1: 2012/02/23(木) 14:29:54.40 ID:8/rEEf5b0
ある日、パトロール中に一人の女の子を見つけた

アンパンマン「君、大丈夫かい?」

黒子「あれ…ここはどこですの…?」

女の子の顔が赤い。もしかしてこの子は熱があるのでは…

アンパンマン「ちょっとごめんね」サッ

女の子の額に手を当てた
やっぱり熱い。どうやら熱があるようだ

アンパンマン「熱があるみたいだね。パン工場で休みなよ」

黒子「パン工場…?そんなことより私は早く帰らないと…」

5: 2012/02/23(木) 14:34:14.22 ID:8/rEEf5b0
立ち上がる女の子。その足取りはなんとも不安定だ

アンパンマン「無理しちゃだめだよ。薬だけでも飲みにおいでよ」

黒子「は、はあ…ありがとうございます…ですの…」ヨロヨロ

アンパンマン「それじゃあ、僕につかまって、」

黒子「はあ…」ガバッ

どんどん体温が上がっている。急いで寝かせないと本当に危ないかもしれない

6: 2012/02/23(木) 14:40:01.95 ID:8/rEEf5b0
アンパンマン「それっ!」ビューン

黒子「(あれ…?この方…飛んでいますの…?それによく見ると少し人間離れした外見をなさってますの…)」

薄れゆく意識の中、黒子は自分を救ってくれたヒーローが何者なのか考えていた


パン工場

アンパンマン「ただいまもどりましたー」ガチャ

ジャム「お帰りアンパンマン。…おや、その子は?」

アンパンマン「森の近くで倒れていたんです。ひどい熱があって…」

ジャム「それは大変だ!急いでベッドにねかせよう!」


8: 2012/02/23(木) 14:46:06.47 ID:8/rEEf5b0
女の子をベッドに寝かした。とにかく今は休ませよう

ジャム「ほら、薬だよ。飲めるかい?」

黒子「ありがとうございますですの…」ゴクゴク

アンパンマン「気にしなくていいから、ここでぐっすりお休み。色々あると思うけど、今は体のことを心配した方がいいよ」

黒子「はい…ですの…」

そうして女の子を寝かせ、一晩がたった

11: 2012/02/23(木) 14:50:47.43 ID:8/rEEf5b0

黒子「ゴホッ…ゴホ…」

バタコ「まだよくならないみたいね」

ジャム「もしかしたら…」

バタコ「何か知っているんですか?」

ジャム「いや、この子の見た目からして、別の世界の子なんじゃないかな~と思ってね」

バタコ「ああ!確かにそうかもしれませんね」

ジャム「だから薬も全く効いてない気がするんだ…」

12: 2012/02/23(木) 14:54:26.18 ID:8/rEEf5b0
黒子「ゴホッ!…おっしゃる通りですわ…」

バタコ「!喋っても平気なの?」

黒子「はい、おかげさまで少し楽になりましたわ。感謝しますですの」

バタコ「そう…」

アンパンマン「ジャムおじさん、あの子の調子はどうですか?」

黒子「あ、あなたは…ゴホッ」

14: 2012/02/23(木) 15:02:24.42 ID:8/rEEf5b0
アンパンマン「大丈夫かい?僕の名前はアンパンマン。こっちがバタコさんであっちがジャムおじさん」

アンパンマン「無理しなくていいからね」

黒子「だ、大丈夫ですの…ゴホッ、……私は白井黒子と申しますですの。昨日は助かりましたですのゴホッ」

アンパンマン「白井黒子さん、おうちに帰ることはできるのかい?」

黒子「はい、昨日よりは楽になりましたので帰ることは多分できますの。ただ…」

アンパンマン「ただ?」

黒子「助けていただいたのでなにかお礼をしないと帰れませんわ」


19: 2012/02/23(木) 15:05:20.00 ID:8/rEEf5b0
アンパンマン「そんな、別に大丈夫だよ」

ジャム「そうだよ。みんなの笑顔がみれれば、私たちはいいんだよ」

バタコ「そうよ、だから気にしないで」

チーズ「アン、アン!」

チーズ、いつの間にいたのだろうか

アンパンマン「うん、まあとりあえず朝ごはんでも食べなよ。」

20: 2012/02/23(木) 15:13:02.96 ID:8/rEEf5b0
黒子「なんていい人たちですの…!いいえ!この恩は絶対にかえして見せますですの!…ゴホゴホッ」

ジャム「ほら、無理はやめなさい。まあそれだけ元気だとすぐ治るかもね~」

バタコ「はい、焼き立てのパンよ」サッ

黒子「いただきますですの…」パク

黒子「おいしい…!私、こんなにおいしいパンを食べるの初めてですの!」

アンパンマン「おいしさの秘密はね…愛情なんだよ」

黒子「愛情?」



21: 2012/02/23(木) 15:16:19.42 ID:8/rEEf5b0
ジャム&バタコ「おいしい~ぱんを~つくろう~♪」

アンパンマン「ああやって愛情をこめて作っているからジャムおじさんのぱんはすごくおいしいんだ」

黒子「…フフッ、なんか…いいですわね…」

こうして場が和んでいる最中に突然、いつものアイツの声が聞こえてきた

バイキンマン「ハーヒフーヘホー!」

22: 2012/02/23(木) 15:20:45.79 ID:8/rEEf5b0
黒子「何事ですの!?ゴホゴホッ」

すぐに外に出ると、バイキンマンがいつものUFOに乗っていた

バイキンマン「アンパンマンー!今日こそお前を倒してやるー!」

まずい、今パン工場を壊されたら白井黒子さんが…

アンパンマン「こっちだーバイキンマン!」ビュー

バイキンマン「むぁてー!」ビューン

24: 2012/02/23(木) 15:26:19.11 ID:8/rEEf5b0
よし、この辺で戦えばパン工場に被害は…
ない、は、ず?

黒子「私も戦いますの!あの敵を倒して借りを返しますですの!」

なんでいるの!?

バイキンマン「ん?なんだお前はー!ええい、これでもくらえー!」

バイキンマンがUFOからいつものアームパンチを白井黒子さんに繰り出す

アンパンマン「あぶない!」

28: 2012/02/23(木) 15:34:47.81 ID:8/rEEf5b0
黒子「(この程度の攻撃…テレポートで…)ゴホッ!ゴホッ!」

黒子「(あ、風邪のせいでうまく計算できない!)」

バキィッ!

黒子「(お姉さまに会えないまま氏んでたまるもんですか!)」

シュンッ


パンチが当たる寸前に僕は白井黒子さんの前に移動し攻撃を受け止めた。
しかし、勢いを完全に止めることはできず白井黒子さんに少しぶつかった。

すると次の瞬間、周りの景色がガラリと変わっていた

29: 2012/02/23(木) 15:39:21.21 ID:8/rEEf5b0
黒子「あ…れ…?」

ジャム「だいじょうぶかーい!」

バタコ「突然いなくなるからびっくりしたわよー」

ジャム「あれ?アンパンマンとバイキンマンは?」

黒子「多分…飛ばしてしまいましたの…」

ジャム「飛ばした?白井黒子さんが?どこに?」

黒子「……学園都市に……ですわ」


32: 2012/02/23(木) 15:45:52.52 ID:8/rEEf5b0
学園都市 なんか適当な街中

アンパンマン「どこだここは!?」

気付いたら異様な場所に僕とバイキンマンはいた
周りには白井黒子さんと似たような体型の人々と多くの建物
間違いなく別の世界に来ていた

キャーナニアレー!?

