「……」
暗殺者「じゃあさっさと話せ」
リーダー「多分武器屋の裏の家だ」
暗殺者「本当だな」
リーダー「あ、ああ」
暗殺者「私の出番ね」
リーダー「お、おい!!」
リーダー「ちょ、ちょっと待ってくれ」
暗殺者「何を待つんだ」
暗殺者「何ならまた交代しようか?」
リーダー「わ、わかった、言うから俺の質問に答えてくれ!!」
暗殺者「……わかった」
リーダー「あいつは何者だ!!」
暗殺者「俺の中にいるもう一つの人格だ」
暗殺者「あいつに教えてもらってただろ」
リーダー「……」
暗殺者「じゃあさっさと話せ」
リーダー「多分武器屋の裏の家だ」
暗殺者「本当だな」
リーダー「あ、ああ」
暗殺者「私の出番ね」
リーダー「お、おい!!」
403: 2012/01/04(水) 22:10:37.86 ID:vPKSS1qf0
暗殺者「足って二本もいらないわよね」
リーダー「ちゃ、ちゃんとしゃべっただろ!!」
暗殺者「さっきも言ったでしょ、まだ私は濡れてもいないのよ」
リーダー「ひ……」」
暗殺者「時間が無いからさっさと頃すわね」
暗殺者「もっと楽しみたかったわね……」
暗殺者はナイフを胸に突き刺す。
リーダー「あ、ああ……」ガクン
暗殺者「次はもっと遊ばせてよ」
暗殺者「わかってる」
暗殺者「……」スタスタ
女勇者「終わりましたか?」
リーダー「ちゃ、ちゃんとしゃべっただろ!!」
暗殺者「さっきも言ったでしょ、まだ私は濡れてもいないのよ」
リーダー「ひ……」」
暗殺者「時間が無いからさっさと頃すわね」
暗殺者「もっと楽しみたかったわね……」
暗殺者はナイフを胸に突き刺す。
リーダー「あ、ああ……」ガクン
暗殺者「次はもっと遊ばせてよ」
暗殺者「わかってる」
暗殺者「……」スタスタ
女勇者「終わりましたか?」
404: 2012/01/04(水) 22:15:25.22 ID:vPKSS1qf0
※補足
魔法について
簡単に説明しましたが魔法は二種類あり魔力を使うタイプと自分の体を使うタイプに分かれます。
自分の体を使うタイプは代償と呼ばれ、血、皮膚、肉などの部位を媒体に魔法を発生させます。
当然大きな魔法には大量の代償が必要となるため、下手をすれば氏にます。
生まれつき魔力は決まっており、成長する事も無いので、代償は魔力の少ない人たちが多く利用します。
魔法について
簡単に説明しましたが魔法は二種類あり魔力を使うタイプと自分の体を使うタイプに分かれます。
自分の体を使うタイプは代償と呼ばれ、血、皮膚、肉などの部位を媒体に魔法を発生させます。
当然大きな魔法には大量の代償が必要となるため、下手をすれば氏にます。
生まれつき魔力は決まっており、成長する事も無いので、代償は魔力の少ない人たちが多く利用します。
413: 2012/01/06(金) 21:51:08.77 ID:0BV2hD2Q0
暗殺者「ああ、終わったよ」
女勇者「頃したんですか?」
暗殺者「その辺に転がってる」
暗殺者「お前も派手にやったよな」
女勇者「仕方のない事です」
女勇者「傷を塞いでおきましょうか?」
暗殺者「いや、大丈夫だ」
女勇者「そうですか」
暗殺者「それにしても、勇者のやる事じゃないよな」チラッ
暗殺者「皆頃しか?」
女勇者「はい」
暗殺者「ずいぶん派手にやったな」
女勇者「数が多かったんです」
女勇者「それに私は勇者ではありません」
暗殺者「ああ、そうだったな」
女勇者「で、場所はどこですか?」
暗殺者「武器屋の裏の家だってさ」
女勇者「頃したんですか?」
暗殺者「その辺に転がってる」
暗殺者「お前も派手にやったよな」
女勇者「仕方のない事です」
女勇者「傷を塞いでおきましょうか?」
暗殺者「いや、大丈夫だ」
女勇者「そうですか」
暗殺者「それにしても、勇者のやる事じゃないよな」チラッ
暗殺者「皆頃しか?」
女勇者「はい」
暗殺者「ずいぶん派手にやったな」
女勇者「数が多かったんです」
女勇者「それに私は勇者ではありません」
暗殺者「ああ、そうだったな」
女勇者「で、場所はどこですか?」
暗殺者「武器屋の裏の家だってさ」
414: 2012/01/06(金) 21:51:43.73 ID:0BV2hD2Q0
女勇者「私達の出番はここまでですね」
暗殺者「ああ、そうだな」
暗殺者「ここはどうする?」
女勇者「女大臣に頼んでおけば片付けてくれます」
暗殺者「そうか」
女勇者「行きますよ、勇者が待ってますから」スタスタ
暗殺者「そうだな、こっからはあいつの仕事だ」スタスタ
女勇者「で、あれは誰ですか?」
暗殺者「聞いてたのか?」
女勇者「はい、少しですが」
暗殺者「……後でしっかり話す」
女勇者「そうしてください」
暗殺者「ああ、そうだな」
暗殺者「ここはどうする?」
女勇者「女大臣に頼んでおけば片付けてくれます」
暗殺者「そうか」
女勇者「行きますよ、勇者が待ってますから」スタスタ
暗殺者「そうだな、こっからはあいつの仕事だ」スタスタ
女勇者「で、あれは誰ですか?」
暗殺者「聞いてたのか?」
女勇者「はい、少しですが」
暗殺者「……後でしっかり話す」
女勇者「そうしてください」
415: 2012/01/06(金) 21:53:14.03 ID:0BV2hD2Q0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
武器屋
暗殺者「ただいま」ガチャ
勇者「勝ったのか?」
暗殺者「ああ」
女勇者「皆頃しですが」
勇者「そうか」
女勇者「ずいぶん頭が冷えたようですね」
勇者「……さっきは悪かった」
暗殺者「謝る事じゃない」
女大臣「場所は何処ですか?」
女勇者「武器屋の裏の家です」
勇者「って事はここの裏って事?」
女勇者「そう言う事です」
武器職人「ずいぶん近くだな」
暗殺者「後、悪いんだが後処理頼めるか?」
女大臣「安心してください、すでに後処理は始めてます」
女勇者「仕事が早いですね」
女大臣「大臣ですから」
武器屋
暗殺者「ただいま」ガチャ
勇者「勝ったのか?」
暗殺者「ああ」
女勇者「皆頃しですが」
勇者「そうか」
女勇者「ずいぶん頭が冷えたようですね」
勇者「……さっきは悪かった」
暗殺者「謝る事じゃない」
女大臣「場所は何処ですか?」
女勇者「武器屋の裏の家です」
勇者「って事はここの裏って事?」
女勇者「そう言う事です」
武器職人「ずいぶん近くだな」
暗殺者「後、悪いんだが後処理頼めるか?」
女大臣「安心してください、すでに後処理は始めてます」
女勇者「仕事が早いですね」
女大臣「大臣ですから」
416: 2012/01/06(金) 21:54:36.67 ID:0BV2hD2Q0
勇者「じゃあ行ってくる」
武器職人「ちゃんと持って帰ってこいよ」
女勇者「氏んだら許しませんよ」
勇者「わかってる」
暗殺者「氏ぬな、それだけだ」
勇者「わかってる」
女大臣「頑張ってくださいね」
勇者「ああ」
勇者「じゃあ」ガチャ
女勇者「……で、何者なんですか、強者とは」
女大臣「前に言ったとおりです」
暗殺者「なんか隠してるだろ」
女大臣「……さすがですね」
暗殺者「嘘には敏感なんでね」
女大臣「強者は私の知った人物です」
女勇者「……知った人物?」
女大臣「はい、私の兄弟子にあたる人物です」
武器職人「ちゃんと持って帰ってこいよ」
女勇者「氏んだら許しませんよ」
勇者「わかってる」
暗殺者「氏ぬな、それだけだ」
勇者「わかってる」
女大臣「頑張ってくださいね」
勇者「ああ」
勇者「じゃあ」ガチャ
女勇者「……で、何者なんですか、強者とは」
女大臣「前に言ったとおりです」
暗殺者「なんか隠してるだろ」
女大臣「……さすがですね」
暗殺者「嘘には敏感なんでね」
女大臣「強者は私の知った人物です」
女勇者「……知った人物?」
女大臣「はい、私の兄弟子にあたる人物です」
417: 2012/01/06(金) 21:55:42.89 ID:0BV2hD2Q0
武器職人「なんでその事をあいつに教えなかったんだ?」
女大臣「全ての情報が武器になるとは限りません」
女大臣「それにこの情報を知った所で勇者様が有利になる訳ではありません」
暗殺者「勇者に迷いが生まれないようにって訳か」
女大臣「その通りです」
暗殺者「凄いなあんた、大臣やってるのがもったいないくらいだ」
女大臣「過大評価ですよ」
女大臣「あの方は力を追い求めるような人間では無い人間でした……」
女勇者「人間なんてすぐに変わってしまうものです」
暗殺者「どうしてそうなったかは知ってんのか?」
女大臣「ある程度は知っています」
暗殺者「あ、そう」
女大臣「聞かないんですか?」
暗殺者「聞いたところで意味は無いだろ」
女大臣「そう……ですね」
女大臣「全ての情報が武器になるとは限りません」
女大臣「それにこの情報を知った所で勇者様が有利になる訳ではありません」
暗殺者「勇者に迷いが生まれないようにって訳か」
女大臣「その通りです」
暗殺者「凄いなあんた、大臣やってるのがもったいないくらいだ」
女大臣「過大評価ですよ」
女大臣「あの方は力を追い求めるような人間では無い人間でした……」
女勇者「人間なんてすぐに変わってしまうものです」
暗殺者「どうしてそうなったかは知ってんのか?」
女大臣「ある程度は知っています」
暗殺者「あ、そう」
女大臣「聞かないんですか?」
暗殺者「聞いたところで意味は無いだろ」
女大臣「そう……ですね」
418: 2012/01/06(金) 22:00:19.75 ID:0BV2hD2Q0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
勇者「……」スタスタ
強者「……」
そこには黒い服を着た白髪の男が立っていた。
勇者「お前が強者か?」
強者「いかにも、貴公が勇者か?」
勇者「ああ」
強者「ほう、想像とは違う男だったか……」
勇者「ドラゴンは何処だ」
強者「心配するな、まだ何もしとらん」
勇者「何処だって聞いてんだ」
強者「屋根裏部屋だ」
勇者「素直に返す気は……無いよな」
強者「その通りだ、それでは何のためにさらってきたのかわからんだろう」
勇者「そうだよな、わかるよ」
強者「何がだ?」
勇者「あんたの言い分もほんのちょっとだけわかる、強さを追求するってのは大切だ」
勇者「……」スタスタ
強者「……」
そこには黒い服を着た白髪の男が立っていた。
勇者「お前が強者か?」
強者「いかにも、貴公が勇者か?」
勇者「ああ」
強者「ほう、想像とは違う男だったか……」
勇者「ドラゴンは何処だ」
強者「心配するな、まだ何もしとらん」
勇者「何処だって聞いてんだ」
強者「屋根裏部屋だ」
勇者「素直に返す気は……無いよな」
強者「その通りだ、それでは何のためにさらってきたのかわからんだろう」
勇者「そうだよな、わかるよ」
強者「何がだ?」
勇者「あんたの言い分もほんのちょっとだけわかる、強さを追求するってのは大切だ」
419: 2012/01/06(金) 22:01:34.11 ID:0BV2hD2Q0
強者「……貴公に俄然興味がわいてきた」
勇者「あんたは自分のために力を得るようなタイプには見えねぇしな」
強者「……」
強者「貴公は力を得たくは無いのか?」
勇者「他人を犠牲に力を得るってのも有りだろ思う、けどそれに俺の仲間を使うんならそれを止める」
強者「全くの他人ならいいのか?」
勇者「俺の知ってる人間じゃないなら勝手にやってくれ」
強者「外道だな、貴公は」
勇者「お互い様だ」
強者「だがドラゴンを返す気は毛頭無い」
勇者「だろうな」
強者「お互い、剣で語り合おうではないか」
強者は黒色の剣を抜く。
勇者「そうだな、それしかないよな」
勇者もまた、刀を抜く。
勇者「あんたは自分のために力を得るようなタイプには見えねぇしな」
強者「……」
強者「貴公は力を得たくは無いのか?」
勇者「他人を犠牲に力を得るってのも有りだろ思う、けどそれに俺の仲間を使うんならそれを止める」
強者「全くの他人ならいいのか?」
勇者「俺の知ってる人間じゃないなら勝手にやってくれ」
強者「外道だな、貴公は」
勇者「お互い様だ」
強者「だがドラゴンを返す気は毛頭無い」
勇者「だろうな」
強者「お互い、剣で語り合おうではないか」
強者は黒色の剣を抜く。
勇者「そうだな、それしかないよな」
勇者もまた、刀を抜く。
424: 2012/01/07(土) 21:53:06.86 ID:JqQuSLES0
勇者と強者は同時に走り出す。
二人とも姿勢を低くし、攻撃態勢に入った。
お互いに頭の中を戦闘用に切り替える。
無駄な事を何も考えず、戦う事だけに集中した脳に。
勇者の刀と強者の剣が激突した。
金属音と共に火花が散った。
お互いの顔が近づく。
お互いに笑ってはいるが目は獣そのものだ。
奥歯がギリギリと鳴っているのがわかる。
膝も笑っていた。
一瞬でも気を抜けば氏ぬ。
直感でそう感じた。
つばぜり合いの状態で二人の体が停止する。
一瞬の停止。
一瞬の静寂。
だが次の瞬間にはまた火花を散らしながら剣と刀が激突する。
防御しては攻撃する、を何度も繰り返す。
一瞬の油断もミスも許されない。
お互いに精神をぎりぎりまで集中させた戦い。
その姿はまさに獣同士の喰い合いだった。
「ははは、面白い、やはり貴公は面白いぞ!!」
つばぜり合いの状態で強者が言い放つ。
顔は無邪気な子供の笑顔のようだ。
二人とも姿勢を低くし、攻撃態勢に入った。
お互いに頭の中を戦闘用に切り替える。
無駄な事を何も考えず、戦う事だけに集中した脳に。
勇者の刀と強者の剣が激突した。
金属音と共に火花が散った。
お互いの顔が近づく。
お互いに笑ってはいるが目は獣そのものだ。
奥歯がギリギリと鳴っているのがわかる。
膝も笑っていた。
一瞬でも気を抜けば氏ぬ。
直感でそう感じた。
つばぜり合いの状態で二人の体が停止する。
一瞬の停止。
一瞬の静寂。
だが次の瞬間にはまた火花を散らしながら剣と刀が激突する。
防御しては攻撃する、を何度も繰り返す。
一瞬の油断もミスも許されない。
お互いに精神をぎりぎりまで集中させた戦い。
その姿はまさに獣同士の喰い合いだった。
「ははは、面白い、やはり貴公は面白いぞ!!」
つばぜり合いの状態で強者が言い放つ。
顔は無邪気な子供の笑顔のようだ。
425: 2012/01/07(土) 21:54:35.34 ID:JqQuSLES0
この男にとって戦いは生きている証なのだろう。
勇者はそう感じていた。
「あんたも十分面白ぇよ」
勇者は相手の目を見てそう言い返した。
剣と刀が擦れ合い音をたてる。
自然と右手に力が入った。
さらに相手に近づく。
自然と笑顔がこぼれた。
邪悪で心底楽しそうな笑顔。
強敵と戦える事。
自分よりも強い相手と戦える事がうれしい。
強者の剣に弾かれるように後ろに吹き飛ぶ。
勇者は2メートルほど離れた場所に着地した。
態勢はほとんど崩れない。
勇者は刀を両手で構え直すと、強者の方を見た。
楽しいそうに。
本当に楽しそうに。
強者は右手に黒い剣を握りしめ笑っていた。
彼もまたこの戦いを心底楽しんでいるのだ。
一瞬の隙が命取りになると言う極限状態が二人の何かを猛烈に刺激している。
心が、体が、何かが燃えていた。
先に仕掛けたのは勇者だった。
勇者はそう感じていた。
「あんたも十分面白ぇよ」
勇者は相手の目を見てそう言い返した。
剣と刀が擦れ合い音をたてる。
自然と右手に力が入った。
さらに相手に近づく。
自然と笑顔がこぼれた。
邪悪で心底楽しそうな笑顔。
強敵と戦える事。
自分よりも強い相手と戦える事がうれしい。
強者の剣に弾かれるように後ろに吹き飛ぶ。
勇者は2メートルほど離れた場所に着地した。
態勢はほとんど崩れない。
勇者は刀を両手で構え直すと、強者の方を見た。
楽しいそうに。
本当に楽しそうに。
強者は右手に黒い剣を握りしめ笑っていた。
彼もまたこの戦いを心底楽しんでいるのだ。
一瞬の隙が命取りになると言う極限状態が二人の何かを猛烈に刺激している。
心が、体が、何かが燃えていた。
先に仕掛けたのは勇者だった。
426: 2012/01/07(土) 21:56:31.42 ID:JqQuSLES0
一瞬で強者との距離を無くし、剣を振り下ろす。
ガキィン、と言う音が炸裂する。
強者の剣が勇者の刀を止めていた。
強者は刀を弾くと勇者の懐に飛び込む。
決して素早いわけではない。
だが隙が全く無い。
逃げられない。
そう感じた勇者はとっさに刀を盾にした。
金属同士がぶつかる音と共に刀を持つ手に衝撃が走る。
予想以上の衝撃に手が痺れた。
あまりの衝撃に僅かに後ずさりしてしまう。
強者の攻撃は止まらない。
姿勢を低くすると、恐ろしい速さで突進してくる。
その姿は獲物を狙う肉食獣の様だ。
勇者は刀を構え直すと、大きく横に薙ぎ払った。
僅かに衝撃波が起こり、砂煙がまき上がる。
だが強者はそこにはいない。
勇者はとっさに周りを見渡した。
それらしき姿は無い。
だが次の瞬間、勇者は右足の鋭い痛みで膝をついていた。
見なくても血が出ているのがわかる。
太もも辺りから出た血が足を伝いゆっくりと地面に落ちる。
ガキィン、と言う音が炸裂する。
強者の剣が勇者の刀を止めていた。
強者は刀を弾くと勇者の懐に飛び込む。
決して素早いわけではない。
だが隙が全く無い。
逃げられない。
そう感じた勇者はとっさに刀を盾にした。
金属同士がぶつかる音と共に刀を持つ手に衝撃が走る。
予想以上の衝撃に手が痺れた。
あまりの衝撃に僅かに後ずさりしてしまう。
強者の攻撃は止まらない。
姿勢を低くすると、恐ろしい速さで突進してくる。
その姿は獲物を狙う肉食獣の様だ。
勇者は刀を構え直すと、大きく横に薙ぎ払った。
僅かに衝撃波が起こり、砂煙がまき上がる。
だが強者はそこにはいない。
勇者はとっさに周りを見渡した。
それらしき姿は無い。
だが次の瞬間、勇者は右足の鋭い痛みで膝をついていた。
見なくても血が出ているのがわかる。
太もも辺りから出た血が足を伝いゆっくりと地面に落ちる。
427: 2012/01/07(土) 21:58:18.39 ID:JqQuSLES0
理由は簡単。
斬られたのだ。
勇者が刀を横に薙ぎ払った瞬間に後ろに回られていた。
速い。
勇者が出会ってきた中で最も速いかもしれない。
そう感じるほど速い。
奥歯を噛み締め、踏ん張る。
だが足に力が入らない。
血が絶え間なく傷口から流れ出ていた。
傷は深い。
いつの間にか、強者が目の前に立っていた。
右手に持った剣からは血が垂れている。
勇者はとっさに後ろに跳んで距離を置く。
着地した時に態勢が僅かに崩れた。
それでも刀を構え直し、攻撃の準備をする。
「ほう、まだ目が氏んでおらぬか、やはり我の見込んだ通りだ!!」
強者は楽しそうにそう叫んだ。
残虐で、邪悪な笑顔。
顔には勇者の血が数滴飛び散っている。
斬られたのだ。
勇者が刀を横に薙ぎ払った瞬間に後ろに回られていた。
速い。
勇者が出会ってきた中で最も速いかもしれない。
そう感じるほど速い。
奥歯を噛み締め、踏ん張る。
だが足に力が入らない。
血が絶え間なく傷口から流れ出ていた。
傷は深い。
いつの間にか、強者が目の前に立っていた。
右手に持った剣からは血が垂れている。
勇者はとっさに後ろに跳んで距離を置く。
着地した時に態勢が僅かに崩れた。
それでも刀を構え直し、攻撃の準備をする。
「ほう、まだ目が氏んでおらぬか、やはり我の見込んだ通りだ!!」
強者は楽しそうにそう叫んだ。
残虐で、邪悪な笑顔。
顔には勇者の血が数滴飛び散っている。
428: 2012/01/07(土) 22:00:15.16 ID:JqQuSLES0
強者は剣を両手で構えた。
来る。
そう分かっているのに体の反応が間に合わない。
ゴウッ、と言う音が聞こえた。
強者は勇者目掛けて跳んでいた。
助走も無いのに、さっきよりも速い。
体が強張るのがわかる。
恐怖が彼の体を支配している。
勇者は動かない体を強引に動かし、刀を構え直した。
強者の攻撃に備える。
真正面からぶつかれば足に怪我を負っている彼に勝ち目は無い。
ならば……受け止めるのではなく受け流せばいい。
勇者は構えを微妙に変える。
刀の角度を調整し強者とぶつかる。
今まで以上に剣と刀が擦れる音がした。
力が流れて行くのが感覚でわかる。
力を左へと受け流し、右足にかかる負担を減らす。
次の瞬間、勇者は強者目掛けて刀を突き出した。
隙を極限まで少なくし、今の自分の出せる最速で突く。
ブスリ、と刀が肉に刺さる感覚。
刀は強者の左肩を貫いていた。
左肩からはドス黒い何かが溢れ出ている。
ドス黒い何かはもはや人間とはかけ離れた物体のように見える。
