665: 2015/01/14(水) 00:00:04.85 ID:V9AxK47v0

【ポケモン】ナツメ「もうすぐレッドが帰ってくる」【前編】
【ポケモン】ナツメ「もうすぐレッドが帰ってくる」【中編】
【ポケモン】ナツメ「もうすぐレッドが帰ってくる」【後編】

【ポケモン】ナツメ「どうしてレッドといると邪魔が入るの?」【前編】
【ポケモン】ナツメ「どうしてレッドといると邪魔が入るの?」【中編】


ナツメ「レッドにさわっていいのは私だけよ!」

シロナ「そんなこといいじゃない」

エリカ「早く帰りましょう」

レッド「3方向から引っ張られる…」

グリーン「おい、カントーに帰るっていったら手伝ってやるぞ」

レッド「四つん這いのやつに何ができるってんだよ」

ナツメ「そうよ、帰らないし、あんな魔王の城にも行かないわよ」

シロナ「私の家って言ってるでしょ、どう見たら魔王の城になるのよ」
ポケモン!きみにきめた!

666: 2015/01/14(水) 00:04:28.24 ID:V9AxK47v0
レッド「いててててて…」

レッド「……」

レッド「ストーップ!」

一同「!」ビクッ

レッド「お前らいい加減にしろ!ナツメ以外一回俺から離れろ!!」

シロナ「びっくりしたわねー」

エリカ「やっと帰る気になりましたか」

レッド「えっと、俺とナツメは…逃げる!リザードン出てこい!」

シロナ「あっ!」

エリカ「私から逃げられるとでも思ってるんですかね」

667: 2015/01/14(水) 00:11:00.48 ID:V9AxK47v0
シロナ「レッド君、逃がさないからね…」

シロナ「ガブリアス出てきなさい、さあみんな乗って」

エリカ「何をしてるんですか、私たちも追いますよ」

グリーン「あ、ああ」

グリーン「いけっピジョット」


ナツメ「ねえレッド」

レッド「どした?」

ナツメ「みんな追ってきたよ…」

レッド「はぁ…」

668: 2015/01/14(水) 00:19:36.16 ID:V9AxK47v0
シロナ「ちょっと、そっちの二人」

エリカ「なんでしょうか」

シロナ「私に言い考えがあるの、協力しない?」

エリカ「とりあえず話を聞きましょう」

シロナ「このままレッド君たちを追っても時間の無駄」

シロナ「だから、攻撃して墜落させるの」

グリーン「それって」

エリカ「言い考えですね、でもそのあとの目的が違いますよ」

シロナ「そこからは早い者勝ちよ」

エリカ「わかりました、グリーンさん」

グリーン「お、おう…ピジョット、エアスラッシュだ」

シロナ「ガブリアス、龍星群!」

ナツメ「レッドレッド!攻撃してきた!」

レッド「リザードン、逃げるんだ!」

669: 2015/01/14(水) 00:26:21.50 ID:V9AxK47v0
リザードンに技が直撃しました

レッド「いってぇ…ナツメ大丈夫?」

ナツメ「ええ、あなたが守ってくれたおかげよ」

レッド「よかった、リザードンも大丈夫そうだな」

リザードン「シンケンダカラコソ、ブツカルカベガアル」

レッド「よし、もどって休んでてくれ」

レッド「それにしてもあいつら、少しは加減しろよな」

ナツメ「ねえここどこなの?」

レッド「…どこだろ」

670: 2015/01/14(水) 00:30:38.74 ID:V9AxK47v0
エリカ「困りましたね」

グリーン「困ったな…」

シロナ「そんなこともあるわよ」

カトレア「そうそう、あせったとこでなんにもないよ」

グリーン「あんたらがあんな派手な技するからあいつら見失ったんだろ!」

シロナ「それもいいじゃないの」

シロナ「早い者勝ちなんだから」

エリカ「そうですね、グリーンさん、私たちもおりましょう」

グリーン「ええっ、あいつらがどこにいるかわかんないのに?」

エリカ「なにか」

グリーン「なんでもありません」

671: 2015/01/14(水) 23:40:01.45 ID:V9AxK47v0
グリーン「ピジョット、下におりるぞ」

シロナ「ガブリアス、ドラゴンダイブよ」

グリーン「ピジョットよけろ!」

グリーン「おい何すんだよ」

シロナ「こういう場面ではライバルとなる相手は先に倒しておくべきと思ったから」

フウロ「私の作戦なんだけどね」

グリーン「そういうことなら、エリカしっかりつかまってろよ」

エリカ「何する気ですか」

グリーン「むこうがその気ならこっちもやり返すんだ」

エリカ「え、嘘ですよね…」

672: 2015/01/14(水) 23:40:35.91 ID:V9AxK47v0
グリーン「いけっブレイブバードだ!」

ピジョット「マッハ2」

エリカ「いやああぁぁぁぁぁーー!」

グリーン「お、おいここで暴れるなよ」

エリカ「Sだからこそ打たれ弱いの!ガラスの剣なの!たたた助けろグリーンコノヤロー!!」ガシッ

グリーン「あああー!前が見えねーー」

シロナ「ガブリアス、もう一度よ」

グリーン「落ち着いてエリカ」

グリーン「あ、前が見えた」

ガブリアス「コッチモマッハ」

グリーン「ってお前らも突っ込んでく…」

ドーン

673: 2015/01/14(水) 23:44:41.52 ID:V9AxK47v0
レッド「……」

ナツメ「ねえ、もしかして道に迷ったの?」

レッド「…うん」

ナツメ「やっぱりね」

レッド「だってここ予定になかったから…」

レッド「そういうところは調べてないんだよ」

ナツメ「予定外だから仕方ないけど、いつまで歩けばいいの」

レッド「この森かなり広いみたいだからな…」

レッド「はあ…あんな邪魔さえ入んなければこうはならなかったのに」

674: 2015/01/14(水) 23:48:36.21 ID:V9AxK47v0
エリカ「反省してるんですか?」

グリーン「はい」

エリカ「まったく私がどれだけ怖い思いをしたと思ってるんですか」

グリーン「あれはあのガブリアスが」

エリカ「言い訳しないでください」ビシッ

グリーン「はひぃ//」

エリカ「さあ早く歩いてください、お二人を探さないと」

グリーン「早くっていってもこんな広い森じゃあ…」

エリカ「お尻の穴でも広げましょうか?」

グリーン「……」

675: 2015/01/14(水) 23:54:23.02 ID:V9AxK47v0
グリーン「うーん…」ピタッ

エリカ「どうかしましたか?」

グリーン「いや、さすがに長時間人を乗せて四つん這いはちょっときついなって」

エリカ「そうですか」

エリカ「それならこういうときは歌でも歌いましょう」

グリーン「歌?」

エリカ「はい、それではいきますよ」

エリカ「たとえ火の中水の中草の中森の中」

グリーン「……」

エリカ「続き歌ってくださいよ」ピシンッ

グリーン「はいぃ//」

エリカ「じゃあちょっとアクションを加えましょうか」

グリーン「アクション?」

エリカ「歌詞で括弧になっているところで私がグリーンさんのキン●マを蹴り上げます」

グリーン「なんて理不尽なアクション…」

676: 2015/01/14(水) 23:57:50.85 ID:V9AxK47v0
エリカ「じゃあいきますよ」

グリーン「ええっさすがの俺でもそれは…」

エリカ「たとえ火の中水の中草の中森の中」

グリーン「土の中雲の中あのコのスカートの中」

エリカ「キャ~!」チンッ

グリーン「あひーーーん//」



レッド「……」ピクッ

ナツメ「ねえ今の」

レッド「ああ、グリーンの声にエリカの悲鳴だ」

ナツメ「近くに2人がいるみたいね」

レッド「でもエリカが悲鳴をあげるなんて一体何が…」

677: 2015/01/15(木) 00:01:34.47 ID:Q46qEDay0
グリーン「……//」ぴくぴく

エリカ「少し強くやりすぎでしたか?」

グリーン「い、いや問題ない…」

エリカ「大丈夫じゃなさそうですね」

エリカ「股間が膨らみあがってますよ」

グリーン「そんなの気にしなきゃいいんだ」

エリカ「いいえ、一度ちゃんと確認しないと」

グリーン「ああっちょっと…」

レッド「……」

ナツメ「……」

レッド「見なかったことにしよう」

ナツメ「ええ」

678: 2015/01/15(木) 00:05:40.16 ID:Q46qEDay0
グリーン「レ、レッド!」

レッド「……」ビクッ

エリカ「あら、よかったですわお二人がみつかって」

エリカ「さあ早くカントーに帰りましょう」

ナツメ「帰るって言ってもここどこなのよ」

レッド「そうそう、あとこの状況で普通に話すぎだろ、グリーンパンツだけになってんのに」

グリーン「ふっ、もうズボンをはいたから、普通に話してもらってけっこうだ」

レッド「……」

レッド「じゃあ帰らない」

エリカ「それは困ります」

ナツメ「いや今まさに困ってるのよ」

679: 2015/01/15(木) 00:11:16.77 ID:Q46qEDay0
エリカ「どうしても帰らないというんですか」

エリカ「それなら…私たちはポケモントレーナーです、ここはバトルで決めましょう」

グリーン「それで俺連れてきたのか」

エリカ「いいえ、移動手段です」

ナツメ「そんなの私たちがバトルをうけなきゃいいだけじゃない」

エリカ「うけなかった場合はカントーに帰ったときお二人の家をもやします」

レッド「何怖いこと言ってんだよ!」

ナツメ「それ犯罪じゃない」

エリカ「私もそんなこと絶対にしたくないです、だからここは受けてください」

レッド「まあ、なんだ、勝てばいいんだろ」

680: 2015/01/15(木) 00:18:41.88 ID:Q46qEDay0
レッド「そうだ、やっぱバトルの前はどんなトレーナーか言わないとな」

グリーン「いや、わかってるよ、トレーナーとジムリーダーで俺たちがジムリーダーコンビだよ」

レッド「なんかつまんないな」

エリカ「そうですね、私たちも考えましょう」

グリーン「なんで?」

レッド「俺たちはやっぱ、あれか」

ナツメ「あれね」

レッド「よし、じゃあラブラブカップルのレッドと」

ナツメ「ナツメが勝負をしかけられた」

グリーン「お前ら何言ってんだ、あとポーズやめろ!」

レッド「じゃあこっち」

グリーン「ポーズ変えたって同じなんだよ」

エリカ「さすがレッドさんとナツメさんですね」

グリーン「どこにさすがって言える部分があるんだよ」

681: 2015/01/15(木) 00:22:12.98 ID:Q46qEDay0
エリカ「私たちもあれに対抗できるもの考えないとだめですね」

グリーン「いいじゃん別に」

エリカ「そうですわ」ドンッ

グリーン「おわっ」

エリカ「SMコンビのグリーンとエリカが勝負をしかけた!」

グリーン「そんなトレーナー存在しなくね!?」

エリカ「今ここにいますわ」

レッド「なあまだはじめないの?」

グリーン「お前がどんなトレーナーとか言い出すからだろ!」

682: 2015/01/15(木) 00:31:04.39 ID:Q46qEDay0
エリカ「では、はじめましょうか」

ナツメ「ねえ、その前に思ったんだけど」

レッド「俺も」

エリカ「なんですか?」

レッド「いや、バトルに関係ないんだけどな」

レッド「グリーンってさ、エリカとブルーのどっちが好きなんだ?」

ナツメ「そう、それよ」

レッド「で、どっちなんだ?」

グリーン「ど、どっちって…」

グリーン「今そんなの関係ねえだろ!」

エリカ「いいえ、それは私も少し興味ありますわ」

グリーン「い、いやあ…俺は興味ないから…」

683: 2015/01/15(木) 00:38:50.38 ID:Q46qEDay0
グリーン「バ、バトル中断だ!」ダッ

レッド「あっ逃げた」

エリカ「お二人ともグリーンさんを追いかけましょう」

ナツメ「エリカはグリーンのことどうなの?」

エリカ「私はグリーンさんの話の続きが気になるだけです」

レッド「まあ追いかけるか」

レッド「えっ…」

ナツメ「どうしたの?」

エリカ「レッドさん、早く追いかけてください」

レッド「いや、俺はたしかにナツメを横抱きしたけど、なんでエリカは俺におぶさってるの?」

エリカ「私は見ての通り着物ですから、レッドさんにつかまった方がいいんですよ」

レッド「エリカはよくても俺が」

エリカ「グリーンさんを見失ってしまいますよ」

レッド「うん…」

684: 2015/01/15(木) 00:46:49.58 ID:Q46qEDay0
レッド「おりゃああー!」

レッド「待てグリーン!」

グリーン「誰が待つか!ていうかお前走るの速っ」

エリカ「やっぱりレッドさんはたくましいですね」さわさわ

ナツメ「エリカ、何さりげなくレッドにさわってるのよ」

エリカ「あら、おんぶしていただいてるんですから、ふれてしまうことぐらいありますわ」

ナツメ「じゃあ最低限だけよ」

エリカ「くんくん、ああ、男らしい匂いもしますわ」

ナツメ「匂いもかぐんじゃないの!」

レッド「二人とも少し落ち着けよ」

グリーン「いや3人とも落ち着けよ!なんでレッド追ってた俺が追われてるんだよ」

レッド「お前がちゃんと話さずに逃げるからだろ」

グリーン「なんで言う必要が…あ、あんなとこに洋館が」

グリーン「あそこに逃げ込むか」

レッド「おい待てよグリーン」

685: 2015/01/15(木) 00:50:01.75 ID:Q46qEDay0
毎日とかいっちゃいましたけど今度から事情により不定期になります

687: 2015/01/17(土) 23:53:31.18 ID:RaE05tuD0
グリーン「なんだここ?…気味悪いな」

レッド「お前が入っていったんだろ」

ナツメ「こんなとこ早く出ようよ」

エリカ「そうですよ、早く早く」グイッグイッ

レッド「く、首が…」

ナツメ「エリカ何してんのよ、もうレッドから離れなさい」

ナツメ「ほらグリーンのほうに行って」

レッド「まあなんだ、早く出ようぜ」

バタンッ

レッド「…風が強いみたいだな」

688: 2015/01/17(土) 23:56:12.78 ID:RaE05tuD0
ガチャガチャ

レッド「あれ?」

ナツメ「どうしたの」

レッド「ドアが開かない」

グリーン「おいおい、お前ナツメといてドアも開けられないような力じゃなんもできねえぞ」

ガチャガチャ

グリーン「おかしいな…」

エリカ「グリーンさんふざけないでください」パシンッ

グリーン「いやっ…マジだって」

レッド「こうなったらドアをぶち壊すか」

レッド「フシギバナ、リザードン、カメックス、三位一体!」

689: 2015/01/17(土) 23:57:03.30 ID:RaE05tuD0
レッド「何やってもこのドア傷すらつかない…」

ナツメ「どうすんのよレッド」

レッド「しかたない、他の出口探すか」

エリカ「そ、それってこの不気味な洋館を進むってことですか…」

レッド「そうなるな」

エリカ「……」

ナツメ「そういやエリカって怖いものが嫌いだったわよね」

エリカ「そ、そういうナツメさんこそ」

ナツメ「私はゴーストタイプが苦手なだけよ」

ゲンガー「ベロベロバアー」

ナツメ「そうそう、ゲンガーもゴーストだし…」

ナツメ「……」ゾクッ

レッド「あっちいけあっちいけっ」

レッド「ここはゴーストタイプのポケモンがいるようだな」

エリカ「い…いや…」

690: 2015/01/17(土) 23:57:37.43 ID:RaE05tuD0
レッド「でもこのドアからじゃ出られないし、他探すしか」

ナツメ「そそそそそうよ、ここ怖いの?エリカ」

エリカ「ナ、ナツメさんこそあまり強がらない方がいいですよ」

レッド「ナツメは俺が守るから問題ない!」

グリーン「そんなこと言ってないで早く探そうぜ」

レッド「じゃあ俺たちはこっち」

グリーン「なんで1対3に分かれるんだよ!」

レッド「だってお前勝手に行くから」

グリーン「だからっておかしいだろが」

レッド「なんだ、怖いのか?」

グリーン「そんなわけねえだろ」

レッド「そんじゃ出口見つけたら教えてくれよな」

ナツメ「ちゃんと見つけるのよ」

エリカ「レ、レッドさん、待ってくださいよ」

グリーン「わかった!俺が悪い!だから一人はやめてくれ!」

691: 2015/01/17(土) 23:58:07.97 ID:RaE05tuD0
グリーン「ということでまとまって行動するぞ」

レッド「お前が仕切んな」

エリカ「グ、グリーンさん離れないでくださいよ…」

グリーン「俺乗り物にならなくていいの?」

エリカ「今はいいんです」

ナツメ「ねえ、それよりこの洋館かなり広いし、窓もみあたらないんだけど…」

レッド「確かに…なんなんだ?ここは」

エリカ「グリーンさんがこんなとこ入らなければ…」ギリギリ

グリーン「痛い痛い、つねんなよ//」

レッド「なあ、なんか視線を感じるんだけど」

ナツメ「や、やめてよ」

692: 2015/01/18(日) 00:05:12.67 ID:IwrQ14A90
おじいさん「誰ですかな?」

エリカ「いやあああぁぁー!」

グリーン「お、おちつけ、人だよ」

エリカ「ひ、人…よかったですわ…」

おじいさん「君たちここで何しとるのかね」

グリーン「いやあ、それがここに迷いこんでしまって、入ってきたドアが開かなくて出口を探していたんです」

おじいさん「なんだ、そういうことか、あのドアは入口専用じゃからな」

グリーン「なるほど、どおりで開かないわけだ」

レッド「いろいろおかしいな…」

おじいさん「出口はこちらですよ」

グリーン「ありがとうございます」

レッド「……」

ナツメ「……」

エリカ「……」

グリーン「どうしたんだよ、早く行こうぜ」

レッド「おい…そのおじいさん…足が…」

グリーン「え…」

693: 2015/01/18(日) 00:10:02.58 ID:IwrQ14A90
グリーン「お、おいおい、そんなわけあるかよ…」

グリーン「……」

おじいさん「足がないと何か問題でも?」

グリーン「……」

エリカ「……」ばたんっ

レッド「エリカが気絶した!」

グリーン「いやいや…足がないってことは…」

レッド「よし、行こうか」

ナツメ「ええ」

レッド「お前はエリカを連れてこいよ」

レッド「よいしょっと…ダッシュ!」

グリーン「おい待て!おいていくな!」

おじいさん「ま~て~」

グリーン「追いかけてきたぁぁぁー!」

694: 2015/01/18(日) 00:19:37.09 ID:IwrQ14A90
10分前

カトレア「ねえーここどこー」

シロナ「ここはハクタイの森のようね」

カミツレ「で、ちゃんと出れるの?」

シロナ「大丈夫よ、ここ何回も来てるし」

フウロ「ほんとかな?」

シロナ「ヒカリちゃんが」

カトレア「あんたじゃないの?」

ヒカリ「私、一回しかここ通ったことないですよ」

シロナ「え…」

ヒカリ「しかも、ほとんど覚えてないです」

シロナ「……」

一同「シ~ロ~ナ~」

シロナ「な、なんとかなるわよ…たぶん」

695: 2015/01/18(日) 00:25:44.59 ID:IwrQ14A90
シロナ「あれ?この道は…えっとこっちかな?」

フウロ「なんも考えないで上空で技使うから…」

ヒカリ「あれ?」

カミツレ「どした?」

ヒカリ「あれってナタネさんですよ」

シロナ「ラッキー!ナタネなら道知ってるはずよ!」

シロナ「ナッタネ~!」

ナタネ「シロナさん…なんでここに?」

シロナ「そんなこといいのよ、ちょっと道迷っちゃってさー」

ナタネ「その…あっそうだ、ちょっと手伝ってくれませんか?」

ナタネ「そのあと道案内しますから」

696: 2015/01/18(日) 00:34:30.86 ID:IwrQ14A90
シロナ「で、何したらいいの?」

ナタネ「最近この洋館で人影を見たっていう情報がまたあって…調査してくれって…」

シロナ「じゃあここで何してるの?」

ナタネ「あのー私怖いのが苦手で…」

シロナ「ナタネ…」

ナタネ「え…」

シロナ「ん」

ナタネ「んん~~~っ」レロレロ

シロナ「私たちと一緒なら大丈夫よ」

ナタネ「はい//」

カミツレ「今のは必要あったか?」

ヒカリ「シロナさんに何か考えがあるんじゃないですか?」

カトレア「私もそれしたいなー、ねえシロナー」

697: 2015/01/18(日) 00:40:11.54 ID:IwrQ14A90
シロナ「とは言ったものの…かなり不気味ね…」

カトレア「か、帰ろうよ」

ナタネ「だだだだだだめですよ、いい一応仕事なんですから…」

フウロ「まじめだねー」

カミツレ「私なんてどこか調査してくれってきたことないけどな」

ヒカリ「きてもやらないでしょ」

カミツレ「まあね」

ナタネ「なんでみんなそんな余裕なんですか…」

カミツレ「だってこの洋館、たしかにいかにも何かでそうだけど、ここにいるのはゴーストポケモンばっか」

カミツレ「どうせその人影ってのもゴーストポケモンのことよ」

フウロ「カミツレちゃんかっこいいー」

シロナ「フウロ、カミツレじゃなくて私を見なさい」

698: 2015/01/18(日) 00:45:02.65 ID:IwrQ14A90
シロナ「今のところ、ゴーストポケモンしかいないじゃない」

ナタネ「で、でも、笑い声が聞こえるって…」

カミツレ「それきっとゴースよ」

ヒカリ「気にしすぎですよナタネさん、これで調査終わり!早く外に案内してくださいよ」

ナタネ「う…うん…」

シロナ「まって」

シロナ「あそこに私好みの女の子がいる」

カミツレ「え?人いるの?」

カトレア「もう怖いよ」

フウロ「あっほんとだ」

シロナ「とりあえず声かけてみましょ」

699: 2015/01/18(日) 00:50:48.13 ID:IwrQ14A90
シロナ「ねえ、こんなとこで何してるのかな?」

女の子「おばちゃん誰?」

シロナ「……」ぴくっ

シロナ「お姉さんはね、ここの洋館を調査しにきたの」

シロナ「さあ、こんなとこにいるとお家の人心配しちゃうよ、帰ろうね」スルッ

シロナ「あれ?」

ヒカリ「どうしたんですか?」

シロナ「いや、それがね、どうなってんのかなー、手がすり抜ける」スルッスルッ

カトレア「や、やめてよね…」

カミツレ「こんなとこでふざけないでよ…」

フウロ「ねえねえ、すりぬけるよりも、その子足ないよー」

シロナ「……」

700: 2015/01/18(日) 00:55:34.09 ID:IwrQ14A90
シロナ「ぎゃああああああー」

カミツレ「あっ一番に逃げた」

ナタネ「いやああああー!」

フウロ「ナタネちゃん二番目だ」

ヒカリ「そんなこと言ってないで、カトレアさん、ショックで寝ちゃったんで騎馬戦みたいな感じで運びましょう」

カミツレ「ショックで寝る?」

フウロ「女の子こっちきたよ」

カミツレ「ダッシュよ」

シロナ「あった出口だ」ガチャガチャ

ナタネ「シ、シロナさん、何してるんですか」

シロナ「あ…開かないのよ」

フウロ「二人ともー女の子ついてきたー」

シロナ「連れてくるなー!」

701: 2015/01/18(日) 23:15:05.96 ID:IwrQ14A90
ナタネ「シロナさん早く逃げましょう!」

シロナ「もう逃げてるわよ!」

ナタネ「あっ待ってくださいよ」

ヒカリ「今なんか悲鳴が聞こえませんでした?」

カミツレ「これ以上怖いこと言わないで」

ヒカリ「いや、ほんとですよ」

女の子「お姉ちゃんたち待ってよーあそぼーよー」

フウロ「あそぼって言ってるよ」

カミツレ「あれはダメなやつよ!」

シロナ「そうよ、ふりかえってもダメなのよ!」

ヒカリ「どこかで悲鳴が聞こえたと思うんだけどな…」

702: 2015/01/18(日) 23:15:56.48 ID:IwrQ14A90
ナツメ「い、今どこかで悲鳴聞こえなかった…?」

レッド「今はそれどころじゃない!」

グリーン「おいぃぃ!頭だけが追いかけてきたぁぁ!」

レッド「よけいなこと教えんじゃねえよ!」

グリーン「あれ、さっきの顔が消えた…」

レッド「じゃあお前は止まってろ!俺たちはこのまま逃げるから!」

グリーン「いや、待てよ!」

レッド「走るの速っ」

……

フウロ「あれ?女の子消えちゃった」

カミツレ「でもシロナとナタネは関係ないみたいだから」

シロナ「違うわよ!これは…出口を探してるだけだから」

ドンッ

グリーン「いって」

シロナ「な、なんなの?」

レッド「あ…」

703: 2015/01/18(日) 23:16:39.88 ID:IwrQ14A90
シロナ「レッド君たちじゃないの、何してんの?」

レッド「いや、お前たちこそ」

シロナ「私たちは出口を」

ナタネ「さっき女の子のオバケが追いかけてきてぇぇー」

グリーン「俺たちも老人の幽霊が」

エリカ「おい」ガッ

グリーン「エリカ、気が付いたか」

エリカ「幽霊っていうな、おばけって言え」

ナツメ「今一番怖いのエリカだから」

エリカ「あら、私一体何を…」

シロナ「ねえ、それより出口知らない?入口は開かなかったのよ」

レッド「知ってたらこんなとこいねえよ」

シロナ「それも…そうね」

704: 2015/01/18(日) 23:17:43.93 ID:IwrQ14A90
シロナ「そうそう、レッド君なんで私たちから逃げるのよ」

レッド「そもそもなんで俺なんだよ」

シロナ「だってさレッド君ってポケモン強いじゃない、だからあっちの方もすごいかなって」

シロナ「どうせ毎日のようにナツメとやってんでしょ、一日ぐらいいいじゃない」

レッド「俺そんな風に思われてんのか?」

シロナ「事実でしょ」

レッド「ショックだ」

レッド「グリーンでいいじゃんか」

シロナ「グリーン君は…なんかね小さそう」

エリカ「そんなことありませんわ」

レッド「急にどうした」

705: 2015/01/18(日) 23:20:02.75 ID:IwrQ14A90
シロナ「何がそんなことないの?」

エリカ「レッドさんとグリーンさんが初めて私のジムにきたとき…」

エリカ「そのときはグリーンさんのほうがレッドさんより一回り大きかったですわ」

レッド「何言って」

ナツメ「何言ってんの!そんなの何年前の話よ!」

ナツメ「レッドがグリーンより小さいわけないでしょ!レッドは何でも一番なんだから!」

ナツメ「だいたいなんでそんなこと知ってんのよ」

レッド「ナツメ…」

ナツメ「はっ…」カァァ

レッド「違うぞ、ナツメはただ俺が思ったこと言っただけだからな」

グリーン「嘘つけよ」

シロナ「あんたたちほんとチ●コ好きね」

ナツメ「あなたにだけは」

エリカ「言われたくありませんわ」

706: 2015/01/18(日) 23:20:48.55 ID:IwrQ14A90
シロナ「何よ悪い?」

ナツメ「年考えなさいよ」

シロナ「だいたいなんで私が年いってるってことになってんのよ」

ナツメ「知らないわよ」

ナツメ「とにかくモテないからってレッドをとろうとしないで」

シロナ「勝手に決めつけないでちょうだい、これでも私かなりモテるんだから」

