1: 2010/08/10(火) 18:12:09.17 ID:gRl//XrZ0
黒猫「……」
桐乃「まさかとは思うけど……匂いを嗅いでた?」
黒猫「……えっ、あ、その」
桐乃「うわっ、マジでそうなの!? キモっ! チョー引くんですケド!」
黒猫「……」
桐乃「まさかとは思うけど……匂いを嗅いでた?」
黒猫「……えっ、あ、その」
桐乃「うわっ、マジでそうなの!? キモっ! チョー引くんですケド!」
黒猫「……」
5: 2010/08/10(火) 18:15:38.87 ID:gRl//XrZ0
黒猫「……誤解よ」
桐乃「はぁ? 誤解も何も現行犯じゃん!」
黒猫「……」
桐乃「さんざん人の事ビXチ呼ばわりしてそれ!?」
黒猫「……」
桐乃「……マジでキモいんだケド」
黒猫「……」
桐乃「はぁ? 誤解も何も現行犯じゃん!」
黒猫「……」
桐乃「さんざん人の事ビXチ呼ばわりしてそれ!?」
黒猫「……」
桐乃「……マジでキモいんだケド」
黒猫「……」
7: 2010/08/10(火) 18:18:54.31 ID:gRl//XrZ0
沙織「――きりりん氏、黒猫氏、どうしたのですかな?」
桐乃「見ればわかるわよ……ほら、アレ」
黒猫「……」
沙織「ふむ、拙者に見えるのは京介氏のベッドに座る黒猫氏と……シャツ?」
黒猫「っ!?」
桐乃「今さら隠したって無駄だから。わかってんでしょ」
黒猫「……」
桐乃「見ればわかるわよ……ほら、アレ」
黒猫「……」
沙織「ふむ、拙者に見えるのは京介氏のベッドに座る黒猫氏と……シャツ?」
黒猫「っ!?」
桐乃「今さら隠したって無駄だから。わかってんでしょ」
黒猫「……」
11: 2010/08/10(火) 18:21:19.51 ID:gRl//XrZ0
桐乃「黒いのが持ってたのはね、兄貴のシャツ」
黒猫「……」
桐乃「……で、あたしが見た時はその匂いを嗅いでた」
沙織「……ふむ」
桐乃「マジでキモい。キモいキモいキモいキモいキモいッ!」
沙織「おっ、落ち着いてくだされ、きりりん氏!」
黒猫「……」
黒猫「……」
桐乃「……で、あたしが見た時はその匂いを嗅いでた」
沙織「……ふむ」
桐乃「マジでキモい。キモいキモいキモいキモいキモいッ!」
沙織「おっ、落ち着いてくだされ、きりりん氏!」
黒猫「……」
12: 2010/08/10(火) 18:24:07.13 ID:gRl//XrZ0
沙織「とにかく、ここは冷静に話し合おうではありませんか」
桐乃「だけどっ……!」
沙織「お願いでござる、きりりん氏」
桐乃「……ふん。話す事なんて無いけどね」
沙織「まあまあ」
黒猫「……」
桐乃「だけどっ……!」
沙織「お願いでござる、きりりん氏」
桐乃「……ふん。話す事なんて無いけどね」
沙織「まあまあ」
黒猫「……」
13: 2010/08/10(火) 18:27:52.20 ID:gRl//XrZ0
沙織「さて、黒猫氏。え~と、きりりん氏の言っていた事は本当でござるかな?」
黒猫「……本当よ」
沙織「なんと……では、どうして京介氏のシャツの匂いを?」
黒猫「……黙秘するわ」
桐乃「ほら! こいつに話し合う気なんて無いのよ!」
沙織「ふむふむ……では――」
沙織「京介氏のシャツの匂いは、その、いかがもので?」
黒猫「……」
桐乃「……」
桐乃「はぁっ!?」
黒猫「……本当よ」
沙織「なんと……では、どうして京介氏のシャツの匂いを?」
黒猫「……黙秘するわ」
桐乃「ほら! こいつに話し合う気なんて無いのよ!」
沙織「ふむふむ……では――」
沙織「京介氏のシャツの匂いは、その、いかがもので?」
黒猫「……」
桐乃「……」
桐乃「はぁっ!?」
14: 2010/08/10(火) 18:32:22.62 ID:gRl//XrZ0
桐乃「何言ってんのよ、このぐるぐる眼鏡!」
沙織「いや~、つい」
桐乃「“つい”じゃないわよ、“つい”じゃ!」
