57: 2021/06/19(土) 11:17:09.84 ID:70wswz3V0


マツコの知らない世界 マツコの知らないりんごアイドルの世界

なぜ、マツコ・デラックスは言いたい放題でも人に好かれるのか?


58: 2021/06/19(土) 11:17:49.23 ID:70wswz3V0
木下ひなた「マツコさん、今日はよろしくお願いしますねぇ」

辻野あかり「お願いしますんご」

マツコ「んご!? 語尾が、んご!? またすごいの寄越したわね。シンデレラガールズ」

工藤忍「よろしくお願いします。マツコさん」

マツコ「今日はここ、3人はみんなご実家がりんご農家なの?」

ひなた「あたしとあかりさんは、そうだねぇ」

マツコ「あれ? 忍ちゃんは? 違うの?」

忍「はい。そうなんですけど、あかりちゃんのサポートも兼ねて、そして青森出身のアイドルとして本日は」

マツコ「あ、青森ね。やっぱり生産量が1番多いんでしょ? 青森」

忍「そうです」

マツコ「それであかりちゃん、ご出身は?」

あかり「私は山形出身で」

マツコ「山形……って、生産量どのぐらいなの?」

59: 2021/06/19(土) 11:18:32.87 ID:70wswz3V0
あかり「全国で4位ですんご」

マツコ「4位……なんか微妙よね」

ひなた「そんなことないよう。あたしは北海道の出身だけどねぇ、生産量は全国8位だからねぇ」

マツコ「あ、北海道そんな感じ?」

ひなた「だけど、北海道はりんごの品種が多いんだべさ。うちの農園でも8種類ぐらい作ってるからねぇ」

マツコ「そんなに? そうか、北海道は種類で勝負か。あかりちゃん家は? 何種類?」

あかり「うちは『ふじ』だけですんご」

マツコ「まあそこは、色々よね。それで農園の娘がどうしてアイドルに?」

ひなた「あたしはねぇ、農園の手伝いをしながら歌っていたら、社長さんがたまたま通りかかってねぇ。てぃんときた、今からプロデューサーを呼ぶから……って」

マツコ「なんか夢のある話よね。家の手伝いをしながら好きな歌っていたらプロに認められて、ってことよね」

ひなた「そうだねぇ。都会に来るのが不安もあったけど、アイドルになって良かったべさ」

60: 2021/06/19(土) 11:19:30.20 ID:70wswz3V0
マツコ「才能あったのね。あかりちゃんは? どういう経緯でアイドルに?」

あかり「私もスカウトですんご」

マツコ「へえ。やっぱり実家のお手伝いをしてて?」

あかり「いえ、学校からの帰り道、プロデューサーさんにスカウトされたんですけど」

マツコ「待て。シンデレラガールズのプロデューサーって……」

あかり「あそこにいるんご」

マツコ「お前か! またお前か!! ほんとあっちこっちでアイドルをスカウトしてくんな、お前は!!!」

モバP「www」

61: 2021/06/19(土) 11:20:06.63 ID:70wswz3V0
あかり「でも私もその時は本気にしてなくて、名刺だけ受け取って帰って。で、夕食の時に両親に話したら怒られたんご」

マツコ「怒られた……って、なんで? ふらふら付いてって怒られたんなら、そりゃ親としてはわかるけど」

あかり「なんだぐにやりますって言わねがったんだ、って」

マツコ「? なんて?」

あかり「あ、なんですぐにやりますって言わなかったんだ、ってすごい怒られて」

マツコ「やって欲しいんだ、ご両親は」

あかり「おめ、おいかわ牧場の雫ちゃんて知っとるか、あそこは雫ちゃん効果ですごい業績上げてんだぞ! って……」

マツコ「あー及川雫ちゃんか。あそこの実家は酪農だっけか。そんな業績上がってんだ。そっか、自分とこもってことなのね」

あかり「んで、私が名刺はもらったって言ったら、即そこに電話して」

マツコ「早いわねwww」

62: 2021/06/19(土) 11:20:38.77 ID:70wswz3V0
あかり「プロデューサーさんもすぐに来てくれて、そしたらうちの両親が『煮るなり焼くなり好きにして構いませんから、ウチの農園を! 農園をよろしくお願いします!!』って頭を下げて」