カミツレ「女にね」

ヒカリ「そういや、男にはあんまりだったような」

シロナ「私がふっただけよ」

フウロ「でも私この前サンヨウの3兄弟みんなにふられてたよ」

シロナ「それは…」

ヒカリ「フウロさん、それいつですか」

フウロ「PWTのちょっと前ぐらいかな」

ヒカリ「シロナさん、イッシュには遺跡調査に行くって言ってましたよね、遊んでたんですか」

シロナ「あ、いや、だからね」

ナツメ「男にモテなくて、だらしないってことがわかったわ」

707: 2015/01/18(日) 23:21:31.78 ID:IwrQ14A90
シロナ「そんなことより早く出口みつけてこんなとこ出ましょ」

レッド「話そらした」

シロナ「じゃあそういうことならレッド君にかわりにグリーン君も考えとくか」

グリーン「レッドのかわりってのが気に入らねえな」

シロナ「あーもう、この話は後、後!」

シロナ「さあ、出口を求めてレッツゴー!」

レッド「なんなんだよ、こいつ」

ナツメ「前からこんなのじゃない」

レッド「それもそうか」

シロナ「何してんの、早く行きましょうよ」

708: 2015/01/18(日) 23:22:39.19 ID:IwrQ14A90
グリーン「そういや幽」

エリカ「……」ガシッ

グリーン「おばけもう出てこないみたいだな」

ヒカリ「こっちの女の子の幽」

ナタネ「……」ギロッ

ヒカリ「女の子のおばけも」

シロナ「でもこれで逃げなくてよかったじゃない」

クスクス

一同「……」

シロナ「ちょっと、誰だか知らないけどやめてよ」

ヒカリ「私たちじゃないですよ」

シロナ「カトレア?寝言言ってんの?」

クスクス

レッド「おい屁こくんじゃねえよ」

グリーン「俺じゃねえよ!」

709: 2015/01/18(日) 23:23:16.26 ID:IwrQ14A90
シロナ「こ、この部屋からね…」

レッド「なんで俺たちを先頭にするんだよ」

シロナ「ナタネがね、この洋館の調査しないといけないの」

シロナ「きっとこのことよ、さ、早く見てよ」

ナツメ「嫌よ、なんで私たちも調査に加えられないといけないのよ」

ナタネ「シロナさん、もういいです、帰りたいです」

???「ぺろぺろ、私のトウヤ…」

レッド「今トウヤって言わなかったか」

シロナ「えっトウヤ君がここにいるの!」

レッド「おい、ちょっと待てよ、幽…おばけよりなんかヤバそうじゃねえか」

ナツメ「そうそう、あなただけ行けばいいじゃない」

シロナ「ここはグリーン君に行ってもらいましょ」

グリーン「なんでだよ!」

710: 2015/01/18(日) 23:23:52.84 ID:IwrQ14A90
シロナ「ナタネのためなんだし」

レッド「そのナタネは帰りたそうなんだけど」

シロナ「しっかりしなさいよ、仕事でしょ」

ナタネ「だってぇ…」

シロナ「泣かなくていいの、レッド君たちが何とかしてくれるから」

レッド「お前らな…」

???「誰?」

一同「……」ビクッ

???「そこに誰かいるの?」

レッド「やばいやばい」

ナツメ「こうしたらいいのよ」

シロナ「なんで私を先頭にするのよ!」

グリーン「じゃあ俺はこれで」

レッド「おい、待て」グイッ

711: 2015/01/18(日) 23:24:41.86 ID:IwrQ14A90
???「ねえ…誰…」ガチャ

一同「ぎゃああ…ああ…あ?」

ナツメ「コトネ!?」

コトネ「ナ、ナツメさん、レッドさん!」

レッド「こんなとこでな」

バタンッ

コトネ「ちょっと待ってくださいね!」

レッド「笑い声ってコトネだったのか」ガチャ

コトネ「開けちゃダメです!!!」

一同「……」

トウヤ「ふがっふごががん!」

レッド「トウヤ?」

ナツメ「トウヤ君が縛られてる」

コトネ「こ、これは誤解です!」

712: 2015/01/18(日) 23:25:17.24 ID:IwrQ14A90
ナツメ「もう、コトネ何してんのよ」

トウヤ「ぷはっ、助かりましたナツメさん」サワサワ

レッド「何ナツメにさわってんだ」ゴツン

トウヤ「いってぇ」

ナツメ「で、コトネこれはどういうこと?」

コトネ「だから誤解です」

レッド「何が誤解なんだ?」

コトネ「それは」

トウヤ「PWTのあと帰ろうとしたらコトネのボディブローくらって…」

ナツメ「どんだけ強いのよ…」

コトネ「シジマさん直伝です」

ナツメ「そうじゃなくて」

713: 2015/01/18(日) 23:31:57.33 ID:IwrQ14A90
コトネ「えっと、その…」

ナツメ「言わないと怒るわよ…」

コトネ「はい、言います!」

コトネ「私はトウヤを守ろうとしただけで」

ナツメ「何から」

コトネ「シロナさんです!」

シロナ「私?」

コトネ「そうです、シロナさんが私の…じゃなかった、トウヤをとろうとするから」

トウヤ「だからってこんな監禁みたいなことする必要ないじゃんか」

コトネ「あなたのためよ」

シロナ「トウヤ君こっち来なさい」

トウヤ「え…はい」

コトネ「トウヤ、なんでそっち行くのよ」

714: 2015/01/18(日) 23:37:23.51 ID:IwrQ14A90
トウヤ「だってコトネ、怖い…」

シロナ「やっぱりトウヤ君は私たちがいいのよね」

トウヤ「そういうわけじゃないけど…」

コトネ「トウヤ~こっち来てよ~」

ナツメ「ねえ、そんなことより、コトネここにいたんだったら、出口知ってるわよね、案内してよ」

コトネ「ねえトウヤ」

ナツメ「……」ガシッ

コトネ「案内します」

レッド「やっと出られるのか」

715: 2015/01/18(日) 23:41:21.49 ID:IwrQ14A90


レッド「やっぱ外はいいな」

ナツメ「ほんと、もう二度とこんなとこ来たくないわ」

シロナ「じゃあ私たちはトウヤ君が手に入ったし、じゃあね~」

トウヤ「え、ちょっと」

コトネ「ああ、トウヤ…」

グリーン「おい、やっと出られたことだし、はやくカントーに帰るぞ」

レッド「その理屈はおかしい」

716: 2015/01/18(日) 23:47:41.97 ID:IwrQ14A90
ナツメ「ねえ、コトネはなんでこんなとこにいたの?」

コトネ「ぐすっ、トウヤ…」

ナツメ「ちょっと強い頭痛を与えた方がいいみたいね」

コトネ「いたたたたた!」

レッド「やりすぎじゃ…」

ナツメ「教えてよ、気になるじゃない」

コトネ「ここは誰もいなかったんで、私がシンオウにいる間使ってたんです」

ナツメ「ここおばけいるのよ」

コトネ「あんなのちょっとおどせばどっか行っちゃいましたよ」

レッド「おばけにとったらコトネの方が怖いのか」

717: 2015/01/18(日) 23:56:06.45 ID:IwrQ14A90
エリカ「そんなことはいいですから、こんな森早く出ましょうよ」ギシギシ

コトネ「じゃあ私が案内します」

グリーン「なるべく早く頼む、俺の左腕がちぎられそうだ」

コトネ「はぁ…」

レッド「コトネちゃん元気だしなよ」

コトネ「レッドさーん」ギュッ

ナツメ「悪いけど、それは私が許さない」グイッ

コトネ「じゃあナツメさん」

レッド「それは俺がだめ」

コトネ「えーんえーん」

ナツメ「泣かないの」

718: 2015/01/19(月) 00:08:23.60 ID:4sZz3bKD0
ハクタイシティ

グリーン「おい、街についたんだし、早く帰ろうぜ」

レッド「お前少し黙れ」

コトネ「……」ズーン

ナツメ「やっぱり、そこまで落ち込むなんてトウヤ君のこと」

コトネ「違います、私はナツメさんとレッドさんが…」

ナツメ「もう嘘つかなくていいのよ」

ナツメ「大丈夫、まあやったことは…あれだけど、まずはちゃんと謝るべきよ」

コトネ「でもシロナさんのとこに」

ナツメ「トウヤ君もそんなノリノリで行ったってわけじゃないんだし、そんなずっといるなんてことはないはずよ」

コトネ「でも、許してもらえるかどうか…」

エリカ「そういうことは私にまかせてください」

コトネ「エリカさん…」

719: 2015/01/19(月) 00:18:03.65 ID:4sZz3bKD0
翌日・トバリシティ

エリカ「いいですかコトネさん?」

コトネ「ほ、ほんとに大丈夫なんでしょうか…」

レッド「なんで俺たちまで来たの?」

ナツメ「これぐらいならいいじゃない」

レッド「まあ…そうだな」

グリーン「お前ら俺の気持ち考えろよ、一番巻き込まれてんの俺だからな」

ナツメ「知らないわよ、そんなの」

レッド「じゃあなんでお前も来たんだよ」

エリカ「私に逆らうわけないですからね」

グリーン「そういうことだ」

コトネ「あの、エリカさん」

エリカ「そうでしたね、では行きましょうか」

720: 2015/01/19(月) 00:24:45.18 ID:4sZz3bKD0
ナツメ「そういやこのビルってヒカリちゃんの会社とシロナの家に分かれてるのよね」

レッド「そういや、そうだ」

コトネ「じゃあどこがシロナさんの家の部分なんですか」

レッド「それはわからん」

コトネ「そんな…」

ナツメ「しかたない、私が超能力でどこか見てみるわ」

ナツメ「……」

コトネ「どこなんですか」

ナツメ「このビルの一番上ね」

レッド「めんどくさいな」

721: 2015/01/19(月) 00:33:25.79 ID:4sZz3bKD0
受付「おまちください」

受付「あなたたちは部外者ですよね、申し訳ありませんが、許可なく上に行くことはできません」

コトネ「えーと、ここにシロナさんがいると思うんですけど」

受付「シロナ様ですか?どういうご関係で」

コトネ「えっと、どういえばいいかな…」

レッド「知り合い、知り合い」

受付「…なにか証拠になるものは?」

コトネ「知り合いの証拠!?」

エリカ「私にまかせてください」

コトネ「え…」

エリカ「いそいでるんです、とおしてもらいますよ」

受付「ひ…ど、どうぞ…」ゾクッ

エリカ「許可はいただきましたわ」

ナツメ「エリカ何したのよ…」

722: 2015/01/19(月) 00:39:56.26 ID:4sZz3bKD0
レッド「屋上に家建ててんのか」

コトネ「よくこんなでかいもの、ここに建てようと…」

エリカ「コトネさん、それより早く」

コトネ「あ、はい」

ピンポーン

フウロ「はーい」

フウロ「あっみんなどうしたのー?」

フウロ「まあいいや、入って入って」

フウロ「シロナさーん、みんな来たから入れるね」

レッド「もう入ってるけど」

ナツメ「細かいことはいいのよ」

723: 2015/01/19(月) 00:44:39.58 ID:4sZz3bKD0
カミツレ「フウロ、誰か来たの?」

コトネ「シロナさんはどこですか!」

カミツレ「え、まだ寝てるけど」

レッド「もう昼すぎてんのに」

カミツレ「みんなしてシロナに用なの?」

カミツレ「まだ寝てるけどいいか、こっち来て」

フウロ「シロナさんって寝相すごいんだよ」

レッド「なんとなく想像できんだけど」

ナツメ「寝相もだらしなさそう」

724: 2015/01/19(月) 00:50:23.63 ID:4sZz3bKD0
ガチャ

レッド「うわっこの部屋汚っ」

カミツレ「いつも寝る前はきれいにしてんだけどね、寝てる間にシロナって暴れるの」

ナツメ「でもこれって」

レッド「ガブリアスが暴れたよりひどいな」

カミツレ「そうなの、いつもそれで何度も起きちゃうの」

フウロ「でもね、カトレアちゃんは起きないんだよ、すごいよねー」

エリカ「それはよくわかりますわ」

コトネ「そんなことより、シロナさんをおこさないと!」

725: 2015/01/19(月) 00:57:37.41 ID:4sZz3bKD0
シロナ「ぐー…」

レッド「これはひどいな」

ナツメ「ええ」

レッド「よだれは垂れまくりだし、下着だけだし、その下着も上脱げてるし、尻ポリポリかいてるし」

グリーン「おっさんでももうちょっとマシな寝方するぞ」

レッド「ああ、おっOい丸出しだ」

グリーン「でもスタイルいいな」

レッド「脱いだらすごいってのも」

ナツメ「レッド」

レッド「ナツメの方がはるかにいいけど」

726: 2015/01/19(月) 01:04:10.33 ID:4sZz3bKD0
コトネ「シロナさん」ゆさゆさ

シロナ「ぐーぐー」

コトネ「もう、起きてくださいよ!」

エリカ「私がやりましょう」

コトネ「でもどうやって」

エリカ「こんなこともあろうかと用意しておいて正解でしたわ」

エリカ「カイロスを」

コトネ「カイロス!?」

ナツメ「まさか、エリカ…」

レッド「何?」

エリカ「鼻カイロスですわ」

727: 2015/01/19(月) 23:25:06.15 ID:4sZz3bKD0
エリカ「それじゃあさっそく」

レッド「ちょっと待った」

エリカ「なんでしょう」

レッド「そんなのやったら一発でおきるかしんじゃうじゃん」

ナツメ「そうね、どうせなら楽しみましょう」

コトネ「私は早くトウヤを」

エリカ「それはいいですね、とりあえず油性マジック10色持ってます」

レッド「結局他にもやる気だっただろ」

エリカ「いいえ、これはグリーンさん用です」

グリーン「俺になんかする気だったの!?」

カミツレ「いいね、それ私にもやらしてよ」

フウロ「私も私も!」

エリカ「みなさんの分もありますよ」

728: 2015/01/19(月) 23:25:36.34 ID:4sZz3bKD0
レッド「はははっ、変な顔になった」

ナツメ「チャンピオンらしくない顔ね」

フウロ「カトレアちゃんにもやっちゃお」

カミツレ「怒るとこわいよ」

フウロ「グリーン君がやったことにするー」

グリーン「なんでだよ!」

エリカ「さて、次は何しましょうか」

エリカ「いろいろ思いつきました」

エリカ「何しますか?早朝破壊光線、早朝マッギョ、早朝大爆発、早朝股裂き、早朝ウォータースライダー、早朝」

レッド「もういい、まず早朝じゃなくてもう昼すぎだし」

ナツメ「当たり前みたいに体にメモするのね」

カミツレ「じゃあ大爆発にしましょ」

エリカ「こんなこともあるかと思ってマルマインを用意しておきましたわ」

レッド「準備いいな」

729: 2015/01/19(月) 23:26:16.38 ID:4sZz3bKD0
エリカ「おへその上にマルマインをおいてっと」

エリカ「ではみなさん、部屋の外へ」

ナツメ「そんな直にやるの?」

エリカ「建物のことなら安心してください、部屋のまわりに守るをしていますから、この部屋以外影響はありません」

ナツメ「建物のこと心配にしてるんじゃなくて、人の方心配なんだけどな」

エリカ「大丈夫ですよ、グリーンさんは生きてますから」

グリーン「ああ、俺がやられたときは守るをしてくれなかったから建物はめちゃくちゃになったがな」

エリカ「そういうことです」

エリカ「マルマイン、聞こえますか?大爆発です」

ドッカーン

730: 2015/01/19(月) 23:27:04.34 ID:4sZz3bKD0
ガチャ

レッド「生きてる…の?」

カミツレ「うわ…部屋がますます汚く」

ナツメ「そんな変わんないじゃない」

エリカ「部屋のことはどうでもいいですわ」

コトネ「あっシロナさんいた」

レッド「一応生きてるみたいだけど」

ナツメ「なんでまだ二人とも寝てるの?」

カミツレ「ここまでしたらさすがに起きるんだけど、昨晩はナタネも加わって…あ、なんでもない」

エリカ「それにしてもまだ起きないとはやりがいがありますわ」

731: 2015/01/19(月) 23:27:40.02 ID:4sZz3bKD0
エリカ「寝起き破壊光線!」

ドーン

エリカ「寝起き股裂き!」

ギシギシ

エリカ「寝起きマッギョ」

ペチョ

エリカ「寝起き関節技」

エリカ「てやあああ」

シロナ「グゴォ…」

エリカ「なかなかしぶといですわね…」

レッド「ほんとに生きてるのか?」

732: 2015/01/19(月) 23:33:37.58 ID:4sZz3bKD0
エリカ「これは鼻カイロスでもおきるかどうか…」

コトネ「もう!私がやります!」

コトネ「いい加減起きてくださいシロナさん!」

コトネ「カイロスくらえ!」

グサッ

シロナ「グ…ググウゥ…」

エリカ「これは困りました」

ナツメ「ほんとすごいわね」

カミツレ「ここまでして起きないなんて初めてだわ」

シロナ「グ…」

コトネ「いつもどうやって起こしてるんですか」

カミツレ「いつも通りやってもここまでやってもダメなんだからどうせダメよ」

シロナ「……」

733: 2015/01/19(月) 23:39:13.78 ID:4sZz3bKD0
シロナ「いっ………たーーーーい!!!!!!!」ガバッ

レッド「あっ」

ナツメ「やっとおきた」

エリカ「やりましたわ」

コトネ「シロナさん!」

シロナ「いたい!いたい!ちょっとこれどうなってんの!!!」ジタバタ

カトレア「うーん…うるさいなぁ…」

シロナ「ねえ!どうなってんのー!」

コトネ「シロナさん!聞いてください!」

カトレア「シロナ、鼻にカイロスつけてどおしたの?」

シロナ「カ、カイロス!?なんでこんなもの!」

734: 2015/01/19(月) 23:43:46.22 ID:4sZz3bKD0
シロナ「わ…私の鼻が…」

カミツレ「あんたが全然起きないからよ、そして服着なさい」

コトネ「そんなことよりシロナさん」

シロナ「鼻ぁ…」

コトネ「エリカさん直伝、関節技!」

シロナ「いたいいたい!もうなんなのよ!」

コトネ「シロナさん、トウヤをどこやったんですか」

シロナ「トウヤ君?ああ、逃げられちゃった」

コトネ「逃げられた?」

シロナ「そうなの、ここについたらもういなかったの」

カミツレ「それ、本当だったの?隠してると思った」

コトネ「トウヤ…」

735: 2015/01/19(月) 23:47:36.54 ID:4sZz3bKD0
シロナ「どうやらトウヤ君私のとこ嫌みたいだし…」

コトネ「だったらこんなとこ用はありません!」

ナツメ「コトネ、どこ行くのよ」

エリカ「追いかけますよグリーンさん」

グリーン「えっ、なんで」

シロナ「さわがしいわね…」

レッド「なあ」

ナツメ「そうね」

レッド「やっぱり俺たち考えること同じだな」

ナツメ「ふふっ」

736: 2015/01/19(月) 23:57:23.24 ID:4sZz3bKD0
ズイタウン

レッド「コトネちゃんには悪いけど、なんとかなるだろ」

ナツメ「エリカもはりきってたしね」

レッド「さて俺たちは旅行再開だ」

ナツメ「うん」

ナツメ「ねえ、ここは何があるの?」

レッド「まあ…気候がいいとこ」

ナツメ「なにそれー」

レッド「冗談だよ」

レッド「あそこの喫茶店がおいしいらしいんだ」

737: 2015/01/20(火) 00:06:50.51 ID:yXeruc7Y0
~♪

カツラ「帰るなら今しかねーZURA」

カツラ「帰るなら今しかねーZURA」

カツラ「HEY!レッドナツメ」

カツラ「あと2時間でカントー行の船が出るYO!」

ナツメ「ね、ねえ…レッド」

レッド「いや、俺は知らない、あんな人見たことがない」

カツラ「はい、そこでウインディ」

レッド「ズラさん、無理やりなことやめてください」

レッド「聞いてるこっちがはずかしい」

738: 2015/01/20(火) 00:11:49.69 ID:yXeruc7Y0
カツラ「まあ、話を聞け」

カツラ「とりあえず中に入ろう」

レッド「……」

ナツメ「……」

カツラ「3人で」

従業員「かしこまりました」

カツラ「さてと」

ナツメ(また…)

レッド(なんで二人きりの旅行におっさんが入ってくんだよ)

カツラ「おまえたちが楽しんでるのはわかる、だが頼むからカントーに一度帰ろう」

レッド「いやです」

739: 2015/01/20(火) 00:15:47.89 ID:yXeruc7Y0
カツラ「わしもグレン島のためにそんなに金を使うわけにはいかんのだ」

レッド「はあ…」

レッド「いや、でも俺たちが帰るときはちゃんと帰るって伝えるようにしますから」

カツラ「いやいや、あと2時間で船出るからそれに乗ろう」

ナツメ「それは急すぎですよ」

カツラ「じゃが、明日や明後日の船に乗ろうと言っても断るじゃろ」

レッド「はい」

カツラ「じゃあいつ言っても同じじゃ」

レッド「いや、だからまだ帰らないって」

740: 2015/01/20(火) 00:20:50.10 ID:yXeruc7Y0
5時間後

カツラ「そこをなんとか」

レッド(疲れた…)

ナツメ(ずっと話してるよ…)

カツラ「明日で構わんから」

レッド「だから嫌ですって」

従業員「あの、お客様そろそろ今日の営業は終了なんですけど」

レッド「あっそうですか、じゃあ俺たちはこれで!いこっナツメ!」

ナツメ「ええ」

レッド「それじゃ失礼しまーす」

カツラ「あっ待たんか!」

カツラ「……」

カツラ「みんなには会わなかったと言おう」

741: 2015/01/20(火) 00:29:42.68 ID:yXeruc7Y0
レッド「はぁーここんところの予定が」

ナツメ「ほんと、邪魔ばっかはいるわね…」

レッド「なんとか自由に楽しめる方法ないかな」

ナツメ「……」

レッド「…ナツメは、ほんとにジムあけてていいの?」

ナツメ「どうしたの?急に」

レッド「いや、みんなジムあけっぱなしだから早く帰ろうって言ってるわけだし」

ナツメ「代理にやってもらってるから大丈夫よ、きっとみんなもやってるわ」

ナツメ「じゃないと金とかじゃなくて私たちを待たず帰ってるわよ」

ナツメ「何年もあけるわけじゃないんだからね」

レッド「そっか」

ナツメ「みんなはただ帰りたいだけよ」

レッド「ジムリーダーってけっこうゆるいな…」

742: 2015/01/20(火) 00:38:05.16 ID:yXeruc7Y0
ナツメ「そうでもないわよ、厳しいとこもあるわよ」

ナツメ「連続で負けすぎたりしたら、それこそクビになっちゃうわ」

レッド「他は?」

ナツメ「うんと…それぐらいかな?」

レッド「負けなきゃいいならナツメなら大丈夫だな」

ナツメ「レッドがいるからね」

ナツメ(他にも何かあったような気がするけど…)

ナツメ「とにかく、気にすることなく旅行つづけましょ」

レッド「そうか」

743: 2015/01/20(火) 00:46:11.26 ID:yXeruc7Y0
翌日

ナツメ「……」

レッド「どうしたの?」

ナツメ「いや、コトネどうなったかなって」

レッド「あー、やっぱ気になるな」

ナツメ「会いにいったらエリカたちも一緒にいるはずだし…」

レッド「超能力で見れないの?」

ナツメ「見れることは見れるけど、遠隔透視はやってる間その場から動けないの」

レッド「それならいいよ、気になるんだったら見て」

744: 2015/01/20(火) 23:53:37.49 ID:yXeruc7Y0
グリーン「なあー、戻ろうぜ」

エリカ「ダメですわ、あの二人がどうなるか見届けないと」

グリーン「んなこと言っても…目的のレッドとナツメはついてこなかったし」

エリカ「それは後でやればいいことです」

グリーン「あとでって…」

エリカ「今はあの二人がどうなるかです」

グリーン「見たいだけじゃん」

エリカ「グリーンさん、静かにしてください」

グリーン「……」

745: 2015/01/20(火) 23:54:59.00 ID:yXeruc7Y0
コトネ「ねえ…」

トウヤ「……」

コトネ「怒ってるよね…」

トウヤ「……」

コトネ「あっ待って、行かないで」

トウヤ「……」

コトネ「ごめん、私はただ…」

トウヤ「…グー」

コトネ「え…」

コトネ「トウヤ、トウヤ…寝ないでよー」

746: 2015/01/20(火) 23:55:36.73 ID:yXeruc7Y0
グリーン「あいつ寝てんじゃん」

エリカ「見ればわかります」

グリーン「おい、これじゃあいつまでかかるかわかんねえよ」

エリカ「時間ならあります」

グリーン「いや…」

エリカ「レッドさんたちはまだ帰らないでしょう、だからこれを見ていく時間ぐらいあるじゃないですか」

グリーン「だから…」

エリカ「ありますよね」ギシッ

グリーン「は…はい…」

747: 2015/01/20(火) 23:59:50.75 ID:yXeruc7Y0
コトネ「ねえ…トウヤ、トウヤおきてよ…」むにゃむにゃ

トウヤ「寝てるのコトネなんだけどな…」

トウヤ「……」

コトネ「許して…許して…」

トウヤ「コトネ…」

コトネ「もう食べ過ぎないから…」

トウヤ「どんな夢見てんの!?」

コトネ「トウヤごめん…ごめんなさい…」

トウヤ「どっちなんだよ…」

748: 2015/01/21(水) 00:09:59.72 ID:9xKot4MK0
コトネ「…あなたのためだったの」ツー

トウヤ「でも」

コトネ「ケーキバイキング」むにゃ

トウヤ「いったいなんなんだー!」

コトネ「お願い、どこにも行かないでトウヤ…」

トウヤ「……」

コトネ「せめて代金は半分にしてよ」

トウヤ「起きて!何が話したいのかわかんないから!」ゆさゆさ

トウヤ「ちょっとビリッとさせるか」

トウヤ「エモンガ、コトネに10万ボルト」

749: 2015/01/21(水) 00:15:51.84 ID:9xKot4MK0
コトネ「うにゃあああああ」ビリッ

コトネ「ト、トウヤ」

トウヤ「ご、ごめん!…じゃなかった」

トウヤ「あのさ…」

コトネ「……」

トウヤ「……」

コトネ「どうしたの」

トウヤ「あれは、僕がシロナさんのとこに行かないようするためだったの?」

コトネ「……」

トウヤ「そう…じゃあいい」

コトネ「あっ答えるから行かないで」

750: 2015/01/21(水) 00:21:24.53 ID:9xKot4MK0
コトネ「そ、そうだよ…」

トウヤ「うん、わかった」

トウヤ「じゃあ僕はそろそろイッシュに帰るよ」

コトネ「え…」

トウヤ「トウコたちも心配して…くれてるかな?」

トウヤ「まあ、とりあえず一回帰るよ」

コトネ「……」

トウヤ「コトネはジョウトだったよね」

コトネ「…うん」

トウヤ「そう…」

トウヤ「…またね」

コトネ「……」

751: 2015/01/21(水) 00:28:42.41 ID:9xKot4MK0
グリーン「なんにもなかったじゃんか」

エリカ「さあ、どうでしょうね」

トウヤ「やっぱりいたんですね」

グリーン「しかもばれてたし」

トウヤ「そりゃ、グリーンさん声大きいからですよ」

エリカ「……」

グリーン「お、俺は隠れる気なんてなかったからな」

エリカ「……」

トウヤ「グ、グリーンさん…」

グリーン「え?」

トウヤ「い、いやなんでもないです!お疲れさまでした!」

トウヤ(エリカさん、あんな顔するんだ…こえー)

