598: 2014/03/29(土) 00:17:38.01 ID:upiLmPDSO
さて投下しよう。

寝落ちしない様になって『成長したな』とか、『もうすぐ寝落ちの>>1卒業ですね』とか言われるかと思ってたのに……ま、いっか。
上条 「こんな時間にどうしたんだ?」 一方 「いいから入れろ」【前編】
上条 「こんな時間にどうしたんだ?」 一方 「いいから入れろ」【後編】

上条 「こんな時間にどうしたんだ?」 一方 「いいから入れろ」 ☆ 「2だ」 垣根 「前編」
上条 「こんな時間にどうしたんだ?」 一方 「いいから入れろ」 ☆ 「2だ」 垣根 「後編」


上条「俺達に必要な情それは友情」美琴「愛情」削板「根性」垣根「ガム工場」一方「台なしだ」【前編】
上条「俺達に必要な情それは友情」美琴「愛情」削板「根性」垣根「ガム工場」一方「台なしだ」【中編】
上条「俺達に必要な情それは友情」美琴「愛情」削板「根性」垣根「ガム工場」一方「台なしだ」【後編】

上条「大好きだ」美琴「私も///」フィアンマ「脱いでくれ」番外「ぶっころ」【前編】
上条「大好きだ」美琴「私も///」フィアンマ「脱いでくれ」番外「ぶっころ」【中編】
上条「大好きだ」美琴「私も///」フィアンマ「脱いでくれ」番外「ぶっころ」【後編】

上条「彼女は14才」一方「…0才」垣根削板フィアンマ「同じく」☆「このロOコン共め」【前編】
上条「彼女は14才」一方「…0才」垣根削板フィアンマ「同じく」☆「このロOコン共め」【中編】
上条「彼女は14才」一方「…0才」垣根削板フィアンマ「同じく」☆「このロOコン共め」【後編】

上条「見られたら」垣根「見せ返せ」削板「倍返し」美琴「大覇星祭は?」【前編】



599: 2014/03/29(土) 00:19:09.18 ID:upiLmPDSO
上条「え~と…」キョロキョロ


刀夜「お~い当麻」

上条「あ、父さん」

詩菜「当麻さん、久しぶりですね」


上条「母さんも」


美琴「あ、ああああのっ! おひっお久し振りです!!」ペコリッ


刀夜「やあ美琴さん、息子は良くしてくれてますか?」


美琴「ハイッ! もう毎日一緒に!!」


詩菜「あらあら、コレはいよいよ孫の顔が見られそうですね刀夜さん」クスクス


上条「美琴、ちょっと黙ってようね」


垣根「どうも詩菜さん、今日はまた以前にも増してお美しい」キリッキラ~ン


詩菜「あらあら、お久し振りです垣根さん」


とある魔術の禁書目録 31巻 (デジタル版ガンガンコミックス)

600: 2014/03/29(土) 00:20:23.49 ID:upiLmPDSO
00002「……」ジー


詩菜(美夏さん、あれから垣根さんと進展は?)ヒソヒソ



00002(ふにゃっ?! あ……ええ///)モジモジ


詩菜(垣根さんはフラフラしている様に見えてますけど、それは構って欲しいからですからね)ヒソヒソ



00002(そうなのですか??)


詩菜(素直に言えないのは垣根さんが美夏さんの事を本当に好きだからです)


00002(………)


詩菜(だから、安心していいですよ)ニコリ


00002(……はい///)



601: 2014/03/29(土) 00:38:07.02 ID:upiLmPDSO
刀夜「おおフィアンマくん、元気そうだね」


フィアンマ「俺様の身体は常人とは物が違うのでな、仮に右腕千切られても氏にはせん」


詩菜「あらあら、丈夫なんですね」


フィアンマ「お二人も変わらず息災でなにより、上条には相変わらず世話になっている」


フィアンマ「ヴァチカンに旅行の際には是非とも我々にひと声を、神の右席とローマ正教が総力を挙げてお二方の身の安全を保証しよう」


番外「大袈裟過ぎだっての」


詩菜「あら? あらあら??」ピーン!


番外「な、なに? ママさん」タジ…




602: 2014/03/29(土) 00:51:55.38 ID:upiLmPDSO
詩菜「お二人あれから進展は無いみたいですね」


番外「ギクッ! ななな何で分かっ…じゃなくて! 別に進展なんてしなくていーじゃん!!」


刀夜「おやおや、フィアンマくんは意外に奥手なんだね」


フィアンマ「フッ、コレは布石に過ぎん。ミサワは世間一般で言うツンデレでな」


刀夜詩菜「ふむふむ」

フィアンマ「こちらからアクションを起こしてもツッパネられてしまう」


フィアンマ「だから俺様はあえて肩透かしを繰り返し、ミサワ自らが飛び込んで来るのを待っている訳だ、長いスパンで物事を見ているのさ」


刀夜「なるほど」

詩菜「フィアンマさんは策士なんですね」


フィアンマ「誉めないでくれ照れる」




603: 2014/03/29(土) 01:02:32.45 ID:upiLmPDSO
番外「へぇ、そうだったんだぁ~」


フィアンマ「しまったバレた」ウッカリ


詩菜「ミサワさん、時には大胆に攻めてもいいんですよ?」


番外「にゃ!? べべべ別に大胆になる必要とか無いし! ミサカそう言うの興味無いモン!!」


フィアンマ「何だ無いのか」


番外「あぁ…いや、全く無い訳じゃ無いよ? 人並みにはあるって言うかむしろウェルカムって言うか…って何言ってんだミサカァァァァ!! 違うモン! 違うんだからああああああ!!!」ピューッ!!!


刀夜「なんとまあ、初々しい……」


詩菜「反応が可愛くてつい意地悪したくなりますね」クスクス


フィアンマ「ツンデレは正義」


上条「大人げないとはこの事か」




604: 2014/03/29(土) 01:13:19.25 ID:upiLmPDSO
刀夜「あ、そうそう。一方通行くん」


一方「?」

刀夜「さっき君の保護者代わりだったと言う人と知り合ったよ」


一方「……………まさか」


木原「よ、久しぶりじゃねェかクソガキ」


一方「………あ、どォも初めましてェ、顔面に刺青とかファンキーですねェ」


木原「ぶっ飛ばすぞコラ、俺の顔忘れたか?」


一方「生理的に受け付けねェ顔なンでちょっと直視出来ないンですよねェ」



木原「ほ~、あくまでしらを切るつもりか、だったらテメェの恥ずかしい過去をさらけちまっていいんだな?」


一方「ねェよンな物、つーか消えろこの世から」




605: 2014/03/29(土) 01:22:28.73 ID:upiLmPDSO
木原「テメェが精通&夢精して半泣きでパンツ洗ってた時の……」


一方「おっす木原くン久しぶり」


木原「ん」

一方「とりあえず向こうの倉庫行かねェ?(そこで確実に息の根止める)」


詩菜「大丈夫ですよ、誰しもある事ですから」


00001「そ、そうです一方通行、別に恥ずかしい事では……」


一方「いやマジ全力フォローやめてくれ、氏にたくなる」



木原「しかも『ま、まさかこりゃ膿かァ?! 腐って取れちまうンじゃァ……』とか言って必氏に医学書漁ってやがったんだよコイツ」ゲラゲラ!!


一方「キィィィィィィハァァァァラァァァァキャァァァァァァァァンッ!!!!!」




606: 2014/03/29(土) 01:33:57.76 ID:upiLmPDSO
美琴「あ、あれが一方通行の保護者……」


上条「ちょっと話しに聞いた事あるけど見た目まんまヤクザ……」


刀夜「木原さんは父さん達が困っていた所を助けてくれたんだよ」


詩菜「ええ、人混みで動けない所に颯爽と現れて」


上条「へぇ、結構いい人……ん?」チラッ




607: 2014/03/29(土) 01:45:44.55 ID:upiLmPDSO
ヴェーラ「だから銃を乱射したのは私の上司って言うか雇い主って言うかとにかく私じゃ無いんです!!」


黄泉川「あーハイハイ、話しは向こうで聞くじゃんよ」


ヴェーラ「木原さぁぁぁぁん!! 和気アイアイしてないで助けてくださいよぉぉぉ!!」


木原「よ―オッOイねーちゃん、ソイツが犯人だ。この目で見たから間違いねェ、とりあえずブタ箱に放り込んでくれや」


黄泉川「了解じゃ~ん」


ヴェーラ「イヤァァァァ!!」


美琴「………いい人?」


上条「じゃなーい」




608: 2014/03/29(土) 01:54:10.42 ID:upiLmPDSO
食蜂「木原……」


木原「呼んだかデカメロン」


食蜂「ひとつ聞いていいかしらぁ?」


木原「なんだよ、つまんねー話なら乳揉むぞ」


食蜂「木原幻生は今、どうしてるの?」


木原「………」


食蜂「変な悪巧みしてないわよねぇ?」


木原「あのジジイならこの前、餅を喉に詰まらせておっ氏んだ」


食蜂「……ええっ!?」


木原「木原一族で餅つきパーティーしてたんだがよ、その時にな」


食蜂「え…ちょっ…ええっ!? 助けなかったんですかぁ???」


木原「のたうち回ってたんだがな、全員フリと思って放置してた」


食蜂「じ、じゃあ私の大脳皮質の一部を培養して作った外装代脳は??」


木原「あのデカイ脳みそか? 気持ち悪ィから生ゴミの日に捨てた」


食蜂「うそーん」




627: 2014/04/07(月) 00:58:24.75 ID:VK2za8nSO
垣根「クッソ! 納得いかねぇ!」


上条「なにが?」


垣根「最近始まったスピンオフだよ」


美琴「あ~、『とある科学の一方通行』だっけ?」


垣根「何で俺じゃねーんだよ、『とある科学の垣根帝督』でいいじゃん!」


上条「いやソコは『とある科学のていとくん』で」


垣根「ヤメロよギャグ漫画みたいだろ! つーかケンカ売ってんのかこの野郎!!」


美琴「麦野や操祈、削板さんですら漫画で扱われてるのにね」


垣根「俺だって出たもんねっ!!」


上条「数コマだけな」


垣根「うわぁぁぁぁん!!」ブワァァ!!


一方「来た……俺の時代」グッ



628: 2014/04/07(月) 01:00:09.21 ID:VK2za8nSO
~本編~

美琴「……」キョロキョロ


上条「どうした美琴?」


美琴「いや、この流れだと多分来てるんだろうなって……」


上条「誰が?」


美琴「私の「あーっ! やっと見つけた―!!」やっぱり……」


美鈴「もー美琴ちゃんてば~、何度もメールしたのに」


美琴「カバンの中よ携帯は、体操服着てるんだから」


刀夜「おや、貴女はさっきの」


美鈴「改めて初めまして、御坂美鈴です」


刀夜「あ、どうもご丁寧に。上条刀夜です」


詩菜「妻の詩菜です」





629: 2014/04/07(月) 01:01:31.25 ID:VK2za8nSO
削板「あの人御坂のお姉さんか?」


美琴「違いますよ削板さん」


削板「違うのか??」


美鈴「お姉さんだなんて嬉しいな~、でも私は美琴ちゃんの……」


美鈴「お母さんやってまーす」ハーイ


一同「 」


一同「えええええええええええええっ!?」


刀夜「あ~通りでよく似ていると」


詩菜「お若いですね~」


美鈴「いや~、コレでも必氏に老いから逃げてるんです」


美鈴「詩菜さんも若いな~、一体どんな美容を??」


詩菜「特になにも」


美鈴「ナチュラルビューティー?! 羨ましい!!」


刀夜「母さんは昔から綺麗だからね」


詩菜「まあ、刀夜さんたら///」


上条「さりげなくイチャつく我が両親」




630: 2014/04/07(月) 01:03:27.04 ID:VK2za8nSO
垣根「おい御坂ああああああっ!!」ガシッ!!


