711: 2014/08/02(土) 20:02:15.33 ID:jGNcBn9X0



前回:【艦これ】瑞鶴「目標、母港執務室の提督……と翔鶴姉ぇ!」【7】

お題:那珂ちゃん


・・-・・サムライ・サムライ・ブシドー・・・


―川内型の部屋―

那珂「なっとくいかない!」プンスコ

神通「あ、あの……っ」オロオロ

川内「ん。どったの?」

神通「そ、それが。那珂ちゃんが」

那珂「那珂ちゃんだって頑張ってるんだよ! 活躍してるんだよ!」ムキー!!

那珂「それなのに注目されるのは上の二人ばっかり。ずるいー!」ジタバタ

川内「えーと? なんだか話が見えないぞぉ」

神通「この間の艦隊広報で、私と姉さんが、その……載せられたでしょ?」ホラ、コレ



『戦場特集! 今一番戦場で輝く艦娘たち』

――戦場に舞い降りた女剣士! 凛とした佇まいと腰に差した魚雷発射管から放たれる一刀はまさにサムライ! 川内型二番艦、神通さん

――さらなる改装を経て、夜を友とし闇を纏うその姿! 白いスカーフを靡かせて、今日も彼女は敵艦目指して漆黒の海を駆け抜ける! 川内型一番艦 川内さん



川内「あーこれね。結構大げさに書かれちゃってなんだか恥ずかしいよね―」

神通「そ、それで那珂ちゃんだけ取材を受けてないから……」

川内「なるほど。ガッテンした」


那珂「那珂ちゃんは艦隊のアイドルなの―! 取材受けたーい!」ジタバタ
艦隊これくしょん -艦これ- 海色のアルトサックス(4) (角川コミックス・エース)
712: 2014/08/02(土) 20:06:34.61 ID:jGNcBn9X0


・・-・・・・-・・・・-・・

那珂「――――と、ゆー訳で、もっともっと出撃させてほしいな! できれば旗艦で!!」ズズイッ


提督「お、おぉぅ」

翔鶴「あ、あはは……」

瑞鶴「取材ねぇ」


那珂「昼間は一方的にやられちゃうから、できれば夜戦で――」

提督「まっまてまて! とりあえず、那珂の言いたいことはよくわかった。だからひとまずは落ち着いてくれ」

神通「す、すみません提督。ご迷惑を……」

提督「べつに気にしてはいないよ。ただまあ、出撃させるのはいいとしてだ。那珂だけが活躍するってわけにもいかないだろう? まさか他が手を抜く訳にはいかないし」

瑞鶴「それはそうよね。油断して沈んじゃったら洒落にならないし」

提督「あと、その状態の士気は買うが一番油断しやすい状態でもあるんだぞ? 戦果に目がくらんで周りへの警戒が疎かになる」

那珂「だ、大丈夫だもん!」

提督「ううむ……。しかしなんだ。最近は三人一緒に出撃してもらってるとはいえ、那珂が二人と比べて活躍してないとは思えないんだがなあ。むしろ聞く限りでは一番派手で取材受けしそうな?」※艦隊ノアイドル(物理)参照のほど

川内「ほら提督。この時の戦いって、開始早々に那珂が……」ヒソヒソ

提督「あー。うん」タイハ シタッケ

那珂「」

713: 2014/08/02(土) 20:12:07.78 ID:jGNcBn9X0

那珂「どうして取材が来た時に限って……」ズーン……

提督「も、元々はただの鎮守府取材の予定だったんだぞ? そのオマケで戦場に出たらたまたま川内と神通が派手にやったものだから……」


川内「あはは……」←いつも通り

神通「そ、その……」←戦場ではいつものこと


那珂「那珂ちゃん、もうおうち帰るぅ」イジイジ


提督「んー……あ、そう言えば」ピコーン

那珂「う?」イジイジ

提督「なんでも南西海域に夜襲を主とする敵軍が現れたって話がある。制海権をとれつつある中で、闇夜からの一撃は味方にとっても脅威になるなぁ」

那珂「!」

川内「!!」ヤセンッ?