いや、実際人間とはかけ離れた物だ。
今になって自分の戦っている相手が人間ではないと自覚した。
「血も通ってねぇのか」
「我が人間だったのは昔の話だ」
強者はそう言った。
口調は今までと変わらないのに、寂しそうに聞こえた。
彼は剣を大きく縦に振り下ろす。
来る。
そう分かっているのに体の反応が間に合わない。
ゴウッ、と言う音が聞こえた。
強者は勇者目掛けて跳んでいた。
助走も無いのに、さっきよりも速い。
体が強張るのがわかる。
恐怖が彼の体を支配している。
勇者は動かない体を強引に動かし、刀を構え直した。
強者の攻撃に備える。
真正面からぶつかれば足に怪我を負っている彼に勝ち目は無い。
ならば……受け止めるのではなく受け流せばいい。
勇者は構えを微妙に変える。
刀の角度を調整し強者とぶつかる。
今まで以上に剣と刀が擦れる音がした。
力が流れて行くのが感覚でわかる。
力を左へと受け流し、右足にかかる負担を減らす。
次の瞬間、勇者は強者目掛けて刀を突き出した。
隙を極限まで少なくし、今の自分の出せる最速で突く。
ブスリ、と刀が肉に刺さる感覚。
刀は強者の左肩を貫いていた。
左肩からはドス黒い何かが溢れ出ている。
ドス黒い何かはもはや人間とはかけ離れた物体のように見える。
いや、実際人間とはかけ離れた物だ。
今になって自分の戦っている相手が人間ではないと自覚した。
「血も通ってねぇのか」
「我が人間だったのは昔の話だ」
強者はそう言った。
口調は今までと変わらないのに、寂しそうに聞こえた。
彼は剣を大きく縦に振り下ろす。
429: 2012/01/07(土) 22:02:37.24 ID:JqQuSLES0
だが勇者はそれを素早く回避した。
だが服の左肩が僅かに破れ、血が出る。
これ以上血を流すのは危険だ。
すでに右足の感覚が無くなりつつあった。
勇者は刀を強く握り、後ろに跳ぼうとする強者に追撃をする。
チャンスはここしかない。
そう自分の心に言い聞かせる。
後ろに跳ぶ強者に向かって跳んだ。
強者に向かって刀を大きく縦に振る。
刀は空を斬り、強者の首を斬り裂こうとする。
だがガキィン、と言う音と共に刀が止められた。
火花が飛び散り、得物同士が擦れてギリギリと音をたてる。
強者がとっさに剣で防御したのだ。
だが勇者は止まらない。
ここで引き下がるわけにはいかない。
強者の脇腹目掛け左足で蹴りを入れる。
ドゴッ、と鈍い音が聞こえた。
だが強者に足が当たった瞬間、勇者の脇腹にも痛みが走る。
強者も勇者の脇腹に蹴りを入れていたのだ。
だが服の左肩が僅かに破れ、血が出る。
これ以上血を流すのは危険だ。
すでに右足の感覚が無くなりつつあった。
勇者は刀を強く握り、後ろに跳ぼうとする強者に追撃をする。
チャンスはここしかない。
そう自分の心に言い聞かせる。
後ろに跳ぶ強者に向かって跳んだ。
強者に向かって刀を大きく縦に振る。
刀は空を斬り、強者の首を斬り裂こうとする。
だがガキィン、と言う音と共に刀が止められた。
火花が飛び散り、得物同士が擦れてギリギリと音をたてる。
強者がとっさに剣で防御したのだ。
だが勇者は止まらない。
ここで引き下がるわけにはいかない。
強者の脇腹目掛け左足で蹴りを入れる。
ドゴッ、と鈍い音が聞こえた。
だが強者に足が当たった瞬間、勇者の脇腹にも痛みが走る。
強者も勇者の脇腹に蹴りを入れていたのだ。
430: 2012/01/07(土) 22:04:22.88 ID:JqQuSLES0
胃の中の物が逆流しそうになる。
お互いに吹き飛び、地面に転がった。
「貴公の強さはこんなものではなかろう」
強者は立ち上がり、剣を構える。
左腕はドス黒い液体に染まっていた。
「あんたも本気で来いよ」
勇者も立ち上がろうとする。
右足が斬られたせいでうまくバランスが保てない。
だが痛みに耐え、立ち上がる。
刀を握り直し、強者に突っ込んだ。
ここまでくれば小細工など無用。
正面から正々堂々斬り込む。
強者は剣を大きく振りかぶり、横に薙ぎ払う。
空を切る音。
飛び散るドス黒い液体。
だが勇者には当たらなかった。
勇者はすでにそこにはいない。
勇者の刀が振り下ろされる。
強者の左手を斬り落した。
左手が宙をくるくると飛んでいる。
ドス黒い液体が辺りを染めた。
強者の顔が苦痛にゆがんでいるのが見えた。
お互いに吹き飛び、地面に転がった。
「貴公の強さはこんなものではなかろう」
強者は立ち上がり、剣を構える。
左腕はドス黒い液体に染まっていた。
「あんたも本気で来いよ」
勇者も立ち上がろうとする。
右足が斬られたせいでうまくバランスが保てない。
だが痛みに耐え、立ち上がる。
刀を握り直し、強者に突っ込んだ。
ここまでくれば小細工など無用。
正面から正々堂々斬り込む。
強者は剣を大きく振りかぶり、横に薙ぎ払う。
空を切る音。
飛び散るドス黒い液体。
だが勇者には当たらなかった。
勇者はすでにそこにはいない。
勇者の刀が振り下ろされる。
強者の左手を斬り落した。
左手が宙をくるくると飛んでいる。
ドス黒い液体が辺りを染めた。
強者の顔が苦痛にゆがんでいるのが見えた。
431: 2012/01/07(土) 22:05:11.46 ID:JqQuSLES0
その時強者の動きが僅かに鈍っていた。
勇者はそれを見逃さない。
後ろに跳ぼうとする強者の胸に剣を突き刺す。
だが勇者の腹にも剣を突き刺さる。
予想以上の激痛がはしる。
お互いに得物が突き刺さったまま静止した。
静寂。
勇者は前に進んだ。
僅かに動くだけで剣が体の奥に刺さっていくのが感覚でわかる。
腹に激痛が走る。
血で足が滑る。
前に進むのがつらい。
だが前に進む。
「さ……すがだ」
強者はつらそうにそう言った。
だが、なぜかその声には強さが滲み出ている。
今まで背負って来た物の重さがその強さを生みだしているのだろう。
多分それは強者の信念だ。
人間であることをやめてまで貫き通す信念。
人間をやめてまで守りたかった何か。
それが彼の強さ。
だが勇者にも貫き通したい信念がある。
守りたい者がある。
だからこそ、自分の信念を貫き通す。
自分の守りたい者を守る。
それが勇者の強さ。
勇者は相手の顔を睨みつける。
「ははっ、こんな所で氏ぬわけにはいかねぇんだよ!!」
勇者はそれを見逃さない。
後ろに跳ぼうとする強者の胸に剣を突き刺す。
だが勇者の腹にも剣を突き刺さる。
予想以上の激痛がはしる。
お互いに得物が突き刺さったまま静止した。
静寂。
勇者は前に進んだ。
僅かに動くだけで剣が体の奥に刺さっていくのが感覚でわかる。
腹に激痛が走る。
血で足が滑る。
前に進むのがつらい。
だが前に進む。
「さ……すがだ」
強者はつらそうにそう言った。
だが、なぜかその声には強さが滲み出ている。
今まで背負って来た物の重さがその強さを生みだしているのだろう。
多分それは強者の信念だ。
人間であることをやめてまで貫き通す信念。
人間をやめてまで守りたかった何か。
それが彼の強さ。
だが勇者にも貫き通したい信念がある。
守りたい者がある。
だからこそ、自分の信念を貫き通す。
自分の守りたい者を守る。
それが勇者の強さ。
勇者は相手の顔を睨みつける。
「ははっ、こんな所で氏ぬわけにはいかねぇんだよ!!」
432: 2012/01/07(土) 22:05:48.65 ID:JqQuSLES0
勇者は刀を離し、強者の腹を殴った。
拳には筋肉とは程遠い硬い感触があった。
血で足が滑り、僅かにふらつく。
強者は膝をついていた。
負けられない。
絶対に負けられない。
勇者は体を大きく捻った。
そのまま大きく振りかぶり、強者に殴りかかる。
強者はとっさにかわそうとするが間に合わない
間に合わせない。
「おおォォォォォォ!!」
大声を上げ、殴りかかる。
勇者の拳が強者の顔面に突き刺さる。
メキリ、と言う骨が折れるような音がした。
それが強者の顔の骨なのか勇者の手の骨なのかは分からない。
強者は竹トンボの様に回転しながら2メートルほど吹き飛ぶ。
立ち上がってはこない。
静寂。
無音。
勇者のその場に崩れ落ちた。
体が動かない。
満身創痍。
音が無い。
目の前が霞む。
勇者は必氏に意識を繋ぎ止め、刀の鞘を杖にしながら立ちあがった。
拳には筋肉とは程遠い硬い感触があった。
血で足が滑り、僅かにふらつく。
強者は膝をついていた。
負けられない。
絶対に負けられない。
勇者は体を大きく捻った。
そのまま大きく振りかぶり、強者に殴りかかる。
強者はとっさにかわそうとするが間に合わない
間に合わせない。
「おおォォォォォォ!!」
大声を上げ、殴りかかる。
勇者の拳が強者の顔面に突き刺さる。
メキリ、と言う骨が折れるような音がした。
それが強者の顔の骨なのか勇者の手の骨なのかは分からない。
強者は竹トンボの様に回転しながら2メートルほど吹き飛ぶ。
立ち上がってはこない。
静寂。
無音。
勇者のその場に崩れ落ちた。
体が動かない。
満身創痍。
音が無い。
目の前が霞む。
勇者は必氏に意識を繋ぎ止め、刀の鞘を杖にしながら立ちあがった。
433: 2012/01/07(土) 22:07:02.32 ID:JqQuSLES0
強者「ここまでか……」
強者「戦士が……剣ではなく拳で勝敗を決めるか」
勇者「最初に言っただろ、俺は外道だって」
強者「貴公は俺の思った通りの男だ」
勇者「?」
強者「貴公は……我にそっくりだ」
強者「愛する人のために命をかけられる、いい人間だ」
勇者「……あんたは守れたのか?」
強者「守れていたら、我はこんな姿にはなっておらん」
勇者「……」
強者「殺せ」
強者は自分に刺さっている刀を抜き、勇者に渡す。
勇者「最初っから頃す気だ」
強者「飾らんな、貴公は」
勇者「ああ、普通の勇者ならあんたに手を差し伸べてただろうな」
強者「そうだな」
勇者「後悔してるのか?」
強者「戦士が……剣ではなく拳で勝敗を決めるか」
勇者「最初に言っただろ、俺は外道だって」
強者「貴公は俺の思った通りの男だ」
勇者「?」
強者「貴公は……我にそっくりだ」
強者「愛する人のために命をかけられる、いい人間だ」
勇者「……あんたは守れたのか?」
強者「守れていたら、我はこんな姿にはなっておらん」
勇者「……」
強者「殺せ」
強者は自分に刺さっている刀を抜き、勇者に渡す。
勇者「最初っから頃す気だ」
強者「飾らんな、貴公は」
勇者「ああ、普通の勇者ならあんたに手を差し伸べてただろうな」
強者「そうだな」
勇者「後悔してるのか?」
434: 2012/01/07(土) 22:08:36.38 ID:JqQuSLES0
強者「まさか、こんな闘いを出来て後悔する必要など無かろう」
勇者「……」
勇者「ドラゴンは本当に無事なんだろうな」
強者「杞憂だ」
勇者「……」
勇者「遺言くらいなら聞いてやる」
強者「遺言……か」
強者「無いな」
勇者「いいのか?」
強者「伝えたい事も、それを伝えたい人もおらん」
勇者「そうか」
勇者「心臓を刺せばいいのか?」
強者「うむ、我だって心臓を刺されれば氏ぬ、一撃で頼むぞ」
勇者「そのつもりだ」
勇者は倒れている強者の心臓を刀で突き刺した。
勇者「……」
勇者「ドラゴンは本当に無事なんだろうな」
強者「杞憂だ」
勇者「……」
勇者「遺言くらいなら聞いてやる」
強者「遺言……か」
強者「無いな」
勇者「いいのか?」
強者「伝えたい事も、それを伝えたい人もおらん」
勇者「そうか」
勇者「心臓を刺せばいいのか?」
強者「うむ、我だって心臓を刺されれば氏ぬ、一撃で頼むぞ」
勇者「そのつもりだ」
勇者は倒れている強者の心臓を刀で突き刺した。
444: 2012/01/08(日) 21:50:34.79 ID:p68zLt3S0
勇者「……氏んだか」
勇者は強者の剣を強者に握らせる。
勇者「成仏しろよ」
勇者「とにかく屋根裏部屋に行かねぇと」フラフラ
勇者「これは本当に氏ぬ……」フラフラ
勇者「鍵かかってるし……」
勇者「……」
刀で鍵を叩き斬る。
勇者「ドラゴン、居るか?」
ドラゴン「勇者、勇者か!!」タタタッ
勇者「元気で何よりだ」
ドラゴン「結界はどうした?」
勇者「結界?」
ドラゴン「ああ、ビリってしただろ」
勇者「えーと、多分刀で斬っちゃったと思う」
ドラゴン「結界をか?」
勇者は強者の剣を強者に握らせる。
勇者「成仏しろよ」
勇者「とにかく屋根裏部屋に行かねぇと」フラフラ
勇者「これは本当に氏ぬ……」フラフラ
勇者「鍵かかってるし……」
勇者「……」
刀で鍵を叩き斬る。
勇者「ドラゴン、居るか?」
ドラゴン「勇者、勇者か!!」タタタッ
勇者「元気で何よりだ」
ドラゴン「結界はどうした?」
勇者「結界?」
ドラゴン「ああ、ビリってしただろ」
勇者「えーと、多分刀で斬っちゃったと思う」
ドラゴン「結界をか?」
445: 2012/01/08(日) 21:52:17.49 ID:p68zLt3S0
勇者「ああ、多分」
ドラゴン「さすが勇者、オレの夫だ!!」ダキッ
勇者「わかったからさっさと帰るぞ」
ドラゴン「ああ」
勇者「……」
ドラゴン「ん?」
勇者「無事でよかった……と思う……」
ドラゴン「思うってなんだ、思うって」
勇者「そのままの意味だ」
ドラゴン「なんと言うか、色気に欠けるな、貴様は」
勇者「元々だ」
ドラゴン「別の言い方は無かったのか?」
勇者「お前は俺のあれだから……氏なれたら困る、だから無事でよかった、これでいいか?」
ドラゴン「だからあれってなんだ」
勇者「あれはあれだ」
ドラゴン「だからもっと詳しく言ってくれ」
勇者「……」
ドラゴン「さすが勇者、オレの夫だ!!」ダキッ
勇者「わかったからさっさと帰るぞ」
ドラゴン「ああ」
勇者「……」
ドラゴン「ん?」
勇者「無事でよかった……と思う……」
ドラゴン「思うってなんだ、思うって」
勇者「そのままの意味だ」
ドラゴン「なんと言うか、色気に欠けるな、貴様は」
勇者「元々だ」
ドラゴン「別の言い方は無かったのか?」
勇者「お前は俺のあれだから……氏なれたら困る、だから無事でよかった、これでいいか?」
ドラゴン「だからあれってなんだ」
勇者「あれはあれだ」
ドラゴン「だからもっと詳しく言ってくれ」
勇者「……」
446: 2012/01/08(日) 21:53:28.35 ID:p68zLt3S0
ドラゴン「……」
勇者「仲間だよ、仲間!!」
ドラゴン「……それだけか?」
勇者「それだけ……って訳でも無いけど……」
ドラゴン「……」
勇者「ああ、もう!!」
勇者はドラゴンと唇を重ねる。
勇者「……」///
ドラゴン「……」
勇者「……」///
ドラゴン「……」
ドラゴン「あ、ありがとう」///
勇者「あ、ああ」
勇者「行くぞ」フラフラ
ドラゴン「ああ、そうだな」スタスタ
勇者(やばい、これは氏ぬかもしれない)フラフラ
勇者(恥ずか氏ぬ)フラフラ
勇者(ああ、なんでこんなベタな事を……)フラフラ
勇者「仲間だよ、仲間!!」
ドラゴン「……それだけか?」
勇者「それだけ……って訳でも無いけど……」
ドラゴン「……」
勇者「ああ、もう!!」
勇者はドラゴンと唇を重ねる。
勇者「……」///
ドラゴン「……」
勇者「……」///
ドラゴン「……」
ドラゴン「あ、ありがとう」///
勇者「あ、ああ」
勇者「行くぞ」フラフラ
ドラゴン「ああ、そうだな」スタスタ
勇者(やばい、これは氏ぬかもしれない)フラフラ
勇者(恥ずか氏ぬ)フラフラ
勇者(ああ、なんでこんなベタな事を……)フラフラ
447: 2012/01/08(日) 21:54:48.27 ID:p68zLt3S0
~~~~~~~~~~~~~~~
武器屋
勇者「ただいま……」フラフラ
ドラゴン「悪かったな」
女勇者「勇者、ドラゴン!!」
暗殺者「二人とも大丈夫か?」
ドラゴン「オレは大丈夫だ、それよりも勇者が……」
女大臣「とにかく血を止めましょう」
女勇者「はい」ポワワン
女大臣「勇者様、いきますよ」ポワワン
勇者「悪いな」
女勇者「強者はどうなったんですか?」
勇者「氏んだ、と言うより俺が頃した」
女大臣「そう……ですか」
暗殺者「とにかくみんな無事でよかった」
女大臣「まっだぐでず」ポロポロ
武器屋
勇者「ただいま……」フラフラ
ドラゴン「悪かったな」
女勇者「勇者、ドラゴン!!」
暗殺者「二人とも大丈夫か?」
ドラゴン「オレは大丈夫だ、それよりも勇者が……」
女大臣「とにかく血を止めましょう」
女勇者「はい」ポワワン
女大臣「勇者様、いきますよ」ポワワン
勇者「悪いな」
女勇者「強者はどうなったんですか?」
勇者「氏んだ、と言うより俺が頃した」
女大臣「そう……ですか」
暗殺者「とにかくみんな無事でよかった」
女大臣「まっだぐでず」ポロポロ
448: 2012/01/08(日) 21:56:26.98 ID:p68zLt3S0
勇者「わかったから泣くな、今ハンカチ持ってねぇから」
女大臣「自分でもっでまずので」
勇者「ああ、そりゃ良かった」
勇者「武器職人、これ返す」スッ
武器職人「ああ」パシッ
武器職人「……おい」
勇者「ん?」
武器職人「ほら、お前にお似合いのボロ刀だ」ポイッ
勇者「……いいのか?」
武器職人「折ったら許さんからな」
勇者「でもこれかなりいい刀じゃ――――」
武器職人「折ったら許さんからな!!」
勇者「……大事にするよ」
女大臣「よがっだでずね」ポロポロ
勇者「わかったからちょっと泣き止め」
暗殺者「とにかくみんな無事でよかった」
父親「やっと終わったか」ガチャ
勇者「父さん、何の用だ」
父親「お前に言い忘れた事があったんでね」
女大臣「私達は席を外しましょうか」
勇者「別にいいよ」
女大臣「自分でもっでまずので」
勇者「ああ、そりゃ良かった」
勇者「武器職人、これ返す」スッ
武器職人「ああ」パシッ
武器職人「……おい」
勇者「ん?」
武器職人「ほら、お前にお似合いのボロ刀だ」ポイッ
勇者「……いいのか?」
武器職人「折ったら許さんからな」
勇者「でもこれかなりいい刀じゃ――――」
武器職人「折ったら許さんからな!!」
勇者「……大事にするよ」
女大臣「よがっだでずね」ポロポロ
勇者「わかったからちょっと泣き止め」
暗殺者「とにかくみんな無事でよかった」
父親「やっと終わったか」ガチャ
勇者「父さん、何の用だ」
父親「お前に言い忘れた事があったんでね」
女大臣「私達は席を外しましょうか」
勇者「別にいいよ」
449: 2012/01/08(日) 21:57:37.16 ID:p68zLt3S0
勇者「で、何の用だ?」
父親「これをお前に渡そうと思ってたんだ」スッ
勇者「なんだよ、これ」
父親「お前の母親が今居る場所が書いてある」
女勇者「ほ、本当ですか!?」
父親「ああ、これを届ける為にここまで来たんだ」
勇者「今更会う必要なんて無い」
父親「本当にいいのか?」
勇者「……」
父親「まあ、お前達が次に立ち寄る町がその町だ、気が向いたら会いに行け」
勇者「わかった」
父親「物分かりがいい子で助かったよ」ニッコリ
勇者「……」
父親「じゃあ、帰るかな」
勇者「こんな事のためだけに来たのか?」スタスタ
父親「当たり前だ、お前のために来たんだぞ」ガチャ
父親「これをお前に渡そうと思ってたんだ」スッ
勇者「なんだよ、これ」
父親「お前の母親が今居る場所が書いてある」
女勇者「ほ、本当ですか!?」
父親「ああ、これを届ける為にここまで来たんだ」
勇者「今更会う必要なんて無い」
父親「本当にいいのか?」
勇者「……」
父親「まあ、お前達が次に立ち寄る町がその町だ、気が向いたら会いに行け」
勇者「わかった」
父親「物分かりがいい子で助かったよ」ニッコリ
勇者「……」
父親「じゃあ、帰るかな」
勇者「こんな事のためだけに来たのか?」スタスタ
父親「当たり前だ、お前のために来たんだぞ」ガチャ
450: 2012/01/08(日) 21:59:04.07 ID:p68zLt3S0
ドラゴン「どうするんだ?」
勇者「今の所はわかんねぇ、とにかく行ってから決める」
女勇者「そうですね」
武器職人「頑張れよ、あんた達」
勇者「ああ、ありがとう」
女勇者「荷物はまとめてあります」
勇者「仕事が早いな」
女勇者「あなたとは違って私は手際がいいんです」
勇者「なんでそうムカつく言い方しか出来ないのかな」
女勇者「元々です」
ドラゴン「じゃあ行くか、おんぶしてやろうか?」
勇者「余計なお世話だ」
女大臣「後処理は私に任せておいて下さい」
女勇者「では、お願いします」スタスタ
女大臣「はい」
女大臣(勇者様と女勇者様はどうするんでしょうか……)
女大臣(心配です……)
こうして、勇者たちは新たな町へ向かうのであった。
勇者「今の所はわかんねぇ、とにかく行ってから決める」
