336: 2015/03/27(金) 21:03:34.65 ID:QhR7oO5h.net
【ラブライブ】希「私がウチになれたのは。」【その1】
【ラブライブ】希「私がウチになれたのは。」【その2】
【ラブライブ】希「私がウチになれたのは。」【その3】
【ラブライブ】希「私がウチになれたのは。」【その4】
【ラブライブ】希「私がウチになれたのは。」【その5】
「だいたい、私達らしさの話からどうしてこうなったのよ?」
「まあまあ、にこ。」
「希だって、何か考えがあるんだろうし…」
「そうなの?希ちゃん。」
「いや、ごめん。」
「完全に思いつきなんよ…」
「ちょっと!?」
「まあ、思う所が無い訳じゃないんやけど…」
「それって…?」
「うーん…」
「って言うか、穂乃果と希。」
「貴女達、髪型変えてなかったでしょ。」
「真姫ちゃん、気付いてたんだ?」
337: 2015/03/27(金) 21:04:25.57 ID:QhR7oO5h.net
「だって、ウチの髪でサイドテールは無理やし。」
「穂乃果も、希ちゃんみたいにボリュームないしね。」
「まったく、やるならちゃんとやりなさいよ…」
「でも、それじゃどうするの?」
「う~ん…」
「このままじゃ時間がどんどん無くなっちゃう…」
「…結局、何も変えられないままですね。」
「ねえ、ちょっと思ったんだけど…」
えりちが、口を開いた
「一度、アイドルらしいってイメージから。」
「離れてみるのはどうかしら…?」
「アイドルらしくなく、って事?」
「例えばかっこいいとか…」
「あ、それいいにゃー!」
花陽ちゃんが案を出す
「穂乃果も、希ちゃんみたいにボリュームないしね。」
「まったく、やるならちゃんとやりなさいよ…」
「でも、それじゃどうするの?」
「う~ん…」
「このままじゃ時間がどんどん無くなっちゃう…」
「…結局、何も変えられないままですね。」
「ねえ、ちょっと思ったんだけど…」
えりちが、口を開いた
「一度、アイドルらしいってイメージから。」
「離れてみるのはどうかしら…?」
「アイドルらしくなく、って事?」
「例えばかっこいいとか…」
「あ、それいいにゃー!」
花陽ちゃんが案を出す
338: 2015/03/27(金) 21:04:49.77 ID:QhR7oO5h.net
「でも、かっこいいって…どんな感じ?」
「例えばロックとか?」
「もっと荒々しい感じとか…?」
みんなで、意見を出してみる
「新しいというのは。」
「そういう根本のイメージを変える事…」
「だとすると…」
----
にこっちの一声で始まった計画によって
ウチらは今…
理事長室に呼び出される事になった
「…」
「…」
「…説明してもらえるかしら?」
「例えばロックとか?」
「もっと荒々しい感じとか…?」
みんなで、意見を出してみる
「新しいというのは。」
「そういう根本のイメージを変える事…」
「だとすると…」
----
にこっちの一声で始まった計画によって
ウチらは今…
理事長室に呼び出される事になった
「…」
「…」
「…説明してもらえるかしら?」
339: 2015/03/27(金) 21:05:17.01 ID:QhR7oO5h.net
…まあ、当然の結果というか
顔を白と黒で塗りたくった
海外ロックバンドみたいな9人が
生徒の前に飛び出したとか…
間違ったら通報ものやん?
ノリノリだった皆も
やっと現実に目を向けたみたい
「…り、理事長!違うんです!」
苦し紛れにえりちが答える
「ふざけていた訳ではないんです…!」
「…」
「そうなの!」
「ラブライブに出るためには。」
「どうしたらいいかって事を、皆と話し合って…」
ことりちゃんが、援護してくれるけど…
顔を白と黒で塗りたくった
海外ロックバンドみたいな9人が
生徒の前に飛び出したとか…
間違ったら通報ものやん?
ノリノリだった皆も
やっと現実に目を向けたみたい
「…り、理事長!違うんです!」
苦し紛れにえりちが答える
「ふざけていた訳ではないんです…!」
「…」
「そうなの!」
「ラブライブに出るためには。」
「どうしたらいいかって事を、皆と話し合って…」
ことりちゃんが、援護してくれるけど…
340: 2015/03/27(金) 21:05:47.86 ID:QhR7oO5h.net
「…わかったわ。」
「じゃあ、最終予選は。」
「それで出ると言う事ね?」
「…うぇっ?」
「それならば。」
「今後その姿で活動する事を許可するわ?」
…やっぱり、強敵やった
「「すみませんでしたあっ!!」」
----
「どーしてこうなるの!?」
「そうです!」
「もっとインパクトを与えるためには。」
「どうしたら良いか真面目に話していたはずです!」
「…最初は海未ちゃんだよ!?」
「色んな部活の格好をしてみよう、って!」
「じゃあ、最終予選は。」
「それで出ると言う事ね?」
「…うぇっ?」
「それならば。」
「今後その姿で活動する事を許可するわ?」
…やっぱり、強敵やった
「「すみませんでしたあっ!!」」
----
「どーしてこうなるの!?」
「そうです!」
「もっとインパクトを与えるためには。」
「どうしたら良いか真面目に話していたはずです!」
「…最初は海未ちゃんだよ!?」
「色んな部活の格好をしてみよう、って!」
341: 2015/03/27(金) 21:06:16.13 ID:QhR7oO5h.net
結局良い案も出ずに放課後になって
いつものお店にきたけど…
時間がない事と、決まらない事の板挟みで
…みんな、イライラしてる
「責任のなすり付け合いしてても、しょうがないよ…」
ことりちゃんの声に、皆が少し落ち着く
…でも、状況は変わらなくて
「そうよ。」
「それより今は具体的に。」
「衣装をどうするか考えた方がいいんじゃない?」
「そうだね…」
「…?」
「ことりちゃん?」
いつものお店にきたけど…
時間がない事と、決まらない事の板挟みで
…みんな、イライラしてる
「責任のなすり付け合いしてても、しょうがないよ…」
ことりちゃんの声に、皆が少し落ち着く
…でも、状況は変わらなくて
「そうよ。」
「それより今は具体的に。」
「衣装をどうするか考えた方がいいんじゃない?」
「そうだね…」
「…?」
「ことりちゃん?」
342: 2015/03/27(金) 21:06:41.15 ID:QhR7oO5h.net
「…うん。」
「一応、考えてはみたんだけど…」
「やっぱり、皆が着て似合う衣装にしたい、って思うんだ。」
「だから、あまりインパクトは…」
「でも、それじゃA-RISEには…!」
にこっちは、ずっと彼女達を追ってる
「「…」」
その後、場の空気は動かず
ウチらは、お店を後にする
「…どうしたらいいんだろう?」
花陽ちゃんに、えりちが声をかける
「それはまた明日考えましょう?」
「とりあえず、衣装作りだけでも始めていかなくちゃね…」
「一応、考えてはみたんだけど…」
「やっぱり、皆が着て似合う衣装にしたい、って思うんだ。」
「だから、あまりインパクトは…」
「でも、それじゃA-RISEには…!」
にこっちは、ずっと彼女達を追ってる
「「…」」
その後、場の空気は動かず
ウチらは、お店を後にする
「…どうしたらいいんだろう?」
花陽ちゃんに、えりちが声をかける
「それはまた明日考えましょう?」
「とりあえず、衣装作りだけでも始めていかなくちゃね…」
343: 2015/03/27(金) 21:07:08.46 ID:QhR7oO5h.net
「…」
海未ちゃんと穂乃果ちゃんが
ちょっと離れた所にいる
「…ハロウィンって。」
「昼と夜とじゃ、印象が全然違うんだね…!」
「綺麗だなあ…」
えりちが、二人を連れてくる
「…ねえ、希ちゃん。」
「どうしたん?穂乃果ちゃん。」
帰り際、穂乃果ちゃんに話しかけられる
「昼間に言ってた、思う所…って?」
「もし、何か考えがあるなら、言ってほしいな、って。」
「穂乃果ちゃん…」
海未ちゃんと穂乃果ちゃんが
ちょっと離れた所にいる
「…ハロウィンって。」
「昼と夜とじゃ、印象が全然違うんだね…!」
「綺麗だなあ…」
えりちが、二人を連れてくる
「…ねえ、希ちゃん。」
「どうしたん?穂乃果ちゃん。」
帰り際、穂乃果ちゃんに話しかけられる
「昼間に言ってた、思う所…って?」
「もし、何か考えがあるなら、言ってほしいな、って。」
「穂乃果ちゃん…」
344: 2015/03/27(金) 21:07:45.26 ID:QhR7oO5h.net
穂乃果ちゃんたちと別れて
花陽ちゃん、にこっちは
ことりちゃんの家で衣装を作ってる
穂乃果ちゃんと、つい話し込んじゃって
遅くなったけど…
なにか差し入れでも、買って行ってあげよかな?
----
ことりちゃんの家について
ドアノブに、手をかける
「…衣装係って言われて、損な役回りに慣れちゃってるんじゃない?」
「…!」
にこっち…
手に、力が入る
花陽ちゃん、にこっちは
ことりちゃんの家で衣装を作ってる
穂乃果ちゃんと、つい話し込んじゃって
遅くなったけど…
なにか差し入れでも、買って行ってあげよかな?
----
ことりちゃんの家について
ドアノブに、手をかける
「…衣装係って言われて、損な役回りに慣れちゃってるんじゃない?」
「…!」
にこっち…
手に、力が入る
345: 2015/03/27(金) 21:08:14.78 ID:QhR7oO5h.net
「…私には、私の役目がある。」
「…」
「今までだってそうだよ?」
「私はみんなが決めた事…」
「やりたい事に、ずっとついて行きたい。」
「道に迷いそうになることもあるけれど。」
「それが無駄になるとは私は思わない。」
「…この衣装は、にこちゃんのだよ?」
「…!」
「みんなが集まって、それぞれの役割を精一杯やりきれば…」
「素敵な未来が待っているんじゃないかな?」
ウチの役割…か
壁に、もたれる
「もし、言えるなら…」
「…」
「今までだってそうだよ?」
「私はみんなが決めた事…」
「やりたい事に、ずっとついて行きたい。」
「道に迷いそうになることもあるけれど。」
「それが無駄になるとは私は思わない。」
「…この衣装は、にこちゃんのだよ?」
「…!」
「みんなが集まって、それぞれの役割を精一杯やりきれば…」
「素敵な未来が待っているんじゃないかな?」
ウチの役割…か
壁に、もたれる
「もし、言えるなら…」
346: 2015/03/27(金) 21:08:39.47 ID:QhR7oO5h.net
「…」
ふるふる、と頭を横に振る
それは、ウチのする事じゃない
皆を支える事
それが、ウチの役割
μ'sでの…立ち位置
「…ふふっ。」
ガチャッ
「お疲れさま~。」
「差し入れ、持って来たよ♪」
「希ちゃん…!」
「わあ…ありがとう、希ちゃん♪」
「…ほら、にこっちも。」
「…ありがと。」
これで、いいんよ
ふるふる、と頭を横に振る
それは、ウチのする事じゃない
皆を支える事
それが、ウチの役割
μ'sでの…立ち位置
「…ふふっ。」
ガチャッ
「お疲れさま~。」
「差し入れ、持って来たよ♪」
「希ちゃん…!」
「わあ…ありがとう、希ちゃん♪」
「…ほら、にこっちも。」
「…ありがと。」
これで、いいんよ
347: 2015/03/27(金) 21:09:04.49 ID:QhR7oO5h.net
----
「…衣装、どうかな?」
「バッチリだよ、ことりちゃん!」
今日はステージの衣装合わせ
ついでに、ステージの立ち位置や
動き方なんかもおさらいする
今回はストリートでやるから
皆がそれぞれ色んなとこに動く
その確認と、練習のため
「…みんな、良く似合ってるわよ。」
えりちがみんなを褒める
「ありがとう、ことり。」
「それから、にこと花陽も。」
「は、花陽は本当に、お手伝いしただけで…///」
「…衣装、どうかな?」
「バッチリだよ、ことりちゃん!」
今日はステージの衣装合わせ
ついでに、ステージの立ち位置や
動き方なんかもおさらいする
今回はストリートでやるから
皆がそれぞれ色んなとこに動く
その確認と、練習のため
「…みんな、良く似合ってるわよ。」
えりちがみんなを褒める
「ありがとう、ことり。」
「それから、にこと花陽も。」
「は、花陽は本当に、お手伝いしただけで…///」
348: 2015/03/27(金) 21:09:45.40 ID:QhR7oO5h.net
「それでも、間に合ったのは二人が手伝ってくれたからよ。」
「ありがとう。」
「は、はい…///」
「それで、今回の配置なんだけど…」
「あ、絵里ちゃん。」
「出来たらお願いがあるんだけど、いいかな…?」
「何?ことり。」
「今回の衣装ね、ハロウィンの中でも、3つのイメージがあるんだ♪」
「穂乃果ちゃん、海未ちゃん、絵里ちゃんはクール。」
「花陽ちゃん、凛ちゃん、私はキュート。」
「にこちゃん、希ちゃん、真姫ちゃんはパステルをイメージしたの。」
「だから、それぞれの衣装が映えるように。」
「それぞれ3人の3グループで動いたらどうかな…って。」
「…なるほど。」
「言われてみれば、そうね。」
「ありがとう。」
「は、はい…///」
「それで、今回の配置なんだけど…」
「あ、絵里ちゃん。」
「出来たらお願いがあるんだけど、いいかな…?」
「何?ことり。」
「今回の衣装ね、ハロウィンの中でも、3つのイメージがあるんだ♪」
「穂乃果ちゃん、海未ちゃん、絵里ちゃんはクール。」
「花陽ちゃん、凛ちゃん、私はキュート。」
「にこちゃん、希ちゃん、真姫ちゃんはパステルをイメージしたの。」
「だから、それぞれの衣装が映えるように。」
「それぞれ3人の3グループで動いたらどうかな…って。」
「…なるほど。」
「言われてみれば、そうね。」
349: 2015/03/27(金) 21:10:19.25 ID:QhR7oO5h.net
「作ってから、それに気付いてね?」
「希ちゃん達と話し合ったら、その方がインパクトがあるんじゃないか、って。」
「…そうね。」
「見た目でインパクトを与えるなら、その方がいいかも。」
「それじゃ、ことりの考えで組んでみましょう?」
----
「…とりあえず、組み分けは。」
「花陽、にこ、私。」
「真姫、海未、ことり。」
「穂乃果、希、凛…で、決まりね。」
「とりあえず、穂乃果のグループをセンターにして…」
「ステップは基本的に一緒だから、ラストだけ変えれば大丈夫ね。」
「希ちゃん達と話し合ったら、その方がインパクトがあるんじゃないか、って。」
「…そうね。」
「見た目でインパクトを与えるなら、その方がいいかも。」
「それじゃ、ことりの考えで組んでみましょう?」
----
「…とりあえず、組み分けは。」
「花陽、にこ、私。」
「真姫、海未、ことり。」
「穂乃果、希、凛…で、決まりね。」
「とりあえず、穂乃果のグループをセンターにして…」
「ステップは基本的に一緒だから、ラストだけ変えれば大丈夫ね。」
350: 2015/03/27(金) 21:10:50.28 ID:QhR7oO5h.net
「穂乃果ね、思うんだけど…」
「それなら、希ちゃんをセンターにしない?」
「…穂乃果ちゃん?」
「動くから、あんまり関係ないかもだけど…」
「せっかく、こんな可愛い衣装なんだし、もったいないよ!」
「ハロウィンなんだから、似合ってると思うし!」
「…希はどう?」
「え、でも…」
「それなら、にこっちや真姫ちゃんでもいいんと違う?」
「にこちゃんや真姫ちゃんも、グループの中では一番前が良いと思う!」
「そしたらラストも、一番ハロウィンらしい3人が目につくし!」
「それなら、希ちゃんをセンターにしない?」
「…穂乃果ちゃん?」
「動くから、あんまり関係ないかもだけど…」
「せっかく、こんな可愛い衣装なんだし、もったいないよ!」
「ハロウィンなんだから、似合ってると思うし!」
「…希はどう?」
「え、でも…」
「それなら、にこっちや真姫ちゃんでもいいんと違う?」
「にこちゃんや真姫ちゃんも、グループの中では一番前が良いと思う!」
「そしたらラストも、一番ハロウィンらしい3人が目につくし!」
351: 2015/03/27(金) 21:11:42.28 ID:QhR7oO5h.net
「でも…」
いくら時間が短いとは言え、ウチがセンターとか…
「…言ったでしょ?」
真姫ちゃんに言われる
「ハロウィンが似合うのは、希だ、って。」
「せっかくの機会なんだし、甘えちゃいなさいよ。」
「緊張する性格でもないでしょ?」
「そうだよ、せっかくなんだから!」
穂乃果ちゃんにも、後押しされる
「…変な気使ってんじゃないわよ。」
「どっちにしたって、μ'sは全員がセンターでしょ?」
「ただ、ほんの少し真ん中にいる時間が長いだけよ。」
「にこっち…」
「ウチで…いいん?」
「「もちろんっ!」」
いくら時間が短いとは言え、ウチがセンターとか…
「…言ったでしょ?」
真姫ちゃんに言われる
「ハロウィンが似合うのは、希だ、って。」
「せっかくの機会なんだし、甘えちゃいなさいよ。」
「緊張する性格でもないでしょ?」
「そうだよ、せっかくなんだから!」
穂乃果ちゃんにも、後押しされる
「…変な気使ってんじゃないわよ。」
「どっちにしたって、μ'sは全員がセンターでしょ?」
「ただ、ほんの少し真ん中にいる時間が長いだけよ。」
「にこっち…」
「ウチで…いいん?」
「「もちろんっ!」」
352: 2015/03/27(金) 21:12:04.45 ID:QhR7oO5h.net
----
そして当日
会場に向かうウチら
…正直、センターに関しては
やりたくない、って言ったら嘘になるけど
やっぱり、ウチの柄じゃないというか…
「ねえ、希ちゃん。」
「穂乃果ちゃん?」
「希ちゃんの言ってた事、正解だったね!」
「…え?」
「私も、このままでいいと思うんだ。」
「A-RISEが凄くて…」
「私達もなんとか新しくなろう、って頑張ってきたけど…」
「私達は、きっと今のままが一番いいんだよ…!」
そして当日
会場に向かうウチら
…正直、センターに関しては
やりたくない、って言ったら嘘になるけど
やっぱり、ウチの柄じゃないというか…
「ねえ、希ちゃん。」
「穂乃果ちゃん?」
「希ちゃんの言ってた事、正解だったね!」
「…え?」
「私も、このままでいいと思うんだ。」
「A-RISEが凄くて…」
「私達もなんとか新しくなろう、って頑張ってきたけど…」
「私達は、きっと今のままが一番いいんだよ…!」
353: 2015/03/27(金) 21:12:37.89 ID:QhR7oO5h.net
「希ちゃんが言ってた通り。」
「性格も、考えもバラバラな、個性的な私達だからこそ…」
「今のままが、一番私達らしいんだよ。」
「時間をかけてお互いの事を知って。」
「お互いの事を受け入れあって…」
「ここまで来られたんだから。」
「私は、そんなμ'sが好き!」
「…!」
「だから、今日は頑張ろう?」
「あんな可愛い衣装で、あんなに良い曲を歌うんだもん!」
「きっとみんな、私達の事見てくれるよ!」
「好きになってくれるよ!」
「穂乃果ちゃん…」
「ほら、行こっ?希ちゃん!」
「…うんっ!」
「性格も、考えもバラバラな、個性的な私達だからこそ…」
「今のままが、一番私達らしいんだよ。」
「時間をかけてお互いの事を知って。」
「お互いの事を受け入れあって…」
「ここまで来られたんだから。」
「私は、そんなμ'sが好き!」
「…!」
「だから、今日は頑張ろう?」
「あんな可愛い衣装で、あんなに良い曲を歌うんだもん!」
「きっとみんな、私達の事見てくれるよ!」
「好きになってくれるよ!」
「穂乃果ちゃん…」
「ほら、行こっ?希ちゃん!」
「…うんっ!」
354: 2015/03/27(金) 21:13:44.88 ID:QhR7oO5h.net
こんなに個性的なみんながいて
性格も全然違うのに
何故かなんとなく、うまくいって
問題もあるし
迷う事だってある
…でも、そんなウチらだから
歌える曲があって、届けられる歌詞があって
ことりちゃんの言う、素敵な未来
このみんなで、叶えられたらいいな
そのためにも
ウチがやるべき事は…
「…」
「よ~っし!」
「絶対にラブライブで…」
「優勝するぞーっ!!」
「「おーっ!!」」
性格も全然違うのに
何故かなんとなく、うまくいって
問題もあるし
迷う事だってある
…でも、そんなウチらだから
歌える曲があって、届けられる歌詞があって
ことりちゃんの言う、素敵な未来
このみんなで、叶えられたらいいな
そのためにも
ウチがやるべき事は…
「…」
「よ~っし!」
「絶対にラブライブで…」
「優勝するぞーっ!!」
「「おーっ!!」」
362: 2015/03/28(土) 21:58:44.54 ID:1fFwQ8gA.net
-----
「…え、一体何があったん?」
今日も練習頑張ろう!
って、屋上の扉を開けたら
花陽ちゃんはうなだれてるし
穂乃果ちゃんは頭を抱えてる
「海未、どういう事…?」
「実は…」
どうやら二人とも
最近、体重が増えて来たらしく
穂乃果ちゃんに至っては
ファーストライブの衣装が入らないほどに
花陽ちゃんは…
食欲の秋、やね
「う…うう…」
「新米が…」
花陽ちゃんに関しては
体重よりご飯が心配みたい
「…え、一体何があったん?」
今日も練習頑張ろう!
って、屋上の扉を開けたら
花陽ちゃんはうなだれてるし
穂乃果ちゃんは頭を抱えてる
「海未、どういう事…?」
「実は…」
どうやら二人とも
最近、体重が増えて来たらしく
穂乃果ちゃんに至っては
ファーストライブの衣装が入らないほどに
花陽ちゃんは…
食欲の秋、やね
「う…うう…」
「新米が…」
花陽ちゃんに関しては
体重よりご飯が心配みたい
363: 2015/03/28(土) 21:59:11.73 ID:1fFwQ8gA.net
「…まさか、こんな事になっていたなんて。」
「まあ二人とも育ち盛りやから。」
「そのせいもあるんやろうけど…」
「でもほっとけないレベルなんでしょう?」
にこっちの言う通り
問題はそこなんよなあ…
肩を落とす二人に
海未ちゃんが残酷な事を告げる
「…これが、今日からのメニューです。」
突きつけられたノートには
『ダイエット ギリギリまで絞るプラン』
…きっと、2人にとっては地獄やね
「まあ二人とも育ち盛りやから。」
「そのせいもあるんやろうけど…」
「でもほっとけないレベルなんでしょう?」
にこっちの言う通り
問題はそこなんよなあ…
肩を落とす二人に
海未ちゃんが残酷な事を告げる
「…これが、今日からのメニューです。」
突きつけられたノートには
『ダイエット ギリギリまで絞るプラン』
…きっと、2人にとっては地獄やね
364: 2015/03/28(土) 21:59:46.41 ID:1fFwQ8gA.net
「ええーっ!?」
「夕飯これだけ!?」
「お、お米が…」
「夜の食事を多くとると、体重増加に繋がります。」
「その分、朝ご飯はしっかり食べられるので。」
「ご心配なく♪」
海未ちゃんは、2人のお世話が出来て少し嬉しそう?
「…頑張るしか無いよ、穂乃果ちゃん。」
「そうだね…」
「でも、よかったよ!」
「…へ?」
穂乃果ちゃんが、花陽ちゃんの手をとる
「夕飯これだけ!?」
「お、お米が…」
「夜の食事を多くとると、体重増加に繋がります。」
「その分、朝ご飯はしっかり食べられるので。」
「ご心配なく♪」
海未ちゃんは、2人のお世話が出来て少し嬉しそう?
「…頑張るしか無いよ、穂乃果ちゃん。」
「そうだね…」
「でも、よかったよ!」
「…へ?」
穂乃果ちゃんが、花陽ちゃんの手をとる
365: 2015/03/28(土) 22:00:12.82 ID:1fFwQ8gA.net
「私と同じ境遇の…」
「仲間がもう一人いてくれて…!」
「…ナカマ?」
「目、逸らした…?」
まあ、ダイエット仲間って言われて
嬉しくはない…よなあ?
「あの…今、休憩中ですよね?」
屋上の扉が開いて
3人の生徒が、入ってくる
「良かったら、サインいただきたいんですけど…」
どうやら、前のハロウィンイベントを見て
ウチらに、興味を持ってくれたみたい
知名度があがるのは、素直に嬉しい
…んやけど
「仲間がもう一人いてくれて…!」
「…ナカマ?」
「目、逸らした…?」
まあ、ダイエット仲間って言われて
嬉しくはない…よなあ?
「あの…今、休憩中ですよね?」
屋上の扉が開いて
3人の生徒が、入ってくる
「良かったら、サインいただきたいんですけど…」
どうやら、前のハロウィンイベントを見て
ウチらに、興味を持ってくれたみたい
知名度があがるのは、素直に嬉しい
…んやけど
366: 2015/03/28(土) 22:00:42.48 ID:1fFwQ8gA.net
「ありがとうございます!」
「実は私…」
「園田先輩みたいなスタイルに憧れてたんです…!」
「そ、そんなスタイルだなんて…///」
「私、ことり先輩のすらっとした所が綺麗だなあ…って!」
「全然、すらっとしてないよ…?」
やっぱりそのルックスもあってか
2人はよく憧れられるみたい
でも…
「私は穂乃果先輩の…!」
「…」
「ゲンキな所が大好きですっ。」
「あ、ありがとう…」
これで、少しは自覚してくれるといいんやけど…ね?
「実は私…」
「園田先輩みたいなスタイルに憧れてたんです…!」
「そ、そんなスタイルだなんて…///」
「私、ことり先輩のすらっとした所が綺麗だなあ…って!」
「全然、すらっとしてないよ…?」
やっぱりそのルックスもあってか
2人はよく憧れられるみたい
でも…
「私は穂乃果先輩の…!」
「…」
「ゲンキな所が大好きですっ。」
「あ、ありがとう…」
これで、少しは自覚してくれるといいんやけど…ね?