美琴「な、なによ…」


垣根「おまえええええええ!!」


美琴「だから何よ!!」


垣根「……美鈴さんの中に何か大切な物を忘れて産まれて来ちまったんじゃねーか?」


美琴「やかましい!! 言うと思ったわよ!!」ガアアッ!!



上条(この人が美琴のお母さんか、よく似てるな~)ジー


美鈴「む? むむむ?」


上条「?」


美鈴「美琴ちゃん、ちょっと彼の隣に立ってくれる?」


美琴「は? いいケド…」

上条「なんなんでせう?」


美琴「……///」チラチラッテレテレ


美鈴「はは~ん」ニヤリ



631: 2014/04/07(月) 01:05:28.21 ID:VK2za8nSO
美鈴「えっと、君は…」


上条「あ、初めまして。俺上条当麻って言います」


上条「一応娘さんとお付き合いさせてもらってます」


美琴「一応ってなによ!一応って!!」ムガーッ!!


上条「え? ソコ怒るとこ?!」


美鈴「当麻くんね、って事は…」


刀夜詩菜「家の息子です」


美鈴「あらまっ! ほら美琴ちゃん! アピールアピール!」


美琴「落ち着けバカ母!!」




632: 2014/04/07(月) 01:06:47.67 ID:VK2za8nSO
フィアンマ「おい御坂、母親にバカとは何だ!」


美琴「は??」


フィアンマ「は? では無い! 美鈴殿が居なければお前は今この場に存在して居ないんだぞ!」


美琴「いや、そんな真剣に……」


フィアンマ「いいか御坂。親は子に、子は親に感謝せねばならんのだ」


フィアンマ「だが最近は虐待だの子が親を手にかけるだの嘆かわしい事この上ない」


フィアンマ「そもそも親子とはクドクド…」


美琴「何で説教されてるの私……」


上条「まぁ、仮にも聖職者だし」



633: 2014/04/07(月) 01:08:05.75 ID:VK2za8nSO
フィアンマ「だから俺様はだな…であって……と思い……」


美琴「長い……」


上条「話すと長いタイプだったか」


垣根「初めまして美鈴さん、俺垣根帝督って言います」キリッ!


美鈴「わおっ、イケメンだ~」


垣根「学園都市第二位やってます、羽根が生えます、飛べます、色々未知の物質的な何かが作れます、モテます」ズモモモ…



美鈴「へ~、でも最近やっと大人になったって気配がするな~」


垣根「ギックーンッ!」


美鈴「君の彼女は……この子と見たっ!」ビシッ!!


一方「………………俺?」



美鈴「おぉーっ、俺っ子! いいよポイント高いよ!」



634: 2014/04/07(月) 01:14:01.32 ID:VK2za8nSO
一方「いや、俺ァ男…」


美鈴「…え? 垣根くんちょっと趣味がアブノーマル……」


垣根「アンタなぁ! 一人で脱線して暴走し過ぎだろ!! 俺の彼女はこの子だっつの!」


00002「…どうも」ペコリ


美鈴「わ~カワイイ♪」


一方「一方通行…です、第一位っす。彼女はこの……」クイッ


00001「一方通行、そんな強引に///」


一方「してねェよ」


美鈴「この子もカワイイ~♪」


削板「削板軍覇第七位! 根性と根性と根性が好きです!」


美鈴「熱いね~」



635: 2014/04/07(月) 01:14:54.52 ID:VK2za8nSO
削板「でも彼女の事はもっと好きですっ!!!」


00003「(///)」プシュ~


美鈴「みんなカワイイな~」


000010000200003「ありがとうございます(全員アナタの娘のクローンですが)」



打ち止め「ちなみにミサ…私はフリーだよ?」


美鈴「大丈夫! 将来性バッチリだから」


打ち止め(あんなナイスバディになりたいってミサカはミサカは願ってみる)




636: 2014/04/07(月) 01:16:28.66 ID:VK2za8nSO
食蜂「ねえみんな、そろそろお昼ご飯にしましょうよぉ」


垣根「そだな、腹へった」


刀夜「どこかお店に行こうか?」


詩菜「そうですね~」


上条「あ、一応弁当作って来たんだけど」


一同「わーい!」


上条「木原さんも一緒にどうです?」


木原「お、悪ィな。んじゃ遠慮なく」


一方(遠慮しやがれクソッタレが)ボソ…


木原「最後に寝小便したのは確か…」


一方「さァ弁当食おうぜェェェェ!!!」




637: 2014/04/07(月) 01:18:13.95 ID:VK2za8nSO
上条「あんまり大した物じゃないけど」


>ジャーン!


打ち止め「わーい! おにぎりにサンドイッチ、鶏の唐揚げに卵焼きってミサ…ムググッ!?」


00003(上位個体! お姉様のお母様の前でそれはいけません!!)


打ち止め(そんなぁ、ミサカの個性が……)ムガムガ


刀夜「うん美味い」


詩菜「中々ですよ当麻さん」


上条「よかった」


木原「美味ぇ、店に出せるレベルだぞコレ」


美鈴「それじゃ私も」パクッ


美鈴「……」モグモグ…


上条「……いかがでせう?」



638: 2014/04/07(月) 01:19:36.48 ID:VK2za8nSO
美鈴「当麻くんっ!」ガシッ!!


上条「へ?」


美鈴「是非とも家にお婿さんに来てちょうだい!」


上条「へっ!?」


美琴「なに口走ってんのよ!!」


美鈴「え~だって当麻くんの料理、ママより上手だし」


美鈴「持ってきたお昼ご飯が霞んで見えちゃう」


美琴「…何を持ってきたの?」


美鈴「チーズフォンデュ」


美琴「アホかぁぁぁぁ!!!」


垣根「ヤッベ斬新だわ」


00002「おぉ、チーズがトロットロに」ビロ~ン


打ち止め「熱ちちち」ハフハフ


フィアンマ「好評なようだぞ」


美琴「頭痛い…」



639: 2014/04/07(月) 01:21:08.65 ID:VK2za8nSO
番外「……」トボトボ

フィアンマ「おぉ戻ったかミサワ、ランチタイムだ」


番外「……んで」プルプル


フィアンマ「?」


番外「何で追っかけて来ないんだよバカァァァァ!!」バキッ!!!


フィアンマ「延髄がぁぁぁぁ!!」


番外「フンだっ!」


美鈴「ありゃ~、大変だねフィアンマくん」


フィアンマ「なんのこれしき、愛故に耐えられる」


美鈴「お~、ラブラブだ」


番外「違う!」


食蜂「アレイスターさんが居ない」シクシク


00003「軍覇さんアーン」

軍覇「アーン」


木原「なにあれクッソムカつく、撃ち頃してぇ」


一方「自分のこめかみに銃口向けて引き金引いたら幸せになれるぜェ?」


木原「誰が?」

一方「俺」

木原「木原神拳っ!」バキッ!!


一方「痛ェ!?」



640: 2014/04/07(月) 01:22:39.02 ID:VK2za8nSO
~とある場所~


アレイ「それで? 何の用だいローラ=スチュアート」


ローラ『今学園都市では大覇星祭なる催しが開催されたりけるのよね?』


アレイ「そうだ、しかしいい加減その日本語はなんとかならないのか? とてつもなく書きにくい」


ローラ『メタは無しで』


アレイ「まあいい、大覇星祭がどうしたと?」


ローラ『そちらに少しマズイ物が運ばれたるの』


アレイ「マズイ物?」


ローラ『刺突杭剣(スタブソード)』


アレイ「……」



641: 2014/04/07(月) 01:24:11.51 ID:VK2za8nSO
ローラ『切っ先を向けただけで距離も障害物も関係なく聖人を頃す事のできたる霊装よ』


アレイ「ほぅ、しかしそんな物が実在するのかい?」


ローラ『実在するしないは問題では無き事、在るかも知れないと言うだけで事態は動きたるわ』


アレイ「ヤレヤレ、こちらは平和にやっていると言うのに」


ローラ『それで、どうしたるの?』


アレイ「とりあえず表沙汰にならないよう探りを入れて見るさ」


ローラ『そう、では良しなに』


アレイ「ああ。あと、ローマ法王に伝えておいてくれ」


ローラ『?』


アレイ「また三人でスーパーマリオWiiのニコ生実況しようとな」


ローラ『了解』



661: 2014/04/16(水) 03:41:19.98 ID:0apboP3SO
一方「おいその唐揚げ俺のだぞ返せ」


垣根「残念、すでに俺のヨダレで濡れ濡れ唐揚げだ」ベタ~


一方「ざッッけンなよ! もうねェンだぞ唐揚げ!!」


00001「あ、ならミサカの…」


木原「騒ぐな、俺の唐揚げやっから大人しくしろ」


一方「チッ、貰っといてやる」モグモグ


木原「可愛いげねーぞクソガキ」


一方「フンッ」プイッ


00001「 」プルプル


一方「ン? どーした?」

00001「何でも無いです、一方通行のバカ」プイッ


一方「何で!?」



709: 2014/04/24(木) 22:28:37.89 ID:sysfQlqSO
上条「ちょっとトイレ行ってくる」


垣根「んなら俺も」

一方「俺も」

削板「俺も行く」

フィアンマ「俺様も」


上条「ついて来るのはいいケド何で俺の後ろに並んで来るんだよ」


垣根「ドラクエごっこ」


フィアンマ「で~で~でで~で~でで~~」


削板「ややっ! メルトスライムだ!」


垣根「落ち着け、ありゃ酔っぱらいが出したゲロだ!」スッパクサッ!!


一方(おい)ヒソヒソ

美琴(なによ)ヒソヒソ

一方(妹達の事、バレねェ様に気を付けろ)


美琴(分かってるわよ)


食蜂(最悪の場合は私が能力でなんとかするわ)ヒソヒソ


一方(頼む)




710: 2014/04/24(木) 22:37:19.40 ID:sysfQlqSO
――――――――
―――――
―――。

土御門「どうするぜよ」


ステイル「とにかく探すしかないだろう」


上条「あれ? どーした二人共」


土御門「にゃ~カミやん、ちょっとしたトラブルがあったんですたい」



フィアンマ「To LOVEるだと!?」


ステイル「実はこの学園都市にとある霊装が運びこまれた様なんだ」


一方「魔術柄みが」


垣根「オイオイ、楽しい大覇星祭に水差してくれるクソ野郎が居んのかよ」


フィアンマ「スルーって精神的にクルな…」グッスン

削板「水飲むか?」




711: 2014/04/24(木) 22:56:57.61 ID:sysfQlqSO
上条「霊装ってどんな?」


土御門「『刺突杭剣(スタブソード)』。対聖人用のチート武器ですたい」


ステイル「切っ先を向けただけで距離、障害物に関係無く聖人を氏に至らしめるらしい」


削板「うむ、分からん!」


垣根「つまりだ、刺突杭剣! 相手(聖人)は氏ぬ!!」


削板「良くわかった!」


フィアンマ「……」…ン?