沙織「恥ずかしながら、拙者はそういった匂いには縁が無いもので」
黒猫「……っふ、そんな事は“邪眼”の力を借りるまでも無くわかるわ」
沙織「はっはー、バレていましたか!」
桐乃「何なのよ、あんたら……!?」
沙織「いや~、つい」
桐乃「“つい”じゃないわよ、“つい”じゃ!」
沙織「恥ずかしながら、拙者はそういった匂いには縁が無いもので」
黒猫「……っふ、そんな事は“邪眼”の力を借りるまでも無くわかるわ」
沙織「はっはー、バレていましたか!」
桐乃「何なのよ、あんたら……!?」
16: 2010/08/10(火) 18:36:25.38 ID:gRl//XrZ0
沙織「よろしければ、そのシャツをお借りしても?」
黒猫「厭よ……と言いたい所だけど、こうなっては仕方無いわね」
沙織「かたじけない」
桐乃「あっ、あんたら頭おかしいんじゃないの!?」
沙織「ほほう、これが京介氏のシャツでござるか」
桐乃「キモキモキモキモキモっ!」
沙織「……おお、これは……中々……」
桐乃「っ……!」
黒猫「厭よ……と言いたい所だけど、こうなっては仕方無いわね」
沙織「かたじけない」
桐乃「あっ、あんたら頭おかしいんじゃないの!?」
沙織「ほほう、これが京介氏のシャツでござるか」
桐乃「キモキモキモキモキモっ!」
沙織「……おお、これは……中々……」
桐乃「っ……!」
17: 2010/08/10(火) 18:40:48.96 ID:gRl//XrZ0
桐乃「……ありえないんだケド」
黒猫「……」
沙織「――いやー、これで長年の好奇心が満たされたでござるよ!」
桐乃・黒猫「……は?」
沙織「殿方のシャツの匂いというのは未知のものですからな」
沙織「知的好奇心から嗅ぎたくなってしまうのも仕方無いこと」
沙織「……そうは思いませぬか?」
桐乃・黒猫「……」
黒猫「……」
沙織「――いやー、これで長年の好奇心が満たされたでござるよ!」
桐乃・黒猫「……は?」
沙織「殿方のシャツの匂いというのは未知のものですからな」
沙織「知的好奇心から嗅ぎたくなってしまうのも仕方無いこと」
沙織「……そうは思いませぬか?」
桐乃・黒猫「……」
18: 2010/08/10(火) 18:44:00.76 ID:gRl//XrZ0
沙織「黒猫氏も、好奇心から匂いを嗅ぎたくなったのでござろう?」
黒猫「……まあ、そうね」
桐乃「だっ、だけどアイツのシャツよ!?」
沙織「だからこそ、ですよ。京介氏は、我々にとって身近な異性ですからな」
桐乃「シャツの匂いを嗅ぎやすかった……ってこと?」
沙織「然様です。そうでしょう? 黒猫氏」
黒猫「え、ええ……」
桐乃「……」
黒猫「……まあ、そうね」
桐乃「だっ、だけどアイツのシャツよ!?」
沙織「だからこそ、ですよ。京介氏は、我々にとって身近な異性ですからな」
桐乃「シャツの匂いを嗅ぎやすかった……ってこと?」
沙織「然様です。そうでしょう? 黒猫氏」
黒猫「え、ええ……」
桐乃「……」
20: 2010/08/10(火) 18:47:48.19 ID:gRl//XrZ0
桐乃「だけど……」
沙織「何なら、きりりん氏も匂いを嗅いでみては?」
桐乃「はぁっ!? ないない、マジでないから!」
沙織「なる程。普段嗅いでいるから必要無い、と」
桐乃「……」
桐乃「……そっ、そんな事あるわけないじゃん!」
黒猫「フッ、本当にわかりやすいわね」
沙織「……黒猫氏の創作は、当たらずとも遠からずでしたか……」
桐乃「~~~っ!」
沙織「何なら、きりりん氏も匂いを嗅いでみては?」
桐乃「はぁっ!? ないない、マジでないから!」
沙織「なる程。普段嗅いでいるから必要無い、と」
桐乃「……」
桐乃「……そっ、そんな事あるわけないじゃん!」
黒猫「フッ、本当にわかりやすいわね」
沙織「……黒猫氏の創作は、当たらずとも遠からずでしたか……」
桐乃「~~~っ!」
