1:◆kVQhfnJMM6 2014/12/13(土) 15:02:20.13 ID:3sg5KbxP0

・前スレ:瑞鶴「目標、母港執務室の提督……と翔鶴姉ぇ!」【10】
・最初から:瑞鶴「目標、母港執務室の提督……と翔鶴姉ぇ!」【1】


・鶴姉妹とのまったり生活がお好きな方向け。
・瑞鶴と翔鶴が今日も提督と艦娘達とのんびり過ごす日常モノ。
・鶴姉妹メインの話が少ないから書いた。相変わらず反省はしていない。
・可愛いのが翔鶴、かわいいのが瑞鶴。これは真理。

・一部設定と内容に独自解釈を含みます。予めご留意ください。





2: 2014/12/13(土) 15:05:39.53 ID:3sg5KbxP0

・---・今日モ鎮守府ハ平和ナリテ・---・


瑞鶴「提督さーん。瑞鶴暇なんだけど―。不貞腐れるぞぉー」ヒマヒマー

提督「ならこの書類作るのを手伝ってくれると嬉しいんだがな。みんなの分の報告書まとめるの大変なんだぞ」

瑞鶴「えぇー……、なんか他のがいい」

提督「………………」



<<瑞鶴>>

鶴姉妹の妹の方 一応主人公
以前いた場所から左遷される形でこの鎮守府に来たが、今やそんなことは些細なこと
今日も執務室に居座り提督に暇つぶしをせがむ
子供成分は少し強め 好奇心旺盛 天真爛漫 なお決して体型のせいではない
風のウワサによれば少し"大きく"なったらしい?




3: 2014/12/13(土) 15:10:44.01 ID:3sg5KbxP0

瑞鶴「あーあ。私も演習組が良かったなぁ」

提督「瑞鶴は昨日だったろうに。それにMVPも取ってたじゃないか」

瑞鶴「最近すっかり出撃や訓練が減っちゃってちょっと身体がナマリ気味っぽいかも。だから動かしたいなーって」

翔鶴「その件についてですが……。他の方からも、もっと出撃や訓練をと意見が挙がっていますね」

提督「現状それについては申し訳ないの一言になってしまうのがなぁ」

瑞鶴「遠征、増やす?」

提督「真剣に考えてるところだよ」



<<提督>>

提督 テートク 司令官 階級は不明
元帥である父親との仲は険悪
とある目的のために兵学校主席卒業後の名誉と栄光を10万ドルの如くPONと捨てた
結果この辺境鎮守府で実質飼い頃し状態 本人は喜んでいるが
翔鶴とは満更でもない仲


4: 2014/12/13(土) 15:15:42.03 ID:3sg5KbxP0

翔鶴「現在は南西諸島付近まで遠征を行っていますが、より遠方の海域まで広げますか?」

提督「実際問題遠方ほど時間は掛かるが実入りも多いしなあ。あとは担当する子たちの負担をよく考慮しておかないと」

翔鶴「頻度によっては軽巡や駆逐艦の拡充も考えなければいけませんね」

提督「とても拡充する余裕なんて無いし……まだしばらくはやりくりが大変だな」ハァ……

翔鶴「資源、なくなっちゃいましたからね……」


―鎮守府の備蓄資源―

燃料:残り僅か
弾薬:全力出撃数回分
鋼材:雀の涙
ボー:赤土ならあるよ!



<<翔鶴>>

鶴姉妹の姉の方 一応主人公 瑞鶴とどちらが上かと言われるととても難しい
瑞鶴よりも前に、とある理由でこの鎮守府にやってきた
秘書艦を務め提督のために献身的に職務をこなす 提督の真の目的を知る数少ない存在
シスコン成分は少し薄め 提督が好き
どうやら知り合った時になんかあったようだ


5: 2014/12/13(土) 15:21:12.14 ID:3sg5KbxP0

knock knock knock

提督「ん? 誰か来たようだ。どうぞー!」



武蔵「武蔵だ。失礼するぞ」ガチャッ

瑞鶴「あ、武蔵」

翔鶴「こんにちは」

武蔵「あぁ。翔鶴は秘書艦だからとして、瑞鶴は今日も居るのか」

瑞鶴「居るもなにも指定席だからね」

武蔵「……なるほど」

提督「それで武蔵、どうかしたか」

武蔵「提督よ。一体いつになったらこの私を戦場へ出すのだ? 日々待機やらたまの演習やらでは自慢の主砲も錆びついてしまうぞ」

提督「今はまだ演習や訓練で勘弁して欲しい。もう少しすれば資源も回復して事態も好転すると思うから」

武蔵「やれやれ……。せっかく艦娘とやらになったのだから今度こそ暴れまわることが出来るかと思ったら、またホテル武蔵とはな」



<<武蔵>>

新キャラ 大和型の雄々しい方
前スレ末に提督が久方ぶりの建造を依頼した際に妖精が歓喜(狂喜)乱舞
本気出し過ぎて備蓄資源の殆どを溶かした結果着任した
姉御肌 もちろん肌の色とは関係ない




―ちなみに建造時の妖精さんの反応―

工廠妖精1『建造こそが我らのアイデンティティです』

工廠妖精2『久しぶりに本気を出したです。故に(資源の枯渇は)反省はしてないのです』

工廠妖精3『パパパッパッパッパ、パァウァー!!』

工廠妖精4『Power is everything』

工廠妖精5『今なら幻の四番艦もいけそうな気が……!』



……今日現在の深刻な資源不足はこの一件が原因である


6: 2014/12/13(土) 15:25:46.33 ID:3sg5KbxP0

提督「資源配給の追加を要請してはいるが、こんな所だからなかなか回ってこなくてね。すまないが今しばらくは我慢してくれ」

武蔵「上の連中も昔から頭が硬いのが多かったが……所変わっても人は同じか。天下の大和型や翔鶴型の価値を分かってないとはな」

瑞鶴「ねー。それに艦娘相手に平然とセクハラするのもいるし。なんだと思ってるんだろね」


翔鶴「あはは……」

提督「……身内の恥だ」


武蔵「そう言えば瑞鶴はそれが原因でここに来たんだったな」

瑞鶴「うん。でもこっちには翔鶴姉ぇがいるし、ずぅっと居心地もいいから来て正解だったかも。武蔵も慣れたらきっとそう思うって」

武蔵「郷に入っては郷に従え、だな。だがやはり、今度こそ主砲は存分に撃ちたいものだよ。提督?」

提督「そこは約束するよ。戦場へ出たら思う存分に撃ってきてくれ」

武蔵「フッ……では、今しばらくはホテルらしくデンと構えているとしよう。後はそうだな……また晩酌にでも誘ってくれ。それじゃ」テクテク

提督「ああ、わかった」


7: 2014/12/13(土) 15:30:43.28 ID:3sg5KbxP0

武蔵「ふぅ」ドサリ


提督「あの、武蔵さんや?」

武蔵「なんだ?」

提督「どうして仮眠ベッドに寝転がってるんだ」

武蔵「提督よ。ベッドとは横になるためにあるのだろう? なんの問題もないじゃないか」

提督「いや、俺が言いたいのはそうじゃなくて……」

武蔵「それに、すでに私以外にも先客は居るようだが?」バサッ



初雪「……三人はさすがにキツイ」モゾモゾ

加古「くかー」Zzz



<<初雪>>

おとなしい子だが吹雪型である意味において一番の存在感
大好きなのは引きこもること 布団があればなおよし
ここでの(ぐうたら)生活と提督の膝の上を大層気に入っており、それ故に戦闘もやる時はやる
加古とはごろ寝仲間


<<加古>>

おねむ代表格 何もしてなけば寝てるし何かしてても平気で寝る
ぐうたらが好きなわけではなく寝るのが好き
古鷹を振り回すことも多々あるが、戦場では糸で繋がったかのような素晴らしい連携を見せる
最近実装された姉のさらなる改装に一番喜びつつもちょっぴり羨ましい気持ちもある
初雪とはごろ寝仲間



提督「……いつの間に」

瑞鶴「私たちずっとここにいたのになぁ」

翔鶴「まあ、こう言う平和なのもいいことなのかもしれませんね」

提督「あれこれ言うのも今更、か」



武蔵「フッ……退屈だがここは飽きとは無縁そうな場所だな。悪くない」ノビー




(ふたたび)鶴姉妹劇場、始まるよ


14: 2014/12/14(日) 20:30:40.34 ID:t+Ps3L5+0

・---・マダ新造艦ノイル鎮守府・---・


那珂「てーとくぅ! 那珂ちゃん率いる遠征部隊、ただ今帰還しました!」キラッ



提督「おぉ、お帰り。遠征から帰ったばかりだってのに那珂は元気いっぱいだなあ」

那珂「そりゃもう。那珂ちゃん艦隊のアイドルだからねー。きゃはっ☆」

白露「元気だけならあたしも負けませんよ!」イッチバーン

時雨「提督、燃料と弾薬は多めに持ってこられたよ」



<<那珂>>

川内型の解体枠もといアイドル枠
ライブと称して戦場を縦横無尽に駆け回る 派手さでは姉妹一
歌うのも好きだけど踊るのも好き だけど戦闘はもっと好き


<<白露>>

深雪と双璧をなす元気のかたまりっ子
何故か一番を好みあらゆる場面で一番を目指す
その為か抜けてる部分もあるため、補佐は時雨や村雨の仕事
いっちば~ん!


