504: 2014/07/06(日) 16:35:27.47 ID:yL8++e0R0


前回:【艦これ】瑞鶴「目標、母港執務室の提督……と翔鶴姉ぇ!」【5】

・・-・・ウラヤマシイ・・・



瑞鶴「………………」



提督「初雪が布団以外でここに来るのは珍しいんじゃないか?」ナデナデ

初雪「んっ、そうかな?」

提督「最後に頭を撫でたのはいつだったかなあ」ナデナデ

初雪「……ほんとは、毎日でもいいよ?」

提督「まあそれだと他の子達に悪いからな」

初雪「じゃあ、また勝ってくる」フンスッ

提督「最近はどんな勝負なんだ? この間は時雨と夕立がオセロしてたが」

初雪「今は人生ゲーム」

提督「そりゃあまた人生な……。ケンカだけはするなよ?」ナデナデ

初雪「ん、大丈夫。……ありがとう」


ガチャッ

翔鶴「戻りました……って、どうしたの瑞鶴?」

瑞鶴「………………」ウズウズ
艦隊これくしょん -艦これ- 海色のアルトサックス(4) (角川コミックス・エース)
505: 2014/07/06(日) 16:40:33.14 ID:yL8++e0R0

・・-・・・・-・・・・-・・

提督「お、今日は涼風なのか」

涼風「へへっ。あたいがちょろっと本気を出せばこんなもんさ!」

提督「今日も涼風は元気いっぱいだな―――と、ちょっとこっちおいで」

涼風「?」トコトコ

提督「リボンが解けかかってるぞ。落としたら大変だ」

涼風「ホント? 朝ちゃんと結んだんだけどなぁ」

提督「結び直すついでに髪を梳いてあげるから、ここ座りなさい」

涼風「う、うん……」チョコン

提督「涼風の髪は長くてサラサラしてるから櫛通りもいいな」スッ……スッ……

涼風「ったりめぇよ。あたいだってイッパシのれでぃってもんさ」アシ プラプラ~♪

提督「なんかどこかで聞いたことのあるセリフだな」スッ……スッ……


涼風「ところで提督」

提督「ん?」スッ……スッ……

涼風「今度あたいがここに来た時、五月雨も呼んでいいかい?」

提督「それは構わないが……どうして?」

涼風「肝心な時にドジったりして負けてばっかりなんだよね。五月雨の悲しむ顔なんてあたい見たくないからさ」

提督「涼風は優しいなあ」ナデナデ

涼風「て、てやんでぇ! そんなのあたぼうよ」ニコニコ



瑞鶴「………………」ウズウズウズ

506: 2014/07/06(日) 16:45:48.53 ID:yL8++e0R0

・・-・・・・-・・・・-・・

提督「……さて、と。書類も一段落したし、ちょっと休憩ついでにソファでゆっくりするかな」ノビー

翔鶴「では、お茶を淹れてきますね」

提督「うん。よろしく頼む」フゥ


瑞鶴「………………」


提督「ん? どうした瑞鶴」

瑞鶴「………………」ストン

提督「?!」モモノウエニ スワラレタ?!

瑞鶴「……瑞鶴だって、たまには頭撫ででもらったり、髪梳いてほしいもん」

提督「あ、あぁ……それは構わないが」オドロイタ

瑞鶴「翔鶴姉ぇにもしてあげてるんでしょ?」

提督「まあ……な」

瑞鶴「翔鶴姉ぇたちだけなんて、ズルイ」プクー

提督「………………」

507: 2014/07/06(日) 16:50:46.04 ID:yL8++e0R0


なでなで


提督「そう言えば、瑞鶴にはしてあげたことなかったっけな」

瑞鶴「うん」

提督「翔鶴と同じで髪の毛サラサラだ。さすがは姉妹。じゃあ一旦リボン解くぞ?」

瑞鶴「ん……」シュルシュル

提督「おぉ……。なんだか髪を下ろした瑞鶴は新鮮というか、違和感が」

瑞鶴「むー!」グイグイ

提督「あぁこら暴れるな。上手く梳けん」スッ……スッ……

瑞鶴「……てーとくさんは、もうちょっと女心を学ぶべき」

提督「悪かったよ」スッ……スッ……

瑞鶴「あと、もうちょっと構ってほしい」

提督「この鎮守府で一二を争うぐらい甘えん坊だと思うんだが」スッ……スッ……

瑞鶴「そんなことないもん」

提督「やれやれ……っと、こんなもんかな。後はリボンで結えば元通り、と」ハイッ

瑞鶴「………………」

提督「終わったぞ?」

瑞鶴「もうちょっと、こうしてる」

提督「やっぱり甘えん坊だ」ニコニコ


瑞鶴だって甘えたい

510: 2014/07/06(日) 21:00:07.01 ID:yL8++e0R0

・・-・・月夜ノ双鶴3・・・


翔鶴「三回目となりました」

提督「俺も酒はもう飲まん! 二人も麦茶な」イイナ?!


『乾杯』


瑞鶴「今日は満月じゃないね」

提督「そりゃあいつもいつも満月の日にやるわけじゃないさ」

翔鶴「半月や三日月も、なかなか良いものですね」

提督「……やっと本来の姿に戻りそうだ」ヨカッタ……!

瑞鶴「あ、そうだ提督さん。今度こそ教えてよー」

提督「ん? なにをだ?」

瑞鶴「提督さんのこと!」

翔鶴「そう言えば、前回も前々回もはぐらかされたような……?」



提督「(話す以前に二人とも暴走してそれ所でなかったんだがなあ)」

511: 2014/07/06(日) 21:05:32.93 ID:yL8++e0R0


提督「で、何を聞きたいんだ?」

瑞鶴「どうして提督さんは提督になったの?」ア、ナンカ ヤヤコシイ

翔鶴「確かに、お父様とは不仲のようですし……」"義父様"?