367: 2015/03/28(土) 22:15:43.89 ID:1fFwQ8gA.net
この日から
海未ちゃん作成のダイエットメニューが開始された
練習の合間をぬって
穂乃果ちゃん達は、走りに行く
神田明神で練習という事で
2人は今、男坂をダッシュしてる
「「すごーい!!」」
「ものすごい再生数ね…!」
ウチらは休憩という事で
ハロウィンイベントの映像を見てたんやけど…
何やら、いつの間にか注目度があがってるみたい
「A-RISEに強力なライバル出現…」
「最終予選は見逃せない、って…」
ふふっ
よかった♪
海未ちゃん作成のダイエットメニューが開始された
練習の合間をぬって
穂乃果ちゃん達は、走りに行く
神田明神で練習という事で
2人は今、男坂をダッシュしてる
「「すごーい!!」」
「ものすごい再生数ね…!」
ウチらは休憩という事で
ハロウィンイベントの映像を見てたんやけど…
何やら、いつの間にか注目度があがってるみたい
「A-RISEに強力なライバル出現…」
「最終予選は見逃せない、って…」
ふふっ
よかった♪
368: 2015/03/28(土) 22:17:01.17 ID:1fFwQ8gA.net
「どうやら、今まで通りの自分たちのスタイルで行って。」
「正解やったみたいやね…!」
素直に、嬉しいと思う
「よーし!」
「最終予選も突破してやるにゃー!!」
「…それまでに。」
「2人にはしっかりしてもらわないとね…!」
えりちの言う通り
今出来る事はまず
穂乃果ちゃん達のダイエットを成功させる事
男坂を、2人が重い足取りで上がってくる
「「はあ…はあ…」」
「正解やったみたいやね…!」
素直に、嬉しいと思う
「よーし!」
「最終予選も突破してやるにゃー!!」
「…それまでに。」
「2人にはしっかりしてもらわないとね…!」
えりちの言う通り
今出来る事はまず
穂乃果ちゃん達のダイエットを成功させる事
男坂を、2人が重い足取りで上がってくる
「「はあ…はあ…」」
369: 2015/03/28(土) 22:17:34.88 ID:1fFwQ8gA.net
「な、何これ…?」
「この階段…」
「こんな…キツかったっけ…?」
2人は肩で息してる
…もうちょっと、早く気付けたら
もう少しだけ楽やったかな?
「…アンタ達は今。」
「体に重りつけて走ってるようなもんなのよ?」
「当然でしょ?」
「はい。」
「それじゃあこのままランニング5キロ。」
「スタート…!」
「「ええっ!?」」
「この階段…」
「こんな…キツかったっけ…?」
2人は肩で息してる
…もうちょっと、早く気付けたら
もう少しだけ楽やったかな?
「…アンタ達は今。」
「体に重りつけて走ってるようなもんなのよ?」
「当然でしょ?」
「はい。」
「それじゃあこのままランニング5キロ。」
「スタート…!」
「「ええっ!?」」
370: 2015/03/28(土) 22:18:01.56 ID:1fFwQ8gA.net
「早く行く!」
「「うう…」」
「何してるんです!」
「さあ、早く!」
「…もう!」
「海未ちゃんの鬼ー!!」
ぶつぶつ言いながらも
しっかり、言う事は聞くんやね
…でも、どこかで反動が出ないと良いけど
「さあ、私達も休憩は終わりです。」
「練習再開しましょう!」
「「はーい!」」
「「うう…」」
「何してるんです!」
「さあ、早く!」
「…もう!」
「海未ちゃんの鬼ー!!」
ぶつぶつ言いながらも
しっかり、言う事は聞くんやね
…でも、どこかで反動が出ないと良いけど
「さあ、私達も休憩は終わりです。」
「練習再開しましょう!」
「「はーい!」」
371: 2015/03/28(土) 22:18:31.85 ID:1fFwQ8gA.net
----
「行ってきまーす!!」
「行くよっ!花陽ちゃん!」
「はいっ!」
あれから1週間
なぜか2人のモチベーションも続いて
ランニングも元気に走るようになった
「頑張ってるにゃー!」
「順調そうね…ダイエットも。」
皆の顔が、明るくなる
「…そうでしょうか。」
「え?」
「この1週間。」
「このランニングだけは妙に積極的な気がするのですが。」
「行ってきまーす!!」
「行くよっ!花陽ちゃん!」
「はいっ!」
あれから1週間
なぜか2人のモチベーションも続いて
ランニングも元気に走るようになった
「頑張ってるにゃー!」
「順調そうね…ダイエットも。」
皆の顔が、明るくなる
「…そうでしょうか。」
「え?」
「この1週間。」
「このランニングだけは妙に積極的な気がするのですが。」
372: 2015/03/28(土) 22:19:10.04 ID:1fFwQ8gA.net
「気のせいじゃないかなあ…?」
「…ちょっと見てきます。」
そう言うと、海未ちゃんは走り出した
「…どう思う?」
「ウチは…海未ちゃんに一票、かな?」
信じてない訳じゃないけど…
あのモチベーションには、何かある気がする
「でも、頑張ってるのに…」
ことりちゃんが心配そうな顔をする
「…ま、待ってみましょうよ。」
「海未の言ってる事が、合ってるとは限らないんだし。」
「そうよ!」
「私達は先に練習しときましょ?」
真姫ちゃんとにこっちに言われて
ウチらも準備をする
「大丈夫かしら…?」
「…ちょっと見てきます。」
そう言うと、海未ちゃんは走り出した
「…どう思う?」
「ウチは…海未ちゃんに一票、かな?」
信じてない訳じゃないけど…
あのモチベーションには、何かある気がする
「でも、頑張ってるのに…」
ことりちゃんが心配そうな顔をする
「…ま、待ってみましょうよ。」
「海未の言ってる事が、合ってるとは限らないんだし。」
「そうよ!」
「私達は先に練習しときましょ?」
真姫ちゃんとにこっちに言われて
ウチらも準備をする
「大丈夫かしら…?」
373: 2015/03/28(土) 22:19:53.12 ID:1fFwQ8gA.net
えりちの期待は
笑顔の海未ちゃんにかき消される事になった
「…皆様、ごきげんよう。」
「海未…ちゃん?」
「遅くなって申し訳ありません。」
「なにぶん、美味しいご飯を食べていたので…♪」
「「え…?」」
「「ええーっ!?!?」」
「申し訳ございませんでした…」
「…でした。」
「まさか、ランニング途中に定食屋に寄るなんて。」
「これは流石に、予想出来んかったなあ…」
あはは…と笑うけど
みんな、顔がひきつってる
海未ちゃんの笑顔が、元に戻らない
笑顔の海未ちゃんにかき消される事になった
「…皆様、ごきげんよう。」
「海未…ちゃん?」
「遅くなって申し訳ありません。」
「なにぶん、美味しいご飯を食べていたので…♪」
「「え…?」」
「「ええーっ!?!?」」
「申し訳ございませんでした…」
「…でした。」
「まさか、ランニング途中に定食屋に寄るなんて。」
「これは流石に、予想出来んかったなあ…」
あはは…と笑うけど
みんな、顔がひきつってる
海未ちゃんの笑顔が、元に戻らない
374: 2015/03/28(土) 22:20:25.28 ID:1fFwQ8gA.net
「…さて、それでは。」
「美味しいご飯を食べて。」
「体力をつけた事ですし…」
「軽く20キロほど、走りましょうか♪」
「にじゅっ…!?」
「どうされましたか?穂乃果。」
「い、いやあ…」
「流石に、20キロは…」
「…」
「や、やりますやります!」
「ねっ、花陽ちゃん!」
「ええっ!?穂乃果ちゃん…」
「とにかく、フリでもしないと海未ちゃんの怒りが…」
「…何をこそこそ話してるんですか?」
「「い、いえ!別に何も!」」
「…それでは。」
「逝ってらっしゃい♪」
前途多難…そうやね
「美味しいご飯を食べて。」
「体力をつけた事ですし…」
「軽く20キロほど、走りましょうか♪」
「にじゅっ…!?」
「どうされましたか?穂乃果。」
「い、いやあ…」
「流石に、20キロは…」
「…」
「や、やりますやります!」
「ねっ、花陽ちゃん!」
「ええっ!?穂乃果ちゃん…」
「とにかく、フリでもしないと海未ちゃんの怒りが…」
「…何をこそこそ話してるんですか?」
「「い、いえ!別に何も!」」
「…それでは。」
「逝ってらっしゃい♪」
前途多難…そうやね
375: 2015/03/28(土) 22:29:46.81 ID:1fFwQ8gA.net
----
そんな事もあったりしたけど
なんとか2人はダイエットを続けて…
「それでは。」
「これまでのダイエットの状況を報告します。」
「「…はい。」」
「まずは花陽。」
「運動の成果もあって、なんとか元の体重までもどりました。」
「…本当!?」
「しかし、穂乃果!」
「はいっ!?」
「貴女は変化なしです。」
「えーっ!?」
「そんなあ…」
「…それはこっちの台詞です。」
そんな事もあったりしたけど
なんとか2人はダイエットを続けて…
「それでは。」
「これまでのダイエットの状況を報告します。」
「「…はい。」」
「まずは花陽。」
「運動の成果もあって、なんとか元の体重までもどりました。」
「…本当!?」
「しかし、穂乃果!」
「はいっ!?」
「貴女は変化なしです。」
「えーっ!?」
「そんなあ…」
「…それはこっちの台詞です。」
376: 2015/03/28(土) 22:30:15.18 ID:1fFwQ8gA.net
「本当にメニュー通りトレーニングしてるんですか?」
「してるよ!」
「ランニングだって、腕立てだって…!」
「昨日ことりからお菓子をもらっていた。」
「という目撃情報もありますが。」
「あ、あれは…一口だけ。」
「雪穂の話によると…」
「昨日自宅でお団子も食べていたとか。」
「あれは…お父さんが新作を作ったから味見してて…」
「ではその後のケーキは?」
「あれは、お母さんがもらって来て…」
「ほら、食べないと腐っちゃうから…!」
「…問題外ね。」
にこっちの言う通り
逃げ場は無いよ?穂乃果ちゃん
「してるよ!」
「ランニングだって、腕立てだって…!」
「昨日ことりからお菓子をもらっていた。」
「という目撃情報もありますが。」
「あ、あれは…一口だけ。」
「雪穂の話によると…」
「昨日自宅でお団子も食べていたとか。」
「あれは…お父さんが新作を作ったから味見してて…」
「ではその後のケーキは?」
「あれは、お母さんがもらって来て…」
「ほら、食べないと腐っちゃうから…!」
「…問題外ね。」
にこっちの言う通り
逃げ場は無いよ?穂乃果ちゃん
377: 2015/03/28(土) 22:30:41.59 ID:1fFwQ8gA.net
「何考えているんです!」
「貴女はμ'sのリーダーなのですよ!?」
海未ちゃんの気持ちも分かる
あんなに一生懸命
穂乃果ちゃん達の事考えてメニュー作ってたもんね
穂乃果ちゃんも、それは分かってると思うけど…
「…穂乃果ちゃん、可哀想。」
「海未は穂乃果の事になると…」
「特別厳しくなるからね。」
「穂乃果ちゃんの事、嫌いなのかなあ…?」
「ううん。」
「大好きだよ?」
ことりちゃんが、真姫ちゃん達に告げる
何となく…
前のえりちとにこっちの関係やんな♪
「貴女はμ'sのリーダーなのですよ!?」
海未ちゃんの気持ちも分かる
あんなに一生懸命
穂乃果ちゃん達の事考えてメニュー作ってたもんね
穂乃果ちゃんも、それは分かってると思うけど…
「…穂乃果ちゃん、可哀想。」
「海未は穂乃果の事になると…」
「特別厳しくなるからね。」
「穂乃果ちゃんの事、嫌いなのかなあ…?」
「ううん。」
「大好きだよ?」
ことりちゃんが、真姫ちゃん達に告げる
何となく…
前のえりちとにこっちの関係やんな♪
378: 2015/03/28(土) 22:32:00.14 ID:1fFwQ8gA.net
「あのー…」
海未ちゃんが穂乃果ちゃんをしかってると
穂乃果ちゃんの友達が顔をだした
「どうしたの?」
「それが…」
「?」
「…どうしたのかしら?」
「海未たちも行った、って事は。」
「生徒会がらみの事じゃないの?」
「えりち…」
なんか、良くない事が起こってる気がする
「私達も行きましょう、希。」
「うん。」
海未ちゃんが穂乃果ちゃんをしかってると
穂乃果ちゃんの友達が顔をだした
「どうしたの?」
「それが…」
「?」
「…どうしたのかしら?」
「海未たちも行った、って事は。」
「生徒会がらみの事じゃないの?」
「えりち…」
なんか、良くない事が起こってる気がする
「私達も行きましょう、希。」
「うん。」
379: 2015/03/28(土) 22:32:29.75 ID:1fFwQ8gA.net
-----
「穂乃果ちゃん達、どこ行ったんやろ?」
「とりあえず、ここで待ってましょう?」
「帰ってくるだろうし…」
ガラッ
「…!」
「絵里ちゃん…希ちゃん…」
「一体、どうしたの?」
「それが…」
どうやら、手違いで
美術部の本年度予算案を承認してしまったらしい
予算会議はまだだから
事前に承認するなんてありえない事やけど…
でも、今更言っても仕方が無い
どうにかしないと…
「…面倒な事になったね。」
「穂乃果ちゃん達、どこ行ったんやろ?」
「とりあえず、ここで待ってましょう?」
「帰ってくるだろうし…」
ガラッ
「…!」
「絵里ちゃん…希ちゃん…」
「一体、どうしたの?」
「それが…」
どうやら、手違いで
美術部の本年度予算案を承認してしまったらしい
予算会議はまだだから
事前に承認するなんてありえない事やけど…
でも、今更言っても仕方が無い
どうにかしないと…
「…面倒な事になったね。」
380: 2015/03/28(土) 22:33:39.44 ID:1fFwQ8gA.net
「…すみません。」
「注意していたつもりだったんですが…」
「海未ちゃんが悪いんじゃないよ…!」
「私が…」
「ううん。」
「私が悪いんだよ…」
「仕事溜めて、海未ちゃん達に任せっぱなしだったし…」
みんな、落ち込んでる
でも、まずはこの状況を変えないと
「その話は後や。」
「今は予算の事、どうにかしないと。」
「…3年生に、美術部OGの知り合いがいるから。」
「私からちょっと話してみるわ。」
「…そうやね。」
それが、今出来る事かな
「注意していたつもりだったんですが…」
「海未ちゃんが悪いんじゃないよ…!」
「私が…」
「ううん。」
「私が悪いんだよ…」
「仕事溜めて、海未ちゃん達に任せっぱなしだったし…」
みんな、落ち込んでる
でも、まずはこの状況を変えないと
「その話は後や。」
「今は予算の事、どうにかしないと。」
「…3年生に、美術部OGの知り合いがいるから。」
「私からちょっと話してみるわ。」
「…そうやね。」
それが、今出来る事かな
381: 2015/03/28(土) 22:35:28.51 ID:1fFwQ8gA.net
「元生徒会長の言う事やったら。」
「強力してくれるかもしれないしね。」
「…すみません。」
えりちと2人で、すぐに動く
時間がかかればかかるほど、こじれて行くから
でも、生徒会室を出ようとした時…
「でも…」
「…?」
「私達でなんとかしなきゃ、駄目なんじゃないかな?」
「…穂乃果ちゃん。」
「自分たちのミスだもん!」
「私達でなんとかするよ!」
「今の生徒会は、私達がやってるんだから…!」
「強力してくれるかもしれないしね。」
「…すみません。」
えりちと2人で、すぐに動く
時間がかかればかかるほど、こじれて行くから
でも、生徒会室を出ようとした時…
「でも…」
「…?」
「私達でなんとかしなきゃ、駄目なんじゃないかな?」
「…穂乃果ちゃん。」
「自分たちのミスだもん!」
「私達でなんとかするよ!」
「今の生徒会は、私達がやってるんだから…!」
382: 2015/03/28(土) 22:36:31.89 ID:1fFwQ8gA.net
穂乃果ちゃん…
「でも…!」
えりちを、止める
「希…?」
「…ま、ここは任せてみようや。」
「…」
「それじゃ、3人とも頑張って。」
「…でも、何かあったらすぐに言うんよ?」
「えりちもウチも。」
「支えたい気持ちは一緒やから。」
「…希ちゃん。」
穂乃果ちゃんに、ウインクする
「…さ、えりち行こう?」
「一般の生徒は、下校時刻や。」
「でも…!」
えりちを、止める
「希…?」
「…ま、ここは任せてみようや。」
「…」
「それじゃ、3人とも頑張って。」
「…でも、何かあったらすぐに言うんよ?」
「えりちもウチも。」
「支えたい気持ちは一緒やから。」
「…希ちゃん。」
穂乃果ちゃんに、ウインクする
「…さ、えりち行こう?」
「一般の生徒は、下校時刻や。」
383: 2015/03/28(土) 22:36:57.79 ID:1fFwQ8gA.net
校門の前で、えりちが振り返る
「…」
「気になる?」
「…!」
「あ、いや…まあ。」
「…帰り、パフェでも食べてこうか。」
「…へ?」
「…ウチらが卒業したら。」
「3人でやって行かなきゃいけないんやから。」
「行こっ。」
「…うん。」
-----
「…大丈夫かしら。」
「えりちは心配性やなあ。」
「だって…」
「…」
「気になる?」
「…!」
「あ、いや…まあ。」
「…帰り、パフェでも食べてこうか。」
「…へ?」
「…ウチらが卒業したら。」
「3人でやって行かなきゃいけないんやから。」
「行こっ。」
「…うん。」
-----
「…大丈夫かしら。」
「えりちは心配性やなあ。」
「だって…」
384: 2015/03/28(土) 22:37:30.47 ID:1fFwQ8gA.net
「凛ちゃんの時にも言ったけど。」
「…信じる事って、大事なんよ。」
「確かに、まだまだあの3人はひよこで。」
「えりちには、遠く及ばんかもしれない。」
「…でも、なんとかしたいって気持ちは、えりちと一緒。」
「ウチは、あの子達を信じてるよ。」
「きっと…上手く行く、って。」
「希…」
「もし、穂乃果ちゃん達が。」
「どうしようも無くなって、助けを求めて来たら。」
「そのときは、ウチらの出番や。」
「…でも。」
「頑張って頑張って、上手くいった時。」
「『お疲れさま』って言う人に、ウチはなりたいんよ。」
「…そうね。」
「…信じる事って、大事なんよ。」
「確かに、まだまだあの3人はひよこで。」
「えりちには、遠く及ばんかもしれない。」
「…でも、なんとかしたいって気持ちは、えりちと一緒。」
「ウチは、あの子達を信じてるよ。」
「きっと…上手く行く、って。」
「希…」
「もし、穂乃果ちゃん達が。」
「どうしようも無くなって、助けを求めて来たら。」
「そのときは、ウチらの出番や。」
「…でも。」
「頑張って頑張って、上手くいった時。」
「『お疲れさま』って言う人に、ウチはなりたいんよ。」
「…そうね。」
385: 2015/03/28(土) 22:38:14.24 ID:1fFwQ8gA.net
「だから、今は待とう?」
「あの子達を信じて。」
「…ええ。」
「それに、えりちの気持ちは分かってるよ。」
「え?」
「…」
「…希?」
「ほら、パフェ食べよ?」
「晩ご飯、入らなくなるで?」
「…これだけ食べて、晩も食べるの?」
「もちろん♪」
「デザートは別腹やん?」
「あの子達を信じて。」
「…ええ。」
「それに、えりちの気持ちは分かってるよ。」
「え?」
「…」
「…希?」
「ほら、パフェ食べよ?」
「晩ご飯、入らなくなるで?」
「…これだけ食べて、晩も食べるの?」
「もちろん♪」
「デザートは別腹やん?」
386: 2015/03/28(土) 22:43:33.40 ID:1fFwQ8gA.net
-----
予算会議当日
ウチらは、生徒会室の外にいた
…やっぱり、気になるのは当然の事やし
「…」
何となく、ウチらの空気も固くなる
『…各部の代表も揃ったようなので。』
『これより、予算会議を始めたいと思います!』
「…!」
「始まった…」
『まず始めに、私から…』
『はい!』
『その前にまず、美術部の件について説明してもらえますか?』
「穂乃果ちゃん…どうするつもりなんやろ?」
「なにか、上手い方法が…?」
予算会議当日
ウチらは、生徒会室の外にいた
…やっぱり、気になるのは当然の事やし
「…」
何となく、ウチらの空気も固くなる
『…各部の代表も揃ったようなので。』
『これより、予算会議を始めたいと思います!』
「…!」
「始まった…」
『まず始めに、私から…』
『はい!』
『その前にまず、美術部の件について説明してもらえますか?』
「穂乃果ちゃん…どうするつもりなんやろ?」
「なにか、上手い方法が…?」
387: 2015/03/28(土) 22:44:10.55 ID:1fFwQ8gA.net
『無い袖は振れません!!』
「「なっ!?」」
2人同時に声が出た
「…お前ら、何してるんだ?」
「…!」
「大方、後輩がちゃんとやってるか心配で…ってとこか?」
「…はい。」
「…大丈夫だよ。」
「え?」
「毎日毎日、家に帰らず遅くまで残って。」
「3人でずっと仕事してたんだ。」
「心配する事なんか、何も無いよ。」
「お前らも、あいつらを少しは信用してやれ。」
「それじゃあな?」
「「なっ!?」」
2人同時に声が出た
「…お前ら、何してるんだ?」
「…!」
「大方、後輩がちゃんとやってるか心配で…ってとこか?」
「…はい。」
「…大丈夫だよ。」
「え?」
「毎日毎日、家に帰らず遅くまで残って。」
「3人でずっと仕事してたんだ。」
「心配する事なんか、何も無いよ。」
「お前らも、あいつらを少しは信用してやれ。」
「それじゃあな?」
388: 2015/03/28(土) 22:44:42.24 ID:1fFwQ8gA.net
「「…」」
「「ぷっ…」」
「あはは、結局心配してたんやなあ…」
「信じよう、って言ったのは希なのに。」
「まあ、やっぱり先輩としての想いはあるやん?」
「…そういう事にしておくわ。」
『…勝手ながら…予算案を作成…』
「…もう、大丈夫そうね。」
「そうやね。」
「さ、行きましょう?」
「皆も待ってるわ。」
「どうなったかは、また練習終わってから聞きましょう?」
「はーい!」
「「ぷっ…」」
「あはは、結局心配してたんやなあ…」
「信じよう、って言ったのは希なのに。」
「まあ、やっぱり先輩としての想いはあるやん?」
「…そういう事にしておくわ。」
『…勝手ながら…予算案を作成…』
「…もう、大丈夫そうね。」
「そうやね。」
「さ、行きましょう?」
「皆も待ってるわ。」
「どうなったかは、また練習終わってから聞きましょう?」
「はーい!」
389: 2015/03/28(土) 22:45:08.44 ID:1fFwQ8gA.net
-----
「それで予算通しちゃったのぉ!?」
花陽ちゃんの叫び声
…まさか、自分たちで全部調べ上げて
各部の希望額の8割をねじ込むなんて
時間、かかったはずなのに…
美術部の件も、一応解決したみたい
「ほんっと危なかったー…!」
「でも上手く言ってよかったね♪」
喜ぶのもつかの間
「その前にダイエットです!」
海未ちゃんはぶれないなあ…
「それがさあ…」
「さっき計ったら、戻ってたの!」
「「えっ?」」
「それで予算通しちゃったのぉ!?」
花陽ちゃんの叫び声
…まさか、自分たちで全部調べ上げて
各部の希望額の8割をねじ込むなんて
時間、かかったはずなのに…
美術部の件も、一応解決したみたい
「ほんっと危なかったー…!」
「でも上手く言ってよかったね♪」
喜ぶのもつかの間
「その前にダイエットです!」
海未ちゃんはぶれないなあ…
「それがさあ…」
「さっき計ったら、戻ってたの!」
「「えっ?」」
390: 2015/03/28(土) 22:45:38.68 ID:1fFwQ8gA.net
「3人で一生懸命頑張ってたら。」
「食べるの忘れちゃって…」
「分かりやすいにゃー。」
「…とりあえず、3人とも。」
「お疲れさま。」
「希ちゃん…」
「…信じてたよ。」
「ウチも…えりちも。」
「ありがとうっ!!」
そう言うと、ポケットからパンを出す
「穂乃果、それは…!」
海未ちゃんが、食べようとする穂乃果ちゃんを追いかける
戻って来た、いつもの日常
「食べるの忘れちゃって…」
「分かりやすいにゃー。」
「…とりあえず、3人とも。」
「お疲れさま。」
「希ちゃん…」
「…信じてたよ。」
「ウチも…えりちも。」
「ありがとうっ!!」
そう言うと、ポケットからパンを出す
「穂乃果、それは…!」
海未ちゃんが、食べようとする穂乃果ちゃんを追いかける
戻って来た、いつもの日常
391: 2015/03/28(土) 22:49:00.00 ID:1fFwQ8gA.net
「…生徒会、大丈夫そうやね。」
「ええ…」
「…」
…うん、うまくいってる
何も、心配する事なんて無い
「…」
やるべき事を、見失わないように
自分の役割を、こなせるように
「…」
「…今日もパフェ、食べに行く?」
「…」
「そうやね。」
全部、上手くいってる
上手くいってる…はずなのに
この気持ちは一体、なに?
「ええ…」
「…」
…うん、うまくいってる
何も、心配する事なんて無い
「…」
やるべき事を、見失わないように
自分の役割を、こなせるように
「…」
「…今日もパフェ、食べに行く?」
「…」
「そうやね。」
全部、上手くいってる
上手くいってる…はずなのに
この気持ちは一体、なに?