グリーン「なんだあいつ?」

グリーン「なあエリ…」

グリーン「ぎゃああああああああ!!!」

752: 2015/01/21(水) 00:35:02.83 ID:9xKot4MK0
ナツメ「ということみたいね」

レッド「…コトネちゃんは?」

ナツメ「ふふ、さあどうなったのかしらね」

レッド「おしえてよー」

ナツメ「ダーメ」

レッド「えー」

ナツメ「そのうちわかるわよ」

レッド「…でもトウヤ、あれだとコトネちゃん恐怖症みたいなのになりそうだけど」

ナツメ「そんなものないわよ」

レッド「いや、例えだよ」

ナツメ「トウヤ君はそんなこと思ってないみたいだからね」

ナツメ「さ、止めちゃってごめん、次のところに行きましょ」

レッド「う、うん」

753: 2015/01/21(水) 00:50:41.47 ID:9xKot4MK0
ヨスガシティ

レッド「近くにはいない?」

ナツメ「…うん、いないみたい」

レッド「この街にはあいつらがいるからな…でも俺は予定とかあんまり変えたくないし…」

ナツメ「それでいいじゃない、やりたいようにして私はあなたについていくから」

レッド「ナツメ…」

ナツメ「レッド…」

ヒカリ「あっレッドさんとナツメさんじゃないですか」

レッド「っと」

ナツメ「私としたことがカントーのジムリーダーのことしか考えてなかった…」

ヒカリ「ヨスガに来たってことはコンテストですか?」

ヒカリ「それだったら、私が特等席用意しますよ」

ナツメ「ねえヒカリちゃん」

ヒカリ「あっそれとも出場ですか?」

レッド「話聞いてくれないな」

ヒカリ「大丈夫、私シロナさんよりもしっかりしてますから」

レッド「話聞かないってだけで不安だな」

754: 2015/01/21(水) 23:28:57.88 ID:9xKot4MK0
ヒカリ「出るのはレッドさんですか?ナツメさんですか?」

レッド「いや、俺たちは」

ヒカリ「衣装もいっぱいありますよ」

ヒカリ「タキシードにドレス、何でも用意しますから」

ナツメ「ヒカリちゃん…」

ヒカリ「あっ全部私の会社のなんでお二人には無料で差し上げますよ」

ヒカリ「でもこれもっともっとほしい場合は買ってもらいますけど」

レッド「いや、そうじゃなくて」」

ヒカリ「大丈夫ですってお二人には安くしますから」

ヒカリ「どうしますか?」

ナツメ「……」ピーン

ヒカリ「いたたたたたた」

ナツメ「ヒカリちゃん話聞いて、私たちは見にきただけだから」

レッド「そうそう、だいたい二人で出れないでしょ」

ヒカリ「ガーン」

755: 2015/01/21(水) 23:29:47.92 ID:9xKot4MK0
ヒカリ「そうですか…じゃあ特等席用意しますね…」ズーン

ナツメ「さすがにあんなに用意させといて断るとなんか悪いわね」

レッド「話聞いてくれたらあんなに用意しなくて済んだんだけど…」

カスミ「あっあんたたちこんなとこにいたのね!」

レッド「俺いいこと思いついた」

ナツメ「私も」

カスミ「さあ二人とも帰るわよ」

レッド「ヒカリちゃん、俺たちは出ないけどカスミが出てくれるって」

カスミ「はぁ!?何言ってんのよ」

ヒカリ「ほんとですか!カスミさん」

カスミ「い、いやカスミでいいわよ…」

ヒカリ「じゃあカスミで、いや~よかったこれだけ用意して無駄になるとこだった」

ヒカリ「じゃあもうすぐ始まりますから早く着替えて」

カスミ「えっ私出るなんてまだ言ってな…」

756: 2015/01/21(水) 23:30:38.78 ID:9xKot4MK0
ヒカリ「ドレスアップ完了~」

カスミ「まだ何にも言ってないんだけど…」

レッド「かわいい」

カスミ「えっ…そ、そうかしら//」

レッド「ナツメ」

カスミ「……」イラッ

ナツメ「ありがとう、レッドもかっこいい」

カスミ「レッド!」ガシッ

ナツメ「カスミ!レッドに何すんのよ!」

カスミ「私はどうなのよ!」

レッド「あー、うん、いいんじゃない」

カスミ「……」ポカッ

レッド「いてっ」

757: 2015/01/21(水) 23:31:37.13 ID:9xKot4MK0
ナツメ「カスミあんたいい加減にしなさいよ」

カスミ「ふんっだ、こうなったら絶対優勝してやるから見てなさいよ!」

レッド「まあ…がんばれ」

カスミ「……」ムカッ

カスミ「ヒカリ!」

ヒカリ「はいっ」

カスミ「ポケモンコンテストって何すんの!」

ヒカリ「えっ」

レッド「優勝は厳しいんじゃないかな…」

758: 2015/01/21(水) 23:32:03.69 ID:9xKot4MK0
カスミ「レッドのやつみてなさいよ…」メラメラ

レッド「?」

ヒカリ「カ、カスミ…話聞いてる?」

カスミ「えっ、あ、うん聞いてるよ」

ナツメ「じゃあ今何言ってたか言ってみてよ」

カスミ「カ、カスミ…話聞いてる?」

ヒカリ「できればその前がいいな…」

カスミ「それは知らない」

ヒカリ「……」ガクッ

レッド「これは無理そうだな、なあヒカリちゃん、今回注目の出場してる人っ誰?」

ヒカリ「そうですね…えーと」

カスミ「私よ!!!」

759: 2015/01/21(水) 23:37:48.98 ID:9xKot4MK0
レッド「あーカスミか…ははっ」

カスミ「何がおかしいのよ」ギニニ

レッド「いててて、つねんなよ」

ナツメ「あなた、いい加減にしなさいよ」

カスミ「何か?」

ナツメ「私がその気になればあなたをステージ上で大恥かかすことなんて簡単なんだからね」

カスミ「そ、そんなの出場しなきゃいいだけじゃない」

ヒカリ「カスミのはもう登録したから」

カスミ「……」

レッド「ま、応援してるからがんばれ」

カスミ「はぁ…」

760: 2015/01/21(水) 23:48:10.12 ID:9xKot4MK0
ゲン「さあ!ポケモンコンテストヨスガ大会!」

ゲン「司会はおなじみこの私ゲンだ!」

レッド「あいつって結局何がしたいんだ…」

ゲン「そして審査員はポケモンコンテスト事務局長ヒカリさん、ヨスガジムリーダーメリッサさん、そしてヨスガシティのジョーイさんだ!」

ゲン「ではさっそくいくぞ!一次審査はポケモンのアピールだ!」

レッド「ところであいつって司会ならなんでもやってんのかな」

ナツメ「さ、さあ…これで他の大会の司会とかやってたらお笑いじゃないの」

761: 2015/01/21(水) 23:56:38.06 ID:9xKot4MK0
ゲン「さあどんどんいくぞ!つづいてはカスミさんだ!」

カスミ「みてなさいよレッド、ナツメ…」

カスミ「出るからには必ず優勝してみせる」

カスミ「あ、あそこにいるのね、雰囲気ですぐわかる」

ゲン「あの、どうしましたか?」

カスミ「あっはいはい、始めますよ」

カスミ「行け、My Steady!」

スターミー「ジモトッテドコダヨ」

カスミ「スターミー、冷凍ビーム!」

ゲン「おおっこれは美しい!」

762: 2015/01/22(木) 00:01:54.65 ID:MFkt4bcF0
カスミ「ふふっどう?レッド、ナツメ」チラッ

レッド「ナツメの肌柔らかいな」ぷにっ

ナツメ「もうレッドったら」

カスミ(なんで見てないんだよ!!!)

カスミ「スターミー!ハイドロポンプ!」

スターミー「Starmie」

レッド「ぶぶっ」

ナツメ「レッド!」

レッド「うへぇ…」ビショビショ

カスミ「あらあら、ごめんあそばせ」

ナツメ「カスミ…」イライラ

763: 2015/01/22(木) 00:06:41.04 ID:MFkt4bcF0
ゲン「これにて一次審査終了、二次審査進出はこいつらだ!」

レッド「あっカスミが入ってる」

ナツメ「二次審査で恥かかしてあげるわ…」

レッド「い、いや、いいよ…」

ナツメ「でもあなたがこんな目にあわされたのよ」

レッド「カスミを無理やり出場させちゃったわけだし、これぐらい平気だよ」

レッド「だからね」

ナツメ「うん…あなたが言うんだったら…」

レッド「よかった」

764: 2015/01/22(木) 00:16:15.40 ID:MFkt4bcF0
ゲン「二次審査はコンテストバトルだ!」

ナツメ「コンテストバトル…?」

レッド「えーとそれは…」

ヒカリ「魅せることを主体としたバトルです」

レッド「ヒカリちゃん、なんでここに」

ナツメ「審査員席にいたんじゃないの?」

ヒカリ「それなら私のユキメノコが代わりに座ってるんで大丈夫です」

ナツメ「それは無理があると思う」

ヒカリ「でももう決勝ですし」

レッド「決勝だからいいってことないだろ」

ヒカリ「今のコンテストでは私が一番偉いんで私がルールです」

レッド「……」

ナツメ「あっみて、カスミが決勝まで残ってる」

765: 2015/01/22(木) 00:21:25.70 ID:MFkt4bcF0
ゲン「タイムアップ!勝ったのは…」

ゲン「カスミさんだー!」

ナツメ「うそ…」

レッド「カスミが優勝した」

ヒカリ「ここまでとは私も思ってませんでした…」

ナツメ「ねえ、リボンを渡すとこまでユキメノコにやらすの?」

ヒカリ「私の代わりですから」

レッド「ていうか、なんで誰もつっこまないの?」

766: 2015/01/22(木) 00:25:10.29 ID:MFkt4bcF0
カスミ「へへーん、どう?」

レッド「どうって…」

カスミ「リボンよ、リボン!」

レッド「あー、うん」

ヒカリ「カスミ、すごいです!才能ありますよ!」

カスミ「…そ、そう?」

ヒカリ「初出場で優勝なんて、なかなかできないよ」

カスミ「そんなに言われるとうれしいな」

レッド「今のうちに」

ナツメ「ええ」

レッド「次いこ」

767: 2015/01/22(木) 00:32:50.83 ID:MFkt4bcF0
カスミ「わかった?これが私の…」

カスミ「あれ?レッドとナツメは!?」

ヒカリ「え、お二人なら…あれ?」

カスミ「あいつらー!逃げやがった!」

ヒカリ「まだそんな遠くに行ってませんよ」

ヒカリ「それより、本格的にコンテストやってみない?」

カスミ「えっ…あー」

ヒカリ「ねっ」

カスミ「か、考えとくわ」

768: 2015/01/22(木) 00:46:18.29 ID:MFkt4bcF0
ナツメ「まさかカスミが優勝するとはね」

レッド「ほんと、あのままいたら、勢いでどうなってたことか」

レッド「さて次は」

グリーン「カントーに戻るんだろ」

レッド「またか…」

エリカ「またかではありません、あなたたちが帰るまで続くんですよ」

レッド「やめてくれよ」

ナツメ「あっそうだ、レッド…」ゴニョゴニョ

レッド「そうか、それがあった」

レッド「なあグリーン」

グリーン「なんだ」

レッド「結局エリカとブルーのどっち?」

エリカ「そういえば聞いてませんでしたね」

グリーン「うっ…それは…」

レッド「わかった、ブルーにはグリーンがエリカのことが好きだって言っておく」

グリーン「待って待って」

769: 2015/01/22(木) 00:52:02.06 ID:MFkt4bcF0
エリカ「それはうれしいですわね」

グリーン「いや、その」

エリカ「違うんですか?」

グリーン「違うこともないけど違うような」

ナツメ「はっきりしなさいよ」

グリーン「一番はっきりしたいのは俺なんだけど…」

レッド「……」

レッド「グリーン、お前に話がある」

グリーン「話?」

レッド「そう、こっちきて」ゴニョゴニョ

770: 2015/01/22(木) 00:54:54.35 ID:MFkt4bcF0
レッド「どうだ?」

グリーン「どうだって言われても、お前ふざけてんのか?」

レッド「ふざけてない、俺はまじめだ」

レッド「これは俺じゃできない」

グリーン「なんでお前にできないんだよ、一番適任なのお前だろ」

レッド「いや、今のお前にちょうどいい」

エリカ「グリーンさん、なんの話ですか」

グリーン「ああそれが」

レッド「だめだ、人に言うな、自分で考えるんだ」

グリーン「……」

771: 2015/01/22(木) 01:00:41.35 ID:MFkt4bcF0
クロガネシティ

レッド「もう真っ暗だ」

ナツメ「そうね」

ナツメ「ねえグリーンにした話って」

レッド「きっとあいつならやってくれると思うんだけど」

ナツメ「どうしてそう思ったの?」

レッド「なんとなく」

ナツメ「嘘ばっかり」

レッド「ばれたか」

772: 2015/01/22(木) 23:27:56.56 ID:MFkt4bcF0
翌日

ナツメ「レッドおきて、ねえおきてよ、もう朝よ」

レッド「まだおはようのキスしてないからおきれない…」

ナツメ「もうしかたないな」チュッ

レッド「もっともっと」

ナツメ「次はレッドからしてよ」

レッド「うん」

ガシャーン

レッド「うわっ窓が」

エリカ「みつけましたわレッドさんナツメさん」

ナツメ「なんで窓から登場なのよ」

773: 2015/01/22(木) 23:41:58.77 ID:MFkt4bcF0
レッド「エリカ、ちょっとしつこいぞ」

エリカ「今回はカントーに帰るために来たんじゃありません」

ナツメ「じゃあ何しにきたの?」

エリカ「その前に窓から風が入ってきて少し寒いので場所を変えましょう」

ナツメ「誰が窓あけたと思ってんのよ」

レッド「だいたいどうやって入ってきたんだよ、ここ最上階だぞ」

エリカ「私の跳躍力を甘くみないでください」

レッド「……」

ナツメ「ま、まあ、場所移動しましょうか」

774: 2015/01/22(木) 23:42:39.46 ID:MFkt4bcF0
エリカ「ふう、おなかいっぱいですわ」

ナツメ「食べ過ぎじゃないのかしら…」

レッド「誰の金だと思ってんだよ」

レッド「それで何しにきたの?」

エリカ「昨日グリーンさんが突然いなくなったんです」

エリカ「レッドさんに何か言われたあとにしばらく旅に出るって書いた紙をおいていったんです」

エリカ「レッドさん、グリーンさんに何を言ったんですか」

レッド「そうか、じゃあグリーンはやってくれるんだ…」

エリカ「やっぱりレッドさんがグリーンさんに何かしたんですね」

レッド「まあ原因は俺だな」

レッド「グリーンがどっか行っちゃったから俺たちが今すぐ帰るってわけにはいかないな」

レッド「それじゃあ俺たちは旅行つづけるから、みんなにも邪魔しないように言ってくれ」

775: 2015/01/22(木) 23:43:15.17 ID:MFkt4bcF0
エリカ「グリーンさんは無事なんですか」

レッド「んーたぶん」

エリカ「たぶんじゃダメですよ」

レッド「きっと大丈夫」

エリカ「そう…ですか…」

レッド「そうそう、じゃあエリカもみんなのとこ戻って」

エリカ「…では、私はこれで」

レッド「うん、帰るときには知らせるから」

エリカ「あ、レッドさん」

レッド「なに?」

エリカ「窓代おねがいします」

レッド「……」

776: 2015/01/22(木) 23:43:56.59 ID:MFkt4bcF0
レッド「エリカもグリーンがいないとさびしいのかな」

ナツメ「それもあるけど、ちょっと違うかな」

レッド「何が違うの?」

ナツメ「それは」

男「あのすいません、レッドさんですか?」

レッド「え?はいそうですけど」

男「窓の弁償の件なんですけど」

レッド「エリカがやったのにな…」

ナツメ「しかたないわよ」

男「あなたがレッドさんですね、窓の弁償をしてもらいに来ました」

男「おい、こっちが先だ」

男「何言ってんだ俺の方が先だ!」

レッド「何枚割ったんだよ…」

777: 2015/01/22(木) 23:44:31.10 ID:MFkt4bcF0
カスミ「エリカどこ行ってたの?」

エリカ「レッドさんとナツメさんのとこですよ」

タケシ「だが今あの二人を説得できたとしてもグリーンがいないぞ」

カスミ「グリーンならいいじゃない、はやくあの二人を説得して帰りましょ」

タケシ「それは少し厳しいな」

カスミ「どうしてよ」

タケシ「俺たちのホテル代は全てグリーンだ」

タケシ「あいつが戻ってこないとここの金が払えん」

カスミ「そういや…」

エリカ「仕方ありませんね、グリーンさんが戻ってくるまでとりあえず待ちましょう」

エリカ「カツラさんたちには私から言っておきます」

タケシ「いや、やっぱり一度みんなで話た方がいいんじゃないか」

778: 2015/01/22(木) 23:45:17.76 ID:MFkt4bcF0
カツラ「なるほど…で、グリーンには連絡はとれんのか?」

タケシ「それがモンスターボール以外の荷物を全ておいていってるようで」

マチス「まったく、グリーンも何を考えてるんだカ」

カスミ「そうよ、こっちの迷惑も考えてほしいわ」

カツラ「とにかく今はグリーンを探す方を優先しよう」

カツラ「グリーンがいないとレッドたちを説得できても帰ることができんからな」

タケシ「どうやって探すんですか」

カツラ「グリーンの捜索は」

エリカ「私が行きますわ」

カツラ「おお、行ってくれるのか、じゃあレッドたちの方は」

アンズ「それは私に任せてください」

カツラ「うむ、では他のみんなは二人に協力するという形で」

779: 2015/01/23(金) 00:02:02.14 ID:x0Zd/mSc0
数日後・コトブキシティ

レッド「でけぇ街だな」

ナツメ「どこの地方にもこれぐらいの都市はあるものなのね」

レッド「これだけ広いといろいろ見るとこがありそうだな」

ナツメ「まずはどこ行くの?」

レッド「よし、そうだな」

レッド「……」

ナツメ「どうしたの?」

レッド「とりあえず歩きまわろうか」

ナツメ「調べてなかったの?」

レッド「途中までしか調べてなかったから…」

780: 2015/01/23(金) 00:15:23.83 ID:x0Zd/mSc0
ナツメ「ここ大きい建物が多いけど、これは特に大きいわね」

レッド「ポケッチカンパニーだな」

レッド「せっかくだし買っていこうか」

ドンッ

ジュン「っつ、なんだってんだよー」

レッド「あ、悪い悪い」

ジュン「あっレッドさん!」

レッド「お前は…誰?」

ジュン「俺ですよ俺!ジュンですよ!」

レッド「知ってる?」

ナツメ「…ごめんなさい、知らないわ」

ジュン「またまた~」

レッド「どつくぞ」

ジュン「すいません」

781: 2015/01/23(金) 00:22:26.87 ID:x0Zd/mSc0
ジュン「それよりほんとに俺のこと忘れたんですか」

レッド「いや、忘れたじゃなくて知らないって」

ジュン「ほら、PWTのときにコウキとかと一緒にいたじゃないですか」

レッド「あーそういやコウキってどうしたの?」

ジュン「コウキならさらなる女王様を探すとか言ってジョウトに行きましたよ」

レッド「ふーん、ジョウトに行ったのか」

ジュン「じゃなくて!なんでコウキは覚えてるのに俺のこと忘れてるんすか!」

レッド「わかんない」

ジュン「まじすか…」

ナツメ「ねえそれよりポケッチってどれぐらいの値段なの?」

ジュン「それは型によりますよ…ちなみにおすすめはこの前出たばかりの最新型です…」

レッド「この前出たばかりのがあるのか、じゃあそれにしようか」

ナツメ「そうね」

ジュン「俺のことマジで覚えてないんだ…」

782: 2015/01/23(金) 00:28:29.03 ID:x0Zd/mSc0
ゲン「いらっしゃいませー」

レッド「まちがえましたー」

ゲン「待ってまって、何も間違えてないじゃないか」

レッド「お前は何をやってんだよ」

ゲン「あまりにもニートニートといわれるんでね、こうして働いてるんだ」

ナツメ「司会やってたんじゃないの?」

ゲン「僕は頼まれたらなんでもやるのさ」

ゲン「それよりポケッチを買いにきたんだろ、好きなの選ぶといいよ」

レッド「じゃあナツメどれがいい?」

ナツメ「あなたと同じのがいい」

レッド「俺もナツメと同じがいいな」

ゲン「これなんかどうかな?うOこれにしよう、じゃあレジ通すね」

レッド「選ばせろよ」

783: 2015/01/23(金) 00:39:09.53 ID:x0Zd/mSc0
レッド「で、お前よく見たらそれ一番古いやつじゃねえか」

レッド「どうせなら最新型くれよ」

ゲン「あーい」

レッド「てんちょー、この店員が態度悪いんですけどー」

ゲン「待って待って、そんなこと言われたらまた給料下げられちゃうよ」

ナツメ「またってことは前にも何かしたのね」

ゲン「ああ、ムカつく客だったから波導弾をうちこんでやった」

レッド「最低な店員だ」

ゲン「自分を空手大王とかいう変なやつだったよ」

レッド「どこかできいたことあるな」

ナツメ「ええ」

784: 2015/01/23(金) 00:49:27.24 ID:x0Zd/mSc0
レッド「なんとか最新型買えたな」

ナツメ「ええ」

レッド「それにしても空手大王か…」

レッド「俺あんまりあいつに会いたくないな」

ナツメ「そんなこといったら私の方が会いたくないわよ」

ナツメ「実は修行に出たっなったとき少しうれしかったぐらいだもん」

レッド「あ、そういやあそこあんまり仲よくなかったな」

ナツメ「そうなの、どっちがジムになるかってずっと争ってたの」

レッド「でもニートの話だと昨日って言ってたから近くにいるかも…」

ナツメ「それは絶対嫌だわ…」

785: 2015/01/25(日) 23:06:22.60 ID:Uk8yYrOz0
ナツメ「空手大王空手大王…よかったいない」

レッド「ナツメ、そんなにキョロキョロしてたら楽しめないよ」

ナツメ「でも、あの人だけは嫌なのよね…」

レッド「もしいたら無視したらいいじゃないか」

ナツメ「でもなんかね…」

空手大王「あのすいません」

レッド「はい…げっ」

空手大王「どうしました?」

レッド「い、いや何も」

空手大王「君そんな帽子深くかぶって前見えてるの?」

空手大王「それに隣の彼女も後ろに隠れて、俺そんなに怖いかな」

ナツメ「い、いえ、そんなことないです」

レッド「それで何か用でしょうか?」

786: 2015/01/25(日) 23:06:58.65 ID:Uk8yYrOz0
空手大王「いやあ、シンオウに修行に来たはいいけど道がまったくわからなくてね」

空手大王「グローバルターミナルってどこにあるか知ってる?」

レッド「いや、俺たちは旅行でシンオウに来て、ここにもさっき来たばっかなんでわかんないですね」

空手大王「はあ、そうですか」

空手大王「旅行ってどこから来たの?」

ナツメ(うっとおしいな…)

レッド「カントーです」

空手大王「へえカントーなんだ、実は俺もカントーでね」

ナツメ「ちょっとレッド、なんで答えるのよ、ややこしくなっちゃうじゃない」ひそひそ

レッド「あっそうか…」

空手大王「ん?今レッドって言った?」

レッド「い、いやカントーって言ったからこんなところで修行だなんて、あなたがレッドって人かなーって」

ナツメ(無理やりすぎる…)

787: 2015/01/25(日) 23:07:32.33 ID:Uk8yYrOz0
空手大王「いや、違うよ」

空手大王「レッド…早くみつけねばな」

レッド「へ、へえーレッドって人探してるんですか、何かあったんですか」

ナツメ「これ以上話を続けようとしないでよ」ヒソヒソ

レッド「しまった…」

空手大王「おお、よくぞ聞いてくれた!」

空手大王「話も少し長くなるし、どこかないかな…」

レッド「あ、あの俺たち急いでるんで」

空手大王「おっあんなとこにレストランがある、あそこに入ろう」

レッド「い、いやだから」

空手大王「遠慮することはない、俺が全ておごるから」

レッド「そういうことじゃなくて」

空手大王「話を聞いてくれるなんてやさしいじゃないか」

788: 2015/01/25(日) 23:08:14.41 ID:Uk8yYrOz0
空手大王「ヤマブキシティには知ってるかもしれないが2つのジムがあった」

レッド「勝手に話だしちゃったよ…」

空手大王「だが同じ街に二つもジムがあると少し面倒でな」

空手大王「バトルして勝った方が正式なジムになることになった」

ナツメ「あ…あの、その話知ってるんですけど…」

空手大王「何!?この話を知ってるとはまさか」

ナツメ「い、いえ私もヤマブキシティに住んでるんでお母さんから聞いたんです」

空手大王「なんだそういうことか」

空手大王「知ってるなら話は早い、俺が倒したいのはまず今ジムリーダーをしているナツメだ」

ナツメ「やめた方が…」

空手大王「いやいや、勝算はある、それにもう一人倒したいやつがおるのだ」

空手大王「あれはまさに我が空手道場にトドメをさされたようなものだ」

空手大王「それがレッドというやつだ!」

789: 2015/01/25(日) 23:09:00.63 ID:Uk8yYrOz0
レッド「なんかめんどくさいな…」ボソッ

空手大王「なにか言ったかな?」

レッド「いえ、なにも」

空手大王「といっても今は少年という年でもないだろうが」

空手大王「我が空手道場があのような少年少女に負けたままでいいのだろうか!いや、よくない!」

空手大王「そう!俺はあの二人を倒すために修行に出たのだ」

空手大王「いろいろな地方をまわり修行を続けてきた」

空手大王「そしてシンオウPWTに二人が出てると聞いてとんできたはいいが、大会はもう終わってしまったらしい」

レッド「どんだけ情報遅いんだよ…」

空手大王「そういえば君のその帽子、レッドがかぶってたのとそっくりだ」

レッド「い、いや…えーと、普通に売ってる帽子ですからねー」

空手大王「でもそんな帽子、どこの店でも見たことがない」

ナツメ「ちゃんと探してないんじゃないですか?」

空手大王「うーん、それより二人ともどこかで会ったことがある?」

790: 2015/01/25(日) 23:09:43.49 ID:Uk8yYrOz0
レッド「そんなこと」

ナツメ「きっとあれですよ、ほら昔ヤマブキにいたんですよね、私もいたんで」

空手大王「あーそうか」

ナツメ「も、もういいですよね、私たちこの後も予定があるんで」

空手大王「ああ、予定くずしちゃって悪かったね」

空手大王「そういや今のナツメってどんなのかわかる?」

ナツメ「えっとなんていえばいいかな…」

レッド「最高!」

ナツメ「えっ」

レッド「もうめちゃくちゃ可愛くて、きれいでやさしいし、あーもう言いきれないぐらいいいとこがあるな…とにかく一瞬たりとも離れたくない!」

空手大王「ん?」

レッド「え?」

空手大王「それはおかしいな」

791: 2015/01/25(日) 23:10:23.82 ID:Uk8yYrOz0
空手大王「ナツメとは一瞬たりとも離れたくない…」

空手大王「だったらそのくっついてる女が…ヤマブキのナツメ!」

レッド「げっ」

ナツメ「ちょ、ちょっと違う!私もヤマブキに住んでるナツメで」

ナツメ「たまたま同じ名前なんですよねー」

空手大王「そんなわけあるかー!男の方『げっ』って言ったぞ!」

空手大王「なんか似てると思った、服装とかは全然違うけど髪や雰囲気がナツメそのものだ」

ナツメ「私ージムリーダーのナツメさんに憧れててー」

空手大王「そのようなことに騙されんぞ!ナツメ勝負だ!」

ナツメ「結局バレちゃったじゃないの」

レッド「俺のせいだ、ごめん」

ナツメ「謝らなくていいの、あなたは私をほめてくれただけだし」

空手大王「こっちから行くぞ!エビワラー、マッハパンチ!」

792: 2015/01/25(日) 23:11:01.22 ID:Uk8yYrOz0
レッド「攻撃してきやがった」

ナツメ「危ないわ、逃げましょ」

レッド「よし」

空手大王「逃がすな!エビワラー炎のパンチ!」

レッド「あちゃちゃちゃ!」

ナツメ「私のレッドに何してくれんのよ!」

空手大王「レッドだと」

ナツメ「あ…」

空手大王「やはりお前がレッドだな!」

レッド「違うよボクミッ●ーマウスだよ、ハハッ」(裏声)

