1: 2015/09/08(火) 02:17:32.25 ID:4Oj3LsGn0

3: 2015/09/08(火) 02:18:50.95 ID:4Oj3LsGn0


あらすじ
メガニウム撃破

4: 2015/09/08(火) 02:19:24.85 ID:4Oj3LsGn0
登場人物

レッド:マサラタウン出身。元チャンピオン。最近いろいろ大変

ナツメ:ヤマブキジムリーダー。レッドをバカにされると怒る

ミュウツー:レッドの手持ち。能力などは全て初代のときと同じ。その気になればなんでもできる

ジラーチ:レッドの手持ちではないがレッドになついている。お菓子大好き

グリーン:リーグ本部チャンピオン代理。一応レッドより強い

ユウキ:新トキワジムリーダー。なんでこうなったかは秘密

ハルカ:ホウエンからユウキについてきている。いろんなところでユウキをこっそり助けている

セレナ:カロス地方から来てグリーンがレッドに押し付けた。修行中(?)
ポケモン!きみにきめた!

5: 2015/09/08(火) 02:20:17.49 ID:4Oj3LsGn0
レッド「うーん…これはちょっとやりすぎだろ」

ミュウツー「まあ襲ってきたこいつも悪いわけやし」

レッド「とにかくこのメガニウムとキバゴをポケモンセンターに連れてってやんないとな」

レッド「ほらメガニウム運んで」

ミュウツー「なんで俺が」

レッド「お前が倒しちゃったし、キバゴみたいにボールに入れようにもどうやらトレーナーがいるみたいだし」

ミュウツー「じゃあトレーナー来るの待った方がええんとちゃうか」

6: 2015/09/08(火) 02:20:56.50 ID:4Oj3LsGn0
レッド「トレーナーがもし来て自分のポケモンが倒されてたらいろいろ気まずいだろ」

レッド「俺は回復道具もなんも持ってないんだ」

レッド「ほらほら運べ」

ミュウツー「しゃあないな」

レッド「ごめんなセレナ、もうちょっと待ってくれ」

セレナ「うん」

7: 2015/09/08(火) 02:21:34.25 ID:4Oj3LsGn0
ポケモンセンター

ジョーイ「とりあえずメガニウムの傷は回復しましたけど…」

レッド「キバゴの方はまだですか」

ジョーイ「はい…かなりダメージを受けていて今日中に回復できるかどうか」

レッド「そりゃそうとうな重症だな」

セレナ「キバゴ…」

レッド「大丈夫だって、ここはポケモンセンターだよ」

レッド「きっと元気にしてくれるさ」

セレナ「うん…」

8: 2015/09/08(火) 02:22:14.04 ID:4Oj3LsGn0
レッド「さて回復はここにまかせて、俺たちは行こうか」

セレナ「私もうちょっとここにいたい」

レッド「そんなにキバゴが気になるの?」

セレナ「うん…あとこのメガニウムのトレーナーに言いたいの」

レッド「何を?」

セレナ「いくらなんでもあそこまでするなんてひどいって」

レッド「まあ…ひどいな」

9: 2015/09/08(火) 02:23:00.62 ID:4Oj3LsGn0
レッド「ひどいって言われてるよ、お前もあそこまでやんなくてもよかったんじゃない?」ポンポン

メガニウム「ワタシハアンナニコウゲキシテナイ!」

レッド「…ほら翻訳して」

ジラーチ「お菓子」

レッド「後で買ってやる」

ジラーチ「今」

レッド「後で」

ジラーチ「今!」

レッド「後!」

ジョーイ「静かにしてください!」

レッド「…すいません」

10: 2015/09/08(火) 02:23:54.56 ID:4Oj3LsGn0
セレナ「パパ怒られた」

レッド「一番でけえ声出したのあの人なのによ…」

コトネ「あっいた!メガニウム」

レッド「あれ、コトネちゃん」

コトネ「レッドさん!?わぁお久しぶりですー」

コトネ「あれ?この子は?」

セレナ「この人パパの知り合い?」

コトネ「パ…パ…!?」

11: 2015/09/08(火) 02:24:28.01 ID:4Oj3LsGn0
コトネ「じゃあ…レッドさんの子ども…」

レッド「ん…まあ」

コトネ「ということは…ということは…」

コトネ「母親は私!」

レッド「なんでだよ!」

コトネ「じゃあ誰が母親なんですか」

レッド「ナツメに決まってんだろ」

コトネ「なら私とナツメさんの子ってことですか」

レッド「んなわけねえだろ…」

12: 2015/09/08(火) 02:25:10.07 ID:4Oj3LsGn0
レッド「いい?よく聞いてコトネちゃんとセレナはそういう関係じゃないの」

レッド「だいたいコトネちゃんにはトウヤがいるでしょ」

レッド「だから俺とかナツメのことはもういいでしょ」

コトネ「え~」

レッド「え~じゃない」

レッド「それより俺の娘のセレナが言いたいことあるってさ」

セレナ「……」

レッド「ほら言うんじゃなかったのか」

セレナ「う、うん」

13: 2015/09/08(火) 02:25:49.68 ID:4Oj3LsGn0
コトネ「私に言いたいことって?」

セレナ「どうして私のキバゴにあんなことしたの」

コトネ「えっ」

レッド(私の…)

セレナ「このメガニウムがキバゴにひどいことしたのよ」

コトネ「レッドさん、これは…」

レッド「さあ」

レッド「自分のポケモン傷つけられちゃったからね」

コトネ「ええ…何が何だか…」

14: 2015/09/10(木) 14:49:50.80 ID:CsT6q2Fi0
コトネ「メガニウムと散歩してたら急にどっか行っちゃって」

レッド「なんにせよちゃんと見てなかったコトネちゃんも悪いよ」

コトネ「すいませーん」

レッド「じゃああのキバゴに攻撃するようには言ってないの?」

コトネ「はい、当たり前じゃないですか」

コトネ「私がそんなひどいことするように思いますか?」

セレナ「思う」

コトネ「なっ」がくっ

15: 2015/09/10(木) 14:50:24.91 ID:CsT6q2Fi0
コトネ「な、なんでそんなこと思うのかな」

セレナ「パパになれなれしすぎ」

コトネ「それが理由~!?」

セレナ「うん」

コトネ「それぐらいいいじゃないのよ」

コトネ「私はレッドさんと永遠の愛を誓いあった仲なのよ」

レッド「誓ってない!」

16: 2015/09/10(木) 14:51:11.92 ID:CsT6q2Fi0
セレナ「やっぱり信用できない」

コトネ「い、今のは冗談よ、えーと…名前は」

セレナ「セレナ」

コトネ「そうセレナちゃんって言うの、いい名前ね」

セレナ「ごまかそうとしてる」

コトネ「ご、ごまかそうとなんてしてないよ、ねえレッドさんからも何か言ってくださいよー」

レッド「メガニウムに何があったか聞けばいいじゃん」

コトネ「さすがレッドさん、それで私の無実がわかりますね」

レッド「そのためにはお菓子が必要だ」

17: 2015/09/10(木) 14:52:05.44 ID:CsT6q2Fi0
コトネ「あ、ジラーチですか…」

レッド「そうそう、よくわかってんじゃん」

レッド「セレナがここ離れる気がないみたいだから俺もここ動くわけにはいかないんだよ」

レッド「だから買ってきてくんない?はいお金」

コトネ「いいですけど、今度からある程度のお菓子は持ち歩いた方がいいと思いますよ」

レッド「このカバンいっぱい入ってたんだが」

コトネ「じゃあそれを何個も持ち歩いてください」

レッド「ええー重いよ」

18: 2015/09/10(木) 14:52:54.33 ID:CsT6q2Fi0
コトネ「でも私が買いに行ったらこの子に逃げたと思われる可能性もあるのでトウヤに買ってきてもらいます」

セレナ「そんなの思わないけど」

コトネ「もしもしトウヤー」

コトネ「悪いけどお菓子買ってきてくんない?」

コトネ「何がいいか?そんなの店全部よ」

レッド「それは多すぎだろ」

コトネ「それは多すぎよ、バカ普通考えたらわかるでしょ」

コトネ「いい?今すぐよ!ほら急いで!」

19: 2015/09/10(木) 14:53:22.51 ID:CsT6q2Fi0
10分後

トウヤ「買ってきたよー」

コトネ「遅-い!」ゲシッ

トウヤ「遅いってそんな時間かかってないだろ」

トウヤ「あれレッドさん、こっち来てたんですか」

レッド「うん」

コトネ「ほら早くレッドさんにお菓子渡すの」

トウヤ「はーい」

20: 2015/09/10(木) 14:54:04.97 ID:CsT6q2Fi0
レッド「こんだけお菓子があんだから早く教えろよ」

ジラーチ「しょうがないなぁ…」

ジラーチ「このメガニウムによると突然ひっぱられて気が付いたらここで治療されていたとさ」

レッド「そんだけ?」

ジラーチ「そんだけ」

レッド「だってさ」

コトネ「記憶がとんでるんですかね」

21: 2015/09/10(木) 14:54:46.39 ID:CsT6q2Fi0
ジラーチ「混乱だな」

コトネ「私のメガニウムが?」

ジラーチ「そうとしか考えられん」

コトネ「じゃあ誰が?」

ジラーチ「知らん」

コトネ「はぁ…こんなときにナツメさんがいてくれたら」

コトネ「そういえば今ナツメさんは?」

レッド「撮影中」

22: 2015/09/10(木) 14:55:57.75 ID:CsT6q2Fi0
ポケウッド

監督「はいオッケー、おつかれさん」

ユウキ「めずらしい、ナツメさんがわりと真面目にやってる」

ナツメ「めずらしい…?」

ユウキ「あ、いやなんでもないです」

ナツメ「私はいつでも真面目にやってるからね」

監督「じゃあ今から30分休憩に」

ナツメ「ちょっと待った、監督、休憩なんていりません」

ナツメ「今からノーカットでパッパと終わらせてください」

23: 2015/09/10(木) 14:56:27.43 ID:CsT6q2Fi0
ハルカ「そんな無茶な」

ナツメ「ムチャでもやってもらわないと困るの」

ナツメ「遅くなればその分レッドといる時間が短くなっちゃうでしょ」

ユウキ「そんなことで」

ナツメ「そんなことぉ?」

ユウキ「い、いえなんでも…」

ハルカ「なんであんたはナツメさんを怒らすようなこと言うのよ」

ユウキ「俺はそんなつもりじゃないんだけど」

24: 2015/09/10(木) 14:58:05.68 ID:CsT6q2Fi0
ナツメ「もう誰かが失敗しても気にせずいきましょう」

監督「それはいくらなんでもね…」

ナツメ「……」

監督「よ、よし、ちゃちゃっとやっちゃおうか」

ナツメ「ありがとうございます」にこっ

ユウキ「監督!負けちゃダメですよ!」

ナツメ「……」

ユウキ「なんでもないです」

25: 2015/09/10(木) 14:59:05.09 ID:CsT6q2Fi0
レッド「まあナツメもああいうのは真面目にやるだろうから今日は無理だろうな」

コトネ「…しかたないですね」

コトネ「でも会えないのは残念ですね」

トウヤ「また明日にでも行きゃいいじゃんか」

コトネ「明日は大丈夫なんですか?」

レッド「どうなんだろ、ユウキとかに聞かないとわかんない」

トウヤ「適当な人だな」

26: 2015/09/10(木) 15:00:26.52 ID:CsT6q2Fi0
レッド「まあいいや、明日また来たらいいよ」

トウヤ「じゃあ今日のところは」

コトネ「あ、私もキバゴ治るまでここにいますよ」

トウヤ「ここに残るの?」

コトネ「当然よ、私のせいでもあるんだから」

セレナ「大丈夫だから帰ってよ」

トウヤ(あれ、この子どこから、ていうか誰?)

コトネ「帰ってとは何よ!」

27: 2015/09/10(木) 15:01:29.41 ID:CsT6q2Fi0
トウヤ「レッドさん、さっきからコトネとケンカしてる子誰?」

レッド「俺の娘だ」

トウヤ「えっ」

レッド「その反応はもういい、見飽きた」

トウヤ「俺まだリアクションとってないんですけど」

レッド「だいたいの予想はつく」

トウヤ「それにしても子どもいたんですね」

レッド「いて悪いか」

トウヤ「いえ…」

28: 2015/09/14(月) 00:23:44.66 ID:NfqXMpso0
セレナ「……」うとうと

コトネ「やっぱお子さんじゃこんな時間までおきてらんないよねー」

コトネ「私が代わりにレッドさんといてあげるから帰って寝てなさい」

セレナ「……」むっ

セレナ「だいたいパパと関係ないのにここにいる方がおかしいわよ」

セレナ「そっちこそ帰ってよ」

コトネ「こんな時間に寝るようなお子ちゃまだから言ってあげてんのよ」

コトネ「ねえレッドさん」

レッド「……」すやすや

トウヤ「レッドさんならもうだいぶ前から寝てるよ」

29: 2015/09/14(月) 00:24:10.82 ID:NfqXMpso0
コトネ「ま、まあレッドさんも睡眠不足かもしれないし」

コトネ「これぐらいしょうがないわよね」

セレナ「パパは普段からぐっすり寝てるよ」

コトネ「そんなこと知ってるわよ!」

トウヤ「うそつけ」

コトネ「あんたは黙ってなさい」

30: 2015/09/14(月) 00:25:15.61 ID:NfqXMpso0
コトネ「だいたいなんであなたがレッドさんとナツメさんの」

ナツメ「あら、セレナがなにかやったの?」

コトネ「ナ…ナツメさん!?いつの間に」

ナツメ「さっき、思ったより時間かかっちゃった」

セレナ「ママー、この人が私をいじめるー」

コトネ「なっ…そんなこと私してませんよ!」

ナツメ「……」

ナツメ「そうみたいね」

31: 2015/09/14(月) 00:26:06.86 ID:NfqXMpso0
セレナ「ママ私を信用してくれないの?」

ナツメ「してるわよ」

ナツメ「だからコトネの方の心を読んだの」

コトネ「私は信用してくれてなかったんですね…」

ナツメ「別に信用してないわけじゃないけどー…」

ナツメ「やっぱね、ほら」

コトネ「何がほらなんですか」

32: 2015/09/14(月) 00:27:16.16 ID:NfqXMpso0
ナツメ「まあとにかく、今回はどっちかが悪いとかじゃないわ」

ナツメ「セレナも私を騙そうとしてもだめだからね」

コトネ「怒られてやんのー」

ナツメ「コトネもこんな小さい子とケンカなんて」

コトネ「ケンカじゃないです注意です」

ナツメ「注意?」

コトネ「はい、私のレッドさんに近づきないように」

ナツメ「私のぉ!?」

33: 2015/09/14(月) 00:27:43.20 ID:NfqXMpso0
ナツメ「コトネ、ふざけてんの…」

コトネ「ふ、ふざけるって何をですか…私はいつも真剣ですよ」

ナツメ「そう、わかったわ」

ナツメ「トウヤ、セレナをつれてトイレにでも行ってくれない?」

トウヤ「えっなんでですか」

ナツメ「いいから」

トウヤ「はいっ!」

34: 2015/09/14(月) 00:28:38.79 ID:NfqXMpso0
コトネ「あっトウヤ、レッドさんとナツメさんの娘さんにやらしいことしようとしてるでしょ」

