めぐ「チョコじゃなかったら……あっ！もしかして私へのプレゼントだったりして」

水銀燈「はぁ？…なんであんたなんかに…勘違いも程々にしなさいよぉ」

めぐ「なんだ…そうか…そうよね……」

水銀燈「ちょ、ちょっと…」

めぐ「いや、いいのよ。水銀燈は私のこと嫌いなんだもんね……」

水銀燈「そ！そんなこと…」

めぐ「えっ？」

水銀燈「あるわよぉ」

めぐ「え～」

おっと、先客がいたか。失礼

ではお先に

水銀燈「ってプレゼントなわけないじゃない」

めぐ「なんで？」

水銀燈「さっき私これはチョコだって言ったじゃない。自分で食べるって」

めぐ「えっ？…あ、本当だ」

水銀燈「頭大丈夫ぅ？」

めぐ「それほどでも…//」

水銀燈「ちょっと…本当に大丈夫？」

水銀燈「あら？またかぶっちゃったわぁ。時間置こうかしら」

めぐ「たまにあるわよね、こういう珍しいことって」

水銀燈「ふ～ん…」

めぐ「だからたまには水銀燈が優しくてもいいと思うのよ」

水銀燈「私はいつも優しいじゃないのよぉ」

めぐ「手を踏まれながら言われてもね～…」

水銀燈「あら、気付かなかったわぁ」

めぐ「…の割りにはよく体重が乗ってたわよ」

水銀燈「立ってたら右足重心がクセなのよぉ」

めぐ「あらそう？…私は…」

スクッ

めぐ「う～ん…私はどっちかと言ったら左かしらね」

水銀燈「そっちは右」

めぐ「あら…」

水銀燈「ちょっと、しっかりしなさいよぉ」

めぐ「え？…だって…ほら、こうやってお茶碗持つ方が左で箸を持つ方が右で…」

水銀燈「めぐ……可哀想な子…」

めぐ「ちょ、なによそれ…」

水銀燈「今茶碗持ってる方が右と言うのよ」

めぐ「え？…そうなんだ～」

めぐ「じゃあ私は左利きだったのね」

水銀燈「そうなるわぁ」

めぐ「左利きって天才が多いのよ、知ってた？」

水銀燈「少なくともあんたは違うわよ」

めぐ「まぁね」

めぐ「でも天才と馬鹿は紙一重っていうじゃない」

水銀燈「バカって自覚はあるのね」

めぐ「あっ…」

水銀燈「でも…そういうところ結構好きよぉ」

めぐ「水銀燈…」

水銀燈「めぐ…」

………

めぐ「ウソでしょ」

水銀燈「そういうことはわかるのね」

水銀燈「あ～、暇だわぁ…」

めぐ「じゃあ30ゲームしましょうよ」

水銀燈「30ゲーム？」

めぐ「交互に数字を言い合って、30を言った方が負けってゲームよ」

水銀燈「ふ～ん…面白そうね」

めぐ「１回に言える数字は３つまでだからね」

水銀燈「じゃあ…１、２、３」

めぐ「４…５……ちょっと待ってね」

水銀燈「ダメよ、なんか法則とか思い出してるんじゃないのぉ？」

めぐ「５の次は……え～と……」

水銀燈「めぐ…」

………

めぐ「29…30！…言えた！言えたよ水銀燈！」

水銀燈「うん…おめでとう…趣旨変わっちゃったわね」

めぐ「また一つ賢くなったのね」

水銀燈「そ…そうね」

めぐ「そうよ」

水銀燈「じゃあ…賢くなっためぐに問題よぉ」

めぐ「いいわぁ、早くしなさいよぉ」

水銀燈「真似はやめなさい」

めぐ「わ、わかったから、ひd―右手を踏まないでよ」

水銀燈「あら、右左はもう覚えたみたいね」

水銀燈「じゃあ改めて問題よぉ」

めぐ「いいわよぉ」

水銀燈「………」

めぐ「あっ気付いた？今の似てたでしょ！ふふふ！」

水銀燈「えっ？…めぐ…うっ…あんたもしかして…」

めぐ「ちょ、ボケたふりよ！…その哀れむような顔やめなさい！」

水銀燈「もういいわぁ」

めぐ「ああん！ごめんなさい！だから問題出してよ～！」

水銀燈「イヤ」

めぐ「水銀燈～！」

水銀燈「イヤ」

めぐ「……耳を英語で？」

水銀燈「…イヤー」

めぐ「ぷうーっ！ちゃんと答えてくれるんだ」

水銀燈「あんたね…」

めぐ「ほら～早く～」

水銀燈「じゃあ言うわよ」

めぐ「うん！」

水銀燈「普段会わない人に何か渡す時は…ど、どうすればいいかしら…」

めぐ「それが問題？」

水銀燈「そうよぉ」

めぐ「う～ん…そうねー…」

う～ん…

………

…ぐ～…

めぐ「なんかお腹すいたわ」

水銀燈「期待した私がバカだったわ」

めぐ「今日のごはんは何かしら？」

水銀燈「最近よく食べるわねぇ」

めぐ「うん。結構好きになってきたのよ病院食」

水銀燈「そうなの？」

めぐ「そうよ～。今は水銀燈くらい好きなんだから」

水銀燈「病院食と比べられても嬉しくないわね」

めぐ「水銀燈はヤクルト以外で何か好きなものないの？」

水銀燈「ないわね」

めぐ「本当に？」

水銀燈「ないわ」

めぐ「え～何かあるでしょ～」

水銀燈「ないわよぉ」

めぐ「と言いつつ実は好きなのは？」

水銀燈「ＪＵＭ」

めぐ「えっ？」

水銀燈「はっ…！」

水銀燈 (しまった…)

