44: 2010/10/12(火) 00:56:42.65 ID:TC9yV/9f0
黒猫「おはよう、あなた」

京介「ああ、おはよう」

桐乃「……」

黒猫「桐乃ちゃんもおはよう」ニコッ

桐乃「『ニコッ』じゃないっつーの! てか何よ桐乃『ちゃん』って! 気持ち悪っ!」

黒猫「あら、義姉らしくしてみたのだけれど、お気に召さなかったかしら?」

桐乃「あんたがそんな態度とったって、気持ち悪いだけだっての!」

黒猫「人の好意を素直に受け取れない人間って、最悪よね。今日び流行らないわよ、ツンデレなんて」

桐乃「あんたに言われたくない!」

黒猫「心外ね、今の私にはデレしかないわ。ねぇ、あなた?」

京介「んがっ!? そこで俺に回ってくるのか?」

黒猫「昨夜もあんなに激しく愛しあったものね」

京介「ばっ!? こんな所でそういう事をだな……」

桐乃「最低……」
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46: 2010/10/12(火) 01:03:43.19 ID:TC9yV/9f0
京介「そ、それよりもだな。早く荷造りしちゃおうぜ!」

黒猫「そうね、と言っても、私は既に自宅から荷物を送っているのだけれど」

桐乃「? 荷造りって何のことよ?」

黒猫「決まっているでしょう? 私と京介さんの愛の巣へ引っ越すための荷造よ」

桐乃「は? え? つまり同棲ってこと?」

黒猫「愛し合っているのだから、当たり前でしょう?」

桐乃「あ、当たり前じゃないわよ馬鹿ァ! おかーさん! おかーさん!?」

母「何?どうしたの?」

桐乃「ここここいつら! 同棲って……」

母「うーん、私としては一緒に住んでほしいのだけれど。お父さんが子供はいつか家を出ていくものだって言いはるのよ」

桐乃「親公認!?」

黒猫「そういう事よ、桐乃ちゃん」

桐乃「ちゃんって言うな!」

48: 2010/10/12(火) 01:11:18.41 ID:TC9yV/9f0
桐乃「とーもーかーく! 私はそんなの絶対認めないから!」

黒猫「あら、ご両親の許可はあるし、貴女に拒否する権利は無いのではなくて?」

桐乃「だ、だってこのバカ兄よ!? こんなんと一緒に住んでたら何されるか分かんないわよ?」

黒猫「むしろ望むところだわ。夫婦ですし。ねぇ、義母さん?」

母「そうねぇ、早く孫の顔が見たいわぁ」

桐乃「お母さんまで……」

京介「えっと、なんだか俺を置いてけぼりで話が進んでいるが…… 準備できたぞ?」

黒猫「それでは行きましょうか、私達の愛の巣へ」

桐乃「さっきはツッコミ忘れてたけど、愛の巣って…… てか何私を無視して行こうとしてるのよ!」

黒猫「あぁ、そうね。うっかりしていたわ」

桐乃「そうそう、私の話を……」

黒猫「義父さまにもご挨拶しなくちゃ」

桐乃「ちげぇっつーの!」

50: 2010/10/12(火) 01:26:26.27 ID:TC9yV/9f0
京介「桐乃、あんまり黒猫を困らせるんじゃねぇ」

桐乃「困ってた? こいつ困ってた!? ノリノリだったよね!?」

京介「コイツなりにお前に認めてもらおうとしてるんだよ!」

桐乃「違うよね!? 確実に喧嘩売ってたよね!?」

京介「ほらみろ、黒猫だってこんなにシュンとしちまって可哀想じゃねぇか」

黒猫「………」シュン

桐乃「あっ……」

黒猫「……ビXチ」ボソ

桐乃「喧嘩売ってんじゃねぇかあああああああ!!!!」

黒猫「家族になったのだし、これからは仲良くしましょうね? 桐乃ちゃん」

桐乃「なれるかああああああああ!!!!」

52: 2010/10/12(火) 01:31:49.20 ID:TC9yV/9f0
京介「よし、それじゃあ行くか。 俺達の、愛の巣へ……」

桐乃「愛の巣ヤメロつってんのよ! キモイわ!」

黒猫「そうね、行きましょうか。愛の巣へ……」

桐乃「愛の巣言いたいだけちゃうんか! オモロないねん!」

母「寂しくなるけど、行ってらっしゃい。愛の巣へ……」

桐乃「おかあああああさああああああん!」

桐乃「はぁ……はぁ……」

京介「桐乃」

桐乃「……何?」

京介「お前とは喧嘩ばっかりだったし、未だにお前のことは良くわかんねーけどよ」

京介「嫌いじゃなかったぜ、お前の事」

桐乃「………」

京介「じゃあな」

桐乃「……待って」