トウヤ「そんなことするわけねえだろ!」

トウヤ「しかもなんで娘さんって言い方!?」

コトネ「かわりに私が行く」

ナツメ「待ちなさい」ぐいっ

コトネ「ぐえっ」

ナツメ「あんたはここにいるの」

35: 2015/09/14(月) 00:29:24.45 ID:NfqXMpso0
10分後

トウヤ「コトネ生きてるかな…」

トウヤ「だいぶ時間とって戻ってきたけどまだ終わってなかったりして…」

セレナ「ねえ」

トウヤ「な、なに?」

セレナ「なんでそんなにコソコソしてるの?」

トウヤ「君のお母さんは怖いからね」

セレナ「なんで?ママはやさしいよ」

トウヤ「君にはね」

36: 2015/09/14(月) 00:30:11.48 ID:NfqXMpso0
レッド「まあまあなんのことかはよくわかんないけど落ちつきなって」

ナツメ「だってコトネが」

レッド「ナツメも子どもみたいなことで怒らない」

ナツメ「じゃあレッドは私とコトネのどっちがいいのよ」

レッド「だからそういうのをやめなさいって言ってんの」

ナツメ「だって」

レッド「はぁ…もう、じゃあこっち来て」ぐいっ

レッド「トウヤとセレナもそんなとこいないでコトネちゃんとこいてあげて」

トウヤ「ばれてたんだ…」

37: 2015/09/14(月) 00:30:57.68 ID:NfqXMpso0
1時間後

セレナ「パパとママ遅いね」

セレナ「もうキバゴの治療も終わっちゃったのに」

ジラーチ「ボクまでおいていくなんてひどいことしてなんなんだ」

コトネ「でもちょうどいいわ、あんたキバゴに何があったか直接聞いてよ」

ジラーチ「ん」

コトネ「何?」

ジラーチ「ん!」

コトネ「???」

38: 2015/09/14(月) 00:32:05.74 ID:NfqXMpso0
ジラーチ「おかしだよ」

コトネ「あんたあんなに食べたのに、まだ足りないの?」

コトネ「もうお腹パンパンでしょ」

ジラーチ「一体いつからお腹いっぱいだと錯覚していた?」

コトネ「……」ビシッ

ジラーチ「痛い」

コトネ「いいから早く教えなさい」

ジラーチ「何をだっけ?」

コトネ「キバゴに何があったかに決まってんでしょ!」

39: 2015/09/14(月) 00:33:21.87 ID:NfqXMpso0
ジラーチ「めんどうだな」

コトネ「なんでよ!」

レッド「俺からも頼むよジラーチ」

セレナ「パパ、やっと戻ってきた、どこ行ってたの」

レッド「内緒」

コトネ「なんでナツメさんは寝ちゃってるんですか」

コトネ「何があったかますます気になる」

レッド「んー…まあ疲れちゃったんだろうね」

レッド「かわいい寝顔でしょ」

40: 2015/09/14(月) 00:35:31.00 ID:NfqXMpso0
レッド「それよりさ何があったか教えてよ、俺も気になるよ」

ジラーチ「…レッドがそこまで言うなら仕方ない、訳してやろう」

ジラーチ「ほれ、何があったか話してみい」

キバゴ「カクカクシカジカ」

ジラーチ「うーん…めんどうだな」

レッド「どうしたんだよ」

ジラーチ「だらだらと話しやがってめんどうだって言ってんの」

コトネ「いいから早く私のメガニウムの無実を証明しなさい!」

41: 2015/09/14(月) 00:36:14.03 ID:NfqXMpso0
ジラーチ「じゃあ順番に説明してやる」

ジラーチ「まずこのキバゴは木の実を食ってた」

ジラーチ「いろいろあった」

ジラーチ「メガニウムに襲われた」

ジラーチ「以上だ」

レッド「いや、飛ばしすぎだろ!」

レッド「そのいろいろあったところを聞きたいんだよ」

42: 2015/09/14(月) 00:37:37.03 ID:NfqXMpso0
ジラーチ「だって見たこともないポケモンが文句言ってきて攻撃してきたって言うもん」

レッド「そう言えよ最初から」

ジラーチ「だって見たこともないなんて言ったらなんだそれはとかなんとか言ってくるでしょ」

レッド「じゃあどんな感じだったんだ」

キバゴ「カギヲモッテタ」

ジラーチ「鍵だって」

レッド「鍵!?」

43: 2015/09/18(金) 01:27:16.91 ID:6at4a3kI0
レッド「鍵…鍵…」

レッド「いるか?そんなやつ」

トウヤ「いや俺の図鑑にもそんなやついないですね」

コトネ「私も」

レッド「ほんとにそんなやついんのか?」

ジラーチ「知らね」

レッド「なんで知らねえんだよ」

ジラーチ「だってボクは直接見てないもーん」

44: 2015/09/18(金) 01:27:58.29 ID:6at4a3kI0
ジラーチ「でも嘘はついてないからね」

レッド「わかったわかった」

レッド「俺たちの知らないポケモンか」

レッド「そういやだいぶ前に新種のポケモンが発見されたとかオーキド博士が言ってたっけ」

レッド「たぶんそれなんだろうな」

トウヤ「新種か、どうりで俺の図鑑にいないわけだ」

コトネ「図鑑のバージョンアップぐらいしときなさいよ」

トウヤ「君もしてないよね」

45: 2015/09/18(金) 01:28:37.46 ID:6at4a3kI0
レッド「でもよかったじゃん、コトネちゃんのメガニウムが100%悪いってわけじゃなかったし」

コトネ「それじゃ少しはメガニウムが悪いみたいな言い方じゃないですか」

コトネ「100%その鍵が悪いんですよ」

レッド「その話はもう終わり」

レッド「セレナはもう寝る時間なんだ、俺たちは帰るよ」

トウヤ「じゃあ僕たちも帰ろうか」

レッド「わざわざ今日はありがとね」

コトネ「いえいえレッドさんのためなら私はどこへでも行きますから」

46: 2015/09/18(金) 01:29:20.51 ID:6at4a3kI0
レッド「ただいまー」

セレナ「いまー」

ユウキ「レッドさん、ナツメさんは!?」

レッド「いるよ、寝てるけど」

ユウキ「困ったな…」

レッド「何が困ったかは知んないけど明日にしてくれ、俺たちもう眠いから」

セレナ「眠いからー」

ユウキ「自由な人たちだな…」

47: 2015/09/18(金) 01:29:49.37 ID:6at4a3kI0
翌日

ハルカ「ナツメさん今日は逃げないでくださいよ」

ナツメ「私は別に逃げてなんかないわよ」

ハルカ「ああいうのは逃げたっていうんですよ」

ユウキ「そのうちやめさせられても知りませんよ」

ナツメ「いいわよ別にー」

ハルカ「よくないでしょ」

48: 2015/09/18(金) 01:30:37.30 ID:6at4a3kI0
ハルカ「だって実際のところレッドさんは言っちゃあれですけど働いてないじゃないですか」

レッド「俺は職業トレーナーだよ」

ナツメ「この世界じゃ立派な職業よ」

ハルカ「それはバトルすればの話でしょ」

ハルカ「それにあなたたちには子どもだっているのに」

レッド「子どもねぇ…」

レッド「あっ!!」

49: 2015/09/18(金) 01:31:04.86 ID:6at4a3kI0
レッド「完全に忘れてた…」

ナツメ「どうしたの」

レッド「俺…母さんにセレナのこと言ってなかった」

レッド「どうしよう、今頃になって孫ができたよーっていうのもな…」

ユウキ「その言い方は軽すぎなんじゃ…」

レッド「言い方は別にいいんだけど…さすがに言わないのも」

ナツメ「じゃあ今から行きましょ!」

50: 2015/09/18(金) 01:31:50.24 ID:6at4a3kI0
ハルカ「ナツメさん、そう言って逃げる気でしょ!」

ナツメ「違うわよ、そういうあいさつはちゃんとしないとね」

ハルカ「ほんとですか?」

ナツメ「私が信じられないっての?」

ハルカ「そんなことないですけど」

ナツメ「よし、セレナ早く準備しなさい」

ナツメ「ほらパパも」

レッド「…あ、俺のことか」

レッド「急に言われてビックリした」

51: 2015/09/18(金) 01:32:57.45 ID:6at4a3kI0
ナツメ「それじゃあ行ってくるわね」

ユウキ「あの、もうこの際行くことに反対はしないですけど、いつこっちに帰ってくるんですか」

ナツメ「……」

ナツメ「フーディン、テレポートよ」

フーディン「リョーカイ」

ユウキ「あっ!」

ハルカ「けっきょく逃げたわね、やる気ないのかな」

ユウキ「まあ最初からだけどね…」

52: 2015/09/18(金) 01:34:11.94 ID:6at4a3kI0
マサラタウン

セレナ「どこここ?」

ナツメ「ここはねパパの生まれたところなのよ」

セレナ「パパの?」

ナツメ「そうよ」

セレナ「なんにもないね」

レッド「まあそれがいいとこでもあるんだけどね」

セレナ「田舎~」

レッド「……」がくっ

53: 2015/09/18(金) 01:36:17.19 ID:6at4a3kI0
レッド「あれが俺の家だよ」

セレナ「思ったより小さい」

レッド「ま…まあ…今の家よりは小さいかもしれないけど」

セレナ「パパはここで育ったんだよね」

レッド「そうだよ」

セレナ「じゃあここでがんばればパパみたいに強くなれる?」

レッド「さあ、どうだろうね」

54: 2015/09/18(金) 01:37:04.85 ID:6at4a3kI0
ガチャガチャ

レッド「あれ?」

ナツメ「どうしたの、鍵でもかかってるの?」

レッド「うん、そうみたい」

ナツメ「まさかとは思うけどさ、帰るって電話か何かした?」

レッド「……」

55: 2015/09/18(金) 01:37:46.57 ID:6at4a3kI0
プルルルル

ナツメ「やっぱり…」

レッド「出ないな…」

ナツメ「もしでてもこんな目の前にいるのに」

レッド「あっ出た、もしもし」

赤母「もしもし、どうしたのめずらしい」

レッド「あのさ、今から家行ってもいいかな?」

赤母「今から?今家にいないわよ」

レッド「ええっ」

レッド(わかってたけど)

56: 2015/09/18(金) 01:38:43.73 ID:6at4a3kI0
赤母「今ね、お父さんと旅行に行ってるの」

レッド「いつ帰ってくるの?」

赤母「ちょうど昨日出発したとこでね、帰ってくるのは、そうね…半年後かしら」

レッド「半年!?」

レッド「世界一周でもしてくんの!?」

赤母「さすが、わかってんじゃない」

レッド「わかってんじゃないじゃないよ!」

57: 2015/09/18(金) 01:40:01.59 ID:6at4a3kI0
赤母「何か用があるんでしょ、いいなさいよ」

レッド「えっ…あーいや、こういうのは直接言うべきだと思うから」

赤母「じゃあまた半年後聞くわね」

レッド「でもなるべく早い方がー…」

赤母「何?生物なの?」

レッド「いや、なまものっていうか生き物…」

赤母「新しいポケモンでも見つけたの?」

レッド「いや…俺の言い方が悪かったな」

58: 2015/09/18(金) 01:40:44.97 ID:6at4a3kI0
赤母「しっかり言いなさいよ」

レッド「電話で言うのもなぁ…」

レッド「うーん…じゃあ…」

赤母「ほら早く言ってってば」

レッド「仮だけど孫ができたよ、じゃあ半年後」ガチャ

レッド「よし、オッケー」

ナツメ「オッケーなの?」

59: 2015/09/18(金) 01:41:22.12 ID:6at4a3kI0
ナツメ「さ、次はヤマブキシティよ」

レッド「ほんとにイッシュに戻んないの?」

ナツメ「今日戻ったところでどうせ明後日にはこっちに帰ってくるのよ」

レッド「なんで?」

ナツメ「ジムリーダーの就任があるからそれに参加しないといけないの」

レッド「へー、新しいジムリーダー決まったのか」

ナツメ「あら、言ってなかったっけ、ユウキ君よ」

レッド「へーユウキが」

ナツメ「リアクション思ったより薄いわね」

レッド「あいつの強さなら四天王になってもおかしくないからな」

60: 2015/09/18(金) 01:42:09.76 ID:6at4a3kI0
レッド「テレポートなんだし、行って帰ってくるのも簡単でしょ」

ナツメ「……」

レッド「い、いやなんでもない」

ナツメ「そうね、でもさすがに私のフーディンでも3人連れて地方と地方を飛ぶのはかなりの体力を使うのよ」

ナツメ「それにこっちでやることを思い出したし」

レッド「やること?」

ナツメ「私もセレナのことお父さんとお母さんに言うの忘れてた」

レッド「同じ街に住んでるのに…」

61: 2015/09/18(金) 01:42:40.12 ID:6at4a3kI0
レッド「じゃあちょっとでも早い方がいいかな、すぐ行こうよ」

ナツメ「待って」

レッド「何?」

ナツメ「先に連絡しておかないと」

ナツメ「あなたと違ってこういうのはきっちりやるからね」

レッド「順番が逆だったらやってなかったくせに」

ナツメ「なにか言った?」

レッド「なんにもないよ」

62: 2015/09/18(金) 01:43:38.66 ID:6at4a3kI0
ナツメの実家

セレナ「パパのお家より大きいね」

レッド「家ってのはでかけりゃいいってもんじゃないんだよ」

ナツメ「そうよ、家が大きい小さいとかいっちゃダメよ」

セレナ「うん、わかった」

ナツメ「それと今からママのパパとママに会うからちゃんとあいさつするのよ」

セレナ「うん」

63: 2015/09/18(金) 01:44:11.71 ID:6at4a3kI0
ナツメ「ただいまー」

棗父「おっ来た来た」

棗母「いらっしゃいレッドさん」

レッド「お久しぶりです、急にすいませんね」

棗母「いやいや、いつ来てもらってもいいのよ」

棗母「この子ったら全然会いに来ないのよ」

ナツメ「私だって忙しいのよ」

棗母「はいはい」

64: 2015/09/18(金) 01:44:49.15 ID:6at4a3kI0
棗父「今日は何しに来たんだ?意味なくくるはずないだろ」

ナツメ「はい、この子」

セレナ「……」

ナツメ「ほらあいさつして、セレナですって」

セレナ「セ、セレナです…」

レッド「緊張してるみたいですね、普段はもうちょっとハキハキ話すんですけど」

ナツメ「とりあえず言っとくけど私たちの娘ね」

65: 2015/09/18(金) 01:45:17.23 ID:6at4a3kI0
ナツメ「言いたいことがいっぱいあると思うけど、全部パスね」

ナツメ「親でも答えるのめんどうだわ」

レッド「それはダメだろ」

レッド「すいません、俺の方から説明させていただきます」

棗父「ああ、別にいいよ」

棗父「これでもその子の親だからね、それぐらい聞かなくてもわかるよ」

レッド「そうなんですか…」

ナツメ「だからめんどうって言ったじゃない」

レッド「わかんないよ、それじゃ」

66: 2015/09/20(日) 01:01:43.70 ID:z+ByAZ/20
棗父「おいで~セレナー、おじいちゃんだぞー」

セレナ「……」

ナツメ「ほら呼んでるよ、行ってきなさい」

セレナ「でも私パパとママの本当の子どもじゃないし…」

ナツメ「関係ないわよそんなの」

棗父「そうそう、こっち来たらおこづかいあげるよ」

ナツメ「そういう言い方人さらいみたいだからやめて」

67: 2015/09/20(日) 01:02:34.48 ID:z+ByAZ/20
棗父「でも初孫ってのはやっぱかわいいな」

棗父「どことなく昔のナツメに似てるしな」

セレナ「私がママに?」

棗父「そうそう、レッド君もそう思わんか?」

レッド「いやー、俺はこれぐらいの時のナツメは知らないですから」

棗父「あれ、でもだいぶ前に今までのナツメの写真がほしいって言ってとりにきてたじゃないか」

棗父「まさか捨てたのか?」

レッド「いや、今も持ってますよ」

ナツメ「お父さん!私の写真はレッドにも見せないでって言ったじゃない!」

棗父「あっそういえば」

レッド「だから言わなかったのに」

68: 2015/09/20(日) 01:03:28.79 ID:z+ByAZ/20
棗父「そうだレッド君、聞きたいんだが」

レッド「なんですか」

棗父「二人目はいつできるんだ?」

レッド「えっ…」

棗父「いやぁ一人目を見たら二人目も見たくなってな」

棗父「たぶん二人目みたら三人目、四人目ってなると思うんだけど」

レッド「そ、それは…」

ナツメ「1年後には元気な二人目が見れるかな」

レッド「そういうこと言うの…」

69: 2015/09/20(日) 01:04:23.87 ID:z+ByAZ/20
ナツメ「こう言っておけば、やらなきゃだめでしょ」

レッド「やらなきゃって…」

レッド「お義父さんとお義母さんの前で」ボソボソ

ナツメ「なんも問題ないでしょ」

ナツメ「あなたも私もそういうことで生まれてきたんだし」

レッド「いや、そうじゃなくてさ…」

ナツメ「嫌なの?」

レッド「嫌なわけないけど…」

70: 2015/09/20(日) 01:05:40.10 ID:z+ByAZ/20
ナツメ「セレナ、弟と妹どっちがいい?」

レッド「いや、そんなの決めれるわけじゃないし」

棗父「俺は女の子がいいな」

ナツメ「お父さんには聞いてないわよ」

セレナ「弟か妹が増えるの?」

ナツメ「そうよ、どっちがいい?」

レッド「セレナ、気にするな言ってもなんともなんないから」

71: 2015/09/20(日) 01:06:24.34 ID:z+ByAZ/20
1時間後

ナツメ「さて、そろそろ帰ろうか」

棗母「あら、もう帰っちゃうの」

セレナ「そうだよママ、もうちょっといようよ」

棗父「そうだぞ、セレナだって言ってるじゃないか」

ナツメ「すぐそこなんだから、来ようと思えばいつでも来れるわよ」

棗父「それなのに連絡すらよこさなかったくせに」

ナツメ「今度からは今までよりは来るから」

ナツメ「セレナも会いたかったらいつでも会えるからね」

72: 2015/09/20(日) 01:08:43.75 ID:z+ByAZ/20
レッド「おじゃましました」

棗父「ああ、待ってくれレッド君、母さんあれ持ってきてくれー」

棗母「はいはーい」

棗父「レッド君、これおみやげ」

レッド「あ…ありがとうございます」

棗母「レッドさんがんばってね」

レッド「がんばる…?」

棗父「こっそり中見てみ」ボソッ

レッド(大量の精力剤…)

