照「よし、とりあえず500くらい用意しとけ」

菫「おい」

尭深「らじゃ」

誠子「大星のやつ、遅いですね」

照「まったくだな……もうちょっと部活というものの認識を改めてもらいたい」

菫「……おい」

誠子「そうですよね」

照「大星が我慢してるところを早く見てみたい」

菫「おい！！」

照「菫はみたくないの？」

菫「みたくないといったら嘘にな……じゃなくて！」

菫「いきなりそんなことやって大星がかわいそうだろ！！」

照「まぁ、それも愛ってやつかな？」

菫「てやっ｣ｽﾊﾟｰﾝ

照「いたっ」

菫「だいたいなんだ……試すなら自分でやるだろう……」

尭深「え？」

淡「お、おくれましたー！」

誠子「お」

照「ねぇ、喉乾いてない？｣ﾆｺﾆｺ

淡「は、はい……なにか飲みたいですね」

照「尭深、もってきてー」

菫「ちょ、ま……｣ｶﾞﾀ

照「あー、てがすべりそうだなー｣ｷﾞﾛｯ

菫「う……」

尭深「はい、これしかなかったけど……」

淡「あ、ありがとうございますー｣ｺﾞｸｺﾞｸ

淡「わ、これ甘くてのみやすいですね」

尭深「うん、冷やしても味が落ちないとか聞いた」

淡「もういっぱいお願いします」

尭深「はい」

菫「ぁ、あぁ……」

淡「おいしー！じゃあ早速始めましょうか！」

照「あぁ」

照尭深誠子(わくわく)

照「半荘でいっか、誠子はみてて」

誠子「イエスマム」

菫(淡、すまん……)

淡「あ、私が起家ですか…回しますねー」

照「あ、そうそう」

淡「？」

照「今日はハコナシで行こうと思う」

照「いいかな、みんな」

淡「へ？いいですけど」

尭深「構わない」

菫「え、さすがにそれは……」

照「いいよね？」

菫「わ、わかった……」

淡(よーし、いきなり一向聴)ﾁｬ

照(……)ﾁｬ


―――――
――


照「ツモ、300、500」

淡(15巡目ツモ……聴牌すらできないなんて……)



東四局
照「ツモ、2600オール」

淡(んっ……あれ、おトイレいきたい……)ﾌﾞﾙｯ

淡(でも、対局中だし……我慢しないと)

東四局四本場

照「ツモ、8000オール」

照(場を完全に支配して時間を稼ぎながらやってるから、そろそろかな……)

淡(くっ……はぁ……はぁ……なんでこんなに時間がかかるのに……こっちは一向聴地獄なんですか……？)ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

淡(も、漏れそう……)ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

尭深(結構、効いてるね)

淡「あの、対局中すみません……｣ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

照「ん、なんだ？｣ｶﾁｯ

淡「おトイレに……いきたい……で、す……」

菫「あぁ、かまわな……」

誠子「敵前逃亡か？敵に背を向けるのか？｣ｷﾞﾛｯ

淡「ひっ……わか、りました……」

菫(すまん……すまんん……！！)

淡(う……ぁう……おしOこ……集中できな……)ｺﾄｯ

照「あ、積み棒はいいや……ロン、36000」

淡「ひっ……」ﾋﾞｸｯ

照(漏らしたか……！？)ﾁﾗｯ

誠子(いえ)ﾌﾙﾌﾙ

照(ちっ)

淡(あっ……くぁぁ……対面の山からツモるときに刺激されて……もれ、そ……)ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

照(涙目の淡もかわいいな、ふふっ)

淡「あ、の……ほん、とにやば……トイレ……｣ｶﾞｸｶﾞｸ

誠子「ふーん？｣ｸｯﾁｬｸｯﾁｬ

淡「ご、ごめんな……さ……」

菫(お、おい亦野ォー！？)

照「わかった」

照「まだ私以外焼き鳥だ、誰か一人でも和了がれたらトイレ休憩をいれてやる」

菫(照のやつ、なにか企んで……？)

淡「わ…かり、ました……はぁ……んっ…くはぁ……｣ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

照(ぐへへへ…かわいいな、ほんと)

淡(狙うは早和了がり……！)ｸﾞｯ

淡(うっ…くぅ……集中できないけど……頑張らないと……)

三巡目
菫(字牌はほとんど生きてるな……)ﾁｬｯ

菫(發を切れば聴牌か、發切っておくか)

五巡目
淡(宮永先輩は……つぎは、ええと……役満ですよね……)

淡(となると、手は限られて……)ﾁｬｯ

淡(くぅ……見えてこない……待ちはなに……？)

淡(發を切れば聴牌……三巡目に渋谷先輩と弘世先輩が通しているし……)

淡(くぅぅ……判断ができないよぉ……)

切る牌安価とか面白そうだなーとおもつて

淡(宮永先輩は明らかに聴牌……)

淡(發は二枚きれてるんだ……大三元の目はない……)

淡(發が絡んで単騎だとなると……あるとしたら国士、スッタン、字一色くらいだし……)

淡(あぅぅぅ！トイレ！トイレにいきたいいいい！)

淡(ぐぅ……落ち着け……ここで和了がりきればトイレに……ぐぐぐ……)

淡(スッタンはダブル役満だし考慮しなくてもいいかな……)

