1: 2015/04/22(水) 13:38:53.56 ID:/zbKJQ+s.net
前作
【ラブライブ】希「私がウチになれたのは。」【その1】
【ラブライブ】希「私がウチになれたのは。」【その2】
【ラブライブ】希「私がウチになれたのは。」【その3】
【ラブライブ】希「私がウチになれたのは。」【その4】
【ラブライブ】希「私がウチになれたのは。」【その5】
【ラブライブ】希「私がウチになれたのは。」【その6】
【ラブライブ】希「私がウチになれたのは。」【その7】
の続きです
希のifストーリーです
【ラブライブ】希「私がウチになれたのは。」【その1】
【ラブライブ】希「私がウチになれたのは。」【その2】
【ラブライブ】希「私がウチになれたのは。」【その3】
【ラブライブ】希「私がウチになれたのは。」【その4】
【ラブライブ】希「私がウチになれたのは。」【その5】
【ラブライブ】希「私がウチになれたのは。」【その6】
【ラブライブ】希「私がウチになれたのは。」【その7】
の続きです
希のifストーリーです
3: 2015/04/22(水) 13:42:58.81 ID:/zbKJQ+s.net
-----
「みんな、お疲れー。」
「どんな感じ?」
「やっぱり、3人とも凄いよ!」
「…ええ。」
「アドバイスも的確ですし…」
「わ、私にも、ひとつひとつ教えてくれて…」
「うんうん♪」
「そうね。」
「いきなり来た時は、どうなるかと思ったけど…」
「お互いにとって、いい刺激になったんじゃないかしら。」
「凛も、そう思う!」
「だって、前よりずっと仲良くなれたもん!!」
「みんな、お疲れー。」
「どんな感じ?」
「やっぱり、3人とも凄いよ!」
「…ええ。」
「アドバイスも的確ですし…」
「わ、私にも、ひとつひとつ教えてくれて…」
「うんうん♪」
「そうね。」
「いきなり来た時は、どうなるかと思ったけど…」
「お互いにとって、いい刺激になったんじゃないかしら。」
「凛も、そう思う!」
「だって、前よりずっと仲良くなれたもん!!」
4: 2015/04/22(水) 13:43:51.22 ID:/zbKJQ+s.net
「…そう言ってもらえると、光栄ね。」
「あ、ツバサちゃん…」
「こちらこそ、勉強になったわ。」
「こんなに、練習が楽しいと思えたのは…」
「久しぶりだから。」
「…!」
「そこで、せっかくだし提案があるんだけど…」
「提案?」
「ええ。」
「もし、貴女達が良ければ…」
「一緒に、ライブをやらないかしら?」
「あ、ツバサちゃん…」
「こちらこそ、勉強になったわ。」
「こんなに、練習が楽しいと思えたのは…」
「久しぶりだから。」
「…!」
「そこで、せっかくだし提案があるんだけど…」
「提案?」
「ええ。」
「もし、貴女達が良ければ…」
「一緒に、ライブをやらないかしら?」
5: 2015/04/22(水) 13:44:22.41 ID:/zbKJQ+s.net
「合同ライブ…ってこと?」
「ええ。」
「私達も、目標が無いままじゃモチベーションが続かないし。」
「貴女達も、A-RISEとのライブ、って事で注目される。」
「…悪くないと思うけど?」
「…たしかに。」
「キャッチフレーズを付けたとは言え。」
「もっと知名度をあげる方法は、考えていましたからね。」
「…そうね。」
「私も賛成よ。」
「この、新曲は出来ないけど…」
「それでも、やる価値はあると思うわ。」
「…穂乃果はどう?」
「ええ。」
「私達も、目標が無いままじゃモチベーションが続かないし。」
「貴女達も、A-RISEとのライブ、って事で注目される。」
「…悪くないと思うけど?」
「…たしかに。」
「キャッチフレーズを付けたとは言え。」
「もっと知名度をあげる方法は、考えていましたからね。」
「…そうね。」
「私も賛成よ。」
「この、新曲は出来ないけど…」
「それでも、やる価値はあると思うわ。」
「…穂乃果はどう?」
6: 2015/04/22(水) 13:44:48.24 ID:/zbKJQ+s.net
「うん、いいと思う!」
「私達も、もっとA-RISEとステージに立ちたかったし。」
「なにより、すっごく面白そう!」
「みんなも、いいよねっ?」
「うん、楽しそう♪」
「あ、憧れのA-RISEとライブ…!」
「もちろん、貴女達が一番目立つように組ませてもらうわ。」
「私達は、貴女達の前座でいい。」
「…それで、いいかしら?」
「「はーいっ!!」」
「…ちょっと待って。」
「私達も、もっとA-RISEとステージに立ちたかったし。」
「なにより、すっごく面白そう!」
「みんなも、いいよねっ?」
「うん、楽しそう♪」
「あ、憧れのA-RISEとライブ…!」
「もちろん、貴女達が一番目立つように組ませてもらうわ。」
「私達は、貴女達の前座でいい。」
「…それで、いいかしら?」
「「はーいっ!!」」
「…ちょっと待って。」
7: 2015/04/22(水) 13:45:16.91 ID:/zbKJQ+s.net
「…にこちゃん?」
「話が、上手く行き過ぎじゃない?」
「いきなり来て、私達の練習見て。」
「あげくの果てに、私達メインのライブ?」
「怪しいに決まってるじゃない。」
「にこ…」
「何が、狙いなの?」
「…別に、何も無いわ。」
「貴女達に、力を貸したいだけ。」
「…それじゃ、駄目かしら?」
「…」
「…意外ね。」
「にこちゃんなら、泣いて喜ぶと思ってたのに。」
「話が、上手く行き過ぎじゃない?」
「いきなり来て、私達の練習見て。」
「あげくの果てに、私達メインのライブ?」
「怪しいに決まってるじゃない。」
「にこ…」
「何が、狙いなの?」
「…別に、何も無いわ。」
「貴女達に、力を貸したいだけ。」
「…それじゃ、駄目かしら?」
「…」
「…意外ね。」
「にこちゃんなら、泣いて喜ぶと思ってたのに。」
8: 2015/04/22(水) 13:45:52.75 ID:/zbKJQ+s.net
「…もちろん、お誘いとしては嬉しいわ。」
「あんなに憧れてたA-RISEと、同じステージに立てるんだもの。」
「…それに、今までのライバルの関係とは、違った形で。」
「…だったら、いいんじゃないの?」
「よくないわ!」
「無礼を承知で言うけど、A-RISEにメリットなんて無いじゃない。」
「私達の引き立て役としてステージに立つ、って言ってるのよ?」
「あんなに私達に負けたくない、って言ってた連中が。」
「そんなプライドをけがすような事、自ら言うなんて信じられると思う?」
「…」
「私は、このμ'sの皆と本気で優勝したいと思ってる。」
「そのためなら、何だって利用したいとは思ってるわ。」
「…でも、結成した時からずっと憧れてるA-RISEを。」
「こんな形で踏み台になんてしたくないの!!」
「あんなに憧れてたA-RISEと、同じステージに立てるんだもの。」
「…それに、今までのライバルの関係とは、違った形で。」
「…だったら、いいんじゃないの?」
「よくないわ!」
「無礼を承知で言うけど、A-RISEにメリットなんて無いじゃない。」
「私達の引き立て役としてステージに立つ、って言ってるのよ?」
「あんなに私達に負けたくない、って言ってた連中が。」
「そんなプライドをけがすような事、自ら言うなんて信じられると思う?」
「…」
「私は、このμ'sの皆と本気で優勝したいと思ってる。」
「そのためなら、何だって利用したいとは思ってるわ。」
「…でも、結成した時からずっと憧れてるA-RISEを。」
「こんな形で踏み台になんてしたくないの!!」
9: 2015/04/22(水) 13:46:25.77 ID:/zbKJQ+s.net
「にこちゃん…」
「だって、そんなの…」
「私の憧れた、A-RISEじゃない!」
「ずっと、ずっと憧れてた!」
「A-RISEみたいになりたいって、アイドル研究部を作ったの!」
「孤高の存在として、常にトップに立っていた…」
「そんな貴女達に、私は憧れたのっ!!」
「矢澤さん…」
「…」
「そこに、私は納得できないの。」
「貴女達を嫌う理由なんて…ないんだから。」
「「…」」
「だって、そんなの…」
「私の憧れた、A-RISEじゃない!」
「ずっと、ずっと憧れてた!」
「A-RISEみたいになりたいって、アイドル研究部を作ったの!」
「孤高の存在として、常にトップに立っていた…」
「そんな貴女達に、私は憧れたのっ!!」
「矢澤さん…」
「…」
「そこに、私は納得できないの。」
「貴女達を嫌う理由なんて…ないんだから。」
「「…」」
10: 2015/04/22(水) 13:52:41.13 ID:/zbKJQ+s.net
-----
…にこの言葉に、みんなは言葉を失った
だって、確かに上手く出来すぎている
A-RISEを…英玲奈を、疑う訳じゃないけれど
なぜ…今、このタイミングで?
もちろん、私達の知名度をあげるため
それは、間違いないと思う
でも、にこの言う事も筋が通っている
一体…何が、真実なのかしら
「英玲奈…」
思わず、声が出た
「…絵里。」
「君は…どう思う?」
私は…
…にこの言葉に、みんなは言葉を失った
だって、確かに上手く出来すぎている
A-RISEを…英玲奈を、疑う訳じゃないけれど
なぜ…今、このタイミングで?
もちろん、私達の知名度をあげるため
それは、間違いないと思う
でも、にこの言う事も筋が通っている
一体…何が、真実なのかしら
「英玲奈…」
思わず、声が出た
「…絵里。」
「君は…どう思う?」
私は…
11: 2015/04/22(水) 13:53:13.38 ID:/zbKJQ+s.net
「…私は。」
「にこには申し訳無いけど、賛成よ。」
「だって、私達のメリットが大きいもの。」
「もしかしたら、にこの言うように。」
「何か、裏があるのかもしれない。」
「絵里…」
「でも、私は。」
「こんなに私達を認めてくれた…」
「彼女達を、信じたいの。」
「絵里…!」
「貴女はどう?海未。」
「わ、私ですか…?」
「にこには申し訳無いけど、賛成よ。」
「だって、私達のメリットが大きいもの。」
「もしかしたら、にこの言うように。」
「何か、裏があるのかもしれない。」
「絵里…」
「でも、私は。」
「こんなに私達を認めてくれた…」
「彼女達を、信じたいの。」
「絵里…!」
「貴女はどう?海未。」
「わ、私ですか…?」
12: 2015/04/22(水) 13:53:42.31 ID:/zbKJQ+s.net
-----
…
「…確かに、にこの言う事にも一理あります。」
「明らかに、A-RISEにとって分の悪い話です。」
「そう言う意味では、考えた方が良いのかもしれません。」
「ですが…」
「私は、A-RISEと…英玲奈と出会う事で。」
「自分の中の、ひとつの気持ちに気付けました。」
「この気持ちに気付かせてくれた、英玲奈を。」
「A-RISEを…信じてみたいのです。」
「海未…」
あの時の、英玲奈の言葉
言い方とは裏腹に
…とっても、あたたかかったですから
…
「…確かに、にこの言う事にも一理あります。」
「明らかに、A-RISEにとって分の悪い話です。」
「そう言う意味では、考えた方が良いのかもしれません。」
「ですが…」
「私は、A-RISEと…英玲奈と出会う事で。」
「自分の中の、ひとつの気持ちに気付けました。」
「この気持ちに気付かせてくれた、英玲奈を。」
「A-RISEを…信じてみたいのです。」
「海未…」
あの時の、英玲奈の言葉
言い方とは裏腹に
…とっても、あたたかかったですから
14: 2015/04/22(水) 13:54:55.55 ID:/zbKJQ+s.net
-----
「…あのね、にこちゃん。」
「私…最後の衣装、ずっと悩んでたの。」
「ことり…?」
「みんなを、一番可愛くしたい。」
「最後に、ふさわしい衣装を、って。」
「ずっと…悩んでたの。」
でも、私は表面上しか、見えてなくて…
「実際に作ってみても。」
「なんだか、納得できなくて。」
「…そんな時に、あんじゅちゃんが教えてくれたの。」
「何が、一番大切なのか。」
みんなの個性を
想いを、届けるために
「これ以上はない、ってくらい…」
「最高の衣装が、出来たよ。」
「…あのね、にこちゃん。」
「私…最後の衣装、ずっと悩んでたの。」
「ことり…?」
「みんなを、一番可愛くしたい。」
「最後に、ふさわしい衣装を、って。」
「ずっと…悩んでたの。」
でも、私は表面上しか、見えてなくて…
「実際に作ってみても。」
「なんだか、納得できなくて。」
「…そんな時に、あんじゅちゃんが教えてくれたの。」
「何が、一番大切なのか。」
みんなの個性を
想いを、届けるために
「これ以上はない、ってくらい…」
「最高の衣装が、出来たよ。」
15: 2015/04/22(水) 13:55:24.73 ID:/zbKJQ+s.net
-----
「ことり…アンタ…」
「ごめんね?にこちゃん。」
「にこちゃんの気持ちも分かるよ?」
「…でも、私も海未ちゃんたちと同じように。」
「あんじゅちゃんを…A-RISEを、信じたいの。」
「…ッ。」
何よ…
まるで、にこが信じてないみたいじゃない
そんな訳ない
むしろ、信じてるから
信じたいから…!
「…にこっち。」
「ことり…アンタ…」
「ごめんね?にこちゃん。」
「にこちゃんの気持ちも分かるよ?」
「…でも、私も海未ちゃんたちと同じように。」
「あんじゅちゃんを…A-RISEを、信じたいの。」
「…ッ。」
何よ…
まるで、にこが信じてないみたいじゃない
そんな訳ない
むしろ、信じてるから
信じたいから…!
「…にこっち。」
16: 2015/04/22(水) 13:55:53.38 ID:/zbKJQ+s.net
「希…」
「にこっちの気持ちは、みんな分かってるよ。」
「…」
「…アンタはどうなのよ。」
「ウチ?」
「アンタが、信じるって言うなら…」
「私も、それに従うわ。」
…希は、いつも先を見てる
なら、今回だって…
「うーん、ウチかあ…」
みんなが、希に注目する
「ウチは…」
「信じれない…かな?」
「にこっちの気持ちは、みんな分かってるよ。」
「…」
「…アンタはどうなのよ。」
「ウチ?」
「アンタが、信じるって言うなら…」
「私も、それに従うわ。」
…希は、いつも先を見てる
なら、今回だって…
「うーん、ウチかあ…」
みんなが、希に注目する
「ウチは…」
「信じれない…かな?」
17: 2015/04/22(水) 13:56:31.21 ID:/zbKJQ+s.net
-----
「希ちゃん…?」
希ちゃんが言った言葉に、耳を疑いました
だって…その言葉が、唐突すぎて
「…」
ツバサさんも…黙ってしまいました
「希…?」
絵里ちゃんも、心配そうに声をかけます
まるで、信じられない、と言うように
「希ちゃん…どうして?」
希ちゃんなら、絶対信じるって言うと思ったから
聞かずには…いられませんでした
「希ちゃん…?」
希ちゃんが言った言葉に、耳を疑いました
だって…その言葉が、唐突すぎて
「…」
ツバサさんも…黙ってしまいました
「希…?」
絵里ちゃんも、心配そうに声をかけます
まるで、信じられない、と言うように
「希ちゃん…どうして?」
希ちゃんなら、絶対信じるって言うと思ったから
聞かずには…いられませんでした
18: 2015/04/22(水) 13:57:03.86 ID:/zbKJQ+s.net
「うーん…」
「花陽ちゃんなら、分かる気がするよ?」
わ、私なら…?
どういう、意味でしょうか…
「まあ、長引かせても混乱するだけやし。」
「理由を、言わせてもらうな?」
「「…」」
みんなが、希ちゃんを見ます
「…にこっちの言ってる事は、当たってるよ。」
「ツバサちゃんは、ひとつだけ嘘をついてる。」
「…ううん。言ってない事、って言った方がいいんかな?」
「嘘…?」
「そうやろ?ツバサちゃん。」
「…」
「花陽ちゃんなら、分かる気がするよ?」
わ、私なら…?
どういう、意味でしょうか…
「まあ、長引かせても混乱するだけやし。」
「理由を、言わせてもらうな?」
「「…」」
みんなが、希ちゃんを見ます
「…にこっちの言ってる事は、当たってるよ。」
「ツバサちゃんは、ひとつだけ嘘をついてる。」
「…ううん。言ってない事、って言った方がいいんかな?」
「嘘…?」
「そうやろ?ツバサちゃん。」
「…」
19: 2015/04/22(水) 13:58:20.39 ID:/zbKJQ+s.net
-----
ツバサさんは、下を向いてる
嘘って…どういう事だろ?
でも、希ちゃんがこうやって言う時は
なにか、大事なものがある時だから
合宿の時も
にこちゃんの事も
ファッションショーの時も
…いつだって、何かを考えてた
誰も、傷つかないように
もちろん、あんじゅちゃん達の事も信じてる
でも、凛は…
希ちゃんを、信じてる
今まで、何度も助けてもらったから
ツバサさんは、下を向いてる
嘘って…どういう事だろ?
