男の娘（うっ…やっぱり告白なんてするんじゃなかった…ぼく馬鹿だ…）ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

ヤンキー「お、可愛い子が泣いてるー！どうしたの？」

男の娘「…えへへ、ぼく男だよー」ﾆｺｯ

ヤンキー「えっ！？」ﾄﾞｷｯ

男の娘「残念でした！じゃあね」

ヤンキー「ま、まって！」ｶﾞｼｯ

男の娘「！？…な、なに？」

ヤンキー「あ、ごめんね…あの、どっかで気分転換してみない？ｗ」

男の娘「……いいかもね」

ヤンキー「やった！じゃあカラオケいこ！」

男の娘「もう恋なんてしないなんてー♪」

ヤンキー「よ！上手！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

男の娘「えへへ、お粗末さまでした」

ヤンキー「よかった、ちゃんと笑ってくれたｗ」

男の娘「え」

ヤンキー「さっき無理に笑ってたからさ、ちょっと心配だったんだ！」

男の娘「ふふ、口説いてるの？ｗ」

ヤンキー「えっと…ｗかもね」

男の娘「ぼく男だって言ってんじゃーん」

ヤンキー「そんなの関係ねーし…」

男の娘「えっ…」

ヤンキー「好きになったのが、たまたま男だっただけじゃん…」

男の娘「………うぅ…うわぁあああん」

ヤンキー「え！？ちょ、ちょちょどうしたの！」ｵﾛｵﾛ

男の娘「うわぁあああん」ｷﾞｭｳｳ

ヤンキー「！？………よしよし」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

男の娘「うう…うわぁあああん」

男の娘「うっ…うう…」

ヤンキー「落ち着いた？」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

男の娘「…うん、ごめんね」

ヤンキー「いいよｗ」

男の娘「あのさ…それってさ、ぼくのこと好きってこと？」

ヤンキー「あ…はは…うん、まぁ…一目惚れ、かなｗ」

男の娘「一目惚れかー、まだ名前も聞いてないもんね」

ヤンキー「あ、そういえば」

男の娘「えへへ」

ヤンキー「と、とりあえず出ようか」

男の娘「うん」

俺「あ」

男の娘「あ」ﾊﾞｯﾀﾘ

ヤンキー「？」

俺「なんだ…彼氏いんじゃん」

男の娘「ち、ちがう！この人は…」

俺「黙れクソビXチ」

男の娘「！？」

ヤンキー「ちょっとアンタ」

俺「は？なんだよ彼氏くん」

ヤンキー「あ、謝れよ！何があったか知らないけど…この子泣かせたのアンタなんだろ！」

俺「知らないなら教えてやるよｗそいつさっきさぁ」

男の娘「や、やめて！」

俺「俺に告白してきたんだぜｗきめぇｗヒャッハーｗｗｗ」ｹﾞﾗｹﾞﾗ

ヤンキー「…」

男の娘「あっ…うう…」ｼﾞﾜｧ

ヤンキー「だからなんだよ」

俺「ヒャーハハハハｗ………は？」

ヤンキー「泣くほど真剣だったんだぞ…泣くほど好きで告白したこの子の気持ちを少しは汲んでやれないのかよ」

俺「ぎゃは！ぎゃははははｗきもちぃ？？知らねーよ！きめぇｗｗｗ」ｹﾞﾗｹﾞﾗｹﾞﾗｹﾞﾗ

男の娘「うっ…うう…」

ヤンキー「だめだこいつ…もう行こう」ｸﾞｲｯ

俺「どこ行くんだー？二人でしっぽりホテルかぁ？ｗｗｗ」ｹﾞﾗｹﾞﾗ

ヤンキー「…」ﾃｸﾃｸ

男の娘「あっ………ぐすっ」

ヤンキー「大丈夫？」

男の娘「うん……」

ヤンキー「あんなやつ忘れなよ！俺にしときな？ｗね！」ﾆｺｯ

男の娘「……キモくない？ぼくキモくない？」

ヤンキー「キモくない！大好き！」

男の娘「うっ…急にそんな…」

ヤンキー「大好き！」ｷﾞｭｯ

男の娘「うう…鼻水ついちゃった…」

ヤンキー「つけちゃえつけちゃえ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

男の娘「ぐすっ…ありがとね」

男の娘「…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ヤンキー「あ！男の娘くーん！」

男の娘「あ！おはようヤンキーくん！」

ヤンキー「えっとー…待った？」

男の娘「あははー、全然だよ」

ヤンキー「よかった！初デートだもんね！」

男の娘「こ、声大きいよ！」

ヤンキー「あ、そっか…まぁいいじゃん！手つなご！」ｷﾞｭｯ

男の娘「あ…うんｗ」ｷﾞｭｯ


HAPPY END

くん付けなんだな

キュンときた

やっぱり彼氏は頼り甲斐あるヤンキー