21: 2010/08/10(火) 18:53:06.85 ID:gRl//XrZ0
桐乃「あたしはマジでそんな事してないからね!?」
黒猫「大声を出さないで頂戴、ブラコン」
桐乃「誰がよッ!?」
黒猫「あなたに決まっているでしょう」
桐乃「……っ! マジで切れからね……!」
黒猫「大方、大好きな“お兄ちゃん”を取られた気がしたという所かしら」
黒猫「フッ、こうやってシャツの匂いを嗅がれた位で――」
京介「……お前ら、何やってんの?」
桐乃・黒猫・沙織「!?」
黒猫「大声を出さないで頂戴、ブラコン」
桐乃「誰がよッ!?」
黒猫「あなたに決まっているでしょう」
桐乃「……っ! マジで切れからね……!」
黒猫「大方、大好きな“お兄ちゃん”を取られた気がしたという所かしら」
黒猫「フッ、こうやってシャツの匂いを嗅がれた位で――」
京介「……お前ら、何やってんの?」
桐乃・黒猫・沙織「!?」
23: 2010/08/10(火) 18:57:17.39 ID:gRl//XrZ0
京介「……百歩譲って、俺の部屋に勝手に入ったのは認めよう」
沙織「こっ、これはですな……!?」
京介「黒猫が匂いを嗅いでるのって……」
黒猫「あ……うぁ……あ……」
京介「俺のシャツ……だよな?」
黒猫「これは、その……闇の力を内包した“力”ある衣で」
京介「いや、俺のシャツだ」
黒猫「……」
沙織「こっ、これはですな……!?」
京介「黒猫が匂いを嗅いでるのって……」
黒猫「あ……うぁ……あ……」
京介「俺のシャツ……だよな?」
黒猫「これは、その……闇の力を内包した“力”ある衣で」
京介「いや、俺のシャツだ」
黒猫「……」
26: 2010/08/10(火) 19:20:48.23 ID:gRl//XrZ0
京介「……」
黒猫「……」
沙織「……」
桐乃「……だ、だから何だっての?」
京介「……はい?」
桐乃「ふ、ふん! あんたの部屋なんだから、あんたのシャツがあるのは当然でしょ!」
京介「いやまあ、そりゃそうだが……なんで俺が怒られてるんだ……?」
黒猫「……」
沙織「……」
桐乃「……だ、だから何だっての?」
京介「……はい?」
桐乃「ふ、ふん! あんたの部屋なんだから、あんたのシャツがあるのは当然でしょ!」
京介「いやまあ、そりゃそうだが……なんで俺が怒られてるんだ……?」
27: 2010/08/10(火) 19:24:03.92 ID:gRl//XrZ0
桐乃「細かい事をグチグチグチグチと、あー、ウザっ」
京介「お前なぁ!?」
桐乃「何? まさか、コイツがあんたのシャツの匂いを嗅いでたとでも?」
黒猫「……」
京介「明らかにそうだったじゃねえか」
桐乃「そういう事想像するのガチでキモいから」
京介「想像も何も――」
桐乃「ウザいから話しかけないでくれる?」
京介「……」
京介「お前なぁ!?」
桐乃「何? まさか、コイツがあんたのシャツの匂いを嗅いでたとでも?」
黒猫「……」
京介「明らかにそうだったじゃねえか」
桐乃「そういう事想像するのガチでキモいから」
京介「想像も何も――」
桐乃「ウザいから話しかけないでくれる?」
京介「……」
28: 2010/08/10(火) 19:26:45.78 ID:gRl//XrZ0
桐乃「――ほら、とっととあたしの部屋に行くわよ」
黒猫「えっ?」
桐乃「なにボケっとしてるの? 別にぃ、ここに居たいならそれでも良いケドね」
黒猫「……い、行くわ。行けば良いんでしょう」
京介「おい、お前ら。話はまだ……」
沙織「京介氏、武士の情けでござる……!」
京介「……はぁ?」
…バタンッ!
京介「……何だったんだ、一体」
黒猫「えっ?」
桐乃「なにボケっとしてるの? 別にぃ、ここに居たいならそれでも良いケドね」
黒猫「……い、行くわ。行けば良いんでしょう」
京介「おい、お前ら。話はまだ……」
沙織「京介氏、武士の情けでござる……!」
京介「……はぁ?」
…バタンッ!