でも、希ちゃんがこうやって言う時は
なにか、大事なものがある時だから
合宿の時も
にこちゃんの事も
ファッションショーの時も
…いつだって、何かを考えてた
誰も、傷つかないように
もちろん、あんじゅちゃん達の事も信じてる
でも、凛は…
希ちゃんを、信じてる
今まで、何度も助けてもらったから
20: 2015/04/22(水) 13:58:51.03 ID:/zbKJQ+s.net
-----
「…ふふっ。」
長い沈黙を破って、声を出す
思わず、笑みがこぼれた
「本当…」
「希には、敵わないわ。」
「ツバサさん…?」
「…なあ、にこっち。」
「ツバサちゃんが、ここまで隠してたのって、なんでやと思う?」
「…え?」
「…それは、知られたらまずい事があるからじゃないの?」
「まずい事というか…」
「恥ずかしい事、やね。」
「…恥ずかしい?」
「…ふふっ。」
長い沈黙を破って、声を出す
思わず、笑みがこぼれた
「本当…」
「希には、敵わないわ。」
「ツバサさん…?」
「…なあ、にこっち。」
「ツバサちゃんが、ここまで隠してたのって、なんでやと思う?」
「…え?」
「…それは、知られたらまずい事があるからじゃないの?」
「まずい事というか…」
「恥ずかしい事、やね。」
「…恥ずかしい?」
21: 2015/04/22(水) 13:59:58.03 ID:/zbKJQ+s.net
「の、希…!」
「もう、隠し事は出来んよ?ツバサちゃん♪」
「…ツバサ。」
「…分かったから。」
「…矢澤さん。」
「確かに私は、貴女達に嘘をついていた。」
「…いや、言えなかったの。」
「…」
「貴女達が、羨ましくなった…なんて。」
「羨ま…え?」
「貴女が、私達に憧れてくれたように。」
「私達も、貴女達に憧れたの。」
「貴女達みたいに…なりたい、って。」
「もう、隠し事は出来んよ?ツバサちゃん♪」
「…ツバサ。」
「…分かったから。」
「…矢澤さん。」
「確かに私は、貴女達に嘘をついていた。」
「…いや、言えなかったの。」
「…」
「貴女達が、羨ましくなった…なんて。」
「羨ま…え?」
「貴女が、私達に憧れてくれたように。」
「私達も、貴女達に憧れたの。」
「貴女達みたいに…なりたい、って。」
22: 2015/04/22(水) 14:07:34.19 ID:/zbKJQ+s.net
「…私達は、勝つために努力してきた。」
「それが、間違っていたとは思わない。」
「…実際、それで勝ち上がってこれたんだから。」
「…でもね。」
「貴女達に負けて…」
「…ううん。」
「きっと、会った時から。」
「貴女達を、羨ましいと思うようになった。」
「…貴女達みたいに、なりたいと思った。」
「どういう…こと?」
「…今日、一緒に練習してみて、分かったの。」
「練習って…こんなに楽しいんだ、って。」
「それが、間違っていたとは思わない。」
「…実際、それで勝ち上がってこれたんだから。」
「…でもね。」
「貴女達に負けて…」
「…ううん。」
「きっと、会った時から。」
「貴女達を、羨ましいと思うようになった。」
「…貴女達みたいに、なりたいと思った。」
「どういう…こと?」
「…今日、一緒に練習してみて、分かったの。」
「練習って…こんなに楽しいんだ、って。」
23: 2015/04/22(水) 14:08:23.78 ID:/zbKJQ+s.net
-----
「…我々は。」
「今まで、勝つために努力をしてきた。」
「常に、上を目指して練習をしてきた。」
「…だが、負けた。」
「確かに悔しかったが。」
「それ以上に、何故負けたのかが気になったのだ。」
「それから、今まで以上に君たちに注目した。」
「我々と、君たちとの違いは何なのか。」
「…単純な、問題だったのだ。」
「我々は今まで、自分たちのために努力してきた。」
「…だが、君たちは。」
「今までずっと…誰かのために、努力してきた。」
それが…我々との、違い
我々が、持っていなかったもの
「…我々は。」
「今まで、勝つために努力をしてきた。」
「常に、上を目指して練習をしてきた。」
「…だが、負けた。」
「確かに悔しかったが。」
「それ以上に、何故負けたのかが気になったのだ。」
「それから、今まで以上に君たちに注目した。」
「我々と、君たちとの違いは何なのか。」
「…単純な、問題だったのだ。」
「我々は今まで、自分たちのために努力してきた。」
「…だが、君たちは。」
「今までずっと…誰かのために、努力してきた。」
それが…我々との、違い
我々が、持っていなかったもの
24: 2015/04/22(水) 14:09:05.91 ID:/zbKJQ+s.net
-----
「それで、希ちゃんに誘われて。」
「今日、一緒に練習してわかったの。」
「…こんなに、笑顔になれたんだもん♪」
「みんなが、それぞれ助け合って。」
「夢を叶えるために、努力して。」
「みんなバラバラな性格なのに…」
「練習になると、それがピッタリそろって。」
「見てて、気持ちよくなるくらいに。」
「…いつのまにか、こっちまで笑顔になれるような。」
「そんな貴女達に、ツバサは惹かれちゃったの♪」
「あ、あんじゅ…!」
「もちろん、それは私も、英玲奈も一緒なんだから♪」
「それで、希ちゃんに誘われて。」
「今日、一緒に練習してわかったの。」
「…こんなに、笑顔になれたんだもん♪」
「みんなが、それぞれ助け合って。」
「夢を叶えるために、努力して。」
「みんなバラバラな性格なのに…」
「練習になると、それがピッタリそろって。」
「見てて、気持ちよくなるくらいに。」
「…いつのまにか、こっちまで笑顔になれるような。」
「そんな貴女達に、ツバサは惹かれちゃったの♪」
「あ、あんじゅ…!」
「もちろん、それは私も、英玲奈も一緒なんだから♪」
25: 2015/04/22(水) 14:09:56.24 ID:/zbKJQ+s.net
-----
「そう、だったんだ…」
「黙っていて、ごめんなさい。」
「確かに、聞くだけだと都合が良すぎるわ。」
でも、それって…
本当に、A-RISEが私達を認めてくれた、って事だよね?
「…本当に、それだけかな?」
希ちゃんが、にやっと笑う
「希ちゃん…どういうこと?」
「あのな、穂乃果ちゃん…」
「ツバサちゃんは、もうひとつ隠してる事があるんよ♪」
「の、希、それは…!!」
ツバサさんが、隠してる事…?
「μ'sと一緒に、ステージに上がりたい、って事♪」
「そう、だったんだ…」
「黙っていて、ごめんなさい。」
「確かに、聞くだけだと都合が良すぎるわ。」
でも、それって…
本当に、A-RISEが私達を認めてくれた、って事だよね?
「…本当に、それだけかな?」
希ちゃんが、にやっと笑う
「希ちゃん…どういうこと?」
「あのな、穂乃果ちゃん…」
「ツバサちゃんは、もうひとつ隠してる事があるんよ♪」
「の、希、それは…!!」
ツバサさんが、隠してる事…?
「μ'sと一緒に、ステージに上がりたい、って事♪」
26: 2015/04/22(水) 14:10:31.03 ID:/zbKJQ+s.net
-----
「…だから、それはさっき言ったじゃない。」
「違うんよ、にこっち。」
「…へ?」
「μ'sと一緒にって…」
「…!?」
「ま、まさか…!」
「そ、言葉通りの意味♪」
「同じ曲を、って事ぉ!?」
「「ええええええっ!?」」
「…///」
…希のばか
「…だから、それはさっき言ったじゃない。」
「違うんよ、にこっち。」
「…へ?」
「μ'sと一緒にって…」
「…!?」
「ま、まさか…!」
「そ、言葉通りの意味♪」
「同じ曲を、って事ぉ!?」
「「ええええええっ!?」」
「…///」
…希のばか
27: 2015/04/22(水) 14:11:00.75 ID:/zbKJQ+s.net
-----
「…それ、本当なの?」
「…」
静かに、ツバサさんは頷く
「…はあ。」
「どう思う?にこっち。」
「どうもこうも無いわよ。」
「あの、矢澤さ…」
「そんな面白そうな事、やらないワケにいかないじゃない…!」
「…!」
「…最初から、そう言ってくれれば良かったのに。」
こんな事、言うつもりなかったんだから…
「…それ、本当なの?」
「…」
静かに、ツバサさんは頷く
「…はあ。」
「どう思う?にこっち。」
「どうもこうも無いわよ。」
「あの、矢澤さ…」
「そんな面白そうな事、やらないワケにいかないじゃない…!」
「…!」
「…最初から、そう言ってくれれば良かったのに。」
こんな事、言うつもりなかったんだから…
28: 2015/04/22(水) 14:12:48.64 ID:/zbKJQ+s.net
-----
「…ごめんなさい。」
「…こちらこそ、ごめんなさい。」
「最初から、疑ったりして…」
「それは、私が言わなかったからで…」
「ツバサちゃん。」
「…もう、みんな分かってるから。」
「…」
「矢澤さん…」
「にこでいいわ。」
「もう…意地を張る必要もないでしょ。」
「A-RISEだって、歌とダンスが大好きな…」
「私達と同じ、女子高生なんだから。」
「…ね?ツバサ。」
「…!」
「…ええ、にこ。」
「…ごめんなさい。」
「…こちらこそ、ごめんなさい。」
「最初から、疑ったりして…」
「それは、私が言わなかったからで…」
「ツバサちゃん。」
「…もう、みんな分かってるから。」
「…」
「矢澤さん…」
「にこでいいわ。」
「もう…意地を張る必要もないでしょ。」
「A-RISEだって、歌とダンスが大好きな…」
「私達と同じ、女子高生なんだから。」
「…ね?ツバサ。」
「…!」
「…ええ、にこ。」
29: 2015/04/22(水) 14:13:22.71 ID:/zbKJQ+s.net
-----
「…って事で、決まりね。」
「μ'sとA-RISEの合同ライブよ!!」
「絶対、成功させるわよ…!!」
「「おーっ!!」」
「…」
「…ツバサちゃん。」
「本当…おせっかいね。」
「…ウチの、妹やからね♪」
「もう…」
「ありがとう。」
…本当に
出会えて良かった
「…って事で、決まりね。」
「μ'sとA-RISEの合同ライブよ!!」
「絶対、成功させるわよ…!!」
「「おーっ!!」」
「…」
「…ツバサちゃん。」
「本当…おせっかいね。」
「…ウチの、妹やからね♪」
「もう…」
「ありがとう。」
…本当に
出会えて良かった
31: 2015/04/22(水) 14:14:23.43 ID:/zbKJQ+s.net
一旦ここまで
これだけ書いたら、もう落ちないでしょう
今からまた外出しますので
また、夜に更新します
それでは
これだけ書いたら、もう落ちないでしょう
今からまた外出しますので
また、夜に更新します
それでは
35: 2015/04/22(水) 22:59:05.30 ID:/zbKJQ+s.net
-----
こうして、ウチらの合同ライブの企画はスタートした
UTX、音ノ木坂共に大々的に告知をしながら
それぞれが出来る事を選んで
練習を重ねて行った
「それじゃあ、MCだけど…」
「やっぱり、入れ替えなんかも考えてそれぞれから出た方がいいわね。」
「…なら、A-RISEはあんじゅに決定ね。」
「意外と、場を繋ぐのが上手いのよ。」
「はーい、任されました♪」
「それなら、μ'sはにこちゃんがいいんじゃない?」
「こういうの、得意そうだしっ!」
「良いと思いますっ!」
「にこちゃんなら、アイドルのライブMCは完璧だもんっ!」
「…ま、伊達に何年もアイドルの追っかけやってないわ。」
「やってやろうじゃない。」
こうして、ウチらの合同ライブの企画はスタートした
UTX、音ノ木坂共に大々的に告知をしながら
それぞれが出来る事を選んで
練習を重ねて行った
「それじゃあ、MCだけど…」
「やっぱり、入れ替えなんかも考えてそれぞれから出た方がいいわね。」
「…なら、A-RISEはあんじゅに決定ね。」
「意外と、場を繋ぐのが上手いのよ。」
「はーい、任されました♪」
「それなら、μ'sはにこちゃんがいいんじゃない?」
「こういうの、得意そうだしっ!」
「良いと思いますっ!」
「にこちゃんなら、アイドルのライブMCは完璧だもんっ!」
「…ま、伊達に何年もアイドルの追っかけやってないわ。」
「やってやろうじゃない。」
36: 2015/04/22(水) 22:59:47.30 ID:/zbKJQ+s.net
「…ただし。」
「花陽、アンタもよ。」
「ええっ!?」
「アンタも、十分分かってるでしょ。」
「不測の事態も考えて、3人いた方がいいわ。」
「かよちん、頑張って!!」
「で、出来るかなあ…?」
「大丈夫♪」
「みんなで、フォローしあおう?」
「あんじゅさん…」
「それから、セットリストだけど…」
「それなら、私がやるわ。」
「…!」
「真姫ちゃん…!」
「花陽、アンタもよ。」
「ええっ!?」
「アンタも、十分分かってるでしょ。」
「不測の事態も考えて、3人いた方がいいわ。」
「かよちん、頑張って!!」
「で、出来るかなあ…?」
「大丈夫♪」
「みんなで、フォローしあおう?」
「あんじゅさん…」
「それから、セットリストだけど…」
「それなら、私がやるわ。」
「…!」
「真姫ちゃん…!」
37: 2015/04/22(水) 23:00:23.17 ID:/zbKJQ+s.net
「もちろん、絵里も一緒よ。」
「…私も?」
「ダンスの流れや、着替えなんかも考えないとだから。」
「私は、その間を繋ぐBGMや、音響関係をやるわ。」
「分かったわ。」
「それじゃ、ことりは衣装の用意をするね?」
「あ、それならウチも手伝うよ!」
「2人でやった方が、断然早いし♪」
「ありがとう、希ちゃん。」
「それじゃ、穂乃果達は?」
「私達は、歌の練習と告知関係をやりましょう。」
「…それで、いいかしら?」
「了解にゃ!」
「…私も?」
「ダンスの流れや、着替えなんかも考えないとだから。」
「私は、その間を繋ぐBGMや、音響関係をやるわ。」
「分かったわ。」
「それじゃ、ことりは衣装の用意をするね?」
「あ、それならウチも手伝うよ!」
「2人でやった方が、断然早いし♪」
「ありがとう、希ちゃん。」
「それじゃ、穂乃果達は?」
「私達は、歌の練習と告知関係をやりましょう。」
「…それで、いいかしら?」
「了解にゃ!」
38: 2015/04/22(水) 23:00:48.27 ID:/zbKJQ+s.net
「それじゃ最後に、各チームの連携だけど…」
「海未、お願いできるかしら?」
「私が、ですか…?」
「ええ。」
「海未なら、きちんとやってくれそうだから♪」
「海未、私も手伝おう。」
「…分かりました。」
「それでは、何かあったら私に言って下さい。」
「それじゃ、時間もない事やし…」
「みんなで、精一杯がんばろー!」
「「おーっ!!」」
「海未、お願いできるかしら?」
「私が、ですか…?」
「ええ。」
「海未なら、きちんとやってくれそうだから♪」
「海未、私も手伝おう。」
「…分かりました。」
「それでは、何かあったら私に言って下さい。」
「それじゃ、時間もない事やし…」
「みんなで、精一杯がんばろー!」
「「おーっ!!」」
39: 2015/04/22(水) 23:01:38.79 ID:/zbKJQ+s.net
-----
「…とは言っても。」
「曲が決まらないと、穂乃果達も動けないよね。」
「それはそうだにゃー。」
「海未が今、確認しに行っているな。」
「それなら、私達は…」
「い、一緒に踊る曲…考えてみる?」
「…!」
「うんっ!」
「そうだな…」
「μ'sの曲で、使えそうな曲はあるだろうか?」
「盛り上がるなら、No brand girlsとかかなあ?」
「でも、あれはなかなか合わせるのが難しいにゃ…」
「…とは言っても。」
「曲が決まらないと、穂乃果達も動けないよね。」
「それはそうだにゃー。」
「海未が今、確認しに行っているな。」
「それなら、私達は…」
「い、一緒に踊る曲…考えてみる?」
「…!」
「うんっ!」
「そうだな…」
「μ'sの曲で、使えそうな曲はあるだろうか?」
「盛り上がるなら、No brand girlsとかかなあ?」
「でも、あれはなかなか合わせるのが難しいにゃ…」
40: 2015/04/22(水) 23:02:55.51 ID:/zbKJQ+s.net
「最終予選の曲はどうかしら?」
「私達がやれば、インパクトは大きいと思うけど…」
「だが、ライブの最後に持ってくるのはどうか…」
「「うーん…」」
「…!」
「そうだ、あれだよ!!」
「…穂乃果さん?」
「いっちばん良い曲、あったよ!!」
「え、どれどれ?」
「ほら、あれだよ凛ちゃん!!」
「絵里ちゃん達が入るから、ってなった時の!」
「私達がやれば、インパクトは大きいと思うけど…」
「だが、ライブの最後に持ってくるのはどうか…」
「「うーん…」」
「…!」
「そうだ、あれだよ!!」
「…穂乃果さん?」
「いっちばん良い曲、あったよ!!」
「え、どれどれ?」
「ほら、あれだよ凛ちゃん!!」
「絵里ちゃん達が入るから、ってなった時の!」
41: 2015/04/22(水) 23:03:22.63 ID:/zbKJQ+s.net
「あーっ!!」
「それいいにゃ!」
「私、真姫ちゃん達のとこ行ってくるね!!」
そう言うと、穂乃果ちゃんは走っていっちゃった
「その曲って?」
「あ、プレイヤーに入ってるよ!」
「えっと…」
画面を、スクロールしていって…
…あった!
「はい、どうぞ!」
~♪
「これは…!」
「うん、良い曲ね♪」
「それいいにゃ!」
「私、真姫ちゃん達のとこ行ってくるね!!」
そう言うと、穂乃果ちゃんは走っていっちゃった
「その曲って?」
「あ、プレイヤーに入ってるよ!」
「えっと…」
画面を、スクロールしていって…
…あった!
「はい、どうぞ!」
~♪
「これは…!」
「うん、良い曲ね♪」
42: 2015/04/22(水) 23:03:47.77 ID:/zbKJQ+s.net
-----
…さて、進んでいるのでしょうか
「失礼します。」
「…あ、海未。」
「ちょうどいい所に。」
「…?」
「出来たわよ、セットリスト。」
「本当ですか?」
「ええ、ばっちり♪」
「…どう?」
手渡された紙を見ます
1曲目…
2曲目…
…おや?
…さて、進んでいるのでしょうか
「失礼します。」
「…あ、海未。」
「ちょうどいい所に。」
「…?」
「出来たわよ、セットリスト。」
「本当ですか?」
「ええ、ばっちり♪」
「…どう?」
手渡された紙を見ます
1曲目…
2曲目…
…おや?
43: 2015/04/22(水) 23:04:29.26 ID:/zbKJQ+s.net
「3曲目と4曲目の間、ずいぶん時間があるんですね。」
「ああ、それは…」
「なにかあった時の、保険みたいな物よ。」
「…なるほど。」
「…って言うのが、表向きの理由。」
「…ね?真姫♪」
「…?」
「ねえ、海未。」
「どうして私が、絵里を呼んだか分かる?」
「それは、流れをより正確にするためでは…?」
「確かに、それもあるわ。」
「でも…本当は、海未も呼びたかったのよ。」
「…なぜ?」
「本当に…わからない?」
「ああ、それは…」
「なにかあった時の、保険みたいな物よ。」
「…なるほど。」
「…って言うのが、表向きの理由。」
「…ね?真姫♪」
「…?」
「ねえ、海未。」
「どうして私が、絵里を呼んだか分かる?」
「それは、流れをより正確にするためでは…?」
「確かに、それもあるわ。」
「でも…本当は、海未も呼びたかったのよ。」
「…なぜ?」
「本当に…わからない?」
44: 2015/04/22(水) 23:05:06.06 ID:/zbKJQ+s.net
「…!」
「ま、まさか…」
「そう、そのまさかよ。」
「そ、そんな事、いいんですか!?」
「だって、そっちの方が面白いじゃない♪」
「真姫…」
「ちなみに、これを伝えるのはMCである、にこちゃんにだけよ。」
「他には一切情報を漏らさないわ。」
「…本格的ですね。」
「もちろん、賛成してくれるわよね?」
「で、ですが…」
「…あら?海未。」
「貴女、英玲奈に何を教わったんだっけ?」
「…!」
「その話は卑怯です…!!」
「ま、まさか…」
「そう、そのまさかよ。」
「そ、そんな事、いいんですか!?」
「だって、そっちの方が面白いじゃない♪」
「真姫…」
「ちなみに、これを伝えるのはMCである、にこちゃんにだけよ。」
「他には一切情報を漏らさないわ。」
「…本格的ですね。」
「もちろん、賛成してくれるわよね?」
「で、ですが…」
「…あら?海未。」
「貴女、英玲奈に何を教わったんだっけ?」
「…!」
「その話は卑怯です…!!」
45: 2015/04/22(水) 23:08:57.36 ID:/zbKJQ+s.net
「…じゃ、これで決まり。」
「後は、全員で踊る曲だけど…」
その時、音楽室の扉が勢いよく開きました
「真姫ちゃんっ!!」
「…穂乃果?」
「どうしたのよ、息切らして…」
「もう、最後の曲、決まった?」
「いいえ?」
「今から決めようとしてたの。」
「だったら…」
「これにしようよっ!」
「そのCDは…?」
「後は、全員で踊る曲だけど…」
その時、音楽室の扉が勢いよく開きました
「真姫ちゃんっ!!」
「…穂乃果?」
「どうしたのよ、息切らして…」
「もう、最後の曲、決まった?」
「いいえ?」
「今から決めようとしてたの。」
「だったら…」
「これにしようよっ!」
「そのCDは…?」
46: 2015/04/22(水) 23:09:42.69 ID:/zbKJQ+s.net
…変ですね
使うCDには、きちんとラベルが張られているはずですが
あのCDには、何も…
…!
もしかして、あれは…
「穂乃果、それはもしかして…」
「うん、あの時の!」
「「…?」」
「ほら、真姫。」
「オープンキャンパスの時の…」
「…ああ、なるほどね。」
「確かに、ピッタリかもしれないわ。」
「絵里も、知ってる曲ですよ?」
「タイトルは---」
使うCDには、きちんとラベルが張られているはずですが
あのCDには、何も…
…!