提督「まあ、な。普通仲悪かったら同じ場所になんかいないわな」ヤメナサイ

瑞鶴「何か関係があるの?」

提督「関係というか、伝統……かな。うちは昔っから軍属畑の人間ばっかでさ。揃って海に行ってたからお前も行けよ、みたいな」

瑞鶴「じゃあ、提督さんって希望して入ったわけじゃないの?」

提督「ああ。こうなる前から親父とは仲悪かったけど、進路だけはここにしろとウルサクて。伝統とか世間体気にする家系ってのはそりゃあ面倒くさいものなんだよ」

翔鶴「でも、提督ほどの方なら……その、言葉は悪いですが"こんな所"にいるのは……」

提督「まあぶっちゃけ、兵学校は主席だった」

瑞鶴「うっそ?! 提督さんエリート……」シンジラレナイ

提督「学だけの頭でっかちさ。あとはまあ成績下がって親父にグダグダ言われるのが嫌だったからってのもある」

翔鶴「でも、だからこそ疑問がわきます」

提督「……主席ってのは卒業したら当然周囲からいろいろ期待されるわけだ。だから、その期待に全部背いた」

翔鶴「え?」

瑞鶴「背いたって……」

提督「やるコトなすコトみんな失敗して親父の顔に泥をぶっ掛けたんだ。ゆでダコみたいに真っ赤になった顔は見ものだったぞぉ」

提督「でも、腐っても主席卒。おまけに親は元帥とくれば外聞もあってウカツな事はできない。で、下った処分が……」

翔鶴「ここだった、と……?」

提督「向こうからしたら飼い頃し感覚なんだろうな。でも、ここなら誰にも邪魔されず自分のやりたい事に集中できる。悪くない所か上々の結果だよ」

瑞鶴「……提督さんのやりたいこと?」

提督「まあその話はいずれ、な」

翔鶴「………………」


まったり提督の全然まったりじゃない経歴

521: 2014/07/07(月) 21:00:38.12 ID:6knSTc8n0
お題:七夕


・・-・・笹ノ葉サラサラ・・・


―食堂―


わいわい がやがや


瑞鶴「ん? なにやってるんだろう」

翔鶴「みんなで短冊に願い事を書いてるのよ。ほら、今日って七夕でしょ」

瑞鶴「ああーなるほどね! だから笹がここにあるんだ」

翔鶴「昨日提督が近くの山から切って持ってきたの」

瑞鶴「さすが提督さん。やるぅ」ヒューッ

翔鶴「せっかくだから瑞鶴も何か書いたら?」

瑞鶴「うん、じゃあ書いてくる! 翔鶴姉ぇはどうするの?」

翔鶴「私はもう書いてあるから」

522: 2014/07/07(月) 21:05:14.67 ID:6knSTc8n0

吹雪「白雪ちゃん、なんて書いたの?」

白雪「いろいろあったけど……もっとたくさん弾幕を張れるようになりたいって」

吹雪「そ、そうなんだ」ダンマク……

深雪「ねーねー、初雪はなんて書いたんだ? ちょっと見せて」

初雪「……ナイショ」

叢雲「そもそもこれは見せ合うものじゃないでしょうが」

深雪「どーせ笹に吊るしたらみんな見えるんだし、いいじゃん」ホレホレ

叢雲「だったらまずアンタの見せなさいよ」

深雪「ん? この深雪サマのが見たいって? しょーがないなあ!」


『もっと実戦に出られますように 深雪』


叢雲「う……」←史実を知っているだけにツッコめない

磯波「み、深雪ちゃんらしいよ……ね?」

523: 2014/07/07(月) 21:10:15.91 ID:6knSTc8n0

白露「一番にかんせーい!」

夕立「夕立も書けたっぽい!」

白露「でも、あたしがイチバンだよー」

時雨「短冊書くのに競争はないよ」

五月雨「失敗しませんように……失敗しませんように……!」

涼風「お、おーい五月雨? 念仏唱えるみたく書くの止めない?」

村雨「それで、みんなはなんて書いたの?」

白露「んふふー。あたしはこれ!」


『駆逐艦でイチバンになりたい 白露型一番艦 白露』


時雨「な、なにもそこまで一番にこだわらなくても……」

夕立「白露の執念は凄いっぽい?」

涼風「そーいう夕立はなんて書いたんだ?」


『てーとくさんのおヨメさんになるっぽい ゆうだち』


時雨「却下だね」

村雨「却下ね」

五月雨「夕立だけズルい……」

夕立「な、なんで?!」

524: 2014/07/07(月) 21:15:23.89 ID:6knSTc8n0

わいわい ぎゃーぎゃー


扶桑「うーん、なにを書こうかしら?」

山城「悩んでるんですか?」

扶桑「前までは、不幸じゃなくなりますように……なんて書いてたと思うのにね。不幸が大きすぎたせいで他が出てこないの」

山城「私は姉さま以外のことは書きません!」

扶桑「山城。慕ってくれるのはとても嬉しいけれど、もう少し自分のことも考えないと……」

山城「扶桑姉さまが私のすべてですから!」フンス

扶桑「そ、そうなの……?」




古鷹「もっと提督とお話がしたいです……っと」カケタ

加古「あれー。古鷹結構直球じゃん」

古鷹「かっ加古?! 見ないでよぉ」モゥッ

加古「へへー。まあいいじゃん。あたしと古鷹の仲でしょ」

古鷹「で、でも見られたら恥ずかしい……」

加古「じゃーほら、お詫びにあたしのも見せるからさぁ」

古鷹「あ、加古のはもう大体分かってるからいいの。どうせ寝ること関連でしょ?」

加古「ありゃ。さすがだね」


525: 2014/07/07(月) 21:21:29.03 ID:6knSTc8n0


川内「見敵必殺……? いや、一撃轟沈かなあ」……ヤセンカメン?

