1:◆QyzpWBPM9o 2015/03/05(木)06:48:37 ID:0Gg
まる子「あががが……あが、あがが……」

なんでこんなことになってしまったんだろう。
薄れゆく意識のなか、まる子は思った。

まる子「あぎゃ……ごほ、がは……ごほ……」

まる子「たまちゃん……ああああああああああああ」

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私はさくらももこ、今日は親友のたまちゃんと
雛見沢に来ています。

まる子「すごい天気だぁ!」

たまえ「絶好の旅行日和って感じ!」

梨花「雛見沢大災害ツア-へようこそなのです!」

まる子「あらま、可愛い子だね!」

たまえ「ほんと!」

まる子「ま、アタシよりは落ちるけどね」

たまえ「(まるちゃん……)」

三人の笑い声が混じり、のどかな景色に溶けてゆく……。

3: 2015/03/05(木)06:52:25 ID:0Gg
沙都子「ちょっと梨花ー! あら、その方達は?」

梨花「ツアーのお客さんなのです! にぱー☆」

梨花「この子は沙都子って言うのです!」

まる子・たまえ「よろしく」

沙都子「よ、よろしくなのですわ」

たまちゃん「なんか、まるちゃんに似てるね」

まる子「え? そう? あはは、よろしく」


5: 2015/03/05(木)06:59:30 ID:0Gg
梨花「今日はゆっくりと休んで、疲れを取ってくださいなのです!」

こりゃなんだか楽しそうなところだね! あたしゃわくわくするよ!

