1: 2024/07/10(水) 13:12:45 ID:???Sr
ルビィ「ふぅ、ごちそうさまでした、また来ルビィ!」

店主「ありがとうございました~、ぁ、いらっしゃいませ~」

千歌「かけ蕎麦一つくださーい、生卵もつけて!」

店主「はいかしこまりました~」

ルビィ「~♪」テクテク

ドンッ、バシャーッ

千歌「あぁっ!」

ルビィ「ぴぎゃっ、ぁ、あーっ! ご、ごめんなさい!」

2: 2024/07/10(水) 13:18:42 ID:???Sr
千歌「あーあー……制服びちょびちょだよ……」

ルビィ「ぴ、ぴぎっ……そ、そのっ、ごめんなさいぃ……」

千歌「やっちゃったね~……あれ、君1年生? ねぇ、これどうしようか」

千歌「チカの制服はねぇ~、ちょーっと凝っててさぁ、二、三千のやっすーいお金とか、その辺のクリーニング屋じゃあ洗濯出来ないんだよね~」

千歌「ねぇ、どうしよっか」

ルビィ「ぴ、ぴぎぃ……ぃ、いくらですか……?」

千歌「そうだねぇ……じゃあ、5万円くらい貰っておくのだ」

ルビィ「ご、5万円!?」

千歌「あれ~? 払えないの?」

ルビィ「ぇ、ぇと、その……」

千歌「は! ら! え! な! い! の!?」

ルビィ「ぴぎゃぁっ! は、払います払います! で、でも、今お金あんまり持ってなくて……」

3: 2024/07/10(水) 13:20:52 ID:???Sr
千歌「そっかぁ、じゃあお家まで案内してくれる~?」

ルビィ「は、はぃ……」

千歌「……逃げないでよ?」

ルビィ「ぅう、はい……こ、こっちです……」

千歌「~♪」

ルビィ「こ、ここです……」

千歌「へぇ~、随分大きいお家じゃん。お金持ちの家なんだね」

ルビィ「ど、どうぞ……」

ガチャッ

4: 2024/07/10(水) 13:26:57 ID:???Sr
「「「おかえりなさいませ! お嬢!!!」」」

千歌「ぇっ」

ルビィ「ただいま~……」

千歌「え、えっ、え、ぇぇっ……」

ダイヤ「あら、ルビィ。お客様ですか」

ルビィ「うん。実は、お外でご飯食べてたら、この人の制服におつゆこぼしちゃって……」

ダイヤ「んま~! それは大変! ウチの妹がとんだ失礼を……此度のケジメは、必ずつけさせていただきます!」

千歌「ぃ、ぃゃっ、別に、そんなっ、だ、大丈夫ですなのだ……」

ルビィ「それでね、クリーニング代を払わなくっちゃいけなくて」

ダイヤ「クリーニング代ですわね、おいくら必要なの? えぇと、取り敢えず100万……」ポンッ

千歌「ぇ、ぃ、ぃゃその、け、結構です、チカそんなの受け取れなぃ……」

ルビィ「5万円、って言ってたっけ……」

ダイヤ「5万円? それではこんなにいりませんわね、では、ひぃ、ふぅ、みぃ、よぉ、い……はい、こちら裸のままですが、どうぞ」

千歌「ぁ、ありがとうございますなのだ……」

5: 2024/07/10(水) 13:30:04 ID:???Sr
ダイヤ「えぇと、あなたお名前は? 後ほどお家の方にもお詫びをさせていただきたいと思いまして……」

千歌「ぇ、ぁっ、ぅ、浦の星女学院に通ってる、高海千歌って言います……お家は、そこの旅館なのだです……」

ダイヤ「高海千歌さん。確かに覚えました」

千歌(ふっ、震えが止まらね~のだ……ここは非常用のみかんでも……)コト

ダイヤ「時に」

千歌「ひゃぅぇっ! ぇ、え……ぁ、ぁ、こ、これ、良かったらどうぞ! し、失礼します!」ダダッ

ダイヤ「? 1万円? あの、これでは弁償の──あら」

6: 2024/07/10(水) 13:33:38 ID:???Sr
千歌「ぁ、危なかったのだ……な、なんでヤクザのお嬢様があんな蕎麦屋でかけ蕎麦なんか食べてんのだ……震えが収まんね~のだ……」

千歌「しかも、あんな恫喝して、こんな大金取っちゃって……家まで知られたし、チカの人生終わ」

「「「ちょっと待たんかいぃ!」」」

千歌「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

ゾロゾロゾロゾロ

千歌(か、囲まれたのだ……意外と早く終わった、チカの人生……!)

ダイヤ「みかん、忘れていますわよ」スッ

千歌「きゅぅ……」ドサッ

ダイヤ「あら、気絶してしまいましたわね……」

ルビィ「さっきもらったお金でまたお蕎麦食べに行こーっと」テクテク

ダイヤ「んま~っ!?」

おしまい

7: 2024/07/10(水) 13:34:36 ID:???Sr
元ネタは志村けんのだいじょうぶだぁ、にある「立ち食い蕎麦」のコントです。
わかる人多分いないかな……

引用: 【SS】ルビィ「……」ズゾゾゾ