1: 2012/02/29(水) 01:37:17.30 ID:yBB7cdQQ0
 つうがくろ


やすな「ソーニャちゃーん! おはよー!」ガバッ

ソーニャ「うおわっ!」

やすな「13時間ぶりー♪」スリスリ

ソーニャ「ば、バカ、何すんだ! やめろ!」

やすな「ちゅっ」

ソーニャ「」

やすな「えへへ///」

ソーニャ「――――ッ!!」バッ

やすな「ひゃあ」ドテ

ソーニャ「あああ朝から変なことすんなっ!!」

 タッタッタ.....


やすな「ソ、ソーニャちゃん待ってー!」

2: 2012/02/29(水) 01:38:32.37 ID:yBB7cdQQ0
やすな「はぁはぁ……追いついた……」

ソーニャ「……」

やすな「お、怒ってる? 謝るから許して……」

ソーニャ「……ない」

やすな「え?」

ソーニャ「お、怒ってない」

やすな「ホント!?」

ソーニャ「……怒ってないが、あんまりああいうことはするなと言っただろ」

やすな「う……ご、ごめんなさい……」シュン

ソーニャ「あ、いや、分かればいいんだ、分かれば」

やすな「そう? えへへ、ありがとソーニャちゃん♪」ピトッ

ソーニャ「ひい!?///」

4: 2012/02/29(水) 01:40:13.68 ID:yBB7cdQQ0
やすな「……くっつくのもだめ?」

ソーニャ「え、ええと、あの、その、あの///」

やすな「な~んちゃって、ソーニャちゃん困っちゃうよね、ごめんね」パッ

ソーニャ「あ……」

やすな「いつも通り手つないでいこっか」

ソーニャ「そ、そうだな」

やすな「うん♪」ギュ

ソーニャ「……///」ドキドキ

6: 2012/02/29(水) 01:41:53.06 ID:yBB7cdQQ0
 がっこう


ソーニャ「すまん、ちょっと用事だ」

やすな「ま、まさかお仕事!?」

ソーニャ「違うって……行ってくる」

やすな「いってらっしゃーい」

9: 2012/02/29(水) 01:44:13.78 ID:yBB7cdQQ0

 …
 ……


ソーニャ「あぎり、あぎり」

あぎり「はい~」

ソーニャ「ちょっと相談があるんだが……」

あぎり「相談~? めずらしいですね~」

ソーニャ「お前くらいしか相手が思いつかなくて……いいか?」

あぎり「私でよければ、相談に乗りますよ~」

ソーニャ「じ、実は……や、やすなのことで悩んでて」

あぎり「はあ」

ソーニャ「その……あいつ、ああいう性格だから、最近接触過剰というか、やたらくっついたりしてきて」

あぎり「はあ」

ソーニャ「キ……キス……とかも、一日に何回も、ねだってきて……そ、それが嫌ってわけじゃないんだけど///」

あぎり「はあ」

11: 2012/02/29(水) 01:46:10.96 ID:yBB7cdQQ0
ソーニャ「わ、私って、そういうのあんまり慣れてなくて、どう反応したらいいか分からなくて……」

あぎり「はあ」

ソーニャ「今までだったら『下らない』って一蹴してたけど、もう前みたいな関係じゃないし、あいつが可哀想だし……」

あぎり「はあ」

ソーニャ「ちゃんと応えてやりたいんだけど、あいつが近くにいるとドキドキして、どうしたいのかとか、どうすればいいとか考えられなくなっちゃって……そもそも知識も経験も無いから本当に分からなくて……///」

あぎり「はあ」

ソーニャ「苦し紛れに『必要以上にべたべたするな』って言ったら、あいつ素直に聞き入れてさ……押したら10倍にして押し返してくるような奴なのに『ソーニャちゃんの言うことなら』って……」

あぎり「はあ」

ソーニャ「私、あいつにそんな風に気遣われたのって初めてで……ひょっとしてあいつも悩んでたのかな、私があいつに応えてやれてなかったから」

あぎり「はあ」

ソーニャ「もしそうだったら本当に情けない……自分の気持ち決めたはずなのにこうしてウジウジしてるなんて」

あぎり「はあ」

13: 2012/02/29(水) 01:47:34.05 ID:yBB7cdQQ0
ソーニャ「でも、互いに節度を守って接するっていうのも大事かもしれないと思ってるんだ」