マツコ「もうそれ身売りよね。現代のあゞ野麦峠だ。けっこうハードな環境でアイドルになったんだ。ちなみに、忍ちゃんは?」

忍「私はもともとアイドルに憧れてて……標準語をラジオで必氏で覚えて、ファッション雑誌とかで研究して。でも、両親に反対されまして」

マツコ「あかりちゃんと真逆か。それでどうやって説得したの? ご両親を」

忍「実は、家出同然に上京してきまして……」

マツコ「えー!?」

忍「それでオーディション受けてその事を決意のつもりで話したら、プロデューサーさんが『今すぐご両親に電話をなさい』って」

マツコ「あ、そういう常識はあんのね。あの男」

忍「それで電話口でプロデューサーが『私が責任を持ってアイドルにいたしますから』って言ってくれて」

マツコ「嬉しかったでしょ?」

63: 2021/06/19(土) 11:21:57.32 ID:70wswz3V0
忍「ちょっとですね、上京するに際していい気になってる自分もいたんですよ。でも実際、東京とかみんなオシャレで。ちょっと心配になってとところでそう言ってもらえて……なんて言うんですか、初めて認めてもらえたっていう」

マツコ「はあ……なんかごめん、身売りよりこっちの方がハードな気がしてきた」

あかり「んご!?」

忍「あ、でも今日は私は、あかりちゃんのサポートですから」

マツコ「あかりちゃんも、ご両親にプロデューサーが何か言ってた? アイツが家によばれた時」

あかり「辻野りんご園は私がどんなことをしても有名にいたしますから、って言ってましたね」

マツコ「忍ちゃんのときと似てるけど全然違うこと言ってるわねw ところで、なにかないの? りんごアイドルらしいりんご知識とか」

ひなた「りんごはエチレンガスを出しているから、冷蔵庫に入れる時は注意が必要なんだけどねぇ」

マツコ「バナナとかが早く熟れるんだっけ?」

ひなた「マツコさんよく知ってるねぇ。バナナやキウイを冷蔵庫に一緒に入れると、あっという間に熟れたり腐っちゃうから要注意だねぇ」

マツコ「私もそれで、キウイを腐らせちゃったことあるわ」

64: 2021/06/19(土) 11:23:10.11 ID:70wswz3V0
ひなた「でもジャガイモは逆に、芽が出るのを遅くする作用があるから、こっちはオススメだよぉ」

マツコ「なるほど。あかりちゃんはないの? こういうりんご知識」

あかり「え、えっと……山形りんごアイドルとしてな、なにか……そ、そうですんご! 焼肉のタレって、りんごがたくさん入ってるんですよ。調べてみると、多くのタレの30%前後の成分が、なんとりんご」

マツコ「へえ、そうなんだ」

忍「中でもオススメしたいのがこれ、青森のスタミナ源たれ!!!」

あかり「んご!?」

マツコ「聞いたことある。青森のソウル調味料よね」

忍「はい! 焼き肉だけじゃなく、なんにでも合いますし、こうしてホカホカご飯にかけただけでも……」

マツコ「美味しい! モリモリ食べられちゃう!」

あかり「あ、あの……忍ちゃん」

忍「え?」

65: 2021/06/19(土) 11:23:58.52 ID:70wswz3V0
あかり「や、山形のアピールも……お願いしたいんご」

忍「あ、ごめんね!」

マツコ「美味しーい! ところでひなたちゃん、やっぱり農園の手伝いとかするんでしょ?」

ひなた「もちろんだべさ。でも農園の仕事は、ゆるくないからねぇ。休みなんてないし」

マツコ「樹が相手というか、お世話していかないとだもんね。あかりちゃんもそう?」

あかり「私も手伝いはしますけど、どっちかというと両親が主にやってまして」

マツコ「そうなんだ」

あかり「よく努力が大切とか言いますけど、努力してもしょうがないって思うんですよね」

マツコ「え?」

あかり「努力しても、台風とかそういう災害で農園はいっぺんに駄目になってしまうから、努力ではどうしようもないものってあるんご」

マツコ「うーん。経験のないあたしなんかが口出すべき問題じゃないんだろうけど、そういうものなのかしらね」

66: 2021/06/19(土) 11:24:30.82 ID:70wswz3V0
ひなた「でもりんごの樹も、丹精こめたらちゃあんと応えてくれるし、かわいくなったくるもんだべさ」