レッド「あの…俺まだこんなのなくても…」

棗父「いいからいいから」

73: 2015/09/20(日) 01:19:59.39 ID:z+ByAZ/20
セレナ「パパ何もらったの?私にもちょうだい」

レッド「あ、ダメダメ」

棗母「セレナにはこれ」

セレナ「何これ?」

ナツメ「ポケトレね、ちゃんとお礼言いなさいよ」

セレナ「ありがとう!」

ナツメ「それにしてもポケトレなんてよくもってたわね」

棗母「使い方は…二人の方がわかってるわよね」

74: 2015/09/20(日) 01:20:34.04 ID:z+ByAZ/20
セレナ「パパ、ママ早くこれ使おうよ」

レッド「まあ待てって、こんな街中で使ってって意味ないよ」

ナツメ「じゃあ街の外に行ってみましょうか」

ナツメ「どっち方面がいいかな」

ジムトレ1「こっちがいいんじゃないですか」

ナツメ「そう?じゃあ…あれ」

ジムトレ1「やっぱりヤマブキにいましたか、よかった」

ナツメ「そっちはなんでこんなとこにいるのよ」

75: 2015/09/20(日) 01:21:17.32 ID:z+ByAZ/20
ジムトレ1「ユウキ君が教えてくれたんですよ」

ナツメ「なんでユウキ君が」

ジムトレ1「レッドさんが両親へのあいさつを忘れてるならどうせナツメさんも忘れてるだろうって」

レッド「もう俺たちのこと読まれてるね」

ジムトレ1「それでまたイッシュに戻るのはめんどうだと言うはずだからジムにとどまらせておいてくださいって」

レッド「イッシュに戻んないことまで」

ジムトレ1「だからジムに行きましょ」

ナツメ「わ、私は今から家族の団欒を」

76: 2015/09/20(日) 01:22:38.42 ID:z+ByAZ/20
レッド「じゃあ俺たちもジムに行くか」

セレナ「やだ、これ使うの」

レッド「困ったな」

ナツメ「じゃあセレナが行きたいって言ってるなら仕方ないわね」

ナツメ「これは行くしかない!」

ジムトレ1「そんな勝手な」

ナツメ「フーディン、テレポート!」

シュン

ジムトレ1「逃げられちゃった…」

77: 2015/09/20(日) 01:24:11.78 ID:z+ByAZ/20
レッド「結局またテレポートでにげてきちゃったね」

ナツメ「い、いいじゃないの」

ナツメ「それより早く草むらででも…あれ…」

レッド「ここはまさか…アルトマーレか…?」

セレナ「あるとまーれ?」

レッド「なんでこんなとこにとんだの?」

ナツメ「私はてっきりヤマブキのちょっと下の方にとんだと思ったのに」

ナツメ「フーディンどういうこと」

フーディン「ワタシモヨクワカラナイ」

78: 2015/09/20(日) 01:25:28.94 ID:z+ByAZ/20
ナツメ「ほんとにどうなってんのかしら」

ジラーチ「ボクが教えてやろうか」

レッド「お前やっと起きたか、いつまで寝てりゃ気が済むんだ」

ジラーチ「あのな普通ボクらは1000年寝るんだ」

ジラーチ「そこを逆に1000年起きて完全睡眠は7日間」

ジラーチ「さらにかなえてやる願いも3つだけじゃなく何個でもだ」

ジラーチ「そりゃ普段から眠くなるだろ」

レッド「話長い、つまりどういうこと?」

ナツメ「いつも眠いって言いたいんじゃない?」

79: 2015/09/20(日) 01:26:46.88 ID:z+ByAZ/20
レッド「そんなことよりもなんでこんなとこにとんできたんだ」

レッド「知ってんなら教えろよ」

ジラーチ「ん」

レッド「ったく、これでいいだろ」

ジラーチ「さんきゅ」

ジラーチ「じゃあ教えてやろう」パリポリ

ジラーチ「なんでこんなとこに飛んできたかというとだな」ムシャムシャ

レッド「口にものを入れてしゃべるんじゃない」

80: 2015/09/20(日) 01:27:18.37 ID:z+ByAZ/20
ジラーチ「簡単に言うとだな空間がゆがんでるんだよ」

レッド「何言ってんだお前」

ジラーチ「バカには理解できないか」

レッド「誰がバカだ!」

ジラーチ「反応したのがお前だけってことはバカはお前のことだな」

レッド「だいたい聞きたいのはそんなことじゃなくてだな」

ジラーチ「だから何らかの理由で空間がゆがんじゃってんの」

ジラーチ「当分テレポートは使わない方がいいよ」

81: 2015/09/20(日) 01:29:00.58 ID:z+ByAZ/20
レッド「わけもわからずこんなとこに来ちまったわけか」

ジラーチ「もう説明もめんどくさいな」

レッド「はいはい、俺も興味ないよ」

レッド「テレポートを使わなきゃいいんだろ」

レッド「じゃあ俺のリザードンでちょっと時間がかかるけどカントーに帰るか」

ナツメ「いや、待って」

ナツメ「せっかくだし、観光でもしていきましょ」

ナツメ「セレナもここ見たいよね」

セレナ「うん」

82: 2015/09/20(日) 01:31:06.57 ID:z+ByAZ/20
レッド「セレナ、言っとくけどここじゃポケトレは使えないぞ」

セレナ「いいよ、ここなんだかおもしろそうだし」

レッド「じゃあいっか」

ナツメ「そうね、どうせ明後日までに帰ればいいもんね」

ジラーチ「そうと決まればまずは腹ごしらえだ」

レッド「お前さっき食ったじゃねえか」

ジラーチ「あんな程度で満足すると思ってんのか、このバカチンが」

レッド「寝るか食うかしかしねえやつだな」

83: 2015/09/24(木) 00:51:05.34 ID:kVl6QXyD0
ナツメ「いつ来てもきれいなところね、ここは」

レッド「そうだな、偶然だけど来れたのはラッキーかも」

レッド「でもやっぱ原因がよくわかんないな」

レッド「こいつは詳しく教えてくんないし」

ジラーチ「詳しく知ってたら詳しく教えてやるよボケ」

レッド「ほんとかよ、なあこんなこと今まであった?…いやないか」

ナツメ「あったわよ」

84: 2015/09/24(木) 00:51:53.35 ID:kVl6QXyD0
レッド「ええっ」

ナツメ「そうね…8年前だったかな…いや7…9?」

レッド「何年前かはいいよ」

ナツメ「私とパパがラブラブになり始めたときよね」

レッド(えっ…わかんない、いつの話だ…)

セレナ「その話聞かせてよ」

ナツメ「いいわよ、ちょっと長いけど」

85: 2015/09/24(木) 00:52:51.53 ID:kVl6QXyD0
数年前・タマムシシティゲームコーナー

レッド「いける、自分の目を信じろ!ここだ!」

エリカ「あらあら、チャンピオンともあろう方が昼間からゲームコーナーでスロットですか」

レッド「うわぁっ…エ、エリカか、びっくりした」

レッド「急に話しかけないでくれよ」

エリカ「それはごめんなさい」

エリカ「でもせっかくこの街に来たなら私のところに来てくれてよかったんですよ」

レッド「ん…ああ、後で行くよ」

エリカ「人と話してるのにこんなのが回ってたら気が散るでしょう」ポチッ

レッド「ああーーーーーーっ!」

86: 2015/09/24(木) 00:53:26.15 ID:kVl6QXyD0
レッド「あれがそろってたらなぁ…」

エリカ「いつまでも引きずってちゃだめですよ」

レッド「でもなぁ」

エリカ「ならお詫びに私の家に招待いたしますわ」

レッド「エリカの?」

レッド「……」

レッド(いい匂いするんだろうなー)

87: 2015/09/24(木) 00:54:13.80 ID:kVl6QXyD0
レッド「……」

エリカ「レッドさん」

レッド「っは…な、なに?」

エリカ「着きましたよ、こちらです」

レッド「着きましたって壁しか…」

エリカ「この壁の内側全て私の家です」

レッド「…でけ」

88: 2015/09/24(木) 00:55:09.68 ID:kVl6QXyD0
エリカ「さあ中へどうぞ」

レッド「あ、どうも…」

エリカ「ちょうど私の友人がいらっしゃてるんですよ」

レッド「え、じゃあ俺来なかった方が」

エリカ「いえいえ、レッドさんがこの街に来てるのがわかったから呼ぼうってことになりまして」

レッド「へー」

レッド「なんで俺がいるのわかったの!?」

89: 2015/09/24(木) 00:56:11.40 ID:kVl6QXyD0
エリカ「お二人ともレッドさんをお連れしましたよ」

カスミ「わぁほんとにいたんだ、さすがね」

ナツメ「あたりまえだ、私の超能力をなんだと思っている」

カスミ「久しぶりじゃないレッド」

レッド「なんだエリカの友人ってカスミと…えと…」

ナツメ「……」

レッド「そのー…」

ナツメ「ナツメだ」

レッド「そうそう、ナツメさん!」

90: 2015/09/24(木) 00:56:50.67 ID:kVl6QXyD0
ナツメ「自分がチャンピオンやってる地方のジムリーダーぐらい覚えておけ」

レッド「はは…どうもすいません」

レッド(なんか怖え)

ナツメ「何か言ったか」

レッド「い、いえ何も」

レッド(そういや考えてること読めるんだったな…)

レッド「今思ったけど、ジムリーダーが3人ここにいるってことはジムは休み?」

エリカ「ええ、私とカスミは」

91: 2015/09/24(木) 00:58:35.74 ID:kVl6QXyD0
レッド「それじゃナツメさんは…」

ナツメ「たまたまこうなってしまっただけだ」

レッド「?」

エリカ「ナツメさんは私の家の前にテレポートしてきたんですよ」

ナツメ「だから家からジムに飛ぼうとしたらなぜかここに来てしまっただけと言ってるだろ」

レッド「あの、じゃあなんで帰らないんですか」

ナツメ「偶然とはいえ、エリカがどうしてもと言うんだ、仕方ない」

レッド「それじゃジムの方は」

ナツメ「今日は休みだろうな」

レッド「それは…」

ナツメ「なんだ」

レッド「なんにもありません」

92: 2015/09/24(木) 00:59:37.58 ID:kVl6QXyD0
ナツメ「よし、チャンピオンの許可も得た」

ナツメ「これで堂々と休めるな」

レッド「許可って…」

ナツメ「許可だろ」

レッド「そうですね」

カスミ「ナツメー、それじゃあ脅しじゃない」

ナツメ「脅し?そんなわけないよな」

レッド「は、はい」

カスミ「それを脅しって言うのよ」

93: 2015/09/24(木) 01:00:29.67 ID:kVl6QXyD0
数時間後

カスミ「あら、もうこんな時間」

カスミ「そろそろ私帰るわ」

ナツメ「なら私も帰るとする」

エリカ「そうですか、ではお二人とも」

ナツメ「おいレッド」

レッド「はいっなんでしょう」

ナツメ「私の名前はなんだ」

レッド「ナツメ…さんです」

ナツメ「忘れるんじゃないぞ」

94: 2015/09/24(木) 01:02:03.27 ID:kVl6QXyD0
レッド「ナツメさんってあんな怖めの人だっけ」

レッド「俺ジム戦のとき以来だからよくわかんなくて」

エリカ「ナツメさんはいい人ですよ」

レッド「いや悪い人だって言ってるわけじゃなくて、そのなんていうか」

レッド「うーん」

エリカ「そんな考えるようなことなら無理しなくていいですよ」

レッド「いや無理じゃなくて、俺の言葉のカテゴリーがないっていうか」

95: 2015/09/24(木) 01:02:35.93 ID:kVl6QXyD0
レッド「あーもう」

エリカ「そんなことはもういいですよレッドさん」

レッド「そんなことって」

エリカ「そんなことですよ、夕食の準備ができたようです」

エリカ「さ、一緒に食べましょう」

レッド「……」

レッド「ごちそう!」

96: 2015/09/26(土) 17:41:33.79 ID:AKsfU9yG0
レッド「ふぅ食った食った」

エリカ「レッドさん、お風呂の準備もできましたよ」

レッド「何から何まで、なんか悪いな」

エリカ「いえいえ、もうここに住んでもいいですよ」

レッド「ははっじゃあそうしちゃおっかな~」

エリカ「では今日から自由にこの家を使ってくださいね」

レッド「え…」

レッド(冗談だったんだけどな)

