1: 2009/04/06(月) 01:16:15.31 ID:AXeQzwLC0
○起床


蒼星石「マスター、起きてください。朝ですよ」

蒼星石「もう、ニートだからって生活リズムを崩しちゃいけませんよ?」

蒼星石「ほら早く起きて」

蒼星石「カーテン開けますよ、健康的に朝日でも浴びてください」シャ―

蒼星石「僕は朝ご飯作ってますから、ちゃんと顔洗って机についていてくださいね」
ローゼンメイデン 愛蔵版 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

3: 2009/04/06(月) 01:21:19.37 ID:AXeQzwLC0
○台所にて


蒼星石「まったくもう……マスターはだらしないんだから」トントントントン

蒼星石「ん? マスター何しに来たんですか?」

蒼星石「男子厨房にはいらずですよ。それ以前にマスターがいても邪魔になるだけです」トントントントン

蒼星石「…………! な、何後ろから抱きついているんですかっ! やめてください!」ドンッ

蒼星石「……またそんな顔して。も、もうすぐ完成しますから……早く席に着いていてください……」

6: 2009/04/06(月) 01:24:56.95 ID:AXeQzwLC0
○朝食1


蒼星石「はい、お待たせしました」コト

蒼星石「……どうしたんですか? 食べないんですか?」

蒼星石「……はい? ……あ、あーん?」

蒼星石「な、な、何を馬鹿なっ! 戯言を言ってないで早く食べてしまってください!」

蒼星石「まったくもう、マスターはもう……」

7: 2009/04/06(月) 01:28:06.69 ID:AXeQzwLC0
○朝食2


蒼星石「あ、そうそう。サラダの中にはマスターの嫌いなピーマンが入ってますけど、ちゃんと食べてくださいね」カチャカチャ

蒼星石「……何わめいているんですか、子供じゃないんですから好き嫌いしちゃいけません」

蒼星石「え? あーんしてくれたら食べる……?」

蒼星石「まだそんなことを言うのですか貴方は……」

蒼星石「…………仕方ありませんね。そ、そこまで言うのだったら」カチャ

9: 2009/04/06(月) 01:31:50.47 ID:AXeQzwLC0
○朝食3


蒼星石「不本意ですが、マスターの好き嫌いを直すためですからね……」

蒼星石「ほら、あーん」パク

蒼星石「……ちゃんと食べられるじゃないですか」

蒼星石「じゃあ残りは自分で食べてくださいね」

蒼星石「…………どうしてそこで止まってしまうんですか」

10: 2009/04/06(月) 01:35:49.14 ID:AXeQzwLC0
○朝食4


蒼星石「あーもう、あーん」

蒼星石「よく噛んで食べるんですよ?」

蒼星石「……そんな嫌そうに食べないでくださいよ」

蒼星石「せっかく作ったんですから……」

蒼星石「………………そんな後から褒めたって遅いんです……」

12: 2009/04/06(月) 01:39:02.84 ID:AXeQzwLC0
○朝食後


蒼星石「では、食器を片付けますね」

蒼星石「マスター、この後の予定は?」

蒼星石「……無いんですか」

蒼星石「本当に?」

蒼星石「ハローワークには行かないんですか?」

13: 2009/04/06(月) 01:42:20.23 ID:AXeQzwLC0
○朝食後2


蒼星石「…………そうですよね」