392: 2015/03/28(土) 22:50:03.41 ID:1fFwQ8gA.net
今日はここまで
駆け足の7話、終わりです
次は多分、一日じゃ終わらないです
のんびり待っててください
駆け足の7話、終わりです
次は多分、一日じゃ終わらないです
のんびり待っててください
399: 2015/03/29(日) 22:27:35.77 ID:InKJOns4.net
Side Story
あのダイエットの裏で
Another Side: H
あのダイエットの裏で
Another Side: H
400: 2015/03/29(日) 22:28:08.29 ID:InKJOns4.net
「かよちん、お疲れさま!」
「お疲れさま、凛ちゃん。」
「それじゃ、早速帰るにゃ!」
「ちょ、ちょっと待ってよぉ…」
練習が終わって
いつもの、帰り道
今日は真姫ちゃんは用事があるみたいなので
私と凛ちゃんだけで帰ります
「あ、かよちん!」
「ちょっと公園寄って行かない?」
凛ちゃんの一言で
少しだけ、帰り道から外れた公園に
…何より
いつもの帰り道だと
商店街が近いから、いいにおいがして…
「お疲れさま、凛ちゃん。」
「それじゃ、早速帰るにゃ!」
「ちょ、ちょっと待ってよぉ…」
練習が終わって
いつもの、帰り道
今日は真姫ちゃんは用事があるみたいなので
私と凛ちゃんだけで帰ります
「あ、かよちん!」
「ちょっと公園寄って行かない?」
凛ちゃんの一言で
少しだけ、帰り道から外れた公園に
…何より
いつもの帰り道だと
商店街が近いから、いいにおいがして…
401: 2015/03/29(日) 22:28:31.91 ID:InKJOns4.net
ダイエット中の身なので
買い食いなんて、もってのほか
それに、ただでさえお米が食べられないとなると…
うう…
「…かよちん?」
凛ちゃんも気遣ってくれて
2人でいるときは、ご飯の話を避けてくれます
…いつもなら
今日みたいに練習が早く終わるときは
『ラーメン食べに行くにゃ!』
って、お誘いが来るけど…
私の事を考えて
凛ちゃんも我慢してくれています
買い食いなんて、もってのほか
それに、ただでさえお米が食べられないとなると…
うう…
「…かよちん?」
凛ちゃんも気遣ってくれて
2人でいるときは、ご飯の話を避けてくれます
…いつもなら
今日みたいに練習が早く終わるときは
『ラーメン食べに行くにゃ!』
って、お誘いが来るけど…
私の事を考えて
凛ちゃんも我慢してくれています
402: 2015/03/29(日) 22:28:59.37 ID:InKJOns4.net
「かよちん…大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ?」
「海未ちゃんも、もう少しかよちんに優しくしてくれてもいいのにっ。」
ぷくっとむくれる凛ちゃんは可愛いけど
「…でも、こうなったのは花陽のせいだもん。」
「でも…」
「大丈夫だよ、凛ちゃん。」
「海未ちゃんは確かに厳しいけど…」
「私達の事、一生懸命考えてくれてるんだもん。」
「頑張って、ダイエットするから。」
「…うん。」
私の事になると、すごく優しい凛ちゃん
でも、花陽はちょっと不満です
「うん、大丈夫だよ?」
「海未ちゃんも、もう少しかよちんに優しくしてくれてもいいのにっ。」
ぷくっとむくれる凛ちゃんは可愛いけど
「…でも、こうなったのは花陽のせいだもん。」
「でも…」
「大丈夫だよ、凛ちゃん。」
「海未ちゃんは確かに厳しいけど…」
「私達の事、一生懸命考えてくれてるんだもん。」
「頑張って、ダイエットするから。」
「…うん。」
私の事になると、すごく優しい凛ちゃん
でも、花陽はちょっと不満です
403: 2015/03/29(日) 22:29:26.42 ID:InKJOns4.net
「…あれ?」
「花陽ちゃん、凛ちゃん。」
「…!」
優しい声に振り返ると
希ちゃんが立っていました
「こんばんは、希ちゃん。」
「こんばんは、花陽ちゃん、凛ちゃん。」
「こんばんは!」
「二人とも、まだ帰ってなかったん?」
「うん!」
「かよちんと、ちょっと公園で遊んで行こう、って!」
「そっか♪」
くすくすと笑う、希ちゃん
「花陽ちゃん、凛ちゃん。」
「…!」
優しい声に振り返ると
希ちゃんが立っていました
「こんばんは、希ちゃん。」
「こんばんは、花陽ちゃん、凛ちゃん。」
「こんばんは!」
「二人とも、まだ帰ってなかったん?」
「うん!」
「かよちんと、ちょっと公園で遊んで行こう、って!」
「そっか♪」
くすくすと笑う、希ちゃん
404: 2015/03/29(日) 22:29:56.85 ID:InKJOns4.net
「…2人とも、ご飯はまだやろ?」
「「…?」」
「よかったら、家に来ない?」
「ごちそうするよ♪」
「ほんとにっ!?」
凛ちゃん、とっても嬉しそう
「あ、でも…」
あんまり食べれないのも、希ちゃんに悪いし…
「…心配しなくて良いよ、花陽ちゃん。」
「花陽ちゃんのメニューも、海未ちゃんに聞いて来てるから。」
「えっ…?」
「なら、問題ないにゃ!」
「行こっ?かよちん!」
「…うん///」
「「…?」」
「よかったら、家に来ない?」
「ごちそうするよ♪」
「ほんとにっ!?」
凛ちゃん、とっても嬉しそう
「あ、でも…」
あんまり食べれないのも、希ちゃんに悪いし…
「…心配しなくて良いよ、花陽ちゃん。」
「花陽ちゃんのメニューも、海未ちゃんに聞いて来てるから。」
「えっ…?」
「なら、問題ないにゃ!」
「行こっ?かよちん!」
「…うん///」
405: 2015/03/29(日) 22:30:33.87 ID:InKJOns4.net
-----
「美味しかったにゃー…」
「ほーら、凛ちゃん。」
「食べてすぐ寝たら、牛になるよ?」
「凛は猫さんがいーにゃー…」
「ふふっ。」
希ちゃんは、ちゃんと海未ちゃんのメニュー通り
美味しいご飯を、作ってくれました
ちょっとだけ、メニューよりも豪華だったけど
希ちゃんたちも、同じ物を食べてくれて
…なんだか、ちょっとだけ嬉しかったです
「そういえば、どうして今日呼んでくれたの?」
素朴な疑問
「最近、にこっちに料理習ってて。」
「その、味見役…かな?」
希ちゃんは、いつも笑顔
「美味しかったにゃー…」
「ほーら、凛ちゃん。」
「食べてすぐ寝たら、牛になるよ?」
「凛は猫さんがいーにゃー…」
「ふふっ。」
希ちゃんは、ちゃんと海未ちゃんのメニュー通り
美味しいご飯を、作ってくれました
ちょっとだけ、メニューよりも豪華だったけど
希ちゃんたちも、同じ物を食べてくれて
…なんだか、ちょっとだけ嬉しかったです
「そういえば、どうして今日呼んでくれたの?」
素朴な疑問
「最近、にこっちに料理習ってて。」
「その、味見役…かな?」
希ちゃんは、いつも笑顔
406: 2015/03/29(日) 22:31:31.38 ID:InKJOns4.net
「それにしても…」
「希ちゃんって、一人暮らしだったんだね!」
「…あれ、言ってなかったっけ?」
「うん。初耳…だよ?」
「…そっか。」
「寂しくないの?」
「まあ、1年生の時から、一人やから。」
「もう、ほとんど慣れたよ?」
いつもの、笑顔
…でも、なんだかちょっとだけ悲しそうな
「じゃあじゃあ!」
「今度から、凛達が遊びにくるにゃ!!」
「ふふっ…いつでもどうぞ♪」
いつもの…希ちゃんだ
「希ちゃんって、一人暮らしだったんだね!」
「…あれ、言ってなかったっけ?」
「うん。初耳…だよ?」
「…そっか。」
「寂しくないの?」
「まあ、1年生の時から、一人やから。」
「もう、ほとんど慣れたよ?」
いつもの、笑顔
…でも、なんだかちょっとだけ悲しそうな
「じゃあじゃあ!」
「今度から、凛達が遊びにくるにゃ!!」
「ふふっ…いつでもどうぞ♪」
いつもの…希ちゃんだ
407: 2015/03/29(日) 22:31:59.63 ID:InKJOns4.net
希ちゃんの部屋を見渡して
ふと、棚の上に目を止めます
倒れた写真立てが、そこに
ぶつかっちゃったのかな?
そっと、手を伸ばすと…
「…それじゃあ2人とも。」
「…!」
「準備して行こっか♪」
「「…?」」
「どこにいくの?」
「花陽ちゃんのダイエット、手伝おうと思って♪」
「裸のお付き合い…やね♪」
「…へっ?///」
ふと、棚の上に目を止めます
倒れた写真立てが、そこに
ぶつかっちゃったのかな?
そっと、手を伸ばすと…
「…それじゃあ2人とも。」
「…!」
「準備して行こっか♪」
「「…?」」
「どこにいくの?」
「花陽ちゃんのダイエット、手伝おうと思って♪」
「裸のお付き合い…やね♪」
「…へっ?///」
408: 2015/03/29(日) 22:48:27.21 ID:InKJOns4.net
-----
「…生き返るにゃー。」
連れてこられたのは、銭湯でした
凛ちゃん、すっごく気持ち良さそう
「たまには、こういうのもいいね。」
「そうそう。」
「あんまり、ダイエットばかりに気を取られてもあかんよ?」
「でもでも!海未ちゃんも、もう少し優しくしてもいいのに!」
「こんなにやる事押し付けて、かよちんも可哀想にゃ!」
「凛ちゃん…」
また、この話題
「ねえ、希ちゃんもそう思わない?」
「うーん…」
「まあ、凛ちゃんの言ってる気持ちも分かるよ?」
希ちゃんも、同じ気持ちなのかな…?
…そんな事、ないのに
「…生き返るにゃー。」
連れてこられたのは、銭湯でした
凛ちゃん、すっごく気持ち良さそう
「たまには、こういうのもいいね。」
「そうそう。」
「あんまり、ダイエットばかりに気を取られてもあかんよ?」
「でもでも!海未ちゃんも、もう少し優しくしてもいいのに!」
「こんなにやる事押し付けて、かよちんも可哀想にゃ!」
「凛ちゃん…」
また、この話題
「ねえ、希ちゃんもそう思わない?」
「うーん…」
「まあ、凛ちゃんの言ってる気持ちも分かるよ?」
希ちゃんも、同じ気持ちなのかな…?
…そんな事、ないのに
409: 2015/03/29(日) 22:48:46.99 ID:InKJOns4.net
「…でもな、凛ちゃん。」
「ウチは、海未ちゃんの方が正しいと思うよ?」
…え?
「えーっ!?どうして?」
「かよちん、すっごく我慢してるんだよ?」
「もうちょっとご飯とか、食べさせてあげても良いと思うにゃ!」
「…凛ちゃんは、ほんとに花陽ちゃんの事が好きなんやね。」
「もちろん!」
「…///」
「…でも、時にはその好意が。」
「人を駄目にする事もあるんよ。」
「…どういう事?」
「凛ちゃんは、分かると思うんやけどなあ…」
「ウチは、海未ちゃんの方が正しいと思うよ?」
…え?
「えーっ!?どうして?」
「かよちん、すっごく我慢してるんだよ?」
「もうちょっとご飯とか、食べさせてあげても良いと思うにゃ!」
「…凛ちゃんは、ほんとに花陽ちゃんの事が好きなんやね。」
「もちろん!」
「…///」
「…でも、時にはその好意が。」
「人を駄目にする事もあるんよ。」
「…どういう事?」
「凛ちゃんは、分かると思うんやけどなあ…」
410: 2015/03/29(日) 22:49:26.98 ID:InKJOns4.net
「凛が?」
「そう。」
「凛ちゃんやから、分かると思うんよ。」
「…」
希ちゃん、もしかして…
「…ファッションショーの時の事、覚えてる?」
「…?」
「あの時、凛ちゃん。」
「自分には似合わないって、断り続けてたやろ?」
「…でも、本心じゃどうだった?」
「着てみたいって。」
「可愛くなりたい、って。」
「…思ってたんと違う?」
「…うん。」
「そう。」
「凛ちゃんやから、分かると思うんよ。」
「…」
希ちゃん、もしかして…
「…ファッションショーの時の事、覚えてる?」
「…?」
「あの時、凛ちゃん。」
「自分には似合わないって、断り続けてたやろ?」
「…でも、本心じゃどうだった?」
「着てみたいって。」
「可愛くなりたい、って。」
「…思ってたんと違う?」
「…うん。」
411: 2015/03/29(日) 22:49:55.93 ID:InKJOns4.net
「でも、凛ちゃんはそれが言えなくて。」
「花陽ちゃんが、最初着る事になった。」
「…そうやろ?」
「うん。」
「花陽ちゃん、すっごく悩んでたんよ?」
「あんまり凛ちゃんを困らせたくない、って。」
「…」
希ちゃん、知ってたんだ
「でも、花陽ちゃんは。」
「凛ちゃんの気持ち、分かって。」
「ウチらに、頼んだんよ。」
「凛ちゃんの気持ち、無駄にしたくない、って。」
「かよちん…」
「花陽ちゃんが、最初着る事になった。」
「…そうやろ?」
「うん。」
「花陽ちゃん、すっごく悩んでたんよ?」
「あんまり凛ちゃんを困らせたくない、って。」
「…」
希ちゃん、知ってたんだ
「でも、花陽ちゃんは。」
「凛ちゃんの気持ち、分かって。」
「ウチらに、頼んだんよ。」
「凛ちゃんの気持ち、無駄にしたくない、って。」
「かよちん…」
412: 2015/03/29(日) 22:50:20.77 ID:InKJOns4.net
「花陽ちゃんは、凛ちゃんの気持ちに気付いてた。」
「だから、結果としてああなった。」
「…じゃあ、凛ちゃんは。」
「花陽ちゃんの気持ちに、気付いてる?」
「…え?」
「花陽ちゃんが、海未ちゃんの決めた事に不満をもらした?」
「やりたくないって、言った?」
「それは…」
凛ちゃんが、下をむく
「ウチはな?凛ちゃん。」
「凛ちゃんには、花陽ちゃん達を支える人になってほしいんよ。」
「支える人…?」
「だから、結果としてああなった。」
「…じゃあ、凛ちゃんは。」
「花陽ちゃんの気持ちに、気付いてる?」
「…え?」
「花陽ちゃんが、海未ちゃんの決めた事に不満をもらした?」
「やりたくないって、言った?」
「それは…」
凛ちゃんが、下をむく
「ウチはな?凛ちゃん。」
「凛ちゃんには、花陽ちゃん達を支える人になってほしいんよ。」
「支える人…?」
413: 2015/03/29(日) 22:50:59.84 ID:InKJOns4.net
「今回の事も。」
「言ってしまえば、花陽ちゃんの自己責任やん?」
「だからこそ、花陽ちゃん自身がどうにかしないと駄目。」
「…やろ?花陽ちゃん。」
「…はい。」
「でも、花陽ちゃんはちゃんと決めて。」
「海未ちゃんのメニューをこなして、頑張ろうとしてる。」
「確かに、ダイエットはしんどいと思うし。」
「よく…頑張ってると思うよ。」
「でも、花陽ちゃんはそれで頑張ろうとしてるのに。」
「凛ちゃんが海未ちゃんのやり方を否定しちゃったら。」
「…それは、花陽ちゃんの頑張りも否定する事になるんよ?」
「…!」
「言ってしまえば、花陽ちゃんの自己責任やん?」
「だからこそ、花陽ちゃん自身がどうにかしないと駄目。」
「…やろ?花陽ちゃん。」
「…はい。」
「でも、花陽ちゃんはちゃんと決めて。」
「海未ちゃんのメニューをこなして、頑張ろうとしてる。」
「確かに、ダイエットはしんどいと思うし。」
「よく…頑張ってると思うよ。」
「でも、花陽ちゃんはそれで頑張ろうとしてるのに。」
「凛ちゃんが海未ちゃんのやり方を否定しちゃったら。」
「…それは、花陽ちゃんの頑張りも否定する事になるんよ?」
「…!」
414: 2015/03/29(日) 22:51:26.18 ID:InKJOns4.net
「凛ちゃんが、花陽ちゃんの事を大事に思ってるのは分かるよ。」
「同じように、他のμ'sのメンバーの事、思ってくれてるのも分かる。」
「…だからこそ。」
「その気持ちに、気付いてあげてほしい。」
「その想いを、頑張りを。」
「支えてあげられる人になってほしい。」
「…」
「今、花陽ちゃんはしんどくても頑張ってる。」
「それは、隣にいる凛ちゃんが一番分かってるはず。」
「…頑張ってるのに、結果が出ないなんて事は無い。」
「必ず、結果は出るから。」
「希ちゃん…」
「かよちん…」
「…」
「同じように、他のμ'sのメンバーの事、思ってくれてるのも分かる。」
「…だからこそ。」
「その気持ちに、気付いてあげてほしい。」
「その想いを、頑張りを。」
「支えてあげられる人になってほしい。」
「…」
「今、花陽ちゃんはしんどくても頑張ってる。」
「それは、隣にいる凛ちゃんが一番分かってるはず。」
「…頑張ってるのに、結果が出ないなんて事は無い。」
「必ず、結果は出るから。」
「希ちゃん…」
「かよちん…」
「…」
415: 2015/03/29(日) 22:52:03.16 ID:InKJOns4.net
「…私ね、凛ちゃん。」
「確かに、海未ちゃんのメニューはしんどいよ?」
「ご飯も食べられなくて、辛い、って思うときもある。」
「…でもね。」
「それ以上に、皆に迷惑をかけてるのが嫌なの。」
「皆を心配させてるのが嫌なの。」
「希ちゃんの言った通り。」
「こうなっちゃったのは、花陽の責任だから。」
「だから、凛ちゃんの気持ちも嬉しいけど。」
「今は、頑張りたいの。」
「μ'sに入れて、本当に嬉しい。」
「いっぱい、幸せ、って感じる事があった。」
「だから、今は辛いけど…頑張れるの。」
「海未ちゃんの気持ちも、みんなの気持ちも分かるから。」
「確かに、海未ちゃんのメニューはしんどいよ?」
「ご飯も食べられなくて、辛い、って思うときもある。」
「…でもね。」
「それ以上に、皆に迷惑をかけてるのが嫌なの。」
「皆を心配させてるのが嫌なの。」
「希ちゃんの言った通り。」
「こうなっちゃったのは、花陽の責任だから。」
「だから、凛ちゃんの気持ちも嬉しいけど。」
「今は、頑張りたいの。」
「μ'sに入れて、本当に嬉しい。」
「いっぱい、幸せ、って感じる事があった。」
「だから、今は辛いけど…頑張れるの。」
「海未ちゃんの気持ちも、みんなの気持ちも分かるから。」
416: 2015/03/29(日) 22:52:36.93 ID:InKJOns4.net
「だから、海未ちゃんも厳しくしてるんだと思うの。」
「海未ちゃんは、もっとずっと先を見てる。」
「私達の事を考えてくれてる。」
「海未ちゃんだって、きっと辛いはずだよ?」
「でも、だからこそ頑張りたいの。」
「海未ちゃんが、花陽なら出来る、って作ってくれたメニューだから。」
「凛ちゃんも、我慢してくれてるの知ってるよ?」
「帰り道も、ご飯の話しないし。」
「ラーメンも、全然食べに行けてないよね?」
「…私は、その気持ちに応えたいの。」
「かよちん…」
「だから、ダイエットが成功するまで。」
「花陽の事、応援してくれると嬉しいな♪」
「海未ちゃんは、もっとずっと先を見てる。」
「私達の事を考えてくれてる。」
「海未ちゃんだって、きっと辛いはずだよ?」
「でも、だからこそ頑張りたいの。」
「海未ちゃんが、花陽なら出来る、って作ってくれたメニューだから。」
「凛ちゃんも、我慢してくれてるの知ってるよ?」
「帰り道も、ご飯の話しないし。」
「ラーメンも、全然食べに行けてないよね?」
「…私は、その気持ちに応えたいの。」
「かよちん…」
「だから、ダイエットが成功するまで。」
「花陽の事、応援してくれると嬉しいな♪」
417: 2015/03/29(日) 22:53:05.47 ID:InKJOns4.net
「…」
「ごめんね、かよちん。」
「凛…!」
凛ちゃんの頭を、そっと撫でます
大丈夫だよ、って
ちゃんと分かってるよ、って
「ごめんね、凛ちゃん。」
「私も、知ってて言えなかったから。」
「違うよ、凛が悪いの…」
「はい、そこまで♪」
希ちゃんが、私達の頭を撫でてくれました
「謝るのはいいけど、そこで終わり。」
「気分が沈んで、良い事なんて無いよ?」
「ごめんね、かよちん。」
「凛…!」
凛ちゃんの頭を、そっと撫でます
大丈夫だよ、って
ちゃんと分かってるよ、って
「ごめんね、凛ちゃん。」
「私も、知ってて言えなかったから。」
「違うよ、凛が悪いの…」
「はい、そこまで♪」
希ちゃんが、私達の頭を撫でてくれました
「謝るのはいいけど、そこで終わり。」
「気分が沈んで、良い事なんて無いよ?」
418: 2015/03/29(日) 22:54:03.00 ID:InKJOns4.net
「…うん。」
「…でも、ウチもごめんな?凛ちゃん。」
「ちょっと言い方、きつかったな。」
「…ううん。」
「希ちゃん、ごめ……にゃっ!?」
希ちゃんが、後ろから凛ちゃんの胸に手を当てて…
「それ以上謝ったら…」
「わしわしMAXやで?」
「は、はい…!」
「ふふっ。」
思わず、笑っちゃいました
…だって、あんなに真剣な話してたのに
もう、こんなに明るくて
「…ありがとう、希ちゃん。」
「どういたしまして、花陽ちゃん♪」
「…でも、ウチもごめんな?凛ちゃん。」
「ちょっと言い方、きつかったな。」
「…ううん。」
「希ちゃん、ごめ……にゃっ!?」
希ちゃんが、後ろから凛ちゃんの胸に手を当てて…
「それ以上謝ったら…」
「わしわしMAXやで?」
「は、はい…!」
「ふふっ。」
思わず、笑っちゃいました
…だって、あんなに真剣な話してたのに
もう、こんなに明るくて
「…ありがとう、希ちゃん。」
「どういたしまして、花陽ちゃん♪」
419: 2015/03/29(日) 22:54:41.92 ID:InKJOns4.net
-----
「…ほら、二人とも。」
少しのぼせちゃった体を冷ますために
休憩所で、希ちゃんがコーヒー牛乳を買って来てくれました
「わーいっ!!」
「ありがとう、希ちゃん!」
「どういたしまして♪」
「は、花陽は…」
結構、カ口リー高いし…
「ふふっ。」
希ちゃんは、そんな花陽を見て笑います
「…いつも、ダイエット頑張ってるから。」
「これは、ご褒美って事で。」
「海未ちゃんには、ウチから言っとくから…ね?」
「我慢ばっかりも、しんどいよ?」
そう言って、私に差し出します
「…ほら、二人とも。」
少しのぼせちゃった体を冷ますために
休憩所で、希ちゃんがコーヒー牛乳を買って来てくれました
「わーいっ!!」
「ありがとう、希ちゃん!」
「どういたしまして♪」
「は、花陽は…」
結構、カ口リー高いし…
「ふふっ。」
希ちゃんは、そんな花陽を見て笑います
「…いつも、ダイエット頑張ってるから。」
「これは、ご褒美って事で。」
「海未ちゃんには、ウチから言っとくから…ね?」
「我慢ばっかりも、しんどいよ?」
そう言って、私に差し出します
420: 2015/03/29(日) 22:55:06.66 ID:InKJOns4.net
「そうそう!」
「これ一本ぐらい、大丈夫にゃ!」
「凛ちゃん…」
「また明日から、もうちょっとだけ頑張るために。」
「少しだけご褒美があっても、いいんと違う?」
2人に言われて、それに口をつけます
「…美味しい。」
2人が、すっごく笑顔になりました
「また明日から、頑張ろう?」
「凛も、一緒に頑張るから!」
「ありがとう、凛ちゃん。」
花陽は、こんな素敵な友達を持てて
本当に、幸せです
「これ一本ぐらい、大丈夫にゃ!」
「凛ちゃん…」
「また明日から、もうちょっとだけ頑張るために。」
「少しだけご褒美があっても、いいんと違う?」
2人に言われて、それに口をつけます
「…美味しい。」
2人が、すっごく笑顔になりました
「また明日から、頑張ろう?」
「凛も、一緒に頑張るから!」
「ありがとう、凛ちゃん。」
花陽は、こんな素敵な友達を持てて
本当に、幸せです
421: 2015/03/29(日) 23:10:20.78 ID:InKJOns4.net
希ちゃんと別れて
凛ちゃんと、家の方へ
もうどっぷりと日が落ちて
少し涼しくなった夜道を歩きます
「それにしても、希ちゃんはすごいにゃー。」
「凛たちの事気付いて。」
「本当に、いいお姉ちゃんみたいっ。」
「…そうだね。」
本当に、希ちゃんにはいっぱい感謝してます
いつも、私達を支えてくれて
「希ちゃんって、不思議だよね。」
「みんなの思ってる事、何でも叶えちゃうんだもん!」
凛ちゃんと、家の方へ
もうどっぷりと日が落ちて
少し涼しくなった夜道を歩きます
「それにしても、希ちゃんはすごいにゃー。」
「凛たちの事気付いて。」
「本当に、いいお姉ちゃんみたいっ。」
「…そうだね。」
本当に、希ちゃんにはいっぱい感謝してます
いつも、私達を支えてくれて
「希ちゃんって、不思議だよね。」
「みんなの思ってる事、何でも叶えちゃうんだもん!」
422: 2015/03/29(日) 23:10:48.77 ID:InKJOns4.net
…そう
いつも希ちゃんは
私達の気持ちを理解してくれて
手助けをしてくれます
みんなの願いを叶えてくれる、希ちゃん
なら
希ちゃんの願いは、誰が叶えるんだろう?
------
次の日
海未ちゃんに伝えとく、とは希ちゃん言ってましたけど
やっぱり、自分で言った方が良いと思って
海未ちゃんの所にやってきました
「…おや、花陽。」
「海未ちゃん…」
いつも希ちゃんは
私達の気持ちを理解してくれて
手助けをしてくれます
みんなの願いを叶えてくれる、希ちゃん
なら
希ちゃんの願いは、誰が叶えるんだろう?
