1: 2024/06/21(金) 23:00:54 ID:???Sr
こずぎんがデートするお話です
3: 2024/06/21(金) 23:02:19 ID:???Sr
吟子「雨だ…」
週末の朝。
ベットから起き上がった私はふと部屋の窓の外を見る。
今日は、スリーズブーケの2個上の先輩、乙宗梢先輩と2人でお出かけの日。
週初めの練習の時に、週末スリーズブーケで街にお出かけをしようという梢先輩の提案があったけれど、花帆先輩は既にさやか先輩、瑠璃乃先輩との先約があったために私と梢先輩の2人でお出かけをすることになった。
花帆先輩は残念がっていたけど、スリーズブーケ3人でのお出かけはまたいくらでも機会があるだろうし、今日は梢先輩を独り占めさせてもらうことにしよう。
週末の朝。
ベットから起き上がった私はふと部屋の窓の外を見る。
今日は、スリーズブーケの2個上の先輩、乙宗梢先輩と2人でお出かけの日。
週初めの練習の時に、週末スリーズブーケで街にお出かけをしようという梢先輩の提案があったけれど、花帆先輩は既にさやか先輩、瑠璃乃先輩との先約があったために私と梢先輩の2人でお出かけをすることになった。
花帆先輩は残念がっていたけど、スリーズブーケ3人でのお出かけはまたいくらでも機会があるだろうし、今日は梢先輩を独り占めさせてもらうことにしよう。
4: 2024/06/21(金) 23:03:17 ID:???Sr
吟子「…」
雨か…
雨の日は傘を持って出なければいけないから少し面倒くさい。
でも梢先輩を待たせるわけにはいかないから、とりあえず準備にとりかかる。
そして…
梢「吟子さん、おはよう」
吟子「おはようございます、梢先輩。すみませんお待たせしてしまって」
待ち合わせの寮の玄関前に行ったら既に梢先輩が待っていた。
梢「ふふっ。いいのよ。私が少し早く来てしまっただけなのだから」
時間を確認すると確かにまだ約束の時間よりかなり前だった。
雨か…
雨の日は傘を持って出なければいけないから少し面倒くさい。
でも梢先輩を待たせるわけにはいかないから、とりあえず準備にとりかかる。
そして…
梢「吟子さん、おはよう」
吟子「おはようございます、梢先輩。すみませんお待たせしてしまって」
待ち合わせの寮の玄関前に行ったら既に梢先輩が待っていた。
梢「ふふっ。いいのよ。私が少し早く来てしまっただけなのだから」
時間を確認すると確かにまだ約束の時間よりかなり前だった。
5: 2024/06/21(金) 23:04:35 ID:???Sr
梢「吟子さんと2人でお出かけするのは初めてだから、ふふっ。少し張り切ってしまって」
吟子「そうですね。私もです」
梢「ふふっ。花帆には申し訳ないのだけれど、今日は2人で楽しみましょう」
吟子「はい。よろしくお願いします」
梢「では行きましょうか」
花帆先輩、ごめんね。
今度は天気の良い日に花帆先輩もぜひ一緒に…
吟子「そうですね。私もです」
梢「ふふっ。花帆には申し訳ないのだけれど、今日は2人で楽しみましょう」
吟子「はい。よろしくお願いします」
梢「では行きましょうか」
花帆先輩、ごめんね。
今度は天気の良い日に花帆先輩もぜひ一緒に…
6: 2024/06/21(金) 23:05:51 ID:???Sr
吟子「梢先輩。今日はどこに行くとか決まっていますか?」
梢「一応、事前に目星はつけてあるわ。今日は天気も天気だし、あまり出歩かないで済むようなこと、喫茶店をいくつか巡るのはどうかしら?」
吟子「いいですね。私、喫茶店巡り好きなので、嬉しいです」
梢「ふふっ。良かったわ。」
バスに揺られること数十分。
私たちは金沢の街中に到着した。
雨は相変わらずシトシトと降り続けている。
とりあえず私たちは1軒目に駅前の喫茶店に入った。
席に着き、梢先輩は紅茶を、私はコーヒーをそれぞれ注文する。
梢「一応、事前に目星はつけてあるわ。今日は天気も天気だし、あまり出歩かないで済むようなこと、喫茶店をいくつか巡るのはどうかしら?」
吟子「いいですね。私、喫茶店巡り好きなので、嬉しいです」
梢「ふふっ。良かったわ。」
バスに揺られること数十分。
私たちは金沢の街中に到着した。
雨は相変わらずシトシトと降り続けている。
とりあえず私たちは1軒目に駅前の喫茶店に入った。
席に着き、梢先輩は紅茶を、私はコーヒーをそれぞれ注文する。
7: 2024/06/21(金) 23:06:47 ID:???Sr
梢「雨、止まないわね」
吟子「止みませんね…」
雨は止みそうにない。
吟子「あの、梢先輩」
梢「何?」
吟子「梢先輩って雨みたいですよね」
梢「雨、みたい?」
梢先輩は困惑したような表情をする。
そりゃそうだ。
いきなり雨みたいだと言われたら私だって困る。
吟子「止みませんね…」
雨は止みそうにない。
吟子「あの、梢先輩」
梢「何?」