上条「って事は……」


ステイル「ああ、今回の件に聖人である神裂は関与出来ない」


一方「だがよ、そンなチート武器が本当に実在すンのか?」


土御門「確かに確証は無い、けど実在したら色々面倒な事になるぜい?」


上条「どんな?」


垣根土御門「「第三次大戦だ!」」


一方「コマンドーは帰れ」




713: 2014/04/24(木) 23:12:29.84 ID:sysfQlqSO
フィアンマ「みんなちょっと……」


削板「そんな物が学園都市にあるのは危険が危ない! 探そう!」


フィアンマ「ちょっと俺様の話を……」


上条「でも探そうったってどこを?」


土御門「運び屋の情報は掴んでるぜよ、写真もある」


垣根「どれどれ……うおっ!!」


上条「そんな驚く程の写真? 一体どんな……これはっ!!」


垣根「金っ!」

上条「髪っ!」

上条垣根「巨Oぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!」


一方「オマエらまたお仕置き喰らうぞ」


ステイル「オリアナ=トムソン、『追跡封じ』の異名を持つ魔術師さ」




714: 2014/04/24(木) 23:18:43.46 ID:sysfQlqSO
フィアンマ「だから話を……」


垣根「スタイルやっべ~、この写真貰っといていい?」オッパイ


上条「健全な男子高校生にこんな写真は……」プルンプルン



削板「あ、鼻血が…」ポタポタ…


一方「ケッ、こンな女。俺の女に比べれば大した事ねェし」


土御門「テメェら全員彼女持ちのクセにこの野郎、一方通行はいいがカミやんテメーは氏ね」


上条「え? 何で俺だけ?!」


フィアンマ「5分、いや1分でいいから俺様の…」


ステイル「まず探索術式で居場所の特定をする。土御門、用意を」


土御門「ハイハイっと」


フィアンマ「だ~か~ら~~………」




715: 2014/04/24(木) 23:21:40.64 ID:sysfQlqSO
上条「あ、俺そろそろ次の競技の大玉転がしが……」


土御門「そう言やそうだったにゃ~」


ステイル「だったらその後にしよう、競技が終わるまで僕はインデックスの所に居る」


垣根「いや探さねーの?」


ステイル「神裂は学園都市から離れさせたし、すぐどうこうなる訳じゃ無い」


上条「本音は?」


ステイル「あの緑頭野郎がインデックスに変な気を起こさないか気が気でない」


一方「なら一旦解散するかァ」


削板「お菓子買って戻ろうぜ」


フィアンマ「貴様ら! いい加減に俺様の話を!!」


一同「置いてくぞ~」


フィアンマ「ああっ! 待って置いてかないでくれ~~っ!!」ビエ~ンッ!!




716: 2014/04/24(木) 23:24:22.29 ID:sysfQlqSO
では今回は(眠いので)ここまで。

SYD2期終わった……3期まだかな~~。
ではおやすみなさい。

735: 2014/05/06(火) 23:54:16.34 ID:qELyn9HSO
美琴(当麻遅いな…)パクパク


美鈴「み・こ・とちゃ~ん」


美琴「なによ」


美鈴「ムフフ~」ニマニマ


美琴「だからなによ」オチャヲグビット


美鈴「当麻くんとはどこまで行ったのかな~?」


美琴「ブ―――――ッ!!!」ブバッ!!


エツァリ(ありがとうございます!!)シュバッ!!


打ち止め「フッ」つ―<……→


プスッ→エツァリ(はうッ?!)パタリ


>キキーッ!! ドンッ!


打ち止め(変態氏すべし慈悲は無い)


>ピーポーピーポー……


食蜂「事故でもあったのかしらぁ?」パクパクッ




736: 2014/05/07(水) 00:07:28.30 ID:Rq3s4P0SO
美鈴「ねえねえどこまで行ったの~?」ニマニマ


美琴「なななっ! 言える訳無いでしょそんな事!!」アセアセッ


美鈴「ほっほ~、つまり言えない様なトコまで行ったのね♪」


美琴「 」


美鈴「詩菜さん詩菜さん」


詩菜「はい?」


美鈴「私って1人娘だから男の子育てて見たいんですよ」


詩菜「あらあら」


美鈴「だから孫は男の子で」グッ!


詩菜「でも私は女の子がいいな~って思ってるんですよ」


美鈴「ん~~……じゃあ……こうしましょう!」



746: 2014/05/07(水) 22:27:55.53 ID:Rq3s4P0SO
本当に申し訳ありません。

続きを投下に来ました。

747: 2014/05/07(水) 22:33:21.38 ID:Rq3s4P0SO
美鈴詩菜「「美琴ちゃん」さん」


美琴「?」


美鈴詩菜「孫は都合男女二人で」グッ!


美琴「そんなお手軽料理間隔で出来ないわっ!!」


美鈴「ブーブーッ! さあ詩菜さんご一緒に!」


詩菜「ブーブーッ♪」


美琴「止めて下さいこのバカ母に毒されないで!!」



食蜂「大変ねぇ御坂さん☆」プププッ


美琴「うっさい駄肉!」


食蜂「酷いっ! プニッてないもぉん!!」




750: 2014/05/07(水) 23:19:40.73 ID:Rq3s4P0SO
木原「あ~酒飲みて~~」


00001(この方が一方通行の保護者、つまり……)


00001(将来的にはミサカのお義父様?)


木原「チッ、煙草……ここじゃヤメとくか、ココアシガレットで我慢する」カリッ


00001「あ、あの……」


木原「ん~?」

00001「コーヒーでよろしければ…」スッ…


木原「お、悪ィな」

00001(ポイントを稼がねば、将来的に、そう将来的に……)




751: 2014/05/07(水) 23:22:33.68 ID:Rq3s4P0SO
木原「オマエ、もしかするとアレか? 一方通行の?」


00001「恋人です」フンスッ!


木原「………」ブワッ!!!


00001「 」エー


木原「あ……あの……ズビッ…缶コーヒーと肉にしか興味なかったガキがグジュッ……彼女……」


00001「ティッシュ使いますか?」


木原「ブビーーンッ!! 見る?」


00001「全力でお断りします」



752: 2014/05/07(水) 23:31:13.38 ID:Rq3s4P0SO
木原「もういいわ、あのガキの事はオマエに任せた」


00001「はぁ……」


木原「ちなみにどこまで行った」


00001「ぴひっ?」


木原「恐らく本番はヤッたとして、フ○ラとかパ○ズ○とかパ○パフやらその他オプションは?」


00001「も、黙秘……」


木原「ほぅ、仮にも保護者の俺に言えねェと?」


00001「……」


木原「ホレ、耳打ちでいいから」クイックイッ


00001「……ゴニョゴニョ」


木原「…………」


木原「オマエ中学年くらいだよな?」


00001「はぁ、一応…(ほぼ0歳ですが)」


木原「まさか中学年にソコまでさせる変態だったとはな」


一方「ベクターキャノンで消し飛ばすぞカス野郎」


木原「あ」

一方「氏ね」



753: 2014/05/07(水) 23:48:02.31 ID:Rq3s4P0SO
美琴「それに都合良く男の子と女の子が産まれてくる保障もないし」


美鈴「大丈夫よ美琴ちゃん、何人産んでも面倒見るから」


詩菜「ドンと来いです」


美琴「だからソレは最低でも高校卒業してっ……」


上条「卒業してから何だって?」ヒョコッ


美琴「ぎゃあああああああああああああっ!!」バチーンッ!!!


上条「ぎゃあっ!!」ベシャッ!



美琴「ああっ!! ごごごゴメン当麻あああ!!」


上条「な、なんで……」


刀夜「耐えるんだ息子よ」




754: 2014/05/08(木) 00:06:44.59 ID:Dpbvt8qSO
垣根「ただいも~」

00002「おかえりなさい」

00003「少々遅かったですね」


削板「ちょっとスタバソーダを探す事になってその相談を」


00003「スタバソーダ? 飲み物ですか??」


垣根「ちっげーよ、伝説の酢ダコソードをだな」


00002「ネチョってそうな名前ですが武器ですか?」


フィアンマ「ワースト……」


番外「ん~?」モグモグ


フィアンマ「慰めてくれ」


番外「ブフォッ!?」


フィアンマ「俺様の傷ついた心を癒してくれ」




759: 2014/05/08(木) 00:25:50.43 ID:Dpbvt8qSO
番外「……何すればいいの?」


フィアンマ「膝枕」


番外「ほら……さっさとしてよ」ポムポム


フィアンマ「失礼する」ゴロン



番外「癒される?」ズイッ


ムニョニョン


フィアンマ(巨Oに膝枕され顔を覗きこまれると……膝と巨Oに挟まれる至福)


番外「うぉ~い、癒されてる?」ムニュ…


フィアンマ「このまま氏んでもいい程に」アハ~ン


番外「そんなに?!」




777: 2014/05/13(火) 00:58:39.68 ID:0DlKdyCSO
~大玉転がし~


上条(はぁ……またひと波乱ありそうだな)


上条(とりあえず美琴達は巻き込めないし、何とか俺様でオリアナを探し出して……)


>ドカッ!


上条「ふんぎゃ!?」ベシャッ


吹寄「何してる! 集中しなさい上条当麻!」


上条「痛てて…集中ったって」


垣根「コサックコサック!」


上条(大玉転がしの玉に乗ってコサックダンスしてる垣根に……)


一方「エターナルブリザァァァァード!」


上条(超次元サッカーしちゃってる一方通行…)


上条「大玉転がしじゃないよもう」



778: 2014/05/13(火) 00:59:59.00 ID:0DlKdyCSO
~競技後~


土御門「さて、これよりオリアナ=トムソン捜索を始めるぜい」


上条「どうやって?」


土御門「前に言ったが探索術式を使う、頼むぞステイル」


ステイル「わかった」


土御門「まず陣を書いて……」カキカキ


上条「なあ土御門」


土御門「にゃ?」


上条「今更だけどさ、オマエ魔術知ってんの?」


土御門「知ってるも何も俺は魔術師だし」


上条「ふーん………はあっ!!??」




779: 2014/05/13(火) 01:01:32.48 ID:0DlKdyCSO
土御門「言って無かったかにゃ?」


上条「初耳だよ!」


土御門「元々俺は魔術側から学園都市に送り込まれたスパイ、けれどもその実態は魔術側の情報を学園都市に流す2重スパイだったりする」キリッ!


垣根「さらりと爆弾発言したよコイツ」


一方「土御門……あァ、そう言う事か」


上条「何がそう言う事?」


一方「風水、陰陽術で有名な人物は誰だ?」


上条「……?」ハテナ?


一方「オマエなァ、一般常識レベルだぞ?」


上条「黙らっしゃい、日本1一般常識が似合わないクセに」


一方「殴る殴るぞ殴っちゃうぞこの野郎」




780: 2014/05/13(火) 01:03:53.13 ID:0DlKdyCSO
垣根「ま~ま~、安倍晴明(あべのせいめい/はるあき/はるあきら)だろ?」


一方「チッ、安倍晴明。つまり安倍の一族は朝廷に代々公家として仕えていたが、室町時代に他の公家同様本姓ではなく家名を称するようになったンだ」


上条「へ~」


垣根「んで、室町時代中期以後の南北朝時代の当主安倍有宣(あべのゆうせん)から土御門の家名を名乗ったといわれているんだぞ上条くん」


上条「何故に勉強会になってしまったの?」


一方「結論。オマエ、安倍家の末裔だな?」


土御門「さあ~? その辺は想像にお任せするぜい」


フィアンマ(フンだ、もう忠告してやんないもんね)プンスカッ!