神通「ね、姉さん……」

提督「軍令部からも"可能であれば"対処してほしいと連絡が来てるんだ。もし撃破出来たとすればまた取材がきそうなものだが……どうだ、やってくれるか?」

提督「(可能であればの部分が無闇やたらと強調されてたが、どうせ期待してないんだろうなぁ)」

那珂「やる! 那珂ちゃん、夜間ライブ張り切っちゃう!」

714: 2014/08/02(土) 20:16:57.72 ID:jGNcBn9X0

・・-・・・・-・・・・-・・

那珂「神通ちゃん、探照灯の用意はいい?」

神通「う、うん」

那珂「川内ちゃん、照明弾は準備出来た?」

川内「もうとっくに装填済みだよ」

那珂「加古さんはまだ起きてる?」

加古「いやー、流石に戦の前はねな……ぐぅ」

古鷹「ちょ、ちょっと加古!」

那珂「あははー。古鷹さんもよろしくね。駆逐艦は夕立ちゃんだけだけど、準備いいかな―?」

夕立「っぽい!」ポイ

古鷹「ところで、私と加古はどうしてドラム缶なんて持たされたんだろう?」

加古「さぁ? 投げてぶつけろって事かも」



那珂「準備万端ーっと。すー、はー……よし、じゃあ那珂ちゃん夜間ライブ張り切っていってみよー☆」






『戦場特集増刊号 艦隊のアイドルは戦場でもアイドルだった!』

――脚光は独り占め?! 味方の探照灯を自分に当てさせるという仰天な戦法を取りながら、右へ左へ戦場を舞うようにして戦う姿はまさにアイドル! 川内型三番艦 那珂さん



なお、かすり傷程度で済んだそうです

725: 2014/08/03(日) 23:59:44.98 ID:zFDzNDnS0
注意:この話はなんの関係も繋がりもアリマセン


白露「うぅ……あんまりだぁ」

時雨「白露、どうかしたの?」

村雨「今日アニメのキービジュアルが公開されたでしょ? それで、ね……」

白露「どうせあたしなんか、あたしなんかぁ……」グスグス


時雨「これだよね? あ、夕立がいる」

村雨「そう。ソコなのよ。ソレを踏まえて、他の人達を見てみて」

時雨「うん? 他というと……吹雪に睦月、赤城に加賀、金剛。それに長門と大和が写ってるね」

村雨「夕立を除いて、この人達の共通点はなんでしょう?」

時雨「えっと…………あ」モシカシテ

村雨「そういう訳なの」

時雨「……理解してしまった自分が悲しいよ」

村雨「制作側も悪気はないんだろうけどねぇ」

白露「あたしだって一番なのに……一番艦なのに……」シクシク



夕立「~♪ 夕立、帰ってきたっぽい!」



時雨「あ」コノタイミングデ……

村雨「あ」ナント マ ノワルイ


夕立「あれ、白露どうかしたの? どこか痛いっぽい?」

白露「どこも痛くないけど……心が痛いの」

夕立「?」

白露「どうせあたしなんか……白露型の中でも人気ある方じゃないし、実力だって夕立にはかないっこないし」

白露「もういっその事、夕立型四番艦白露でいいよ……」シクシク


夕立「???」


時雨「ああ、白露がついにヤサグレた……」

村雨「これは慰めるのが大変そうだなぁ」

734: 2014/08/05(火) 21:00:33.49 ID:S7w3XXjY0

・・-・・月夜ノ双鶴4・・・


瑞鶴「四回目よ」

翔鶴「お酒の要素はなくなったのですか?」

提督「この場に限っては二人にはまだ早いようだからな」


『乾杯』


瑞鶴「前回は、提督さんのらしくない経歴を聞いたんだよね」

提督「らしくないとはなんだい」

瑞鶴「普段のイメージとはずいぶん違ってたから」

提督「そんなに違うのか……。翔鶴はどう思う?」

翔鶴「わ、私ですかっ? え、と……その。すみません、私も、少しだけ」

提督「翔鶴に言われたんじゃしょうがないな」

瑞鶴「ちょっと、ソレどういう意味ー」

提督「深い意味は無いさ」

瑞鶴「ぶぅ。いつもいつも翔鶴姉ぇばっかり。いっそケッコンしちゃえばいいのに」

提督「………………」

翔鶴「………………」

瑞鶴「そこで黙らないでよっ。なんか複数の意味に取られちゃうでしょうが! あとやっぱり翔鶴姉ぇだけズルい!」

735: 2014/08/05(火) 21:05:19.35 ID:S7w3XXjY0

翔鶴「そ、そういえば提督。私が来る前の鎮守府はどんな感じだったんですかっ?」

瑞鶴「(あ、話逸らした……)」

提督「翔鶴が来る前、か。最近の事のようにも思えるし、ずっと昔の事のようにも思えるなぁ」

翔鶴「確か、私の前の秘書艦は鳳翔さんですよね。それで一番最初が吹雪ちゃん」

提督「あぁ。最初は吹雪と二人で始まったこの鎮守府。自動的に彼女が秘書艦として頑張ってもらっていたんだ」

提督「アレもないコレもないのナイナイ尽くしのウチは大変だったが……吹雪型六人が揃った時にはやっとこ近海の掃討ができるようになったな」

翔鶴「最初に揃ったのは吹雪ちゃんたちなんですね」

提督「うん。それから白露型六人が揃って、交代で任務をこなせるようになって、戦力拡大を考えていた時に……」

瑞鶴「鳳翔さん?」

提督「空母が戦闘に加わるだけであれだけ楽になるなんてな。まさに鳳翔さま様だったよ」

瑞鶴「それで、秘書艦を鳳翔さんに変えちゃったの?」

提督「と言うよりも単純に適正の差、かな。もちろん吹雪が劣っていたわけじゃあないぞ? 適材適所という意味でだ。現に吹雪には駆逐艦をまとめるリーダーをやってもらってる」

