1: 2020/06/30(火) 02:47:16 ID:Z6xJeutt0.net
妹「兄さんは……小さいわね…。」

妹「昔はよく、兄さんの大きな背中を後ろから追いかけていたものだけれど……」

妹「いつの日からか、私の方が兄さんより大きくなってしまった…。」

妹「…………ごめんなさい……そういう意味で言ったわけではないの…。」

妹「人の成長というものは、個人差があるものだもの…。発育の善し悪しで、その人の価値が決まるわけではないわ…。」

妹「それにね……私、小さい兄さんのこと……好きよ。だって、こうして頭を撫でたり……包み込んだりできるもの…。」

妹「兄さん……兄さん……小さな兄さん……かわいい兄さん……私の大好きな、たったひとりの兄さん…。」

妹「…………どこにも、行かないでね……兄さん…。」
ふらいんぐうぃっち(13) (週刊少年マガジンコミックス)
2: 2020/06/30(火) 02:49:13 ID:Z6xJeutt0.net
みたいな妹にかわいがられたい

5: 2020/06/30(火) 02:54:30.794 ID:Z6xJeutt0.net
妹「ねえ、兄さん…。」

妹「週末にはなにか、予定はあるかしら…。」

妹「……そう……それならよかった…。」

妹「……いいえ、私にも特に用事はないけれど……。」

妹「ただ……今週は、兄さんと二人きりでいられるのね……嬉しいわ…。」

妹「ふふふ……兄さん…。」

妹「……こっちへ来て、兄さん。その……抱きしめさせてほしいわ。」

妹「…………そう……それなら、私の方から行くわ…。」

妹「……つっかまーえた…。」

妹「いいえ……離さないわ、兄さん…。しばらく私の腕の中で、じっとしていて…。」

妹「…………ふふふ……。」

妹「ねえ……兄さん…。どこへも行かないのなら、アップルパイでも焼きましょうか…。」

妹「兄さん、好きだものね……私の焼くアップルパイ…。」

妹「真っ赤に熟れたリンゴを……たっぷりのお砂糖で甘く煮付けて……それを生地で包んで……美味しいアップルパイを作るわ…………兄さんのために…。」

妹「ふふふ…………楽しみにしていてね、兄さん…。」

7: 2020/06/30(火) 03:08:37.081 ID:Z6xJeutt0.net
妹「ねえ、兄さん…。」

妹「まだ起きているかしら…?」

妹「……よければ、一緒に眠りたいのだけど…。」

妹「…………。」

妹「……駄目かしら…。」

妹「でもね、兄さんにもその責任の一端はあると思うのよ…?」

妹「兄さんが遅くまでゲームをやっているから……私も、隣でそれを見ていて……」

妹「だ、だからね……兄さんが夜更かししたから、私も変に目が冴えてしまって……あのね……」

妹「…………え……。」

妹「……兄さん。」

妹「そういう問題では、ないのよ。」

妹「私が早く寝れば済んだ問題ではないの。」

妹「私が、兄さんよりも先に眠るだなんて……あってはならないことなのよ…。」

妹「私は……兄さんと一緒に眠るの…。それか、兄さんの寝顔を見届けてから、私もそれを追うように……兄さんと同じ夢を見られるように……」

妹「…………とにかく……そういうことよ。兄さん、どうか……私を、兄さんと同じベッドで寝かせて……お願い…。」

妹「…………兄さん……。」

妹「……ふふっ…………今、枕を持ってくるわ…。」

11: 2020/06/30(火) 03:15:23.051 ID:Z6xJeutt0.net
妹「ねえ、兄さん…。」

妹「……もう眠ってしまったかしら、兄さん…?」

妹「…………ふふふ…………かわいい寝顔……。」

妹「……少しくらいなら……抱きしめてしまっても、気付かれないわよね……?」

妹「……………っ……はぁぁぁぁぁぁあぁ……っっ……。」

妹「兄さん……兄さんっ……私だけの、素敵な兄さん……。」

妹「ずっと……こうしていられたらいいのに…。兄さんと同じ体温を分かちあって……溶け合うように、意識を混ぜあって……」

妹「二度と……兄さんと離れ離れになれなくなればいいのに……。」

妹「……兄さん…。今、兄さんは……どんな夢を見ているの……?そこに、私はいるのかしら……?」

妹「もし……もし、私が夢の中でも兄さんと一緒にいるのなら…………きっと……兄さんは、無意識のうちに……私のことを、大切に……想ってくれているということよね…?」

妹「……………こうして……兄さんを抱き包んでいれば……私の意識が、兄さんの夢に働きかけて…………私も……兄さんの夢の中へ……行けるかしら……。」

妹「お互いの夢を、リンクさせて……私と兄さんとで……素敵なお話を紡ぎましょう…。きっと、そのときは…………兄妹の関係よりも……もっと深くて……それでいて、素敵な……」