あぎり「はあ」

ソーニャ「あいつの要求に際限なく応えてたら、それこそ朝から晩までずっと一緒にいて……その、いろいろ……してさ」

あぎり「はあ」

ソーニャ「別に苦痛とは思わないし、むしろそうしたいって気持ちの方が強いけど……でもそういうことしてたら、絶対癖になるだろ?」

あぎり「はあ」

ソーニャ「最近気づいたんだ。私いつもよりボーっとしてる時間増えたなって。それでそのとき何考えてるかっていったら、あ、あいつのこと考えてるんだよ///」

あぎり「はあ」

ソーニャ「自分でもびっくりして信じられなかったけど……私って自分で思ってる以上にあいつのことが……す、好き……みたいなんだよ///」

あぎり「はあ」

ソーニャ「だからこれ以上あいつのこと好きになったら、もう何も手に付かなくなりそうで怖くて……」

あぎり「はあ」

ソーニャ「それで……お前はどう思う?」

あぎり「あっ、すみません。よく聞いてませんでした~」

17: 2012/02/29(水) 01:51:08.94 ID:yBB7cdQQ0
ソーニャ「わ、私は真面目に相談してるんだぞ!」

あぎり「冗談ですよ~。う~ん、そうですねぇ」

ソーニャ「……」

あぎり「答えは、ソーニャの心の中にありますよ~」

ソーニャ「私の……心の中……?」

あぎり「はい~」

ソーニャ「……そうか、分かった。もう一度自分の心と向き合ってじっくり考えてみるよ」

あぎり「頑張ってください~」

ソーニャ「ありがとう、あぎり。お前に相談してよかった」

あぎり「いえいえ~」

ソーニャ「それじゃあな」




あぎり「忍法、あいまいな言葉で勝手に納得させるの術~」

21: 2012/02/29(水) 01:52:55.50 ID:yBB7cdQQ0
 べつのひ


やすな「あ、私ちょっと用事あるから」

ソーニャ「そうか」

やすな「あれ、浮気じゃないのーとか焼きもち焼いてくれないの?」

ソーニャ「だ、誰が……」

やすな「まあ浮気なんて絶対しないから安心してよ! じゃ行ってくるねー」

23: 2012/02/29(水) 01:54:52.39 ID:yBB7cdQQ0

 …
 ……


やすな「あぎりさーん」

あぎり「はい~」

やすな「あの、少し相談したいことがあって……」

あぎり「そうですか~。私でよければ~」

やすな「あ、ありがとうございます! こんなこと話せるのあぎりさんくらいしかいなくて……」

あぎり「では、どういったご用件で~?」

やすな「実は……ソーニャちゃんのことなんですけど……」

あぎり「はあ」

やすな「私、こういう性格だから、ソーニャちゃんといるのが楽しくていつもくっついてベタベタしてたんですけど……」

あぎり「はあ」

やすな「キ……キス……とかも、一日に何回も、ねだっちゃって……ソーニャちゃん、恥ずかしがっても何だかんだでしてくれて///」

あぎり「はあ」

25: 2012/02/29(水) 01:57:23.43 ID:yBB7cdQQ0
やすな「ソーニャちゃんってあんまりそういうの慣れてないみたいでいつもどぎまぎしてて……あ、でもそういうソーニャちゃんもすごい可愛いんですよ///」

あぎり「はあ」

やすな「えーとそれで、今までだったら私がソーニャちゃんにぶたれて終わりだったんですけど、もう前みたいな関係じゃないし、ソーニャちゃんも一生懸命私のこと満足させようとしてくれて……」

あぎり「はあ」

やすな「でもソーニャちゃんって照れ屋さんだから、私が近づいたり触ったりするとすぐ真っ赤になっちゃってすごく困らせちゃって……」

あぎり「はあ」

やすな「そんな感じで今まで私が好き勝手にちょっかい出し過ぎてたせいだと思うんですけど、この間、ソーニャちゃんに『必要以上にべたべたするな』って言われちゃって……」

あぎり「はあ」

やすな「ソーニャちゃんが困ってるの分かってたのに、自分が構って欲しいってことばっかり優先したせいで……本当は私が自重しなきゃいけなかったのに、ソーニャちゃんにそう言わせちゃったのが情けなくて……」

あぎり「はあ」

やすな「私の気持ちソーニャちゃんが受け入れてくれたのが嬉しくて、ちょっと浮かれてたんだと思います」

あぎり「はあ」

26: 2012/02/29(水) 02:00:10.25 ID:yBB7cdQQ0
やすな「やっぱり、お互い節度を守って接するっていうのは大事なことですよね」

あぎり「はあ」

やすな「私がやりたい放題やってたら、きっと朝から晩までずっとソーニャちゃんのこと一人占めして……その、いろいろ……させちゃうし」

あぎり「はあ」

やすな「ソーニャちゃん優しいから嫌がっても一緒にいてくれると思うんですけど、でもそういうことしてたらそのうち癖になっちゃうと思うんです」

あぎり「はあ」

やすな「最近気づいたんですけど、私いつもよりボーっとしてる時間増えたんです。それでそのとき何考えてるかっていったら、ソ、ソーニャちゃんのこと考えてるんですよ///」