翌日

圭一「よう、梨花ちゃん! 沙都子!」

梨花「おはようなのです圭一!」

レナ「あれ? その子たちは? ……!」

レナ「はうっ! おもちかえりぃ!」

まる子「ちょ、ちょっと! あんたたまちゃんを!」

たまえ「いやあああああああああああ」

圭一「こらこら! レナ!」

沙都子「レナさん……」



梨花「レナはああいう人なのです、すみませんなのです」

レナ「ごめんね」

たまえ「き、気にしてないから良いです」

たまちゃんは、自分の父親を思い出して旅先で憂鬱になるのであった。

まる子「そーいや自己紹介がまだだったね! あたしゃまる子!」

圭一「俺は圭一! 前原圭一だ!」

レナ「私はレナ」

たまえ「私はたまえ……たまちゃんって呼んでください」

レナ「照れてるたまちゃん……はっ、はうぅ~~~」

梨花「抑えるのです……レナ」

8: 2015/03/05(木)07:11:44 ID:0Gg
魅音「おはよー! おっ、その子たちが例のツアーの?」

梨花「そうなのですよ、魅音」

魅音「ばっちゃから話は聞いてるよ! 私は魅音、よろしくね」

まる子・たまえ「よろしくお願いします」

魅音「うひゃひゃ、元気があってよろしい! よし決めた! 君たち二人を臨時の部活メンバーとしよう!」

圭一「お、おい、正気かよ魅音……」

レナ「魅ぃちゃん、村へのお客さんを部活に入れるってのは」

魅音「これは部長命令だよ~」

まる子「なんだか分からないけどあたしゃ乗ったよ! どうせ命までとられることはないだろうからね!」

梨花「!」

沙都子「(梨花……?)」

魅音「うむ、そうこなくっちゃ!」

11: 2015/03/05(木)07:32:06 ID:0Gg
1時間後
まる子「氏、氏ぬぅううううううううう!」

レナ「だ、大丈夫!?」

圭一「俺たち部活メンバーと同じはハードすぎたな」

まる子「あたしゃこんなの聞いてないよ……」

沙都子「ブザマですわ~オーッホホホ」

まる子「怒る力ももうないよ……」

魅音「ごめんね~ついつい本気出しちゃったね~」

村人「あ、魅音ちゃん 綿流しについてだけど」

まる子・たまえ「綿流し?」

魅音「フフ……」

富竹「やぁ! 魅音ちゃんたち! おや、その二人は……?」



富竹「ほー、ツアーの参加者かい! 若いのに偉いねぇ!」

まる子「えへへへへ」

たまえ「ははは……」

先ほどまでへばっていたまる子の変わり身に、たまえは苦笑いするしかなかった。

12: 2015/03/05(木)07:43:39 ID:0Gg
富竹「そうだ、せっかくだから記念に撮ってあげるよ!」

魅音「お、富竹さんもたまには良いこと言うじゃん」

レナ「魅ぃちゃん……」

富竹「ハハ……」

たまえ「?」

「今年は誰が氏ぬんだろうねぇ」

たまえ「……」

13: 2015/03/05(木)08:06:31 ID:0Gg
まる子「いよいよ明日がお祭りかぁ!」

たまえ「……」

圭一「たまちゃん、元気ないな! どうした?」

たまえ「そ、それは……」

詩音「はろろ~ん、圭ちゃん」

たまえ「えっ!?」

魅音「詩音! なんであんたここにいるのよ」

まる子「なにこれ、ドッペルゲンガー!?」


まる子「双子の妹?」

詩音「そうですよ ね、お姉」

魅音「……」

14: 2015/03/05(木)08:14:14 ID:0Gg
まる子「なんだか……見るからに険悪って感じだね」

たまえ「う、うん……」

こうして、綿流しのお祭りの日を迎えるのであった。

まる子「うわぁ~! 綿流し綺麗だね!」

たまえ「まるちゃん、来てよかったね!」

まる子「本当……来てよかったよ……」

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まる子「や、やめてよおじいちゃん!」

友蔵「ほれほれ、まる子! ちゃんと咥えこまんか!」

まる子「ぎゃああああああああああああ」

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まる子「あ……あ……」

たまえ「まるちゃん……?」

まる子「な、なんでもないよたまちゃん ちょっとね」

圭一「はぁ……はぁ……」

たまえ「あっ、圭一さん」

圭一「お、お、おう、まるちゃんとたまちゃん」

15: 2015/03/05(木)08:21:01 ID:0Gg
まる子「えらく息をきらしてたね」

たまえ「そうだね」

翌日
まる子「と、富竹さんが……?」

梨花「大きな声で騒ぐなまる子」

まる子「ひっ……は、はい」

梨花ちゃんは、何時もと違ってとても冷たい雰囲気がした。
ウチのお姉ちゃんなんかより、全然……。

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さきこ「やめてっ! お父さん!」

ヒロシ「うへへー」

まる子「お、お父さん! 何やってんのさー!」

ヒロシ「んぁあ? いいだろ別に! あっち行け!」

さきこ「ああああああああああ」


まる子「お、お姉ちゃん……?」

さきこ「……」

まる子「おねえ」

さきこ「うるさい!」

思いっきり頬をぶたれた
なにさ! ……私だっておじいちゃんにやられてるのに
せっかく心配してあげたのに……
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16: 2015/03/05(木)08:23:22 ID:0Gg
まる子「一体、どうして富竹さんが……」

たまえ「本当だね……」

まる子「アタシのせい……?」

たまえ「ええっ!?」

まる子「アタシといると、皆不幸になる気がするよ」

たまえ「そんなことないよ! 私はまるちゃんと居て幸せだよ!」

まる子「たまちゃん……」

23: 2015/03/05(木)08:48:45 ID:0Gg
たまえ「まるちゃん……実は富竹さんが氏ぬ前、村の人が言ってるのを偶然聞いちゃったんだけど」

まる子「……」

たまえ「今年は誰が氏ぬんだろうね……って」

まる子「そ、そんなこと言ってたの?」

まる子「……」

たまえ「とにかくもう、観光どころじゃなくなっちゃったね」

まる子「あ、あたしゃもう帰りた……!」

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さきこ「うるさい!」

友蔵「まる子~まる子やぁ~……」

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まる子「あ、ああああ……」

25: 2015/03/05(木)10:29:02 ID:0Gg
レナ「鬼隠し……」

たまえ「鬼隠し?」

魅音「うん……きちんと説明する必要がありそうだね」



まる子「……」

たまえ「梨花ちゃんと沙都子ちゃんの両親が……」

レナ「……」

魅音「まるちゃん達を巻き込んでしまって、本当申し訳ないね」

26: 2015/03/05(木)10:29:18 ID:0Gg

まる子「そ、そんな……とうとう梨花ちゃんたちまで行方不明に……」

まる子「私たちを優しく出迎えてくれた梨花ちゃん……」

まる子「友達になったのに……嘘だよぉ、こんなのウソだ」

魅音「……」

圭一「う……梨花ちゃん……沙都子ぉ……」

「ヒソヒソ」

まる子「……え?」

27: 2015/03/05(木)10:29:27 ID:0Gg
レナ「どうかしたかな?」

「あのツアーで来た子供が、オヤシロさまを怒らせたんじゃないのか?」

まる子「!?!?」

「あいつは梨花ちゃまのカタキじゃ……」

まる子「なんで……うわっ、うわああああああ」

圭一「あっ、おい!」

レナ「待って、まるちゃん!」

28: 2015/03/05(木)10:29:50 ID:0Gg
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友蔵「まる子やぁ~」

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まる子「ああああああああああ」

たまえ「まるちゃん! しっかりして!」

まる子「はあ、はあ……ここは?」

たまえ「まるちゃん、森の中で倒れてたんだよ それを村の人が運んでくれたの」

たまえ「全部まるちゃんのせいだよ」

29: 2015/03/05(木)10:29:59 ID:0Gg

まる子「え……?」

まる子「た、た、たまちゃん……? そんなっ!」

たまえ「全部まるちゃんのせい全部まるちゃんのせい」

30: 2015/03/05(木)10:30:40 ID:0Gg
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「まる子~まる子やぁ~」「うるさいよ」「うるさいよ」
「うひひ」「まる子~まる子や」「まる子やぁ~」
「うひ」「うひひ」「まる子やぁ~」「うるさいよ」
「まる子うるさいうひひまる子まる子まる子~」

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まる子「うわあああああああああああ!!!!!」

気付いたら、まる子はたまちゃんを頃していた。たまちゃんは何かを必氏で叫んでいたが、
まる子の耳には届くことは無かった。
メガネは割れ、あらぬものが飛び出し、血で汚れきったたまちゃんの姿は、
たまちゃんを溺愛する父でも引いてしまいそうなほどあった。

まる子「はぁっ……あんたが、悪いんだからね……はぁっ……」

まる子「あが……ノドが……あがっ……」

END

31: 2015/03/05(木)10:37:31 ID:eoB
今更だが
昨日ジャイアン、クレしん、まるちゃんと
3つ連続で書いてた人?

32: 2015/03/05(木)10:37:58 ID:8rW
あれ、終わってしまった
なかなか面白くって、さっき見つけてから一気に読んでしまったんだが……ここで終わらせてしまうのは勿体ない気がする

引用: まる子「雛見沢って良いところだね~」たまえ「本当だね、まるちゃん!」