------
次の日
海未ちゃんに伝えとく、とは希ちゃん言ってましたけど
やっぱり、自分で言った方が良いと思って
海未ちゃんの所にやってきました
「…おや、花陽。」
「海未ちゃん…」
423: 2015/03/29(日) 23:11:27.72 ID:InKJOns4.net
少し、言葉に詰まります
…褒められるような事では、ないので
「昨日は、楽しめましたか?」
「…へ?」
「希から、花陽が頑張りすぎている、と話を聞いて。」
「なんとかしてあげたい、と伺った物ですから。」
「それって…」
「おっと、この話は内緒にするようにと言われましたね。」
「花陽も、忘れて下さい。」
「…それから、昨日だけですよ?」
「今日からまた、ダイエットです。」
「海未ちゃん…」
「あまり、無理はしないでくださいね?」
「別のメニューにする事も、出来ますので。」
「…それでは。」
…褒められるような事では、ないので
「昨日は、楽しめましたか?」
「…へ?」
「希から、花陽が頑張りすぎている、と話を聞いて。」
「なんとかしてあげたい、と伺った物ですから。」
「それって…」
「おっと、この話は内緒にするようにと言われましたね。」
「花陽も、忘れて下さい。」
「…それから、昨日だけですよ?」
「今日からまた、ダイエットです。」
「海未ちゃん…」
「あまり、無理はしないでくださいね?」
「別のメニューにする事も、出来ますので。」
「…それでは。」
424: 2015/03/29(日) 23:12:17.50 ID:InKJOns4.net
----
「…希ちゃん。」
「花陽ちゃんやん。」
「どうしたん?」
お昼休み
絵里ちゃんに聞くと、屋上にいると思う、って
そしたら、いました
「昨日の事…」
「海未ちゃんから、聞きました。」
「希ちゃんが、計画してくれた事だって。」
「…バレちゃったか。」
「海未ちゃん、言わないように、って言ったのに…」
「後でお仕置きやね♪」
希ちゃんは、恥ずかしそうです
「…希ちゃん。」
「花陽ちゃんやん。」
「どうしたん?」
お昼休み
絵里ちゃんに聞くと、屋上にいると思う、って
そしたら、いました
「昨日の事…」
「海未ちゃんから、聞きました。」
「希ちゃんが、計画してくれた事だって。」
「…バレちゃったか。」
「海未ちゃん、言わないように、って言ったのに…」
「後でお仕置きやね♪」
希ちゃんは、恥ずかしそうです
425: 2015/03/29(日) 23:13:10.24 ID:InKJOns4.net
「…ありがとう、希ちゃん。」
「…どういたしまして。」
「花陽ちゃんが少しでも元気になれたなら、良かったよ。」
「…うん。」
「本当に、ありがとう。」
「…」
「希ちゃんは、いつも陰で私達を支えてくれるよね。」
「誰にも言ってない願いだって、叶えてくれる。」
「…買いかぶりすぎやで、花陽ちゃん。」
「ウチは、自分がしたいと思ってる事を、しただけ。」
「それ以上でも、それ以下でもないよ?」
「でもっ…!」
「…それで、叶えてもらってるのも事実だから。」
「…ありがとう。」
「…どういたしまして。」
「花陽ちゃんが少しでも元気になれたなら、良かったよ。」
「…うん。」
「本当に、ありがとう。」
「…」
「希ちゃんは、いつも陰で私達を支えてくれるよね。」
「誰にも言ってない願いだって、叶えてくれる。」
「…買いかぶりすぎやで、花陽ちゃん。」
「ウチは、自分がしたいと思ってる事を、しただけ。」
「それ以上でも、それ以下でもないよ?」
「でもっ…!」
「…それで、叶えてもらってるのも事実だから。」
「…ありがとう。」
426: 2015/03/29(日) 23:14:11.54 ID:InKJOns4.net
「…」
希ちゃんは、複雑な顔をしています
「ありがとう、花陽ちゃん。」
「でも、ウチは。」
「卒業するまでは、みんなを支える存在でありたいんよ。」
「それが、ウチの役割やから。」
「…だから、何も特別な事は無いよ?」
「やりたい事を、やってるだけ。」
「…だったら。」
「今度は、花陽が希ちゃんの願いを叶えたいです。」
「…!」
「みんなの願いを叶えてくれる希ちゃんの。」
「その願いを叶える人に、私はなりたいです。」
「だから…何かあったら、言ってほしいな。」
「花陽も…凛ちゃんも。」
「他のみんなだって…」
「そう思ってる、はずだから。」
希ちゃんは、複雑な顔をしています
「ありがとう、花陽ちゃん。」
「でも、ウチは。」
「卒業するまでは、みんなを支える存在でありたいんよ。」
「それが、ウチの役割やから。」
「…だから、何も特別な事は無いよ?」
「やりたい事を、やってるだけ。」
「…だったら。」
「今度は、花陽が希ちゃんの願いを叶えたいです。」
「…!」
「みんなの願いを叶えてくれる希ちゃんの。」
「その願いを叶える人に、私はなりたいです。」
「だから…何かあったら、言ってほしいな。」
「花陽も…凛ちゃんも。」
「他のみんなだって…」
「そう思ってる、はずだから。」
427: 2015/03/29(日) 23:15:03.30 ID:InKJOns4.net
「花陽ちゃん…」
「え、えっと…///」
「は、花陽ひとりで叶えられることなんて。」
「たいした事じゃないと思うけど…」
「…!」
また、頭を撫でてくれました
「…そんな事、ないよ。」
「…ありがとう。」
そう言う希ちゃんの顔は、どこか寂しげで
昨日、みたような…
「ありがとう。」
「なにか思いついたら、言うね?」
「…はいっ!」
そう言ってもらえた事が嬉しくて
笑顔になった、希ちゃんを見て
笑顔で、希ちゃんとばいばいします
希ちゃんの寂しそうな顔を
…背中に感じる事も、できずに
「ウチの願い…か。」
To Be Continued...
「え、えっと…///」
「は、花陽ひとりで叶えられることなんて。」
「たいした事じゃないと思うけど…」
「…!」
また、頭を撫でてくれました
「…そんな事、ないよ。」
「…ありがとう。」
そう言う希ちゃんの顔は、どこか寂しげで
昨日、みたような…
「ありがとう。」
「なにか思いついたら、言うね?」
「…はいっ!」
そう言ってもらえた事が嬉しくて
笑顔になった、希ちゃんを見て
笑顔で、希ちゃんとばいばいします
希ちゃんの寂しそうな顔を
…背中に感じる事も、できずに
「ウチの願い…か。」
To Be Continued...
436: 2015/03/30(月) 23:54:45.71 ID:oHAXZ+ZN.net
-----
「…それでは!」
「最終予選に進む最後のグループを紹介しましょう!」
「…音ノ木坂学院スクールアイドル、μ'sです!」
「この4組の中から、ラブライブに出場する一組が決まります。」
「では、一組ずつ意気込みを聞かせてもらいましょう!」
「まずは、μ'sから!」
「あ、はい…!」
「私達は、ラブライブで優勝する事を目標に。」
「ずっと頑張ってきました。」
「…それでは!」
「最終予選に進む最後のグループを紹介しましょう!」
「…音ノ木坂学院スクールアイドル、μ'sです!」
「この4組の中から、ラブライブに出場する一組が決まります。」
「では、一組ずつ意気込みを聞かせてもらいましょう!」
「まずは、μ'sから!」
「あ、はい…!」
「私達は、ラブライブで優勝する事を目標に。」
「ずっと頑張ってきました。」
437: 2015/03/30(月) 23:55:16.03 ID:oHAXZ+ZN.net
「…ですので!」
「私達は、絶対優勝します!!」
「すすす凄ぉい!」
「いきなり出ました、優勝宣言です!!」
「…あれ?」
「バカ…ッ!」
「言いきっちゃった…」
…
「ついに…」
「ついにここまで来たんや…!」
「私達は、絶対優勝します!!」
「すすす凄ぉい!」
「いきなり出ました、優勝宣言です!!」
「…あれ?」
「バカ…ッ!」
「言いきっちゃった…」
…
「ついに…」
「ついにここまで来たんや…!」
438: 2015/03/30(月) 23:55:38.66 ID:oHAXZ+ZN.net
-----
「…ほんと、穂乃果ったら何やってるのよ。」
「まあまあ。」
「実際、それが目標なんだし。」
「最初から睨みきかせてどうすんのよ!?」
「これで落ちたら、シャレになんないわよ!?」
「ほら、穂乃果も勢いというか…ね?」
「アンタは、穂乃果に甘過ぎ!!」
「…はあ。」
「まあ、もう言ってしまったものはしょうがないわ。」
「必ず、優勝するわよ。」
「…もちろん。」
「最初から、そのつもりでしょ?」
「…ふんっ。」
「…ほんと、穂乃果ったら何やってるのよ。」
「まあまあ。」
「実際、それが目標なんだし。」
「最初から睨みきかせてどうすんのよ!?」
「これで落ちたら、シャレになんないわよ!?」
「ほら、穂乃果も勢いというか…ね?」
「アンタは、穂乃果に甘過ぎ!!」
「…はあ。」
「まあ、もう言ってしまったものはしょうがないわ。」
「必ず、優勝するわよ。」
「…もちろん。」
「最初から、そのつもりでしょ?」
「…ふんっ。」
439: 2015/03/30(月) 23:56:05.05 ID:oHAXZ+ZN.net
「…それで、今日はその最終予選の曲決めでしょ?」
「そうするつもりよ?」
「まあ、それは皆が揃ってからにしましょう?」
「…それより。」
「にこに、聞いておきたい事があって。」
「…?」
「何よ、聞きたい事って。」
「…」
「最近の希、どこか変じゃ無い?」
「希が?」
「ええ。」
「どこか、遠くを見てるような。」
「心、ここにあらず…みたいな。」
「そうするつもりよ?」
「まあ、それは皆が揃ってからにしましょう?」
「…それより。」
「にこに、聞いておきたい事があって。」
「…?」
「何よ、聞きたい事って。」
「…」
「最近の希、どこか変じゃ無い?」
「希が?」
「ええ。」
「どこか、遠くを見てるような。」
「心、ここにあらず…みたいな。」
440: 2015/03/30(月) 23:56:33.26 ID:oHAXZ+ZN.net
「…そう?」
「希は元からあんな感じじゃない?」
「…」
「なにか、思う所があるのね?」
「最初は、卒業するのを寂しく思ってるのかと思ってた。」
「こうして9人揃って、μ'sでいられる時間も少なくなった。」
「その事を考えてるんだと思ってた。」
「…でも。」
「なんだか、それだけじゃ無いような気がして…」
「…」
「にこは、感じない?」
「希は元からあんな感じじゃない?」
「…」
「なにか、思う所があるのね?」
「最初は、卒業するのを寂しく思ってるのかと思ってた。」
「こうして9人揃って、μ'sでいられる時間も少なくなった。」
「その事を考えてるんだと思ってた。」
「…でも。」
「なんだか、それだけじゃ無いような気がして…」
「…」
「にこは、感じない?」
441: 2015/03/30(月) 23:57:13.79 ID:oHAXZ+ZN.net
「…私には、普通に見えた。」
「でも、絵里がそう感じるなら…」
「…」
「…にこ?」
「…私は。」
「変わるまでの希しか知らない。」
「変わった後、ずっと一緒にいたのは絵里の方。」
「別に、それが寂しいとかじゃないけど…」
「私には、今の希の心はよくわからない。」
「だから…」
「変わった希を、隣でずっと見て来た絵里が。」
「そう言うのなら、そうかもしれない。」
「にこ…」
「別に、気にしてなんかないわよ?」
「元々、そうなる原因を作ったのはにこ自身だから。」
「でも、絵里がそう感じるなら…」
「…」
「…にこ?」
「…私は。」
「変わるまでの希しか知らない。」
「変わった後、ずっと一緒にいたのは絵里の方。」
「別に、それが寂しいとかじゃないけど…」
「私には、今の希の心はよくわからない。」
「だから…」
「変わった希を、隣でずっと見て来た絵里が。」
「そう言うのなら、そうかもしれない。」
「にこ…」
「別に、気にしてなんかないわよ?」
「元々、そうなる原因を作ったのはにこ自身だから。」
442: 2015/03/30(月) 23:58:34.07 ID:oHAXZ+ZN.net
「でも…!」
「…だからこそ。」
「そんな私を、アイドルにしてくれた希。」
「…今まで、たくさんの物をもらったわ。」
「今、感じるこの想いも。」
「楽しいと思える気持ちも。」
「…全部、あの子からもらったの。」
「絵里も…そうでしょ?」
「…ええ。」
「してあげた、なんて思っちゃいないけど。」
「それでも、希にキッカケを作った私達が。」
「希に救ってもらってばかりで良いと思う?」
「…そうね。」
「今度は、私達が叶える番。」
「…だからこそ。」
「そんな私を、アイドルにしてくれた希。」
「…今まで、たくさんの物をもらったわ。」
「今、感じるこの想いも。」
「楽しいと思える気持ちも。」
「…全部、あの子からもらったの。」
「絵里も…そうでしょ?」
「…ええ。」
「してあげた、なんて思っちゃいないけど。」
「それでも、希にキッカケを作った私達が。」
「希に救ってもらってばかりで良いと思う?」
「…そうね。」
「今度は、私達が叶える番。」
443: 2015/03/30(月) 23:59:15.23 ID:oHAXZ+ZN.net
「…もう希は。」
「陰にいる存在なんかじゃない。」
「一人のアイドルなの。」
「私達の…仲間なの。」
「そんな希の想いを、無駄にしたくない。」
「…」
「…やるわよ、絵里。」
「…ええ、にこ。」
「私達を、大好きと言ってくれた。」
「特別だって…言ってくれた希に。」
「今度は希の、夢を叶えてほしい。」
「私達も…希の事が、大好きだから。」
「…言うわね、絵里。」
「でも、間違いじゃないでしょ?」
「…そうよ。」
「もらったもの以上のものを。」
「…あの子に、返してあげないと。」
「陰にいる存在なんかじゃない。」
「一人のアイドルなの。」
「私達の…仲間なの。」
「そんな希の想いを、無駄にしたくない。」
「…」
「…やるわよ、絵里。」
「…ええ、にこ。」
「私達を、大好きと言ってくれた。」
「特別だって…言ってくれた希に。」
「今度は希の、夢を叶えてほしい。」
「私達も…希の事が、大好きだから。」
「…言うわね、絵里。」
「でも、間違いじゃないでしょ?」
「…そうよ。」
「もらったもの以上のものを。」
「…あの子に、返してあげないと。」
447: 2015/03/31(火) 22:08:37.34 ID:TR5ERdvg.net
ガチャッ
「お待たせーっ!!」
「ほ~の~か~?」
「何堂々と優勝宣言してんのよ!?」
「い、いやあ…勢いで…」
「…ほら、言った通りでしょ、にこ。」
「…ふんっ。」
「でも…実際目指してるんだし。」
「問題ないでしょ。」
「確かに、A-RISEも…」
『この最終予選は…』
『本大会に匹敵する、レベルの高さだと思っています。』
「と、言っていましたしね。」
「そっか…」
「認められてるんだ、私達。」
「お待たせーっ!!」
「ほ~の~か~?」
「何堂々と優勝宣言してんのよ!?」
「い、いやあ…勢いで…」
「…ほら、言った通りでしょ、にこ。」
「…ふんっ。」
「でも…実際目指してるんだし。」
「問題ないでしょ。」
「確かに、A-RISEも…」
『この最終予選は…』
『本大会に匹敵する、レベルの高さだと思っています。』
「と、言っていましたしね。」
「そっか…」
「認められてるんだ、私達。」
448: 2015/03/31(火) 22:09:02.91 ID:TR5ERdvg.net
「それじゃあこれから。」
「最終予選で歌う曲を決めましょう?」
「歌える曲は1曲だから…」
「慎重に決めたい所ね。」
「勝つために…!」
「かよちんの言う通りっ!」
「私は新曲がいいと思うわ!」
「おおーっ、新曲…!」
「おもしろそうにゃっ!」
「にこちゃん、さすがっ♪」
「予選は新曲のみとされていましたから…」
「その方が有利かもしれません。」
「最終予選で歌う曲を決めましょう?」
「歌える曲は1曲だから…」
「慎重に決めたい所ね。」
「勝つために…!」
「かよちんの言う通りっ!」
「私は新曲がいいと思うわ!」
「おおーっ、新曲…!」
「おもしろそうにゃっ!」
「にこちゃん、さすがっ♪」
「予選は新曲のみとされていましたから…」
「その方が有利かもしれません。」
449: 2015/03/31(火) 22:09:34.27 ID:TR5ERdvg.net
「でも…」
「そんな理由で歌う曲を決めるのは…」
「花陽に賛成。」
「新曲が有利って言うのも、本当かどうか分からないじゃない…」
「それに、この前やったみたいに。」
「無理に新しくしようとするのも…」
「ことりの言う事も、もっともですが…」
「…例えばやけど。」
「このメンバーでラブソングを歌ってみたらどうやろか?」
「「…」」
「「ラブソング!?」」
ウチの、ひとつだけの…わがまま
「そんな理由で歌う曲を決めるのは…」
「花陽に賛成。」
「新曲が有利って言うのも、本当かどうか分からないじゃない…」
「それに、この前やったみたいに。」
「無理に新しくしようとするのも…」
「ことりの言う事も、もっともですが…」
「…例えばやけど。」
「このメンバーでラブソングを歌ってみたらどうやろか?」
「「…」」
「「ラブソング!?」」
ウチの、ひとつだけの…わがまま
450: 2015/03/31(火) 22:10:16.49 ID:TR5ERdvg.net
「なるほどっ!!」
「アイドルにおいて恋の歌すなわちラブソングは必要不可欠…!」
「定番曲の中に必ず入ってくる歌の一つなのに。」
「それが今までμ'sには存在していなかった…!!!」
「は、花陽…」
「…」
「希…?」
…やっぱり、えりちは鋭いなあ
「でも、どうしてラブソングって今まで無かったんだろう…?」
「それは…」
「な、何ですかっ!?その目は…」
「だって海未ちゃん、恋愛経験ないんやろ…?」
「…えっ?」
「アイドルにおいて恋の歌すなわちラブソングは必要不可欠…!」
「定番曲の中に必ず入ってくる歌の一つなのに。」
「それが今までμ'sには存在していなかった…!!!」
「は、花陽…」
「…」
「希…?」
…やっぱり、えりちは鋭いなあ
「でも、どうしてラブソングって今まで無かったんだろう…?」
「それは…」
「な、何ですかっ!?その目は…」
「だって海未ちゃん、恋愛経験ないんやろ…?」
「…えっ?」
451: 2015/03/31(火) 22:10:42.45 ID:TR5ERdvg.net
「何で決めつけるんですかっ…!!」
「ひえっ!?」
「じゃあ、あるの!?」
「あるの?」
「なんでそんなに食いついてくるのですか…!」
「あるのっ?」
「あるにゃっー?」
「あるのっ!?」
「なんで貴女達まで…!」
みんなが、海未ちゃんに詰め寄る
…これで、ちょっとは紛らわせたかな?
「海未ちゃん答えて!」
「どっち…!?」
「海未ちゃん…!」
「ひえっ!?」
「じゃあ、あるの!?」
「あるの?」
「なんでそんなに食いついてくるのですか…!」
「あるのっ?」
「あるにゃっー?」
「あるのっ!?」
「なんで貴女達まで…!」
みんなが、海未ちゃんに詰め寄る
…これで、ちょっとは紛らわせたかな?
「海未ちゃん答えて!」
「どっち…!?」
「海未ちゃん…!」
452: 2015/03/31(火) 22:11:11.28 ID:TR5ERdvg.net
「そっ、それは…」
「…」
「…ありません。」
「なーんだー、やっぱりかー。」
「ビックリしちゃった…!」
「もー、変にタメないでよー!!」
「ドキドキするよー…」
「ううっ…」
「何で貴女達に言われなきゃ行けないんですかっ!!」
「穂乃果もことりもないでしょう!?」
「「…うん。」」
「…にしても。」
「今から新曲は無理ね。」
「真姫…」
「…」
「…ありません。」
「なーんだー、やっぱりかー。」
「ビックリしちゃった…!」
「もー、変にタメないでよー!!」
「ドキドキするよー…」
「ううっ…」
「何で貴女達に言われなきゃ行けないんですかっ!!」
「穂乃果もことりもないでしょう!?」
「「…うん。」」
「…にしても。」
「今から新曲は無理ね。」
「真姫…」
453: 2015/03/31(火) 22:11:55.78 ID:TR5ERdvg.net
「…」
「でも…諦めるのはまだ早いんじゃない?」
「…!」
「絵里…?」
「そうやね。」
「曲作りで大切なんは…」
「イメージや想像力だろうし。」
「…まあ。」
「今までも経験した事だけを詩にして来た訳ではないですが…」
「でも、ラブソングって要するに恋愛でしょ?」
「どうやってイメージを膨らませればいいの?」
「…」
「そうやね…」
「例えば、シチュエーションを作ってみるとか?」
「でも…諦めるのはまだ早いんじゃない?」
「…!」
「絵里…?」
「そうやね。」
「曲作りで大切なんは…」
「イメージや想像力だろうし。」
「…まあ。」
「今までも経験した事だけを詩にして来た訳ではないですが…」
「でも、ラブソングって要するに恋愛でしょ?」
「どうやってイメージを膨らませればいいの?」
「…」
「そうやね…」
「例えば、シチュエーションを作ってみるとか?」
454: 2015/03/31(火) 22:12:34.12 ID:TR5ERdvg.net
「シチュエーション?」
「恋愛を、疑似体験してみよう、って事で。」
「ちょっと、廊下にでようか。」
「なんだか楽しそうっ!」
「それじゃ、皆で行こ♪」
「はいっ!」
「…なんだか、花陽達仲良くなったわね。」
「それも気になるけど…」
「希が、まさか自分で提案するなんて。」
「あんな希、私も…」
「絵里もそうなの?」
「…にこも、だけど。」
「今まで、大きな決めごとなんかは。」
「ずっと、前に出ようとなんてしなかったのに。」
「恋愛を、疑似体験してみよう、って事で。」
「ちょっと、廊下にでようか。」
「なんだか楽しそうっ!」
「それじゃ、皆で行こ♪」
「はいっ!」
「…なんだか、花陽達仲良くなったわね。」
「それも気になるけど…」
「希が、まさか自分で提案するなんて。」
「あんな希、私も…」
「絵里もそうなの?」
「…にこも、だけど。」
「今まで、大きな決めごとなんかは。」
「ずっと、前に出ようとなんてしなかったのに。」
455: 2015/03/31(火) 22:12:55.03 ID:TR5ERdvg.net
「積極的になった…とか?」
「このタイミングで?」
「…そうね。」
「一体、何を考えているんだか…」
「でも、あの希がやってみよう、って言ったのよ?」
「…当たり前。」
「仮に失敗に終わったとしても。」
「…決して、無駄にはならないわ。」
「おーい、にこっち!えりちー!」
「ええ、今行くわ。」
「…それじゃ、行くわよ。」
「このタイミングで?」
「…そうね。」
「一体、何を考えているんだか…」
「でも、あの希がやってみよう、って言ったのよ?」
「…当たり前。」
「仮に失敗に終わったとしても。」
「…決して、無駄にはならないわ。」
「おーい、にこっち!えりちー!」
「ええ、今行くわ。」
「…それじゃ、行くわよ。」
456: 2015/03/31(火) 22:13:42.49 ID:TR5ERdvg.net
-----
『う、受け取って下さい…!///』
「お、いい感じやん♪」
「シチュエーションをイメージしてみよう、と言う事で。」
「バレンタインの女子にチャレンジ…」
「ですが、これでイメージが膨らむんですか?」
「そうや。」
「こういう時、とっさに出てくる言葉って。」
「結構、重要よ?」
「でも、何でカメラが必要なの…?」
「穂乃果ちゃんも、そっちの方が緊張感出るやろ?」
「…それに。」
「記録に残して、後で楽しめるし…///」
「明らかに後者が本音ね…」
「まあまあ♪」
『う、受け取って下さい…!///』
「お、いい感じやん♪」
「シチュエーションをイメージしてみよう、と言う事で。」
「バレンタインの女子にチャレンジ…」
「ですが、これでイメージが膨らむんですか?」
「そうや。」
「こういう時、とっさに出てくる言葉って。」
「結構、重要よ?」
「でも、何でカメラが必要なの…?」
「穂乃果ちゃんも、そっちの方が緊張感出るやろ?」
「…それに。」
「記録に残して、後で楽しめるし…///」
「明らかに後者が本音ね…」
「まあまあ♪」
457: 2015/03/31(火) 22:14:07.33 ID:TR5ERdvg.net
「じゃあ…次。」
「真姫ちゃんいってみよー!」
「…!」
「な、何で私が…!」
「ほらほら、結局順番は回ってくるんやし…」
「も、もう…」
「それじゃ、ちょっと場所を変えてみようか。」
「中庭に、レッツゴー!!」
「「おーっ!!」」
「いい気な物ね。」
「こっちはアンタに振り回されてるっていうのに…」
「ふふっ、ほんとにね。」
「真姫ちゃんいってみよー!」
「…!」
「な、何で私が…!」
「ほらほら、結局順番は回ってくるんやし…」
「も、もう…」
「それじゃ、ちょっと場所を変えてみようか。」
「中庭に、レッツゴー!!」
「「おーっ!!」」
「いい気な物ね。」
「こっちはアンタに振り回されてるっていうのに…」
「ふふっ、ほんとにね。」
458: 2015/03/31(火) 22:14:56.43 ID:TR5ERdvg.net
「…」
「…真姫?」
「…!」
「あーっ、真姫ちゃん、恥ずかしいんでしょー?」
「なっ…?」
「だ、だれが!」
「見てなさい!」
「完璧に演じてやるんだからっ!!」
「ハラショー…」
「真姫、お手本にするわね?」
「えっ…」
「…真姫?」
「…!」
「あーっ、真姫ちゃん、恥ずかしいんでしょー?」
「なっ…?」
「だ、だれが!」
「見てなさい!」
「完璧に演じてやるんだからっ!!」
「ハラショー…」
「真姫、お手本にするわね?」
「えっ…」
459: 2015/03/31(火) 22:15:59.45 ID:TR5ERdvg.net
-----
「3・2・1…キュー!」
『…はいコレ。』
『いいから、受け取んなさいよ…!』
『べ、別に貴女だけにあげた訳じゃ無いんだから…』
『勘違いしないでよねっ。』
「…おおーっ!」
「パーフェクトです…!」
「漫画で見た事あるにゃー!!」
「どう!?これで満足!?」
「…!」
「にこ…?」
「ふんっ。何調子に乗ってるの…?」
「にこ、張り合わないでよ…」
「3・2・1…キュー!」
『…はいコレ。』