瑞鶴「あーそういうコトかぁ。鳳翔さんならって納得してしまう私がいる」ウン

提督「その後、相次いで川内や古鷹、そして扶桑と言った大型艦がうちに来て、ほぼ今の状態になったわけだ」

翔鶴「そして……私ですか」

提督「我が鎮守府最初の大型空母。それも最新鋭とあらば期待すること大ってね」

瑞鶴「ふふん。やっぱり空母といえば鶴型よね!」フンス

翔鶴「あはは……」ダッタラ ヨカッタンダケド……

提督「練度の差なんてのは訓練しだいで埋まっていくもの。今では立派な秘書艦としてやってくれている。非常に助かってるよ」

翔鶴「提督……!」

736: 2014/08/05(火) 21:10:15.96 ID:S7w3XXjY0

瑞鶴「あれ、でもどうして秘書艦が鳳翔さんから翔鶴姉ぇに?」

翔鶴「そう言えば、私も理由を伺ってませんでした」

提督「理由はいろいろあるけれど、一番は翔鶴に自信をつけて欲しかったから、かな」

瑞鶴「自信?」ドユコト

翔鶴「………………」

提督「翔鶴が来るにあたっていろいろあったんだよ」

瑞鶴「そうなの?」

翔鶴「う、うん」



提督「いいか瑞鶴。どんなに優秀でも、指揮官がクソなら意味は無いんだ。瑞鶴ならこの意味わかるだろう?」

瑞鶴「……あー」

翔鶴「………………」


いろいろあるんです

741: 2014/08/06(水) 22:08:44.76 ID:OGFpyQmX0

・・-・・翔鶴ト提督9・・・


提督「……瑞鶴には話してなかったんだな」

翔鶴「瑞鶴のことだから、きっと話したら攻撃機を飛ばしてしまいます」

提督「なるほど」

翔鶴「それに、あまり良い思い出ではありませんので」

提督「人間全員があんなんじゃないってことだけはわかって欲しいよ」

翔鶴「それは提督を見ていればわかります」

提督「なら、見損なわれないようにもっともっと頑張らないとな」

翔鶴「ふふっ。よろしくお願いいたします」


いろいろ、ね

746: 2014/08/07(木) 21:00:36.12 ID:BIhm0MPx0

・・-・・水着ト艦娘1・・・


―昼下がり 食堂―

磯波「今日も暑いねー」

深雪「さすがの深雪さまも暑さには勝てないや」

叢雲「アンタたちだらしないわねぇ。心頭滅却すれば火もまた涼し、よ」

初雪「……だから空調最前列にいる叢雲に言われても」


吹雪「みんなー。鳳翔さんがスイカ切ってくれたよ!」

白雪「あと、麦茶も持ってきたよ」


深雪「いやぁ。アイスもかき氷もいいけどさ、やっぱ夏といえばコレだと思っちゃうのはなんでだろうなあ」

磯波「フネだったころの記憶に関係あるのかも?」

叢雲「確かに、本土で停泊している時に乗組員が甲板で頬張ってたような」