マツコ「かわいくなるんだ?」

ひなた「おんなじように見える樹でもねぇ、みぃんな個性があるし、成ったりんごの味も違うんだよぉ」

あかり「え? そうなんですか?」

ひなた「えぇ? 違うんだべか?」

マツコ「ここは、農園の娘同士でも共感はできない部分なんだ。忍ちゃんはどう思う? サポートとしての意見は」

忍「農園のことはよくわからないんですけど、努力はやっぱり大事かなって」

マツコ「先輩らしい意見ね」

67: 2021/06/19(土) 11:25:33.44 ID:70wswz3V0
忍「実は私、地元ではめちゃくちゃ訛ってまして」

マツコ「そうなの? ちょっと喋ってみて? 青森弁」

忍「青森弁というか津軽弁と南部弁があって、私は津軽弁なんですけど、私が『わー』なんですよね。それであなたが『なー』」

マツコ「あ、なんかちょっと可愛い。じゃあ『私はあなたが好きです』は? わーはなーが好き……なの?」

忍「えっと……わっきゃなーが好ぎだ、ですかね」

マツコ「可愛い。そういえばフランス語っぽく聞こえるんじゃなかった?」

忍「言われますね。実家の母とかと電話で話してるのを寮のみんなが聞いてると、どこの国の言葉? って」

マツコ「可愛く聞こえたわよ」

忍「確かに津軽弁って物に『っこ』をつけるんですよ。それは自分たちでもちょっと可愛いかなって」

マツコ「こ?」

68: 2021/06/19(土) 11:26:05.72 ID:70wswz3V0
忍「飴を飴っこ、とか。馬を馬っこ、って呼んだりでするんですね」

マツコ「あ、可愛い可愛い」

あかり「可愛いですんご」

マツコ「……可愛いか疑問よね、その『んご』は」

あかり「んご!?」

マツコ「でも忍ちゃん、普段は全然訛ってないわよね」

忍「私は東京キー局のラジオとか聞いて必氏で覚えました」

マツコ「さっきもそれ言ってたわね。それが努力か」

忍「あと津軽弁といえばちょっと笑い話みたいになるんですけど、『どうぞめしあがれ』が『け』なんですよね」

マツコ「また随分と縮めたわねw つまり『食え』ってことよね」

忍「はい。それで『おいしいです』が『め』」

マツコ「短いwww うめえ、が縮まって『め』か。ひなたちゃんも、言葉ちょっと独特よね」

ひなた「あたしは北海道の方言もあるけど、じいちゃんやばあちゃんといつも一緒にいたから、その影響も大きいかもねぇ」

69: 2021/06/19(土) 11:27:05.79 ID:70wswz3V0
マツコ「なるほど。おじいちゃん子でおばあちゃん子なんだ。それでもやっぱり、なまらとか言うんでしょ?」

