310: 2015/03/01(日) 16:30:08.70 ID:7yRUqlP20
前回:翔鶴「瑞鶴、あまり提督の邪魔をしちゃだめよ?」【3】
・---・コタこみゅ:那珂 鳳翔 扶桑・---・
山城『――いいですか提督。扶桑姉様に"もしも不埒な真似を働いたら"……わかってるわよね?』ゴゴゴゴゴ
提督「山城の扶桑好きも困ったものだ。姉妹仲が良好な証拠なんだろうけれど……たまにぶっ飛んでる時があるからなぁ」
提督「さて、お茶にお菓子にミカンもある。お代わりのためのポットも満タン。準備完了だな」
knock knock knock
那珂「那珂ちゃん、さんじょーうっ!」キラッ☆
鳳翔「提督。那珂・扶桑・鳳翔、ただ今参りました」
扶桑「お邪魔いたします」
提督「いらっしゃい三人とも。この季節限定の極上な空間へようこそ。ささ、コタツに入ってゆるりと寛いでくれ」
那珂「おっじゃましまーっす」
鳳翔「執務室に畳とコタツというのは未だに違和感がありますが、この畳はどうされたんですか?」
提督「どこからか瑞鶴が持ってきたんだ。コタツと一緒に倉庫に入ってたのかも」
扶桑「もっと言えば鎮守府にコタツというのも、不思議な感じがしますね」
提督「でもまあ心地いい空間なんだからしょうがないかな。褒められたことじゃないけど、他がダメでも俺は許可しようじゃないか」
那珂「さっすが提督。話わかるぅ」
提督「ははは。それじゃあまずはお客様へお茶の一杯をば」ゴソゴソ
鳳翔「あっ提督。お茶でしたら私がやります」
提督「いいのいいの。鳳翔たちはお客様なんだから。客に茶を入れさせるのはダメダメだ」コポポポポ……
鳳翔「それは……。でも、なんだか申し訳ないですね」
扶桑「まあまあ鳳翔さん。いつも忙しなく働いていらっしゃるんですから、時にはお休みも必要ですよ」
那珂「そーそー。那珂ちゃんも艦隊のアイドルとして頑張ってるけど、オフもちゃーんと入れてるんだからねっ」
鳳翔「私としては苦にも感じていないのですが……で、ではその、お願い、しますね」オズオズ
提督「お茶の入れ方なら鳳翔や翔鶴のをよく見てるから、今日はその成果を見ると思ってもらえれば、ね」
311: 2015/03/01(日) 16:35:21.70 ID:7yRUqlP20
那珂「はぁーコタツとお茶って落ち着くねぇ」
扶桑「そうね。この感覚もフネでは得られなかったもの……。なんだか幸せだわ」
那珂「扶桑さんが言うと重みが違うね」
扶桑「うふふっ。そうかしら」ニコニコ
鳳翔「あの、提督。すでに参加された皆さんから伺っているんですが、その……本当に私たちにミカンを?」
提督「ああもちろん。と言っても強制じゃないよ。最初に話した瑞鶴とここに来た子たちによってミカンを食べることが前提になってるけれど、あくまでもこの場は寛ぐこと語らうことが第一だ。まあ目的の一つくらいに考えてもらえればいいかな」
鳳翔「た、食べさせていただくことは嫌ではないのですが、さすがにちょっと恥ずかしいですね」
扶桑「私も……特にすぐ近くで見られていると思うと余計にそう思ってしまいます」
提督「大鯨も結構気にしてたし、こう言うのは駆逐艦の子たちの方が受け入れやすいのかもしれないな。や、鳳翔や扶桑の気持ちももちろん分かるが」
那珂「うーん、二人とも固いなあ。じゃあここは那珂ちゃんがトップバッター行っちゃおうかな―」アーン
提督「……まだミカン剥いてもいないんだが」
那珂「なんならお菓子とかおせんべでもいいよー」
提督「じゃあこのマシュマロでも」ハイ
那珂「はむっ。ん~っ、ふわふわ」
鳳翔「まぁ」クスクス
扶桑「那珂は恥ずかしくないの?」
那珂「ぜ~んぜん」モグモグ
提督「さすがにこの位じゃあ動じないかな」ミカンムキムキ
那珂「伊達にアイドルやってません! バラエティーもやってナンボなんですっ」
提督「バラエティー言うな。ほら、ミカンが剥けたぞ―那珂。あーんだ」
那珂「え、でもこれ一個丸々なんだけど……」
提督「バラエティーもいけるんだろう?」
那珂「やーでもそう言うヨゴレ系は艦隊のアイドルとしてダメかなーって」ネ?
鳳翔「ふふっ。ファイトですね」ニコニコ
扶桑「そうね。アイドルだものね」
那珂「酷くないかなっ?!」
312: 2015/03/01(日) 16:40:17.00 ID:7yRUqlP20
提督「結局二三粒ずつに落ち着きましたっと」
那珂「いっぺんに食べたら汁が飛んじゃうもんー」モグモグ
扶桑「でも、小粒のミカンだったらこの位が一番食べごたえもあって美味しく感じますね」モグモグ
提督「汁が飛び跳ねたりしないからね。俺も大体はこうかな」
鳳翔「お洗濯を考えると、果汁と言えどシミは馬鹿にできませんからね」
提督「うむ。これ以上鳳翔に迷惑をかけられん」
那珂「そーそー」アーン
鳳翔「私は特に迷惑だとは思っていませんよ」
提督「それでもだよ。日常面でただでさえ頼っている部分が多いんだから」
扶桑「鳳翔さんがいなかったらたくさんの事が出来なくなってしまうわね」
提督「と言う訳で実はこの鎮守府。責任者の俺よりも鳳翔の方が偉いのだよ」ハイ
鳳翔「そ、そう言いながらミカンを向けないでください……っ」
那珂「ミカン美味しいよー」←もう食べさせてもらった
扶桑「甘酸っぱくて美味しいわね」←まだ自分の番じゃないので安心
鳳翔「で、ではそのっ。提督も一緒にと言うのはどうでしょうか?」
提督「うん?」オレ?