97: 2015/09/26(土) 17:42:19.55 ID:AKsfU9yG0
レッド「おおー」

レッド「やっぱエリカの家って金持ちなんだな、風呂までめちゃくちゃでかいし」

ガラガラ

エリカ「レッドさ~ん、お背中流しますよー」

レッド「おわわわわわわっ!」

つるっ ボシャーン

エリカ「レ、レッドさん!?」

98: 2015/09/26(土) 17:42:47.22 ID:AKsfU9yG0
エリカ「レッドさん、レッドさん」ゆさゆさ

レッド「……」

レッド「ぶはっ」がばっ ムニュ

エリカ「よかった気がついたんですね」

レッド「……」カァー

レッド「ぶばっ」ばたんっ

エリカ「レッドさん!鼻血が…しっかりしてください!」

レッド「や…やわら…か…」がくっ

99: 2015/09/26(土) 17:43:21.46 ID:AKsfU9yG0
翌日

エリカ「レッドさん、朝食ができましたよ」

レッド「ありがと」

~~~~~

エリカ「レッドさーん、昼食ができましたー」

レッド「いやぁ悪いね」

~~~~~

エリカ「レッドさん、夕食ができました」

レッド「もうそんな時間かー」

100: 2015/09/26(土) 17:43:54.07 ID:AKsfU9yG0
レッド「あれ?なんか俺当初の目的忘れてたような…」

エリカ「目的ですか?」

レッド「そうそう、えーっと…」

レッド「……」

エリカ「まあそのうち思い出すんじゃないでしょうか」

レッド「そうだな」

エリカ「では私の寝室へ」

レッド「はーい」

レッド「…ってその流れはおかしいだろ!」

101: 2015/09/26(土) 17:44:31.53 ID:AKsfU9yG0
次の日

エリカ「レッドさーん、朝食が」

レッド「ありがと、ごちそーさん」

エリカ「早いですね…」

エリカ「どうしたんですか?」

レッド「いやーやること思いだした」

エリカ「それはよかったですね、なんだったんですか?」

レッド「特訓すんの忘れてたー」

102: 2015/09/26(土) 17:46:13.22 ID:AKsfU9yG0
レッド「俺としたことがなんでスロットなんてしようと思ったのか」

レッド「グリーンさえ倒すものすごく強いポケモンが出たっていうから特訓しようと思ってたのに」

レッド「どんなやつなんだろうな」

レッド「っと、こんな考えてる時間ももったいない」

レッド「時間がないのに2日も無駄にすごしちまったから今日はがんばらないとな」

レッド「……」

レッド「あーっだから考えてる時間ももったいないんだってば」

103: 2015/09/26(土) 17:47:39.54 ID:AKsfU9yG0
数時間後

シュン

ナツメ「む…またか、最近テレポートの調子が悪いな」

ナツメ「他の超能力は問題ないというのに」

ナツメ「……」

ナツメ「ここはどこだ」

ナツメ「ん…あそこにいるのはレッドか?」

104: 2015/09/26(土) 17:48:20.63 ID:AKsfU9yG0
レッド「ふぅ、すごい必殺技ができた」

ナツメ「おい」

レッド「あれ、ナツメさんじゃないっすか」

ナツメ「こんなとこで何をしている」

レッド「特訓ですよ」

ナツメ「特訓…お前がか?」

レッド「今度の相手は強いらしいんで」

レッド「ナツメさんはこんなとこで何を?」

ナツメ「……」

105: 2015/09/26(土) 17:49:37.51 ID:AKsfU9yG0
ナツメ「私がお前の相手をしてやろう」

レッド「え…でも」

ナツメ「私じゃ相手にならないといいたいのか?」

レッド「そういうわけじゃないですけど」

ナツメ「だったら遠慮するな」

ナツメ「今回は私自身のポケモンを使う、少しぐらいはお前の役に立つだろう」

レッド「あ、ありがとうございます…」

106: 2015/09/26(土) 17:50:56.19 ID:AKsfU9yG0
ナツメ「やっぱりお前は強いな」

ナツメ「ジムで戦った時よりもかなり成長しているな」

レッド「そりゃもちろん、なんたってチャンピオンなんですから」

ナツメ「そうか、それもそうだな」

ナツメ「…なあチャンピオン」

レッド「さっきまでレッドって呼んでたのに、どうしたんですか」

ナツメ「ここどこだ?」

107: 2015/09/26(土) 17:53:07.60 ID:AKsfU9yG0
レッド「場所もわからずここに来たんですか?」

ナツメ「前にも言っただろ、最近テレポートの調子がおかしいって」

レッド「そういやそんなこと…」

レッド「じゃあ俺送っていきますよ」

レッド「リザードン、出てきてくれ」

レッド「さあ乗ってください」

ナツメ「悪いな」

108: 2015/09/26(土) 17:54:13.73 ID:AKsfU9yG0
レッド「あ、忘れてた、このリザードン俺以外乗せたことなくて」

レッド「しかも二人乗りなんでけっこう不安定です」

ナツメ「どうりでこんなにゆれるわけだ」

ナツメ「しかしそういうのは飛ぶ前に言え」

レッド「すんません、リザードンもうちょっとゆっくおわっ」ぐらっ

ンチュッ

レッド「んぐっ!?」

ナツメ「……」カァー

109: 2015/09/26(土) 17:54:40.03 ID:AKsfU9yG0
ナツメ「何をするんだ!」ドンッ

レッド「ぐえっ」

ヒュー

ナツメ「しまった、レッド!」

ドサッ

ナツメ「やばい…」

ナツメ「リザードン、早く下に!」

110: 2015/09/26(土) 17:55:17.85 ID:AKsfU9yG0
レッド「いって~」

ナツメ「レッド!大丈夫か!?」

レッド「はい…大丈夫です」

ナツメ「よかった…」

ナツメ「……」

ナツメ「すまない、つい…」

レッド「い、いえ、俺が悪かったですから」

111: 2015/09/26(土) 17:56:07.18 ID:AKsfU9yG0
レッド「リザードン、今度は最初からゆっくり飛んでくれ」

レッド「すいません、このペースなんでヤマブキにつくのちょっと遅くなりますね」

ナツメ「……」

レッド「ナツメさーん」

ナツメ「ん…ああ、かまわない…」

レッド「ほんとすいません…」

ナツメ「そんな何度も謝ることはない…」

レッド「……」

112: 2015/09/26(土) 17:56:39.28 ID:AKsfU9yG0
ヤマブキシティ

レッド「着きましたよ、すっかり遅くなってしまって…」

ナツメ「いや、送ってくれてありがとな」

レッド「じゃあ俺はこれで」

ナツメ「待てレッド」

レッド「はい?」

ナツメ「さっきのは私の初めてだ…//」

レッド「ほえ?」

ナツメ「責任はとってもらうぞ」ボソッ

レッド「え?何か言いました?」

ナツメ「いや…なんでもない」

113: 2015/09/26(土) 17:57:19.00 ID:AKsfU9yG0
レッド「え~絶対何か言ったでしょ」

ナツメ「言ってない」

レッド「嘘つかないでくださいよ」

ナツメ「言った本人が言ってないって言ってるんだ」

レッド「今言ったって」

ナツメ「う、うるさい、早く帰れ!」

レッド「はーい」

114: 2015/09/26(土) 17:58:23.91 ID:AKsfU9yG0
レッド「予定より遅くなっちゃったな」

レッド「ほんとは今からでも行きたいところだけど…」

レッド「俺のポケモンたちも休ませたいしな」

レッド「そうだあそこの近くはたしか」

レッド「よしリザードン、ハナダシティに急げ」

レッド「うーん、でもやっぱりこの時間じゃジムは終わってるか」

レッド「じゃあカスミの家に直接行くか」

115: 2015/09/26(土) 17:59:15.36 ID:AKsfU9yG0
ハナダシティ

ピンポーン

カスミ「はーい」

レッド「こんな時間にごめん」

カスミ「あらレッド、どうしたの?」

レッド「ほんと急で悪いんだけど、今日泊めてくんない?」

レッド「明日朝早くからこの近くで用があってさ」

カスミ「もちろんいいわよ」

116: 2015/09/26(土) 18:00:21.01 ID:AKsfU9yG0
カスミ「ふんふ~ん♪」

レッド「ほんと悪いな」

カスミ「いやいや、レッドから泊まりたいだなんて」

レッド「?」

カスミ「もちろん今夜は一緒に寝るわよね」

レッド「なんで?」

カスミ「だってほんとの目的はそうでしょ?」

レッド「いや明日早いから泊めてもらおうと思っただけだよ…」

117: 2015/09/26(土) 18:00:58.75 ID:AKsfU9yG0
カスミ「まあレッドも男の子なんだし、何にもしてこないはずがないわ」

レッド「何ブツブツ言ってんの?」

カスミ「なんにもないわよ」

カスミ「期待はしてるけど」

レッド「何を?」

カスミ「わかってるくせに~♪」

レッド「???」

118: 2015/09/26(土) 18:01:37.25 ID:AKsfU9yG0
午前4時

カスミ(なんで…)

カスミ「なんでレッドは私のとこに来ないのよ!」

ガタっ

カスミ「!」ビクッ

カスミ(今のレッドが寝てた方から)

カスミ「そうか、私が完全に寝るのを待って…」

………

カスミ「あれ?」

119: 2015/09/26(土) 18:02:12.81 ID:AKsfU9yG0
レッド「ふわぁぁ…やっぱこの時間はまだ眠いな」

レッド「カスミにも黙って出てきちゃったし」

レッド「でもまあ一応手紙は置いてきたんだし問題ないだろ」

レッド「そんなことより、ハナダの北西にある洞窟…」

レッド「あそこの奥にグリーンをたおしたやつがいるわけか」

レッド「いったいどんなやつだろうな」

120: 2015/09/26(土) 18:02:47.02 ID:AKsfU9yG0
数日後

カツラ「えーでは、これより今月のジムリーダー会議を始める」

カツラ「今回集まってもらった理由はまだ決まってないトキワジムリーダーについてだ」

カツラ「誰か推薦したい人物でもいるか?」

一同「……」

タケシ「そうだ、グリーンなんてどうでしょうか」

タケシ「あいつぐらいの実力なら試験にも簡単に合格できるはずですよ」

カツラ「なるほどグリーンか」

カツラ「たしかにいいかもしれんな」

121: 2015/09/26(土) 18:03:33.45 ID:AKsfU9yG0
カスミ「でもグリーンってまだレッドを倒そうとしてたんじゃなかった?」

カスミ「そのグリーンが応じるかな」

タケシ「それは…」

カスミ「そういやそのレッドも今どっか行っちゃっていないみたいだし」

エリカ「そういえば私の家に泊まってた時、特訓とかなんとか」

カスミ「ええっエリカの家にも泊まったの?」

エリカ「も?」

122: 2015/09/26(土) 18:04:42.58 ID:AKsfU9yG0
カスミ「そうよ、レッドと一晩あんなことや」

エリカ「では私の勝ちですね」

エリカ「私のところでは2日間、お風呂だって一緒に入りましたわ」

カスミ「なっ…そ、そんなことで」

ナツメ「……」わなわな

カツラ「二人とも何の話を」

ナツメ(なんでエリカとカスミのところに行って私のところには来ない!)バンッ

一同「!」ビクッ

123: 2015/09/26(土) 18:05:33.85 ID:AKsfU9yG0
エリカ「ナツメさん?」

ナツメ「…あっ」

ナツメ「すまない…が」

ナツメ「こんな話を続けるようなら私は帰る」

カスミ「え、ちょっとナツメ」

タケシ「行っちゃったぞ、二人がくだらない話してるから」

カスミ「くだらないとはなによ!」

124: 2015/09/26(土) 18:06:03.09 ID:AKsfU9yG0
ジムトレ1「ナツメさんおかえりなさい」

ジムトレ1「早かったですね、会議はもう終わったんですか?」

ナツメ「……」

ジムトレ1「あれ?」

ナツメ(どうしてしまったのだ私は)

ナツメ(なぜこんなにイライラしてしまっているんだ)

ナツメ「レッドがなんだというのだ」

ナツメ「……」

ナツメ「近くにレッドがいるな…行ってみるか」

125: 2015/09/26(土) 18:06:31.00 ID:AKsfU9yG0
ナツメ「病院?なんでこんなところに」

ナツメ「…この部屋か、個室とは生意気な」

ガチャ

レッド「あれ、博士来るの早かったですね」

ナツメ「博士じゃなくて悪かったな」

レッド「ナ、ナツメさん!?なんでここに」

ナツメ「お前もどうしてこんなとこにいるんだ」

レッド「いやぁ~…うまく説明できないんで、勝手に読んでください」

126: 2015/09/26(土) 18:07:04.46 ID:AKsfU9yG0
ナツメ「そうか…」

レッド「わかりましたか?」

ナツメ「いや、本人がうまく説明できないようなことなら読むことも難しいのだ」

レッド「そ、そうですか」

ナツメ「……」

レッド「あ、あの何しにここに…?」

ナツメ「…お前、私に何をした」

レッド「…は?」

127: 2015/09/26(土) 18:07:32.82 ID:AKsfU9yG0
ナツメ「その…初めてお前と会ったときと比べてこう…胸が…」

ナツメ「あーもうっ!」

ナツメ「責任をとれ!」

レッド「な、なんのですか?」

ナツメ「その口調をやめろ!」

レッド「そ、その口調って…ナツメさん」

ナツメ「それを言ってるのだ、ナツメさんとか~ですかとか」

ナツメ「なんか壁があるみたいだろ…」

レッド「はぁ…」

128: 2015/09/26(土) 18:08:47.20 ID:AKsfU9yG0
レッド「えっとじゃあナツメさ…ナツメは…」

レッド「やっぱ急に話し方変えろって言われましてもね…」

ナツメ「別に…エリカやカスミと同じように話せばいい」

レッド「同じようにって…二人とは話し方が全然違いますしね」

ナツメ「む…そうか…」

ナツメ「また来る」

レッド(あれ、なんか悪いこと言ったかな)

129: 2015/09/26(土) 18:09:20.36 ID:AKsfU9yG0
ナツメ「あ、そうだ」

レッド「まだ何か?」

ナツメ「ああ、これが私の気持ちだ、こうすれば少し落ち着くと思う」

レッド「何をすれば」

ンチュッ

コンコン ガチャ

オーキド「いやーすまんすまん、遅くなったなレッ…」

オーキド「じゃ…邪魔をしたな…」

130: 2015/09/26(土) 18:09:48.27 ID:AKsfU9yG0
ヤマブキジム

ナツメ「……」

ジムトレ1「話ってなんですか?」

ナツメ「私の話し方って変か?」

ジムトレ1「変?ナツメさんがですか?」

ナツメ「そうだ」

ジムトレ1「いえ、特に…ちょっと無愛想かなーなんて」

ナツメ「無愛想?」

ジムトレ1「ひぃ、なんでもありません!」

ナツメ「そうか…」

131: 2015/09/26(土) 18:13:16.78 ID:AKsfU9yG0
ナツメ「しかし、どうすればいいんだ?」

ナツメ「今までこれが普通だと思ってたからな…」

ナツメ「そうだ、エリカやカスミに聞けばいいかも」

ナツメ「そうすればもう少しレッドと仲良くなれるかもしれんしな」

ナツメ「……」ぼーっ

ナツメ「あっいかんいかん、またレッドのことを考えると…」

ナツメ「しかし、会議の途中で帰った後だから二人に会いにくいな」

133: 2015/09/29(火) 00:54:23.28 ID:/dcJ+23D0
エリカ「話ってなんですか?」

カスミ「急に会議をぬけたから心配したのよ」

ナツメ「すまなかった、急用を思いだしてな」

カスミ「会議より大事なことって何よ」

ナツメ「いろいろある」

ナツメ(カスミもけっこう言葉使い悪いような…)

ナツメ(エリカの話し方をマネすればいいか)

134: 2015/09/29(火) 00:54:56.33 ID:/dcJ+23D0
カスミ「会議より大事なことって何よ」

ナツメ「そんなに知りたいのか」

ナツメ「そうだな…」

ナツメ「あ、そうだ、前に言っただろテレポートの調子が悪いって言っただろ」

カスミ「今あっそうだって言ったよね」

ナツメ「言ってない」

エリカ「あの、私が最初にした質問はどうなったんでしょうか」

135: 2015/09/29(火) 00:55:36.95 ID:/dcJ+23D0
ナツメ「ああ、二人を呼んだ理由だったな」

ナツメ「まあなんだ、ちょっと聞きたいことがあってだな」

ナツメ「お前たち二人はレッドとは、そのー…ただの友だちなのか?」

カスミ「どういうことよ、レッドと何かあったの?」

エリカ「なぜ急にそのような質問を?」

ナツメ「と、特に意味はない!」

エリカ「嘘はいけませんよ」

ナツメ「嘘などついていない!」

136: 2015/09/29(火) 00:56:11.35 ID:/dcJ+23D0
ナツメ「なんとなく知りたくなっただけだ」

エリカ「ナツメさんなら心を読めるんじゃないですか」

ナツメ「直接口から聞きたいから聞いているんだ」

エリカ「そうですねぇ…じゃあ特別な関係ということで」

ナツメ「特別!?どういうことだ」

エリカ「そのままの意味です」

カスミ「あんた特別ってレッドに何したのよ!」

エリカ「なんでしょうね」

137: 2015/09/29(火) 00:57:40.29 ID:/dcJ+23D0
カスミ「はっきり言いなさいよ」

エリカ「みなさんが知らないようなレッドさんの秘密を知っているとかですかね」

カスミ「一体どんな!?」

ナツメ「レッドが入院している原因も知っているのか?」

カスミ「入院!?」

エリカ「どういうことですかナツメさん」

ナツメ「あれ…知らなかったのか?」

138: 2015/09/29(火) 00:59:23.07 ID:/dcJ+23D0
カスミ「詳しく教えなさいよ」

ナツメ「いや、えっとだな…」

ナツメ「……」

ナツメ「レッドが病室で寝ているのが見えたんだ」

エリカ「それでどうだったんです?私も早く行かないと」

ナツメ「面会謝絶となってた(嘘)」

カスミ「面会謝絶~!?」

ナツメ「そうだ」

ナツメ「…もうこんな時間か、すまない私はジムに行かなければならない」

139: 2015/09/29(火) 01:00:34.97 ID:/dcJ+23D0
病院

コンコン

レッド「は~い」

ナツメ「こ、こんにちはレッドさん」

レッド「ナツメ、今日も来てくれたんだ」

ナツメ「ええ、レッドさんのためですから」

レッド「えっと…どうしたの、壁があるみたいだからって言ってたのにそんな話し方して」

ナツメ「む…この話し方は変か?」

レッド「い、いや別に…」

レッド(何がしたいんだろう)