あぎり「はあ」

やすな「つ、付き合う前でも暇なときは自然とソーニャちゃんに会いたいなーとか思うことあったんですけど、この頃ちょっとしたことでもすぐ頭の中がソーニャちゃんになっちゃって///」

あぎり「はあ」

やすな「だからこれ以上ソーニャちゃんのこと好きになったら、もう何も手に付かなくなりそうで怖くて……」

あぎり「はあ」

やすな「それで……あぎりさんはどう思います?」

あぎり「あっ、すみません。よく聞いてませんでした~」

28: 2012/02/29(水) 02:02:03.69 ID:yBB7cdQQ0
やすな「ええっ!? 私は真面目に相談してるのにー!」

あぎり「冗談ですよ~。う~ん、そうですねぇ」

やすな「……」

あぎり「答えは、やすなさんの心の中にありますよ~」

やすな「え……ちょっと意味が分からないです」

あぎり「そうですか~?」

やすな「はい! もう少し具体的にお願いします!」

あぎり「う~ん……では、様子を見るというのはどうでしょう~」

やすな「様子を?」

あぎり「はい~。もしかすると、向こうから何かアプローチがあるかも~」

やすな「そうですね、カホーは寝て待てって言いますしね! ありがとうございます!」

あぎり「いえいえ~」

やすな「じゃあまたー!」

あぎり「頑張ってください~」

29: 2012/02/29(水) 02:06:06.78 ID:yBB7cdQQ0
あぎり「……」


あぎり「……」


あぎり「……はあ」


あぎり「今日もいいお天気ですね~」

30: 2012/02/29(水) 02:07:14.40 ID:yBB7cdQQ0
 べつのひ


ソーニャ「やすな、ちょっと一緒に来てくれ」

やすな「ん? なになに?」

ソーニャ「ええと、その、なんだ……とりあえず来てくれ」

やすな「?」

31: 2012/02/29(水) 02:10:38.54 ID:yBB7cdQQ0
 こうしゃうら


やすな「なになにー!? 面白いものでもあるの!?」キョロキョロ

ソーニャ「……」

やすな「ソーニャちゃーん」

ソーニャ「えっ!? あ、ああ……いや、何でもない、すまん」

やすな「それで、ここに来て何するの?」

ソーニャ「え、えっと、あの」モジモジ

やすな(あれ……ソーニャちゃん照れてる?)

ソーニャ「は……話したい……ことが……///」

やすな(か……か……か……!)ウズウズ

やすな「かわいいいいいいいいいいいいっ!!」ガバッ

ソーニャ「ひっ!?」

32: 2012/02/29(水) 02:12:46.39 ID:yBB7cdQQ0
やすな「照れてるソーニャちゃんかわいいー! 顔真っ赤かわいいー!」ギュー

ソーニャ「!?!?!?///」

やすな「……はっ! つい反射的に抱きついてしまった!」ギュー

ソーニャ(ややややすなのかかかからだががががががが///)

やすな「ご、ごめんね、学校でこういうのはダメってソーニャちゃんに言われたのに」パッ

ソーニャ「あ……」

やすな「あはは、私我慢弱いの直さないとソーニャちゃんに嫌われちゃうね」

ソーニャ「!」


ソーニャ「や……やすなっ!!!」ギュウ

やすな「ひゃあ!?」

ソーニャ「きっ、嫌ったりなんて絶対しない!」

やすな(そそそソーニャちゃんの方から抱きつかれた!?///)

33: 2012/02/29(水) 02:14:09.11 ID:yBB7cdQQ0
ソーニャ「あ、あの、二人きりで話したいことがあったから、校舎裏まで来てもらったんだ」

やすな「う、うん」

ソーニャ「やすなは、こうやって抱き合ったりするの……好きだよな」

やすな「……うん」

ソーニャ「私、お前と触れ合うのが恥ずかしいからって、お前のこと無闇に遠ざけてた……すまん」

ソーニャ「こうして、お互いの体温を感じられる距離にいる時間が、私も大好きだ」

やすな「鬱陶しいとか、思わない……?」

ソーニャ「ああ。絶対に思わない。今まで我慢させてごめん」

やすな「ううん、いいよ。ソーニャちゃんは素直になれない性格だってこと、ずっと前から知ってるし」

ソーニャ「……ありがとな」

やすな「うん」

35: 2012/02/29(水) 02:15:51.80 ID:yBB7cdQQ0
ソーニャ「お前はいつも、私の傍にいてくれた。私の話し相手になって、遊び相手になって、いつも私と触れ合おうとしてくれた」