空手大王「エビワラー、マッハパンチだ!」

レッド「ちょっと待てー!軽いボケだろ!」

ナツメ「エーフィ、サイコキネシスよ」

エーフィ「スピードスター」

空手大王「やっと戦う気になったか」

ナツメ「レッドを傷つけた罪は重いわよ…」

793: 2015/01/25(日) 23:11:31.58 ID:Uk8yYrOz0
空手大王「いくぞ!お前の対策は完璧だ!」

空手大王「ゆけいっズルズキン!」

レッド「ナツメ戦うの?」

ナツメ「当然よ、あなたを攻撃したことを後悔させてあげるんだから」

ナツメ「エーフィ、スピードスターよ」

空手大王「全て弾き落とせ!」

空手大王「そして噛み砕く!」

ズルズキン「ガブリッ」

エーフィ「キャー」

ナツメ「ああ!エーフィ、しっかりして」

空手大王「ふはははは!どうだナツメ!」

空手大王「これで俺が勝ったらヤマブキのジムは我が格闘タイプのジムになるのだ!」

レッド「お前ふざけてんのか!」

ナツメ「いいわ、私に勝てたらの話だけど」

レッド「え、いいの?」

ナツメ「負けないからいいの」

794: 2015/01/25(日) 23:13:51.25 ID:Uk8yYrOz0
ナツメ「エーフィ、瞑想よ」

空手大王「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」

空手大王「もう一度噛み砕け!」

ナツメ「スピードスターよ」

空手大王「弾き飛ばせぇ!」

ズルズキン「ムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダ」

エーフィ「グワー」

ナツメ「バトンタッチ!いってエルレイド!」

ナツメ「インファイトよ」

エルレイド「アタタタタタ!!」

ズルズキン「イテェ」ばたっ

空手大王「一撃だとぉ!?」

ナツメ「格闘タイプでも私の方が強いみたいね」

795: 2015/01/25(日) 23:20:52.65 ID:Uk8yYrOz0
空手大王「そんなわけあるか!」

空手大王「いけ!サワムラー!エビワラー!カイリキー!」

レッド「3対1なんて卑怯だ」

ナツメ「問題ないわよ、フーディンあなたもいって」

空手大王「いけぇぇぇぇぇ!」

ナツメ「フーディンはサイコキネシス、エルレイドはサイコカッター!」

ドーン

ナツメ「勝っちー」

レッド「やったやった、ナツメすごいよ」

ナツメ「ありがと」

空手大王「くっ…チクショー‼‼!」

ナツメ「逃げた」

レッド「時間無駄にしたな」

796: 2015/01/25(日) 23:32:20.41 ID:Uk8yYrOz0
2週間後

アンズ「もしもしアンズですけど」

カスミ「はいはーい、こちらカスミ―」

アンズ「とりあえず報告しますね、お二人はソノオタウンについてこれまた人目を気にせずにイチャついてます」

カスミ「あいかわらずね…」

アンズ「数字で言うと、レッドさんからのキスが234回、ナツメさんからが209回、二人同時にやったのが98回、夜の」

カスミ「そんなこといいのよ、というよりよく数えてたわね」

カスミ「そうじゃなくて帰る気配は?」

アンズ「まったく」

アンズ「そっちはどうですか?」

カスミ「グリーンでしょ、ぜんっぜん帰ってきそうにない、エリカもちょっと疲れてるみたいだし」

アンズ「そうですか、あっお二人が移動し始めたのでこれで」

797: 2015/01/25(日) 23:41:11.38 ID:Uk8yYrOz0
ナツメ「どんなポケモンが来るのかしらね」

レッド「このミツって決まったポケモンしかよってこないなんてなー」

レッド「こんな甘いのに」

ナツメ「甘いのにってあなたなめたの?」

レッド「うん、甘いよほら」

ナツメ「あら本当」

ナツメ「でもこれってポケモン用じゃ…」

レッド「でも木にぬったのに何にもよってこないし…」

ナツメ「まだ塗ったばかりだからね」

レッド「うん…」ぺろぺろ

798: 2015/01/25(日) 23:50:04.20 ID:Uk8yYrOz0
レッド「来なーい」

ナツメ「スースー…」

レッド「ナツメ?」

レッド「寝ちゃったか」

レッド「……」ぷに

レッド「柔らかいほっぺ」

レッド「……」ぷにぷに

レッド「俺も寝ようかな」ぷにぷにぷに

レッド「おやすみ」チュッ

レッド「……」zzz

アンズ「もしもしアンズですけど…お二人花畑で寝ちゃいました」

カスミ「ほっときなさい」

799: 2015/01/25(日) 23:57:44.84 ID:Uk8yYrOz0
ナツメ「うーん…あっ寝ちゃってた」

ナツメ「レッド?」

レッド「……」zzz

ナツメ「ふふっ、この寝顔からはとても強いトレーナーとは思えないわね」

ナツメ「ほっぺたもやわらかいし」ぷにー

ナツメ「気持ちよさそうに寝てるし、もう少しこのままにしておきましょ」

レッド「なつめ…」ぎゅっ

レッド「だいすき…」zzz

ナツメ「ふふっ」チュッ

800: 2015/01/26(月) 00:03:09.41 ID:0eXJ8mvA0
ナツメ「あっもうこんな時間!」

ナツメ「また寝ちゃったなんて…」

ナツメ「おきてレッド」ゆさゆさ

レッド「む…」

ナツメ「もう夕方よ」

レッド「…ええっ、こんな寝ちゃってたのか」

レッド「でも木には何も…」

レッド「いや、ミツがなくなってるな」

ナツメ「そうなの、ごめんなさい私寝ちゃってて」

レッド「いやいや俺の方が長く寝てたし」

レッド「気にすることないよ」



空手大王「ぺろぺろ、このミツとても甘いな、木に塗るなんてもったいない」

801: 2015/01/28(水) 23:19:01.63 ID:xXkt7k8+0


レッド「あんまきれいな宿じゃないけど、部屋ごとに温泉がついてるっていいな」

ナツメ「ソノオタウンって温泉が有名なの?」

レッド「さあ、たぶん違うと思うけどいいじゃんか」

レッド「そうじゃないとナツメと一緒に入れないし、混浴があっても…ナツメの肌を他のやつらに見せるなんてありえねえ!」

ナツメ「いや、服装変わったから前より見えてるんだけどね」

レッド「それと他のやつが一緒に入ってるのも気にいらん!」

ナツメ「落ち着いてよ、そんなことはここじゃないんだし」

レッド「まあ…そうだな」

ナツメ「そうよ、さあ温泉入りましょ」

アンズ「私まで寝ちゃってたなんてなんたる不覚」

アンズ「でも見つけたからいいか」

802: 2015/01/28(水) 23:19:31.11 ID:xXkt7k8+0
アンズ「どれどれ」

レッド「ナツメの肌すべすべ~」

ナツメ「もうレッドったら、ちゃんとあらってよ」

レッド「もちろんだよ」

アンズ「ぶぶっ」

レッド「なんか今物音しなかった?」

ナツメ「…気のせいじゃないの」

レッド「そうかなぁ」

ナツメ「そうよ、はい次は私があなたの背中を流す番ね」

レッド「うん」

アンズ「タ…タイミングが悪かった…」

803: 2015/01/28(水) 23:20:03.45 ID:xXkt7k8+0
アンズ「い、いや…でもいつ戻るかわかんないから見とかないと…」

ナツメ「それっ」

レッド「おお、柔らかいなぁ」

ナツメ「こうしたら私の正面とあなたの背中を同時に洗えるでしょ」

アンズ「レッドさんとナツメさんはいつもこんなことを…」

レッド「よっと」

ナツメ「ちょっとぉ」

レッド「ほうふれば、おれのかおもきれいに」

ナツメ「もぉしかたないな」

アンズ「……//」

804: 2015/01/28(水) 23:20:31.52 ID:xXkt7k8+0
レッド「他のとこもきれいにしないと」

ナツメ「さっきから胸ばっかじゃない」

レッド「じゃあこっち」

ナツメ「あぁん、もう」

レッド「それそれ」

ナツメ「んもぉ…レッドのいじわる…」

レッド「ごめんごめん、やりすぎたかな」

ナツメ「じゃあこっちもお返しよ」

アンズ「これは…このまま見てていいのかな…」

アンズ「いや、でも…あーいやここは…」

アンズ「やっぱりこの流れは…」

レッド「温泉は気持ちいいな」

ナツメ「そうね」

アンズ「なんにもなかった…」

805: 2015/01/28(水) 23:21:01.63 ID:xXkt7k8+0
レッド「そろそろ出る?」

ナツメ「そうね、もうそろそろ出ましょうか」

アンズ「や、やっと…見てるだけでこんなに体力つかうなんて」

レッド「風呂あがりに飲む木の実ジュースうまいな」

ナツメ「そうね、ソノオ限定なんだし、これもっと買っときましょ」

レッド「そうだな」

アンズ「当たり前のように間接キス…」

アンズ「心が折れそうです…」

アンズ「そして直接…」

アンズ「やっぱり今まで通り中までは見なきゃよかった」

806: 2015/01/28(水) 23:21:32.77 ID:xXkt7k8+0
プルルルル ガチャ

カスミ「はいはーい」

アンズ「カスミさん、もう無理です」

カスミ「どうしたのよ」

アンズ「カスミさんが言うから中を見たら…」

カスミ「だから何なのよ」

アンズ「ちょっと心がもたないです」

カスミ「だから何があったのよ」

アンズ「お風呂であれなのに、このあとの寝るときになったりしたら…」

カスミ「おもしろそうじゃない、動画とってよ」

アンズ「え」

カスミ「動画」

アンズ「…いやー私どうも機械は」

カスミ「あんたの家にある巻物全部ビショビショにするわよ」

アンズ「あ、あれは先祖代々の大事なもので」

カスミ「じゃあお願いね」

アンズ「そんなぁ…」

807: 2015/01/28(水) 23:22:03.23 ID:xXkt7k8+0
アンズ「何事もありませんように…」

アンズ「よかった、もう寝てるみたい」

レッド「寝れないなぁ…」

ナツメ「そうね」

レッド「ねえやろうよ」

ナツメ「今日はもうダメ」

レッド「えーお願い」

アンズ「よかった、何事もなくて済みそう」

ナツメ「ゲームは一日一時間よ」

レッド「次こそナツメに勝てるから」

ナツメ「あなたこの世界じゃ強いけどゲームは弱いもの」

アンズ「なんだゲームか」

808: 2015/01/28(水) 23:22:33.65 ID:xXkt7k8+0
ナツメ「そう、ゲームはしないし、何にもないから出てきなさい」

レッド「しょうがないな」

ナツメ「それじゃないわよ」

ナツメ「アンズよ、そこにいるわ」

アンズ「バ、バレてたんですか」

レッド「アンズちゃん!?」

ナツメ「最近は来てなかったとおもったのに」

アンズ(よかった、近づいていないときはバレてない」

ナツメ「ずっとついてきたのね」

アンズ「えっ、あっ、いやぁー…はい」

ナツメ「そんなこといいわ、それより私許せないことがあるの」

アンズ「なんでしょうか…」

809: 2015/01/28(水) 23:23:08.73 ID:xXkt7k8+0
ナツメ「あなた私たちがお風呂に入ってたとこも見てたわよね」

アンズ「うっ…はい」

ナツメ「それよ」

アンズ「すいません!カスミさんに中まで見てこいって言われたんです…」

ナツメ「つまり見たのよね」

アンズ「背中流してたところですか…」

ナツメ「そこもだけど、レッドの裸見たのよね…」

アンズ「えっ…」

ナツメ「見たのよね!」

アンズ「はいぃ…」

ナツメ「絶対に許さないわ…レッドの…レッドの…」

810: 2015/01/28(水) 23:23:52.01 ID:xXkt7k8+0
レッド「ナツメ落ち着きなよ、いいじゃないかそれぐらい」

ナツメ「ダメよ!これに関しては生かして帰さないわ」

アンズ「ひええ…」

レッド「大丈夫だよ、そんなことないからさ」

ナツメ「あなたがよくても私がダメなの」

レッド「そこまで怒らなくても…」

ナツメ「じゃあ、もし私の裸をグリーンが見たらどうする?」

レッド「……」

レッド「グリーン…ぶっころす…」

レッド「おらぁ!グリーン出てこい!ぶっころしてやる!!」

ナツメ「た、例えばの話よ」

811: 2015/01/28(水) 23:24:25.95 ID:xXkt7k8+0
レッド「グリーンこんにゃろー!!」

レッド「潰す!!!!!!!!」

ナツメ「だからたとえばだって、あっ…」ヘナ

レッド「うっ…」ヘニャヘニャ

アンズ「だ、大丈夫ですか!?」

レッド「アンズちゃん…俺とナツメくっつけてくれ…」

アンズ「くっつける?」

ナツメ「私たちこれじゃ動けないの…」

アンズ「そうなんですか」

アンズ(だからいっつもあんなにひっついてるのか)

アンズ「いや…このままなら私は生きて帰れるんじゃ…」ブツブツ

レッド「それは困るよ…」

812: 2015/01/28(水) 23:25:02.26 ID:xXkt7k8+0
レッド「ね、頼むよ」

ナツメ「この状態でもあなたを人形にすることぐらいできるのよ…」

アンズ「ひっ人形に…」

アンズ「わかりました!」

レッド「助かったよ、ありがと」

ナツメ「ほんと、しぬとこだったわ」

ナツメ「まあ人形にするってのは冗談だったけどね」

アンズ「そ、それで私は助かるんでしょうか…」

レッド「考えすぎだよ、本当にそんなことするわけないじゃないか」

アンズ「よかった…」

ナツメ「でも次見たら本当に人形にするからね」

アンズ「冗談ですよね…?」

レッド「でも昔人形にされたとき…あれは怖かった…」

ナツメ「それは言わないでよ」

アンズ「……」ガクガク

813: 2015/01/28(水) 23:25:36.11 ID:xXkt7k8+0
翌日

アンズ「カスミさん私もう無理です~」

カスミ「動画は?」

アンズ「えっ」

カスミ「動画よ動画」

アンズ「そのあと特になにもなかったんで」

カスミ「じゃあなんで戻ってきたのよ」

カスミ「せっかくおもしろそうなことになってんだからちゃんと撮ってきなさいよ」

アンズ「え~」

カスミ「ほら行った行った、私はいそがしいんだから」

アンズ「何もしてないじゃないですか…」

カスミ「ふっふっふ…これを見なさい!」

アンズ「いってきまーす」

カスミ「あっこら、見なさいよ」

814: 2015/01/28(水) 23:26:11.14 ID:xXkt7k8+0
アンズ「ええー!もう出て行った!?」

アンズ「早く二人に追いつかないと…」

………

レッド「……」

ナツメ「ねえねえ」

レッド「なに?」

ナツメ「この森…なんだか見覚えがあるんだけど」

レッド「俺も」

ナツメ「やっぱりね、あと道に迷ったよね」

レッド「いや、どっちに行けばいいかわからないだけだよ」

ナツメ「……」

………

アンズ「あれ?もうハクタイシティについてると思ったのにどこにもいない」

815: 2015/01/28(水) 23:26:45.48 ID:xXkt7k8+0
ナツメ「あっまたこの岩」

レッド「きっと似た岩だよ」

ナツメ「そうね」

レッド「そうだよ、これであんな感じの岩見るの何回目だって話だよ」

レッド「きっともうすぐ出口だよ」

ナツメ「あら?」

レッド「どしたの?」

ナツメ「この岩…」

レッド「似た岩似た岩」

レッド「そこまで言うんだったら目印でもつけたらいいじゃん」

レッド「これでよしっと、これで違う岩だってわかるだろ」

816: 2015/01/28(水) 23:29:19.49 ID:xXkt7k8+0
ナツメ「レッド…」

レッド「俺たちと同じような目印つけたやつがいたようだな」

ナツメ「それはさすがに…」

レッド「…うん」

レッド「この森どうなってんだよ…」

ナツメ「私歩き疲れちゃった…」

レッド「ごめん、俺のせいで」

ナツメ「少し休みましょ」

レッド「そうだな」

レッド「ほんとどうなってんだ、この森…」

レッド「ブルーなら一生でれねえな…」

817: 2015/01/28(水) 23:32:06.63 ID:xXkt7k8+0
3日後

アンズ「おかしい…この辺の街のどこにもいない…」

アンズ「まさかまだあの森に」

アンズ「まさかね」

アンズ「でも、そこまで」

アンズ「いやいやいや」

アンズ「あっ…やっぱり森にいたんだ…」

アンズ「でもなんかおかしいな」

818: 2015/01/28(水) 23:34:36.85 ID:xXkt7k8+0
レッド「やっとか…」

ナツメ「ええ…」

レッド「……」

ナツメ「ねえ…こんなに迷ったのあなたのせいよ」

レッド「俺が!?」

ナツメ「そうよ、あなたがちゃんと調べもしないからじゃない」

レッド「そんなこと言ったらナツメだって、よくわかりもしないのにこっちだとか言って迷ったじゃないか」

ナツメ「何よ、私のせいにする気?」

レッド「俺は悪くない」

ナツメ「何よその態度」

819: 2015/01/28(水) 23:38:24.97 ID:xXkt7k8+0
レッド「一番迷った原因はナツメじゃないか」

ナツメ「あなた、男でしょ」

レッド「だからなんだよ」

ナツメ「私のせいにするなんてどうかと思うわ」

レッド「それは関係ねえだろ」

ナツメ「じゃあ誰が悪いの」

レッド「ナツメだろ」

ナツメ「何でそうなるのよ」

レッド「当然だろ」

ナツメ「……」

レッド「……」

レッド「ふん」

ナツメ「レッドなんてもう知らないわ」

820: 2015/01/28(水) 23:41:31.44 ID:xXkt7k8+0
レッド「ああ、そうか」

レッド「だったらもう俺もナツメなんてもう知らないね」

ナツメ「ふん…」

レッド「うぐっ…」ヘナヘナ

ナツメ「あ…」ヘニャヘニャ

レッド「はぁはぁ…」

ナツメ「し…しかたないわね…」

レッド「ああ…仕方なくだからな」

821: 2015/01/28(水) 23:48:23.68 ID:xXkt7k8+0
レッド「……」

ナツメ「……」

レッド「おっうまそうなコロッケ」

ナツメ「あら、あの服いいわね」

レッド「おっと」

ナツメ「ちょっとどこに行こうとしてるのよ」

レッド「なんでそんなこと言わねえとダメなんだ、そっちこそどこに行こうとしてるんだよ」

ナツメ「それこそ言う必要はないわ」

ナツメ「私そっちには用はないから」

レッド「俺だってそっちに用はないな」

ナツメ「だからそっちに用はないって言ってるでしょ、こっちに来なさいよ」

レッド「なんで言うこと聞かなきゃだめなんだ、おかしいだろ」

ナツメ「私はこっちに行きたいの」

レッド「俺は行きたくない」

ナツメ「何よ」

レッド「何だよ」

アンズ「なんだか悪そうな雰囲気…」

822: 2015/01/28(水) 23:55:00.29 ID:xXkt7k8+0
アンズ「ケンカはしてるのに手はつないだままという何ともおかしな状態」

アンズ「あの二人があんなににらみ合ってるなんて」

アンズ「これはただ事じゃなさそうですね…」

アンズ「そうだ変装してっと」

アンズ「これでどこからどうみても山男」

レッド「だから」

ナツメ「言ってもわからないようね」

アンズ「あのすいません」

レッド「何だよ」

アンズ「あの…」

ナツメ「ちょうどいいわ、どっちが悪いかアンズに決めてもらいましょ」

アンズ「えっ」

ナツメ「いつまでそのふざけた格好してるの」

アンズ「あっはい、すいません」

ナツメ「アンズ、聞いてちょうだい、このバカが」

レッド「アンズちゃん、聞いてくれよ、この分からず屋が」

アンズ(この二人がこんな言い方するなんて…)

823: 2015/01/28(水) 23:58:28.35 ID:xXkt7k8+0
ナツメ「さあ、どっちが悪いの」

アンズ「えっと…その、ここはレッ」

レッド「……」ギロッ

アンズ「いや、それは冗談としてナ」

ナツメ「……」

アンズ「あーやっぱり、そのー…えーと」

レッド「どっちだよ」

アンズ「その二人とも悪いってのは…」

ナツメ「それはダメよ」

レッド「どっちかはっきり決めてくれよ」

アンズ「え…ええ~」

824: 2015/01/29(木) 00:02:01.84 ID:mj3eCBgc0
アンズ「そのなんていうか、はい」

アンズ「自分たちで解決が一番かな~って」

アンズ「失礼します!」

ナツメ「あっ待ちなさい!」

レッド「おい、適当なこと言って逃げるんじゃない」

ナツメ「……」

レッド「……」

レッド「なんだよ」

ナツメ「ふん」

825: 2015/01/29(木) 00:07:29.03 ID:mj3eCBgc0
アンズ「これは連絡をいれないと」

アンズ「もしもしアンズですけど」

カスミ「なぁ~に~?」

アンズ「その、レッドさんとナツメさんがケンカしてるんです」

カスミ「ケンカ~?何かの間違いじゃないの」

アンズ「間違いじゃないですよ、二人でにらみあってバカとか分からず屋とか言ってましたもん」

カスミ「…それはおもしろそうね」

カスミ「場所は?」

アンズ「ハクタイシティのお店の近くです」

カスミ「わかったすぐ行くわ」

エリカ「それは興味がありますね」

カスミ「エリカ…聞いてたの?」

エリカ「はい、それでは私は一足お先に」

826: 2015/01/29(木) 00:13:10.21 ID:mj3eCBgc0
マチス「ふんふ~ん♪早くマイ!カー!でドライブしたいものネ」

マチス「でも、似たタイプのカーをレンタルできてラッキーネ」

エリカ「……」ダダダッ

マチス「ワオ…」

マチス「あんなにいそいでどこ行くつもりなのかネ…」

カスミ「マチス…ちょうどよかった車借りるわね」

マチス「えっ、あっちょっト」

カスミ「大丈夫、ちゃんと返すから」

マチス「そういう問題ジャ…」

カスミ「待ちなさいエリカ!」

カスミ「速っ…車でも追いつかないどころか、どんどん離されていく」

カスミ「なんて速さの走り…」

827: 2015/01/29(木) 00:19:18.12 ID:mj3eCBgc0
アンズ「あっエリカさん」

エリカ「レッドさんとナツメさんはどこですか?」

アンズ「私ずっとここにいたんで、完全にはわからないですけどあっちに」

カスミ「やっとついた」

エリカ「ようやくご到着ですか」

カスミ「あんた速すぎんのよ、私120はだしてたわよ、それでも追い付かないなんて」

カスミ「それよりなんでちゃんと見てないのよ」

アンズ「だって私が移動するとどこ行けばいいかわからなくなると思って」

カスミ「はぁ…いいわ、早く二人を見つけましょ」

828: 2015/01/29(木) 00:29:19.69 ID:mj3eCBgc0
数分後

アンズ「あっ」

エリカ「いましたか?」

アンズ「えっいや…」

………

レッド「ナツメ大好きだよ」チュッチュッ

ナツメ「私もよレッド」

ナツメ「ぜーったい離れたくないわ」ギュッ

レッド「おいおい飲み物がこぼれちゃうよ」

ナツメ「飲み物と私のどっちが大事?」

レッド「そんなのナツメに決まってんじゃんか」

………

アンズ(あれーなんであんなことに…)

アンズ「……」ゾクッ

アンズ「え…えーと、そのー」チラッ

カスミ「へー、あんな抱き合ったりキスしたりするのをケンカっていうんだー私知らなかったわ」

アンズ「いや、これは」

エリカ「私もケンカというから来てみれば、いつも以上に仲が良さそうですね…」パキッポキッ

アンズ「だから、その…」

829: 2015/01/29(木) 00:33:42.57 ID:mj3eCBgc0
カスミ「時間損した」

エリカ「まったくですわ」

アンズ「ひいぃ、これ以上はご勘弁を…」

エリカ「安心してください、命まではとりませんから」

アンズ「よ、よかった…」

カスミ「さ、帰るわよ」

エリカ「帰りはのせてもらいますわ」

カスミ「ほらアンズも乗って」

アンズ「え、でも」

カスミ「あんなの当分帰りそうにないし、帰るときは連絡するって言ってたでしょ、もういいわよ」

アンズ「そうですか…」

830: 2015/01/30(金) 23:19:09.51 ID:PwPPhSFz0
半年後

マチス「とんだナ…」

タケシ「ああ、シンオウでの暮らしにすっかり慣れてしまった」

タケシ「最近は化石掘りにはまってしまった、もうずっとやっている」

マチス「どうりでいないと思っタ」

タケシ「おまえも見てなかったけどな」

カスミ「ねえねえ見て見て!」

タケシ「ん、どうした?」

カスミ「じゃーん」

マチス「コンテストリボン、どこでひろってきたネ」

カスミ「失礼ね、ひろったんじゃなくて実力よ!」

タケシ「カスミが!?」

カスミ「そう、あんたたち二人はいつもいなかったし見せれなかったの」

カスミ「これで2週間後のグランドフェスティバルに出れるわ」

タケシ「本気かよ…」

831: 2015/01/30(金) 23:19:45.76 ID:PwPPhSFz0
カスミ「もちろん本気よ、優勝してやるわ」

エリカ「あらあら、自分がジムリーダーってことお忘れですか?」

カスミ「エリカ、帰ってたのね」

エリカ「はい、ハクタイのナタネさんはやはりおもしろい方でしたわ」

アンズ「エリカさんは楽しくても私は大変だったんですよ…」

タケシ「何かあったのか?」

アンズ「はい、それが」

エリカ「今それを言う必要がありますか?」

アンズ「いえ、ありません!」

エリカ「それでいいんです」

アンズ「……」ガクガク

エリカ「それにしてもレッドさんからもグリーンさんからも連絡が来ないとは」

832: 2015/01/30(金) 23:20:14.20 ID:PwPPhSFz0
槍の柱

グリーン「はぁ…はぁ…やった…」

グリーン「これで俺が本物のポケモンマスターに」

ゲンゾー「まあ候補だけどね」

グリーン「じゃあどうしたら」

ゲンゾー「でも、もうはやく誰かになってほしいから」

グリーン「じゃあ今すぐ」

ゲンゾー「それはちょっと無理」

ゲンゾー「なんかこう…期間があるんだよ、俺んときもあった」

グリーン「何の期間…」

ゲンゾー「それはわからん」

グリーン「なんじゃそれ」

ゲンゾー「そのうち合否判定の書いた手紙送るから、それで正式にポケモンマスターになる」

ゲンゾー「あ、そうそう、その期間中は異性と親しくしちゃダメだから」

グリーン「?」

833: 2015/01/30(金) 23:20:53.99 ID:PwPPhSFz0
グリーン「よっ、ただいまー」

タケシ「グリーン、帰ってきたのか!」

グリーン「お前がいるってことはまだレッドたちは帰らねえのか」

タケシ「まあ、お前がいないって理由もあるけどな」

タケシ「おーい、グリーンが帰ってきたぞー」

マチス「おおっ、帰ってきたカ、グリーン」

グリーン「あれ、タケシとマチスしかいないのか?」

タケシ「ああ、もうみんなシンオウでいろいろやっててな、出かけてる」

グリーン「そうか」

マチス「それにしてもお前どこ行ってたんダ?」

グリーン「それは…秘密だ!」

タケシ「なんだお前」

834: 2015/01/30(金) 23:21:30.21 ID:PwPPhSFz0
カスミ「あれ、なんだグリーン帰ってたの?」

グリーン「おお」

カスミ「今までどこ行ってたの?」

グリーン(あっ異性と親しくしちゃダメだったんだな、親しくってどれぐらいなんだろ…)