蒼星石「外では自動車が猛スピードで駆け回ってますしね。年間氏亡者数は6000を超えますものね。危ないですね」

蒼星石「氏んでしまったら元も子もありませんよね」

蒼星石「それに春は花粉の季節ですしね。マスターは花粉症煩ってないけど」

蒼星石「そうそう、テポドンも怖いですよね。どうせ氏ぬなら住み慣れた我が家が良いですものね。アニメと漫画とフィギュアに囲まれて幸せですね」

17: 2009/04/06(月) 01:46:10.53 ID:AXeQzwLC0
○朝食後3


蒼星石「……少しでも罪悪感があるなら、家事を手伝ってくださいよ」

蒼星石「掃除と洗濯どっちが良いですか?」

蒼星石「何嫌そうな顔をしているんですか、どうせこの後もインターネットくらいしかすること無いんでしょう?」

蒼星石「あと五秒で決めないと、強制的に両方やってもらいますからね」

蒼星石「5,4,3,2……洗濯ですか、わかりました。きちんとしてくださいね。僕は掃除にかかるので」

19: 2009/04/06(月) 01:50:45.43 ID:AXeQzwLC0
○蒼星石掃除中


蒼星石「さて、掃除なんていつもしているから、やらなきゃいけない場所なんてマスターの部屋くらいなんだよね」

蒼星石「じゃ……入りますよ」ガチャ

蒼星石「うわっ……これはひどい」

蒼星石「ついこの間掃除したのに、もう汚れている」

蒼星石「汚れているだけならまだしも、レイアウトが気持ちの悪い方向に進化を遂げている……」

20: 2009/04/06(月) 01:54:23.14 ID:AXeQzwLC0
○蒼星石掃除中2


蒼星石「なんだかいろんなものが散らばっていて邪魔だなぁ」

蒼星石「でも一つでも邪険に扱ったら、マスター怒るだろうし」

蒼星石「これは骨が折れそうだ……」

蒼星石「雑誌なんかもこんな乱雑に…………ん?」

蒼星石「! ……こ、こういう本はいかがなものかなっ…………////////」

23: 2009/04/06(月) 01:58:46.61 ID:AXeQzwLC0
○蒼星石掃除中3


蒼星石「べ、別に男の子だから仕方がないけどっ、せ、せめて人の目の届かないところにおいて欲しいかな」

蒼星石「…………」チラ

蒼星石「で、でもマ、マスターもマスターだよ。こんな本なんか読んじゃって…………ぼ、僕がいるのに……」

蒼星石「……とにかくこういう類の本は全部処分させてもらおう」

蒼星石「マスターのじゃなくて、僕の精神衛生に悪そうだ。早速報告に行こう」ガチャ

27: 2009/04/06(月) 02:13:05.34 ID:AXeQzwLC0
○蒼星石掃除中4


蒼星石「マスター、ちょっといいですか」スタスタ

蒼星石「マスターの部屋を掃除していたらこのようなほn」

蒼星石「…………マスター、僕の下着で何しているんですか?」

蒼星石「マスターはニートだけど、悪い人じゃないと思っていたのに」

蒼星石「僕の見当違いだったようですね……」

36: 2009/04/06(月) 02:26:18.60 ID:AXeQzwLC0
○蒼星石掃除中5


蒼星石「言い訳なんか聞きたくないです……」

蒼星石「……っ! 触らないで!」ドン!

蒼星石「あっ………………」

蒼星石「…………ちょっと、一人にさせてもらいます」

蒼星石「…………」

115: 2009/04/06(月) 12:55:56.27 ID:AXeQzwLC0
○蒼星石掃除中6


蒼星石「(マスター……一応僕のことを女の子としてみていてくれてたんだ)