桐乃「私も行くわ! アンタたちの愛の巣へ……!」ドンッ

54: 2010/10/12(火) 01:39:47.91 ID:TC9yV/9f0
黒猫「本当に付いてくるとはね、愛の巣へ……」

桐乃「それはもういい」

桐乃「まぁ私もそろそろコレクションで部屋が埋まって、住める状況じゃなかったから引越ししようと思ってたのよ」

京介「あのコレクションそんなに増えてたのかよ……」

桐乃「しっかしボロっちいアパートね」

京介「しょうがないだろ、俺のバイトと家出る前のに貰った金で何とかしなくちゃならないんだし」

黒猫「でもアナタが居れば、私はどんな場所だって構わないわ……///」

京介「黒猫……」

桐乃「私の前でイチャつくの禁止!」

黒猫「横暴だわ…… 無理矢理ついてきた居候のくせに」

桐乃「むぐ……」

京介「まぁそう言うなって、大勢の方が楽しいだろ?」

黒猫「私は、アナタと二人っきりがいいの……///」

京介「黒猫……」

桐乃「イチャつくの禁止!」

57: 2010/10/12(火) 01:46:12.35 ID:TC9yV/9f0
桐乃「分かった」

黒猫「何がよ」

桐乃「ケジメとして私もモデルの仕事で稼いだお金を家に入れるわ」

京介「別に無理しなくてもいいんだぞ?」

桐乃「はっ! 舐めんじゃないわよ。私の稼ぎはアンタのバイト代の比じゃ無いっつーの!」

黒猫「ここは素直に厚意を受け取っておきましょう」

京介「むぅ……すまんな、桐乃」

桐乃「別にいいっての。それよりお腹すいたわね、ご飯にしましょうよ」

黒猫「それじゃあすぐに支度するわね」

京介「悪いな、黒猫」

黒猫「いいのよ。アナタに食べてもらえるのなら、私にはそれが一番のご褒美だから……///」

京介「黒猫……」

桐乃「イチャつくの禁止つってんだろーが! しつこいんだよ!」

黒猫「あ、そう言えばそろそろマスケラの時間だわ……」

桐乃「テレビ見だしたよ!? 結局作る気ゼロじゃん!」

58: 2010/10/12(火) 01:56:37.05 ID:TC9yV/9f0
黒猫「やはりメルルよりマスケラね。今回のでそれがよく分かったよ>>TV感謝」

桐乃「おいィ!? 結局私がご飯作ってるんですがねぇ……」

黒猫「マスケラが終わった後にはズタズタにされた茶髪の雑魚がいた(笑)」

桐乃「バラバラに引き裂いてやろうか!?」

京介「おぉ、ハンバーグかぁ」

桐乃「アンタはアンタで何普通に妹に飯つくらせてんよ!? そこでアンタの嫁がゴロゴロしてるんですけど!?」

黒猫「あら、家事の一切は貴女がやってくれるってさっき決まったじゃない」

桐乃「決まってないわよ何さりげなく自分の仕事を放棄しようとしてるわけ!?」

京介「まぁ家事についてはまた後で決めようぜ。それより飯だ」

桐乃「はぁ……まぁいいわ。冷めちゃっても勿体無いしね」

京介・桐乃「「いただきまーす」」

黒猫「………ちょっと」

桐乃「どうしたのよ?」

黒猫「なんで私のハンバーグだけ『たわし』なの……」

59: 2010/10/12(火) 02:05:33.09 ID:TC9yV/9f0
桐乃「えっ? だって夫婦って言ったらこれでしょう?」

黒猫「何新婚生活をすっ飛ばしていきなり倦怠期入ってるのよ。スタンド攻撃を受けているのかと思ったわ……」

桐乃「まぁ細かいことは気にしないでいいのよ。ホラ、冷めちゃうでしょ?」

黒猫「私と貴女の仲はとっくに冷め切ってるけれどね!」

桐乃「そもそも暖まってないっての」

黒猫「……」フンス

桐乃「ドヤ顔ヤメロ」

京介「ドヤ顔の黒猫も可愛いなぁ……」

桐乃「えっ」

京介「えっ」

桐乃「……あぁ、そういやアンタ達夫婦だったわね」

黒猫「そう、私たちは愛し合っているのよ。そしてここは愛のs」

桐乃「もうええわ!」ビシィ!

京介・黒猫・桐乃「どうも、ありがとうございましたー」ペコリ
                                  
   黒猫「夫婦漫才をするわよ」 ~FIN~  

60: 2010/10/12(火) 02:08:31.24 ID:1CPnCDix0
なんだ漫才か

61: 2010/10/12(火) 02:10:44.02 ID:M3nEnf/N0
嫌にツッコミ上手いと思ったら

引用: 黒猫「……違うわ、お義姉さんと呼んで」 桐乃「冗談……だよね?」