<<時雨>>

数少ない僕っ娘 白露型常識枠
史実故か一歩引いたような視点で物事を見ているためどこか大人びたイメージがある
だがそれでいて実は夕立と並ぶ提督と提督の膝の上大好きっ子
雨の日はなにもせずただじっと外に立っていることも……


15: 2014/12/14(日) 20:36:06.18 ID:t+Ps3L5+0

??「―――なんかさ、ここの子たちってみんな変わってるよね」

??「ち、ちょっと敷波っ」オロオロ


提督「あー、うん。それは俺も思わなくはない」

那珂「えぇーちょっと酷くないかな」

白露「ねえ時雨。あたしたちって変わってるの?」

時雨「どうだろうね。自分じゃあ判断できないから」

敷波「なんて言うか、もっとこう司令官に対する態度とかさ……ま、まあ別にいいんだけど」

提督「変わってるとは言っても、もちろんいい意味でだよな。なあ敷波」

敷波「ふんっ……(コクリ)」

提督「まあでも、ここで一番変わってるのは間違いなく俺だろうな」

時雨「そうなの?」

提督「軍属なのに軍としての空気を嫌ってるんだからどうしようもないさ」

那珂「那珂ちゃんも堅苦しいのはキライでーっす」

白露「はいはーい! あたしもあたしもー!」

敷波「……なんだかなあ」

提督「そう言うなって。綾波ももうここでの生活には慣れたか?」

綾波「はい。みなさんとても良くして下さるので」

提督「それは安心したよ。現状遠征ばかりで訓練が少ないが、もうしばらく我慢してもらいたい」

綾波「わかりました。これからも頑張りますね」



<<綾波>>

新キャラ 妖精による武蔵建造前の肩慣らしにて建造された
非常に物腰が穏やか ぽわぽわ娘 昼下がりの縁側に腰掛けてお茶を飲む姿が似合う艦娘
しかし戦闘……それも夜戦では単艦突撃を苦としない勇猛さを併せ持つ武闘派
川内型と気が合いそうな予感


<<敷波>>

新キャラ 妖精による武蔵建造前の肩慣らしにて建造された
穏やかな姉と違いクールで無愛想に振る舞う が本当は素直になれないだけ
面倒見は良い方なので、ぽややんとしてる姉の側で世話を焼く


16: 2014/12/14(日) 20:40:35.78 ID:t+Ps3L5+0


提督「えっと、今回の収穫はと……うんっ。これでまた通常通りに一歩近づいたかな」

時雨「小さいけれど大きな一歩って?」

提督「さすがに元通りになるにはまだまだかかるけれど、みんなが不自由なく動けるまではあと半分弱ってところかな」

那珂「那珂ちゃん、遠征もいいけどそろそろ戦闘にも行きたいなーって」

提督「もう少し貯まったらな。今は充電と補給期間ってところだ」

那珂「はぁ……。まあ、地方巡業も立派なお仕事だよね」

提督「だから巡業言うなって。それじゃあ、みんな補給が済んだらゆっくりと休んでくれ。お疲れさま」

白露「はーい。それじゃあ休憩いってきまーす」

時雨「提督、またあとでね」

綾波「失礼致します」

敷波「それじゃ、休むわね。 ……司令官もほどほどにね」

提督「ああ。ありがとう敷波」


17: 2014/12/14(日) 20:45:20.13 ID:t+Ps3L5+0

………………


提督「――よし、これで帳簿の記入は完了と。日々の消費分を入れても、少しずつでいいから資源を増やしていきたいな」

瑞鶴「ただ溜め込むだけならいくらでもできそうだけどね」

提督「そこまではしないさ。さっきも言ったがみんなが不自由なく動ける位を目安にしてる」

瑞鶴「つまり、訓練や演習の他にも出撃をちゃんとするってこと?」

提督「任務次第ってのもあるが、まあそうなるな。瑞鶴の身体の鈍りもとれるんじゃないか」

瑞鶴「ナマリ過ぎて練度が落ちてないかが心配かも」グイグイ

提督「そこはみんなを信頼してるさ」


翔鶴「提督。演習組がまもなく帰還ですよ」

提督「おっと。もうそんな時間か。じゃあ昼も近いしここは一旦切り上げて、迎えにいった足でそのままみんなで食堂に向かうかな」

翔鶴「そうですね。私もお供いたします」

瑞鶴「じゃあ私もー」

提督「武蔵たちはどうする? 一緒に行くか」


武蔵「ふむ。ではついて行こう」

初雪「んっ」ムクリ

武蔵「おい加古。お前も寝てばかりいないで起きろ。飯の時間だ」

加古「んー……あと5ふんだけ」Zzz

武蔵「やれやれ。なくなっても知らないぞ」

提督「なんだかんだちゃんと来るから大丈夫さ。俺たちは先に行こう」


18: 2014/12/14(日) 20:50:16.19 ID:t+Ps3L5+0

―母港―

提督「おかえり。どうだった演習の方は」

神通「神通以下5名、無事に帰還しました。誰も直撃弾判定は無かったので、まず完勝といって良いと思います」キリッ

提督「そうか。昨日の組といいこの状況下でも練度に磨きがかかってるようで安心したよ」

神通「ありがとうございます」ビシッ



<<神通>>

川内型の常識枠 とは言ってもやっぱり川内型
普段少々気弱で内気なところがあるも、訓練や戦闘時には反転し鎮守府一勇猛な性格へと変貌し同時に口調も変わる
まるでどこかのバイク警官のようだ
その凛とした立ち姿はまさに戦場へ舞い降りた女剣士、サムライ
提督に淡い想いを寄せる内の一人


19: 2014/12/14(日) 20:55:21.46 ID:t+Ps3L5+0

春雨「司令官、はっ春雨は相手旗艦の重巡洋艦に撃沈判定を出せました、です」

提督「おぉーやるじゃないか春雨。もうだいぶここの環境に慣れてきたかな」

春雨「はい、おかげさまで」

村雨「今日は夕立と共同で駆逐艦二隻。練度や相手を考えると春雨が殊勲賞よね」

夕立「ソロモンの悪夢は演習にはないっぽい?」

提督「みんな頼もしい限りだな。これからもよろしく頼むよ」

春雨「は、はい! 戦闘も護衛もお任せください、です」



<<春雨>>

新キャラ……ほどでもないが、前スレ終盤に妖精の建造させてもらえない鬱憤からの暴走(?)で"建造された"
にぎやかな姉妹たちと比べるとだいぶおとなしめ 寡黙ではない
姉妹みんなと仲は良いが、中でも村雨と一緒にいることが多い


<<村雨>>

鎮守府駆逐艦娘におけるお姉さん枠の一人 白露型の中では時雨と並んでまとめ役
(色んな意味で)個性派揃いの姉妹たちの中で少々割を食い気味か
落ち着いているようで、実はノリもいい そしてスタイルもいい


<<夕立>>

白露型個性派筆頭っぽい?
戦闘時、特に夜戦においてはソロモンの悪夢を魅せるために修羅にもなるっぽい?
だけど鎮守府では提督さんと提督さんの膝の上が好きっぽい!
実際はそんなにぽいぽい言わないっぽい?


20: 2014/12/14(日) 21:00:47.21 ID:t+Ps3L5+0


??「提督よ。吾輩たちのことを忘れてはおらぬか? 皆に負けずとキッチリ戦果を上げてきたのじゃぞ」

??「まあまあ姉さん。物事には順番というものがありますから」


提督「後回しにしてすまないな。利根、筑摩」

利根「うむ。我らはまだここでの日が浅い。そんな中で皆とともに戦うには訓練あるのみじゃ。のぅ筑摩よ」

筑摩「ふふふっそうですね」ニコニコ

提督「本来であれば出撃と平行して練度を上げていきたいが……相変わらず資源が厳しくてね。次の出番まではゆっくりしててくれ」

利根「こればかりは仕方がないのぅ。腹が減っては戦はできぬ、じゃな」



<<利根>>

新キャラ 吾輩口調ののじゃ口リ枠
先の武蔵建造時に筑摩と同時に建造された
妹と比べると容姿に少々差があり、パッと見どっちが姉か判断がつかない
わ、吾輩は筑摩のやつより半年お姉さんなのじゃからな!


<<筑摩>>

新キャラ お姉さんっぽいけど実は妹の方
先の武蔵建造時に利根と同時に建造された
容姿に違わぬ物腰の柔らかさ でも好きなのは姉 姉一筋 どこぞの航空戦艦みたいだ


21: 2014/12/14(日) 21:05:37.46 ID:t+Ps3L5+0


筑摩「聞いた話では私たちの建造のために資源をほぼ使ってしまったとか……」

提督「……まあ、な。でも戦力増強は必要だった事だ。やりくりに苦労はするが後悔はしてないよ。むしろ二人が来てくれたおかげで層に余裕と厚みも出た。こっちの方がありがたいよ」

利根「うむっ。ではそれに報いるためにもより真剣に練度向上に励まねばな!」

筑摩「はいっ姉さん」



翔鶴「(本当は妖精さんが湯水のごとく使ってしまったからですが……流石に言えませんよね)」



―建造時の妖精さんの様子―

工廠妖精1『戦艦――――あれ? これは重巡の予感です』

工廠妖精2『提督に納得してもらうためにも量を増やして建造継続です!』

工廠妖精3『パパパッパッパッパ、パァウァー!!』

工廠妖精4『……また重巡の予感です』


燃料ががくっと減った!
弾薬がごっそり減った!
鋼材がごっそり減った!
ボーキがだいぶ減った!


あたらしい艦娘が増えた!


22: 2014/12/14(日) 21:10:37.06 ID:t+Ps3L5+0

提督「時間も頃合いだし、これからみんなでお昼を食べに行かないか? と言っても、もうそのつもりで出てきてるんだけど」

神通「えっ? い、いいんですか……?」プシュー

提督「もちろん」

夕立「ごっはんーごっはんー」ッポイ!

利根「うむ。では参ろうかの」

筑摩「姉さん。ご飯の前にちゃんと手を洗わないとだめですよ」

提督「それじゃあ5分後くらいに食堂の前で」

春雨「はいです」

村雨「わかりましたー」


シグレネエサンタチハイルカナ……?