『いいから、受け取んなさいよ…!』
『べ、別に貴女だけにあげた訳じゃ無いんだから…』
『勘違いしないでよねっ。』
「…おおーっ!」
「パーフェクトです…!」
「漫画で見た事あるにゃー!!」
「どう!?これで満足!?」
「…!」
「にこ…?」
「ふんっ。何調子に乗ってるの…?」
「にこ、張り合わないでよ…」
460: 2015/03/31(火) 22:16:45.03 ID:TR5ERdvg.net
「別に乗ってなんかいないわよ…!!」
「じゃあ、にこっちもやってみる…?」
「ふふっ。」
「全く…しょうがないわねえ…」
「それじゃ、場所変えるわよ!」
-----
にこっちが、リボンをほどく
『どうしたかって…分からないの?』
『…!』
『だめっ!恥ずかしいから見ないで…?』
「「…」」
『もう…しょうがないわね…』
『ちょっとだけよ…?』
「じゃあ、にこっちもやってみる…?」
「ふふっ。」
「全く…しょうがないわねえ…」
「それじゃ、場所変えるわよ!」
-----
にこっちが、リボンをほどく
『どうしたかって…分からないの?』
『…!』
『だめっ!恥ずかしいから見ないで…?』
「「…」」
『もう…しょうがないわね…』
『ちょっとだけよ…?』
461: 2015/03/31(火) 22:17:13.60 ID:TR5ERdvg.net
『…髪、結んでない方が。』
『前、好きだって言ってたでしょう…?』
『…あげる。』
『にこにーから、スペシャルハッピーなラブ…』
「あ、バッテリー切れた。」
「ぬぁんでよっ!?」
「バッテリーも無くなっちゃったし…」
「今日はここまでかな?」
「ちょっと、もう一度…!」
「はいはい、帰るよー。」
-----
「…結局なにも決まらなかったねー。」
「難しいものですね…」
『前、好きだって言ってたでしょう…?』
『…あげる。』
『にこにーから、スペシャルハッピーなラブ…』
「あ、バッテリー切れた。」
「ぬぁんでよっ!?」
「バッテリーも無くなっちゃったし…」
「今日はここまでかな?」
「ちょっと、もう一度…!」
「はいはい、帰るよー。」
-----
「…結局なにも決まらなかったねー。」
「難しいものですね…」
462: 2015/03/31(火) 22:17:48.77 ID:TR5ERdvg.net
「やっぱり…無理しない方がいいんじゃない?」
「次は最終予選よ?」
「そうですね…」
「最終予選はこれまでの集大成。」
「今までの事を精一杯やりきる。」
「それが一番大事な気がします。」
「ことりもそれが良いと思う。」
「…うん。」
やっぱり…そうやんね
大丈夫
ただ…何となく、言ってみただけやから
「でも…もうすこしだけ。」
「頑張ってみたい気もするわね。」
「…え?」
「次は最終予選よ?」
「そうですね…」
「最終予選はこれまでの集大成。」
「今までの事を精一杯やりきる。」
「それが一番大事な気がします。」
「ことりもそれが良いと思う。」
「…うん。」
やっぱり…そうやんね
大丈夫
ただ…何となく、言ってみただけやから
「でも…もうすこしだけ。」
「頑張ってみたい気もするわね。」
「…え?」
463: 2015/03/31(火) 22:18:15.01 ID:TR5ERdvg.net
「絵里…」
「絵里ちゃんは、反対なの?」
「反対って訳じゃないけど…」
「でも、ラブソングはやっぱり強いと思うし。」
「そのくらい無いと、勝てない気がするの…」
「うーん…そうかなあ?」
「難しい所ですが…」
「それに…」
「絵里ちゃん?」
「…ううん。」
「希の言う事は、いつもよく当たるから。」
「…」
「…!」
「…じゃあ、もうちょっとだけ考えてみようか。」
「絵里ちゃんは、反対なの?」
「反対って訳じゃないけど…」
「でも、ラブソングはやっぱり強いと思うし。」
「そのくらい無いと、勝てない気がするの…」
「うーん…そうかなあ?」
「難しい所ですが…」
「それに…」
「絵里ちゃん?」
「…ううん。」
「希の言う事は、いつもよく当たるから。」
「…」
「…!」
「…じゃあ、もうちょっとだけ考えてみようか。」
464: 2015/03/31(火) 22:20:14.22 ID:TR5ERdvg.net
「私は、別に構いませんが…」
「それじゃあ、今度の日曜日。」
「みんなで集まって、アイデア出し合ってみない?」
「資料になりそうな物、私も探してみるから。」
「希も…それでいいでしょ?」
「…」
「…希?」
「…」
「…へ?」
「ああ…そうやね。」
「…」
「じゃあ、今日はもう帰りましょう。」
「それじゃあ、今度の日曜日。」
「みんなで集まって、アイデア出し合ってみない?」
「資料になりそうな物、私も探してみるから。」
「希も…それでいいでしょ?」
「…」
「…希?」
「…」
「…へ?」
「ああ…そうやね。」
「…」
「じゃあ、今日はもう帰りましょう。」
466: 2015/03/31(火) 22:36:45.41 ID:TR5ERdvg.net
-----
「…おかしい。」
「おかしい?」
「絵里ちゃんが…?」
「変じゃない?」
「絵里があそこまで率先してラブソングにこだわるなんて。」
「それだけラブライブに出たいんじゃないかなにゃあ…?」
「だったら逆に止めるべきよ!」
「どう考えたって。」
「今までの曲をやった方が完成度は高いんだし…!」
「希ちゃんの言葉を信じてるとか…?」
「あんなにこだわる所、見た事ある?」
「じゃあなんで…」
「それは…わからないけど。」
「でも、この間まで、希ちゃんも…!」
「花陽?」
「あ、ううん。」
「なんでも…ないよ。」
「「?」」
「…おかしい。」
「おかしい?」
「絵里ちゃんが…?」
「変じゃない?」
「絵里があそこまで率先してラブソングにこだわるなんて。」
「それだけラブライブに出たいんじゃないかなにゃあ…?」
「だったら逆に止めるべきよ!」
「どう考えたって。」
「今までの曲をやった方が完成度は高いんだし…!」
「希ちゃんの言葉を信じてるとか…?」
「あんなにこだわる所、見た事ある?」
「じゃあなんで…」
「それは…わからないけど。」
「でも、この間まで、希ちゃんも…!」
「花陽?」
「あ、ううん。」
「なんでも…ないよ。」
「「?」」
467: 2015/03/31(火) 22:37:22.79 ID:TR5ERdvg.net
-----
「…えりち!」
「どうしたの…?」
「…いくらなんでも、強引すぎやない?」
「みんな戸惑ってたみたいやし…」
「…いいの。」
「私がそうしたいんだから。」
「…」
「多分…だけど。」
「ずっと、やりたかったことなんでしょ?」
「…」
「じゃあね!」
そう言って、飴を渡して、えりちは走っていった
「まったく…」
「おせっかいやね…えりちは。」
「…えりち!」
「どうしたの…?」
「…いくらなんでも、強引すぎやない?」
「みんな戸惑ってたみたいやし…」
「…いいの。」
「私がそうしたいんだから。」
「…」
「多分…だけど。」
「ずっと、やりたかったことなんでしょ?」
「…」
「じゃあね!」
そう言って、飴を渡して、えりちは走っていった
「まったく…」
「おせっかいやね…えりちは。」
468: 2015/03/31(火) 22:56:09.78 ID:TR5ERdvg.net
------
おせっかい…
それは、ウチの方か
今まで、して来た事も
相手からしたらおせっかいやんな
…なら、えりちのそれも
「…やっぱり、違うなあ。」
帰ろうと、横断歩道へ向き直る
歩道の信号が、点滅しはじめた
「おっと、早くいかないと…」
歩き出す方向
…とは、逆向きに腕が動く
「…花陽ちゃん。」
信号が、赤に変わった
おせっかい…
それは、ウチの方か
今まで、して来た事も
相手からしたらおせっかいやんな
…なら、えりちのそれも
「…やっぱり、違うなあ。」
帰ろうと、横断歩道へ向き直る
歩道の信号が、点滅しはじめた
「おっと、早くいかないと…」
歩き出す方向
…とは、逆向きに腕が動く
「…花陽ちゃん。」
信号が、赤に変わった
469: 2015/03/31(火) 23:05:25.37 ID:TR5ERdvg.net
-----
「…ごめんね、引き止めちゃって。」
「ううん。」
「…」
「それで、どうしたん?」
「…ラブソング。」
「ん?」
「あれって、やっぱりこの間の…」
「…ふふっ。」
「やっぱり、花陽ちゃんにはバレてたか。」
「…」
「…ちょっとした、ウチのわがままなんよ。」
「それが…希ちゃんの、叶えたい事?」
「…ごめんね、引き止めちゃって。」
「ううん。」
「…」
「それで、どうしたん?」
「…ラブソング。」
「ん?」
「あれって、やっぱりこの間の…」
「…ふふっ。」
「やっぱり、花陽ちゃんにはバレてたか。」
「…」
「…ちょっとした、ウチのわがままなんよ。」
「それが…希ちゃんの、叶えたい事?」
470: 2015/03/31(火) 23:06:30.00 ID:TR5ERdvg.net
「…ウチが、叶えたい事は。」
「みんなの叶えたい事を、叶える事。」
「だから、みんなの夢が叶うなら、それで…」
「嘘だよっ!!」
「…花陽ちゃん?」
「私はまだ、希ちゃんの事知らない事いっぱいあるし。」
「絵里ちゃんやにこちゃんほど、仲良くもない…」
「でも、分かるよ!」
「今の希ちゃんが嘘をついてるってことは、分かる!!」
「…」
「…なにか、あるんだよね?」
「だから、ラブソングをつくろう、って。」
「それで、最終予選にでよう、って言ったんだよね!?」
「花陽ちゃん…」
「私、言ったよ!?」
「今度は、希ちゃんの夢を叶えてほしい、って!」
「そのためなら、私も手伝うよ…!」
「みんなの叶えたい事を、叶える事。」
「だから、みんなの夢が叶うなら、それで…」
「嘘だよっ!!」
「…花陽ちゃん?」
「私はまだ、希ちゃんの事知らない事いっぱいあるし。」
「絵里ちゃんやにこちゃんほど、仲良くもない…」
「でも、分かるよ!」
「今の希ちゃんが嘘をついてるってことは、分かる!!」
「…」
「…なにか、あるんだよね?」
「だから、ラブソングをつくろう、って。」
「それで、最終予選にでよう、って言ったんだよね!?」
「花陽ちゃん…」
「私、言ったよ!?」
「今度は、希ちゃんの夢を叶えてほしい、って!」
「そのためなら、私も手伝うよ…!」
471: 2015/03/31(火) 23:07:08.53 ID:TR5ERdvg.net
「…」
「だから…教えてよ。」
「希ちゃんの…したいこと。」
「大事な…ともだちだから。」
「…!」
「希ちゃん…」
「…」
「…ウチは。」
「ウチの想いは、変わらんよ。」
「みんなの夢を叶えたいのも、ほんと。」
「ラブライブで優勝したいのも、ほんと。」
「…そこは、みんなと変わらんよ。」
「でも…!」
「…そうやね。」
「夢…なんてだいそれた事じゃ無いんよ。」
「だから…教えてよ。」
「希ちゃんの…したいこと。」
「大事な…ともだちだから。」
「…!」
「希ちゃん…」
「…」
「…ウチは。」
「ウチの想いは、変わらんよ。」
「みんなの夢を叶えたいのも、ほんと。」
「ラブライブで優勝したいのも、ほんと。」
「…そこは、みんなと変わらんよ。」
「でも…!」
「…そうやね。」
「夢…なんてだいそれた事じゃ無いんよ。」
472: 2015/03/31(火) 23:07:55.46 ID:TR5ERdvg.net
「ただ…」
「やっと、ここまで来て。」
「皆で、夢を繋いで。」
「その気持ちを、紡いで。」
「そして、ここまで来たウチらやから。」
「…できるなら。」
「そんなみんなで、何かを作りたいんよ。」
「それが…ラブソング?」
「ラブソングじゃなくてもいい。」
「ウチには、それしか思いつかなかったから。」
「この9人で歩んで来た軌跡を。」
「形に…残したいんよ。」
「それが…ウチの夢。」
「みんなと、出会えたから。」
「ウチにとっては…」
「やっぱり、そんな事だろうと思った。」
「やっと、ここまで来て。」
「皆で、夢を繋いで。」
「その気持ちを、紡いで。」
「そして、ここまで来たウチらやから。」
「…できるなら。」
「そんなみんなで、何かを作りたいんよ。」
「それが…ラブソング?」
「ラブソングじゃなくてもいい。」
「ウチには、それしか思いつかなかったから。」
「この9人で歩んで来た軌跡を。」
「形に…残したいんよ。」
「それが…ウチの夢。」
「みんなと、出会えたから。」
「ウチにとっては…」
「やっぱり、そんな事だろうと思った。」
476: 2015/04/01(水) 20:04:32.74 ID:7WC7SKGp.net
「…!」
「えりち…」
「聞いちゃって、ごめんなさい。」
「…でも。」
「どうして、相談してくれなかったの?」
「それは…」
「…」
「単なる、ウチのわがままやから。」
「こんな大事な時に、言ったら駄目なのは分かってたけど…」
「なんでかな。」
「花陽ちゃんに言われて…」
「少し、欲が出てしまったんかもしれん。」
「希ちゃん…」
「でも、2人の気持ちも嬉しかったよ。」
「ありがとうな、えりち。花陽ちゃん。」
「…さ、もう遅いし帰ろうか♪」
「「…」」
「えりち…」
「聞いちゃって、ごめんなさい。」
「…でも。」
「どうして、相談してくれなかったの?」
「それは…」
「…」
「単なる、ウチのわがままやから。」
「こんな大事な時に、言ったら駄目なのは分かってたけど…」
「なんでかな。」
「花陽ちゃんに言われて…」
「少し、欲が出てしまったんかもしれん。」
「希ちゃん…」
「でも、2人の気持ちも嬉しかったよ。」
「ありがとうな、えりち。花陽ちゃん。」
「…さ、もう遅いし帰ろうか♪」
「「…」」
477: 2015/04/01(水) 20:05:04.08 ID:7WC7SKGp.net
-----
「…ふう。」
「2人には、悪い事しちゃったかな。」
あんなに、真剣に話されたら…
「ふふっ。」
「…ちょっと、期待しちゃうやん。」
「…あかんよ。」
「今は、最終予選が一番大事なんやから。」
わがまま、言える時じゃない
「それに…ウチの願いは…」
「…ッ!」
「…」
「…グスッ。」
「だい…じょうぶ。」
「また、明日も…」
---きっと、笑える
「…ふう。」
「2人には、悪い事しちゃったかな。」
あんなに、真剣に話されたら…
「ふふっ。」
「…ちょっと、期待しちゃうやん。」
「…あかんよ。」
「今は、最終予選が一番大事なんやから。」
わがまま、言える時じゃない
「それに…ウチの願いは…」
「…ッ!」
「…」
「…グスッ。」
「だい…じょうぶ。」
「また、明日も…」
---きっと、笑える
478: 2015/04/01(水) 20:05:42.56 ID:7WC7SKGp.net
-----
「…」
「むぅ…」
「…!」
「好きだ!愛してる!!」
「…」
「うあーっ!!」
「こんなんじゃないよねーっ!?」
穂乃果ちゃんが、頭を抱える
今日は前に言ってたように
穂乃果ちゃんの家で、皆でラブソング作り
…でも、思うように行かなくて
「ま、まあ…間違っては、ないわね。」
「…」
「…」
「むぅ…」
「…!」
「好きだ!愛してる!!」
「…」
「うあーっ!!」
「こんなんじゃないよねーっ!?」
穂乃果ちゃんが、頭を抱える
今日は前に言ってたように
穂乃果ちゃんの家で、皆でラブソング作り
…でも、思うように行かなくて
「ま、まあ…間違っては、ないわね。」
「…」
479: 2015/04/01(水) 20:06:16.09 ID:7WC7SKGp.net
「…はあ。」
「ラブソングって難しいんだねえ…」
「ラブソングは結局の所。」
「好きという気持ちをどう表現するかだから…」
「ストレートな穂乃果には、難しいかもね。」
「ストレートと言うより、単純なだけよ…」
「と言ってるにこっちも、ノート真っ白やん。」
「こ、これから書くのよ!」
「…まあまあ。」
「じゃあ参考に、恋愛映画でも見てみない?」
ことりちゃんの提案で、映画を見てみるも…
穂乃果ちゃんたちは寝ちゃうし
海未ちゃんはキスシーンが見れずに画面消しちゃうし…
やっぱり、ここまでなんかな。
「ラブソングって難しいんだねえ…」
「ラブソングは結局の所。」
「好きという気持ちをどう表現するかだから…」
「ストレートな穂乃果には、難しいかもね。」
「ストレートと言うより、単純なだけよ…」
「と言ってるにこっちも、ノート真っ白やん。」
「こ、これから書くのよ!」
「…まあまあ。」
「じゃあ参考に、恋愛映画でも見てみない?」
ことりちゃんの提案で、映画を見てみるも…
穂乃果ちゃんたちは寝ちゃうし
海未ちゃんはキスシーンが見れずに画面消しちゃうし…
やっぱり、ここまでなんかな。
480: 2015/04/01(水) 20:06:44.57 ID:7WC7SKGp.net
「…」
「なかなか映画のようにはいかないわよね。」
「じゃあ、もう一度皆で言葉を出し合って…」
「待って!!」
「「…?」」
真姫ちゃんが、えりちを遮った
「もう諦めた方がいいんじゃない?」
「今から曲を作って。」
「振り付けも歌の練習もこれからなんて。」
「完成度が低くなるだけよ…!」
「でも…!」
「…実は私も思ってました。」
「ラブソングに頼らなくても…」
「私達には、私達の歌がある。」
「…そうだよね。」
「なかなか映画のようにはいかないわよね。」
「じゃあ、もう一度皆で言葉を出し合って…」
「待って!!」
「「…?」」
真姫ちゃんが、えりちを遮った
「もう諦めた方がいいんじゃない?」
「今から曲を作って。」
「振り付けも歌の練習もこれからなんて。」
「完成度が低くなるだけよ…!」
「でも…!」
「…実は私も思ってました。」
「ラブソングに頼らなくても…」
「私達には、私達の歌がある。」
「…そうだよね。」
481: 2015/04/01(水) 20:07:12.07 ID:7WC7SKGp.net
「…相手はA-RISE。」
「下手な小細工は通用しないわよ?」
「にこちゃん…」
「でも…!」
「確かに皆の言う通りや。」
「今までの曲で、全力を注いで頑張ろう…?」
「…希?」
「今見たら、カードもそれが良いって。」
---TEMPRERANCE…『節制』のカード
このままやと…
ウチらが、バラバラになる
それだけは…避けないと
ウチの想いなんて、ちっぽけなものやから
「下手な小細工は通用しないわよ?」
「にこちゃん…」
「でも…!」
「確かに皆の言う通りや。」
「今までの曲で、全力を注いで頑張ろう…?」
「…希?」
「今見たら、カードもそれが良いって。」
---TEMPRERANCE…『節制』のカード
このままやと…
ウチらが、バラバラになる
それだけは…避けないと
ウチの想いなんて、ちっぽけなものやから
482: 2015/04/01(水) 20:07:43.35 ID:7WC7SKGp.net
「待って希。貴女…」
「ええんや♪」
「一番大切なのは…μ'sやろ?」
「…」
「…?」
「どうかしたの?」
「ううん?何でも無い♪」
「…じゃあ、今日は解散して。」
「明日からみんなで練習やね♪」
「…分かりました。」
「それでは、今日は希の言う通りにしましょう。」
「みんな、帰りましょう。」
「…うん。」
「…」
「ええんや♪」
「一番大切なのは…μ'sやろ?」
「…」
「…?」
「どうかしたの?」
「ううん?何でも無い♪」
「…じゃあ、今日は解散して。」
「明日からみんなで練習やね♪」
「…分かりました。」
「それでは、今日は希の言う通りにしましょう。」
「みんな、帰りましょう。」
「…うん。」
「…」
483: 2015/04/01(水) 20:08:11.35 ID:7WC7SKGp.net
「希…」
「どうしたん?海未ちゃん。」
「いえ…」
「叶える事が出来ずに、すみませんでした。」
「…!」
「…言ったやろ?」
「一番大事なのは、μ'sやって。」
「大事な目標の為に、努力してるんやもん。」
「みんなが、一つになって頑張れるなら。」
「それに越した事は無いよ。」
「…そうですね。」
「それじゃ、また明日な♪」
「ええ、失礼します。」
「…いこっか、えりち♪」
「どうしたん?海未ちゃん。」
「いえ…」
「叶える事が出来ずに、すみませんでした。」
「…!」
「…言ったやろ?」
「一番大事なのは、μ'sやって。」
「大事な目標の為に、努力してるんやもん。」
「みんなが、一つになって頑張れるなら。」
「それに越した事は無いよ。」
「…そうですね。」
「それじゃ、また明日な♪」
「ええ、失礼します。」
「…いこっか、えりち♪」
484: 2015/04/01(水) 20:08:37.35 ID:7WC7SKGp.net
「…本当にいいの?」
「いい、って言ったやろ?」
「ちゃんと言うべきよ…」
「希が言えば、みんな絶対強力してくれる。」
「それだけの事を、貴女はやって来たじゃない。」
「…ウチには、これがあれば十分なんよ。」
…そして、みんながいれば
「…意地っ張り。」
「えりちに言われたくないなあ…」
----
「…どういう事?」
「一体、何を…」
「それさえ分かれば楽なんだけどねえ…」
「!?」
「いい、って言ったやろ?」
「ちゃんと言うべきよ…」
「希が言えば、みんな絶対強力してくれる。」
「それだけの事を、貴女はやって来たじゃない。」
「…ウチには、これがあれば十分なんよ。」
…そして、みんながいれば
「…意地っ張り。」
「えりちに言われたくないなあ…」
----
「…どういう事?」
「一体、何を…」
「それさえ分かれば楽なんだけどねえ…」
「!?」
485: 2015/04/01(水) 20:09:16.23 ID:7WC7SKGp.net
「にこちゃん…」
「ま、どうせ聞いてもはぐらかされるんだけどね。」
「なんで来たのよ…」
「…別に?」
「ただ、絵里とちょっとした約束があってね。」
「約束…?」
「そろそろ追いかけないと、見失うわよ?」
「…!」
「私の知らない所で何が起こってるのよ。」
「…聞かなきゃ収まんないんだからっ!」
「あ!ちょっと真姫ちゃん!?」
「…はあ。」
「行くしかないわね…」
「ま、どうせ聞いてもはぐらかされるんだけどね。」
「なんで来たのよ…」
「…別に?」
「ただ、絵里とちょっとした約束があってね。」
「約束…?」
「そろそろ追いかけないと、見失うわよ?」
「…!」
「私の知らない所で何が起こってるのよ。」
「…聞かなきゃ収まんないんだからっ!」
「あ!ちょっと真姫ちゃん!?」
「…はあ。」
「行くしかないわね…」
486: 2015/04/01(水) 20:09:42.59 ID:7WC7SKGp.net
「…じゃ、また明日♪」
「希…」
「待って!」
「「…!」」
「真姫ちゃん…」
「前に私に言ったわよね?」
「…面倒くさい人間だって。」
「そうやったっけ…?」
「…自分の方がよっぽど面倒くさいじゃない。」
「…」
「気が合うわね。」
「同意見よ。」
「…!」
「…あら、そこはみんな同じみたいね。」
「にこっちまで…!」
「希…」
「待って!」
「「…!」」
「真姫ちゃん…」
「前に私に言ったわよね?」
「…面倒くさい人間だって。」
「そうやったっけ…?」
「…自分の方がよっぽど面倒くさいじゃない。」
「…」
「気が合うわね。」
「同意見よ。」
「…!」
「…あら、そこはみんな同じみたいね。」
「にこっちまで…!」
487: 2015/04/01(水) 20:10:17.06 ID:7WC7SKGp.net
「…さあ、希。」
「もう、隠すのは無しよ。」
「逃がさないんだから。」
「そんなにこっち、逃げるだなんて…」
「ごまかそうとしても無駄よ!」
「ここにいる全員。」
「アンタの本音を聞くまで、帰らないんだから。」
「…」
「…わかったよ。」
「とりあえず、家に来て。」
「…ちゃんと、話してくれるのよね?」
「…」
「行こ、3人とも。」
…もう
本当に、面倒な子達ばっかりやね。
「もう、隠すのは無しよ。」
「逃がさないんだから。」
「そんなにこっち、逃げるだなんて…」
「ごまかそうとしても無駄よ!」
「ここにいる全員。」
「アンタの本音を聞くまで、帰らないんだから。」
「…」
「…わかったよ。」
「とりあえず、家に来て。」
「…ちゃんと、話してくれるのよね?」
「…」
「行こ、3人とも。」
…もう
本当に、面倒な子達ばっかりやね。
489: 2015/04/01(水) 20:37:41.68 ID:7WC7SKGp.net
-----
「…お茶でええ?」
「あ…うん。」
「一人暮らし…なの?」
「うん。」
「そう…なんだ。」
「って、にこちゃん達は知ってたの?」
「まあね。」
「何回か、お邪魔させてもらってるし…」
「…子供の頃から。」
「両親の都合で、転校が多くてね。」
「…そう。」
「だから…音ノ木坂に来て、やっと居場所が出来たって…」
「その話はやめてよ…」
「こんな時に話すことじゃないよ?」
そう言いつつ、沸いたやかんの火を止める
「…お茶でええ?」
「あ…うん。」
「一人暮らし…なの?」
「うん。」
「そう…なんだ。」
「って、にこちゃん達は知ってたの?」
「まあね。」
「何回か、お邪魔させてもらってるし…」
「…子供の頃から。」
「両親の都合で、転校が多くてね。」
「…そう。」
「だから…音ノ木坂に来て、やっと居場所が出来たって…」
「その話はやめてよ…」
「こんな時に話すことじゃないよ?」
そう言いつつ、沸いたやかんの火を止める
490: 2015/04/01(水) 20:38:11.26 ID:7WC7SKGp.net
「…それじゃ、こんな時に話す事を話しましょ?」
「絵里から、私は少し聞いた。でも…」
「ちゃんと話してよ。」
「もう、ここまで来たんだから…」
「ほらね。」
「真姫ちゃんは興味津々みたいよ?」
「茶化さないで…!」
「…そうよ。」
「隠しておいても、しょうがないでしょう…?」
「…」
「…別に、隠していた訳やないんよ?」
「えりちが大事にしただけやん…」
---本当に、そうなん?
---もちろん
「絵里から、私は少し聞いた。でも…」
「ちゃんと話してよ。」
「もう、ここまで来たんだから…」
「ほらね。」
「真姫ちゃんは興味津々みたいよ?」
「茶化さないで…!」
「…そうよ。」
「隠しておいても、しょうがないでしょう…?」
「…」
「…別に、隠していた訳やないんよ?」
「えりちが大事にしただけやん…」
---本当に、そうなん?