バイキンマン「おりょ?なんだここは?」

アンパンマン「バイキンマン!なにかしたのかー?」

バイキンマン「お、おれはなにもしてないぞー!」


35: 2012/02/23(木) 15:53:04.75 ID:8/rEEf5b0
バイキンマン「う~ん、基地に連絡もとれない…」ガチャガチャ

アンパンマン「バイキンマン、ここは協力してこの状況をどうにかしよう!」

バイキンマン「ん?クンクン、クンクン……うまそぉな匂いがするなあここは!アンパンマン!俺様は食べ物を探す!」

アンパンマン「え?待て、バイキンマーン!」

バイキンマン「ばいばいきーん!」ビューン

参った…。さすがに一人じゃ心細い状況だ…。
もしもこの周りにいる人たちに襲われたら…

上条「……?なんだあれ?」

38: 2012/02/23(木) 16:04:59.13 ID:8/rEEf5b0
女子高生「きみかわいいねー」

アンパンマン「は、はあそうですか…」

ギャル「てゆーかさっきの何?UFO?」ギャハハー

アンパンマン「ハハハー…」

どうしよう。とりあえず襲われる心配はなさそうだ。
でもあきらかに僕は見た目が違うから目立つなぁ…

上条「おいステイル、あれ何?」

インデックス「すっごくおいしそうな顔なんだよ!」

ステイル「いや、僕はしらないが…神裂、しっているか?」

神裂「いえ、私にもわかりません。何かの撮影とかではないですか?」

39: 2012/02/23(木) 16:12:36.02 ID:8/rEEf5b0
上条「そっかー。困ってるみたいだし助けてやるか」

ステイル「また君はそうやって面倒事に顏をつっこむのかい?」

上条「お前らもう帰るんだろ?気にすんなよ」

インデックス「トウマはいっつもこんなんだよ…」

神裂「それが上条当麻という人間ですからね…」


上条「おーい、アンタ」

アンパンマン「はい?」

41: 2012/02/23(木) 16:21:36.61 ID:8/rEEf5b0
上条「困ってるなら協力するぜ?」

協力?うーん、大丈夫かなぁ?
悪い人には見えないし……よしこの人を信じよう!

アンパンマン「ありがとう。僕、アンパンマン。君は?」

上条「俺は上条当麻。よろしくな(ア、アンパンマン!?変な名前だなー。まあ一方通行も十分変だしなー)」

アンパンマン「実は僕、こことは違う世界から来たんだ」

上条「ち、違う世界!?すまんがこっち来てくれ…」

アンパンマン「うん」

よかったー
いい人そうだー

42: 2012/02/23(木) 16:31:15.76 ID:8/rEEf5b0
アンパンマン「上条当麻くん、すまないね」

上条「え?ああ気にすんなよ………おーいステイルー!」

ははは、まるでさっきの白井黒子さんと僕みたいだ
ん?
そういえば白井黒子さんはここにきていないのか?
やっぱり周りの人たちの体型からしてここが白井黒子さんが住んでいた世界なのかな…?

僕が考え事をしている間に上条当麻くんは仲間の人に話しかけていた

ステイル「異世界から?まあよくある話だな。君が知らないだけで世界にはふしぎなことがまだまだあるんだよ」

上条「そういうもんなのか…」

アンパンマン「あのー上条当麻くん」

上条「どうしたアンパンマン?」

アンパンマン「見た目がみんなと違うからどうしても目立っちゃうんだ…だから、これどうにかならないかな」

ステイル「僕に任せてくれ」

この人大きいなぁ

45: 2012/02/23(木) 16:41:04.15 ID:8/rEEf5b0
大きな人が僕に向かって手を振りながらなにか唱えている

ステイル「…これで大丈夫だ。僕ら以外の人間は、君をみても少年の姿にしか見えないようになった」

アンパンマン「本当ですか?ありがとうございます」

ステイル「ただし、君は異世界の人間だ。この効果がいつまで続くかはわからない。それだけは注意してくれ。…それじゃあそろそろ帰るよ。最後に面白いものが見れてよかったよ」

上条「おう、じゃあな」

インデックス「またレストランに連れて行ってほしいんだよ!」

神裂「ええ、また来ます…それでは」

上条「あいつら、本当にインデックスの様子を見に来ただけだったのか…」

アンパンマン「さよーならーありがとうございましたー」

47: 2012/02/23(木) 16:47:51.61 ID:8/rEEf5b0
上条「じゃ、うちに帰りますかね」

インデックス「私はおなかがすいたんだよ!」

上条「えぇ!お前さっき食ったばっかりじゃねーか!」

アンパンマン「おなかがすいているのかい?それなら…」

正直、顔が欠けてもこの先大丈夫か心配した
しかし、困っている人が目の前にいるなら放っておけない。しかもこの人たちは僕を助けてくれた

アンパンマン「ボクの顔をお食べ」ガポッ

上条「え」

インデックス「うわー!すごーい!ありがとうなんだよ!」パクパク

上条「まじでアンパンなの…?」

50: 2012/02/23(木) 17:05:19.98 ID:8/rEEf5b0
上条「すげぇな…上条さんびっくりですよ…」

アンパンマン「色々ありがとう上条当麻くん。それじゃあぼくはこれで…」

上条「え?何言ってんだよ?アンタも俺ん家来いよ」

アンパンマン「え?」

上条「こんな急に別の世界にきて困ってるんだろ?元の世界に戻る方法一緒にさがそうぜ」

な、なんて優しい人なんだ…

アンパンマン「ありがとう!上条当麻くん!」

上条「トウマでいいよアンパンマン。俺たちの世界では名前は二つに分かれているんだ。あああとくん付けもいいからな」

アンパンマン「はあ、そうなんだ~。わかったよ、トウマ」

さっ、とお互いに手を出して握手をしようとした。が、
トウマが右手を引いて左手を差し出す


51: 2012/02/23(木) 17:05:43.71 ID:8/rEEf5b0
上条「おっと、俺の右手に触れるのはやめたほうがいいかもな」

アンパンマン「どうして?」

上条「俺の右手には異能を打ち消す力があるんだ。この世界の人間でないアンパンマンに触れたらどうなるか…」

アンパンマン「わかった。気を付けるよ」

僕らは左手で握手をした

こうして僕はトウマという心強い仲間を得た


バイキンマン、おとなしくしてるかなぁ…

55: 2012/02/23(木) 17:16:50.69 ID:8/rEEf5b0
上条宅

上条「それにしてもどうしてこっちの世界に飛ばされたんだ?」

まず一番に考えられる原因は黒子さんだろう。あのとき黒子さんに触れてこの世界に来てしまったのだから。
とりあえずトウマは黒子さんを知っているのかな

アンパンマン「それなんだけどトウマ、白井黒子という人間をしっているかい?」

上条「え?それって髪をこう、両側で縛っていてこれぐらいの背で…」

トウマは知っている!
よかった、これであの子のことについて調べられる

アンパンマン「うん。多分あってる。実は僕がこっちの世界に来る一日前、僕らの世界にその子が倒れていたんだ」

57: 2012/02/23(木) 17:23:24.80 ID:8/rEEf5b0
僕は黒子さんにであってからのことをすべて話した。

上条「う~ん、俺だけじゃなんで白井がそっちの世界にいったのかわかんねぇな」

アンパンマン「そうか…」

上条「明日辺り、白井の知り合いに心当たりないか聞きに行くか」

アンパンマン「本当にすまないね」

59: 2012/02/23(木) 17:32:37.60 ID:8/rEEf5b0
翌日

アンパンマン「……」

どういうことだろう。
顔が欠けているわりには体が軽いし体力の減りも見られない。
まあ、なんとか過ごせそうだからよしとしよう

上条「よし、じゃあ行くとするか」

アンパンマン「うん」

上条「インデックス!飯は全部冷蔵庫にあるからなー!」

インデックス「zzz…」

上条「…まあ大丈夫だろ」

こうして黒子さんの知り合いに会いに僕たちは行った

60: 2012/02/23(木) 17:41:02.59 ID:8/rEEf5b0
アンパンマン「それにしても君たちの世界は凄いなあ!あれは?」

僕は建物に付いている大きな画面を指差して言った

上条「ああ、あれはテレビだ。なんとゆーか…まあ色々映すんだよ。ほら、いまやってるのは昨夜起きたニュースだな。ああいうのを映すときもあるしバラエティ番組っていって…」