もしかして、あれは…
「穂乃果、それはもしかして…」
「うん、あの時の!」
「「…?」」
「ほら、真姫。」
「オープンキャンパスの時の…」
「…ああ、なるほどね。」
「確かに、ピッタリかもしれないわ。」
「絵里も、知ってる曲ですよ?」
「タイトルは---」
47: 2015/04/22(水) 23:10:21.43 ID:/zbKJQ+s.net
-----
pipipipi…
「…あ、海未ちゃんからメール。」
「ん?」
「なんて?」
「セットリスト、決まったって。」
「えっと、曲は…」
「…!」
「…どれどれ?」
「…」
「なるほど。」
「これは、確かに面白そうやん♪」
「ことりちゃん、この衣装って…」
「うん、ばっちり準備できてるよ♪」
「あと、数着作れば良いだけだから。」
「…それじゃ、早く作ってみんなと合流しよか!」
「うんっ!」
pipipipi…
「…あ、海未ちゃんからメール。」
「ん?」
「なんて?」
「セットリスト、決まったって。」
「えっと、曲は…」
「…!」
「…どれどれ?」
「…」
「なるほど。」
「これは、確かに面白そうやん♪」
「ことりちゃん、この衣装って…」
「うん、ばっちり準備できてるよ♪」
「あと、数着作れば良いだけだから。」
「…それじゃ、早く作ってみんなと合流しよか!」
「うんっ!」
48: 2015/04/22(水) 23:10:48.21 ID:/zbKJQ+s.net
-----
「って感じで、間をつないで…」
「きっと、曲は交互に入るから。」
「着替える間とか、それぞれがフォローして…」
「うん、いいと思う♪」
「花陽も、それで大丈夫だと思います。」
「あとは、曲順ね…」
「…あれ?」
「海未からメール入ってる。」
「あ、私にも届いてる。」
「一斉送信したみたいね。」
「えっと…あ!」
「曲順、決まったみたいだね。」
「って感じで、間をつないで…」
「きっと、曲は交互に入るから。」
「着替える間とか、それぞれがフォローして…」
「うん、いいと思う♪」
「花陽も、それで大丈夫だと思います。」
「あとは、曲順ね…」
「…あれ?」
「海未からメール入ってる。」
「あ、私にも届いてる。」
「一斉送信したみたいね。」
「えっと…あ!」
「曲順、決まったみたいだね。」
49: 2015/04/22(水) 23:11:28.61 ID:/zbKJQ+s.net
「…なるほど。」
「これなら、思ってたより動きやすくなるわね。」
「それに、この最後の曲…」
「今の私達に、ふさわしいじゃない。」
「あ、あんじゅさん、これ…」
「プレイヤー?」
「最後の曲、聞いてみて下さい。」
「…ありがとう♪」
…ん?
真姫ちゃんから、個別でメール…
…
…
やるじゃない、真姫
いいわ、乗ってあげる♪
「これなら、思ってたより動きやすくなるわね。」
「それに、この最後の曲…」
「今の私達に、ふさわしいじゃない。」
「あ、あんじゅさん、これ…」
「プレイヤー?」
「最後の曲、聞いてみて下さい。」
「…ありがとう♪」
…ん?
真姫ちゃんから、個別でメール…
…
…
やるじゃない、真姫
いいわ、乗ってあげる♪
50: 2015/04/22(水) 23:12:04.09 ID:/zbKJQ+s.net
-----
「ふう、疲れたー…」
「では一度、休憩にしましょうか。」
「そういえばことり、衣装出来たんだって?」
「うん♪」
「希ちゃんが手伝ってくれて…」
「思ったよりも、早く出来ちゃった。」
「持って来てあるから、後で衣装合わせお願い♪」
「ほんと!?」
「楽しみだにゃーっ!」
「後は、この全体練習だけですね。」
「…でも、いい感じにまとまってきたよね!」
「流石、A-RISEだよ!」
「ふう、疲れたー…」
「では一度、休憩にしましょうか。」
「そういえばことり、衣装出来たんだって?」
「うん♪」
「希ちゃんが手伝ってくれて…」
「思ったよりも、早く出来ちゃった。」
「持って来てあるから、後で衣装合わせお願い♪」
「ほんと!?」
「楽しみだにゃーっ!」
「後は、この全体練習だけですね。」
「…でも、いい感じにまとまってきたよね!」
「流石、A-RISEだよ!」
51: 2015/04/22(水) 23:12:42.00 ID:/zbKJQ+s.net
「…ふふ。」
「そう言ってもらえると、助かるな。」
「そうね。」
「今までのダンスとはまた違うから…」
「なかなか、難しいわ。」
「…でも、楽しそうやね♪」
「希…」
「そうやろ?」
「…そうね。」
「…」
「すごく、高揚してるのが分かる。」
「楽しみ…なんだ、って。」
ツバサちゃんの言葉に
みんなが、笑顔になる
…そして、一週間後
ウチらの合同ライブが
今、幕を開けた---
「そう言ってもらえると、助かるな。」
「そうね。」
「今までのダンスとはまた違うから…」
「なかなか、難しいわ。」
「…でも、楽しそうやね♪」
「希…」
「そうやろ?」
「…そうね。」
「…」
「すごく、高揚してるのが分かる。」
「楽しみ…なんだ、って。」
ツバサちゃんの言葉に
みんなが、笑顔になる
…そして、一週間後
ウチらの合同ライブが
今、幕を開けた---
60: 2015/04/23(木) 22:28:33.05 ID:/gkYoWus.net
-----
「いやー…」
「それにしても、すごい人だね。」
「仕方ないよ。」
「だって、あのA-RISEとの合同ライブだもん。」
「穂乃果たち、大丈夫かなあ…?」
「変に、緊張してないと良いけど。」
「まあ、穂乃果なら大丈夫だよ。」
「それより、心配は…」
「…海未ちゃんか。」
「でも、ここまで頑張って来たんだもん!」
「きっと、大丈夫だよ♪」
「それに、今回は対決とかじゃないから。」
「…そうだね。」
「あ、そろそろ始まるみたい!!」
「いやー…」
「それにしても、すごい人だね。」
「仕方ないよ。」
「だって、あのA-RISEとの合同ライブだもん。」
「穂乃果たち、大丈夫かなあ…?」
「変に、緊張してないと良いけど。」
「まあ、穂乃果なら大丈夫だよ。」
「それより、心配は…」
「…海未ちゃんか。」
「でも、ここまで頑張って来たんだもん!」
「きっと、大丈夫だよ♪」
「それに、今回は対決とかじゃないから。」
「…そうだね。」
「あ、そろそろ始まるみたい!!」
61: 2015/04/23(木) 22:29:11.81 ID:/gkYoWus.net
----
「んん…こほん。」
「みなさん、こんにちは!」
「A-RISEの優木あんじゅです♪」
「今日は、ここ、UTX学院屋上ステージに来てくれてありがとう!!」
「精一杯、楽しんでもらえるように頑張ります♪」
「…とまあ、挨拶はこのくらいにして。」
「今日の主役に、登場してもらおうかな♪」
「…それでは!」
「ミュージック、スタート♪」
「…行こう!」
~♪
『I say…』
『Hey, hey, hey START:DASH!!』
『Hey, hey, hey START:DASH!!』
…
「んん…こほん。」
「みなさん、こんにちは!」
「A-RISEの優木あんじゅです♪」
「今日は、ここ、UTX学院屋上ステージに来てくれてありがとう!!」
「精一杯、楽しんでもらえるように頑張ります♪」
「…とまあ、挨拶はこのくらいにして。」
「今日の主役に、登場してもらおうかな♪」
「…それでは!」
「ミュージック、スタート♪」
「…行こう!」
~♪
『I say…』
『Hey, hey, hey START:DASH!!』
『Hey, hey, hey START:DASH!!』
…
62: 2015/04/23(木) 22:29:48.88 ID:/gkYoWus.net
-----
~♪
1曲目が、終わる
「…改めて、ご紹介しましょう!」
「μ'sの皆さんです♪」
あんじゅちゃんの声に合わせて
会場も、盛り上がる
あんじゅちゃんが、マイクを渡す
「…皆さん、こんにちは!」
「音ノ木坂学院、スクールアイドルμ'sの、高坂穂乃果です!」
「今日は、私達のライブに来てくれてありがとうございます!」
「さっき、あんじゅさんが今日の主役、って言ってくれたけど…」
「今日の主役は、A-RISEのメンバーも含めた全員が主役です!」
「皆の頑張りを、是非最後まで見ていって下さい!」
~♪
1曲目が、終わる
「…改めて、ご紹介しましょう!」
「μ'sの皆さんです♪」
あんじゅちゃんの声に合わせて
会場も、盛り上がる
あんじゅちゃんが、マイクを渡す
「…皆さん、こんにちは!」
「音ノ木坂学院、スクールアイドルμ'sの、高坂穂乃果です!」
「今日は、私達のライブに来てくれてありがとうございます!」
「さっき、あんじゅさんが今日の主役、って言ってくれたけど…」
「今日の主役は、A-RISEのメンバーも含めた全員が主役です!」
「皆の頑張りを、是非最後まで見ていって下さい!」
63: 2015/04/23(木) 22:31:01.64 ID:/gkYoWus.net
「それでは!」
「私達の合同ライブ!」
「『μ's&A-RISE☆Music Festa』、開催します!!」
この言葉に、歓声が上がる
改めて、ウチらの現状を理解する
…ここまで、来れた事を
「…はい、穂乃果ちゃんありがとう♪」
「私達も、負けないように頑張るね!」
「…そして、ここからは。」
「私、優木あんじゅと…」
「にっこにっこにー☆で、お馴染み。」
「私、矢澤にこと!」
「わ、私、小泉花陽がお送りします…!」
「って、言ってるそばから次の曲ね!」
「挨拶だけになっちゃったけど…」
「今日は、楽しんでいってくださいね♪」
「私達の合同ライブ!」
「『μ's&A-RISE☆Music Festa』、開催します!!」
この言葉に、歓声が上がる
改めて、ウチらの現状を理解する
…ここまで、来れた事を
「…はい、穂乃果ちゃんありがとう♪」
「私達も、負けないように頑張るね!」
「…そして、ここからは。」
「私、優木あんじゅと…」
「にっこにっこにー☆で、お馴染み。」
「私、矢澤にこと!」
「わ、私、小泉花陽がお送りします…!」
「って、言ってるそばから次の曲ね!」
「挨拶だけになっちゃったけど…」
「今日は、楽しんでいってくださいね♪」
64: 2015/04/23(木) 22:31:35.08 ID:/gkYoWus.net
-----
「…準備が完了したみたい♪」
「それでは、早速2曲目にいってみましょう♪」
「2曲目は…なんと、この9人になって初めての曲!」
「それでは、聞いて下さい!」
『僕らのLIVE 君とのLIFE』
~♪
『確かな今よりも』
『新しい夢、捕まえたい』
『大胆に飛び出せばO.K.マイライフ』
~♪
「…本当、凄い人気ね。」
「それだけ彼女達が、頑張って来たという事だろう?」
「我々も、負けてはいられないな。」
「…当然♪」
「…準備が完了したみたい♪」
「それでは、早速2曲目にいってみましょう♪」
「2曲目は…なんと、この9人になって初めての曲!」
「それでは、聞いて下さい!」
『僕らのLIVE 君とのLIFE』
~♪
『確かな今よりも』
『新しい夢、捕まえたい』
『大胆に飛び出せばO.K.マイライフ』
~♪
「…本当、凄い人気ね。」
「それだけ彼女達が、頑張って来たという事だろう?」
「我々も、負けてはいられないな。」
「…当然♪」
65: 2015/04/23(木) 22:32:11.33 ID:/gkYoWus.net
~♪
『あこがれを語る君の』
『ゆずらない瞳が…だいすき』
『ダイスキ!!』
~♪
「ありがとうございました!」
「それでは、MCをバトンタッチしちゃいます♪」
「…はい、ここからはにこ達がMCにこっ♪」
「さっき、あんじゅさんが言ってたように。」
「この曲は、にこ達が9人になって初めての曲なのよね~。」
「絵里ちゃんと希ちゃんが入って、やっと揃った!って時の曲だね♪」
「そうそう!」
「それで、音ノ木坂のオープンキャンパスで初ライブ!」
「このライブがあったからなのか…」
「廃校の決定が、すこし延期になったんだよね。」
『あこがれを語る君の』
『ゆずらない瞳が…だいすき』
『ダイスキ!!』
~♪
「ありがとうございました!」
「それでは、MCをバトンタッチしちゃいます♪」
「…はい、ここからはにこ達がMCにこっ♪」
「さっき、あんじゅさんが言ってたように。」
「この曲は、にこ達が9人になって初めての曲なのよね~。」
「絵里ちゃんと希ちゃんが入って、やっと揃った!って時の曲だね♪」
「そうそう!」
「それで、音ノ木坂のオープンキャンパスで初ライブ!」
「このライブがあったからなのか…」
「廃校の決定が、すこし延期になったんだよね。」
66: 2015/04/23(木) 22:32:41.78 ID:/gkYoWus.net
-----
「おお…!」
「2人とも、すっごく慣れてるみたい!」
「花陽も、人前に出ても緊張しづらくなりましたね。」
「そういう海未ちゃんは、どうなのかにゃー?」
「り、凛…!」
「…ふふ。」
「貴女達は、いつも楽しそうね♪」
「お、準備できたんやね。」
「ええ、おかげさまで。」
「やっぱり、衣装もメンバーも格好いいね♪」
「ありがとう、ことり。」
「…それじゃ、行きましょうか。」
「しっかり見ててね~♪」
「おお…!」
「2人とも、すっごく慣れてるみたい!」
「花陽も、人前に出ても緊張しづらくなりましたね。」
「そういう海未ちゃんは、どうなのかにゃー?」
「り、凛…!」
「…ふふ。」
「貴女達は、いつも楽しそうね♪」
「お、準備できたんやね。」
「ええ、おかげさまで。」
「やっぱり、衣装もメンバーも格好いいね♪」
「ありがとう、ことり。」
「…それじゃ、行きましょうか。」
「しっかり見ててね~♪」
67: 2015/04/23(木) 22:45:16.73 ID:/gkYoWus.net
「…行きましたね。」
「行くわよ、2人とも。」
「みんなに疑われないうちに、早く。」
-----
「…さあ、お待たせしました!」
「クールなメンバーと格好良いダンス!」
「私達μ'sの最大にして最高のライバル!」
「A-RISEの登場よ!!」
~♪
『Can I do? I take it, baby! 』
『Can I do? I make it, baby!』
~♪
「行くわよ、2人とも。」
「みんなに疑われないうちに、早く。」
-----
「…さあ、お待たせしました!」
「クールなメンバーと格好良いダンス!」
「私達μ'sの最大にして最高のライバル!」
「A-RISEの登場よ!!」
~♪
『Can I do? I take it, baby! 』
『Can I do? I make it, baby!』
~♪
68: 2015/04/23(木) 22:45:46.62 ID:/gkYoWus.net
-----
真姫ちゃんたち、動いたわね
にこも、準備しなくちゃ
~♪
『What'cha do what'cha do? I do “Private Wars”』
『ほら正義と狡さ手にして』
『What'cha do what'cha do? I do “Private Wars”』
『ほら人生ちょっとの勇気と情熱でしょう?』
~♪
「…あれ?そう言えば、真姫ちゃん達は?」
「さっき、音響とか確認してくる、って言ってたにゃー。」
「なら、問題ないね!」
「それにしても、やっぱりA-RISEはすごいなあ…」
真姫ちゃんたち、動いたわね
にこも、準備しなくちゃ
~♪
『What'cha do what'cha do? I do “Private Wars”』
『ほら正義と狡さ手にして』
『What'cha do what'cha do? I do “Private Wars”』
『ほら人生ちょっとの勇気と情熱でしょう?』
~♪
「…あれ?そう言えば、真姫ちゃん達は?」
「さっき、音響とか確認してくる、って言ってたにゃー。」
「なら、問題ないね!」
「それにしても、やっぱりA-RISEはすごいなあ…」
69: 2015/04/23(木) 22:46:38.26 ID:/gkYoWus.net
-----
『Can I do? I take it, baby! 』
『Can I do? I make it, baby!』
「…今日は、来てくれてありがとう!」
「そして、ライバルと言ってくれてありがとう、にこ♪」
「…!」
「この後も、μ'sに負けない歌、期待しててね♪」
「はああ~…♡」
「やっぱりA-RISEは格好いいですね!」
「まさにクールビューティー!」
「女の子達の憧れですっ!!」
~♪
「「!?」」
「この曲は…!?」
『Can I do? I take it, baby! 』
『Can I do? I make it, baby!』
「…今日は、来てくれてありがとう!」
「そして、ライバルと言ってくれてありがとう、にこ♪」
「…!」
「この後も、μ'sに負けない歌、期待しててね♪」
「はああ~…♡」
「やっぱりA-RISEは格好いいですね!」
「まさにクールビューティー!」
「女の子達の憧れですっ!!」
~♪
「「!?」」
「この曲は…!?」
70: 2015/04/23(木) 22:47:18.55 ID:/gkYoWus.net
「ふっふっふ…」
「にこちゃんっ!?」
「褒めておいてもらってなんだけど…」
「クールビューティーの称号は。」
「なにも、貴女達A-RISEだけじゃないわ!」
「うちにだって、役者は揃ってるの。」
「勝負よ、A-RISE!」
派手なスモークと、クールな楽曲
…さあ、出て来なさい!!
『Three,two,one,zero! ここで登場』
『見てなさい、私の本気』
『スリルと美意識で勝つのよ必ず』
「「!!」」
「にこちゃんっ!?」
「褒めておいてもらってなんだけど…」
「クールビューティーの称号は。」
「なにも、貴女達A-RISEだけじゃないわ!」
「うちにだって、役者は揃ってるの。」
「勝負よ、A-RISE!」
派手なスモークと、クールな楽曲
…さあ、出て来なさい!!