781: 2014/05/13(火) 01:05:42.69 ID:0DlKdyCSO
上条「て事はなに? この金髪グラサンアロハでムダに腹筋ムキムキな胡散臭いが足付けて歩いてる俺の友達が有名な一族の末裔??」


土御門「やかましいっ! ま、魔術結社きっての風水魔術師も今となってはすっかりただの人になっちまったがにゃ~」


垣根「なして?」


土御門「能力開発のカリキュラムを受け過ぎちまったからだぜい」


土御門「レベル0の自動回復と引き換えに魔術が使えなくなったんですたい」


フィアンマ「全くもって使えんのか?」


土御門「無理に使えば身体中の血管が破裂して血がブシャー」


フィアンマ「ほぅ、つまり弱った状態で昇龍覇を放った紫龍の様になる訳か」


上条「ソレ分かる人限られてない?」



782: 2014/05/13(火) 01:07:47.05 ID:0DlKdyCSO
垣根「つーかヤケに大人しいな削板」チラッ


削板「Zzz……ふぁ? 安倍のセンベイさんがなんだっけ?」


垣根「それじゃDr.スランプならぬ風水スランプになっちゃうじゃん」


土御門「よし出来た、シメは頼むぜい」


ステイル「よし」


ステイル『風を伝い、しかし空気ではなく場に意思を伝える…』


>シャラー


上条一方垣根削板「おお~」



土御門「理派四陣、半径3Km程の探索が可能な魔術だ」


垣根「すっげすっげ! 衛星写真じゃん!」


土御門「ただ、1度使用するともう1度使用するのに15分程かかる。触るなよカミやん」


上条「分かってるよ」


ステイル「………」



783: 2014/05/13(火) 01:09:09.01 ID:0DlKdyCSO
オリアナ「今日は暑いわね~、上も下も濡れちゃったわ」


オリアナ「………あら?」ピクッ



オリアナ「……へぇ」


オリアナ「風を伝い、しかし空気ではなく場に意思を伝える……か」


オリアナ「見られるのはキライじゃないケド、のぞき見は関心しないわね」


オリアナ「ちょっと感じちゃったお礼に。お姉さんの熱ぅ~いの、受け取りなさい」




784: 2014/05/13(火) 01:14:26.46 ID:0DlKdyCSO
ステイル「………」


垣根「暇だな」


一方「大人しくしとけ」


上条「美琴は次の競技玉入れだったっけ、応援に行きたかったな」


削板「腕立て伏せしてていいか?」


フィアンマ「小指1本なら許可する」


削板「楽勝だ!」


土御門「テメーら事の重大さが分かってねーな?」


垣根「だって暇だし、スターファイヤーッ!」


>ボッ!!


ステイル「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああ―――っ!!!」メラメラ



上条一方垣根削板フィアンマ「わあああああああああああああああっ!!」




785: 2014/05/13(火) 01:19:15.68 ID:0DlKdyCSO
ステイル「うわちゃちゃちゃちゃちゃちゃ――――っ!!!」ゴロゴロッ!!!


上条「垣根オマエなにやってんだ――ッ!!」


垣根「何もしてねーよ!」


一方「とにかく水だ水ッ! ぶっかけろ!!」


削板「いやぁ――!!」バシャーッ!!


フィアンマ「ん? なんか香ばしい香りがするぞ?!」


土御門「あ、たまたま俺が持ってた胡麻油だソレ」


ステイル「ぶるぁぁぁぁぁ!!!」ゴロゴロッ!!!


垣根「どーすんだコレ!? 早くしねーと今日の一品、ステイルの胡麻油炒めが出来上がっちまう!」


土御門「カミやん! 右手でステイルを触れ!」


上条「え? でも胡麻油でベトついて…」


土御門「いいから触れ!」


上条「ゲンコロッ!」



786: 2014/05/13(火) 01:20:16.13 ID:0DlKdyCSO
削板「……大丈夫か?」


ステイル「大丈夫だ、問題ない」プスプス…


垣根「火だるまになってアフロとかお約束過ぎるだろ」


一方「一体何だってンだ?」


土御門「恐らくオリアナに呪詛返しの類いをされたぜよ」


上条「つまり?」


フィアンマ「ステイルはオリアナに対して今の探索術式を使えない、使えばまたさっきの様になる」



上条「じゃあ八方塞がりか……」


土御門「続けるぞステイル」


ステイル「分かっている」プスプス…


上条「…ッ!!」



787: 2014/05/13(火) 01:20:46.39 ID:0DlKdyCSO
上条「土御門! フィアンマの話し聞いて無かったのかよっ!!」


土御門「しっかり聞いてたぜい?」


上条「なのにもう1度やれってのか!?」


土御門「もう1度? 何を言ってんだカミやん」


土御門「オリアナの居場所がハッキリするまで、何度でも続けるぜよ」


上条「このっ!」


ステイル「やめろ上条当麻、こんな事は慣れっこだ」プスプス……


土御門「本人がそう言ってる、続けるぞ」


垣根「待ちな」




788: 2014/05/13(火) 01:21:50.55 ID:0DlKdyCSO
垣根「いつもなら爆笑してるところだが、流石に見過ごせねーな」


ステイル「だから言っているだろう、こう言う事態には慣れている。それに…」


ステイル「この件は下手をすれば世界的な危機を招く、僕程度の命なんて安い物さ」


垣根「仮にオマエが氏んだとして、誰も悲しまねーのか?」


一方「少なくともあのシスターは泣くなァ」


ステイル「グッ…ならどうすればいい??」


削板「フィアンマがやればいいんじゃないか?」


フィアンマ「いや、神の右席である俺様が関与している事は出来るだけ隠した方がいいだろうな」


フィアンマ「要らぬいざこざを招く恐れもある(放って置いても問題ないしな)」




789: 2014/05/13(火) 01:22:37.32 ID:0DlKdyCSO
土御門「てな訳だ、他に方法が無い以上、やるしかない」


上条「………待てよ」


土御門「カミやん、悪いが止めるならカミやんをボコッてでも続けるぞ?」


上条「違うって、魔術がダメならさ、科学がある」


土御門「?」


上条「学園都市には数え切れない数の監視カメラがあるだろ? それを使えば見つけられるかも」


土御門「いい案だが、どうやって監視カメラを使う? ハッキングでもしない限り無理だ」


垣根「ん~~……ちょっと電話するわ」テルテル



790: 2014/05/13(火) 01:23:16.93 ID:0DlKdyCSO
黒子「なんだか頭がフラフラしますわ」


初春「日射病じゃないですか?」カラカラ


黒子「そうかもしれないですの、あら電話」ピッ


黒子「どなたですの?」


垣根『俺の名前を言ってみろ』


黒子(ジャギ様?!)


垣根『なあ白井、オマエの知り合いで凄腕のハッカーとか居ねー?』


黒子「そんな知り合い居ませ……あ」チラッ


初春「?」


黒子「居ますわ目の前に」


垣根『よし代われ今すぐ代われさっさとしろや』


黒子「分かりましたわよ。初春、貴女にですの」


初春「? もしもし?」




791: 2014/05/13(火) 01:24:13.82 ID:0DlKdyCSO
垣根『ハロー僕ていとくん☆』


初春「……」ブチッ


>ツーッツーッ……


黒子「……初春?」


初春「……ハッ! 生理的に受け付けない声だったのでつい切っちゃいました」


黒子「初春?!」


>Prrrr!!!