鳳翔「私も提督にミカンを食べさせてあげます。そうしたら、おあいこですよね?」
提督「お、おぅ」
那珂「ココに来てまさかの逆パターン?」
扶桑「これは提督も恥ずかしいのではないですか?」
提督「実は涼風と敷波に食べさせてもらってて、初めてというわけではないんだなこれが」
鳳翔「あ、あら……?」
那珂「そうだったの?」
提督「でも鳳翔に食べさせてもらうのもそうある事でないから、それはそれで楽しみかも」
扶桑「提督は緊張よりも楽しみになっているみたいですね」クスクス
那珂「じゃああとで那珂ちゃんも食べさせたげるねー」
鳳翔「(おあいこを狙ったのですが……)」
313: 2015/03/01(日) 16:45:12.79 ID:7yRUqlP20
鳳翔「うぅ、たしかにこれは恥ずかしいですね……」モグモグ
提督「うん。中々に新鮮だった」モグモグ
那珂「鳳翔さん顔まっかっかー」
提督「ははは。童心に還ったと思って楽しむのがコツかな。――――な、扶桑?」
扶桑「へっ? わ、私……ですか」ギクッ
提督「那珂、鳳翔と来たら次は扶桑の番だからね」
扶桑「すでにミカンを頂いてしまったのですが……」
提督「大丈夫。おかわりならまだあるさ」
鳳翔「もちろん扶桑さんも食べますよね?」ニコニコニコ
那珂「扶桑さん一人だけやらないのはナシだよ」
扶桑「あ、あらぁ。ふこ……なわけじゃあないけれど、いざ自分の番となるとやっぱり恥ずかしいというか」
提督「みんな最初はそう言うんだ。逆に考えれば最初だけ。ささ、遠慮なく口をあーんとだな」アーン
鳳翔「あーんですよ。扶桑さん」
那珂「おっきく口を開けてみよ―!」
扶桑「」
提督「今ならさっき那珂も食べたこのマシュマロもセットでプレゼント」
扶桑「そ、そちらは大丈夫ですのでっ! ……うぅっ、あ、あーん」
提督「はいよくできました」
扶桑「こ、子供じゃありません……っ」
鳳翔「うふふふっ。こう言うのは見ている分にはいいですね」
扶桑「鳳翔さんまで……で、でももう次は大丈夫です。えぇ、恥ずかしくありませんともっ」
那珂「ていとくー。那珂ちゃんもっと食べたいなー」
提督「今回は那珂が一番楽しんでるかもな」
那珂「今度はミカンじゃなくてチョコレートね」
提督「はいはい」スッ
那珂「あ、一個丸々とかそう言うのはもういいから」
提督「……残念」パキッ
コタこみゅ
314: 2015/03/01(日) 16:47:02.05 ID:7yRUqlP20
オマケは夜に
あのお方がご降臨されます
あのお方がご降臨されます
318: 2015/03/01(日) 20:05:24.63 ID:7yRUqlP20
・---・オマケノ鎮守府:山城・---・
………………
…………
……
提督「――――ん、あ? いかん、ついコタツでうたた寝しちまったか……って」アレ?
??「……あら提督。お目覚めになりましたか?」クックック
提督「え? なんで俺簀巻きになってるの? と言うかそこにいるの山城だろ」
山城「そりゃあもう当然でしょう。私、言いましたよね? 扶桑姉様に不埒な真似を働いたら……って」
提督「いや、不埒も何もあれはあの場の通過儀礼というか誰もが通った道というか」
山城「姉様から顛末は聞いてますよ。……姉様の受けた屈辱は私の屈辱……倍返しします!」クワッ
提督「いやいやだから屈辱も何も最初以外は扶桑も楽しんでたって。 ……おい、そのデコポンはなんだ。なんでまるまる一個持ってるんだ」
山城「提督も食べてみたらわかりますよ……ふふ、フフフ」ユラ~リ
提督「そんなのひと口で食べたら顎が……と言うか皮も剥いてないじゃないか! ふ、扶桑は……扶桑はいないのか?!」
扶桑「提督。あまり山城を責めないであげてください。山城も本当は提督にミカンを食べさせてあげたいんですから」
山城「ね、姉様?! わっ私は別に提督なんかに……!」アタフタ
扶桑「うふふ。じゃんけんに負けてしまった時の山城、とても残念そうな顔をしていたから」
山城「あわわわわわわっ。そ、そんなワケないじゃないですかっ」
扶桑「あら、違ったの?」
山城「いやソレも違うというかその……うぅ、不幸だわ」
提督「あー……そういう事ならこんな事しなくても普通に食べたぞ」
山城「な、なっ……! も、もう提督はコレ食べて反省してください!」ガポッ
提督「モガーッ?!」
提督の顎 大破
324: 2015/03/04(水) 00:20:37.24 ID:CKVLZ+Ha0
・---・アル日ノ鎮守府:武蔵・---・
武蔵「さあ、この酒は私の奢りだ。遠慮なく呑んでくれ」トクトクトク……
提督「ん、ああ。ありがとう」オットット
武蔵「月を見るには少し寒いが、たまにはこう言うのも悪くないだろう?」
提督「武蔵が来た頃には寒くなってたからなあ。それまではこうして月を見ながらってのはやってたよ」
武蔵「ではまたその時にでもお呼ばれするかな」
提督「見た目通りというか、ほんと酒豪だなあ」
武蔵「フッ、この武蔵が酒に負けるとでも?」
提督「だな。 にしても、武蔵の方から誘ってくるなんて珍しいというか。なんかあったのか?」
武蔵「なあに。酒は一人で呑んでも楽しくない。連れがいた方が楽しいに決まってる」
提督「それには同意かな。 ……ふぅ。やはり月を見ながらというのはいい酒になるな」