『Three,two,one,zero! ここで登場』
『見てなさい、私の本気』
『スリルと美意識で勝つのよ必ず』
「「!!」」
71: 2015/04/23(木) 22:47:46.84 ID:/gkYoWus.net
----
「真姫ちゃんっ!?」
「えりち!」
「う、海未ちゃんまでっ!?」
「これって、プロモーション用に撮影した…」
「って言うか、聞いてないよっ!!」
「…なるほど。」
「希ちゃん?」
「おかしいと思ってたんよ。」
「3曲目と4曲目の間、長い休憩とるな、って。」
「にこっちは…知ってたみたいやね。」
「言ってくれたらよかったのに!」
「…多分、みんなを驚かせたかったんちゃうかな?」
「ほら、A-RISEも驚いてるもん。」
「真姫ちゃんっ!?」
「えりち!」
「う、海未ちゃんまでっ!?」
「これって、プロモーション用に撮影した…」
「って言うか、聞いてないよっ!!」
「…なるほど。」
「希ちゃん?」
「おかしいと思ってたんよ。」
「3曲目と4曲目の間、長い休憩とるな、って。」
「にこっちは…知ってたみたいやね。」
「言ってくれたらよかったのに!」
「…多分、みんなを驚かせたかったんちゃうかな?」
「ほら、A-RISEも驚いてるもん。」
72: 2015/04/23(木) 22:48:43.72 ID:/gkYoWus.net
『いまが勝負よ!』
『私は誰でしょ?知りたくなったでしょう?』
『ならば恋かも』
『私の中には秘密があるとして…』
『それを君は?』
『私と来るでしょ?触れたくなったでしょう?』
『すでに恋だよ』
『私といつかは戦うべき相手』
『それは君の理性かも』
『It's soldier game』
『また会えたのに I'm soldier heart』
「どうも、ありがとう!!」
「…A-RISEだけに、かっこいい所を持っていかれるなんて。」
「そんなの、認められないわ!!」
『私は誰でしょ?知りたくなったでしょう?』
『ならば恋かも』
『私の中には秘密があるとして…』
『それを君は?』
『私と来るでしょ?触れたくなったでしょう?』
『すでに恋だよ』
『私といつかは戦うべき相手』
『それは君の理性かも』
『It's soldier game』
『また会えたのに I'm soldier heart』
「どうも、ありがとう!!」
「…A-RISEだけに、かっこいい所を持っていかれるなんて。」
「そんなの、認められないわ!!」
73: 2015/04/23(木) 22:49:30.62 ID:/gkYoWus.net
「…やられたわ、貴女達。」
「まさか、こんな形で勝負を売られるなんて。」
「少々、卑怯かとは思いましたが…」
「せっかく同じステージに立つんだし…」
「こういう事があったほうが、面白いでしょ?」
「これが、μ'sのクールビューティー組よ!」
「そして…ツバサ。」
「売られた勝負は…?」
「もちろん、買うわ!」
「我々も、負けるのは癪だからな。」
「何より、私達のアイデンティティだもの♪」
「と、言う訳で!」
「次は、またまたA-RISEの曲よ!!」
「どっちがクールビューティーにふさわしいか!」
「ここで決着をつけるわよ!!」
「まさか、こんな形で勝負を売られるなんて。」
「少々、卑怯かとは思いましたが…」
「せっかく同じステージに立つんだし…」
「こういう事があったほうが、面白いでしょ?」
「これが、μ'sのクールビューティー組よ!」
「そして…ツバサ。」
「売られた勝負は…?」
「もちろん、買うわ!」
「我々も、負けるのは癪だからな。」
「何より、私達のアイデンティティだもの♪」
「と、言う訳で!」
「次は、またまたA-RISEの曲よ!!」
「どっちがクールビューティーにふさわしいか!」
「ここで決着をつけるわよ!!」
76: 2015/04/23(木) 22:58:53.64 ID:/gkYoWus.net
-----
「…て、言うかにこちゃん。」
「せめて私には教えてくれても…」
「甘いわ、花陽。」
「何事もサプライズでやってこそ、栄えるのよ!」
「…と、言う訳で。」
「早速、準備ができたみたいね。」
「それじゃあ、登場してもらいましょう!」
「A-RISEで、『Shocking Party』!!」
~♪
『Dancing, dancing! Non-stop my dancing』
『Dancing, dancing! Let me do!』
『Party! Shocking Party!! 始める準備はどう?』
『さあ来て ここに来て』
『Party! Shocking Party!! 世界が回りだす』
『さあ来て ここに来て』
~♪
「…て、言うかにこちゃん。」
「せめて私には教えてくれても…」
「甘いわ、花陽。」
「何事もサプライズでやってこそ、栄えるのよ!」
「…と、言う訳で。」
「早速、準備ができたみたいね。」
「それじゃあ、登場してもらいましょう!」
「A-RISEで、『Shocking Party』!!」
~♪
『Dancing, dancing! Non-stop my dancing』
『Dancing, dancing! Let me do!』
『Party! Shocking Party!! 始める準備はどう?』
『さあ来て ここに来て』
『Party! Shocking Party!! 世界が回りだす』
『さあ来て ここに来て』
~♪
77: 2015/04/23(木) 22:59:19.99 ID:/gkYoWus.net
-----
「…ふう。」
「海未ちゃーんっ!」
「穂乃果…」
「ヒドいよっ!!」
「なっ…」
「教えてくれたっていーのにー!」
「そうにゃそうにゃ!」
「真姫ちゃんも、こーんなずるい事考えてたんだねっ!」
「ずるいって何よ!!」
「…でも、ほんとにビックリしたよお~。」
「ふふ、成功だったみたいね。」
「ほーんと、えりちも2人も上手く隠すんやから♪」
「さあ、お話は後です。」
「最後の準備をしますよ!」
「…ふう。」
「海未ちゃーんっ!」
「穂乃果…」
「ヒドいよっ!!」
「なっ…」
「教えてくれたっていーのにー!」
「そうにゃそうにゃ!」
「真姫ちゃんも、こーんなずるい事考えてたんだねっ!」
「ずるいって何よ!!」
「…でも、ほんとにビックリしたよお~。」
「ふふ、成功だったみたいね。」
「ほーんと、えりちも2人も上手く隠すんやから♪」
「さあ、お話は後です。」
「最後の準備をしますよ!」
78: 2015/04/23(木) 22:59:56.50 ID:/gkYoWus.net
-----
『もっと知りたい知りたい過剰なLife』
『いま夢の夢の中へ』
『もっと知りたい知りたい過剰なLife』
『だから…Shocking Party!!』
『Dancing, dancing! Non-stop my dancing』
『Dancing, dancing! Let me do!』
「…やっぱり、A-RISEは凄いわね。」
「改めて、憧れるわ♪」
「さっきのを見た後だと、挑発されてるように感じるわね。」
「…なんの事か分からないにこー。」
「でも、本当にA-RISEはすごいです!」
「今日、一緒にステージに立ててる事が、奇跡みたいですっ!!」
「…ありがとう、花陽ちゃん♪」
『もっと知りたい知りたい過剰なLife』
『いま夢の夢の中へ』
『もっと知りたい知りたい過剰なLife』
『だから…Shocking Party!!』
『Dancing, dancing! Non-stop my dancing』
『Dancing, dancing! Let me do!』
「…やっぱり、A-RISEは凄いわね。」
「改めて、憧れるわ♪」
「さっきのを見た後だと、挑発されてるように感じるわね。」
「…なんの事か分からないにこー。」
「でも、本当にA-RISEはすごいです!」
「今日、一緒にステージに立ててる事が、奇跡みたいですっ!!」
「…ありがとう、花陽ちゃん♪」
79: 2015/04/23(木) 23:00:24.98 ID:/gkYoWus.net
「…ふう。」
「改めまして、優木あんじゅです♪」
「…なんと、次の曲が最後になってしまいました。」
「みんな、たのしんでくれたかな?」
「ちょっと、これで終わるのは寂しいけど…」
「μ'sのみんなは、もうすぐ本番だから。」
「だから、次でおしまい♪」
「そ・の・か・わ・り。」
「今日来てくれたみんなと、ネット配信を見てくれるみんなにだけ。」
「私達からの特別なプレゼントがあります♪」
「用意してくるから、ちょっとだけ待っててね♪」
「改めまして、優木あんじゅです♪」
「…なんと、次の曲が最後になってしまいました。」
「みんな、たのしんでくれたかな?」
「ちょっと、これで終わるのは寂しいけど…」
「μ'sのみんなは、もうすぐ本番だから。」
「だから、次でおしまい♪」
「そ・の・か・わ・り。」
「今日来てくれたみんなと、ネット配信を見てくれるみんなにだけ。」
「私達からの特別なプレゼントがあります♪」
「用意してくるから、ちょっとだけ待っててね♪」
80: 2015/04/23(木) 23:00:53.85 ID:/gkYoWus.net
-----
「みんな、お待たせ♪」
「来たか、あんじゅ。」
「…これで、全員だね。」
「それじゃ、ツバサさん。」
「最後に、意気込みを!」
「わ、私が…?」
「だって、提案してくれたのはツバサさんだもん!」
「みんなも、いいでしょ?」
「希…」
「うん♪」
「…」
「…みんな、今日はありがとう。」
「みんな、お待たせ♪」
「来たか、あんじゅ。」
「…これで、全員だね。」
「それじゃ、ツバサさん。」
「最後に、意気込みを!」
「わ、私が…?」
「だって、提案してくれたのはツバサさんだもん!」
「みんなも、いいでしょ?」
「希…」
「うん♪」
「…」
「…みんな、今日はありがとう。」
82: 2015/04/23(木) 23:01:31.10 ID:/gkYoWus.net
「正直、これは私達の…私の、わがままで。」
「μ'sのみんなは、本番が控えてるのに。」
「急遽、一緒にステージに立ってくれて…」
「とっても、嬉しかった。」
「ほんの短い時間だったけど…」
「貴女達と同じステージに立てて。」
「最高に楽しかった。」
「でも…」
「「…?」」
「これで、終わりじゃない。」
「これからも、私達は進んでいく。」
「…今日は、本当にありがとう。」
「今日この日を、私達は絶対に忘れない。」
「…行きましょう。」
「μ'sのみんなは、本番が控えてるのに。」
「急遽、一緒にステージに立ってくれて…」
「とっても、嬉しかった。」
「ほんの短い時間だったけど…」
「貴女達と同じステージに立てて。」
「最高に楽しかった。」
「でも…」
「「…?」」
「これで、終わりじゃない。」
「これからも、私達は進んでいく。」
「…今日は、本当にありがとう。」
「今日この日を、私達は絶対に忘れない。」
「…行きましょう。」
83: 2015/04/23(木) 23:09:21.28 ID:/gkYoWus.net
「あっ!」
「…どうしたの?穂乃果さん。」
「せっかくだし…みんなで、あれやろうよ!」
「「…!」」
「賛成にゃー!」
「せっかくだし…ね。」
「それじゃあ、行くよ!」
「1!」
「2!」
「3!」
「4!」
「5!」
「6!」
「7!」
「8!」
「9!」
「…どうしたの?穂乃果さん。」
「せっかくだし…みんなで、あれやろうよ!」
「「…!」」
「賛成にゃー!」
「せっかくだし…ね。」
「それじゃあ、行くよ!」
「1!」
「2!」
「3!」
「4!」
「5!」
「6!」
「7!」
「8!」
「9!」
84: 2015/04/23(木) 23:09:54.78 ID:/gkYoWus.net
「…10!」
「11!」
「12!」
「μ's&A-RISE!!」
「ミュージック…」
「スタート!!」
競ってた相手と、同じ場所に立ってる
偶然かもしれないけど
みんな、同じ明日を見てる
立ち止まったって、振り向いたって
また、歩き出すために
同じ時間、同じ場所に
…この仲間が、ライバルがいるから
だから、ウチらは頑張れる
『僕らは今の中で』
「11!」
「12!」
「μ's&A-RISE!!」
「ミュージック…」
「スタート!!」
競ってた相手と、同じ場所に立ってる
偶然かもしれないけど
みんな、同じ明日を見てる
立ち止まったって、振り向いたって
また、歩き出すために
同じ時間、同じ場所に
…この仲間が、ライバルがいるから
だから、ウチらは頑張れる
『僕らは今の中で』
85: 2015/04/23(木) 23:15:54.57 ID:/gkYoWus.net
-----
~♪
『真っ直ぐな想いがみんなを結ぶ』
『本気でも不器用 ぶつかりあうこころ』
『それでも見たいよ大きな夢は』
『ここにあるよ 始まったばかり』
ラブライブっていう目標はなくなっちゃったけど
今まで、私達がやって来た事が無駄になる訳じゃない
今までも、何度もぶつかって、苦しんで
その度、乗り越えて来た私達だから
ツバサも、英玲奈も…気持ちは、きっと同じ
『楽しいだけじゃない 試されるだろう』
『だってその苦しさもミライ』
『集まったら強い自分になってくよ』
『きっとね 変わり続けて』
---いつか、また輝けるから
『We'll be star!!』
~♪
『真っ直ぐな想いがみんなを結ぶ』
『本気でも不器用 ぶつかりあうこころ』
『それでも見たいよ大きな夢は』
『ここにあるよ 始まったばかり』
ラブライブっていう目標はなくなっちゃったけど
今まで、私達がやって来た事が無駄になる訳じゃない
今までも、何度もぶつかって、苦しんで
その度、乗り越えて来た私達だから
ツバサも、英玲奈も…気持ちは、きっと同じ
『楽しいだけじゃない 試されるだろう』
『だってその苦しさもミライ』
『集まったら強い自分になってくよ』
『きっとね 変わり続けて』
---いつか、また輝けるから
『We'll be star!!』
86: 2015/04/23(木) 23:16:29.79 ID:/gkYoWus.net
-----
~♪
『それぞれが好きな事で頑張れるなら』
『新しい場所がゴールだね』
負けて、確かに悔しかった
だが、足りない物がある事に気付いた
我々が、この先必要な物
『それぞれの好きな事を信じていれば』
『ときめきを抱いて進めるだろう』
簡単な事だった
どうして、始めたのかを考えればよかった
みんなを、笑顔にしたい
歌って、踊りたい
3人とも、同じ想いを持っていた
---ただ、好きだという事
~♪
『それぞれが好きな事で頑張れるなら』
『新しい場所がゴールだね』
負けて、確かに悔しかった
だが、足りない物がある事に気付いた
我々が、この先必要な物
『それぞれの好きな事を信じていれば』
『ときめきを抱いて進めるだろう』
簡単な事だった
どうして、始めたのかを考えればよかった
みんなを、笑顔にしたい
歌って、踊りたい
3人とも、同じ想いを持っていた
---ただ、好きだという事
87: 2015/04/23(木) 23:16:59.34 ID:/gkYoWus.net
-----
~♪
『夢が大きくなるほど試されるだろう』
『胸の熱さで乗り切れ』
『僕の温度は熱いから』
『熱すぎて止まらない』
『無謀な賭け?』
『勝ちにいこう!』
いつだって、私達は挑戦者だった
自分たちの力で、勝ち取って来た
出来ないと思う事だって、何度でもあった
…でも、2人がいたから
支え合って、乗り越えて来れた
これからだって、きっとそう
…だって、まだまだ歌い足りない
踊り足りない
この場所が、仲間が
支えてくれる、人たちが
---大好きだから
~♪
『夢が大きくなるほど試されるだろう』
『胸の熱さで乗り切れ』
『僕の温度は熱いから』
『熱すぎて止まらない』
『無謀な賭け?』
『勝ちにいこう!』
いつだって、私達は挑戦者だった
自分たちの力で、勝ち取って来た
出来ないと思う事だって、何度でもあった
…でも、2人がいたから
支え合って、乗り越えて来れた
これからだって、きっとそう
…だって、まだまだ歌い足りない
踊り足りない
この場所が、仲間が
支えてくれる、人たちが
---大好きだから
88: 2015/04/23(木) 23:18:24.14 ID:/gkYoWus.net
-----
~♪
『怖がる癖は捨てちゃえ とびきりの笑顔で』
『跳んで跳んで高く 僕らと今を---』
『弱気な僕にさよなら 消さないで笑顔で』
『跳んで跳んで高く 僕らは今の中で---』
ウチらは、色んな人たちに支えられてる
その人たちからパワーをもらって
初めて、ウチらはμ'sとしてステージに立てる
辛い事があっても、仲間がいる
喧嘩が出来る、友達も
競い合う、ライバルも
そんな人らが、ウチらを照らしてくれるから
ウチらは、その光に向かって進むだけでいい
みんなが繋いでくれたその光そのものが
みんなで叶えて来た、夢だから
だから、ウチらはずっと、その光を追いかけてた
そして今、A-RISEもきっと
その光が照らし出した
---輝きを待ってた
~♪
『怖がる癖は捨てちゃえ とびきりの笑顔で』
『跳んで跳んで高く 僕らと今を---』
『弱気な僕にさよなら 消さないで笑顔で』
『跳んで跳んで高く 僕らは今の中で---』
ウチらは、色んな人たちに支えられてる
その人たちからパワーをもらって
初めて、ウチらはμ'sとしてステージに立てる
辛い事があっても、仲間がいる
喧嘩が出来る、友達も
競い合う、ライバルも
そんな人らが、ウチらを照らしてくれるから
ウチらは、その光に向かって進むだけでいい
みんなが繋いでくれたその光そのものが
みんなで叶えて来た、夢だから
だから、ウチらはずっと、その光を追いかけてた
そして今、A-RISEもきっと
その光が照らし出した
---輝きを待ってた
90: 2015/04/23(木) 23:27:51.55 ID:/gkYoWus.net
-----
「やりきった。」
「…そんな顔だな。」
「…ええ。」
「…」
「すっごく、楽しかったね♪」
「…そうね。」
「ツバサ…」
「ねえ…2人とも。」
「「…?」」
「今まで、ありがとう。」
「ツ、ツバサ!?」
「やりきった。」
「…そんな顔だな。」
「…ええ。」
「…」
「すっごく、楽しかったね♪」
「…そうね。」
「ツバサ…」
「ねえ…2人とも。」
「「…?」」
「今まで、ありがとう。」
「ツ、ツバサ!?」
91: 2015/04/23(木) 23:28:35.42 ID:/gkYoWus.net