めぐ「へ～！水銀燈がＪＵＭ君をねぇ～！へ～！意外だわ～」

水銀燈「ち、違うわよ！別にそんなんじゃ//」

めぐ「じゃあなんなのよ」

水銀燈「それは…その…」

めぐ「なに？聞こえないよ～」

水銀燈「だから…好きとか…そ、そういうのじゃないのよぉ…」

めぐ「だからそれじゃあなんなのよ？」

水銀燈「…あんた…絶対Sでしょ」

めぐ「そういうのいいから、ほら早く言いなさいよ」

水銀燈「こんなのめぐじゃなあい！」

ﾊﾞｯｻﾊﾞｯｻ！…

めぐ「ああ！…水銀燈どっか行っちゃったわ…」

めぐ「う～ん…」

ごそごそ

めぐ「と！ここで取り出しましたは水銀燈の大好物ヤクルト１本」

めぐ「これを釣り糸に結ぶとあら不思議！」

「ん～！ん～！…」

めぐ「水銀燈が釣れちゃいます！」

水銀燈「く…条件反射は恐ろしいわ…」

水銀燈「ああっ！もうわかったわよ！言うわよぉ！」

めぐ「そうよ！言っちゃいなよぉ！」

水銀燈「私はＪＵＭが好きなのっ！なんか好きになっちゃったから仕方ないのよぉ！」

めぐ「よく言ったわ水銀燈！」

水銀燈「だ、だからぁ…//昨日…その…チョコ渡そうとしたんだけど…なんか家に居なかったから…」

めぐ「渡しそびれたのね…」

水銀燈「うん…」

めぐ「でも渡しそびれたのはある意味よかったかもしれないわ」

水銀燈「え？…なんでよぉ…」

めぐ「ＪＵＭ君チョコ嫌いって言ってたもん」

…え…？……

水銀燈「めぐ…あんた…まさか…」

めぐ「あら、もう気付いたの？つまんな～い…」

水銀燈「あんた…ＪＵＭといつから…」

めぐ「う～ん…たしか１ヶ月くらい前からかな」

水銀燈「はっ！…そういえば昨日…えらい長い散歩だったわね…」

めぐ「ご名答！その時にイチャイチャしてたのよ～もうチョコが嫉妬するくらいあま～くね」

水銀燈「くっ…//なんてうらやま…じゃなくていやらしいわぁ！」

めぐ「あら？水銀燈も嫉妬？」

水銀燈「なら最近病院食を食べたしたのも…」

めぐ「そっ、だってＪＵＭ君ったらね…//…わりと激しいから…体力をつけなきゃって…//」

水銀燈 (//////)ﾌﾟｼｭｰｯ

めぐ「あら？…どうしたの？でね、ＪＵＭ君ったら―「もう…」

めぐ「えっ？」

水銀燈「も…もう…それ以上言わないでちょうだい…聞きたくないわ…」

めぐ「ふふ…本当に好きなのね、ＪＵＭ君のこと」

水銀燈「そ！そうよぉ…！…ずっと…ずっと好きだったのよぉ！…」

めぐ「そう…」

水銀燈「そうよ！…あんたよりあんたより！あんたなんかよりず～っとＪＵＭのこと好きなんだからぁ//…なのに！どうして！」

ｶﾞﾁｬ…

ＪＵＭ「…それは本当か？…水銀燈」

水銀燈「…かっ！…ＪＵＭ！…な、なんで///」

ＪＵＭ「ああ、実はな…水銀燈…」

めぐ「ふふ…私とＪＵＭ君の話は…作り話」

水銀燈「な…」

めぐ「水銀燈がＪＵＭ君を好きだってことくらい…私はとっくに知ってたわ」

水銀燈「……」

めぐ「でもね、昨日…あなたチョコ渡せなかったみたいだったから…悪いとは思ったけど…一芝居うつことにしたのよ」

水銀燈「めぐ…」

めぐ「ほら、チョコ…ちゃんと渡しなさいよ」

水銀燈「…わ、わかったわぁ」

水銀燈「えぇと…//じ、ＪＵＭ…」

ＪＵＭ「ん？…」

水銀燈「と、とにかく…受けとりなさい…」

ＪＵＭ「…ありがとう…」
ﾊﾟｶｯ

ＪＵＭ「これは…水銀燈が作ったのか？」

水銀燈「そ…そうよぉ…」

めぐ「あら、おいしそうなチョコね」

ＪＵＭ「食べてもいいかな？…」

水銀燈「も…//もちろんよぉ」

ＪＵＭ「では遠慮なく…」

ぱくっ…

……

水銀燈「ど…どう？…」

ＪＵＭ「……ﾆ…ﾆｺｯ…」

めぐ (ま…まずいのね……)

ＪＵＭ「…ぐはっ…」

バターン

水銀燈「ＪＵＭ！？ど、どうしたの！？ああ！…やっぱりこの隠し味がダメだったの？」

めぐ「なにこれ？…ぺろっ…はっ！これはっ…！」

ローゼン「そうしてＪＵＭ君は氏んでしまいましたとさ。めでたしめでたし」

雪華綺晶「酷い終わり方ですね」

ローゼン「いやちが…もうネタが…」

雪華綺晶「ならお父様、この脳が活性化するお薬を飲みませんか？」

ローゼン「…まるで青酸カリのようだが」

雪華綺晶「そうですが」

ローゼン「え？…あ、うん………えっ？…」

-fin-

水銀を入れたのかーッ！！


水銀燈だけになッッ！！！！！！１

>>57
なん・・・だと・・・

聞くところによると青酸カリってアーモンド臭がするらしいね。
実際に嗅いだことはないけど。

それでもって水銀燈が香りをつけようとかなんとかいって
チョコに混ぜ込んだ・・・とか・・・

・・・どうやって入手したんだ。