初雪「……おなかすいた」グー

提督「だな。でも俺たちも食べる前にはしっかり手を洗おう。清潔もまた立派なマナーだ」

初雪「ん」

提督「よしよし。初雪はいい子だなあ」ナデナデ

初雪「んっ」


ジャア、オレラモイクカ
ン……


武蔵「まるで父親と娘のようだな」

翔鶴「ですね」クスクス

瑞鶴「って事は、初雪は翔鶴姉ぇの子供ってこと?」ニヤリ

翔鶴「なっ?! ず、瑞鶴!」カアァァァァッ

武蔵「ほぅ。歴戦の翔鶴も今や一児の母か」

翔鶴「武蔵さんまでっ!」

瑞鶴「ホントにねぇ。あー私ももうオバさんかぁー。早いなあ」ニヤニヤ

翔鶴「瑞鶴!!」


艦が増えても平和な鎮守府


25: 2014/12/16(火) 21:58:28.59 ID:jufVjc8a0

・---・食料ダケハ余裕ノアル鎮守府・---・


鳳翔「あら、皆さんお揃いですか」

瑞鶴「うん。もうお腹ペコペコよ」

利根「それは演習してきた吾輩たちのセリフではないかの」

筑摩「まぁまぁ」ウフフ

大鯨「たくさんありますからいっぱい食べてくださいね」

村雨「さーて、何を食べようかな」

夕立「今日はこの"なめろう"さんが美味しそうっぽい!」



<<鳳翔>>

誰もが認める鎮守府の"お艦" 戦闘だけでなく家事全般に秀でた能力は正に"母"
自分を旧式と言って謙遜してはいるが実力は鎮守府で一二を争う
月のきれいな夜は提督と二人で酒を嗜むことも
提督に淡い想いを寄せる内の一人


<<大鯨>>

潜水艦がいない鎮守府の潜水母艦
自分が自分(大鯨)であるために空母への改装(龍鳳)を本心では拒否していた
しかし戦場で役に立ちたい思いもあり、妖精の手を借りて現状のまま軽空母としての艤装を操る
練度はまだ低いが鳳翔並みの搭載数を持つ
意を拒むことなく尊重してくれた提督に淡い想いを寄せる


26: 2014/12/16(火) 22:05:27.33 ID:jufVjc8a0

『いただきまーす!』



武蔵「いつ来ても思うことだが、ここは食事に関しては特に力を入れているな」

瑞鶴「そりゃあね。なんたって鳳翔さんに大鯨、間宮さんがいるんだもん」

提督「人間だろうが艦娘だろうが食べることは即ち生きること。質素になることはあれど手なんて抜けないさ」

武蔵「ふむ。確かに食事は大切だな。戦い疲れた所に冷飯でも出てきたら正直やってられん」

提督「だろう? ――ところで翔鶴はどうして顔が真っ赤なんだ? さっき後ろで大きな声出してたがそれと関係が?」

翔鶴「い、いえ……なんでも……お気になさらず」ウツムキ

瑞鶴「ニヤニヤ」

提督「?」


27: 2014/12/16(火) 22:10:57.10 ID:jufVjc8a0

武蔵「なるほどな。私も料理には腕に覚えがあるが毎日三食、それも大人数向けを続けてとなると些か厳しい。鳳翔たちの貢献度と凄さを感じるな」

翔鶴「し、食事は私たちの士気にも大いに関係ありますからね。鎮守府の予算配分でも優先的に割り当てています」

提督「あとはあれだな。主菜で出る魚に関しては目の前に溢れるほどいることだし。それを利用しない手はないさ」

武蔵「だから魚料理が多いのか?」

提督「もちろんそれもある」

武蔵「も?」

翔鶴「えっと、あまり堂々と言えないのですが……多めに捕った魚は近くの漁協へ売っていますね」

武蔵「」エ

提督「深海棲艦の出現以来、民間の漁は殆どが休止や中止に追い込まれている。だから加工でも鮮魚でも、売れば喜ばれるのさ。そしてこちらも現金を得ることが出来る。漁船団の護衛ともなれば更に多く見込めるな。上にはナイショだが貴重な収入源だよ」


武蔵「……とても普通の海軍とは思えんな」

提督「ここ限定だよ。誰も来ない場所なんで、バレない範囲でいろいろ自由にやらせてもらってる」

瑞鶴「中央を知ってる側から言わせてもらうと、本当に何もかもが違いすぎるわよ」

武蔵「まあ、魚を売ってる軍なんて他にはないだろう」

翔鶴「あはは……そうですよね」

武蔵「だがそれはそれで楽しそうでもある。戦乱の中でも平和なのは良いことだ」

提督「そう言ってもらえて何よりだよ。周りに何もないから魚を取ることすら娯楽の一部だからな」

瑞鶴「発破漁が楽しみの一つっていうのもねー」

提督「そう言えば武蔵や利根たちが来てからまだやってないな。久しぶりにやろうか」

瑞鶴「いいんじゃないかな」

翔鶴「また妖精さんに作ってもらわないといけませんね」


武蔵「………………」


武蔵「やっぱり普通じゃないな」ウン


この場合の普通じゃないは褒め言葉


34: 2014/12/19(金) 20:39:32.79 ID:bU0oSbMq0

・---・アル日ノ鎮守府:翔鶴、瑞鶴・---・


―ある時のこと―

瑞鶴「………………」ジー

翔鶴「提督。朝食をお持ちいたしました」

提督「悪いな。でもこれくらい自分でやるぞ?」

翔鶴「いいえ。これくらいですからさせてください」

提督「そ、そうか……ありがとう」

翔鶴「ふふっ」ニコニコ



―またある時のこと―

翔鶴「提督。本日の必要書類及び現在の資源保有量一覧を最新のものにしておきました。あと、遠征隊のスケジュールも更新してあります」キリッ

提督「ありがとう翔鶴。しかしこれだけやってもらってしまうと俺のすることが書類作成と判子しかなくなってしまうな」

翔鶴「一番大事な部分は提督しか出来ませんので、それ以外の部分でお手伝いするのが秘書艦ですから」

提督「こんなのサラサラペタペタするだけだけどな。あれこれまとめたりするのを考えたら翔鶴の方が忙しいと思うよ」

翔鶴「いいえ。提督の為を思えば苦にもなりません」

提督「……あはは。そう言われるとなんか恥ずかしいな」

翔鶴「うふふっ」ニコニコ

瑞鶴「………………」サッスガー




―またまたある時のこと―

提督「そう言えば、俺の部屋がいつの間にか綺麗になっていたんだが……ひょっとして翔鶴が?」

翔鶴「はい。手の空いた時間にお掃除いたしました。ご迷惑でしたか?」

提督「いやいやそんなことはないさ。むしろ手間かけて申し訳ない」

翔鶴「これも秘書艦の勤めですから」

提督「本来の職務とはかけ離れてるが……俺も気をつけるとしよう」

瑞鶴「………………」ソウジモ?


35: 2014/12/19(金) 20:49:31.12 ID:bU0oSbMq0

提督「……くあぁーっ。書類ばっかり目を通してると目が痛くなってかなわん。休憩だ休憩」

翔鶴「蒸しタオルを用意しました。目に当ててベッドで横になられてはいかがでしょうか」

提督「ありがとう翔鶴。助かるよ。でも横になったら温かさのあまり寝そうで怖いな」

翔鶴「能率を上げるための休憩も立派な仕事ですよ。いつも提督も仰ってるではないですか。何事もメリハリって」

提督「――ふむ。今はベッドに誰もいないよな?」ハツユキトカ カコトカ

翔鶴「そうですね。空の状態です」

提督「じゃあ……せっかく用意してくれたことだし、お言葉に甘えようかな」

翔鶴「そうしてください。あ、目が覚めたらハーブティーを淹れますね」

提督「何から何まですまないな。30分くらいしたら起こしてくれ」

翔鶴「ごゆっくりどうぞ」ニコニコ



………………



提督「Zzz」



翔鶴「やっぱり、提督もお疲れだったのね。あっという間に眠ってしまったわ」

翔鶴「本当はもっと頼って欲しいんだけれど……」


翔鶴「………………」キョロキョロ


翔鶴「……誰も居ないわよ、ね?」ズイカクモ

翔鶴「そ、それじゃあおとなり、失礼します……」ギシッ

翔鶴「ふふっ。提督の身体、暖かい」

翔鶴「気付かれないように、15分だけ……」



カチコチカチコチカチコチ……


36: 2014/12/19(金) 20:54:27.51 ID:bU0oSbMq0


・・-・・・・-・・・・-・・


瑞鶴「………………」←ドアの隙間から一部始終観察中


利根「……ん、そこにおるのは瑞鶴ではないか。そんなところで何をやっておるのじゃ?」テクテク

瑞鶴「あ、利根」シーッ

利根「そんなスキマからこっそり覗きこむようにして、執務室に何かあるのか?」ドレドレ

瑞鶴「あるといえばある、かな」

利根「ふむ……ベッドに寝てるのは提督か。休憩中ということかの。じゃが隣におるは……」ヒソヒソ

瑞鶴「うん。翔鶴姉ぇ」ヒソヒソ

利根「ほほぅ。昼寝とはいえよもや閨を共にするとは……二人はそういう間柄なのか?」

瑞鶴「まあ近い関係っていうのは間違いないかも」

利根「なんと……」

瑞鶴「進展とかは全然ないんだけどね。でもま、こうしてぬる~く見守るのが優しさかなって」


でもちょっとだけ距離が縮んでいます



37: 2014/12/19(金) 20:57:33.95 ID:bU0oSbMq0
そう言えば来週はクリスマス……なんか短編考えねば
先考えるのもいいけど目の前がおろそかに
よろしければまたお付き合いください

38: 2014/12/20(土) 09:40:37.58 ID:oUknHiTSO
乙です
ところで翔鶴が提督の部屋を掃除した際に「アレな本」は出てきたのかな?