白雪「夏といえば、って感じなのかもね」パラパラ

吹雪「あれ、白雪ちゃんはスイカに塩派なんだ」

白雪「この間司令官に教わったの。瑞鶴さんも美味しいって言ってるよ」

吹雪「私はどうもニガテで……」

747: 2014/08/07(木) 21:05:20.71 ID:BIhm0MPx0

深雪「ところでさ、せっかく夏で海が目の前にあるんだからみんなで海水浴でもしないか?」シャクシャク

叢雲「海水浴? 泳ぐも何も、私たち普段から海に入ってるじゃない」

深雪「ただ浮いて走ってるだけじゃん。そうじゃなくて、泳ぐんだよ! 絶対気持ちいいと思うんだけどなあ」

白雪「言われてみれば……」

吹雪「確かに海の中には入ってないよね。でも、水着とか持ってないよ?」

叢雲「そこはアレよ。アイツに買ってもらえばいじゃない」

磯波「い、いいのかなあ」

叢雲「いいのよ。普段頑張ってるんだから、これくらいねだっても文句は言われないはず」



深雪「水着買うとすればどんなのがいいかなあ。やっぱここはビキニで悩殺コース?」

叢雲「誰を悩頃するのよ……」

深雪「えっ」シレイカントカ?

磯波「さすがにビキニはちょっと……」

白雪「ね、ねぇ?」ハズカシイカナ

吹雪「そもそも私たちの体型じゃあ大人っぽい水着は似合わないような……?」

叢雲「……白露型が羨ましいわね」

749: 2014/08/07(木) 21:10:16.21 ID:BIhm0MPx0

深雪「体型とか言われちゃあどうしようもないけどさ。だったらワンピースとかセパレート?」

白雪「私はワンピースがいいかな」

磯波「うん……あんまり派手じゃないやつで」

叢雲「私はセパレートかしら。まあビキニでもなんでもいいんだけど」

吹雪「さ、さすが叢雲ちゃんだね。私もセパレートかなぁ。ひまわりとか描かれてたら夏っぽくていいよね」

白雪「さすがに雪模様の水着なんてないよね?」

磯波「季節が真逆になっちゃうから、たぶんないかも……」

吹雪「深雪ちゃんはなにがいいの?」

深雪「んー、見た目重視か実用性か。それが問題だ」

吹雪「実用性?」

深雪「ごちゃごちゃしてたら早く泳げないじゃん? だったらビキニかなって。さすがに全裸はマズイっしょ?」

叢雲「アンタは何を考えてんのよ」



初雪「………………」



叢雲「ところで、初雪はさっきから黙ったままだけど、アンタはどうなの?」

初雪「……水着とか、外に出たら恥ずかしくて氏んじゃう」ヤダ

叢雲「あ、そ……」


全裸で泳ぐ……アリだと思います!     ケンペイサーン

758: 2014/08/10(日) 10:44:08.46 ID:zcei1EdO0

・・-・・水着ト艦娘2・・・


―それぞれ聞いてみた―


Q.着るならどんな水着がいい?