武蔵「月見酒とはよく言ったものだ。月が肴となるからツマミなんぞなくとも十分」
提督「なるほどな。だがあえて言わせてもらおう。鳳翔の作るツマミは絶品だと」
武蔵「アレは例外だろう。おいそれと比べられんよ。それに、鳳翔がこの鎮守府にとっては月ではないか」
提督「お、なかなかイイことを言うじゃないか」
武蔵「当然だよ。私は武蔵だ」キリッ
325: 2015/03/04(水) 00:25:36.73 ID:CKVLZ+Ha0
提督「それにしても、やっぱりいつ見ても満月というのはいい。三日月も捨てがたいがね」
武蔵「そう言えば、知っているか提督よ。はるか南洋ではこの月がより大きく見えると」
提督「なんだそりゃ。聞いたことないな」
武蔵「まあそうだろうな。ほぼ作り話のようなものだから」
提督「なんだそりゃ」
武蔵「だがこれはどうだろうか。月は変わらないかもしれないが星は大きく見える。溢れんばかり空一面の輝きだぞ? 壮観だろう」
提督「あーそれならわかる。建物の明かりがなく遮るものもないから綺麗に見えるらしいな」
武蔵「ソレと比べると、ここから見える空はなんとも…………暗い。月ばかり目立って星が見えん」
提督「例え田舎と言えど大海原には敵わないなぁ」
武蔵「海で見る星や月はまた格別だ。だが同時に目の前の恐ろしさを再認識する」
提督「恐ろしさ?」
武蔵「足元。そこは月だけが歪んで映える漆黒の闇。言ってみれば底の見えぬ大穴の上にいるのと同じことだ。……オマケに暗闇の如く水底は冷たい」
提督「………………」
武蔵「光あれば闇がある。そして闇が深ければ深いほど光は輝く。――――うん。おかげで今日も酒が旨い」グイッ
提督「あれ、途中まで深イイこと言ってる気がしてたのに」アレレー?
武蔵「なぁに。そんなことを言う"キャラ"じゃないなと思ったんだよ。気にしないでくれ」
提督「あ、あぁ……」
武蔵「それにしても、一体この武蔵の出撃はいつなんだろうなぁ提督よ。暇すぎてつい柄にも無いことを言ってしまったではないか」
提督「う」
武蔵「この月を、また大海原で眺めたいものだよ。たとえ戦の最中でもな」
提督「ど、努力します」
武蔵「……大和や信濃も、この月を眺めてるのかなぁ」ボソッ
提督「うん……?」
武蔵「いや、なんでもない。――む、酒が切れてしまったか。やはり一本では足らぬな」
提督「ほぼ武蔵が一人で呑んでたぞ」
武蔵「では今度は提督の奢りといこうではないか。秘蔵の一本や二本あるのだろう?」ニヤッ
提督「しょうがないなぁ」
武蔵「さ、今日はトコトン呑むとするか! もちろん、最後まで付き合ってもらうぞ」
提督「はいはい」
しぶやん
332: 2015/03/05(木) 23:00:25.46 ID:lkMz2FGv0
・---・ヒマヒマ瑞鶴・---・
瑞鶴「提督さーん。瑞かk
提督「残念ながら今はソレどころじゃない。もう直すぐ出掛けねばならんからな」イソイソ
瑞鶴「ぶぅ~。って、お出かけ?」
提督「言ってみれば提督会議、みたいなものかな。軍の今後の作戦方針とか決めるのに出ないといけないんだ。俺みたいなのでもね」
瑞鶴「ふうーん。それって一人で行くの?」
提督「翔鶴も一緒。秘書艦だからな」
瑞鶴「じゃあ私も一緒にいくー」
提督「だーめ。遊びじゃないんだから。そんな事を言ったら誰か他にも行くって言い出しそうで……」 ッポイ! ドウカシタノ、ユウダチ?
瑞鶴「私だって遊びで言ってるんじゃないもん」
翔鶴「瑞鶴、変なことを言って提督を困らせちゃダメよ」
瑞鶴「困らせてなんかないもん」プクー
翔鶴「なら尚更ダメでしょう。あ、提督。もうすぐバスの時間が」
提督「普段から出かける癖がついてないとこう言うとき困るんだよなぁ」
翔鶴「忘れ物はありませんか?」
提督「たぶん。……よし、じゃあ行くか」
翔鶴「はい。瑞鶴、お留守番は頼むわね」
瑞鶴「ぶぅーっ!」アシ パタパタ
提督「ちゃんとお土産買ってくるから。悪いがソレで我慢してくれ」ナデナデ
瑞鶴「……ケーキがいい」
提督「わかったわかった。俺たちがいない間の事は鳳翔に頼んであるから、なんかあった時はよろしく頼む」
瑞鶴「むーん」
333: 2015/03/05(木) 23:06:07.96 ID:lkMz2FGv0
瑞鶴「………………」
シーン……
瑞鶴「(提督さんたちのいない執務室は、とっても静か)」
瑞鶴「(提督さんがいないのがわかってるからなのか、ベッドにもコタツにも、ほぼ主になってる加古や初雪はいないんだよねぇ)」
瑞鶴「(私の他にあのあとやって来た鳳翔さんがいるけど、仕事中だからか話ししてないし)」
瑞鶴「(まあ、私としても鳳翔さんのジャマをすることは本意じゃないしね。提督さんなら気にしないけどっ)」
瑞鶴「(それよりなにより気になるのは……)」
零戦妖精『』フヨフヨフヨ
九九妖精『』クルクル
九七妖精『』ゴソゴソ
瑞鶴「(鳳翔さんと一緒に鳳翔さんところのコたちも一緒に来たってことかなあ)」
九七妖精『っ』ハイ
鳳翔「あらあら。ありがとうございます。ではこちらにお願いできますか?」
九七妖精『☆』
瑞鶴「(しかも普通にお手伝いとかしてるし。なんて言うかもう流石としか言いようがない)」
零戦妖精『』ジャンケン
九九妖精『』ポイ
零戦妖精『♪』カッタ!