女勇者「そうですね」
武器職人「頑張れよ、あんた達」
勇者「ああ、ありがとう」
女勇者「荷物はまとめてあります」
勇者「仕事が早いな」
女勇者「あなたとは違って私は手際がいいんです」
勇者「なんでそうムカつく言い方しか出来ないのかな」
女勇者「元々です」
ドラゴン「じゃあ行くか、おんぶしてやろうか?」
勇者「余計なお世話だ」
女大臣「後処理は私に任せておいて下さい」
女勇者「では、お願いします」スタスタ
女大臣「はい」
女大臣(勇者様と女勇者様はどうするんでしょうか……)
女大臣(心配です……)
こうして、勇者たちは新たな町へ向かうのであった。
451: 2012/01/08(日) 22:01:07.12 ID:p68zLt3S0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
武器屋裏の家
女大臣「……」
女大臣「あなたらしい氏に方ですね」
女大臣「結局あなたは何のために力を求めたんでしょうね」
女大臣「……そんな事あなたにもわかりませんよね」
弓兵「ったく、あいつ等は加減って物を知らないのか?」スタスタ
女大臣「ありがとうございました」
弓兵「いいさ、あんたには借りがある」
弓兵「こいつが強者か?」
女大臣「はい」
弓兵「戦場で氏ねたのなら本望だろ」
女大臣「そうですね、今も昔のこの人の居場所は戦場だけでしたから」
弓兵「そう言えばあんたの兄弟子だったっけ?」
女大臣「はい」
弓兵「いい顔で氏んでるな」
女大臣「そうですね」
武器屋裏の家
女大臣「……」
女大臣「あなたらしい氏に方ですね」
女大臣「結局あなたは何のために力を求めたんでしょうね」
女大臣「……そんな事あなたにもわかりませんよね」
弓兵「ったく、あいつ等は加減って物を知らないのか?」スタスタ
女大臣「ありがとうございました」
弓兵「いいさ、あんたには借りがある」
弓兵「こいつが強者か?」
女大臣「はい」
弓兵「戦場で氏ねたのなら本望だろ」
女大臣「そうですね、今も昔のこの人の居場所は戦場だけでしたから」
弓兵「そう言えばあんたの兄弟子だったっけ?」
女大臣「はい」
弓兵「いい顔で氏んでるな」
女大臣「そうですね」
452: 2012/01/08(日) 22:01:40.87 ID:p68zLt3S0
女大臣「やはり勇者様はこの人に似ています」
弓兵「こいつと勇者が?」
女大臣「はい、好きな者のために戦う所なんてそっくりです」
女大臣「ただ、勇者様は救えて、強者は救えなかった、それだけの事です」
弓兵「……」
女大臣「すいません、関係無い話をしてしまいましたね」
弓兵「別に構わんよ」
弓兵「こいつは好きな人のために力を望んだのか」
女大臣「私にはわかりません」
女大臣「多分本人ですらわかっていませんから」
女大臣「だからこそ勇者様と戦ったんだと思います」
弓兵「こいつと勇者が?」
女大臣「はい、好きな者のために戦う所なんてそっくりです」
女大臣「ただ、勇者様は救えて、強者は救えなかった、それだけの事です」
弓兵「……」
女大臣「すいません、関係無い話をしてしまいましたね」
弓兵「別に構わんよ」
弓兵「こいつは好きな人のために力を望んだのか」
女大臣「私にはわかりません」
女大臣「多分本人ですらわかっていませんから」
女大臣「だからこそ勇者様と戦ったんだと思います」
453: 2012/01/08(日) 22:04:56.50 ID:p68zLt3S0
※キャラ紹介
強者 体の年齢は22歳
大切な者を守るために力を追い求めた男。
実際は27歳だが特殊な方法で不老の力を得たため。、22歳から年をとっていない。(不氏ではないため氏にます)
白い髪は地毛。
初期設定では勇者達の仲間になるはずだったが負けて仲間になると言うのが強者のキャラに合っていなかったので悩んだあげく変更した。
そのため細かい設定や重い過去がある。
弓兵 35歳
ハンターの一員。
女大臣には借りがある。(そのうちそのエピソードを書くかもしれない)
基本的に細かい事は気にしない性格。
ちなみに物凄く強い。(勇者にも楽勝で勝てる)
だが職業柄、自由に戦闘出来ないのが悩み。
強者 体の年齢は22歳
大切な者を守るために力を追い求めた男。
実際は27歳だが特殊な方法で不老の力を得たため。、22歳から年をとっていない。(不氏ではないため氏にます)
白い髪は地毛。
初期設定では勇者達の仲間になるはずだったが負けて仲間になると言うのが強者のキャラに合っていなかったので悩んだあげく変更した。
そのため細かい設定や重い過去がある。
弓兵 35歳
ハンターの一員。
女大臣には借りがある。(そのうちそのエピソードを書くかもしれない)
基本的に細かい事は気にしない性格。
ちなみに物凄く強い。(勇者にも楽勝で勝てる)
だが職業柄、自由に戦闘出来ないのが悩み。
467: 2012/01/09(月) 21:36:17.18 ID:DzjBnSiP0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
海辺の町 宿屋
女勇者「思ったよりすんなり着けましたね」
勇者「そうだな」
暗殺者「おばさん、泊まれ?」
おばさん「四人部屋は無いから二人部屋を二つでいいかい?」
ドラゴン「どうする?」
暗殺者「別にいいだろ」
女勇者「そうですね」
おばさん「100ゴールドね」
女勇者「どうぞ」スッ
おばさん「これ鍵ね」カチャン
勇者「じゃあ俺は暗殺者と―――――」
女勇者「私は暗殺者と一緒の部屋でいいです」
ドラゴン「じゃあオレは勇者とだな」
勇者「勝手に決めんな!!」
暗殺者「そんなに怒るなって」
勇者「それはダメ、絶対ダメ!!」
女勇者「夫婦なんですから、いいじゃないですか」
勇者「だからそう言う事じゃなくて!!」
ドラゴン「オレと一緒がそんなに嫌なのか……」
勇者「いや、そういう意味では無く……」
海辺の町 宿屋
女勇者「思ったよりすんなり着けましたね」
勇者「そうだな」
暗殺者「おばさん、泊まれ?」
おばさん「四人部屋は無いから二人部屋を二つでいいかい?」
ドラゴン「どうする?」
暗殺者「別にいいだろ」
女勇者「そうですね」
おばさん「100ゴールドね」
女勇者「どうぞ」スッ
おばさん「これ鍵ね」カチャン
勇者「じゃあ俺は暗殺者と―――――」
女勇者「私は暗殺者と一緒の部屋でいいです」
ドラゴン「じゃあオレは勇者とだな」
勇者「勝手に決めんな!!」
暗殺者「そんなに怒るなって」
勇者「それはダメ、絶対ダメ!!」
女勇者「夫婦なんですから、いいじゃないですか」
勇者「だからそう言う事じゃなくて!!」
ドラゴン「オレと一緒がそんなに嫌なのか……」
勇者「いや、そういう意味では無く……」
468: 2012/01/09(月) 21:38:11.56 ID:DzjBnSiP0
ドラゴン「ちゃんと眼を見て言ってくれ」
勇者「すまん、今はちょっと無理」
ドラゴン「どうしてだ?」
勇者「それは……その……」
女勇者「ドラゴン、買い物に行きませんか?」
ドラゴン「ああ、行く」
ドラゴン「勇者、後でゆっくり聞くから準備しといてくれ」スタスタ
勇者「あ、ああ……」
勇者「ダメだ、うまくしゃべれない……」スタスタ
勇者「あれからドラゴンの目が見れねぇ」ガチャ
暗殺者「独り言か?」
勇者「なんでここに居るんだ!!」
暗殺者「窓のカギが開いてたんだ、不用心だな」
勇者「なんで俺の部屋に居るのかって事だよ!!」
暗殺者「お前があまりに変だから心配してやってんだ」
勇者「余計なお世話だ」ドサッ
暗殺者「女勇者がフォローしてなかったらどうなってたと思う?」
勇者「う……」
暗殺者「いいから話せよ」
勇者「だ、大丈夫だ、自分で解決する」
勇者「すまん、今はちょっと無理」
ドラゴン「どうしてだ?」
勇者「それは……その……」
女勇者「ドラゴン、買い物に行きませんか?」
ドラゴン「ああ、行く」
ドラゴン「勇者、後でゆっくり聞くから準備しといてくれ」スタスタ
勇者「あ、ああ……」
勇者「ダメだ、うまくしゃべれない……」スタスタ
勇者「あれからドラゴンの目が見れねぇ」ガチャ
暗殺者「独り言か?」
勇者「なんでここに居るんだ!!」
暗殺者「窓のカギが開いてたんだ、不用心だな」
勇者「なんで俺の部屋に居るのかって事だよ!!」
暗殺者「お前があまりに変だから心配してやってんだ」
勇者「余計なお世話だ」ドサッ
暗殺者「女勇者がフォローしてなかったらどうなってたと思う?」
勇者「う……」
暗殺者「いいから話せよ」
勇者「だ、大丈夫だ、自分で解決する」
469: 2012/01/09(月) 21:40:30.71 ID:DzjBnSiP0
暗殺者「……」
勇者「なんだよ」
暗殺者「恋の悩みなら俺よりうまく解決してくれそうな奴がいるけどどうだ?」
勇者「……そう言えばお前恋がわかんねぇって言ってたな」
暗殺者「俺に聞かれるのも嫌だろ」
勇者「信用できる?」
暗殺者「少なくとも俺は信頼してる」
勇者「……そうだな、じゃあ頼む」
暗殺者「ちょっと待ってろよ」
勇者「……」
暗殺者「……」
勇者「どうした?」
暗殺者「初めましてでいいわよね、よろしくね」
勇者「誰だお前!!」
暗殺者「自己紹介がまだだったわね、私は暗殺者の中のもう一つの人格よ」
勇者「え、は?」
暗殺者「今言った通りよ」
勇者「え、って事はあんた吸血鬼?」
勇者「なんだよ」
暗殺者「恋の悩みなら俺よりうまく解決してくれそうな奴がいるけどどうだ?」
勇者「……そう言えばお前恋がわかんねぇって言ってたな」
暗殺者「俺に聞かれるのも嫌だろ」
勇者「信用できる?」
暗殺者「少なくとも俺は信頼してる」
勇者「……そうだな、じゃあ頼む」
暗殺者「ちょっと待ってろよ」
勇者「……」
暗殺者「……」
勇者「どうした?」
暗殺者「初めましてでいいわよね、よろしくね」
勇者「誰だお前!!」
暗殺者「自己紹介がまだだったわね、私は暗殺者の中のもう一つの人格よ」
勇者「え、は?」
暗殺者「今言った通りよ」
勇者「え、って事はあんた吸血鬼?」
470: 2012/01/09(月) 21:42:56.90 ID:DzjBnSiP0
暗殺者「ちょっと違うわね、吸血鬼の人格も入ってるかもしれないけど私は私だから」
勇者「じゃああんたは一体何?」
暗殺者「言葉で説明するのは難しいわ、いろいろ複雑だから」
勇者「ああ、そう」
暗殺者「そんな事より恋の悩みがあるんでしょ、早く話してくれない?」
勇者「あんたに言ったら暗殺者にも聞こえるんだろ」
暗殺者「そうね」
勇者「結局暗殺者にも話してるようなもんじゃん……」
暗殺者「細かい事を気にしてると後悔するわよ、特にベッドの上だと」
勇者「意味がわからん」
暗殺者「まだ若いもんね」
勇者「若いとか関係ねぇよ!!」
暗殺者「いいから早く話してくれない、私もう我慢できないの」
勇者「なんでそう一々下ネタっぽいのかな……」
~~~~~~~~~~~~~~~~
説明中
~~~~~~~~~~~~~~~~
暗殺者「つまりキスしてから恥ずかしくなっちゃったわけね」
勇者「じゃああんたは一体何?」
暗殺者「言葉で説明するのは難しいわ、いろいろ複雑だから」
勇者「ああ、そう」
暗殺者「そんな事より恋の悩みがあるんでしょ、早く話してくれない?」
勇者「あんたに言ったら暗殺者にも聞こえるんだろ」
暗殺者「そうね」
勇者「結局暗殺者にも話してるようなもんじゃん……」
暗殺者「細かい事を気にしてると後悔するわよ、特にベッドの上だと」
勇者「意味がわからん」
暗殺者「まだ若いもんね」
勇者「若いとか関係ねぇよ!!」
暗殺者「いいから早く話してくれない、私もう我慢できないの」
勇者「なんでそう一々下ネタっぽいのかな……」
~~~~~~~~~~~~~~~~
説明中
~~~~~~~~~~~~~~~~
暗殺者「つまりキスしてから恥ずかしくなっちゃったわけね」
471: 2012/01/09(月) 21:45:16.85 ID:DzjBnSiP0
勇者「そういう訳です」
勇者(思い出しても恥ずかしい……)
暗殺者「思春期のガキか」
勇者「うるせぇ!!」
勇者「あと勝手に男の方に戻んな!!」
暗殺者「ああ、すまん」
暗殺者「……で、あなたはどうしたいの?」
勇者「そんな簡単に切り替えられるんだ」
暗殺者「私は自由に出てこれないけどね」
勇者「男の方の暗殺者に主導権があるって事か」
暗殺者「男っぽいだけで男では無いわよ」
勇者「じゃあ男っぽい方に主導権があるのか」
暗殺者「そう言うことね、それにしても主導権ってエOチよね」ニコニコ
勇者「全然工口くねぇよ」
暗殺者「で、どうしたいの?」
勇者「とにかく今まで通り話せるようになりたい」
暗殺者「そんなの簡単じゃない」
勇者「本当に!?」
勇者(思い出しても恥ずかしい……)
暗殺者「思春期のガキか」
勇者「うるせぇ!!」
勇者「あと勝手に男の方に戻んな!!」
暗殺者「ああ、すまん」
暗殺者「……で、あなたはどうしたいの?」
勇者「そんな簡単に切り替えられるんだ」
暗殺者「私は自由に出てこれないけどね」
勇者「男の方の暗殺者に主導権があるって事か」
暗殺者「男っぽいだけで男では無いわよ」
勇者「じゃあ男っぽい方に主導権があるのか」
暗殺者「そう言うことね、それにしても主導権ってエOチよね」ニコニコ
勇者「全然工口くねぇよ」
暗殺者「で、どうしたいの?」
勇者「とにかく今まで通り話せるようになりたい」
暗殺者「そんなの簡単じゃない」
勇者「本当に!?」
472: 2012/01/09(月) 21:48:35.31 ID:DzjBnSiP0
暗殺者「一回抱けばキスで恥ずかしいなんて言わなくなるわよ」
勇者「抱いたら抱いたで恥ずかしくなるんだから意味ねぇよ!!」
暗殺者「お互い恥ずかしい部分をいっぱい見たり、見られたりする訳だから大丈夫よ」ニッコリ
勇者「無理、絶対無理」
暗殺者「じゃあキスした事を忘れて話せばいいじゃない」
勇者「それはそうだけど……」
暗殺者「私が出来るのは助言まで、行動はあなたがするしかないのよ」
勇者「そうだけど」
暗殺者「じゃあ飽きてきたから終わるわね」
勇者「結局飽きたのかよ!!」
暗殺者「とにかく頑張って、私達は応援してるわよ」
勇者「ありがとう」
暗殺者「エOチする時は呼んでね、見たいから」
勇者「絶対嫌だ」
勇者「抱いたら抱いたで恥ずかしくなるんだから意味ねぇよ!!」
暗殺者「お互い恥ずかしい部分をいっぱい見たり、見られたりする訳だから大丈夫よ」ニッコリ
勇者「無理、絶対無理」
暗殺者「じゃあキスした事を忘れて話せばいいじゃない」
勇者「それはそうだけど……」
暗殺者「私が出来るのは助言まで、行動はあなたがするしかないのよ」
勇者「そうだけど」
暗殺者「じゃあ飽きてきたから終わるわね」
勇者「結局飽きたのかよ!!」
暗殺者「とにかく頑張って、私達は応援してるわよ」
勇者「ありがとう」
暗殺者「エOチする時は呼んでね、見たいから」
勇者「絶対嫌だ」
473: 2012/01/09(月) 21:51:21.39 ID:DzjBnSiP0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
夜 勇者の部屋
暗殺者「なんで俺も?」
勇者「頼む、俺一人じゃ不安なんだ」
暗殺者「思春期の子供かよ」
勇者「そんな事言わずに頼むよ」
ドラゴン「ただいま」ガチャ
勇者「お、お帰り」
暗殺者「早かったな」
暗殺者「肩の力を抜いて、相手を真っすぐ見る」ヒソヒソ
勇者「わ、わかってる」
ドラゴン「肉が安かったんでたくさん買ってきたぞ」ドサドサ
勇者「ありがとう」
ドラゴン「暗殺者も一緒だったのか」
勇者「あ、ああ、母親の事を調べてもらってたんだ」
暗殺者「なんでそこで嘘をつく!!」ヒソヒソ
勇者「本当の事言ったら超ダサいじゃん!!」ヒソヒソ
ドラゴン「で、どうだったんだ?」
夜 勇者の部屋
暗殺者「なんで俺も?」
勇者「頼む、俺一人じゃ不安なんだ」
暗殺者「思春期の子供かよ」
勇者「そんな事言わずに頼むよ」
ドラゴン「ただいま」ガチャ
勇者「お、お帰り」
暗殺者「早かったな」
暗殺者「肩の力を抜いて、相手を真っすぐ見る」ヒソヒソ
勇者「わ、わかってる」
ドラゴン「肉が安かったんでたくさん買ってきたぞ」ドサドサ
勇者「ありがとう」
ドラゴン「暗殺者も一緒だったのか」
勇者「あ、ああ、母親の事を調べてもらってたんだ」
暗殺者「なんでそこで嘘をつく!!」ヒソヒソ
勇者「本当の事言ったら超ダサいじゃん!!」ヒソヒソ
ドラゴン「で、どうだったんだ?」
474: 2012/01/09(月) 21:53:38.25 ID:DzjBnSiP0
暗殺者「ええと……出掛けてみたいだ」
ドラゴン「そうか」
暗殺者「じゃあ俺そろそろ戻るから」スタスタ
勇者「おい」
暗殺者「幸運を祈る」ガチャ
勇者「……」
ドラゴン「……」
勇者「……」
ドラゴン「今日はどうだった?」
勇者「あ、別に普通……かな」
ドラゴン「そうか」
勇者「……」
ドラゴン「勇者は会いたいのか?」
勇者「え、あ、母親に?」
ドラゴン「ああ、それ以外に何がある」
勇者「……正直どっちでもいいかな」
勇者「別に会いに行ってもいいけど、何か怖いし……」
ドラゴン「オレも一緒に行ってやろうか?」
勇者「大丈夫、俺の問題なんだし」
ドラゴン「そう一人で悩まない方がいいぞ」
勇者「そ、そうか?」
ドラゴン「恋人は共に苦難を乗り越えるものだろう」
勇者「じゃあ一緒に行ってくれる?」
ドラゴン「いいぞ」
ドラゴン「そうか」
暗殺者「じゃあ俺そろそろ戻るから」スタスタ
勇者「おい」
暗殺者「幸運を祈る」ガチャ
勇者「……」
ドラゴン「……」
勇者「……」
ドラゴン「今日はどうだった?」
勇者「あ、別に普通……かな」
ドラゴン「そうか」
勇者「……」
ドラゴン「勇者は会いたいのか?」
勇者「え、あ、母親に?」
ドラゴン「ああ、それ以外に何がある」
勇者「……正直どっちでもいいかな」
勇者「別に会いに行ってもいいけど、何か怖いし……」
ドラゴン「オレも一緒に行ってやろうか?」
勇者「大丈夫、俺の問題なんだし」
ドラゴン「そう一人で悩まない方がいいぞ」
勇者「そ、そうか?」
ドラゴン「恋人は共に苦難を乗り越えるものだろう」
勇者「じゃあ一緒に行ってくれる?」
ドラゴン「いいぞ」
475: 2012/01/09(月) 21:55:42.28 ID:DzjBnSiP0
勇者「ありがとう」
ドラゴン「……治ったな」
勇者「何が?」
ドラゴン「今オレの眼を見て話してるだろ」
勇者「あ、確かに」
ドラゴン「女勇者の言うとおりだな」
勇者「何が?」
ドラゴン「勇者の事を話したら、恥ずかしがってるんじゃないかって言ってたんだ」
勇者「え?」
ドラゴン「こっちから積極的に話せばきっと大丈夫だってアドバイスしてくれたんだ」
勇者「えーと、話したの?」
ドラゴン「ああ」
勇者「……何処まで話したの?」
ドラゴン「全部話したぞ」
勇者「……」
ドラゴン「?」
勇者「もう嫌だ……氏にたい」
ドラゴン「勇者?」
女勇者「ドラゴン、夕飯は作れますか?」ガチャ
ドラゴン「……治ったな」
勇者「何が?」
ドラゴン「今オレの眼を見て話してるだろ」
勇者「あ、確かに」
ドラゴン「女勇者の言うとおりだな」
勇者「何が?」
ドラゴン「勇者の事を話したら、恥ずかしがってるんじゃないかって言ってたんだ」
勇者「え?」
ドラゴン「こっちから積極的に話せばきっと大丈夫だってアドバイスしてくれたんだ」
勇者「えーと、話したの?」
ドラゴン「ああ」
勇者「……何処まで話したの?」
ドラゴン「全部話したぞ」
勇者「……」
ドラゴン「?」
勇者「もう嫌だ……氏にたい」
ドラゴン「勇者?」
女勇者「ドラゴン、夕飯は作れますか?」ガチャ
476: 2012/01/09(月) 21:56:52.71 ID:DzjBnSiP0
ドラゴン「勇者に作ってもらう」
勇者「悪い、今日は作れない……」
女勇者「じゃあ私が作りますね」
勇者「悪い……」
暗殺者「まあ、うまくいったからいいじゃん」
勇者「……そうだな、ポジティブに考えないと」
女勇者「もうこれ以上あなたの評価が下がる事は無いんですよ」
勇者「……ああ、うれしい限りだ」
暗殺者「元気出せよ」
勇者「ああ、そうだな」
女勇者「明日行きますか?」スタスタ
ドラゴン「早いな」モグモグ
女勇者「焼くだけですから」
勇者「え、お前も行くの?」モグモグ
女勇者「当たり前です」モグモグ
暗殺者「俺も行くからな」
勇者「なんだ、結局みんなで行くのか」モグモグ
女勇者「その方が気が楽でしょう」モグモグ