那珂「川内ちゃんはなにを書いてるの?」ナニソレ?

川内「んー。なんかこうコレダッて言うのが思いつかなくて」

那珂「那珂ちゃんは、もっともっとライブがしたいって書いたよ」

川内「んん~……。あ、ねぇねぇ神通。神通はなんて書いたの?」

神通「えっ? あ、えっと」

那珂「なになに。……早く平和になりますように? うーん、実に現実的な」

神通「で、でも……大切でしょう?」

川内「そりゃまあね。んー、て事は私も現実路線かなあ」

那珂「いっその事、夜戦主義とかにしちゃえば?」

神通「………………」コソコソ


『提督ともっと普通に話せますように 神通』





鳳翔「――みなさん張り切っていますね」

大鯨「そうですね。やっぱり一年に一度だからでしょうか?」

鳳翔「それももちろんありますけれど、息抜きを兼ねた行事と言うのも大きいと思いますよ」

大鯨「なるほど……!」

鳳翔「大鯨さんはなにか書かないのですか?」

大鯨「わ、私も……? いいのかなあ」

鳳翔「もう大鯨さんも立派な鎮守府の一員ではありませんか」

大鯨「あっ……。じゃ、じゃあちょっと、書いてきますね!」

鳳翔「ふふふっ。いってらっしゃい」ニコニコ

526: 2014/07/07(月) 21:25:26.87 ID:6knSTc8n0

―夜更け 執務室―

提督「みんなもう騒ぎ疲れて部屋に引き上げたかな?」

翔鶴「はい。瑞鶴ももう疲れたとかで、寝てしまいました」

提督「たまにはこんなイベントもあったっていいよな?」

翔鶴「そうですね。いくら辺境でも戦闘をしてないわけではありませんから」

提督「だな。……さて、じゃあ真夏のサンタクロースならぬ、皆にとっての織姫と彦星になりに行くか」

翔鶴「はい」





提督「改めて見てみると、華やかなせいか人数が少なくてもたくさんあるようにみえるよ」

翔鶴「飾り付けは駆逐艦の子たちが率先してやっていましたから」

提督「このまま撤去するのが惜しいくらいだ」

翔鶴「ふふっ。ですね」

提督「丁度目の前にあったのは……吹雪のだな。みんなが元気で暮らせますように、か。なんとも、心に来るなあ」

翔鶴「提督、これからも気を抜かずにお願いしますね」

提督「緒を締め直さないとなあ。それでこっちは加古のだが……寝心地の良い場所?」

翔鶴「初雪ちゃんのにも似たようなことが書いてありますね」

提督「……さり気なく仮眠ベッドを良い物に交換しておこうかな」

翔鶴「提督。わかっていると思いますが……」

提督「大丈夫だよ。執務室を自室化しないって」タマニ ネオチスルケド

527: 2014/07/07(月) 21:30:17.07 ID:6knSTc8n0

提督「お、これは鳳翔のじゃないか。皆が無病息災でありますように、かあ」

翔鶴「鳳翔さんが書くと、胸に響くものがありますね」

提督「全くだな。そしてこっちは大鯨のかな。皆さんの役に立てますようにとは……らしいというか」

翔鶴「やはり、戦闘については気にしていると思います」

提督「食事面では大変世話になってはいるがなぁ」

翔鶴「鳳翔さんも間宮さんも、大鯨さんのお陰で助かっていると言っていました」

提督「うん。これについては……もうすぐだな」

翔鶴「?」

提督「いや。こっちの話だ。それで、隣にあるのは叢雲のか」

翔鶴「兵装が充実しますように……?」

提督「ほかの子からもいくつか武装について書いてあることだし、兵器開発をしようかな。長砲身主砲とか、酸素魚雷とか」

翔鶴「対潜水艦用に、ソナーや爆雷もですね」

提督「また妖精さんのほっぺが膨らみそうだ」

翔鶴「その妖精さんも短冊に書いてるんですが……」

提督「激しく建造希望! か」

翔鶴「この間工廠に行った時も、建造はまだですかって言われましたよ」

提督「……そのうちな。そういえば翔鶴のはどこにあるんだろう?」

翔鶴「わ、私のは後でいいですから! 次行きましょうっ」

提督「いやぁでも一番最初に書いてたし、そこは気になる」

翔鶴「ほらほら、あそこに川内さんのが書いてありますよ!」イキマショ!


オイオイ オサナイデクレヨ
オキニナサラズ!