九九妖精『』ガーン……
瑞鶴「(まあ遊んでる子もいるけど……うん。ホントさすが)」
334: 2015/03/05(木) 23:10:17.86 ID:lkMz2FGv0
瑞鶴「(やることもないし、私も部屋に戻ってゴロゴロしてようかなぁ)」ポリポリ
零戦妖精『っ』クイクイ
瑞鶴「ん? どうかしたの」
零戦妖精『』ジー
九九妖精『』ジー
瑞鶴「えっと、コレ? アンタ達もポテチ食べたいの?」
零戦妖精『ッ』コクコクコク
九九妖精『』キラキラ
瑞鶴「じゃあ、はい……と言ってもこのままじゃ大きすぎるから割ってあげるね。零すからちゃんとこのお皿の上で食べるんだぞ―」
零戦妖精『~♪』サクサク
九九妖精『☆』ポリポリ
瑞鶴「ふふっ。アンタ達も戦闘ともなれば阿修羅もびっくりなのにねー」ニコニコ
九七妖精『』タリー
瑞鶴「仲間外れにはしないって。いっぱいあるから一緒にどうぞって」ナデナデ
九七妖精『!』キラキラ
キャッキャキャッキャ
瑞鶴「……うちの子達にもあとでなんか持って行こっかな」
335: 2015/03/05(木) 23:15:10.17 ID:lkMz2FGv0
鳳翔「うふふっ。瑞鶴さんは退屈されているみたいですね」ニコニコ
瑞鶴「何にもやることがないから暇で暇でしょうがない」
鳳翔「では、せっかくですのでお茶にしましょうか。ちょうどこの子たちもおやつを食べているみたいなので」
瑞鶴「うんっ。そうしようそうしよう」ガタッ
鳳翔「今用意しますので少しお待ちくださいね」
瑞鶴「あー、落ち着く」ホッコリ
鳳翔「こう言う時間が一番幸せかもしれませんね」
瑞鶴「ほんとほんと。でも演習とか出撃とかもないし。ついでに雲龍達もいない。何もなさ過ぎるのも嫌かな―」
鳳翔「あの子たちは基本独自に動いていますからね。提督も把握が大変みたいですよ」
瑞鶴「いいのかなぁとも、いいなぁとも言えるような? そもそも、こっちは動けないのにあっちは動けてるのって……資源ってどうなってるんだろ」
鳳翔「別で管理していますね。どちらかと言うと、雲龍さんたちが持ち帰った資源を私たちが少し分けてもらっている、と言ったところでしょうか」
瑞鶴「何と言うか、うちの鎮守府って一体……」
鳳翔「配給が他と違いほぼありませんから、その分やりくりがどうしても大変になってしまうんです」
瑞鶴「そんなに違うの? 私は前は中央にいたからそう言うのって気にしたことなかったけど」
鳳翔「そうですねぇ……。例えば、通常100の配給があるとすればここは10、いえ……20くらいでしょうか」
瑞鶴「ナンテコッタ」
鳳翔「提督曰くこれでも交渉の末だったみたいですけれどね。当初はもっと少なかったとか」
瑞鶴「うげぇ……むしろよくここまで来れたと驚くべきなのかも」
鳳翔「遠征を頑張ってくださった皆さんのお陰ですね」
九九妖精『ッ――――ッ!!』パタパタ
鳳翔「ふふっ。もちろん皆さんの協力があってこそ、安全に資源を運んでこられました。ありがとう」ナデナデ
零戦妖精『』フンスッ
九七妖精『』クルクル
336: 2015/03/05(木) 23:20:14.81 ID:lkMz2FGv0
瑞鶴「そう言えば、提督さんと翔鶴姉ぇは結局何しに出かけたんだろう。会議みたいなこと言ってたけど」ズズズ……
鳳翔「提督会議ですね。主に行われるのは今後の作戦方針決定……言ってしまえば、なにか大規模な作戦がある時に行われています」
瑞鶴「えっ? 大規模作戦?」
鳳翔「はい。ですのでおそらくは近々何らかの形で発動されるかと」
瑞鶴「じゃあ私たちも出撃するかもってこと?!」ヤッター!
鳳翔「え、えぇ。ですが……」
瑞鶴「?」
鳳翔「仮に作戦が発動されたとしても、まずこちらには出撃命令は出ないと思います。良くて近海哨戒かと」
瑞鶴「えぇー……」ナゼニ
鳳翔「他との戦力差もありますが、一番の要因は……」
瑞鶴「上と提督さんの不和?」
鳳翔「かと……」
瑞鶴「提督さん、お父さんのこと嫌ってるもんねぇ。その逆も然りみたいだし。はぁーっ。出撃できると思ったのにー」ガッカリ
鳳翔「追い打ちを掛けるようで申し訳ないですが、こちらの資源の問題もありますね」
瑞鶴「はあ~……っ。もう、早く貯まらないかなあ! せめて演習とかはしたーいっ」ヒマー!!