39: 2014/12/21(日) 13:32:28.43 ID:Hvzmadew0
>>38
まあこうなるのがオチかと



オマケ ――アレナ本ノ行方――


提督「………………」



艶本『』イキノビタゼ!



提督「まさか翔鶴が部屋の掃除をしてくれたとは……まあ、そんな事も想定してた上でのコレだが」

提督「貴重品金庫があってよかったなぁ。これなら俺の鍵がないと絶対開かないし」

提督「とは言えいつまでも同じ場所だとバレるだろうからそろそろ違う場所へ移動させるか」

提督「(……そもそも女の子だらけの職場だから見つかったら大変だよなコレ。でも俺も男であって……性欲も溜まるのだよ)」ウンウン



??「……何を移動させるんですか?」



提督「!」CAUTION!!!!!



??「もう一度いいますね提督。"なにを"移動させるんですか?」



提督「し、翔鶴……」DANGER!! DANGER!!

翔鶴「提督。その手に持っているものはなんですか?」ニコニコ

提督「あー、いや、これはだな……」

翔鶴「これから捨てようとされていたんですよね?」

提督「えっ?」

翔鶴「すみません。どうやら先ほどお掃除をした際に見落としがあったみたいで」

提督「いや、違うぞ翔鶴。これは」

翔鶴「なにか違われるんですか? 提督?」ニコニコニコ

提督「う……」

翔鶴「ご自身で処分されますか? それとも私が処分いたしましょうか?」

提督「じ、自分で処分します」ガックリ

翔鶴「では私も責任持って付き合わせていただきますので、参りましょう」

提督「……はい」






翔鶴「…………提督には私がいるじゃないですか」ボソッ



提督「………………」


結局バレる


40: 2014/12/21(日) 17:45:22.31 ID:Hvzmadew0

・---・アル日ノ鎮守府:扶桑、山城、武蔵・---・


翔鶴「今日は扶桑さんたちからクッキーを頂いたので、紅茶にしてみました」

古鷹「お砂糖やミルクなどはお好みで入れてくださいね」

扶桑「みんなの口に合えばいいけれど……」

山城「もしも姉さまの作ったものを悪く言ったら……分かるわね?」ジー

提督「悪くいうわけないだろうが。それだったら山城の方こそもっと上達してもいいんだぞ?」

山城「ぐっ……」

古鷹「ま、まあまあ。お茶の時間ですからゆっくりと頂きましょう」

瑞鶴「いただきまーす!」



武蔵「提督よ、これは一体どういうことだ!」バーンッ



扶桑「!」ビクッ

翔鶴「きゃっ」

瑞鶴「き、急になに……?」

提督「そんな慌ててどうしたんだ武蔵」

山城「そうよ。せっかく姉さまたちとお茶を飲もうとしてたっていうのに」

武蔵「そんな事よりも聞いたぞ提督。扶桑達はこの私と同じ46センチ砲を装備していると!」

扶桑「46センチ砲? あぁー……」

山城「そんなこと?」



<<扶桑>>

不幸じゃなくなった航空戦艦 大和撫子の姉の方
この鎮守府に来るにあたり、問題となっていた部分を妖精の力で完全改修 同時に主砲を二門減じて航空戦艦化した
妖精式改装のため、これが実質改二
元気になっても尚儚げなイメージが残るのは見た目からのご愛嬌か だがそれがいい
提督に淡い想いを寄せる内の一人


<<山城>>

不幸じゃなくなった航空戦艦 大和撫子の妹の方
清楚で落ち着いた物腰の姉とは反対に明るく元気な振る舞い でも不幸だわ……は最早口癖
提督に淡い想いを寄せる内の一人……なのかもしれないが結局は姉 姉一筋 姉LOVE
素直になれない説が濃厚?


41: 2014/12/21(日) 17:50:34.72 ID:Hvzmadew0

武蔵「で、どうなのだ提督よ」ジリッ

提督「そ、そんな近づかなくとも……。確かに二人の主砲は武蔵と同じ46センチだ」

扶桑「主砲の火力は自慢の一つよ」

山城「水上機隊と合わせれば怖いものなしってところね」

武蔵「やはり事実なのか。しかし信じられん……あの扶桑と山城が」

山城「あのって何よ」

扶桑「まあ、確かにフネの私たちを知っていれば無理もないかもしれないけれど……」

提督「扶桑型が持っていた欠点は完璧に改善されてるよ。だから妖精さんの開発した46センチ砲も難なく撃てる」

武蔵「扶桑たちの改装だけでなくまさか大和砲をも開発するとは……妖精恐るべしだな」ムムム



山城「言っとくけど、口径だけじゃなくて数でもあなたを圧倒してるわよ?」

武蔵「なんだと?」

山城「あなたは四十五口径三連装三基九門、対して私たちは妖式五十口径三連装四基十二門。姉さまと合わせたら一度に二十四発を、あなたよりも遠くから撃てるんだから」フフン

扶桑「もし戦艦のままだったら六基十八門になってたのかしらね?」

武蔵「わ、私と大和が揃っての砲門数を一人で……」

提督「うちの扶桑たちは一味も二味も違う。旧式だからと油断はできないよ」

山城「ちょっと、まさか私たちが古いとでも言いたいの?」ギ口リ

提督「いや、そういう意味じゃなくてだな」


42: 2014/12/21(日) 17:55:16.58 ID:Hvzmadew0

提督「そ、それにだな。数で負けたからといって武蔵が劣ってるわけじゃないぞ?」

武蔵「もちろんわかっている。私にも最新型の矜持というものがあるんだからな。だがそれ故に練度を含めもどかしいのだ」

提督「今はまだ練度で差があるかもしれない。でも、近く主力部隊の一角を担うことを期待してるよ」

扶桑「天下の大和型ですからね。私たちも負けないように頑張らないと。ね、山城」

山城「はいっ」



武蔵「だが提督よ。担うとしても資源がなければどうにもなるまいて。今も昔も、このままではホテルのままだ」

提督「……だよなあ」

武蔵「現状扶桑たちも向上しないが、私も向上しない。無論他の皆もだ」

提督「全力出撃は難しいが、演習くらいなら……」

山城「実戦こそ最大の訓練なんだけどねぇ」フゥ



43: 2014/12/21(日) 18:00:28.43 ID:Hvzmadew0



川内「夜戦もいい訓練になるよ!」ガチャッ




山城「……でた」ハァ……

提督「戦闘すらままならないのに夜戦はもっと無理だな」

川内「ちぇー。まぁ分かってたんだけどさ―。じゃあ夜戦のためにも神通たち連れて資源取りに行くしかないかぁ……あ、翔鶴さん私にもお茶ちょうだい」ストンッ

翔鶴「えぇ。またお湯を沸かすからちょっと待ってね」

古鷹「あ、私も手伝います」

川内「このクッキー美味しいね。誰が作ったの?」サクサク

扶桑「私と山城よ」ニコニコ

川内「さっすが扶桑さーん」ウマウマ


山城「……何というか、さりげなく参加してきたわね」マ、イイケド


提督「んんー、遠征のやり繰りが厳しいな」

扶桑「提督。お気持ちは感謝いたしますが、ご無理なさらないでくださいね」

提督「あぁ。遠征で頑張ってくれている川内たちや駆逐艦の子たちにも言っておかないとな」



<<古鷹>>

物腰穏やかな(ほぼ)双子重巡姉妹の姉 妹と違ってゴロ寝癖はない
性格ゆえかあまり我を出さず日常面でもお手伝いなどの裏方に回りがち
しかし戦闘では妹の加古と一糸乱れぬ連携を見せ重巡のいい所を魅せつける
執務室においては、提督に寄り添いうたた寝をするのが好き
最近更なる改装を経て戦闘力が増した


<<川内>>

川内型ニンジャ枠 愛すべき夜戦バカ改二
すべての中心に夜戦があることは変わらない が、改装を経て"多少"は思慮を覚えた
猪の如く突撃するでなく、ある程度戦術を立て組織だっての行動 もっとも彼女自身は単独行動
ただ、それらを除けば意外と常識派


44: 2014/12/21(日) 18:04:15.19 ID:Hvzmadew0
ノブヤボPKが時間泥棒過ぎて辛いです
無双7エンパがアレなんで年末年始はコレかなあ
よろしければまたお付き合いください


……どうでもいい話、川内のボイスが脳内だと三葉ムツミに変換されるのはなんでだろう

48: 2014/12/23(火) 16:29:21.64 ID:QGOfaSb/0

・---・アル日ノ鎮守府:山城・---・


山城「そう言えば、一つ気になったことがあるんだけど」

提督「どうかしたか」

山城「この前の宴で装備をもらったでしょ? 三式弾って名目で」

提督「名目も何もあれは三式弾だったろ。それとも間違えて徹甲弾でも渡されたとか?」

山城「いえ、対空砲弾って意味ではあっていたわ。……対空ではね」

提督「……山城が何を言いたいのかいまいち要領を得ないな」???


山城「知ってると思うけど、普通の三式弾は散弾とか花火みたいなものなのよ。だから密集編隊を解かれると効果はないの」

提督「まあ、そうだろうなあ」

山城「……今度のは花火じゃなくて空が燃えたんだけど」

提督「は?」モエタ?

山城「だから、空が燃えたのよ。撃った方向に巨大な火球が出来たわ」

提督「は?」カキュウ?

山城「接近していた56機ものアヴェンジャーが一瞬にして消滅したわ」

提督「は?」アヴェンジャー?