黒子「はいですの」


垣根『くぉらぁぁぁぁ!! 何を急に切ってんだブッ頃すぞ!!』


黒子「わたくしじゃないですの!」


垣根『せっかくフレンドリーに接しようと思ったのによー、ソイツに言っとけ! 肩の関節踏みつけて外してやるってな!!』




792: 2014/05/13(火) 01:25:13.71 ID:0DlKdyCSO
黒子「初春、今度は切らないで下さいまし」


初春「もしもし」


垣根『テメーか速攻で切りやがったのは』


初春「Hasta la vista, Baby(さっさと失せなベイビー)」


垣根『どこのターミネーターだこの野郎』


初春「私に何か用ですか?」


垣根『ちぃーと頼みがあるんだよ』


初春「頼みですか?」


垣根『オマエさ~、学園都市中の監視カメラにハッキング出来る?』


初春「出来ますけど?」シレッ




793: 2014/05/13(火) 01:25:53.07 ID:0DlKdyCSO
垣根『よし、ならいっちょ頼むわ』


初春「タダではちょっと」


垣根『ちゃっかりしてやがんなチクショウ、何が望みだ言ってみ』


初春「私甘い物が好きなんですよ~」


垣根『コンビニのケーキでどうよ?』


初春「この話しは無かった事に」


垣根『だぁ―っ! 分かったよ! ケーキ屋1軒丸ごとプレゼントしたるわ!!』


初春「交渉成立ですね、じゃあ今から支部に向かいます」


垣根『おう、着いたらかけ直せ』


初春「ん? ん?」


垣根『かけ直して下さいお願いします』


初春「は~い」



794: 2014/05/13(火) 01:26:48.61 ID:0DlKdyCSO
初春「さて…と、白井さんちょっと支部に戻りますね」


黒子「初春、今の会話でハッキングだのケーキ屋をプレゼントなど聴こえましたわよ?」


初春「気のせいですよ~」


黒子「まさかとは思いますが良からぬ事に協力する気ではないですの?」


黒子「さらに賄賂まで要求したなら風紀委員として見過ごせませんの!」


初春「麻酔針」プスリ


黒子「うっ」カクッ


初春「さて急がないと」カラカラ


黒子「 」チーン



810: 2014/05/17(土) 21:46:48.25 ID:DnBcf8PSO
垣根「クソッ! あの女、可愛い声の割にドス黒い腹してやがる!」


削板「何とかなりそうなのか?」


垣根「とりあえずな、要らん出費が付いてくるけど」


ステイル「すまない、髪の手入れなんて手間を」


一方「一応名誉の負傷だからなァ、俺の能力にかかればアフロも一発でサラサラストレートヘアーになる」ベクトル~


土御門「悪かったにゃ~カミやん、さっきは言い過ぎた」


上条「良いって、てか案出しといて今更だけどアレイスターの滞空回線ならすぐ見つかるんじゃ……」


垣根「それが連絡つかねーんだ、ったく肝心な時に使えねー」


フィアンマ「まるでドラえもんの四次元ポケットだな」


上条「だから例えが分かりにくいって」




811: 2014/05/17(土) 21:49:55.46 ID:DnBcf8PSO
~~~~~。


垣根「よーしウノッ!」

上条「スキップ」

削板「さらにスキップ」


一方「リバース」


フィアンマ「ドロー2」


削板「ドロー2」


ステイル「ドロー2」


上条「ドロー4」


垣根「あるぇ……ラス1だったのに10枚増えた」


土御門「連絡来ないにゃ~」




812: 2014/05/17(土) 21:59:47.59 ID:DnBcf8PSO
>Prrrrr……


垣根「お、来たか」


初春『準備出来ました』


垣根「サンクス、んじゃ早速ドーンッとやれ」


初春『ん?』


垣根「お願いします」


初春『はい』ドーン


初春『あ、今更ですけど聞いてもいいですか?』


垣根「なに? 俺のスリーサイズ?」


初春『つのだ☆ひろの☆くらいどーでもいいです』


垣根「 」


初春『監視カメラを使って何をするんですか?』


垣根「上条ちょっと代わってくれ」


上条「分かった」


垣根「ちょっと隅っこで泣いてくる」トボトボ…




813: 2014/05/17(土) 22:08:56.69 ID:DnBcf8PSO
上条「あ、もしもし?」


初春『初めまして、私初春飾利と言います』


上条「ども、早速なんだけど人を探してて」


初春『犯罪者ですか?』


上条「ん~~犯罪者って言うか危険な物を学園都市に持ち込んでるらしくて」


初春『なるほど分かりました。是非協力させて下さい』


上条「ありがとう、今から写真を送るから」


初春『はい、よろしければ支部に来られますか?』


上条「いいの?」


初春『その方がいいと思います』


上条「じゃあそうするよ」


初春『お待ちしてます、場所は第一七七支部です』


上条「よろしく、それじゃ」ピッ



814: 2014/05/17(土) 22:13:07.65 ID:DnBcf8PSO
上条「と、言う訳で風紀委員第一七七支部に向かいます」


垣根「どうだったよ、あの腹黒女の言葉の暴力は」


上条「腹黒? 是非協力させてもらいますって言ってたし、いい子だと思うけど……」


垣根「なん……だと…?」


一方「人徳の差だな」


土御門「カミやんは天性の人タラシだからにゃ~」


削板「上条はいい奴だからな」


フィアンマ「そして垣根のライフはゼロだ」


垣根「おーきな光が点いたり消えたり……ハハッ……彗星かな……違うな…彗星はもっとこぅ……バーッて光るもんな……」



816: 2014/05/17(土) 22:25:39.91 ID:DnBcf8PSO
~第一七七支部~


上条「お邪魔します」

初春「あ、どうも……あれ?」


上条「?」


初春「あの~、何処かでお会いしませんでしたか?」


上条「……だっけ?」


土御門「カミや~ん、まさか中1にまで唾つけてるとは……」


上条「アホかっ!」


ステイル「ここが風紀委員の支部か、狭いな」


一方「ここは1支部にすぎねェからな」


削板「スクワットなら出来るな、フンフンフンフンフンフンッ!!」


フィアンマ「よさんか」



817: 2014/05/17(土) 22:32:46.22 ID:DnBcf8PSO
垣根「とりあえず茶ぁ~くれ茶、お茶菓子忘れんなよ」バンバン


初春「……」


上条「あつかましいよ」


初春「いいですよ、すぐ用意します」トテテ


一方「つーかなンでコイツ気絶してンだ?」


黒子「 」


フィアンマ「テンプレとして顔に落書きしておこう」カキカキ


『新発売』


ステイル「なにがwww」


削板「かわいそうだぞ?」


垣根「んでさらに…」カキカキ


『3割引き』


一方「しwww新発売にして3割引きかよwww」




819: 2014/05/17(土) 22:43:01.96 ID:DnBcf8PSO
初春「お茶入りました~」


初春「粗茶ですが」コト

上条「ありがとう」

初春「粗茶ですが」コト

一方「ン」

初春「粗茶ですが」

土御門「ありがとにゃ~」


初春「粗茶です」

削板「ありがとう」

初春「粗茶です」

ステイル「すまない」


初春「お茶です」

フィアンマ「痛み入る」


初春「茶葉です」バサッ


垣根(耐えろ…耐えろ俺……)


垣根「玄米茶でよかった、玄米のとこが食えるもんね」ポリポリ




820: 2014/05/17(土) 22:51:44.65 ID:DnBcf8PSO
初春「あとお茶菓子のクッキーです」


上条「悪いね」


初春「いえいえ」


垣根「クッキーも~らい」パクッ


垣根「ブボォッ!!」


垣根「あんじゃこりゃぁぁぁぁ!!」


初春「あ、中にクリームの代わりに練りワサビ入ってます」


垣根「ざけんなテメーッ!!」


上条「入って無いぞ?」ポリポリ


一方「俺のも入ってねェ」


削板土御門フィアンマステイル「同じく」


初春「1個だけ忍ばせてたんですけど、当りでしたね」プスークスクス




822: 2014/05/17(土) 23:05:02.85 ID:DnBcf8PSO
垣根「何が当りでしたね、だ!! 大人しくしてりゃ調子に乗りやがって!」


垣根「その頭の花むしってくれるわっ!!」


初春「えい」ピッ


>チクリ


垣根「な、なんだ? 何しやがった?!」


初春「シマネキ草の種です」


垣根「動けねェ……」


初春「私がとあるキーワードを言うと宿主の養分を吸って急激に成長して全身を突き破ります」


垣根「ダ…未元……」


初春「氏ね」


垣根「ぎゃああああああああああああああああっ!!」


一同(恐ぇぇ………)




825: 2014/05/17(土) 23:10:20.69 ID:DnBcf8PSO
土御門「見つかったかにゃ?」


初春「ちょっと待って下さい、写真に該当する人は……」カタカタ…


ステイル「……居た! 間違いない!」


削板「何か大きな物を持ってるな」


上条「って事はアレが刺突杭剣……」


一方「……妙だな」


フィアンマ「あぁ、確かに妙だ」


削板「何が妙なんだ?」


一方「普通この手の運び屋ってェのは極力目立たねェようにするもンだ」



826: 2014/05/17(土) 23:29:39.18 ID:DnBcf8PSO
フィアンマ「そう、どんなに訓練された者でも見つかりたく無ければ周囲に溶け込もうとする」


一方「だがコイツは違う、あえて目立つ様にさえしてやがる」


上条「……つまり?」


フィアンマ「恐らくオリアナはダミーだ、我々の様な人間の目を自分に向けさせようとしているのだろうな」


一方「居るな、本命がもう一人……」



827: 2014/05/17(土) 23:31:42.70 ID:DnBcf8PSO
初春「あ、何かにぶつかったみたいです」


土御門「……初春ちゃん、ちょっとアップに出来るか?」


初春「ちょっと待って下さいね」カタカタ


土御門「……奴め、やりやがったぞ」


上条「どうした土御門?」


土御門「今オリアナがぶつかった時に何かしらの術式を施した札(ふだ)を付けて行ったぜよ」


上条「でも、貼り付けた物が何か分かれば今から行って処理できるだろ?」


ステイル「カゴのようだが」


一方「カゴ……玉入れに使うヤツか?!」


削板「玉入れ? 御坂は確か次の競技玉入れじゃ無かったか!?」


フィアンマ「上条!」クルッ!


「 」イネェ


土御門「流石カミやん、光の如くだぜい」




828: 2014/05/17(土) 23:38:10.59 ID:DnBcf8PSO
垣根「ちょっと誰か~~、助けてちょ~~」


一方「何してンだよ」


垣根「シマネキ草に養分吸われてカラッカラなの」


削板「よし抜いてやる」ブチブチブチ…


垣根「あぁぁぁぁ痛たたたたたたたたたたたたたたた!!」



一方「とにかく俺達も行くぞ、学園都市の人間なら何とか入り込めるだろうしな」


土御門「そんじゃ任せた」


一方「フィアンマとステイルはともかくオマエは来ねェのかよ」


土御門「ちょ~~っと確かめたい事があるから」


一方「チッ、何か分かったら連絡しろ」


土御門「ハイにゃ~」



830: 2014/05/17(土) 23:46:33.92 ID:DnBcf8PSO
ステイル「……土御門、どうするつもりだい?」


土御門「カゴの件はカミやん達に対処してもらう、フィアンマはダミーと言ったが念のため俺はオリアナを追う」


ステイル「なら僕も」


土御門「いや、ステイルは必要悪の教会に連絡して刺突杭剣が本物かどうかを確認してくれ」


ステイル「分かった、確認でき次第合流する」


土御門「頼んだぜい、初春ちゃんナビよろしく」ガチャ



初春「了解です」




833: 2014/05/17(土) 23:55:41.78 ID:DnBcf8PSO
~~~~~~。


フィアンマ「ステイル」


ステイル「なんだい?」


フィアンマ「貴様に言っておく事がある」


ステイル「?」


フィアンマ「実は貴様達が刺突杭剣と言っているソレは………」



初春(あ、あの上条さんって人。御坂さんと一緒に映ってた人だ……)


黒子「お姉さまぁ~~ん いいんですの? ここがいいんですのぉ~~?」ムニャムニャ…ドゥフフフフ


初春「今大事な時なんですから寝てて下さい」プスリ


黒子「うっ……」カクリ



844: 2014/05/21(水) 23:20:41.15 ID:nLydvDlSO
上条「……」ゴゴゴゴ…


削板「上条、やっと追い付いた」


一方「オーラを出すなオーラを」


>ヒュゥゥゥ~………ザッ!!グキッ


垣根「……待たせたな」キリッ!



一方「ここか、玉入れ競技がある会場は」


上条「来ては見たものの、どうやって入り込むか考え中」


削板「突撃だ!」


一方「よせ、騒ぎになる」


一方「常盤台は女子校だから無理だが、対戦校の体操服が手に入れば何とか……」


削板「ちなみに垣根、いつまでうずくまってるんだ?」


垣根「……足首を挫きました」プルプル…




846: 2014/05/21(水) 23:45:11.15 ID:nLydvDlSO
上条「困った時の土御門」テルテル


土御門『どうしたカミやん』


上条「今着いたんだけどさ、どうやって入り込もうか悩んでて」


土御門『そうだにゃ~、とりあえず何とかして保健室に行ってみろ』


上条「なんで?」


土御門『保健室には予備の体操服が用意されてると相場が決まってるぜい』


上条「分かった、あと札を見つけたらどうしたらいい?」


土御門『魔術に対して何の抵抗力も持たない人間が触るのは自殺行為だ』


土御門『とにかく見つけたらカミやん、オマエの幻想頃しで打ち消せ』


上条「了解」



848: 2014/05/21(水) 23:56:42.83 ID:nLydvDlSO
上条「てな訳で何とかして保健室に行こう」


一方「方法は?」


上条「考えてくれレベル5」


垣根「バケツに泥水集めて~」


垣根「セイッ!!」バッシャーッ!!!


上条「 」ドロ~


垣根「ヘイッ、次俺な」


削板「どりゃあっ!!」バッシャーッ!!!!


垣根「ブあっ?! バカ野郎! 服だけでいいんだよ!! 顔面にぶっかけんな!!」


削板「俺は自らかぶるッ!」バッシャーッ!




854: 2014/05/22(木) 11:50:06.98 ID:zXS7M5GSO
垣根「さぁ~覚悟せいやセ口リ」


一方「反射してやる」


上条「そうはい神裂」ガシッ


一方「」


垣根「うるあぁ!!」バッシャーッ!!


一方「秘蔵のシマシマシャツがァ……」ドロ~~ン


垣根「おんなじシャツ何百着も持ってんだろが」


垣根「この間クローゼット覗いて軽く引いたわ」



一方「シマシマの太さと配置が微妙に違うンですゥゥゥ!!」




855: 2014/05/22(木) 12:00:57.91 ID:zXS7M5GSO
警備員「何だ君達その格好は?」


垣根「いや~ちょっと泥んこレスリングやってて」


警備員「そこの女の子も?」チラッ


一方「俺は男だクソ野郎」


削板「男だらけの泥んこレスリング!」


警備員「何だキャットファイトじゃないのかつまらん」ガックリ


上条「あんたの趣味はどーでもいいよ」




856: 2014/05/22(木) 12:02:37.55 ID:zXS7M5GSO
垣根「てかさ~通してくんね? 早くしねーと競技始まっちまう」


警備員「常盤台の対戦校の生徒かい? なら一応生徒照合を」


上条(オイどーすんだ!?)


一方(面倒クセェ、殺るか)


削板「コレに手を合わせればいいんだな? ムゥン!!」バキャッ!!!


警備員「ああっ!?」


削板「ごめんなさい壊れた」


警備員「あ~もういいから早く行きなさい」


上条一方垣根削板「あざーっす」スタコラッ!!




857: 2014/05/22(木) 12:36:39.78 ID:zXS7M5GSO
垣根「お、有ったな体操服」ゴソゴソ


上条「でも常盤台と対戦なんてちょっと気の毒だよなぁ」ゴソゴソ


一方「最低でもレベル3、しかも第三位まで居るからな、やる気起きねェな」ゴソゴソ


削板「勝負はやってみないとわからないぞ?」ゴソゴソ



垣根「無駄話はそこまでだ、切り換えて行こうぜ!」キリッ!


一方「体操服がなンでレオタードになってンだボケッ!!」


垣根「あれっ?! 俺の股間にミラクルフィットしたからつい」


上条「えげつない物見ちゃったよ……」



858: 2014/05/22(木) 12:50:50.15 ID:zXS7M5GSO
>ザワザワ……


対戦校「……」ドヨ~ン


上条「うわ~テンション低っ」


一方「草野球チームがメジャーリーガー相手にする気分だろォな」


削板「33―4ってとこか」


垣根「なんでや! 阪神関係ないやろっ!!」


上条「そして案の定、美琴にガン見されてますよ俺達……」


~常盤台サイド~


美琴「 」プルプル…


婚后「オーホッホッホッ! 何やらあちらから負け犬の匂いがプンプンしますわ、あ~臭い臭い」パタパタ



美琴(なんでアンタ達がソコに居るのよぉぉぉ!!!!)