淡(字一色でも二枚きれてるのもある……)

淡(あるとしたら、發以外で待ってる国士……？)

淡(これ……通って……！！)ｺﾄｯ

照「んー、残念……」

照「ロン」

淡「うぐ！？」

ﾊﾟﾗﾗﾗﾗﾗ

菫「おまえ……それ……」

照「グランシャリオ(大七星)……なんちゃって」

淡「うっぁぁぁぁ……｣ｼﾞﾜｧ

誠子「むっ……！｣ﾊﾞｯ

淡「もう無理ぃ……あっ…ぐすっ｣ｼﾞｮﾜｧｧｧ

照(キタァァァァーー！！！)ｶﾞﾀｯ

淡「ひぐっ……｣ｼﾞﾜﾜﾜ

淡「こんな年になっておもらしなんて……ふぇぇぇぇん！！」

菫「だ、大丈夫か大星！」

淡「ふぇっぇぇぇぇぇん……ぐすっ…びえええええええん！！」

照「だ、大丈夫か淡……ぐふふっ…ふはぁ……」

照「ほら、こんなに濡れ……こ、これで拭いて！」雑巾

淡「ち、近寄らないでください！この変態！」

照「」

淡「だいたいなんですか！飛びなしなんて！終わらせる気なかったじゃないんですか！？」

照「いや、その……」

淡「しんでくださいゴミムシ！いますぐに、さぁ！！」

照「い、いくらなんでもひどい……」

淡「ふぇぇぇ……宮永先輩がしんでくれません、弘世先輩ぃ～……｣ｸﾞｽｸﾞｽ

菫「お、おう……」

尭深「……はぁ」

誠子「はぁ……」

照「なに？私が悪いの？これ……」

尭深｢……｣ｽｽｯ

照「渋谷逃げるなー！」

誠子「先輩があぁいったから脅したんですからねー私は」

尭深「私もあんなにひどくしろなんていってないし……」

照「え、えー？」

菫「おい、照……どうするんだよこの惨事……」

照「え……ぁ……ぇ……｣ｵﾛｵﾛ

菫「くっ、役立たずめ……大星、着替えるものとかあるか？とりあえず着替えたほうがいい」

淡「い、いえ……体操着なんて……今日は……」

照「なら、わた」

菫「わかった、私のジャージでいいか？」

淡「はい、ありがとうございます……くすん」

照「」

誠子「あわあわ着替え中です、サー」

照「おい！」

菫「……なんだ？」

照「私のジャージでも良かったじゃないか！！｣ﾊﾞﾝｯｶﾞｼｬｶﾞｼｬ

菫「卓を叩くな、あの状態でおまえのじゃーじなんて火に油を注ぐようなものじゃないか」

尭深「言えてます」

淡「」

淡「はぁ……」

菫「大星、落ち着いた？」

淡「はい、だいぶ……｣ｽﾝ

菫「すまないな……まさかこんなことになるとは……」

淡「いえ……」

照「あ、あの……おおおおおほひ……」

菫(噛んだ……)

尭深(噛んだ……)

誠子(噛んだ……)

照「おお、ほし……その……ごめんなさい……」

淡「……なんで」

照「え？」

淡「なんでこんなことしたんですか｣ｷｯ

照「それは、その……」

照「大星が漏らしてるところみたかったとかそういうわけじゃなくてだな……」

淡「わけじゃなくて？｣ｼﾞﾄｰ

照「いや、その……だな？」

淡「うー……はっきりいってください！」

照「あ、あわいの我慢してる顔が見たくて……えへへ」

淡「へー」

照「はい……」

淡「ほー？」

照「ううっ」

淡「渋谷先輩、わかってますね？」

尭深「はい｣ｽｯ

照「え、それって……渋谷のお茶じゃ……」

淡「亦野先輩」

誠子｢アイサー｣ｶﾞｼｯ

照「ちょっ、まって淡……それはダメ……」

淡「へぇ、人にやっといて、"ダメ"ですか？」

照「うっ……うぁぁ……ごめんなさい……ゆるじで……」

淡「許せるかんなもん！！｣ｸﾞｲｯ

照「まっ、んぐっ！？んぶぶぅっ……｣ｺﾞｸｯｺﾞｸｯ

照「はぁ……はぁ……」

淡「もう一本」

尭深「ははーっ……｣ｽｯ

照「やだ！離して！お願い亦野！！｣ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

淡「暴れんな！」

照「んぐっ…んん……んぎゅ……｣ｳﾙｳﾙ

菫「さすがに、擁護はできんよ……」

照「ぷはっ……ひどい……みんな……」

淡「ふぅっ部活終了時刻まであと4時間ですか」

淡「部活終わるまで我慢してくださいね？｣ﾆｺｯ

照「ひ、ひぃぃ……」

照「淡、トイレいきたい……」

淡「なにいってるんですか」

照「お願い、漏れそう……」

淡「漏らせばいいじゃないですか、ソコで」

照「なんでもするからぁ！」

淡「じゃぁ……漏らしてください」

菫(うわ、怒らせるとこわいな)

尭深(あの宮永先輩を……)

誠子(うわぁー……)

照「あ、あんなことするんじゃなかったー！！｣ﾋﾞｴｰﾝ

カン！嶺上開花！！

大七星ネタやりたかったがために……

すまんな

乙乙
面白かったです