グリーン「……」

カスミ「何か言いなさいよ」

タケシ「秘密だと、いくら聞いても教えてくれないんだ」

カスミ「ふーん、どうせくだらないことなんだろうけど」

エリカ「グリーンさん、いつの戻られたんですか?」

グリーン「げっ…」

グリーン「……」コクコク

エリカ「うなずくだけじゃわかりませんよ」

835: 2015/01/30(金) 23:22:07.86 ID:PwPPhSFz0
アンズ「たっ、たいへんですー!」げしっ

グリーン「ぐえっ」

アンズ「すいません!あれ、グリーンさん帰ってたんですか」

グリーン「そ…それよりはやくのいてくれ…」

アンズ「あっごめんなさい」

エリカ「アンズとは話すんですね、グリーンさん」

カスミ「どういうことよ」

グリーン「いやっこれは…」

タケシ「それより何が大変なんだ?」

アンズ「こ、これを見てください!」

836: 2015/01/30(金) 23:22:44.80 ID:PwPPhSFz0
数分前・キッサキシティ

レッド「こうしてるとあったかいな」

ナツメ「もう、ちゃんと前見て歩いてよ」

レッド「見てるよ」

ナツメ「私の方ばっかりじゃない」

レッド「ナツメだって」

ナツメ「私はいいの」

レッド「しかたないなー」

レッド「あれ?何か忘れてるような…」

ナツメ「レッドも?そういえば私も」

レッド「なんだろ…」

837: 2015/01/30(金) 23:23:30.77 ID:PwPPhSFz0
ポーター「どうも!シンオウ・ナウ!生放送です!」

リポーター「今回はキッサキシティのキッサキ神殿に来ております!」

リポーター「でも、キッサキジムリーダースズナさんがおなかがすいたと言ってどこかに行ってしまい入れないという事故がおこってます」

リポーター「さて困った…」

リポーター「ん?あれは!」

リポーター「ちょっとちょっとそこのお二人!」

レッド「え?俺たち?」

リポーター「そうそう、あなたたちはチャンピオンのレッドさんにジムリーダーのナツメさんのバカップル!」

レッド「誰がバカだ」

リポーター「シンオウ・ナウ!なんですけどインタビューさせてください」

レッド「ええ…いきなり」

ナツメ「それぐらいいいんじゃない?」

レッド「そうだな」

838: 2015/01/30(金) 23:24:22.85 ID:PwPPhSFz0
リポーター「えっとまず、シンオウにはいつから?」

レッド「あれ、いつだっけ」

ナツメ「PWTのときからね」

レッド「そうそう」

リポーター「まさかずっとシンオウにいたんですか」

リポーター「もしかしてシンオウに引っ越してきたんですか」

レッド「違う違う、旅行だよ」

リポーター「ずいぶんと長い間…」

リポーター「じゃあ帰る予定は?」

レッド「それは2時間後のカントー行の船で」

リポーター「へぇー今日帰るんですか」

839: 2015/01/30(金) 23:25:15.97 ID:PwPPhSFz0
グリーン「なにーーっ!!今日帰るだと!!!」

タケシ「しかもあと2時間しかないぞ」

カスミ「私のグランドフェスティバルが…」

マチス「問題ないネ、準備はできてるし、車で一足先に行ってるネ」

アンズ「ここからじゃキッサキシティに車でも2時間は無理ですよ」

マチス「ノー―!」

グリーン「俺のポケモンなら1時間あればキッサキにつく、みんな早く準備をするんだ」

タケシ「お前そんなに飛行ポケモンいたか?」

グリーン「そんなことはいいから」

カスミ「私の…グランドフェスティバル…」

エリカ「ではカスミだけシンオウに残るらしいので」

カスミ「帰るに決まってんでしょ!」

840: 2015/01/30(金) 23:25:57.56 ID:PwPPhSFz0
1時間後

スズナ「あの、まだですか?」

リポーター「もうちょっとだけ待ってくださいね」

リポーター「それでお二人の出会いのきっかけは?」

レッド(疲れた…)

ナツメ(この人ずっとしゃべり続けてるけどいつになったらやめるのかしら)

レッド「それは俺が旅をしていたときにジムリーダーをしていたナツメが」

ナツメ「あー、そこから先はいいんじゃないの」

リポーター「えー、気になるじゃないですか」

ナツメ「いいの」

リポーター「あっそうですか、じゃあ次の質問」

レッド(さっきから、あっそうとかばっかで聞く気ないならやめてほしい)

レッド「あのさぁ、そろそろいいんじゃ…」

リポーター「あっ生放送ってこと忘れてた!」

841: 2015/01/30(金) 23:26:48.25 ID:PwPPhSFz0
リポーター「すみません、ありがとうございました」

レッド「いえいえ」

レッド(やっと終わったよ)

リポーター「じゃあ最後の質問です」

レッド「まだあんのかよ」

リポーター「チャンピオンとジムリーダーとして最近各地のジムリーダーが失踪している事件についてどう思いますか?」

レッド「なにそれ?」

ナツメ「聞いたことないわ」

リポーター「ええっ知らないんですか!?」

スズナ「私知ってます、シンオウでもヒョウタさんがいなくなったって聞きました」

レッド「そうなの、まったく知らなかった」

リポーター「あっそう、ありがとーございましたー」

842: 2015/01/30(金) 23:27:34.77 ID:PwPPhSFz0
レッド「やっと解放されたよ」

ナツメ「あのリポーターの人ずっと話続けてたわね」

レッド「ああ、あんな話続ける人見たことない」

レッド「さて、そろそろ船乗り場に行こうか」

ナツメ「ええ」

キラーン

レッド「ん、なんか光ったような」

グリーン「レッド!!」

ナツメ「あれは、グリーンね、他にもみんないるみたい」

レッド「てかこっちにむかってくるぞ」

ドカーン

843: 2015/01/30(金) 23:28:06.03 ID:PwPPhSFz0
レッド「ナツメ大丈夫?」

ナツメ「うん、ありがとレッド」

レッド「おい、何すんだグリーン!」

グリーン「何すんだじゃねえだろ、帰るんだった連絡しろよ!」

レッド「えっしたよ」

タケシ「誰も連絡受けてないぞ」

ナツメ「レッドはちゃんと連絡したわよ」

エリカ「誰にしたんですか?」

レッド「ヅラさん」

一同「……」キョロキョロ

一同(いない!?)

タケシ「そういや最近全然見なかったぞ」

レッド「どこ行ったんだよ」

カツラ「ヅラじゃないカツラだ!!」

844: 2015/01/30(金) 23:28:34.05 ID:PwPPhSFz0
グリーン「みんな船の上を見ろ!」

レッド「すでに船にのってるぞ、ていうかチケットもないのにどうやって乗ったんだ」

タケシ「とりあえず船に乗ろう」

レッド「じゃあ俺たちおみやげ買ってくるから、先乗っててくれ」

グリーン「お前がチケットもってんだから、先行っても意味ねえだろ!」

レッド「よし、じゃあちょっと待ってろ」

グリーン「おい、早くしろよ」

レッド「じゃあ、行こうかナツメ」

ナツメ「ええ」

845: 2015/01/30(金) 23:29:20.68 ID:PwPPhSFz0
30分後

レッド「おまたせー」

タケシ「遅すぎだろ、30分かかって小袋一つだけかよ」

レッド「いやー悪い悪い、ナツメがあまりにも美しすぎて」

グリーン「理由になってねえよ」

レッド「わかってないな」

グリーン「なんだよ…」

レッド「わかった、教えてやる!」

レッド「ナツメが!世界で一番!可愛いってことなんだよ!」

グリーン「あああああー!!この俺様の名言をパクりやがったぁぁ!」

レッド「迷言の間違いだろ」

グリーン「なんだとぉぉ」

レッド「さて、船に乗るか」

グリーン「無視すんなぁぁ」

846: 2015/01/30(金) 23:34:28.90 ID:PwPPhSFz0
レッド「それにしてもすでにヅラさん船に乗ってたとは」

カツラ「船の中でずっと」

レッド「それよりチケットもないのによく乗れましたね」

カツラ「船乗りの服装になったらカンタンに入れたんじゃ」

ナツメ「どこでそんなもの…」

カツラ「借りたんじゃ」

レッド「誰に?」

カツラ「まあ気絶してもらったがな」

ナツメ「その船乗りかわいそう…」

847: 2015/01/30(金) 23:39:49.34 ID:PwPPhSFz0
カスミ「あー、やっとカントーに帰れるわー」

タケシ「グランドフェスティバルがーとか言ってたのにな」

カスミ「もう終わったことはいいの」

タケシ「まだ終わってないだろ、2週間後またシンオウに来たらいいじゃないか」

カスミ「そんなめんどうなことは嫌ー」

タケシ「おいおい、本当にあきらめるのか?」

カスミ「私はジムリーダー、半年もジムにいなかったんだからまたいないなんてことはダメなのよ」

マチス「あきらめんなヨ!」

カスミ「いいのよ」

848: 2015/01/30(金) 23:43:08.40 ID:PwPPhSFz0
グリーン「……」

エリカ「グリーンさん」

グリーン「……」

エリカ「ねえ、グリーンさん、どうして話してくれないんですか?」

グリーン「……」

グリーン(何かこのまま話さないのも無理があるな…)

グリーン(親しくしちゃいけないのラインが本当にわかんねえ、どうしよ)

グリーン(こうなったら、逃げちゃえ)

エリカ「あっグリーンさん」

エリカ「どうしちゃったんでしょうか…」

849: 2015/01/30(金) 23:49:02.17 ID:PwPPhSFz0
グリーン「はぁ…困ったな」

レッド「いたいた、お前そんな汗かいてどうした」

グリーン「おまえ、こうなることわかってて俺にポケモンマスターになって~とか言ってきたのか」

レッド「お前昔からなりたいって言ってたじゃんか」

グリーン「それはお前もだろ」

レッド「だって俺はナツメと離れるなんてありえないし」

グリーン「お前俺がどれだけ大変な目にあったかわかってんのか」

レッド「だいたい」

グリーン「だいたいってお前…俺女と話しちゃダメになっちゃったんだぞ」

レッド「なんで」

グリーン「それは知らない」

850: 2015/01/30(金) 23:54:07.86 ID:PwPPhSFz0
レッド「早くカントーにつかないかな~」

ナツメ「さっき出たばっかりなんだから」

レッド「家だと思いっきりナツメに甘えられるからな」

グリーン「おい、俺の話終わらせんじゃねえよ」

レッド「まあ、さすがに俺の頼んだことだし、少し聞いてやるか」

グリーン「なんで上からなんだよ」

レッド「それは大変だな、まあがんばれ」

グリーン「なんも言ってねえよ」

851: 2015/01/30(金) 23:59:20.23 ID:PwPPhSFz0
レッド「あっクチバシティが見えた」

ナツメ「久しぶりにカントー地方に帰ってきたのね」

グリーン「もっとこう…俺の話とかあってもいいんじゃないのかな…」

レッド「なんだよグリーン、話なら聞いたじゃんかよ」

グリーン「カットされてんじゃねえか!」

ナツメ「グリーン、いいことあるって」

グリーン「なっ…」

レッド「あっナツメとも話せないのか」

レッド「まあでもナツメと話た瞬間許さねえけどな」

グリーン「なんで!?」

852: 2015/01/31(土) 00:10:19.00 ID:lMf4O7nw0
クチバシティ

カスミ「んーっ久しぶりのカントーーー」

マチス「じゃあミーはジムに戻るネ」

マチス「みんなも早くジムに戻って仕事するネ」

カスミ「何よ自分はすぐそこだからって」

タケシ「まあ何にせよ、マチスの言うとおり早く戻った方がいいな」

エリカ「みなさん、グリーンさんを知りませんか?」

カスミ「見てないわよ、だいたいあいつ最近私と話してもくれないのよ」

アンズ「エリカさん、こっちにはいませんでした」

エリカ「そうですか、ありがとうございます」

853: 2015/01/31(土) 00:15:39.39 ID:lMf4O7nw0
レッド「おい、どうしたんだ?」

エリカ「レッドさんナツメさん、グリーンさんを知りませんか?」

ナツメ「グリーンならもう帰ったわよ」

エリカ「そうですか…」

エリカ「……」

エリカ「では私も帰るとします」

タケシ「俺も帰るか」

カスミ「私も、じゃ、ばいばーい」

レッド「よし帰ろか」

ナツメ「ええ」

854: 2015/01/31(土) 23:36:55.34 ID:lMf4O7nw0
レッド「久しぶりの家だー」

ナツメ「でもやっぱり半年もあけてると汚いわね…」

レッド「たしかにほこりだらけだな」

レッド「掃除しないと」

ナツメ「これけっこう時間かかりそうね」

レッド「しかたないよ」

ナツメ「じゃあ、ちゃっちゃとやって早く終わらせましょ」

855: 2015/01/31(土) 23:37:32.14 ID:lMf4O7nw0
レッド「……」

ナツメ「~♪」

レッド(やっぱり抱き合いながらやると効率悪いな…)チラッ

ナツメ「ん、どうしたの?」

レッド「いやなんでもないよ」

レッド「……」バッ

ナツメ「きゃっ、ちょっとレッド、汚いよ」

レッド「ナツメは汚いことなんてないよ」

ナツメ「そうじゃなくて床よ」

レッド「だって~我慢できねえから…」

ナツメ「でも早く掃除しないと」

856: 2015/01/31(土) 23:37:59.82 ID:lMf4O7nw0
プルルルル

ナツメ「電話なってるよ」

レッド「誰だろ」プチッ

レッド「続き続き」

ナツメ「もうレッドったら」

プルルルル

レッド「またか」プチッ

プルルルル プチッ

プルルルル プチッ

プルルルル プチッ

プルルルル

レッド「だーっもう!誰だよ!」

ナツメ「もうでたら?」

レッド「そうだな…なんか大事なことだといけないし」

857: 2015/01/31(土) 23:38:34.07 ID:lMf4O7nw0
レッド「もしもし」

ユウキ「あっレッドさんやっとでた」

プチッ

ナツメ「誰だったの?」

レッド「間違い電話だよ」

プルルルル

ナツメ「嘘ね」

レッド「うん」

レッド「もしもし」

ユウキ「ひどいじゃないですか!急にきるなんて」

レッド「悪い悪い、ついうっかり」

858: 2015/01/31(土) 23:39:26.49 ID:lMf4O7nw0
レッド「で、なんの用だよ」

ユウキ「今度俺たちカントーに行くことになったんですけど、そん時にレッドさんのとこ行っていいですか?」

レッド「ん?勝手にしろよ」

ユウキ「ありがとございまーす」

レッド「そんだけ?きるぞ」

ユウキ「はい」

プチッ

ナツメ「なんだったの?」

レッド「あれ、なんだったけ…忘れちゃった」

ナツメ「大事なことだったらどうするのよ」

レッド「いや、わりとどうでもいいことだったような…」

859: 2015/01/31(土) 23:40:02.59 ID:lMf4O7nw0
1週間後

ピンポーン

レッド「グー…グー…」

ナツメ「スー…スー…」

ピンポーン ピンポーン

レッド「グー…グー…」

ナツメ「…ん」

ピンポーン ピンポーン ピンポーン

ナツメ「だぁれ?こんな朝早く…」

ナツメ「れっど…れっど…」ゆさゆさ

レッド「グー…」

ナツメ「まあいいか…スー…スー…」

ピンポーン ピンポーン 

860: 2015/01/31(土) 23:40:46.79 ID:lMf4O7nw0
1時間後

レッド「グー…グー…」

ナツメ「スー…スー…」

ピピピピピピピピピピピピピピピンポーン

ユウキ「はぁはぁ…」

ハルカ「もうやめなよ、いないんじゃないの?」

ユウキ「きっといるはず!」

ハルカ「こんだけならしてもいないのに?」

ユウキ「しかたないな、いけっキノガッサ」

ハルカ「どうする気よ」

ユウキ「家に行くって言ったから中に入ってても問題ないだろ」

ハルカ「いいわけないでしょ、というよりドア破壊する気でしょ」

ユウキ「さすがハルカ、俺のことはなんでもわかるね」

ハルカ「それ以外何があるってのよ…」

861: 2015/01/31(土) 23:41:57.75 ID:lMf4O7nw0
ユウキ「なあに、レッドさんならドアの一つや二つ壊しても許してくれるだろ」

ハルカ「その自信はどこからくんのよ」

ユウキ「いっけえキノガッサ!」

ドーン

ユウキ「おじゃましまーす…」

ハルカ「ちょっとユウキ勝手に入っちゃだめでしょ」

ユウキ「いいじゃんか、カントーにいる間は泊めてもらうつもりなんだし」

ハルカ「ここに泊まるつもりだったの!?」

ハルカ「いい加減常識ある行動してよね…」

ユウキ「それにしても二人とも出かけてんのかな?」

ハルカ「やっぱりジムに行った方がよかったんじゃない?ほら、ナツメさんジムリーダーだし」

ユウキ「そうだな、じゃあ」

ガサッ

ユウキ「なんか今物音がしたぞ」

862: 2015/01/31(土) 23:42:43.14 ID:lMf4O7nw0
ユウキ「この部屋だ」

ハルカ「まずいよ、二人のポケモンとかなんじゃないの、早く出ようよ」

ユウキ「それだったら、俺があんだけインターホン鳴らしたんだし一回ぐらい反応していいだろ」

ユウキ「もしかしたら泥棒かも」

ハルカ「まさか」

ユウキ「あけるよ」

ハルカ「えっ…ちょっと」

ガチャ

レッド「グー…グー…」

ナツメ「スー…スー…」

バタンッ

863: 2015/01/31(土) 23:43:30.54 ID:lMf4O7nw0
ユウキ「今二人が寝てたよ…ここはあれしかねえな」ガチャ

ハルカ「どうすんの」

ユウキ「ちょっとした寝起きドッキリ」

ハルカ「どうなっても知らないよ…」

ユウキ「へーき、へーき、一緒に入ってきた時点で共犯だから」

ハルカ「あっ何よそれ!」

ユウキ「しーっ、起きちゃうだろ」

ハルカ「寝起きドッキリって起こすもんでしょ」

ユウキ「そういうことじゃなくてさ」

ハルカ「もう…やるなら早くやりなさいよ…」

ユウキ「まあ、待てって…そうだな、何がいいかな?」

ハルカ「私に聞かないでよ」

864: 2015/01/31(土) 23:44:48.81 ID:lMf4O7nw0
ユウキ「少しぐらいアイデアだせよ」

ハルカ「いやよ、私は協力する気なんてこれっぽっちもないんだから」

ユウキ「はぁ…俺は悲しいよ」

ハルカ「そこ悲しむ必要ないでしょ」

レッド「うるさいなぁ…」ムクッ

レッド「ん…だれかいんのか…?」

ユウキ「やべっ」

ハルカ「いざとなったらやばいってどういうことよ」

レッド「なんだ…ただの泥棒か…」

レッド「グー…グー…」

ハルカ「ま、また寝たけど…」

ユウキ「よかった、俺たちってことばれてない」

865: 2015/01/31(土) 23:45:47.56 ID:lMf4O7nw0
ユウキ「きっとこの部屋が薄暗いからだな」

ユウキ「カーテンを開けて光が差し込んできたら起きるはずだ」

ハルカ「ドッキリでもなんでもないし…」

ユウキ「じゃあ、開けるぞ…」

ハルカ「なんでそんな真剣な顔すんのよ」

ユウキ「いくぞっ」シャッ サッ

ハルカ「あっ自分だけ隠れるなんて、私も」

ユウキ「おい、さすがにベットの下はきついだろ、他のとこいけよ」

ハルカ「しっ」

レッド「う…まぶしい…」

ナツメ「ふわぁー…かーてんあけたのだれ?」

レッド「うん?俺じゃないぞ…」

ナツメ「そうなの…?」

866: 2015/01/31(土) 23:46:37.40 ID:lMf4O7nw0
ナツメ「ああっ!」

レッド「どーしたの?」

ナツメ「もうこんな時間…ジムとっくに開いてる…」

レッド「やばいな…寝すぎたか、急がないと」

ユウキ「昨日の夜何回までやったんだろうな…」

ハルカ「あんたそんなことしか考えられないの?」

ユウキ「しっ」

ハルカ「……」

レッド「ああっ朝ごはんどうしよ」

ナツメ「もうそんな時間じゃないけど、ごはんはジムにおいてあるの食べましょ」

レッド「それなら心配ないな、早く行こうか」

867: 2015/01/31(土) 23:47:33.21 ID:lMf4O7nw0
………

ユウキ「静かになった」

ハルカ「出ていったんじゃないの」

ユウキ「でもドアを開ける音はしなかったような」

ハルカ「だいたいなんでこんなベッドの下でこそこそしないといけないのよ」

ユウキ「まあ、なんていうか許可なく入ったし」

ハルカ「あんたのせいでしょ…」

ユウキ「うわっベッドがきゅうに…」

ナツメ「人の家に勝手に入って、しかもベッドの下に忍び込むなんてどういうつもりかしら」

レッド「お前らな…」

ユウキ「いやっこれにはわけがあって」ムクッ

ナツメ「フーディン、ベッドもどして」

ユウキ「なふっ」ゴンッ

868: 2015/01/31(土) 23:48:48.19 ID:lMf4O7nw0
レッド「で、なんでおまえらがこの家にいんだ?」

ユウキ「電話したじゃないすか、カントーに行くからレッドさんたちのとこ行くって」

レッド「そんな電話あったっけ?」

ナツメ「さあ…」

ナツメ「それよりカントーに何しに?」

ユウキ「それはハルカが正式にホウエンのポケモン博士に認められたんですよ」

ハルカ「それでお世話になったオーキド博士にあいさつをしに来たんです」

ナツメ「ここはオーキド研究所じゃないわよ」

ハルカ「知ってます」

レッド「それにしても俺知らなかったわー」

ユウキ「ああ、ハルカは最初から博士になるつもりだったんですよ」

869: 2015/01/31(土) 23:49:39.18 ID:lMf4O7nw0
レッド「いや、そうじゃなくてさ」

レッド「何?女の人が博士になると腹がへこんで、なんかもらえんの?」

ナツメ「私もさっきから思ってたけど…」

ナツメ「それってまさか」

ユウキ「よくぞ聞いてくれました!」

レッド「おまえどこでひろってきたんだ!」

ユウキ「違う!」

ユウキ「かして、よく見てください!俺たちの子どもです!」

レッド「はいはい、わかったわかった、よく見なくてもお前の子だろ」

ユウキ「いやーPWTから帰ったあと、産まれたんですよ」

ユウキ「レッドさんたちの子はいつ産まれるんですか?」

ナツメ「いや、私妊娠すらしてないから…」

870: 2015/01/31(土) 23:50:50.34 ID:lMf4O7nw0
ユウキ「ええっ、二人で毎晩のようにやってるんでしょ」

ユウキ「現に昨日も」

レッド「はぁ!?」

ハルカ「ごめんなさい、こいつこんなことばっかり考えてるんで」

レッド「どうやったらこんな変態野郎になるんだ」

ユウキ「失礼ですね、俺はただいろんな女の人とやりたいだけですよ」

ハルカ「そんなこと人に言うんじゃない」

ユウキ「自慢じゃないですけど戦った女の人と全員とやりましたからね」

ユウキ「あっ許容範囲外の人とはバトルすらしてないですけど」

レッド「そんなこと聞いてねえよ」

ユウキ「でも中に、ぼひゅ」

ハルカ「そ、それよりナツメさんジムに行かなくていいんですか」

ナツメ「私の予知じゃまだ挑戦者は来ないからいいの」

ナツメ「それより玄関のドアが壊れてることについて聞きたいわね」

871: 2015/01/31(土) 23:57:24.76 ID:lMf4O7nw0
ユウキ「ナツメさんって怒ると怖いよな…」

ハルカ「あんたのせいでしょ」

ユウキ「レッドさんに見せる顔と俺たちに見せる顔が違いすぎる」

ユウキ「にしても金がかかるからって俺たちに修理させるかね」

ハルカ「適当な修理だとさっきのより恐ろしいのがくるわよ」

ユウキ「こうなったら最強の金庫並のドアにしてやるぜ!」

ハルカ「あんたのどこにそんな技術があんのよ…」

ユウキ「なんとかなる」

872: 2015/02/01(日) 00:08:26.21 ID:ZTmrlDYy0
ヤマブキジム

ナツメ(レッドと私の子ども…)ボーッ

ナツメ「……」

レッド「ナツメ」

ナツメ「…えっなに」

レッド「どうしたの?さっきのバトルも勝ったからいいけどボーッとしちゃって」

ナツメ「あっいやなんでもないの」

レッド「大丈夫なの?」

ナツメ「大丈夫大丈夫」

レッド「本当かな」

873: 2015/02/01(日) 00:19:14.72 ID:ZTmrlDYy0
ナツメ「さて、やっと終わったわ」

ナツメ「レッド、今日は何が食べたい?」

レッド「そうだな、カレーがいいかな」

ナツメ「カレーね、レッドのためにがんばって作るわね」

レッド「ありがと」

ジムトレ1「ナツメさーん」

ナツメ「どうしたの?」

ジムトレ1「ううっいつも見てるとはいえあの二人を見てると心がもたない…」

ジムトレ2「たえるのよ、あの二人のラブラブさに心を折られて帰っていく挑戦者のようになってはいけないわ」

ナツメ「だからどうしたのよ」

874: 2015/02/01(日) 00:27:14.19 ID:ZTmrlDYy0
ジムトレ2「ナツメさんにお客さんが」

ナツメ「誰かしら、通していいわよ」

ユウキ「ナツメさん見てください、できました最強のドアですよ」

レッド「お前バカか」

ユウキ「えっ」

ナツメ「ドアもってきてどうすんのよ、とりつけなきゃ」

ナツメ「あっそれがここにあるってことは家のドアないんじゃ」

ユウキ「安心してください、ちゃんとハルカが」

レッド「なんだハルカちゃんがいるんだ」

ユウキ「買い物に行ってるからカレーはちゃんと作れますよ」

レッド「意味ねえだろ!」

ナツメ「家に誰もいない上に入口が開いてるじゃないの」

875: 2015/02/01(日) 00:33:53.79 ID:ZTmrlDYy0


レッド「ったく、誰がドアだけもってこいって言ったんだよ」

ハルカ「ええっユウキそんなことしたんですか!?」

ハルカ「本当にすいません」

ユウキ「すいませーん」

ハルカ「ちゃんとあやまりなさいよ、あんたもうパパなのよ、常識ある行動とってちょうだい!」

レッド「まあいいよ、何もなかったし」

ナツメ「……」

レッド「どうしたの?」

ナツメ「いや…というよりあなたたち当たり前みたいにいるけど、ここレッドと私の家だからね」

ユウキ「ご心配なく、布団ならちゃんと持ってきてますから」

レッド「泊まる気なの!?」

876: 2015/02/01(日) 00:44:02.63 ID:ZTmrlDYy0
ハルカ「すいません、気にしないでください、ごはんまでいただいて泊まるなんてそんなことしませんから」

レッド(そういって料理の分の買い物とかしてきてるところが怪しいけど)

ナツメ「いいわよ、空いてる部屋ならあるし」

ハルカ「いいんですか?」

レッド「いいよいいよ、布団とかもってきてるとか泊まる気満々ってのがわかったから」

ハルカ「ありがとうございます」

ハルカ「でも赤ちゃんの夜泣きとかが…」

ナツメ「それなら私のエスパーポケモンが何とかしてくれるから問題ないわ」

ユウキ「ママは大変だねぇ」

ハルカ「あんたも手伝うの」

ナツメ「……」

ナツメ(もしレッドと私の子が産まれたら、レッドがパパで私がママ…)

ナツメ(もしそうなったら…)

ナツメ「えへへへへ…」

レッド「ナツメどうしたの…」

レッド(最近ナツメボーっとすること多くなったな)

877: 2015/02/01(日) 00:58:49.49 ID:ZTmrlDYy0
ユウキ「なんで俺が食器洗いを…」

ハルカ「文句言わないの、せっかく泊めてもらえるんだからそれぐらいしないと」

ナツメ「~♪」

レッド「ナツメの肌あいかわらずスベスベだね~」

ユウキ「あのふたり何もする気ないな…」

ユウキ「それにずっとラブラブ、いいな~」

ハルカ「何よ、愛してるわよーユウキー」

ユウキ「はいはい、ありがとね」

ハルカ「むぅ…あんたは早く食器洗い終わらせなさい!」

ナツメ(ハルカちゃん、赤ちゃんの方ばかり見てる…)

ナツメ(でもユウキのことは前から変わりないみたいだし)

ナツメ(もし赤ちゃんが産まれたら私とレッドはどうなるのかな?)