勇者「まあ、確かにそうだな」モグモグ
勇者「悪い、今日は作れない……」
女勇者「じゃあ私が作りますね」
勇者「悪い……」
暗殺者「まあ、うまくいったからいいじゃん」
勇者「……そうだな、ポジティブに考えないと」
女勇者「もうこれ以上あなたの評価が下がる事は無いんですよ」
勇者「……ああ、うれしい限りだ」
暗殺者「元気出せよ」
勇者「ああ、そうだな」
女勇者「明日行きますか?」スタスタ
ドラゴン「早いな」モグモグ
女勇者「焼くだけですから」
勇者「え、お前も行くの?」モグモグ
女勇者「当たり前です」モグモグ
暗殺者「俺も行くからな」
勇者「なんだ、結局みんなで行くのか」モグモグ
女勇者「その方が気が楽でしょう」モグモグ
勇者「まあ、確かにそうだな」モグモグ
477: 2012/01/09(月) 22:02:58.20 ID:DzjBnSiP0
※裏話
ドラゴンがたまに言う恋人やら夫婦やらの話や知識の大半は女勇者から聞いたものです。
そのため女勇者はドラゴンと勇者が何があったかは大抵把握しています。
暗殺者も男目線で勇者の相談にのってあげたりしています。
その相談の大半はどうでもいい事なんですが、暗殺者はちゃんと聞いてあげます。
ドラゴンがたまに言う恋人やら夫婦やらの話や知識の大半は女勇者から聞いたものです。
そのため女勇者はドラゴンと勇者が何があったかは大抵把握しています。
暗殺者も男目線で勇者の相談にのってあげたりしています。
その相談の大半はどうでもいい事なんですが、暗殺者はちゃんと聞いてあげます。
487: 2012/01/10(火) 21:38:56.98 ID:tg7uzmut0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
次の日 町中
勇者「ええと、こっちだな」スタスタ
女勇者「本当に居るんですかね」スタスタ
勇者「俺に聞かれても……」スタスタ
ドラゴン「お前の父親を信じるしか無いだろう」スタスタ
勇者「まあ、そうだけどさ……」スタスタ
暗殺者「信じられるような男じゃ無かったけどな」スタスタ
勇者「それは言えてる」スタスタ
ドラゴン「とにかく会いに行ってみればいいだろ」スタスタ
勇者「そうだな」スタスタ
暗殺者「会ったらどうする気だ?」スタスタ
勇者「そればっかりは会ってみねぇとわかんねぇかな」スタスタ
女勇者「とにかく私は話し合いたいです」スタスタ
勇者「ぶれないな、お前」
女勇者「当たり前です」
ドラゴン「で、何処なんだ?」スタスタ
勇者「あと少しだ」スタスタ
次の日 町中
勇者「ええと、こっちだな」スタスタ
女勇者「本当に居るんですかね」スタスタ
勇者「俺に聞かれても……」スタスタ
ドラゴン「お前の父親を信じるしか無いだろう」スタスタ
勇者「まあ、そうだけどさ……」スタスタ
暗殺者「信じられるような男じゃ無かったけどな」スタスタ
勇者「それは言えてる」スタスタ
ドラゴン「とにかく会いに行ってみればいいだろ」スタスタ
勇者「そうだな」スタスタ
暗殺者「会ったらどうする気だ?」スタスタ
勇者「そればっかりは会ってみねぇとわかんねぇかな」スタスタ
女勇者「とにかく私は話し合いたいです」スタスタ
勇者「ぶれないな、お前」
女勇者「当たり前です」
ドラゴン「で、何処なんだ?」スタスタ
勇者「あと少しだ」スタスタ
488: 2012/01/10(火) 21:40:23.86 ID:tg7uzmut0
勇者「この家みたいだな」スタスタ
暗殺者「ずいぶんボロい家だな」
女勇者「誰かいませんか?」コンコン
勇者「結構ガンガン行くな、お前」
女勇者「悩んでいても仕方無いでしょう」
ドラゴン「そうだぞ、悩んでもいい事なんて無い」
勇者「それはそうだけどさ……」
暗殺者「お前って意外とガラスのハートなんだな」
勇者「顔すら覚えてない母親に会うんだ、当然だろ」
女勇者「女の子みたいですね、ロマンチストですし」
勇者「うるせぇ!!」
???「どうぞ」
女勇者「行きますよ」
勇者「待って、少しだけ待って!!」
ドラゴン「こういうのは止まらない方が楽だぞ」
勇者「そりゃそうだけどさ……」
ドラゴン「行くぞ」グイッ
勇者「マジかよ」
女勇者「失礼します」ガチャ
そこには40代後半の白衣で白髪交じりの黒髪の男が椅子に座っていた。
暗殺者「ずいぶんボロい家だな」
女勇者「誰かいませんか?」コンコン
勇者「結構ガンガン行くな、お前」
女勇者「悩んでいても仕方無いでしょう」
ドラゴン「そうだぞ、悩んでもいい事なんて無い」
勇者「それはそうだけどさ……」
暗殺者「お前って意外とガラスのハートなんだな」
勇者「顔すら覚えてない母親に会うんだ、当然だろ」
女勇者「女の子みたいですね、ロマンチストですし」
勇者「うるせぇ!!」
???「どうぞ」
女勇者「行きますよ」
勇者「待って、少しだけ待って!!」
ドラゴン「こういうのは止まらない方が楽だぞ」
勇者「そりゃそうだけどさ……」
ドラゴン「行くぞ」グイッ
勇者「マジかよ」
女勇者「失礼します」ガチャ
そこには40代後半の白衣で白髪交じりの黒髪の男が椅子に座っていた。
489: 2012/01/10(火) 21:42:06.05 ID:tg7uzmut0
勇者「……」
???「どちら様ですか?」
暗殺者「俺は暗殺者です」
女勇者「女勇者です」
ドラゴン「ドラゴンだ」
勇者「俺は勇者、ここに女の人がいると思うんだけど」
???「彼女とはどのようなご関係ですか?」
勇者「息子です」
???「……と言う事は、勇者君かな」
勇者「……はい、そうです」
???「自己紹介が遅れたね、私の名は博士だ」
勇者「博士……」
女勇者「勇者の事を知っているんですか?」
博士「うん、勇者君の事は彼女から聞いているよ、イケメン君の事も、それから女勇者君の事もね」
女勇者「え?」
博士「おっと、君達に紹介しておかなくちゃいけない子がいるんだ、おいで」
奥の方からやってきたのは15歳くらいの茶髪の少年だった。
???「どちら様ですか?」
暗殺者「俺は暗殺者です」
女勇者「女勇者です」
ドラゴン「ドラゴンだ」
勇者「俺は勇者、ここに女の人がいると思うんだけど」
???「彼女とはどのようなご関係ですか?」
勇者「息子です」
???「……と言う事は、勇者君かな」
勇者「……はい、そうです」
???「自己紹介が遅れたね、私の名は博士だ」
勇者「博士……」
女勇者「勇者の事を知っているんですか?」
博士「うん、勇者君の事は彼女から聞いているよ、イケメン君の事も、それから女勇者君の事もね」
女勇者「え?」
博士「おっと、君達に紹介しておかなくちゃいけない子がいるんだ、おいで」
奥の方からやってきたのは15歳くらいの茶髪の少年だった。
490: 2012/01/10(火) 21:43:49.59 ID:tg7uzmut0
博士「彼女の息子の剣士君だ」
剣士「よ、よろしくお願いします!!」ペコリ
暗殺者「お前の子供か?」
博士「まさか、私はもう子供を作るような年じゃないよ」ニッコリ
ドラゴン「でも恋人なんだろ?」
博士「いやいや、私は彼女のやりたい事に興味があるだけですよ」
勇者「やりたい事?」
博士「うん、なんでも―――――――」
勇者母「ただいま」ガチャ
帰って来たのは見た目は20代後半に見えるスレンダーな茶髪ロングの幸薄そうな女性だった。
博士「あ、帰ってきたみたいだね」
勇者母「あれ、お客さん?」
博士「君のお客さんだよ」
勇者「どうも」
女勇者「お久しぶりです」
勇者母「勇者に女勇者じゃない、ずいぶん大きくなったわね」
勇者・女勇者「え?」
勇者「覚えてるのか?」
剣士「よ、よろしくお願いします!!」ペコリ
暗殺者「お前の子供か?」
博士「まさか、私はもう子供を作るような年じゃないよ」ニッコリ
ドラゴン「でも恋人なんだろ?」
博士「いやいや、私は彼女のやりたい事に興味があるだけですよ」
勇者「やりたい事?」
博士「うん、なんでも―――――――」
勇者母「ただいま」ガチャ
帰って来たのは見た目は20代後半に見えるスレンダーな茶髪ロングの幸薄そうな女性だった。
博士「あ、帰ってきたみたいだね」
勇者母「あれ、お客さん?」
博士「君のお客さんだよ」
勇者「どうも」
女勇者「お久しぶりです」
勇者母「勇者に女勇者じゃない、ずいぶん大きくなったわね」
勇者・女勇者「え?」
勇者「覚えてるのか?」
491: 2012/01/10(火) 21:46:11.70 ID:tg7uzmut0
勇者母「当たり前じゃない、自分の子供を忘れる親なんて居ないわよ」
勇者母「自分で産んだ子供じゃなくってもね」
女勇者「……」
ドラゴン「勇者の妻のドラゴンだ」
勇者母「もう旦那さんがいるの、ダメな息子だけど捨てないであげてね……」
勇者「あんたにダメなんて言われたくねぇよ」
勇者「あとその挨拶をやめろ」
ドラゴン「事実じゃないか」
勇者「いつから妻になった」
勇者「って言うか旦那さんって言っただろ」
勇者母「あなたがお嫁さんでしょ?」ニッコリ
勇者「違う!!」
女勇者「……あなたに聞きたい事があります」
勇者母「何?」
女勇者「あなたは何故父を捨てたんですか」
勇者「いきなりか?」
女勇者「はい」
勇者母「……」
勇者母「長い話になるけどいい?」
女勇者「構いません」
勇者母「自分で産んだ子供じゃなくってもね」
女勇者「……」
ドラゴン「勇者の妻のドラゴンだ」
勇者母「もう旦那さんがいるの、ダメな息子だけど捨てないであげてね……」
勇者「あんたにダメなんて言われたくねぇよ」
勇者「あとその挨拶をやめろ」
ドラゴン「事実じゃないか」
勇者「いつから妻になった」
勇者「って言うか旦那さんって言っただろ」
勇者母「あなたがお嫁さんでしょ?」ニッコリ
勇者「違う!!」
女勇者「……あなたに聞きたい事があります」
勇者母「何?」
女勇者「あなたは何故父を捨てたんですか」
勇者「いきなりか?」
女勇者「はい」
勇者母「……」
勇者母「長い話になるけどいい?」
女勇者「構いません」
492: 2012/01/10(火) 21:47:37.52 ID:tg7uzmut0
勇者母「勇者、あなたにも関係ある事よ」
勇者「ああ」
博士「お茶だよ」コトン
女勇者「すいません」
勇者「すまんな」
勇者「で、どういう事?」
勇者母「私はね、同じ場所に留まれないの」
勇者「話が見えてこねぇな」
勇者母「なんて言うか、同じ男性とずっと一緒に居るって事が出来ないの」
勇者母「だから私は常に移動し、常に恋し続けたいの」
勇者「そんなもんあんたの自分勝手な生き方じゃねぇか」
女勇者「言ってる事がメチャクチャです」
勇者母「自分でもわかってる、でも私は同じ場所で同じ人と連れ添うのが無理なの」
勇者「意味わかんねぇ……」
暗殺者「その事を相手の男は知ってるのか?」
勇者母「付き合う前にその事はきちんと話すわ」
勇者母「今まで付き合った人はみんないいって言ってくれた人達なの」
勇者「じゃあ父さんも女勇者の父親も知ってたって事か?」
勇者母「そうよ、いい人達だったわ」
勇者「ああ」
博士「お茶だよ」コトン
女勇者「すいません」
勇者「すまんな」
勇者「で、どういう事?」
勇者母「私はね、同じ場所に留まれないの」
勇者「話が見えてこねぇな」
勇者母「なんて言うか、同じ男性とずっと一緒に居るって事が出来ないの」
勇者母「だから私は常に移動し、常に恋し続けたいの」
勇者「そんなもんあんたの自分勝手な生き方じゃねぇか」
女勇者「言ってる事がメチャクチャです」
勇者母「自分でもわかってる、でも私は同じ場所で同じ人と連れ添うのが無理なの」
勇者「意味わかんねぇ……」
暗殺者「その事を相手の男は知ってるのか?」
勇者母「付き合う前にその事はきちんと話すわ」
勇者母「今まで付き合った人はみんないいって言ってくれた人達なの」
勇者「じゃあ父さんも女勇者の父親も知ってたって事か?」
勇者母「そうよ、いい人達だったわ」
493: 2012/01/10(火) 21:50:05.12 ID:tg7uzmut0
勇者「でも悪いのはあんただろ」
勇者母「そうね」
勇者「認めるのか」
勇者母「私は自覚があっても治せないの、どうやっても」
女勇者「じゃあ私の父はその事を知っていたのにおかしくなったのですか?」
勇者母「あの人は一途な人だったからね」
暗殺者「これはまた腐った性格の人だな」
ドラゴン「腐ってると言うより自分の生き方に正直なんじゃないのか?」
暗殺者「自分の生き方に正直なくせに世間体を気にする奴ほど愚かな奴はいない」
暗殺者「勇者の父親は世間体なんて気にせず、自分の生き方を貫いてただろ」
勇者母「自分でも最低の人間だってちゃんと自覚してるわ……」
勇者母「恨まれたって仕方無いわ」
勇者「わかっていてもやめられない、なんてかわいそうな私ってか?」
勇者「素敵な悲劇のヒロインだな」
勇者母「そうかもしれないわね」
勇者「あんたは結局世間体を気にして自分の生き方を貫けない出来ない中途半端な人間だ」
女勇者「勇者、言動を慎みなさい」
勇者「残された方の気持ちが全くわかってねぇよ」
勇者母「そうね、私は間違ってるわよね」
女勇者「間違っていませんよ」
勇者母「そうね」
勇者「認めるのか」
勇者母「私は自覚があっても治せないの、どうやっても」
女勇者「じゃあ私の父はその事を知っていたのにおかしくなったのですか?」
勇者母「あの人は一途な人だったからね」
暗殺者「これはまた腐った性格の人だな」
ドラゴン「腐ってると言うより自分の生き方に正直なんじゃないのか?」
暗殺者「自分の生き方に正直なくせに世間体を気にする奴ほど愚かな奴はいない」
暗殺者「勇者の父親は世間体なんて気にせず、自分の生き方を貫いてただろ」
勇者母「自分でも最低の人間だってちゃんと自覚してるわ……」
勇者母「恨まれたって仕方無いわ」
勇者「わかっていてもやめられない、なんてかわいそうな私ってか?」
勇者「素敵な悲劇のヒロインだな」
勇者母「そうかもしれないわね」
勇者「あんたは結局世間体を気にして自分の生き方を貫けない出来ない中途半端な人間だ」
女勇者「勇者、言動を慎みなさい」
勇者「残された方の気持ちが全くわかってねぇよ」
勇者母「そうね、私は間違ってるわよね」
女勇者「間違っていませんよ」
494: 2012/01/10(火) 21:53:37.33 ID:tg7uzmut0
勇者「は!?」
女勇者「この人はこの人なりの筋の通し方をしていますから」
勇者「おかしいだろ――――――――」
女勇者「私はあなたみたいな人間が大っ嫌いですが」
女勇者「同じ人と付き添えない、けれどその償いとして自分の子供を一時も忘れない、そんな物はただの自己満足です」
勇者母「そうね、全部私が悪いの……」
女勇者「同情を誘うような事を言う訳ですか、卑怯者ですね」
勇者母「……そうね、あなたの言う通りね」
勇者母「私の事ならどう思ってくれても構わないわ」
女勇者「そう言う所が嫌いなんです、八方美人でいられない事を分かっているくせに八方美人でいようとする」
博士「ずいぶん嫌われてるみたいだね」
勇者母「仕方のない事です」
剣士「母さん……」
勇者母「大丈夫よ」ニッコリ
暗殺者「そいつもあんたも息子か?」
勇者母「ええ、そうよ」
女勇者「そうでしょうね」
勇者「もうこの話は終わりだ」
ドラゴン「勇者はそれでいいのか?」
勇者「正直今更何言われてもどうでもいいよ、結果的に俺をおいて行った事には変わりねぇんだから」
暗殺者「わからんでも無いな」
勇者「とにかくこの話はここまで」
女勇者「この人はこの人なりの筋の通し方をしていますから」
勇者「おかしいだろ――――――――」
女勇者「私はあなたみたいな人間が大っ嫌いですが」
女勇者「同じ人と付き添えない、けれどその償いとして自分の子供を一時も忘れない、そんな物はただの自己満足です」
勇者母「そうね、全部私が悪いの……」
女勇者「同情を誘うような事を言う訳ですか、卑怯者ですね」
勇者母「……そうね、あなたの言う通りね」
勇者母「私の事ならどう思ってくれても構わないわ」
女勇者「そう言う所が嫌いなんです、八方美人でいられない事を分かっているくせに八方美人でいようとする」
博士「ずいぶん嫌われてるみたいだね」
勇者母「仕方のない事です」
剣士「母さん……」
勇者母「大丈夫よ」ニッコリ
暗殺者「そいつもあんたも息子か?」
勇者母「ええ、そうよ」
女勇者「そうでしょうね」
勇者「もうこの話は終わりだ」
ドラゴン「勇者はそれでいいのか?」
勇者「正直今更何言われてもどうでもいいよ、結果的に俺をおいて行った事には変わりねぇんだから」
暗殺者「わからんでも無いな」
勇者「とにかくこの話はここまで」
495: 2012/01/10(火) 21:57:06.73 ID:tg7uzmut0
今日はここまでです
勇者母は今までのキャラと明らかに違う感じにしました。
今までのキャラは自分の生き方を貫き通す奴(強者、イケメンなどなど)と世間体だけを気にする奴(王様)で、真ん中がいなかったので、
勇者母はどちらでも無くてどちらでもある奴にしました。
勇者母は今までのキャラと明らかに違う感じにしました。
今までのキャラは自分の生き方を貫き通す奴(強者、イケメンなどなど)と世間体だけを気にする奴(王様)で、真ん中がいなかったので、
勇者母はどちらでも無くてどちらでもある奴にしました。
503: 2012/01/11(水) 21:43:10.12 ID:UZr9/U3n0
暗殺者「じゃあ話題を変える、あんたのやりたい事ってのはなんだ」
勇者母「えーと―――」
博士「それは私から話すよ」
勇者「ああ」
博士「彼女はね、魔王と対話したいんだ」
女勇者「対話ですか?」
勇者「何のために」
勇者母「もし魔王と対話できるなら、勇者やイケメンや剣士たちが戦わなくてもいいでしょ」
勇者母「そうすれば誰も傷つかない」
勇者「そんなもんただの理想論だろ」
暗殺者「いつになく噛み付くな」
勇者「理想論に理想論って言って何が悪い」
博士「そうとも限らないよ、君達は実際に魔王を見た事があるのかい?」
勇者「それは―――――」
博士「やってみなくちゃわからないだろ」
女勇者「あなたも魔王と対話がしたいんですか?」
博士「まさか、そんなものになんて興味は無いよ」
暗殺者「じゃあ何のためにその人に協力してるんだ?」
博士「私は生物学者でね」
勇者母「えーと―――」
博士「それは私から話すよ」
勇者「ああ」
博士「彼女はね、魔王と対話したいんだ」
女勇者「対話ですか?」
勇者「何のために」
勇者母「もし魔王と対話できるなら、勇者やイケメンや剣士たちが戦わなくてもいいでしょ」
勇者母「そうすれば誰も傷つかない」
勇者「そんなもんただの理想論だろ」
暗殺者「いつになく噛み付くな」
勇者「理想論に理想論って言って何が悪い」
博士「そうとも限らないよ、君達は実際に魔王を見た事があるのかい?」
勇者「それは―――――」
博士「やってみなくちゃわからないだろ」
女勇者「あなたも魔王と対話がしたいんですか?」
博士「まさか、そんなものになんて興味は無いよ」
暗殺者「じゃあ何のためにその人に協力してるんだ?」
博士「私は生物学者でね」
505: 2012/01/11(水) 21:45:02.26 ID:UZr9/U3n0
博士「私はね魔王の事を知りたいんだ」
博士「魔王ほど生態の知られていない生き物は無い、私はその生態に興味があるんだ」
女勇者「それを調べてどうするんですか?」
博士「どうする気も無い、ただ私は知りたいだけだよ」
博士「君達にも興味があるよ、ドラゴンと人間の子供はどんな子供が生まれるかとかね」
ドラゴン「貴様に見せる気は無い」
博士「まあ、そう言われると思ってたよ」
勇者「待ってくれ、魔王ってのは世界を滅ぼそうとする奴の総称なんじゃないのか?」
ドラゴン「それは違うぞ」
勇者「え?」
ドラゴン「魔王と言うのは一種の生き物の名前だ」
ドラゴン「いやちょっと違うか、オレ達が魔王と呼んでるだけで本当の名前は知らん」
勇者「なんだそれ」
博士「本当の名前は誰も知らないよ」
博士「知ってるのは魔王だけだからね」
勇者「ちょっと待て、じゃあ最初の勇者は魔王を倒してないのか?」
勇者母「きちんと止めを刺して頃したはずよ」
博士「魔王ほど生態の知られていない生き物は無い、私はその生態に興味があるんだ」
女勇者「それを調べてどうするんですか?」
博士「どうする気も無い、ただ私は知りたいだけだよ」
博士「君達にも興味があるよ、ドラゴンと人間の子供はどんな子供が生まれるかとかね」
ドラゴン「貴様に見せる気は無い」
博士「まあ、そう言われると思ってたよ」
勇者「待ってくれ、魔王ってのは世界を滅ぼそうとする奴の総称なんじゃないのか?」