ソーニャ「一人でいようとしていた私を、日のあたる場所に連れ出してくれた」

ソーニャ「だから今度は、私がお前の手を引いていきたい」

ソーニャ「お前の恋人として、幸せな場所へ導いていけるようになりたい」

ソーニャ「お前が私に、そうしてくれたように」

やすな「……私、もう十分すぎるくらい、幸せだよ」

ソーニャ「そうか?」

やすな「うんっ」

ソーニャ「じゃあ、今からもっと幸せにしてやる」

やすな「もっと……?」

ソーニャ「目、閉じててくれ」

やすな「!」

36: 2012/02/29(水) 02:17:51.15 ID:yBB7cdQQ0
やすな「ソーニャちゃん……」

ソーニャ「……」

やすな「………………キザすぎて似合わないw」

ソーニャ「う、うるせえ!!///」

やすな「えへへ、でもそういうところも好きだから!」

ソーニャ「……///」カァー

やすな「じゃ、目閉じるね」

ソーニャ「……」

やすな「……」

ソーニャ(いつもお前からもらってばかりで、私からしてあげたことなんてなかった)

やすな「……」

ソーニャ(だから……これが、私の心構えの、第一歩)スッ


 ちゅっ

37: 2012/02/29(水) 02:20:17.11 ID:yBB7cdQQ0
没キャラ「うおおおおおおおおおおおおお!!」ドドドド

没キャラ「オッスオラ没キャラ! 今日こそやすなとソーニャを倒して、主役の座を奪い取って見せる!」

没キャラ「待ってろ! やすな、ソーニャー!!」ドドドド....

39: 2012/02/29(水) 02:22:19.75 ID:yBB7cdQQ0

やすな 「……」
ソーニャ「……」




ソーニャ「……ぷはっ」

やすな「……」

ソーニャ「え……っと……///」

やすな「……」ギュ

ソーニャ「や、やすな?」

やすな「……」ギュー

ソーニャ「あの」

やすな「……」ギュッギュ

ソーニャ「だ、黙るなよお」


やすな(やっぱり大好き、ソーニャちゃん)

40: 2012/02/29(水) 02:25:36.73 ID:yBB7cdQQ0
没キャラ「やすニャレーダーに反応アリ! そこかああああああああ!!」

没キャラ「見つけたぞ、やすな、ソーニャ!! さあ主役の座をかけて私……と……」


やすな 「」ギュー
ソーニャ「」


没キャラ「勝……負……?」


やすな 「……」ギュー

ソーニャ「……」

没キャラ「……」

ソーニャ「……」

没キャラ「……」


ソーニャ「 見 た な 」

没キャラ「ひいっ!」

42: 2012/02/29(水) 02:31:53.75 ID:yBB7cdQQ0
没キャラ「アレ ワタシハ ナンデ コンナトコロニ イルンダロウ」

没キャラ「ハヤクカエッテ タタミノメヲ カゾエルシゴトヲ シナケレバ」

没キャラ「アハハ アハハ アハハハハ」



やすな「あの人大丈夫……?」

ソーニャ「1日も経てば元に戻る。今日の記憶以外はな」

やすな「そっか。ところでソーニャちゃん」

ソーニャ「何だ?」

やすな「大好き!」

ソーニャ「なっ……い、いきなり、どうした///」

やすな「何となく言いたかったの」

ソーニャ「わ、私も……」ゴニョゴニョ

やすな「ソーニャちゃん、聞こえない」

43: 2012/02/29(水) 02:36:04.35 ID:yBB7cdQQ0
ソーニャ「わ、わ、私もっ! す、す、す、好き……だ……///」

やすな「うん、私も大好き!」

ソーニャ「わ……私も好きだぞ!」

やすな「好きって言ってくれるソーニャちゃん大好き!」

ソーニャ「私も……」


 ダイスキ! ダイスキ! ダイスキ! .....



あぎり「うふふふ~」

あぎり「二人とも、いいですね~」

あぎり「……あ、終わりです~」



 終

45: 2012/02/29(水) 02:39:49.75 ID:7uWfk7J3O

引用: あぎり「私に相談ですか~?」