扶桑「水着……考えたこともないけれど、やっぱり恥ずかしいからワンピースかしら?」

山城「姉さまのビキニ姿……!」ダバダバ

扶桑「え、ビキニ……? それはちょっと……こ、腰にパレオを巻いていいのなら、あり……かも?」

山城「ぶはっ!」ダラダラ


ちなみに山城さんはビキニだそうです



Q.着るならどんな水着がいい?

古鷹「うーん……ビキニかセパレート、かな? ワンピースもいいけれど、ちょっと子供っぽくなっちゃいそうで」

加古「そう? あたしはワンピースいいと思うけど。寝る時背中が熱くなりにくそうじゃん」

古鷹「寝るのを基準にしないのっ」

加古「ダメ? じゃああたしも古鷹と一緒でビキニかなー」

759: 2014/08/10(日) 10:49:34.34 ID:zcei1EdO0

Q.着るならどんな水着がいい?

川内「だんぜんセパレートでしょ。ビキニっぽく大胆で、それでいてオシャレも完備。動きやすいのもいいよね」

神通「わ、わたしは……っ。その、わ、ワンピースで……」

那珂「那珂ちゃんはアイドルだからなんでもオッケーだよー☆」

神通「て、提督が見てくれるのなら……ビキニでも……」ボソボソ

川内「ん? なんか言った神通」

神通「なっなんでも……っ!」



Q.着るならどんな水着がいい?

白露「もっちろん、イチバン目立つビキニよね!」

時雨「うん。僕もビキニかな。それかセパレートを着てみたいかも」

村雨「村雨さんはワンピースかなー。あんまり日焼けとかしたくないから」

夕立「んー、あたしもビキニっぽい? 黒か赤ならいいっぽい?」

春雨「春雨も村雨姉さんと一緒でわんぴーすがいいです、はい」

五月雨「わ、私もみんなみたいにスタイル良くないから……ワンピースで」

涼風「なんだよ五月雨。そんな引っ込んでちゃ目立たないぞー。あたいと一緒にビキニにしようよ!」

五月雨「えぇーっ?!」



翔鶴「人前で素肌を晒すのは恥ずかしいので……ワンピースですね」

鳳翔「そうですね。普段と違う格好というのも興味はありますが、やはり勇気がいると言いますか」

大鯨「わ、わたしも……!」

瑞鶴「翔鶴姉ぇもそうだけど、大鯨だってそんな立派なの持ってるくせに……」

大鯨「ず、瑞鶴さんーっ!」

瑞鶴「派手なの着て提督さんを悩頃しちゃえば? 私はビキニとか似合わないだろうからワンピースかなぁ」

翔鶴「あう」

大鯨「あうあぅ」

鳳翔「あらあら、まあまあ」



あれ、誰かいたような?

770: 2014/08/12(火) 20:08:33.97 ID:k3BQ8UJQ0

・・-・・イベント・・・


翔鶴「ところで提督。軍令部より特別作戦の指令書が来ていますが……」

提督「ああこれな。北方海域及び中部太平洋への同時進撃作戦だろう?」

翔鶴「結構重要な作戦のように見えますが、出撃されないのですか?」

提督「出撃したいのは山々なんだがなあ。いかんせん戦力が足らなすぎる。片方出撃させて精一杯だ」

翔鶴「あー」タシカニ

提督「出撃して戦果を稼ぐのもいいけどね。うちはいつも通り行こうと思う」

翔鶴「それもそうですね」



提督「……それにアイツらなら勝手に行って勝手に戦果上げてくるだろう? それでお腹いっぱいだよ」ホラコレ

翔鶴「手紙、ですか?」ドレドレ


――なんだか敵の大艦隊が集結してるっぽいので、ちょっと遊びに行ってきます!