140: 2015/09/29(火) 01:01:51.53 ID:/dcJ+23D0
レッド「どうしてそんな話し方しようとしたの?」

ナツメ「す、少しでもレッドと仲良くなれたらと思ってだな…」

レッド「でもそんな変な話し方しなくても」

ナツメ「そんなに変か?」

レッド「まあ今までとだいぶ違ったからかな」

ナツメ「そうか、確かに全然違う話し方だと自分でも思う」

141: 2015/09/29(火) 01:03:22.41 ID:/dcJ+23D0
レッド「どうせ変えるならそんなのじゃなくていつもの話し方をこう…」

レッド「~だじゃなくて~よとかにするだけでもだいぶ変わると思うよ」

ナツメ「なるほど」

ナツメ「お前はそうしたら私のことを好きになってくれるか?」

レッド「ん?そんなことしなくても好きだよ」

ナツメ「なっ」ポッ

ナツメ「そ、そうか私のこと好きなのか…//」

レッド「?」

142: 2015/09/29(火) 01:04:20.97 ID:/dcJ+23D0
ナツメ「~♪」

ナツメ「さてジムに行くか」

カスミ「なんでジムに行かずこんなとこに来てるのかな?」

エリカ「やっぱり何か隠してたんですね」

ナツメ「カスミ、エリカ!?まさか私をつけてきてた…」

ナツメ「い、いやここにはなんとなく寄っただけ…よ」

カスミ「なんとなく寄っただけ?」

ナツメ「そうよ、寄っただけよ」

カスミ「じゃあ私たちもなんとなく行ってみようか」

ナツメ「あっ待て!」

143: 2015/10/04(日) 00:06:38.21 ID:4vl7q7F60
カスミ「やっぱりここにレッドはいるのね」

エリカ「ナツメさん、なんで嘘をついたのか教えてくださいね」

ナツメ「た、たまたまレッドと同じ名前なだけだろ…同じなだけでしょ」

カスミ「フルネームが全く同じ?」

ナツメ「よくあることよ」

カスミ「まあ入ってみればわかることよね」

ナツメ「だ、だから違うってば、ここの人に失礼よ」

エリカ「名前が同じだったから間違えましたと言えばいいんですよ」

144: 2015/10/04(日) 00:07:24.86 ID:4vl7q7F60
カスミ「エリカの言うとおり」

カスミ「じゃ、失礼しまーす」ガチャ

カスミ「あれ、誰もいないよ」

ナツメ「なら今のうちに早く出たほうがいいよ」

カスミ「それよりさっきから気になってたんだけど、なんかナツメ喋り方が柔らかくなった?」

エリカ「たしかに何か違いますね」

ナツメ「そんなことはいいから早く出たほうが」

レッド「あれ、どうしたの?」

145: 2015/10/04(日) 00:08:27.90 ID:4vl7q7F60
カスミ「やっぱりレッドいるじゃない」

エリカ「ナツメさん、どうして隠したりするんですか」

ナツメ「それはー…」

レッド「ああ、それ俺が内緒にしてもらうように言ってたんだ」

レッド「他の人にあんまり心配してほしくなかったから」

エリカ「そうでしたの」

ナツメ「レッドすまない…あ、いや、ごめんなさい…」

レッド「別にあやまることないよ」

146: 2015/10/04(日) 00:10:35.08 ID:4vl7q7F60


ナツメ「う…ん…レッド…レッド…」

ナツメ「レッド…どこに行くんだ…」

ナツメ「……」

ナツメ「……」ぱちっ

ナツメ「…夢か」

ナツメ「レッドがチャンピオンをやめてどこかへ行ってしまうわけがないか」

ナツメ「いや…でも、さっきのが本当だったら…」

147: 2015/10/04(日) 00:11:40.79 ID:4vl7q7F60
病院

レッド「すー…すー…」

ナツメ「……」

ナツメ「思わず来ちゃったけど、こんな時間に来てもどうしようもないよね…」

ナツメ「なんだかレッドの顔を見てると安心というか…」

ナツメ「夜の部屋にレッドと二人きり…」

ナツメ「……」

148: 2015/10/04(日) 00:12:40.80 ID:4vl7q7F60


レッド「……」ごろん

レッド「ん…あれ、なんか俺の隣に…」

ナツメ「……」すやすや

レッド「おわぁ!」ゴロゴロ どさっ

ナツメ「ど、どうしたレッド!」

レッド「どうしたじゃないよ!」

レッド「なんで俺のベッドで寝てるんだよ」

ナツメ「いや…つい」

149: 2015/10/04(日) 00:14:21.18 ID:4vl7q7F60
レッド「ついじゃないよ」

レッド「どうやってここに来たの」

ナツメ「テレポートで」

ナツメ「あれ、そういえばテレポートがちゃんと使えてる、なんでだろ」

レッド「そういや結局原因はわからなかったの?」

ナツメ「うん…」

150: 2015/10/04(日) 00:16:10.15 ID:4vl7q7F60
現在

ナツメ「ということがあったの」

ナツメ「こんなのになったのはその時以来ね」

セレナ「なんかとてもじゃないけどラブラブに思えないんだけど」

ナツメ「この後なっていくのよ」

セレナ「じゃあそんな中途半端なとこでやめないで続き話してよ」

ナツメ「そこからはセレナは別に知らなくてもいいのよ」

セレナ「ねえパパ」

レッド「ナツメが言わないから俺も内緒ってことで」

セレナ「イジワル~!」

151: 2015/10/04(日) 00:17:16.35 ID:4vl7q7F60
ナツメ「ねえレッド」

レッド「何?」

ナツメ「さっきまでの話のことちゃんと覚えてた?」

レッド「え、あ…うん…そのー…」

ナツメ「覚えてなかったのね」

レッド「い、いや、覚えてないわけじゃなくて記憶が薄くなってただけで

ナツメ「じゃあちょっとは覚えてるのよね?」

レッド「ま…まあ…」

ナツメ「……」

レッド「……」

ナツメ「そういうことにしておいてあげるわ」

ジラーチ「こいつ覚えてないぞ」

レッド「ちょっ…何言ってんだよ」

152: 2015/10/04(日) 00:18:52.40 ID:4vl7q7F60
ナツメ「まあ、いいわ」

ナツメ「じゃあセレナ…セレナ?」

ナツメ「レッド、セレナがいない!」

レッド「えっ!?」

レッド「セレナ!どこだセレナー!」

ナツメ「あっレッドまでどっか行っちゃったら…」

ナツメ「もう、なんで勝手に」

153: 2015/10/04(日) 00:19:27.99 ID:4vl7q7F60
レッド「セレナァァァーーーー!どこーーーー!」

レッド「はぁ…はぁ…」

レッド「……」

レッド「ここどこ…」

ジラーチ「バカみたいに走り出しやがって」

レッド「えOちょっと…」

レッド「ナツメー!」

レッド「ナツメともはぐれちゃった…」

レッド「どうしよう…」

154: 2015/10/04(日) 00:20:09.02 ID:4vl7q7F60
ジラーチ「とりあえず、あの人にでも聞いてみれば?」

レッド「そ、そうだな…」

レッド「あの、すいません」

女(はい、何か?)

レッド「ここどこですか?」

女(アルトマーレですよ、変な人ですね、ふふっ)

レッド「あ、いやそういうことじゃなくて」

レッド「えーと…じゃあ質問を変えて…」

レッド「これぐらいの可愛い女の子見ませんでしたか?」

女(うーん…情報が少なすぎてよくわからないですね…)

レッド「そうですよねー…」

155: 2015/10/04(日) 00:20:52.04 ID:4vl7q7F60
レッド(にしてもこの人も可愛いな)

ナツメ(レッド!)

レッド「ナツメ?あれ、どこ?」

ナツメ(テレパシーよ)

レッド「今どこにいるの?」

女(お取込み中のようですね、じゃあ私はこれで、女の子みつかるといいですね)

レッド「あっちょっと待って」

ナツメ(誰かと一緒にいたの?)

レッド「いや、別に…」

156: 2015/10/04(日) 00:22:08.66 ID:4vl7q7F60
ナツメ(ふーん…)

ナツメ(で、セレナは見つかったの?)

レッド「それが見つかんなくて…」

ナツメ(そう、それでかわいい子見つけて何してたの?)

レッド「ちょ、ちょっと待て!なんか勘違いしてないか?」

ジラーチ「そうそうこいつはただナンパを」

レッド「何ふざけたこと」

ナツメ(…今どこ?)

レッド「いや、だからそんなんじゃなくて、怒らんといて」

157: 2015/10/04(日) 00:24:04.67 ID:4vl7q7F60
レッド「ていうか、それだったらセレナの場所だってわかるんじゃ」

ナツメ(わかんないのよ)

ナツメ(私のテレパシーの範囲はそんなに広くないからレッドは近くにいるのはわかるんだけどね)

レッド「じゃあセレナはけっこう離れたところにいるのか」

ナツメ(そうね、とりあえず一回合流しましょ)

ナツメ(とりあえずテレポートで)

レッド「テレポートはだめだよ!」

158: 2015/10/04(日) 00:24:36.43 ID:4vl7q7F60
ナツメ(じゃあ何か待ち合わせにちょうどいいところ…)

ジラーチ「レッド、あそこの道を左に曲がれ」

レッド「えっなんで」

ジラーチ「いいからいいから」

ナツメ(どうしたの?)

レッド「ジラーチがちょうどいい場所みつけたかもしんない」

レッド「ちょっと待ってて」

159: 2015/10/08(木) 00:06:19.49 ID:az9hlj0R0
ジラーチ「次右!」

レッド「おう」

ジラーチ「そこの青い壁の建物だ」

レッド「よっしゃ」

レッド「……」

レッド「駄菓子屋じゃねえか!」

ジラーチ「そうだけど、それがなにか?」

160: 2015/10/08(木) 00:07:04.41 ID:az9hlj0R0
レッド「ったく、しかたない」

レッド「じゃあナツメ、ここを集合場所にして…」

レッド「あれ、ナツメ?」

レッド「おーい…」

シーン

レッド「まさか離れすぎて連絡がとれなくなったのか…?」

ジラーチ「おい、財布これがいい」

レッド「誰が財布じゃコラァ!」ぎにに

ジラーチ「いたたたたたたっ」

161: 2015/10/08(木) 00:07:32.27 ID:az9hlj0R0
レッド「くそー…完全にナツメとも離れちまった」

ジラーチ「まあまあお菓子でも食って落ち着け」

レッド「そうだな…ってこれ俺の金で買ったやつ!」

ジラーチ「だからなんだよ」

ジラーチ「お前の金で買ったからといってお前のものとは限らんよ」

レッド「そうか…」

レッド「だからといってお前のとも限らんだろうが!」

ジラーチ「うるさい、でかい声出すな」

162: 2015/10/08(木) 00:08:23.40 ID:az9hlj0R0
レッド「ナツメ~セレナ~どこ~~~」

ジラーチ「いい大人がそんなことで泣くんじゃねえよ」

レッド「泣いてねえよ」

レッド「だいたい俺が泣くわけねえだろ」

ジラーチ「じゃあお前のお菓子食べるけど泣くなよ」

レッド「そんなことじゃもっと泣かねえよ!ていうか食うな!」

163: 2015/10/08(木) 00:09:15.84 ID:az9hlj0R0
ジラーチ「だいたい携帯とかの連絡手段ないのかよ」

レッド「俺たちは基本離れることないし、まず二人で一つの使ってるからな」

ジラーチ「2つ買えよ」

レッド「そりゃそうなんだろうけど今そんなこと言っても」

レッド「ていうかお前がこんなところに連れてこなければなぁ!」

ジラーチ「終わったことをうじうじ言うな」

レッド「お前はもっと気にしろ」ぐりぐり

ジラーチ「いたたた暴力よくない!」

164: 2015/10/08(木) 00:09:52.42 ID:az9hlj0R0
レッド「はぁ…どうしようか」

ジラーチ「もういいから、エスパー使えよ」

レッド「そうか、お前もエスパーポケモンだったな」

レッド「ほら責任とれよ」

ジラーチ「いや、ボクじゃなくてさ」

レッド「お前じゃなきゃどうすんだよ」

ジラーチ「これ」

レッド「あ…」

165: 2015/10/08(木) 00:10:24.71 ID:az9hlj0R0
レッド「よっしゃ出てこいミュウツー」

ミュウツー「出てこいやないやろがっ!」バシッ

レッド「よもぎっ」

レッド「ぐへぇー」

レッド「何すんだこのやろう!」

ミュウツー「何すんだじゃねえだろ!完全に俺のこと忘れてたやろ!」

レッド「えっあ、いや~忘れてなんかないよ~」

ミュウツー「嘘つけぇ!」

166: 2015/10/08(木) 00:11:04.99 ID:az9hlj0R0
レッド「わかった認めるよ、ただ完全には忘れてなかったからね」

ミュウツー「お前信用だいぶ落ちたで」

レッド「待て待て、そんなこと言うなよ」

レッド「ほらこのお菓子でも食べて」

ミュウツー「いらんわ!」

ジラーチ「それボクの!」ぐい~

レッド「やめろ!黄色いところを押しつけてくんな」

167: 2015/10/08(木) 00:11:57.71 ID:az9hlj0R0
ミュウツー「あ~あ、俺もそろそろ」

レッド「いやだから帰るとかやめてくれよ」

ミュウツー「そういわれてもなぁ…ん?」

ミュウツー「あれは」

レッド「どうした!?なんかほしいもんでもあったか」

ジラーチ「ポテチもう3袋ね」

レッド「お前に聞いてねえよ」

168: 2015/10/08(木) 00:12:42.11 ID:az9hlj0R0
ミュウツー「あれはラティオス…」

レッド「今はラティオスなんてどうでもいいんだよ」

ミュウツー「……」じーっ

ミュウツー「お前たしか子ども探してたよな?」

レッド「そうだよ!早くどこにいるか教えてくれ!それにナツメも!」

ミュウツー「とりあえずあれじゃね?」

レッド「何が」

ミュウツー「あのラティオスの上に乗ってるの見てみぃ」

レッド「……」じー

レッド「セ…セレナ…?」

169: 2015/10/08(木) 00:13:34.71 ID:az9hlj0R0
レッド「なんでセレナがあんなとこにいるんだよ!」

ミュウツー「知らん」

レッド「早く追いかけるぞ!」

ミュウツー「ええ~」

レッド「じゃあもう動き止めるとか地面にたたき落とすとかやってくれよ」

ミュウツー「じゃあ叩き落とすか」

レッド「冗談だよ、動き止めてくれよ」

ミュウツー「あーい」

170: 2015/10/11(日) 00:08:02.65 ID:L3ufzVEK0
ラティオス「君はいつまで私に乗っている気なんだ」

セレナ「わかんない、パパとママのところにつれてってよ」

ラティオス「勝手なことを…」

ラティオス「自分で私に乗ってきておいて」

セレナ「私ぐらいの子どものすぐ真上を飛んだら捕まっちゃうことぐらいわかるでしょ」

ラティオス「いや、私に乗ってきたのは君が初めてだ…」

セレナ「そーなの?まあいいや、はやくパパとママのところに」

ラティオス「……」

171: 2015/10/11(日) 00:08:55.08 ID:L3ufzVEK0
ラティオス「言っておくが私は君のパパとママとやらを全く知らないんだぞ」

セレナ「がんばって」

ラティオス「ずいぶんと勝手な子どもだな、親の顔が見てみ…むっ」ピタッ

セレナ「どうしたの?」

ラティオス「う、動かん…なぜだ」

ミュウツー「うーん、やっぱこのレベルの相手を止めるのはけっこう疲れるなぁ」

ラティオス「この能力にその姿…お前はミュウツーか…!?」

ミュウツー「ピンポーン、よく知っとるな俺はミュウツーや」

172: 2015/10/11(日) 00:09:22.52 ID:L3ufzVEK0
ラティオス「…わ、私に何の用だ」

ミュウツー「まあちょっとおりてきてもらおうと思てな」

ラティオス(おそらくこいつにつかまって良いことはないだろう)