---もちろん
491: 2015/04/01(水) 20:38:58.46 ID:7WC7SKGp.net
「嘘…」
「その程度の事なら、あんな話しないでしょう…?」
「…そんな事ない。」
「希…!」
「…ウチが。」
「ちょっとした希望を持っていただけよ…?」
「いい加減にして!!」
「いつまで経っても話が見えない。」
「どういう事…!?」
「…」
「希…!」
「…簡単に言うとね。」
「夢だったのよ…希の。」
「えりち…!」
「その程度の事なら、あんな話しないでしょう…?」
「…そんな事ない。」
「希…!」
「…ウチが。」
「ちょっとした希望を持っていただけよ…?」
「いい加減にして!!」
「いつまで経っても話が見えない。」
「どういう事…!?」
「…」
「希…!」
「…簡単に言うとね。」
「夢だったのよ…希の。」
「えりち…!」
492: 2015/04/01(水) 20:39:38.08 ID:7WC7SKGp.net
「ここまで来て、何も教えない訳にはいかないわ。」
「それに…」
「そうよ。」
「にこ達だって、あんたの事全然分からないんだもの。」
「…話してよ。」
「それとも、私達はその程度の関係なの?」
「…!」
「違う!!」
「そんなんじゃ…」
「…なら、話してよ。」
「私達は、今、何のためにここにいるのか。」
「希なら…分かるでしょ?」
「アンタが…してくれた事なんだから。」
「…」
---ここまで想ってくれるともだちを、見捨てるん?
---そんな事、出来ない
「それに…」
「そうよ。」
「にこ達だって、あんたの事全然分からないんだもの。」
「…話してよ。」
「それとも、私達はその程度の関係なの?」
「…!」
「違う!!」
「そんなんじゃ…」
「…なら、話してよ。」
「私達は、今、何のためにここにいるのか。」
「希なら…分かるでしょ?」
「アンタが…してくれた事なんだから。」
「…」
---ここまで想ってくれるともだちを、見捨てるん?
---そんな事、出来ない
493: 2015/04/01(水) 20:40:05.89 ID:7WC7SKGp.net
「ラブソングが…夢?」
「…ううん。」
「大事なのは…ラブソングかどうかじゃない。」
「9人みんなで、曲を作りたいって。」
「…」
「一人ひとりの言葉を紡いで…」
「想いを紡いで。」
「本当の意味で、全員で作り上げた曲。」
「この9人が歩んで来た道を。」
「…その、軌跡を。」
「形として、残したい。」
「そんな曲で、ラブライブに出たい。」
「それが…希の夢だったの…!」
---ほら。言ってない事まで、知ってくれてる
---そんなこと、分かってる
「…ううん。」
「大事なのは…ラブソングかどうかじゃない。」
「9人みんなで、曲を作りたいって。」
「…」
「一人ひとりの言葉を紡いで…」
「想いを紡いで。」
「本当の意味で、全員で作り上げた曲。」
「この9人が歩んで来た道を。」
「…その、軌跡を。」
「形として、残したい。」
「そんな曲で、ラブライブに出たい。」
「それが…希の夢だったの…!」
---ほら。言ってない事まで、知ってくれてる
---そんなこと、分かってる
494: 2015/04/01(水) 20:56:32.24 ID:7WC7SKGp.net
「…だから、ラブソングを提案したのよ。」
「上手く…いかなかったけどね。」
「…言ったやろ?」
「ウチが言ったのは、夢なんてだいそれた物やない、って。」
「…じゃあ、何なの?」
「真姫ちゃんの言う通り。」
「希にとって。」
「その想いは…一体なに?」
「…」
「…なんやろうね。」
「ただ、曲じゃなくてもいい。」
「9人で集まって、力を合わせて。」
「何かを生み出せれば…それで良かったんよ。」
「ウチの夢は…皆の願いを、夢を、叶える事やから。」
---本当に?
---うん
「上手く…いかなかったけどね。」
「…言ったやろ?」
「ウチが言ったのは、夢なんてだいそれた物やない、って。」
「…じゃあ、何なの?」
「真姫ちゃんの言う通り。」
「希にとって。」
「その想いは…一体なに?」
「…」
「…なんやろうね。」
「ただ、曲じゃなくてもいい。」
「9人で集まって、力を合わせて。」
「何かを生み出せれば…それで良かったんよ。」
「ウチの夢は…皆の願いを、夢を、叶える事やから。」
---本当に?
---うん
496: 2015/04/01(水) 20:58:03.33 ID:7WC7SKGp.net
「ウチにとってこの9人は…」
「奇跡だったから。」
「奇跡…?」
「…そう。」
「ウチにとって、μ'sは…」
『奇跡』
---そんな奇跡の中で、貴女は何を得たの?
---幸せを、知る事が出来たよ
---みんなの事、どう思ってるの?
---もちろん、大好き
---貴女は、願いを叶えたいの?
---みんなの、願いを叶えたい
---みんなの願いを、貴女は知ってる?
---ラブライブで、優勝する事
---もう一つ、彼女達には願いがある事、貴女は知ってる?
---え?
『貴女の願いを叶える事』
「奇跡だったから。」
「奇跡…?」
「…そう。」
「ウチにとって、μ'sは…」
『奇跡』
---そんな奇跡の中で、貴女は何を得たの?
---幸せを、知る事が出来たよ
---みんなの事、どう思ってるの?
---もちろん、大好き
---貴女は、願いを叶えたいの?
---みんなの、願いを叶えたい
---みんなの願いを、貴女は知ってる?
---ラブライブで、優勝する事
---もう一つ、彼女達には願いがある事、貴女は知ってる?
---え?
『貴女の願いを叶える事』
498: 2015/04/01(水) 21:19:39.83 ID:7WC7SKGp.net
「…」
「希…」
「…転校ばかりで、友達はいなかった。」
「…当然、分かり合える相手も。」
「毎日。」
「毎日、周りの顔色を伺って。」
「話しかける事もせず。」
「すぐに、また引っ越すから。」
「それまでの、我慢だからって…人を避けてた。」
「音ノ木坂に入学したときも。」
「ここでなら変われるかも…なんて思って。」
「でも、自分じゃ何もしなくて。」
「変わろうと…しなくて。」
「希…」
「…転校ばかりで、友達はいなかった。」
「…当然、分かり合える相手も。」
「毎日。」
「毎日、周りの顔色を伺って。」
「話しかける事もせず。」
「すぐに、また引っ越すから。」
「それまでの、我慢だからって…人を避けてた。」
「音ノ木坂に入学したときも。」
「ここでなら変われるかも…なんて思って。」
「でも、自分じゃ何もしなくて。」
「変わろうと…しなくて。」
500: 2015/04/01(水) 21:21:00.33 ID:7WC7SKGp.net
「…当然。」
「そんな性格のウチに声をかけてくれる。」
「物好きな人なんかいる訳なくて。」
「ここでも一緒。」
「…そう、思ってた。」
「毎日変わらない日々を過ごして。」
「色褪せた景色を見て。」
「友達なんてものの声も聞こえない。」
「…それが、ウチの毎日やった。」
「そんな毎日に嫌気がさして。」
「ひとり、屋上に上がるのが。」
「ウチの、日課になってたんよ。」
「そんな性格のウチに声をかけてくれる。」
「物好きな人なんかいる訳なくて。」
「ここでも一緒。」
「…そう、思ってた。」
「毎日変わらない日々を過ごして。」
「色褪せた景色を見て。」
「友達なんてものの声も聞こえない。」
「…それが、ウチの毎日やった。」
「そんな毎日に嫌気がさして。」
「ひとり、屋上に上がるのが。」
「ウチの、日課になってたんよ。」
501: 2015/04/01(水) 21:21:38.88 ID:7WC7SKGp.net
「…」
「ずっと一人で、空を見上げて。」
「自分の世界がちっぽけな物だって、思ってた。」
「誰も、ウチの事なんか気にしない。」
「それでも、空を見上げてると。」
「少しだけ…こんな悩みも小さく思えた。」
「そんな時に…」
「鈴の音が、聞こえた気がしたんよ。」
「鈴…?」
「その音の方に目を向けたらな?」
「ウチと話す物好きが、そこに立ってたんよ。」
「まあ、その子は最初。」
「ウチの名前すら知らなかったけど。」
「ずっと一人で、空を見上げて。」
「自分の世界がちっぽけな物だって、思ってた。」
「誰も、ウチの事なんか気にしない。」
「それでも、空を見上げてると。」
「少しだけ…こんな悩みも小さく思えた。」
「そんな時に…」
「鈴の音が、聞こえた気がしたんよ。」
「鈴…?」
「その音の方に目を向けたらな?」
「ウチと話す物好きが、そこに立ってたんよ。」
「まあ、その子は最初。」
「ウチの名前すら知らなかったけど。」
502: 2015/04/01(水) 21:22:30.36 ID:7WC7SKGp.net
「…でも、その子が毎日。」
「約束した訳でもない屋上に来て。」
「ウチと、喋ってくれた。」
「何にもないウチに、笑顔をくれたんよ。」
「いつだって、その子はウチを気にかけてくれた。」
「その子の中では、そんな事無かったのかもしれんけど。」
「…それでも、その子は。」
「ウチを毎日、照らしてくれた。」
「…まるで、太陽みたいに。」
「ウチに、暖かさをくれたんよ。」
「このカードも。」
「この喋り方も。」
「全部、その子がウチにくれたもの。」
「とっても…大事な物なん。」
「約束した訳でもない屋上に来て。」
「ウチと、喋ってくれた。」
「何にもないウチに、笑顔をくれたんよ。」
「いつだって、その子はウチを気にかけてくれた。」
「その子の中では、そんな事無かったのかもしれんけど。」
「…それでも、その子は。」
「ウチを毎日、照らしてくれた。」
「…まるで、太陽みたいに。」
「ウチに、暖かさをくれたんよ。」
「このカードも。」
「この喋り方も。」
「全部、その子がウチにくれたもの。」
「とっても…大事な物なん。」
503: 2015/04/01(水) 21:36:40.08 ID:7WC7SKGp.net
「…ある時、その子に聞いた事があるんよ。」
「どうして、ウチなんかに構ってくれるん?って。」
「だって、いつもウチはもらってた。」
「その子に励まされて、手を貸してもらって。」
「それでやっと、頑張る事が出来たんよ。」
「…なにも、ウチはしてあげられてなんか無かったのに。」
「…」
「その子は、答えてくれた。」
「『似ていたから』って。」
「最初は、何を言ってるのか分からなかった。」
「自分で言うのも何やけど。」
「こんな根暗なウチと、対象的すぎて。」
「…言ってる意味が、分からなかった。」
「どうして、ウチなんかに構ってくれるん?って。」
「だって、いつもウチはもらってた。」
「その子に励まされて、手を貸してもらって。」
「それでやっと、頑張る事が出来たんよ。」
「…なにも、ウチはしてあげられてなんか無かったのに。」
「…」
「その子は、答えてくれた。」
「『似ていたから』って。」
「最初は、何を言ってるのか分からなかった。」
「自分で言うのも何やけど。」
「こんな根暗なウチと、対象的すぎて。」
「…言ってる意味が、分からなかった。」
504: 2015/04/01(水) 21:37:22.67 ID:7WC7SKGp.net
「…でも、一緒に過ごしていくうちに。」
「その子は、叶えたい夢のために。」
「何度も挫折して、泣いて。」
「ウチなんか比べられないくらいの、辛い過去もあった。」
「…そんな子が、ウチを見て。」
「変われる、って言ってくれた。」
「何度も何度も励ましてくれて。」
「…ウチに、友達を作ってくれた。」
「あの時は、分からなかった。」
---自分の事で、いっぱいだったから
「…けど、今は分かるよ。」
---貴女もウチと同じ
---『それ』を願った人だから
「ウチに…変わる勇気をくれて、ありがとう。」
「にこっち。」
「その子は、叶えたい夢のために。」
「何度も挫折して、泣いて。」
「ウチなんか比べられないくらいの、辛い過去もあった。」
「…そんな子が、ウチを見て。」
「変われる、って言ってくれた。」
「何度も何度も励ましてくれて。」
「…ウチに、友達を作ってくれた。」
「あの時は、分からなかった。」
---自分の事で、いっぱいだったから
「…けど、今は分かるよ。」
---貴女もウチと同じ
---『それ』を願った人だから
「ウチに…変わる勇気をくれて、ありがとう。」
「にこっち。」
505: 2015/04/01(水) 22:09:50.19 ID:7WC7SKGp.net
「のぞ…み…」
「ずっとずっと。」
「ウチと一緒にいてくれて。」
「ウチに力をくれて。」
「…ありがとう。」
「そんなこと…」
「ふふっ。」
「にこっちのお陰で、ウチは違う世界を見る事ができた。」
「…ほんとに、嬉しかった。」
「そんなウチを見てた、また物好きな子がいたんよ。」
「その子は、いつでも人の上に立ってるような子で。」
「ウチとは、生きてる次元が違うってくらい、完璧に見える子やった。」
「…そんな子が、ウチを羨ましい、って。」
「そう…言ってくれた。」
「…」
「ずっとずっと。」
「ウチと一緒にいてくれて。」
「ウチに力をくれて。」
「…ありがとう。」
「そんなこと…」
「ふふっ。」
「にこっちのお陰で、ウチは違う世界を見る事ができた。」
「…ほんとに、嬉しかった。」
「そんなウチを見てた、また物好きな子がいたんよ。」
「その子は、いつでも人の上に立ってるような子で。」
「ウチとは、生きてる次元が違うってくらい、完璧に見える子やった。」
「…そんな子が、ウチを羨ましい、って。」
「そう…言ってくれた。」
「…」
506: 2015/04/01(水) 22:10:19.44 ID:7WC7SKGp.net
「…はじめは、何の冗談かと思ったよ。」
「だってその子は。」
「ウチに出来ないような事を簡単にやってのけて。」
「知らない事を、沢山教えてくれて。」
「…そんな子が、ウチを羨む事なんてあるわけがない。」
「…でも、違ったん。」
「その子は、とても不器用で。」
「下手したら、ウチ以上に人付き合いが苦手で。」
「…」
「…その子もまた、願ってたんよ。」
「変わる勇気が、欲しいって。」
「それを手に入れる事が出来たウチが。」
「…羨ましい、って。」
「だってその子は。」
「ウチに出来ないような事を簡単にやってのけて。」
「知らない事を、沢山教えてくれて。」
「…そんな子が、ウチを羨む事なんてあるわけがない。」
「…でも、違ったん。」
「その子は、とても不器用で。」
「下手したら、ウチ以上に人付き合いが苦手で。」
「…」
「…その子もまた、願ってたんよ。」
「変わる勇気が、欲しいって。」
「それを手に入れる事が出来たウチが。」
「…羨ましい、って。」
507: 2015/04/01(水) 22:10:57.21 ID:7WC7SKGp.net
「…根っこが、そっくりやったんよ。」
「重ねて来た想いは違っても。」
「ウチが、友達が欲しかったように。」
「その子も、友達がほしかった。」
「その子についてたイメージを崩せるような。」
「…みんなと、仲良くなれるような。」
「…その時、ウチは思ったんよ。」
「自分がにこっちからもらった物を。」
「今度は、ウチが伝える時やって。」
「それからその子は。」
「もとからの素質もあってか、すぐに皆と打ち解けた。」
「重ねて来た想いは違っても。」
「ウチが、友達が欲しかったように。」
「その子も、友達がほしかった。」
「その子についてたイメージを崩せるような。」
「…みんなと、仲良くなれるような。」
「…その時、ウチは思ったんよ。」
「自分がにこっちからもらった物を。」
「今度は、ウチが伝える時やって。」
「それからその子は。」
「もとからの素質もあってか、すぐに皆と打ち解けた。」
508: 2015/04/01(水) 22:11:35.05 ID:7WC7SKGp.net
「…ちょっと、嫉妬しちゃったりもしたんよ?」
「だって、皆の前で笑うその子が、すごく可愛くて。」
「…その顔は、ウチだけが知ってたのにな…なんて。」
「ふふっ。」
「今思い出したら、笑える話なんやけどね。」
「…それからの毎日は凄く楽しくて。」
「すぐに、時間が過ぎて行った。」
「でも…」
「…」
「…良いわよ。」
「もう…済んだ事だから。」
「…うん。」
「だって、皆の前で笑うその子が、すごく可愛くて。」
「…その顔は、ウチだけが知ってたのにな…なんて。」
「ふふっ。」
「今思い出したら、笑える話なんやけどね。」
「…それからの毎日は凄く楽しくて。」
「すぐに、時間が過ぎて行った。」
「でも…」
「…」
「…良いわよ。」
「もう…済んだ事だから。」
「…うん。」
509: 2015/04/01(水) 22:31:04.74 ID:7WC7SKGp.net
「毎日楽しくて。」
「ずっと、こんな日が続けば、なんて思ってた。」
「…そんな時に、にこっち達のファーストライブがあった。」
「ずっと前から楽しみにしてた事で。」
「けど、あんな結果になって…」
「その時ウチは、にこっちに酷い事言ってしまったんよ。」
「何度もその事を悔やんで。」
「でも、どうする事も出来なくて。」
「恩を…仇で、返したみたいで。」
「…そんな時、その子は。」
「そんなウチの気持ちに同情する訳でもなく。」
「…放っておく訳でもなく。」
「…信じる事を、教えてくれた。」
「にこっちを…」
「自分を、信じる事を。」
「ずっと、こんな日が続けば、なんて思ってた。」
「…そんな時に、にこっち達のファーストライブがあった。」
「ずっと前から楽しみにしてた事で。」
「けど、あんな結果になって…」
「その時ウチは、にこっちに酷い事言ってしまったんよ。」
「何度もその事を悔やんで。」
「でも、どうする事も出来なくて。」
「恩を…仇で、返したみたいで。」
「…そんな時、その子は。」
「そんなウチの気持ちに同情する訳でもなく。」
「…放っておく訳でもなく。」
「…信じる事を、教えてくれた。」
「にこっちを…」
「自分を、信じる事を。」
510: 2015/04/01(水) 22:31:48.18 ID:7WC7SKGp.net
「それからウチらは、今まで以上に仲良くなって。」
「3人で、遊ぶ事も多くなった。」
「…本当に、楽しかったんよ。」
「…」
「…でも、それも長くは続かなくて。」
「アイドル研究部の…部員の退部が決まった。」
「…正直、耐えれなかった。」
「それを受け入れるだけの余裕がウチには無くて。」
「それをきっかけに、にこっちとはほとんど話す事はなくなったんよ。」
「すごく…辛かった。」
「3人で、遊ぶ事も多くなった。」
「…本当に、楽しかったんよ。」
「…」
「…でも、それも長くは続かなくて。」
「アイドル研究部の…部員の退部が決まった。」
「…正直、耐えれなかった。」
「それを受け入れるだけの余裕がウチには無くて。」
「それをきっかけに、にこっちとはほとんど話す事はなくなったんよ。」
「すごく…辛かった。」
511: 2015/04/01(水) 22:33:45.65 ID:7WC7SKGp.net
「何もかも諦めようとした時。」
「その子は、ウチに手を差し伸べてくれた。」
「ずっとにこっちしか見てなかったウチを。」
「その子は、いつも見ていてくれた。」
「悩んだり、ぶつかったりしたときは。」
「いつも、その子が手を引っ張ってくれた。」
「ウチがあげた、ほんのちょっとのきっかけに。」
「その子は、全力で応えてくれたんよ。」
「…ウチは、その子の事なんて目に入ってなかったのに。」
「自分の事しか、考えてなかったのに。」
「いつだって…その子は。」
「にこっちと同じように、ウチを支えてくれた。」
「ウチを、信じさせてくれた。」
「ウチを…導いてくれたんよ。」
「だから…ありがとう。」
「ウチに、信じる勇気をくれて。」
「…な?えりち。」
「その子は、ウチに手を差し伸べてくれた。」
「ずっとにこっちしか見てなかったウチを。」
「その子は、いつも見ていてくれた。」
「悩んだり、ぶつかったりしたときは。」
「いつも、その子が手を引っ張ってくれた。」
「ウチがあげた、ほんのちょっとのきっかけに。」
「その子は、全力で応えてくれたんよ。」
「…ウチは、その子の事なんて目に入ってなかったのに。」
「自分の事しか、考えてなかったのに。」
「いつだって…その子は。」
「にこっちと同じように、ウチを支えてくれた。」
「ウチを、信じさせてくれた。」
「ウチを…導いてくれたんよ。」
「だから…ありがとう。」
「ウチに、信じる勇気をくれて。」
「…な?えりち。」
512: 2015/04/01(水) 23:07:10.11 ID:7WC7SKGp.net
「…」
「…この2人に出会えて、ウチは変われたんよ。」
「きっとそれは、えりちも…にこっちも、そうやと思う。」
「変わりたいと願ったウチらが。」
「変わろうと、努力した結果。」
「叶えたい想いを、持ってたウチら。」
「…でも。」
「そのときのウチらは、まだバラバラやって。」
「…その後も、同じ想いを持つ人が目の前にいるのに。」
「どうしても、手を取り合えなくて…」
「真姫ちゃんを見たときも。」
「熱い想いはあるけど、どうやって繋がっていいか分からない。」
「そんな子が…ウチらの周りに、溢れてた。」
「…この2人に出会えて、ウチは変われたんよ。」
「きっとそれは、えりちも…にこっちも、そうやと思う。」
「変わりたいと願ったウチらが。」
「変わろうと、努力した結果。」
「叶えたい想いを、持ってたウチら。」
「…でも。」
「そのときのウチらは、まだバラバラやって。」
「…その後も、同じ想いを持つ人が目の前にいるのに。」
「どうしても、手を取り合えなくて…」
「真姫ちゃんを見たときも。」
「熱い想いはあるけど、どうやって繋がっていいか分からない。」
「そんな子が…ウチらの周りに、溢れてた。」
513: 2015/04/01(水) 23:07:40.67 ID:7WC7SKGp.net
「…」
「そんな時。」
「それを、大きな力で繋いでくれる存在が現れた。」
「想いを同じくする人がいて。」
「それを繋いでくれる存在がいる。」
「その存在が、にこっちと同じ事を、あのステージで言った。」
「ここを、満員にしてみせる、って。」
「…その時、感じたんよ。」
「たった今、この場所に。」
「想いを同じくする人が9人もいる事。」
「年齢も、育って来た環境も違うけど。」
「このメンバーなら、その想いはきっと叶う、って…!」
「必ず形にしたかった…」
「この9人で、何かを残したかった…」
「そんな時。」
「それを、大きな力で繋いでくれる存在が現れた。」
「想いを同じくする人がいて。」
「それを繋いでくれる存在がいる。」
「その存在が、にこっちと同じ事を、あのステージで言った。」
「ここを、満員にしてみせる、って。」
「…その時、感じたんよ。」
「たった今、この場所に。」
「想いを同じくする人が9人もいる事。」
「年齢も、育って来た環境も違うけど。」
「このメンバーなら、その想いはきっと叶う、って…!」
「必ず形にしたかった…」
「この9人で、何かを残したかった…」
514: 2015/04/01(水) 23:08:20.57 ID:7WC7SKGp.net
「…確かに、歌という形になれば良かったのかもしれない。」
「けど、そうじゃなくても…」
「μ'sはもうすでに。」
「何か大きな物を、とっくに生み出してる。」
「叶えたい物を、叶える力を持ってる。」
「ウチはそれで十分。」
「夢はとっくに…」
「…!」
---それが、貴女の夢?
---そう
---叶えたい願いは、無いの?
---この9人でなら、きっと叶えられる
---もう、迷わないの?
---迷っても、大丈夫
---みんながいるから?
---みんなとなら
「けど、そうじゃなくても…」
「μ'sはもうすでに。」
「何か大きな物を、とっくに生み出してる。」
「叶えたい物を、叶える力を持ってる。」
「ウチはそれで十分。」
「夢はとっくに…」
「…!」
---それが、貴女の夢?
---そう
---叶えたい願いは、無いの?
---この9人でなら、きっと叶えられる
---もう、迷わないの?
---迷っても、大丈夫
---みんながいるから?
---みんなとなら
515: 2015/04/01(水) 23:08:57.29 ID:7WC7SKGp.net
---自分の想いは、決まった?
---決まったよ
---それじゃ、『私』はもう必要ない?
---今まで、ありがとう
---これからは、貴女が想いを紡ぐんだよ
---分かってる。今度は『ウチ』が、みんなと
---それじゃあ、またね
---うん
---最後に教えて?これからの貴女の、叶えたい事
---もう、ウチだけじゃないよ
---これは…
---『みんなで叶える物語』
「一番の夢は、とっくに…!」
---叶ったんだから
---決まったよ
---それじゃ、『私』はもう必要ない?