テレビでは昨夜数々の飲食店が何者かによって荒らされていることを映していた

ニュースキャスター「これが、犯人の姿です。」

アンパンマン「ブッ!」

テレビ画面に映っているのはまぎれもなくバイキンマンだった

69: 2012/02/23(木) 18:07:57.62 ID:8/rEEf5b0
アンパンマン「バイキンマン…!」

上条「ん?あれが一緒にこの世界にきたっていうバイキンマンか?」

アンパンマン「うん」

上条「あいつも探してどうにかしないといけないよなぁ~」

バイキンマン、やっぱり悪さしてるなぁ

72: 2012/02/23(木) 18:18:05.88 ID:8/rEEf5b0
上条「多分ここらへんにあいつがいると思うんだけどなぁ(適当に歩いててもなんかいっつも会うし…)」

アンパンマン「御坂さん…だっけ?」

上条「そうそう、茶髪でヘアピンつけてて……あ、いたわ。おーいビリビリー!」

御坂「ビリビリって呼ぶんじゃな……って誰よこの子」

どうやらこの子が黒子さんの知り合いらしい


76: 2012/02/23(木) 18:26:09.70 ID:8/rEEf5b0
上条「よう、御坂」

御坂「うん、で?」

うん、まだあの大きな人がやってくれた魔法の効果は続いているっぽいな

上条「ああ、実はこいつがな…(えーと、なんて言おう)」

アンパンマン「こんにちは、僕、アンって言います。この前白井黒子っていう人に助けてもらったからお礼をしたくて会いたいんだ」

御坂「アンタ黒子にあったの!?いつ!?」

アンパンマン「おとといです。場所はちょっとよく分からないんです。すみません…」

とりあえず会話をつないでこの人から情報をもらおう

77: 2012/02/23(木) 18:33:46.52 ID:8/rEEf5b0
御坂「おととい?それはあの子が消えたのと同じ日…!」

上条「なあ、よかったら白井がどうやって消えたか教えてくれよ」

御坂「どうやってもなにも…ただいつものようにテレポートしてジャッジメントの仕事に向かっていったの…それっきりよ」

上条「ジャッジメントのほうにはちゃんと行っていたのか?」

御坂「いや、ジャッジメントの友達から黒子を知らないかって聞かれたからジャッジメントにも言ってないと思う…」

アンパンマン「あのー、黒子さんって風邪引いてました?」

御坂「え、ええ、ちょっと風邪気味だなーとは言っていたわ」

80: 2012/02/23(木) 18:44:06.97 ID:8/rEEf5b0
やっぱり風邪はこっちの世界で引いていたものだったんだ

アンパンマン「あのーさっき言っていましたけど、黒子さんってテレポートができるんですか?」

御坂「そうよ」

アンパンマン「風邪をひいていたせいでその力がおかしくなることってあり得ますか?」

御坂「え…どうだろ、でも黒子のように計算が必要な能力者にはもしかしたらあり得るかも」

これで分かったぞ
黒子さんは風邪を引いていて偶然僕らの世界にテレポートした
そして、僕とバイキンマンの戦闘中にテレポートを発動したが失敗し、僕とバイキンマンをこっちの世界にテレポートさせてしまったんだ!

アンパンマン「分かりました。ありがとうございました」

82: 2012/02/23(木) 18:51:57.31 ID:8/rEEf5b0
御坂「ねえ、ちょっとまって」

アンパンマン「はい?……あ!」

御坂「え?」

僕の視界の先にある飲食店。そこに見覚えのあるUFOが

アンパンマン「トウマ、バイキンマンだ!」

上条「何っ!?よし、いくぞ!」

御坂「え?何々?どういうこと?」

僕らの視線の先を見る御坂さん
事態を理解したようで、彼女の能力であろう、放電が起きていた

御坂「あいつはニュースにでてたやつね…」バチバチ

85: 2012/02/23(木) 19:01:14.51 ID:8/rEEf5b0
バイキンマン「う~んうまい!ほら、店が壊されたくなかったらもっと料理もってこ~い!」

アンパンマン「やめるんだバイキンマン!」

バイキンマン「おわっ!でたなーお邪魔虫!」ガチャ,ウィーン

バイキンマンは僕に気づくとすぐにUFOに乗り込んだ

バイキンマン「顔が欠けてるじゃん!今がチャンス!」

しまった忘れてた!体が妙に軽いので顔が欠けていることを忘れてしまった

御坂「待ちなさい」バチバチ

御坂さんが放電しながら言った

御坂「一発で決めてあげる」バチバチ

そういいながら御坂さんはポケットからコインを一枚取り出した

90: 2012/02/23(木) 19:09:24.41 ID:8/rEEf5b0
上条「やっちまえ御坂!」

御坂「君に見せてあげるわ…」バイバチバチ

御坂「これが学園都市LEVEL5の能力…」バチバチバチバチ!

徐々に大きくなる放電
なんだこれ…すごい……

御坂「超電磁砲よ!」ビビバチバチ!

ドゴンッ!

大きな放電とともに御坂さんの指からコインが弾き出された

91: 2012/02/23(木) 19:15:00.68 ID:8/rEEf5b0
コインはバイキンマンめがけて一直線に飛んで行った

バイキンマン「な!?」

ドゴーン!

コインはUFOに命中した
あたりに土煙が舞い上がる

御坂「どんなもんよ!」チチチ

土煙がはれ、徐々にシルエットが見えてきた

御坂「え?」

バイキンマン「ふぅ~びっくりさせやがって!よくも俺様に攻撃したなー?」

上条「おいおい、バイキンマンってやつはどんだけ強いんだよ!?」

バイキンマンのUFOには傷一つなかった

98: 2012/02/23(木) 19:22:52.05 ID:8/rEEf5b0
アンパンマン「二人は逃げて!」

御坂「え、でもアンタみたいな子供に何ができるの!?」

上条「御坂、事情はあとで話すから今はあいつに任せろ!すまんアンパンマン!任したぜ!」

バイキンマン「ハーヒフーヘホー!アンパンマン!どうやら仲間は消えたようだな!」

アンパンマン「バイキンマン!君はもとの世界に戻りたくないのか!?」

バイキンマン「うるさーい!俺様はおいしい食べ物さえ食べられればそれでいい!」

アンパンマン「しょうがない…戦うか…」バッ

僕はバイキンマンめがけて飛んだ

101: 2012/02/23(木) 19:31:26.72 ID:8/rEEf5b0
どうやら思ったとおりだ。この世界は僕たちの世界とは色々と違う

まず、この世界は基本的に重力が弱い。
そのため顔が欠けていても不自由なくうごけた。今もこうして飛んでいるが、スピードが段違いだ

そしてこの世界の材質は僕らの世界の物と比べてはるかに脆い。
昨日からこの世界にきたが、少し油断しただけでいろんなものを壊してしまいそうだった
それとさっきの超電磁砲。この世界なら威力は高いのかもしれないが、僕らの世界にあるものでは傷一つつけられなかった