『瑞鶴や提督とずっと一緒にいられますように 翔鶴』
『これからも翔鶴姉ぇと一緒にいられますように。 あと提督さんも! 瑞鶴』

532: 2014/07/08(火) 19:45:06.73 ID:1K0JjNur0

・・-・・瑞鶴ト提督5・・・


瑞鶴「あ、提督さんだ。おはよー」

提督「おぉ瑞鶴か。おはよう」

瑞鶴「これから朝ごはん?」

提督「ああ。遅くまで仕事してたら寝過ごしてしまった」

瑞鶴「じゃあ私も一緒していい?」コレカラナノ

提督「もちろん構わないが、翔鶴はどうした?」

瑞鶴「翔鶴姉ぇならとっくに起きて、朝ごはんも食べ終わってるんじゃないかな」

提督「……一緒に起きないのか?」オナジヘヤナノニ

瑞鶴「んー、今日はどうも寝起きが悪くて。先に行っちゃったみたい」

提督「まあそんな日もあるか」

瑞鶴「あれじゃないかな。ほら、春眠暁をーって」

提督「春眠どころかもう夏だけどな」

瑞鶴「それは気にしない方向で」ネッ

提督「しかし……そうなるとちょっとマズイかな」

瑞鶴「ん?」

533: 2014/07/08(火) 19:50:11.25 ID:1K0JjNur0



翔鶴「提督。おはようございます」ニッコリ

提督「あ、ああおはよう翔鶴……。すまないな。寝過ごしたようだ」

翔鶴「お部屋におられませんでしたのでもしやと思いますが、昨夜はそこのベッドでお休みを?」

提督「ちょっと仕事が長引いたんだよ」ナ?

翔鶴「私、普段から夜更かしはしないようにとお伝えしているはずですが?」

提督「い、いやぁ……ははは」マイッタナ


ドウシテヒトコトイッテクレナインデスカ!
ショ、ショウカクヲマキコミタクナカッタンダ……


瑞鶴「……提督さんも翔鶴姉ぇには頭が上がらないっと」


鎮守府真のボスの一角は翔鶴さん

539: 2014/07/10(木) 20:20:38.92 ID:aQLObRCR0
注意:この話はなんの関係も繋がりもアリマセン


ていとく「なあ赤城、昨日がノーブラの日だってこと知ってた?」

赤城「なんですかそれ?」

ていとく「ノーブラマンセイ! ノーブラバンザイ! って日」

赤城「はぁ…。というか提督、セクハラですよ」

ていとく「セクハラも何も実際にあるんだからしょうがない。と言うワケで赤城もノーブラになろう!」

赤城「……昨日じゃなかったんですか?」

ていとく「俺の脳内カレンダーは今日が7月9日だ!」ハリーハリー!

赤城「やりませんよ?」

ていとく「えぇー……」

赤城「そもそも私はサラシ派ですので」

ていとく「驚愕の事実!? ノーサラシDayはいつだ!」

赤城「そんな事よりも提督、お夕飯はまだですか?」ギュルルルルルルルルル

ていとく「さっき大豚ダブル全マシマシを食べた上での発言かね……? サラシを見せてくれたら今すぐに用意しよう」

赤城「どうぞ」サッ

ていとく「いや、あの……手持ちの予備を見せられてもね。柔らかな二つの中身付きでね?」


空母勢にブラ派はおるんかのぅ……

540: 2014/07/10(木) 20:35:22.53 ID:aQLObRCR0
注意:やっぱりこの話はなんの関係も繋がりもアリマセン


ていとく「なあ瑞鶴よ。>>538 の言ってることは本当か?」

瑞鶴「また爆撃されたいのかしらこの提督さんは……。まあ、ホントだけど」

ていとく「いやー純粋に気になったんだよ」

瑞鶴「まだ竣工する前のハナシよ。神戸から呉に向かう時に、ちょっとドジっちゃっただけ」

ていとく「舷窓……と言うことは喫水線付近だよな。艦娘で言えば下半身っ。つまり濡れたのは瑞鶴のお――――」


スコーンッ!