「…」
「μ'sは…彼女達は。」
「足りなかった物を、教えてくれた。」
「…いいえ、気付かせてくれた。」
「誰かのために、頑張るってこと。」
「言葉にすると、陳腐に聞こえるけれど。」
「…でも、大事な事。」
「…」
「気付いたこの気持ちを、嘘にしたくない。」
「だって…」
「2人が、歌う事が。」
「大好きだから。」
「「…」」
「…我々も、同じ気持ちだ。」
「μ'sは…彼女達は。」
「足りなかった物を、教えてくれた。」
「…いいえ、気付かせてくれた。」
「誰かのために、頑張るってこと。」
「言葉にすると、陳腐に聞こえるけれど。」
「…でも、大事な事。」
「…」
「気付いたこの気持ちを、嘘にしたくない。」
「だって…」
「2人が、歌う事が。」
「大好きだから。」
「「…」」
「…我々も、同じ気持ちだ。」
92: 2015/04/23(木) 23:29:17.71 ID:/gkYoWus.net
「…!」
「どうした?あんじゅ。」
「えっと…考えてみたんだけど。」
「初心に返って、もう一度やり直す、って事よね?」
「…?」
「確かに、そういう事だけど…?」
「じゃあ…」
「『Re:A-RISE』って、こと?」
「「…」」
「まったく…あんじゅは。」
「フルハウスで、懲りたと思ったが…」
「そ、それは今は無しっ!!///」
「…ふふっ。」
「…ツバサ?」
「どうした?あんじゅ。」
「えっと…考えてみたんだけど。」
「初心に返って、もう一度やり直す、って事よね?」
「…?」
「確かに、そういう事だけど…?」
「じゃあ…」
「『Re:A-RISE』って、こと?」
「「…」」
「まったく…あんじゅは。」
「フルハウスで、懲りたと思ったが…」
「そ、それは今は無しっ!!///」
「…ふふっ。」
「…ツバサ?」
93: 2015/04/23(木) 23:30:08.25 ID:/gkYoWus.net
「…いいじゃない。」
「リアライズ。」
「気付かされたのは、本当でしょ?」
「…ああ。」
「ここから、リスタート。」
「彼女達が夢を叶える為に、私達がいたのなら。」
「…その逆も、あるはずよ。」
「私達も、これから紡いでいくの。」
「…私達だけの。」
「みんなで叶える、物語を。」
To Be Continued…
「リアライズ。」
「気付かされたのは、本当でしょ?」
「…ああ。」
「ここから、リスタート。」
「彼女達が夢を叶える為に、私達がいたのなら。」
「…その逆も、あるはずよ。」
「私達も、これから紡いでいくの。」
「…私達だけの。」
「みんなで叶える、物語を。」
To Be Continued…
94: 2015/04/23(木) 23:33:48.16 ID:/gkYoWus.net
これにてサイド完結です
A-RISE要素が強くなったけど
書いてて楽しかったです
最初にヒフミが声だけの参加も出来ましたし
一応、リクエストにあった部分を詰め込んでみました
あと、ぼらららだと思った人、ごめんなさい
それでは、明日から本編に戻ります
ありがとうございました
A-RISE要素が強くなったけど
書いてて楽しかったです
最初にヒフミが声だけの参加も出来ましたし
一応、リクエストにあった部分を詰め込んでみました
あと、ぼらららだと思った人、ごめんなさい
それでは、明日から本編に戻ります
ありがとうございました
104: 2015/04/25(土) 21:38:49.53 ID:QdENXKnA.net
-----
「合格、したんやってね。」
「おめでとう。」
「ありがと、希。」
「でも、私が頑張った訳じゃないんだけどね。」
「ふふっ。確かに。」
「…今度、亜里沙ちゃんに何かプレゼント買いにいこうか♪」
「本当?」
「きっと、喜ぶわ。」
「…で、えりち。」
「…?」
「わざわざ呼んだのは…」
「それが、理由じゃないやろ?」
「…お見通し、ってワケね。」
「合格、したんやってね。」
「おめでとう。」
「ありがと、希。」
「でも、私が頑張った訳じゃないんだけどね。」
「ふふっ。確かに。」
「…今度、亜里沙ちゃんに何かプレゼント買いにいこうか♪」
「本当?」
「きっと、喜ぶわ。」
「…で、えりち。」
「…?」
「わざわざ呼んだのは…」
「それが、理由じゃないやろ?」
「…お見通し、ってワケね。」
105: 2015/04/25(土) 21:39:19.35 ID:QdENXKnA.net
「…亜里沙が、言ってたの。」
「合格した時に。」
「…μ'sに、入るって。」
「…そっか。」
「ラブライブが終わるまで…って、話だったけど。」
「決めるなら、早い方が良いのかもしれない。」
「…そうやね。」
「もう…あと、ほんの少しなんやね。」
同じ季節を、2回繰り返して
毎日毎日、この日はもう来ないのか、なんて感じたりした
ウチらが作った、μ's
ウチらがいなくなったら
どう…なるんかな
「合格した時に。」
「…μ'sに、入るって。」
「…そっか。」
「ラブライブが終わるまで…って、話だったけど。」
「決めるなら、早い方が良いのかもしれない。」
「…そうやね。」
「もう…あと、ほんの少しなんやね。」
同じ季節を、2回繰り返して
毎日毎日、この日はもう来ないのか、なんて感じたりした
ウチらが作った、μ's
ウチらがいなくなったら
どう…なるんかな
106: 2015/04/25(土) 21:39:53.36 ID:QdENXKnA.net
-----
「…ラブライブの本大会まであと1ヶ月。」
「ここからは負荷の大きいトレーニングは避け。」
「体調を維持する事に努めます。」
「練習…ずいぶん少ないんだね。」
配られたプリントを見ながら
凛ちゃんが呟く
「うん、完全にお休みの日もある…」
「はい。」
「英玲奈さんやA-RISEの方にもアドバイスしてもらって。」
「そういう日があった方がいいと言われましたので。」
「あれから、ずいぶん仲良くなって。」
「最近はご飯まで一緒に行ったとか…?」
「の、希…///」
「…ラブライブの本大会まであと1ヶ月。」
「ここからは負荷の大きいトレーニングは避け。」
「体調を維持する事に努めます。」
「練習…ずいぶん少ないんだね。」
配られたプリントを見ながら
凛ちゃんが呟く
「うん、完全にお休みの日もある…」
「はい。」
「英玲奈さんやA-RISEの方にもアドバイスしてもらって。」
「そういう日があった方がいいと言われましたので。」
「あれから、ずいぶん仲良くなって。」
「最近はご飯まで一緒に行ったとか…?」
「の、希…///」
107: 2015/04/25(土) 21:40:21.87 ID:QdENXKnA.net
「…こほん。」
「とにかく、これからはこういった段取りで進めていきます。」
「…!」
「…穂乃果?」
「…ん?」
「聞いてましたか?」
「う…うん、ごめん。あはは…」
「そういえば…」
「亜里沙ちゃんと雪穂ちゃん、合格したんでしょ?」
「…うん!」
「2人とも…春から音ノ木坂の新入生。」
「亜里沙ちゃん、ずっと前からμ'sに入りたい、って言ってたもんね♪」
ことりちゃんの言葉に
穂乃果ちゃんが、少しだけ目を曇らせる
「とにかく、これからはこういった段取りで進めていきます。」
「…!」
「…穂乃果?」
「…ん?」
「聞いてましたか?」
「う…うん、ごめん。あはは…」
「そういえば…」
「亜里沙ちゃんと雪穂ちゃん、合格したんでしょ?」
「…うん!」
「2人とも…春から音ノ木坂の新入生。」
「亜里沙ちゃん、ずっと前からμ'sに入りたい、って言ってたもんね♪」
ことりちゃんの言葉に
穂乃果ちゃんが、少しだけ目を曇らせる
108: 2015/04/25(土) 21:40:47.27 ID:QdENXKnA.net
「…」
「じゃあ、もしかして新メンバー?」
「ついに10人目誕生!?」
「…!」
「ちょっと、そういう話は…」
慌てて、真姫ちゃんが止める
「「…」」
「卒業…しちゃうんだよね。」
空気が、少し重たくなる
…もう、しょうがないなあ
「…ふふっ。」
「どーやろ?」
そう言って、にこっちに視線を向ける
「…!?」
「じゃあ、もしかして新メンバー?」
「ついに10人目誕生!?」
「…!」
「ちょっと、そういう話は…」
慌てて、真姫ちゃんが止める
「「…」」
「卒業…しちゃうんだよね。」
空気が、少し重たくなる
…もう、しょうがないなあ
「…ふふっ。」
「どーやろ?」
そう言って、にこっちに視線を向ける
「…!?」
109: 2015/04/25(土) 21:41:58.40 ID:QdENXKnA.net
「にこっちは卒業できるかどうか…」
「するわよっ!!」
「「…」」
…やっぱり
気にしない、とは言ったけど
みんなの、頭から離れない
ウチらは、もう…
ウチまで暗くなりかけた時
えりちが、手を叩いた
「ラブライブが終わるまでは。」
「その先の話はしない約束よ?」
「さ、練習しましょ!」
「「…はい。」」
「するわよっ!!」
「「…」」
…やっぱり
気にしない、とは言ったけど
みんなの、頭から離れない
ウチらは、もう…
ウチまで暗くなりかけた時
えりちが、手を叩いた
「ラブライブが終わるまでは。」
「その先の話はしない約束よ?」
「さ、練習しましょ!」
「「…はい。」」
110: 2015/04/25(土) 21:42:59.19 ID:QdENXKnA.net
「…」
「…えりち。」
「しょうがない…事なのかもね。」
「話した方がいい、とは言ったけど。」
「こうも暗くなるんじゃ…」
「うん。」
「なにか、きっかけがあれば…」
「…!」
「ほら、穂乃果ちゃん。」
「あ…」
「練習、始まるよ?」
「うん、希ちゃん…」
「い、今行くね!」
「…えりち。」
「しょうがない…事なのかもね。」
「話した方がいい、とは言ったけど。」
「こうも暗くなるんじゃ…」
「うん。」
「なにか、きっかけがあれば…」
「…!」
「ほら、穂乃果ちゃん。」
「あ…」
「練習、始まるよ?」
「うん、希ちゃん…」
「い、今行くね!」
111: 2015/04/25(土) 21:43:29.26 ID:QdENXKnA.net
-----
グラウンドで基礎トレーニング
…とは言っても
体をならす事がメインやけど
「…」
あえて、えりちと先頭に立つ
今の表情を、見せる訳にはいかないから
…後ろから、穂乃果ちゃん達の声が聞こえてくる
「…私も同じです。」
「3人が抜けたμ'sを、μ'sと言っていいものなのか…」
「…そうだよね。」
「なんで卒業なんてあるんだろう…?」
「続けなさいよ…!」
グラウンドで基礎トレーニング
…とは言っても
体をならす事がメインやけど
「…」
あえて、えりちと先頭に立つ
今の表情を、見せる訳にはいかないから
…後ろから、穂乃果ちゃん達の声が聞こえてくる
「…私も同じです。」
「3人が抜けたμ'sを、μ'sと言っていいものなのか…」
「…そうだよね。」
「なんで卒業なんてあるんだろう…?」
「続けなさいよ…!」
112: 2015/04/25(土) 21:44:03.01 ID:QdENXKnA.net
「「えっ?」」
にこっち…
「メンバーの卒業や脱退があっても。」
「名前は変えずに続けていく。」
「…それがアイドルよ。」
「アイドル…」
「…そ。」
「そう言って名前を残していってもらう方が。」
「卒業していく私達だって、嬉しいの。」
「だから…っぷ!?」
にこっちの言葉を、体で止める
それ以上は、言うべきじゃないから
「…痛あ~。」
「その話はラブライブが終わるまでしない約束よ?」
不安を煽って、良い事は無いから
にこっち…
「メンバーの卒業や脱退があっても。」
「名前は変えずに続けていく。」
「…それがアイドルよ。」
「アイドル…」
「…そ。」
「そう言って名前を残していってもらう方が。」
「卒業していく私達だって、嬉しいの。」
「だから…っぷ!?」
にこっちの言葉を、体で止める
それ以上は、言うべきじゃないから
「…痛あ~。」
「その話はラブライブが終わるまでしない約束よ?」
不安を煽って、良い事は無いから
113: 2015/04/25(土) 21:44:30.91 ID:QdENXKnA.net
「分かってるわよ…」
…そう
これは、仕方ない事で…
「…本当に、それでいいのかなあ?」
「…!」
「花陽…」
「だって…」
「亜里沙ちゃんも雪穂ちゃんも、μ'sに入るつもりでいるんでしょう?」
「ちゃんと…答えてあげなくて、いいのかな?」
「…」
「もし…私が同じ立場なら、辛いと思う。」
「かよちんは…どう思ってるの?」
「…!」
凛ちゃんが、そう告げる
…そう
これは、仕方ない事で…
「…本当に、それでいいのかなあ?」
「…!」
「花陽…」
「だって…」
「亜里沙ちゃんも雪穂ちゃんも、μ'sに入るつもりでいるんでしょう?」
「ちゃんと…答えてあげなくて、いいのかな?」
「…」
「もし…私が同じ立場なら、辛いと思う。」
「かよちんは…どう思ってるの?」
「…!」
凛ちゃんが、そう告げる
114: 2015/04/25(土) 21:45:03.80 ID:QdENXKnA.net
「μ's…続けていきたいの?」
「それは…」
「何遠慮してるのよ!」
「続けなさいよ…?」
「メンバー全員入れ替わるんならともかく。」
「貴女達6人は残るんだから。」
「…遠慮してる訳じゃないよ?」
「ただ…私にとってのμ'sって。」
「この、9人で…」
「一人欠けても、違うんじゃないか、って。」
「…私も、花陽と同じ。」
真姫ちゃんが続ける
「それは…」
「何遠慮してるのよ!」
「続けなさいよ…?」
「メンバー全員入れ替わるんならともかく。」
「貴女達6人は残るんだから。」
「…遠慮してる訳じゃないよ?」
「ただ…私にとってのμ'sって。」
「この、9人で…」
「一人欠けても、違うんじゃないか、って。」
「…私も、花陽と同じ。」
真姫ちゃんが続ける
115: 2015/04/25(土) 21:45:30.38 ID:QdENXKnA.net
「でも…にこちゃんの言う事も分かる。」
「μ'sという名前を消すのは辛い。」
「だったら…続けていった方がいいんじゃないか、って。」
「…でしょ?それでいいのよ。」
「…」
「…えりちは?」
「…私は決められない。」
「それを決めるのは…穂乃果達なんじゃないか、って。」
「…!」
「私達は、必ず卒業するの。」
「スクールアイドルを続ける事はできない。」
「μ'sという名前を消すのは辛い。」
「だったら…続けていった方がいいんじゃないか、って。」
「…でしょ?それでいいのよ。」
「…」
「…えりちは?」
「…私は決められない。」
「それを決めるのは…穂乃果達なんじゃないか、って。」
「…!」
「私達は、必ず卒業するの。」
「スクールアイドルを続ける事はできない。」
116: 2015/04/25(土) 21:45:57.38 ID:QdENXKnA.net
「だから…その後の事を言ってはいけない。」
「私は、そう思ってる。」
「決めるのは、穂乃果達。」
「それが私の考え。」
「絵里…」
にこっちの頭に、手を置く
「…!」
「…そうやね。」
きっと、それが正しい
なにより、このμ'sがμ'sであれたのは
作ってくれたのは
まぎれも無く、穂乃果ちゃん達なんやから
「…さ、練習再開しましょ?」
「私は、そう思ってる。」
「決めるのは、穂乃果達。」
「それが私の考え。」
「絵里…」
にこっちの頭に、手を置く
「…!」
「…そうやね。」
きっと、それが正しい
なにより、このμ'sがμ'sであれたのは
作ってくれたのは
まぎれも無く、穂乃果ちゃん達なんやから
「…さ、練習再開しましょ?」
117: 2015/04/25(土) 21:46:23.39 ID:QdENXKnA.net
-----
「…で、どうするの?」
「どうするって?」
「決まってるでしょ?」
「これからも、μ'sであるかどうかよ。」
「「…」」
やっぱり、ちゃんと話し合おうと言う事で
ウチとにこっち、えりちはカフェに来てた
「…だから、穂乃果達に任せましょう?」
「それは、私達の役目じゃないわ。」
「それは…」
「でも、せっかくの居場所が。」
「μ'sが無くなるのなんて、嫌よ!」
「にこ…」
「…で、どうするの?」
「どうするって?」
「決まってるでしょ?」
「これからも、μ'sであるかどうかよ。」
「「…」」
やっぱり、ちゃんと話し合おうと言う事で
ウチとにこっち、えりちはカフェに来てた
「…だから、穂乃果達に任せましょう?」
「それは、私達の役目じゃないわ。」
「それは…」
「でも、せっかくの居場所が。」
「μ'sが無くなるのなんて、嫌よ!」
「にこ…」
118: 2015/04/25(土) 21:47:02.79 ID:QdENXKnA.net
「絵里も、そうじゃないの!?」
「私達にとって…」
「μ'sは、やっとできた私達の居場所なのよ?」
「それまで、避けて来た私たちが…」
「やっとひとつになれた、かけがえの無い場所でしょ?」
「それが消えてほしくなんてない!」
「それは…そうだけど…」
「でもやっぱり、それは私達のわがままよ。」
「穂乃果達だって、真剣に考えてる。」
「これから、どうするべきか。」
「どうなるのが、最適解なのか。」
「…私は、それに従いたい。」
「じゃないと…諦められないもの。」
「私達にとって…」
「μ'sは、やっとできた私達の居場所なのよ?」
「それまで、避けて来た私たちが…」
「やっとひとつになれた、かけがえの無い場所でしょ?」
「それが消えてほしくなんてない!」
「それは…そうだけど…」
「でもやっぱり、それは私達のわがままよ。」
「穂乃果達だって、真剣に考えてる。」
「これから、どうするべきか。」
「どうなるのが、最適解なのか。」
「…私は、それに従いたい。」
「じゃないと…諦められないもの。」
119: 2015/04/25(土) 21:47:31.99 ID:QdENXKnA.net
「えりち…」
「…」
「私達が今、ここにいるのは。」
「あの子達の、おかげ。」
「それに、卒業して続けていくのは、あの6人。」
「だから…」
「私はそれで、良いと思う。」
「私達が、出しゃばるべきじゃない。」
「…」
「…希も、同じ考え?」
「ウチは…」
ウチは、どうしたいんかな?
「…」
「私達が今、ここにいるのは。」
「あの子達の、おかげ。」
「それに、卒業して続けていくのは、あの6人。」
「だから…」
「私はそれで、良いと思う。」
「私達が、出しゃばるべきじゃない。」
「…」
「…希も、同じ考え?」
「ウチは…」
ウチは、どうしたいんかな?