京介「……何だったんだ、一体」
29: 2010/08/10(火) 19:28:44.49 ID:gRl//XrZ0
黒猫「……」
沙織「……」
桐乃「……誤魔化せたと思う?」
沙織「いや、それは難しいでしょうな」
桐乃「チッ!……あんたのせいだからね」
黒猫「……」
沙織「……」
桐乃「……誤魔化せたと思う?」
沙織「いや、それは難しいでしょうな」
桐乃「チッ!……あんたのせいだからね」
黒猫「……」
30: 2010/08/10(火) 19:34:02.69 ID:gRl//XrZ0
桐乃「……」
黒猫「……」
沙織「……あー、少々よろしいですかな?」
桐乃「何よ」
沙織「もしやとは思うのですが、黒猫氏の右手にあるのは……」
黒猫「あ」
桐乃「!? あんた、どうしてシャツを持ってきてるのよ!?」
黒猫「……」
沙織「……あー、少々よろしいですかな?」
桐乃「何よ」
沙織「もしやとは思うのですが、黒猫氏の右手にあるのは……」
黒猫「あ」
桐乃「!? あんた、どうしてシャツを持ってきてるのよ!?」
31: 2010/08/10(火) 19:38:31.94 ID:gRl//XrZ0
黒猫「……クッ、ここまで“侵食”されていただなんて……!」
桐乃「邪気眼で誤魔化そうとしても無駄だっつーの!」
沙織「きりりん氏のプレッシャーにおされて、
シャツを置いてくるのを忘れてしまったので?」
黒猫「……ええ」
沙織「シロッコとカミーユのようなものですな」
桐乃「明らかに違うから」
桐乃「邪気眼で誤魔化そうとしても無駄だっつーの!」
沙織「きりりん氏のプレッシャーにおされて、
シャツを置いてくるのを忘れてしまったので?」
黒猫「……ええ」
沙織「シロッコとカミーユのようなものですな」
桐乃「明らかに違うから」
32: 2010/08/10(火) 19:42:31.27 ID:gRl//XrZ0
桐乃「……っち! どーするのよ、ソレ」
沙織「今すぐ返すのはやめておいた方が良いと思われます。
拙者達が帰った後、きりりん氏が返してはくださらぬか?」
桐乃「ちょっ!? イヤよ、そんなの!」
沙織「そこをなんとか!」
黒猫「……しょ、証拠隠滅のために私が持ち帰るわ」
桐乃「!?」
沙織「……なんとまあ」
沙織「今すぐ返すのはやめておいた方が良いと思われます。
拙者達が帰った後、きりりん氏が返してはくださらぬか?」
桐乃「ちょっ!? イヤよ、そんなの!」
沙織「そこをなんとか!」
黒猫「……しょ、証拠隠滅のために私が持ち帰るわ」
桐乃「!?」
沙織「……なんとまあ」
34: 2010/08/10(火) 19:47:08.82 ID:gRl//XrZ0
桐乃「バッカじゃないの? それ、本気で言ってる?」
黒猫「元々私が撒いた種だもの」
桐乃「……そんな事言って、シャツが欲しいだけなんじゃないの」
黒猫「ば、莫迦を言わないで頂戴。人間風情のシャツを何故……」
桐乃「その人間風情のシャツの匂いを嗅いでたのはどこの誰よ」
黒猫「ふ、フン! あなたこそ、大好きな“お兄ちゃん”のシャツがそんなに欲しいのかしら」
桐乃「キモいからやめろって言ってんの!」
沙織「ま、まあまあ!」
桐乃・黒猫「……」
黒猫「元々私が撒いた種だもの」
桐乃「……そんな事言って、シャツが欲しいだけなんじゃないの」
黒猫「ば、莫迦を言わないで頂戴。人間風情のシャツを何故……」
桐乃「その人間風情のシャツの匂いを嗅いでたのはどこの誰よ」
黒猫「ふ、フン! あなたこそ、大好きな“お兄ちゃん”のシャツがそんなに欲しいのかしら」
桐乃「キモいからやめろって言ってんの!」
沙織「ま、まあまあ!」
桐乃・黒猫「……」
35: 2010/08/10(火) 19:49:55.61 ID:gRl//XrZ0
沙織「とりあえず、話をまとめましょうか」
沙織「――まず、きりりん氏が京介氏にシャツを返すのは?」
桐乃「イヤよ。だって、あたしが色々聞かれるじゃない」
沙織「……ですな」