つまり、バイキンマンを倒せるのは僕しかいないってことだ
せめて顔が欠けてなかったら…

108: 2012/02/23(木) 19:39:06.36 ID:8/rEEf5b0
アンパンマン「アーンパーンチ!」

バイキンマン「ふん!」サッ

ドカーン

バイキンマンもこの世界の物質の脆さと重力の違いに気づいているようだ
周りに何もないかのように建物を破壊しながら動きまわっている

今思えば黒子さんがだるそうにしていたのも、風邪のせいだけでなく、僕らの世界の重力が強すぎたのも原因の一つだったのかもしれない

バイキンマン「くらえ、水鉄砲!」ピュッピュッ

アンパンマン「うあっ」ヒュッ

ドカンドカンドーン

しまった!
水だけはくらうまいと必氏で避けたら建物をいくつも突き破ってしまった

110: 2012/02/23(木) 19:43:22.25 ID:8/rEEf5b0
どうする…

今まともに戦っても勝てない…

かといってバイキンマンが暴れるのを放ってはおけない…

上条「おーいばい菌野郎!」



トウマ!?

115: 2012/02/23(木) 19:52:36.75 ID:8/rEEf5b0
バイキンマン「あっ!お前はさっきお邪魔虫といた…」

上条「お前そんなにうまいもん食いたいのかー?」

御坂「降りてきたら私たちが食べさせてあげてもいいんだけど」

バイキンマン「本当か!?わーい!」

バイキンマンがUFOを下降させていく…
ハッ!もしかして隙を作ってくれているのか!
僕はトウマを見た

上条「(今だ!アンパンマン!)」

トウマの作戦だと気づき、一瞬でバイキンマンの背後に立ち、

アンパンマン「アーンキッーク!」

バイキンマン「ハヒッ?」

ボゴォッ!

118: 2012/02/23(木) 20:00:23.61 ID:8/rEEf5b0
>>113
とにかくダンバインみたいな展開にしたかった

バイキンマン「ばいばいきーん!」

キラーン

バイキンマンをUFOごと蹴り上げ、とりあえずこの場を凌いだ

アンパンマン「ありがとう、トウマ、御坂さん」

上条「いいっていいって。それより、こいつにはすべて話しちまった」

御坂「ふーん、アンタが異世界のにんげ…ってうわ、なんか姿が変わっていくわよ!?」

アンパンマン「効果切れか…。御坂さん、これが僕の本当の姿です」

御坂「きゃー!なにこれ可愛い!さっきのバイキンマンといい、あんたら最高だわ~!」

アンパンマン「ちょ、顔には触らないでね」

120: 2012/02/23(木) 20:09:45.93 ID:8/rEEf5b0
そのころパン工場

ジャム「体の調子は戻ったかい?」

黒子「はい、おかげさまで治りましたですの」

バタコ「じゃあ元の世界にテレポートできるの?」

黒子「それが…多分できませんの。こっちの世界に来たのもあっちの世界に二人を送ったのもすべて風邪を引いていたおかげで偶然できたことですの…」

ジャム「二人を君の世界に送ったのは確実なんだね?」

黒子「それは間違いありませんの!どうやったかはいまいち覚えてないのですが、あのとき確実に学園都市の座標を把握していたのですの!」

ジャム「困ったねえ…それじゃあ黒子さんは帰れないし、アンパンマンとバイキンマンも帰ってこれない…」

黒子「本当、ごめんなさいですの…」


122: 2012/02/23(木) 20:17:44.19 ID:8/rEEf5b0
トントン

ジャム「おや、お客さんだねぇ」

ガチャ

ホラーマン「ホラ~、おじゃましますホラ~」

ドキンちゃん「ドキンちゃんもいまーす!」

ジャム「おや、もしかしてバイキンマンの事で尋ねにきたのかい?」

ドキンちゃん「そうなのよ。バイキンマンにつけてる発信機の信号が消えたから最初は故障かとおもったのよ。でも探してもみつかんないからこうして来たの」

ホラーマン「急に消えるなんて怖いですね~、ホラーですね~」ブルブル

ドキンちゃん「アンタは黙ってなさい」

黒子「な、なんですのあの骸骨…」

125: 2012/02/23(木) 20:25:32.48 ID:8/rEEf5b0
黒子「……と、いうわけですの」

ドキンちゃん「別の世界から!?えーすごーい!」

ホラーマン「わたくし、人間を初めて見ましたですー」ホラァ

黒子「そ、そうですの…(じゃあアンタは何の骨なのよ)」

ジャム「うぉっほん、とりあえずこれからどうしようか考えよう」

バタコ「アンタたちの工場でなんかつくれないの?」

ドキンちゃん「うーん、さすがに他の世界に行くっていうのは…」

127: 2012/02/23(木) 20:33:00.27 ID:8/rEEf5b0
ドキンちゃん「ねーそういえば食パンマン様いないのー?」

ジャム「いやぁ、めったにいないねえー」

ドキンちゃん「ああん、愛しの食パンマン様ー!最近お会いできなくてさみしいわ!」

ホラーマン「(ここにきた本当の目的は食パンマンに会うことだったんじゃないの?ホラ~)」

黒子「はあ…、私も愛しのお姉さまに会いたい………あ!」

ジャム「どうしたんだい?」

黒子「(そういえばあの時、バイキンマンの攻撃が迫ってきたとき、私は確かお姉さまのことを考えていた…)」

アンパンマン『おいしさの秘密はね…愛情なんだよ』

黒子「……わかったですの」

128: 2012/02/23(木) 20:35:59.58 ID:8/rEEf5b0
黒子「愛ですの!」

ジャム「あい?」

バタコ「藍?」

ホラーマン「ほらー」

チーズ「アイ」

ドキンちゃん「愛!?」

黒子「あのときは愛によってテレポートできましたですの!」

131: 2012/02/23(木) 20:42:40.20 ID:8/rEEf5b0
ジャム「とりあえず、君の世界に帰ることはできそうだね」

黒子「はいですの(ああ、それにしても体が重いですの…)」

ドキンちゃん「問題はアンパンマンとバイキンマンをこっちにもどすことよねー」

ホラーマン「そうですねほらー」

黒子「そうですの…むこうからこっちに戻ることができるのかが分からないのですの…」

ドキンちゃん「ねえ、とりあえずいってみない?」

132: 2012/02/23(木) 20:47:37.99 ID:8/rEEf5b0
バタコ「危険よそんなこと」

ドキンちゃん「まーまー、帰ってこれなかったらそのままでいいじゃない。そんなにいやな世界なの?」

黒子「まあ、私が住んでいるところはそんなに…」

ドキンちゃん「それじゃあきまりね!いってらっしゃいホラーマン!」

ホラーマン「えぇっ!?私が行くのですか~ほらー」

ドキンちゃん「だって私には食パンマン様がいるし、バイキンマンにメカニックは必要だし、カビルンルンじゃ頼りないし…」

133: 2012/02/23(木) 20:52:31.56 ID:8/rEEf5b0
ホラーマン「そ、そんなーひどいですードキンちゃん!」

ドキンちゃん「うるさいわねー!なんとかなるわよー!」

ジャム「でもまだ本当にうまく行くかはわからないんだよね?」

黒子「はいですの。試しに何かを送って見ないと…」

ドキンちゃん「ほら!やっぱりあんたの出番よ!」

ホラーマン「ほ、ほらぁ…ひどいほらぁ」

ドキンちゃん「いいから早く骨の一本でも差し出しなさい!」

ホラーマン「ほらっ!?」


136: 2012/02/23(木) 20:58:09.49 ID:8/rEEf5b0
ドキンちゃん「ホラーマンの身体の骨全部に意識があるから、骨の一本が向こうの世界に行ったらうまく行ったかどうか分かるでしょ!」