859: 2014/05/22(木) 13:10:08.98 ID:zXS7M5GSO
垣根「オイオイ、俺達を前にしてなに? 負け犬? 臭い? ムカついちゃったよていとくん」


一方「三下の勘違いちゃンに現実ってヤツを教えてやるとするかァ」ニタァ


削板「みんな――っ!! 青春の炎は熱く燃えているかぁぁぁぁ!!!」


「お…おぉ~~」


削板「声が小さいぞ!」


(この人達………誰?)


上条「お~い、本来の目的忘れんなよ~~」




860: 2014/05/22(木) 13:15:25.69 ID:zXS7M5GSO
上条「ポールの数は10本、1本1本見ていくしかないな」


一方「いいかオマエらァ! 相手がどこ中だろーが関係ねェ! 1人1殺の気構えで行けェ!!」


垣根「そうともよ! 常盤台がなんぼのもんじゃい!!」


削板「ガッ!っとやってズキューンッ!って行くんだ!」


上条「ダメだコレ、俺が探すしかない……」




861: 2014/05/22(木) 13:19:00.44 ID:zXS7M5GSO
吹寄「それでは、よ~~い……始めっ!!」


一方「行くぞ垣根ェ! 合体技だァ!」


垣根「おっしゃこいっ!」


一方「南斗人間砲弾!」ドカッ!!


垣根「WRYYYYYYYYYッ!!」ギューンッ!!


垣根「乳揉ませろやあああああああああっ!!」


「キャアアアアアッ!!」


削板「えいっえいっ」ポイポイッ



上条「え~とどれだどれだ……」




877: 2014/05/25(日) 00:52:37.05 ID:GP2UQTbSO
削板「う~ん中々入らないな……ならばっ!」


削板「スゴイ投球!!」ブォンッ!!!


>バキャッ!!


削板「あ……ポールに当たった」


ギギギギギ……


常盤台女子「あ…あぁ……」


上条「マズイッ!!」ダダッ!!


垣根「オラオラッ! Cカップ以下は失せろっ!」


婚后「変態ですわ!!」


垣根「お、さっきの奴が揉ませろやあああ!!」


婚后「ひいっ!!」


上条「垣根っ!」


垣根「ん?」クルッ


上条「踏み台ジャンプ!!」グニッ!!


垣根「お、俺を踏み台にしたぁ!?」



878: 2014/05/25(日) 00:53:39.93 ID:GP2UQTbSO
上条「キミ! 早く逃げろ!」


常盤台「は、はいっ」


上条「ふぅ……あ…」


>ドギャッ!!


上条「た、助かった…」


美琴「当麻ぁ~」ビリビリ


上条「 」


美琴「なにしてんのよ!」


上条「あぁ…と、その……コレには訳が…」


美琴「どーせ垣根が先導したんでしょ?」


上条「え~と……」


美琴「競技がめちゃくちゃになる前に抜け出しなさいよ、タダでさえ…」スッ…


上条「…ッ! 美琴っ! 動くなっ!!」


美琴「え…」




879: 2014/05/25(日) 00:54:51.07 ID:GP2UQTbSO
美琴「な、なによ急に……」


上条「美琴、あとで説明するから、そのままジッとしててくれ」


美琴「だ…だからなんなの??」


上条「いいから! ソコは危険なんだって!!」


上条「お前に怪我なんかして欲しくないんだよ!!」


美琴「…ッ///」ボフンッ!



「くらえっ!」バシュッ!


上条「二指真空把」ピシッ


上条「邪魔すんじゃねーよ!!」ギヌロンッ!


「スミマセンでした」


美琴「今のが危険? アレくらい何ともないわよ!」


上条「だからそうじゃ無くて……」


美琴「もう、まぁ…助けてくれたのは嬉しいケド……///」スッ…


上条「触っちゃダメだ!!」ガバッ!!


美琴「ふぇ…な、なに? キャッ……」



880: 2014/05/25(日) 00:56:21.09 ID:GP2UQTbSO
美琴「……」

上条「美琴……」ウマノリ

美琴「あ…ちょ……だ、ダメよこんなトコで///」

上条(ポールには触ってないし、大丈夫だよな?)ジー


美琴(そ、そんなに見つめられたら……)プルプル


上条「美琴? 苦しいのか?!」


一方「なにラブコメしてンだよ」


上条「え? いやこのポールが……」


一方「今見てみたが、ソレらしい物はねェぞ」


上条「は? だって美琴がこんなに顔紅くして……」


一方「そりゃ別の理由で紅くなってンだろ」


上条「?」


美琴「期待させといて放置かっ!」ボカッ!


上条「なんで殴られる?!」イタイッ!




881: 2014/05/25(日) 00:57:40.00 ID:GP2UQTbSO
>ピピ――――ッ!!


吹寄「コラ上条! 貴様ソコでなにしてるの!」


上条「ゲッ、吹寄……」


吹寄「まったく、競技がめちゃくちゃじゃない……」スッ


上条「…ッ! 吹寄!」


吹寄「え……あ…」


ズクリ…


吹寄「なに……こ…れ……」パタリ


上条「吹寄ぇぇぇぇぇぇ!!!」


一方「オイッ! タンカだ! あと救急車呼べっ!!」


削板「任せろ!」ダダダッ!!!


美琴「え…なに? なんなの???」


垣根「上条! 早く触れ!」


上条「分かってる!」




882: 2014/05/25(日) 00:59:27.94 ID:GP2UQTbSO
>ピーポーピーポー……


垣根「……チッ、クソがッ!!」ガンッ!


一方「とりあえず熱中症って事にしといた…が、やられたなァ」


削板「スマン、役に立てなかった……」


美琴「ねぇ、ホントになんなの?」


上条「……」ワナワナ…


上条「………クソッ!!!」ゴガンッ!!!


美琴(当麻……本気で怒ってる……?)


上条「…上等だ、オリアナ=トムソン。
これがテメェのやり方だって言うのなら―――。

無関係の人間を巻き込んだ挙句に、それを眺めて何も感じないって言うなら―――。
テメェのそのふざけた幻想は、俺がこの手で跡形も残さず粉々にぶち頃してやるっ!!!」




883: 2014/05/25(日) 01:01:32.46 ID:GP2UQTbSO
>Prrrrr! Prrrrr!