翔鶴「なるほど」




knock knock




提督「おや? どうぞー!」



ガチャッ



春雨「失礼します。今日からこちらでお世話になる、白露型駆逐艦五番艦の春雨です。はい」


春雨さんが仲間に加わりました

775: 2014/08/13(水) 21:10:18.95 ID:hAI0CY5f0

・・-・・春雨ト提督1・・・


提督「ようこそ我が鎮守府へ……と言いたいところだが、転属の話は初めて聞いたなあ」

翔鶴「そう、ですね。こちらには何も通達がありませんでした」

春雨「春雨はこちらで建造されましたよ?」



提督「え?」

翔鶴「え?」

春雨「え?」



………………


工廠妖精1「出番がなかったもので」

工廠妖精2「建造させるです」

工廠妖精3「ついカッとなってヤったです」


提督「………………」Oh




春雨「私……いらない子でしたか?」ウルウル

提督「いや! 決してそんなことないぞっ!」

春雨「戦闘よりも護衛や輸送任務の方が得意ですし……」グスッ

提督「むしろうちでは大歓迎だ。それに姉妹が増えて白露たちも喜ぶよ!」ア、アイス タベル?

春雨「……姉さんたちがいるんですか?」ウン……

提督「ああ、ちょうど部屋にいるはずだから会いに行くといいよ」アトデ アゲルヨ



白露「春雨、今までどこにいたのっ?」

時雨「久しぶりだね」

村雨「夕立と五月雨もいるし、第二駆逐隊勢揃いね」

夕立「っぽい!」

五月雨「また一緒に頑張ろうね」


春雨「は、はいっ。がんばる、です」テレテレ




涼風「……海風たちはまだかなあ」ショボーン


春雨は小動物カワイイ

781: 2014/08/14(木) 12:20:19.83 ID:+WxPZJAQ0

・・-・・ミユキパニック・・・


提督「……やっとこ申請が通った」ヤレヤレ

翔鶴「何かされていたんですか?」

提督「みんなからの要望が多かった空調の導入な。理由を明確にしろってうるさかったから、こんこんと書き連ねたらOKが出たんだよ」

翔鶴「では、やっと暑い日々から開放されるんですね」

提督「すぐに工事が出来るわけじゃないから今しばらく辛抱だけどな」

翔鶴「しかし、提督だけでも使われてはいかがですか? せっかく付いているのですから」

提督「瑞鶴にも言ったが、やっぱり俺一人ってのは気がひけるよ。いくら指揮官だとはいえね。むしろココに付いてたら最初から使ってたかもな」


knock knock

??『吹雪です。司令官、今よろしいですか?』

782: 2014/08/14(木) 12:25:24.89 ID:+WxPZJAQ0


提督「ん、ああ。どうぞー!」


ガチャッ

吹雪「失礼します」



提督「どうかしたのか?」

吹雪「あの、こちらに初雪ちゃんと深雪ちゃんいますか?」

翔鶴「えっ?」

提督「初雪と深雪? いや、ここには来てないが……」

吹雪「そう、ですか……。あれー、じゃあ一体どこ行ったんだろう」

提督「見当たらないのか」

吹雪「はい。朝ご飯までは一緒だったんですけど、それから気がついたら二人とも……」

翔鶴「二人してかくれんぼとかじゃあないのよね?」

吹雪「さ、さすがに違うと思います。……初雪ちゃんなら違う意味で隠れるけど……」


提督「ふむ……。まあ二人とも今日は出撃も練成もないから影響があるわけではないが、いないとなると心配だな」

吹雪「暑いから敷地外にも出てないと思うんです。いるとすればこの建物の中かと」