ドラゴン「それは違うぞ」
勇者「え?」
ドラゴン「魔王と言うのは一種の生き物の名前だ」
ドラゴン「いやちょっと違うか、オレ達が魔王と呼んでるだけで本当の名前は知らん」
勇者「なんだそれ」
博士「本当の名前は誰も知らないよ」
博士「知ってるのは魔王だけだからね」
勇者「ちょっと待て、じゃあ最初の勇者は魔王を倒してないのか?」
勇者母「きちんと止めを刺して頃したはずよ」
506: 2012/01/11(水) 21:48:42.37 ID:UZr9/U3n0
勇者「じゃあなんで魔王が生きて―――――」
博士「何故かはわからない、でも魔王は生きてこの世界の何処かに居るんだよ」
勇者「じゃあ魔王は何人もいる?」
博士「世界に魔王は一人だけだよ、今までも、今もね」
女勇者「不思議な話ですね」
博士「それを知るために私は研究をしているんだよ」
博士「魔王の事を知れば、何か新しいものが見えるような気がするんだ」
暗殺者「で、あんたは何処まで知ってる」
博士「情報はたくさんあるよ、掃いて捨てるほどね、でも正直どれもこれも噂の話で胡散臭い物ばかりなんだ」
暗殺者「結局何もわかって無いのか」
博士「残念ながらね」
博士「そこで君達にお願いがあるんだ」
勇者「初対面の人間にか?」
博士「君が勇者だから頼んでいるんだ」
博士「もちろん君達にも利益は与えるさ」
暗殺者「内容次第だな」
女勇者「そうですね」
博士「私と剣士を魔法の町に連れて行ってほしい」
博士「何故かはわからない、でも魔王は生きてこの世界の何処かに居るんだよ」
勇者「じゃあ魔王は何人もいる?」
博士「世界に魔王は一人だけだよ、今までも、今もね」
女勇者「不思議な話ですね」
博士「それを知るために私は研究をしているんだよ」
博士「魔王の事を知れば、何か新しいものが見えるような気がするんだ」
暗殺者「で、あんたは何処まで知ってる」
博士「情報はたくさんあるよ、掃いて捨てるほどね、でも正直どれもこれも噂の話で胡散臭い物ばかりなんだ」
暗殺者「結局何もわかって無いのか」
博士「残念ながらね」
博士「そこで君達にお願いがあるんだ」
勇者「初対面の人間にか?」
博士「君が勇者だから頼んでいるんだ」
博士「もちろん君達にも利益は与えるさ」
暗殺者「内容次第だな」
女勇者「そうですね」
博士「私と剣士を魔法の町に連れて行ってほしい」
507: 2012/01/11(水) 21:50:00.18 ID:UZr9/U3n0
勇者「連れて行くだけでいいのか?」
博士「うん、そこから先は自分達で何とかするよ」
暗殺者「あんたはどうする?」
勇者母「私も後から行くわ、ここでやる事も残ってるし」
勇者「で、俺達の利益ってのはなんだ」
博士「魔法の町には魔王の重要な情報がたくさんあるんだよ」
勇者「なんでそんな事知ってるんだ」
博士「無用な詮索は感心しないね」
勇者「あんたを信頼しきってる訳じゃねぇんだ」
博士「……困った」
博士「そこは私を信じてもらうしかないね」
勇者「……」
ドラゴン「どうする?」
勇者「お前等はどうだ?」
女勇者「私は構いません」
暗殺者「今はこいつを信用するしかないだろ」
勇者「……別にいい、連れてってやるよ」
博士「本当にありがとう、助かったよ」
博士「うん、そこから先は自分達で何とかするよ」
暗殺者「あんたはどうする?」
勇者母「私も後から行くわ、ここでやる事も残ってるし」
勇者「で、俺達の利益ってのはなんだ」
博士「魔法の町には魔王の重要な情報がたくさんあるんだよ」
勇者「なんでそんな事知ってるんだ」
博士「無用な詮索は感心しないね」
勇者「あんたを信頼しきってる訳じゃねぇんだ」
博士「……困った」
博士「そこは私を信じてもらうしかないね」
勇者「……」
ドラゴン「どうする?」
勇者「お前等はどうだ?」
女勇者「私は構いません」
暗殺者「今はこいつを信用するしかないだろ」
勇者「……別にいい、連れてってやるよ」
博士「本当にありがとう、助かったよ」
508: 2012/01/11(水) 21:50:57.17 ID:UZr9/U3n0
暗殺者「魔法の町にはどうやって行くんだ?」
博士「この町から船に乗って港に行ってから少し歩けばつけるよ」
勇者「出発は何時がいい?」
博士「そうだね、明日とかどうだい?」
暗殺者「俺達はいつでも構わんよ」
博士「じゃあ決定だね」
剣士「よろしくお願いします」
勇者「じゃあ明日な」ガチャ
女勇者「これからどうしますか?」スタスタ
勇者「特にする事もねぇし部屋に帰る」スタスタ
女勇者「あなたはあの人を許せますか?」
勇者「……許すも何もねぇよ、憎んだり、恨んだりしてねぇんだから」
女勇者「……」
勇者「それにあいつがいたからって俺の父親が変わってた訳じゃねぇしな」
女勇者「あの人がいたら私と父の人生は変わってたんですかね……」
勇者「……」
勇者「そんな事俺に聞くな」スタスタ
博士「この町から船に乗って港に行ってから少し歩けばつけるよ」
勇者「出発は何時がいい?」
博士「そうだね、明日とかどうだい?」
暗殺者「俺達はいつでも構わんよ」
博士「じゃあ決定だね」
剣士「よろしくお願いします」
勇者「じゃあ明日な」ガチャ
女勇者「これからどうしますか?」スタスタ
勇者「特にする事もねぇし部屋に帰る」スタスタ
女勇者「あなたはあの人を許せますか?」
勇者「……許すも何もねぇよ、憎んだり、恨んだりしてねぇんだから」
女勇者「……」
勇者「それにあいつがいたからって俺の父親が変わってた訳じゃねぇしな」
女勇者「あの人がいたら私と父の人生は変わってたんですかね……」
勇者「……」
勇者「そんな事俺に聞くな」スタスタ
509: 2012/01/11(水) 21:56:55.77 ID:UZr9/U3n0
※補足
名前について
魔王の名前で、名前を知らないと言いましたが、理性のある魔物達は自分達の名前を持っています。(皆自らの種族に少なからず誇りを持っているため)
ドラゴンは自分たちの事を気高き竜と言ってますしスライムも自分の事をスライムと言ってます。
その名前を人間の言葉にしたものを人間が使ってる訳です。
しかし魔王だけは誰も名前を知らないため。
仕方なく魔の王、魔王と呼んでいる訳です。
名前について
魔王の名前で、名前を知らないと言いましたが、理性のある魔物達は自分達の名前を持っています。(皆自らの種族に少なからず誇りを持っているため)
ドラゴンは自分たちの事を気高き竜と言ってますしスライムも自分の事をスライムと言ってます。
その名前を人間の言葉にしたものを人間が使ってる訳です。
しかし魔王だけは誰も名前を知らないため。
仕方なく魔の王、魔王と呼んでいる訳です。
515: 2012/01/12(木) 21:43:11.81 ID:CfFVd2Vr0
~~~~~~~~~~~~~~~~
次の日 船着き場
勇者「この船でいいのか?」
博士「うん、これだね」
剣士「お願いします」ペコリ
女勇者「よろしくお願いします」
暗殺者「船旅はどのくらいだ?」
博士「丸一日だよ」
ドラゴン「長いな」
博士「一瞬だよ、一瞬」
博士「港に着いてから少し徒歩移動したら魔法の町だ」
女勇者「行きましょうか」スタスタ
勇者「そうだな」スタスタ
船乗り「出発するぞ!!」
船乗り「錨をあげろ!!」
ドラゴン「おお、動いてる、動いてるぞ!!」
勇者「わかったからそんなに暴れないでくれ」
博士「うんうん、船旅はいいものだね」
次の日 船着き場
勇者「この船でいいのか?」
博士「うん、これだね」
剣士「お願いします」ペコリ
女勇者「よろしくお願いします」
暗殺者「船旅はどのくらいだ?」
博士「丸一日だよ」
ドラゴン「長いな」
博士「一瞬だよ、一瞬」
博士「港に着いてから少し徒歩移動したら魔法の町だ」
女勇者「行きましょうか」スタスタ
勇者「そうだな」スタスタ
船乗り「出発するぞ!!」
船乗り「錨をあげろ!!」
ドラゴン「おお、動いてる、動いてるぞ!!」
勇者「わかったからそんなに暴れないでくれ」
博士「うんうん、船旅はいいものだね」
516: 2012/01/12(木) 21:46:29.57 ID:CfFVd2Vr0
女勇者「……」
勇者「女勇者、昨日の事だけど――――」スタスタ
女勇者「たら、ればの仮定の話をしても仕方ありませんよ」
女勇者「重要なのは今、現実です」
勇者「……」
女勇者「これが一日考えて出した私の答えです」
勇者「それでいいのか?」
女勇者「それ以外に答えなんてありませんよ」
女勇者「だって現実は一つじゃないですか」
勇者「……」
女勇者「この話はこれで終わりです」
勇者「……最後に聞きたいんだけど、あんたはあの人の事母親だって思ってるのか?」
女勇者「はい、短い間でしたが母親だった事に変わりありませんから」
女勇者「今までもこれからもあの人は私の母親です」
女勇者「あなたはどうなんですか?」
勇者「俺も同じだよ」
勇者「あの人は俺の母親だ」
女勇者「……安心しました」ニッコリ
勇者「何が?」
勇者「女勇者、昨日の事だけど――――」スタスタ
女勇者「たら、ればの仮定の話をしても仕方ありませんよ」
女勇者「重要なのは今、現実です」
勇者「……」
女勇者「これが一日考えて出した私の答えです」
勇者「それでいいのか?」
女勇者「それ以外に答えなんてありませんよ」
女勇者「だって現実は一つじゃないですか」
勇者「……」
女勇者「この話はこれで終わりです」
勇者「……最後に聞きたいんだけど、あんたはあの人の事母親だって思ってるのか?」
女勇者「はい、短い間でしたが母親だった事に変わりありませんから」
女勇者「今までもこれからもあの人は私の母親です」
女勇者「あなたはどうなんですか?」
勇者「俺も同じだよ」
勇者「あの人は俺の母親だ」
女勇者「……安心しました」ニッコリ
勇者「何が?」
517: 2012/01/12(木) 21:48:33.34 ID:CfFVd2Vr0
女勇者「お互い考えていた事は同じみたいですね」
勇者「そうかもな」
暗殺者「良かったな」ピョンッ
勇者「暗殺者?」
暗殺者「お前等ずいぶん思い詰めてたみたいだったからさ」
女勇者「別にそんなつもりはありません」
勇者「思い詰める必要性がねぇだろ」
暗殺者「強がっちゃって、俺に嘘は通じないぜ」
勇者・女勇者「……」
暗殺者「お前等が昨日どんな事考えてたのかは知らないけど、答えが出せたんならそれでいいさ」
暗殺者「良く言うだろ、とにかく答えを出せって」
勇者「……お前は俺達の答えをどう思うんだ?」
暗殺者「答えが合ってるかどうかは大した問題じゃない、重要なのは答えを出す事だ」
暗殺者「答えを出せない人間はいつかおかしくなっちまうからな」
暗殺者「それにこの問題に答えなんて無いようなもんだろ」
女勇者「ふふっ、あなたっぽい言葉ですね」
暗殺者「そうか?」
女勇者「あなたらしい言葉です」
勇者「そうかもな」
暗殺者「良かったな」ピョンッ
勇者「暗殺者?」
暗殺者「お前等ずいぶん思い詰めてたみたいだったからさ」
女勇者「別にそんなつもりはありません」
勇者「思い詰める必要性がねぇだろ」
暗殺者「強がっちゃって、俺に嘘は通じないぜ」
勇者・女勇者「……」
暗殺者「お前等が昨日どんな事考えてたのかは知らないけど、答えが出せたんならそれでいいさ」
暗殺者「良く言うだろ、とにかく答えを出せって」
勇者「……お前は俺達の答えをどう思うんだ?」
暗殺者「答えが合ってるかどうかは大した問題じゃない、重要なのは答えを出す事だ」
暗殺者「答えを出せない人間はいつかおかしくなっちまうからな」
暗殺者「それにこの問題に答えなんて無いようなもんだろ」
女勇者「ふふっ、あなたっぽい言葉ですね」
暗殺者「そうか?」
女勇者「あなたらしい言葉です」
518: 2012/01/12(木) 21:50:09.03 ID:CfFVd2Vr0
勇者「ホントにな」
暗殺者「何はともあれ良かった」
勇者「ああ」
女勇者「はい」
暗殺者「これも一つの区切りだ」
ドラゴン「勇者、女勇者、暗殺者、くじ引きをやるぞ!!」スタスタ
勇者「は?」
ドラゴン「くじ引きだ、くじ引き」
勇者「それはわかったけど、くじ引き?」
ドラゴン「ああ、部屋割りを決めるくじ引きだ」
女勇者「面白そうですね」
暗殺者「たまには部屋割りを変えても面白そうだしな」
博士「同じ色の人と同じ部屋だからね」
ドラゴン「二人部屋が三つだからな」
剣士「誰になるんでしょうか……」オロオロ
勇者「安心しろ、どいつもこいつもまともじゃねぇから」
剣士「そ、そうですか」
博士「じゃあ一斉に引くんだよ」
勇者・女勇者・ドラゴン・暗殺者・剣士「せーの―――」バッ
ドラゴン「赤か」
勇者「あ、俺もだ」ヤッタ
暗殺者「何はともあれ良かった」
勇者「ああ」
女勇者「はい」
暗殺者「これも一つの区切りだ」
ドラゴン「勇者、女勇者、暗殺者、くじ引きをやるぞ!!」スタスタ
勇者「は?」
ドラゴン「くじ引きだ、くじ引き」
勇者「それはわかったけど、くじ引き?」
ドラゴン「ああ、部屋割りを決めるくじ引きだ」
女勇者「面白そうですね」
暗殺者「たまには部屋割りを変えても面白そうだしな」
博士「同じ色の人と同じ部屋だからね」
ドラゴン「二人部屋が三つだからな」
剣士「誰になるんでしょうか……」オロオロ
勇者「安心しろ、どいつもこいつもまともじゃねぇから」
剣士「そ、そうですか」
博士「じゃあ一斉に引くんだよ」
勇者・女勇者・ドラゴン・暗殺者・剣士「せーの―――」バッ
ドラゴン「赤か」
勇者「あ、俺もだ」ヤッタ
519: 2012/01/12(木) 21:51:40.38 ID:CfFVd2Vr0
ドラゴン「また一緒だな!!」
勇者「あ、ああ」
勇者(今一瞬うれしいって思った自分が悔しい……)
ドラゴン「やっぱりオレ達は夫婦だな」
勇者「そうかもな」
ドラゴン「ん?」
勇者「え?」
女勇者「私は黒です」
剣士「あ、僕もです」
女勇者「よろしくお願いします」
剣士「こ、こちらこそ」ペコリ
暗殺者「俺はあんたとか」
博士「そうみたいだね」
暗殺者「仲良くしようや」
博士「そうだね」
博士「あ、これ部屋の鍵ね」
勇者「ああ」パシッ
女勇者「行きましょうか」スタスタ
剣士「あ、はい」スタスタ
勇者「あ、ああ」
勇者(今一瞬うれしいって思った自分が悔しい……)
ドラゴン「やっぱりオレ達は夫婦だな」
勇者「そうかもな」
ドラゴン「ん?」
勇者「え?」
女勇者「私は黒です」
剣士「あ、僕もです」
女勇者「よろしくお願いします」
剣士「こ、こちらこそ」ペコリ
暗殺者「俺はあんたとか」
博士「そうみたいだね」
暗殺者「仲良くしようや」
博士「そうだね」
博士「あ、これ部屋の鍵ね」
勇者「ああ」パシッ
女勇者「行きましょうか」スタスタ
剣士「あ、はい」スタスタ
520: 2012/01/12(木) 21:53:41.49 ID:CfFVd2Vr0
勇者「子供なんだから跳び蹴りとかすんなよ」
女勇者「する訳無いでしょう」
勇者「その辺の常識はあるのか」
女勇者「当たり前です」スタスタ
ドラゴン「なんだかんだで仲良く出来そうだな」
勇者「以外に子供好きかもしれないしな」
ドラゴン「貴様は子供は好きか?」
勇者「俺は普通」
暗殺者「お前等は部屋に行かないのか?」
勇者「もう少ししたら行くよ、後でお前等の部屋に行っていいか?」
暗殺者「俺はいいが……」
博士「私も別にかまわないよ」
暗殺者「じゃあいいぞ」
勇者「悪いな」
勇者「行くぞ」スタスタ
ドラゴン「恋人っぽく手を握るぞ」スタスタ
勇者「恥ずかしいから嫌だ」スタスタ
女勇者「する訳無いでしょう」
勇者「その辺の常識はあるのか」
女勇者「当たり前です」スタスタ
ドラゴン「なんだかんだで仲良く出来そうだな」
勇者「以外に子供好きかもしれないしな」
ドラゴン「貴様は子供は好きか?」
勇者「俺は普通」
暗殺者「お前等は部屋に行かないのか?」
勇者「もう少ししたら行くよ、後でお前等の部屋に行っていいか?」
暗殺者「俺はいいが……」
博士「私も別にかまわないよ」
暗殺者「じゃあいいぞ」
勇者「悪いな」
勇者「行くぞ」スタスタ
ドラゴン「恋人っぽく手を握るぞ」スタスタ
勇者「恥ずかしいから嫌だ」スタスタ
521: 2012/01/12(木) 21:55:22.58 ID:CfFVd2Vr0
一方その頃 女勇者達の部屋
女勇者「……」
剣士「……」
女勇者「……」
剣士「……」
女勇者(困りましたね、何の話をすればいいかまったくわかりません……)
剣士「ゆ、勇者さんってかっこいいですよね」
女勇者「え、そ、そうですか?」
剣士「だって口も達者だし、剣術も凄いんですよね」
女勇者「剣術は自己流ですし、あの口からは悪口しか出ませんよ」
女勇者「それにあの人は正義の味方なんて柄じゃないですからね」
剣士「そ、そうなんですか?」
女勇者「はい、まあ、自己流でも剣術は強いですが」
剣士「それでもやっぱり尊敬します」
女勇者「あなたは剣術はやっていないんですか?」
剣士「……やってるんですけど、まだまだ習得出来てなくて」
女勇者「何処の流派ですか?」
女勇者「……」
剣士「……」
女勇者「……」
剣士「……」
女勇者(困りましたね、何の話をすればいいかまったくわかりません……)
剣士「ゆ、勇者さんってかっこいいですよね」
女勇者「え、そ、そうですか?」
剣士「だって口も達者だし、剣術も凄いんですよね」
女勇者「剣術は自己流ですし、あの口からは悪口しか出ませんよ」
女勇者「それにあの人は正義の味方なんて柄じゃないですからね」
剣士「そ、そうなんですか?」
女勇者「はい、まあ、自己流でも剣術は強いですが」
剣士「それでもやっぱり尊敬します」
女勇者「あなたは剣術はやっていないんですか?」
剣士「……やってるんですけど、まだまだ習得出来てなくて」
女勇者「何処の流派ですか?」
522: 2012/01/12(木) 21:57:05.49 ID:CfFVd2Vr0
剣士「え、伊田流ですけど」
女勇者「伊田流ですか……一度剣を振ってもらえますか?」
剣士「あ、はい」
剣士は木の剣を構え、大きく縦に木の剣を振る。
女勇者「……」
女勇者「あなたは腕で振っていますね」
剣士「え?」
女勇者「体全体を使って振ればもっとうまくなりますよ」
剣士「ほ、本当ですか?」
女勇者「はい」
剣士「あ、ありがとうございます」
剣士「女勇者さんは詳しいんですか?」
女勇者「その流派は習得済みなので」
剣士「そうなんですか」
剣士「他にはどんな流派を習得したんですか?」
女勇者「有名な流派はだいたい習得しましたね、懐かしいです」
剣士「す、凄いじゃないですか!!」
女勇者「伊田流ですか……一度剣を振ってもらえますか?」
剣士「あ、はい」
剣士は木の剣を構え、大きく縦に木の剣を振る。
女勇者「……」
女勇者「あなたは腕で振っていますね」
剣士「え?」
女勇者「体全体を使って振ればもっとうまくなりますよ」
剣士「ほ、本当ですか?」
女勇者「はい」
剣士「あ、ありがとうございます」
剣士「女勇者さんは詳しいんですか?」
女勇者「その流派は習得済みなので」
剣士「そうなんですか」
剣士「他にはどんな流派を習得したんですか?」
女勇者「有名な流派はだいたい習得しましたね、懐かしいです」
剣士「す、凄いじゃないですか!!」
523: 2012/01/12(木) 22:08:25.24 ID:CfFVd2Vr0
※キャラ紹介
博士 47歳
生物学者であり、科学者。
基本的に生物専門で、魔王など、珍しい生き物の生態に興味がある。
それ以外の事には基本的にそこまで興味が無く、結婚はしていない。
好物はちくわ。
ギリギリまでキャラが決まらず、何度も変更がされていたキャラ。(女だったり、若者だったり、おじいさんだったりした)
剣士 14歳
勇者の弟にあたる、父親は不明。
勤勉で努力家である。
性格も良く、空気も読める、作中一の常識人。
兄である勇者、イケメンを尊敬している。(ちなみに勇者の事は噂で聞いている)
多分最初で最後のシOタキャラ?
博士 47歳
生物学者であり、科学者。
基本的に生物専門で、魔王など、珍しい生き物の生態に興味がある。
それ以外の事には基本的にそこまで興味が無く、結婚はしていない。
好物はちくわ。
ギリギリまでキャラが決まらず、何度も変更がされていたキャラ。(女だったり、若者だったり、おじいさんだったりした)
剣士 14歳
勇者の弟にあたる、父親は不明。
勤勉で努力家である。
性格も良く、空気も読める、作中一の常識人。
兄である勇者、イケメンを尊敬している。(ちなみに勇者の事は噂で聞いている)
多分最初で最後のシOタキャラ?