878: 2015/02/01(日) 23:43:37.81 ID:ZTmrlDYy0
翌日・朝

レッド「あいつら殴りとばしてぇ…」

ナツメ「壁をはってたから声はしなかったけど、あらはあきらかに…」

レッド「家がゆれるぐらいってどんだけ激しいんだよ…」

レッド「この家そんなもろい造りじゃねえよ…」

ナツメ「あの二人いつもあんなのやってんのかな…」

レッド「睡眠時間が…」

ナツメ「もう一度寝ましょ…ジムはたぶん大丈夫…」

ユウキ「レッドさん、ナツメさん、あっさでっすよ~」ドンドン

レッド「……」イラッ

879: 2015/02/01(日) 23:44:04.86 ID:ZTmrlDYy0
ユウキ「いててて…」

レッド「次はこんなんじゃすまさねえからな」

ユウキ「起こしただけなのに」

レッド「うるせぇ、自分で何やったかよく考えろ」

ナツメ「それよりこれどうしたの?」

ハルカ「私が作ったんです、食べてください」

ナツメ「あら、ありがとう」

レッド「俺ナツメの料理がいいな」

ユウキ「まあそういわずに」

ナツメ「そうよ、せっかく作ってくれたんだしいいじゃない」

レッド「うん、まあいいか」

880: 2015/02/01(日) 23:45:14.43 ID:ZTmrlDYy0
ユウキ「どうすか?レッドさん」

レッド「うん、まあうまいよ」

ハルカ「それはよかったです」

ナツメ「ハルカちゃんおいしかったわ、ねえ二人はこの後どうするの?」

ナツメ「私たちはジムに行くけど」

ユウキ「じゃあ俺たちは留守番してますよ」

レッド「お前らどんだけこの家にいる気だよ」

ユウキ「まあ軽く一ヵ月ぐらい」

ハルカ「そんなことできるわけないでしょ」

ナツメ「そうだ、すきなだけいていいけど私たちがいない間家事全般やっててね」

レッド「ナツメいいの?」

ナツメ「いいの、そのかわりキレイにするのよ」

ナツメ「もし少しでも汚れてたら…わかるわよね」

881: 2015/02/01(日) 23:46:13.01 ID:ZTmrlDYy0
ヤマブキジム

挑戦者「うわあぁぁぁー!」

ジムトレ1「今ので今日は3人目…」

ジムトレ2「最近ナツメさん戦わずして勝つの多いわね」

ジムトレ1「しかたないんじゃない、勝手に心折れてるだけだし」

ジムトレ2「バトルしてもナツメさん、あんまり負けないし」

ジムトレ1「それは挑戦者が弱いのが悪い」

ジムトレ2「このままじゃ挑戦者いなくなっちゃうよ」

ジムトレ1「そうなったらヤマブキジムは大ピンチ…」

ジムトレ2「挑戦者が来ないとジムの意味なくなっちゃうもんね」

ジムトレ1「せめてイチャつくにしても、もう少しひかえめにしてくれたら」

882: 2015/02/01(日) 23:47:06.14 ID:ZTmrlDYy0
ジムトレ1「ということで、もう少し控えめにしたほうがいいと思います」

ナツメ「私たちは別にそんなつもりはないんだけど…」

ジムトレ2「でも現に挑戦者の心が折れてバトルどころじゃないんですよ」

レッド「たしかになんもせず帰るやつが多いな」

ジムトレ2「それです」

ジムトレ1「そこで、少しでもそんな挑戦者を減らすためにやってもらうというか、やめてもらうことがあります」

ナツメ「何も悪いことしてないと思うけどな…」

ジムトレ2「やってるんです!」

ジムトレ1「まず一つ目、バトル中に2人とも抱き合わない」

ナツメ「ええー」

レッド「それは厳しいな」

ジムトレ1「なんで一つ目から厳しいんですか」

883: 2015/02/01(日) 23:47:55.98 ID:ZTmrlDYy0
ナツメ「だって」

ジムトレ1「だってじゃないんです、やめてもらわないと」

ジムトレ1「じゃあ二つ目、これさっきと同じようなのですけど、バトル中にキスしない」

レッド「それもちょっと」

ジムトレ2「じゃあまずこの二つのどっちかだけでも」

ナツメ「どうする?」

レッド「ここ最近で一番難しい2択だ」

ナツメ「う~ん…」

レッド「悩むな…」

ジムトレ2「どっちもやめてくれたら一番いいんですけどね」

ナツメ「そんなの嫌」

ジムトレ2「ナツメさん、レッドさんと一緒になってからちょっとワガママになったわね」

ジムトレ1「しっ聞こえるよ」

884: 2015/02/01(日) 23:48:49.63 ID:ZTmrlDYy0
ジムトレ1「それで三つ目が」

レッド「まだあるの?」

ジムトレ1「あるんです、たぶんこれが挑戦者減少の一番の原因だと思うんですけど」

ジムトレ1「レッドさんがナツメさんを倒した人をバトルでボコボコにすること」

ジムトレ2「この噂はもう街中にひろまってるんですよ」

レッド「だって」

ジムトレ2「だからだってじゃない!」

ジムトレ1「まだいろいろあるんですけど、せめてこの3つだけでもやめてください」

ナツメ「さっき最初の二つのうち一つって言ったじゃない」

ジムトレ1「どうせなら3つともやめてください」

レッド「そんな無茶な」

885: 2015/02/01(日) 23:58:13.96 ID:ZTmrlDYy0
ジムトレ1「いいですか二人とも、今のヤマブキジムはカントーで一番挑戦者が少なくなってます」

ジムトレ1「あまりにも挑戦者が少ないとジムがなくなっちゃうかもしれないんですよ」

ジムトレ1「この状況わかってるんですか!」

ナツメ「そんなことわかってるわよ…」

ジムトレ2「わかってるんだったら行動を考えてください」

レッド「違うよ、俺たちが抱き合ったりするのはくしゃみとかと同じで自然とそうなっちゃうんだよ」

ジムトレ2「くしゃみは我慢できます」

レッド「我慢のしすぎはよくないよ」

ジムトレ1「だったらナツメさんに勝った相手を倒すのはやめてください」

レッド「う、う~ん…」

886: 2015/02/02(月) 00:08:11.40 ID:QLprylKe0
挑戦者「すいませーん」

ジムトレ1「あっ挑戦者が来たみたい」

ジムトレ2「いいですか、行動考えてくださいよ」

ナツメ「わかってるわよ」

ジムトレ2「じゃあ私たち戻りますから」

ジムトレ1「ちゃんとしてくださいよ」

ナツメ「しつこいわね、我慢したらいいんでしょ」

ナツメ「はぁ…」

レッド「じゃあ今のうちに」ムギュ

ナツメ「あん、もうレッドからばっかり、私からもやりたい」

レッド「早い者勝ちだよ」

ナツメ「いじわる」

ジムトレ1「それだーっ!」

ナツメ「まだ挑戦者来てないじゃない」

887: 2015/02/02(月) 00:16:15.70 ID:QLprylKe0
ジムトレ1「だから来てなくても、あなたはジムリーダーなんですから」

ナツメ「だって私はいつどんな相手がここまで来るのかわかっちゃうもん」

ナツメ「さっき来た挑戦者だってあなたに負けたんでしょ」

ジムトレ1「そうですけど…」

ジムトレ1「ジムにいる間は常にちゃんとしたジムリーダーとしていてもらわないと困るんです」

ナツメ「はいはい、わかりましたっと」

レッド「じゃあ俺はジムリーダーじゃないからいいよね」

ジムトレ1「ダメです」

レッド「そんなぁ…」

888: 2015/02/02(月) 00:26:18.39 ID:QLprylKe0
挑戦者「ジム戦おねがいします!」

ナツメ「え、ええ…もちろん」

挑戦者「いけっブラッキー!」

ナツメ「……」

挑戦者「どうしました?」

ナツメ「あっいや、なんでもないの」チラッ

レッド「がんばれナツメ」

ジムトレ1「……」じーっ

レッド「ま、まだ抱きついてないよ…」

ジムトレ1「それでいいんです、ナツメさんは早く出して」

ナツメ「うん」

ナツメ「つらい…」

889: 2015/02/02(月) 00:36:28.35 ID:QLprylKe0
ジムトレ1「勝者ジムリーダーナツメ」

挑戦者「そんなぁ、エスパー対策は完璧だったはずなのに~」

ナツメ「やったー、勝ったわレッド」

レッド「さすがナツメ」

ジムトレ1「ストーップ!勝ったからって抱き合っていいとは言ってません」

レッド「そうだ、ナツメが勝つとOKってのは?」

ジムトレ1「ダメです、それに家に帰ったらいくらでもやってもらっていいですから」

ナツメ「いいじゃない、挑戦者は帰ったんだし」

ナツメ「ねっお願いだから、いいでしょ」

ジムトレ1「どんだけやりたいのですか…」

890: 2015/02/02(月) 00:46:20.72 ID:QLprylKe0
ジムトレ1「しかたないですね…勝ったら一回だけですよ」

ナツメ「わーい」

レッド「やったやった」

ジムトレ1「今度は見てるこっちがつらい…」

ナツメ「こうしてないと落ち着かないわ」

レッド「そうそうこうしてるのが一番いいよな」

ジムトレ1「いつまでやってるんですか、そこまでです」

レッド「一回って言ったじゃん、まだ一回の途中だよ」

ジムトレ1「それだと絶対やめないでしょ、だから止めたんです」

891: 2015/02/03(火) 23:18:20.17 ID:ZyH+6nO30
ナツメ「ジムってこんなつらい所だったかしら」

ジムトレ1「別に挑戦者と戦うだけがジムリーダーの役目じゃないんですよ」

ジムトレ1「それにナツメさんがそんなのじゃ他のトレーナーのためにもなりませんよ」

ナツメ「わかってるわよ…」

ジムトレ1「じゃあ仕事してください、そうでなくてもこのジムの評判落ちてるんですから」

ナツメ「はぁ…」

レッド「……」

レッド「こうなったら、どうしたらこのジムが人気になるか考えよう」

ナツメ「どうすればいいの?」

レッド「……」

レッド「他のやつらに聞いてみるか」

892: 2015/02/03(火) 23:18:57.33 ID:ZyH+6nO30
ジムトレ2「あっナツメさん、どこ行くんですか、トレーニング手伝ってくれるって言ったじゃないですか」

ナツメ「急用よ、急用」

ジムトレ2「急用って…」

ナツメ「それより、このジムが今一番人気がないのよね」

ジムトレ2「そうですけど…」

ナツメ「じゃあ逆に一番人気のあるジムってどこ?」

ジムトレ2「そうですね、ちょっと待ってください」

ジムトレ2「えっと、イッシュのライモンジムですかね」

ジムトレ2「まあ、ジム戦以外のも多いですけど」

ナツメ「えっこのジムって全地方で最下位なの!?」

ジムトレ2「その…はい…」

ナツメ「……」ガーン

893: 2015/02/03(火) 23:19:34.48 ID:ZyH+6nO30
レッド「さすがにイッシュは遠いな…」

レッド「カントーで一番人気はどこ?」

ジムトレ2「それはタマムシジムですね、特に男性に」

レッド「エリカか…エリカも可愛いけど、ナツメのんが可愛いのになんでだろ?」

ジムトレ2(たぶんこのジムが男性に不人気なのレッドさんの…)

ナツメ「わかったわ、タマムシね」

ナツメ「それじゃあ行ってくるか」

ジムトレ2「ええっ今からタマムシに行くんですか?」

ナツメ「そうよ、これも仕事なの」

ジムトレ2(そんなこと言って本当は…)

ナツメ「違うからね、このジムを人気にするためだから」

ジムトレ2「ひっ心読まれた」

894: 2015/02/03(火) 23:20:02.76 ID:ZyH+6nO30
タマムシシティ

レッド「本当だ、タマムシジムは人がいっぱいいる」

ナツメ「ねえ、なんでこんな窓から…まるでのぞきじゃない」

レッド「いや、中の様子を見てるだけだよ」

レッド「俺が初めて来たときもこうやってのぞいてるおじいさんがいたし」

ナツメ「今のぞいてるって言ったわよね、これ完全のぞきよね」

レッド「いいじゃん、調査のためだよ」

ナツメ「うん…」

レッド「ほら、エリカがバトルしてる…あっ勝った」

ナツメ「私とどう違うのかしら…」

レッド「エリカに直接人気の理由聞いてみる?」

ナツメ「そうね」

エリカ「人気の理由ですか?」

ナツメ「エ、エリカ!?」

レッド「えっ今中に…いつの間に後ろに…」

895: 2015/02/03(火) 23:20:40.14 ID:ZyH+6nO30
エリカ「なるほど、だいたいわかりました」

エリカ「ヤマブキジムの人気が落ちてるのは聞いてましたが」

ナツメ「そうなの、お願いどうしたらいいか教えて」

エリカ「そうですね…ジムを改造するってのはどうですか?」

ナツメ「ジムを改造するの?」

エリカ「はい、ナツメさんがジムリーダーになってからあんまりジム内は変わってないですから」

ナツメ「たしかに変えてないけど…」

レッド「でもそれは他のジムもじゃないのか?」

エリカ「そうですね、でもこの際ジムの雰囲気ごと変えてみるのもありかもしれませんよ」

ナツメ「うーん…ありがとう参考になったわ」

896: 2015/02/03(火) 23:21:14.85 ID:ZyH+6nO30
ナツメ「ジムの改造か…」

レッド「どうする?」

ナツメ「やっぱり他のにも聞いてみようかしら」

ナツメ「あんまり気が進まないけど、近いしカスミにでも」

レッド「わかった」

レッド「でもカスミんとこになんかあるのかな」

ナツメ「でも私のところよりは人気もあるわけだし…」

ナツメ「一応聞くだけ聞いてみる」

897: 2015/02/03(火) 23:21:54.92 ID:ZyH+6nO30
ハナダシティ

ナツメ「ハナダシティはヤマブキよりも自然が多い…」

レッド「都会だから人気がないってのはおかしいじゃん」

ナツメ「まわりの環境じゃないのね…」

ナツメ「やっぱりジムが問題なのかな」

レッド「ジムリーダーじゃないからわかんないよ」

ナツメ「いやいや、こういうのは挑戦者の気持ちになって考えるのよ」

ナツメ「たとえばレッドは最初なんで私のジムに来たの?」

レッド「俺がナツメのジムに行った理由?」

レッド「そういや…なんか勝手に足が動いて行ったような…」

ナツメ「あ…」

レッド「どうしたの?」

ナツメ「いやなんでもないの」

898: 2015/02/03(火) 23:22:28.62 ID:ZyH+6nO30
カスミ「あんたら私のジムの前でイチャつくのやめてくれない?」

ナツメ「何もやってないじゃない」

カスミ「何しに来たの?」

ナツメ「その、ちょっと話がしたいんだけど」

カスミ「あんたたちから話なんてめずらしいわね」

カスミ「いいわよ、ちょっと待ってて」

ナツメ「よかった話してくれるんだ」

レッド「でも普通に何か教えてくれるかな」

ナツメ「いいの、今はカスミだろうと誰だろうとアイデアをもらわないと」

カスミ「なあに?そんな大変な話なの?」

カスミ「ま、いいわ、入って」

899: 2015/02/03(火) 23:22:59.23 ID:ZyH+6nO30
カスミ「ふうん、たしかにあんたのジム人気ないって聞いてるわ」

ナツメ「だからちょっとでも人呼ぶ方法とかないかなって思って」

カスミ「ただでさえ最近の挑戦者は弱いってのにね~」

カスミ「あんたのとこは昔もそんなことあったよね」

カスミ「そうそう、負けたら人形になるって噂だったわよね」

カスミ「そういや、あれ本当だったの?」

レッド「そ、そんなの今関係ないだろ」

カスミ「そん時も一時的に人気がガタ落ちしたじゃない」

カスミ「その後何かしたの?」

ナツメ「別に何も…」

カスミ「何もしてないの~!?じゃあ何にもしなくていいんじゃないの」

カスミ「またそのうち戻るって」

900: 2015/02/03(火) 23:23:32.53 ID:ZyH+6nO30
ナツメ「でもあの時とは違って何か悪いことした覚えはないし…」

レッド「そうそう、ナツメはもう誰も人形にしたりしないって言ってくれたから、何も悪いことはしてない」

カスミ「それじゃあ本当に人を人形にしたことあんの!?」

ナツメ「一人だけよ…」

カスミ「やっぱり~!誰?誰?」

ナツメ「それより何かいいアイデアないの?」

カスミ「誰か教えてくれないと言いませ~ん」

ナツメ「…いいわ、じゃあ他の人に聞くから」

レッド「ダメだよ、カスミでも考えがあるから聞かないと」

カスミ「でもってのが余計よ」

ナツメ「だって…」

レッド「いいのいいの、カスミ、俺だよナツメに人形にされたのは」

901: 2015/02/03(火) 23:24:12.84 ID:ZyH+6nO30
カスミ「レッドが~!?またナツメをかばってるんじゃないでしょうね」

レッド「違う違う、本当だって」

レッド「教えたから、カスミの考え聞かせてよ」

カスミ「あんた、それが本当ならよく自分を人形にしたやつと結婚までいったわね」

カスミ「あっ、わかった、レッドおどされてるんでしょ」

カスミ「離れたら元気がなくなるってのも演技で、もし一緒にいなかったらまた人形にするって」

ナツメ「そんなわけないでしょ」

レッド「そうだ、ナツメをどんな目で見てんだ」

カスミ「じゃないとおかしいでしょ」

レッド「いや、あれはあれで今となっちゃいい思い出…」

902: 2015/02/03(火) 23:24:46.19 ID:ZyH+6nO30
カスミ「何があったの?教えてよ」

レッド「えっと」

ナツメ「ダメダメ!言ったらダメよ」

カスミ「レッド、言いなさい、じゃないと教えないわよ」

レッド「じゃあいいよ、他のところに行くから」

ナツメ「そうね」

カスミ「待って、気になるから言ってよ、お願い!」

ナツメ「…じゃあ、教えてくれたらいいわよ」

カスミ「ほんと?じゃあ教える」

レッド(なんか逆転した…)

903: 2015/02/03(火) 23:25:31.00 ID:ZyH+6nO30
カスミ「まあ、ヤマブキジムよりもはるかに強くて人気のあるハナダジムのジムリーダーの私が教えてあげるわ」

ナツメ「ちゃんと言いなさいよ」

カスミ「本当のことでしょ」

ナツメ「そんなわけないじゃない」

レッド「まあまあ、ここは話を聞こうよ」

ナツメ「わかった、じゃあ続けて」

カスミ「はっきり言って、一番の原因はレッドね」

カスミ「二人がイチャつきすぎだし、聞いたけどレッドがナツメ倒した相手とバトルして倒してるらしいじゃない」

レッド「事実だな…」

ナツメ(ジムトレーナーのみんなと言うこと同じ…)

カスミ「でしょ、これじゃあレッドがヤマブキジムにいるとナツメのためにもならないわ」

カスミ「だからこの際別れて、レッドは私のとこにくるってことで」

904: 2015/02/03(火) 23:26:07.25 ID:ZyH+6nO30
レッド「やだ」

カスミ「ナツメのためよ」

ナツメ「他ないの?」

カスミ「だってどう考えても一番の原因はレッドなんだから」

レッド「ナツメのためにも離れるしかないのかなぁ…」

ナツメ「そんなの絶対嫌だからね、他のアイデア出しなさいよ」

カスミ「なんで上からなのよ」

カスミ「あーあ、どうしよっかな~」

レッド「たのむよ」

カスミ「それじゃあさっきの人形の話教えてよ」

レッド「よし、他行こう」

ナツメ「そうね」

カスミ「待って待って、なんかアイデア出すから教えてよ」

レッド「どんだけ聞きたいんだ…」

905: 2015/02/03(火) 23:26:54.94 ID:ZyH+6nO30
カスミ「なんとしてもその話を聞いてバラまかないと…」

レッド「他の人に言うなら言わないよ」

カスミ「冗談、だから教えて」

ナツメ「だからいい考えを出してくれたらね」

カスミ「う~ん…」

ナツメ「待ってても無駄そうだし、他行きましょうか」

カスミ「待ってよ!絶対いいアイデア出すから!」

カスミ「待ってよ待ってよ待ってよ…今考えてるから…」

レッド「まだ~?」

カスミ「だから待ってよ」

ナツメ「わかったから早くしてほしいんだけど」

906: 2015/02/03(火) 23:28:08.55 ID:ZyH+6nO30
カスミ「ひらめいた!おまけをつけるのよ!」

レッド「おまけ?」

カスミ「そうよ、たとえばチケットを作ってそれにポケモンをつけたりするのよ」

レッド「ポケモンをおまけにするのか」

カスミ「その通り!」

カスミ「どう?いい考えじゃない?」

レッド「まあ、まだいいんじゃないのか…」

ナツメ「待って」

カスミ「何よ、問題でもあるっての?」

ナツメ「大アリよ、チケットを作ってポケモンをつけるってのは、まあいいとして」

ナツメ「そのポケモンはどうすんのよ」

ナツメ「そういうのは普通のポケモンだったら意味ないでしょ」

907: 2015/02/03(火) 23:28:58.42 ID:ZyH+6nO30
カスミ「ふっふっふ、そこでレッドが役に立つのよ」

レッド「俺が?」

カスミ「そう、たしかに普通のポケモンじゃあまり意味がない」

カスミ「でも、(元)チャンピオンであるレッドのポケモンなら価値が出る!」

カスミ「それがたとえレベル1コイキングでも!」

レッド「それはアリなのか!?」

カスミ「じゃあレッドが捕まえて育てなさいよ」

カスミ「おやがレッドならなんでもいいのよ」

ナツメ「それって一匹用意するだけでもどれだけ時間かかると思ってるのよ」

カスミ「そんなとこまで考えてないわ」

カスミ「とりあえずアイデアはだしたんだし、いいでしょ」

レッド「どうする?」

ナツメ「うーん…まあ、アイデアは出したんだし、いいかな…」

カスミ「やった」

ナツメ「じゃあ行きましょうか」

カスミ「待った、何か忘れてない?」

レッド「こいつそれだけが目当てだったからな…」

908: 2015/02/03(火) 23:29:45.67 ID:ZyH+6nO30
数年前・チャンピオンの部屋

レッド「平日の昼間からゴロゴロ~ゴロゴロ~」

レッド「あ~あ、挑戦者がどんどん来たら金がたくさん入るのにな」

レッド「チャンピオン暇だ~」ゴロゴロ

ドンッ

レッド「あっワタル?ごめんよ」

ナツメ「……」

レッド「なんだナツメか、また来たの?」

レッド「悪いけど、俺そういうのよくわからなくてさ」

ナツメ「レッドを私のものにする方法、その115…お人形…」

レッド「え?」

ナツメ「お人形…」ピーン

レッド(おわっなんだこれ!?)

909: 2015/02/03(火) 23:30:23.88 ID:ZyH+6nO30
ナツメ「レッド、ゲット…ふふ」

レッド(どうなってんだこれ!おいナツメ!)

ナツメ「レッドレッド…」すりすり

レッド(いやっちょっと!ナツメ!おーいナツメさーん!)

ナツメ「!…誰か来た」

ワタル「最近はチャンピオンにまでたどりつくのは君しかいないからな、レッド君も退屈そうにしてるよ」

グリーン「レッドを倒すのは俺だからな、他のやつがここまで来ても来なくてもどうでもいい」

ワタル「レッド君、入るよ」ウィーン

ワタル「あれ?レッド君がいない」

ワタル「あっナツメ…ナツメ!?まあいいやレッド君を知らないかい?」

レッド(おいワタル、グリーン!俺はここだ!)

ナツメ「知らない」

ワタル「そうか」

グリーン「ふっレッドのやつ逃げやがったな」

レッド(だから俺はここだってば!)

910: 2015/02/03(火) 23:36:05.28 ID:ZyH+6nO30
ナツメ「~♪」

ジムトレ「ナツメちゃん、また勝手に出かけてたでしょ」

ジムトレ「だめじゃないのジムリーダーなんだから」

ナツメ「ごめんなさい」

レッド(俺どうなるんだろ…)

ジムトレ「あれ、この人形どうしたの?かわいいわね」

レッド(俺の存在にきづいた!頼むなんとかしてくれ!)

ナツメ「えっと…」

ジムトレ「まあいいや、じゃ今度からそんなことないようにね」

ナツメ「はーい」

ナツメ「…これでレッドは私だけのもの」スリスリ

911: 2015/02/03(火) 23:42:08.12 ID:ZyH+6nO30
ジムトレ「勝者ジムリーダーナツメ!」

ナツメ「やったよレッド、私勝ったよ」

レッド(見てたからわかるよ、それより元に戻して、お願い!)

挑戦者(あのジムリーダーずっと人形に話かけてたけど…)

ナツメ「ふう、さっきのはなんとか勝てたけど、私ももう少し強くならなきゃダメかな?レッド」ぷにっ

レッド(おお…元の姿じゃ考えられない場所に…これはこれで…)

レッド(いやいやいや、うーん…でも…)

912: 2015/02/03(火) 23:50:58.98 ID:ZyH+6nO30
ナツメ「さあてお風呂に入りましょうね~」

レッド(おいぃぃぃ!お前は俺が人形になってることわかってんだから、ちゃんと隠せよ!)

レッド(いや…これでいいかな…)

ナツメ「レッドもきれいにしないと」ゴシゴシ

レッド(うおっ俺をゴシゴシするなよ)

ナツメ「レッドと一緒に入るお風呂はいつもの何倍も気持ちいいわ」

レッド(なんかだんだんこれもいいような気がしてきた…)

レッド(ダメだ!俺を元に戻せ~)

ナツメ「レッドも気持ちいいの?よかった~」

レッド(いや、なんも言ってないけど…)

913: 2015/02/03(火) 23:58:54.05 ID:ZyH+6nO30
ナツメ「さあ今日もがんばろうね、レッド」

ジムトレ「ねえナツメちゃん知ってる?大変よ」

ナツメ「どうかしたの?」

ジムトレ「ほら、前に来たレッド君いるじゃない、今のチャンピオンになってる子、知ってるわよね」

ナツメ「ええ」

ジムトレ「その子昨日から行方不明なんだって、それでもう今いろんな人があちこち探してるんだって」

ナツメ「ふーん、それは大変ね」

レッド(いや、ここ!ここにいるから!)

ジムトレ「リーグからジムリーダーも暇な時間があったら探すようにって手紙も来てるの」

ナツメ「レッドを見つけたら知らせればいいのね、わかった」

レッド(だめだ、このままじゃ俺は一生見つけられることはない…)

914: 2015/02/04(水) 00:08:36.60 ID:H2vJaOGP0
ナツメ「みんなレッドのこと探してるんだ…」

ナツメ「でも私もレッドがいないと困るの」ギュッ

レッド(うーん、これはこれでいいけど、動けないのも困る…)

ジムトレ「ナツメちゃん、お客さんが来たよ」

ナツメ「お客さん?」

ワタル「すまないねナツメ、ちょうど挑戦者が来てなくてよかった」

ナツメ「どうしたのワタル?」

ワタル「ああ、君もレッド君が昨日から行方不明なのは知ってるだろう?」

ナツメ「え、ええ…」

ワタル「君の超能力でレッド君がどこにいるか教えてほしいんだ」

ナツメ「えっと、レッドのことだからまたどこか旅に出たんじゃない?」

ワタル「それは困る、どこにいるかなるべく正確に教えてほしい」

915: 2015/02/04(水) 00:15:54.46 ID:H2vJaOGP0
ナツメ「シ、シロガネ山にでも行ったんじゃない?」

レッド(ワタル、騙されるな!俺はここだ!)