九七妖精『』ポンポン
九九妖精『』ナデナデ
瑞鶴さんは暇を持て余しています
344: 2015/03/07(土) 17:10:43.86 ID:IbouraEh0
・---・ヲトメ翔鶴・---・
提督「ここに来るのも年に数えるほどだから未だに見えるものが真新しく感じるよ」
翔鶴「私は初めてでした。あとは、そうですね……こちらは艦娘自体が稀なんでしょうね。結構見られていました」
提督「……すまんな。見世物みたいな事になってしまって」
翔鶴「提督のせいではありませんよ。艦娘の事をよく知らない人から見たら当たり前かと」
提督「艤装装備してなかったらなんの違いもないのにな」
翔鶴「艦娘とは言え異性が同じ場にいるのに慣れてないのかもしれませんね」
提督「いい歳して異性慣れしてないとか、思春期のガキかっつの。なあ?」
翔鶴「あら、では提督は慣れていらっしゃるのですか?」
提督「そりゃあもう。日々みんなと暮らしていれば慣れてしまうってものさ。なんと言うかもう気分はお父さん?」
翔鶴「……そう言う意味ではないのですが」
提督「んー、まあ俺だって男だから興味はあるけど"そう言うトコロ"には行かないから。なんたって翔鶴いるし」ギュッ
翔鶴「べ、別にそんなつもりで言ったわけではないです……」ギュッ
提督「の割には手をギュッと握られているんだが」
翔鶴「き、気のせいですっ」
提督「ははは。さてと、もうすっかり夜だしあんまりここに長居してもしょうがないから宿に引き上げるとしよう」
翔鶴「………………」プクー
提督「――――の前に夕飯かな。あとはせっかくだから甘いものも食べていこうか」
翔鶴「はい」ニッコリ
345: 2015/03/07(土) 17:15:30.10 ID:IbouraEh0
……
…………
………………
提督「いやぁたまには外の料理を味わうのもいいな。味を比べるのは失礼かもしれないけれど」ウマカッタ
翔鶴「………………」
提督「それに食後のケーキもなかなか。間宮さんに言ったら鎮守府でも作ってくれるかな」
翔鶴「そう、ですね」
提督「あ、あー……。えっとだな。本当にいいのか? 無理しなくてもなんなら今からでも宿変えるぞ?」
翔鶴「い、いえっ! そう言うわけではないです。私は問題ありませんのでっ。で、でもこんな事もあるんですね」
提督「直前になって部屋のトラブルとかなぁ。しかも運悪く他の予約でもう部屋埋まってて空きもなく、結果的に二人で一部屋とか」
翔鶴「水漏れじゃあどうしようもないですからね……」
提督「こんなこと、絶対にみんなには言えないな」
翔鶴「です、ね」
提督「………………」
翔鶴「………………」
『どうしよう。会話が(続きません……)続かない……』チラッ
隣り合った二組の布団『』ドンッ☆
346: 2015/03/07(土) 17:20:10.00 ID:IbouraEh0
提督「そ、それにしてもアレだな。今回の会議……南洋パラオ方面での大規模作戦となると、夏のAL/MI作戦以来か! 今回の作戦が成功すれば、資源地帯における輸送船団の安全度も変わってくるな」
翔鶴「そ、そうですね。これまでは襲撃に備えての小規模船団でしたが、これで本土への輸送も改善されるはずです」
提督「うちも配給が増えるといいんだがなあ」ムリカナ
翔鶴「増えるといいですねっ!」
提督「………………」
翔鶴「………………」
『しまった……また会話が途切れてしまった……』チラッ
隣り合った二組の布団『』シンコンサン イラッシャアーイ!
提督「(まあ、部屋が一緒になってしまったものは仕方がない。それにそう広くない部屋だから布団が隣り合わせなのも、まあしょうがないだろう。でもコレはなぁ)」
翔鶴「(て、提督と二人っきり……ですか。嬉しいはずなのに緊張でそれどころじゃないです。だっ大体こう言うのはもうちょっと時間をかけて……)」
提督「と、とりあえず風呂に入りに行こうか! 温泉で一日の疲れをとって布団に入る。うん。いいじゃないか」
翔鶴「はっはい! ではすぐ準備をしますので……っ」
提督「これで混浴とかだったらもう笑うしかないよな」
翔鶴「さすがにそこまで露骨ってことはないと思いますが……」
347: 2015/03/07(土) 17:25:10.72 ID:IbouraEh0
……
…………
………………
『0時以降は浴室点検掃除のため、露天風呂は交互混浴になります』ドドン☆
提督「」
翔鶴「」
そのまさかでした
351: 2015/03/07(土) 20:05:20.61 ID:IbouraEh0
・---・オマケノ鎮守府:瑞鶴・---・
瑞鶴「えっ、提督さんと翔鶴姉ぇって泊まりなの?!」
鳳翔「はい。せっかくなのでたまには都会の空気を吸ってくると仰っていました」
瑞鶴「ぐぬぬ……やっぱり着いて行けばよかった」
鳳翔「ですが実際は暗くなるまで作戦会議で拘束されると思いますので、観光や散策と言った自由はないかもしれませんね」
瑞鶴「でも、でもだよ! ただでさえ進みの遅い二人が……二人っきりで、お泊りなんて。絶対になんかあるに決まってるよっ」
鳳翔「それはいくらなんでも深読みし過ぎでは……」
瑞鶴「彩雲は? 彩雲はどこ?! えぇい時間が惜しいから雲龍のトコから景雲改借りてきて……ッ!!」
鳳翔「ず、瑞鶴さん落ち着いて。それに、私たちでは景雲改は扱えませんよ」
瑞鶴「私達はって……。ホントは鳳翔さんも気になってるの?」
鳳翔「い、いえっそんな。私は、なにも……」アタフタ
瑞鶴「ほんとにぃー?」
鳳翔「うぅ……」マッカ
瑞鶴「でもホント、なんかあったらどうしよう……。もぅ、翔鶴姉ぇったら重要なコトは教えてくれないんだからぁあー!」キーッ
なんか起こりそうなイベントは発生しています
357: 2015/03/10(火) 22:00:17.94 ID:mGuYrp/M0