---今まで、ありがとう
---これからは、貴女が想いを紡ぐんだよ
---分かってる。今度は『ウチ』が、みんなと
---それじゃあ、またね
---うん
---最後に教えて?これからの貴女の、叶えたい事
---もう、ウチだけじゃないよ
---これは…
---『みんなで叶える物語』
「一番の夢は、とっくに…!」
---叶ったんだから
523: 2015/04/02(木) 19:36:23.95 ID:I0V5+mjB.net
「…だからこの話はおしまい。」
「それでええやろ?」
「…って、希は言うんだけど。」
「どう思う?」
「…」
「そうね。」
「まあ、一言で言うと…」
「面倒臭い人、かな。」
「なっ…!?」
「結局の所、みんなの事しか考えて無いじゃない。」
「…希自身は、どうなのよ。」
「ウチ自身…?」
「それでええやろ?」
「…って、希は言うんだけど。」
「どう思う?」
「…」
「そうね。」
「まあ、一言で言うと…」
「面倒臭い人、かな。」
「なっ…!?」
「結局の所、みんなの事しか考えて無いじゃない。」
「…希自身は、どうなのよ。」
「ウチ自身…?」
524: 2015/04/02(木) 19:36:57.67 ID:I0V5+mjB.net
「そうよ。」
「希の気持ちは分かった。」
「それだけ、μ'sの事を考えてくれている事も。」
「…この2人を、大切に思っている事も。」
「「…」」
「…でも、それは結局。」
「μ'sの為に、希が我慢してるって事じゃないの?」
「そんな事ないよ…!」
「ウチはもう、十分なん。」
「十分…幸せやから。」
「なら、どうして曲を作ろうって言ったのよ。」
「それは、さっきも言った通り…」
「…嘘。」
「やりたいんでしょう?」
「…」
「希の気持ちは分かった。」
「それだけ、μ'sの事を考えてくれている事も。」
「…この2人を、大切に思っている事も。」
「「…」」
「…でも、それは結局。」
「μ'sの為に、希が我慢してるって事じゃないの?」
「そんな事ないよ…!」
「ウチはもう、十分なん。」
「十分…幸せやから。」
「なら、どうして曲を作ろうって言ったのよ。」
「それは、さっきも言った通り…」
「…嘘。」
「やりたいんでしょう?」
「…」
525: 2015/04/02(木) 19:37:25.92 ID:I0V5+mjB.net
「…希の気持ち、なんとなく分かるのよ。」
「私も、同じだから。」
「真姫ちゃんも…?」
「私も、貴女達と同じ。」
「ずっと…変わりたかった。」
「私をここに連れて来てくれたのは、花陽と凛。」
「そして、穂乃果。」
「…でも。」
「私が、決めたのは。」
「私が、このμ'sに足を踏み入れたのは。」
「…希。」
「貴女が、背中を押してくれたからよ。」
「穂乃果達に作曲を依頼されたときも。」
「講堂での、ライブのときも。」
「…そして、合宿のときも。」
「私も、同じだから。」
「真姫ちゃんも…?」
「私も、貴女達と同じ。」
「ずっと…変わりたかった。」
「私をここに連れて来てくれたのは、花陽と凛。」
「そして、穂乃果。」
「…でも。」
「私が、決めたのは。」
「私が、このμ'sに足を踏み入れたのは。」
「…希。」
「貴女が、背中を押してくれたからよ。」
「穂乃果達に作曲を依頼されたときも。」
「講堂での、ライブのときも。」
「…そして、合宿のときも。」
526: 2015/04/02(木) 19:37:54.62 ID:I0V5+mjB.net
「いつも、希は私達を支えてくれた。」
「前に立たなくても、ずっと皆の事を考えてくれた。」
「そんな希が、やりたい事に。」
「それだけ、想いが詰まった言葉に。」
「私達が、手を貸さないと思ってるの?」
「何のための…ともだちなのよ。」
「真姫ちゃん…」
「…はあ。」
「真姫ちゃんに、全部言われちゃったわね。」
「にこっち…?」
「いーい?希。」
「私も絵里も、真姫ちゃんと同じ気持ち。」
「前に立たなくても、ずっと皆の事を考えてくれた。」
「そんな希が、やりたい事に。」
「それだけ、想いが詰まった言葉に。」
「私達が、手を貸さないと思ってるの?」
「何のための…ともだちなのよ。」
「真姫ちゃん…」
「…はあ。」
「真姫ちゃんに、全部言われちゃったわね。」
「にこっち…?」
「いーい?希。」
「私も絵里も、真姫ちゃんと同じ気持ち。」
527: 2015/04/02(木) 19:38:21.94 ID:I0V5+mjB.net
「アンタが、私たちに感謝してくれてるのはわかった。」
「確かに、変わるキッカケをあげたのは私かもしれない。」
「続ける勇気…」
「信じる事を教えたのは、絵里かもしれない。」
「…でも、それで終わりなんかじゃない。」
「アンタは、努力したの。」
「自分の力で、想いで、行動したの。」
「…そして。」
「その行動で、私と絵里は救われたのよ。」
「…え?」
「覚えてないとは言わせないわよ?」
「でも、ウチは何も…」
「確かに、変わるキッカケをあげたのは私かもしれない。」
「続ける勇気…」
「信じる事を教えたのは、絵里かもしれない。」
「…でも、それで終わりなんかじゃない。」
「アンタは、努力したの。」
「自分の力で、想いで、行動したの。」
「…そして。」
「その行動で、私と絵里は救われたのよ。」
「…え?」
「覚えてないとは言わせないわよ?」
「でも、ウチは何も…」
528: 2015/04/02(木) 19:38:56.05 ID:I0V5+mjB.net
「…アイドル研究部のファーストライブの時も。」
「絵里と、出会った時も。」
「部員の退部の時も。」
「廃部の危機の時も。」
「希は、いつも私のそばにいてくれた。」
「私のために、動いてくれた。」
「希の言葉に、行動に、私は動かされたの。」
「…変わらなきゃって、思えたの。」
「…そうよ?希。」
「私がみんなと打ち解けられたのも。」
「生徒会に、入った時も。」
「廃校を阻止するために動いた時も。」
「貴女は、私と共に歩んでくれた。」
「私が道を踏み外した時だって。」
「…貴女はちゃんと、私の事を理解してくれた。」
「絵里と、出会った時も。」
「部員の退部の時も。」
「廃部の危機の時も。」
「希は、いつも私のそばにいてくれた。」
「私のために、動いてくれた。」
「希の言葉に、行動に、私は動かされたの。」
「…変わらなきゃって、思えたの。」
「…そうよ?希。」
「私がみんなと打ち解けられたのも。」
「生徒会に、入った時も。」
「廃校を阻止するために動いた時も。」
「貴女は、私と共に歩んでくれた。」
「私が道を踏み外した時だって。」
「…貴女はちゃんと、私の事を理解してくれた。」
529: 2015/04/02(木) 19:39:24.84 ID:I0V5+mjB.net
「…そして、何より。」
「私達を…μ'sに、入れてくれた。」
「でもそれは、穂乃果ちゃんが…!」
「…希。」
「私も、にこも。」
「穂乃果の言葉だけじゃ、動かなかった。」
「変なプライドに縛られて。」
「私達は、自分しか見えていなかった。」
「そんな私達に、声をかけてくれたのは。」
「…他でもない、希自身なのよ。」
「貴女にとっては、何気ない一言だったのかもしれない。」
「…それでも、その言葉に救われたの。」
「ウチが…?」
「私達を…μ'sに、入れてくれた。」
「でもそれは、穂乃果ちゃんが…!」
「…希。」
「私も、にこも。」
「穂乃果の言葉だけじゃ、動かなかった。」
「変なプライドに縛られて。」
「私達は、自分しか見えていなかった。」
「そんな私達に、声をかけてくれたのは。」
「…他でもない、希自身なのよ。」
「貴女にとっては、何気ない一言だったのかもしれない。」
「…それでも、その言葉に救われたの。」
「ウチが…?」
530: 2015/04/02(木) 19:40:01.48 ID:I0V5+mjB.net
「貴女は、今まで自分がしてきた事に気付いてないだけ。」
「その言葉に、私達がどれだけ感謝してるかを分かってない。」
「今ここにいないみんなだって、そう思ってる。」
「…それは、間違いなく言える事よ。」
「えりち…」
「いい加減、気付きなさいよ。」
「アンタはもう、このμ'sに必要な存在なの。」
「このμ'sを作った、第一人者なの。」
「ともだちなんかよりも…ずっと。」
「ずっと大事な、仲間なの。」
「…親友だと、思ってる。」
「そんな希が、叶えたい夢なら。」
「それはもう…」
「私達みんなの、夢なのよ。」
「その言葉に、私達がどれだけ感謝してるかを分かってない。」
「今ここにいないみんなだって、そう思ってる。」
「…それは、間違いなく言える事よ。」
「えりち…」
「いい加減、気付きなさいよ。」
「アンタはもう、このμ'sに必要な存在なの。」
「このμ'sを作った、第一人者なの。」
「ともだちなんかよりも…ずっと。」
「ずっと大事な、仲間なの。」
「…親友だと、思ってる。」
「そんな希が、叶えたい夢なら。」
「それはもう…」
「私達みんなの、夢なのよ。」
531: 2015/04/02(木) 19:40:47.87 ID:I0V5+mjB.net
「…!」
「…さあ、希。」
「貴女の叶えたい夢は、何かしら?」
「…ウチの、叶えたい夢。」
「そうよ、希。」
「私達は、いつだって貴女の味方なんだから。」
「…もう、アンタは。」
「音ノ木坂学院スクールアイドルμ'sの、東條希なのよ。」
「私達はいつだって、希のそばにいるから。」
「ウチは…」
ウチの、叶えたい夢は…
今一番、やりたい事は…
「みんなと一緒に、最高の曲を作りたい…!」
「「「合格っ♪」」」
---また…あの、鈴の音が聞こえた
「…さあ、希。」
「貴女の叶えたい夢は、何かしら?」
「…ウチの、叶えたい夢。」
「そうよ、希。」
「私達は、いつだって貴女の味方なんだから。」
「…もう、アンタは。」
「音ノ木坂学院スクールアイドルμ'sの、東條希なのよ。」
「私達はいつだって、希のそばにいるから。」
「ウチは…」
ウチの、叶えたい夢は…
今一番、やりたい事は…
「みんなと一緒に、最高の曲を作りたい…!」
「「「合格っ♪」」」
---また…あの、鈴の音が聞こえた
532: 2015/04/02(木) 19:41:31.22 ID:I0V5+mjB.net
「えりち…にこっち…」
「真姫ちゃん…」
「ウチ…」
「ウチ…!」
ピンポーン
「…?」
「ちょっとごめんな…?」
「…絵里も、なかなか粋な事するじゃない。」
「…何の事かしら?」
「…ホント。」
「面倒な人ばっかりなんだから…」
「真姫ちゃんはどうなのかなー?」
「にこちゃん、うるさい。」
「なぁっ!?」
「真姫ちゃん…」
「ウチ…」
「ウチ…!」
ピンポーン
「…?」
「ちょっとごめんな…?」
「…絵里も、なかなか粋な事するじゃない。」
「…何の事かしら?」
「…ホント。」
「面倒な人ばっかりなんだから…」
「真姫ちゃんはどうなのかなー?」
「にこちゃん、うるさい。」
「なぁっ!?」
533: 2015/04/02(木) 19:42:01.52 ID:I0V5+mjB.net
「はーい…」
ガチャッ
「…え?」
「…こんばんは、希ちゃん。」
「花陽ちゃん…?」
「凛たちもいるにゃー!!」
「凛ちゃん…それに、みんなまで…」
「…水臭いですよ、希。」
「言ってくれれば、私達だって協力したのに。」
「海未ちゃん…」
「え、でも、なんで…?」
「ごめんね、希ちゃん。」
「私が、話しちゃったの。」
「花陽ちゃん…」
ガチャッ
「…え?」
「…こんばんは、希ちゃん。」
「花陽ちゃん…?」
「凛たちもいるにゃー!!」
「凛ちゃん…それに、みんなまで…」
「…水臭いですよ、希。」
「言ってくれれば、私達だって協力したのに。」
「海未ちゃん…」
「え、でも、なんで…?」
「ごめんね、希ちゃん。」
「私が、話しちゃったの。」
「花陽ちゃん…」
534: 2015/04/02(木) 19:42:31.21 ID:I0V5+mjB.net
「もう、ビックリしたよー!」
「花陽ちゃんから話聞いてたら。」
「いきなり絵里ちゃんから希ちゃんの家に来て、ってメールくるんだもん!」
「えりちが…?」
「…ほら、そこにいると迷惑でしょ?」
「とりあえず入って?」
「…えりち、どういう事?」
「…」
「みんな、貴女の力になりたいと思ってるのよ。」
「希ちゃん、みんなで力を合わせて、頑張ろう?」
「ことりちゃん…」
「早く入ってきなさいよー!」
「「お邪魔しまーす!!」」
「花陽ちゃんから話聞いてたら。」
「いきなり絵里ちゃんから希ちゃんの家に来て、ってメールくるんだもん!」
「えりちが…?」
「…ほら、そこにいると迷惑でしょ?」
「とりあえず入って?」
「…えりち、どういう事?」
「…」
「みんな、貴女の力になりたいと思ってるのよ。」
「希ちゃん、みんなで力を合わせて、頑張ろう?」
「ことりちゃん…」
「早く入ってきなさいよー!」
「「お邪魔しまーす!!」」
535: 2015/04/02(木) 19:43:00.95 ID:I0V5+mjB.net
「…希ちゃん。」
「いつも、私達を支えてくれて、ありがとう!」
「穂乃果ちゃん…」
「花陽ちゃんから聞くまで、全然気付けなかったの。」
「希ちゃんが、どういう気持ちで、私達を支えてくれたのか。」
「いつもいつも、ありがとう、って伝えたかった。」
「…でも、希ちゃんはそんな事当たり前、って感じで。」
「私達も…それが普通になってたんだと思う。」
「…だから、今度は私達の番!」
「みんなで、希ちゃんの夢を叶えるよ!」
「私達は、9人でμ'sなんだから!!」
「みんな…」
「いつも、私達を支えてくれて、ありがとう!」
「穂乃果ちゃん…」
「花陽ちゃんから聞くまで、全然気付けなかったの。」
「希ちゃんが、どういう気持ちで、私達を支えてくれたのか。」
「いつもいつも、ありがとう、って伝えたかった。」
「…でも、希ちゃんはそんな事当たり前、って感じで。」
「私達も…それが普通になってたんだと思う。」
「…だから、今度は私達の番!」
「みんなで、希ちゃんの夢を叶えるよ!」
「私達は、9人でμ'sなんだから!!」
「みんな…」
536: 2015/04/02(木) 19:43:38.37 ID:I0V5+mjB.net
「…これは、私達からのクリスマスプレゼントよ。」
「μ'sから。」
「μ'sを作ってくれた女神様に…ね?」
「…!」
「みんなの想いを、言葉で紡ぎましょう。」
-----
「みんなで言葉を出し合ってか…」
「…?」
「これって、前の写真立て…」
「…!」
「あっ…!!」
慌てて、花陽ちゃんから取り上げる
だって、これは…
あの、講堂でのライブの…
「μ'sから。」
「μ'sを作ってくれた女神様に…ね?」
「…!」
「みんなの想いを、言葉で紡ぎましょう。」
-----
「みんなで言葉を出し合ってか…」
「…?」
「これって、前の写真立て…」
「…!」
「あっ…!!」
慌てて、花陽ちゃんから取り上げる
だって、これは…
あの、講堂でのライブの…
537: 2015/04/02(木) 19:44:09.17 ID:I0V5+mjB.net
「そういうの飾ってるなんて…意外ね♪」
「べ、別にいいやろ…?」
「ウチだって、そのくらいするよ…」
「ともだち…なんやから///」
「希ちゃん…!」
「可愛いにゃーっ!!」
凛ちゃんの飛びつきを、枕で防ぐ
だって…はずかしいやん…!
「…もう!笑わないでよ!!」
「話し方変わってるにゃー!!」
「ふふっ。」
「…!」
えりちに、抱きとめられる
「べ、別にいいやろ…?」
「ウチだって、そのくらいするよ…」
「ともだち…なんやから///」
「希ちゃん…!」
「可愛いにゃーっ!!」
凛ちゃんの飛びつきを、枕で防ぐ
だって…はずかしいやん…!
「…もう!笑わないでよ!!」
「話し方変わってるにゃー!!」
「ふふっ。」
「…!」
えりちに、抱きとめられる
538: 2015/04/02(木) 19:44:38.76 ID:I0V5+mjB.net
「…暴れないの。」
「たまにはこういう事もないと…ね?」
「…もう。」
みんな、おせっかいなんやから…
「あっ…見て!!」
穂乃果ちゃんに指差されて、外を見る
…夜空に降る、雪
「外でてみようよ!!」
元気なその一言に、みんなが賛成する
「突撃にゃーっ!!」
「ちょっと!近所迷惑に…」
「まあ、いいやん。」
「…な?えりち。」
「…そうね。」
「たまにはこういう事もないと…ね?」
「…もう。」
みんな、おせっかいなんやから…
「あっ…見て!!」
穂乃果ちゃんに指差されて、外を見る
…夜空に降る、雪
「外でてみようよ!!」
元気なその一言に、みんなが賛成する
「突撃にゃーっ!!」
「ちょっと!近所迷惑に…」
「まあ、いいやん。」
「…な?えりち。」
「…そうね。」
539: 2015/04/02(木) 19:45:11.43 ID:I0V5+mjB.net
「…ほら、希。」
「行きましょ?」
「真姫ちゃん…」
「…」
「ありがとう。」
「…どうしたのよ?改まって。」
「もちろん、みんなにも感謝してるよ。」
「…でも、真姫ちゃんがあんな風に思っててくれたなんて。」
「ウチ…知らなかった。」
「お互い様でしょ?」
「全然、本音を言わないのは。」
「…自覚、あったんやね♪」
「…!」
「もうっ…!!」
「行きましょ?」
「真姫ちゃん…」
「…」
「ありがとう。」
「…どうしたのよ?改まって。」
「もちろん、みんなにも感謝してるよ。」
「…でも、真姫ちゃんがあんな風に思っててくれたなんて。」
「ウチ…知らなかった。」
「お互い様でしょ?」
「全然、本音を言わないのは。」
「…自覚、あったんやね♪」
「…!」
「もうっ…!!」
540: 2015/04/02(木) 19:45:56.16 ID:I0V5+mjB.net
「…ありがとう。」
「…別に。」
「希のため…だけじゃないわ。」
「…!」
「それって…」
あの、合宿の時の…
「もう、希ひとりの夢じゃないんだからっ。」
そう言って、真姫ちゃんに手を取られて、外へ
「わあ…!」
舞い散る雪を、輪になって見上げる
落ちてくる雪の結晶が
手の中で、すっと消える
「…別に。」
「希のため…だけじゃないわ。」
「…!」
「それって…」
あの、合宿の時の…
「もう、希ひとりの夢じゃないんだからっ。」
そう言って、真姫ちゃんに手を取られて、外へ
「わあ…!」
舞い散る雪を、輪になって見上げる
落ちてくる雪の結晶が
手の中で、すっと消える
541: 2015/04/02(木) 19:47:00.84 ID:I0V5+mjB.net
「…想い。」
穂乃果ちゃんが、呟く
まるで、みんなの想いが重なったように
「…メロディ。」
また聞こえた、あの鈴の音
「…予感。」
この9人なら、叶えられる…確信とも、言えるもの
「…不思議。」
バラバラだったウチらが、ひとつになれた理由
「…未来。」
描いて行ける、ウチらのこれから
「…ときめき。」
みんなの心が、言葉が、胸を弾ませる
穂乃果ちゃんが、呟く
まるで、みんなの想いが重なったように
「…メロディ。」
また聞こえた、あの鈴の音
「…予感。」
この9人なら、叶えられる…確信とも、言えるもの
「…不思議。」
バラバラだったウチらが、ひとつになれた理由
「…未来。」
描いて行ける、ウチらのこれから
「…ときめき。」
みんなの心が、言葉が、胸を弾ませる
542: 2015/04/02(木) 19:48:02.91 ID:I0V5+mjB.net
「…空。」
あの日見上げた空が、みんなのお陰で色づいた
「…気持ち。」
もう、自分ひとりのものじゃない
みんなの願いは、ウチの願い
ウチの願いは、みんなの…
降り注ぐ雪の中
…少し大きな、その結晶
手に落ちたら、すぐに無くなった
…けど、どこか暖かい
心が、とっても暖かいんよ
愛情や、友情や、情熱や
ウチらの想いを、束ねた、この気持ち
これを一言で表すなら…
「…好き。」
これ以外に、ない
---ありがとう、これまでの『ウチ』
---見守ってるよ、これからの『私』
静かな空に
またあの、鈴の音が聞こえた---気がした
あの日見上げた空が、みんなのお陰で色づいた
「…気持ち。」
もう、自分ひとりのものじゃない
みんなの願いは、ウチの願い
ウチの願いは、みんなの…
降り注ぐ雪の中
…少し大きな、その結晶
手に落ちたら、すぐに無くなった
…けど、どこか暖かい
心が、とっても暖かいんよ
愛情や、友情や、情熱や
ウチらの想いを、束ねた、この気持ち
これを一言で表すなら…
「…好き。」
これ以外に、ない
---ありがとう、これまでの『ウチ』
---見守ってるよ、これからの『私』
静かな空に
またあの、鈴の音が聞こえた---気がした
547: 2015/04/02(木) 22:47:32.82 ID:I0V5+mjB.net
-----
「んんーっ…」
「もう朝か…」
冷たい床に、足を下ろして
…そっと、カーテンを開けてみる
「おお…!」
見渡す限りの、白銀の世界
窓を開けて、空気を吸い込む
澄んだ空気が肺に入って
白い息がこぼれる
「…応援、してくれるん?」
何となく、呟いた
「神様の、いたずらかな?」
---最終予選が、始まる
「んんーっ…」
「もう朝か…」
冷たい床に、足を下ろして
…そっと、カーテンを開けてみる
「おお…!」
見渡す限りの、白銀の世界
窓を開けて、空気を吸い込む
澄んだ空気が肺に入って
白い息がこぼれる
「…応援、してくれるん?」
何となく、呟いた
「神様の、いたずらかな?」
---最終予選が、始まる
548: 2015/04/02(木) 22:48:11.36 ID:I0V5+mjB.net
----
「おっとと…」
制服を来て、外に出る
思ったよりも雪が深くて
思わず足を取られた
「…穂乃果ちゃん達、大丈夫かな?」
生徒会のメンバーは
今日は新入生の学校説明会があって、遅れてくる
出場までには十分、時間に余裕があるけど
…なんとなく、不安になる
「…あかんあかん。」
「きっと…大丈夫。」
願えば、きっと叶うから
「おっとと…」
制服を来て、外に出る
思ったよりも雪が深くて
思わず足を取られた
「…穂乃果ちゃん達、大丈夫かな?」
生徒会のメンバーは
今日は新入生の学校説明会があって、遅れてくる
出場までには十分、時間に余裕があるけど
…なんとなく、不安になる
「…あかんあかん。」
「きっと…大丈夫。」
願えば、きっと叶うから
549: 2015/04/02(木) 22:48:39.78 ID:I0V5+mjB.net
-----
ピンポーン
かじかんだ手で、チャイムを鳴らす
…まだ、支度中かな?
扉が開いて
綺麗な金色の髪が目に入る
「希…!」
「おはよ。」
「まだ着替えてなかったん?」
「…!」
「す、すぐ…用意して来るわ。」
「えりち…」
「…?」
「もしかして…緊張してる?」
「…さっきまで、ね?」
ピンポーン
かじかんだ手で、チャイムを鳴らす
…まだ、支度中かな?
扉が開いて
綺麗な金色の髪が目に入る
「希…!」
「おはよ。」
「まだ着替えてなかったん?」
「…!」
「す、すぐ…用意して来るわ。」
「えりち…」
「…?」
「もしかして…緊張してる?」
「…さっきまで、ね?」
550: 2015/04/02(木) 22:49:17.69 ID:I0V5+mjB.net
そういって、着替えに部屋に戻る
…よかった
大丈夫そう
あとは…
「おまたせ、希。」
「…それじゃ、行こうか♪」
「にこのところへ…でしょ?」
「えりち…」
「何となく…」
「希なら、そう言うんじゃないか、って。」
「…ふふっ。」
「付き合いが長いのも、困り者やね。」
「…ほんとにね。」
…よかった
大丈夫そう
あとは…
「おまたせ、希。」
「…それじゃ、行こうか♪」
「にこのところへ…でしょ?」
「えりち…」
「何となく…」
「希なら、そう言うんじゃないか、って。」
「…ふふっ。」
「付き合いが長いのも、困り者やね。」
「…ほんとにね。」
551: 2015/04/02(木) 22:49:44.32 ID:I0V5+mjB.net
-----
ピンポーン
ガチャッ
…パタン
開いた扉を、すぐに閉められた
…ガチャッ
「…」
「にこっち、おはよ♪」
「なんでアンタ達がくるのよ…?」
「…ッ!!」
扉に、足を挟む
…にこっちの考えてる事くらい、お見通しや♪
「…希がね?3人で行きたい、って。」
「なんで…!?」
ピンポーン
ガチャッ
…パタン
開いた扉を、すぐに閉められた
…ガチャッ
「…」
「にこっち、おはよ♪」
「なんでアンタ達がくるのよ…?」
「…ッ!!」
扉に、足を挟む
…にこっちの考えてる事くらい、お見通しや♪
「…希がね?3人で行きたい、って。」
「なんで…!?」
552: 2015/04/02(木) 22:50:22.90 ID:I0V5+mjB.net
「…ウチやないよ?」
「カードがね♪」
このカードにも、だいぶお世話になったなあ…
「一度くらい3人で行かないと。」
「後悔が残るかもしれない、って。」
「なによそれ…」
「素直じゃないでしょう?」
「…絵里もね。」
「…へ?」
「ふふっ。」
やっぱり、にこっちも分かってる
多分、えりちも
…これが、ウチら3人
「カードがね♪」
このカードにも、だいぶお世話になったなあ…
「一度くらい3人で行かないと。」
「後悔が残るかもしれない、って。」
「なによそれ…」
「素直じゃないでしょう?」
「…絵里もね。」
「…へ?」
「ふふっ。」
やっぱり、にこっちも分かってる
多分、えりちも
…これが、ウチら3人
553: 2015/04/02(木) 22:50:44.62 ID:I0V5+mjB.net
「…待ってて。」
「すぐ準備するわ。」
「…」
「…寒いから、中入ってなさいよ。」
「それじゃ、お言葉に甘えて♪」
「あ、希さん!絵里さん!」
「久しぶり、こころちゃん。」
「ねーねー、希お姉ちゃん!」
「こっち来て!」
「え?ちょ、ちょっと…!」
ここあちゃんに引っ張られて
にこっちの家のベランダに向かう
「すぐ準備するわ。」
「…」
「…寒いから、中入ってなさいよ。」
「それじゃ、お言葉に甘えて♪」
「あ、希さん!絵里さん!」
「久しぶり、こころちゃん。」
「ねーねー、希お姉ちゃん!」
「こっち来て!」
「え?ちょ、ちょっと…!」
ここあちゃんに引っ張られて
にこっちの家のベランダに向かう
554: 2015/04/02(木) 22:51:14.57 ID:I0V5+mjB.net
「わあ…これって…!」
「どうしたの?希。」
「えりち、これ…」
「…!」
「ハラショー!!」
「虎太郎が作ったの!」
「似てるでしょ!!」
「みゅーずー。」
「ふふっ。」
「ありがとう、虎太郎くん。」
「がんばれー。」
「私達も、見に行きますので。」
「頑張って下さい!」
「…うん、ありがとう。」
「絶対、予選突破するな♪」
「どうしたの?希。」
「えりち、これ…」
「…!」
「ハラショー!!」
「虎太郎が作ったの!」
「似てるでしょ!!」
「みゅーずー。」
「ふふっ。」
「ありがとう、虎太郎くん。」
「がんばれー。」
「私達も、見に行きますので。」
「頑張って下さい!」
「…うん、ありがとう。」
「絶対、予選突破するな♪」
555: 2015/04/02(木) 22:51:36.29 ID:I0V5+mjB.net
「お待たせ。」
「行くわよ、2人とも。」
「はーい♪」
「それから…」
「…?」
「ここまで、ありがとね。」
扉に手をかけて、にこっちが言う
顔は、見えない
「…これで、終わりじゃないから。」
「そうよ、にこ。」
「…そうね。」
「さあ、行くわよ!!」
「「おーっ!!」」
「行くわよ、2人とも。」
「はーい♪」
「それから…」
「…?」
「ここまで、ありがとね。」
扉に手をかけて、にこっちが言う
顔は、見えない
「…これで、終わりじゃないから。」
「そうよ、にこ。」
「…そうね。」
「さあ、行くわよ!!」
「「おーっ!!」」
556: 2015/04/02(木) 22:52:09.02 ID:I0V5+mjB.net
----
「…そう。」
「それは、仕方ないわね。」
「…」
「分かったわ。」
「私から事情を話して、6人で進めておく。」
…どうやら、説明会が押してるみたいで
穂乃果ちゃん達の到着も遅れそう
それに何より、一番気になるのは…
「すごい…」
「ここが、最終予選のステージ…」
「大きいにゃー…」
「…そう。」
「それは、仕方ないわね。」
「…」
「分かったわ。」
「私から事情を話して、6人で進めておく。」
…どうやら、説明会が押してるみたいで
穂乃果ちゃん達の到着も遅れそう
それに何より、一番気になるのは…
「すごい…」
「ここが、最終予選のステージ…」
「大きいにゃー…」
557: 2015/04/02(木) 22:52:56.51 ID:I0V5+mjB.net
「あ、当たり前でしょ…?」
「最終予選の、ステージなんだから…」
「なに、ビビってんのよ…」
そう言うにこっちの膝も、笑ってる
今までで一番大きいステージ
埋まるであろう、観客席
経験した事の無いスケールの緊張感に
みんなが、気圧されてる
…これは、まずい
どうにかしないと
…空気に、飲まれてしまう
「凄い人の数になりそうね…」
6人じゃ、無理や
「これは、9人揃ってからじゃないと…」
ウチも、少し弱気になった
「最終予選の、ステージなんだから…」
「なに、ビビってんのよ…」
そう言うにこっちの膝も、笑ってる
今までで一番大きいステージ
埋まるであろう、観客席
経験した事の無いスケールの緊張感に
みんなが、気圧されてる
…これは、まずい
どうにかしないと
…空気に、飲まれてしまう
「凄い人の数になりそうね…」
6人じゃ、無理や
「これは、9人揃ってからじゃないと…」
ウチも、少し弱気になった
558: 2015/04/02(木) 22:53:22.81 ID:I0V5+mjB.net
-----
時間も過ぎて
辺りは少し暗くなる
刻一刻と迫る出演時間に
みんなの空気も、少し固い
時間が来て
ステージのライトアップが始まる
「今からここで歌うなんて…!」
「綺麗だにゃー…」
「…本当にここがいっぱいになるの?」
「この天気だし…」
「きっと大丈夫よ。」
「…びっしり埋まるのは間違いないわ。」
空気が、一気に張りつめる
「ツバサさん…」
時間も過ぎて
辺りは少し暗くなる
刻一刻と迫る出演時間に
みんなの空気も、少し固い
時間が来て
ステージのライトアップが始まる
「今からここで歌うなんて…!」
「綺麗だにゃー…」
「…本当にここがいっぱいになるの?」
「この天気だし…」
「きっと大丈夫よ。」
「…びっしり埋まるのは間違いないわ。」
空気が、一気に張りつめる
「ツバサさん…」
559: 2015/04/02(木) 23:16:26.83 ID:I0V5+mjB.net
「完ッ全にフルハウス。」
「最終予選にふさわしいステージになりそうね♪」
完全にフルハウス、って…どういう意味やろ
「あ、A-RISE…」
「駄目よ、もう対等。」
「…ライバルなんだから。」
真姫ちゃんが、にこっちを止める
「…どうやら、全員揃ってないようだが。」
「あ、ええ…」
「穂乃果達は、学校の用事があって遅れています。」
「本番までには…なんとか。」
えりちも、A-RISEの気迫に圧されてる
…なんだか、胸が熱い
「最終予選にふさわしいステージになりそうね♪」
完全にフルハウス、って…どういう意味やろ
「あ、A-RISE…」
「駄目よ、もう対等。」
「…ライバルなんだから。」
真姫ちゃんが、にこっちを止める
「…どうやら、全員揃ってないようだが。」
「あ、ええ…」
「穂乃果達は、学校の用事があって遅れています。」
「本番までには…なんとか。」
えりちも、A-RISEの気迫に圧されてる
…なんだか、胸が熱い
560: 2015/04/02(木) 23:17:00.05 ID:I0V5+mjB.net
「…そう。」
「じゃあ、穂乃果さん達にも伝えて?」
「今日のライブで、この先の運命は決まる。」
「互いにベストを尽くしましょう?」
「でも…」
「私達は負けない。」
「「…」」
…なんでみんな、そんな顔するんよ
なんでそんなに、不安なん?