ラティオス(だが戦っても勝てる可能性はほとんどないだろう…)

ラティオス「ならば…」

ミュウツー「なあはよ下に行こうや」

ラティオス「少女よ!キーストーンは持っているな?」

セレナ「えっ…うん、なんでわかったの」

ラティオス「なんとなくだ」

173: 2015/10/11(日) 00:10:50.76 ID:L3ufzVEK0
ラティオス「そして今からやることもわかっているな?」

セレナ「うん、いくよ!」

セレナ「ラティオス、メガシンカ!」

ラティオス「おりゃあ!」

セレナ「やった、メガシンカできた」

ラティオス「よし…」

ラティオス「逃げるぞ!」

セレナ「えっ」

174: 2015/10/11(日) 00:11:58.75 ID:L3ufzVEK0
セレナ「ちょっとなんで逃げるのよ」

ラティオス「あそこで戦っても私に勝ち目はほとんどないだろう」

ラティオス「あのミュウツーは私より強い」

セレナ「強いんだったら逃げても追いつかれるんじゃないの」

ラティオス「大丈夫だ、これはただのそらをとぶではない、この高さならいくらあのミュウツーでも追っては来れないだろう」

セレナ「ならよかった」

ラティオス「ずいぶんとあっさり理解してくれるんだな」

175: 2015/10/11(日) 00:12:57.48 ID:L3ufzVEK0
ミュウツー「逃げられてもた」

レッド「逃げられたじゃねえよ」

ジラーチ「んだよ使えね」

ミュウツー「なんやとこのやろう」

レッド「まあでも確かに今回はジラーチの言うとおりかもな」

ミュウツー「せやかてレッド、なんか変身しだしてもん」

レッド「追いかけろよ」

ミュウツー「あれぐらいの高さになっちゃうとけっこうしんどいんや」

レッド「がんばれよ~」

レッド「ていうか、まさか見失っちまったのか!?」

ミュウツー「そうやな」

176: 2015/10/11(日) 00:14:35.32 ID:L3ufzVEK0
レッド「どーすんだよ!時間返せ!」

ミュウツー「なんで俺がそんなこと」

レッド「じゃあセレナを見失ってもお前の力でどこいるかわかるだろ」

ミュウツー「わかんないから見失ったって言ってんねん」

レッド「はぁ~!?」

ミュウツー「なんか特殊な場所に行ったんやろうな」

レッド「どこだよ」

ミュウツー「まわりから隔離されたとことか?」

177: 2015/10/11(日) 00:15:26.13 ID:L3ufzVEK0
レッド「それってどこ…?」

ミュウツー「わからん」

レッド「なんだよ…エスパーってあんま役立たねぇのか…」

ジラーチ「お前自分のパートナーが誰なのか忘れてんだろ」

レッド「ナツメは別に決まってんだろ!」

ジラーチ「なんでだよ!レッドのパートナーはボクだろ!」

レッド「なんでだよ」

178: 2015/10/11(日) 00:16:33.09 ID:L3ufzVEK0
レッド「じゃあミュウツー、ナツメは」

ミュウツー「……」

ミュウツー「それもわからんな、さっきのラティオス共と同じかそれと似たようなとこにおるんとちゃうか」

レッド「じゃあナツメとセレナは合流できてる可能性があるのか」

ミュウツー「まあそうかもしれんし、できてないかもしれんな」

レッド「そこはできてるって断言してほしい…」

179: 2015/10/11(日) 00:17:21.58 ID:L3ufzVEK0
ちょっと前

ナツメ「れっどぉ…せれなぁ…どこぉ~」

ナツメ「こんなとこで一人にしないでよー!」

ナツメ「……」

ナツメ「やっぱりレッドもセレナも私とテレパシーで会話できる距離にはいないか…」

ナツメ「なんでせっかく近くにいたのにレッドは離れていっちゃうのよ!」

ナツメ「れっどのばかぁ~!」

180: 2015/10/11(日) 00:18:38.19 ID:L3ufzVEK0
ナツメ「しくしく…」

女「?」

女(あのぉ…どうしました?)

ナツメ「……」ぴくっ

女(大丈夫ですか?)

ナツメ「…あなたポケモン?」

女(えっ…)

女「なんでわかったの?」

181: 2015/10/11(日) 00:20:31.28 ID:L3ufzVEK0
ナツメ「やっぱり」

ナツメ「今も驚いて普通にしゃべっちゃったでしょ、口と声がずれてたわよ」

ナツメ「テレパシーで話しかけてきた時点でもうあやしかったけど」

ナツメ「人の言葉を話して女の子、アルトマーレってこと考えるとあなたはラティアスかしら?」

ラティアス「すごい、あなた何者なの?」

ナツメ「私はナツメ、これでもジムリーダーをやってるのよ」

ラティアス「ジムリーダー?」

ナツメ「あ、わかんないか」

182: 2015/10/11(日) 00:23:28.74 ID:L3ufzVEK0
ラティアス「それより、なんでナツメは泣いてたの?」

ナツメ「ん…私はもう大人よ、レッドたちとはぐれて迷子になったからって泣くわけないじゃない」

ラティアス「ふぅん…大人なのに迷子なの?」

ナツメ「迷子っていうか…はぐれちゃったの」

ラティアス「そう…」

ラティアス「じゃあ私についてきて」

ナツメ「どこに行くの?」

ラティアス「いいからいいから」

183: 2015/10/11(日) 00:24:28.90 ID:L3ufzVEK0
秘密の庭

ナツメ「へぇーすごいところね」

ラティアス「いいところでしょ、ここは私たちの住処よ」

ナツメ「そんなところに私を?入口も普通には入れないようにしてあったようだけど」

ラティアス「大丈夫よ、ナツメは悪い人じゃなさそうだし」

ナツメ「でもここに連れてきてどうするの?」

ラティアス「ナツメとはぐれちゃった人たちを探すの」

ラティアス「ここには私の仲間たちがいるから手伝ってもらおうと思って」

ラティアス「みんなはもうちょっと奥にいるから、こっちこっち」

184: 2015/10/11(日) 00:25:27.17 ID:L3ufzVEK0
アルトマーレ上空

ラティオス「もうミュウツーもあきらめたころだろう」

ラティオス「とりあえず私たちの庭に行くことにしよう」

セレナ「ラティオスたちの庭?」

ラティオス「そうだ、そこなら私の仲間もいるから情報も入るかもしれん」

セレナ「ラティオスがいっぱいいるの?」

ラティオス「いっぱいというほどではないがな」

185: 2015/10/15(木) 01:18:27.67 ID:7kWP2nzf0
ラティオス「君を我々の庭に連れてきたのはあくまで君の両親を探すためだ」

ラティオス「だからそのことを忘れないように…あれ?」

セレナ「ねえこのブランコ乗っていい?」

ラティオス「君は両親に会いたくないのか…?」

セレナ「会いたいに決まってるじゃん、早くしてよ!」

ラティオス「そうだな、早く見つけて文句を言ってやらんと」

186: 2015/10/15(木) 01:18:59.35 ID:7kWP2nzf0
ラティオス「では君のパパとママの特徴を教えてもらおう」

セレナ「うんとね…パパはすごく強いの」

セレナ「それでママは美人なの」

ラティオス「もう少しわかりやすくしてくれないか…」

セレナ「じゃあパパはやさしくてー、ママもやさしいけど怒ると怖いの」

ラティオス「いやだから…」

ラティオス「そうだな…例えば着ていた服とか教えてくれ」

187: 2015/10/15(木) 01:19:33.25 ID:7kWP2nzf0
セレナ「服はね~パパはたしか…」

ピピッ

ラティオス「むっ…少し待ってくれ」

ラティアス(みんな聞こえるー?)

ラティアス(家族とはぐれちゃって困ってる人がいるの、みんなも協力してあげてー)

ラティアス(えっと特徴は赤い帽子と服で頭の上にジラーチが乗っかっている男の人)

ラティアス(もう一人は金髪のショートヘアの女の子)

ラティアス(見つけたら私のとこまで来てねー)

188: 2015/10/15(木) 01:20:00.48 ID:7kWP2nzf0
ラティオス「金髪…ショートヘアか…」

ラティオス「たぶんこの少女のことだな」

セレナ「どーしたの」

ラティオス「乗りたまえ」

セレナ「また乗せてくれるの?

ラティオス「ああ、たぶん君のママが見つかったぞ」

セレナ「ママが?やったー!」

189: 2015/10/15(木) 01:20:41.25 ID:7kWP2nzf0
ラティアス「ラティオスが近づいてくる、あと子どもが一人」

ナツメ「子ども!?セレナなの?」

ラティアス「さあ、そのセレナは私知らないし」

ラティアス「あっ来たよ、あの子がセレナ?」

ナツメ「うん、間違いないセレナだわ」

セレナ「ママー」

ナツメ「もう…どこ行ってたのよ!心配したのよ!」

190: 2015/10/15(木) 01:22:27.06 ID:7kWP2nzf0
ラティアス「ナツメ、あんまり怒んないで」

ナツメ「でも」

ラティアス「この場所に怒りは似合わないの」

ラティアス「せっかく会えたんだし、怒るより喜んでよ」

ラティアス「そっちの方がこっちもうれしいよ」

ナツメ「……」

ナツメ「そうね、このことはあとでパパから言ってもらうことにするわ」

191: 2015/10/15(木) 01:23:18.64 ID:7kWP2nzf0
セレナ「ねえママ、そのパパはどこにいるの?」

ナツメ「……」

ナツメ「そうよ!レッドはまだ見つかってないの?」

ラティアス「まだ連絡は来てないみたいだし…見つかってないんでしょうね」

ナツメ「一体どこで何やってんのよ…」

ラティアス「でも他の私たちの仲間が探してるしもうすぐ会えるわよ」

ラティアス「じゃあ私も探しに行ってくるね」

192: 2015/10/15(木) 01:24:15.98 ID:7kWP2nzf0
アルトマーレのどこか

ミュウツー「右に2匹おるな」

ジラーチ「お前のせいだろ、責任とれよ」

ミュウツー「知らんがな」

ミュウツー「だいたい数集まれば俺に勝てると思ってんのかって話や」

ジラーチ「じゃあお前だけ行ってやっつけてこいよ」

レッド「待て待て、ただ飛んでるのを捕まえようとしただけでこんな大群で仕返ししようとしてきてんだぞ」

レッド「一匹でも倒すとやっかいなことになる」

ミュウツー「じゃあどないすんねん」

レッド「とりあえずお前は危険だから戻ってろ」

193: 2015/10/15(木) 01:24:48.80 ID:7kWP2nzf0
レッド「あのラティオス、ラティアスに見つからないようにナツメとセレナに合流しないといけないとはな」

レッド「おいジラーチ、二人の場所わからないのか?」

ジラーチ「わかんなーい」

レッド「うーん…とにかく動かんと」

レッド「でてこいカイリュー」

レッド「とりあえずー…あっちに行くか」

レッド「しっかりつかまっとけジラーチ」

ジラーチ「うん」

レッド「神速!」

194: 2015/10/15(木) 01:25:29.28 ID:7kWP2nzf0
ラティアス「うーん、いないなぁー」

ラティアス「ナツメの旦那さんってどんな人かなー?」

ラティアス「あっいけない、そのままの姿で街出歩いちゃだめだった」

男「見つけたぜ、間違いないラティアスだ」

男「人の姿しても無駄だぜ、おとなしく捕まりな」

ラティアス「そうそう、たまにこんな人がいるから気をつけないと」

ラティアス「って…ええっ!?」

195: 2015/10/15(木) 01:26:33.51 ID:7kWP2nzf0
ラティアス(ど、どうしよう…怖そうな人に見つかっちゃった…)