120: 2015/04/25(土) 21:48:04.25 ID:QdENXKnA.net
「…」
「ウチも、えりちと答えは一緒。」
「…でも、理由はちょっと違うんよ。」
「理由?」
「…うん。」
今でも、思い出せる
あの時の事
そうありたいと願った
夏の終わり
「2人は、覚えてる?」
「あの…」
「南十字星を。」
1年半前の、あの日の記憶
「ウチも、えりちと答えは一緒。」
「…でも、理由はちょっと違うんよ。」
「理由?」
「…うん。」
今でも、思い出せる
あの時の事
そうありたいと願った
夏の終わり
「2人は、覚えてる?」
「あの…」
「南十字星を。」
1年半前の、あの日の記憶
122: 2015/04/25(土) 22:02:32.77 ID:QdENXKnA.net
-----
時期は夏の終わり頃
ウチらは、沖縄に修学旅行に来てた
この時は、にこっちとウチらの間にまだ溝があって
あまり…話せなくなってた
…実質、沖縄観光もウチとえりちで回ってたし
にこっちが、どうしてたのかも分からない
でも、最終日を翌日に控えたあの日
無くしてしまったにこっちの財布を捜すため
ウチらは…少しだけ、昔に戻れた
思えば、あの日初めてツバサちゃんや
英玲奈さんやあんじゅちゃんに会ったんやね
結局、財布は見つかって
ホテルについたのは、もう遅い時間で
ウチらは、先生方にこっぴどく怒られる事になった
時期は夏の終わり頃
ウチらは、沖縄に修学旅行に来てた
この時は、にこっちとウチらの間にまだ溝があって
あまり…話せなくなってた
…実質、沖縄観光もウチとえりちで回ってたし
にこっちが、どうしてたのかも分からない
でも、最終日を翌日に控えたあの日
無くしてしまったにこっちの財布を捜すため
ウチらは…少しだけ、昔に戻れた
思えば、あの日初めてツバサちゃんや
英玲奈さんやあんじゅちゃんに会ったんやね
結局、財布は見つかって
ホテルについたのは、もう遅い時間で
ウチらは、先生方にこっぴどく怒られる事になった
123: 2015/04/25(土) 22:11:48.06 ID:QdENXKnA.net
-----
「…はあ。」
「まさか、あんなに怒られるとは…」
「…当たり前でしょ?」
「どれだけ時間経ってたと思ってるのよ。」
「…別に、絵里は先に入ってても良かったのに。」
「…にこっち。」
「ひゃわっ!?」
「そんなこと言って、ええんかな~?」
にこっちの未発達のそれに手を当て、力を入れる
「すっ、すいませんでしたあ!!」
「…分かればよろしい♪」
「…はあ。」
「まさか、あんなに怒られるとは…」
「…当たり前でしょ?」
「どれだけ時間経ってたと思ってるのよ。」
「…別に、絵里は先に入ってても良かったのに。」
「…にこっち。」
「ひゃわっ!?」
「そんなこと言って、ええんかな~?」
にこっちの未発達のそれに手を当て、力を入れる
「すっ、すいませんでしたあ!!」
「…分かればよろしい♪」
124: 2015/04/25(土) 22:12:12.86 ID:QdENXKnA.net
「…えりち?」
ふと、立ち止まったえりちは
窓の外を見ている
「もう…帰るのね。」
「もっと、遊びたかったな…なんて。」
少し寂しそうに笑うえりちを見て
ああ、やっぱり美人さんは悩む姿も綺麗やなあ…
なんて、考えていると
「…もう、一度怒られたら何やっても一緒よね♪」
「どういう事?にこっち。」
「屋上…行きましょ?」
「屋上?」
「にこだって…希みたいに。」
「ただ何となく、空を見たい事だってあるの。」
ふと、立ち止まったえりちは
窓の外を見ている
「もう…帰るのね。」
「もっと、遊びたかったな…なんて。」
少し寂しそうに笑うえりちを見て
ああ、やっぱり美人さんは悩む姿も綺麗やなあ…
なんて、考えていると
「…もう、一度怒られたら何やっても一緒よね♪」
「どういう事?にこっち。」
「屋上…行きましょ?」
「屋上?」
「にこだって…希みたいに。」
「ただ何となく、空を見たい事だってあるの。」
125: 2015/04/25(土) 22:18:33.92 ID:QdENXKnA.net
-----
「うわあ…!!」
「綺麗ね…」
「やっぱり、沖縄は空も綺麗やね…」
沖縄の空は光が少なくて
星が東京よりも綺麗に見える
満天の星空にきらめくそれらを見ながら
ウチらは、、少しだけ静かになる
「…」
地元から離れて、見る星空
でも、この空で繋がってるんやね
もしかしたら
お父さんもお母さんも
この空を見てるかもしれない
そう考えると、ちょっとだけ勇気がでた
「うわあ…!!」
「綺麗ね…」
「やっぱり、沖縄は空も綺麗やね…」
沖縄の空は光が少なくて
星が東京よりも綺麗に見える
満天の星空にきらめくそれらを見ながら
ウチらは、、少しだけ静かになる
「…」
地元から離れて、見る星空
でも、この空で繋がってるんやね
もしかしたら
お父さんもお母さんも
この空を見てるかもしれない
そう考えると、ちょっとだけ勇気がでた
126: 2015/04/25(土) 22:19:05.58 ID:QdENXKnA.net
「あの、一番光ってる星…一等星…だっけ?」
「こっちじゃ、こんなに綺麗に見えるのね。」
えりちに言われて、その星を探す
その時、後ろから声が上がった
「…こら、お前達!」
「もうすぐ消灯時間だぞ…!」
3人で、やばい、という顔をする
見つかっちゃったか…
「…!」
「なんだ、またお前達か…」
「まだ、怒られ足りなかったのか?」
「い、いやあ…」
「こっちじゃ、こんなに綺麗に見えるのね。」
えりちに言われて、その星を探す
その時、後ろから声が上がった
「…こら、お前達!」
「もうすぐ消灯時間だぞ…!」
3人で、やばい、という顔をする
見つかっちゃったか…
「…!」
「なんだ、またお前達か…」
「まだ、怒られ足りなかったのか?」
「い、いやあ…」
127: 2015/04/25(土) 22:20:18.32 ID:QdENXKnA.net
「沖縄でも、夜は冷えるんだぞ?」
「何してたんだ、一体…」
「…星を、見てました。」
「…星?」
「こっちだと、綺麗に見えるなあ…って。」
「…」
こんなこと、なんの言い訳にもならないけど
ただ…素直に、そう感じたから
「…ふう。」
「ま、今日は見逃してやるよ。」
「明日、帰るんだしな…」
「…しっかり、目に焼き付けとけ。」
「何してたんだ、一体…」
「…星を、見てました。」
「…星?」
「こっちだと、綺麗に見えるなあ…って。」
「…」
こんなこと、なんの言い訳にもならないけど
ただ…素直に、そう感じたから
「…ふう。」
「ま、今日は見逃してやるよ。」
「明日、帰るんだしな…」
「…しっかり、目に焼き付けとけ。」
128: 2015/04/25(土) 22:38:44.07 ID:QdENXKnA.net
「しっかし、お前達は…」
「仲良さそうに一緒にいたかと思えば。」
「いつの間にか、話さなくなったり…」
「かと思えば、こうして空を見上げたり。」
「忙しいな。」
「…ッ。」
痛い所を突かれた
やっぱり、見てる人は見てるんやね
「そんなお前達には、星が似合うよ。」
「「…?」」
「私は、生徒はみんな星だと思ってる。」
「それぞれに個性があって、磨けば光る所がある。」
「仲良さそうに一緒にいたかと思えば。」
「いつの間にか、話さなくなったり…」
「かと思えば、こうして空を見上げたり。」
「忙しいな。」
「…ッ。」
痛い所を突かれた
やっぱり、見てる人は見てるんやね
「そんなお前達には、星が似合うよ。」
「「…?」」
「私は、生徒はみんな星だと思ってる。」
「それぞれに個性があって、磨けば光る所がある。」
129: 2015/04/25(土) 22:39:18.35 ID:QdENXKnA.net
「…いくつもの星が、星座を作って。」
「またその星座が、星空を作る。」
「英雄をかたどった星座や。」
「その英雄に倒される星座。」
「そんな相反する物が、ひとつの雲河を作る。」
「意味や捉え方も違う星達が、私達の頭上には広がってる。」
「だからこそ、面白いと思うんだ。」
「「…」」
「先生は…好きな星座とかって、あるんですか?」
「私か?」
「そうだな…」
「南十字星…って、知ってるか?」
「またその星座が、星空を作る。」
「英雄をかたどった星座や。」
「その英雄に倒される星座。」
「そんな相反する物が、ひとつの雲河を作る。」
「意味や捉え方も違う星達が、私達の頭上には広がってる。」
「だからこそ、面白いと思うんだ。」
「「…」」
「先生は…好きな星座とかって、あるんですか?」
「私か?」
「そうだな…」
「南十字星…って、知ってるか?」
134: 2015/04/26(日) 09:04:22.68 ID:MWQaq3ib.net
「南…十字星…」
聞いた事はある
たしかあれは、世界史の授業で…
先生は、手に持ってた手帳を開いて
その中から、一枚の写真を取り出した
「…ほら、これだ。」
3人で、その写真を覗き込む
あまり、鮮明ではないその写真に
仄暗い星達が映っていた
「これが…南十字星…」
「…昔。」
「まだ私が学生だった頃。」
「沖縄に来て…撮った写真なんだ。」
聞いた事はある
たしかあれは、世界史の授業で…
先生は、手に持ってた手帳を開いて
その中から、一枚の写真を取り出した
「…ほら、これだ。」
3人で、その写真を覗き込む
あまり、鮮明ではないその写真に
仄暗い星達が映っていた
「これが…南十字星…」
「…昔。」
「まだ私が学生だった頃。」
「沖縄に来て…撮った写真なんだ。」
135: 2015/04/26(日) 09:04:57.67 ID:MWQaq3ib.net
「…ここでも、見えるんですか?」
えりちが、そう尋ねると
「…いや。」
「今はもう、ほとんど見えない。」
「時期も悪いし…」
「きちんと見えるのは、沖縄でも南に位置する島だけだ。」
「私がこれを見たのは。」
「友人との卒業旅行で、波照間島に行った時だった。」
先生が、思い出に耽る
「…」
「世界史の授業で習っただろう?」
「昔…大航海時代を生き抜いて来た人たちは。」
「この星の光を目印に、暗い海を進んでいたんだ。」
えりちが、そう尋ねると
「…いや。」
「今はもう、ほとんど見えない。」
「時期も悪いし…」
「きちんと見えるのは、沖縄でも南に位置する島だけだ。」
「私がこれを見たのは。」
「友人との卒業旅行で、波照間島に行った時だった。」
先生が、思い出に耽る
「…」
「世界史の授業で習っただろう?」
「昔…大航海時代を生き抜いて来た人たちは。」
「この星の光を目印に、暗い海を進んでいたんだ。」
136: 2015/04/26(日) 09:05:23.60 ID:MWQaq3ib.net
「南十字星…」
「正式名称は、南十字座だな。」
「その名の通り、星座のひとつだ。」
「そして、この星座は…」
「空にある、全ての星座…」
「全天88星座の中で最も小さい星座なんだ。」
「…一番、小さい?」
「ああ。」
「にもかかわらず、この星達は南を照らして。」
「船乗り達を目的地へと導いた。」
「…言うなれば、彼らにとっての道標が、この星だったんだ。」
「…」
「正式名称は、南十字座だな。」
「その名の通り、星座のひとつだ。」
「そして、この星座は…」
「空にある、全ての星座…」
「全天88星座の中で最も小さい星座なんだ。」
「…一番、小さい?」
「ああ。」
「にもかかわらず、この星達は南を照らして。」
「船乗り達を目的地へと導いた。」
「…言うなれば、彼らにとっての道標が、この星だったんだ。」
「…」
137: 2015/04/26(日) 09:05:53.66 ID:MWQaq3ib.net
「…私はな、お前達。」
「教師とは…大人とは、そうあるべきだと思うんだ。」
「「え…?」」
「決して、目的地を教える訳ではない。」
「進むべき道を、教える訳でもない。」
「それは、お前達が悩んで、悩み抜いて決める事だ。」
「…時には、失敗するかもしれない。」
「迷う事があるかもしれない。」
「だが、そんな時に…」
「私は、お前達の道標でありたいと思う。」
「お前達が足を止めた時に。」
「その道を指し示す、光でありたいんだ。」
「…少し、クサいがな。」
「教師とは…大人とは、そうあるべきだと思うんだ。」
「「え…?」」
「決して、目的地を教える訳ではない。」
「進むべき道を、教える訳でもない。」
「それは、お前達が悩んで、悩み抜いて決める事だ。」
「…時には、失敗するかもしれない。」
「迷う事があるかもしれない。」
「だが、そんな時に…」
「私は、お前達の道標でありたいと思う。」
「お前達が足を止めた時に。」
「その道を指し示す、光でありたいんだ。」
「…少し、クサいがな。」
138: 2015/04/26(日) 09:06:17.92 ID:MWQaq3ib.net
「お前達は、この学校で様々な事を経験して来ただろう。」
「辛い事も、苦しい事もあったと思う。」
「そんな経験を乗り越えて、人は大人になるんだ。」
「…だが、お前達はまだ若い。」
「まだ、子供なんだ。」
「大人になったから、いいという訳でもない。」
「大人も、大人で悩む事だってある。」
「だが、それをお前達に見せる事は無い。」
「それが、我々大人の義務だ。」
「…だが、お前達は関係ない。」
「おおいに悩んで、壁にぶち当たるべきだ。」
「そうやって、人は大人になっていくんだから。」
「辛い事も、苦しい事もあったと思う。」
「そんな経験を乗り越えて、人は大人になるんだ。」
「…だが、お前達はまだ若い。」
「まだ、子供なんだ。」
「大人になったから、いいという訳でもない。」
「大人も、大人で悩む事だってある。」
「だが、それをお前達に見せる事は無い。」
「それが、我々大人の義務だ。」
「…だが、お前達は関係ない。」
「おおいに悩んで、壁にぶち当たるべきだ。」
「そうやって、人は大人になっていくんだから。」
139: 2015/04/26(日) 09:06:49.84 ID:MWQaq3ib.net
「だが、お前達が道に迷った時。」
「何かを抱え込んでしまった時に。」
「私は、お前達が進むと決めた道を…」
「その道を照らしたいんだ。」
「…」
「お前達だって、そうだろう?」
「人は、いつまで経っても悩みが尽きない生き物なのさ。」
「だが…」
「1人は、自分の夢を叶えるために。」
「1人は、皆の夢を繋げるために。」
「…そして一人は、皆の夢を叶えるために。」
「それぞれ、悩んで悔やんで、先に進もうとしている。」
「そんな連中を、応援したいと思うのは、当然の事だろう?」
「何かを抱え込んでしまった時に。」
「私は、お前達が進むと決めた道を…」
「その道を照らしたいんだ。」
「…」
「お前達だって、そうだろう?」
「人は、いつまで経っても悩みが尽きない生き物なのさ。」
「だが…」
「1人は、自分の夢を叶えるために。」
「1人は、皆の夢を繋げるために。」
「…そして一人は、皆の夢を叶えるために。」
「それぞれ、悩んで悔やんで、先に進もうとしている。」
「そんな連中を、応援したいと思うのは、当然の事だろう?」
140: 2015/04/26(日) 09:07:29.98 ID:MWQaq3ib.net
「先生…」
「さっきも言ったが。」
「私は、お前達に何が正しいかを教える事は無い。」
「どうすればいいのか。」
「それを考えるのは、お前達自身だ。」
「…だが。」
「お前達の足が止まりそうなとき。」
「悩んで、立ち止まってしまった時は。」
「私は、必ずお前達のそばにいる事を忘れないでくれ。」
「お前達は、これから輝いていける星、ひとつひとつなんだ。」
「誰よりも輝いて、この先を進んでいくだろう。」
「…私は。」
「そうやって輝いていく、お前達を見たいんだ。」
「それが、私の役目だと思うから。」
「自分は、輝けなくても良い。」
「…でも、お前達の道標として。」
「道を照らす者として。」
「そう…ありたいと、思うんだ。」
「あの、南十字星のように。」
「さっきも言ったが。」
「私は、お前達に何が正しいかを教える事は無い。」
「どうすればいいのか。」
「それを考えるのは、お前達自身だ。」
「…だが。」
「お前達の足が止まりそうなとき。」
「悩んで、立ち止まってしまった時は。」
「私は、必ずお前達のそばにいる事を忘れないでくれ。」
「お前達は、これから輝いていける星、ひとつひとつなんだ。」
「誰よりも輝いて、この先を進んでいくだろう。」
「…私は。」
「そうやって輝いていく、お前達を見たいんだ。」
「それが、私の役目だと思うから。」
「自分は、輝けなくても良い。」
「…でも、お前達の道標として。」
「道を照らす者として。」
「そう…ありたいと、思うんだ。」
「あの、南十字星のように。」
141: 2015/04/26(日) 09:13:27.47 ID:MWQaq3ib.net
「…話が長くなってしまったな。」
「私は、下に戻るよ。」
「消灯まで、あと20分だからな。」
「…遅れるなよ?」
「「はいっ!」」
先生が出て行った屋上で
…また、ウチらは空を見上げる
「輝けなくてもいい…か。」
にこっちが、ぽつりと呟く
「本当…大人って、凄いわね。」
「ウチらも…なれるんかな。」
「…なるわよ。」
「えりち…」
「私は、下に戻るよ。」
「消灯まで、あと20分だからな。」
「…遅れるなよ?」
「「はいっ!」」
先生が出て行った屋上で
…また、ウチらは空を見上げる
「輝けなくてもいい…か。」
にこっちが、ぽつりと呟く
「本当…大人って、凄いわね。」
「ウチらも…なれるんかな。」
「…なるわよ。」
「えりち…」
142: 2015/04/26(日) 09:13:49.34 ID:MWQaq3ib.net
「今すぐには、無理かもしれない。」
「先生の言うように、私達はまだ何も知らないもの。」
「…でも。」
「もし、なれるのなら…」
「ううん、なれたなら。」
「それはきっと…私達が目指してる、生徒会のあり方だと思うの。」
「…そうやね。」
全ての生徒を、導けるなんて思ってない
まだまだ、出来ない事、知らない事もたくさんあるだろう
でも…
それでも、あの先生のように、ありたいと思う
「…」
「…にこっち?」
「先生の言うように、私達はまだ何も知らないもの。」
「…でも。」
「もし、なれるのなら…」
「ううん、なれたなら。」
「それはきっと…私達が目指してる、生徒会のあり方だと思うの。」
「…そうやね。」
全ての生徒を、導けるなんて思ってない
まだまだ、出来ない事、知らない事もたくさんあるだろう
でも…
それでも、あの先生のように、ありたいと思う
「…」
「…にこっち?」
143: 2015/04/26(日) 09:14:16.43 ID:MWQaq3ib.net
「…何でもない。」
「…」
「全部、知られてたのよね。」
「…ほんとにね。」
「まあ…分かりやすかったんと違う?」
「…はあ。」
「これから、あの先生の見る目変わりそう。」
「見られてるのは、きっと私達だけじゃないと思うけど…」
「それでも…」
「まだ全然周りが見えてなくて…」
「まだまだ子供なんだ、って事、思い知らされた。」
「…」
「…」
「全部、知られてたのよね。」
「…ほんとにね。」
「まあ…分かりやすかったんと違う?」
「…はあ。」
「これから、あの先生の見る目変わりそう。」
「見られてるのは、きっと私達だけじゃないと思うけど…」
「それでも…」
「まだ全然周りが見えてなくて…」
「まだまだ子供なんだ、って事、思い知らされた。」
「…」
144: 2015/04/26(日) 09:14:45.71 ID:MWQaq3ib.net
「先生も、言ってたやろ?」
「まだまだ、ウチらには時間がある。」
「悩んで、悩み抜いたらいいと思う。」
「でもいつか、ウチらもその立場になるんよ。」
「それが1年後か、10年後かは分からんけど。」
「…そうなった時に。」
「ウチは、後輩や、他の生徒達にとって。」
「道標になりたいと思う。」
「ウチらが、先生に教えてもらった事。」
「これだけ、ウチらの事を想ってくれてる事。」
「…少しでも、まだ知らない人たちに伝えていけたらいいな。」
「…そうね。」
「まだまだ、ウチらには時間がある。」
「悩んで、悩み抜いたらいいと思う。」
「でもいつか、ウチらもその立場になるんよ。」
「それが1年後か、10年後かは分からんけど。」
「…そうなった時に。」
「ウチは、後輩や、他の生徒達にとって。」
「道標になりたいと思う。」
「ウチらが、先生に教えてもらった事。」
「これだけ、ウチらの事を想ってくれてる事。」
「…少しでも、まだ知らない人たちに伝えていけたらいいな。」
「…そうね。」
145: 2015/04/26(日) 09:15:14.22 ID:MWQaq3ib.net
「…でも、素敵な話だったわね。」
「…そうね。」
「いつか…見れたらいいな。」
「きっと、見れるよ。」
「だってまだまだ、これからなんやから。」
「伝えてもらった想いを、繋げていこう。」
「ウチらは、まだまだ輝ける。」
「そう…信じてくれてるんやから。」
「「…」」
選んだ道を照らして
他の星を、見守ってる
「あの、南十字星のように。」
「…そうね。」
「いつか…見れたらいいな。」
「きっと、見れるよ。」
「だってまだまだ、これからなんやから。」
「伝えてもらった想いを、繋げていこう。」
「ウチらは、まだまだ輝ける。」
「そう…信じてくれてるんやから。」
「「…」」
選んだ道を照らして
他の星を、見守ってる
「あの、南十字星のように。」
146: 2015/04/26(日) 09:23:31.55 ID:MWQaq3ib.net
-----
「…あれから、いっぱい悩んで。」
「ぶつかり合って、ここまで来た。」
「それが正解だったのかは、分からないけど…」
「今、ウチらはこうして。」
「上級生として、μ'sにいる。」
「だからこそ、ウチは…」
「今が、その時やと思う。」
「ウチらは、もう十分輝いたよ。」
「それはまぎれも無く、先生や、他の生徒や、μ'sがいたから。」
「…今度は、見守る番やと思う。」
「あの子達が、必氏に悩んで、考えて…」
「決めた道を、照らしてあげたいんよ。」
「希…」
「…あれから、いっぱい悩んで。」
「ぶつかり合って、ここまで来た。」
「それが正解だったのかは、分からないけど…」
「今、ウチらはこうして。」
「上級生として、μ'sにいる。」
「だからこそ、ウチは…」
「今が、その時やと思う。」
「ウチらは、もう十分輝いたよ。」
「それはまぎれも無く、先生や、他の生徒や、μ'sがいたから。」
「…今度は、見守る番やと思う。」
「あの子達が、必氏に悩んで、考えて…」
「決めた道を、照らしてあげたいんよ。」
「希…」
147: 2015/04/26(日) 09:25:03.17 ID:MWQaq3ib.net
「それでも…」
「それでも、にこは…!」
「…分かってる。」
「にこっちの気持ちも、ちゃんと分かってるよ。」
「希…」
「でもな。」
「ウチらはこれから、スクールアイドルとしてじゃなく。」
「また、新しい自分として進んでいくんよ。」
「…だったら。」
「スクールアイドルとしての夢や、想いは。」
「あの子達に、託していこう?」
「あの子達は、ウチらの事を考えて、必氏に考えてるんよ。」
「その気持ちを、無駄にしたら駄目なんよ。」
「あくまでウチらは…」
「皆の願う道の、道標なんやから。」
「…あの、南十字星のように。」
「それでも、にこは…!」
「…分かってる。」
「にこっちの気持ちも、ちゃんと分かってるよ。」
「希…」
「でもな。」
「ウチらはこれから、スクールアイドルとしてじゃなく。」
「また、新しい自分として進んでいくんよ。」
「…だったら。」
「スクールアイドルとしての夢や、想いは。」
「あの子達に、託していこう?」
「あの子達は、ウチらの事を考えて、必氏に考えてるんよ。」
「その気持ちを、無駄にしたら駄目なんよ。」
「あくまでウチらは…」
「皆の願う道の、道標なんやから。」
「…あの、南十字星のように。」
148: 2015/04/26(日) 09:33:19.20 ID:MWQaq3ib.net
-----
「…帰る。」
「にこっち…」
「…大丈夫よ。」
「アンタが私の気持ちを分かるように。」
「私も、アンタの気持ち…」
「分かるから。」
「…今は、一人になりたいの。」
「ちゃんと、考えたいから。」
そう言うと、にこっちは出て行った
「…にこには、辛い話だから。」
「…うん。」
「でも、きっとこうなる気がしてたの。」
「何故だか、分からないけど…」
「これが、大人になった、って…ことなのかしら?」
「…ふふっ。」
「そうやって感じてるうちは。」
「まだまだ、子供なんと違うかな?」
「…!」
「…帰る。」
「にこっち…」
「…大丈夫よ。」
「アンタが私の気持ちを分かるように。」
「私も、アンタの気持ち…」
「分かるから。」
「…今は、一人になりたいの。」
「ちゃんと、考えたいから。」
そう言うと、にこっちは出て行った
「…にこには、辛い話だから。」
「…うん。」
「でも、きっとこうなる気がしてたの。」
「何故だか、分からないけど…」
「これが、大人になった、って…ことなのかしら?」
「…ふふっ。」
「そうやって感じてるうちは。」
「まだまだ、子供なんと違うかな?」
「…!」
149: 2015/04/26(日) 09:33:53.08 ID:MWQaq3ib.net
「やっぱり、今の無し。」
「まだまだ、終わらないんだから。」
「ラブライブが終わる、その時まで。」
「子供らしく、はしゃいじゃいましょう♪」
「…そうやね♪」
「それと…」
「いつか、行きましょう?」
「本物の、南十字星を探しに。」
「…!」
「…きっと、見つかるよ。」
「ウチらなら…きっと。」
決して、ウチらの気持ちが決まった訳じゃない
でも…笑顔で、帰る事が出来た
そしてウチらは週末
穂乃果ちゃんに、呼び出されることになった
「まだまだ、終わらないんだから。」
「ラブライブが終わる、その時まで。」
「子供らしく、はしゃいじゃいましょう♪」
「…そうやね♪」
「それと…」
「いつか、行きましょう?」
「本物の、南十字星を探しに。」
「…!」
「…きっと、見つかるよ。」
「ウチらなら…きっと。」
決して、ウチらの気持ちが決まった訳じゃない
でも…笑顔で、帰る事が出来た
そしてウチらは週末
穂乃果ちゃんに、呼び出されることになった
154: 2015/04/27(月) 23:22:53.89 ID:kCys4a9v.net
-----
「よ~しっ!!」
「遊ぶぞ~!!」
日曜に呼び出されたウチ達
てっきり、この間の話かと思ったんやけど…
「…遊ぶ?」
「いきなり日曜に呼び出して来たから。」
「何かと思えば…」
にこっちとえりちも、驚いてる
「休養するんじゃなかったん…?」
「それはそうだけど…」
「気分転換も必要でしょ?」
「楽しい、って気持ちを沢山持って。」
「ステージに立った方がいいし♪」
「よ~しっ!!」
「遊ぶぞ~!!」
日曜に呼び出されたウチ達
てっきり、この間の話かと思ったんやけど…
「…遊ぶ?」
「いきなり日曜に呼び出して来たから。」
「何かと思えば…」
にこっちとえりちも、驚いてる
「休養するんじゃなかったん…?」
「それはそうだけど…」
「気分転換も必要でしょ?」
「楽しい、って気持ちを沢山持って。」
「ステージに立った方がいいし♪」
155: 2015/04/27(月) 23:23:26.78 ID:kCys4a9v.net
「そ、そうですよ…!!」
「今日、あったかいし♪」
「遊ぶのは、精神的な休養だって、本で読んだ事あるし…!」
「そうそう!」
「家に籠っててもしょうがないでしょ?」
「にゃーっ!!」
穂乃果ちゃんの話に、皆がすんなり同意する
海未ちゃんなんかは、何か言いそうやのに…
「なによ…」
「今日はやけに強引ね。」
にこっちも、勘ぐってる
「…ほら、それに。」
「今日、あったかいし♪」
「遊ぶのは、精神的な休養だって、本で読んだ事あるし…!」
「そうそう!」
「家に籠っててもしょうがないでしょ?」
「にゃーっ!!」
穂乃果ちゃんの話に、皆がすんなり同意する
海未ちゃんなんかは、何か言いそうやのに…
「なによ…」
「今日はやけに強引ね。」
にこっちも、勘ぐってる
「…ほら、それに。」
156: 2015/04/27(月) 23:24:04.31 ID:kCys4a9v.net
「μ's結成してからみんな揃って遊んだ事ってないでしょ?」
「一度くらい、いいかな?って♪」
「でも…」
「遊ぶって、何するつもり?」
「遊園地行くにゃ!」
「子供ね…」
「私は美術館。」
「えっと、私はまずアイドルショップに…!」
花陽ちゃん達が、一斉に行きたい所を言う
やっぱり1年生は、好奇心旺盛なんかな?