A-RISEが現れたから?
穂乃果ちゃん達がいないから?
「…そんなの、関係ない。」
「…?」
「ウチらも、負けません!!」
「じゃあ、穂乃果さん達にも伝えて?」
「今日のライブで、この先の運命は決まる。」
「互いにベストを尽くしましょう?」
「でも…」
「私達は負けない。」
「「…」」
…なんでみんな、そんな顔するんよ
なんでそんなに、不安なん?
A-RISEが現れたから?
穂乃果ちゃん達がいないから?
「…そんなの、関係ない。」
「…?」
「ウチらも、負けません!!」
561: 2015/04/02(木) 23:17:47.33 ID:I0V5+mjB.net
思わず、口からでた言葉
…でも、もう止まらない
「ツバサさん達が努力してきたように!」
「ウチらも、努力してきました!」
「勝ちたいって願って、ここまで来ました!」
「何度だって壁にぶつかっても。」
「このメンバーで乗り越えてきました!」
「この9人で、夢を叶えてきました!」
「…穂乃果ちゃん達は、必ず来ます。」
「そして、9人で最高のステージにします。」
「…貴女達には、負けません!!」
「希ちゃん…」
…言っちゃった
でも、不思議と
後悔はしてない
…でも、もう止まらない
「ツバサさん達が努力してきたように!」
「ウチらも、努力してきました!」
「勝ちたいって願って、ここまで来ました!」
「何度だって壁にぶつかっても。」
「このメンバーで乗り越えてきました!」
「この9人で、夢を叶えてきました!」
「…穂乃果ちゃん達は、必ず来ます。」
「そして、9人で最高のステージにします。」
「…貴女達には、負けません!!」
「希ちゃん…」
…言っちゃった
でも、不思議と
後悔はしてない
562: 2015/04/02(木) 23:18:13.01 ID:I0V5+mjB.net
「…ふふっ。」
「あはははっ…!」
「…やっぱり面白いわ、希さん♪」
「貴女と知り合えて、良かったと思ってる。」
「…でも、私達だってその気持ちは同じよ。」
「一番になるために、ここに来た。」
「勝つために、努力を重ねて来たのだから。」
「…」
「…でも。」
「貴女の言葉は、どこか信じてみたくなる。」
「ステージで、会いましょう。」
「…希。」
「…!」
…なんとなく、認められた気がした
本番まで---あと、少し
「あはははっ…!」
「…やっぱり面白いわ、希さん♪」
「貴女と知り合えて、良かったと思ってる。」
「…でも、私達だってその気持ちは同じよ。」
「一番になるために、ここに来た。」
「勝つために、努力を重ねて来たのだから。」
「…」
「…でも。」
「貴女の言葉は、どこか信じてみたくなる。」
「ステージで、会いましょう。」
「…希。」
「…!」
…なんとなく、認められた気がした
本番まで---あと、少し
573: 2015/04/05(日) 01:46:28.98 ID:HrRoR8KT.net
A-RISEの人たちは、控え室に
また、空気がしん…となる
「…いたっ!?」
にこっちに、背中を叩かれる
「何するんよ、にこ…ッ!!」
えりちにも、同じように叩かれた
「え、えりち…?」
真姫ちゃんも、凛ちゃんも、無言で叩いてくる
花陽ちゃんは、軽くタッチやったけど
「…もう、みんな何するんよ!?」
ウチに、ばしばし叩かれる理由なんか…
「良く言ったわ、希。」
「…へ?」
また、空気がしん…となる
「…いたっ!?」
にこっちに、背中を叩かれる
「何するんよ、にこ…ッ!!」
えりちにも、同じように叩かれた
「え、えりち…?」
真姫ちゃんも、凛ちゃんも、無言で叩いてくる
花陽ちゃんは、軽くタッチやったけど
「…もう、みんな何するんよ!?」
ウチに、ばしばし叩かれる理由なんか…
「良く言ったわ、希。」
「…へ?」
574: 2015/04/05(日) 01:46:59.74 ID:HrRoR8KT.net
「希ちゃーんっ!!」
訳も分からないうちに、凛ちゃんに飛びつかれる
「…ど、どういう事?」
状況が飲み込めず、変な顔をした
「どうもこうも。」
「…よくあのA-RISEにあんな口叩けたわね。」
「…だって。」
「だって、悔しいやんか。」
「これまで、ずっと頑張って来たのに。」
「何も言い返せないと、全部意味が無くなりそうで…」
思わず、下を向く
「…こら。」
訳も分からないうちに、凛ちゃんに飛びつかれる
「…ど、どういう事?」
状況が飲み込めず、変な顔をした
「どうもこうも。」
「…よくあのA-RISEにあんな口叩けたわね。」
「…だって。」
「だって、悔しいやんか。」
「これまで、ずっと頑張って来たのに。」
「何も言い返せないと、全部意味が無くなりそうで…」
思わず、下を向く
「…こら。」
575: 2015/04/05(日) 01:47:40.36 ID:HrRoR8KT.net
にこっちに、頬をつねられた
「…ひはいよ、ひほっち。」
「…よく言った、って褒めてるの。」
「…へ?」
「あのA-RISEに、良く言ったわ。」
「…ありがとう。」
ぱっと、手を離される
「…覚悟は決まった。」
「みんなもそうでしょ?」
「…絶対、勝つわよ!!」
「「おーっ!!」」
「…ひはいよ、ひほっち。」
「…よく言った、って褒めてるの。」
「…へ?」
「あのA-RISEに、良く言ったわ。」
「…ありがとう。」
ぱっと、手を離される
「…覚悟は決まった。」
「みんなもそうでしょ?」
「…絶対、勝つわよ!!」
「「おーっ!!」」
576: 2015/04/05(日) 01:48:06.98 ID:HrRoR8KT.net
みんなの気持ちが、少しでも楽になったなら
間違いでは…なかったんかな
思わず口に出た言葉を、みんなは受け入れてくれた
ウチらの緊張は、少しほぐれたみたい
…でも、状況は変わらない
また、ウチらは新たな問題に直面する事になる
「…雪、止まないね。」
昼からは晴れると言っていた雪が
未だに降り続いている
…という事は
足下に雪が積もり続けるということで
間違いでは…なかったんかな
思わず口に出た言葉を、みんなは受け入れてくれた
ウチらの緊張は、少しほぐれたみたい
…でも、状況は変わらない
また、ウチらは新たな問題に直面する事になる
「…雪、止まないね。」
昼からは晴れると言っていた雪が
未だに降り続いている
…という事は
足下に雪が積もり続けるということで
577: 2015/04/05(日) 01:49:24.00 ID:HrRoR8KT.net
「…行こう、みんな。」
「希?」
「穂乃果ちゃん達は、必ず来る。」
「…なんでそう言いきれるのよ。」
「カードが…」
「ううん。」
「…ウチが、そう信じてるから。」
「穂乃果ちゃん達の事を。」
「μ'sのことを。」
「必ず、ウチらは9人でステージに立つ。」
「…見えるんよ。」
「精一杯、やりきったウチらが。」
「笑顔で、ステージを降りるみんなが。」
「…迎えにいってあげよ?」
「ウチらの、未来を。」
開場まで、あと---1時間
「希?」
「穂乃果ちゃん達は、必ず来る。」
「…なんでそう言いきれるのよ。」
「カードが…」
「ううん。」
「…ウチが、そう信じてるから。」
「穂乃果ちゃん達の事を。」
「μ'sのことを。」
「必ず、ウチらは9人でステージに立つ。」
「…見えるんよ。」
「精一杯、やりきったウチらが。」
「笑顔で、ステージを降りるみんなが。」
「…迎えにいってあげよ?」
「ウチらの、未来を。」
開場まで、あと---1時間
578: 2015/04/05(日) 01:50:05.79 ID:HrRoR8KT.net
だめだ眠くて氏にそう
また明日来ます
「…行こう、みんな。」
「希?」
「穂乃果ちゃん達は、必ず来る。」
「…なんでそう言いきれるのよ。」
「カードが…」
「ううん。」
「…ウチが、そう信じてるから。」
「穂乃果ちゃん達の事を。」
「μ'sのことを。」
「必ず、ウチらは9人でステージに立つ。」
「…見えるんよ。」
「精一杯、やりきったウチらが。」
「笑顔で、ステージを降りるみんなが。」
「…迎えにいってあげよ?」
「ウチらの、未来を。」
開場まで、あと---1時間
また明日来ます
「…行こう、みんな。」
「希?」
「穂乃果ちゃん達は、必ず来る。」
「…なんでそう言いきれるのよ。」
「カードが…」
「ううん。」
「…ウチが、そう信じてるから。」
「穂乃果ちゃん達の事を。」
「μ'sのことを。」
「必ず、ウチらは9人でステージに立つ。」
「…見えるんよ。」
「精一杯、やりきったウチらが。」
「笑顔で、ステージを降りるみんなが。」
「…迎えにいってあげよ?」
「ウチらの、未来を。」
開場まで、あと---1時間
579: 2015/04/05(日) 01:52:29.23 ID:HrRoR8KT.net
うわあああミスってるorz
はあ…
また明日、会いましょう(´・∀・`)
はあ…
また明日、会いましょう(´・∀・`)
582: 2015/04/07(火) 01:13:50.84 ID:cmuspNqv.net
----
「…あと、30分で始まるわよ?」
真姫ちゃんに言われて、気付いた
「間に合わないのかな…?」
花陽ちゃんの、不安そうな顔
「だ、大丈夫だよ!」
「穂乃果ちゃんたちなら…きっと…」
「凛ちゃん…」
「…待ちましょう。」
「私だって、これで終わりになんてしたくない。」
「…何よりも。」
「穂乃果達のいないμ'sは…μ'sじゃないもの。」
「でもこれじゃ、もう…」
真姫ちゃんの声に重ねて
ウチのケータイが鳴る
「…あと、30分で始まるわよ?」
真姫ちゃんに言われて、気付いた
「間に合わないのかな…?」
花陽ちゃんの、不安そうな顔
「だ、大丈夫だよ!」
「穂乃果ちゃんたちなら…きっと…」
「凛ちゃん…」
「…待ちましょう。」
「私だって、これで終わりになんてしたくない。」
「…何よりも。」
「穂乃果達のいないμ'sは…μ'sじゃないもの。」
「でもこれじゃ、もう…」
真姫ちゃんの声に重ねて
ウチのケータイが鳴る
583: 2015/04/07(火) 01:14:36.38 ID:cmuspNqv.net
Sub:最終予選
============
聞いたよ。
今、どういう状況か。
でも、こんな時でも…
こんな時だから。
希ちゃんなら、大丈夫って
言うと思う。
きっと、みんなの事、信じ
てるんだよね?
希ちゃんが、私達に教えて
くれたの。
願えば、叶うって事。
叶えてくれるともだちが、
いる事。
今度は、私達の番。
希ちゃんが、その仲間が。
本当に叶えたい夢を叶える
ために。
私達の力を貸すよ。
今、希ちゃん達が叶えたい
未来は。
皆の夢でもあるんだから
だから…
こんなに、集まってくれた
添付ファイル##
必ず、応援行くからね!
頑張って!!
============
============
聞いたよ。
今、どういう状況か。
でも、こんな時でも…
こんな時だから。
希ちゃんなら、大丈夫って
言うと思う。
きっと、みんなの事、信じ
てるんだよね?
希ちゃんが、私達に教えて
くれたの。
願えば、叶うって事。
叶えてくれるともだちが、
いる事。
今度は、私達の番。
希ちゃんが、その仲間が。
本当に叶えたい夢を叶える
ために。
私達の力を貸すよ。
今、希ちゃん達が叶えたい
未来は。
皆の夢でもあるんだから
だから…
こんなに、集まってくれた
添付ファイル##
必ず、応援行くからね!
頑張って!!
============
584: 2015/04/07(火) 01:15:06.88 ID:cmuspNqv.net
「これ…」
みんなが、雪かきしてる写真
正確にはわからないけど…
まさか、クラス全員…
「…希。」
「えりち…」
「私にも、送られて来たわ。」
「叶えて、って。」
「もしかして、みんな…?」
「クラスのみんなからにゃ!」
「わ、私にも来てます…」
「…ッ。」
「あーっ!!真姫ちゃんにも、届いてるにゃ!」
「ちょっと凛!!」
「見ないでよっ!!」
みんなが、雪かきしてる写真
正確にはわからないけど…
まさか、クラス全員…
「…希。」
「えりち…」
「私にも、送られて来たわ。」
「叶えて、って。」
「もしかして、みんな…?」
「クラスのみんなからにゃ!」
「わ、私にも来てます…」
「…ッ。」
「あーっ!!真姫ちゃんにも、届いてるにゃ!」
「ちょっと凛!!」
「見ないでよっ!!」
585: 2015/04/07(火) 01:15:34.77 ID:cmuspNqv.net
みんなにも、届いたみたい
改めて、ウチらの今を自覚する
…こんなにたくさんの人に、支えられて
ウチらは、ステージに立つ事が出来る
「…」
「にこっち…?」
「…バカなんだから。」
「…!」
「にこっち、それって…」
Sub:にこちゃんへ
============
こんな私達でも
今度は、力になれたみたい
負けるな、にこちゃん
============
改めて、ウチらの今を自覚する
…こんなにたくさんの人に、支えられて
ウチらは、ステージに立つ事が出来る
「…」
「にこっち…?」
「…バカなんだから。」
「…!」
「にこっち、それって…」
Sub:にこちゃんへ
============
こんな私達でも
今度は、力になれたみたい
負けるな、にこちゃん
============
586: 2015/04/07(火) 01:16:05.03 ID:cmuspNqv.net
「直接…言いに来なさいよ。」
「にこっち…」
「…無駄じゃ、無かったのね。」
「…うん。」
「ちゃんと、届いてたよ。」
「あの子達にも。」
離れていても
ウチらみんな、繋がってた
ウチらだけで、ここまで来れたんじゃない
ひとりから始まった夢が
ひとりひとりを繋いでくれた
絶対に、優勝したい
こんなに大切なともだちに、支えられて
負けたくなんてない
あと---20分
「にこっち…」
「…無駄じゃ、無かったのね。」
「…うん。」
「ちゃんと、届いてたよ。」
「あの子達にも。」
離れていても
ウチらみんな、繋がってた
ウチらだけで、ここまで来れたんじゃない
ひとりから始まった夢が
ひとりひとりを繋いでくれた
絶対に、優勝したい
こんなに大切なともだちに、支えられて
負けたくなんてない
あと---20分
587: 2015/04/07(火) 01:29:45.41 ID:cmuspNqv.net
「きっと、穂乃果達は間に合うわ。」
「まったく…」
「これで遅れたら、全校生徒に顔向けできないじゃない。」
「…そうね。」
「…あっ!!」
凛ちゃんが、目一杯手を振る
「…よかった。」
「穂乃果ちゃーんっ!!」
「間に合った…!」
「みんな…!」
「まったく…」
「これで遅れたら、全校生徒に顔向けできないじゃない。」
「…そうね。」
「…あっ!!」
凛ちゃんが、目一杯手を振る
「…よかった。」
「穂乃果ちゃーんっ!!」
「間に合った…!」
「みんな…!」
588: 2015/04/07(火) 01:30:10.57 ID:cmuspNqv.net
「穂乃果!」
「絵里ちゃあーんっ!!」
穂乃果ちゃんが、えりちに飛びつく
「寒かったよう!」
「怖かったよう!」
「これでおしまいなんて、絶対に嫌だったんだよ…!」
「みんなで結果を残せるのはこれで最後だし…」
「こんなに頑張って来たのに。」
「なんにも残んないなんて悲しいよお…!」
「だから…!」
「…ありがとう。」
これで9人
やっと…そろった
後は、全力で歌うだけ
今のこの、気持ちを
「絵里ちゃあーんっ!!」
穂乃果ちゃんが、えりちに飛びつく
「寒かったよう!」
「怖かったよう!」
「これでおしまいなんて、絶対に嫌だったんだよ…!」
「みんなで結果を残せるのはこれで最後だし…」
「こんなに頑張って来たのに。」
「なんにも残んないなんて悲しいよお…!」
「だから…!」
「…ありがとう。」
これで9人
やっと…そろった
後は、全力で歌うだけ
今のこの、気持ちを
589: 2015/04/07(火) 01:31:25.36 ID:cmuspNqv.net
「…もう。」
「みんな泣いてる場合?」
「…目、うるうるしとるよ?」
「私は泣いてない。」
「…希こそ。」
「…もう。」
にこっちの、いけず
生徒達が、集まってくる
「みんな…!」
「…みんなに、お礼しなきゃね。」
「みんな…本当にありがとう。」
「私達…一生懸命歌います!」
「今のこの気持ちをありのままに!」
「大好きを…大好きなまま。」
「大好きって歌います!!」
「絶対…ライブ成功させるね!」
「みんな泣いてる場合?」
「…目、うるうるしとるよ?」
「私は泣いてない。」
「…希こそ。」
「…もう。」
にこっちの、いけず
生徒達が、集まってくる
「みんな…!」
「…みんなに、お礼しなきゃね。」
「みんな…本当にありがとう。」
「私達…一生懸命歌います!」
「今のこの気持ちをありのままに!」
「大好きを…大好きなまま。」
「大好きって歌います!!」
「絶対…ライブ成功させるね!」
590: 2015/04/07(火) 01:31:52.93 ID:cmuspNqv.net
-----
「…おまたせ、みんな。」
「やっと…やっと、ここまで来れたんだよ。」
「今日、みんなが私達にしてくれた事。」
「これまで、応援してくれた事。」
「…私は、一生忘れない。」
「…」
「最高の、ライブにしよう!」
「この想いを、私達を支えてくれた、みんなに!!」
「行くよっ!」
「μ's、ミュージック…」
「「スタート!!」」
「…おまたせ、みんな。」
「やっと…やっと、ここまで来れたんだよ。」
「今日、みんなが私達にしてくれた事。」
「これまで、応援してくれた事。」
「…私は、一生忘れない。」
「…」
「最高の、ライブにしよう!」
「この想いを、私達を支えてくれた、みんなに!!」
「行くよっ!」
「μ's、ミュージック…」
「「スタート!!」」
591: 2015/04/07(火) 01:47:37.46 ID:cmuspNqv.net
-----
…みんなの声援が、聞こえる
目を閉じても
まぶたの裏に、映るような
「穂乃果ー!」
「ことりちゃーん!」
「海未ー!」
「花陽ー!」
「凛ちゃーん!」
「希ー!」
「絵里ー!」
「真姫ちゃーん!」
「…にこにー!!」
「みなさん、こんにちは!」
「これから歌う曲は…」
「この日に向けて、新しく作った曲です!」
…みんなの声援が、聞こえる
目を閉じても
まぶたの裏に、映るような
「穂乃果ー!」
「ことりちゃーん!」
「海未ー!」
「花陽ー!」
「凛ちゃーん!」
「希ー!」
「絵里ー!」
「真姫ちゃーん!」
「…にこにー!!」
「みなさん、こんにちは!」
「これから歌う曲は…」
「この日に向けて、新しく作った曲です!」
592: 2015/04/07(火) 01:48:03.93 ID:cmuspNqv.net
「たくさんのありがとうを込めて…歌にしました。」
「応援してくれた人…」
「助けてくれた人がいたお陰で。」
「私達は今、ここに立っています!」
「だからこれは…」
「みんなで作った曲です!」
「「聞いて下さい。」」
---学校が大好きで
---音楽が大好きで
---アイドルが大好きで
---踊るのが大好きで
---メンバーが大好きで
---この毎日が大好きで
「応援してくれた人…」
「助けてくれた人がいたお陰で。」
「私達は今、ここに立っています!」
「だからこれは…」
「みんなで作った曲です!」
「「聞いて下さい。」」
---学校が大好きで
---音楽が大好きで
---アイドルが大好きで
---踊るのが大好きで
---メンバーが大好きで
---この毎日が大好きで
593: 2015/04/07(火) 01:49:18.28 ID:cmuspNqv.net
---頑張るのが大好きで
---歌う事が大好きで
---μ'sが…大好きだったから
…そっと、目を開ける
μ'sを見守る、みんなの目
あったまる、気持ち
大好きなみんなに、最高の結果を
今ウチらが見せられる、最高ステージを
皆に、届けたい
…もう、一人じゃない
…もう、ウチらだけじゃない
降り注ぐ雪がステージに照らされて
キラキラ、星みたいに
…まだ、こらえないと
視界がぼやけて、光に包まれたみたい
…ありがとう、みんな
こう思えるようになった
この気持ちに、名前をつけるなら
それは…
---snow halation
---歌う事が大好きで
---μ'sが…大好きだったから
…そっと、目を開ける
μ'sを見守る、みんなの目
あったまる、気持ち
大好きなみんなに、最高の結果を
今ウチらが見せられる、最高ステージを
皆に、届けたい
…もう、一人じゃない
…もう、ウチらだけじゃない
降り注ぐ雪がステージに照らされて
キラキラ、星みたいに
…まだ、こらえないと
視界がぼやけて、光に包まれたみたい
…ありがとう、みんな
こう思えるようになった
この気持ちに、名前をつけるなら
それは…
---snow halation
594: 2015/04/07(火) 01:52:03.24 ID:cmuspNqv.net
時間があいてしまいすみませんでした
ようやく落ち着いて来たので
明日一日休んでから、次からは午前中の更新になりそうです
また、お付き合いください
ようやく落ち着いて来たので
明日一日休んでから、次からは午前中の更新になりそうです
また、お付き合いください
597: 2015/04/07(火) 05:27:13.06 ID:YhjOKCpK.net
これこそまさにみんなで叶える物語やで…
涙で画面見えへん…
乙です!
涙で画面見えへん…
乙です!
598: 2015/04/08(水) 05:06:54.51 ID:YXOXlRso.net
にこに届いたメールで泣いた
【ラブライブ】希「私がウチになれたのは。」【その6】
【ラブライブ】希「私がウチになれたのは。」【その6】
引用: 希「私がウチになれたのは。」2
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