ひなた「言うよぉ。歌ってると、なんまら気持ちいいねぇ……とか」

マツコ「津軽弁の飴っこもだけど、方言って可愛いわよね。可愛い女の子が話してると、特に」

あかり「そうですかねんご」

マツコ「……どうもその、んごは可愛くないわよね」

あかり「んご!?」

マツコ「それって山形の方言なの?」

あかり「いや、あの……これって都会では流行ってるんじゃないですんご?」

マツコ「流行ってないわよ、そんな語尾!」

あかり「おかしいな……」

70: 2021/06/19(土) 11:28:22.57 ID:70wswz3V0
マツコ「じゃあ、んごは方言じゃないんだ」

あかり「違いますよ。方言って、その……可愛くないじゃないですか」

マツコ「いや、こっち2人の話聞いてた!? 可愛いわよ、方言」

あかり「えー……可愛いかな、方言」

マツコ「ちなみに山形弁ってどんな感じ? さっきちょっとご両親のくだりで言ってたけど」

あかり「山形弁というか、うちの方は置賜弁なんですけど」

マツコ「青森弁じゃなくて津軽弁と南部弁みたいな感じか」

あかり「そうです。山形は庄内方言と内陸方言があって、んで庄内方言も4つぐらいあるんですんご」

マツコ「けっこう細かいんだ」

あかり「今の、『そうです』って言うのも村山の方だと『んだべし』とか『んだずにゃあ』って言ったり」

マツコ「可愛い」

あかり「そうですか?」

71: 2021/06/19(土) 11:30:45.14 ID:70wswz3V0
マツコ「可愛いって。ねえ?」

ひなた「にゃあ、って語尾はなんまら可愛いねぇ」

あかり「そうかなあ……?」

マツコ「もっと愛しなさいよ、故郷の言葉を。これ、忍ちゃんもよ」

忍「はい……そういえば、山形の方言もおんなじ東北なまりだからなんとなく理解できるんですよね」

マツコ「まあ地理的には近いわよね。大まかに言えばだけど」

あかり「ちなみに『そうです』は、ウチの方だと『んだごで』」

マツコ「そこからか、んごは」

あかり「なしてや! あ、えっと、なんでですか。違いますんご」

マツコ「今の、なしてやは可愛かったのに」

あかり「おかしいな……」

72: 2021/06/19(土) 11:35:13.89 ID:70wswz3V0
マツコ「ところでりんごの話なんだけど」

あかり「あ、はい! 辻野りんご園を、よろしくお願いしますんご!!」

マツコ「必氏なのわかるけど、そうじゃなくてw 美味しい食べ方とかあるんでしょ?」

ひなた「もぎたてをそのままかじるのが一番美味しいと思うんだけどね、東京ではそれは難しいから。あたしはバターで炒めたりするねぇ」

マツコ「うわ、美味しそう……」

ひなた「炒める場所とかない時でもねぇ、電子レンジがあるなら、りんごを半分に切って種の所をくりぬいて、そこにバターお砂糖をかけてラップでチンしても大丈夫だからねぇ」

マツコ「もう作り方聞いただけで美味しそう。それ、今日は食べられないの? スタジオでは」

あかり「マツコさんへは、私特製の……」

マツコ「え? 期待しちゃう。なになに?」

73: 2021/06/19(土) 11:36:14.40 ID:70wswz3V0
あかり「あかりんごラーメンですんご!」

マツコ「えー……ラーメン」ガッカリ

あかり「なしてや! ものすこだまんまぇんだよこのラーメン!!」

マツコ「なんて?」

忍「たぶんですけど、ものすごく美味しいんですよこのラーメン……だと思います」

あかり「あ、そうです! 美味しいんですよ、このラーメン!」

マツコ「いやでもね、今もう口の中完全にりんごを期待して臨戦態勢に入ってたのよ? それが、ラーメン? これ、りんご入ってるの?」

あかり「りんごは入ってないです」

マツコ「なしてや! あなた、りんごアイドルじゃないの!?」

あかり「この段階ではりんごは入っていないんですけど、チャーシューの代わりにですね……」

マツコ「あ、なんかいい匂いがしてきた!」

74: 2021/06/19(土) 11:36:51.87 ID:70wswz3V0
ひなた「できたよぉマツコさん。りんごのバター焼きスライスだべさ」

マツコ「あるんじゃない、バター焼き。わあ、りんごの甘い香りとバターの風味ですごい美味しそう」

あかり「これをですね」

マツコ「え? ちょ、なにすんのよ!」

あかり「お醤油にインして」

マツコ「ちょっとーー!!」

あかり「りんごチャーシューで食べます」

マツコ「なんてことしてくれてんのよ!!!」

あかり「んご!?」

マツコ「美味しそうだったのに……りんごバター焼き」

あかり「まあまあマツコさん、これを食べてみて欲しいんご」

忍「け!」

75: 2021/06/19(土) 11:37:36.18 ID:70wswz3V0
マツコ「じゃあ……」ズルズル

あかり「どうですか?」

マツコ「……め!」

あかり「やったあ! あは♪」

マツコ「醤油ラーメンが、フルーティで甘みを感じる味になってる」

76: 2021/06/19(土) 11:38:09.35 ID:70wswz3V0
あかり「マツコさんお墨付きのこの、あかりんごラーメン。辻野りんご園が通販でお届けしますんご! ご注文はこちら↓ こちらのフリーダイヤルからよろしくんご!!」

マツコ「ちょ、宣伝するな! 人の番組で勝手に!」

ひなた「えっと……これを読めばいいのかい? ご注文いただいた方には特製、りんごろうぬいぐるみをセットでお付けするよぉ」

マツコ「巻き込むな!! 余所のアイドルを自分とこのCMに!!」

忍「今ならなんと、このりんごろうぬいぐるみが2個! 付いてきます!!」

マツコ「付けるな!!! 忍ちゃんまで一緒になって宣伝しないでよ!!!」

忍「今日は、あかりちゃんのサポートですからw」

マツコ「わかった! アイツの言ってた、どんなことをしても辻野りんご園を有名にいたしますからの、どんなことをしてもって、このことか!!!」

モバP「www」

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引用: マツコ・デラックス「マツコの知らない世界THE IDOLM@STERスペシャル」