「バラバラじゃない!!」
にこっちのツッコミに、穂乃果ちゃんは…
「う~ん…」
「じゃあ、全部!」
「一度くらい、いいかな?って♪」
「でも…」
「遊ぶって、何するつもり?」
「遊園地行くにゃ!」
「子供ね…」
「私は美術館。」
「えっと、私はまずアイドルショップに…!」
花陽ちゃん達が、一斉に行きたい所を言う
やっぱり1年生は、好奇心旺盛なんかな?
「バラバラじゃない!!」
にこっちのツッコミに、穂乃果ちゃんは…
「う~ん…」
「じゃあ、全部!」
157: 2015/04/27(月) 23:25:04.36 ID:kCys4a9v.net
「「はああ!?」」
ウチらの、声が揃う
「行きたい所、全部行こう?」
「…本気!?」
「うん!」
「みんな行きたい所を1個ずつ挙げて。」
「全部遊びに行こう!!」
「いいでしょ!?」
すっごく笑顔で、答える穂乃果ちゃん
「…なによそれ。」
…でも
ウチらの、声が揃う
「行きたい所、全部行こう?」
「…本気!?」
「うん!」
「みんな行きたい所を1個ずつ挙げて。」
「全部遊びに行こう!!」
「いいでしょ!?」
すっごく笑顔で、答える穂乃果ちゃん
「…なによそれ。」
…でも
158: 2015/04/27(月) 23:25:28.40 ID:kCys4a9v.net
「でも、ちょっと面白そうやね♪」
「…しょうがないわね。」
なんだかんだ言って
ウチらも、楽しくなってきた♪
みんなの顔も、笑顔になる
やっぱり、μ'sで何かをするって事は
みんな、楽しみなんやね
穂乃果ちゃんが、飛び出す
「しゅっぱーつっ!!」
「「おーっ!!」」
「…しょうがないわね。」
なんだかんだ言って
ウチらも、楽しくなってきた♪
みんなの顔も、笑顔になる
やっぱり、μ'sで何かをするって事は
みんな、楽しみなんやね
穂乃果ちゃんが、飛び出す
「しゅっぱーつっ!!」
「「おーっ!!」」
159: 2015/04/27(月) 23:26:02.63 ID:kCys4a9v.net
-----
まず、回って来たのは
アイドルショップ
「…すごい!!」
「これ全部μ'sだ!」
「μ'sだよ!?」
ショップの至る所に置かれてる、ウチらのグッズ
嬉しいやら、恥ずかしいやら
…前は、探さないと見つからなかったのにね
自分のグッズを見つけては、恥ずかしがる海未ちゃんに
他のアイドルグッズを探す、花陽ちゃん
能天気に辺りを見回す穂乃果ちゃん
「なんだか、照れるわね。」
そう言いながらも、嬉しそうなえりち
…こうして見るのも、新鮮やね
まず、回って来たのは
アイドルショップ
「…すごい!!」
「これ全部μ'sだ!」
「μ'sだよ!?」
ショップの至る所に置かれてる、ウチらのグッズ
嬉しいやら、恥ずかしいやら
…前は、探さないと見つからなかったのにね
自分のグッズを見つけては、恥ずかしがる海未ちゃんに
他のアイドルグッズを探す、花陽ちゃん
能天気に辺りを見回す穂乃果ちゃん
「なんだか、照れるわね。」
そう言いながらも、嬉しそうなえりち
…こうして見るのも、新鮮やね
160: 2015/04/27(月) 23:26:38.16 ID:kCys4a9v.net
-----
「ああーっ!」
「負けたあ…」
「…ふふん!」
「これで宇宙No.1ダンサーは、私よ!」
にこっちのリクエストで、ゲームセンター
…だけど、目的は穂乃果ちゃんとの再戦やったみたい
そんな2人をよそ目に
ウチとえりちは、譲れない闘いを繰り広げてた
「…とりゃあーっ!!」
「…たあーっ!!」
「このっ!!」
「まだまだあっ!!」
「修学旅行での決着、ここでつけるわよ!!」
「エアホッケーでウチに勝とうなんて、100年早いわあーっ!!」
「ああーっ!」
「負けたあ…」
「…ふふん!」
「これで宇宙No.1ダンサーは、私よ!」
にこっちのリクエストで、ゲームセンター
…だけど、目的は穂乃果ちゃんとの再戦やったみたい
そんな2人をよそ目に
ウチとえりちは、譲れない闘いを繰り広げてた
「…とりゃあーっ!!」
「…たあーっ!!」
「このっ!!」
「まだまだあっ!!」
「修学旅行での決着、ここでつけるわよ!!」
「エアホッケーでウチに勝とうなんて、100年早いわあーっ!!」
161: 2015/04/27(月) 23:27:14.25 ID:kCys4a9v.net
-----
「「はあ…はあ…」」
「ま、まさかタイムアップまで決着がつかないなんて…」
「どれだけお互い負けず嫌いなのよ…」
「「次こそ勝つっ…!!」」
…パシャッ
お互いにらみ合ってると
前から聞こえたシャッター音
「…ことりちゃん?」
「…あはは、ごめんね?」
「せっかくだし…と、思って♪」
「ちょ、流石に今の顔は恥ずかしいって…///」
「2人で勝手に熱くなってた罰でしょ?」
「次、行くわよ。」
真姫ちゃんに言われて、次の場所へ
「「はあ…はあ…」」
「ま、まさかタイムアップまで決着がつかないなんて…」
「どれだけお互い負けず嫌いなのよ…」
「「次こそ勝つっ…!!」」
…パシャッ
お互いにらみ合ってると
前から聞こえたシャッター音
「…ことりちゃん?」
「…あはは、ごめんね?」
「せっかくだし…と、思って♪」
「ちょ、流石に今の顔は恥ずかしいって…///」
「2人で勝手に熱くなってた罰でしょ?」
「次、行くわよ。」
真姫ちゃんに言われて、次の場所へ
162: 2015/04/27(月) 23:27:54.59 ID:kCys4a9v.net
-----
それから、動物園でペンギンの真似したり
フラミンゴの真似したり
えりちが行った事のないボーリングで
まさかの連続ストライクを出したり
真姫ちゃん希望の美術館では
仲のいい1年生組がふざけ合ったり
みんなで、思い思いの場所を楽しんでる
「…また、写真?」
「うん、記念になるかな?って。」
「穂乃果ちゃんの言う通り。」
「こうして9人で遊んだ事、無かったから♪」
「よーしっ!」
「それじゃ、次に行こう!!」
それから、動物園でペンギンの真似したり
フラミンゴの真似したり
えりちが行った事のないボーリングで
まさかの連続ストライクを出したり
真姫ちゃん希望の美術館では
仲のいい1年生組がふざけ合ったり
みんなで、思い思いの場所を楽しんでる
「…また、写真?」
「うん、記念になるかな?って。」
「穂乃果ちゃんの言う通り。」
「こうして9人で遊んだ事、無かったから♪」
「よーしっ!」
「それじゃ、次に行こう!!」
163: 2015/04/27(月) 23:28:33.29 ID:kCys4a9v.net
-----
緑地公園で、みんなとぶらぶら
そしたら、凛ちゃんが面白い物を見つけて来た
「スワンボートだって!!」
「あら、でも…2人乗りなのね。」
…おっと、一人余るんか
まあ、それならウチが…
「あ、みんなで乗って来ていいよ?」
「ことり、みんなの写真撮るから♪」
「え?でも…」
「いいの!」
「ほら、いってらっしゃい♪」
ことりちゃんに勧められて
ウチらみんなで、レースをしてみたり
…優勝は、やっぱり仲のいい凛ちゃん、花陽ちゃんチームやった♪
緑地公園で、みんなとぶらぶら
そしたら、凛ちゃんが面白い物を見つけて来た
「スワンボートだって!!」
「あら、でも…2人乗りなのね。」
…おっと、一人余るんか
まあ、それならウチが…
「あ、みんなで乗って来ていいよ?」
「ことり、みんなの写真撮るから♪」
「え?でも…」
「いいの!」
「ほら、いってらっしゃい♪」
ことりちゃんに勧められて
ウチらみんなで、レースをしてみたり
…優勝は、やっぱり仲のいい凛ちゃん、花陽ちゃんチームやった♪
164: 2015/04/27(月) 23:29:15.51 ID:kCys4a9v.net
「…楽しかったにゃー!」
「凛ちゃん、おかえり♪」
「あ、ことりちゃん!」
「みんなの可愛い所、バッチリ撮れたよ♪」
「…それじゃあ。」
「はい、ことりちゃん♪」
「…え?」
「ほら、穂乃果ちゃんたちも♪」
「はーいっ!」
「…はい、チーズ!」
パシャッ
「の、希ちゃん…?」
「…思い出を残すなら。」
「全員、揃ってないとね♪」
「ことりちゃんも、μ'sの一員なんやから♪」
「…うんっ!」
「凛ちゃん、おかえり♪」
「あ、ことりちゃん!」
「みんなの可愛い所、バッチリ撮れたよ♪」
「…それじゃあ。」
「はい、ことりちゃん♪」
「…え?」
「ほら、穂乃果ちゃんたちも♪」
「はーいっ!」
「…はい、チーズ!」
パシャッ
「の、希ちゃん…?」
「…思い出を残すなら。」
「全員、揃ってないとね♪」
「ことりちゃんも、μ'sの一員なんやから♪」
「…うんっ!」
165: 2015/04/27(月) 23:30:12.22 ID:kCys4a9v.net
-----
それからは、みんなで代わりばんこにカメラマン
ウチの希望で、雷門に行ったり
遊園地で、絶叫系を制覇したり
お化け屋敷前で、えりちが腰を抜かしたり
楽しい時間は、どんどん過ぎて
ウチらを照らす太陽さんは
少しずつ、色褪せていった
「それで後は…穂乃果が遊びに行きたい所だけど。」
「私は…」
「海に行きたい。」
「海?」
「うん。」
「誰もいない海に行って。」
「9人しかいない場所で。」
「9人だけの、景色が見たい。」
それからは、みんなで代わりばんこにカメラマン
ウチの希望で、雷門に行ったり
遊園地で、絶叫系を制覇したり
お化け屋敷前で、えりちが腰を抜かしたり
楽しい時間は、どんどん過ぎて
ウチらを照らす太陽さんは
少しずつ、色褪せていった
「それで後は…穂乃果が遊びに行きたい所だけど。」
「私は…」
「海に行きたい。」
「海?」
「うん。」
「誰もいない海に行って。」
「9人しかいない場所で。」
「9人だけの、景色が見たい。」
169: 2015/04/28(火) 21:30:14.31 ID:82BiO4Ne.net
「…ダメかな?」
「穂乃果…」
そう言う穂乃果ちゃんは、どこか寂しげで
でも、しっかりとそう言った
「賛成にゃーっ!!」
「…なんか、冒険みたいでわくわくするね♪」
花陽ちゃんたちが、肯定する
「今から…行くの?」
「行くだけ行ってみようよ!!」
「…ね?」
「しょーがないわねえ…」
「そうと決まったら、急ぐわよ!」
「穂乃果…」
そう言う穂乃果ちゃんは、どこか寂しげで
でも、しっかりとそう言った
「賛成にゃーっ!!」
「…なんか、冒険みたいでわくわくするね♪」
花陽ちゃんたちが、肯定する
「今から…行くの?」
「行くだけ行ってみようよ!!」
「…ね?」
「しょーがないわねえ…」
「そうと決まったら、急ぐわよ!」
170: 2015/04/28(火) 21:31:26.45 ID:82BiO4Ne.net
-----
暗くなる前に、急いで海へ
本当は駄目なんやけど…
ぶつからないスピードで、ホームを走る
「これです!」
「みんな乗ってー!」
出発直前の電車に、飛び乗る
「「はあ…はあ…」」
「間に合ったー…」
みんなが、息を落ち着かせる
「…間に合って、良かったね。」
「もう、穂乃果はいつも急なんだから…」
えりちと、そんな話をする
暗くなる前に、急いで海へ
本当は駄目なんやけど…
ぶつからないスピードで、ホームを走る
「これです!」
「みんな乗ってー!」
出発直前の電車に、飛び乗る
「「はあ…はあ…」」
「間に合ったー…」
みんなが、息を落ち着かせる
「…間に合って、良かったね。」
「もう、穂乃果はいつも急なんだから…」
えりちと、そんな話をする
171: 2015/04/28(火) 21:32:01.14 ID:82BiO4Ne.net
「…?」
穂乃果ちゃんと真姫ちゃんが、何か話してる
「どうしたん?穂乃果ちゃん。」
「…!」
「う、ううん?」
「ちょっと、走るの疲れちゃって…。」
「ほ、穂乃果は本当に、たるみすぎですっ!」
「ご、ごめんね?海未ちゃんっ。」
「…でも、なんだか楽しみやね。」
「希ちゃん…」
「この9人で眺める海。」
「きっと…綺麗なんやろうね。」
「…うん。」
穂乃果ちゃんと真姫ちゃんが、何か話してる
「どうしたん?穂乃果ちゃん。」
「…!」
「う、ううん?」
「ちょっと、走るの疲れちゃって…。」
「ほ、穂乃果は本当に、たるみすぎですっ!」
「ご、ごめんね?海未ちゃんっ。」
「…でも、なんだか楽しみやね。」
「希ちゃん…」
「この9人で眺める海。」
「きっと…綺麗なんやろうね。」
「…うん。」
172: 2015/04/28(火) 21:32:47.15 ID:82BiO4Ne.net
-----
電車に揺られて、数十分
落ちてくる日が、オレンジ色に変わる頃
ウチらは、海岸沿いの駅に着いた
なんとなく、薄暗くなった雰囲気がウチらを包んで
あんまり言葉を交わす事も無く
浜辺に足を運ぶ
塩の香りが立ちこめる中
荷物を濡れない所に置いて
…いざ、波打ち際まで
「「…わあ~っ!!」」
ちょうど、水平線に沈み始める
紅く染まった夕日を見る事が出来た
電車に揺られて、数十分
落ちてくる日が、オレンジ色に変わる頃
ウチらは、海岸沿いの駅に着いた
なんとなく、薄暗くなった雰囲気がウチらを包んで
あんまり言葉を交わす事も無く
浜辺に足を運ぶ
塩の香りが立ちこめる中
荷物を濡れない所に置いて
…いざ、波打ち際まで
「「…わあ~っ!!」」
ちょうど、水平線に沈み始める
紅く染まった夕日を見る事が出来た
173: 2015/04/28(火) 21:33:15.60 ID:82BiO4Ne.net
「ちょうど沈むところにゃーっ!!」
そう言って駆けていく凛ちゃんを、追いかける
「スピリチュアルパワーのおかげやね♪」
「日頃の行いが物を言うのよね。」
「…こういう時は。」
にこっちに続いて、みんなも来る
「…それっ!」
「ちょっと、凛!」
凛ちゃんが、真姫ちゃんに水をかける
「…子供ねえ。」
「にこっちー。」
「何よ…ッ!?」
「ふっふっふ…」
「やったわね?希…」
そう言って駆けていく凛ちゃんを、追いかける
「スピリチュアルパワーのおかげやね♪」
「日頃の行いが物を言うのよね。」
「…こういう時は。」
にこっちに続いて、みんなも来る
「…それっ!」
「ちょっと、凛!」
凛ちゃんが、真姫ちゃんに水をかける
「…子供ねえ。」
「にこっちー。」
「何よ…ッ!?」
「ふっふっふ…」
「やったわね?希…」
174: 2015/04/28(火) 21:34:11.33 ID:82BiO4Ne.net
「お返しよっ…!!」
「なんのっ!」
「きゃあっ!?」
えりちで、ガードする
「の~ぞ~み~?」
「それっ!」
「ちょっ…!?」
えりちが怒る前に、先制攻撃
日が沈むまでの、ほんの少しだけの時間
みんなが思い思いに、海を楽しんだ
やっぱり、海は好き
みんなで見る、この海が好き
μ'sの仲間と見る…この海が
「なんのっ!」
「きゃあっ!?」
えりちで、ガードする
「の~ぞ~み~?」
「それっ!」
「ちょっ…!?」
えりちが怒る前に、先制攻撃
日が沈むまでの、ほんの少しだけの時間
みんなが思い思いに、海を楽しんだ
やっぱり、海は好き
みんなで見る、この海が好き
μ'sの仲間と見る…この海が
175: 2015/04/28(火) 21:34:34.49 ID:82BiO4Ne.net
みんなで、顔を合わせて
海に向かって、そっと手を繋ぐ
影を帯びて来た茜空の下
ウチらは、静かに海を眺めてた
「…合宿の時も。」
「こうして、朝日見たわね。」
えりちがふと、口を開いた
「…そうやね。」
あの時は、昇る日差しに
その先の、夢を馳せた
…なら、沈む夕日の前で
ウチらは、何を思うんやろ?