翔鶴「……提督、瑞鶴へのセクハラ行為は許しませんよ?」

ていとく「OK、その160番装備の爆風は下ろそうか。大和弾とか食らったら俺氏んじゃうから」ア、ヒタイニ ササッテル……

547: 2014/07/11(金) 21:00:17.20 ID:mKDcFwEX0

・・-・・ナツガキタ・・・


ミーンミンミンミン……


瑞鶴「あづー……」


シュワシュワシュワシュワシュワ……


瑞鶴「あづい……」


ポイポイポイポイポイポイポイポイポイッポイ……


瑞鶴「あーつーい!!」ジタバタ




翔鶴「瑞鶴、はしたないわよ?」

瑞鶴「もうなんなの。ついこの間まで雨ばっかりだったのにさ!」

提督「梅雨が明ければこんなものだろ」

瑞鶴「しかもちょっと前まではここまで暑くなかったじゃん! 夜とかは涼しかったのに今じゃあ一日中……!」

提督「それがこの国の夏だからなあ。まあ、暑いのには同意するけど」

瑞鶴「冷房がほしい……」

提督「食堂に行けばあるじゃないか。たぶん建物内で最も快適な場所だぞ」

瑞鶴「ここにも置こうよー。冷房ー! 扇風機だけじゃあ足りないぞ―」ジタバタ

翔鶴「確かに、お仕事の効率を考えると必要かもしれませんね」

提督「んー、今は余裕がないなぁ。まあでも、秘書艦として頑張ってくれている翔鶴のためにも考えたほうがいいかな」

瑞鶴「私もいるんだけどー!」プクー

提督「ほら瑞鶴、今なら食堂で好きなだけひんやりできるぞ」

瑞鶴「行きたいけどさ―。そりゃあ張り付いてたいけどさー」

翔鶴「……子供たちに混ざるのは恥ずかしいと?」

瑞鶴「……うん」

548: 2014/07/11(金) 21:05:31.25 ID:mKDcFwEX0


―食堂―

深雪「あ"ぁー……快適だぜぇ」ヒヤヒヤ

叢雲「深雪、アンタちょっとダラシないわよ……」ヒヤヒヤ

初雪「そう言う叢雲も、空調最前列組」ヒヤヒヤ

磯波「ま、まあ暑いからしょうがないよね?」ヒヤヒヤ

白雪「私の名前のように冷たくなりたいなあ」ヒヤヒヤ

吹雪「あ、それは私も同じかも」ヒヤヒヤ


白露「ちょっと吹雪たちー。そこに居られたら風が来ないよー!」

村雨「まあここでも涼しいからいいんだけどね」

夕立「間宮さんのアイスがなかったらガマン出来ないっぽい」

時雨「かき氷もね」

五月雨「涼風。一緒にメロンゼリー食べようよ」

涼風「おぅっ。あ、でも五月雨。フタ開けるのはあたいやるからいいよ」


加古「」Zzz

古鷹「ちょっと加古、いくらなんでもここで寝ちゃダメだってば」


夏の暑さは艦娘にとっても過酷なようです

549: 2014/07/11(金) 21:10:49.75 ID:mKDcFwEX0

・・-・・チナミニ他ノ皆サンハ・・・


扶桑「今日も空が高くて良い天気ね」チャプ……

山城「そうですね。姉さま」チャプチャプ……

扶桑「暑いのは嫌だけれど、こうしていれば涼は取れるわね。足が気持ちいいわぁ」

山城「桶に水を張って足をつけてるだけなのになぁ」パシャッ

鳳翔「足湯の逆、といった所でしょうか」

山城「あ、そう言われればそうかも」

鳳翔「周りに打ち水もしましたから、風が吹けばもう少し涼しくなりますよ」

扶桑「縁側で水に足をつけながらこうしていると、本当に平和ねぇ」

鳳翔「えぇ。今が戦いの最中であることを忘れてしまいそうです」


大鯨「みなさん。食堂から水羊羹を持ってきました。今まで冷水で冷やしていたので、自然な冷たさになってます。あと、冷えすぎても困るので少し温めのお茶もありますよ」

扶桑「まあ。美味しそう」

山城「気が利くわね大鯨。ありがと」

大鯨「いえいえ。暑い時はこう言うのが一番ですから」


チリーンチリーン……


鳳翔「ふふっ。文明の利器に頼らない涼の取り方というのも、なかなか乙なものですね」

550: 2014/07/11(金) 21:15:38.72 ID:mKDcFwEX0


那珂「わぁーお!」

神通「鎮守府のすぐ近くにこんな場所があるなんて……」キヅカナカッタ


川内「どうよ! ここなら日差しも入ってこないし奥から風も吹いてくる。暑い時にはぴったりでしょ?」


那珂「天然の洞窟みたいだねー。さっすが川内ちゃん。やるねぇ」

神通「で、でも……一体どうやって見つけたの?」

川内「んー、夜中にちょっと辺りを歩いてたら偶然」

神通「夜中?」

川内「うん」

神通「(最近夜静かになったと思ったら外に出てたんだ……)」

川内「夜目を鍛えるってのもあったけどね。ほら、改装しても夜戦は好きだからさー」

那珂「でも、この奥ってどうなってるんだろうね? 風来るってことは反対側があるってことだし」

川内「それは私もまだ行ってないから分かんないや」

那珂「せっかくだから行ってみる?」

神通「えっ? い、行くの……?」オロオロ

川内「いいじゃん。行ってみようよ。もしかしたらもっと涼しくなれるかもよ」

神通「そ、それって……」

那珂「まあまあ神通ちゃん。旅は道連れ世は情けだよー」イコイコー


川内型の探検がどうなったかはご想像におかませします

555: 2014/07/12(土) 21:10:23.78 ID:LzIgGG9z0

・・-・・五月雨サント涼風サン・・・


涼風「さぁ提督。こいつぁ一体どういう事か説明してもらおうじゃないか」

五月雨「提督……」ウルウル

提督「二人とも、本当に申し訳ない!」

涼風「てやんでぇ。ゴメンで済んだら警察なんかいらねぇや」

五月雨「私たちって、そんなに影が薄いんですか?」

提督「いやいや、決してそんなことはない。もちろん蔑ろにしてるとかでもないんだ」

涼風「じゃあ一体どういうコトなのさ」

提督「これについては謝る以外にない。本当にその時ばかりは頭から抜けてたんだ」

涼風「……本当にド忘れなのかい?」

提督「面目次第もございません」

556: 2014/07/12(土) 21:15:51.87 ID:LzIgGG9z0

―少し前 執務室―


白露「提督、もどりましたー!」

提督「おぉ。おかえり……ってみんなずぶ濡れだなあ!」

村雨「それが帰投中にスコールに遭っちゃいまして」

時雨「さすがに良い雨とは言えなかったね」

夕立「服が張りついて気持ち悪いっぽい」

提督「風邪引く前に風呂に入らないとな。その前に拭かないと……翔鶴、悪いがタオルを持ってきてくれないか」

翔鶴「はい。かしこまりました」タタタ……


提督「この時期は本当に出撃に向かないなあ。ここでは曇ってるだけなんだが……」

時雨「降られた時間は短かったけど、凄い量だったからね」

白露「でもさあ。黒い服でよかったよねー。もし白とかだったら透けちゃって大変だったもん」

村雨「いくら提督でも、村雨さんの下着は簡単には見せませんよー?」

夕立「てーとくさん、下着見たいの?」ミルッポイ?