ホラーマン「おお!さすがドキンちゃんです!」

黒子「へ、へぇ…ですの」

バタコ「なるほどね、それはいい案だわ」

ジャム「ホラーマンくん、頑張ってくれ」

ホラーマン「それでは黒子さん、私の小指の一部です…」

黒子「わ、わかりましたわ、やってみますですの」


140: 2012/02/23(木) 21:07:01.30 ID:8/rEEf5b0
>>137
俺設定だよ

黒子「(お姉さま…お姉さまお姉さま…)」

ヒュン

ホラーマン「ああ!私の骨が消えた!ホラーです!」

ドキンちゃん「いいから早くどうなのか言いなさいよ!」

ホラーマン「ホラー…確かにこの世界ではない気がしますですハイ…」

ドキンちゃん「成功ね!」

バタコ「ジャムおじさん!」

ジャム「なんだい?」

バタコ「私、行ってきますね!」

143: 2012/02/23(木) 21:11:07.93 ID:8/rEEf5b0
ジャム「わたしも行くよ」

バタコ「いいえ、ジャムおじさんは待ってて下さい。明日もパンを作らきゃいけないし」

ジャム「そ、そうだね…うん、任したよ、バタコ!」

バタコ「はい!」

黒子「すぐいくのですの?」

バタコ「ちょっと準備するから待ってて!」

ホラーマン「ほらああ」


146: 2012/02/23(木) 21:17:01.69 ID:8/rEEf5b0
バタコ「一応顔を持っていきますね!」

ジャム「うん」

ドキンちゃん「向こうでバイキンマンが暴れてたらアンパンマンに懲らしめさせてねー」

ホラーマン「ほ、ほらああ、緊張しますねぇ~」ブルブル

黒子「それじゃあ、いきますわよ。私のてを握ってくださいですの」

黒子「ジャムおじさん、短い間でしたけどありがとうございましたですの」

ジャム「うん、黒子さん、元気でね」

黒子「はいですの!」

黒子「(お姉さま、黒子は今、帰りますですの!)」

シュンッ

150: 2012/02/23(木) 21:19:28.78 ID:8/rEEf5b0
ジャム「いったね…」

ドキンちゃん「う、うんそうね…」

ジャム「…」

ドキン「……」

ドキン「……お、おじゃましました…」

ガチャ

バタン

ジャム「…」

152: 2012/02/23(木) 21:28:57.43 ID:8/rEEf5b0
夕方、上条達

上条「顔が欠けていると力が減る?」

アンパンマン「そうなんだ。あと街を壊さないように加減するのも難しくて…」

御坂「正直言って、次元が違ったわよね」

上条「そうだよなぁ。昼間の戦いなんて速すぎて見えなかったしな」

御坂「とりあえずパンをくっつけておいたらいいんじゃないの?」

アンパンマン「多分だめなんだ…ジャムおじさんのパンじゃなきゃ…」

154: 2012/02/23(木) 21:35:10.40 ID:8/rEEf5b0
<ホ、ホラ~

ん?聞き覚えのある声…

ホラーマン「みなさーんどこですかホラー!」

上条「なんだアイツ!?」

御坂「ほ、骨が歩いてる……うぅ…」バタン

上条「お、おい、大丈夫か?」

ホラーマン「あのーすみませーん」

上条「うわわぁ!」バッ

ん?なんだ?なんか今何かが割れるような音が…

159: 2012/02/23(木) 21:41:26.93 ID:8/rEEf5b0
アンパンマン「ホラーマン!」

ホラーマン「ああ、アンパンマンじゃないですかー!テレポートはうまくいったんですねー!」

アンパンマン「どうしたの!?左腕がなくなってるよ!」

ホラーマン「ほらー?えぇ!?いつのまに消えたのですか!?こわいですねぇ、ホラーですねぇ!……ん?あれ?」

上条「もしかしてこいつもアンパンマンの仲間か?」

アンパンマン「いや、正確にはバイキンマンの仲間だけど…」


160: 2012/02/23(木) 21:47:31.43 ID:8/rEEf5b0
ホラーマン「あれ?どうしたことでしょう?左腕だけ元の世界に戻ってます…」

上条「もしかして今俺の右手にアンタの左腕が当たったからか?」

アンパンマン「さっきの何かが割れたような音はトウマの仕業かい?」

上条「ああ、俺の能力が発動したときになる音だ」

アンパンマン「ホラーマン、さっきまで本当に左腕はあったんだよね?」

ホラーマン「はい…この方の手に当たって消えたましたです」

…もしかしたら、トウマの右手に触れれば元の世界に帰れるのか?

164: 2012/02/23(木) 21:52:15.76 ID:8/rEEf5b0
アンパンマン「さっきテレポートがうまくいったって言ってたよね?」

ホラーマン「はい」

上条「(こいつ敵のくせに礼儀正しいな)」

アンパンマン「もしかして黒子さんときたの?」

ホラーマン「はい。私とバタコさんと黒子さんの三人でこっちの世界にきました」

アンパンマン「あっちの世界に戻る方法は?」

ホラーマン「見つかってないですけどドキンちゃんに無理やり行かさせられて…」

なるほど…

165: 2012/02/23(木) 21:57:34.44 ID:8/rEEf5b0
アンパンマン「ほかの二人は?」

ホラーマン「分かりません…ここに来たときには二人はいませんでした…」

アンパンマン「そうか…」

まずはバタコさんを見つけなきゃもとの世界には帰れないな…

アンパンマン「トウマ、聞いてくれ」

上条「おう」

アンパンマン「トウマの右手に触れれば僕たちは元の世界に帰ることができる」

上条「おお!本当か!?」

166: 2012/02/23(木) 22:03:34.36 ID:8/rEEf5b0
アンパンマン「でも、僕らの仲間がもうひとりどこかにいるらしい。まずはその人を見つけなきゃ…」