「…あのね。」
海に向かって、そっと手を繋ぐ
影を帯びて来た茜空の下
ウチらは、静かに海を眺めてた
「…合宿の時も。」
「こうして、朝日見たわね。」
えりちがふと、口を開いた
「…そうやね。」
あの時は、昇る日差しに
その先の、夢を馳せた
…なら、沈む夕日の前で
ウチらは、何を思うんやろ?
「…あのね。」
176: 2015/04/28(火) 21:41:36.52 ID:82BiO4Ne.net
「…」
穂乃果ちゃんの顔を、みんなが覗く
でも、覗くその顔は…
「…あのね。」
「私達、話したの。」
「あれから6人で集まって…」
「これからどうして行くか。」
「希ちゃんと、にこちゃんと、絵里ちゃんが卒業したら。」
「μ'sを、どうするか…」
「穂乃果…」
急に、世界が現実味を帯びる
できれば、聞きたくない事
でも、聞かないと進めない事
…答えが、知りたい
穂乃果ちゃんの顔を、みんなが覗く
でも、覗くその顔は…
「…あのね。」
「私達、話したの。」
「あれから6人で集まって…」
「これからどうして行くか。」
「希ちゃんと、にこちゃんと、絵里ちゃんが卒業したら。」
「μ'sを、どうするか…」
「穂乃果…」
急に、世界が現実味を帯びる
できれば、聞きたくない事
でも、聞かないと進めない事
…答えが、知りたい
177: 2015/04/28(火) 21:42:03.31 ID:82BiO4Ne.net
「…ひとりひとりで、答えをだした。」
「…そしたらね?」
「全員一緒だった…!」
「…みんな同じ答えだった。」
「だから…」
「だから、決めたの。」
「…そうしよう、って。」
「…」
「言うよ?」
「せーっ…」
「…」
「ごめん。」
「言うよ…」
「せーのっ…!!」
「…そしたらね?」
「全員一緒だった…!」
「…みんな同じ答えだった。」
「だから…」
「だから、決めたの。」
「…そうしよう、って。」
「…」
「言うよ?」
「せーっ…」
「…」
「ごめん。」
「言うよ…」
「せーのっ…!!」
178: 2015/04/28(火) 21:42:40.11 ID:82BiO4Ne.net
「「大会が終わったら…」」
「「μ'sは…」」
「「おしまいにします…!!」」
「「μ'sは…」」
「「おしまいにします…!!」」
179: 2015/04/28(火) 22:09:31.75 ID:82BiO4Ne.net
「…」
「…やっぱり、この9人なんだよ。」
「この9人が、μ'sなんだよ。」
「…誰かが抜けて、誰かが入って。」
「それが普通なのは、分かっています。」
「…でも、私達はそうじゃない。」
「μ'sはこの9人…」
「…誰かが欠けるなんて、考えられない。」
「1人でも欠けたら、μ'sじゃないの…!」
「…」
「…そう。」
「絵里…!!」
「…やっぱり、この9人なんだよ。」
「この9人が、μ'sなんだよ。」
「…誰かが抜けて、誰かが入って。」
「それが普通なのは、分かっています。」
「…でも、私達はそうじゃない。」
「μ'sはこの9人…」
「…誰かが欠けるなんて、考えられない。」
「1人でも欠けたら、μ'sじゃないの…!」
「…」
「…そう。」
「絵里…!!」
180: 2015/04/28(火) 22:10:07.71 ID:82BiO4Ne.net
「…ウチも賛成だよ?」
「希…」
「…当たり前やん。」
「そんなの…」
「ウチがどんな想いで見て来たか。」
「…名前をつけたか。」
「9人しかいないんよ…!」
「ウチにとって…」
「μ'sはこの9人だけ。」
「…ッ。」
---本当に?
---もう、自分の気持ちに嘘はつかない
「希…」
「…当たり前やん。」
「そんなの…」
「ウチがどんな想いで見て来たか。」
「…名前をつけたか。」
「9人しかいないんよ…!」
「ウチにとって…」
「μ'sはこの9人だけ。」
「…ッ。」
---本当に?
---もう、自分の気持ちに嘘はつかない
181: 2015/04/28(火) 22:10:34.64 ID:82BiO4Ne.net
「そんなの…。」
「そんなの、分かってるわよ…っ。」
「…私だってそう思ってるわよ。」
「でも…」
「でも、だって…!」
「にこちゃん…」
「私が、どんな想いでスクールアイドルをやってきたか。」
「…分かるでしょ?」
「3年生になって諦めかけてて。」
「それがこんな奇跡に巡り会えたのよ!?」
「こんなすばらしいアイドルに…」
「仲間に巡り会えたのよ!?」
「そんなの、分かってるわよ…っ。」
「…私だってそう思ってるわよ。」
「でも…」
「でも、だって…!」
「にこちゃん…」
「私が、どんな想いでスクールアイドルをやってきたか。」
「…分かるでしょ?」
「3年生になって諦めかけてて。」
「それがこんな奇跡に巡り会えたのよ!?」
「こんなすばらしいアイドルに…」
「仲間に巡り会えたのよ!?」
182: 2015/04/28(火) 22:12:33.55 ID:82BiO4Ne.net
「終わっちゃったらもう、2度と…」
「だからアイドルは続けるわよ!!」
「絶対約束する!!」
「何があっても続けるわよ…!!」
「真姫…」
「でも…μ'sは私達だけの物にしたい!!」
「にこちゃんたちのいないμ'sなんて嫌なの…」
「私が嫌なの!!」
「…かよちん。」
「泣かない約束なのに…」
「凛、頑張ってるんだよ…?」
「なのに…もう…」
「あーっ!!」
「だからアイドルは続けるわよ!!」
「絶対約束する!!」
「何があっても続けるわよ…!!」
「真姫…」
「でも…μ'sは私達だけの物にしたい!!」
「にこちゃんたちのいないμ'sなんて嫌なの…」
「私が嫌なの!!」
「…かよちん。」
「泣かない約束なのに…」
「凛、頑張ってるんだよ…?」
「なのに…もう…」
「あーっ!!」
183: 2015/04/28(火) 22:13:06.45 ID:82BiO4Ne.net
「「!?」」
「時間!!」
「早くしないと、帰りの電車なくなっちゃう!!」
「えっ?」
「穂乃果ちゃん…!?」
「と、とりあえず追いかけるわよ!」
「みんな、荷物もって…」
「…希?」
「…ううん。」
「よし、急ごうっ!!」
…悲しみは
沈む夕日とともに、ここに置いていこう
もう…
みんなの泣く所なんて、見たくないから
「時間!!」
「早くしないと、帰りの電車なくなっちゃう!!」
「えっ?」
「穂乃果ちゃん…!?」
「と、とりあえず追いかけるわよ!」
「みんな、荷物もって…」
「…希?」
「…ううん。」
「よし、急ごうっ!!」
…悲しみは
沈む夕日とともに、ここに置いていこう
もう…
みんなの泣く所なんて、見たくないから
184: 2015/04/28(火) 22:22:23.51 ID:82BiO4Ne.net
-----
「「はあ…はあ…」」
「…電車は?」
「まだまだあるわよ…?」
「…えっ?」
「…えへへ。」
「ごめん。」
「穂乃果ちゃん…」
「…だってみんな、泣いちゃいそうだったから。」
「あのままあそこにいたら。」
「涙、とまらなくなりそうだったから。」
「…へへ。」
「穂乃果に一杯食わされましたね。」
「「はあ…はあ…」」
「…電車は?」
「まだまだあるわよ…?」
「…えっ?」
「…えへへ。」
「ごめん。」
「穂乃果ちゃん…」
「…だってみんな、泣いちゃいそうだったから。」
「あのままあそこにいたら。」
「涙、とまらなくなりそうだったから。」
「…へへ。」
「穂乃果に一杯食わされましたね。」
185: 2015/04/28(火) 22:22:50.60 ID:82BiO4Ne.net
「もう…本気で走っちゃったじゃない。」
「そうよ…」
「体力温存って言ってたのに。」
「使っちゃったじゃないの…」
「もうちょっと、海見てたかったなー…」
「…でも良かったです。」
「9人しかいない場所に来られました。」
「…そうね。」
「今日あの場所で海をみたのは…」
「私達、9人だけ。」
「…この駅で、今こうしているのも。」
「私達、9人だけ。」
「…なんか素敵だったねえ。」
「そうよ…」
「体力温存って言ってたのに。」
「使っちゃったじゃないの…」
「もうちょっと、海見てたかったなー…」
「…でも良かったです。」
「9人しかいない場所に来られました。」
「…そうね。」
「今日あの場所で海をみたのは…」
「私達、9人だけ。」
「…この駅で、今こうしているのも。」
「私達、9人だけ。」
「…なんか素敵だったねえ。」
186: 2015/04/28(火) 22:23:17.08 ID:82BiO4Ne.net
「…ねえ、記念に写真撮らない?」
「あ、じゃあまたケータイで…」
「…そうじゃなくて。」
「…?」
「ここでみんなで、撮ろうよ。」
そう言って、穂乃果ちゃんが顔を向けた先は…
駅前にある、証明写真
「…記念に♪」
みんなで狭いブースの中で
くっついて、撮った写真
プリクラみたいに、分ける事は出来ないけど
それでも、大切な
…大切な、ウチらの思い出
「あ、じゃあまたケータイで…」
「…そうじゃなくて。」
「…?」
「ここでみんなで、撮ろうよ。」
そう言って、穂乃果ちゃんが顔を向けた先は…
駅前にある、証明写真
「…記念に♪」
みんなで狭いブースの中で
くっついて、撮った写真
プリクラみたいに、分ける事は出来ないけど
それでも、大切な
…大切な、ウチらの思い出
187: 2015/04/28(火) 22:24:19.98 ID:82BiO4Ne.net
-----
「…ぷっ。」
「にこちゃん、頭切れてる…」
「…あはは。」
「真姫ちゃん、変な顔にゃーっ。」
「凛だって、こっちの手しか映ってないでしょー?」
現像された写真を見ながら
ウチらは、帰りのホームへ
すこしだけ、いつもよりゆっくり流れる時間
「にこっち、これはないやーん。」
「あえてよ、あえて!」
「これ、私の髪…?」
「ふっ…なんですか?これ…」
「…ぷっ。」
「にこちゃん、頭切れてる…」
「…あはは。」
「真姫ちゃん、変な顔にゃーっ。」
「凛だって、こっちの手しか映ってないでしょー?」
現像された写真を見ながら
ウチらは、帰りのホームへ
すこしだけ、いつもよりゆっくり流れる時間
「にこっち、これはないやーん。」
「あえてよ、あえて!」
「これ、私の髪…?」
「ふっ…なんですか?これ…」
188: 2015/04/28(火) 22:24:50.54 ID:82BiO4Ne.net
「…ふふっ。」
「見て…?」
「この希。」
「にこの髪が、ヒゲみたいになってる…っ。」
みんなで、寂しさを吹き飛ばすように
ずっと、笑い続ける
ウチらしかいない、駅のホームに
ウチらだけの笑い声が、飛び交う
「…ッ。」
「う…っく…」
「かよちん、泣いてるにゃ…」
「だって…」
「おかしすぎて、涙が…」
「見て…?」
「この希。」
「にこの髪が、ヒゲみたいになってる…っ。」
みんなで、寂しさを吹き飛ばすように
ずっと、笑い続ける
ウチらしかいない、駅のホームに
ウチらだけの笑い声が、飛び交う
「…ッ。」
「う…っく…」
「かよちん、泣いてるにゃ…」
「だって…」
「おかしすぎて、涙が…」
189: 2015/04/28(火) 22:25:13.10 ID:82BiO4Ne.net
「…ッ。」
「泣かないでよ…!」
「泣いちゃヤダよう…!」
「せっかく、笑ってたのに…」
「うっ…うう…」
「…もう。」
「やめてよ…」
「やめてって、言ってるのに…」
「なんで、泣いてるの…?」
「もう…変だよ…」
「そんなの…」
「穂乃果ちゃん…」
「泣かないでよ…!」
「泣いちゃヤダよう…!」
「せっかく、笑ってたのに…」
「うっ…うう…」
「…もう。」
「やめてよ…」
「やめてって、言ってるのに…」
「なんで、泣いてるの…?」
「もう…変だよ…」
「そんなの…」
「穂乃果ちゃん…」
190: 2015/04/28(火) 22:25:40.66 ID:82BiO4Ne.net
「…もう!」
「めそめそしないでよっ!」
「なんで泣いてるのよ…っ!」
「にこっち…」
「…!」
「泣かない!」
「私は泣かないわよっ!」
意地を張ってる、その小さい体を抱きしめる
みんな、気持ちは同じなんやから…
「泣かないんだから…っ!」
腕に、力が入る
「やめてよ…」
「そういうの、やめてよ…ッ。」
「めそめそしないでよっ!」
「なんで泣いてるのよ…っ!」
「にこっち…」
「…!」
「泣かない!」
「私は泣かないわよっ!」
意地を張ってる、その小さい体を抱きしめる
みんな、気持ちは同じなんやから…
「泣かないんだから…っ!」
腕に、力が入る
「やめてよ…」
「そういうの、やめてよ…ッ。」
191: 2015/04/28(火) 22:33:47.20 ID:82BiO4Ne.net
暗いホームに
ウチらの泣き声が、こだまする
…よかった、他に人がいなくて
今、この時間だけは
この瞬間だけは
泣くのを、許してほしい
これから、前に進むために
ウチらの、夢を繋ぐために
泣きつかれて、ぼーっとしていると
暗いホームに、光が射した
「…電車だ。」
みんなが、目元をこする
「…行こう。」
「ラストライブに向けて…!」
ウチらの泣き声が、こだまする
…よかった、他に人がいなくて
今、この時間だけは
この瞬間だけは
泣くのを、許してほしい
これから、前に進むために
ウチらの、夢を繋ぐために
泣きつかれて、ぼーっとしていると
暗いホームに、光が射した
「…電車だ。」
みんなが、目元をこする
「…行こう。」
「ラストライブに向けて…!」
193: 2015/04/28(火) 22:48:23.38 ID:82BiO4Ne.net
-----
帰りの電車の中
一日遊び回ったからか
みんなは寝息を立ててる
「…やけに静かね。」
「真姫ちゃん…」
「…無理も無いよ。」
「…そうね。」
揺れる電車に、身を任せて
…そっと、目を閉じる
「…あの時の真姫ちゃん。」
「ちょっと、かっこ良かったよ。」
「…!?」
「ありがとう。」
帰りの電車の中
一日遊び回ったからか
みんなは寝息を立ててる
「…やけに静かね。」
「真姫ちゃん…」
「…無理も無いよ。」
「…そうね。」
揺れる電車に、身を任せて
…そっと、目を閉じる
「…あの時の真姫ちゃん。」
「ちょっと、かっこ良かったよ。」
「…!?」
「ありがとう。」
194: 2015/04/28(火) 22:48:55.15 ID:82BiO4Ne.net
「べ、別に…」
「…」
「希達の…ためじゃないわ。」
「あ…」
「…やっと分かったの。」
「どうしてあのとき。」
「希が、私のためじゃない、って言ってくれたのか。」
「どうして絵里が、私に気付いてくれたのか。」
「…だから、今度は私の番。」
「希達の…希達だけの、ためじゃない。」
「これは、私達自身の。」
「μ's全員のため。」
「希達のくれた想いを、夢を。」
「…私達が、紡いでいくの。」
「…」
「希達の…ためじゃないわ。」
「あ…」
「…やっと分かったの。」
「どうしてあのとき。」
「希が、私のためじゃない、って言ってくれたのか。」
「どうして絵里が、私に気付いてくれたのか。」
「…だから、今度は私の番。」
「希達の…希達だけの、ためじゃない。」
「これは、私達自身の。」
「μ's全員のため。」
「希達のくれた想いを、夢を。」
「…私達が、紡いでいくの。」
195: 2015/04/28(火) 22:49:26.14 ID:82BiO4Ne.net
「…うん。」
「今日、ここで。」
「みんなでした決意を、私は忘れない。」
「流した涙も。」
「辛かった悲しみも全部、ここに置いていく。」
「…希も、そうでしょ?」
「…うん。」
「これから、歩いていくために。」
「…そうね。」
「…私ね?」
「希には、すごく感謝してるの。」
「…え?」
「私も…海が、好きになったから。」
「今日、ここで。」
「みんなでした決意を、私は忘れない。」
「流した涙も。」
「辛かった悲しみも全部、ここに置いていく。」
「…希も、そうでしょ?」
「…うん。」
「これから、歩いていくために。」
「…そうね。」
「…私ね?」
「希には、すごく感謝してるの。」
「…え?」
「私も…海が、好きになったから。」
196: 2015/04/28(火) 22:49:56.28 ID:82BiO4Ne.net
「それって…」
「きっと、いつか。」
「…ううん、明日にでも。」
「なんでこんなに小さな事で悩んでたんだろう、って、思える。」
「だって…」
「私達の今までが、無くなる訳じゃないんだから。」
「今まで感じた喜びや幸せ。」
「ずっと…私達は覚えてる。」
「…本当、海はいいわね。」
「大きいと思ってた悩み事が。」
「いつのまにか、小さく感じるんだから。」
「…でしょ?希。」
「…そうやね。」
「きっと、いつか。」
「…ううん、明日にでも。」
「なんでこんなに小さな事で悩んでたんだろう、って、思える。」
「だって…」
「私達の今までが、無くなる訳じゃないんだから。」
「今まで感じた喜びや幸せ。」
「ずっと…私達は覚えてる。」
「…本当、海はいいわね。」
「大きいと思ってた悩み事が。」
「いつのまにか、小さく感じるんだから。」
「…でしょ?希。」
「…そうやね。」
197: 2015/04/28(火) 22:50:24.57 ID:82BiO4Ne.net
「私にとって…」
「凛も花陽も、やっとできた親友。」
「でも…」
「私が、こうしてここにいられるのは。」
「やっぱり、希のおかげなの。」
「…私を、μ'sと引き合わせてくれて。」
「μ'sに、入れてくれて。」
「ありがとう。」
「…希。」
「私にとって、希は。」
「かけがえのない、親友なんだから。」
「真姫…ちゃん…ッ。」
「…ほら、泣かないの。」
「凛も花陽も、やっとできた親友。」
「でも…」
「私が、こうしてここにいられるのは。」
「やっぱり、希のおかげなの。」
「…私を、μ'sと引き合わせてくれて。」
「μ'sに、入れてくれて。」
「ありがとう。」
「…希。」
「私にとって、希は。」
「かけがえのない、親友なんだから。」
「真姫…ちゃん…ッ。」
「…ほら、泣かないの。」
198: 2015/04/28(火) 22:51:02.54 ID:82BiO4Ne.net
「きっと、こんなこと言えるのも。」
「みんなで、海を見たから。」
「…私の、不器用なプライドも。」
「きっと、小さくなったから。」
「…ふふっ。」
「そしたら、毎日海に来ないとね。」
「…それが出来れば、苦労しないわよ。」
「「…」」
「「…ふふっ。」」
「…希。」
「…ん。」
「絶対…優勝するわよ。」
「うん、頑張ろう。」
柔らかい言葉とは裏腹に、ウチらは
強く、強く…手を繋いだ
ラストライブまで、あと---
「みんなで、海を見たから。」
「…私の、不器用なプライドも。」
「きっと、小さくなったから。」
「…ふふっ。」
「そしたら、毎日海に来ないとね。」
「…それが出来れば、苦労しないわよ。」
「「…」」
「「…ふふっ。」」
「…希。」
「…ん。」
「絶対…優勝するわよ。」
「うん、頑張ろう。」
柔らかい言葉とは裏腹に、ウチらは
強く、強く…手を繋いだ
ラストライブまで、あと---
199: 2015/04/28(火) 22:52:39.77 ID:82BiO4Ne.net
引用: 希「私がウチになれたのは。」3
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