注:お酒の勢いを卵で割って作った結果なのでノリがいつもと違いますん 予めご了承ください
・---・コンヨク翔鶴・---・
提督「………………」
翔鶴「………………」
提督「(広々とした露天風呂に背中合わせで浸かってる俺と翔鶴がいましたとさ)」
提督「(だって離れて入ってたら余計気まずいというか……)」
提督「(時間的に誰も来ないだろうし、どうせ後でここも掃除するんだろうからとタオルで局部は隠してる。マナー違反ドンと来いだ)」
提督「(翔鶴にも羽根を伸ばしてもらいたくて、どうせなら露天風呂のある宿って事で取ったのが色んな意味で裏目に出たか?)」
提督「し、しかし。時間が時間だからか他に誰もいないなあ」
翔鶴「そっそうですね。だからこそこの時間にお掃除をされるんだと思いますが……」
提督「なんというか、その……すまんな」
翔鶴「え? どうしてですか?」
提督「混浴のこと。俺も知らなかったんだよ」
翔鶴「もう過ぎたことですから……。私は気にしていません」
提督「部屋にしてもココにしても。俺の落ち度ばかりだな。格的に人で賑わう場所じゃないから翔鶴も安心して過ごせるかと思って宿取ったんだがなあ」
翔鶴「そのお心遣いだけで十二分です。それに、お部屋の件は提督のせいではありませんよ」
提督「まあそうなんだが。ここに決めた者の責任としてね」
翔鶴「……私は、今も十分幸せですよ」ピトッ ←背中をくっつけた
提督「!」ビクッ
翔鶴「そんなに驚かないでください」クスクス
提督「こんな状態で無理な注文かと」
翔鶴「異性慣れしているのではなかったのですか?」
提督「ま、まいったな」ハハハ……
・---・コンヨク翔鶴・---・
提督「………………」
翔鶴「………………」
提督「(広々とした露天風呂に背中合わせで浸かってる俺と翔鶴がいましたとさ)」
提督「(だって離れて入ってたら余計気まずいというか……)」
提督「(時間的に誰も来ないだろうし、どうせ後でここも掃除するんだろうからとタオルで局部は隠してる。マナー違反ドンと来いだ)」
提督「(翔鶴にも羽根を伸ばしてもらいたくて、どうせなら露天風呂のある宿って事で取ったのが色んな意味で裏目に出たか?)」
提督「し、しかし。時間が時間だからか他に誰もいないなあ」
翔鶴「そっそうですね。だからこそこの時間にお掃除をされるんだと思いますが……」
提督「なんというか、その……すまんな」
翔鶴「え? どうしてですか?」
提督「混浴のこと。俺も知らなかったんだよ」
翔鶴「もう過ぎたことですから……。私は気にしていません」
提督「部屋にしてもココにしても。俺の落ち度ばかりだな。格的に人で賑わう場所じゃないから翔鶴も安心して過ごせるかと思って宿取ったんだがなあ」
翔鶴「そのお心遣いだけで十二分です。それに、お部屋の件は提督のせいではありませんよ」
提督「まあそうなんだが。ここに決めた者の責任としてね」
翔鶴「……私は、今も十分幸せですよ」ピトッ ←背中をくっつけた
提督「!」ビクッ
翔鶴「そんなに驚かないでください」クスクス
提督「こんな状態で無理な注文かと」
翔鶴「異性慣れしているのではなかったのですか?」
提督「ま、まいったな」ハハハ……
358: 2015/03/10(火) 22:05:06.70 ID:mGuYrp/M0
そよそよそよ……
翔鶴「……静かですね」
提督「あ、ああ。もう日も跨いでるからってのもあるかな」
翔鶴「今日の夜にはもう鎮守府に戻っていると思うと、ちょっと名残惜しい気もします」
提督「名残惜しい? それはまたなんで」
翔鶴「こうして提督のことを独占できますから。秘書艦の手前、普段あまり自分勝手なことはできませんからね」
提督「俺としては気にしない……が、そうも言ってられないか」
翔鶴「ええ。ですから今だけはこうして一緒にいようと。そう考えれば恥ずかしさや緊張も飛んでいってしまいました。むしろ同じ部屋や混浴は好都合かもしれませんね」
提督「………………」ポリポリ
翔鶴「だから、せっかくなのでちゃんと顔を見てお話しませんか?」
提督「えっ? いやそうするとかなり大変なことになるんじゃ……」
翔鶴「提督一人にマナー違反はさせませんよ。秘書k……私も一緒です」
提督「なんか今の翔鶴はえらく積極的というか、押しが強いというか」
翔鶴「たまにはいいじゃないですか」ニコニコ
359: 2015/03/10(火) 22:10:12.40 ID:mGuYrp/M0
提督「まあ、なんだ。この事が皆に知れたら大変なことになるな。極めて危険な見栄えだ」←ノボセるので半身浴に切り替えた
翔鶴「そうですね。特に瑞鶴が知ったらいろいろ言いそうです」←タオルを身体に当てつつ同上
提督「瑞鶴には泊まってくるって伝えてないんだっけ?」
翔鶴「もしも伝えていたら絶対について行くって言って聞かなかったかと」
提督「……だなあ」
翔鶴「そしたらこうして提督を独占なんてできませんでしたね」ピトッ
提督「そ、そうだな」
翔鶴「提督も私のことを独占できませんでしたよ?」ウワメヅカイー
提督「俺は翔鶴のこと十分独占してるつもりだけど……」
翔鶴「足りません」ギュッ
提督「し、翔鶴さん。この格好でそれは多分にダイタンじゃないかなっ!」
翔鶴「今だけ……うん。今だけ、です」
提督「――――――」ドキドキ
翔鶴「すごいドキドキ言ってますね」
提督「あ、当たり前だろう。しない方がおかしいってもんさ」
翔鶴「私も相当緊張しているんですよ?」
提督「それは……うん。腕から伝わってくるからわかるよ」
翔鶴「同じですね」
提督「う、うむ」
360: 2015/03/10(火) 22:15:34.86 ID:mGuYrp/M0
翔鶴「………………」
提督「………………」
翔鶴「もう少しだけ、こうしていてもいいですか?」
提督「り、理性の消耗が凄いんだが」
翔鶴「……崩壊してもいいのに」ボソッ