上条「ステイルから? もしもし?」


ステイル『そっちはどうだった?』


上条「……」


ステイル『その様子だと防げなかったようだね』


上条「ステイル、オリアナはどこだ?」


ステイル『今土御門が追っている、連絡してみるといい』


上条「分かった」


ステイル『それと、刺突杭剣だが、実はアレは……』


上条「悪いステイル、後で聞く」ピッ


ステイル『お、おいっ?! コレは重要なこt』プッ



884: 2014/05/25(日) 01:03:06.82 ID:GP2UQTbSO
美琴「ねぇ…当麻?」


上条「美琴、悪いけどみんなの所に居てくれ」


美琴「ちょっ、私だって役に立てるわよ!?」


上条「違うよ、万が一の為に美琴にはみんなを守って欲しいんだ」


上条「俺の父さんと母さん、美鈴さんに妹達も」


美琴「……いっこだけ約束して」


上条「なに?」


美琴「怪我……しないでね?」


上条「あいよ」


上条「行くぞみんな」


一方「言われるまでもねェ」


垣根「最上級にムカついてんだよ、ブッ潰してやる」


削板「みなぎって来たぜっ!!」



886: 2014/05/25(日) 01:05:24.88 ID:GP2UQTbSO
上条「……あ、初春ちゃん?」


初春『はい、どうしました?』


上条「土御門と連絡が取れなくてさ、何処に居るか分かる?」


初春『それがこちらも土御門さんをロストしてて……』


初春『おおよその位置なら分かりますけど……』


上条「それでいいよ、教えてくれ」


初春『分かりました、場所は……』


上条「了解、その辺りを探してみるよ」


初春『気をつけて下さいね?』


上条「うん」



887: 2014/05/25(日) 01:06:16.43 ID:GP2UQTbSO
~~~~~。


オリアナ「あの術式、上手く足止めになったかしら」


オリアナ「…あら? 電光掲示板に……ニュース?」


『玉入れ競技中に生徒1名が倒れた模様』


オリアナ「……これは」


オリアナ「………それでも私は……」


オリアナ「人払いしたバス、ちょっとした貸し切りね」



オリアナ「このまま目的が果たせれば……」


>ボンッ!!



オリアナ「……ッ?!」




888: 2014/05/25(日) 01:07:30.25 ID:GP2UQTbSO
垣根「ビンゴッ! 土御門の言った通り二日駅付近に居やがった!」


一方「アイツ以外に誰も乗ってねェのは確認済みだ、焼けて氏ね」


削板「…やったか?」


垣根「ヤメロそれフラグ」


上条「……出てくるぞ」


オリアナ「んふ。魔力を使い通した炎ならともかく、ただの物理的な燃焼だけではお姉さんを熱くすることはできないわよ?」


オリアナ「もっとも、少々焦って濡らしちゃったケド。見てみる? 下着までビチャビチャよ?」チラッ

削板「ブッ!」パタリ


垣根「また鼻血かよ!? クソの役にも立たねーなオイッ!!」




889: 2014/05/25(日) 01:11:43.53 ID:GP2UQTbSO
削板「俺とは相性が悪すぎる……」ドクドク…


上条「オリアナ=トムソンだな?」


オリアナ「お姉さんを知ってるって事は、さっき覗き見してた人の仲間かしら?」


垣根「テメェこの野郎、よくも俺の乳揉みを邪魔してくれたな」ゴゴゴ…


上条「垣根ちょっと黙ってろ」ギロッ!


垣根「ごめんなさい」


上条「オリアナ……お前が仕掛けた術式で全く関係のない人間が倒れたぞ」


オリアナ「この世に関係のない人間なんていないわ。その気になれば、人は誰だって関係できるものよ?」


上条「分かってはいるんだな? 分かったいて、それでも反省する気はないんだな?」ゴゴ…




890: 2014/05/25(日) 01:13:37.23 ID:GP2UQTbSO
オリアナ「今さらどうこう言う気はないケド、その子を傷つけるつもりはなかったのは本当よ?」


オリアナ「お姉さんだって一般人を平気で傷つけるのはためらうもの…こういうのとは違って」


上条「……だったんだぞ……」


オリアナ「?」


上条「アイツは、吹寄は普通の女の子だったんだ」


上条「魔術なんてもちろん知らない、ただの学生だ……」


上条「がんばり屋で、責任感があって。今日の大覇星祭を成功させようって、寝る間も惜しんで準備してたんだぞ、それを……」




891: 2014/05/25(日) 01:16:08.59 ID:GP2UQTbSO
上条「それを、何でテメェみたいな奴に台無しにされなきゃならねーんだよっ!!」


オリアナ「……コツコツ積み上げてきた事を不意に赤の他人に踏みにじられる」


オリアナ「世界中のどこででもよくある事よ、世間知らずのボウヤ」


上条「……世界なんて知らねーよ」


上条「俺の目に映る事の全てが、俺の世界だ」


上条「アンタはその世界を壊した……」


上条「それが許せるかッ!!」



892: 2014/05/25(日) 01:17:42.20 ID:GP2UQTbSO
オリアナ「仕事だから仕方がなかった、って言うのも格好良さそうだけど、それだけでは依頼主に不誠実よね」


上条「……テメェ」


オリアナ「仕事の目的はともかく、どういう経緯で達成するかはお姉さんに任されている訳だし」


オリアナ「それによく言うじゃない? ボウヤみたいな子には特に似合うセリフ」


オリアナ「命より大切な事がある……って」


上条「 」ブチッ!


上条「人の……命で……」


上条「遊んでんじゃねぇぇぇぇぇぇ!!!」




893: 2014/05/25(日) 01:19:04.90 ID:GP2UQTbSO
一方「あ~、本気でキレちまった」


垣根「なに? ヤベーの?」


一方「たまにアイツがキレる時があるが、それはあくまで悪ふざけの範囲内でだ」


一方「だが、本気でキレたアイツは……」


垣根「?」


一方「マジで強ェ」


垣根「どんくらい?」


一方「俺達レベル5が全員でかかって何とか勝てるレベル」


垣根「最強じゃねーか」



895: 2014/05/25(日) 01:24:51.25 ID:GP2UQTbSO
オリアナ「ゆっくり相手にしてあげたいケド、こう見えてお姉さん忙しいの」


オリアナ「だから、この一撃で満足してね?」ポウッ


オリアナ「喰らいなさい!!」ボシュッ!!!



垣根「ヤベッ! 上条避けろ! それか幻想頃しで打ち消せ!!」


オリアナ「無駄よ、その術式はどこまでも相手を追って命中するわ」


上条「………スウゥゥ…」


上条「かぁぁぁぁぁ――ッ!!!」



>ジュ……


一方垣根オリアナ「 」




896: 2014/05/25(日) 01:28:20.33 ID:GP2UQTbSO
オリアナ「まさか…そんな……き、気合いだけで…か…かき消して……」


上条「どうしたよ、終わりかよ」


垣根「ねえ一方通行くん」


一方「ン?」


垣根「最近上条がどんどん人間離れしてない?」


一方「それだけブチ切れてるって事だろ」


垣根「これから上条に悪ふざけするの控えよっと」


削板「だ…誰か俺に献血を……」


垣根「寝てろよもう」



928: 2014/05/29(木) 00:33:10.26 ID:91hVMV6SO
オリアナ(な、何なのこのボウヤ???)


上条「なぁ、オリアナ」


上条「俺ってさ、自他共に認める不幸体質なんだよ」


オリアナ「は? なにを言って……」


上条「だからさ、何が起ころうが何をされようが……」


上条「大概の事は不幸だのひと言で済ますんだよ、けどな……」


上条「今回みたいな時は別だ……」


上条「あったま来てんだよッ!!」


オリアナ(…マズイわ、ボウヤだけならまだやりようはあるけれど)


オリアナ(あとの3…)チラッ


垣根「生きてっか~?」


削板「ハハハッ……川で泳ぐの楽しいぞ……」


一方「三途の川で泳ぐなアホ」


オリアナ(2人の能力も未知数)


オリアナ(流石に分が悪いわね、ここは……)




929: 2014/05/29(木) 00:34:36.55 ID:91hVMV6SO
上条「アンタの持ってる刺突杭剣、破壊させてもらう。その上で吹寄に謝れ」


オリアナ「また今度ねボ・ウ・ヤ」


上条「なに?」


オリアナ「フラッシュ!」ペカー


上条「うわっ?!」


一方「目眩ましか!?」


垣根「目がぁ~目がぁ~~ポンヨヨヨ~ン」


削板「……」ドクドク…



垣根「ツッコミ不在寂しいです」




930: 2014/05/29(木) 00:36:14.72 ID:91hVMV6SO
上条「クソッ、逃げられた」


垣根「お、でもアイツ刺突杭剣置いてってるじゃん」


一方「目的はコレの破壊だからな、とりあえず良しとするか」ゴソゴソ


削板「復活だ!」キランッ!!


垣根「遅ェ―よ、つかどう復活したんだよ」


削板「自販機でトマトジュース飲んだ」


垣根「トマトジュース血液替わりにすんなよ!」


上条「とにかく刺突杭剣だけでも破壊しとこう」


一方「………ンッだコレ」



931: 2014/05/29(木) 00:42:37.96 ID:91hVMV6SO
上条「一方通行?」


一方「あの女、つくづくコケにしてやがる」


上条「?」


垣根「なんだこりゃ? アイスクリーム屋の看板?」


削板「ラムレーズンがイチオシらしいぞ?」


上条「どう……なってんだ???」


一方「とにかくステイルに連絡だ、意味が分からねェ」




932: 2014/05/29(木) 00:43:49.77 ID:91hVMV6SO
上条「もしもし……ステイル?」


ステイル『土御門とは連絡がとれたかい?』


上条「あぁ、アイツ自分で魔術使ったみたいでさ」


上条「血まみれで倒れてたからオリアナの居場所を聞いた後に救急車で病院に……ってそれより!」


ステイル『分かっている、刺突杭剣はブラフだったんだろ?』


上条「分かってた??」


ステイル『キミが急に電話を切ったせいだぞまったく』


ステイル『アレは剣じゃない、使徒十字(クローチェディピエトロ)と言う霊装だ』




933: 2014/05/29(木) 00:50:29.84 ID:91hVMV6SO
上条「ク…クワトロは口リコン??」


ステイル『使徒十字(クローチェディピエトロ)だ!! スポンジ頭めっ!』


上条「刺突杭剣じゃないって……じゃあなんなんだよ?」


ステイル『フィアンマから聞いた話しでは使徒十字は刺突杭剣より厄介な代物だ』


上条「フィアンマが?」


ステイル『使徒十字とは、星座の力を借りて使用される大規模霊装だ』


ステイル『十字架を大地に立て、夜空の光を正確に集め、角度を合わせて空からの光を的確にうけとめ、それを術式に組み込んで魔術的効果を発動させる仕組みになってる』




934: 2014/05/29(木) 00:52:24.32 ID:91hVMV6SO
上条「そうするとどうなる?」


ステイル『突き刺した土地をローマ正教の支配下に置いてしまう』


上条「?」


ステイル『キミのそのスカスカの頭でも理解出来るように説明するならギャンブルのいかさまのようなものだ』


ステイル『幸運と不幸のバランスを捻じ曲げ、何をやってもローマ教会に都合がよくなるようにするという運命操作的な効果を及ぼす』


ステイル『幸運はローマ正教徒以外のものにも与えられるが、客観的な幸運というわけでは無論無い。どんなに不幸なことが起こっても幸運としか感じられないような状況を作り出すんだ』




935: 2014/05/29(木) 00:57:18.58 ID:91hVMV6SO
一方「上条、電話よこせ」パシッ


上条「あ…」


一方「ステイル、聞いた限りじゃオリアナともう1人の狙いは……」


ステイル『ああ、奴等の狙いは』


ステイル『学園都市そのものをローマ聖教の支配下に置く事だ』


一方「………クカッ…クカカカカ……」メキメキ…


上条「ねぇ、携帯壊れるって…ねぇ……」


一方「イイネェ……最ッ高にクソッタレでイカれた作戦じゃねェか!」バキャッ!!!


上条「 」




936: 2014/05/29(木) 00:58:39.24 ID:91hVMV6SO
一方「スマン、不慮の事故で携帯がクシャッた」


ステイル『良く分からんがまあいい』


上条「良くねぇよ……俺の携帯……」


ステイル『フィアンマと一緒に見つけた使徒十字の使用エリアと対応する正座についてだが、今の時期に使えるそのポイントは……』



一方「……分かった」ピッ

垣根「で? どこ行きゃいいんだ?」


削板「早く行こう!」


一方「目的地は……」


一方「第二十三学区だ」



上条「携帯……」



937: 2014/05/29(木) 01:00:27.29 ID:91hVMV6SO
第二十三学区。

一学区丸ごと航空・宇宙開発分野のために占領された学区である。


垣根「ソコの天文台が目的地か」パタパタ…


削板(垣根に乗ってます)「腕が鳴るな」


一方「正攻法で入るのは面倒クセェ、フェンスから行くぞ」ギューンッ


上条(一方通行に(ry)「俺の…携帯……美琴とお揃い……」シクシク


一方「終わったら弁償してやっから泣くな」


上条「うん…」グスッ




938: 2014/05/29(木) 01:04:31.51 ID:91hVMV6SO
垣根「さ~て着いたか。ちょうど人目もねーし、とっととフェンス越えちまおーぜ」


削板「早速行くぞ!」ダダダッ!!


すぐさま削板はフェンスをよじ登ろうと手をかける…が、その瞬間に上条は見てしまった。

フェンスに挟まっている単語帳の1ページを。


上条「削板っ!!」


削板「ぐああああああああああああああああっ!!!」バタリ…


一方「ここにも罠かよ、用意周到なクソ女がッ!」




939: 2014/05/29(木) 01:05:16.39 ID:91hVMV6SO
垣根「おいソギー、平気か?!」


削板「…しばらく動けそうに無い……俺に構わず……行け……みん…な…」ガクッ…


垣根「今日は良いとこ無かったなソギー……」


一方「チッ、オイ上条。このフェンスどうにか…」


上条「通背拳っ!!」バキャッ!!!



一方「フェンスぶっ壊しやがった」


垣根「ソギーの犠牲は無駄にしねー! 行くぜ!!」




940: 2014/05/29(木) 01:07:29.90 ID:91hVMV6SO
オリアナ「……良く来たわねボウヤ達」


上条「オリアナ、テメェの野望は必ず止めてやる」


オリアナ「あら、お姉さんはそんな事させないわよ……もうすぐ使徒十字によって新しい世界が作られる……その邪魔はさせないわ」