531: 2012/01/13(金) 21:48:23.75 ID:25RrGM4i0
女勇者「それほどでも無いですよ、それにそれだけ覚えても私は勇者達に敵わないんですから」
剣士「でも凄いです、尊敬します」
女勇者「あ、ありがとうございます」
剣士「凄いんですね、僕なんてまだ全然で……」
女勇者「焦っても仕方の無いものです、自分のペースでやって行くのが大切なんですよ」
剣士「あ、はい」
女勇者「いい子です」ナデナデ
剣士「あ、ありがとうございます」///
女勇者「顔が赤いですが大丈夫ですか?」
剣士「な、何でも無いです!!」
女勇者「そうですか」
女勇者「あなたも魔王を倒したいんですか?」
剣士「はい、僕も勇者なので」
女勇者「あなたは真面目ですね、バカな兄達と違って」
剣士「だって僕は勇者さんやイケメンさんみたいに強く無いですから」
剣士「でも凄いです、尊敬します」
女勇者「あ、ありがとうございます」
剣士「凄いんですね、僕なんてまだ全然で……」
女勇者「焦っても仕方の無いものです、自分のペースでやって行くのが大切なんですよ」
剣士「あ、はい」
女勇者「いい子です」ナデナデ
剣士「あ、ありがとうございます」///
女勇者「顔が赤いですが大丈夫ですか?」
剣士「な、何でも無いです!!」
女勇者「そうですか」
女勇者「あなたも魔王を倒したいんですか?」
剣士「はい、僕も勇者なので」
女勇者「あなたは真面目ですね、バカな兄達と違って」
剣士「だって僕は勇者さんやイケメンさんみたいに強く無いですから」
532: 2012/01/13(金) 21:49:50.76 ID:25RrGM4i0
剣士「僕も強くなって勇者さんやイケメンさんみたいになりたいんです」
女勇者「そうですね、あなたも小さいながら勇者ですからね」
剣士「でもまだまだ先になりそうですけど」
剣士「弱いですから」エヘヘ
女勇者「あなたは私に似ていますね」
剣士「え?」
女勇者「……決めました」
剣士「な、なんですか?」
女勇者「私があなたに剣術を教えます」
剣士「え?」
女勇者「私があなたを強くします」
剣士「ほ、本当ですか?」
女勇者「はい、嫌でなければ教えますよ」
剣士「う、うれしいです、お願いします」
女勇者「言っておきますが、私だってそんなに強くは無いですよ」
剣士「そんな事無いですよ、お願いします」
女勇者「そうですね、あなたも小さいながら勇者ですからね」
剣士「でもまだまだ先になりそうですけど」
剣士「弱いですから」エヘヘ
女勇者「あなたは私に似ていますね」
剣士「え?」
女勇者「……決めました」
剣士「な、なんですか?」
女勇者「私があなたに剣術を教えます」
剣士「え?」
女勇者「私があなたを強くします」
剣士「ほ、本当ですか?」
女勇者「はい、嫌でなければ教えますよ」
剣士「う、うれしいです、お願いします」
女勇者「言っておきますが、私だってそんなに強くは無いですよ」
剣士「そんな事無いですよ、お願いします」
533: 2012/01/13(金) 21:51:24.52 ID:25RrGM4i0
女勇者「こちらこそお願いします」
女勇者「ただ勇者達に憧れるのはいいですが性格だけは似ないでくださいね」
剣士「あ、はい、わかりました」
女勇者「短い間ですが、私が教えられる事は全部教えます」
剣士「で、出来ますかね?」
女勇者「出来る出来ないの問題ではありません、やるのです」
剣士「は、はい!!」
女勇者(こう言う所も昔の私を見ているみたいですね)
剣士「今からお願いできますか?」
女勇者「いいですよ」
女勇者「じゃあまずは基本の動作からですね」
剣士「お願いします!!」
女勇者「ただ勇者達に憧れるのはいいですが性格だけは似ないでくださいね」
剣士「あ、はい、わかりました」
女勇者「短い間ですが、私が教えられる事は全部教えます」
剣士「で、出来ますかね?」
女勇者「出来る出来ないの問題ではありません、やるのです」
剣士「は、はい!!」
女勇者(こう言う所も昔の私を見ているみたいですね)
剣士「今からお願いできますか?」
女勇者「いいですよ」
女勇者「じゃあまずは基本の動作からですね」
剣士「お願いします!!」
534: 2012/01/13(金) 21:52:53.29 ID:25RrGM4i0
~~~~~~~~~~~~~
勇者達の部屋
ドラゴン「……」ニコニコ
勇者「なんでそんなに楽しそうなんだよ」
ドラゴン「勇者の父親にも母親にも結婚の了承を貰ったんだ、これでいつでも契りを交わせるぞ」
勇者「あ、そう言えばそうかもな」
ドラゴン「もしオレが今契りを交わしたいって言ったらどうする?」
勇者「今は無理だ」
ドラゴン「ならいつならいいのか?」
勇者「そのうち」
ドラゴン「意地悪だな、貴様は」
勇者「元々だ」
勇者「それに今は魔王を倒す事が目標だろ」
ドラゴン「じゃあ魔王を倒したらいいか?」
勇者「わからん」
ドラゴン「ずるいぞ、貴様!!」
勇者達の部屋
ドラゴン「……」ニコニコ
勇者「なんでそんなに楽しそうなんだよ」
ドラゴン「勇者の父親にも母親にも結婚の了承を貰ったんだ、これでいつでも契りを交わせるぞ」
勇者「あ、そう言えばそうかもな」
ドラゴン「もしオレが今契りを交わしたいって言ったらどうする?」
勇者「今は無理だ」
ドラゴン「ならいつならいいのか?」
勇者「そのうち」
ドラゴン「意地悪だな、貴様は」
勇者「元々だ」
勇者「それに今は魔王を倒す事が目標だろ」
ドラゴン「じゃあ魔王を倒したらいいか?」
勇者「わからん」
ドラゴン「ずるいぞ、貴様!!」
535: 2012/01/13(金) 21:54:15.81 ID:25RrGM4i0
勇者「ごめんごめん」
ドラゴン「謝っても許さん」
勇者「本当にごめんなさい」ニコニコ
ドラゴン「笑いながら言っても説得力が無いぞ」
勇者「え、マジで笑ってる?」
ドラゴン「ああ、マヌケな顔だ」
勇者「うるせぇ」
ドラゴン「……」
勇者「……」
ドラゴン「なあ、デートしないか?」
勇者「え?」
ドラゴン「ほら、恋人と言うのはデートするものなのだろう」
勇者「そうだけど……誰から聞いたんだ?」
ドラゴン「女勇者に教えてもらったんだ」
勇者「あいつか……」
ドラゴン「今までデートなんてした事無かったし、してみないか?」
勇者「別にいいけど、ここ船だぞ」
ドラゴン「船を一周するだけではデートにならんのか?」
ドラゴン「謝っても許さん」
勇者「本当にごめんなさい」ニコニコ
ドラゴン「笑いながら言っても説得力が無いぞ」
勇者「え、マジで笑ってる?」
ドラゴン「ああ、マヌケな顔だ」
勇者「うるせぇ」
ドラゴン「……」
勇者「……」
ドラゴン「なあ、デートしないか?」
勇者「え?」
ドラゴン「ほら、恋人と言うのはデートするものなのだろう」
勇者「そうだけど……誰から聞いたんだ?」
ドラゴン「女勇者に教えてもらったんだ」
勇者「あいつか……」
ドラゴン「今までデートなんてした事無かったし、してみないか?」
勇者「別にいいけど、ここ船だぞ」
ドラゴン「船を一周するだけではデートにならんのか?」
536: 2012/01/13(金) 21:55:41.48 ID:25RrGM4i0
勇者「大きい船だし、デートになるのかな?」
ドラゴン「オレに聞くな」
勇者「俺だって知らねぇよ」
ドラゴン「……とにかく行くぞ!!」
ドラゴンは勇者の手を握ると、勢い良く部屋の外に飛び出した。
勇者「そんなに引っ張るな」
ドラゴン「おお、デートっぽい、デートっぽいぞ!!」
勇者「デートかどうかは別にして楽しいならそれでいいよ」
ドラゴン「勇者はどうだ、楽しいか?」
勇者「ああ、楽しいよ」ニッコリ
ドラゴン「広いな、海は」
勇者「そりゃ海だから」
ドラゴン「勇者は泳げるのか?」
勇者「普通かな、泳げるけどそんなに泳ぎがうまい訳じゃないし」
ドラゴン「難しくは無いのか?」
勇者「俺は気がついた時には泳げてたからな、そう言えばドラゴンって泳げないの?」
ドラゴン「泳げない訳じゃない、ただ泳いだ事が無いだけだ」
勇者「それって泳げないって事じゃ――――」
ドラゴン「泳いだ事が無いだけだ」
勇者「変な所で意地になるよな、お前」
ドラゴン「オレに聞くな」
勇者「俺だって知らねぇよ」
ドラゴン「……とにかく行くぞ!!」
ドラゴンは勇者の手を握ると、勢い良く部屋の外に飛び出した。
勇者「そんなに引っ張るな」
ドラゴン「おお、デートっぽい、デートっぽいぞ!!」
勇者「デートかどうかは別にして楽しいならそれでいいよ」
ドラゴン「勇者はどうだ、楽しいか?」
勇者「ああ、楽しいよ」ニッコリ
ドラゴン「広いな、海は」
勇者「そりゃ海だから」
ドラゴン「勇者は泳げるのか?」
勇者「普通かな、泳げるけどそんなに泳ぎがうまい訳じゃないし」
ドラゴン「難しくは無いのか?」
勇者「俺は気がついた時には泳げてたからな、そう言えばドラゴンって泳げないの?」
ドラゴン「泳げない訳じゃない、ただ泳いだ事が無いだけだ」
勇者「それって泳げないって事じゃ――――」
ドラゴン「泳いだ事が無いだけだ」
勇者「変な所で意地になるよな、お前」
537: 2012/01/13(金) 21:57:15.60 ID:25RrGM4i0
ドラゴン「……」
勇者「どうした?」
ドラゴン「女勇者から聞いたのとちょっと違うな……」
勇者「何が?」
ドラゴン「貴様はお姫様抱っことか言うのが出来るか?」
勇者「あいつは一体何を教えたんだ……」
ドラゴン「どうだ?」
勇者「出来るけど、恥ずかしいから嫌だ」
ドラゴン「出来るんならやってくれよ」
勇者「嫌だ」
ドラゴン「わかった、じゃあじゃんけんで貴様が勝ったらやらなくていい、でもオレが勝ったらやってくれ」
勇者「……わかった」
勇者「行くぞ、じゃんけんポン」
ドラゴン・勇者「……」
勇者「俺の勝ちね」
ドラゴン「もう一回、もう一回だけやってくれ」
勇者「嫌だ」
勇者「どうした?」
ドラゴン「女勇者から聞いたのとちょっと違うな……」
勇者「何が?」
ドラゴン「貴様はお姫様抱っことか言うのが出来るか?」
勇者「あいつは一体何を教えたんだ……」
ドラゴン「どうだ?」
勇者「出来るけど、恥ずかしいから嫌だ」
ドラゴン「出来るんならやってくれよ」
勇者「嫌だ」
ドラゴン「わかった、じゃあじゃんけんで貴様が勝ったらやらなくていい、でもオレが勝ったらやってくれ」
勇者「……わかった」
勇者「行くぞ、じゃんけんポン」
ドラゴン・勇者「……」
勇者「俺の勝ちね」
ドラゴン「もう一回、もう一回だけやってくれ」
勇者「嫌だ」
538: 2012/01/13(金) 22:02:01.93 ID:25RrGM4i0
ドラゴン「……」
勇者「……」
ドラゴン「……」
勇者「……」
勇者「ああ、もう、わかったよ!!」
ドラゴン「本当か!?」
勇者「ちょっとだけだからな、わかったな」
ドラゴン「ああ、わかってる」
勇者はドラゴンをお姫様抱っこで抱き上げる
勇者「こんなんでいいか?」
ドラゴン「女勇者はここからキスをするって言ってたぞ」
勇者「一体どこの知識だ!!」
ドラゴン「してくれないか?」
勇者「ふざけんな!!」
ドラゴン「頼む、一生のお願いだ」
勇者「もう使っちゃうのかよ!!」
ドラゴン「……」
勇者「わかった、わかったよ!!」
勇者はドラゴンの頬にキスをする。
勇者「これでいいだろ!!」///
ドラゴン「ああ、十分だ」ニコニコ
勇者「……うれしいならそれでいいか……」
勇者「……」
ドラゴン「……」
勇者「……」
勇者「ああ、もう、わかったよ!!」
ドラゴン「本当か!?」
勇者「ちょっとだけだからな、わかったな」
ドラゴン「ああ、わかってる」
勇者はドラゴンをお姫様抱っこで抱き上げる
勇者「こんなんでいいか?」
ドラゴン「女勇者はここからキスをするって言ってたぞ」
勇者「一体どこの知識だ!!」
ドラゴン「してくれないか?」
勇者「ふざけんな!!」
ドラゴン「頼む、一生のお願いだ」
勇者「もう使っちゃうのかよ!!」
ドラゴン「……」
勇者「わかった、わかったよ!!」
勇者はドラゴンの頬にキスをする。
勇者「これでいいだろ!!」///
ドラゴン「ああ、十分だ」ニコニコ
勇者「……うれしいならそれでいいか……」
539: 2012/01/13(金) 22:04:45.09 ID:25RrGM4i0
※キャラ紹介
勇者母 年齢不明
若くてきれいな女性で偽善者。見た目は20歳後半の女性。
勇者の血を引く唯一の女性であり、彼女と彼女の子供以外に勇者の血を引くものは居ない。
常に恋をしていたい人で、同じ人と長年連れ添えない。
だが肉体関係を持った男は本当に少ない。
自分勝手に生きている人間だが、他人に嫌われるのが嫌い。
そのため、どんな事を言われても怒らない。
イケメンとは和解済み。(イケメンは彼女が居なくなっても苦労していないためそこまで怨んではいないため)
自分の子供の事は常に気にしており、大事に思っている。
勇者母 年齢不明
若くてきれいな女性で偽善者。見た目は20歳後半の女性。
勇者の血を引く唯一の女性であり、彼女と彼女の子供以外に勇者の血を引くものは居ない。
常に恋をしていたい人で、同じ人と長年連れ添えない。
だが肉体関係を持った男は本当に少ない。
自分勝手に生きている人間だが、他人に嫌われるのが嫌い。
そのため、どんな事を言われても怒らない。
イケメンとは和解済み。(イケメンは彼女が居なくなっても苦労していないためそこまで怨んではいないため)
自分の子供の事は常に気にしており、大事に思っている。
545: 2012/01/14(土) 21:44:08.37 ID:lpIbQ1H+0
暗殺者「二人して楽しそうだな」ニヤニヤ
勇者「一番見られたくねぇ奴に……」
暗殺者「そう怒るなって」
博士「君は私の事を聞く気だったんだんだよね?」
勇者「……ああ、そうだよ」
博士「少し私の昔話に付き合ってくれるかな」
勇者「いいよ、聞く気だったし」
勇者「お前は聞いたのか?」
暗殺者「いや、俺もまだだ」
博士「私は若い頃、魔法の町で学者をしていたんだ」
博士「退屈な毎日だったよ、人頃しの方法をただひたすらに研究するの毎日だからね」
勇者「それで魔法の町に詳しかったのか」
博士「うん、私の学者としての地位は結構上だったからね」
博士「でも、そんな生活に嫌気がさしてね、私は魔法の町を出る事を決意したんだ」
勇者「誰も止めなかったのか?」
博士「まさか、みんな私を引き留めたよ、脅迫まがいの事をしてくる奴もたくさん居たさ」
博士「夜逃げ同然で町を出て私は世界を旅していた」
勇者「一番見られたくねぇ奴に……」
暗殺者「そう怒るなって」
博士「君は私の事を聞く気だったんだんだよね?」
勇者「……ああ、そうだよ」
博士「少し私の昔話に付き合ってくれるかな」
勇者「いいよ、聞く気だったし」
勇者「お前は聞いたのか?」
暗殺者「いや、俺もまだだ」
博士「私は若い頃、魔法の町で学者をしていたんだ」
博士「退屈な毎日だったよ、人頃しの方法をただひたすらに研究するの毎日だからね」
勇者「それで魔法の町に詳しかったのか」
博士「うん、私の学者としての地位は結構上だったからね」
博士「でも、そんな生活に嫌気がさしてね、私は魔法の町を出る事を決意したんだ」
勇者「誰も止めなかったのか?」
博士「まさか、みんな私を引き留めたよ、脅迫まがいの事をしてくる奴もたくさん居たさ」
博士「夜逃げ同然で町を出て私は世界を旅していた」
546: 2012/01/14(土) 21:46:18.00 ID:lpIbQ1H+0
ドラゴン「そこまで自分の研究を嫌っていたのは何故だ?」
博士「人頃しの道具を作ってるのも嫌だったし、私は本と睨み合っているのがとてつもなく苦痛だったんだ」
博士「魔法の本と睨めっこしているよりも旅をしながら生物を研究している方が私には合っていたんだ」
博士「そんなある日に出会ったのが彼女さ」
暗殺者「勇者の母親か」
博士「彼女は私の研究に興味を持ったんだ、私の魔王の研究にね」
ドラゴン「それで一緒にいたのか」
博士「うん」
暗殺者「あんたにとって生物学ってのはなんだ?」
博士「私にとって生物学は全てだ」
勇者「学者ってのは良くわからんな」
博士「学者なんてみんなそんなもんさ」
博士「だからこそ、私は魔法の町に戻る事を決意したんだ」
暗殺者「殺されるかもしれないのか?」
博士「うん、魔王の事を知るためには行くべきだと思うんだ、命と引き換えになってもね」
暗殺者「あんたの原動力はそれだけか?」
博士「うん、それ以外は無いよ」
博士「人頃しの道具を作ってるのも嫌だったし、私は本と睨み合っているのがとてつもなく苦痛だったんだ」
博士「魔法の本と睨めっこしているよりも旅をしながら生物を研究している方が私には合っていたんだ」
博士「そんなある日に出会ったのが彼女さ」
暗殺者「勇者の母親か」
博士「彼女は私の研究に興味を持ったんだ、私の魔王の研究にね」
ドラゴン「それで一緒にいたのか」
博士「うん」
暗殺者「あんたにとって生物学ってのはなんだ?」
博士「私にとって生物学は全てだ」
勇者「学者ってのは良くわからんな」
博士「学者なんてみんなそんなもんさ」
博士「だからこそ、私は魔法の町に戻る事を決意したんだ」
暗殺者「殺されるかもしれないのか?」
博士「うん、魔王の事を知るためには行くべきだと思うんだ、命と引き換えになってもね」
暗殺者「あんたの原動力はそれだけか?」
博士「うん、それ以外は無いよ」
547: 2012/01/14(土) 21:47:09.93 ID:lpIbQ1H+0
博士「おっと、そろそろ夕食の時間だ、部屋に帰るよ」スタスタ
暗殺者「そうだな」
暗殺者「お前等はどうする?」
勇者「俺達は自分で作って食うよ」
暗殺者「わかるか?」
勇者「ああ、まだなんか隠してるよな」
暗殺者「重要な事を何か隠してるな」
暗殺者「……いつまでお姫様抱っこしてるんだ?」
勇者「……」
ドラゴン「どうした?」
勇者「帰る」スタスタ
暗殺者「お姫様抱っこで?」
勇者「文句あんのか?」スタスタ
暗殺者「無いよ」ニヤニヤ
暗殺者「そうだな」
暗殺者「お前等はどうする?」
勇者「俺達は自分で作って食うよ」
暗殺者「わかるか?」
勇者「ああ、まだなんか隠してるよな」
暗殺者「重要な事を何か隠してるな」
暗殺者「……いつまでお姫様抱っこしてるんだ?」
勇者「……」
ドラゴン「どうした?」
勇者「帰る」スタスタ
暗殺者「お姫様抱っこで?」
勇者「文句あんのか?」スタスタ
暗殺者「無いよ」ニヤニヤ
548: 2012/01/14(土) 21:48:19.37 ID:lpIbQ1H+0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
次の日 港
勇者「やっと着いたな」スタスタ
ドラゴン「長かったな」スタスタ
暗殺者「十分楽しんでだ奴等が何言ってんだ」スタスタ
博士「ここからは徒歩移動だよ」スタスタ
女勇者「どのくらいかかるんですか?」スタスタ
博士「今日中には着けると思うよ」スタスタ
ドラゴン「どんな所なんだ、魔法の町は?」スタスタ
博士「そうだね、治安は安定してるけど政府が腐り切ってるから注意した方がいいね」スタスタ
暗殺者「政府が?」スタスタ
博士「うん、訳のわからない罪で人が処刑されている場所だからね」スタスタ
勇者「なんだそれ」スタスタ
博士「政府のやり方に従わない者は捕まり、拷問にかけられ、最終的に殺される」スタスタ
博士「これがあの町のやり方だよ」スタスタ
女勇者「ハンター達は動かないんですか?」スタスタ
博士「拷問や処刑は裏で行われている事だ、表は治安のいい普通の町だよ」スタスタ
次の日 港
勇者「やっと着いたな」スタスタ
ドラゴン「長かったな」スタスタ
暗殺者「十分楽しんでだ奴等が何言ってんだ」スタスタ
博士「ここからは徒歩移動だよ」スタスタ
女勇者「どのくらいかかるんですか?」スタスタ
博士「今日中には着けると思うよ」スタスタ
ドラゴン「どんな所なんだ、魔法の町は?」スタスタ
博士「そうだね、治安は安定してるけど政府が腐り切ってるから注意した方がいいね」スタスタ
暗殺者「政府が?」スタスタ
博士「うん、訳のわからない罪で人が処刑されている場所だからね」スタスタ
勇者「なんだそれ」スタスタ
博士「政府のやり方に従わない者は捕まり、拷問にかけられ、最終的に殺される」スタスタ
博士「これがあの町のやり方だよ」スタスタ
女勇者「ハンター達は動かないんですか?」スタスタ
博士「拷問や処刑は裏で行われている事だ、表は治安のいい普通の町だよ」スタスタ
549: 2012/01/14(土) 21:54:19.20 ID:lpIbQ1H+0
剣士「僕達は何に注意すればいいんですか?」スタスタ
博士「とにかく静かにしていれば大丈夫だろうね」スタスタ
暗殺者「暴れるなよ、勇者」スタスタ
勇者「なんで俺?」スタスタ
女勇者「あなたが一番暴走するでしょう」スタスタ
勇者「そうか?」スタスタ
女勇者「そうです」スタスタ
剣士「戦わなければ大丈夫です」スタスタ
女勇者「そう言う事ですね」スタスタ
勇者「そう言うお前も十分暴走するだろ」
女勇者「気のせいです」
博士「……魔物がいないね」
勇者「ああ、全然居ない」
博士「昔はこの辺りに大量の魔物が居たんだけどね」スタスタ
ドラゴン「魔物の臭いは全くしないぞ」スタスタ
博士「不思議だね」スタスタ
博士「とにかく静かにしていれば大丈夫だろうね」スタスタ
暗殺者「暴れるなよ、勇者」スタスタ
勇者「なんで俺?」スタスタ
女勇者「あなたが一番暴走するでしょう」スタスタ
勇者「そうか?」スタスタ
女勇者「そうです」スタスタ
剣士「戦わなければ大丈夫です」スタスタ
女勇者「そう言う事ですね」スタスタ
勇者「そう言うお前も十分暴走するだろ」
女勇者「気のせいです」
博士「……魔物がいないね」
勇者「ああ、全然居ない」
博士「昔はこの辺りに大量の魔物が居たんだけどね」スタスタ
ドラゴン「魔物の臭いは全くしないぞ」スタスタ
博士「不思議だね」スタスタ
550: 2012/01/14(土) 21:55:26.38 ID:lpIbQ1H+0
~~~~~~~~~~~~~~~
魔法の町
門番「お前達は何者だ!!」
女勇者「私達は旅のものです」
門番「……通れ」
勇者「ゆるいな、おい」スタスタ
暗殺者「中で問題を起こせばすぐ殺せるからだろ」スタスタ
勇者「つーか変装とかしなくていいの?」スタスタ
博士「下手に変装なんてしたらかえって目立っちゃうよ」スタスタ
ドラゴン「みんな魔法を使ってるんだな」スタスタ
女勇者「魔法の町ですからね」スタスタ