提督「こらこら。大人をからかうんじゃありません。でも――――」


ガチャッ

涼風「かぁーっ! 遅れた上にすっかり濡れちまったよ」

五月雨「ごめんね、涼風……」


提督「――白露型はみんな服装が黒だからこの場に限っては目のやり場に困らないで済んでるよ」



涼風「えっ?」←白透け真っ最中

五月雨「えっ?」←白透け真っ最中

提督「えっ?」



翔鶴「タオル持ってきました……って、あら?」

557: 2014/07/12(土) 21:20:23.00 ID:LzIgGG9z0

涼風「まさかあたいたちが忘れられてたなんてショックだよぉ」

提督「忘れてたわけじゃあないんだ。ただ白露たちと一緒になってたというか……な」

五月雨「毎日顔を合わせているのにですか?」

提督「そ、そう言われると……心苦しいものが」

涼風「こりゃああたいたちの言うことなんでも聞いてもらわないと許せないなあ。なー五月雨?」

五月雨「う、うんっ!」

提督「……おぉ。いつになく五月雨が積極的に。ま、まあ悪いのは全面的にこっちだし、叶えられる範囲でよければ」

涼風「お、言ったねぇ。それじゃあ早速」

提督「え、もう?」ハヤイナ……

涼風「そんな大したことじゃないから大丈夫だって。あたいたち、前から一度でいいから――――」

558: 2014/07/12(土) 21:26:31.78 ID:LzIgGG9z0



ガチャッ

翔鶴「提督……あれ、提督?」キョロキョロ

提督「やぁ。おかえり翔鶴」←仮眠ベッドの上

翔鶴「えっ、あの……どこかお身体の具合でも悪いんですか?」

提督「そうじゃなくてな。二人に添い寝を頼まれたものだから」

翔鶴「二人って……あ」ヨクミルト……


五月雨「Zzz」←提督左側くっつき

涼風「Zzz」←提督右側くっつき


提督「ちょっと二人を怒らせてしまってね。それで、お詫びにってことで添い寝をお願いされた次第だ」

翔鶴「そう、だったんですか……」ジー

提督「途中で雨にも降られたし、遠征航海で疲れたのかもしれない。横になったらすぐに寝付いてしまったよ」

翔鶴「……いいなぁ」ボソッ

提督「えっ?」

翔鶴「な、なんでもありませんっ。では……少しだけ外しますね。起こしちゃったら悪いですから」

提督「すまないな」

翔鶴「いいえ。では……」


……パタン


提督「……よくよく考えたら、誰かと眠るなんていつ以来だろうかなぁ」

五月雨「Zzz」ムニャ……

提督「駆逐艦の子たちといると、本当に自分がお父さんになったような気分だ」

涼風「Zzz」テヤンデェ……

提督「今後も、こんな穏やかな時間が流れて欲しいものだ。その為にも……」ファー……


提督「俺まで眠くなってきた……。まあ、少しくらいならいいかな」


五月雨さんと涼風さんは立派な白露型です ゴメンナサイ

566: 2014/07/13(日) 11:33:29.88 ID:VE2SBFns0

・・-・・アッチコッチ瑞鶴・・・


―執務室―

瑞鶴「てーとくさーん。瑞鶴暇だよー」ヒマヒマー

提督「そうかー」サラサラ

瑞鶴「むぅ。翔鶴姉ぇはー?」

提督「翔鶴なら今は工廠で妖精と打ち合わせだ。いよいよ戦力増強を考えないといけなくなったからな」

瑞鶴「……むー」プクー

提督「………………」カキカキ

瑞鶴「不貞腐れるぞー」アシ プラプラ

提督「さすがに今されると困るなぁ」サラサラ

瑞鶴「だって退屈なんだもん」

提督「最近雨続きで出撃どころじゃないしな」

瑞鶴「他のみんなも暇なんじゃないかな」

提督「まあそれは否定できないが……。とは言っても俺は俺で仕事があるからなぁ」

瑞鶴「なにか手伝おっか?」

提督「申し出は大変ありがたいんだが、これは俺しか見ちゃダメな書類だから」

瑞鶴「ちぇー」

提督「退屈なら他のみんなを訪ねてみたらどうだ? もしかしたら同士がいるかもしれないぞ」

瑞鶴「んー、そうしよっかなあ」ヨッ、ト

567: 2014/07/13(日) 11:38:12.83 ID:VE2SBFns0


瑞鶴「――さて、執務室を出たはいいけど……まずは食堂にでも行ってみようかな」テクテク




―食堂―

瑞鶴「誰かいるかな―?」


扶桑「あら?」

山城「瑞鶴じゃない。どうしたの?」

瑞鶴「出撃もないから暇になっちゃって……。それで、とりあえずここに来てみたの。二人は?」

扶桑「私たちはここでお茶を飲んでるの。昔からの癖なのか、こうしている時間が一番落ち着くのよねぇ」ホノボノ

山城「昔は、雨を見ながら不幸だわ……とか言ったものだけど、今は違って見えるから不思議なものよねぇ」シミジミ

扶桑「よければ瑞鶴も一緒にお茶する?」

瑞鶴「んー、せっかくだけど遠慮しようかな。二人の時間を邪魔しても悪いし」

山城「あら、気が利くわね」

扶桑「山城ったら」モゥ

瑞鶴「あ、そう言えば提督さんが言ってたんだけど、もしかしたら戦力増強するかもって」

山城「そうなの?」

扶桑「だとすると、やっぱり戦艦なのかしら……。航空戦艦になった以上、尚更伊勢や日向には負けたくないわ」

山城「あの人ったら、まさか扶桑姉さまが力不足だからとでも言いたいのかしら!」

瑞鶴「ま、まだどうなるかは分からないけどね。するかもって話」

扶桑「でも、そんな話が出たということは、私たちも遠方へ出撃することが増えるのかもね」

山城「どんな敵が相手でも、扶桑姉さまと私がいれば向かうところ敵なしです! ねっ姉さま?」

扶桑「ふふっ。そうね」

瑞鶴「じゃあ、私はもう行くね」

山城「……あっ、瑞鶴。ちょっといい?」

瑞鶴「ん? どうしたの」

山城「提督に会ったら……例えどんな戦艦が来ようとも、私と扶桑姉さまは負けませんって、伝えておいて」

瑞鶴「……山城さんは素直じゃないなあ」ニコニコ

山城「いいの! とにかくっ。頼んだわよ」

瑞鶴「はーい」

568: 2014/07/13(日) 11:43:40.98 ID:VE2SBFns0


―工廠―

瑞鶴「提督さん曰く、ここに翔鶴姉ぇがいるらしい」


工廠妖精「瑞鶴さん。なにかご用事?」ケンゾウ? カイハツ?