沙織「――では、黒猫氏が京介氏のシャツを持って帰るのは?」
桐乃・黒猫「……!」
沙織「……お二方の様子からして、これも駄目でしょうな」
沙織「――まず、きりりん氏が京介氏にシャツを返すのは?」
桐乃「イヤよ。だって、あたしが色々聞かれるじゃない」
沙織「……ですな」
沙織「――では、黒猫氏が京介氏のシャツを持って帰るのは?」
桐乃・黒猫「……!」
沙織「……お二方の様子からして、これも駄目でしょうな」
36: 2010/08/10(火) 19:54:32.03 ID:gRl//XrZ0
沙織「本来なら、事情を話すべきなのでしょうが……」
黒猫「な、何よ」
桐乃「そもそも、あんたがあ、あんな事してたのが悪いんじゃない」
黒猫「……」
沙織「――仕方ありませんな」
沙織「ここは一つ、ほとぼりが冷めるまで拙者が京介氏のシャツをあずかりましょう」
桐乃・黒猫「……」
桐乃・黒猫「はっ?」
黒猫「な、何よ」
桐乃「そもそも、あんたがあ、あんな事してたのが悪いんじゃない」
黒猫「……」
沙織「――仕方ありませんな」
沙織「ここは一つ、ほとぼりが冷めるまで拙者が京介氏のシャツをあずかりましょう」
桐乃・黒猫「……」
桐乃・黒猫「はっ?」
37: 2010/08/10(火) 19:59:42.36 ID:gRl//XrZ0
桐乃「いやいやいやいや! 何よそのドヤ顔!?」
沙織「これ以外に何か良い案がありますかな? きりりん氏」
桐乃「むぐっ!?……それは……」
黒猫「ふん、気付かれないように返せば良いだけの事でしょう」
沙織「それでは、きりりん氏が追求を受けるだけです」
黒猫「……」
沙織「これ以外に何か良い案がありますかな? きりりん氏」
桐乃「むぐっ!?……それは……」
黒猫「ふん、気付かれないように返せば良いだけの事でしょう」
沙織「それでは、きりりん氏が追求を受けるだけです」
黒猫「……」
39: 2010/08/10(火) 20:03:16.46 ID:gRl//XrZ0
沙織「そして、拙者が預かっている間にもやって貰いたい事が」
桐乃・黒猫「……何よ」
沙織「いやー、返すときの言い訳を考えて貰いたいのでござるよ!」
沙織「拙者が出来るのは時間稼ぎ」
沙織「根本的な解決はお二方の力で、という訳でござるな」
桐乃・黒猫「……」
桐乃・黒猫「……何よ」
沙織「いやー、返すときの言い訳を考えて貰いたいのでござるよ!」
沙織「拙者が出来るのは時間稼ぎ」
沙織「根本的な解決はお二方の力で、という訳でござるな」
桐乃・黒猫「……」
40: 2010/08/10(火) 20:08:22.53 ID:gRl//XrZ0
沙織「いかがでしょう? 中々悪くない案だと思うのですが」
桐乃「……まあ、そういう事なら」
黒猫「……沙織、一つ借りが出来たわね」
沙織「なんのなんの! この位お安い御用でござるよ!」
沙織「きりりん氏が京介氏と無用な仲違いをせぬように」
沙織「黒猫氏が自らの名誉を守れるように」
沙織「そのように立ち回るのは、『オタクっ娘集まれー』コミュの、
沙織・バジーナとして当然の立ち回りでござるからな!」
桐乃「ふん、格好つけちゃって!」
黒猫「私達の戦いはこれから、という訳ね……」
桐乃「……まあ、そういう事なら」
黒猫「……沙織、一つ借りが出来たわね」
沙織「なんのなんの! この位お安い御用でござるよ!」
沙織「きりりん氏が京介氏と無用な仲違いをせぬように」
沙織「黒猫氏が自らの名誉を守れるように」
沙織「そのように立ち回るのは、『オタクっ娘集まれー』コミュの、
沙織・バジーナとして当然の立ち回りでござるからな!」
桐乃「ふん、格好つけちゃって!」
黒猫「私達の戦いはこれから、という訳ね……」
41: 2010/08/10(火) 20:12:10.29 ID:gRl//XrZ0
・ ・ ・
沙織『――という訳で、少しばかり待って欲しいでござるよ』
京介「それを言うためだけに、わざわざ電話を」
沙織『はい。今日は、逃げるように帰ってしまいましたからな』