上条「おう、まかせろ。それで、白井は?」

アンパンマン「黒子さんも帰ってきているらしい。」

上条「おお!となると問題は…」

アンパンマン「うん、バイキンマンだ…」

ホラーマン「バイキンマンがどうかしたんですか~?」

アンパンマン「実はバイキンマン、こっちの世界の料理がおいしいからと言って帰りたがらないんだ

ホラーマン「ホラー、それは困りましたねぇ~(あれ、やけに体が軽い)」

169: 2012/02/23(木) 22:10:03.14 ID:8/rEEf5b0
ホラーマン「なんかこっちの世界に来たとたんにからだが軽くなりましたけど」

アンパンマン「ああ、それは重力の違いだよ。そのせいでバイキンマンも好き放題動き回ってるんだ」


上条「おい、御坂、起きろ」

御坂「う、うん…何?」

上条「白井がこっちの世界に帰ってきているらしいんだ。お前、寮に戻ってみろよ。白井が良にいるかもしれねえ」

御坂「え、黒子が?う、うん、行ってみる!ってきゃー!骸骨!」ビリビリ

ホラーマン「ほらららああああああああいいきもちですねええええ」ビリビリビリビリ

172: 2012/02/23(木) 22:12:50.58 ID:8/rEEf5b0
この後、御坂さんは寮に戻り黒子さんを探すことに

僕らはホラーマンと一緒にトウマの家に戻ることにした

ホラーマンの話によれば、黒井さんは愛の力で戻ってきたとか

やっぱり愛と勇気だよな

黒井さんは分かってる人だ

181: 2012/02/23(木) 22:20:54.97 ID:8/rEEf5b0
その夜、バイキンマン
建設中ビル内部

バイキンマンは、UFOを直していた

バイキンマン「くっそ~アンパンマンめ~」ガチャガチャ

バイキンマン「ん?だれかいるな?」

アンチスキル「ターゲット確認」

バイキンマン「はひ?」

アンチスキル「打て!」

ババババババババババババババ!


183: 2012/02/23(木) 22:26:32.02 ID:8/rEEf5b0
バイキンマン「ひひ!」シュン

バイキンマンは常人の眼では追いつけないほどのスピードで動き、銃弾を避けた

アンチスキル「何!?消えた!?」

アンチスキル「く、どこだ!」

バイキンマン「はひ!」ドガッ!

アンチスキル「ぐおおおおほほおおおっお!」バキバキバキ

アンチスキルの一人は突然背後から殴られ、背骨が砕け散った

バイキンマン「ふ!」

アンチスキル「うわあああ!」グチュ

185: 2012/02/23(木) 22:28:39.51 ID:8/rEEf5b0
バイキンマン「へっ!ほ!」ドガッバキッ

アンチスキルは全滅。当然の結果だ


191: 2012/02/23(木) 22:31:58.79 ID:8/rEEf5b0
バイキンマンは作業に戻った

といっても、修理はすぐに終わり、すぐに暇になった

この時間に飲食店を襲ってもおいしい料理が出てこないことは分かっていた

ゆえに、バイキンマンは暇だった

バイキンマン「そろそろ寝るか…」

193: 2012/02/23(木) 22:39:27.16 ID:8/rEEf5b0
寝ようとしたそのとき、また一人人間がバイキンマンの元に訪れた

一方通行「お前か?飲食店を襲うモンスターてのはァ?」

バイキンマン「また俺様の邪魔をしにきたのか人間が」

一方通行「悪いがおめぇに怨みは無ェんだが任務だからなァ」

バイキンマン「ちょうどいい暇つぶしだ」

一方通行「さっさと氏んでくれねェかなァ!」

196: 2012/02/23(木) 22:45:10.74 ID:8/rEEf5b0
バイキンマン「いくぜ!ハーヒフーヘホー!」ヒュン

一方通行「何ィ!?(思ってた以上に速ェ!)」カチ

一方通行は杖を手ばなし、スイッチを入れた

一方通行「行くぜぇ!」ギュイン

一方通行は自らを加速させてバイキンマンに近づいた

バイキンマン「俺様のスピードについてこれるだと!?」

201: 2012/02/23(木) 22:50:53.70 ID:8/rEEf5b0
一方通行「くたばれ!」ガシィ

バイキンマン「ぐうっ!」

一方通行はバイキンマンの腹をつかんだ

一方通行「氏ね」

ベクトル操作で体内の血液をいじって頃した

つもりだった

バイキンマン「ハヒフゥ…」

一方通行「なッーーー!(効いてねェ!?)」

ギュオンッ!

バイキンマンの拳が一方通行の腹にめり込んだ

206: 2012/02/23(木) 22:59:18.46 ID:8/rEEf5b0
一方通行は壁を突き破り、ビルの外まで吹き飛ばされた

一方通行「ハア…ハア…(あぶねェあぶねェ…)」

バイキンマン「な、なにー!?俺様の攻撃をくらって立っているだと!?」

一方通行「簡単なことだァ。お前に殴られる瞬間に後ろにとんだのさァ!」

バイキンマン「え!?人間って飛べるのかー!?すげー!」

一方通行は説明をしてやることで時間稼ぎをしていた
正直、バッテリーの問題があるので時間稼ぎをしている暇はなかったのだが、さっき自分の攻撃が効かなかったので、次の作戦を考えていた

208: 2012/02/23(木) 23:06:21.77 ID:8/rEEf5b0
一方通行「(スピードでは負けてねェ…隙をついて銃弾を撃ち込むかァ…)」

一方通行「オラァッ!」バサァー

一方通行は地面を蹴って砂を舞い上がらせた

一方通行「(空気のベクトルを操作して砂煙をアイツにぶつけてめくらましだァ!)」

ブワァッ!

砂煙がバイキンマンを襲う


212: 2012/02/23(木) 23:12:46.77 ID:8/rEEf5b0
一方通行「(この隙に距離を縮めて一気にしとめるぜェ)」ギュン


バイキンマンは突然、地面から出てきて一方通行の脚をつかんだ。

バイキンマン「ハッヒフッヘホー!」ボゴーン!