瑞鶴「用事というか、翔鶴姉ぇはいる?」

工廠妖精「ついさっき戻っていったよ」

瑞鶴「ありゃ……行き違いか」

工廠妖精「残念?」

瑞鶴「んー。まあ残念といえば残念かな。用事があるわけじゃないんだけどね」

工廠妖精「そうなの?」

瑞鶴「出撃なくて退屈だったからね。翔鶴姉ぇ探しがてら散歩、かな」

工廠妖精「退屈といえば、私たちも退屈なの。建造したい!」

瑞鶴「あー……そう言えば、ここへ来てから一回も建造してるの見たことないかも」

工廠妖精「提督さん建造には関心が薄いの。開発ばっかり」

瑞鶴「そんなに余裕が無いって言ってたっけなあ。あ、でも、今度戦力を増やすかもって」

工廠妖精「?!」シゴトダ!

瑞鶴「今すぐってわけじゃないけど、妖精さんの出番は近いかもね」

工廠妖精「建造……我らのアイデンティティ」ワクワク

瑞鶴「実際建造する時は提督さんが直接来ると思うからよろしくね。じゃあ、私はもう行くね」

工廠妖精「また会いましょう」フリフリ

569: 2014/07/13(日) 11:48:37.00 ID:VE2SBFns0

―母港―

瑞鶴「さて、なんか人影が見えたような気がしたからこっちに来てみたけど……」


時雨「あれ? 瑞鶴じゃないか」


瑞鶴「時雨、何やってるのこんな所で」

時雨「雨をね。見てたんだ」

瑞鶴「雨って……それなら部屋の中から見ればいいのに」ヌレルワヨ?

時雨「元々がフネだったせいもあるんだろうね。こうして外に出て、傘をさしながら雨の空気に触れてるほうが落ち着くんだ」

瑞鶴「ふーん」

時雨「そういう瑞鶴はどうしたの?」

瑞鶴「時雨が見えたから来たの。この雨の中、ここで一人佇んでたら気になっちゃうでしょ?」

時雨「あ……それは申し訳ないことをしたかな」

瑞鶴「ううん。いいの。せっかくだから私もこの空気に触れていくわ」

時雨「それがいいよ」

570: 2014/07/13(日) 11:52:47.32 ID:VE2SBFns0

サアァァァァー…………

瑞鶴「………………」

時雨「………………」

瑞鶴「(か、会話がないなあ。なにか、話の種になるようなものは……)」


瑞鶴「えっと、さ。時雨って雨が好きなの?」

時雨「うん? そうだね。雨は好きだよ。だけど同時に嫌いでもあるんだ」

瑞鶴「そう、なの?」

時雨「悲しいことを思い出すから。でも、これは絶対に忘れちゃいけないんだ。みんなが忘れても、僕だけはずっと覚えてる」

瑞鶴「あ……スリガオ」

時雨「でも、不思議なことはあるものだよね。またこうしてみんなと……扶桑や山城とも一緒にいられるんだから」

瑞鶴「………………」

時雨「提督には感謝してもしきれない。絶対に僕たちが悲しまないように頑張ってくれているんだ」

瑞鶴「……そうね」

時雨「だから僕も頑張る。今度こそ、仲間を失わないように。……そう思いながら雨を見ているんだ」

瑞鶴「そっか」

時雨「うん。あ、ところで、さっき翔鶴が建物の中に入っていったけれど、いいの?」

瑞鶴「えっ、翔鶴姉ぇ?」

時雨「てっきり翔鶴を探してる最中かと思ったけれど」

瑞鶴「まあ確かにそれもある……じゃあ、ちょっと行ってくるね」

時雨「僕はまだしばらくはここにいるよ」

瑞鶴「風邪引かないでね」

時雨「うん。ありがとう」


サアァァァァー…………

571: 2014/07/13(日) 12:00:33.99 ID:VE2SBFns0

―廊下―

瑞鶴「提督さんの所に戻ったかと思ったけど、翔鶴姉ぇどこに行ったんだろう?」イナカッタ


大鯨「あら……瑞鶴さん」


瑞鶴「あ、大鯨。やっほー」

大鯨「こんにちわあ」ニコニコ

瑞鶴「翔鶴姉ぇ見なかった?」

大鯨「翔鶴さんですか? でしたら鳳翔さんと食堂にいましたよ」

瑞鶴「……結局一番最初の所に戻るのかぁ」

大鯨「?」

瑞鶴「ううんっ。こっちの話」

大鯨「もしよろしければ、一緒に行きますか? 私もちょうど戻る所でしたので」

瑞鶴「うん。行きましょ。ところでさ大鯨、その手提げに入ってるのって……」

大鯨「倉庫から持ってきた玉ねぎや馬鈴薯、あと……補給用の魚雷とかですね。と言っても、魚雷の出番はありませんけれどね」

瑞鶴「魚雷はともかく、もうすっかり食堂が主戦場になってるような?」

大鯨「あはは……。皆さんと違って私ではあまり力になれそうもないので……」

瑞鶴「やっぱり改装して空母になったら?」

大鯨「確かにその通りなんですが……。提督が言ってくださったんです。私がこの姿で艦娘になったのにはちゃんと理由があるはずだって。だから私が望むまで改装はしない、と」