吟子「梢先輩って雨みたいですよね」
梢「雨、みたい?」
梢先輩は困惑したような表情をする。
そりゃそうだ。
いきなり雨みたいだと言われたら私だって困る。
8: 2024/06/21(金) 23:07:45 ID:???Sr
吟子「あ、すみません。物静かでお淑やかでまさに雨の日って感じがします。あ、これは褒めているわけで決して悪い意味ではなく//」
梢「ふふっ。吟子さんから見た私ってそう見えているのね」
面白そうに笑う梢先輩。
気分を害するようなことがなくて良かった…
梢「でも吟子さん。そういう意味では貴女も雨みたいだわ」フフッ
吟子「私が、ですか?」
梢「ええ。吟子さんもお淑やかで。静かな方でしょう?」
吟子「はい、どちらかと言えば静かな方だと思います。お淑やかですか?」
梢「ふふっ。吟子さんから見た私ってそう見えているのね」
面白そうに笑う梢先輩。
気分を害するようなことがなくて良かった…
梢「でも吟子さん。そういう意味では貴女も雨みたいだわ」フフッ
吟子「私が、ですか?」
梢「ええ。吟子さんもお淑やかで。静かな方でしょう?」
吟子「はい、どちらかと言えば静かな方だと思います。お淑やかですか?」
9: 2024/06/21(金) 23:08:42 ID:???Sr
梢「ええ。お淑やかに見えるわ。普段着の着物も似合っているし」ニコッ
え、なぜそれを…
吟子「梢先輩、なぜそれを知っているんですか?」
梢「ふふっ。花帆からたくさん写真を見せてもらったわよ」
花帆先輩…
本当にあの人は。全くもう。
後で抗議をしなくちゃ…
梢「私はね、雨の日も結構好きなのよ」
吟子「そうなんですか?」
え、なぜそれを…
吟子「梢先輩、なぜそれを知っているんですか?」
梢「ふふっ。花帆からたくさん写真を見せてもらったわよ」
花帆先輩…
本当にあの人は。全くもう。
後で抗議をしなくちゃ…
梢「私はね、雨の日も結構好きなのよ」
吟子「そうなんですか?」
10: 2024/06/21(金) 23:09:46 ID:???Sr
梢「ええ…雨の日って心が洗われる気がするの。街中に降る雨を眺めていると町の汚れが流されていくようだわ…」
吟子「分かります。それ。私も雨の日は決して嫌いではありません。雨の音をぼーっと聞いているのも落ち着きます。確かに傘を持たなきゃいけなかったり、ちょっと億劫なところもありますけど」
こずぎん「「ふふっ」」
それから私たちは色々な話に花を咲かせた。
花帆先輩のこと、スクールアイドルクラブのこと、梢先輩のこと、もちろん私のことも。
他にも様々なことを話した。
想えば、梢先輩と2人きりで話すことってこれまでそんなに多くはなかったかもしれない…
いや、同じユニットだから挨拶や世間話はするんだけど、正確にはここまでじっくりとお話することはなかったんじゃないか。
まあ、いつも話の途中で花帆先輩が混ざってくるのもあるけど。
吟子「分かります。それ。私も雨の日は決して嫌いではありません。雨の音をぼーっと聞いているのも落ち着きます。確かに傘を持たなきゃいけなかったり、ちょっと億劫なところもありますけど」
こずぎん「「ふふっ」」
それから私たちは色々な話に花を咲かせた。
花帆先輩のこと、スクールアイドルクラブのこと、梢先輩のこと、もちろん私のことも。
他にも様々なことを話した。
想えば、梢先輩と2人きりで話すことってこれまでそんなに多くはなかったかもしれない…
いや、同じユニットだから挨拶や世間話はするんだけど、正確にはここまでじっくりとお話することはなかったんじゃないか。
まあ、いつも話の途中で花帆先輩が混ざってくるのもあるけど。
11: 2024/06/21(金) 23:11:42 ID:???Sr
そんなこんなで随分と話に夢中になってしまった。
その間梢先輩は紅茶を、私はコーヒーを何杯かおかわりをした。
梢「随分話し込んでしまったわね…」
吟子「梢先輩。」
梢「何?」
吟子「この後、行きたいところがあるんです。」
梢「そう。では吟子さんの行きたいところに行きましょうか」
吟子「ありがとうございます」
その間梢先輩は紅茶を、私はコーヒーを何杯かおかわりをした。
梢「随分話し込んでしまったわね…」
吟子「梢先輩。」
梢「何?」
吟子「この後、行きたいところがあるんです。」
梢「そう。では吟子さんの行きたいところに行きましょうか」
吟子「ありがとうございます」
12: 2024/06/21(金) 23:13:11 ID:???Sr
私の行きたいところはひがし茶屋街。
駅からは少し離れるけれど、バスもあるし大丈夫だろう。
日本の昔ながらの建物が立ち並ぶこの街並みは、天気のいい日ももちろん素晴らしい場所なんだけど、今日のような雨が降りしきるような日も風情があっていい。
梢「あら、吟子さんの来たかったところってひがし茶屋街なのね」