ワタル「シロガネ山か…なるほど」

ワタル「ありがとう助かった」

ナツメ「どういたしまして」

ワタル「あっついでにもう一つ、レッド君を探しに行ったグリーンもどこか行ってしまってね」

ワタル「グリーンの居場所も教えてほしいんだが」

ナツメ「え、ええ~グリーンの居場所…」

ワタル「そうだ、たのむ、君の超能力なら簡単なことだろう」

ナツメ(今そのその予知を使っちゃうとレッドの人形がもどっちゃう)

ナツメ「その、今調子が悪くて…」

ワタル「え?今さっきレッド君の場所言ったじゃないか」

ナツメ「それは…」

916: 2015/02/04(水) 00:24:23.86 ID:H2vJaOGP0
ワタル「どういうことだい?」

ナツメ「だから…そうだ私がシロガネ山に行ってくるね」

ワタル「えっグリーンの場所は」

レッド(グリーンは知らんが俺はここだから気づいてくれ)

ナツメ「それは後でちゃんと言うから」

ワタル「いや、なんとかがんばってくれ」

ワタル「君がシロガネ山に行くんなら俺がグリーンの方に行くから」

ナツメ「だから今は無理なんだってば」

ワタル「俺もあまり時間がない、早くしてほしいんだが」

ナツメ「こ、こっちもいそがしいの」

ナツメ「テレポート!」

ワタル「あっちょっと…」

917: 2015/02/04(水) 00:34:32.82 ID:H2vJaOGP0
ナツメ「ふうっ」

ボンッ

レッド「やった元にもどった」

ナツメ「ああ…」

レッド「ナツメ!なんでこんなことしたんだ!」

ナツメ「ごめんなさい…」

グリーン「ん?そこに誰かいるのか!」

ナツメ「ヤマブキジムへテレポート」

グリーン「うわっ」シュン

レッド「なんか今声がしたような…」

レッド「いや、そんなことはいいや、なあナツメなんでこんなことしたんだよ」

ナツメ「うん…ごめんなさい…」

レッド「そうじゃなくて、なんでこんなことしたのかって話だよ」

ナツメ「レッドは嫌だったの…?」

レッド「ああ、もちろん(お風呂に入ったり、一緒に寝たり、胸にはさまれたり以外は)嫌だった」

ナツメ「そう…」

918: 2015/02/04(水) 00:40:15.96 ID:H2vJaOGP0
時は元に戻ってハナダジム

レッド「ってことがあった」

カスミ「なるほどなるほど…ってわかるかー!」

カスミ「おかしいでしょ!どうやったらそこから今の二人につながるのよ!」

カスミ「やっぱりナツメがレッドのこと洗脳か何かしてるでしょ、間違いないわ!!」

ナツメ「失礼ね、私は何もしてないわよ」

レッド「そうだよナツメは何も俺にしてない」

カスミ「あんたさっきまで自分が人形だった時の話しておかしいって思うでしょ」

レッド「いや、その後もいろいろあったし、今こうしてナツメといることは当たり前だよ」

カスミ「気になるだろ!その後何があったのよ!」

レッド「そこはもう俺が人形の話じゃないから」

919: 2015/02/05(木) 00:03:18.52 ID:QVHjVCOV0
カスミ「何があったってのよ!」

レッド「その話はまた今度、じゃあね」

カスミ「待ちなさいよ」

ナツメ「こっちだっていそがしいんだから」

カスミ「どこがいそがしいってのよ」

ナツメ「あなたもジムリーダーなんだから暇じゃないでしょ」

カスミ「最近の挑戦者で私のところまで来るなんてめったにいないわよ」

カスミ「なんたってこの私がジムトレーナーに稽古つけてるからね」

ジムトレ「カスミさん、挑戦者が来ました」

ナツメ「ほら」

カスミ「……」

920: 2015/02/05(木) 00:03:46.12 ID:QVHjVCOV0
レッド「そろそろジムに戻るか?」

ナツメ「どうせならみんなに聞いた方がいいと思うんだけど」

レッド「そうか?よし、じゃあ次はタケシのとこに行くか」

ナツメ「うん、まあ全員行くんだし順番はいいか」

レッド「じゃあ行くよ、リザードンたのむ」

カスミ「待ちなさーい!」

ナツメ「カスミ、ジム戦はどうしたの」

カスミ「そんなの一瞬で勝ったわよ」

レッド「それはよかった、じゃあ俺たち行くから」

カスミ「いや、そうじゃなくて…」

921: 2015/02/05(木) 00:04:28.99 ID:QVHjVCOV0
ニビシティ

タケシ「すまないけど今いそがしいんだ」

レッド「お前どうしたんだその格好」

タケシ「これか?ふっふっふよく聞いてくれた」

ナツメ「いや、その服装を疑問に思わない方がおかしいわよ」

タケシ「最近ジムの挑戦者も減ってきて、こうして舞台で歌ったりしてるんだ」

ナツメ「増えてるところもあるけど減ってるところもあるのね」

タケシ「どうだ、お前たちも見ていけよ」

タケシ「けっこう人気あるんだぞ、タケシのパラダイス」

レッド「それどんな歌なんだよ」

タケシ「ラララ ラーラーラー なんて素敵なラララ ラーラーラー 文字の並び 」

レッド「もういい」

922: 2015/02/05(木) 00:05:00.81 ID:QVHjVCOV0
クチバシティ

マチス「それならミーに言い考えがあるネ」

レッド「おお、いいじゃん聞かせてくれよ」

マチス「OK、ジムをテーマパーク化するネ」

レッド「テーマパーク?」

マチス「そう、もともと街に人は多いシ、そうすれバ他の地域からもたくさん来るネ」

レッド「なるほど」

ナツメ「待って、そんなのどれだけお金かかると思ってるのよ」

マチス「心配ないネ!電気なら格安でミーが提供してあげるネ」

レッド(こいつそれで俺たちから金とろうとしてるんじゃ…)

ナツメ「それにそんなたくさん造れるような広さはないし…」

マチス「それはなんとか自分たちで考えるといいネ」

923: 2015/02/05(木) 00:05:44.37 ID:QVHjVCOV0
セキチクシティ

アンズ「私のとこはパルパークと協力していろいろやってますね」

ナツメ「それはこの街ならではね」

アンズ「ナツメさんの頼みならなんとかしたいんですけど…」

レッド「そうだ、シルフカンパニーだ」

ナツメ「え?」

レッド「シルフカンパニーに協力してもらうんだよ」

ナツメ「あの大企業が協力してくれるのかしら」

レッド「俺が頼めば大丈夫だよ、社長とは仲がいいし」

ナツメ「でも協力って何をするの?」

レッド「……」

924: 2015/02/05(木) 00:06:12.13 ID:QVHjVCOV0
グレンジム

カツラ「すまんがこの半年で弟子が勝手に予約をさせておいてな」

カツラ「もう帰ってきてから休む暇が全くないんじゃ」

カツラ「じゃが基本わしが勝つからグレン島復興の資金になっていいことはいいんじゃ」

ナツメ「グレンジムの挑戦者が絶えないわけはそういうことだったのね」

カツラ「悪いが今おまえたちに協力できるような状況じゃないんでな」

レッド「じゃあヅラさんから何も聞けそうにないな」

レッド「グリーンは当たり前のようにジムにいなかったし、一回戻るか」

ナツメ「そうね」

925: 2015/02/05(木) 00:06:38.36 ID:QVHjVCOV0
ヤマブキジム

ジムトレ1「ナツメさん!どこ行ってたんですか」

ナツメ「ごめん、でもジムのためなんだから」

ジムトレ1「ジムのため?まあいいです、挑戦者来てますよ」

ナツメ「何人?」

ジムトレ1「一人です」

ナツメ「あれだけ時間があって一人…」

レッド「違うよ、いっぱい来たけどジムトレーナーに勝てたのが一人しかいなかったんだよ」

ジムトレ1「その…合計だと二人です…」

レッド「……」

926: 2015/02/05(木) 00:07:19.20 ID:QVHjVCOV0
ナツメ「やっぱりどうにかしないとダメだわ」

レッド「そうだな…最近はリーグ本部にはカントーとジョウトであわせて8つあればいけるから、別にこのジムに挑戦に来なくてもいい…」

レッド「このままいくとこのジムには人が来なくなって…」

ナツメ「……」

レッド「あっ…ちがう!そんなことは俺が絶対にさせない!」

ナツメ「うん…」

レッド「よし、まずみんなの意見をまとめよう」

レッド「それで使えそうなものを使うんだ」

927: 2015/02/05(木) 00:08:26.97 ID:QVHjVCOV0
タケシ:歌って人を呼び込め

カスミ:ポケモン配布

マチス:ジムにテーマパークつくれ

エリカ:ジム改造

アンズ:他のやつらを利用しろ

レッド「うーん…」

ナツメ「何がいいかしら」

レッド「とりあえずマチスとエリカの考えは同じようなもんじゃないか?」

ナツメ「じゃあマチスの案は消去っと」

レッド「あとタケシの歌うやつも、俺そんなの嫌だよ」

ナツメ「目立ちたがりやなのに?」

レッド「俺そんな歌うまくないし、うまくても嫌だけど」

レッド「それにいうほど目立ちたがりではない」

ナツメ「じゃあタケシも消去っと」

928: 2015/02/05(木) 00:09:14.65 ID:QVHjVCOV0
レッド「あとはカスミかエリカの案だけど」

ナツメ「ポケモン配布ってのはね…」

ナツメ「ちょっとそれでジムに人を集めるのはおかしくない?」

レッド「でも映画でもやってるよ」

ナツメ「そういうのは言わないの」

レッド「でも自分で言うのもなんだけど、おやが俺だと人気でるかも…」

ナツメ「そのポケモンはどうすんの?」

レッド「……」

ナツメ「うーん…じゃあ保留ね」

929: 2015/02/05(木) 00:09:43.49 ID:QVHjVCOV0
ナツメ「あとはジムの改造ね」

レッド「どういう感じにするの?」

ナツメ「……」

ナツメ「でも私このワープゲートけっこう気に入ってるのよね」

レッド「じゃあワープゲートは残して、ジムの雰囲気を変えるってのは?」

ナツメ「それはいいわね」

ナツメ「どう変えるの?」

レッド「…うん」

レッド「…うん」

レッド「…うん」

ナツメ「どういうことよ…」

930: 2015/02/05(木) 00:10:37.80 ID:QVHjVCOV0
レッドとナツメの家

レッド「ダメだ~思いつかねえ~」

ナツメ「こういうのは専門の人に頼んだ方がいいのかな…」

レッド「でもヤマブキジムであるということを残しつつ変えるのは難しいんじゃないのか」

ナツメ「うん…ま、今日はいいわ、また明日考えましょ」

ナツメ「ただいまー」ガチャ

レッド「うっ…!」

ナツメ「な、なんなのこのにおいは…」

ユウキ「あ、おかえりなさい、どうしたんですか?」

レッド「おい、なんだよこのにおいは」

ユウキ「何言ってんですか?鼻つまんでたらちゃんと話せないですよ」

931: 2015/02/05(木) 00:11:29.52 ID:QVHjVCOV0
ナツメ「換気!消●力!!いい香りの消しゴム!!!」

レッド「いや消しゴムは意味ないと思うけど…」

ハルカ「ごめんなさい、この子がおもらししちゃって」

ナツメ「嘘おっしゃい、そんな子どものにおいじゃなくて、大人のにおいよ!」

レッド「ナツメちょっと…」

ハルカ「いやぁおもらしのにおいって残るんですね~」

ナツメ「違うでしょ…あなたたち何やってたの…」

ナツメ「レッドと私のときはこんなににおいはしないんだけど」

ユウキ「レッドさんとナツメさんのときって何やったかわかってるくせに~」

ナツメ「そう…だったら…」

レッド「おい、早くなんでもいいからにおいを消せ!ナツメ怒ると怖いぞ!でもそれもかわいいけど」

932: 2015/02/05(木) 00:16:46.52 ID:QVHjVCOV0
ハルカ「すいませんでした!」

ユウキ「でしたー!」

レッド「人ん家でこんなにおいが残るぐらいってこいつらいい度胸してんな…」

ハルカ「も、もうにおいもほとんどしないと思うんですけど」

ユウキ「そうですね、俺たち反省してますし」

ナツメ「本当に反省してるの?」

ユウキ「もちろんです!」

ナツメ「それなら、あなたたちには育て屋をやってもらうわ」

ユウキ「そ、育て屋!?」

レッド「まさかナツメ…」

ナツメ「そう、まだあれは候補でしかないけど、二人にやってもらうわ」

933: 2015/02/05(木) 00:29:18.63 ID:QVHjVCOV0
翌日

ナツメ「じゃあこれだけお願いね」

ユウキ「こ、こんなに…」

ナツメ「でも、これで人を集めても本当にいいのかな?」

レッド「とりあえず、これやってたらそのうち挑戦者も多くなって安定してきたらまた考え直そう」

ナツメ「…うん」

レッド「じゃあたのむぞ、ふたりとも」

ユウキ「いやいや、まじでこんなに…」

レッド「なんだよ大変だったんだぞ、これだけのデオキシスつかまえるの」

ハルカ「まさか、このトラック2台分全部…」

934: 2015/02/05(木) 00:36:42.08 ID:QVHjVCOV0
さらに次の日

ユウキ「どうですか、完璧じゃないですか?」

レッド「まじであんだけのを一日で育てるとはすげえな」

ハルカ「はい、いろいろと苦労しましたよ」

ナツメ「……」

レッド「どうしたの?」

ナツメ「ボールが5つ足りない…」

レッド「えっ」

ユウキ「……」ギクッ

ユウキ「数え間違いじゃ…」

ナツメ「……」じーっ

ユウキ「ないですね」

935: 2015/02/05(木) 00:45:26.09 ID:QVHjVCOV0
ユウキ「ほんと…やべえわ…」

ユウキ「超能力なんて避けようがないよ…」

ナツメ「ま、いいわ、がんばってくれたんだし、レッドがいいって言ったらあげるわ」

レッド「俺は…うーん、まあいいか」

ユウキ「じゃあなんで叩きつけられたんだ…」

ナツメ「ふたりともありがとう、本当に助かったわ」

ナツメ「じゃあ行きましょ」

レッド「ああ」

ナツメ「それじゃあ…」ピーン

ユウキ「わあ…超能力って便利だな、あんなでっかいトラックを…」

ハルカ「ほんと、私も超能力教えてもらおうかな」

ユウキ「教えてもらってできるものなの?」

936: 2015/02/05(木) 00:56:45.53 ID:QVHjVCOV0
ヤマブキジム

ナツメ「ということなんだけど…」

ナツメ「みんなどうかな?」

ジムトレ1「……」

ジムトレ2「……」

ジムトレ1「たしかにそれぐらいすごいことしないと人はよってこないかも」

ジムトレ2「さすがナツメさん、天才ですね」

ジムトレ1「でもそんなことするんだったらポケモンはどうするんですか?」

ジムトレ1「普通のポケモンじゃダメじゃないですか」

ナツメ「それなら大丈夫、大量のデオキシスを用意してあるわ」

ナツメ「しかもおや名はチャンピオンのレッド」

ジムトレ2「おおっ!それならどんどん挑戦者が来ますね!」

レッド(なんかデオキシスの価値がかなり下がる気がするけど、まあいいか)

937: 2015/02/05(木) 23:56:44.40 ID:QVHjVCOV0
数日後

カスミ「あ~あ、街の大きさじゃヤマブキの方が大きいけど、品ぞろえじゃタマムシの方はいいわね」

カスミ「だからといってタマムシまで行ってる時間もないし」

カスミ「あら、なにかなあの行列」

カスミ「ねえねえ、この行列何?」

男「え?これのこと?よくわかんない」

カスミ「よくわからないのに並んでるの?」

男「暇だから」

カスミ「話になんない、もっと前の方に行ってみよ」

938: 2015/02/05(木) 23:57:29.63 ID:QVHjVCOV0
カスミ「えっここってヤマブキジムじゃない」

カスミ「なんでヤマブキジムにこんな行列が」

カスミ「早くジムに戻んないといけないけど…ま、いっかおもしろそうだし」

男「ちょっとちょっと割り込むんじゃねえよ」

カスミ「あっごめんね、え~と、ここのジムリーダーに呼ばれていそいでるから」

カスミ「ふう、まさかヤマブキジムに入るのにこんな苦労するなんて」

カスミ「みんなここのジムトレーナーとバトルしてる、ってことはやっぱりみんな挑戦者ってことなの!?」

カスミ「何があったってのよ、これはナツメのとこに行く必要があるわね」

カスミ「ここのワープゲートはもう覚えてるんだから」

ジムトレ1「あれ、カスミさん何してるんですか?」

カスミ「ごめん、道に迷った」

939: 2015/02/05(木) 23:58:16.61 ID:QVHjVCOV0
レッド「たくさん集まってきてるけど、ナツメに勝つどころか、ここまでくるトレーナーもそういないな…」

ナツメ「うん…挑戦者もいっぱい来てくれるようになったし、もうそろそろいいかな」

ナツメ「さすがにジムリーダーとしてずっとこういう人寄せをしてるのはね…」

レッド「でもワタルもなんにも言ってこないし」

カスミ「あれ、知らないの?ワタルって今行方不明になってるのよ」

ナツメ「カスミ、なんでここに?」

カスミ「このジムにこんなすごい行列ができてたから来てみたの」

カスミ「あんたたちどんな手使ったのよ」

940: 2015/02/05(木) 23:58:49.70 ID:QVHjVCOV0
カスミ「ふーん、そうなの」

カスミ(ほんとにやると思わなかったわ)

カスミ「で、ナツメに勝ったらどんなのもらえるの?」

カスミ「それによっちゃあ私も挑戦しようかな~」

レッド「おい、勝手にだすなよ」

カスミ「いいじゃないの、これね」

デオキシス「でお」

カスミ「もどって」

カスミ「次これ」

デオキシス「でおでお」

カスミ「…すごいわね」

941: 2015/02/05(木) 23:59:27.47 ID:QVHjVCOV0
カスミ「これは卑怯よ」

ナツメ「そのうちやめて、普通にやるわよ」

カスミ「それに実際わたす気ないでしょ」

ナツメ「なんでよ」

カスミ「手持ちにデオキシスが入ってる…」

ナツメ「それはプライベート用よ、ジム用じゃ使わないわよ」

カスミ「……」

ナツメ「他なにか指摘したいとこある?」

カスミ「今日のところはこれぐらいにしたげるわ」

942: 2015/02/06(金) 00:00:06.88 ID:9D8Meo5l0
2ヵ月後・ヤマブキジム

挑戦者「また負けたー」

ナツメ「またいらっしゃいね」

レッド「デオキシスは1ヵ月で終わったのに人が減らなくてよかったな」

ナツメ「うん、ジムの雰囲気もちょっと変えたのも効果あったみたいね」

ユウキ「ちょっといいですか…」

レッド「どうした?」

ユウキ「どうしたじゃないでしょ!デオキシスもジムの改造も全部俺じゃないですか!」

ナツメ「ありがとう、感謝してるわ」

ユウキ「だいたい俺たちは一ヵ月で帰るつもりだったのに」

レッド「まあそういうなよ」

レッド「あまったデオキシスやるから」

ユウキ「こんなたくさん逆にいらない」

943: 2015/02/06(金) 00:00:52.39 ID:9D8Meo5l0
ユウキ「だいたい、この雑誌のヤマブキジムの評価も全部俺のおかげだし」

レッド「どれどれ見せて」

ユウキ「それに俺までジムにつれてこられて…」

ナツメ「二人とも家においてたら、帰ったとき大変だし」

ユウキ「いや、あれは…」

ナツメ「あれは何?」

ユウキ「いえ、なんでもないです」

レッド「……」ぷるぷる

ナツメ「どうしたの?」

レッド「ヤマブキの美人人妻ジムリーダー…みたいよちされてえ…!?」

レッド「なんだこれはーー!!!」ビリビリィィィ

ユウキ「ああっまだ全部読んでないのに…」

944: 2015/02/06(金) 00:01:30.48 ID:9D8Meo5l0
レッド「おい!何が未来予知されてえだ、ブラストバーンかますぞ」

ユウキ「いや、俺じゃないですよ」

ナツメ「ユウキ君は何もしてないんだし落ち着いてよ」

レッド「だから男の挑戦者がかなり増えてたのか…」ブツ

レッド「しょうがねえよな…ナツメは可愛いし…」ブツブツ

レッド「でもナツメ目当てのやつらなんて認めねえ…そうだ男の挑戦者は立入禁止にすれば…」ブツブツブツ

ナツメ「何言ってんのよ、それじゃあまた人来なくなっちゃうよ」

レッド「だって俺はナツメのこと大切に思ってるんだよ」

レッド「そいつらが夜にナツメのこと考えながらコソコソとやってるなんて考えただけで…」

ナツメ「いや、考えすぎよ」

ユウキ「そうですよ、バカだなぁ」

945: 2015/02/06(金) 00:02:04.87 ID:9D8Meo5l0


レッド「なあ俺最近思ったんだけど、確かに二人に協力といろいろしてもらってたけどさ」

レッド「この部屋お前らの家になってきてなくないか?」

ユウキ「そうですかね?」

ハルカ「最初とそんなかわんないと思うんですけど」

ナツメ「テレビ、パソコン、冷蔵庫、ヒーター、空気清浄機まで…こんなのこの部屋になかったわよ」

レッド「知らない間にたくさん買いやがって」

ユウキ「安心してください、迷惑はかけませんから」

レッド「何も安心できねえよ」

ユウキ・ハルカ「これからもよろしくお願いします」

946: 2015/02/06(金) 00:02:47.64 ID:9D8Meo5l0
レッド「おまえらホウエンに帰らなくていいのか?」

ユウキ「まあそのつもりだったんですけど、カントーもいいかなって」

ハルカ「荷物も大丈夫です、そのうち送ってもらうんで」

ナツメ「何も大丈夫じゃないんだけど」

ユウキ「俺はそうなるとけっこう便利だと思いますよ」

レッド「お前らはな」

ハルカ「いやいや、レッドさんたちもですよ」

レッド「何してくれるんだ?」

ハルカ「そりゃもうなんでもやりますよ、ユウキが」

ユウキ「俺だけ!?」

ハルカ「あたりまえじゃない、私この子見とかないといけないんだし」

ナツメ「それじゃあ明日からユウキ君にいろいろやってもらうわ」

947: 2015/02/06(金) 00:10:48.94 ID:9D8Meo5l0
翌日

ユウキ「えーっと、一日ジムリーダー代理なんでよろしくお願いします」

ジムトレ1「たしかホウエンのジムの子だったよね」

ジムトレ1「じゃあだいたいわかるわよね?」

ユウキ「はい」

ジムトレ1「ジム戦用のポケモンならここにあるの使っていいけど、挑戦者のレベルに合わせてね」

ユウキ「わかってるよ」

ユウキ「それより俺と一発どう?」

ジムトレ1「つまらないこと言ってると怒るよ」

948: 2015/02/06(金) 00:18:38.67 ID:9D8Meo5l0
ユウキ「いたい…」

ジムトレ1「最近の挑戦者はナツメさん目当てがけっこう多いから、今日はいつもより少ないと思うけどがんばってね」

ユウキ「はーい」

ジムトレ1「それにしてもやっとこのジムも人気が出てきたってのに…」

ジムトレ1「デートするから休むなんて、ちょっと前のナツメさんじゃ考えられなかったわ」

ユウキ「ちょっと前のナツメさんってどんなのだったの?」

ジムトレ1「そうね…まず見た目から違うわね」

ジムトレ1「これがちょっと前のナツメさんの写真」

ユウキ「ほんとだ、全然違う、何があったの?」

ジムトレ1「それは私にもよくわかんない」

949: 2015/02/06(金) 00:36:43.24 ID:9D8Meo5l0
アサギシティ

ナツメ「今日一日しか自由なことできないんだし、何かしたいことある?」

レッド「ナツメこそ何かしたそうじゃんか、何がいいの?」

ナツメ「私のやりたいことでいいの?」

レッド「もちろん」

ナツメ「じゃあまずアサギの灯台に行きたい、あそこにのぼれば海がよく見えるわ」

レッド「そうだな、じゃあまずは」グウウゥゥ~

ナツメ「先にごはん食べに行きましょうか」

レッド「う、うん」

950: 2015/02/06(金) 00:44:00.70 ID:9D8Meo5l0
食堂

レッド「なににしよっかな」

ナツメ「あら?」

レッド「どうしたの?」

ナツメ「あれ見て」

レッド「すごい皿の量だな、一体どんなやつが食ってるんだ?」

ミカン「やっぱりおいしいですね、ここの料理」

ナツメ「あれはミカンね」

レッド「あっほんとだ、おーいミカンちゃん」

ミカン「はい…えっレッドさんとナツメさん…」

951: 2015/02/06(金) 23:28:17.38 ID:9D8Meo5l0
ナツメ「1、2、3…」

ミカン「数えないでください」

レッド「にしてもすごいな、こんな食べるなんて」

ミカン「い、いやっこれは…」

ミカン「そうなんですよ、私のポケモンたちはみんな食欲旺盛で」

男「ヘイお待ち、追加のチャーハン5人前!」

ミカン「ああっ」

男「それにしてもあいかわらずミカンちゃんよく食べるねー」

ミカン「あわわ…」

レッド「よく食べるんだ」

ミカン「はい…」

952: 2015/02/06(金) 23:28:48.72 ID:9D8Meo5l0
ミカン「ということで、灯台を案内するのでさっきのことは秘密にしておいてください」

ナツメ「別に案内してくれなくても言わないわよ」

レッド「そうそう、だいぶ有名な話じゃないの?」

ミカン「そんなことありません」

ミカン「私みたいなのがあんなたくさん食べてるなんて知られたらジムがどうなることか…」

ナツメ「別になんにもないと思うけど」

ミカン「私はナツメさんみたいに美人じゃないですし、この街もヤマブキと違って海ぐらいしかないですし」

レッド「そんなことないよ、ミカンちゃん可愛いじゃんか」

ナツメ「……」むすっ

レッド「ナツメが一番だよ」

ナツメ「ありがと…」

ミカン「レッドさんからしたら私なんてどうでもいいですよね…」

レッド「そういうことじゃない、街だってきれいだし、ヤマブキと違ういいところがあるよ」

953: 2015/02/06(金) 23:29:33.77 ID:9D8Meo5l0
ミカン「ここが最上階です、ここからなら海がよく見えますよ」

ミカン「って聞いてないし…」

ミカン「完全に二人きりの世界になってる…」

チンッ

コトネ「ここが一番上の階、ここから見える景色はとてもいいのよ」

トウヤ「ほんとだ、遠くまでよく見える」

ミカン「あれ、二人でここに来るなんて」

コトネ「ミカンちゃん!この時間はジムにいると思ったのに…」

コトネ「その奥にいるのはレッドさんにナツメさん!」

コトネ「ち、違いますよ!これは」

ミカン「今あの二人の世界には誰も入っていくことができないから何言っても聞こえないですよ」

954: 2015/02/06(金) 23:30:23.19 ID:9D8Meo5l0
コトネ「じゃあ二人に気づかれる前にここ出よう」

トウヤ「いや、もうちょっと見ていこうよ」

トウヤ「ほらこのデンリュウもいいじゃんか」ナデナデ

ミカン「このデンリュウは私のポケモンなんです」

ミカン「アカリちゃんっていって灯台の灯りになってくれてるんです」

トウヤ「さすがミカンさん、ポケモンもよければ、いい足をしている」スベスベ

ミカン「きゃっ何を!?」

コトネ「トウヤ、これで今日何回目なのよ~離れなさい~」

トウヤ「あ~~~」

コトネ「こうなると無理やり押さえつけないとおさまらないの」

ミカン「ええっそんなことするんですか!?」

コトネ「そうよ、でもこうやって両足で顔をロックするの街中じゃけっこう恥ずかしいの」

955: 2015/02/06(金) 23:31:09.51 ID:9D8Meo5l0
ミカン「トウヤさん苦しくないんですか」

トウヤ「ふがふふごがふがが//」

コトネ「やっ鼻息が股間にあたるから無理やりしゃべんないでよ」

ミカン「コトネちゃん、女の子が股間だのま●こだの●●して●●しろだなんて言ったら下品ですよ」

コトネ「そこまで言ってないんだけど…」

ナツメ「今何か音がしたけど」

レッド「なんだろ?」

ナツメ「コトネに…トウヤ君?」

レッド「…何やってんの?」

コトネ「ち、違います!なんにもないです!」

ナツメ「その状態で何もないって方がおかしくない?」

コトネ「はっ…!いやいや、本当に何にもないですから!」

956: 2015/02/06(金) 23:31:45.67 ID:9D8Meo5l0
ナツメ「トウヤ君もジョウトに来てたんだ」

トウヤ「はい、ちょっと前からコトもがっ…」ガバッ

コトネ「そ、それよりお二人も来てたんですね」

コトネ「ジムはどうしたんですか?」

ナツメ「代理がやってくれてるわ」

ミカン「ジムあけすぎなんじゃないですか…」

レッド「そういうミカンちゃんは?」

ミカン「えっ…ああーっ忘れてたー!」

ミカン「すいません、私ジムに戻りますあ、レッドさんナツメさん、あのことは内緒で」

コトネ「あのこと?」

ミカン「聞かないでください」

957: 2015/02/06(金) 23:32:13.13 ID:9D8Meo5l0
レッド「トウヤは何しにジョウトに来たの?」

コトネ「そんなこと聞かなくていいんじゃないですか」

レッド「だってさっきは聞けなかったし、気になるから」

トウヤ「なんとなくですよ」

ナツメ「なんとなく来てコトネと一緒にいるの?」

トウヤ「それはたまたま会って、いいとこないかなって」

コトネ「そう、そうです!」

レッド「なんだ、つまんね」

コトネ「そこおもしろさ求めるとこじゃないですよ」

ナツメ「あなたたち、私に嘘つけると思ってんの?忘れてるんじゃない」

コトネ「……」

958: 2015/02/06(金) 23:39:05.72 ID:9D8Meo5l0
ナツメ「あーあ、他にもいろいろ行きたかったけどもう他にどこか行けそうにないわね」