提督「いやいやいやいやいや!」
翔鶴「ふふっ。分かってます。全部終わるまでは、ですよね? だから今はここまでです」ギュッ
提督「普通の格好だったら大歓迎なんだが」
翔鶴「うふふっ。場所と雰囲気、そして役の三得ですよ」
提督「このままだと一緒に寝そうで怖いね」
翔鶴「お布団が隣同士ではありませんか」
提督「……そうだった」
進んだような進みすぎたような、はたまた進んでなさそうな そんなカンケイ
366: 2015/03/12(木) 20:05:20.93 ID:E17ij8TV0
・---・オヤスミ翔鶴・---・
提督「温泉入ってたら1時を回っていた件について」
翔鶴「少しお話しすぎましたね」
提督「まあね。結局上がるまで誰も来なかったし」
翔鶴「私たちもそろそろ寝ますか?」
提督「今から寝たら起きるまで……5時間位か」
翔鶴「さすがにこれ以上遅くなったら朝起きられなくなってしまいます」
提督「鎮守府じゃないから多少寝坊してもいけれど……気分の問題もあるかな。じゃあ電気消してもう寝ようか」
翔鶴「はい。おやすみなさい提督」
提督「おやすみ。翔鶴」パチン
ゴソゴソゴソ……
提督「(さてと、さっきのアレで半分以上眠気が飛んでるけど布団に入ればきっと――――ん?)」ナンダロ
提督「なんか妙に温か……いぃ?!」
翔鶴「(布団の中から)こんばんは」ニコッ
367: 2015/03/12(木) 20:10:27.75 ID:E17ij8TV0
提督「し、翔鶴?! 何やってんだ!」
翔鶴「シー。大きな声出したらダメですよ提督」メッ
提督「いやいやそうじゃなくてだなっ。……あいや、むしろ俺が布団間違えた側か?」
翔鶴「いいえ。こちらは提督のお布団であってます」
提督「じじゃあどうしてっ」
翔鶴「先ほどお風呂でも言いましたが、今だけ……いえ、今夜だけ、です」
提督「こ、今夜って。あれは風呂での話じゃなかったのか?」
翔鶴「提督も仰っていましたよ。このままだと一緒に寝そうだと」
提督「確かに言ったがなぁ。実行するのとは話が別だろう」
翔鶴「鎮守府に帰ったらまたいつもの通りですから、その……今は自分に素直になってみようと」
提督「素直になりすぎだよ。正直驚きっぱなしだ」
翔鶴「提督だからこんな事をするんですよ?」ジー
提督「……翔鶴ってこんなにオセオセだったっけか?」
翔鶴「ふふっ。今知ってるのが私の全てではないということです」
提督「まあ、そうかもしれないが……なあ?」
翔鶴「頭、撫でてほしいなぁ」ウワメヅカイー
提督「まったくもう。もうちょっとお淑やかな子だと思ってたんだけれどね」ナデナデ
翔鶴「幻滅しました?」
提督「いいや。幻滅なんかするもんか。ただ、瑞鶴の姉なだけあるかなって思った」
翔鶴「ええ。私は瑞鶴の姉ですから」ニコニコ
368: 2015/03/12(木) 20:15:19.35 ID:E17ij8TV0
提督「で、この分だと本当に一緒に寝るのか?」
翔鶴「もちろんです。今更戻ったりはしません」
提督「もう一組の布団がもったいない、って言うのは置いといてだ。艦娘とはいえ女が男の布団に入ってるんだぞ? そこの所はわかってるのか?」
翔鶴「そうですね」
提督「襲われても文句は言えないんだぞ?」
翔鶴「営みだけが愛情表現ではない、と」
提督「………………」
翔鶴「ダメ、ですか?」
提督「…………はぁ。ワカッタわかったよ。もう好きにしてくれ。あと、余程のことがない限り襲ったりもしないから安心してくれ」
翔鶴「はい」ギュッ
提督「本当に積極的なのな」
翔鶴「せっかくの機会ですので」ギューッ
提督「それもそうか」
翔鶴「提督は抱きしめてくれないんですか?」
提督「ん、ああ」ギュッ
369: 2015/03/12(木) 20:20:10.25 ID:E17ij8TV0
翔鶴「あったかいですね」
提督「さっきまで温泉入ってたからかな。布団と合わせるとぬくもりがもう最高だよ」
翔鶴「それだけですか?」
提督「……あと翔鶴って言う抱きまくらのお陰で大変いい思いをさせて頂いております」
翔鶴「ふふっ。あまり抱き心地は良くないかもしれませんが……」
提督「そんな事はないさ。これ以上を望むなんて贅沢だよ。ありがとう」ギュッ
翔鶴「お粗末さまです」ギュッ
提督「しかし、なんだな。ここだけとは言え普段からすると相当なことをやってるような」
翔鶴「そうですね。他の方もいらっしゃるので、手を繋ぐとか頭を撫でてもらうくらいですからね」
提督「こんな感じに?」ナデナデ
翔鶴「はい。私、提督に頭を撫でられるの好きです」
提督「俺もだ。翔鶴の髪の毛は柔らかくて撫で甲斐があるし、それに今はシャンプーの匂いがする。風呂上がりって感じするよ」
翔鶴「こちらは提督の匂いがしますよ」
提督「あれ、俺まさかの加齢臭?」ウソン
翔鶴「違いますよ。提督の匂い、です。加齢臭なんかじゃないです」
提督「違いがよくわからん」
翔鶴「私だけがわかっていればいいんです」
提督「そんなものか?」
翔鶴「はい」クスッ
370: 2015/03/12(木) 20:25:26.51 ID:E17ij8TV0
提督「……今何時かな」
翔鶴「まだそんなに時間は経ってないと思いますよ」
提督「名残惜しいけれど、本当にもう寝ないと起きられない」
翔鶴「ですね。今度こそお休みしましょうか」
提督「ああ……って、翔鶴さん」
翔鶴「はい?」
提督「離してくれないと寝られないんだが」
翔鶴「このまま眠ればいいじゃないですか」ギュッ
提督「さすがにこの体勢で寝るのも中々辛いものがあるなぁ」ウデトカ
翔鶴「将来当たり前になるかもしれませんよ」
提督「………………」ギュウッ
翔鶴「あっ」
提督「俺的には腕枕でもいいんだが。今日だけ、な?」ポンポン
翔鶴「……はい」
提督「おやすみ」
翔鶴「おやすみなさい」
いちゃらぶ?