山城「……いえ、なんでもない」マチガエタ

提督「ま、まあでも、同じ三式弾でも妖精さん特製品で効果はすごいんだろ? それならむしろ喜ばしいことじゃないか」ヨクワカランガ

山城「確かに効果はあるけど、そうじゃなくて、こう……はあ、不幸だわ」

提督「???」


山城さんは新しい三式弾に戦慄を覚えました


53: 2014/12/25(木) 00:02:47.22 ID:6q/KCEJf0
朝は時間がないので……このお話は本編とは一切の関係がきっとありますん?

・---・アリエソウナ未来・---・


提督「……う、んん――――もう朝か」

提督「………………」チラリ


翔鶴「スー……スー……」←あられもない姿 を想像してみよう!


提督「………………」ナデナデ

翔鶴「んぅ……ぁ」

提督「悪い、起こしたかい」

翔鶴「ぃえ……もっと、撫でてもらってもいいですか?」

提督「もちろん」ナデナデ

翔鶴「……提督と朝からこうしているだなんて、まるで夢みたいです」

提督「だなぁ。でも、夢じゃない」

翔鶴「……ですね」ギュッ

提督「ちゃんと眠れた?」

翔鶴「まぁ、少しだけ……とは言え、身体はだるいですね」

提督「さっきまであんなに動けばなあ」

翔鶴「提督もお疲れではないですか?」

提督「うーん、腰が疲れたけど……心地よい疲れかな? 幸せの余韻とも言うかも」

翔鶴「幸せ……」ポッ

提督「翔鶴とは長い付き合いだけど、こうして一緒の布団で一緒に朝を迎えたのは初めてだし」

翔鶴「そ、外にでるのが恥ずかしいですね。もしも瑞鶴や誰かに見られたら……」

提督「まだ5時過ぎだよ。誰も起きちゃいないさ」

翔鶴「……じゃ、じゃあもうちょっとだけこうしているのも……?」

提督「俺ももう少し翔鶴と一緒にいたい」ギュッ

翔鶴「あっ……」

提督「夜も言ったけど、翔鶴の背中はすべすべしてていいなぁ」ナデナデ

翔鶴「も、もぅ提督……汗くさくないですか?」

提督「全然。でも翔鶴なら気にならないよ」

翔鶴「私も、提督なら気にしません」

提督「と言うわけで作戦続行だな」ナデナデ

翔鶴「なんだかこのままずっといれたらなって思っちゃいます」

提督「俺としては大歓迎。翔鶴の温もりがなくなるのは寂しいし、是非とも一緒にいよう」ギュウッ

翔鶴「……はい」

提督「この先は言葉にした方がいいのかな?」

翔鶴「もう、無粋ですよ―」

提督「すまんすまん。ほら、翔鶴……」クイッ

翔鶴「……はい」スッ



――――――ふわり

55: 2014/12/26(金) 23:49:23.30 ID:PJJL3+I+0
通常モード



・---・鶴タチノ休息・---・


翔鶴「もうすぐ今年も終わるのねぇ」

瑞鶴「あっという間だったよね」

翔鶴「瑞鶴がここに来てからもう結構経つかしら」

瑞鶴「たしか来たのが5月だから……半年ちょっとか。うん。早いもんだ―」

翔鶴「来年はどうなるかしらね」

瑞鶴「わかんないけど、今と変わらずやってる気がする」

翔鶴「戦の最中なのはあの時と同じなのに、気の持ちようが全然違うわ」

瑞鶴「同じく。なんだろうねこの感覚」


瑞鶴「私としては、翔鶴姉ぇと提督さんの関係がどうなるかも気になる!」

翔鶴「もういいでしょうその話題」

瑞鶴「いえいえそうはいきませんとも。同じベッドで添い寝するくらい進んだんだから、来年は……同衾?」

翔鶴「瑞鶴!」

瑞鶴「いやぁ今のは冗談だって。それに納得出来ない人が私を含めているだろうし」

翔鶴「……と言うか、見てたの?」

瑞鶴「バッチリ覗き見させてもらいました!」

翔鶴「あ、ぅ……」マッカ

瑞鶴「(利根も一緒だったってのは言わない方がいいかな)」


いいかもしれません



57: 2014/12/29(月) 21:20:12.65 ID:IGzYyvLv0

・---・小サナ秘書艦・---・


叢雲「はい、これこの間の報告書。駆逐艦側の分はまとめておいたから」

提督「ありがとう。助かるよ」

叢雲「それじゃ、あとはよろしく頼むわね」



……パタン



提督「相変わらずしっかりと纏まってるなあ」パラパラ

翔鶴「叢雲ちゃんですか?」

提督「ああ。知らない人から見れば高圧的な態度に見えなくもないけれど、それに見合う実力はあるからな。叢雲は」

翔鶴「私も最初は驚きました」

提督「でも話してみるとそうでもないだろう?」

翔鶴「特に深雪ちゃんと一緒の時は……」

提督「どっちが素なんだって聞いたらどっちもだって言われたよ」ハハハ

翔鶴「やっぱり、みんなを引っ張るリーダータイプって感じがしますね」

提督「基本的な所は吹雪に任せてるが、それを支える陰ながらって部分では叢雲の働きが大きいだろうな――――」



<<叢雲>>

吹雪型姉妹の中でも一番の真面目派 他人にも厳しいが自分にも厳しい委員長タイプ
お堅い性格なわけでなく深雪と一緒にいると優秀なツッコミ役に変貌する 望む望まないは別として
突き放してるように感じるが、意外と面倒見やノリも良かったりする


58: 2014/12/29(月) 21:25:19.73 ID:IGzYyvLv0


――吹雪型(+綾波型)の部屋――

叢雲「ふぅ、戻ったわ」ガチャッ



深雪「だーから布団に篭ってばかりいないで出ろってばー!」グイグイ

初雪「やーっ!」グイグイ



叢雲「なに……またやってんのあの二人は」

磯波「あ、あはは……」マタ

叢雲「深雪の諦めが悪いというか、初雪の諦めが悪いというか」

吹雪「どっちの言いたいことも分かるといえば分かるんだけどね」

叢雲「でも、初雪も出たと思ったら結局は司令官トコでしょ? 変わらないじゃない」

白雪「あっちで加古さんと一緒に寝てることも多いみたい」

叢雲「はぁーっ……ほらアンタたち、みっともないから止めなさいっての!」

深雪「だって初雪のやつ寒いからって篭ってばっかりなんだぜー」

叢雲「だからって無理に引っ張りだすコトもないでしょうに。それに初雪も、いくら訓練もないからってあんまりダラけてるといざって時鈍るわよ」

初雪「……ホンキ出せば大丈夫」←顔だけ外に出した亀さんスタイル

叢雲「アンタの場合それが本当だから怖いところよね……」

初雪「ん……じゃ、そういう事で」モゾモゾ

叢雲「あっこら! ……まったくもう」ハァ


59: 2014/12/29(月) 21:30:45.90 ID:IGzYyvLv0


敷波「初雪っていつもああなのかね」

綾波「私が見る限りでは、お布団に入ってる時の方が多いかも」

敷波「やっぱここの子たちは変わってるなぁ」

叢雲「ちょっと、そこで私を一緒にしないでちょうだい」

深雪「そーだそ-だ。一緒にされちゃあ困るよな!」

叢雲「いや、アンタはモロにそっち側なんだけど……」

深雪「なんだとぅ」


吹雪「や、やっぱり訓練とか出撃が少ないからかなあ」

白雪「司令官の話だと、資源がだいぶ少ないらしいね」

磯波「もっと遠征とか行った方がいいのかな?」

叢雲「だから私たちが頑張ってあっちこっちから資源運んできてるのよ。ま、それも今日はこの天候だから休みだけど」

深雪「あーあ。休みなのは嬉しいけどさー、どうにも身体が鈍って鈍ってしょうがないって感じ? こぅ、たまにはバァーっと動かしたいぜ!」

叢雲「その点だけはアンタに同意ね。訓練や遠征じゃ物足りないもの」

深雪「せっかくの新装備も磨きすぎて凹みそうだ」チラッ


『61センチ五連装(酸素)魚雷』デバンハ マダナイ



<<深雪>>

深雪スペシャル一番艦 吹雪型の元気のかたまり 子どもは風の子元気な子
元気という意味では同じ性格の白露といい勝負 なにげに息も合ってるとか
一人称が深雪さま以外不明だがきっと"あたし"じゃないかなと


<<磯波>>

深雪や叢雲らと比べるとどうしても目立たない感のある大人しい艦娘
本人もそれを自覚しているものの、性格ゆえか受け入れている節も
戦闘では姉妹たちとともに翔ける 深く静かに戦うタイプ
磯風じゃありませんよ……?


60: 2014/12/29(月) 21:35:31.60 ID:IGzYyvLv0


叢雲「――――と、言うわけで。士気低下ってほどでもないけど影響は出てるわよ? 指揮官としてはどうにかするべきじゃないかしら」



提督「それは叢雲もか?」

叢雲「正直言うなら私もね。やっぱり動いて戦ってなんぼだもの」

提督「やっぱりなぁ。訓練や遠征だけじゃ物足りないか」

叢雲「白雪が言ってたけど、そんなに資源の量厳しいの? これでも結構集めてきてるつもりなんだけど」

提督「本当のところある程度はもう貯まってる。出撃だってしようと思えば出来る」

叢雲「なのに未だに元通りにしないのには理由があるからよね?」

提督「鋼材とボーキサイトが少ないんだ。遠征で燃料や弾薬は多く得られても、この二つは少量だ。一応方方からかき集めてはいるが、損傷が相次ぐと厳しい」

叢雲「あんたでもいろいろ考えてるのね。ただ貯めこんでるだけかと思ったけど」

提督「現場担当でないぶん、責任者としてはいろいろ想定して先のことまで考えておかないとな」

叢雲「……先のこともいいけど、司令官として目の前のことも考えなさいよ?」

提督「だな。実は良いタイミングで軍令部から新しい任務が届いてるんだが、どうだ。やってみるか?」

叢雲「新しい任務?」



<<吹雪>>

世界に誇る条約型駆逐艦 公式主人公さん
この鎮守府では提督とともに二人で始まった正に"初期艦"
現在では秘書艦を鳳翔・翔鶴と譲り駆逐艦を束ねるリーダーを務める
提督に淡い想いを……いや、尊敬か?