一方「黙れよクソ女、正直オマエの考えなンざどうでもいい」


垣根「そうよ、俺が…いや俺達が一番ムカついてるのは…関係ねぇ人達……俺の大切な友達の友達を関係もないのに傷つけたって事だ!!」


そして三人はオリアナをその力強い眼光で睨みつける。

上条「テメェが傷ついて動けなくなったあいつらにまだ魔術を振るうってんなら……」


上条一方垣根「そんな舐めた幻想は、この場で欠片も残さずぶち頃してやるっ!!!」




941: 2014/05/29(木) 01:13:54.39 ID:91hVMV6SO
オリアナ「へぇ、三人がかりでお姉さんをイジメるつもり?」


一方「サシでやってやろォか? 加減はしねェぞ」

オリアナ「illusion」


一方「あ? なンだなンだよなンですかァ?」


??「一方通行…」


一方「?」クルッ


00001「一方通行…」


一方「00001号……オマエ……何でココに……」


00001「どうしてですか……」


一方「?」


00001「どうして……助けてくれなかったんですか?」


一方「はァ? オマ…なに言っ……」


00001「なぜ……ミサカ達を救う為に……」


00001「他の個体を犠牲にしたのですか?」


一方「…ッ!!」



942: 2014/05/29(木) 01:17:38.34 ID:91hVMV6SO
00001「ヒドイ……ヒドイ……ヒドイヒドイヒドイヒドイヒドイヒドイ」


一方「ま…待て……俺は…俺は…」


00001「助けて…その内の1体と恋人になって……繋がって……」


00001「さぞや満足でしょうねェ……自己満足…満足満足満足満足まン足満ゾクマンゾク…」


00001「ねェ…一方通行……」


00001「ほンとにアナタは……」


00001「救いようの無い……ヒトデナシデスネ」


一方「お…ぁ…あ…アァァァァァァァァ!!!!」




943: 2014/05/29(木) 01:22:00.47 ID:91hVMV6SO
一方「う…お…ァァ……」ブルブル…



垣根「オイ? オイッ!! なに急にうずくまってんだよ!!」


オリアナ「残念。そのボウヤは今、夢の中」


オリアナ「もっとも、最悪の悪夢でしょうけど」


垣根「このアマァァァァァ!!」ダダッ!!!


オリアナ「頭に血が昇ってると……スキだらけよ?」ゴスッ!!


垣根「ゴフッ…」ヨロッ…


上条「垣根っ!」


垣根「心配すんなって……未元物質!」バサッ


オリアナ「な、なに? この…粒子は?!」


垣根「360゚全方位遠近無視の爆発物質だ……一緒に氏ねや!!」


オリアナ「クッ!」


>ボンッ!!




944: 2014/05/29(木) 01:28:25.49 ID:91hVMV6SO
垣根「……クソッ」


垣根「慣れねぇ事すっと……これだ…」バタッ


オリアナ「ふぅ、今のは惜しかったわよ? でも残念」


上条「テ…メェ…」


上条「いい加減にしろよ、何人傷つければ気が済むんだテメェは!」


オリアナ「お姉さんだって、傷つけたくて、傷つけてるわけじゃないわよ」



オリアナ「それが嫌だから、戦ってるのよ。そっちから見れば馬鹿馬鹿しいでしょうけどね」


オリアナ「それでもこんな私にだって目的があるの、さぁ来なさい坊や!」



オリアナ「あなたが学園都市を守る最後の手駒。坊やを潰せば、それでお姉さんの役目は終わりなの」


オリアナ「あとはローマ正教の使徒十字が、お姉さんの望んでいる景色を作ってくれる…」




945: 2014/05/29(木) 01:30:35.53 ID:91hVMV6SO
上条「何が目的があるだ」


上条「他人任せで未来を決めてもらってる分際で、偉そうに口利いてんじゃねぇ! そんな事のために皆が倒れてんじゃねーぞ!!」


オリアナ「……ねぇ坊や、お姉さんはね」


オリアナ「……誰でも良いのよ。ローマ正教だろうが何だろうが。誰に従うかなんて、重要じゃない」


オリアナ「この世界に散らばる主義主張を上手に支配してくれればそれで満足なの……」



オリアナ「だからこそお姉さんは守る。そのために使徒十字を使って学園都市を支配する。そうすれば、今までバラバラだった思いが一つになる!」


上条「……で? それだけかよ…」




946: 2014/05/29(木) 01:34:07.71 ID:91hVMV6SO
オリアナ「それだけ? コレがお姉さんの望む全てよ!!」


上条「だとしたら、やっぱりお前は安っぽいよ。どうしようもねぇ悪党って訳じゃねーんだろうけど、そんな理由で学園都市を支配するなんて申し出、絶対に受け入れられない」



オリアナ「……ここまで甘いとはね……坊や」


オリアナ「坊やは、見た事がないからそういう口が利けるのよ!」


オリアナ「聞いた事があるっ!? 怨嗟でも悲鳴でも怒号でも、救いを求める声でもすらない……ただ悔しいっていう一言を!」



947: 2014/05/29(木) 01:38:08.23 ID:91hVMV6SO
オリアナ「10歳の子供が希望も持てず、100歳の老人が絶望も持てず、ただその身に降りかかる事態に対して、呆然と立ち尽くすしかないって、あの表情を見た事がないから――ッ!!」


上条「だとしても……」


上条「それが学園都市を好きに攻撃して良い理由にはならない」


上条「誰かのために、別の誰かを踏み台にしても良いなんて理屈にはならない……絶対にだ!」




948: 2014/05/29(木) 01:39:41.87 ID:91hVMV6SO
オリアナ「お喋りはもういいわ坊や!」


オリアナ「アナタが居なくなればそれで終わる、それだけよ!!」



>待てぇぇぇいっ!



上条オリアナ「?」


ステイル「炎の魔術師ステイル=マグヌス、ここに推参!!」ザッ!!


ステイル「オリアナ=トムソン! その首もらった!!」


ステイル「唸れ炎剣っ! ぬおぉぉぉ!!」


>ガッ!


ステイル「へぶっ!」ベシャ!


上条「………」


ステイル「うぅ…クソ……こんな周到なトラップが……膝擦りむいた…」サスサス



上条「帰って寝てろヘタレ魔術師!!」




949: 2014/05/29(木) 01:41:46.41 ID:91hVMV6SO
オリアナ「な、なに?」


上条「勝機!」シュバッ!!


オリアナ「…ッ!!」


上条「終わりだ…オリアナ!!」


上条「崩拳っ!!」ドボッ!!


オリアナ「ガ……ハッ……」


上条「……ふぅ」


上条「みんな、大丈夫か??」


垣根「悪い、ちょっと動けそうにねーわ」


一方「……」


上条「一方通行!」ソゲブッ!


一方「…ッ! 上条…? 俺は…俺ェ……」


上条「大丈夫、ただの夢だ」


ステイル「上条、早く霊装を止めろ」


上条「分かってる! でもみんなが…」



『心配する必要はないかと。もうすぐ全てが終わりますので』


上条「…ッ?!」




950: 2014/05/29(木) 01:45:07.71 ID:91hVMV6SO
上条「誰だ? 今の声?!」


ステイル「雇い主の声だ」


上条「雇い主……一方通行が言ったもう1人!!」


ステイル「リドヴィア=ロレンンツェッティ」

ステイル「オリアナを雇ったローマ正教の魔術師だ、通信術式かなにかで……痛てて…膝痛い…」


リドヴィア『間もなくこの使徒十字はその効果を発動し、学園都市は我々ローマ正教の都合の良いように改変されるかと』


上条「まさか……」




951: 2014/05/29(木) 01:47:07.90 ID:91hVMV6SO
リドヴィア『お察しの通り……使徒十字は現在、学園都市にはありません』


上条「……」


リドヴィア『そちらは学園都市内部の天文台を調べていたようですが、それは全て我々が誘導した結果に過ぎないので』


リドヴィア『どうやら、学園都市の外にある天文台にまでは手が回っていなかったようですが』


リドヴィア『使徒十字によって作り出されたローマ教皇領は、最盛期には47000平方kmの領土を所有していましたので』


リドヴィア『およそ2000キロ四方といった所かと。当然ながら、学園都市の外から放ったとしても、余裕で街の全体をカバーできると計算されるかと』




952: 2014/05/29(木) 01:48:26.23 ID:91hVMV6SO
垣根「チッ……そう言う事……かよ…」


一方「今から……間に合わねェ…か……」


上条「……何か……何か手が残ってるハズだ!!」


>Prrrrr…Prrrrr…



上条「電話……誰から?」


フィアンマ『お困りかな、少年』


上条「フィアンマ??」


フィアンマ『心配するな上条、大丈夫だ』


上条「大丈夫? 何が大丈夫なんだよ!?」


フィアンマ『そろそろ時間か……カウントダウンと行こう』


リドヴィア『もうこちらの準備は完了しました。後数秒で学園都市は我々ローマ正教の手に落ちます』


上条「オイ…フィアンマ……まさかオマエ……」


フィアンマ『5…4…3…2…1……ショータイムだ』


上条「……え?」




953: 2014/05/29(木) 01:53:07.30 ID:91hVMV6SO
>ドーンッ…ドーンッ…


上条「花…火?」


フィアンマ『大会プログラムを見て無いのか?』


上条「プログラム……ナイトパレード!!」


フィアンマ『使徒十字はその性質上、星座の光を正確に集めねばならん』


フィアンマ『ナイトパレードでは相当量の花火が上がる』


フィアンマ『この明るさなら、使徒十字の発動条件は満たされん』


フィアンマ『聞こえているだろう? 貴様の負けだリドヴィア=ロレンンツェッティ』


リドヴィア『こんな……バカな……』


フィアンマ『目的が失敗に終わった以上、貴様に残された道は2つ』


フィアンマ『逃げるか、捕らえられるか、俺様に殺されるかだ…あ、これじゃ3つか』


リドヴィア『クッ!』ブチッ!!




954: 2014/05/29(木) 01:54:27.15 ID:91hVMV6SO
上条「フィアンマ……」


フィアンマ『上条、お疲れだったな』


上条「……うん」


フィアンマ『怪我人を病院に連れていけ、みんな待ってる』


上条「……フィアンマ」


フィアンマ『礼ならいらんぞ』


上条「知ってたなら早く言えよっ!!」


フィアンマ『元はと言えば貴様らが俺様をシカトするからだっ!!!』


上条「自己主張しろよ!」


フィアンマ『貴様ァァァァ!! 俺様の影が薄いとでも言いたいのかぁぁぁぁ!!』




955: 2014/05/29(木) 01:55:26.55 ID:91hVMV6SO
上条「だぁ―っ! もういいよ! 救急車呼ぶからまたな!」


フィアンマ『おのれ上条! 神の右席を敵にまわしてタダで済むと思うなよ!』


上条「もう夕飯作ってやんない」


フィアンマ『争いは何も生み出さない、病室の手配をしておく』


上条「よろしく」


上条「……オリアナ」


オリアナ「 」


上条「病院……連れて行くか」




956: 2014/05/29(木) 01:56:53.33 ID:91hVMV6SO
~とある病院~


美琴「……で? 結局全員傷だらけで入院?」


上条「あぁ……いや俺はかすり傷、それに学園都市の危機が……」


美琴「それで?」


上条「み、みんなで頑張って阻止した…」


美琴「私達はのけ者にして?」


上条「いや…だって危ないし……」


美琴「ふ~~ん、そんな危ない事に初春さんは巻き込んだの?」


上条「何故それを……」

美琴「初春さんからメール来たの」


上条「Oh……」


美琴「……バカ!!」


上条「ごめッ!」


美琴「バカ…グスッ…バカぁ…」


上条「う…え?」


美琴「心配…心配したんだからぁ…」ポカ…ポカ…


上条「ごめん…」ヨシヨシ




957: 2014/05/29(木) 02:02:01.19 ID:91hVMV6SO
一方「……」


00001「大丈夫ですか?」

一方「別に怪我した訳じゃねェよ」


00001「そう…ですか」


一方「……なァ」


00001「?」


一方「オマエ、俺の事…恨んでるか?」


00001「? いいえ?」


一方「オマエら以外の妹達を犠牲にした俺をか?」


00001「……恨んでいません」


一方「……ヘッ」


00001「ム、じゃあ恨んでいると言えばいいんですか?」


一方「……」


00001「ミサカは…ミサカだけは……何があろうと」


00001「アナタを……愛しています」


一方「……ハズいンだよ」ゴロン


00001「クスッ…リンゴ、食べますか?」


一方「……食う」



958: 2014/05/29(木) 02:05:10.81 ID:91hVMV6SO
垣根「いや~~氏ぬかと思ったわ」


00002「………」ジー


垣根「カッコつけて自爆仕掛けてスカ食らうとかマジでバカしたわ~」


00002「…」ジー


垣根「ナッハッハッハハ~~………以上です」


00002「……ミサカに何か言う事は?」


垣根「えぇ~と~無茶してごめんなさい」


00002「他には?」ツネリ


垣根「痛っ! 黙っててごめんなさい!!」


00002「他には?」ツネリツネリ

垣根「アウチッ! 自爆なんてしてごめんなさい!」


00002「他には?」


垣根「……ただいま」ギュウ…


00002「…お帰りなさい」ギュ…




959: 2014/05/29(木) 02:10:46.18 ID:91hVMV6SO
削板「……00003号?」


00003「…」ギュウ~


削板「あ、汗臭いぞ?」


00003「フガフガ…ムフ~~」ギュウ~


削板「え? 何があろうと絶対離しませんだって?」


00003「ムゥ!」


削板「……よしよし」


00003「ムにァ~///」


削板「あ……スマン00003号! 至急離れてくれっ!」


00003「モガ? モフムグ~!!」グリグリ!


削板「た、頼むっ! 離れてくれっ! あ…」ムクムク


00003「………ボブッ?!///」ボフンッ!!!


削板「氏にたい……」シクシク…




960: 2014/05/29(木) 02:18:56.43 ID:91hVMV6SO
はい、今回はここまで。

次のスレタイですが…。


>>922できればレスの中から採用するんじゃなくて>>1のセンスが見たいな

>>1にセンスなぞ在りません。


と言う事で今回は1番最初に案を出してもらった>>907さんのスレタイ案をほぼ丸々使わせて頂きます。



963: 2014/05/29(木) 02:32:13.96 ID:91hVMV6SO

引用: 上条「見られたら」垣根「見せ返せ」削板「倍返し」美琴「大覇星祭は?」