瑞鶴「理由かあ」

大鯨「そう言っていただけた時、私心の底から『ああ、ここに来て良かった』と思えました」

大鯨「普通なら役に立たなければ解体とか強制的に改装とかでしょうけれど、兵器である私達の意思を優先するなんて、以前ではあり得ませんもの」

瑞鶴「うーん。提督さんなら言いそうかも。普段から兵器よりも同じ人として接してくれるし」

大鯨「提督って、不思議な方ですよね」

瑞鶴「まあね」

大鯨「だからこそ、好きなんですけれどね」ポッ

瑞鶴「……まあね」タイゲOモ カ……

572: 2014/07/13(日) 12:08:16.34 ID:VE2SBFns0

―食堂2―

瑞鶴「翔鶴姉ぇいるー?」

翔鶴「あら、瑞鶴。どうかしたの?」

瑞鶴「特に用事ってわけじゃないんだけどさぁ。何もやることなくて」

翔鶴「この天気ですものね。仮に出撃しても私達空母は戦力にならないわ」

瑞鶴「でも出ないなら出ないで暇で……。そう言う翔鶴姉ぇはここで何してんの?」

翔鶴「鳳翔さんにくず餅の作り方を教わっていたの。あとで提督に持っていこうと」

瑞鶴「今日のおやつ?」

翔鶴「えぇ。冷たくすればこの時期にちょうどいいかと思って」

瑞鶴「うんうん。きな粉と黒蜜はたっぷりでね」

翔鶴「はいはい。鳳翔さん、あとはどうすれば……?」

鳳翔「あとは氷を張ったお水で冷やして、瑞鶴さんの言ったきな粉と蜜をかけて完成です。飲み物は冷たい麦茶でもいいですが、温かいお抹茶とも合いますよ」

瑞鶴「わぁ。なんかおやつが楽しみになってきたかも」ワクワク

翔鶴「ちゃんとお茶の時間になったらね。鳳翔さん、ありがとうございました」

鳳翔「いいえ。お役に立てたのなら良かったです」ニコニコ


ナンカ イロイロアルイタラツカレター
ナニシテタノ?


雨の日の交流劇

586: 2014/07/16(水) 22:43:18.56 ID:xas0WieD0
注意:この話はなんの関係も繋がりもアリマセン


ていとく「せっかく北海道まで来たのに仕事だけして帰るのもなんだよな」

赤城「そうですよ提督! 北海道といえば食の宝庫。それを無視するなんて言語道断です」ギュルルルルルルルル

ていとく「盛大に腹が鳴ってるな……。まあ赤城の言うとおりだし、なんか食ってくか」

赤城「提督、夏の北海道といえばウニやイカと言った海産物です! そう、それはつまr

ていとく「やっぱラーメンだよな。俺一回本場の味噌食いたかったんだ」


ガシッ


ていとく「うん?」

赤城「Noラーメン、Yesスシ・サシミ OK?」シュゴー シュゴー

ていとく「あの、赤城さん? キャラ……」

赤城「寿司! 刺身! 海鮮丼!!」キュピーン

ていとく「なんか増えてるし……ってちょっとまて赤城! お前俺を引っ張ってどこへ行くッ。そっちはイカにもお値段ヤバそうなレベルの店構えだ……!」ズルズル


赤城「一航戦、赤城。 (空腹を満たすために)出ます!」


ていとくの財布 大破炎上中

599: 2014/07/18(金) 23:08:39.84 ID:FktXGJTN0
注意:この話はなんの関係も繋がりもアリマセン


ていとく「赤城の食欲で財布がヤバイ」

赤城「さすがは北海道。魚介類がどれも新鮮で大満足です」ゲプー

ていとく「まあこれで腹も膨れただろう。そろそろ行くとしよう」

赤城「そうですね。前菜は頂いたことですし、次はいよいよメインディッシュですね」

ていとく「えっ?」メイン……?

赤城「えっ?」メイン……



ジンギスカンの店『』ハーイ

ラーメンの店『』チャーン

スープカレーの店『』バブー



ていとくの魔法のカード 限度いっぱい

600: 2014/07/18(金) 23:42:26.15 ID:FktXGJTN0
注意:この話はちょっとしか関係と繋がりがアリマセン


提督「やっと視察も終わったな。なんやかんやで五日も掛かってしまった」

翔鶴「お疲れさまです。ところで、先ほどはどちらに行かれていたのですか?」

提督「ん、ああ。ちょっと同期と会ってきたんだよ」

翔鶴「こちらに着任されていたんですね」

提督「いや、奴も俺と同じだったらしい。でもまさか会って早々金貸してと言われるとは思わなかったが」

翔鶴「お金……ですか」

提督「なんでも部下に見栄はって散在したとか。まああいつらしいというか……」

翔鶴「提督は、お金の管理はしっかりとお願いいたしますね」

提督「そもそも散在するほど余裕が無いなぁ。でも、みんなにお土産を買っていくのは賛同してくれるだろう?」

翔鶴「はい。瑞鶴も待っていると思います」

提督「だな……。よし、じゃあ行くか」


北海道はお菓子もいっぱい

601: 2014/07/18(金) 23:48:04.63 ID:0m9BqDyQo
【悲報】赤城さん腹ペコ公式化【か?】

603: 2014/07/19(土) 01:07:42.89 ID:UHMriJrSO
乙 大半の人が最初にてに入れたばかりに腹ぺこキャラに
お土産はろいず?の生チョコが美味しかった


引用: 瑞鶴「目標、母港執務室の提督……と翔鶴姉ぇ!」