<<白雪>>

特型二番艦 鎮守府に来たのも吹雪に次いで二番目
そのため特に吹雪と仲が良く行動を共にする
礼儀正しく優等生タイプだが……実は弾幕マニア 弾幕大好き
彼女がうっとりしてる時は大体弾幕絡み


61: 2014/12/29(月) 21:41:15.01 ID:IGzYyvLv0


・・-・・・・-・・・・-・・


叢雲「まあ、確かにこの編成じゃ消費も少ないけど……」



深雪「やったぜ! ついに改良型深雪スペシャルを見せる時が!!」ワクワク

五月雨「頑張ろうね、涼風」

涼風「がってんだ! あたいに任せとけって」


川内「やったぁ! 戦闘だー! 夜戦だ―ッ!」

神通「久しぶりの軽巡主体による砲雷撃戦……身体が火照ってきます」


叢雲「まさか水雷戦隊だけの出撃任務だなんてね。ちょっと前を思い出すわ」

川内「しかも被弾具合によっては夜戦も許可とか……もう嬉しくて泣きそうだよ」

叢雲「いや、中破以上で強制撤退だからね? 突撃はなしなのよ?」

川内「まっかせて! 明るい内に撹乱しまくって夜戦に持ち込むから!」

叢雲「夜戦はもう確定なのね……」

川内「それじゃ、小隊の確認するよ。旗艦である私の所は五月雨と涼風、神通は深雪と叢雲ね。戦闘開始と同時に小隊ごとに散開して、敵を囲むように砲雷撃。味方の誤射に気をつけてね」

深雪「っしゃあ! いくぜぇ」

叢雲「こうなったら鬱憤は敵にぶつけるわ」

神通「二人とも良い返事です。姉さんたちには負けませんよ」

涼風「だってよ五月雨。ならここはあたいたちの凄さを敵味方に見せつけようぜ」

五月雨「う、うんっ。私だってやれば出来るって所、お見せします!」

川内「うんうん。みんなやる気に満ちてていいねぇ。やっぱ夜戦はこうでなくっちゃ」ニコニコ



叢雲「……これってつまり私ストッパー役ってこと? はぁー……やれやれ。ま、やるからにはしっかりとやり遂げてみせるわ!」



<<五月雨>>

ドジっ子筆頭 だがそこがいい
失敗することもあるが基本は一生懸命の頑張り屋 もちろん姉妹はちゃんとわかってる
あまり自己主張するタイプではないため姉妹の中では春雨と並んで控えめ組
普段は涼風と行動を共にするが、重要な事はみんな涼風がやる


<<涼風>>

五月雨の保護者兼白露型のてやんでぃ枠
姉妹としては末っ子だがらしさは感じられず、むしろ頼もしささえにおわせる
江戸っ子口調ゆえキツク聞こえることもあるが根は純情
海風・山風・江風はまだかいのぅ……