371: 2015/03/12(木) 20:27:40.75 ID:E17ij8TV0
ピロートークかと思ったがそんな事はなかった
翔鶴さんウィークはここまでですが、オマケとして提督の独白を明日にでも?
よろしければまたお付き合いください
>>362 >>365
ギクッ
翔鶴さんウィークはここまでですが、オマケとして提督の独白を明日にでも?
よろしければまたお付き合いください
>>362 >>365
ギクッ
372: 2015/03/12(木) 20:37:28.09 ID:IDinaEl3o
おつ
翔鶴姉かわいいわ
翔鶴姉かわいいわ
378: 2015/03/13(金) 20:50:12.20 ID:YEv9KPhN0
・---・オマケノ鎮守府:提督・---・
提督「――――うん? まあそうだな。たしかにあの夜は大変だった。主に理性面で」
提督「考えても見てくれ。タオル一枚身体に這わせただけのほぼ全裸だぞ? 腕とか脚とか、柔肌が丸見えなんだぞ?」
提督「オマケに風呂場だからか長い髪の毛をくるくるとまとめていたと来たもんだ。そこから覗くうなじからの背中を見てしまったら誰だってグッとくるだろうに」
提督「そりゃあ俺だって男だから人並みに性欲もあるしね。酔っ払ったとかで見境がなければ襲ってたかもわからん」
提督「え? 翔鶴が大事じゃないのかって? そりゃ大事さ。でもソレとコレは話が違うだろ」
提督「人間堪えるのにも限界ってもんがあるからな。もっとも、堪えることができなきゃ艦娘の指揮官なんてできっこないがね」
提督「まあそれにしても……肩と肩が触れ合った時と、翔鶴に腕を組まれてもたれ掛かられた時は本当にヤバかった。ウン」
提督「あとはそうだなあ。布団の那珂――あいや、中。アレもヤバかった」
提督「だって抱きしめてるんだぜ? 浴衣一枚着ただけの女の子をだ。だから自然とその、浴衣越しとはいえ当たってしまうんだよ。 ……翔鶴の胸が」
提督「柔らかかったかって? なにをそんな――――――当たり前だろ」
提督「とは言え、ソコから伝わる鼓動は嘘をつけなかったな。あんなに積極的だった翔鶴も実のところは緊張してたんだろう。場が場だし」
提督「かく言う俺も心臓バクバクでね。なんせ抱きしめてる手をおろせば尻がある。前に持ってくれば胸がある。結局動かさなくても髪の毛があると。無理もないだろう?」
提督「一番心配だった我が愚息だが……幸いにしてなんとか起動をかけずに済んだ。非情に危険なラインだったが俺は煩悩に耐えたんだ!」
提督「もう少し翔鶴が積極的な行動に出たら危なかった。それくらいギリギリの水際だったと理解してくれ」
提督「それに朝起きた時の片腕の痺れっぷりというか鈍かった血の巡りっぷりというか。あー巡ってるなぁってのも感じたよ」
提督「結果的に羽根を伸ばしてもらうつもりが二人して寝不足だ。帰ってからお互い夕飯もそこそこに部屋に戻ったのは言うまでもない」
提督「何故かって? そりゃあもう、お互い抱きしめ合ったまましっかり寝られますか? と言うことだ」
提督「帰ってきたことでまた元通りになると思うが、ホンの少しだけ残念だと思うのはしょうがない事なのかな。少しだけだぞ?」
提督「なに、据え膳食わぬは男の恥? 翔鶴の気持ちも察してやれこのED野郎だって? ンな事くらいわかってるよ。あと、俺は不能じゃないぞ。ただ……今がその時じゃないだけだ」
提督「ちゃんと全部終わったら大手を振って進むさ。だからそれまでは我慢だ。 ……たまーに、辛くなる時があるけれどな」
この すれ は KENZEN な すれ です
379: 2015/03/13(金) 20:55:07.65 ID:YEv9KPhN0
アニメの感想がついに『お気に入りのキャラが動いて喋ってるのってイイヨネッ!』になりました
鶴姉妹が出ただけでワタクシは満足なのです ナノデス……
次回からまた通常モード……の前に翔鶴さんのオチもつけないと
よろしければまたお付き合いください
鶴姉妹が出ただけでワタクシは満足なのです ナノデス……
次回からまた通常モード……の前に翔鶴さんのオチもつけないと
よろしければまたお付き合いください
380: 2015/03/13(金) 21:36:27.98 ID:BE6QZOFGo
乙です
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