提督「わかった。おおごとにするつもりはないけれど、一応何人かで探してみよう。……こういう時に限って瑞鶴はここにいないな」

翔鶴「すみません……たぶん涼を求めて食堂かと」

提督「やっぱり空調の導入を急ごう」

783: 2014/08/14(木) 12:30:49.79 ID:+WxPZJAQ0

・・-・・・・-・・・・-・・

初雪「……幸せ」ヌクヌクヒヤヒヤ

深雪「やっぱ空調の効いた部屋でゴロゴロするのが夏の過ごし方だよなー」ゴロゴロヒヤヒヤ

初雪「深雪に感謝」

深雪「ホントは深雪さま一人で堪能しようと思ったんだけどなぁ。まあ見つかってしまったものはしょうがない!」

初雪「こんどから、司令官の部屋にいようかな」

深雪「いーねぇ。昼寝するときココだったらベッドあるし快適だな!」

784: 2014/08/14(木) 12:35:43.57 ID:+WxPZJAQ0



瑞鶴「――それで、私も一緒に探せばいいのね」ヒヤヒヤ

提督「まあそういう事だ。よろしく頼むよ」スズシイナ……

瑞鶴「……今日も暑いからアイスクリームが美味しそうだなあ」デショ?

翔鶴「ず、瑞鶴!」

提督「後でちゃんとみんなにあげるから」

瑞鶴「ありがとっ提督さん。それじゃ張り切って探そっかなー!」サイウンー

翔鶴「もぅ……」

瑞鶴「という訳で、探すの手伝ってくれたら後でアイス分けてあげる」



彩雲妖精『!!』ヤルデス!

流星改妖精『ッ』ワタシモー

烈風妖精『』テツダウー



瑞鶴「うんうん。それじゃあもし見つけたら連絡よろしくね」


マカセテー


瑞鶴「さ、じゃあまず何処から探そうかな―?」



提督「……これはアリか」

翔鶴「ま、まあ妖精さんとも仲良くするのは大事ですし……?」ズイカク……

785: 2014/08/14(木) 12:40:20.27 ID:+WxPZJAQ0

・・-・・・・-・・・・-・・

深雪「あー、なんか快適すぎて眠くなってきた」

深雪「なあ初雪ーお前はー?」


初雪「………………」


深雪「あれ、初雪? はつゆきー」チラッ


初雪「くー……」Zzz


深雪「おぅ。寝てやがる……まあ気持ちはすっげー分かるんだけど」

深雪「せっかくだし、深雪さまもちょっち寝るとするかなぁ」ファア……

深雪「こんな過ごし方も、イイもんだー……」



深雪「Zzz」

786: 2014/08/14(木) 12:45:54.20 ID:+WxPZJAQ0


瑞鶴「んー。見つからない」


コッチモミツカラナイヨー


瑞鶴「妖精さんたちもダメかあ。どこ行ったんだろ」

翔鶴「瑞鶴も駄目みたいですね」

提督「こっちも空振りだ。目ぼしい所は探したんだが……」

翔鶴「やはり外に行ってしまったのでしょうか?」

提督「念のため工廠へ行ってみるべきかな」


ガラッ


加古「あつーい……快適に寝られるところがもうココしか無い」フラフラ

古鷹「ちょ、ちょっと加古。いくらなんでも行儀悪すぎよっ」

加古「硬いけど椅子繋げれば眠れないこともないし、枕は持ってきたから……」フラフラ

古鷹「そういう問題じゃなくてぇ!」


ネムインダヨー

カコー!


提督「」

翔鶴「加古さん……」

瑞鶴「空調効いてるところってココしかないもんねぇ。後涼しい場所は使ってないって言ってた提督さんの部屋くらいかぁ」

提督「ん? 俺の部屋……?」

翔鶴「瑞鶴それって……」

瑞鶴「あーうん。この間知ったの。でもみんなは無いから使わないって」

翔鶴「そうじゃなくて、提督の部屋よ。瑞鶴は見に行った?」

瑞鶴「いや、行ってないけど……」フツウハイラナイヨネ?