66: 2015/01/02(金) 23:08:43.27 ID:pzq6aBa30

・---・正月ハ働カナイ鎮守府・---・


叢雲「……ねぇ、一つ聞きたいんだけど」

提督「ん? どうしたんだ急に」

叢雲「今はお正月なのは分かるわ。そしてお休みなのも。だけど、哨戒すらしないってのはマズイんじゃないのかしら」

提督「さすがの敵さんもこの時ばかりは休みだと思うぞ? 軍令部から飛んでくる報告書にも近海での活動は報告されてないし」

叢雲「あんたのキライな軍令部の情報を真に受けてどうすんのよ……」

提督「ちゃんとこっちでも確認はしてるさ。本当に何もしてないわけじゃないぞ?」

叢雲「誰がやってんのよ。みんな休んでるってのに」

提督「とーにーかーく。叢雲も正月くらいは戦いを忘れて息抜きしておいで。ほら、代表してこれをあげよう」ハイ

叢雲「……ぽち袋、にしてはずいぶん大きいような?」

提督「駆逐艦の子たち全員分を入れるとなるとどうしてもね。中見るとちゃんと小分けされてるんだぞ?」

叢雲「またこんな手のこんだことを……」

提督「本当は夜にでも渡そうと思ったんだけどね。おっきな子たちにはナイショだぞ?」

叢雲「ま、ありがたくもらっておくわ。これをみんなにも渡さないといけないし……でもね」

提督「ん?」

叢雲「ナイショにするのは無理だと思うわ」ホラ



川内『じー』←ドアの

利根『じー』←スキマから

瑞鶴『じー』←ノゾイてる

??『ち、ちょっとみなさん……!』←声だけ聞こえてくるが翔鶴



提督「」


67: 2015/01/02(金) 23:20:08.26 ID:pzq6aBa30

・---・ミンナニ渡シニ行キマシタ・---・



……

…………

………………



川内「へへっ。提督、ありがとっ」

神通「私まで……い、いいんでしょうか」

那珂「お年玉くれた提督に、お礼の那珂ちゃんスマ~イル! きゃは☆」バチコーン

提督「まぁ、区別しちゃ悪いよな」

川内「毎月もらってるお給料代わりのお小遣いも嬉しいけど、やっぱお年玉も嬉しいよねぇ」

提督「本来ならしっかりした給料出るはずなんだけどなぁ。こんな場所ゆえ申し訳ない」

神通「いえ、そんな……っ。あの、いただけるだけでも、嬉しいですから」

提督「そう言ってもらえるとありがたいが……ホントになぁ」

川内「でも、こう言うのも全部提督のお給料から出してるんでしょ?」

那珂「提督の分はちゃんと残ってるのー?」

提督「そこはちゃんとしてる(つもりだ)よ。自分で使うことが少ないからってのもある」

川内「まーここ周りになんにも無いもんね。私たちもたまに街に出て買い物するくらいしか使わないけどさ」

提督「贅沢しなきゃ生活は保証されてる。辺境でも腐っても軍は軍だ」

那珂「お魚さんたちにも感謝だよね」

提督「まったくだ」ハハハ


68: 2015/01/02(金) 23:25:40.95 ID:pzq6aBa30

提督「――――と言うわけで、みんなにも新年のお年玉を進呈だ」

古鷹「いいんですか? ありがとうございますっ」

加古「おぉ、これはありがたいねぇ。ありがとう提督」

筑摩「ありがとうございます提督」

提督「いやいやなんもなんも」

利根「うむっ。吾輩の交渉が功を奏したな!」

提督「なにもドアの隙間から見てることもなかっただろうに」

利根「瑞鶴から聞いたのじゃ。執務室のドアからこっそり覗くと面白いものが見られることがあるとな」

提督「瑞鶴……」ハァ

筑摩「姉さん。覗き見なんてはしたないですよ」メッ デス

利根「そうは言うがのぅ筑摩よ。結果的に吾輩たちも……」

筑摩「ダメですよ。姉さん」ニコニコ

利根「むぅ……ち、筑摩のやつもこう言っておるからのぅ。子供たちの模範のためにも止めておくかの」

筑摩「はい」ニコニコ

古鷹「あはは……」

提督「とりあえず瑞鶴にはあとで一言言っておくとしてだ。どうだみんな、ゆっくり休めているかな」

古鷹「はい。お陰さまで」

加古「一日中ゴロゴロしてても怒られないなんて逆に違和感感じる位にねぇ」

提督「今までも資源的に半分休みみたいなものだったけどな」

筑摩「その分お休みが終わったらまた頑張りますね。ね、姉さん」

利根「じゃな! 吾輩たち新入り組も皆に負けじと練度を高めねばならぬからなっ」

提督「期待してるよ」


69: 2015/01/02(金) 23:31:52.34 ID:pzq6aBa30


提督「と言うわけで、これはお年玉兼いつも頑張っている二人に感謝ということで」

鳳翔「まぁ。提督、ありがとうございます」

大鯨「ありがとうございますっ」

提督「食事の用意はしてもらっているが、せっかくのお正月だしゆっくりと身体を休めてくれ」

鳳翔「ありがたいことではありますが……何もしないというのも落ち着かないものがありますね」

大鯨「ですね。手持ち無沙汰になるというか、持て余すというか」アハハ……

提督「二人にとっては動いてる方がいいのかも?」

鳳翔「そう言うわけでもないのですが……。強いて言えば、職業病、なのでしょうか」

提督「艦娘なのに?」

鳳翔「ですね」クスクス

大鯨「たまに、鳳翔さんとお話するんです。戦いが終わったらお店を開くのもいいかもって」

提督「ほぉ。鳳翔たちの店か! 割烹から料亭、小料理屋に居酒屋までいろいろ考えつくなぁ」

鳳翔「和食しか思い浮かばないのが私たちらしいところですよね」

提督「いやいや。むしろ誇るべきだと思うよ。やるなら是非とも協力したいな」

鳳翔「ふふっ。ありがとうございます。でも、不謹慎ですがまだしばらくはこのままがいいですね」

大鯨「私もみなさんと離ればなれになるのは寂しいですから」

提督「……だな。俺だって鳳翔たちと離ればなれになるのは寂しいよ」


鳳翔・大鯨「(本当は提督から離れるのが嫌なのですが……ね)」


70: 2015/01/02(金) 23:36:50.86 ID:pzq6aBa30


提督「さて三人とも。これは何だと思う?」

山城「何って言われても……提督が持ってるのってアレですよね」

扶桑「ぽち袋ですね」

武蔵「と言うことは正月定番のお年玉というわけか。三人分あるということは私たちにか」

提督「いつも頑張ってるみんなへ感謝の気持を込めて、と言うところだ」

扶桑「ありがとうございます提督。ほら、山城も」

山城「まあ頂けるならありがたく頂戴するけれど………………ありがとっ」ボソッ

提督「今までどおりかもしれないけど、正月休みを満喫してもらえれば幸いだ」

武蔵「休みすぎて身体が鈍るどころか硬くなりそうだがね。このお年玉を使って標的でも買うか」

提督「さすがにそこまで入ってないぞ」

武蔵「それだけ持て余してるということだ。実戦を、戦闘をな」

山城「私はこのまま姉さまとのんびり過ごすのもいいけど」

扶桑「山城ったら」ウフフ

提督「仮にだけど、三人をいっぺんに投入したら戦果は凄まじいが消費資材も凄まじくなりそうだ」

武蔵「46センチ砲搭載の戦艦は伊達ではないということさ。それこそ深海棲艦の姫や鬼クラスもひとたまりもないだろう」

提督「まさに切り札ってところか。贅沢な悩みだ」

山城「仮に敵機が飛んできても鎧袖一触よ。もう慣れたからいいけど、私にはこの(新)三式弾があるから」

扶桑「山城の三式弾は妖精さんの特別製だから、威力も高いのよね。姉としてとても頼もしいわ」ニコニコ

提督「だな。やっぱりみんな戦艦だけあって頼もしい限りだよ」

武蔵「(……山城の言っているヤツは最早三式弾と言う名の別物だと思うんだがな)」サンパチ……


71: 2015/01/02(金) 23:42:02.94 ID:pzq6aBa30

………………

…………

……



提督「さて、タイミング的に最後になってしまったが……」

瑞鶴「よっ待ってました!」ニッコニコ

翔鶴「もぅ。瑞鶴ったら」

提督「まぁまぁそう言わずに。はい二人とも。いつもありがとうな」

瑞鶴「いえいえ。これからも私たちにまっかせておいて! ね、翔鶴姉ぇ」

翔鶴「え、えぇ」

提督「一応これで全員分渡せたな。 ……予想外に出費がかさんだが」

翔鶴「私が頂いた分はお返ししますが……」

提督「いやいやいや大丈夫だよ。是非とも貰っておいてくれ。やっぱり駆逐艦の子たちだけってのは無理があったんだ」

瑞鶴「そーだぞー。私たちだって頑張ってるんだからー」

翔鶴「しかし、予算をやり繰りした者として現状を知ってしまうと……」

瑞鶴「ん? 予算って?」

翔鶴「この鎮守府のお金の全てよ。念のためということで、提督のお給金も別枠でまとめているの」

瑞鶴「(すでに翔鶴姉ぇが提督さんの財布すらも把握していた件について!)」


72: 2015/01/02(金) 23:47:21.04 ID:pzq6aBa30

瑞鶴「でも、ここの予算はわかるとしてどうして提督さんの給料も一緒にしてるの?」

翔鶴「えっと、それは……」

提督「まあぶっちゃけてしまうとだ。こんな場所故に使える予算なんて微々たるものである。だけど消費は多々あるとなると何かで補わないといけない。分かるな?」

瑞鶴「まさか提督さんのお金から……」

提督「軍人の、それも指揮官ともなれば仕事量に関係なくいろんな手当がつくんだよ」

瑞鶴「でもいいの? せっかくのお給料なのに」

提督「副収入も使えるし、必要な分はちゃんと残してあるから大丈夫さ。それに貯めこんでもこんな場所じゃ使い道に困る」

瑞鶴「………………」チラッ

翔鶴「な、なに瑞鶴」

瑞鶴「いいえーなーんでもー」~♪

提督「だからなんら気にせず受け取ってもらえると俺も嬉しい。もちろん翔鶴も」

翔鶴「は、はい……」

瑞鶴「んー使い道がないのはみんな同じだからやっぱり街に行ってってなるんだろうけどなぁ」

翔鶴「ご時世とお正月も合わせてお休みの所がほとんどね」

提督「次の休みにでも二人で揃って出かけるのもアリなんじゃないかな」

瑞鶴「だねぇ」

提督「それじゃあ、俺も残った正月休みをゆっくりと過ごすかなあ。たまの寝正月もいいもんだ」

瑞鶴「私もかなあ……どうする翔鶴姉ぇ。部屋戻る?」

翔鶴「そう、ね」


………………


73: 2015/01/02(金) 23:53:09.89 ID:pzq6aBa30


提督「――――それで、どうせだから俺と一緒に過ごそうと?」

翔鶴「はい。ダメでしたか?」

提督「そんな事はないさ。ただ瑞鶴のコトはいいのか」

翔鶴「瑞鶴は寝てしまいました。たぶん夕方までは起きないと思います」

提督「……なるほど」

翔鶴「提督もお休みになられますか?」

提督「まぁちょっと横になろうかななんてのは考えてたが……」

翔鶴「では私もご一緒します」

提督「えっ?」

翔鶴「せっかくですから少しでも一緒にいようと思いまして」

提督「そう言ってもらえるのは俺としても嬉しいが、なんかいつもの翔鶴とは違うような」

翔鶴「私は至って正常ですよ?」

提督「……さてはお酒のんだな?」

翔鶴「なんのことでしょうか」シレー

提督「翔鶴はお酒弱いんだから……まぁ正月に小言も無粋か」

翔鶴「ふふっ」


寝正月……ハラショー


76: 2015/01/04(日) 19:42:02.40 ID:KMHHp9sV0

・---・鶴タチノ休息・---・


瑞鶴「そう言えば、最近は提督さんと一緒にお月見しながらって言うのがないよね」

翔鶴「寒いからしばらくはお預けなんですって」

瑞鶴「ふーん。まあ確かにそうかもね」

翔鶴「その分執務室でお茶を飲む時間が増えたから」

瑞鶴「この間までは冷たい麦茶で、今じゃあ温かい緑茶かほうじ茶だもんねぇ」

翔鶴「提督が頂くお菓子が和菓子が多いからっていうのもあるわね」

瑞鶴「え? あれって買ってきてるんじゃないの?」

翔鶴「なんでも提督の同期の方が送ってくださるみたいで。実家が和菓子屋さんって仰っていたような」

瑞鶴「なるほど、だからか。美味しいよねあれ」

翔鶴「そうね。でもやっぱり私は静かな縁側でゆっくりとお話する方がいいかも」

瑞鶴「二人っきりになれるもんねー」ニヨニヨ

翔鶴「っ……。そ、そうね」


からかい瑞鶴


80: 2015/01/06(火) 22:38:30.58 ID:Brkjj40S0

・---・アル日ノ鎮守府:瑞鶴、雲龍・---・


瑞鶴「>>76 ――――って言うことがあったんだ」

雲龍「そうだったノ? あの翔鶴さんが提督とねェ」

瑞鶴「私としては早く二人にはくっついてもらいたけど、なんか納得いかないような気もしててさー」

雲龍「瑞鶴姉って提督の事好きなノ?」

瑞鶴「まあね。たぶんこの鎮守府で嫌いな人っていないんじゃないかな。雲龍もでしょ?」

雲龍「そう、ネ。助けてもらった恩もあるシ……でも、どちらかと言うと情愛じゃなくて親愛の方かモ」ウン

瑞鶴「LOVEじゃなくてLIKEってこと?」

雲龍「えエ。妹や冬月たちも同じだと思うワ」

瑞鶴「なるほどねぇ」


雲龍「……ところで瑞鶴姉」

瑞鶴「ん? なに」

雲龍「私としては嬉しいし、ダメとは言わないけれド……その、あまり頻繁にここに来るのハ……」ネェ?

瑞鶴「お姉ちゃんとしては例え血が繋がってなくても妹たちのことが気になるのよ! 特にあんたたちは外に出てばっかりだしね」フンス

雲龍「出撃してても装備の差からほとんど攻撃を受けることってないんだけどネ。しかも夜襲が主だかラ」

瑞鶴「一度見たことあるけどさ、噴式機とか反則だと思うんだけど―」

雲龍「それは言わないお約束ヨ」



<<雲龍>>

鎮守府が誇る秘密艦隊姉妹の長女 前世の後悔や恨みなどから深海棲艦へと取り込まれたが浄化され艦娘へ
目や身体の一部に名残があり露呈を防ぐため隔離された生活を送る 真実を知る者は鎮守府でもごく一部
搭載兵器にも前世の無念が乗り移っていたため噴式震電や橘花改、景雲改などの隔絶機体を操る
彼女を含め基本登場機会はないが、妹に天城・葛城、護衛として冬月・夏月・花月がいる



85: 2015/01/07(水) 09:42:04.19 ID:ty6f4CVSO
乙です
ところで雲龍達もお年玉はもらったのかな?