一方通行「なッ!」

この世界の物質は脆い。バイキンマンにとっては地中に潜ることなど、我々が水に潜るような感覚で行うことができるのだ。


218: 2012/02/23(木) 23:19:57.01 ID:8/rEEf5b0

一方通行はすぐさまベクトルを反射に設定した

バイキンマン「こんどは放さないぞー!」ガッシィ

一方通行「なンで離れねェんだよ!」

バイキンマンはこの世界の物ではない
ゆえにこの世界の常識はバイキンマンに通用しなかった

223: 2012/02/23(木) 23:24:57.00 ID:8/rEEf5b0
バイキンマン「おりゃー!」

バイキンマンは一方通行の片脚を持ったままヌンチャクのように振り回した

こんなことをしたら普通は頭に血がいってしまうが、一方通行はベクトル操作によってうまく血液をコントロールして抵抗していた



ドレス。一体どんな技なのか

227: 2012/02/23(木) 23:29:15.20 ID:8/rEEf5b0
バイキンマン「ばいばいきーん!」パッ

一方通行は遥か上空に投げ飛ばされた

一方通行「(なァ!?逃げるチャンスじゃねーかァ!?)」

一方通行は今は勝てないことを悟り、逃げて行った

バイキンマン「ふう。やっと寝れる…」

235: 2012/02/23(木) 23:41:04.50 ID:8/rEEf5b0
翌朝

上条「黒子がいるかどうかいってみるか」

アンパンマン「そうだね…でもどうしよう、もう魔法は効果が切れているから目立っちゃう…」

ホラーマン「そうですね~。昨日の夕方は人通りが少なかったからよかったものの、日中に動くのはちょっと…」

上条「うーん、しょうがない、このカーテンでもかぶって外に出よう!」

アンパンマン「悪いね…」

ホラーマン「しょうがないですね…」

上条「じゃあインデックス、いってくるからなー」

インデックス「zzz…」

242: 2012/02/23(木) 23:48:23.41 ID:8/rEEf5b0
常盤台女子寮前

御坂「お、きたきた」

上条「うい~、お、白井帰ってたんだな」

黒子「アンパンマンさん!すみませんですの!私のせいでこんなことに…」

アンパンマン「いいよいいよ、それよりも風邪、治ったんだね」

黒子「はいですの」

ホラーマン「ホラー、黒子さん、どうして私たちはバラバラになってこっちにきたんでしょう?」

黒子「それが、漠然としか座標が絞れなかったので目標地点よりも誤差がでてしまったのですの」

アンパンマン「じゃあバタコさんは学園都市にはいるんだね?」

黒子「はいですの」

246: 2012/02/23(木) 23:56:04.93 ID:8/rEEf5b0
pppppppp

黒子「おっと、通信ですの」

初春『昨夜連絡をもらった人見つけましたよ場所は…ナンタラカンタラ…』

黒子「グッドタイミングですの初春、こんどケーキでもおごりますわ。じゃ、」

アンパンマン「バタコさん、見つけてくれたのかい?」

黒子「はいですの。急ぎましょう、バイキンマンが昨夜また暴れたという報告も入っていますし…」

ホラーマン「バイキンマン…すんなり帰ってくれますかねぇ…」


253: 2012/02/24(金) 00:06:26.79 ID:5948a7ku0
御坂「じゃあ、行きますかね」

上条「そうだな」

黒子「そうですわね」

アンパンマン「え?みんなついて来るのかい?昨日のバイキンマンを見たでしょ?ここからは人外の戦いなんだ」

上条「なに水くさいこと言ってんだよ」

御坂「私たち仲間でしょ?」

黒子「助けていただいたお礼もまだしていませんですしね」

ホラーマン「ホラッ!」

アンパンマン「みんな…」

上条「ほら、行こうぜ」

258: 2012/02/24(金) 00:11:14.84 ID:5948a7ku0
どっかの街中

黒子「この近辺でバタコさんがみられていますの」

御坂「手分けして探す?」

上条「そうだな、じゃあ…」

ドカーン!

上条「なんだ!?」

バイキンマン「ハッヒフーヘホー!」

アンパンマン「バイキンマン!」

260: 2012/02/24(金) 00:16:39.70 ID:5948a7ku0
黒子「みなさん避難してください!ここは危険です!」

アンパンマン「やめるんだ!バイキンマン!」

バイキンマンはUFOにのってまた飲食店を襲おうとしていた

バイキンマン「ん?だれだ?おまえ?」

ホラーマン「ほら~カーテンかぶってるから気付いてないですよー」

う~ん、もうカーテンとってもいいよね

バサァ

アンパンマン「そこまでだ!バイキンマン!」

パさ…

ホラーマン「ほらー」

263: 2012/02/24(金) 00:23:00.91 ID:5948a7ku0
バイキンマン「また貴様かーお邪魔虫めー!…ホラーマン、なんでお前がいるんだ?」

ホラーマン「ホラー!元の世界に連れて帰るためにきたんですー!」

バイキンマン「もとの世界ぃ?いやだ!俺様はここで一生おいしいものをたべちゃうもんねー!」

上条「あいつ食欲以外ないのかよ…」

アンパンマン「この世界の人に迷惑をかけるんじゃない!帰るんだ!」

バイキンマン「んもぉーうるさいな!俺様おこったぞぉ!!」

ウィーンガチャン

バイキンマンが怒ると、UFOに手足が生え、ロボット形態へと変わった

265: 2012/02/24(金) 00:26:35.53 ID:5948a7ku0
ホラーマン「私はかくれています~!」タタタ

バイキンマン「いくぞぉ!」ブン!

アンパンマン「はぁ!」シュ

バイキンマン「とりゃ!」グワン

アンパンマン「うわっ」シュン

上条「ますいな…アンパンマン、避けることしかできねぇぜ」

アンパンマン「(くそっ!さすがに二日顔の入れ替をしていないから力がでない…)」

266: 2012/02/24(金) 00:30:02.93 ID:5948a7ku0
アンパンマン「みんなはバタコさんを探してくれ!」

みんな「分かった!」

バイキンマン「させるかー!」

アンパンマン「あ!」

バイキンマンのロボットパンチがトウマに迫った。

間に合わないっ…!

268: 2012/02/24(金) 00:34:19.92 ID:5948a7ku0
上条「(いけるか…!?)幻想…」

上条はロボットパンチに向けて右手を突き出していた

上条「頃し!」

その瞬間、何かが割れるような音がしてロボットの片手は消えた

上条「よし!このまま…」

アンパンマン「だめだ!」

バイキンマンは消えたロボットパンチを見て驚いたが、すぐさまアームチェンジをして、水鉄砲に切り替えた

273: 2012/02/24(金) 00:39:15.06 ID:5948a7ku0
あんな巨大で威力の高い水鉄砲を人間がまともにうけたら身体が吹っ飛ぶに違いない!

僕は水鉄砲とトウマの間に割って入った

バイキンマン「くらえ!」ビュー

上条「アンパンマン!」

アンパンマン「ぐわあああ!」

275: 2012/02/24(金) 00:43:43.35 ID:5948a7ku0
バイキンマン「ハッヒフヘホー!やったぞー!顔をぬらした!俺様の勝ちだ!」

上条「大丈夫かアンパンマン!」

アンパンマン「ボクの事はいいから…バタコさんを…」

上条「…まってろ!すぐ見つけてくる!」

バイキンマン「くっくっく…終わりだアンパンマン!」

バイキンマンは足を振り上げ、僕を踏み潰そうとする

一方通行「あぶねェ!」シュン

僕は踏み潰される寸前のところで少年に助けられた

281: 2012/02/24(金) 00:49:58.34 ID:5948a7ku0
一方通行「なんだァ?お前ろくに戦えねェのにこんなところにいんのか?」

アンパンマン「うぅ、ありがとう。顔が濡れて…力が…出ないんだ…」

一方通行「そういうことかァ、俺に任せな」

一方通行はベクトル操作でアンパンマンの頭の中の無駄な水分を出した

一方通行「こんなもんかァ?」

アンパンマン「ありがとう、これでまだ戦える」

一方通行「おいてめぇ!」

バイキンマン「あ、お前昨日の夜の!」

一方通行「昨日の続きだァ」

284: 2012/02/24(金) 00:54:11.04 ID:5948a7ku0
アンパンマン「君はどうして戦うんだい?」

一方通行「なァに、あいつに昨日ちょっとやられただけだ」

アンパンマン「そうなんだ…じゃあ、つよさも分かってるね?」

一方通行「あァ、わかってるぜェ……一人じゃ勝てねェからな、テメーの力を貸せ。だから助けてやったんだ」

アンパンマン「ふふ、いいよ!」

バイキンマン「ごちゃごちゃうるさいぞー!おまえらー!」ドゴーン!

288: 2012/02/24(金) 00:58:51.17 ID:5948a7ku0
アンパンマン「アーンパーンチ!」ドンッ!