妹「…………兄さん……」

妹「……もう、少しで…………そっちに……行けるわ…………兄さん………………兄さん……」

妹「そっちの世界では…………もっと…………幸せに、なりましょうね……。」

妹「…………愛しているわ…………兄さん……」

妹「……………おやすみなさい…………」

妹「……………………」

14: 2020/06/30(火) 03:17:14.872 ID:Z6xJeutt0.net
おしまい

16: 2020/06/30(火) 03:19:54.504 ID:EM+vpxmW0.net
もうちょっとお願いできないっスか?
お願いしますよセンパイ♥

17: 2020/06/30(火) 03:20:26 ID:HVIhxsjK0.net
力も強い方が好き

21: 2020/06/30(火) 03:33:22 ID:Z6xJeutt0.net
妹「ねえ、兄さん…。」

妹「そこに座りなさい…。」

妹「…………座って。」

妹「…………ごめんなさい…。」

妹「まずは……兄さんに、謝らなければいけないことが……あるわ…。」

妹「兄さんが、留守のあいだ……部屋の掃除を、勝手にしてしまったこと…。」

妹「私は、よかれと思ってやったことだけれど……もし、不快な思いをさせてしまったのなら…………謝るわ……ごめんなさい…。」

妹「…………ありがとう……ふふ……優しいのね、兄さん…。」

妹「でも……本題は、このことではないの…。私、兄さんに聞かなくてはいけないことがあるわ…。」

妹「これ…………」

妹「…………………」

妹「……………なに?」

妹「これ……この、タオル……兄さんの趣味ではないわよね…。」

妹「……誰、の…?」

妹「…………借りた…………ふぅん……。」

妹「……ねえ、兄さん…。私ね、借りたものは、きちんと返さないといけないと……思うわ。」

妹「明日……きちんとその人に、返せるわね…?」

妹「…………大丈夫……洗っておいたから…。」

妹「明日……その人に会ったら、すぐに返すのよ…?」

妹「出来るわね……?」

妹「…………よろしい。」

妹「お話は、それだけよ…。」

妹「…………。」

妹「……今度、なにか忘れ物があったりしたら……お友達ではなく、私に言ってね…?」

妹「約束して、兄さん…。」

25: 2020/06/30(火) 03:55:09 ID:Z6xJeutt0.net
>>18
妹「ねえ、兄さん…。」

妹「あの鳥は、なんていう名前の鳥かしら…。」

妹「……ふふ……物知りなのね、兄さん……流石だわ…。」

妹「私には分からないことでも……兄さんなら、いつでも私に答えを教えてくれる…。」

妹「本当に……いつも、ありがとう……兄さん。」

妹「…………。」

妹「…………ねえ、兄さん…。」

妹「兄さんは……私が、兄さんの妹で……よかった…?」

妹「……ごめんなさい……今、ふと気になっただけ…。でも……」

妹「思えば……私は、兄さんに与えられてばかりで……私は……兄さんに、なんのお返しも出来ていないわ…。」

妹「…………そういうのは……お返しとは、言わないと思うの…。もっと、本質的な…………口で説明するのは、難しいけれど……。」

妹「私は、私にしか出来ないことで……兄さんへの感謝を、伝えたいわ…。」

妹「私……私ね……。…………兄さんの、ためなら……」

妹「…………え……。」

妹「…………そう、ね……ごめんなさい…。」

妹「これから、先も長いのだし……私は、私なりに……兄さんへの恩返しの方法、探してみるわ…。」

妹「でもね……そのためには、いつ思いついて、いつ実行してもいいように…………兄さんには、いつも近くにいてもらわなくてはいけないと思うの…。」

妹「だから……お願い、兄さん…。」

妹「私を……ひとりぼっちに、しないでね……兄さん…。」

妹「…………ええ。ありがとう、兄さん。」

妹「…………。」

妹「……風が、気持ちいいわね…。」

妹「寒いなら、もう少しくっついてみる…?」

妹「……ふふ…………じょーだん…。」

27: 2020/06/30(火) 04:00:55 ID:Z6xJeutt0.net
言うほどウキウキでもなかったな

30: 2020/06/30(火) 04:30:37 ID:UF2Is2XL0.net
シャドーハイチュー

質量多めの女の子っていいよね……

引用: 高身長妹(♀)「ねえ、兄さん…。」