レッド「危なーい!どいてどいてー!」

ドーン

男「ぐええーっ」

レッド「やべっ誰かひいちまった」

レッド「あの~大丈夫ですか?」

男「てめえ…何しやがる…!」

レッド「よかった、生きてた」

196: 2015/10/15(木) 01:27:50.18 ID:7kWP2nzf0
レッド「いや、わざとじゃないんですってば」

ラティアス「あっあなたは」

レッド「あれ、さっきの女の子」

ラティアス「助けてくれてありがとう」

レッド「助ける?えっ?」

男「このやろ~ぶっとばしてやる!」

レッド「ん?」

レッド「カイリュー、破壊光線」

ドガーン

197: 2015/10/15(木) 01:28:53.45 ID:7kWP2nzf0
ラティアス「危ないところ助けてもらっておいて悪いけど私急がないと」

レッド「そ、そう…」

ジラーチ「何だレッド、残念そうだな、ナツメに言いつけてやろうか?」

レッド「なんでだよ」

ラティアス「あれ…もしかして」

レッド「どうしたの?」

ラティアス「赤い帽子と服、頭の上にジラーチ、レッド、ナツメ…」

ラティアス「間違いないわ!会えてよかった!」

198: 2015/10/15(木) 01:29:59.91 ID:7kWP2nzf0
レッド「会えてよかった!?俺に?」

ラティアス「ナツメが探してるよ」

レッド「君ナツメの知り合い?」

ラティアス「うん、そうだよ」

ラティアス「ナツメはこっち」

ラティアス「あ、そうそうあと女の子も一緒にいるよ」

ラティアス「なんて名前だったかな…」

レッド「もしかしてセレナ?」

ラティアス「そうそうセレナだよ」

199: 2015/10/15(木) 01:30:27.10 ID:7kWP2nzf0
秘密の庭

レッド「おーいナツメー、セレナー」

ナツメ「レッド!」

セレナ「パパー」

ラティアス「よかったねナツメ」

ナツメ「うん、ありがとうラティアス」

レッド「ラティアス!?」

ラティアス「あ、そういえば言ってなかったね」

200: 2015/10/15(木) 01:30:59.20 ID:7kWP2nzf0
ラティアス「ほら、どこからどう見てもラティアスでしょ」

レッド「ほんとだ」

ラティオス「おお少女よ、両親と会うことができたか」

セレナ「うん、ラティアスのおかげだよ」

ラティオス「私のおかげではないのか…?」

ラティオス「む…お前は…」

ラティアス「ねえねえラティオスー、私この人に助けてもらったんだよ」

ラティオス「そうか…それはよかったな」

201: 2015/10/15(木) 01:31:47.28 ID:7kWP2nzf0
ラティアス「じゃあレッドっていったっけ?」

ラティアス「お礼にこれあげるね」

レッド「なんだこれ?」

ラティアス「それはね夢幻の笛っていうの」

レッド「ふうん、何に使うの?」

ラティオス「それは私たちとのつながりともいえる」

ラティオス「その笛を吹けばどこにいようと私たちがかけつけよう」

レッド「ふ~ん…セレナいる?」

セレナ「うん、ほしい!」

202: 2015/10/15(木) 01:32:18.95 ID:7kWP2nzf0
ラティアス「ええっもらったそばから誰かにあげたりする!?」

レッド「いやぁ~悪いとは思うけど…」

レッド「正直俺強いし、使う場面ないかなって」

ジラーチ「たいていのことはボクがいたらできるしな」

レッド「お前基本何もしねえだろ」

ラティオス「…確かに永遠に出番がないというのは悲しいことだな」

ラティアス「じゃあいいか」

203: 2015/10/18(日) 00:34:57.72 ID:PolEM5aN0
翌日

レッド「そろそろ帰るか」

ナツメ「そうね、一応会議もあるし」

レッド「じゃあリザードンで」

セレナ「そうだ、せっかくだしこれ使うね」

ピ口リ口リ~

ラティオス「思ったより使うのが早かったな」

ラティアス「どうしたのかなセレナ」

204: 2015/10/18(日) 00:35:29.50 ID:PolEM5aN0
セレナ「カントーまで乗せてってくれる?」

ラティアス「うん、いいよ」

セレナ「ありがとラティアス」

レッド「じゃあ、俺も」

レッド「いいよな、ラティオス?」

ラティオス「かまわん乗れ」

レッド「ほらナツメも」

ナツメ「うん」

205: 2015/10/18(日) 00:36:05.78 ID:PolEM5aN0
セレナ「よいしょっと」

ラティアス「あれ、セレナどこ行くの?」

セレナ「ねえママ」

ナツメ「なに?」

セレナ「一回おりて」

ナツメ「いいけど…?」

セレナ「うんしょ」

セレナ「これでよし」

206: 2015/10/18(日) 00:36:44.49 ID:PolEM5aN0
ナツメ「よくないわよ!」

ナツメ「なんで私がおりてセレナがレッドと一緒に乗るのよ」

セレナ「子ども一人だったら危ないでしょ」

セレナ「だから私とパパが一緒に乗るの」

ナツメ「一人でラティオスに乗ってたの知ってるのよ!」

セレナ「その時は乗れても今は無理なの」

ナツメ「そんなこと聞けると思ってるの!?」

セレナ「うん」

207: 2015/10/18(日) 00:37:41.13 ID:PolEM5aN0
ナツメ「いいからおりなさい!」グイッ

セレナ「やだーーーー」ガシッ

レッド「ぐえっ…セ、セレナ苦し…首を…」

ジラーチ「ええい、負けるなレッド」ゴキッ

レッド「ぐぶっ…ジラーチてめえ…」

ナツメ「おりなさい~~~」

セレナ「絶対いやだ~~~!」

レッド「ぐが…や、やめ…~~~!」バンバン

ラティオス「やめろ、叩くんじゃない!」

208: 2015/10/18(日) 00:38:28.38 ID:PolEM5aN0
ラティオス「なんなんだ、君たちは」

ラティオス「別にどういう組み合わせで乗ろうといいじゃないか」

ラティアス「私たちの仲間をもう一匹呼ぼうか?」

ラティアス「そうしたら一人ずつで乗れるよ」

ナツメ「私がレッドと一緒に乗ってなきゃ意味ないの」

ラティオス「…少し重いが私が3人とも乗せてやろう」

209: 2015/10/18(日) 00:39:09.03 ID:PolEM5aN0
ヤマブキシティ

ラティオス「着いたぞ、また何かあったら呼んでくれ」

セレナ「うん、ありがとね」

レッド「さて、今日はもう家でゆっくりするか」

ナツメ「そうね」

ナツメ「え~と、今日の晩ご飯は何にしようかな~」

セレナ「私エビフライがいいなー」

ジラーチ「この世界のエビフライのエビってなんなんだろうな」

レッド「しらねえよ」

210: 2015/10/18(日) 00:39:50.96 ID:PolEM5aN0
レッド「ただいま~」

グリーン「おっかえり~」

レッド「なんでお前が家におるんじゃ!」ドガーン

グリーン「ぎゃーー」

レッド「ナツメ警察だ、不法侵入者を捕まえたぞ」

ナツメ「うん、すぐよぶね」

グリーン「待て待て!俺たち親友だろ!」

レッド「俺には人の家に勝手に入る親友はいない」

211: 2015/10/18(日) 00:40:21.66 ID:PolEM5aN0
グリーン「ったく勝手に家に入ったぐらいでそんな怒ることねだろ」

レッド「ちゃんと許可とってたら怒らねえんだよ」

グリーン「じゃあ入っていいか連絡してたらお前は許可するのか?」

レッド「いや」

グリーン「ほら!」

レッド「なにがだよ」

グリーン「結局ダメじゃんか」

レッド「そうだけど」

212: 2015/10/18(日) 00:41:04.15 ID:PolEM5aN0
シロナ「ねーグリーン!紙なくなっちゃったー、新しいのとってー」

レッド「なんかトイレの方から聞いたことある声が」

ナツメ「私が行ってくるわ」

レッド「お前だけで来てたんじゃなかったのかよ」

グリーン「俺だけとは一言も言ってないぜ」

シロナ「グリーン!まだー?」

シロナ「あれナツメじゃない、おじゃましてまー…」

シロナ「えOちょっと何するの…待って…いやほんとだから…」

シロナ「あっ…//」

213: 2015/10/18(日) 00:41:31.88 ID:PolEM5aN0
レッド「どうだった?なんか変な声聞こえたけど」

ナツメ「なんとか退治できたわ」

レッド「退治?」

ナツメ「うん」

ナツメ「セレナ、あなたは自分の部屋に戻ってなさい」

セレナ「えーなんでー?」

ナツメ「いいから」

214: 2015/10/18(日) 00:42:31.14 ID:PolEM5aN0
ナツメ「じゃあ連れてくるからレッドは警察でも呼んでて」

ナツメ「そうね、変態が出ましたとでも言ってて」

レッド「お前何連れてきてんだよ」

グリーン「知らん」

ナツメ「連れてきたよ」

シロナ「ちょっとナツメ、動けないじゃないの~」

レッド「動けない理由はわかるけど、それよりなんで裸なんだよ」

ナツメ「私が最初にトイレに行った時点ですでに裸だったわよ…レッド、そんなにジロジロ見ない!」

215: 2015/10/18(日) 00:43:07.93 ID:PolEM5aN0
シロナ「いつ帰ってくるかわからない人の家で裸になるなんて興奮するじゃない」

レッド「そうか、とりあえずこいつは一旦警察に引き渡すか」

ナツメ「そうね」

シロナ「なんでそうなるの!服着たらいいんでしょ、まったく」

シロナ「動けない…」

ナツメ「わたしが金縛りしてるからね」

シロナ「これじゃあ服着れないじゃないの!」

216: 2015/10/18(日) 00:44:03.98 ID:PolEM5aN0
シロナ「とりあえずこれで警察行かなくて済むわね」

グリーン「シロナが警察に行く行かないはどうでもいい」

シロナ「どうでもよくない」

グリーン「そんなことより俺たちが来た理由は」

ナツメ「明日の会議にちゃんと来いって言いたいの?それぐらいちゃんと行くわよ」

グリーン「そうじゃなくて」

レッド「金なら貸さんぞ」

グリーン「かりる必要ない」

ジラーチ「お菓子くれるの?」

グリーン「やらん!」

217: 2015/10/18(日) 00:44:48.99 ID:PolEM5aN0
グリーン「黙って俺の話を聞けんのか!」

レッド「わかったから言えよ」

グリーン「これをお前にあずかってほしくてな」

レッド「マスターボール?」

レッド「何が入ってるんだ?」

グリーン「ああ!やめろ出すんじゃない!」

レッド「なんで?」

グリーン「なんでもだ」

218: 2015/10/25(日) 00:38:23.30 ID:/24q4yNf0
シロナ「じゃあー私たちはこれえで帰るねー」

グリーン「頼んだぞレッド」

ナツメ「ちょっと待ちなさい!」

ナツメ「このボールからすごく嫌なオーラが出てるんだけど」

グリーン「そ、そんなことねえよ」

シロナ「そうそう、なあんにも怪しいことなんかないから」

ナツメ「そう?じゃあ出しても大丈夫よね」

シロナ「だからそれはダメよ!」

219: 2015/10/25(日) 00:38:53.49 ID:/24q4yNf0
ナツメ「じゃあどうダメなのかしっかりと説明すること」

シロナ「説明たってねぇ…」

グリーン「そこまで深いわけはないし~」

レッド「なんか腹立ってきたな、ちゃんと説明しないと俺はこれあずからないぞ」

グリーン「そこをなんとか頼むぜ」

レッド「やだ」

グリーン「そんなこと言うなよー」

220: 2015/10/25(日) 00:39:29.21 ID:/24q4yNf0
グリーン「預かってもらわないと困るんだよ」

レッド「困れ困れ」

シロナ「じゃあこういうのはどう?」

シロナ「レッドがそれを無条件で引き受けなければナツメはジムリーダークビってことで」

レッド「ふざけんなよ!」

グリーン「ちょっとせこいような気もするけどしかたない、さあどうだレッド」

レッド「そんなこと」

ナツメ「私はいいわよー」

レッド「えっ」

221: 2015/10/25(日) 00:43:23.60 ID:/24q4yNf0
ナツメ「だってそうなったらずっとレッドと一緒にいられるじゃない」

ナツメ「レッドもそれ引き受けたくないって言ってるしちょうどいいかも」

グリーン「ダメだ、このやり方じゃ引き受けてくれん」

シロナ「誰がこんなやり方考えたのよ、バカね」

グリーン「お前だよ」

レッド「あのなぁ俺は別に絶対に引き受けないとは言ってないんだぞ」

レッド「ただちゃんと説明さえしてくれればいいんだよ」

グリーン「ちゃんと説明したら絶対お前引き受けねえもん」

レッド「じゃああきらめな」

222: 2015/10/25(日) 00:44:34.14 ID:/24q4yNf0
グリーン「くそー、全然言うこと聞いてくれんやつだ」

シロナ「もう言っちゃう?」

グリーン「でも結構やばいことだからな…」

シロナ「困った…」

レッド「もう帰れよおまえら」

グリーン「ダメだ、こいつを俺かシロナが持って帰って俺らになんかあったらどうするんだ」

レッド「俺らにはなんかあってもいいってか!?」

グリーン「一応俺らチャンピオンやってるし」

シロナ「レッド君は何もやってないでしょ」

223: 2015/10/25(日) 00:45:08.38 ID:/24q4yNf0
レッド「何にもやってないって失礼なやつだな」

ナツメ「そうよ、レッドはやらないんじゃなくてやる必要がないだけよ」

ナツメ「レッドはやればできる子なのよ」

レッド「そうだ、俺はやればできるんだ!」

グリーン「はいはい、わかったからこれ頼むよ」

レッド「お前もしつこいな」

グリーン「頼む~!一生のお願い!」

レッド「なんかお前の一生のお願い何回か聞いたことあるような…」

224: 2015/10/25(日) 00:46:10.24 ID:/24q4yNf0
グリーン「わかった、じゃあお前の…あれだ、トレーナーとしての保障してやるから」