吟子「はい。そうです。雨模様にこの街並み。風情があって私は好きです」
梢「ふふっ。私も好きよ。」
梢先輩と同じ感性を持っていたことに喜びを感じる。
今日、梢先輩とお出かけ出来て、梢先輩のことを色々知ることが出来て…
私のことも色々と梢先輩に知ってもらえて…
吟子「梢先輩。あそこのお茶菓子のお店、行きませんか?」
梢「いいわね。行きましょう」
駅からは少し離れるけれど、バスもあるし大丈夫だろう。
日本の昔ながらの建物が立ち並ぶこの街並みは、天気のいい日ももちろん素晴らしい場所なんだけど、今日のような雨が降りしきるような日も風情があっていい。
梢「あら、吟子さんの来たかったところってひがし茶屋街なのね」
吟子「はい。そうです。雨模様にこの街並み。風情があって私は好きです」
梢「ふふっ。私も好きよ。」
梢先輩と同じ感性を持っていたことに喜びを感じる。
今日、梢先輩とお出かけ出来て、梢先輩のことを色々知ることが出来て…
私のことも色々と梢先輩に知ってもらえて…
吟子「梢先輩。あそこのお茶菓子のお店、行きませんか?」
梢「いいわね。行きましょう」
13: 2024/06/21(金) 23:14:11 ID:???Sr
雨が降っていなかったら別のプランになっていたかもしれない。
何より雨に対する梢先輩の新たな一面を見ることが出来たのもこの天気のおかげだ。
だからやっぱり雨の日も悪くはないと、私は再度思った。
おしまい
何より雨に対する梢先輩の新たな一面を見ることが出来たのもこの天気のおかげだ。
だからやっぱり雨の日も悪くはないと、私は再度思った。
おしまい
14: 2024/06/21(金) 23:14:53 ID:???Sr
お読みいただきありがとうございました。
過去作です~
過去作です~
慈 「梢を照れさせたい」
慈「コホッコホッ」 梢「慈?」
慈「梢にかまわれたい」
梢「可愛くありたい」
慈「梢の素顔が知りたい!」
【ラブライブ】さやかほの日常の一コマ
慈「花帆ちゃんさやかちゃんと仲良くなりたい」
SS こずめぐがいちゃいちゃする話
SS 花帆「梢センパイの一番になりたい」
SS 梢「花帆さんと相合傘がしたいのだけれど…」
SS 蓮ノ大三角のとある休日の話
SS 蓮ノ大三角の誕生日会
SS ゆうぽむ、めぐるりの短編2本立て
SS こずめぐの新年会
SS 慈 「大好きだよ、梢」
SS 花帆「さやかちゃんの何ですかって定期的に聞きたくなるよね」
SS こずさや~~!!!
SS 慈「愛してる」 梢「!?!?///」
SS ゆうぽむ短編
SS 瑠璃乃「マイシスター梢!」 梢「瑠璃乃、お姉ちゃん??
SS 蓮ノ空1年’sのお話
かほさちSS
SS 大三角から沙知先輩へのプレゼント
SS 梢「花帆に鬼と呼ばれたいのだけれど…」
ゆうぽむSS
SS 綴理「さやのほっぺ、もちもちだね」さやか「//」
SS さやるりのちょっとしたお話
SS すみれ 「かのんを褒め頃しにしてみせるわ」
SS 慈「綴理を褒め頃しにした結果」
SS 梢「慈の、ASMR?」
SS みらくらぱーく!二人の世界
SS つづるりの休日
SS さやか「梢先輩のようになりたい」
SS かのん「すみれちゃん、ASMRって、知ってる?」
SS 小鈴 「徒町、出来ました!」
SS さやか「梢先輩、鬼ってどういう意味ですか?」
慈「コホッコホッ」 梢「慈?」
慈「梢にかまわれたい」
梢「可愛くありたい」
慈「梢の素顔が知りたい!」
【ラブライブ】さやかほの日常の一コマ
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SS こずさや~~!!!
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かほさちSS
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ゆうぽむSS
SS 綴理「さやのほっぺ、もちもちだね」さやか「//」
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SS すみれ 「かのんを褒め頃しにしてみせるわ」
SS 慈「綴理を褒め頃しにした結果」
SS 梢「慈の、ASMR?」
SS みらくらぱーく!二人の世界
SS つづるりの休日
SS さやか「梢先輩のようになりたい」
SS かのん「すみれちゃん、ASMRって、知ってる?」
SS 小鈴 「徒町、出来ました!」
SS さやか「梢先輩、鬼ってどういう意味ですか?」
19: 2024/06/22(土) 01:55:05 ID:???Sp
乙
良かった
良かった
引用: SS 吟子「雨の日も悪くない」
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