86: 2015/01/07(水) 23:23:37.68 ID:vReXNKNo0
>>85


雲龍「お年玉? まあ、貰えれば嬉しいけれド……」

天城「そもそも私達は表ニ出られないからナ」

葛城「貰っても使い道がなイよね」

雲龍「代わりと言ってはだけど、提督から新しい装備を貰ったワ」

天城「使うのは航空隊ノ妖精たちだけド」

葛城「これッてさ。初めて見るけどなんの装備だロうね」

天城「見タ感じでは小型ロケットのようだガ……」

葛城「ココに書いてあるが名前なノかな?」

雲龍「えっト……R4M、おるかん……改?」ナニコレ



冬月「冬月たちは電探と連動した新しい高角砲でス!」

夏月「80口径……毎分30発……。敵機、狩レル。フ、フフ……」

花月「長砲身に思わず超放心……うーン、なンかイマイチなンだよなぁ」


となったらしいですヨ

89: 2015/01/09(金) 19:51:19.47 ID:iF+Fx71b0

・---・アル日ノ鎮守府:翔鶴、武蔵・---・


提督「二人とも、ちょっといいかな」

瑞鶴「ん? なにか用事?」

提督「用事というか、演習のお知らせだな」

翔鶴「演習ですか?」

瑞鶴「最近は演習でもいいから身体を動かしたくてしょうがない気分なのよねぇ」

提督「ならちょうどいい。今度同期の所と演習することになったんだ」

瑞鶴「同期……提督さんの?」

翔鶴「夏に北海道で会った時の方ですね」

提督「ああ。久しぶりに演習でもどうだって連絡があってね。せっかくだから受けて立とうと」

瑞鶴「それで私たちを呼んだって事は」

提督「うん。この演習は二人を中心に艦隊を組もうと思う。言わば航空機動艦隊か」

翔鶴「航空機動艦隊……」

瑞鶴「うんっ、いい響きね! ここに大鳳や隼鷹、千歳たちがいればもっとそれらしくなったかも」

翔鶴「そ、そうね」ソレハ ケッカガ……

提督「翔鶴と瑞鶴、それに鳳翔。護衛には経験を積ませるために武蔵と利根と筑摩を選ぼうと思う」

瑞鶴「戦艦一、空母三、重巡二……これに軽巡や駆逐艦が合わされば本当に航空艦隊の完成って感じね」

提督「六人って制限がなければそれもありだな」


90: 2015/01/09(金) 19:55:40.95 ID:iF+Fx71b0


・・-・・・・-・・・・-・・

武蔵「ほぅ。演習か」

利根「吾輩や筑摩は翔鶴たちの護衛役と言うわけかの」

提督「とは言っても、航空戦で全てが片付くとも思えないから、距離が縮まったら武蔵たち打撃艦の出番だ」

武蔵「実際の戦闘ではないが……やはり戦うというのは胸が踊るな。ふふっ悪くないぞ」ワクワク

提督「もう少し経験を積んだら実戦にも出てもらうから。その時は頼むよ」

利根「任せておれ。護衛も戦闘も吾輩たち利根型の得意とすることであるからなっ。のぅ筑摩よ」

筑摩「そうですね、姉さん」ニコニコ

武蔵「相手方にも戦艦は出てくるのか?」

提督「詳細は分からないが、同じ護衛役ってことで随伴してくるとは思うぞ。もしかしたら空母の数が違うだけで他は同じってこともある」

利根「なるほどな。向こうの方が戦力は整っておるのか?」

提督「ここと比べたら天と地の差がある、とだけ言っておこう」

筑摩「えーっと、それはこちらが天……では、ないんですよね?」

提督「少数精鋭はうちの長所だ」キリッ

筑摩「あはは……」ヤッパリ

武蔵「多数でも少数でも関係ない。この武蔵がいる限り味方を守りきり、そして相手を倒してみせよう」フンスッ

提督「頼もしいな。よろしく頼む」


そして、鳳翔の伝説へ続く……


91: 2015/01/09(金) 20:05:54.67 ID:iF+Fx71b0
アニメで翔鶴姉ぇが喋った……! これだけで幸せお腹いっぱいです
吹雪? 65で止めてたから改二できなかったよ……


<蛇足ですが>

>>86 の夏月の80口径発言は砲身長であります
なのでこの場合だと正しくは妖式八十口径一〇糎連装高角砲になります
威力や射程距離が飛躍的に伸びた逸品ですね

グスタフやドーラみたいな列車砲じゃないのデス

93: 2015/01/11(日) 17:20:59.59 ID:jvGPX2jy0
演習もいいけどコッチもね!



・---・鶴タチノ休息・---・


瑞鶴「提督さんと翔鶴姉ぇのその後が気になる件について!」

翔鶴「またその話……」

瑞鶴「私的にはイチバン気になることだからね」

翔鶴「人のことじゃなくて自分のことを気にしなさい」

瑞鶴「じゃあ提督さんのこと狙ってもいいの?」

翔鶴「それはダメ」

瑞鶴「むぅ。独り占めは良くないぞぉ―」

翔鶴「そういうつもりはないけれど……」

瑞鶴「もういっそ一緒の部屋で生活すればいいんじゃない?」

翔鶴「なっ?! い、一緒って」

瑞鶴「提督さんの部屋結構広いし、翔鶴姉ぇ一人増えるくらいなんともないと思うけど」

翔鶴「………………」←ちょっと考えた

瑞鶴「本当にオバさんになるのはまだ嫌だけどねー」ニヤニヤ

翔鶴「」ボッ


94: 2015/01/11(日) 17:26:05.67 ID:jvGPX2jy0


瑞鶴「で、結局のところどこまで進んでるの?」

翔鶴「そんなこといくら瑞鶴でも言うわけないでしょう」

瑞鶴「えぇー……いいじゃん翔鶴姉ぇ」ブーブー

翔鶴「だーめ」

瑞鶴「んー、じゃあもう手は繋いだ? そのくらいはいいでしょ」

翔鶴「手を繋ぐくらいなら……。でも、これは誰でもあると思うわよ」

瑞鶴「まあそりゃそうか。じゃあ一歩進んで恋人繋ぎは?」

翔鶴「恋人繋ぎって?」

瑞鶴「手を繋ぐ時にお互いの指と指を絡め合うやつのこと」

翔鶴「それも……ある、かな」ポッ

瑞鶴「むぅ、ちょっと羨ましいかも。なら腕は組んだことある?」コレハダメカナ

翔鶴「……お酒の時に勢い余ってなら」

瑞鶴「抱きついたことは?」

翔鶴「それもお酒の時に……」


瑞鶴「(あれ、結局答えちゃってない? まぁいいか)」


翔鶴「どうもあの場は特別というか……気が緩んじゃうというか」

瑞鶴「その気持ちはまあ、わかるかな。でもさすがにキスは……ないね」アハハ

翔鶴「………………」

瑞鶴「……えっ?」マサカ

翔鶴「………………」

瑞鶴「」ウソン

翔鶴「………………」プシュー


翔鶴さんは純真無垢

97: 2015/01/13(火) 22:00:24.19 ID:EwKsaSvM0

・---・ケッコンシタイ?・---・


瑞鶴「提督さーん。瑞鶴ひまひまー」カマッテー

提督「瑞鶴さーん。俺今仕事中ー」サラサラ

翔鶴「瑞鶴、あまり提督の邪魔をしちゃだめよ?」

瑞鶴「だってなんもやることないんだもーん」アシプラプラ

翔鶴「もぅ」

提督「まあ仕事しながらでいいんだったら話くらいはできるぞ」

瑞鶴「じゃあそうするっ。という訳でお題をどうぞ!」

翔鶴「……えっ?」

提督「瑞鶴から切り出すんじゃないのか?」

瑞鶴「いやぁ急に言われても出てこな――――あ」ティンッ

提督「なんか思いついた顔してる」

翔鶴「ですね」

瑞鶴「ねぇねぇ提督さん。提督さんってさ、結婚願望はあるの?」

翔鶴「っ!」ピタッ

提督「……いきなりなんだ」

瑞鶴「純粋な疑問よ。やっぱり独り身は寂しいかなって」

提督「特に寂しくはないな。少なくともここには妹や娘のような子たちがたくさんいるから」

翔鶴「………………」

瑞鶴「んー、そういう意味で聞いたんじゃないんだけどなあ」


98: 2015/01/13(火) 22:05:28.72 ID:EwKsaSvM0


提督「でもまあ、何も結婚願望がないわけじゃないよ。ただ時世が時世だから後回しになってるだけだ」

瑞鶴「あー、なるほど。確かにこんな時に結婚したら戦いどころじゃなくなっちゃうもんね」



提督「……ま、求婚自体はすでにしてるんだけどな」ボソッ



瑞鶴「――ん? 今なにか言った?」

提督「いや、なんでもないさ。とにかく今は結婚よりも目の前のこと。何よりみんなが動くための資源確保が最優先だよ」

瑞鶴「……だよねー。ああ、今日もひたすら待機待機」ヒマー

提督「俺としても申し訳ない気持ちもあるから、このまま話し相手にはなろう」

瑞鶴「じゃあこの話題もっと続けてもいい?」

提督「できれば変えて欲しいが……」

瑞鶴「却下でーす」ニコニコ


99: 2015/01/13(火) 22:10:48.92 ID:EwKsaSvM0

瑞鶴「この間聞いたけどさ、提督さんの家って代々軍人一家なんでしょ? いざ結婚とかってなると家柄的に許嫁とかいたりするの?」

提督「そんな話は出たこと無いが、俺については絶対ないって言い切れる」

瑞鶴「どうして? だって主席卒業なのに」

提督「主席卒でもその後を棒にした男だぞ? 昇進コースからも外れたから地雷もいいところだ。例え許嫁や縁談があっても破談になるだろう」

瑞鶴「やっぱり分からないんだよなあ。どうして提督さんは将来を棒にしてでもここにいるのか。前に言ってたやりたい事っていうのが大きいの?」

提督「うん。卒業する前から決めてたから迷いもない」

瑞鶴「教えてはもらえないんだよね」

提督「申し訳ないが……。でもまあ、その時が来たら教えるつもりだよ」

瑞鶴「んっ。じゃあ期待しないで待ってるね」


翔鶴「………………」


ケッコンカッコサキ


100: 2015/01/13(火) 22:18:01.60 ID:EwKsaSvM0
このままいくとまず翔鶴ルート だけどここは鶴姉妹のためのお話
どうやって瑞鶴を絡めていこうかね
よろしければまたお付き合いください





引用: 翔鶴「瑞鶴、あまり提督の邪魔をしちゃだめよ?」