蒼星石「(でも……だからといってあんなことしなくても…………)」

蒼星石「ハァ…………。――!」

蒼星石「あ……マスター……。どうして来るんですか。一人にしてくれって言ったじゃないですか」

蒼星石「早くどこかに行ってください。行かないのなら、僕が消えます」スッ

116: 2009/04/06(月) 13:01:00.76 ID:AXeQzwLC0
○蒼星石掃除中7


蒼星石「ちょっと、どいてくださいよ」

蒼星石「別にマスターを咎めたりしませんから」

蒼星石「マスターの年頃にしては、まだ健全な行為だと思いますし」

蒼星石「そうならない方がおかしいのかもしれないし……」

蒼星石「……でも、これは僕自身の気持ちの問題なので……」

118: 2009/04/06(月) 13:13:35.78 ID:AXeQzwLC0
○蒼星石掃除中8


蒼星石「だからそんなに……謝らなくてもいいです……」

蒼星石「ちょっと、土下座なんかしないでくださいよ……」

蒼星石「別に僕もそんなに気にしている訳じゃないし」

蒼星石「マスターに女の子としてみられているってわかって、ちょっと嬉しかったし……」

蒼星石「あ、イヤ、嬉しい事じゃないんですけど……」

121: 2009/04/06(月) 13:19:51.53 ID:AXeQzwLC0
○蒼星石掃除中9


蒼星石「――――わかりました」

蒼星石「さっきのことは見なかったことにします」

蒼星石「だからもう二度とあんな事をしないでくださいよ!」

蒼星石「僕は掃除の続きにかかるんで、マスターは邪魔にならないところで遊んでいてください」

蒼星石「ほら、早くどいてっ」

124: 2009/04/06(月) 13:29:02.53 ID:AXeQzwLC0
○昼食


蒼星石「ふぅ、やっとで片付いた」

蒼星石「マスター、お昼ご飯は何を食べたい――――あれ?」

蒼星石「どうしてカップラーメンなんか持ってるんですか?」

蒼星石「もしかして……僕の作るご飯美味しくない?」

蒼星石「それとも……あ、朝ご飯の時にマスターにいじわるしたから?」

127: 2009/04/06(月) 13:41:30.96 ID:AXeQzwLC0
○昼食2


蒼星石「…………お腹がすいてて、どうしても待ちきれなかったの?」

蒼星石「そう……ならいいけど、できるなら僕が作ったご飯を食べて欲しい……かな……なんて」

蒼星石「……あ、ありがとうマスター」

蒼星石「うん、腕によりを掛けて作るからね!」

蒼星石「すぐできるから待っててね」

131: 2009/04/06(月) 13:54:49.73 ID:AXeQzwLC0
○昼食3


蒼星石「はいお待ち、ピーマンたっぷりの野菜炒めだよ」

蒼星石「……うふふ、冗談だって」

蒼星石「でも、そうした方が良かったかな? そしたらまたマスターにあーんしてあげられるし……」

蒼星石「なーんてね」

蒼星石「も、もう、冗談だって/////////////」

132: 2009/04/06(月) 14:09:10.87 ID:AXeQzwLC0
○お散歩


蒼星石「あれ? さっきまで晴れていたのに急に雨が降り出したね」

蒼星石「そうだ! ねえマスター、僕と一緒にお散歩に行こうよ」

蒼星石「雨が本降りになってきたら人もいないだろうし、誰か来たら傘で隠せば僕のこともばれないし」

蒼星石「ほらほら、外界に飛び出すチャンスだよ!」

蒼星石「たまには運動も必要だし……行こうよ!」

134: 2009/04/06(月) 14:11:44.29 ID:AXeQzwLC0
>>133
俺も嫁だと言い張るから平気だよ

135: 2009/04/06(月) 14:15:21.57 ID:AXeQzwLC0
○お散歩2


蒼星石「そうと決まったら早速行こう」

蒼星石「傘は大きめの方が良いね」

蒼星石「…………あ、ちょっと」

蒼星石「何一人で行こうとしてるのっ!」

蒼星石「僕を抱っこしてくれなきゃ、いざというとき傘で隠せないじゃないか」

136: 2009/04/06(月) 14:20:06.87 ID:AXeQzwLC0
○お散歩3


蒼星石「そうそう、そうやって……」

蒼星石「あっ、ちょっと……変なところ触らないでよっ……」

蒼星石「んんっ……上手いじゃないか……それでいいんだ……」

蒼星石「よしよし、じゃあどこに行こうかな?」

蒼星石「近所の公園にでも行こうか。大丈夫、こんな天気に誰もいないよ」

139: 2009/04/06(月) 14:27:09.02 ID:AXeQzwLC0
やばい、オXXーしたくなってきた

142: 2009/04/06(月) 14:37:18.76 ID:AXeQzwLC0
○お散歩4


蒼星石「へー、僕はあんまり外に出たことがないからわかんないけど、ここら辺もいろいろあるんだね」

蒼星石「あ、ハローワーク発見」

蒼星石「あれ? ここを通らないと公園に着かないよ? どうして逆方向に行くのかな?」

蒼星石「……ごめんごめん。ちょっといじわるしてみたくなったんだよ」

蒼星石「そんなにしょぼくれないでよ」

143: 2009/04/06(月) 14:40:52.84 ID:AXeQzwLC0
致命的なミスに気づいてしまった。
蒼星石のマスターに対する態度が変わっている\(^o^)/

146: 2009/04/06(月) 14:47:28.18 ID:AXeQzwLC0
>>145
マスターの前と一人の時で差別化を図っていたんだけど、途中でごっちゃになってた。