博士「市民に紛れた兵士達が山ほどいる、この町に信じられる人間は居ないよ」ヒソヒソ
剣士「まずはどうしますか?」スタスタ
勇者「とにかくこの町の事を調べる準備だ」スタスタ
女勇者「面倒臭いですね、手っ取り早い方法は無いんですか?」スタスタ
ドラゴン「さっさと調べて帰ろうぜ」スタスタ
勇者「問題を起こすなってさっき言ってたのは誰だ!!」スタスタ
魔法の町
門番「お前達は何者だ!!」
女勇者「私達は旅のものです」
門番「……通れ」
勇者「ゆるいな、おい」スタスタ
暗殺者「中で問題を起こせばすぐ殺せるからだろ」スタスタ
勇者「つーか変装とかしなくていいの?」スタスタ
博士「下手に変装なんてしたらかえって目立っちゃうよ」スタスタ
ドラゴン「みんな魔法を使ってるんだな」スタスタ
女勇者「魔法の町ですからね」スタスタ
博士「市民に紛れた兵士達が山ほどいる、この町に信じられる人間は居ないよ」ヒソヒソ
剣士「まずはどうしますか?」スタスタ
勇者「とにかくこの町の事を調べる準備だ」スタスタ
女勇者「面倒臭いですね、手っ取り早い方法は無いんですか?」スタスタ
ドラゴン「さっさと調べて帰ろうぜ」スタスタ
勇者「問題を起こすなってさっき言ってたのは誰だ!!」スタスタ
551: 2012/01/14(土) 21:56:13.27 ID:lpIbQ1H+0
剣士「こうやって見ると普通の町ですよね」スタスタ
暗殺者「町は普通だ、ただ政府が腐ってるだけだよ」スタスタ
勇者「全くその通りだ」スタスタ
勇者「……」
ドラゴン「ん、どうした?」
イケメン「久しぶりだね、勇者」スタスタ
勇者「久しぶりだな、お兄様」
イケメン「……相変わらず口が悪い様だね」
勇者「そう怖い顔すんなよ、今あんたと頃し合う気はねぇよ」
イケメン「ああ、僕もそうしたい」
遊び人「二人とも子供ねー」
イケメン「どうやら剣を手に入れたようだね」
勇者「剣じゃなくて刀だ、バカ」
イケメン「バカは余計じゃないかな?」
勇者「バカにバカって言って何が悪い」
女戦士「子供ですね」
女勇者「あなた達は何の目的でこの町に?」
遊び人「魔王の情報があるって聞いたのよ」
暗殺者「成果は?」
魔法使い「全然ダメだった」
暗殺者「町は普通だ、ただ政府が腐ってるだけだよ」スタスタ
勇者「全くその通りだ」スタスタ
勇者「……」
ドラゴン「ん、どうした?」
イケメン「久しぶりだね、勇者」スタスタ
勇者「久しぶりだな、お兄様」
イケメン「……相変わらず口が悪い様だね」
勇者「そう怖い顔すんなよ、今あんたと頃し合う気はねぇよ」
イケメン「ああ、僕もそうしたい」
遊び人「二人とも子供ねー」
イケメン「どうやら剣を手に入れたようだね」
勇者「剣じゃなくて刀だ、バカ」
イケメン「バカは余計じゃないかな?」
勇者「バカにバカって言って何が悪い」
女戦士「子供ですね」
女勇者「あなた達は何の目的でこの町に?」
遊び人「魔王の情報があるって聞いたのよ」
暗殺者「成果は?」
魔法使い「全然ダメだった」
552: 2012/01/14(土) 21:57:06.84 ID:lpIbQ1H+0
ザワザワ
勇者「ん?」
剣士「あれ、いつの間にか人が――――」
兵士「動くな!!」
勇者「え?」
兵士「お前達は勇者だな?」
イケメン「もちろん」
勇者「そうだけどなんだ」
兵士「現行犯だ、逮捕する!!」
勇者「は?」
兵士「町中での喧嘩は立派な犯罪だ」
勇者「俺達がいつ喧嘩した」
イケメン「そんな理由で逮捕が出来るものか」
兵士「話は向こうで聞く」
暗殺者「ドラゴン、剣士を連れて逃げろ」ヒソヒソ
ドラゴン「え?」
勇者「ん?」
剣士「あれ、いつの間にか人が――――」
兵士「動くな!!」
勇者「え?」
兵士「お前達は勇者だな?」
イケメン「もちろん」
勇者「そうだけどなんだ」
兵士「現行犯だ、逮捕する!!」
勇者「は?」
兵士「町中での喧嘩は立派な犯罪だ」
勇者「俺達がいつ喧嘩した」
イケメン「そんな理由で逮捕が出来るものか」
兵士「話は向こうで聞く」
暗殺者「ドラゴン、剣士を連れて逃げろ」ヒソヒソ
ドラゴン「え?」
553: 2012/01/14(土) 21:57:53.93 ID:lpIbQ1H+0
暗殺者「なんとなく読めた」ヒソヒソ
暗殺者「そこの細い路地から逃げろ」ヒソヒソ
暗殺者「さいわいあいつは勇者とイケメンを見ててお前達を見てない」ヒソヒソ
遊び人「魔法使い、あなたも一緒に行くのよ」ヒソヒソ
魔法使い「そ、そんな……」
遊び人「このままだと私達は捕まる、その前に早く行きなさい」ヒソヒソ
魔法使い「わ、わかった」
剣士「こっちです」タタタッ
ドラゴン「後から助けに行くからな」タタタッ
魔法使い「……」タタタッ
勇者「まだ町に着いて一時間も経ってねぇぞ」スタスタ
イケメン「君達に関わるとロクな事が無いな」スタスタ
勇者「どっちかって言うとお前のせいだろ、氏ね」スタスタ
イケメン「少しは言葉遣いを覚えたらどうだい?」スタスタ
勇者「相手と会話できればそれで十分だ」スタスタ
イケメン「野蛮だね、君は」
兵士「黙って歩かんか」
暗殺者「そこの細い路地から逃げろ」ヒソヒソ
暗殺者「さいわいあいつは勇者とイケメンを見ててお前達を見てない」ヒソヒソ
遊び人「魔法使い、あなたも一緒に行くのよ」ヒソヒソ
魔法使い「そ、そんな……」
遊び人「このままだと私達は捕まる、その前に早く行きなさい」ヒソヒソ
魔法使い「わ、わかった」
剣士「こっちです」タタタッ
ドラゴン「後から助けに行くからな」タタタッ
魔法使い「……」タタタッ
勇者「まだ町に着いて一時間も経ってねぇぞ」スタスタ
イケメン「君達に関わるとロクな事が無いな」スタスタ
勇者「どっちかって言うとお前のせいだろ、氏ね」スタスタ
イケメン「少しは言葉遣いを覚えたらどうだい?」スタスタ
勇者「相手と会話できればそれで十分だ」スタスタ
イケメン「野蛮だね、君は」
兵士「黙って歩かんか」
564: 2012/01/15(日) 21:43:59.59 ID:3NIeNYuW0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
牢屋
女勇者「なんでこんな事に……」
暗殺者「抵抗したらもっと面倒臭い事になってたし、これが最善だろ」
遊び人「今の状態でも十分面倒臭いけどね」
女戦士「その通りです」
暗殺者「お互い様だ、我慢しろ」
勇者「……なんで男女別なんだ?」
イケメン「別にいいじゃないか、向かい側なんだし」
勇者「なんであっちは木の床でこっちは地面なの、ずるくない?」
イケメン「レディーファーストだよ」
勇者「訳がわかんねぇよ」
博士「……どうやらここでは魔法は使えないみたいだね」
遊び人「じゃあどうしようもないわね」
女戦士「勇者さんでしたっけ、あなたはどう責任をとる気ですか?」
勇者「なんで俺のせいになってんだ、どっちもどっちだろ」
女戦士「何を偉そうに……」
勇者「喧嘩両成敗だ、覚えとけ」
牢屋
女勇者「なんでこんな事に……」
暗殺者「抵抗したらもっと面倒臭い事になってたし、これが最善だろ」
遊び人「今の状態でも十分面倒臭いけどね」
女戦士「その通りです」
暗殺者「お互い様だ、我慢しろ」
勇者「……なんで男女別なんだ?」
イケメン「別にいいじゃないか、向かい側なんだし」
勇者「なんであっちは木の床でこっちは地面なの、ずるくない?」
イケメン「レディーファーストだよ」
勇者「訳がわかんねぇよ」
博士「……どうやらここでは魔法は使えないみたいだね」
遊び人「じゃあどうしようもないわね」
女戦士「勇者さんでしたっけ、あなたはどう責任をとる気ですか?」
勇者「なんで俺のせいになってんだ、どっちもどっちだろ」
女戦士「何を偉そうに……」
勇者「喧嘩両成敗だ、覚えとけ」
565: 2012/01/15(日) 21:45:08.48 ID:3NIeNYuW0
遊び人「今回はどちらが悪いかもわからないもんね」
女勇者「誰か武器は持ってないんですか?」
暗殺者「ナイフならあるけど、こんなもんじゃどうしようも無いだろ」
勇者「お、ヒノキの棒が落ちてる」
女勇者「もっと使い道がありませんね」
勇者「そうだな……」
遊び人「困ったわね」
イケメン「きちんと話をすればわかってもらえるさ」
博士「どうだろうね」
勇者「あんたはここからどうなると思う?」
博士「さあ、私も牢屋に入れられた事は無いからね」
イケメン「どう言う事だい?」
勇者「この町のお偉いさんがそこまでいい奴かどうかはわかんねぇって事」
イケメン「まさか……」
勇者「それぐらい理解しとけよ」
???「お前達が勇者だな」ガチャ
女勇者「誰か武器は持ってないんですか?」
暗殺者「ナイフならあるけど、こんなもんじゃどうしようも無いだろ」
勇者「お、ヒノキの棒が落ちてる」
女勇者「もっと使い道がありませんね」
勇者「そうだな……」
遊び人「困ったわね」
イケメン「きちんと話をすればわかってもらえるさ」
博士「どうだろうね」
勇者「あんたはここからどうなると思う?」
博士「さあ、私も牢屋に入れられた事は無いからね」
イケメン「どう言う事だい?」
勇者「この町のお偉いさんがそこまでいい奴かどうかはわかんねぇって事」
イケメン「まさか……」
勇者「それぐらい理解しとけよ」
???「お前達が勇者だな」ガチャ
566: 2012/01/15(日) 21:46:07.52 ID:3NIeNYuW0
入って来たのは高そうな服を着て、立派な髭を生やした50歳ほどの男だった。
イケメン「あなたは誰ですか?」
大臣「私は大臣だ」
勇者「さっさと出してくれない」
大臣「もちろんそのつもりだ、ただ条件がある」
イケメン「条件?」
大臣「ああ、お前達には魔王を生け捕りにしてもらいたい」
勇者「何のために」
大臣「そんなものはお前達は気にしなくていい」
イケメン「それは正義のための事ですか?」
大臣「お前達はただ魔王を生け捕りにすればいのだ」
大臣「わかったか?」
勇者「他人に何かを頼む態度じゃねぇな、わかったらその立派な髭剃って出直してこい」
イケメン「何をするかわからない相手に手を貸す気は無い」
勇者「そう言う事だ、わかったら帰れ、そして速やかに髭を剃れ」
大臣「貴様……」
イケメン「あなたは誰ですか?」
大臣「私は大臣だ」
勇者「さっさと出してくれない」
大臣「もちろんそのつもりだ、ただ条件がある」
イケメン「条件?」
大臣「ああ、お前達には魔王を生け捕りにしてもらいたい」
勇者「何のために」
大臣「そんなものはお前達は気にしなくていい」
イケメン「それは正義のための事ですか?」
大臣「お前達はただ魔王を生け捕りにすればいのだ」
大臣「わかったか?」
勇者「他人に何かを頼む態度じゃねぇな、わかったらその立派な髭剃って出直してこい」
イケメン「何をするかわからない相手に手を貸す気は無い」
勇者「そう言う事だ、わかったら帰れ、そして速やかに髭を剃れ」
大臣「貴様……」
567: 2012/01/15(日) 21:47:39.78 ID:3NIeNYuW0
勇者「貴様って呼び方やめてくれない、ドラゴンが使ってるし、ドラゴンの方がよっぽどかわいいから」
暗殺者「それをドラゴンの前で言ってやれよ」
勇者「恥ずかしくて出来ねぇよ」
女勇者「臆病者ですね」
勇者「うるせぇ」
イケメン「僕は手伝う気は無い」
大臣「貴様……」
勇者「だからそれやめろって」
大臣「お前達が取引に応じない限りここから出す気は無いぞ!!」
勇者「勝手にしろ、そして髭を剃れ」
博士「相変わらずやり方が汚いね」
大臣「……ほう、まさかお前に会えるとはな」
博士「久しぶりだね」
勇者「知り合いだったのか」
博士「この町の諸悪の根源だよ、彼は」
勇者「つーかさ、お前俺達の事はめただろ」
大臣「ああ、その通りだ」
暗殺者「それをドラゴンの前で言ってやれよ」
勇者「恥ずかしくて出来ねぇよ」
女勇者「臆病者ですね」
勇者「うるせぇ」
イケメン「僕は手伝う気は無い」
大臣「貴様……」
勇者「だからそれやめろって」
大臣「お前達が取引に応じない限りここから出す気は無いぞ!!」
勇者「勝手にしろ、そして髭を剃れ」
博士「相変わらずやり方が汚いね」
大臣「……ほう、まさかお前に会えるとはな」
博士「久しぶりだね」
勇者「知り合いだったのか」
博士「この町の諸悪の根源だよ、彼は」
勇者「つーかさ、お前俺達の事はめただろ」
大臣「ああ、その通りだ」
568: 2012/01/15(日) 21:48:41.50 ID:3NIeNYuW0
大臣「……まあいい、また来る」スタスタ
イケメン「あの人は僕の敵だ」
勇者「だろうね」
女勇者「どうするんですか?」
暗殺者「外の三人に全てを託すしかないだろ」
遊び人「大丈夫かしらねー」
勇者「ドラゴンは……どうだろう」
博士「剣士君は頭は回るんだけどね」
女戦士「魔法使いはイケメンさんにベッタリですからね」
暗殺者「……こっちでも脱出方法を考えればいいだろ」
女勇者「そうですね」
イケメン「あんな悪を放置する訳にはいかない」
勇者「正義感に燃えてるねぇ」
イケメン「あんな悪が許されていい訳無いだろう」
博士「正義ね、私にはもう無いかもしれないな」
勇者「俺にだってねぇよ」
イケメン「あの人は僕の敵だ」
勇者「だろうね」
女勇者「どうするんですか?」
暗殺者「外の三人に全てを託すしかないだろ」
遊び人「大丈夫かしらねー」
勇者「ドラゴンは……どうだろう」
博士「剣士君は頭は回るんだけどね」
女戦士「魔法使いはイケメンさんにベッタリですからね」
暗殺者「……こっちでも脱出方法を考えればいいだろ」
女勇者「そうですね」
イケメン「あんな悪を放置する訳にはいかない」
勇者「正義感に燃えてるねぇ」
イケメン「あんな悪が許されていい訳無いだろう」
博士「正義ね、私にはもう無いかもしれないな」
勇者「俺にだってねぇよ」
569: 2012/01/15(日) 21:49:54.95 ID:3NIeNYuW0
一方その頃 町中
ドラゴン「助けに行くぞ!!」
魔法使い「どうやって、作戦はあるの?」
ドラゴン「これから考えればいいだろ」
剣士「すぐに殺されるなんて事は無いでしょうから、ある程度時間はあります」
魔法使い「イケメン、大丈夫かな……」
ドラゴン「勇者と一緒なんだ、無事に決まってる」
魔法使い「あの人ってそんなに強いの?」
ドラゴン「当たり前だ、イケメンよりもずっと男前だしな」
魔法使い「イケメンの方がかっこいいよ!!」
ドラゴン「勇者は男前でしかも口も達者だぞ」
魔法使い「口が悪いだけよ、イケメンは礼儀もしっかりしてる」
ドラゴン「勇者だって――――」
剣士「もういいです、その話は」
魔法使い「あなたはどっちがいいと思うの?」
剣士「僕は男なんでそんなことわからないですよ」
ドラゴン「助けに行くぞ!!」
魔法使い「どうやって、作戦はあるの?」
ドラゴン「これから考えればいいだろ」
剣士「すぐに殺されるなんて事は無いでしょうから、ある程度時間はあります」
魔法使い「イケメン、大丈夫かな……」
ドラゴン「勇者と一緒なんだ、無事に決まってる」
魔法使い「あの人ってそんなに強いの?」
ドラゴン「当たり前だ、イケメンよりもずっと男前だしな」
魔法使い「イケメンの方がかっこいいよ!!」
ドラゴン「勇者は男前でしかも口も達者だぞ」
魔法使い「口が悪いだけよ、イケメンは礼儀もしっかりしてる」
ドラゴン「勇者だって――――」
剣士「もういいです、その話は」
魔法使い「あなたはどっちがいいと思うの?」
剣士「僕は男なんでそんなことわからないですよ」
570: 2012/01/15(日) 21:50:57.10 ID:3NIeNYuW0
ドラゴン「勇者だな」
魔法使い「イケメンに決まってる」
剣士「二人とも落ち着いて下さい、今はみんなをどうやって助けるか考えましょう」
ドラゴン「町の真ん中のでっかい建物の中に居るんだろ、正面突破でいいだろ」
剣士「そんな危険な方法はダメです」
魔法使い「魔法があれば大丈夫」
剣士「相手がわからない以上作戦はしっかりと練るべきです」
ドラゴン「作戦があるのか?」
剣士「それは無いですけど……」
剣士「とにかく情報を集めましょう」
ドラゴン「面倒臭いな」
剣士「時間はあるんですから作戦をしっかりと決めましょう」
魔法使い「じゃあ――――」
剣士「場所を選んで下さい、こんな町中じゃあ作戦がダダ漏れです」
魔法使い「じゃあどうするの?」
剣士「そうですね……」
魔法使い「イケメンに決まってる」
剣士「二人とも落ち着いて下さい、今はみんなをどうやって助けるか考えましょう」
ドラゴン「町の真ん中のでっかい建物の中に居るんだろ、正面突破でいいだろ」
剣士「そんな危険な方法はダメです」
魔法使い「魔法があれば大丈夫」
剣士「相手がわからない以上作戦はしっかりと練るべきです」
ドラゴン「作戦があるのか?」
剣士「それは無いですけど……」
剣士「とにかく情報を集めましょう」
ドラゴン「面倒臭いな」
剣士「時間はあるんですから作戦をしっかりと決めましょう」
魔法使い「じゃあ――――」
剣士「場所を選んで下さい、こんな町中じゃあ作戦がダダ漏れです」
魔法使い「じゃあどうするの?」
剣士「そうですね……」
571: 2012/01/15(日) 21:52:00.14 ID:3NIeNYuW0
ドラゴン「宿屋でいいだろ」
剣士「え、そ、それは……」
魔法使い「ちょっと……」
ドラゴン「ん、なんか変な事言ったか?」
剣士「……そ、そうですね、そうしますか」
ドラゴン「ああ、それがいい」
魔法使い「ま、まあいいよ、わかった」
剣士「き、気を取り直して、情報を集めましょうか」
ドラゴン「でもどうやって集めるんだ、兵士にそんな事聞いたらオレ達も捕まるぞ」
剣士「さりげなく聞くんですよ」
魔法使い「出来るの?」
剣士「やるしかないです」
ドラゴン「やるなら早くするぞ!!」
魔法使い「頑張るよ!!」
剣士「……頑張りましょうか」
剣士「え、そ、それは……」
魔法使い「ちょっと……」
ドラゴン「ん、なんか変な事言ったか?」
剣士「……そ、そうですね、そうしますか」
ドラゴン「ああ、それがいい」
魔法使い「ま、まあいいよ、わかった」
剣士「き、気を取り直して、情報を集めましょうか」
ドラゴン「でもどうやって集めるんだ、兵士にそんな事聞いたらオレ達も捕まるぞ」
剣士「さりげなく聞くんですよ」
魔法使い「出来るの?」
剣士「やるしかないです」
ドラゴン「やるなら早くするぞ!!」
魔法使い「頑張るよ!!」
剣士「……頑張りましょうか」
572: 2012/01/15(日) 22:00:17.14 ID:3NIeNYuW0
※補足
この世界での魔法について説明します。
まず魔法を発動させる方法は、詠唱、魔法陣、道具の三種類です。
詠唱は分かりやすいので省略します。
魔法陣は地面、や壁などに陣を描き、そこに魔力を注ぐ事で発動します。
時間はかかりますが、その分強力な魔法を、少ない魔力で発動できます。
道具は、あらかじめ魔法が封じられた道具に少量の魔力を注ぐ事で発動できるものです。
基本形はお札ですが、魔法を封じる事が出来るのならなんでも大丈夫です。
封じられている魔法しか発動できず、威力も低いですが、一瞬で発動できるため魔法使いは基本的に常備しています。
この先の戦闘では魔法を使っていきたいので、明日ももう少し解説します。
この世界での魔法について説明します。
まず魔法を発動させる方法は、詠唱、魔法陣、道具の三種類です。
詠唱は分かりやすいので省略します。
魔法陣は地面、や壁などに陣を描き、そこに魔力を注ぐ事で発動します。
時間はかかりますが、その分強力な魔法を、少ない魔力で発動できます。
道具は、あらかじめ魔法が封じられた道具に少量の魔力を注ぐ事で発動できるものです。
基本形はお札ですが、魔法を封じる事が出来るのならなんでも大丈夫です。
封じられている魔法しか発動できず、威力も低いですが、一瞬で発動できるため魔法使いは基本的に常備しています。
この先の戦闘では魔法を使っていきたいので、明日ももう少し解説します。
589: 2012/01/16(月) 21:56:39.23 ID:ZFk17PKT0
剣士「どの人に聞きま――――」
ドラゴン「なあ、あのでかい建物ってなんだ?」
剣士「いきなりですか!?」
男「ああ、あれはこの町の行政機関の建物だよ」
ドラゴン「ふーん」
魔法使い「あそこって牢屋もあるの?」
剣士「作戦聞いてました!?」
男「ああ、あそこは刑務所も兼ねてるから」
剣士「ありがとうございました」
男「いやいや、どういたしまして」スタスタ
剣士「二人とも作戦聞いてましたか?」
ドラゴン「情報を集めるんだろ」
剣士「さりげなくです」
ドラゴン「さりげなく無かったか?」
剣士「はい、全然」
魔法使い「とりあえずちょっとは情報が手に入ったしいいじゃん」
剣士「これからもこんな危ない橋を渡るのなんて危険過ぎます」
ドラゴン「なあ、あのでかい建物ってなんだ?」
剣士「いきなりですか!?」
男「ああ、あれはこの町の行政機関の建物だよ」
ドラゴン「ふーん」
魔法使い「あそこって牢屋もあるの?」
剣士「作戦聞いてました!?」
男「ああ、あそこは刑務所も兼ねてるから」
剣士「ありがとうございました」
男「いやいや、どういたしまして」スタスタ
剣士「二人とも作戦聞いてましたか?」
ドラゴン「情報を集めるんだろ」
剣士「さりげなくです」
ドラゴン「さりげなく無かったか?」
剣士「はい、全然」
魔法使い「とりあえずちょっとは情報が手に入ったしいいじゃん」
剣士「これからもこんな危ない橋を渡るのなんて危険過ぎます」
590: 2012/01/16(月) 21:57:57.62 ID:ZFk17PKT0
魔法使い「じゃあこれから気をつけます」
剣士「本当に気をつけて下さいね」
ドラゴン「そういえば、貴様はイケメンの恋人か?」
魔法使い「え、あ……いつか恋人になるの!!」
ドラゴン「なんだ、今は違うのか」
魔法使い「うう、うるさい、まだなれないの!!」
魔法使い「あ、あなたこそどうなの?」
ドラゴン「オレか、オレ達はいつでもラブラブだぞ」
魔法使い「……う、嘘ね、嘘に決まってるわ」
ドラゴン「なんで嘘を言う必要がある」
魔法使い「胸ね、やっぱり胸なのね」
ドラゴン「まあ、貴様は小さいからな」
魔法使い「う、うるさい!!」
剣士「喧嘩しないで下さいよ」
魔法使い「ずるい、私なんかまだ恋人にもなれてないのに!!」
ドラゴン「オレ達はもう三回もキスをしたぞ」
魔法使い「く、悔しい!!」
剣士「本当に気をつけて下さいね」
ドラゴン「そういえば、貴様はイケメンの恋人か?」
魔法使い「え、あ……いつか恋人になるの!!」
ドラゴン「なんだ、今は違うのか」