レッド「また今度こればいいじゃん」

コトネ「ナツメさん安心してください、今度は私から行きますから」

ナツメ「うん、楽しみにしてるわ、もちろん二人で来るのよね」

コトネ「な、なんでトウヤと行くってなるんですか、おかしいでしょ」

ナツメ「ふふ、まあいいわ、そろそろ帰りましょうか」

レッド「そうだな」

ナツメ「コトネ、おもしろい報告を楽しみにしてるわね」

コトネ「それどういうことですか!」

959: 2015/02/06(金) 23:47:13.30 ID:9D8Meo5l0


ユウキ「ヤマブキジムってほんとにナツメさん目当てが多いんですね」

レッド「なんだと…」

ナツメ「どうだったの今日のジムは」

ユウキ「今日はナツメさんはいませんって看板一つで昨日の5分の1ぐらいですね」

レッド「おのれ、どんだけナツメに会いたいんだ…」

ナツメ「どうせなら女の子のハルカちゃんに頼んだらよかったわね、今度からはそうしようかしら」

ハルカ「いや、私バトルはそんなにうまくないんで…」

ユウキ「今度からってまたジムまかせる気ですか!?」

ナツメ「そういうこともあるかもしれない」

960: 2015/02/06(金) 23:56:18.63 ID:9D8Meo5l0
レッド「やっぱりナツメ目当てのやつらは叩きつぶすべきか…」

レッド「いや、そんなことしたらまた挑戦者の数が…」

レッド「でもなぁ…」

ユウキ「レッドさんがさっきからなんか言ってますけど」

ナツメ「いいのいいの、私のこと思ってくれてるんだよね」

レッド「もちろんだ、俺はナツメのことしか考えてない」

ユウキ「はは、やっぱバカだこの人たち…」

ドーン

ユウキ「……」ピクピク

レッド「この人たちってことはナツメもってことだよな、次言ったらこんなもんじゃねえぞ」

ユウキ「暴力ひどい…」

961: 2015/02/07(土) 00:04:46.87 ID:RVGIB5ri0
レッド「さて明日も早いし、そろそろ寝ようか」

ナツメ「うん」

ユウキ「もう始めるんですか?けっこう早いですね、俺たちまだ起きてますよ」

レッド「何を始めるんだよ」

ハルカ「すいません、こいつこんなことばっかしか考えられなくて」

レッド「ちょっとどういうことかわからない」

ユウキ「またまた~」

ハルカ「やめなさい」

レッド「一応言っとくけど、そっちの方がおかしな二人組だからな」

ユウキ「それはないでしょ」

962: 2015/02/07(土) 00:11:09.07 ID:RVGIB5ri0
翌朝

レッド「昨日のはここ最近で一番ゆれが大きかったな…」

ナツメ「ハリテヤマが相撲でもしてたみたい…」

レッド「そこらの地震よりゆれるってどういうことだよ…」

ユウキ「いつまで寝てるんですか?朝ですよー」ドンドン

レッド「そしてなぜいつも朝早い」

ユウキ「まったく夜遅くまでやってるからですよ」

レッド「ここは何も言わないでおこう」

963: 2015/02/07(土) 00:23:39.28 ID:RVGIB5ri0
レッド「最近ハルカちゃんの料理ばっかだな、ナツメのも」

ナツメ「いいじゃない、ハルカちゃんは料理上手だし」

ハルカ「レッドさんには私の料理はお口にあいませんか?」

レッド「いやいや、そんなことないよ」

ハルカ「それはよかったです」

ナツメ「ほら、あーんして、おいしいじゃない」

レッド「うん」

ユウキ「わかった、レッドさんはナツメさんに裸エプロンしてほしいんだ」

ハルカ「バカかあんた」

964: 2015/02/07(土) 00:31:17.40 ID:RVGIB5ri0
ヤマブキジム

挑戦者「負けた…」

ナツメ「また来てね」

挑戦者「はい!あなたに会いに何度でも来ます!」

レッド「……」ぴくっ

ナツメ「レッド落ち着いて」

レッド「うん…」

ジムトレ1「ナツメさん、アンズさんが」

ナツメ「アンズが?通して」

アンズ「ナツメさん、よかった無事だったんですね」

ナツメ「どうしたのよ?」

965: 2015/02/07(土) 00:39:38.43 ID:RVGIB5ri0
アンズ「さっき私のとこに変な人が来て、私負けちゃったんです」

ナツメ「ジムリーダーが負けることはしかたないことよ」

レッド「そうだよ、一回負けたぐらいで落ち込んじゃダメだよ」

アンズ「そうじゃないんです、私ポケモンとられちゃったんです…」

ナツメ「ええっ」

アンズ「実はエリカさんもやられてしまったようで、その人が来るなら次はナツメさんのとこだと思ったんで…」

レッド「エリカもやられたのか!?」

アンズ「正確には昼寝していたようですけど…」

アンズ「でもセキチクもタマムシジムもポケモン全部とられちゃったんですよ!」

レッド「まじか」

967: 2015/02/07(土) 23:50:44.91 ID:RVGIB5ri0
ナツメ「その人ってどんな人だったの?」

アンズ「えっと、顔はよくわからないんですけど、声からして女の人かと」

ジムトレ2「こちらがジムリーダーの部屋です」

挑戦者「はい」

レッド「ナツメ、挑戦者が来たみたいだよ」

ナツメ「じゃあアンズちょっと待ってね」

ナツメ「よく来たわね、あなたが来ることは3か月前からわかってたわ」

アンズ「ほんとですか!?」

レッド「ナツメはこういうの言わないとやる気がおきないらしいんだ」

挑戦者「よろしくお願いします」

アンズ「そうそう、たしかこんな声でした…」

アンズ「ってあなたさっきジムのポケモンとっていった人!」

968: 2015/02/07(土) 23:51:13.78 ID:RVGIB5ri0
ナツメ「この人が?」

アンズ「はい、間違いありません」

レッド「ほんとだ、サンタさんみたいな袋もってる」

ナツメ「あの中に入れてるのね」

アンズ「私たちのポケモンかえしてください!」

挑戦者「負けたのが悪いんじゃないの」

レッド「何言ってんだこいつ」

ナツメ「そのポケモンたちをかえしなさい」

挑戦者「…じゃあこうしましょ、私に勝ったらいいわ」

ナツメ「わかったわ」

挑戦者「そのかわり、私が勝ったらこのジムのポケモン全部いただくわ」

ナツメ「……」

レッド「よくあるセリフだな」

969: 2015/02/07(土) 23:51:59.55 ID:RVGIB5ri0
アンズ「ナツメさん気をつけてください、この人強いですよ」

ナツメ「アンズを倒したんだからね」

アンズ「はい、全力でやって負けました!」

ナツメ「なんではっきり言ったの」

ナツメ「じゃあ私もジム用じゃなくて本気でいくわ」

レッド「おお、ナツメの顔がマジだ、でもそれもかわいい!」

アンズ「レッドさん、今ふざけるときじゃないです」

レッド「いや、俺は」

挑戦者「あなたが本気でやって私に勝てればいいけどね」

ナツメ「勝てるわよ」

レッド「そうだ!ナツメが負けるわけないだろ」

970: 2015/02/07(土) 23:52:57.31 ID:RVGIB5ri0
ナツメ「ルールは3対3の交代ありよ」

挑戦者「ええ、いいわよ」

挑戦者「ブラッキーいくのよ!」

ナツメ「たのんだわよデオキシス!」

挑戦者「なっ、ちょっとデオキシスがいるなんて報告受けてない!」

ナツメ「知らないわよそんなの」

挑戦者「まさかデオキシスがいるなんて…でも私が負けるはずないわ」

ナツメ「こないならこっちから行くわよ!デオキシス神速!」

デオキシス「神速のデオキシス」

挑戦者「しっぺ返し!」

ナツメ「かわしてもう一度神速」

挑戦者「くっかなり速い…」

971: 2015/02/07(土) 23:53:26.67 ID:RVGIB5ri0
ナツメ「もう一度神速!」

挑戦者「スピードフォルムの攻撃なんていくら受けても私のブラッキーは倒せないわ」

ナツメ「たしかにあのブラッキー全然ダメージを受けてないみたい…」

ナツメ「アタックになれば一撃で倒せると思うけど…そうだ!」

ナツメ「デオキシス、フォルムチェンジ」

挑戦者「今よ!ブラッキーだましうち!」

ブラッキー「バーカ」

挑戦者「デオキシス撃破」

ナツメ「何言っての、まだデオキシスは倒れてないわよ」

挑戦者「なっディフェンス!?」

ナツメ「デオキシス、カウンター!」

デオキシス「ここで倍返しだ!」

972: 2015/02/07(土) 23:54:54.54 ID:RVGIB5ri0
ナツメ「アタックになってると思った?」

ナツメ「残念、アタックになるのは今よ、馬鹿力!」

デオキシス「すごい力を発揮して相手を攻撃する 自分の攻撃と防御がさがる」

ブラッキー「オトナゲナイ」ばたっ

挑戦者「くそっこんなことが…」

ナツメ「どう?あきらめて返す気になった?」

挑戦者「まさか、本当ならこのままこれを持って逃げることができるのにわざわざバトルしてあげてるのよ」

挑戦者「どうしてわざわざあきらめて返さないといけないのかしら」

挑戦者「それに、このヘルガ―でそのデオキシスもおわりよ」

ナツメ「また悪タイプ、私の対策をちゃんとしてきてご苦労なことね」

挑戦者「別に、私はただ悪タイプのポケモンが好きなだけ」

挑戦者「本当に強いトレーナーってのは自分の好きなポケモンで勝つ人だと思うわ」

973: 2015/02/07(土) 23:56:34.79 ID:RVGIB5ri0
ナツメ「だったらこの人は悪タイプの使い手…」

ナツメ「攻撃翌力が落ちるけど馬鹿力でなんとか全部倒せるはず」

ナツメ「デオキシス!馬鹿力!」

挑戦者「ヘルガ―をミカルゲと交代」

挑戦者「当然ミカルゲに馬鹿力は当たらないし、デオキシスはアタックでスキだらけ」

ナツメ「しまった」

挑戦者「ミカルゲ、悪の波導!」

ミカルゲ「オンミョ~ン」

デオキシス「ごはっ」バタッ

挑戦者「人の心が読めるけど、他にいろんなこと考えてたら正確なことはわからないってのは本当だったようね」

挑戦者「くだらないこといっぱい考えてて正解だったわ、まんまとひっかかってくれた」

ナツメ「私さっきそういう超能力使ってないけど…」

挑戦者「……」

974: 2015/02/07(土) 23:58:06.12 ID:RVGIB5ri0
ナツメ「でもデオキシスがやられるなんて…」

ナツメ「いや、私もジムリーダー、そう簡単に負けはしないわ」

ナツメ「いくのよフーディン」

挑戦者「ミカルゲもどって、いけっヘルガ―」

ナツメ「気合玉!」

挑戦者「火炎放射でむかえうつのよ」

ナツメ「フーディン負けないで!」

挑戦者「うしろにまわりこんで噛み砕けっ」

フーディン「イウコトナイ…」ばたっ

挑戦者「普通にやればあなたが私に勝てるはずないんだから」

ナツメ「あと一匹で相手の二匹を倒さないといけないなんて…」

975: 2015/02/08(日) 00:05:49.85 ID:3HSHRuCV0
ナツメ「ここで私が負けたらこのジムのポケモンまで…」

ナツメ「でもこれじゃあ勝ち目が…」

レッド「ナツメあきらめないで、きっと勝てるよ」

アンズ「そうですよ、ナツメさんならきっと勝てます!」

ナツメ「うん…」

ナツメ「これが私の最後、がんばって!」

カメックス「ショセンコノヨハジャクニクキョウショク」

ナツメ「えっ」

挑戦者「カメックスまで…どうなってんのよ…」

ナツメ「このカメックスは…」

レッド「ナツメなら大丈夫だよ」

ナツメ「うん…いいのかな…」

976: 2015/02/08(日) 00:16:28.58 ID:3HSHRuCV0
ナツメ「いくよカメックス、ハイドロポンプ!」

カメックス「オマエガヨワイカラワルインダ」

挑戦者「なんて威力…相性が悪いとはいえ私のヘルガ―が…」

挑戦者「私も最後の一匹、まさかこうなると思わなかったけど」

挑戦者「ミカルゲ、悪の波導よ」

ナツメ「カメックス、しおふき!」

カメックス「エンマアイテニジゴクノクニトリダ」

ミカルゲ「オンミョ~ン」ばたっ

挑戦者「そんなバカな、私が負けるなんて…」

アンズ「さすがナツメさんです!」

ナツメ「やったわレッド!」

レッド「さすがナツメ」ギュッ

アンズ「あ…私は無視ですか…」

977: 2015/02/08(日) 00:24:08.43 ID:3HSHRuCV0
ナツメ「さあ約束通り、返してもらうわよ」

挑戦者「まあいいわ、約束を破るのは自分でも許せないし」

挑戦者「じゃあちゃんと返したし、私は帰るからね」

アンズ「あっ待ってください」

アンズ「ってレッドさんとナツメさん何やってんですか、あの人捕まえないと」

挑戦者「悪いけど、私は捕まるわけにはいかないし、そもそも捕まえる気がないみたいだし」

挑戦者「いいこと!何かの間違いで私が負けたけど次は負けないから」

レッド「あいつ何なんだ?」

978: 2015/02/08(日) 00:33:16.49 ID:3HSHRuCV0
レッド「でもナツメが勝って何ともなかったんだし、よかったよかった」

ナツメ「全部レッドのおかげよ」

ナツメ「あれ、どうしたのアンズ?」

アンズ「私負けたうえにポケモンとられるなんてジムリーダー失格でしょうか…」

ナツメ「そんなことないわよ、誰だって失敗ぐらいあるわ」

レッド「そうだよ、アンズちゃんはまだちゃんと戦ったんだし昼寝しててとられたなんて間抜けじゃないよ」

アンズ「でも…」

エリカ「たしかにあの時は私はバトルより昼寝を優先してしまった間抜けですね」

レッド「エ、エリカ!いや、今のは」

エリカ「別に気にしてませんわ、それよりありがとうございます」

979: 2015/02/08(日) 00:50:48.61 ID:3HSHRuCV0
アンズ「私はこれからどうしたら…」

レッド「アンズちゃんは何も問題ないよ、気にすることはない!」

アンズ「そうでしょうか…」

エリカ「アンズさん、とられてしまったのは私も同じです」

アンズ「でもエリカさんは負けてないじゃないですか、私ブラッキーすら倒せなかったんですよ…」

ナツメ「アンズしっかりしなさい、あなたはちゃんとしたジムリーダーなんだから」

アンズ「ナツメさん…」うるっ

アンズ「ナツメさーん」

レッド「ごめん、さすがにアンズちゃんでもナツメに抱きつかせることはだめだ」グイッ

エリカ「じゃあかわりに私がレッドさんに」

ナツメ「なんでそうなるのよ」

980: 2015/02/08(日) 23:43:25.10 ID:3HSHRuCV0
ナツメ「それよりさっきのが他のジムに行くかもしれないから他のジムにも知らせた方がいいわね」

プルルルル プルルルル

エリカ「変ですね」

アンズ「どうしたんですか?」

エリカ「グリーンさんがでません」

レッド「あいつ寝てるな」

ナツメ「またジム休んでるってこと?よくジムあけるわね」

エリカ「たしかにいつものことですね」

レッド「そうだあいつに着信100件ぐらいにしてやろ」

ナツメ「それ何の意味があんの?」

レッド「特にない」

981: 2015/02/08(日) 23:43:59.81 ID:3HSHRuCV0
プルルルル

グリーン「おう、どうしたレッド」

レッド「なんだ起きたのか、つまんね」

グリーン「起きたのかって俺はジムリーダーだぞ、何にもしてないお前と一緒にすんな」

レッド「何にもしてないってお前もしかして俺が金稼いでないと思ってんのか?」

グリーン「なんか間違ってんのか」

レッド「そんなわけないだろ」

アンズ「レッドさんってナツメさんとずっと一緒にいるから他のことできないんじゃ」

エリカ「たしかに何をしてるんでしょうか」

レッド「それよりお前ジムにいんのか?」

グリーン「ああ、当然だ」

レッド「じゃあさっきジム戦してたのか?」

グリーン「いや、やってないけど」

982: 2015/02/08(日) 23:44:29.09 ID:3HSHRuCV0
レッド「ん?じゃあなんでさっきエリカの電話出なかったんだ?」

グリーン「えっ、あ…そのー、あれだ」

ナツメ「レッドレッド、言うことそれじゃない」

レッド「あっそうだった」

レッド「えっとなんか最近ジムのポケモンをとっていくやつがいるんだ」

グリーン「なんだそいつ、そんなの来たら俺がやっつけてやるよ」

レッド「それがけっこう強くてさ」

グリーン「なんだ?ナツメが負けたのか?」

レッド「いや、負けたのはアンズちゃんでナツメが勝って取り返したんだ、すごいだろ」

グリーン「ふーん、ま、俺様がそんなやつに負けるとは思えないけどな」

グリーン「それだけか?さっきからここまで来たやつが早く電話きれよって目でこっち見てくるんだ」

レッド「あ、それと」プチッ

グリーン「えっ何?それととか言ってきるなよ、気になるだろ」

983: 2015/02/08(日) 23:45:23.00 ID:3HSHRuCV0
レッド「よし、グリーンには伝えたぞ」

エリカ「他の方には私が伝えておきました、レッドさんは時間がかかりすぎです」

レッド「いや、グリーンが」

アンズ「レッドさんひどいです…」うるうる

レッド「えっ」

アンズ「私が負けたことそんな言わなくていいじゃないですか…」

レッド「ごめん…」

アンズ「ナツメさん…」

ナツメ「よしよし、まあ今のはレッドが悪かったかもね」ナデナデ

レッド「なっ…」

レッド「ずるい、俺もナデナデしてもらう」

エリカ「じゃあ私がやりますわ」

ナツメ「だからダメだって言ってるでしょ、絶対にエリカにさせないんだから」

984: 2015/02/08(日) 23:48:07.28 ID:3HSHRuCV0
ナツメ「レッドは私だけのものなの」ナデナデ

エリカ「どこでこうなったのでしょうか、本来なら私がレッドさんに膝枕をしているはずなのに」

ナツメ「いいえ、レッドと私は生まれたときから、いや生まれる前からこうなることは決まってたの」

エリカ「レッドさん、なぜナツメさんなんですか、今からでも遅くありません!」

ナツメ「レッドはもうお昼寝よ、静かに」

エリカ「では私もレッドさんとご一緒に」

ナツメ「エリカ…そんなことしたら私でも怒るわよ…」

エリカ「私はただレッドさんに抱きつきたいだけですわ」

ナツメ「それがダメだって言ってんの」

エリカ「レッドさんはナツメさんの膝の上で、私は床でかまいませんから」

ナツメ「そんなの関係ない、離れなさい」

アンズ「うう…みんな私を無視する…」

985: 2015/02/08(日) 23:48:40.19 ID:3HSHRuCV0
ナツメ「さ、みんなポケモンも取り返せたんだし、早くジムにもどりなさい」

エリカ「またレッドさんと二人きりですか、ナツメさんばかりズルいですね」

ナツメ「あのね、夫婦なんだからいいでしょ」

ナツメ「それに最近は家じゃ二人になれないし」

エリカ「!?」

アンズ「ナツメさんまさか!」

エリカ「どどどどどういうことですか!」

ナツメ「二人ともどうしたの?」

ナツメ「最近ねユウキ君とハルカちゃんも家にいるの」

エリカ「そ、そういうことだったんですね…」

ナツメ「?」

986: 2015/02/08(日) 23:49:22.80 ID:3HSHRuCV0
アンズ「じゃあいつ家族が増えるんですか?」

ナツメ「えっ」

エリカ「ア、アンズさん何を聞いてるんですか」

アンズ「いつなのかなーって思いまして」

ナツメ「そ…そんなこといつだっていいでしょ、アンズには関係ないわ」

エリカ(そうだ、ナツメさんより先にレッドさんの…)

エリカ(それには夜にでもレッドさんたちの家に)

ナツメ「エリカ」

エリカ「えっ…はいなんでしょう」

ナツメ「丸聞こえ」

エリカ「ほ、ほほほ、なんのことでしょうか」

987: 2015/02/08(日) 23:49:51.66 ID:3HSHRuCV0
ナツメ「エリカつまらないこと考えるのはやめなさい」

エリカ「私はレッドさんとこんなことできたらいいなと」

ナツメ「……」カァァ

ナツメ「エリカ!いい加減にしなさい!」

ナツメ「想像とはいえレッドとそんなことするなんて許せない!」

アンズ「えっどうしたんですか、私にもわかるように説明してください」

ナツメ「アンズは黙ってなさい!」

アンズ「はいぃ…」

エリカ「冗談ですわ」

ナツメ「冗談だからいいってわけじゃないの!」

988: 2015/02/08(日) 23:53:08.53 ID:3HSHRuCV0
レッド「…どうしたのナツメ?」

ナツメ「あっレッド起きたの」

レッド「大きい声出して何かあったの?」

ナツメ「ううん、なんでもないの」

アンズ「さっきと表情が真逆…」

ナツメ「早く二人とも帰って、それとエリカは私たちの家に近づかないこと」

レッド「エリカ何かしたの?」

ナツメ「なんにもないから、レッドは気にしなくていいの」

アンズ「じゃあ私はこれで、ナツメさん本当にありがとうございました」

エリカ「私もそろそろ失礼しますわ、レッドさんまた」

レッド「ああ」

ナツメ「……」

989: 2015/02/08(日) 23:53:44.35 ID:3HSHRuCV0
ナツメ「こんどからエリカと仲良くしちゃ駄目よ」

レッド「なんで?ケンカでもしたの?」

レッド「よし、俺が仲直りさせてやろう」

ナツメ「そんなんじゃない、エリカは私の大切な友だちよ」

ナツメ「仲が悪いわけじゃないから」

レッド「うん…でも」

ナツメ「いいの、私がレッドとエリカを会わせたくないだけだから」

ナツメ「あっもうすぐ挑戦者がここまで来るわ」

ナツメ「この話は終わりね」

990: 2015/02/09(月) 00:01:47.68 ID:Kyx2CSJi0


ナツメ「……」

レッド「なあナツメ」

ナツメ「なあに?」

レッド「いや、なんでもない」

ナツメ「そう…」

レッド「怒ってるの?」

ナツメ「怒ってないわよ」

レッド「……」

レッド「俺トイレ」

ナツメ「わかった」

ユウキ「やっぱりだけどあの二人トイレも一緒に行くんだな」

ハルカ「あれ、なにこの紙?」

991: 2015/02/09(月) 00:08:08.79 ID:Kyx2CSJi0
ユウキ「何それ」

ハルカ「えっとなになに…」

ハルカ「なんだかナツメの様子がおかしい、俺が聞いても答えてくれない、だからハルカちゃんがそれとなく聞いてくれないか 赤」

ユウキ「赤って?」

ハルカ「レッドさんしかないでしょ」

ユウキ「ナツメさんどこかおかしかった?」

ハルカ「そういえばなんだか…」

ハルカ「よし、ちょっと聞いてみよう」

ユウキ「ハルカにできんの?」

ハルカ「できるわよ、この子よろしく」

ユウキ「おいおい、俺は母乳でねえぞ」

ハルカ「誰も出せなんて言ってないでしょ」

992: 2015/02/09(月) 00:13:16.41 ID:Kyx2CSJi0
レッド(ハルカちゃん、ちゃんと聞いてくれるかな…)

ハルカ「ナツメさん」

ナツメ「なに?」

ハルカ「ナツメさんどこかおかしいんですか?」

ナツメ「えっ、急にどうしたの」

ハルカ「レッドさんが様子がおかしいから聞いてくれって」

レッド(なんでそれ言うかな…)

ナツメ「だから私は何にもないって、安心して」

レッド「だって絶対エリカと何かあったもん」

ハルカ「レッドさんはナツメさんと別行動してたんですか?」

レッド「いや寝てた」

993: 2015/02/09(月) 00:27:19.73 ID:Kyx2CSJi0
ユウキ「レッドさんこういうのは謝った方がいいです」

ハルカ「実はエリカさんは関係なくレッドさんが何かしたんじゃ」

レッド「ちょっと待って…思い出す…」

ナツメ「だから聞いてよ、何にもないってば」

レッド「ごめんナツメ、俺が悪かった」ギュッ

ナツメ「これはうれしいけど…はぁ、まあいいや、別に怒ってもないけど許してあげる」

レッド「ほんと!?よかったー」

レッド「これでナツメもいつも通りに」

ナツメ「私はいつも通りだってば…」

994: 2015/02/09(月) 00:43:48.72 ID:Kyx2CSJi0
翌朝

ナツメ(よかったエリカは来てなかった…)

ナツメ(もし来たらただじゃすまさないんだから…)

レッド(あれ、なんでまだちょっと)

レッド(もしかして原因はあいつらか?夜中にギシギシと)

レッド(でもそれだと昨日いきなりイラッときたってことか?)

レッド(俺にはわからん…)

ユウキ「いつまで寝てるんですか、このお寝坊夫婦」ドンドン

レッド(これかな?)

ナツメ「レッドどうしたの?」

レッド(さっきのにイラッときたのは俺だけか…)

995: 2015/02/09(月) 00:55:58.52 ID:Kyx2CSJi0
レッド(さて、いつになったら…)ギュー

ナツメ「ちょっとレッド、強いわよ」

レッド「あ、ごめん」

ナツメ「どうしたのよ、レッド変よ」

レッド(あれ、変なの俺なの?)

レッド「よし、じゃあ今日はどこか出かけよう」

ナツメ「えっ、出かけるの?」

レッド「ジムはまたユウキにまかせておけばいいよ」

ナツメ「私はいいけど、ユウキ君に悪くないかな」

レッド「大丈夫、今あいつトイレ行っていないから、この話聞いてない」

ナツメ「だめじゃない」

レッド「そして出かける直前に言う、そうなって断れない」

ナツメ「無理やりだよ」

996: 2015/02/09(月) 01:00:15.77 ID:Kyx2CSJi0
レッド「おーいユウキー」

ユウキ「なんですか?」

レッド「俺たち今から出かけるから、今日ジムよろしく」

ユウキ「えっ…」

ナツメ「ごめんねユウキ君」

ユウキ「またですか…」

ナツメ「もうジムの方には言ってあるから、よろしくね」

ユウキ「まじか…いきなり…」

997: 2015/02/09(月) 01:05:55.27 ID:Kyx2CSJi0
ナツメ「で、どこに行くの?」

レッド「どこがいい?考えてなかった」

ナツメ「考えてなかったって…」

レッド「思いつきで言ったし…まあとにかく今日はどこか行きたかったんだ」

ナツメ「じゃあタマムシ以外で」

レッド「やっぱりエリカとなんかあったんだな」

ナツメ「違うわよ、なんとなくよ」

レッド「まあなんか嫌なことあったんだろ、とにかくスッキリすることしに行こう」

998: 2015/02/09(月) 01:17:18.57 ID:Kyx2CSJi0
ナツメ「スッキリすること?」

レッド「まあいろいろあるよ、うーんと…」

レッド「そうだ、ナツメは何してるときが一番楽しい?」

ナツメ「レッドといるとき…」

レッド「そうじゃなくて…もっとこう…今行きたい場所とかは?」

ナツメ「行きたい場所…」

レッド「そうだ、リザードンでてこい」

ナツメ「どこ行くの?」

レッド「それはついてからのお楽しみ」

レッド「よしいけっリザードン!」

ナツメ「リザードンもどこ行けばいいかわかんないんじゃ…」

999: 2015/02/09(月) 01:24:23.55 ID:Kyx2CSJi0
ナツメ「ちょっとレッド、とばしすぎじゃ…」

レッド「こうした空の散歩…散歩っていうかなんていうか…」

レッド「まあこれも気持ちいいだろ?」

ナツメ「そうね…」

レッド「あ…嫌ならすぐ目的地行くけど…」

ナツメ「嫌じゃないわ、ただどうせならもっとスピード出してよ」

レッド「よし、じゃあちゃんとつかまっててよ」

レッド「リザードン、もっともっとスピードアップだ」

ナツメ「ねえ、めちゃくちゃに飛んでるんじゃ…」

レッド「そんなことないよ、ちゃんと目的地に向かってる」

レッド「ほら、見えた、あれだよ」

ナツメ「あれは?」

レッド「次回わかる」

ナツメ「何それ…」


【ポケモン】ナツメ「レッドと私の話なのにグリーンが主役なの!?」【前編】

引用: ナツメ「どうしてレッドといると邪魔が入るの?」