バイキンマン「そんな力じゃ俺はたおせねえぜ!」

くっ、やはり昨日より威力が落ちている…

一方通行「オラァ!」ドーン

一方通行「(このロボットにもベクトル操作が通用しねェか…)」

一方通行「おいパン頭ァ!俺はお前のサポートに回る!攻撃はお前がしろォ!」

アンパンマン「わかった!」

292: 2012/02/24(金) 01:03:57.55 ID:5948a7ku0
そのころ上条

上条「はあ…はあ…アンタがバタコさんか?」

バタコ「はいそうですけど…アンパンマンの知り合い?」

上条「あっちでバイキンマンと戦ってるんだ!急いでくれ!アンパンマンはあんたが必要だと言っていたんだ!」

バタコ「はい!」スタタ

バタコ「(やっぱりパンを持ってきて正解だった…待っててねアンパンマン!)」


294: 2012/02/24(金) 01:07:51.65 ID:5948a7ku0
アンパンマン「はあ…はあ…」

一方通行「はあ…(まずいな、もうすぐバッテリーが切れる…)」

バイキンマン「どうしたー?もう動けないのかー?」

アンパンマン「(まだか…バタコさんっ…!)」

バイキンマン「まずはきさまからだー!」

バイキンマンが一方通行に攻撃しようとした瞬間、バイキンマンの視界が急に真っ暗になった

296: 2012/02/24(金) 01:10:53.42 ID:5948a7ku0
バイキンマン「なんだ!?なにも見えないぞ!?」キョロキョロ

御坂「大丈夫アンパンマン!?」

アンパンマン「御坂さん!」

御坂「バタコさんはいまこっちに向かってるらしいからもう少しの辛抱よ」

御坂は砂鉄を操り、バイキンマンのUFOを包んでいた

一方通行「よォオリジナルさんよ」

御坂「げっ!一方通行!」

298: 2012/02/24(金) 01:19:23.34 ID:5948a7ku0
バイキンマン「くっそー前がみえーん!」

ウイーン

ロボットモードからUFOに戻って素早い動きで砂鉄から逃げるバイキンマン

御坂「くそっ!あとすこしでバタコさんがくるっていうのに…」

バイキンマン「わるあがきもこれで終わりだー!」

砂鉄を振り払いながらアンパンマンに迫るバイキンマン

アンパンマン「うぅ…」


バタコ「アンパンマーン!新しい顔よー!」

302: 2012/02/24(金) 01:25:46.09 ID:5948a7ku0
建物の影からパンを投げたバタコ

しかし、軌道上にバイキンマンのUFOのアームハンドが伸びる

バイキンマン「させるかぁー!」

黒子「それはこちらのセリフですわ」シュン

御坂「黒子!」

アンパンマン「黒子さん!」

黒子さんがテレポートで突然現れ、パンをキャッチし、またテレポートをしてアンパンマンの前に現れる

黒子「これを頭にぶつけたらいいんですの?」

アンパンマン「うん、そうだよ」

305: 2012/02/24(金) 01:29:04.54 ID:5948a7ku0
黒子「バイキンマンを倒してくださいまし!」シュッ

黒子はアンパンマンの顔に新しい顔を投げた

バイキンマン「あ、…ああ…あああ!」

キュルルルルルルル!

キラリン♪

テッテレッテ テーンテーンテーン♪

アンパンマン「元気百倍!アンパンマン!」

307: 2012/02/24(金) 01:33:31.50 ID:5948a7ku0
アンパンマン「いくぞバイキンマン!」ビューン

バイキンマン「くっそー!ここまできて引き下がれるかー!」

アンパンマン「アーーン…」ギュイーン

僕は渾身の一撃を込めてバイキンマンに近づいていく

バイキンマン「うわあああああああ」

みんなでつないだ一撃だ!

アンパンマン「パーーーーーーンチ!!!!!!!!!」ドゴーンッッッ!!

311: 2012/02/24(金) 01:38:47.02 ID:5948a7ku0
バイキンマンはUFOから落ち勢いよく吹っ飛んでいく

そして吹っ飛んでいる先に一人の少年がいた

少年はバタコを全速力で探し、見つけ、そこで休んでいた

その少年の名は

アンパンマン「トウマーーーーーーー!!」

上条「これで終わりだ!幻想…」

バイキンマン「うわああああああああ」ビューン

上条「頃し!!」

ゴッ!!

何かが割れるような音がした

312: 2012/02/24(金) 01:40:04.93 ID:5948a7ku0
バイキンマン「ば、ばいばいきん…」

それが、彼の最後の言葉だった…

315: 2012/02/24(金) 01:44:01.71 ID:5948a7ku0
ホラーマン「お、全部終わりましたねーよかったですねー」

上条「このUFOも向こうの世界に戻したし、あとはお前らを返すだけだな」

アンパンマン「そうだね…あれ?あおの白い髪の少年は?」

御坂「ああ、アイツならさっきいつのまにか消えてたわよ」

アンパンマン「そっか…あのこにもお礼がしたかったんだけど…」

317: 2012/02/24(金) 01:46:58.91 ID:5948a7ku0
上条「お礼?いいよいいよ」

アンパンマン「いや、ぜひ受け取ってくれ」ガポ

僕は顔の一部を取った

アンパンマン「ボクの顔だ。おいしいよ」

上条「ああ、ありがとなアンパンマン」

僕は人数分顔を取った

バタコ「じゃあ、そろそろ帰りましょうか」

320: 2012/02/24(金) 01:49:34.29 ID:5948a7ku0
バタコ「それじゃあ私たちを返してくれるかしら」

ホラーマン「そうですね~めいわくかけましたからね~そろそろ帰りましょうかねー」

上条「おう、じゃあな」

バタコさんとホラーマンは先に向こうの世界に帰った

上条「じゃ、アンパンマン…」

黒子「待って下さい!」

323: 2012/02/24(金) 01:55:53.24 ID:5948a7ku0
黒子「アンパンマンさん…私、結局なにも礼をすることが出ませんでしたわ…最後まであなたに頼りっきりで…」

アンパンマン「なに言っているんだい?最後は黒子さんがいたから勝てたんだよ?それにお礼はもうもらったよ」

黒子「え?」

アンパンマン「君たちの仲間さ。仲間が増えたことで僕はまた、戦うことができるんだ。だから、お礼はもうもらったよ」

黒子「アンパンマンさん…」

アンパンマン「それに君のように心のきれいな素敵な人に出会えた。これだけもらえばぼくはもう何もいらないよ」

アンパンマン「さようなら、黒子さん」

黒子「は、はいでずの…」ズビ

アンパンマン「ああ、泣かないでよ」

326: 2012/02/24(金) 02:01:02.35 ID:5948a7ku0
アンパンマン「それじゃあトウマ…お願いしようかな」

上条「ああ…」

アンパンマン「御坂さんもありがとう、ばいばい」

御坂「…、ばいばい…」

上条「アンパンマン、ありがとな、じゃあ」

トウマはそう言って右手を差し出してきた

上条「さいごは握手でお別れしようぜ…仲間のあかしだ」

アンパンマン「トウマ…うん」

そして僕はトウマの右手を握った

直後、何かが割れるような音がした


330: 2012/02/24(金) 02:06:40.75 ID:5948a7ku0
上条「アンパンマン…お前のことは忘れないぜ…」



僕は戦う。敵がいる限り。
たとえどんなに苦しくなろうが仲間がいる限り僕は戦える。
ただ、これだけは伝えたい
この春休みに一歩成長して欲しい
そしてワンランク上の人間になってほしい
見えない運命の分かれ道は今
君の目の前にあるんだ



331: 2012/02/24(金) 02:08:22.75 ID:5948a7ku0
アンパンマン「どっせい!!上段正拳!!」

337: 2012/02/24(金) 02:12:49.25 ID:5948a7ku0
みんなよく読んでくれたね
ありがとな
真面目に初めて書いたから疲れたわ

引用: アンパンマン「学園都市…?」