魔法使い「うう、うるさい、まだなれないの!!」
魔法使い「あ、あなたこそどうなの?」
ドラゴン「オレか、オレ達はいつでもラブラブだぞ」
魔法使い「……う、嘘ね、嘘に決まってるわ」
ドラゴン「なんで嘘を言う必要がある」
魔法使い「胸ね、やっぱり胸なのね」
ドラゴン「まあ、貴様は小さいからな」
魔法使い「う、うるさい!!」
剣士「喧嘩しないで下さいよ」
魔法使い「ずるい、私なんかまだ恋人にもなれてないのに!!」
ドラゴン「オレ達はもう三回もキスをしたぞ」
魔法使い「く、悔しい!!」
591: 2012/01/16(月) 21:58:43.26 ID:ZFk17PKT0
剣士「ドラゴンさんもそう言う事言わないで下さい」
ドラゴン「ふふん、オレは真実を言ったまでだぞ」
剣士「年下相手に張り合わないで下さい」
魔法使い「誰が子供よ!!」
剣士「そんな事誰も言ってないじゃないですか」
剣士「あと、今の僕達凄く目立ってます」
ドラゴン「何か問題があるのか?」
剣士「問題だらけです、むしろ問題しかないです!!」
魔法使い「悔しい!!」
剣士「それはわかりましたから」
チンピラ「道の真ん中で騒いでんじゃねーぞ!!」
剣士「すいません、すぐ移動しますから」
ドラゴン「礼儀正しいんだな、勇者なら反論してるぞ」
剣士「僕達が完全に悪いんですから」
チンピラ「ああ……結構かわいいじゃねーか、ちょっと来いよ」
チンピラはそう言ってドラゴンの腕を掴む。
ドラゴン「ふふん、オレは真実を言ったまでだぞ」
剣士「年下相手に張り合わないで下さい」
魔法使い「誰が子供よ!!」
剣士「そんな事誰も言ってないじゃないですか」
剣士「あと、今の僕達凄く目立ってます」
ドラゴン「何か問題があるのか?」
剣士「問題だらけです、むしろ問題しかないです!!」
魔法使い「悔しい!!」
剣士「それはわかりましたから」
チンピラ「道の真ん中で騒いでんじゃねーぞ!!」
剣士「すいません、すぐ移動しますから」
ドラゴン「礼儀正しいんだな、勇者なら反論してるぞ」
剣士「僕達が完全に悪いんですから」
チンピラ「ああ……結構かわいいじゃねーか、ちょっと来いよ」
チンピラはそう言ってドラゴンの腕を掴む。
592: 2012/01/16(月) 21:59:48.25 ID:ZFk17PKT0
剣士「ちょっと待っ――――」
ドラゴン「図に乗るなよ、人間風情が」
イケメン「は?」
剣士「え!?」
ドラゴンの左ストレートがチンピラの顔面に直撃する。
イケメン「あが……!?」
さらにチンピラの右脇腹にフックを入れ、そのまま右足の回し蹴りで吹き飛ばす。
剣士「……」
ドラゴン「気安く触るな、オレに気安く触れていい男は勇者だけだ」
魔法使い「す、素敵……」
剣士「何やってるんですか!!」
ドラゴン「勇者が言ってたぞ、こう言うのは正当防衛だって」
剣士「明らかな過剰防衛じゃないですか!!」
ドラゴン「ちょうどいいな、こいつに聞けばいいだろ」
ドラゴン「おい、あそこに入る方法は無いのか?」
チンピラ「げほげほ……そんな事言う訳ねーだろ」
魔法使い「そんな事言っちゃっていいの?」ニッコリ
ドラゴン「図に乗るなよ、人間風情が」
イケメン「は?」
剣士「え!?」
ドラゴンの左ストレートがチンピラの顔面に直撃する。
イケメン「あが……!?」
さらにチンピラの右脇腹にフックを入れ、そのまま右足の回し蹴りで吹き飛ばす。
剣士「……」
ドラゴン「気安く触るな、オレに気安く触れていい男は勇者だけだ」
魔法使い「す、素敵……」
剣士「何やってるんですか!!」
ドラゴン「勇者が言ってたぞ、こう言うのは正当防衛だって」
剣士「明らかな過剰防衛じゃないですか!!」
ドラゴン「ちょうどいいな、こいつに聞けばいいだろ」
ドラゴン「おい、あそこに入る方法は無いのか?」
チンピラ「げほげほ……そんな事言う訳ねーだろ」
魔法使い「そんな事言っちゃっていいの?」ニッコリ
593: 2012/01/16(月) 22:00:49.03 ID:ZFk17PKT0
チンピラ「……」
チンピラ「東だ、東側の右から三番目の窓の鍵が壊れてる」
剣士「なんでそんな事を知ってるんですか?」
チンピラ「少し前にダチを助けるときに壊したんだ」
ドラゴン「貴様は裏の事を知らないのか?」
チンピラ「何の事だ?」
剣士「兵士が来てます、行きましょう」
ドラゴン「そうだな」タタタッ
剣士「あなたも行きますよ」
チンピラ「ガキが偉そうに、自分の身くらい自分で守れる」タタタッ
魔法使い「早くしてよ」タタタッ
剣士「わ、わかりました」タタタッ
チンピラ「東だ、東側の右から三番目の窓の鍵が壊れてる」
剣士「なんでそんな事を知ってるんですか?」
チンピラ「少し前にダチを助けるときに壊したんだ」
ドラゴン「貴様は裏の事を知らないのか?」
チンピラ「何の事だ?」
剣士「兵士が来てます、行きましょう」
ドラゴン「そうだな」タタタッ
剣士「あなたも行きますよ」
チンピラ「ガキが偉そうに、自分の身くらい自分で守れる」タタタッ
魔法使い「早くしてよ」タタタッ
剣士「わ、わかりました」タタタッ
594: 2012/01/16(月) 22:01:53.56 ID:ZFk17PKT0
タタタッ
剣士「ここまで来れば大丈夫ですね」ハァハァ
ドラゴン「ちょうどいい所に宿屋があるぞ」
剣士「……じゃあ行きますか?」
魔法使い「い、行くわよ」スタスタ
剣士「こんにちは」ガチャ
おじさん「一晩10ゴールドだよ」
剣士「お願いします」スッ
おじさん「部屋の鍵ね」コトン
剣士「ありがとうございます」スタスタ
剣士「さすがにここならバレないですよね?」ガチャ
ドラゴン「大丈夫だろ」
魔法使い「……有力情報ゲットね!!」
剣士「まだ入り口が見つかっただけです、中でどうするかを考えないとダメです」
ドラゴン「中に入れたら後は何とかなるだろ」
剣士「僕はあそこまで戦闘能力ないんで無理です」
魔法使い「でも中の構造なんてどうやってもわかんないよ」
剣士「ここまで来れば大丈夫ですね」ハァハァ
ドラゴン「ちょうどいい所に宿屋があるぞ」
剣士「……じゃあ行きますか?」
魔法使い「い、行くわよ」スタスタ
剣士「こんにちは」ガチャ
おじさん「一晩10ゴールドだよ」
剣士「お願いします」スッ
おじさん「部屋の鍵ね」コトン
剣士「ありがとうございます」スタスタ
剣士「さすがにここならバレないですよね?」ガチャ
ドラゴン「大丈夫だろ」
魔法使い「……有力情報ゲットね!!」
剣士「まだ入り口が見つかっただけです、中でどうするかを考えないとダメです」
ドラゴン「中に入れたら後は何とかなるだろ」
剣士「僕はあそこまで戦闘能力ないんで無理です」
魔法使い「でも中の構造なんてどうやってもわかんないよ」
595: 2012/01/16(月) 22:02:26.62 ID:ZFk17PKT0
剣士「そ、そうですけど」
魔法使い「だったらしっかり準備するしかないんじゃない?」
ドラゴン「そうだな、そうするべきだ」
剣士「……じゃあ、何を準備した方がいいですか?」
ドラゴン「オレは何もいらない」
剣士「そうですよね」
魔法使い「私は魔法具があれば十分」
剣士「じゃあその他にも必要そうな物も買っておきますね」スタスタ
ドラゴン「魔法具の事もわかるのか?」
剣士「はい、魔法についてもある程度分かってるので」
魔法使い「魔法具はお札型のでお願いね」
剣士「わかりました」ガチャ
魔法使い「だったらしっかり準備するしかないんじゃない?」
ドラゴン「そうだな、そうするべきだ」
剣士「……じゃあ、何を準備した方がいいですか?」
ドラゴン「オレは何もいらない」
剣士「そうですよね」
魔法使い「私は魔法具があれば十分」
剣士「じゃあその他にも必要そうな物も買っておきますね」スタスタ
ドラゴン「魔法具の事もわかるのか?」
剣士「はい、魔法についてもある程度分かってるので」
魔法使い「魔法具はお札型のでお願いね」
剣士「わかりました」ガチャ
596: 2012/01/16(月) 22:03:34.08 ID:ZFk17PKT0
魔法と属性について
魔法には当然属性があります。
属性は火、水、氷、風、地の五大属性です。
それぞれで魔力消費が違い、水<氷<地<風<火となります。
そのため暗殺者が水の球体を爆発させた時は莫大な魔力(代償)を使用しています。
魔法には当然属性があります。
属性は火、水、氷、風、地の五大属性です。
それぞれで魔力消費が違い、水<氷<地<風<火となります。
そのため暗殺者が水の球体を爆発させた時は莫大な魔力(代償)を使用しています。
597: 2012/01/16(月) 22:06:11.92 ID:ZFk17PKT0
今日はここまでです。
剣士のツッコミが冴えてます。
剣士は結構好きな方のキャラです。
剣士のツッコミが冴えてます。
剣士は結構好きな方のキャラです。
604: 2012/01/17(火) 21:47:08.45 ID:PEBOW/Gc0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
夕方 牢屋
兵士「夕食だ」ガチャ
勇者「夕食は出るんだな」
女勇者「お昼も出てない訳ですし、当然です」
暗殺者「まあ、俺達が氏んだら困るって事だろ」
女勇者「でしょうね」
勇者「なあ、俺パンよりお米がいいんだけど、変えてくれない?」
兵士「この町の主食はパンだ、文句を言うな」
勇者「パンとか喰い慣れてねぇんだよ、喉に詰まったらどうすんの、氏ぬよ?」
暗殺者「ただのクレーマーだな……」
女勇者「イライラしてるのはわかりますが、食事に文句をつけないで下さい」
勇者「はいはい」
勇者「今回はパンでいいよ、明日は米で頼むな」
兵士「……」
勇者「無視すんなよ」
女戦士「何なんですか、あなたは」
女勇者「気にしないで下さい、嫌いな相手にはいつもあんな感じですから」
夕方 牢屋
兵士「夕食だ」ガチャ
勇者「夕食は出るんだな」
女勇者「お昼も出てない訳ですし、当然です」
暗殺者「まあ、俺達が氏んだら困るって事だろ」
女勇者「でしょうね」
勇者「なあ、俺パンよりお米がいいんだけど、変えてくれない?」
兵士「この町の主食はパンだ、文句を言うな」
勇者「パンとか喰い慣れてねぇんだよ、喉に詰まったらどうすんの、氏ぬよ?」
暗殺者「ただのクレーマーだな……」
女勇者「イライラしてるのはわかりますが、食事に文句をつけないで下さい」
勇者「はいはい」
勇者「今回はパンでいいよ、明日は米で頼むな」
兵士「……」
勇者「無視すんなよ」
女戦士「何なんですか、あなたは」
女勇者「気にしないで下さい、嫌いな相手にはいつもあんな感じですから」
605: 2012/01/17(火) 21:48:49.55 ID:PEBOW/Gc0
女戦士「……ところでさっき言っていたはめられたって言うのは何の事ですか?」
勇者「俺とイケメンは計画されて捕まったって事」モグモグ
女戦士「何のためにですか」
勇者「魔王を生け捕りにさせるためだろ」モグモグ
遊び人「そのためにあんなめちゃくちゃな事を言って逮捕したのよ」モグモグ
暗殺者「あんたもわかってたのか」モグモグ
遊び人「あれだけ無茶苦茶の事をして気付かない訳無いでしょ」モグモグ
女戦士「一体何のためそんな事を?」
イケメン「世界平和のためでは無いだろうね」モグモグ
勇者「あんたは知ってるか?」モグモグ
兵士「知っていても話す気は無い」
勇者「博士はどうだ?」モグモグ
博士「知らないね、どうやら私がこの町を出た後の計画みたいだね」
遊び人「女戦士は食べないの?」モグモグ
女戦士「精神統一をしていますので」
勇者「それって時間の無駄遣いじゃね?」モグモグ
女戦士「精神統一は心の乱れを直す重要なものだ、無駄ではない!!」
勇者「俺とイケメンは計画されて捕まったって事」モグモグ
女戦士「何のためにですか」
勇者「魔王を生け捕りにさせるためだろ」モグモグ
遊び人「そのためにあんなめちゃくちゃな事を言って逮捕したのよ」モグモグ
暗殺者「あんたもわかってたのか」モグモグ
遊び人「あれだけ無茶苦茶の事をして気付かない訳無いでしょ」モグモグ
女戦士「一体何のためそんな事を?」
イケメン「世界平和のためでは無いだろうね」モグモグ
勇者「あんたは知ってるか?」モグモグ
兵士「知っていても話す気は無い」
勇者「博士はどうだ?」モグモグ
博士「知らないね、どうやら私がこの町を出た後の計画みたいだね」
遊び人「女戦士は食べないの?」モグモグ
女戦士「精神統一をしていますので」
勇者「それって時間の無駄遣いじゃね?」モグモグ
女戦士「精神統一は心の乱れを直す重要なものだ、無駄ではない!!」
606: 2012/01/17(火) 21:50:31.96 ID:PEBOW/Gc0
勇者「キレるなよ……」モグモグ
遊び人「女戦士は沸点が低いから気をつけてね」モグモグ
勇者「もう少し早く教えてほしかったかな」
兵士「黙って食べろ」
勇者「文句があるなら出て行け」
イケメン「君の口の悪さはある種尊敬に値するね」
勇者「……なあ、ここの鍵って何処にあんの?」
兵士「鍵は全て大臣様が管理している」
勇者「お前信用されてないの?」
兵士「そう言う規則なのだ」
勇者「信用されてないって事じゃん」
兵士「黙っていろ」
勇者「了解」
大臣「気は変わったかね」ガチャ
勇者「また来たよ、つーか髭剃ってねぇし」
大臣「手伝う気になったかな?」
イケメン「あなたに協力する気は無い」
勇者「俺も無いぞ」
大臣「ここから出られなくていいのか?」
遊び人「女戦士は沸点が低いから気をつけてね」モグモグ
勇者「もう少し早く教えてほしかったかな」
兵士「黙って食べろ」
勇者「文句があるなら出て行け」
イケメン「君の口の悪さはある種尊敬に値するね」
勇者「……なあ、ここの鍵って何処にあんの?」
兵士「鍵は全て大臣様が管理している」
勇者「お前信用されてないの?」
兵士「そう言う規則なのだ」
勇者「信用されてないって事じゃん」
兵士「黙っていろ」
勇者「了解」
大臣「気は変わったかね」ガチャ
勇者「また来たよ、つーか髭剃ってねぇし」
大臣「手伝う気になったかな?」
イケメン「あなたに協力する気は無い」
勇者「俺も無いぞ」
大臣「ここから出られなくていいのか?」
607: 2012/01/17(火) 21:53:17.58 ID:PEBOW/Gc0
勇者「でもあんたに協力したらここから絶対に出られるって保障も無いだろ」
暗殺者「その通りだ」
大臣「それは私が保障しよう、と言うより魔王を生け捕りにしてもらうには外に出さなくてはいかんだろ」
勇者「まあ、協力する気は無いけどね」
大臣「……」ギリッ
イケメン「理由を教えてもらえないかな?」
大臣「お前達が知ることではない」
イケメン「なら一生協力する気は無いよ」
遊び人「胡散臭すぎるのよね」
勇者「わかったら髭剃って出直してこい」
大臣「……」
女勇者「いいからさっさと帰ってください、下種が」
大臣「貴様!!」
大臣は鉄格子越しの女勇者の胸ぐらを掴む。
大臣「誰が下種だ!!」
勇者「おい、女に手を出しちゃダメだろ」
イケメン「男として最低だね」
暗殺者「その通りだ」
大臣「それは私が保障しよう、と言うより魔王を生け捕りにしてもらうには外に出さなくてはいかんだろ」
勇者「まあ、協力する気は無いけどね」
大臣「……」ギリッ
イケメン「理由を教えてもらえないかな?」
大臣「お前達が知ることではない」
イケメン「なら一生協力する気は無いよ」
遊び人「胡散臭すぎるのよね」
勇者「わかったら髭剃って出直してこい」
大臣「……」
女勇者「いいからさっさと帰ってください、下種が」
大臣「貴様!!」
大臣は鉄格子越しの女勇者の胸ぐらを掴む。
大臣「誰が下種だ!!」
勇者「おい、女に手を出しちゃダメだろ」
イケメン「男として最低だね」
608: 2012/01/17(火) 21:54:44.15 ID:PEBOW/Gc0
大臣「……もういい!!」
勇者「乱暴だな」
大臣「愚民が……」ガチャ
勇者「性格悪いな、あの髭」
女勇者「あなたが言えた事ですか」
イケメン「あんなに怒らせちゃったら今度こそ拷問を始めるんじゃないか?」
勇者「大丈夫だろ」
女戦士「何が大丈夫か説明してみろ!!」
勇者「そうキレるなって、いつもの敬語はどうした」
遊び人「そうよ、怒ってても仕方ないわ」
女戦士「……」
勇者「……おい、水くれ」
兵士「そこに桶があるだろ」
勇者「汚ねぇだろ、この水」
兵士「……仕方ないな」スタスタ
兵士「ほら」スッ
勇者「……」ニヤリ
兵士「な――――!?」
勇者は鉄格子の向こうに居る兵士の顔面をヒノキの棒で突く。
兵士「が……」ドサッ
勇者「楽勝」ニヤリ
勇者「乱暴だな」
大臣「愚民が……」ガチャ
勇者「性格悪いな、あの髭」
女勇者「あなたが言えた事ですか」
イケメン「あんなに怒らせちゃったら今度こそ拷問を始めるんじゃないか?」
勇者「大丈夫だろ」
女戦士「何が大丈夫か説明してみろ!!」
勇者「そうキレるなって、いつもの敬語はどうした」
遊び人「そうよ、怒ってても仕方ないわ」
女戦士「……」
勇者「……おい、水くれ」
兵士「そこに桶があるだろ」
勇者「汚ねぇだろ、この水」
兵士「……仕方ないな」スタスタ
兵士「ほら」スッ
勇者「……」ニヤリ
兵士「な――――!?」
勇者は鉄格子の向こうに居る兵士の顔面をヒノキの棒で突く。
兵士「が……」ドサッ
勇者「楽勝」ニヤリ
609: 2012/01/17(火) 21:55:40.96 ID:PEBOW/Gc0
女戦士「あなたは一体何を……」
勇者「女勇者、鍵持ってんだろ」
女勇者「はい」ガチャガチャ
女戦士「いつの間に!?」
遊び人「さっき胸ぐらを掴まれた時に盗んだのよ」
暗殺者「見えてたのか」
遊び人「だって遊び人だもの」
イケメン「君も知ってたのかい?」
勇者「まさか、盗んでるかどうかは賭けだった」
博士「危ない作戦だね」
暗殺者「俺達はずっとこうやって来てるんだ」
女勇者「開きましたよ」ガチャ
勇者「じゃあこっちも頼む」
女勇者「わかってます」ガチャ
勇者「……よっ、と」ズルズル
イケメン「何してるんだ?」
勇者「こいつを牢屋に入れとく」スタスタ
勇者「これでちょっとは時間が稼げる、と思う」ガチャ
博士「さて、こっからどうするんだい?」
イケメン「あの大臣を倒す」
勇者「女勇者、鍵持ってんだろ」
女勇者「はい」ガチャガチャ
女戦士「いつの間に!?」
遊び人「さっき胸ぐらを掴まれた時に盗んだのよ」
暗殺者「見えてたのか」
遊び人「だって遊び人だもの」
イケメン「君も知ってたのかい?」
勇者「まさか、盗んでるかどうかは賭けだった」
博士「危ない作戦だね」
暗殺者「俺達はずっとこうやって来てるんだ」
女勇者「開きましたよ」ガチャ
勇者「じゃあこっちも頼む」
女勇者「わかってます」ガチャ
勇者「……よっ、と」ズルズル
イケメン「何してるんだ?」
勇者「こいつを牢屋に入れとく」スタスタ
勇者「これでちょっとは時間が稼げる、と思う」ガチャ
博士「さて、こっからどうするんだい?」
イケメン「あの大臣を倒す」
610: 2012/01/17(火) 21:57:26.63 ID:PEBOW/Gc0
博士「やめた方がいいと思うよ」
イケメン「なんで――――」
博士「大臣が何を持っているかわからないんだ、下手に戦わない方がいいよ」
勇者「俺もそう思う、魔王の情報を集めてさっさと逃げた方がいい」
イケメン「……」
勇者「止める気は無いけどね」
イケメン「僕は僕のやり方でやる、他人に流される気は無い」ガチャ
遊び人「じゃあまた今度ね」タタタッ
女戦士「……」タタタッ
博士「大丈夫かな」
勇者「俺達は俺達の事をすればいいだろ」
女勇者「どうするんですか?」
暗殺者「とにかくここから移動しないと不味いだろ」
博士「そうだね」ガチャ
勇者「行くあてはあるのか?」
博士「無いよ」
勇者「無いのかよ」
イケメン「なんで――――」
博士「大臣が何を持っているかわからないんだ、下手に戦わない方がいいよ」
勇者「俺もそう思う、魔王の情報を集めてさっさと逃げた方がいい」
イケメン「……」
勇者「止める気は無いけどね」
イケメン「僕は僕のやり方でやる、他人に流される気は無い」ガチャ
遊び人「じゃあまた今度ね」タタタッ
女戦士「……」タタタッ
博士「大丈夫かな」
勇者「俺達は俺達の事をすればいいだろ」
女勇者「どうするんですか?」
暗殺者「とにかくここから移動しないと不味いだろ」
博士「そうだね」ガチャ
勇者「行くあてはあるのか?」
博士「無いよ」
勇者「無いのかよ」
611: 2012/01/17(火) 21:58:23.27 ID:PEBOW/Gc0
暗殺者「困ったな……」
女勇者「資料なら普通資料室にあるんじゃないんですか?」
博士「その資料室が何処にあるのかわからないんだよね」
勇者「とにかく探しまわるしかねぇ!!」タタタッ
博士「見つかったらどうするんだい?」タタタッ
女勇者「殺せばいいです」タタタッ
博士「……君達は凄いね」タタタッ
暗殺者「褒めてくれてありがとう」タタタッ
博士「昔とずいぶん構造が変わってるね……」タタタッ
勇者「とにかく昔資料室があった場所に案内してくれ」タタタッ
博士「あ、ああ、わかったよ」タタタッ
勇者「兵士がいないな……」タタタッ
博士「ここはあくまで研究施設だからね、私達が逃げたのが知られれば、兵士が山ほどやってくるさ」タタタッ
暗殺者「じゃあ時間との勝負だな」タタタッ
女勇者「資料なら普通資料室にあるんじゃないんですか?」
博士「その資料室が何処にあるのかわからないんだよね」
勇者「とにかく探しまわるしかねぇ!!」タタタッ
博士「見つかったらどうするんだい?」タタタッ
女勇者「殺せばいいです」タタタッ
博士「……君達は凄いね」タタタッ
暗殺者「褒めてくれてありがとう」タタタッ
博士「昔とずいぶん構造が変わってるね……」タタタッ
勇者「とにかく昔資料室があった場所に案内してくれ」タタタッ
博士「あ、ああ、わかったよ」タタタッ
勇者「兵士がいないな……」タタタッ
博士「ここはあくまで研究施設だからね、私達が逃げたのが知られれば、兵士が山ほどやってくるさ」タタタッ
暗殺者「じゃあ時間との勝負だな」タタタッ
612: 2012/01/17(火) 21:59:37.88 ID:PEBOW/Gc0
613: 2012/01/17(火) 22:00:58.81 ID:Kiqeu/gAO
乙です
いつも楽しみにしてますありがとう
いつも楽しみにしてますありがとう
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