京介「そうそう。アレにはちょっとばかし傷ついたぞ」
沙織『面目ない……』
京介「あ、いや、お前を攻めてるわけじゃないんだ」
沙織『ふむ……今のは好きな娘をいじめちゃうという、ツンデレ的な?』
京介「違うっつーの!」
沙織『――という訳で、少しばかり待って欲しいでござるよ』
京介「それを言うためだけに、わざわざ電話を」
沙織『はい。今日は、逃げるように帰ってしまいましたからな』
京介「そうそう。アレにはちょっとばかし傷ついたぞ」
沙織『面目ない……』
京介「あ、いや、お前を攻めてるわけじゃないんだ」
沙織『ふむ……今のは好きな娘をいじめちゃうという、ツンデレ的な?』
京介「違うっつーの!」
42: 2010/08/10(火) 20:17:43.20 ID:gRl//XrZ0
沙織「ははは、照れなくても良いではありませんか!」
京介『まー、とりあえずアイツらが何か言ってくるまで待つさ』
沙織「かたじけない」
京介『他ならぬお前の頼みだからな』
沙織「おっ、デレが出たでござるなぁ!」
京介『へっ! 俺のお前への好感度ゲージはマックスなんだよ』
沙織「……」
京介『? おい、急に黙ってどうした?』
沙織「……いやー、ははは! 何でもないでござるよ!」
京介『変な奴だなぁ』
京介『まー、とりあえずアイツらが何か言ってくるまで待つさ』
沙織「かたじけない」
京介『他ならぬお前の頼みだからな』
沙織「おっ、デレが出たでござるなぁ!」
京介『へっ! 俺のお前への好感度ゲージはマックスなんだよ』
沙織「……」
京介『? おい、急に黙ってどうした?』
沙織「……いやー、ははは! 何でもないでござるよ!」
京介『変な奴だなぁ』
43: 2010/08/10(火) 20:20:49.01 ID:gRl//XrZ0
京介『――っと、もうこんな時間か』
沙織「むう、長話に付き合わせてしまい、申し訳ありません」
京介『お前と話してると退屈しないからどれだ長くても構わないさ』
沙織「……京介さん……」
京介『ん?』
沙織「あ、いや、なんでもありませぬ」
京介『ふーん、そっか。そんじゃ、おやすみな』
沙織「はい、おやすみなさいませ」
…ピッ!
沙織「……」
沙織「むう、長話に付き合わせてしまい、申し訳ありません」
京介『お前と話してると退屈しないからどれだ長くても構わないさ』
沙織「……京介さん……」
京介『ん?』
沙織「あ、いや、なんでもありませぬ」
京介『ふーん、そっか。そんじゃ、おやすみな』
沙織「はい、おやすみなさいませ」
…ピッ!
沙織「……」
44: 2010/08/10(火) 20:26:38.82 ID:gRl//XrZ0
沙織「……――ごめんなさい、皆さん」
沙織「……」
沙織「うふふ、今日はよく眠れそうですわ!」
沙織「きりりんさんと黒猫さんには悪いですけど、ね」
沙織「だって、京介さんのシャツなんですもの」
沙織「抱いて寝ようかしら……それとも、着て寝ようかしら……?」
沙織「……あぁ、でもその前に――」
沙織「ねんがんの きょうすけのシャツをてにいれたぞ!」
おわり
沙織「……」
沙織「うふふ、今日はよく眠れそうですわ!」
沙織「きりりんさんと黒猫さんには悪いですけど、ね」
沙織「だって、京介さんのシャツなんですもの」
沙織「抱いて寝ようかしら……それとも、着て寝ようかしら……?」
沙織「……あぁ、でもその前に――」
沙織「ねんがんの きょうすけのシャツをてにいれたぞ!」
おわり
46: 2010/08/10(火) 20:34:22.44 ID:gRl//XrZ0
こんなくだらないもん最後まで読んでくれてありがとう
たくさんスレ立てるよ!
たくさんスレ立てるよ!
47: 2010/08/10(火) 20:35:54.23 ID:MTfM5rsI0
沙織かわいい
引用: 桐乃「それ……兄貴のシャツ?」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります