406: 2015/05/22(金) 23:53:51.54 ID:lqP0ZR3X0
ポケモン!きみにきめた!

407: 2015/05/22(金) 23:54:28.64 ID:lqP0ZR3X0
レッド「……」

レッド「高いなぁ…」

レッド「やっぱこんなとこから落ちたら痛いんだろうか」

レッド「……」

レッド「やっぱあっちにしよう」

レッド「べ、別に怖いとかそんなんじゃないけど」

408: 2015/05/22(金) 23:55:12.87 ID:lqP0ZR3X0
レッド「ちょうどいいや、立入禁止になってる」

レッド「よいしょっと」

レッド「ここなら邪魔も入ら」

マッスグマ「タックルー」

レッド「くそ、こんなとこに野生のポケモンか」

レッド「とりあえず逃げ」

マッスグマ「ツーカマーエタ」

レッド「うわっ」

409: 2015/05/22(金) 23:56:00.49 ID:lqP0ZR3X0
レッド「くっ、はなれろこのっ」

ゲンゾー「おいおい、立入禁止ってなってるのがわからなかったのか?」

レッド「お前は」

ゲンゾー「お前じゃないパパだ」

レッド「ふざけんなよ…」

ゲンゾー「ふざけてなんかいないよ」

レッド「だいたいなんでお前がここにいるんだ」

ゲンゾー「久しぶりの登場なんだしいいだろ」

レッド「理由になってねえよ」

410: 2015/05/22(金) 23:56:34.91 ID:lqP0ZR3X0
ゲンゾー「それよりなんでお前もここにいるんだ」

ゲンゾー「この先は何もないぞ、あるのは崖だけだ」

レッド「お前には関係ないだろ…」

ゲンゾー「そんなとこから飛び降りたら痛いじゃすまないな、しんじゃうぞ」

レッド「タ、タツベイだって何回も飛び降りてるの見たことあるし…」

ゲンゾー「お前はどう見てもタツベイに見えないぞ」

ゲンゾー「それに…というか何しようとしてるぐらいわかるっての」

レッド「……」

411: 2015/05/22(金) 23:57:56.67 ID:lqP0ZR3X0
ゲンゾー「まあこいつが教えてくれたんだけどね」

フーディン「オッス」

レッド「ナツメのフーディン!?」

ゲンゾー「自分のマスターとその好きな人までしんじゃったら可哀想だろ」

レッド「はぁ…」

ゲンゾー「それに子が親より先にしぬほど親不孝なことはないからな」

レッド「別にお前のこと親なんて思ってないし…」

ゲンゾー「母さんは?」

レッド「……」

412: 2015/05/23(土) 00:00:19.47 ID:vqZypUa50
レッド「でも…俺はナツメがいないのなら生きてたって…」

ゲンゾー「……」

ゲンゾー「じゃあ生き返らせるか」

レッド「…?」

レッド「何言ってんだ…人はしんだら生き返らない…」

ゲンゾー「この世界は何でもありだ」

レッド「だからって人の命はそんな軽くねえんだよ」

ゲンゾー「じゃあそれなりの苦労をしないとな」

413: 2015/05/23(土) 00:01:18.81 ID:vqZypUa50
レッド「く、苦労ってなんだよ」

レッド「俺もう体力の限界で全身の毛穴から血がふきだしてしにそうなんだけど」

ゲンゾー「お前すごい表現するな」

ゲンゾー「まあ、お前もナツメちゃんも」

レッド「ちゃん付けで呼ぶんじゃねーよ」

ゲンゾー「……」

ゲンゾー「まあとにかく二人とも助かるかもしれんぞ」

414: 2015/05/23(土) 00:02:25.84 ID:vqZypUa50
レッド「…何をすればいいんだ?」

ゲンゾー「簡単だ、幻のポケモンの力を使う」

レッド「なんで幻のポケモンが簡単なんだよ」

レッド「ん?そうかたしかお前全てのポケモンを持ってるんだったな」

レッド「セレビィで」

ゲンゾー「なんでセレビィなんだ」

レッド「いやだって」

ゲンゾー「お前ドラゴン●ール見てないのか?そんなことしても生きてる世界としんでる世界ができるだけだ」

ゲンゾー「そっちの世界だと結局お前もしんでしまう」

レッド「???」

415: 2015/05/23(土) 00:04:12.42 ID:vqZypUa50

ゲンゾー「幻のポケモンでお願い事といえばジラーチだろ」

レッド「ジラーチ!?」

レッド「じゃあ早速頼む」

ゲンゾー「パパと呼んでくれたらいい…といいたいとこだが問題がある」

レッド「なんだよ」

ゲンゾー「俺のところにはジラーチが3匹いるが3匹とも眠りについている」

ゲンゾー「ジラーチは起きてるときじゃないとそういう願いはかなえてくれない」

ゲンゾー「しかも人一人生き返らせようとするにはかなりのエネルギーが必要だ」

ゲンゾー「だから起きているジラーチが7匹必要なんだ」

レッド「なんでドラゴン●―ルと同じなんだよ‼」

レッド「7匹もいらねーだろ!」

416: 2015/05/23(土) 00:05:53.32 ID:vqZypUa50
レッド「だいたいジラーチは1000年の間の7日間しか目を覚まさないんだぞ!」

ゲンゾー「大丈夫だ、けっこうそこらにいるから」

レッド「そんなゴロゴロいんなら幻って言わねーよ!」

ゲンゾー「細かいことをきにするな」

レッド「気にするよ!だいたいこの世界はなんでもありなんだろ、だったらセレビィでも」

ゲンゾー「セレビィ7匹あつめても龍は出てこないだろ」

レッド「ジラーチでもだよ!」

417: 2015/05/24(日) 23:59:39.04 ID:4NOtjS4r0
レッド「はぁ…で、起きてるジラーチってどこにいんの?」

ゲンゾー「知らん」

レッド「そこらにいるって言ったじゃねえか」

ゲンゾー「じゃあそこらにいるんだろ」

レッド「おいふざけてねえで…あっ」ふらっ

レッド「ととっ…」

ゲンゾー「おいおい大丈夫かよ」

レッド「心配するならちゃんと教えろよ」

418: 2015/05/25(月) 00:00:29.70 ID:bA6Qe9+O0
ゲンゾー「残念だが俺にもそれはわからん」

レッド「ちっ」

ゲンゾー「俺がもうやってやれることはナツメちゃんを」

レッド「だからちゃん付けで呼ぶんじゃねえ、ぶっとばすぞ」

ゲンゾー「…ナツメさん」

レッド「ちっ」

ゲンゾー「舌打ち多いぞ、何が不満なんだ」

419: 2015/05/25(月) 00:02:23.20 ID:bA6Qe9+O0
ゲンゾー「とりあえず俺が冷凍カプセルに入れて腐らないようにはしておいてやる」

レッド「ちょっと待て、俺がナツメと離れたら」

ゲンゾー「何か症状が出る前にジラーチを集めればいい」

レッド「そんな簡単に言いやがって」

ゲンゾー「心配ない、お前なら必ずできる」

レッド「なんでそう言えるんだよ」

ゲンゾー「理由なんてない」

レッド「理由もないのに言いやがって…」

ゲンゾー「親が子を信じて悪いか」

レッド「言っとくけど、それかなりかっこ悪いぞ、かっこつけんな」

420: 2015/05/25(月) 10:52:22.74 ID:bA6Qe9+O0
翌日

レッド「ごふっ…はぁはぁ…」

フーディン「シッカリシロ」

レッド「だ、大丈夫…まだ動ける…」

レッド「それよりエスパーかなんかでジラーチの場所はわからないのか?」

フーディン「イマヤッテル」

レッド「そうか、ダメか…」

レッド(何言ってるかわかんないけど)

レッド「とにかく早く探さないとな…出血多量でしぬのが先かジラーチを7匹集めるのが先か…」

421: 2015/05/25(月) 10:53:15.85 ID:bA6Qe9+O0
フーディン「……」ピク

フーディン「ミツケタ」

レッド「ん?どうしたんだ…」

フーディン「テレポートスル」ガシッ

レッド「えっ、ちょっと、おいなんなんだ」

シュン

422: 2015/05/25(月) 10:53:45.22 ID:bA6Qe9+O0
レッド「ど、どこなんだここ…?」

フーディン「コノヘンニイル」

レッド「まさかジラーチがいるのか!?」

フーディン「ソウ」

レッド「よし案内してくれ」

レッド「思ったよりも早く見つかってよかった」

レッド「この調子なら俺がしぬよりも早く7匹集まるかも」

423: 2015/05/25(月) 10:54:38.98 ID:bA6Qe9+O0
30分後

レッド「ぐああああ左手から血が噴き出してきたああああああ」

フーディン「ドウイウコトダヨ」

レッド「エスパーかなんかで血止めてくれっ」

フーディン「スプーン」

レッド「ふざけてんじゃねえええええええ」

フーディン「モウトマッタヨ」

424: 2015/05/25(月) 10:55:27.86 ID:bA6Qe9+O0
レッド「くそお、あのジラーチ寝てやがった」

レッド「どうせこんなことだと思ったよ、起きるのに何百年かかんだ」

レッド「もうダメかもしれない」

フーディン「アキラメルナ」

レッド「とりあえずさっきいたいに探してくれよ」

レッド「俺…ちょっと…」

フーディン「シッカリシロォォ」

426: 2015/05/31(日) 00:29:12.19 ID:La4cktPG0
レッド「はっ…危ない危ない、しぬかと思った」

レッド「油断したらコロッといっちまうな…」

レッド「早く起きてるジラーチをみつけないとナツメとの再会があっちの世界になっちまう」

レッド「フーディン、起きてるのだけを見つけるのはできないのか?」

フーディン「ムリダヨ」

レッド「……」

レッド「この辺にはもういないのか…?」

レッド「よし、ホウエン地方にでも移動するか」

427: 2015/05/31(日) 00:29:43.64 ID:La4cktPG0
レッド「フーディン、ホウエン地方までテレポートたのむ」

フーディン「ソレモムリ」

レッド「え、無理なの?」

レッド「なんで?」

レッド「じゃあどうやってホウエンまで行くの…」

レッド「空飛べるやついないし、金もないし…」

レッド「しかももうジョウトにいそうにないし、どうしろってんだ

428: 2015/05/31(日) 00:30:14.44 ID:La4cktPG0
フーディン「ダレカニタノンダラ?」

レッド「あーダメダメ、これは俺の問題だから」

レッド「誰かを頼ることもできない、それに何は起こってもしかたないんだ」

レッド「だから自分でなんとかするしかないんだ」

レッド「よし…空を飛べるポケモン捕まえるか」

フーディン「ボールモナイクセニ」

レッド「心と心が通じあえばどんなやつでも仲良くなれる」

429: 2015/05/31(日) 00:30:59.23 ID:La4cktPG0
フーディン「ソンナコトデキンノ?」

レッド「絶対うまくいくから大丈夫だ」

フーディン「イウコトキイテクレルカナ」

レッド「そんな心配することじゃ…ん?」

レッド「今思ったけど、なんで俺フーディンの言ってることがわかんの?」

フーディン「ソレハモウハンブンシンデルカラ」

レッド「あーなるほど…」

レッド「なん…だと…」

430: 2015/05/31(日) 00:31:52.48 ID:La4cktPG0
レッド「ちょ、ちょっとそれじゃあ…」

レッド「あー!しぬーーーーー!」

フーディン「マダハンブンダヨ」

レッド「まだ半分って棺桶に片足どころか逆に片足しか出てない気分だよ!」

フーディン「ダカラマダイキテルジャンカ」

レッド「もうダメだ…おしまいだぁ…」

431: 2015/05/31(日) 00:32:22.97 ID:La4cktPG0
フーディン「マスターハドウナルンダ!」

レッド「……」

レッド「そうだな、時間がねえこともわかったし早くしないとな」

レッド「えっとホウエンに行こうとしてたとこだったな」

フーディン「ソレデソラトベルノヲサガシテタ」

レッド「この辺にいない?でかくて強くて俺のリザードンみたいなの」

フーディン「リザードンヨベバ?」

レッド「別れたばっかなのに呼んだらなんか気まずいだろ」

432: 2015/05/31(日) 00:33:20.45 ID:La4cktPG0
レッド「近くにいない?そんなやつ」

フーディン「ソンナノソコラニイルワケ・・・ン」

フーディン「イタ」

レッド「いたの!?」

フーディン「ソンナトオクナイ」

レッド「すぐつれてってくれ」

フーディン「テレポート」

433: 2015/05/31(日) 00:33:55.27 ID:La4cktPG0
フスベシティ

レッド「あれここは…」

フーディン「フスベシティ」

レッド「…嫌なとこに連れてきたな」

フーディン「ソレヨリソノポケモンハキケンナジョウタイダ」

レッド「そうか…助けないとな」

フーディン「アッチ」

434: 2015/05/31(日) 00:34:57.23 ID:La4cktPG0
レッド「竜の穴…」

レッド「この中にいるのか?もう岩の下敷きになってるぞ」

フーディン「イマドケル」

ガラガラ…

カイリュー「ウグウ・・・」

レッド「こいつ…!」

フーディン「ワタルノカイリュー」

435: 2015/05/31(日) 00:35:41.10 ID:La4cktPG0
レッド「なるほど、トドメをさすために出したのか」

フーディン「チガウチガウ」

レッド「だったらなんで出したんだ、そのままにしておけばよかったのに」

フーディン「タスケルタメダ」

レッド「助ける?ふざけてんのか、こいつはナツメを」

フーディン「マスターノイウトオリナラドンナヤツデモタスケルハズ」

レッド「……」

436: 2015/05/31(日) 00:36:44.58 ID:La4cktPG0
レッド「…わかった、とりあえずポケモンセンターフスベに連れて行くぞ」

フーディン「イイカタ…」

レッド「これで一旦は助かるだろ」

レッド「それよりなんで助けるんだ」

フーディン「……」

フーディン「ポケモンニツミハナイ」

レッド「それはそうかもしれないけど、俺は…」

レッド「俺…は…」バタッ

フーディン「!?」

437: 2015/05/31(日) 00:37:50.68 ID:La4cktPG0
レッド「……」ぱちっ

フーディン「ヤットオキタ」

レッド「ここは?」

フーディン「ポケモンセンター」

レッド「できれば人間の病院に連れてきてほしかったな…」

フーディン「モンクイワナイ」

レッド「うげっベッドが血まみれだ」

フーディン「オマエノダヨ」

レッド「…まあ、まだ生きてただけいいか」

438: 2015/05/31(日) 00:38:29.69 ID:La4cktPG0
カイリュー「キガツイタカ」

レッド「何が気がついたかだよ、なんでここにいんだよ」

フーディン「ワタシガツレテキタ」

レッド「あっそ」

カイリュー「ホウエンニイクンダッテナ、オレガ」

レッド「いい、他を探す」

レッド「ケガが治ったんなら消えろ、俺はお前を許さん」

439: 2015/05/31(日) 00:39:27.39 ID:La4cktPG0
カイリュー「ショボーン」

フーディン「シカタナイ」

レッド「…もう時間もない、行くぞフーディン」

フーディン「コレヲツケテ」サッ

レッド「おわっなんだ急に目の前が真っ暗に」

フーディン「タダノメカクシダヨ、オチツケ」

フーディン「ソウソウ、チョウノウリョクデハズレナイヨウニナッテルカラ」

レッド「やめろ、はずせよ!」

440: 2015/05/31(日) 00:40:01.68 ID:La4cktPG0
フーディン「マッスグススンデ」

レッド「な、なんなんだよ、おい!」

ウィーン

レッド「!?」ビクッ

フーディン「ジドウドアダヨ」

フーディン「コレニノッテ」

レッド「なになになになに!?怖いだろ!」

フーディン「スコシシズカニ」

441: 2015/05/31(日) 00:40:42.72 ID:La4cktPG0
レッド「おい!なんかめちゃくちゃ風強いんだけど‼」

フーディン「モウハズシテイイヨ」

レッド「うわっ空飛んでんじゃん」

レッド「カイリュー…なんでお前が」

カイリュー「オッス」

フーディン「ワタシガタノンダンダ」

レッド「余計なことを」

フーディン「ホウエンニイケナイダロ」

442: 2015/05/31(日) 00:41:10.19 ID:La4cktPG0
ミナモシティ

カイリュー「トウチャーク」

レッド「もう目的地には着いたんだ、早く消えろ」

フーディン「イヤ、カイリューハヒツヨウダヨ」

フーディン「ボールニハイッテレバモンダイナイデショ」

レッド「何勝手なこと言ってんだ、それにボールなんて」

カイリュー「アルヨー、ハイッテルネ」

フーディン「ハイ」

レッド「…持ってるだけだぞ」

443: 2015/06/02(火) 00:41:02.12 ID:hJY1vkTP0
レッド「まあ…ホウエンについたことだし、ジラーチがどこにいるか調べてくれ」

フーディン「ダイブトオイ、カイリューデイッタホウガイイ」

レッド「……」

レッド「歩く」

フーディン「ナンデ?」

レッド「持ってるだけって言っただろ、出すとは言ってない」

フーディン「ジカンガナイッテノニ」

444: 2015/06/02(火) 00:41:43.07 ID:hJY1vkTP0
1時間後

???「はぁ…はぁ…」

男1「くそっ、あのやろうどこ行きやがった、おいもっとちゃんと探せ!」

男2「す、すいません、すばしっこくて…」

男1「だいたいお前が目を離さなければ逃げられることもなかったんだ」

男2「ほんとすいません」

男1「もういいから早く探せってんだ!」

男2「はいいっ!」

???「…行ったかな」

445: 2015/06/02(火) 00:45:06.73 ID:hJY1vkTP0
???「しつこい人たちだったな、やんなっちゃう」

???「ほんとにああいう人はダメだね」

???「モテない!」

???「いくらボクがすごいからってあれは…あっ」コテッ

???「うあああああああああ」ゴロゴロ

???「誰か助けてえええええええええ」

446: 2015/06/02(火) 00:47:54.63 ID:hJY1vkTP0
レッド「暑い…」

フーディン「ソラヲトベバスズシイノニナ」

レッド「テレポートしてくれればもっといいんだけどな」

フーディン「ツカレルンダヨ」

レッド「疲れてるってナツメはそんなこと言わなかったのに」

フーディン「…!」ピクッ

レッド「今度はなんだよ」

フーディン「ナニカクル」

447: 2015/06/02(火) 00:48:35.99 ID:hJY1vkTP0
???「うあああああ」

フーディン「ウエ!」

レッド「えっなに?」

どさっ

レッド「いてて」

???「ビックリしたぁ…」

フーディン「コイツハ…」

レッド「ジラーチ…」

448: 2015/06/02(火) 00:51:55.55 ID:hJY1vkTP0
レッド「しかも起きてる!」

ジラーチ「えっなに?」

レッド「ラッキー、まずは一匹目ゲットだな」

ジラーチ「な、なんだ!?おまえらもあいつらの仲間なのか!」

レッド「なにが?」

ジラーチ「離せ!ボクはもどらないぞ!お前たちはワルモノだ!」

レッド「何言ってんだ?こいつ」

449: 2015/06/02(火) 00:52:31.81 ID:hJY1vkTP0
ジラーチ「離せ離せ!」

レッド「おい暴れるなよ、落ち着け」

男2「見つけたぞ!」

ジラーチ「うわっまた来た!」

レッド「知り合い?」

ジラーチ「?」

ジラーチ「おまえの仲間じゃないのか?」

レッド「あんなやつ知らないけど」

450: 2015/06/02(火) 00:55:49.64 ID:hJY1vkTP0
男2「おい、お前そのジラーチをよこしな」

レッド「やだ」

男2「なら力ずくで奪ってやるよ!」

レッド「はぁ…逃げるぞ」

ジラーチ「戦わないのか?」

レッド「めんどくさい」

レッド「頭にでもしがみついてろ」

男2「待てこのやろっ」

451: 2015/06/02(火) 00:59:32.40 ID:hJY1vkTP0
レッド「しつこいなぁ」

ジラーチ「おらぁ!消えろカスが!」

レッド「頭の上ででかい声だすなよ」

ヘルガー「ガアアア」

レッド「あら、まわりこまれたか?」

男1「ったく見つけてんならはやくつかまえろよ」

男2「す、すいません!」

452: 2015/06/02(火) 01:00:06.96 ID:hJY1vkTP0
ジラーチ「囲まれたよ!どうすんの!?」

レッド「めんどくせな…こうなったら戦うしかないじゃんか」

レッド「いくぞフーディン」

レッド「安心しろ、俺が守ってやるからよ」

ジラーチ「じゃあボクちょっと昼寝してるね」

レッド「なんでだよ!」

453: 2015/06/02(火) 01:00:35.75 ID:hJY1vkTP0
男1「おいお前も早く出しやがれ」

男2「す、すいません!ニューラ出番だ!」

レッド「2対1か、でもまあ問題ないだろ」

フーディン「カイリューハ?」

レッド「だから持ってるだけって言ったろ」

レッド「それにこんなやつらお前の敵じゃないよ」

フーディン「タイプガ…」

454: 2015/06/02(火) 01:01:14.04 ID:hJY1vkTP0
レッド「カイリューもニューラに弱いじゃん」

フーディン「コンナノニマケルカヨ」

レッド「……」

レッド「わかったよ…」

男1「フーディンにカイリューか」

男2「言っとくけど俺たちめちゃくちゃ強えからな」

レッド「はいはい」

455: 2015/06/02(火) 01:01:52.86 ID:hJY1vkTP0
1分後

男1「す、すいませんでした!」

男2「許してください!」

レッド「あーもうなんもしねえからあっち行け」

男1「はいいっ」

レッド「だからおまえだけで十分だって言ったじゃん」

フーディン「ソウダッタナ」

レッド「ほら、追い払ってやったぞ、起きろ」ペチペチ

ジラーチ「ふわーあ…よくやった」

レッド「よくやったじゃねえよ、偉そうに」

456: 2015/06/02(火) 01:02:32.21 ID:hJY1vkTP0
ジラーチ「偉いもん」

レッド「偉いってまあ、ジラーチは幻のポケモンだけど」

ジラーチ「そうじゃなくて、ボクはジラーチの王様みたいなもんだからね」

レッド「王様!?」

ジラーチ「そうだよ、ボクはものすごく特別なんだ」

レッド「特別~?」

ジラーチ「そう、お前を家来にしてやる」

レッド「わかったから、どう特別なのか教えろよ」

457: 2015/06/02(火) 01:03:16.51 ID:hJY1vkTP0
ジラーチ「まずはここ!」

レッド「短冊がどうした?」

ジラーチ「気づくでしょ!ピンクだよ」

レッド「ペンキ?」

ジラーチ「ペンキじゃない!元からだよ!」

レッド「ふーん」

ジラーチ「ふーんじゃないよ!めずらしいでしょ!」

レッド「まあ、聞いたことないな」

458: 2015/06/02(火) 01:03:46.58 ID:hJY1vkTP0
ジラーチ「そういうこと」

レッド「それだけ!?」

ジラーチ「いやもちろんそれだけじゃないよ」

レッド「他は?」

ジラーチ「ボクお腹すいた、何かよこせ」

レッド「はぁ!?」

ジラーチ「くれなきゃ寝ちゃうぞ」

レッド「ちっ」

459: 2015/06/02(火) 01:04:39.40 ID:hJY1vkTP0
レッド「フーディン、悪いけど木の実とか集めてきてくれないか」

フーディン「ワカッタ」

レッド「……」

レッド「カイリューと一緒に…」

フーディン「ケッキョクダスンダナ」

レッド「うるせえ…よ…あれ…」ふらっ

レッド「がふっ…」ばたっ

フーディン「マタタオレタ!!」

460: 2015/06/02(火) 01:05:09.99 ID:hJY1vkTP0
ジラーチ「おい、何寝てんだ」ペチペチ

フーディン「チガウ、コウイウビョウキ」

ジラーチ「なんだそんなことか、ボクにまかせて」

ジラーチ「合体!」

フーディン「タダアタマニノッタダケジャン!」

レッド「うっ…」

ジラーチ「ほら目が覚めた」

461: 2015/06/03(水) 23:41:25.79 ID:ynnX5qnc0
レッド「なんか頭が重い…」

フーディン「アタマニノッテルダロ」くいっ

レッド「あっまた寝てやがる」

ジラーチ「寝てるんじゃないよ、レッドのためだよ」

ジラーチ「そうだよ、体が楽になったでしょ」

レッド「ん?そういや…」

ジラーチ「えへへ、すごいでしょ」

レッド「お、おう」

ジラーチ「そのかわりもう離れられないけど」

462: 2015/06/03(水) 23:42:16.90 ID:ynnX5qnc0
レッド「えー離れられないの?」

ジラーチ「うん、でボクの力も制限されちゃう」

レッド「例えば?」

ジラーチ「うんとね、他のジラーチの場所がわかったり」

レッド「なに!?わかるのか?」、

ジラーチ「もちろん、起きてるのか、何をしてるのかまでわかるよ」

レッド「おおっ!すぐやってくれよ」

ジラーチ「だからむりだって」

463: 2015/06/03(水) 23:43:01.81 ID:ynnX5qnc0
レッド「なんで」

ジラーチ「レッドのために力を使ってるから」

レッド「じゃあ解除していいから」

ジラーチ「また倒れちゃうよ」

レッド「でも時間がないんだよ、お前だってあと数日で寝ちゃうんだろ」

ジラーチ「なんで?」

レッド「だってジラーチは1000年のうち7日間しか起きないじゃないか」

464: 2015/06/03(水) 23:43:47.53 ID:ynnX5qnc0
ジラーチ「あーなるほど、それは普通のジラーチだね」

レッド「普通?」

ジラーチ「そう、ボクは特別って言ったでしょ」

レッド「どう特別なんだ?」

ジラーチ「なんとボクは1000年眠り7日間起きるではなく、7日間眠り1000年起きるのだ」

レッド「……」

レッド「なんか…悲しいな」

465: 2015/06/03(水) 23:44:45.54 ID:ynnX5qnc0
ジラーチ「……」

ジラーチ「うん…1000年間も一緒にいてくれるのなんていないから…」

レッド「そりゃそうだな」

ジラーチ「……」

レッド「まあ、俺が生きてる数日になるか数十年かはわかんないけど一緒にいてやるよ」ナデナデ

ジラーチ「…ありがと」

466: 2015/06/03(水) 23:45:25.64 ID:ynnX5qnc0
レッド「まあ、こいつの起きてる日数を考えなくていいのはよかったんだけど」

レッド「他のジラーチの場所がわからないのは困ったな…」

レッド「フーディンは起きてるかどうかはわかんないし」

ジラーチ「じゃあものすごいエスパーポケモンを用意してよ」

レッド「用意してどうするんだ?」

ジラーチ「ボクの力を貸してあげる」

レッド「このフーディンは?」

ジラーチ「もっともっとすごいの」

レッド「ナツメのフーディンよりすごいエスパー…?」

467: 2015/06/03(水) 23:46:13.98 ID:ynnX5qnc0
レッド「そんなやつ知らないか?」

フーディン「サァ…」

レッド「あれ…フーディンの言ってることがわからない」

フーディン「ハンブンシンデルジョウタイカラモドッタンンダナ」

ジラーチ「きっと半分しんでる状態から元に戻ったからだよ」

レッド「おおっこれもジラーチの力か、すげー」

ジラーチ「当たり前だ、おまえらとはできが違うんだ」

468: 2015/06/03(水) 23:46:45.29 ID:ynnX5qnc0
レッド「ナツメのフーディンよりすごいエスパー…」

レッド「どこかにいたと思うんだけど…思い出せない」

ジラーチ「なんだよ、役立たねえな」

レッド「お前ちょくちょく口悪いよな」

ジラーチ「そんなこと気にしないの」

レッド「それよりもどうしよう」

ジラーチ「はやくそいつを思い出せばいいんだ、迷うことなんてないだろ」

ジラーチ「バカ」

469: 2015/06/03(水) 23:47:18.73 ID:ynnX5qnc0
レッド「バカにバカって言われたくないな」

ジラーチ「バカにバカって言って悪いか」

フーディン「ドッチモバカデイイジャナイカ」

ジラーチ「んだとコラァ!」

レッド「だから頭の上ででかい声出すなって」

レッド「今必氏で思い出そうとしてるんだよ」

ジラーチ「早く思い出せっての」ペチペチ

レッド「叩くな」

470: 2015/06/03(水) 23:48:12.46 ID:ynnX5qnc0
レッド「ていうかここどこ」

ジラーチ「自然豊かなホウエン地方」

レッド「んなことはわかってんだよ、ホウエンのどこなんだよ」

ジラーチ「森のなか」

レッド「地名でお願いしまーす」

ジラーチ「知らなーい」

レッド「あれ?これ…」

レッド「道に迷った…」

472: 2015/06/06(土) 00:17:36.96 ID:3YhxjfGw0
ジラーチ「ほんと何やってんだか」

レッド「うるせえよ、あっそうだフーディンならわかるだろ」

フーディン「ワカラナイ」

ジラーチ「ダメみたいだよ」

レッド「はぁ…」

ジラーチ「空飛べるのとかいないのか?」

レッド「いるけど…」

ジラーチ「出せよ!」

473: 2015/06/06(土) 00:18:15.07 ID:3YhxjfGw0
レッド「あまり気が進まないけど…」

カイリュー「ヤッホー」

レッド「お前の出番だ、飛ぶぞ」

カイリュー「ハイハーイ」

レッド「空飛んだら森なんてすぐぬけられるな」

フーディン「アブナイ!」

レッド「えっ?」

カイリュー「ギャース」

474: 2015/06/06(土) 00:18:52.10 ID:3YhxjfGw0
ヒュー

レッド「おい!しっかりしろ落下してんぞ!」

レッド「このままじゃ真っ赤なトマトになっちまうぞ」

フーディン「フオリャアア」

ふわっ すたっ

レッド「危なかった」

フーディン「デモカイリューガ」

ジラーチ「ほんとだ、かなりダメージ受けてる」

475: 2015/06/06(土) 00:21:53.67 ID:3YhxjfGw0
レッド「おいしっかりしろ、いったい誰が」

フーディン「チカクニイル!」

ジラーチ「オラァ!どこのまわしもんじゃ!出てこんかいタマとったらぁ!!」

レッド「口悪いな」

ジラーチ「メスになる覚悟はあんだろうなぁ!」

レッド「そっちのタマかよ」

???「オマエラコソナニモンダ!」

476: 2015/06/06(土) 00:22:50.26 ID:3YhxjfGw0
レッド「なんだあれは…ポケモンか?」

レッド「見たこともない」

フーディン「ズカンハ?」

ジラーチ「図鑑はもってないのかボケナス?」

レッド「持ち物は全部おいてきたんだよアホかぼちゃ」

レッド「フーディンは知らないのか?あのジュカインみたいなポケモン」

フーディン「ハジメテミタ」

477: 2015/06/06(土) 00:26:04.97 ID:3YhxjfGw0
レッド「じゃあなんで怒ってるのか聞いてくれ」

フーディン「ナンデオコッテンダ」

???「ニンゲンガオレノイエヲアラシタノミタゾ」

ジラーチ「人間が自分の住処を荒らしてるのを見たって」

ジラーチ「レッドが犯人じゃね」

レッド「なんでだよ、俺なんもやってなかったじゃん」

478: 2015/06/06(土) 00:29:28.59 ID:3YhxjfGw0
???「ユルサン」

レッド「落ちつけジュカインぽいやつ、俺たちじゃねえって」

???「クタバレェェ!」

ジラーチ「こうなったら捕獲して落ち着かせるしかないぞ」

レッド「捕獲って言っても俺ボールなんか」

ジラーチ「ほい」

レッド「……」

レッド「どうせならマスター…」

ジラーチ「ワガママ言うな」

479: 2015/06/06(土) 00:30:21.52 ID:3YhxjfGw0
レッド「しかたない、いくぞフーディン、サイコキネシスだ!」

フーディン「フンッ」

???「ソンナモンキクカ!」

フーディン「グアッ」

レッド「かなり強いな、大丈夫か?」

フーディン「ナントカ」

レッド「じゃあもういっぱ…」

ドーン

レッド「ん?」

480: 2015/06/06(土) 00:30:55.80 ID:3YhxjfGw0
???「ヒ…?」

レッド「なんだ…火事か?」

???「マサカ…」ダッ

レッド「あ、おい」

レッド「行っちゃったぞ」

ジラーチ「今のうちに森をぬけるんだ」

レッド「つってもカイリューがこれだからな」

481: 2015/06/06(土) 00:34:10.48 ID:3YhxjfGw0
レッド「俺たちもあの火が上がっている方へ行ってみよう」

ジラーチ「めんどくせえよ」

レッド「どうせ頭の上に乗ってるだけだろ」

レッド「行くぞ」

ジラーチ「何があるってんだ」

レッド「たぶんあのジュカインみたいなのならこの森の抜け方ぐらいわかるだろ」

482: 2015/06/06(土) 00:36:50.01 ID:3YhxjfGw0
ジラーチ「おー燃えとる燃えとる」

ジラーチ「もういいだろ、早く森から出ようよ」

レッド「まだあのジュカインみたいなの見つけてないだろ」

ジラーチ「あのな、こちとら火に弱いんだよ!」

レッド「ああ、そうだった悪い」

レッド「なるべくすぐ終わらす」

ジラーチ「すぐって…」

483: 2015/06/06(土) 00:37:34.49 ID:3YhxjfGw0
ちょっと離れたところ

男2「しっかしほんとにいいんですかねぇ森に火なんかつけちゃって」

男1「うるせえ腹いせだ、あの赤帽子次会ったら許さねえぞ」

男2「でもこれじゃあただのチンピラ以下ですぜ」

男1「このままモブで終われるかってんだ」

???「テメエラガハンニンカ」

男1「なんだこいつ?」

男2「あっこいつメガジュカインですよ」

484: 2015/06/06(土) 00:40:21.03 ID:3YhxjfGw0
男1「メ、メガジュカイン?」

男2「ジュカインがメガシンカした姿ですよ」

男1「メガ…シンカ…?」

男2「兄貴はもうすこしそういうの勉強した方がいいっすよ」

男1「うるせえ、んなこたいいんだよ!」

男2「すいません!」

ジュカイン「オマエラユルサンゾ」

男1「おっやる気か?」

485: 2015/06/09(火) 00:45:52.45 ID:2BqDaoHD0
男1「ただの野生のポケモンに俺たちが負けるかってんだ、いけっヘルガー!」

男2「兄貴、メガシンカしてるってことは近くにこいつのトレーナーがいるはずです」

男1「関係ねえ!だったらトレーナーが来る前に捕まえてやるよ!」

男1「おら、何ボサットしてやがる、お前も出しやがれ」

男2「す、すいません!いけニューラ」

男1「2対1なら速攻でカタがつくぜ」

486: 2015/06/09(火) 00:46:32.26 ID:2BqDaoHD0
男2「ニューラ、つららおと…」

フーディン「キアイボーラー」

男2「俺のニューラが!誰だ!」

レッド「おろ、またお前らか」

男1「お前はさっきの!」

男2「じゃあこのジュカインのトレーナーはこいつなのか!?」

レッド「何言ってんだ?」

レッド「それより2対1とは卑怯じゃねえか」

レッド「俺たちも手伝うぞ」

487: 2015/06/09(火) 00:47:14.11 ID:2BqDaoHD0
ジュカイン「ジャマヲスルナ」

レッド「遠慮すんなって」

ジュカイン「ウルサイ、アッチイケ」

ジラーチ「ほら、相手にしてくれないじゃんか」

レッド「これは俺の勝手だからいいんだ」

男2「あれ、なんか言い合ってる、あいつのポケモンじゃないのか?」

男1「しるか、だがこれはチャンスだ、今のうちに攻撃だ!」

488: 2015/06/09(火) 00:47:48.67 ID:2BqDaoHD0
1分後

男1「すいませんでした!」

男2「でした!」

レッド「そんなこといいから早く火を消すの手伝え」

男1「はいいっ!」

ジュカイン「オレダケデスンダモノヲ」

ジラーチ「礼ならいらん金でいい」

ジュカイン「レイナンカシネーヨ!」」

489: 2015/06/09(火) 00:48:26.67 ID:2BqDaoHD0
男1「消火終わりました!」

レッド「見たらわかるよ」

レッド「じゃあもう消えろ、次俺の前に現れたら容赦しないからな」

男1「へいっ!」

男2「失礼しましたー!」

ジラーチ「カスどもが」

レッド「口悪いな」

490: 2015/06/09(火) 00:49:17.47 ID:2BqDaoHD0
ジュカイン「……」

レッド「お前の住処燃えちまったな」

ジュカイン「スミカガナイノハヨクアルコトダ」

ジラーチ「何かあったのか?」

ジュカイン「オレヲコンナフウニシタウヤツカラニゲダシタ」

ジラーチ「いけない子だねぇ」

ジュカイン「ウルセエ」

レッド「できれば俺にもわかるように話してくれない?」

491: 2015/06/09(火) 00:49:48.24 ID:2BqDaoHD0
ジラーチ「こいつは実験体で逃げてきたんだと、だからこの姿のまま元にもどれなくなったって」

レッド「よくわからん」

ジラーチ「低知能め」

レッド「んだとぉ!」

ジュカイン「……」スタスタ

レッド「おいどこ行くんだ」

ジュカイン「……」

レッド「もしお前がいいなら俺たちと一緒に来てほしいんだけど」

492: 2015/06/09(火) 00:50:45.01 ID:2BqDaoHD0
30分後

レッド「ほら、ジュカイン仲間にしたから抜けれただろ」

ジラーチ「たまたまだろ」

ジュカイン「コノモリグライワカルワ!」

ジラーチ「それより空飛んだ方が早かったと思うがな」

レッド「あっそうだカイリューをポケモンセンターに連れて行かねえと」

ジラーチ「お前忘れてやがったな」

レッド「お前もだろ」

493: 2015/06/09(火) 00:51:25.13 ID:2BqDaoHD0
レッド「ここってどこなの?ここから一番近い街ってどこなんだ?」

ジュカイン「モリノソトハシラナイ」

ジラーチ「使えね」ボソッ

レッド「そういうこと言うんじゃねえよ」ぺしっ

レッド「うーん…」

レッド「あっじゃあめちゃくちゃすごいエスパーを知らないか?」

ジュカイン「ココニイルダロ」

レッド「フーディンよりももっとすごいやつじゃないとダメだって言うんだ」

494: 2015/06/09(火) 00:52:11.03 ID:2BqDaoHD0
ジュカイン「……」

ジュカイン「ドラゴンナラシッテイルガ…」

ジュカイン「オレノイタトコロハドラゴンバカリキョウカサレテイタカラ」

ジラーチ「ドラゴンじゃねえエスパーだ」

レッド「ドラゴンばっか集めて実験して…あっ」

ジラーチ「どうした?」

レッド「いや…」

レッド(ドラゴンで改造つったらあいつしかいないな…)

495: 2015/06/09(火) 00:52:45.49 ID:2BqDaoHD0
レッド(このジュカインは実験場から逃げたってことはどちらかと言うと改造したやつを嫌っている)

レッド(もし改造したのがあいつだとしたらこのジュカインとカイリューを直接合わせて大丈夫か?)

ジラーチ「おい、さっきから何ブツブツ言ってんだ」

レッド「いや、なんでもない」

レッド「とりあえず街を探そう」

ジラーチ「空から?」

レッド「だから無理だって言ってんだろ」

496: 2015/06/09(火) 00:53:57.20 ID:2BqDaoHD0
2時間後

レッド「……」

ジラーチ「……」

レッド「……」

ジラーチ「……」

レッド「……」

ジラーチ「おい」

レッド「なんだ?」

ジラーチ「道に」

レッド「迷ってねーよ!俺そんな方向音痴じゃないからそんな頻繁に道に迷うわけねーだろ!ブルーじゃねえんだよ!」

497: 2015/06/09(火) 00:54:32.64 ID:2BqDaoHD0
ジラーチ「ブルーって誰?」

レッド「俺の幼馴染かな」

ジラーチ「レッドの彼女か」

レッド「違う違う」

ジラーチ「またまた~」

レッド「俺が好きなのはナツメだけだよ」

ジラーチ「ナツメ…?」

498: 2015/06/09(火) 00:55:04.49 ID:2BqDaoHD0
レッド「そう、ナツメを生き返らせたくてジラーチたちの力が必要なんだ」

レッド「どこのボールだか知らんが7匹いれば人も生き返るんだよな?」

ジラーチ「……」

レッド「おい」

ジラーチ「えっ?あ、ああそうだよ、ジラーチが7匹いればできないことなんてないよ」

レッド「そうか、ちょっとでも早くナツメの笑顔が見たいな…」

ジラーチ「……」

499: 2015/06/09(火) 00:55:49.17 ID:2BqDaoHD0
フーディン「アッ、アレ」

レッド「ん?どうした」

ジラーチ「みろ街だぞレッド」

レッド「おおっ…じゃなかったほら俺の言った通りの道であってただろ」

ジラーチ「これこそたまたまだろ」

レッド「運も実力なんだよ」

500: 2015/06/09(火) 00:56:35.14 ID:2BqDaoHD0
ジラーチ「よし街についたことだしおかし買うぞ」

レッド「買わねーよ、そんな金ないし、あっても買わないけど」

ジラーチ「ド貧民」

レッド「“ド”ってなんだよそれがつくだけで一層不愉快だわ」

レッド「そんなことよりポケモンセンターだ、カイリューを連れてってやらんと」

レッド「その間にでもものすごいエスパーの情報でも探す」

ジラーチ「おかしは?」

レッド「しつこい」

501: 2015/06/13(土) 01:48:15.59 ID:EnGKF75B0
1時間後

レッド「起きろジラーチ、カイリューも元気になった行くぞ」

ジラーチ「ん…どこに…?」

レッド「トクサネシティのジムリーダーがエスパー使いらしい」

ジラーチ「そのジムリーダーのはこのフーディンのよりすごいの?」

レッド「えっ…それは…」

ジラーチ「同じぐらいだったら行っても無駄なんじゃない?」

レッド「同じじゃない!絶対ナツメの方がすごい!」

ジラーチ「余計意味なくね?」

502: 2015/06/13(土) 01:48:47.80 ID:EnGKF75B0
レッド「うっそれは…」

レッド「たしかにナツメよりすごいとは思えないし…」

レッド「でも一応見るだけってのも…」

レッド「しかし時間の無駄となるかも…」

レッド「いや、絶対にそうとは限らないし…」

ジラーチ「はっきりしろよ」

503: 2015/06/13(土) 01:49:34.42 ID:EnGKF75B0
レッド「じゃあ…行くだけ行くか」

ジラーチ「結局行くのかよ」

レッド「少しでも可能性があるならどんなとこでも行くべきだ」

ジラーチ「めんどくさ」

レッド「昼寝してていいから」

レッド「そうと決まればまずは変装しないとな」

ジラーチ「なんで?」

レッド「ほら俺有名人だから」

504: 2015/06/13(土) 01:50:53.66 ID:EnGKF75B0
ジラーチ「金ないくせにどうすんだよ」

レッド「この世界は強ければ金が手に入る」

ジラーチ「悪い顔だ」

レッド「そこらのトレーナーとバトルしまくる」

ジラーチ「なぜそれをもっと早くしなかったのか」

ジラーチ「というか変装するならそれももっと早くするべきだろ」

505: 2015/06/13(土) 01:51:56.88 ID:EnGKF75B0
翌日

レッド「変装グッズ買ってもかなり余った」

レッド「余計に戦い過ぎたかな?」

ジラーチ「じゃあ余った分でおかし買おう」

レッド「はい、●まい棒」

ジラーチ「一本だけ?」

レッド「十分だろ」

506: 2015/06/13(土) 01:52:42.13 ID:EnGKF75B0
ジラーチ「こんにゃろー!帽子破るぞ!」ぐいっ

レッド「やめろ!この帽子だけはやめてくれ!」

ジラーチ「だいだい変装ってグラサンかけただけじゃねえか!」

ジラーチ「金余ってんだろ!」

レッド「何言ってんだこれ結構高かったんだぞ」

ジラーチ「100均でいいだろ!」

レッド「100均だとばれるだろ!」

ジラーチ「ばれるときは結局ばれるんだよ!」

507: 2015/06/13(土) 01:53:27.75 ID:EnGKF75B0
レッド「まあもしばれたら俺のオーラがすごすぎるってことだな」

ジラーチ「ボクがいなかったらしにそうになってたやつが何がオーラだよ」

レッド「そんなことはいいんだよ」

レッド「行くぞトクサネシティ!」

ジラーチ「行き方わかんの?」

レッド「一回行ったことあるよ」

ジラーチ「じゃあとんで行けるな」

レッド「……」

ジラーチ「どうした?」

レッド「場所忘れた…」

508: 2015/06/13(土) 01:54:05.28 ID:EnGKF75B0
1か月後 トクサネシティ

ジラーチ「一ヵ月もかけて行ったのに収穫なしか」

レッド「……」

ジラーチ「何とか言えよ!だいたいなんでそんなかかってんだよ!」

レッド「まあ…そんなこともあるんだろうな…」

ジラーチ「かなり時間を無駄にしたな」

レッド「ジラーチ、それは俺がいいたい、時間を返してほしいぐらいだ」

ジラーチ「お前が行くって言ったんだろが」

509: 2015/06/13(土) 01:54:43.05 ID:EnGKF75B0
レッド「他探すか…」

ジラーチ「どこを?」

レッド「とりあえず何でも情報がほしい…」

レッド「そうだ、たしかこの地方にも博士がいたはず、そこに行こう」

ダイゴ「あれっ君もしかしてレッド君かい?」

レッド「……」

ジラーチ「おい知り合いじゃないのか?」ひそひそ

レッド「人違いです」

510: 2015/06/13(土) 01:55:28.18 ID:EnGKF75B0
ダイゴ「…そうか、すまないしんだと聞いた人とそっくりだったものだから」

レッド「ま、まあよくある顔ですから」

ダイゴ「ところで君の頭の上に乗ってるのってもしかしてジラーチ?」

レッド「そ、そうですけど」

ダイゴ「本物は初めて見たよ、さわっていいかな」

ジラーチ「レッド以外の人間が気安くさわるな」

レッド「こらジラーチ、ダメだろ」

ダイゴ「今レッドって」

511: 2015/06/13(土) 01:56:25.43 ID:EnGKF75B0
レッド「言ってない」

ジラーチ「言ったよ、耳悪いなぁ」

レッド「……」

ダイゴ「やっぱりレッドく」

レッド「違います」

ダイゴ「でも」

レッド「俺がレッドって言ったのを聞いてなかったのは認めます」

レッド「でも名前のレッドではありません」

レッド「色です、赤以外でさわるなということです」

512: 2015/06/13(土) 01:57:07.19 ID:EnGKF75B0
ダイゴ「か、変わったジラーチだね…」

レッド「でしょ!じゃあ俺たちはこれで失礼します」

ダイゴ「やっぱり君どこかで僕と会ったことあるよね」

レッド「あの少ししつこいですよ、俺はあなたのことなんか知りません」

ダイゴ「まあそうだな、ごめんね」

レッド「じゃあ急ぎの用があるので」

ダイゴ「一応グリーン君に電話しとくか」

レッド「……」ぴくっ

513: 2015/06/13(土) 01:57:50.52 ID:EnGKF75B0
レッド「待って待ってそれはやめたほうがいい」

ダイゴ「えっ?なんで」

レッド「なんでもヘチマもない!人違いって言ってんでしょが!」

ダイゴ「そこまでムキにならなくても」

レッド「このことは絶対に他のやつに言わないこと!」

レッド「いいな!」

ダイゴ「う、うん…」

514: 2015/06/13(土) 01:58:25.00 ID:EnGKF75B0
レッド「危なかった、グリーンに知られるといろいろ困るからな」

ジラーチ「なあレッド」

レッド「なんだ?」

ジラーチ「そのナツメって人はどうしても生きかえらせなきゃだめなのか?」

レッド「当たり前だろ、なんでそんなこと聞くんだよ」

ジラーチ「だってそんな願いかなえなけりゃボクだけでも3つ、7匹いれば21個も願いがかなうのに」

レッド「そんなことはいいんだよ、3個だろうが21個だろうが俺の願いは1つだけだから」

ジラーチ「……」

515: 2015/06/13(土) 01:59:20.81 ID:EnGKF75B0
3日後・オダマキ研究所

レッド「すいませーん」コンコン

………

レッド「あれ、いないのか?」

レッド「オダマキ博士~」コンコン

………

ジラーチ「こりゃ居留守だな、中から人の気配がする」

レッド「お前そんなこともわかんのかよ」

516: 2015/06/13(土) 02:00:39.56 ID:EnGKF75B0
ジラーチ「だって窓から人がいるの見えるもん」

レッド「あっほんとだ」

レッド「じゃあ気配とかなんだったんだよ」

ジラーチ「言ってみたかった」

ガチャ

助手「いやーすいません、てっきり新聞か何かの勧誘かと思って」

レッド「あ、こちらこそいきなりすいません、オダマキ博士はいらっしゃいますか?」

517: 2015/06/13(土) 02:01:56.46 ID:EnGKF75B0
助手「博士なら今フィールドワークにでてますけど」

助手「どういったご用件で?」

レッド「博士に聞きたいことがありまして」

レッド「博士がどこに行ったか教えてください、急ぎの用なんで」

助手「えっとたしか101番道路に、あと」

レッド「わかりました、ありがとうございまーす」

助手「あっ…あと10分ぐらいで帰ってくるから待ってればいいのに…」

518: 2015/06/15(月) 00:17:33.08 ID:f09TS48e0
1時間後

オダマキ「いやーすれ違いになってたようで、すまないね」

レッド「いや…こちらこそ」

レッド(めっちゃ時間無駄にした…)

オダマキ「ところで僕に何の用かな?」

レッド「ああ、この辺で一番すごいエスパーポケモン知りませんか?」

オダマキ「……」

レッド「どうしました?」

オダマキ「今君の上に乗ってるよね」

レッド「こいつは論外なんで」

519: 2015/06/15(月) 00:18:26.11 ID:f09TS48e0
オダマキ「うーん…すごいエスパーねぇ…」

オダマキ「……」

オダマキ「……」

レッド(なんか言えよ!)

オダマキ「あっメタグロスなんてどうかな?」

レッド(あんだけ考えてメタグロスかよ!)

レッド「あのよろしかったら中の資料や本を見せてもらってもよろしいでしょうか?」

オダマキ「ああ、いいよ入って入って」

520: 2015/06/15(月) 00:19:17.29 ID:f09TS48e0
オダマキ「それにしてもレッド君がわざわざホウエンにまで来てどうしたんだい?」

レッド「えっ?」

オダマキ「室内なんだしサングラスはずせば?」

オダマキ「僕とちょっとかぶってるよ」

レッド(今お前はマダオじゃねえだろ!司令でもねえし!)

オダマキ「レッド君?」

レッド「あの…俺レッドって人じゃないんですけど」

521: 2015/06/15(月) 00:20:12.42 ID:f09TS48e0
オダマキ「ははっ面白いこと言うね、グラサンレッドって呼べばいいのかな?」

レッド「グ、グラサンレッド!?」

レッド「だから俺はレッドじゃなくて」

オダマキ「あっじゃあトレーナーカード見せてもらっていいかな?」

レッド「!」

レッド「……」(変顔)

オダマキ「どうしたの?」

522: 2015/06/15(月) 00:21:24.01 ID:f09TS48e0
オダマキ「なんだそういうことか」

レッド「あの俺のことは内緒に」

オダマキ「大丈夫、僕は口は堅いほうだから」

レッド「……」

オダマキ「心配ないって、絶対君のことは言わないから」

レッド「まあそう信じておきましょう…」

523: 2015/06/15(月) 00:22:39.49 ID:f09TS48e0
30分後

レッド(研究所なのにこれといったのはないな…)

ジラーチ「研究所のくせにたいしたもんねえなって言ってんぞヒゲ!」

レッド「こらジラーチなんてこと言うんだ」

ジラーチ「今レッドが考えてたこと」

レッド「そ、そんなこと考えてねえよ!」

オダマキ「ははっごめんねたいしたものがなくて」

レッド「いえ…そんなこと…」

524: 2015/06/15(月) 00:23:44.54 ID:f09TS48e0
さらに10分後

ジラーチ「……」ムシャムシャ

ジラーチ「あ、おかしなくなった」

ジラーチ「おいヒゲおかわり」

レッド「調子にのるんじゃない」

オダマキ「いや、いいよいいよ、僕もこうしてジラーチを調査できるわけだし」

ジラーチ「おさわり禁止だぞ」

525: 2015/06/15(月) 00:24:45.99 ID:f09TS48e0
レッド「博士、もうジラーチに何もあげないでください」

オダマキ「それじゃあジラーチが調査させてくれないよ」

レッド「博士ならできます」

オダマキ「何を根拠に…」

レッド「あっこれは!」

オダマキ「聞いてる?」

526: 2015/06/15(月) 00:27:07.19 ID:f09TS48e0
レッド「水の都の護神のパンフレット!これだ!」

オダマキ「ああ懐かしいね、そんなとこにあったんだ」

レッド「ラティオスとラティアスならジラーチだって満足するはずだ」

レッド「博士、こいつらがどこにいるかわかる?ホウエン地方にもいたはずですよね」

オダマキ「ラティオスとラティアスならホウエンの各地で目撃されているけど特定の場所はなぁ…」

オダマキ「確率でいうと南の孤島だけど行くのは大変だし、確実にいるわけではないからね」

レッド「くそ…同じ場所でじっとしてろよ…」

527: 2015/06/15(月) 00:28:31.40 ID:f09TS48e0
レッド「確実な場所もわからないのにむやみに探すのはかなり時間がもったいない…」

レッド「かと言って何もしないわけにもいかないし…」

レッド「せめて行くのが難しくても特定の場所にいてくれたら…」

レッド「あ…」

レッド「……」

オダマキ「どうしたんだいレッド君?」

レッド「いた…最強のポケモン…」

528: 2015/06/15(月) 00:29:28.89 ID:f09TS48e0
オダマキ「最強のポケモン?それは一体…」

レッド「あいつなら確実にあそこにいる」

レッド「なんであいつを忘れていたのか」

オダマキ「ねえレッドく」

レッド「今から行けば明日にでもあいつのいるところにまで行けるはず」

オダマキ「おーい…」

レッド「よしっ行くか」

オダマキ「ねえ、ちょっと」

レッド「あっ博士ありがとうございましたー」

530: 2015/06/17(水) 00:30:19.87 ID:rI0EOqDe0
3時間後・ハナダシティ

カスミ「はぁ…レッド本当に…」

男「カスミちゃん、せっかくのデートなのになんだか暗いよ」

カスミ「あーそうだったわね、ごめんごめん」

カスミ「……」

男「え…えっと…」

男「あっ…だいぶお腹大きくなったね、お、俺の子?」

カスミ「はぁ?…ああ…誰でもいいでしょ…」

カスミ(アンタと一度もやったことないだろ!)

531: 2015/06/17(水) 00:30:53.42 ID:rI0EOqDe0
男「カ、カスミちゃん冷たいよ」

カスミ「この時期はそういうものよ…」

男「そ、そうなの?」

カスミ「うるさい」

男「……」

カスミ(レッドがいなくなってもう数か月たつってのに…)

カスミ「レッドが生き返ってくれたりしないかな…」ぼそっ

男「えっ?」

532: 2015/06/17(水) 00:32:19.32 ID:rI0EOqDe0
男「な、何か言った?」

男「俺にできることならなんでもするよ」

カスミ「…別に、どうせあんたじゃできないから」

男「そんなことないよ、やっていないと」

カスミ「……」

カスミ(そういやグリーン寝込んじゃってるって言ってたっけ、お見舞いにでも行こうかな…)

カスミ「……」

カスミ「あれっ」

533: 2015/06/17(水) 00:33:05.17 ID:rI0EOqDe0
男「ですから、一般の人を通すわけにはいきません!」

ジラーチ「うっせーなモブが、どかねーと頭かち割るぞ」

レッド「まあこいつのは言い過ぎにしても、どかないならそれに近いことをするぞ」

男「この洞窟は危険なんです!この街でジムリーダーの次に強い私でもすぐにやられてしまうぐらいなんですよ」

ジラーチ「知らねーよザコが」

レッド「俺の心配ならいらないからどいてくれ」

男「ダメです!通せないきまりなんです!」

534: 2015/06/17(水) 00:33:51.49 ID:rI0EOqDe0
男「何見てるの?カスミちゃん」

カスミ(あれはもしかしてレッド…?そんなこと…)

男「ああ、あの洞窟に入ろうとするバカがまだいるんだ」

男「あの洞窟のポケモンは恐ろしく強いってのにね」

男「ん?カスミちゃん?」

カスミ「ラプラス出てきて!」

男「ちょっとどこ行くの!」

カスミ「うっさいバカ!」

535: 2015/06/17(水) 00:34:52.23 ID:rI0EOqDe0
レッド「俺なら大丈夫だって言ってんだろ、通せよ」

男「だから通すわけにはいかないって言ってるでしょ!」

ジラーチ「モブ野郎にしてはもうたくさんセリフもらっただろ、いいかげん退場しろよ」

カスミ(たしかに誰かがレッドがしんだのを確認したわけじゃないけど…)

カスミ(そうよ、あれはきっとレッドに違いない)

男「たくさんセリフとか関係ないんです、あなたたちが通せ通せ言うからセリフが増えるんですよ」

カスミ(あの服…)

ジラーチ「おいなんか来たぞ」

レッド「なんかってなんだよ」

536: 2015/06/17(水) 00:35:49.10 ID:rI0EOqDe0
カスミ「レッド…?」

男「あっカスミさん、この人たちが通せとしつこいんですよ」

男「カスミさんからも言ってください」

レッド(やばっカスミだ)

カスミ「レッド…生きてたのね…」

レッド(いや、でも今の俺は変装(グラサン)してるしバレないだろう)

カスミ「よかった…本当によかった…」うるうる

レッド「え…えっと…そのー…ひ、人違いだと思いますよ」

537: 2015/06/17(水) 00:36:38.55 ID:rI0EOqDe0
カスミ「まさかレッド記憶がないの…?」

レッド「い、いやー、よく似てるって言われるんですよ伝説のトレーナーレッドに」

ジラーチ(自分で自分のこと伝説っていうか?)

カスミ「どう見てもレッドじゃない!心配したのよ!」

レッド(えっ…バレてるの?おかしい…そんなはずは…)

レッド「!」

レッド(グ、グラサンがない!!)

レッド「道理で視界がいつも通りなわけだ…」

ジラーチ「かけてても一緒だと思うけどな」

538: 2015/06/17(水) 00:37:26.21 ID:rI0EOqDe0
レッド「その…お、ぼくはレレレ、レッドじゃないんだな」

カスミ「あんたいい加減にしなさいよ…」

カスミ「私たちがどれだけ心配してたと思ってるの!」

レッド「……」

カスミ「グリーンなんかショックでもう何か月も寝込んじゃってるのよ!」

ジラーチ「豆腐みてえなメンタルだな」

レッド「グリーンが…」

レッド「あっ…」

539: 2015/06/17(水) 00:38:36.29 ID:rI0EOqDe0
カスミ「今グリーンって言ったわよね」

レッド「い、いや…あっジムリーダーの」

カスミ「ふざけないで!」バシッ

ジラーチ「ナイスビンタ!」

カスミ「あんたをグリーンのとこに連れてくわ」

レッド「ま、待て、それはダメだ!」

540: 2015/06/17(水) 00:39:54.68 ID:rI0EOqDe0
レッド「わかった…」

レッド「よくわかったな…そう俺はレッドだ」

カスミ「見たらわかるわよ!」

カスミ「あんたを見たらグリーンも元気になってくれるはず、さあ行くわよ」

レッド「ダメだ」

カスミ「なんでよ!あんたグリーンがどうなっても」

レッド「それがグリーンのためなんだ」

541: 2015/06/17(水) 00:40:39.80 ID:rI0EOqDe0
カスミ「な、なんでよ」

レッド「言ってもいいけど、俺が生きてることは絶対にグリーンに知られたらダメだぞ」

カスミ「内容によるわよ」

レッド「……」

レッド「俺の頭の上にジラーチが乗ってるだろ」

カスミ「ええ」

レッド「こいつが離れると俺はたぶんしぬ」

542: 2015/06/17(水) 00:41:38.36 ID:rI0EOqDe0
レッド「ナツメと離れて半分しんだとこをこいつの力でなんとか生きてられるんだ」

カスミ「じゃあそのジラーチ乗せたままなら」

レッド「そうもいかない、こいつはあくまで生きていられるようにしただけ」

レッド「こいつがいても俺の体に激痛が常にある」

カスミ「やっぱりナツメがいないから…?」

レッド「たぶん…」

カスミ「……」

543: 2015/06/17(水) 00:42:28.80 ID:rI0EOqDe0
カスミ「あ、あのさ…私がナツメの代わりになれないかな…」

レッド「……」

レッド「最初見たときから思ったけど…太った?」

カスミ「失礼ね!そんなわけないでしょ!」

レッド「じゃあさ、やっぱそのお腹」

カスミ「!?」

カスミ「え、えっとこれはね…」

レッド「思ってもないこと言うんじゃないよ」

544: 2015/06/17(水) 00:43:28.01 ID:rI0EOqDe0
カスミ(思ってもないことなんて…)

カスミ「私はあの時からずっと…」

レッド「まあ、なんだ、俺もいつ本当にしんじゃうかわかんないから」

レッド「もし今グリーンに言って、その後俺がしんだらもっとひどくなるかもしれないからな」

カスミ「…レッドがしなない方法はないの?」

カスミ「私何でもするから」

レッド「……」

レッド「じゃあ俺をこの洞窟に入れて」

545: 2015/06/17(水) 00:44:29.02 ID:rI0EOqDe0
レッド「なんでカスミまでついてきたんだ?」

カスミ「レッドの護衛よ」

レッド「そんなのいらないよ、ここ危ないんだろ」

カスミ「だからよ」

カスミ「あんた今あんたのポケモン一匹もいないんでしょ」

ジラーチ「どこに目ぇつけてやがんだこの胸なし!」

カスミ「むっ胸なし!?この…」

レッド「まあまあ落ち着け、ジラーチもそんな言い方だめだろ」

546: 2015/06/17(水) 00:45:07.77 ID:rI0EOqDe0
レッド「カスミはな胸なしじゃなくて限りなく0に近いだけだ」

カスミ「どういう意味よ!」

ジラーチ「うるせえなクソガキ」

カスミ「何よ!あったまきたもう帰る!」

ジラーチ「おう帰れ帰れ」

レッド「ちょっと待てカスミ」

カスミ「何」

レッド「ほらもうけっこう奥まで来たし、一人だと危ないぞ」

カスミ「私のこと心配してくれてんの?」

レッド「……」

レッド「まあ…」

カスミ「なんでちょっと考えたのよ」

547: 2015/06/23(火) 00:33:28.84 ID:IUNGs2p70
カスミ「だいたいこんなとこに何があるのよ」

レッド「お前この街のジムリーダーだろ、なんで知らないんだよ」

カスミ「知らないっていうかなんていうか」

レッド「知らないんだろ」

カスミ「だってここのポケモンは私でも最深部にたどりつけないぐらい強いのよ」

レッド「まあ原因はわかるけど」

カスミ「何か知ってんの?」

レッド「さあ」

カスミ「ムカつくわね」

548: 2015/06/23(火) 00:35:30.21 ID:IUNGs2p70
カスミ「言いなさいよ!」

レッド「しっ!静かにもうすぐ最深部だ」

カスミ「な、何がいるの…?」

レッド「たしかこの辺…」

レッド「あれ…いない…」

ジラーチ「おいおい誰だ?絶対いるっていってたやつは」

レッド「いやいやそんなはずはない、きっと道を間違えたんだ」

549: 2015/06/23(火) 00:37:46.48 ID:IUNGs2p70
30分後

レッド「そんな…」

カスミ「ねえレッド、もうそろそろ出ようよ、これ以上ここの野生のポケモンと会ったら危険よ」

レッド「でも…」

ジラーチ「……」ぴくっ

ジラーチ「おい、ものすごいのが近づいてくるぞ」

レッド「何っ!?それだ!」

550: 2015/06/23(火) 00:39:33.38 ID:IUNGs2p70
カスミ(一体どんな恐ろしいのが…)

レッド「……」

???「誰だ」

ジラーチ「てめえこそ誰だ、ぶちのめすぞ」

レッド「こら、そんなこと言わねえの」

???「その声まさか…」

レッド「そうだ、久しぶりだな」

???「ああ、久しぶりだ、オレンジ」

レッド「レッドだよ!」

551: 2015/06/23(火) 00:42:49.66 ID:IUNGs2p70
???「冗談や冗談や、忘れるわけないやろレッド」

レッド「ふざけたこと言ってんじゃねえよ」

レッド「ミュウツー」

カスミ(ミュウツー!?)

レッド「いつもお前がいる場所にいなかったから探したぞ」

ミュウツー「なんや俺を探しに来てたんか、悪かったな」

レッド「どこ行ってたんだよ」

ミュウツー「コンビニに牛乳とジャ●プ買いに行っとったんや」

レッド「何当たり前みたいにコンビニとか言ってんだよ」

552: 2015/06/23(火) 00:43:41.29 ID:IUNGs2p70
ミュウツー「ん?」

カスミ「えっ」

ミュウツー「ははーん、なんやレッド、あんま女には興味のないやつや思とったけどなかなかやるやないか」

レッド「はぁ?」

ミュウツー「しかも腹の中にガキがおるな」

レッド「お前何言ってんだ?誰がこんな胸がマッギ…ふぐっ」

カスミ「ごめん、私水タイプのポケモンが好きなんだけど」ギシギシ

レッド「ヌ、ヌマクローぐらいかな…」

カスミ「それはそれでどういう意味よ!」

553: 2015/06/23(火) 00:46:31.23 ID:IUNGs2p70
ミュウツー「おうおう、夫婦喧嘩ならよそでやれや」

カスミ「ま、まあレッドと夫婦ってのはいいけど」

レッド「なんでだよ!」

ミュウツー「なんや違うのか?」

レッド「当たり前だろ!」

カスミ「そんな思いっきり否定しなくても…」

レッド「だって違うだろ」

カスミ「たしかに違うけど…」

554: 2015/06/23(火) 00:48:41.94 ID:IUNGs2p70
ミュウツー「おもろないな」

レッド「おもしろくなくて結構!」

レッド「俺にはもっとも愛する妻がいる!」

ミュウツー「どこに?」

ジラーチ「ボク」

レッド「違う!」

555: 2015/06/23(火) 00:50:48.88 ID:IUNGs2p70
ミュウツー「じゃあどこにいるんだ?レッドのあーいする奥様は?」

レッド「まあそのことでお前に会いに来たんだけど…」

ミュウツー「理由もなしにここまで来るわけないだろうからな言ってみろ」

レッド「生き返らせたい…」

ミュウツー「バカか、俺にそんな力はない」

レッド「そうじゃない、でもとにかくお前じゃなきゃダメなんだ」

556: 2015/06/23(火) 00:53:01.18 ID:IUNGs2p70
カスミ「生き返らせるって…そんなことできるの?」

レッド「ミュウツーが力をかしてくれればできるはずだ」

レッド「たのむミュウツー」

ミュウツー「……」

レッド「おい」

ミュウツー「……」

レッド「人が真剣な話してんだからジャ●プ読むのやめろ」

557: 2015/06/23(火) 00:53:43.45 ID:IUNGs2p70
ミュウツー「はっきり言って俺にはどうでもええからな」

レッド「お前じゃないとダメなんだよ、頼む」

ミュウツー「他のミュウツー探せ」

レッド「んなもんいないだろ」

ミュウツー「たしかどこだったか、カロなんとかってとこにおるらしい」

レッド「そんな偽物に用はないよ…」

レッド「そもそもそれどこ?」

ミュウツー「めんどくさいやつやな」

558: 2015/06/23(火) 00:54:36.53 ID:IUNGs2p70
レッド「もちろんあの時の約束も守る…」

ミュウツー「なんや、忘れとると思ったのに覚えとったんか」

レッド「当たり前だろ」

カスミ「ねえ、約束って何?」

レッド「俺がチャンピオンになった後、この洞窟に来たんだ」

レッド「そん時にちょっとあってな」

ミュウツー「かなり待たされたで」

559: 2015/06/23(火) 00:57:57.89 ID:IUNGs2p70
カスミ「約束って…」

レッド「内緒」

ミュウツー「確認やけど、本当に約束を守るんやろうな?」

レッド「当然、俺も約束を守れるようになったしな」

ミュウツー「……」

ミュウツー「わかった、どうするかは知らんが力を貸したろうやないか」

ミュウツー「ただし条件がある」

レッド「なんだ?」

560: 2015/06/23(火) 00:58:36.31 ID:IUNGs2p70
ミュウツー「俺マスターボール以外受けつけんからな」

レッド「そんなもん持って」

ジラーチ「ボクが持ってるよ」

レッド「ほんとだ、なんで?」

ミュウツー「そのマスターボール…」

ミュウツー「本物か?」

ジラーチ「うるさい、入ってろ」ポイッ

カチッ

レッド「本物だな」

561: 2015/06/23(火) 00:59:22.69 ID:IUNGs2p70
30分後

レッド「じゃあ俺はもう行くけど、他の誰にも俺のことは言わないように」

カスミ「…うん、わかった」

カスミ「絶対しなないでね」

レッド「その約束はできないな」

カスミ「…じゃあこれ」

レッド「なんだよ」

カスミ「私のラプラス、貸したげるから絶対返して」

562: 2015/06/23(火) 01:00:02.12 ID:IUNGs2p70
レッド「わかった…」

レッド「…今返すわ」

カスミ「早すぎでしょ」

レッド「返すタイミングは言ってないだろ」

カスミ「じゃあナツメと一緒に返しにきて、絶対!」

レッド「だからそれは」

カスミ「男ならそれぐらい絶対返すって言いきりなさいよ」

563: 2015/06/23(火) 01:00:33.77 ID:IUNGs2p70
レッド「わかったよ…」

レッド「絶対ナツメと一緒に返しに来て、ありがとうございますカスミさんって言ってやるよ」

カスミ「よく言いきった」

レッド「保障はどこにもないけどな」

カスミ「いつまでも待ってやるわよ」

カスミ「じゃ、私はジムに戻るから」

カスミ「絶対返してよ」

レッド「絶対、絶対とうるさいやつだな」

564: 2015/06/23(火) 01:01:15.52 ID:IUNGs2p70
ジラーチ「できるかどうかわかんないことはあんまり約束しない方がいいと思うけどね」

レッド「そうだな…」

レッド「でも俺は言ったからにはやるよ」

ジラーチ「せいぜいがんばれ」

レッド「お前もちゃんと協力しろよ」

レッド「さて、でてきてくれミュウツー」

ミュウツー「このやろ、急に俺を入れるやなんてふざけたやろうや」

レッド「悪い悪い、ていうか投げたのこいつだから」

565: 2015/06/23(火) 01:01:58.75 ID:IUNGs2p70
ミュウツー「まあええわ、マスターボールって条件も約束も守ってくれるようやし」

レッド「俺はできない約束はしないの」

ジラーチ「さっきしたじゃん」

レッド「まだできないとは決まってないだろ」

ジラーチ「できるとも決まってないじゃん」

レッド「そんなこと言ったらキリがねえよ」

レッド「それより先にミュウツーの方を済ませる」

レッド「正直なところナツメがいる俺はあんま気が進まないけど…」

568: 2015/06/27(土) 00:48:00.29 ID:et7bJ5Wt0
ナツメが出てくるのはもうちょっと後になります
すいません

569: 2015/06/27(土) 00:49:07.32 ID:et7bJ5Wt0
レッド「まあいいや、とりあえずそこらの」

ミュウツー「ちょっと待てや」

レッド「どうした?」

ミュウツー「そこらのってなんやねん」

ミュウツー「俺はポケモン界最高にして最強!」

ジラーチ「よくそんなこと自分で言えるな」

ミュウツー「よってどんなことであっても最高最強のものでなけらばいけないのだ!」

570: 2015/06/27(土) 00:49:39.95 ID:et7bJ5Wt0
レッド「最高とか言われても俺そういうの詳しくないしな…」

ミュウツー「調べろや」

レッド「わかったよ」

ミュウツー「最高最強やぞ」

レッド「わかってるよ、だいたい最強ってどういうことだよ」

ジラーチ「そもそもお前らの約束ってなんなんだ?」

レッド「行けばわかるよ」

571: 2015/06/27(土) 00:50:31.32 ID:et7bJ5Wt0
レッド「うーん…イッシュか…」

ミュウツー「どこだそれ?」

レッド「実は俺も行ったことないからよくわかんねえ」

ミュウツー「とりあえず行ってみようや」

レッド「その前に…」

レッド「他のジラーチってイッシュにもいるの?」

ジラーチ「いるよ、だいたいどの地方にも50はいる」

ミュウツー「幻ってなんやねん…」

572: 2015/06/27(土) 00:51:26.03 ID:et7bJ5Wt0
クチバシティ

レッド「えっと…イッシュ行きは…」

ジラーチ「あれだな」

レッド「でか…」

レッド「あれに乗るのは無理だな」

ミュウツー「なんでやねん!あれに乗るぞ!」

レッド「バカ、声がでけえよ、俺がバレるだろ」

ジラーチ「いや、お前今だいぶ目立ってるぞ」

ジラーチ「なんで呪術師の服装なんだよ、どこにそんなローブあったんだよ!」

573: 2015/06/27(土) 00:55:00.80 ID:et7bJ5Wt0
レッド「ジラーチにミュウツー、こんなやつら連れてるんだから呪術師でも」

ジラーチ「それが目立つんだよ」

ミュウツー「どうでもええからはよ乗ろうや」

レッド「話聞いてた?乗れねえんだって」

レッド「だからあの船の後をつける」

レッド「カスミがラプラスをかしてくれてラッキーだったな」

ミュウツー「せまいだろ」

レッド「文句言うな」

574: 2015/06/27(土) 00:57:13.23 ID:et7bJ5Wt0
10日後

ジラーチ「かっぜをおいこしー、どっこまーでーもいこう」

レッド「うるさい、静かにしろよ」

ジラーチ「何イライラしてんだよ」

レッド「こんな時間がかかるなんて聞いてねーよ、ラプラスだってずっと泳ぎっぱなしだし…」

ジラーチ「飯も飲み物も十分なんだし」

レッド「飯も飲み物もってお前が出すものお菓子とジュースばっかじゃねえか!」

ジラーチ「好きなんだしいいじゃん」

レッド「よかねーよ!」

575: 2015/06/27(土) 00:58:04.75 ID:et7bJ5Wt0
ミュウツー「どうでもええけど、あんまでかい声だすなや」ムシャムシャ

レッド「どうでもいいけど、食いながらしゃべるな」

ジラーチ「どうでもいいけど、あれがイッシュってとこじゃね?」

レッド「あっほんとだ、あとそれはどうでもよくなくない」

ミュウツー「長かったなぁ」

レッド「でけえ建物」

ジラーチ「実際中身はスカスカなんだろうけどな」

レッド「どゆこと?」

576: 2015/06/27(土) 00:58:57.30 ID:et7bJ5Wt0
ジラーチ「じょうりーく!」

レッド「なんだかカントーとかと全然違うな」

ミュウツー「おいレッド、はよ行こうや」

レッド「待てよ、あれをやろうとしたらかなり金がかかる」

レッド「それにその後他のジラーチを探してこの地方をまわらなければならない、しかも短時間で」

レッド「だからこの地方の空を飛び回れるようにすると同時に金を稼ぐ」

レッド「その後に行こう」

577: 2015/06/27(土) 00:59:48.70 ID:et7bJ5Wt0
ミュウツー「そんなんしとったらどんだけ時間かかんねん」

レッド「俺だってあんまり時間はかけたくない」

レッド「この状態だっていつまで…」

レッド「ま、そんなあせることはない」

レッド「数年待ったんだ、あとちょっとだよ」

ジラーチ「あんま頭よくないくせによく考えてんだな」

レッド「よけいなこと言わんでいい」

578: 2015/06/27(土) 01:01:02.86 ID:et7bJ5Wt0
レッド「でも風呂に入りたいし、普通の飯も食いたいな」

レッド「今日は一晩泊まって明日からだな」

ジラーチ「ずいぶんと余裕だな」

レッド「だって自分でもわかるけど…」

レッド「くさい…」

ジラーチ「知ってる」

レッド「知ってるならこんなので人前に出れないだろ」

579: 2015/06/27(土) 01:02:09.26 ID:et7bJ5Wt0
翌日

ミュウツー「おい、いつまで寝とるんや、起きい」

レッド「ん…朝?」

ミュウツー「はよせえよ」

レッド「ああ、わかってるよ」

ミュウツー「人間は不便やな、そんな長い時間寝なあかんって」

レッド「俺の頭の上のやつはもっと寝なきゃダメなんだけどな」

580: 2015/06/27(土) 01:02:50.22 ID:et7bJ5Wt0
ミュウツー「まずはどこから行くんや?」

レッド「そうだな…街の名前とかはわかんないけどまず東の方から行ってみるか」

ミュウツー「てきとうやな」

レッド「とりあえずいろんなとこ行くってのがいいんだよ」

レッド「地図を見る限り、けっこう広いし…一周してくるころには金もたくさん集まってるだろ」

ミュウツー「どっからそんな自信が出てくんねん」

レッド「そりゃ俺たちが負けるはずないからに決まってんだろ」

レッド「数か月とぶか」

ミュウツー「え?」

レッド「いや、こっちの話」

581: 2015/06/30(火) 00:31:54.29 ID:5j+DdqdP0
3か月後・ライモンシティ

男「おい、これ見てみろよ」

男「ん?どうした」

男「カントーとシンオウでジムリーダー募集だとよ」

男「カントーとシンオウ?」

男「ああ、これに合格すりゃ俺たちもただのエリートトレーナーからジムリーダーへランクアップだぜ」

男「カントーとシンオウねえ…」

男「どうした?」

男「たしかにいいかもしんないけど、あんな田舎俺は嫌だな」

582: 2015/06/30(火) 00:32:46.74 ID:5j+DdqdP0
レッド「……」

ミュウツー「どないしたんや?」

レッド「カントーがリメイクされたらきっとイッシュ以上の都市だってできるはずだ」

ジラーチ「いや、それはない」

レッド「決めつけんなよ」

ミュウツー「俺のおったとこまで近代化されたら困るわ」

レッド「まあ、そこはどーでもいい」

583: 2015/06/30(火) 00:33:41.62 ID:5j+DdqdP0
レッド「それよりジムリーダー募集ね…」

レッド「シンオウはいいとして、カントーでなんかあったのか?」

レッド「カントーだけで募集すりゃいいものをわざわざこんなとこにまで」

ジラーチ「どうせ無意味だろ、イッシュのトレーナーみんなヘボいもんな」

レッド「そんなこと言うんじゃないよ、俺たちが強すぎるだけ」

ミュウツー「いやいや、ほんまにたいしたことなかった」

ミュウツー「こんなんやったら俺ん家のやつらの方が強いで」

584: 2015/06/30(火) 00:35:15.46 ID:5j+DdqdP0
レッド「まあ…そんなに言われるとたしかに他の地方より弱いような…」

男「おい」ガシッ

レッド「ん?あんたらさっきのエリートトレーナー、どうした?」

男「さっきから聞いてりゃイッシュが弱いとかなんとか」

男「お前カントーの田舎者だろ、調子のったこと言ってんじゃねえぞ」

レッド「なんだ、エリートトレーナーと思ったらただのチンピラか」

男「なんだと…」

レッド「個人の意見だ、いちいち気にすんな」

585: 2015/06/30(火) 00:36:22.10 ID:5j+DdqdP0
男「いい加減にしないとぶっとばすぞ」

レッド「ケンカ?俺2対1でも余裕で勝つ自信あるよ」

男「ならバトルだ、ボコボコにしてやる」

レッド「それならもっと自信あるね」

ミュウツー「しゃーない、俺が3秒で終わらしたろ」

レッド「いやいい」

レッド「いけジュカイン」

586: 2015/06/30(火) 00:37:07.35 ID:5j+DdqdP0
レッド「さすが自称エリートトレーナーってだけあって金はあるんだな」

ミュウツー「そろそろ行けるんとちゃうか?」

レッド「そうだな、行くか」

ミュウツー「いよいよか、楽しみや」

ジラーチ「結局どこなんだよ」

レッド「だから行けばわかるって」

ミュウツー「ガキにはちょっと刺激が強いかもな」

ジラーチ「お前らの方がガキだからな」

587: 2015/06/30(火) 00:38:17.25 ID:5j+DdqdP0
レッド「ここだな」

ジラーチ「ここって…」

レッド「そう」

レッド「キャバクラだ」

ミュウツー「キャバクラや」

ジラーチ「……」

ジラーチ「何年も待った約束がこれって…ショボ」

ミュウツー「なんやと!」

588: 2015/06/30(火) 00:39:07.25 ID:5j+DdqdP0
ジラーチ「どうせやったら●●●●とか△△△△△とかあるだろ!」

レッド「約束したときの俺はまだ10歳ちょっとなんだしそんなの知ってるわけないだろ」

レッド「だからここでいいんだよ」

ジラーチ「今から変えればいいじゃん」

レッド「もう予約してんだよ、大金つかって貸切にしてんの」

ジラーチ「おお、そんなことできんのか」

レッド「何事もやってみることが大事だ」

589: 2015/06/30(火) 00:40:19.64 ID:5j+DdqdP0
ミュウツー「とりあえず今宵は飲んで遊んで楽しむで」

ジラーチ「こいつどんだけ楽しみなんだ」

ミュウツー「当たり前やろ、お前キャバクラいうたら」

レッド「おい、これの前でさわいでたら変なやつに思われるだろ」

ジラーチ「いや前にも言ったけどその服装で十分変なやつだからな」

ミュウツー「とりあえず俺お先に入っとくからな」

レッド「ちょっと待て」

590: 2015/06/30(火) 00:41:14.87 ID:5j+DdqdP0
レッド「……」むくっ

レッド「あれ…ここどこ…?」

レッド「っつ…頭が…」

レッド「なんだ…目の前が真っ暗だ…どうなってるんだ…」

ミュウツー「やっとお目覚めかいな、だらしないやっちゃな」

レッド「その声はミュウツー!?おい、ここはどこなんだ、なんでここは真っ暗なんだ」

ミュウツー「真っ暗な理由としてはジラーチが目のところに張り付いてるからやな」

591: 2015/06/30(火) 00:42:16.14 ID:5j+DdqdP0
レッド「あ、ほんとだ」

レッド「それにしても頭いてー…何したんだっけ…」

ミュウツー「なんや記憶がとんどんか、まあけっこうのんどったしな」

レッド「全然思い出せん…そんな飲んだのか…」

レッド「……」

レッド「結局ここどこ?」

592: 2015/06/30(火) 00:43:03.65 ID:5j+DdqdP0
レッド「ホテル…とかじゃないな」

ミュウツー「この家のやつはお前のこと知っとるみたいやったけど」

レッド「俺の知り合い?」

レッド「…それはいろいろとまずいな」

レッド「それにしてもイッシュに俺の知り合いなんて…」

レッド「ブルーか?いや、でもこんな城みたいな家なわけないしな…」

593: 2015/06/30(火) 00:43:43.37 ID:5j+DdqdP0
レッド「ダメだ、考えようとすると頭痛が…」

コンコン

ミュウツー「あいよ」

ガチャ

コトネ「あっレッドさん!目が覚めたんですね!」

レッド「!?」

595: 2015/07/04(土) 00:49:07.11 ID:CZDEbou20
レッド「え…コト…」

コトネ「レッドさ~ん」ピョーン

ふわっ

コトネ「あれ?」

コトネ「な、なんで私浮いてるの!?」

ジラーチ「ボクのレッドにさわろうとすんじゃねえよ小娘が」

レッド「えーと…こいつの仕業みたい」

596: 2015/07/04(土) 00:51:47.59 ID:CZDEbou20
コトネ「レッドさん!」

レッド「な、なに?」

コトネ「ナツメさんが見当たりませんが、どうしたんですか?」

コトネ「もしかして別れたんですか!?」

レッド「えっと…そうじゃなく」

コトネ「じゃあ私にチャンスがありますよね!」

レッド「うんとだな…」

597: 2015/07/04(土) 00:52:21.68 ID:CZDEbou20
レッド「そ、そんなことよりここどこ?」

コトネ「ここはNさんのお城ですよ」

レッド「そうなんだ」

レッド(Nって誰だっけ…)

コトネ「あの、私いつまで浮いてるんでしょうか?」

レッド「えっ…ああ、ジラーチおろしてやりなよ」

598: 2015/07/04(土) 00:55:03.92 ID:CZDEbou20
コトネ「ふう…」

コトネ「ねえレッドさん、ナツメさんは?」

レッド「そういやなんで俺はここにいるの?」

コトネ「ああ、それはですね」

コトネ「私が出かけてた先で酔っぱらったレッドさんがミュウツーに」

レッド(うっ…あまり聞きたくない…)

レッド「いや、もういい、とりあえず俺が悪い状態で会ってしまったんだな…」

コトネ「ナツメさんは?」

レッド「えっと…」

レッド(何か他の話題…)

599: 2015/07/04(土) 00:55:58.55 ID:CZDEbou20
レッド「あっ、じゃあ俺たちは行かなきゃいけないところがあるから」

コトネ「どこ行くんですか?」

レッド「いや、うん」

コトネ「答えてくださよ、デートしましょうよ」

レッド「なんでそうなんの?」

コトネ「だって~ナツメさんがいないってことは私とレッドさんに何があってもいいじゃないですか」

レッド「いやよくないけど」

600: 2015/07/04(土) 00:56:44.50 ID:CZDEbou20
コトネ「なんでよくないんですか?」

レッド「逆に聞くけどなんでいいと思うの?」

ドーン

レッド「どうした?」

コトネ「ちょ…トウヤ何やってんの?血出てるよ」

トウヤ「お…お久しぶりです…レッドさん…」

レッド「うん久しぶりだね…」

601: 2015/07/04(土) 00:57:32.04 ID:CZDEbou20
コトネ「どうしたのよトウヤ」

トウヤ「今、デートって聞こえたけど、まさかレッドさんとする気?」

コトネ「えっとそうじゃなくてね、なんていうか…」

トウヤ「なんていうか?」

レッド「おい、今のうちにここ出るぞ」ボソッ

ミュウツー「なんで?おもろそうやのに」

レッド「いいから」

602: 2015/07/04(土) 00:58:26.29 ID:CZDEbou20
30分後

ミュウツー「まだ出れんのか?」

レッド「出れないからこうして困ってんだよ」

レッド「なんなんだよここは」

レッド「さっきからメイドさんみたいなのもいっぱいいるし、マジでお城じゃんか」

レッド「出口どこだよ~」

コトネ「出口ならそこの階段を下りて右にずーっと歩いて行ったとこですよ」

レッド「ああ、ありがと、そう言われると結構簡単だ…」

レッド「コトネちゃん…」

603: 2015/07/04(土) 00:59:24.80 ID:CZDEbou20
コトネ「もー探しましたよ、初めての人がこんなとこ歩き回ったら見つけるの大変なんですから」

レッド「そ、そうだね…」

コトネ「デートいきましょっ」

レッド「いや、俺は…あっ俺今めちゃくちゃ酒くさいよ、そんなの嫌でしょ」

コトネ「レッドさんなら関係ありません」

レッド「俺が問題あるんだけど…」

604: 2015/07/04(土) 01:00:13.01 ID:CZDEbou20
コトネ「いいじゃないですか」

レッド「だからね…」

ジラーチ「おい小娘、さっきから黙って聞いてりゃレッドとデートだのなんだの」

コトネ「いいでしょ!別にあなたには何の問題もないでしょ」

コトネ「だいたいそっちこそレッドさんの頭の上に乗って何様のつもりよ」

ジラーチ「ジラーチ様に決まってんだろ」

レッド「ちょっとややこしいから黙ってろよ」

605: 2015/07/04(土) 01:01:59.70 ID:CZDEbou20
ドタドタ バーン

メイド「きゃーっ!ト、トウヤ様大丈夫ですか!?」

トウヤ「だ、大丈夫です…」

レッド「また来るよ」

トウヤ「コトネー!」

コトネ「ど、どうしたの?」

トウヤ「今…デートって…」

レッド(なんだこいつら…)

606: 2015/07/04(土) 01:02:31.30 ID:CZDEbou20
レッド「あのさ、泊めてもらってたりしてて悪いんだけど、そろそろ行かないといけないんで…」

コトネ「デートにですか!?」

レッド「違うわ!」

トウヤ「レッドさん!コトネをとろうとするのはやめてください!」

レッド「してねえだろ!」

コトネ「じゃあ3人でデートするってのは?」

レッド「なんでそうなんの!」

607: 2015/07/04(土) 01:03:33.33 ID:CZDEbou20
レッド「とりあえず言うけど、俺はコトネちゃんとデートする気なんてこれっぽっちもないから」

トウヤ「よかった」

コトネ「なんでですか!?」

トウヤ「コトネは僕とレッドさんどっちがいいの!」

コトネ「両方」

トウヤ「僕そんなの嫌だよ!僕だけを一番にしてよ!」

レッド「俺は別に一番じゃなくていいけど…」

608: 2015/07/04(土) 01:04:25.91 ID:CZDEbou20
コトネ「じゃあトウヤ、あんたいつも食べてるけどケーキとソフトクリームどっちが好きなのよ」

トウヤ「えっ」

コトネ「ケーキとソフトクリーム」

トウヤ「それはなんか違うくない?」

コトネ「本当に好きなものを二つ比べるという点で同じよ」

トウヤ「ええ~」

レッド「人間を食べ物に置き換えるって」

609: 2015/07/04(土) 01:06:31.52 ID:CZDEbou20
トウヤ「たしかにケーキもソフトクリームも好きだけど…」

トウヤ「僕はコトネが一番なの!」

コトネ「質問の答えになってない」

レッド「それが通るならコトネちゃんには悪いけど俺はナツメが一番だね」

コトネ「えっナツメさんとは別れたんじゃ…」

レッド「そんなわけないでしょ!」

コトネ「じゃあナツメさんはどこに!」

レッド「え…と…」

610: 2015/07/04(土) 01:08:08.40 ID:CZDEbou20
レッド「とにかく俺はコトネちゃんとデートなんてできない」

レッド「そんなことナツメに知れたら」

ミュウツー「あれ?この前どこで酒のんだんやったか」

レッド「お前は今までどおり黙ってなさい!」

コトネ「何があったんですか?」

ミュウツー「それはな」

レッド「ちょっと待てえ!」

611: 2015/07/04(土) 01:09:05.44 ID:CZDEbou20
レッド「わかった、デートしよう」

レッド「だからこのことは聞かないで」

コトネ「やったー!レッドさんがデートしてくれるならどんなことでも聞きますよ」

トウヤ「ちょっと!それじゃ僕」

レッド「安心しろ、基本はお前だ」

レッド「俺はお前らの後ろでストーカーみたいにいるから」

トウヤ「それはそれで僕嫌なんですけど」

レッド「奇遇だな、俺も嫌だ」

612: 2015/07/04(土) 01:10:00.52 ID:CZDEbou20
トウヤ「じゃあやめてください」

レッド「いいか、俺として一番最悪な状況は…まあ今だけど」

レッド「その後のことを考えるとミュウツーからコトネちゃんへ行ってそれがナツメに伝わってしまうことだけはさけたい」

トウヤ「一体何が…」

レッド「そんな言い方だったら言ってもらえると思ったら大間違いだ」

トウヤ「ちっ」

レッド「今舌打ちしたよな」

613: 2015/07/04(土) 01:10:43.20 ID:CZDEbou20
トウヤ「してないですよ」

レッド「いや、絶対したよな」

トウヤ「やった本人がやってないって言ってるんですよ」

レッド「今やったって言ったよな」

コトネ「二人とも何やってんの行くよ」グイッグイッ

トウヤ「ほんとに3人で行くの!?」

レッド「だから俺はうしろにいるだけだから、ひっぱらないで」

614: 2015/07/04(土) 01:11:14.14 ID:CZDEbou20
ライモンシティ

コトネ「次観覧車乗りましょ」

レッド「俺の最初の予定と違う」

トウヤ「僕の予定じゃレッドさんはついてきてなかったんですけどね」

レッド「……」

コトネ「二人とも早く早く」

615: 2015/07/04(土) 01:12:10.29 ID:CZDEbou20
ミュウツー「おいレッド」

レッド「どうした?」

ミュウツー「お前俺になんかしたやろ」

レッド「正確にはジラーチだけどね」

ミュウツー「こんなもんいつの間にやったんや?ジラーチの場所がよくわかる」

レッド「そう、それが一番お前にやってほしかったこと」

レッド「近くに起きてるジラーチがいる?」

ミュウツー「ああ」

レッド「よし」

616: 2015/07/04(土) 01:12:52.21 ID:CZDEbou20
コトネ「レッドさん何してるんですかー」

レッド「あーごめん、俺ちょっと急用ができた」

レッド「もう十分デートも楽しんだし、俺はこれで」

コトネ「え~」

レッド「あとは二人で楽しんでくれ」

コトネ「……」

トウヤ「……」

コトネ「しょーがないか、じゃあ乗ろっかトウヤ」

617: 2015/07/04(土) 01:13:36.92 ID:CZDEbou20
レッド「どう?」

ミュウツー「かなり近いで」

ジラーチ「あっあそこ、あのでかい木の上」

レッド「よっしゃ目パッチリだ」

レッド「ちょっとそこのジラーチ」

ジラーチ「?」

ジラーチ「君たち誰?」

ジラーチ「おい、とりあえずおりてこい」

レッド「ジラーチ同士で話すとわかりにくいな」

618: 2015/07/05(日) 00:36:04.10 ID:14BFdcmh0
ジラーチ「なあに?」

レッド「あのさ、起きてから何日目?」

ジラーチ「うんとね…2日目かな?」

ジラーチ「わりと早くてよかったな」

レッド「ああ、あのさ俺たちと一緒に来てくれないかな?」

ジラーチ「言い方がダメもっと取引先に言うみたいに言って」

レッド「いや、俺取引なんかしたことないからな」

ミュウツー「そこは申し訳ありませんがだろ」

ジラーチ「別にそうとは限らなくないか?」

619: 2015/07/05(日) 00:37:04.05 ID:14BFdcmh0
レッド「申し訳ありませんが一緒に来ていただけないでしょうか」

ジラーチ「うん」

レッド「やけにあっさり」

ジラーチ「君悪いこと考えてなさそうだし」

ジラーチ「そっちのジラーチはいろいろ悪いこと考えてそうだけど」

ジラーチ「んだとこのやろ」

レッド「やめろ、ややこしい」

レッド「早く次行くぞ、このジラーチも7日目には寝ちまう」

レッド「その前にあと5匹」

ミュウツー「それじゃあ近いところから行くで」

620: 2015/07/05(日) 00:38:11.37 ID:14BFdcmh0
3日後

レッド「あと一匹か」

ミュウツー「起きとるやつはちょっと離れとるな」

ミュウツー「でも空飛べば今日中にはつくやろ」

レッド「じゃあ今日にでも7匹そろうな」

レッド「問題なく終わりそうでよかった」

レッド「さ、行こ、どこにいるんだ?」

ミュウツー「あっちの方向」

621: 2015/07/05(日) 00:39:47.13 ID:14BFdcmh0
ミュウツー「この街の西の方にいるはずや」

ジラーチ「西ってどっちだ?」

レッド「あっちだな」

レッド「急ぐぞ」

ミュウツー「おい危ないぞ」

ドンッ

子ども「いたっ」

レッド「あっごめん大丈夫?」

622: 2015/07/05(日) 00:41:02.38 ID:14BFdcmh0
子ども「あ、風船が」

ジラーチ「ボクにまかせとけ」ふわっ

レッド「ちょっバカ、離れたら…」

レッド「ごふっ…」

ミュウツー「おい、しっかりせえ!」

レッド「はやく…ジラー…チ…を」

ミュウツー「ちょ、見たあかんガキは目ぇつぶっとけ」

子ども「肉球みたいなのが目に!」

623: 2015/07/05(日) 00:41:44.08 ID:14BFdcmh0
ジラーチ「風船とってきてやったぞ~」

ミュウツー「ほら、風船持ってはよあっち行け」

子ども「う、うん」

ジラーチ「レッド!どうしたんだよ!」

ミュウツー「いや、お前がはなれたからやろ」

ジラーチ「レッド…」

ジラーチ「お前はもうしんでいる」

624: 2015/07/05(日) 00:45:02.16 ID:14BFdcmh0
レッド「…勝手に…ころすな…」

ジラーチ「おお生きてたか、さすがマサラ」

レッド「いらんボケ…かましてるんだったら…はや…く…」

ジラーチ「しょうがないな」ぴたっ

レッド「ふぅ…ゴール目前でくたばるところだった…」

ジラーチ「悪い悪いついうっかり」

レッド「うっかりじゃねえよ!おえっ…血出た…」

625: 2015/07/05(日) 00:48:21.31 ID:14BFdcmh0
30分後

レッド「これで7匹目」

ジラーチ「いやーほんと無事に集まってよかったよかった」

レッド「そうだな、お前がバカなことしなけりゃ昇天しかけることなんてなかったのにな」

ジラーチ「バカがバカ言うな」

レッド「うるせえな」

ジラーチ「うるさいとはなんだ、離れて飛んでくぞ」

626: 2015/07/05(日) 00:48:53.19 ID:14BFdcmh0
レッド「離さん」ガシッ

ジラーチ「む…これはこれでいい」

レッド「そんなことより早くお願いかなえてくれよ」

ジラーチ「いいよー」

レッド「じゃあ」

ジラーチ「その前にまずボクたちが集まったとこに合言葉を言うんだ」

レッド「合言葉?」

ジラーチ「そう『ジラーチ様、お願いをかなえてくださいませ』って」

レッド「それほんとなのか?」

627: 2015/07/05(日) 00:49:32.97 ID:14BFdcmh0
レッド「そういやジラーチ7匹が集まるんだったらお前俺から離れないといけないじゃないか」

レッド「さすがに7匹頭に集まるのはちょっとな」

ジラーチ「お前は3つかなえられるんだ、一つ目にそのナツメってやつと離れても互いになんともないようにするといい」

レッド「うーん…そうか…」

ジラーチ「ボクがお前から離れてお願いをかなえるまでは気合でがんばれ」

レッド「気合ってお前…」

ジラーチ「あ、そうそうミュウツーはしまっといてくれ、力が強すぎてお願いに影響が出ちゃうかもしんないから」

レッド「そんなことあるの?」

ミュウツー「……」

628: 2015/07/05(日) 00:50:30.19 ID:14BFdcmh0
ジラーチ「準備ができたら言ってくれ」

レッド「そうだな、これはかなり心の準備が必要だ」

レッド「よし、やるぞ」

ジラーチ「心の準備早いな」

レッド「早くナツメと会いたいから」

ジラーチ「じゃあ行くぞ」ふわっ

レッド「ぐぼあっ」

ジラーチ「ほんとに大丈夫か?」

629: 2015/07/05(日) 00:51:10.88 ID:14BFdcmh0
レッド「があ…ジ、ジラーチ…お願いを…」

ジラーチ「様!」

レッド「ぐっ…」

レッド「様…お願いをかな…かなえて…」

ジラーチ「まだかな~」

レッド「あぐ…ください…ま…せ…」

ジラーチ「まあいいか、さあ願いを言え、どんな願いもみっつだけかなえてやろう」

レッド(まあいいかってなんだよ…、それよりし、しぬ…)

630: 2015/07/05(日) 00:52:18.14 ID:14BFdcmh0
レッド「俺とナ、ナツメが離…ぶはっ」

ジラーチ「鼻?」

レッド(内容知ってんだろが!)

レッド「離れても…」ガクッ

レッド「……」

ジラーチ「おいレッド!?」

ジラーチ「はやくお願いをかなえなきゃ!」

ジラーチ「それ!」

631: 2015/07/05(日) 00:52:57.84 ID:14BFdcmh0
レッド「はぁ…はぁ…お前…俺をころす気か…」

ジラーチ「まさかほんとに昇天手前まで行くとは思わなかった」

レッド「おちょくってんのか!」

ジラーチ「まあまあ、今のお願いはあせっちゃってボク自身のでかなえたから3つのうちには入ってないよ」

レッド「ん?」

レッド「ちょっと前から思ってたけどたしかに人一人生き返らせるぐらいなら7匹いるかもしれないけど…」

レッド「他の普通のお願いなら一匹でできたんじゃないのか!?」

ジラーチ「そーだよ」

レッド「……」

632: 2015/07/05(日) 00:53:41.05 ID:14BFdcmh0
レッド「てめぇ…」

ジラーチ「まあまあ、あとみっつだよ」

レッド「じゃあ、ナツメを生き返らせろや!」

ジラーチ「おっけ~い、それ!」

レッド「……」

ジラーチ「はい、生き返ったよ」

レッド「マジで!?」

633: 2015/07/05(日) 00:54:37.40 ID:14BFdcmh0
ジラーチ「あとふたつは?」

レッド「ああ、もうどうでもいい!はやくカントーに行くぞ!」

ジラーチ「じゃああとふたつはボクが使うよ?」

レッド「好きにしろよ」

ジラーチ「じゃあ二つ目はレッドもナツメもしんだってことになってたのをなかったことにしてあげるよ」

ジラーチ「いろいろとややこしいからね」

レッド「まあ、たしかにややこしいな…」

ジラーチ「みっつめ…ふふっ…」

634: 2015/07/07(火) 00:11:33.14 ID:JcbC0gzK0
翌日

レッド「あちい~」

ジラーチ「夏だからね」

レッド「ったく季節があるなんて変わった地方だ」

レッド「そもそもイッシュに何しにきたんだっけ」

レッド「なんか記憶が…」

ジラーチ「キャバクラだろ」

レッド「まあそうだけど…何かがあったはず」

ジラーチ「思い出せないってことはたいしたことじゃないんだよ」

635: 2015/07/07(火) 00:12:22.85 ID:JcbC0gzK0
レッド「そういやここ最近の記憶もなんだかはっきりとしない…」

ジラーチ「じゃあここ最近はどうでもいいことだったんだよ」

レッド「いやいやどうでもいいことに限ってなかなか忘れないもんだからね」

レッド「そう、大事なことを」

ジラーチ「もういい」

レッド「そうだ、ミュウツーなら俺の思い出せないことわかるかも」

ジラーチ「!」ピクッ

ジラーチ「ダメダメ、ミュウツーはダメだよ」

レッド「え?なんで」

636: 2015/07/07(火) 00:13:20.65 ID:JcbC0gzK0
ジラーチ「ダメなものはだーめ」

レッド「うーん…わかったよ」

ジラーチ「わかればよろしい」

レッド「それにしても暇だな」

レッド「絶対何かしにこの地方に来たんだからもうちょっとここにいようかな…」

レッド「それともカントーに帰るか…」

ジラーチ「この地方に残ろう」

637: 2015/07/07(火) 00:14:13.90 ID:JcbC0gzK0
レッド「この地方に残るか…」

レッド「それにしてもイッシュってとこはこんなクソ暑いのに」

レッド「イチャイチャとくっついてるバカどもが多いな!」

レッド「リア充滅びろ…」

ジラーチ「レッドにはボクがいるじゃん」

レッド「お前は人間じゃないし、そもそも性別もないだろ」

ジラーチ「レッドは彼女いらんだろ」

レッド「いや…ほしい…」

638: 2015/07/07(火) 00:15:09.63 ID:JcbC0gzK0
ヤマブキシティ

ハルカ「ちょっとユウキ!なんでこんなにたくさん洗濯物があるなら昨日に言わないのよ!」

ユウキ「朝からうるさいよ、今日やればいいじゃん」

ハルカ「昨日あんたの洗濯物がないかって聞いて、ないって言ったから怒ってんの」

ユウキ「ごめんごめん」

ハルカ「ごめんじゃなくて…」

ナツメ「朝から夫婦喧嘩~?ほんと仲がいいわね」

639: 2015/07/07(火) 00:15:51.51 ID:JcbC0gzK0
ハルカ「あっナツメさん、聞いてくださいよユウキが…あれ?」

ナツメ「どうしたの?」

ユウキ「レッドさんはどうしたんですか?」

ナツメ「レッドさん?誰?」

ユウキ「いや、だからレッドさんですよ」

ナツメ「???」

ハルカ「えっどういうこと」ひそひそ

ユウキ「知らねえよ、こっちが聞きたいよ、反応がおかしくないか?」ひそひそ

640: 2015/07/07(火) 00:17:05.41 ID:JcbC0gzK0
ナツメ「何二人で話してんのよ」

ユウキ「いや…だって…」

ナツメ「あっもうこんな時間、ごめんジムに行かなきゃ」

ナツメ「なんだか久しぶりにジムに行く気分」

ハルカ「たしかに最近はユウキがやってたような…」

ユウキ「俺もそんな気がする」

ナツメ「じゃあきっとそうね、私ほんとに最近ジムに行ってなかったと思うし」

ナツメ「ごめん、お留守番よろしくね」

641: 2015/07/07(火) 00:17:42.77 ID:JcbC0gzK0
ハルカ「ほらそこ邪魔、掃除機かけらんないでしょ」

ハルカ「そこも邪魔だって、いつもやってるでしょ」

ユウキ「知らねえよ、いつも俺この時間いないんだから」

ハルカ「…そうよね」

ユウキ「そうだよ」

ハルカ「絶対おかしいよね」

ユウキ「俺がいることか!?」

ハルカ「ナツメさんのことよ」

642: 2015/07/07(火) 00:18:35.12 ID:JcbC0gzK0
ユウキ「そうだよな、そもそもレッドさんが一緒にいないってのもおかしいよ」

ハルカ「考えたらここ最近ナツメさんかレッドさんのどっちかに会った?」

ユウキ「そういや…会ってないな…」

ハルカ「……」

ユウキ「じゃああのナツメさんは…」

ハルカ「と、とりあえず一回ジムに行って確かめてみましょ」

643: 2015/07/07(火) 00:19:09.77 ID:JcbC0gzK0
ヤマブキジム

ユウキ「あ、すいません、ナツメさん来ました?」

ジムトレ1「来たけど…どうしたのユウキ君にハルカちゃんまで」

ハルカ「そのなんていうか…ちゃんとしたナツメさん?」

ジムトレ1「ちゃんとした?えっどういうこと?」

ユウキ「そんな言い方じゃうまく伝わらんだろ」

644: 2015/07/07(火) 00:20:21.51 ID:JcbC0gzK0
ユウキ「えっと…なんていえば…」

ユウキ「あっ昨日ジムに来たのは…?」

ジムトレ1「何言ってんのユウキ君じゃない、ボケてるの?」

ユウキ「そういうことじゃなくて…」

ユウキ「じゃあナツメさんを最後に見たのは?」

ジムトレ1「さっき」

ユウキ「すいません言い方が悪かったです」

ハルカ「最近ナツメさん見ました?」

ジムトレ1「…そういや、久しぶりに見たような」

645: 2015/07/07(火) 00:21:07.43 ID:JcbC0gzK0
ジムトレ1「まさか、そんなことあるわけ…」

ユウキ「だって誰もナツメさんのこと」

ハルカ「それにレッドさんもいないんですよ、おかしいじゃないですか」

ジムトレ1「たしかになんだか久しぶりな気がしたし、レッドさんがいないのもおかしいと思ったけど…」

ナツメ「なーにコソコソしてんの?こっち来なさいよ」

ユウキ「ナツメさん相手ならやっぱりすぐばれるか」

ハルカ「じゃあやっぱり本物?」

646: 2015/07/07(火) 00:21:47.28 ID:JcbC0gzK0
ナツメ「私が偽物だと思った?」

ハルカ「はい、ユウキが」

ユウキ「は!?」

ナツメ「ハルカちゃん、私に嘘が通用すると思ってるの?」

ハルカ「えっと…みんなの意見です…」

ナツメ「私が偽物ねぇ…」

ナツメ「じゃあ私が本物の証拠みせてあげようか?」

ユウキ「お願いします」

647: 2015/07/07(火) 00:22:31.90 ID:JcbC0gzK0
ナツメ「何がいいかしら」

ユウキ「何がって…」

ナツメ「そうだわ、この場でユウキ君を人形にしてみようかしら」

ユウキ「本物ですね!疑ってすいませんでした!」

ナツメ「わかったらいいわ」

ハルカ「でもなんでレッドさんがいないんですか?」

ナツメ「だからレッドさんって誰?」

648: 2015/07/07(火) 00:23:48.11 ID:JcbC0gzK0
ハルカ「ほんとにわからないんですか?」

ナツメ「私に関係ある人なの?」

ユウキ「たぶんナツメさんに一番関係ある人だと思うんですけど」

ナツメ「ええ~…」

ハルカ「あっじゃあ私たちの考えること読んでくださいよ」

ナツメ「……」

ナツメ「う~ん…ダメみたい、そのレッドって人のことだけわからないわ」

ユウキ「どうなってんだ?」

649: 2015/07/07(火) 00:24:22.81 ID:JcbC0gzK0


ユウキ「おかしいな」

ハルカ「まだレッドさんに電話つながらないの?」

ユウキ「ああ、どこ行ったんだあの人」

ガチャ

ナツメ「ただいま~」

ナツメ「あら、ユウキ君誰に電話してるの?」

ユウキ「レッドさんですよ」

ユウキ「でもレッドさん全然でないんで困ってるです」

650: 2015/07/07(火) 00:25:27.78 ID:JcbC0gzK0
ナツメ「まあいいわよ、それは」

ハルカ「よくないですよ」

ナツメ「私にとってそんなに関係のある人ならすぐに思い出せるわよ」

ユウキ「そもそもナツメさんがレッドさんを忘れること自体ありえないんですけど…」

ナツメ「そんなことよりジャーン」

ユウキ「だからそんなことって…これなんですか?」

ナツメ「商店街でくじやってて、そしたら特等があたったのよ」

ナツメ「イッシュ地方へのペアチケット2組」

ナツメ「一緒に旅行にでも行きましょ」

651: 2015/07/07(火) 00:26:06.77 ID:JcbC0gzK0
ハルカ「ナツメさんってくじ運いいんですね」

ナツメ「ええ、くじなんて超能力でどうにでもできるからね」

ユウキ「それインチキじゃ…」

ナツメ「超能力よ」

ハルカ「でもペアチケット2組ならレッドさんがいればちょうどなのに」

ナツメ「まああとの一人はそのうち考えるとしてイッシュ地方ってどんなとこ?」

ユウキ「いや、俺たち行ったことないんでわかんないです」

652: 2015/07/07(火) 23:43:53.14 ID:JcbC0gzK0
ヒウンシティ

レッド「ダメだ、なにしに来たのかまったく思い出せん」

ジラーチ「無理に思い出さなくてもいいんだよ」

レッド「絶対重要なことなんだよ」

ジラーチ「あれじゃない?」

レッド「何?」

ジラーチ「今日はボクの日」

レッド「……」

レッド「それじゃないことは確かだ」

653: 2015/07/11(土) 21:57:50.36 ID:vLBPg86H0
レッド「考えれば考えるほど暑い」

ジラーチ「じゃあやめなよ」

レッド「……」

レッド「よし、アイスでも食うか」

ジラーチ「やったー」

レッド「冷たっ!」

コトネ「レッドさんがそう言うと思ってヒウンアイス買ってきました」

レッド「なんでこんなとこいんの?」

654: 2015/07/11(土) 21:58:20.34 ID:vLBPg86H0
コトネ「はい、ジラーチの分もあるよ」

ジラーチ「いいとこあるじゃんか小娘」

レッド「だからなんでここにいるの?」

コトネ「ただヒウンアイス買いに来ただけですよ、そしたらたまたまレッドさんがいたんで」

レッド「ふーん、トウヤは?」

コトネ「今日はトウコとNと一緒に後輩に会いに行くってことでいないんですよ」

コトネ「一人でいるのも暇なんでブラブラしてたんです」

コトネ「で、結局ナツメさんはどうしたんですか?」

655: 2015/07/11(土) 21:58:51.01 ID:vLBPg86H0
レッド「?」

レッド「ナツメさん…?誰?」

コトネ「えっ」

コトネ「いや、だからナツメさんですよ」

レッド「いやだから誰?」

コトネ「…それ本気で言ってるんですか?」

レッド「そんな人知らないけど…有名な人?」

656: 2015/07/11(土) 21:59:49.37 ID:vLBPg86H0
コトネ(い、一体どうなって…)

コトネ「……!」

コトネ「あっチャンスか」

レッド「何が?」

コトネ「その前に確認ですけどレッドさん彼女います?」

レッド「!?」

レッド「今のはちょっと腹が立ったな、自分は彼氏がいますけど先輩どうすか?あっいないんですかーみたいな」

コトネ「そ、そんなわけないでしょ!」

657: 2015/07/11(土) 22:00:23.21 ID:vLBPg86H0
コトネ「私はレッドさんに彼女がいないんだったら私をレッドさんのお嫁さんにしてほしいって言いたかっただけですよ」

ジラーチ「こいつかなり話飛ばしてんじゃねえか」

レッド「えっマジで…」

レッド「ってコトネちゃんにはトウヤがいるだろ」

コトネ「別に二人でもよくないですか?」

レッド「よかないよ」

コトネ「えっ?」

レッド「ダメだろ」

658: 2015/07/11(土) 22:00:59.62 ID:vLBPg86H0
コトネ「そんな小さなこと気にしない方がいいですよ」

レッド「小さくねえよ」

コトネ「まあ、人それぞれということで」

レッド「いやたぶんトウヤも嫌って言うと思うぞ」

コトネ「え…」

レッド「当然でしょ」

659: 2015/07/11(土) 22:01:39.76 ID:vLBPg86H0
レッド「じゃあ誰かかわいい女の子紹介してよ」

コトネ「どこからそうなるんですか!?」

レッド「俺もさたしかにまだそんな歳とってないけど結婚とかしたいわけよ」

コトネ「してるじゃないですか」

レッド「?」

コトネ「今日のレッドさんおかしいですよ」

レッド「どういうこと?」

660: 2015/07/11(土) 22:02:38.91 ID:vLBPg86H0
コトネ「あんまりふざけてるとナツメさんに電話しちゃいますよ」

レッド「あのさ、誰かと間違えてない?」

コトネ「間違えてません!」

レッド「…わからん」

コトネ「記憶喪失?」

レッド「あっそれかも、俺イッシュに何しにきたか思い出せないんだ」

ジラーチ「何言ってんだ、レッドは彼女なんてできたことないだろ」

レッド「そんなはっきり言うなよ…たしかにジラーチの言う通りだけど…」

レッド「たぶんコトネちゃんの勘違いだな」

661: 2015/07/11(土) 22:03:24.26 ID:vLBPg86H0
コトネ「レッドさん!?」

ジラーチ「そんなことより小娘、あのアイスうまかったぞ、もう一個買ってこい」

レッド「あ、気にしなくていいから」

レッド「そういや3人が会いに行ったっていう後輩はどんなやつなの?女の子?」

コトネ「……」

コトネ「後輩に手を出す気ですか?」

レッド「ち、違う、ただ興味を持っただけだよ」

662: 2015/07/11(土) 22:04:19.80 ID:vLBPg86H0
コトネ「残念ながら性別は聞いてません」

コトネ「それとどんな子かも聞いてないですけどたしかイッシュで殿堂入りしたからそのお祝いに行くって言ってました」

レッド「イッシュで殿堂入りね~」

コトネ「あと、ドMで変態で甘いものが好きで音痴って聞いてます」

レッド「けっこう聞いてるじゃん」

レッド「なんで性別聞かないの!」

コトネ「なんでちょっと怒ってるんですか」

663: 2015/07/11(土) 22:05:01.79 ID:vLBPg86H0
レッド「気になるな~女の子かな~かわいい子かな~」

コトネ「街中で何言ってるんですか」

レッド「だってさ~彼女ほしいんだよ!」

コトネ「……」

コトネ「ダメです」

レッド「なんで」

コトネ「レッドさんにはナツメさんしかいません!」

コトネ「私はナツメさんとしか絶っっっっっ対に認めません!」

664: 2015/07/11(土) 22:05:46.66 ID:vLBPg86H0
レッド「いや…え?ちょっとどうしたのコトネちゃん」

レッド「けっこうさっきからナツメさんナツメさんって言ってるけどそんな人俺知らないからね」

コトネ「レッドさんの記憶は私が必ず戻してみせます」

レッド「俺の問題なのにそんな悪いよ」

ジラーチ「そ、そうだよ!レッドは記憶なんかなくしてないよ!」

レッド「耳元ででかい声だすな」

コトネ「大丈夫です、私レッドさんのためならなんだってします!」

レッド「じゃあ誰かかわいい子…」

コトネ「話聞いてましたか?そんなことより記憶取り戻しに行きますよ!」

665: 2015/07/11(土) 22:07:01.76 ID:vLBPg86H0
1週間後

ナツメ「ここがイッシュ地方か~いいとこじゃない」

ユウキ「結局3人だし、ジムもほっぽってきちゃったしいいんですかね?」

ナツメ「いいのよ、グリーンがなんとかしてくれるわよ」

ハルカ「今グリーンさんめちゃくちゃがんばってるらしいですよ」

ナツメ「じゃあもうひとがんばりしてもらいましょ」

ユウキ「それはいくらなんでも…」

666: 2015/07/11(土) 22:07:44.95 ID:vLBPg86H0
ユウキ「で…どこに行くんですか?」

ナツメ「よくぞ聞いてくれました♪調べるの大変だったのよ」

ハルカ「なんだか楽しそうですね」

ナツメ「そりゃそうよ、調べてるときから楽しみだったんだし」

ナツメ「まずはここ!一度行ってみたかったのよね」

ユウキ「ポケウッド?なんすかこれ」

ハルカ「あんた知らないの?」

ユウキ「知らないから聞いてんだよ」

667: 2015/07/11(土) 22:09:24.22 ID:vLBPg86H0
ポケウッド

ナツメ「どこから見ようかな~」

ハルカ「あっちなんかいいんじゃないですか?」

ユウキ「あれ、なんだかさわがしいですね」

ナツメ「気にしない気にしない、こっちは観光で来てんの」

ナツメ「そっちの事情なんかどうでもいいのよ」

男「あの、すいません」

ナツメ「いいわよ」

ハルカ「そっちの事情なんてどうでもいいって言ったのに」

ユウキ「しかも話聞かず、展開早すぎでしょ」

668: 2015/07/11(土) 22:10:01.77 ID:vLBPg86H0
ナツメ「まあ内容についてはわかってたわよ、私エスパーだし」

ナツメ「たしかに素人の私に女優の代役を頼むのはどうかと思うけど、こういうのもいいかもね」

ユウキ「ナツメさん大丈夫かな?」

ハルカ「うーん…まあその気になればなんでもできる人だし、余計な心配はいらないんじゃないかな」

ユウキ「大丈夫か…なぁ?」

ハルカ「……」

ユウキ「……」

ハルカ「たぶん…」

669: 2015/07/11(土) 22:10:54.70 ID:vLBPg86H0
さらに一週間後

コトネ「どこの病院もわからないなんて…」

コトネ「今日はもう帰りましょうか」

レッド「うん…」

レッド「コトネちゃんは何で俺にここまでしてくれるの?」

ジラーチ「そうだよ人間ごときには絶対にレッドたちの記憶を戻せないってのに」

コトネ「なんでそうやって決めつけんの」

ジラーチ「だって…あ、いやいやなんでもない」

670: 2015/07/11(土) 22:11:30.87 ID:vLBPg86H0
レッド「おいジラーチなんか知ってんじゃねえのか」

ジラーチ「知らないよ」

レッド「嘘ついてんだったらおやつ一ヵ月ぬきだぞ」

ジラーチ「うっ…ボ、ボクを信じられないっての?」

レッド「……」

レッド「わかった信じることにしてやろう」

レッド「あれ、なんか話の途中だった気がするけどまあいいや」

671: 2015/07/11(土) 22:12:21.05 ID:vLBPg86H0
Nの城

メイド「おかえりなさいませ、コトネ様、レッド様」

コトネ「みんなはどこですか?」

メイド「食堂の方にいらっしゃいます」

コトネ「みんな私たちより先に食べてるなんてズルい!」

メイド「先ほど食べ始めたばかりですよ」

レッド「じゃあそんな怒ることもないね」

コトネ「私とレッドさんの分が少なくなるじゃないですか!」

672: 2015/07/11(土) 22:12:53.72 ID:vLBPg86H0
バタンッ

コトネ「ちょっとー!先に食べるなんてズルいでしょ!」

一同「……」

N「ああ、ごめんよ、あまりにも遅かったから」

トウヤ「コトネ、今食事中だよ、でかい声出さないで」

コトネ「私はまだ食べてませんー!」

コトネ「あれ?その子は?」

673: 2015/07/11(土) 22:14:13.51 ID:vLBPg86H0
トウコ「あ、そうだ、ほらあいさつしなさい」

メイ「はーい、はじめましてー!メイっていいまーす」

トウコ「女の子の方がトウヤとコソコソとやってるコトネ」

コトネ「コソコソってなんなの」

トウコ「で、男の人が居候中のレッドさん」

レッド「居候って言い方やめてくんない」

メイ「えっレッドってもしかして…」

674: 2015/07/11(土) 22:14:45.36 ID:vLBPg86H0
メイ「たしかリビングレジェンドとかいう変な名前の人ですよね!」

レッド「いや、知らないけど」

メイ「すごい!本物ですか!」

レッド「本物だけど」

メイ「かっこいいし、バトルの方もすごいんですよね」

レッド「じゃあ、俺と一発…じゃなかった俺とバトルしてみる?」

メイ「いいんですか!やった!」

675: 2015/07/11(土) 22:16:42.49 ID:vLBPg86H0
コトネ「あの子がこの前会いに行ってた後輩の子?」

トウコ「そう、あれでもけっこう強いのよ」

コトネ「まずい…」

トウコ「えっなにが?」

コトネ「レッドさんはナツメさんとくっつかなければならない」

トウコ「?」

コトネ「でも今のレッドさんじゃ…」

トウコ「あーうん…たぶんそれは大丈夫」

コトネ「どういうこと?」

676: 2015/07/11(土) 22:17:15.31 ID:vLBPg86H0
トウコ「なんていうか…別に言ってもいいんだけど…」

コトネ「いいんだけど?」

トウコ「たぶんレッドさんけっこうショック受けるよ」

コトネ「そっちのんがいいかも」

コトネ「レッドさんとナツメさんの障害になるものは全て排除すべきなんだから」

トウコ「な、なんかあったの…?」

677: 2015/07/11(土) 22:18:10.67 ID:vLBPg86H0
メイ「レッドさん本当にすごいんですね、まさかここまで実力差があるなんて…」

レッド「まあこれでも元チャンピオンだしね」

メイ「チャンピオンとただの殿堂入りじゃやっぱり違いますね」

レッド「いや~メイちゃんもがんばればすぐに強くなるよ」

メイ「私は最後の一匹ですけどこの子はすごいですからね、1対6でも逆転するかもしれませんよ」

レッド「そりゃ楽しみ」

コトネ「はい、そこまで!はやくご飯食べてください、冷めちゃいます」

レッド「あと一匹だからさ」

コトネ「関係ありません」

678: 2015/07/11(土) 22:19:00.36 ID:vLBPg86H0
コトネ「食べ終わりましたか?」

レッド「ん?ああ、おいしかったよ」

コトネ「じゃあちょっと来てください、大事な話があります」

レッド「なあに?」

コトネ「どういうことですか、あんなにメイちゃんと楽しそうに話たりして」

レッド「いや、いいじゃんか」

コトネ「ダメです」

679: 2015/07/11(土) 22:20:03.51 ID:vLBPg86H0
コトネ「いいですか、何度も言いますけど、レッドさんはナツメさんと以外認めません」

レッド「あのさ、これも何度も言うけど、俺はナツメなんて人は知らないってば」

コトネ「ナツメさん今頃心配してるはずです」

コトネ「だからちょっとでも早く記憶をもどしてナツメさんのとこに行かないといけないんです」

レッド「だいたいそんな特定の人の記憶だけまったくないのもおかしい」

レッド「もしそのナツメって人が本当に俺とそんなに関係のある人ならなんの連絡もないのもおかしい」

コトネ「それはそうですけど…」

レッド「コトネちゃんを信じないわけじゃないけどジラーチがなんの問題もないって言ってるんだしコトネちゃんの勘違いだよ」

コトネ「ジラーチが…?」

680: 2015/07/16(木) 17:51:17.83 ID:aejtmwuv0
1か月後

レッド「最近かなり日が進むのが早く感じる」

ジラーチ「気のせいだ、気にするな」

レッド「○○後って使いすぎなような気も」

ジラーチ「実際にそんだけたってんだよ!」

レッド「何怒ってんの?」

ジラーチ「ふーーーーん!」

681: 2015/07/16(木) 17:51:55.91 ID:aejtmwuv0
コンコン

トウヤ「レッドさん大丈夫ですか?今でかい声したんですけど」

レッド「ああ、大丈夫大丈夫」

レッド「ジラーチがわけわからずでかい声出しただけ」

トウヤ「そ、そうですか、じゃあ早く出てきてください」

トウヤ「ケツが…●●●がそこまで…」

レッド「うん、もうちょっとで出るよ」

トウヤ「は、はやく!もれる!」

ジラーチ「何が?」

トウヤ「●●●!」

682: 2015/07/16(木) 17:52:36.80 ID:aejtmwuv0
コトネ「朝から●●●、●●●ってうるさい!」

トウコ「コトネ、女の子が堂々と●●●ってはしたない」

トウヤ「ちょっとレッドさん、マジで●●●が」ドンドン

トウコ「黙れ●●●!」

トウヤ「なっ…弟に向かって」

N「おらぁ!トウヤか!トウコに●●●なんて言わせてんのは!どこにいる出てこい!」

トウヤ「トイレの前だよ!」

レッド「……」

レッド「なんだこの家」

683: 2015/07/16(木) 17:53:13.94 ID:aejtmwuv0
レッド「ふう、スッキリ」

レッド「あれ、トウヤは?」

トウヤ「こ…ここ…」

レッド「何やってんだお前?」

トウヤ「もうほんと限界…」

ジラーチ「我慢しすぎはよくないぞ」

トウヤ「誰のせいだと思ってんだよ!」

684: 2015/07/16(木) 17:53:56.14 ID:aejtmwuv0
メイ「トウヤ君どこにいるかわかりますか?」

レッド「あれ、なんか久しぶりだね」

メイ「はい、ちょっと用があったんでしばらく来れなかったんです」

レッド「ふーん、あっトウヤならトイレだよ」

メイ「ありがとうございまーす」

ガチャ

トウヤ「ふぅ…一時はどうなるかと思った…」

メイ「トウヤくー…くさっ」

685: 2015/07/16(木) 17:54:58.29 ID:aejtmwuv0
トウヤ「く、臭くねえよ!」

メイ「トウヤ君も含めてみんなで行こうと思ったけど、トウヤ君は来ないでください」

トウヤ「ちょっと何!?やめてよそういうの」

トウヤ「くさいのは僕じゃなくてケツから出た●●●だからね」

メイ「それが臭いって認めましたよね」

トウヤ「くさくないよ!ちゃんと消●力だっておいてるんだし」

メイ「……」

トウヤ「その顔やめて」

686: 2015/07/16(木) 17:56:07.96 ID:aejtmwuv0
メイ「じゃあ仕方なくですよ、トウヤ君だけ連れてかないのもよかったんだけど」

トウヤ「よかないよ」

メイ「じゃあ鑑賞券人数分」

トウヤ「用意してんじゃん」

メイ「ここに来る前はこんなことになってるなんて…」

トウヤ「なんで悲しそうなんだよ、僕そんなキャラじゃないよ!」

メイ「そう…?」

トウヤ「そうだよ!」

687: 2015/07/16(木) 17:56:40.82 ID:aejtmwuv0
レッド「鑑賞券?なんの?」

トウコ「そういやレッドさんに言ってなかったね」

トウコ「あの子一応ポケウッドで俳優やってるの」

レッド「ポケウッド?」

N「簡単に言うと映画を見れるんですよ」

レッド「ふーん…すごいじゃん、でこれ何の映画?」

トウヤ「魔法の国の不思議な扉」

レッド「それおもしろいの?」

トウヤ「まだ見てないんでわかりません」

688: 2015/07/16(木) 17:57:23.71 ID:aejtmwuv0
トウコ「あっそれならこの雑誌に」

レッド「どれどれ」

レッド「トップスターと噂の新人女優が奇跡の共演…」

レッド「奇跡っておまえらが組ませたんやろ」

レッド「で、これおもしろいの?」

トウコ「まだ見てないんでわかりません」

レッド「ふーん…いつ見に行くの?」

トウコ「今から」

689: 2015/07/18(土) 01:01:08.63 ID:/cXxXQO50
3時間後

レッド「ぐー…」

ジラーチ「すぴー…」

コトネ「……」

トウヤ「何しようとしてんのコトネ」

コトネ「い、いや…人工呼吸?」

トウヤ「なんで疑問形なんだよ」

コトネ「私はただいやらしい意味でとかじゃなくて、レッドさん動かないから」

トウヤ「いや、イビキかいてたじゃん」

690: 2015/07/18(土) 01:02:01.14 ID:/cXxXQO50
コトネ「あ、あはははは」

トウヤ「何ごまかしてんだよ」

トウコ「はいケンカしないケンカしない」ガシッガシッ

コトネ「ほがっ」

トウヤ「ふぐっ」

トウヤ「は、はのホウコ(トウコ)…」

トウコ「なに?顎砕くよ」

トウヤ「は…はから…ほくはヘッドはんほ…」

691: 2015/07/18(土) 01:04:06.13 ID:/cXxXQO50
トウヤ「ねえ大丈夫?血とか出てない?」

N「大丈夫だよ、今までも大丈夫だったんだろ」

トウヤ「いや、3回は骨おられたことがある」

トウヤ「お前もさ夜つい激しくなっちゃった時とか気をつけなよ」

トウヤ「とういうかもうケガした?やりすぎて」

N「……」ピーン

トウヤ「いてっ」

N「キミと一緒にするな」

692: 2015/07/18(土) 01:05:21.47 ID:/cXxXQO50
トウヤ「あれ、もしかしてまだトウコとやってないの」

N「はぁ…何を言ってるんだ、一応キミのお姉さんだぞ」

トウヤ「いやー意外だな、双子だけどトウコはいい子だよ、コトネほどじゃないけど」

N「……」ピクッ

N「トウコ以上の女性がこの世界にいるとでもいうのか?」

トウヤ「それはいっぱいいるよ、だってトウコは暴力ゴリ…」ドゴッ バタッ

N「……」

トウヤ「もう二人ともダメでしょ、映画館ではしゃいだりしたら、おとなしく見てなさい」

N「はい…」

693: 2015/07/18(土) 01:06:11.11 ID:/cXxXQO50
レッド「んあ…寝ちゃってたか…」

レッド「……」ボーッ

レッド「あの人かわいいな…ドストライクだ」

コトネ「レッドさん、ナツメさん以外の人にそんなこと言ったら…」

コトネ「あれ…」

コトネ「ねえねえ…あの魔女役の人ってもしかしてナツメさん?」

トウコ「そういわれると…そうね」

694: 2015/07/18(土) 01:07:16.49 ID:/cXxXQO50
レッド「ふわあ、まあまあおもしろかったな」

コトネ「ねえずっと思ってたんだけど、メイちゃんどこに出てたの?」

トウコ「何言ってんの、ずっと出てたじゃない、しかも主役で」

コトネ「主役って主役は男の子…」

コトネ「えっ…メイちゃんって」

トウコ「まあ趣味は人それぞれだしね」

コトネ「そうだ、ねえメイちゃん…じゃなくてえーと」

トウコ「あの子がどうしたの?」

コトネ「どこにいるの?今すぐ会える?」

トウコ「ポケウッドのどこかにいるはずだけど、呼んでみようか?」

コトネ「お願い」

695: 2015/07/18(土) 01:08:05.02 ID:/cXxXQO50
メイ「どうでした?新しい映画」

トウコ「うん、おもしろかったよ」

コトネ(これが男の子…)

メイ「あのトウヤ君大丈夫なの?」

トウコ「ん?ああ、大丈夫大丈夫、ちょっと気絶してるだけだから、貧血なのかな?」

トウコ「それよりコトネが話があるって」

コトネ「……」

トウコ「どしたの?」

コトネ「あ、いやなんでも…」

696: 2015/07/18(土) 01:09:28.77 ID:/cXxXQO50
コトネ「あのさ、さっきの映画に出てた人ってナツメさんって人?」

メイ「そうですけど」

コトネ「どこにいるかわかる?」

メイ「さっきクレープ屋の前にいたの見ましたよ」

コトネ「ありがと、レッドさん行きますよ」グイッ

レッド「……」

コトネ「レッドさん?」

メイ「どうしました?」

レッド「あの…マジで下ついてんの…?」

コトネ「早く行きますよ!」

697: 2015/07/18(土) 01:11:21.22 ID:/cXxXQO50
コトネ「えっとクレープ屋クレープ屋…」

コトネ「あ、あった」

コトネ「近くにいるはずだけど…」

レッド「そんなに急いでどうしたの」

コトネ「ナツメさんに会いに行くんですよ」

レッド「えっ!さっきの女優さん!?ちょっと待って身だしなみ整えてから」

コトネ「大丈夫ですよ、レッドさんはいつもきまってますから」

コトネ「いたっ!行きますよレッドさん」

レッド「ちょっと待って!心の準備が…」

698: 2015/07/18(土) 01:12:00.12 ID:/cXxXQO50
コトネ「ナツメさーん!」

ナツメ「あらコトネじゃない」

コトネ「ナツメさん!レッドさんを…」

ナツメ「一緒にいる人はどちら様?」

コトネ「え…」

コトネ「あのレッドさんですよ…」

レッド「初めまして!レッドと申します!大ファンです、握手してください!」

ナツメ「初めまして、コトネのお知り合い?」

コトネ「???」

699: 2015/07/18(土) 01:12:52.08 ID:/cXxXQO50
ユウキ「あーもう、ちょっと目を離したらすぐどっか行くんだから」

ハルカ「ユウキやばいよ、あと30分でカントー行の船でちゃう」

ユウキ「自分がジムリーダーだってこと忘れてんじゃないのか?あの人」

ハルカ「あっまたナツメさん勝手に握手してる!」

ユウキ「レッドさん以外がナツメさんにふれていいと思ってんのか!」

ユウキ「ラグラージ、アクアテール!」

ハルカ「ちょっとそんな直接攻撃は危ないでしょ!」

700: 2015/07/18(土) 01:14:16.53 ID:/cXxXQO50
レッド「ん!?」

レッド「ナツメさん危ない!ジュカイン、リーフストーム!」

ジュカイン「オリャアア!!ヒサシブリノデバンジャアア!」

ユウキ「いっ!?」

ユウキ「俺のラグラージが一撃で!?」

レッド「おいてめえコラ、ナツメさんに襲いかかろうとするとはどういうつもりだ?」

ナツメ「あ、レッドさん大丈夫ですよ、私の友人ですから」

レッド「え?」

701: 2015/07/18(土) 01:16:09.07 ID:/cXxXQO50
ユウキ「レッドさん!」

レッド「あれ、ユウキにハルカちゃんじゃん」

ユウキ「レッドさん!?」

ナツメ「あれ知り合いだったの?」

レッド「おい、お前らこんな美人の女優と知り合いだったら紹介しろよ~」

ユウキ「ちょっとレッドさんなんでこんなとこに…というか…え!?」

レッド「なあなあ、ナツメさんって彼氏いんのか?」

ユウキ「はぁ!?」

702: 2015/07/18(土) 01:16:56.47 ID:/cXxXQO50
コトネ「ユウキ、ハルカ、集合」

コトネ「あ、レッドさんとナツメさんはそのままで」

ユウキ「おい、どうなってんだよ」

コトネ「それはこっちが聞きたいわよ」

ハルカ「とりあえずナツメさんはレッドさんに関する記憶がまったくないのよ」

コトネ「あっレッドさんもそう、ナツメさんに関することが一切ないの」

ユウキ「なにがどうなってんだか」

コトネ「なんで知らないのよ」

ユウキ「知ってるわけねえだろ!」

703: 2015/07/18(土) 01:18:49.82 ID:/cXxXQO50
ユウキ「まあ良く考えるとこれはチャンスだ」

ユウキ「今まで互いに場所がわかんなくて会えなかったけどせっかく会えた今を逃す手はない」

コトネ「なるほど、今日中に二人をくっつくけるってことね」

ユウキ「そう、てことで後よろしく」

コトネ「なんでよ」

ユウキ「本来の予定ならこの後ナツメさんはジムに戻る予定だけどこうなったら俺が代わりに戻るしかねえ」

ユウキ「あっもうこんな時間、じゃ頼んだぞ!」

ハルカ「無責任すぎる…」

704: 2015/07/18(土) 01:19:40.17 ID:/cXxXQO50
レッド「あいつら何話してるんでしょうね」

ナツメ「ちょっと読んでみましょうか」

レッド「え?読む?何をですか」

ナツメ「私これでもエスパーなんです、考えてることぐらい読めますよ」

レッド「え、えぇ!?」

ナツメ「嘘だと思ったでしょ」

レッド「い、いえそんなこと…」

ナツメ「そうですね…じゃあ敬語で話すのやめましょうか?普通に話てほしいって考えてるようなので」

レッド「!」

705: 2015/07/18(土) 01:21:23.89 ID:/cXxXQO50
レッド「え、すごいですね、ほんとに考えてることわかるんですね」

ナツメ「まあコツをつかめば簡単ですよ」

レッド「じゃあ俺もできるようになったり」

ナツメ「できるかもね」

レッド「おお!」

ナツメ「できることなら教えてあげたいけど、私一応ジムリーダーもしてるの」

ナツメ「だからそろそろジムにもどらないと」

ハルカ「それは大丈夫です、代わりにユウキが行きましたから」

ナツメ「あらそう」

706: 2015/07/18(土) 01:23:19.54 ID:/cXxXQO50
コトネ「とりあえず第一作戦はクリア」

コトネ「この後どうする?」

ハルカ「どうするって言われても…」

ハルカ「じゃ、じゃあ二人の今までにつながるようなことを話していくってことで」

コトネ「例えば…」

ハルカ「……」

ナツメ「なにしてるの?こっち来なさいよ」

ハルカ「は、はーい」

ハルカ「アドリブで…」

コトネ「ホウエンってのはみんな無責任なの?」

707: 2015/07/18(土) 01:24:24.06 ID:/cXxXQO50
ナツメ「あっち行ったりこっち行ったり忙しいわね」

コトネ「……」キョロキョロ

ハルカ「いやー二人の邪魔しちゃ悪いかなと思って」

レッド「いやいや別に邪魔だなんて」

レッド「あっちょっとハルカちゃんに聞きたいことがあるんだけど…ちょっと来て」

ナツメ「私もコトネに聞きたいことが」

レッド「ナツメさんって彼女いんの?ユウキに聞いたけど教えてくんなくてさ」

レッド「やっぱいるのかな、あんな美人で女優だし」

ナツメ「あのレッドさんって人はどういうつもり?」

ナツメ「私を誘うような話してくるけど結婚指輪してるみたいだし」

ナツメ「でもあの人の肝心な部分だけ私でも読むことができないの」

708: 2015/07/18(土) 01:26:19.55 ID:/cXxXQO50
コトネ(指輪…そうか!)

コトネ「そういえばお二人ともまったく同じ指輪されてますね」

ナツメ(あ、ほんとだわ、偶然ってあるのね)

レッド(結婚してんのかよ…まあそうだよなー、あんなきれいで性格もよさそうだし)

レッド「……」ガクッ

レッド「あーほんとだー…」

レッド「指輪してる…」ボソッ

コトネ(レッドさんのテンションがあきらかに下がった!?)

709: 2015/07/18(土) 01:28:33.90 ID:/cXxXQO50
レッド「お子さんとかは…いらっしゃるんですか…」

ハルカ「ちょっとなんでふさぎこんでんですか、さっきまでの元気はどこ行ったんですか」

ナツメ「え?子どもですか?いないですけど」

レッド「ふーん…」

ハルカ「ちょっとあれ完全ナツメさんが既婚と勘違いしてるじゃないの」

コトネ「ナ、ナツメさんは既婚じゃないの」

ハルカ「レッドさん見てよ、もう完全にナツメさんに興味ないじゃない」

コトネ「まだなんとでもなる範囲よ」

710: 2015/07/18(土) 01:29:50.36 ID:/cXxXQO50
ハルカ「……」

コトネ「……」

ハルカ「なんとかしなさいよ」ボソボソ

コトネ「ちょっと待って…よしっ」

コトネ「でも偶然ですね、お二人とも誰ともお付き合いされてないのに同じ指輪されてるなんて」

レッド「何!?」ガバッ

レッド「し、失礼ですけど、今お付き合いしてる男性はいないんですか」

ナツメ「え、ええ」

レッド「よしっ」

711: 2015/07/18(土) 01:30:50.63 ID:/cXxXQO50
ハルカ「やるじゃない、ちょっとやる気出てくれたみたい」

レッド「あ…」

レッド「……」しゅん

コトネ「あれ…」

レッド「はぁ…」

コトネ「ちょっとどうしたんですか」

レッド「俺はバカだ、俺みたいなどこの馬の骨かわからないようなやつとあんな美人女優が付き合えるわけないんだ」

レッド「こうして話すだけでもう十分だ…」

コトネ「いやレッドさんは誰にでも自慢できる経歴の持ち主ですよ」

712: 2015/07/18(土) 01:41:19.83 ID:/cXxXQO50
レッド「いやいや…俺が何したってんだ…」

コトネ「いっぱいしましたよ!」

レッド「例えば…?」

コトネ「カントーのジムを制覇」

レッド「そんなのチャンピオンロードのモブどもでもやってんだよ…」

コトネ「チャンピオンになったじゃないですか!」

レッド「チャンピオンに一体なんの価値があるのか…」

コトネ「それ言い出すとちょっとめんどくさいです」

714: 2015/07/23(木) 18:05:48.14 ID:PpNgQLQi0

引用: ナツメ「レッドと私の話なのにグリーンが主役なの!?」