イッテナイデスー


瑞鶴「妖精さんも行ってないって」

翔鶴「提督。もしかすると……」

提督「初雪たちは知らないはずなんだが……まあ行ってみよう」

787: 2014/08/14(木) 12:50:36.17 ID:+WxPZJAQ0

・・-・・・・-・・・・-・・

初雪「Zzz」

深雪「Zzz」




提督「Oh...」ネテル

瑞鶴「ここにいたのかぁ」スズシー

翔鶴「一応、一安心……なんでしょうか」

吹雪「ふ、ふたりとm―――」

提督「しーっ。今はいいよ」

吹雪「で、でも……!」

提督「今回の件ではっきりしたな。空調導入は必須かつ早急に手配する必要ありって」ウン

瑞鶴「あれ? 決まったの?」

提督「ああ。我慢することも軍人だなんて渋られたけど、強引にねじ込んだよ」

瑞鶴「はぁーやっと暑い日々からオサラバかぁ」ヨカッタ

吹雪「でも、何もナシはダメだと思います。勝手に司令官の部屋にも入ってますし」

提督「まあお咎め無しにはしないよ。ちゃんと注意はするさ」

翔鶴「とりあえず、二人はどうしましょうか……?」

提督「気持ちよさそうに寝てるからな……そっとしておこうか。起きたら執務室来るように置き手紙残せばそれでいいし。ついでだから食堂にいる加古も呼ぶか。硬いところで寝て身体痛めても困るし」


カコ イリビタルンジャナイ?

ホドホドニシテモラオウ



……パタン


冷房の使いすぎには注意しましょう

790: 2014/08/14(木) 19:44:03.49 ID:+WxPZJAQ0

・・-・・深雪ト提督1・・・


提督「勝手に人の部屋に入っちゃダメだろう」

初雪「ごめん、なさい」

深雪「ごめんなさい……」

提督「二人とも今後は気をつけるように」

初雪「……はい」

提督「お説教はこのくらいにしておくとして。実際問題夜は寝苦しいか?」

深雪「そりゃもう。風がない日は地獄だし、風があっても生ぬるい。それに六人もいると扇風機じゃあ全然足りないよ」

初雪「……溶けちゃいそう」

提督「確かに俺も使ってないからその気持ちは十分わかる」

深雪「なんで使わないの? もったいないじゃん」

提督「指揮官とて抜け駆け禁止だよ。と言うか、どうして深雪は俺の部屋に空調あること知ってたんだ? 部屋に来る機会がある秘書艦くらいしか知らないはずなんだが」

深雪「いやー、実はこの間夜に司令官と瑞鶴さんが食堂で話してるのを聞いちゃってさ。それでシメたって。初雪はいざ司令官の部屋に入る時に見られたから一緒に入ったんだ」

提督「……あの時か」

深雪「反省はしてるけど、あんな快適に寝れるなら空調はやっぱ欲しいなあ」

初雪「涼しくて布団がある部屋、好き」

提督「もう少ししたらちゃんと部屋につくから」

深雪「頼むぜ! 司令官」


寝苦しい夜とバイバイまで、あと幾日か

791: 2014/08/14(木) 19:46:28.94 ID:+WxPZJAQ0
深雪の出番少ないだろいい加減にしろ! と思った方ゴメンナサイ
駆逐艦の子たちは個々よりも何人かで登場したほうが良さそうな感じが???

明日は15日ですので、遠征艦隊完結編です
あんまりイイ話じゃないかもしれませんが、よろしければまたお付き合いください

792: 2014/08/14(木) 20:26:31.68 ID:xM6pUDceo
乙です

次回:【艦これ】瑞鶴「目標、母港執務室の提督……と翔鶴姉ぇ!」【8】



引用: 瑞鶴「目標、母港執務室の提督……と翔鶴姉ぇ!」