147: 2009/04/06(月) 14:50:17.63 ID:AXeQzwLC0
○お散歩5


蒼星石「別に行き着くところはどこでも良いんだ。他のところをうろついてみようか」

蒼星石「僕はこうしてマスターとお話が出来るだけで嬉しいから」

蒼星石「マスターは……どうなのかな?」

蒼星石「……風も強くなってきたし、そろそろ帰ろうか」

蒼星石「風邪を引いちゃ大変だしね」

149: 2009/04/06(月) 15:01:20.25 ID:AXeQzwLC0
○帰宅


蒼星石「……やれやれ、傘を差していてもこう強い雨だと案外濡れちゃうんだね」

蒼星石「まあ、そうでもなきゃ僕も外出できないんだけど……」

蒼星石「ちょっと待っててね、今タオルとってくるから」トテトテ

蒼星石「――はい、拭いてあげるからちょっとかがんでね」

蒼星石「よいしょ……っと」フキフキ

152: 2009/04/06(月) 15:14:21.82 ID:AXeQzwLC0
○帰宅2


蒼星石「……え? 僕も拭いてくれるの?」

蒼星石「ありがとうマスター……でも変なことはしないでね?」

蒼星石「ん……」シゴシゴ

蒼星石「…………えへへ、そういえばマスターに何かしてもらうのも久しぶりだね」

蒼星石「最近はずっと僕がマスターに何かしてあげてばかりだったから」

156: 2009/04/06(月) 15:26:35.62 ID:AXeQzwLC0
○帰宅3


蒼星石「もしかして、僕ずっとお節介だった……?」

蒼星石「……そんなことない?」

蒼星石「……マスターは優しいから、いつだってそう当たり障りのないことを言うんだよ」

蒼星石「ねえ、本当のことを教えてよ」

蒼星石「僕はマスターのこと好きだよ、でもマスターは……どうなのかな?」

157: 2009/04/06(月) 15:33:50.61 ID:AXeQzwLC0
○帰宅4


蒼星石「……僕はね、マスターのことをいつも気に掛けていたつもりだし、良い方向へと導いてきたつもりだった」

蒼星石「でも、なんだかマスターはいつも気のない返事ばかりしているし」

蒼星石「だからね、僕はたまに自分が嫌われているんじゃないかと不安になるんだ……」

蒼星石「ねえ、マスター……お願い」

蒼星石「本当のことを教えて……」

167: 2009/04/06(月) 15:56:38.23 ID:AXeQzwLC0
○帰宅5


蒼星石「…………え」

蒼星石「ほ、本当に? うう、嘘じゃ……ないよね? …………よかったぁ……」

蒼星石「じゃ、じゃあさ……ぎゅっと…………して」

蒼星石「い、今まで恥ずかしくて言えなかったけどさ……ねぇ」

蒼星石「ずっと……ずっと…………んっ……」

172: 2009/04/06(月) 16:13:24.95 ID:AXeQzwLC0
○夜、星の降る方角へ


蒼星石「嬉しいなぁ、嬉しいなぁ」

蒼星石「////////////」

蒼星石「マスター………………ふふっ、呼んでみただけ」

蒼星石「////////////」

蒼星石「今夜は……思いっきり甘えてもいいんですよね?」

174: 2009/04/06(月) 16:19:47.10 ID:AXeQzwLC0
○夜、星の降る方角へ2


蒼星石「うーん、今更敬語を使うのもおかしいよね」

蒼星石「こうかな?」

蒼星石「マスター……今夜は思いっきり甘えても良いんだよね?」

蒼星石「…………うふふ……もうこれからは僕から離れないでね」

蒼星石「あ、マスターの部屋にあった猥褻な本は全部、明日燃やしておくから」

179: 2009/04/06(月) 16:27:41.79 ID:AXeQzwLC0
○夜、星の降る方角へ3


蒼星石「だって……いらないでしょ」

蒼星石「その代わり僕は鞄をもう使わない……」

蒼星石「つまり、これからは……」

蒼星石「ね♪」

蒼星石「あらためて、よろしくねマスター」


時系列的に第2話くらい END

180: 2009/04/06(月) 16:38:28.61 ID:QN5ulEOa0
おわりか

4: 2009/04/06(月) 01:21:39.07 ID:K2o8EBT4O
(「・ω・)「 シャー

引用: 蒼星石「マスター……今夜は思いっきり甘えても良いんですよね」