レッド「何それ?」

グリーン「まあ簡単に言うとだな」

レッド「ダメ」

グリーン「まだ説明してねえだろ」

レッド「そんなのだったら、俺じゃなくてナツメにして」

グリーン「ナツメに?」

レッド「そう、どんな場合でもクビにはならないように」

225: 2015/10/25(日) 00:50:31.17 ID:/24q4yNf0
グリーン「んー…それでこれ引き受けてくれるんだな?」

レッド「そうだな、いいよ」

グリーン「わかった」

レッド「よっしゃ、これでジムに行かないでずっといられるぞ」

ナツメ「ジムに行かなくてもクビにならないなんてこんないいことはないわね」

グリーン「なっ!?このバカップルが」

グリーン「お、俺がそれ預けてる間だけだぞ!」

グリーン「それと会議の方はちゃんと出るように」

226: 2015/10/25(日) 00:51:26.13 ID:/24q4yNf0
ナツメ「さーて明日からジムに行かなくていいんだー」

グリーン「いや、明日会議だから」

ナツメ「ええっ!?明日は一日中レッドとベッドから出ないつもりだったのに」

グリーン「せめて動けよ」

レッド「そうだよナツメ、せめてトイレぐらいは行かないと」

ナツメ「たしかにベッドで漏らしちゃったら後で大変よね」

グリーン「お前らやっぱりバカだろ」

227: 2015/10/25(日) 00:54:13.18 ID:/24q4yNf0
レッド「またバカって…ていうかもう帰れよお前ら」

グリーン「ま、用は済んだしいいか」

グリーン「じゃあ頼んだぞ」

レッド「にしても変わったパルキアだな、どう管理したらいいんだ?」

ナツメ「ボールから出しちゃダメなんでしょ?」

ナツメ「でもボールの中からでも出てるこの嫌な感じ」

グリーン「ちょっと待て!」

228: 2015/10/25(日) 00:56:09.76 ID:/24q4yNf0
レッド「ん?まだいたの?」

グリーン「いたけど、それよりお前ら今パルキアって言ったか!?」

レッド「言ったよ、それがなんだよ」

グリーン「なんでそれ知ってるんだよ!」

レッド「ナツメに教えてもらった」

ナツメ「私に隠し事できるわけないでしょ」

グリーン「じゃあお前ら知っててさっきまでの無駄なやりとりを」

レッド「無駄じゃねえよ、本当に嫌だったんだから」

229: 2015/10/30(金) 02:06:58.13 ID:8K0AjRqp0
グリーン「もういいや、預かってくれるんなら」

シロナ「じゃあよろしくね、お二人とも」

レッド「いいからもう出てけよ」

ナツメ「やっと帰ったわね」

グリーン「あっそうそう」

ドゴッ

レッド「グリーンの声が聞こえたけど気のせいか」ポイッ

230: 2015/10/30(金) 02:07:41.82 ID:8K0AjRqp0
翌朝

セレナ「ねえパパ、ママ」ゆさゆさ

ナツメ「あと5分…」

レッド「あと2時間…」

セレナ「ジムリーダーのおばちゃんたち来てるよ」

ナツメ「ジムリーダーのおばちゃん?」むくっ

レッド「ジムリーダーにおばちゃんいたっけ?」

231: 2015/10/30(金) 02:08:22.65 ID:8K0AjRqp0


アンズ「ナツメさん遅いですねー」

エリカ「ナツメさんですからね」

アンズ「いまいちよくわからない理由ですね」

エリカ「何か文句でも?」

アンズ「い、いえなにも」

ガチャ

セレナ「おばちゃん、もうちょっと待っててね」

エリカ「おば…ちゃん…?」プルプル

232: 2015/10/30(金) 02:08:48.55 ID:8K0AjRqp0
ナツメ「ごめん、遅くなっちゃった」

ナツメ「あれ?どうしたの」

エリカ「いえ、なんでもありませんわ」

ナツメ「アンズボロボロだけど…」

エリカ「なんにもなかったですよね、アンズ」

アンズ「は、はい」

ナツメ「これ以上聞かないでおくわ」

233: 2015/10/30(金) 02:09:38.98 ID:8K0AjRqp0
ナツメ「レッドまだ?はやく~」

レッド「ごめんごめん、もう準備OK」

レッド「あれ、アンズちゃんボロボロ」

エリカ「なんでもありませんわ」

レッド「そう?」

レッド「まあいいや、じゃあセレナ、ジラーチをちゃんと見張っててくれよな」

セレナ「うん」

ジラーチ「何言ってんだ!ボクが見張っててやるんだろ」

234: 2015/10/30(金) 02:10:19.71 ID:8K0AjRqp0
会議

グリーン「えっと、みんなももう知ってると思うけど新しくトキワジムのリーダーになったユウキだ」

ユウキ「よろしくおねがいします」

グリーン「……」

ユウキ「……」

一同「……」

グリーン「…何か言いたいことある人?」

235: 2015/10/30(金) 02:10:52.10 ID:8K0AjRqp0
ナツメ「なんだ、これだけのことなら来ても来なくても」

グリーン「いや顔合わせみたいなもんだし」

グリーン「ユウキの実力はみんなわかってるだろ」

ナツメ「そうだけど」

レッド「あっ!」

ナツメ「どうしたの?」

レッド「あのパルキア家に置きっぱなしだった」

236: 2015/10/30(金) 02:12:03.85 ID:8K0AjRqp0
グリーン「お前バカか!」

レッド「今からすぐ帰れば、なんの問題も起こらんだろ」

レッド「そういうことだから」

グリーン「うん、早く帰れ」

グリーン「ていうか元々お前は来なくてもいいんだから」

ナツメ「レッドが帰るんなら私も帰らないと」

グリーン「お前はダメだ」

ナツメ「なんでよ!」

ナツメ「これ以上やることあるの?」

グリーン「…ないな」

237: 2015/10/30(金) 02:13:37.62 ID:8K0AjRqp0
レッド「まあ、別になんの問題も起こることないと思うんだけどな」

ナツメ「……」

レッド「どうしたの?」

ナツメ「うーん…なんだろ、私にもよくわからないけど…」

ナツメ「なんかこう…先のことがこう…」

レッド「何それ、なんか悪いことでもあるの?」

ナツメ「ないとは言えないかも」

238: 2015/10/30(金) 02:14:35.46 ID:8K0AjRqp0
レッドとナツメの家

セレナ「ねージラーチー、お菓子ばっか食べてないで私の話聞いてよ」

ジラーチ「なんだ小娘」

セレナ「ジラーチはパパがバトルしてるとこいつも見てたんでしょ」

セレナ「だからそれなりの知識とかもそれなりにあるんだし、私に教えてよ」

ジラーチ「めんどくせえな、適当にレッドのボックスから何か出して戦わしとくか」

セレナ「めんどくさいって言ってるの聞こえてるんだけど」

239: 2015/10/30(金) 02:15:29.78 ID:8K0AjRqp0
ジラーチ「うんと、どれ出せばいいかな~」

ジラーチ「あれ、こんなとこにボールが」

ジラーチ「これでいいか」

ジラーチ「おい、小娘いい相手が見つかったぞ、広場にでも行くか」

セレナ「うん」

セレナ「ジラーチってなんだかんだいってやさしいんだね」ナデナデ

ジラーチ「やめいっ、お前がレッドと関係なかったら張り手してるところだ」

セレナ「はいはい、ハイタッチね」

ジラーチ「ハイタッチじゃない!」

240: 2015/10/30(金) 02:16:18.43 ID:8K0AjRqp0
ジラーチ「じゃあ行くぞ小娘!」

ジラーチ「出てこい!何かよくわからんけど」

パルキア「ガギャギャァッ!!」

ジラーチ「おおっなんか強そう」

セレナ「つ、強そうってこれ…」

パルキア「なんだきさま…」

セレナ「パルキア…?でも真っ黒」

ジラーチ「ほら何やってんだバトルバトル」

241: 2015/10/30(金) 02:16:48.22 ID:8K0AjRqp0
ナツメ「あれ?鍵開いてる」

レッド「ん?ちゃんと鍵かけたはずじゃなかったっけ?」

ナツメ「セレナー?」

ナツメ「いないのかな…」

レッド「い…いない…」

レッド「セレナが家出したーーーっ!」

ナツメ「そ、そうとは限らないって、待ちなさい」

ドガーン

レッド「えっ」

242: 2015/10/30(金) 02:17:14.64 ID:8K0AjRqp0
ナツメ「広場の方から」

レッド「一体なんだってんだ」

レッド「ああ、いや、今はそんなことよりセレナの方が大事だ」

レッド「セレナはどこ?」

ナツメ「…あっちの方かな?」

レッド「広場の方じゃんか!」

レッド「セレナーーーーーー!」

ナツメ「あっ待ってよー」

243: 2015/10/30(金) 02:18:09.06 ID:8K0AjRqp0
ジラーチ「この分からず屋め~」

ジラーチ「隕石くらえ!りゅーせーぐん!」

パルキア「きかぬわあ!」

ジラーチ「はぁ…はぁ…」

セレナ「ジラーチ大丈夫?かなり疲れてるよ」

ジラーチ「ちょっと技つかいすぎただけだ、こんなのなんでもない」

ジラーチ「くそ~レッドのやつ、こんなの置いていくなんて」

パルキア「オレはお前たちと遊んでいる暇はない、これで終わりだ」

244: 2015/10/30(金) 02:20:06.43 ID:8K0AjRqp0
レッド「リザードン、ドラゴンクロー!」

パルキア「ぐぐっ」

レッド「大丈夫か?セレナ、ジラーチ」

ナツメ「勝手に出たらダメじゃない、こんなことになっちゃって」

レッド「ほんと、困ったことしてくれて」

レッド「こんなのに1対1もないな」

レッド「一気にいくぞ、フシギバナ、リザードン、カメックス、三位一体!」

パルキア「ま…まだまだ…!」

レッド「ライチュウ追加!」

パルキア「ぐぎゃああああ」

245: 2015/11/01(日) 00:29:35.74 ID:POcsmJHZ0
パルキア「ぎゃふん…」ばたっ

レッド「さて、ボールに戻ってもらうか」

パルキア「ぐぬぬ…このオレが…」

レッド「この黒キア、けっきょく何だったんだ」

パルキア「オレはダークパルキア…」

パルキア「負のエネルギーにより生まれたこのオレがそう簡単に終わると思うか」

パルキア「こんな目にあわせてくれた礼に嫌がらせしてやる」

レッド「お前…実はめちゃくちゃしょぼいやつなんじゃね?」

246: 2015/11/01(日) 00:30:45.39 ID:POcsmJHZ0
パルキア「その言葉…後悔させてやる!」

クラッ

レッド「……」

レッド「あれ…なんだ今の…」

パルキア「ククク…」シュン

レッド「あっ勝手にボールに」

レッド「お前なんかしただろ!出てこい!」

247: 2015/11/01(日) 00:31:16.68 ID:POcsmJHZ0
レッド「ったく何がダークパルキアだ」

レッド「黒いだけじゃねえか」

レッド「はやく帰ろ」

ナツメ「セレナとジラーチは帰ってからしっかりお仕置きね」

セレナ「ええ~」

ジラーチ「悪いのはこんなの置いて出かけたレッドじゃねえか」

レッド「勝手に使うやつの方が悪いだろ…」

ナツメ「レッドにも問題あるわね…」

レッド「ええっ」

248: 2015/11/01(日) 00:32:17.22 ID:POcsmJHZ0


ナツメ「あっまた鍵かけるの忘れてた」

レッド「もう危ないな」

レッド「しかたない、ナツメには夜におしお…」

ナツメ「セレナがいるのよ」

レッド「つい…」

セレナ「あれ?ねえパパ、ママ、大変だよ」

レッド「どうした?」

249: 2015/11/01(日) 00:32:45.00 ID:POcsmJHZ0
セレナ「パパが倒れてる」

レッド「は?」

レッド「いや、怖っ」

ナツメ「じゃあここにいるレッドは…」

レッド「お、俺は正真正銘レッドだよ」

ナツメ「こっちは…」

レッド「に…人形…?」

ナツメ「寝てるようだけど…」

250: 2015/11/01(日) 00:34:32.79 ID:POcsmJHZ0
1時間後

レッド「全然起きねえな」

セレナ「起きないねー」

ナツメ「でもこの人寝てる姿までパパそっくりね」

レッド「いやいや、俺の方がかっこいいよ」

ジラーチ「レッドはもっとマヌケな顔だぞ」

レッド「んだと」

ナツメ「パパって兄弟とかいなかったよね、なのにこんなそっくりな人がいるなんて」

251: 2015/11/01(日) 00:35:18.72 ID:POcsmJHZ0
レッド「まさか、メタモンか何かか?」

ナツメ「ちゃんとした人間よ」

ナツメ「しかもレッドとほぼ同じ」

セレナ「パパとほぼ同じ?」

レッド「俺のクローン?」

ナツメ「わからない」

252: 2015/11/01(日) 00:36:29.09 ID:POcsmJHZ0
レッド「まあ俺とほぼ同じってなら多少乱暴でも大丈夫だろ」

ナツメ「何するの?」

レッド「寝てるときなんか水ぶっかけたら起きるだろ」バシャン

レッド「……」

レッド「起きないな…?もう一回水くんでくる」

???「ぶはっ」

???「何すんだ!」

ナツメ「起きた」

???「ああ…ナツメか、くしゅん…びしょびしょじゃないか」

ナツメ「レッド…?」

253: 2015/11/01(日) 00:37:56.51 ID:POcsmJHZ0
???「なんだよ、そんな顔して」

???「なんか俺の顔についてるか?」

ナツメ「いや、そうじゃなくて…」

ジラーチ「ほんとに何かが変身してるわけじゃねえんだな?」

ナツメ「うん、だってもうレッドと言ってもいいぐらいだもん」

セレナ「ほんとにそっくり…」じーっ

???「な、なにこの子?」

ナツメ「それより、あなたの方こそ誰?」

254: 2015/11/01(日) 00:39:01.69 ID:POcsmJHZ0
???「何言ってんだよ、レッドに決まってんじゃん」

ナツメ「うん、たしかに見た目もレッドで考えてることも同じようだけど…」

???「何を疑ってんのさ」

レッド「あれ、起きたんだ」

???「おわぁっ!」

???「ななな…なんで俺がもう一人いるんだ!」

レッド「ん~…それは俺が言いたいんだよ」

255: 2015/11/01(日) 00:39:38.26 ID:POcsmJHZ0
レッド「ナツメ、こいつは偽物だ!」

レッド「いや、どっちかって言うとそっちが偽物だから」

レッド「ふざけんなよ、人ん家に勝手に入ってきやがって、そのうえ俺のマネまでして」

レッド「だから勝手に入ってたのそっちだから、しかもグースカ寝やがって」

レッド「ナツメも何か言ってやってくれよ」

レッド「ナツメ、なんとかしてくれよ」

ナツメ「ちょっと、ややこしいんだけど…」

256: 2015/11/01(日) 00:40:35.82 ID:POcsmJHZ0
ナツメ「まあどっちのパパも落ち着いて」

レッド「パパ…?」

レッド「情報不足だったな偽物、俺に娘がいることも知らんとは」

レッド「娘ぇ!?まさかこの子が…」

レッド「そうだ、もうちょっと調べてくるんだったな」

レッド「どうなってんだ」

レッド「なんでこんな大きな子…年齢的にも」

レッド「説明するのもめんどうだ」

257: 2015/11/01(日) 00:41:16.34 ID:POcsmJHZ0
レッド「そもそもなんで俺がもう一人いるんだよ」

レッド「それは俺の方が言いてえよ」

レッド「なんでか俺に娘がいることになってるし、ジラーチまでいる」

ジラーチ「やっとふれてくれたか」

レッド「そんなことより、何度も言ってるけどなんで俺が二人いるかについてだが」

ナツメ「まあ落ち着いて、ダブルレッド」

レッド「ダブルレッド…」

258: 2015/11/01(日) 00:42:29.03 ID:POcsmJHZ0
ナツメ「うーん…どう考えても二人とも本物のレッドなのよね」

レッド「そうだ、本物を見分けるいい方法を思いついたぞ」

レッド「あのな、セレナのことも知らなかったんだしどう考えてもお前が偽物だろ」

レッド「ナツメの言ってたこと聞いてなかったのか?どっちも本物だって言っただろ」

レッド「やはりレッドというからには強くなくてはならない」

レッド「よって3本勝負だ!勝った方が真のレッドだ!」

セレナ「こっちのパパ何言ってんの…」

レッド「いや、俺にはわかるぞ!」

259: 2015/11/01(日) 00:43:40.97 ID:POcsmJHZ0
ナツメ「そんなことする必要ないでしょ」

レッド「…たしかに、理由がないような」

レッド「なら勝った方が今夜ナツメを好きにできるってことでどうだ」

ナツメ「だからね」

レッド「乗ったぁぁぁ!」

ナツメ「ええっ」

ナツメ「そ、そんなことするよりなんでこうなったか原因を調べるとか」

レッド「じゃあ何で勝負する?」

レッド「そうだな」

ナツメ「聞いてよ~」

260: 2015/11/06(金) 00:39:41.62 ID:m3DQOpm/0
レッド「一回戦はジャンケンだ」

レッド「いいだろう」

レッド「いくぞ、最初はグー」

レッド「ジャンケンポン!」

レッド「あいこでしょ」

レッド「あいこでしょ」

レッド「あいこでしょ」

レッド「あいこでしょ…」

ナツメ「……」

261: 2015/11/06(金) 00:40:53.45 ID:m3DQOpm/0
1時間後

レッド「あいこでしょ」

レッド「あいこでしょ」

ナツメ「セレナ、今日は何が食べたい?」

セレナ「うんとー…」

ジラーチ「ビスケット」

ナツメ「セレナに聞いてんの」

レッド「あいこでしょ」

レッド「あいこでしょ」

セレナ「パパいつまでやってるの?」

262: 2015/11/06(金) 00:41:44.91 ID:m3DQOpm/0
レッド「勝負がつかん…」

ナツメ「二人とも考えることもやることもまったく一緒なんだから全部あいこになるわよ」

レッド「な、なんだってー!」

レッド「てかナツメ気づいてただろ」

ナツメ「うん」

レッド「なんで教えてくれなかったんだよ~」

ナツメ「その…どんなことでも必氏なレッドは好きだから」

263: 2015/11/06(金) 00:42:12.06 ID:m3DQOpm/0
レッド「第二回戦だ!」

レッド「おう」

レッド「次はオセロで勝負!」

レッド「よっしゃ」

ナツメ「その勝負も引き分け」

ナツメ「10回やるけど10回とも引き分け」

ナツメ「いくら同じ人でもすごいわね」

レッド「またダメか…」

264: 2015/11/06(金) 00:42:40.31 ID:m3DQOpm/0
レッド「だったら、三本目はバトルだ」

レッド「ルールは6対6でどうだ」

レッド「よっしゃ」

レッド「ナツメ、これは引き分けになんないよね?」

ナツメ「いいんじゃない?」

ナツメ「別にもう勝負する必要ないと思うけど…」

ナツメ「バトルなんかしたらどっちがどっちのレッドかわからなくなるじゃない…」

265: 2015/11/06(金) 00:44:07.68 ID:m3DQOpm/0
レッド「いけっライチュウ!」

セレナ「あっちがパパだよ」

ナツメ「うーん…でもどっちもパパなのよね…」

レッド「こっちはライチュウを使っているのか…ってでかーーー!」

レッド「なんでそんなでかいんだ」

レッド「まあ、いろいろあって」

レッド「…相手がライチュウなら俺はフシギバナだ」

266: 2015/11/06(金) 00:45:58.72 ID:m3DQOpm/0
レッド「フシギバナ、メガシンカ!」

レッド「なんで俺がメガシンカ使ってんだ」

レッド「なんだ?こっちじゃ使わんのか?」

レッド「使わん」

レッド「ふーん」

レッド「ま、いいや先手必勝」

レッド「フシギバナ、ヘドロ爆弾」

レッド「電撃で撃ち落とせ」

レッド「アイアンテールで反撃!」

267: 2015/11/06(金) 00:46:53.87 ID:m3DQOpm/0
途中経過

×ライチュウVSメガフシギバナ○
○リザードンVSメガフシギバナ×
○リザードンVSピカチュウ×
×リザードンVSメガリザードンY○
○カメックスVSメガリザードンY×
×カメックスVSカビゴン○
○フシギバナVSカビゴン×
×フシギバナVSメガカメックス○
○メガジュカインVSメガカメックス×


268: 2015/11/06(金) 00:47:28.19 ID:m3DQOpm/0
レッド「何回メガシンカしたら気が済むんだよ!」

レッド「できちゃうもんはしかたない」

レッド「そっちだってそのジュカイン出したときから既にメガシンカしてたじゃんか」

レッド「こいつはたぶん…特別?なのかな」

レッド「……」

レッド「……」

レッド「しかたないよな」

レッド「そうだな」

269: 2015/11/06(金) 00:49:20.29 ID:m3DQOpm/0
レッド「俺の最後のポケモンはこいつだ」

レッド「でてこいミュウツー」

レッド「やっぱりいたか」

ミュウツー「レッドが二人おるんはほんまやったんか」

ミュウツー「やっぱりこっちゃのレッドも強そうやね」

レッド「ミュウツー、メガシンカ」

レッド「ミュウツーまでメガシンカすんのかよ」

ミュウツー「そん通り、Xと呼んでや」

270: 2015/11/06(金) 00:49:48.38 ID:m3DQOpm/0
レッド「さてメガジュカイン撃破」

レッド「いつの間に!?」

レッド「そっちもあと一匹、早く出せよ」

レッド「あせらないあせらない、そんなに俺の最後の一匹知りたいのか?」

レッド「ミュウツーだろ」

レッド「うん…」

271: 2015/11/06(金) 01:50:54.39 ID:m3DQOpm/0
ミュウツー「ミュウツー降臨!」

ミュウツー「ぼく以外んミュウツーは初めて見たわ」

ミュウツー「そやね、そんなポンポンおるようなポケモンちゃうからな」

ミュウツー「あんなのみたいに大量発生するわけでもないからな」

ジラーチ「なんか言ったかコラ」

レッド「おーいミュウツー、いつまでしゃべってんの」

ミュウツー「そやな」

ミュウツー「早う倒しいやあげるわ」

272: 2015/11/06(金) 01:51:27.65 ID:m3DQOpm/0
10分後

ミュウツー「はぁ…はぁ…」

ミュウツー「君すごいね、メガシンカもせずにぼくとこないに戦えるとはね」

レッド「ミュウツーとどめの冷凍パンチだ」

ミュウツー「がふっ…」

レッド「そっちのミュウツー戦闘不能、俺の勝ち」

ミュウツー「当然の結果やね」

273: 2015/11/06(金) 01:52:08.08 ID:m3DQOpm/0
レッド「俺は約束をちゃんと守るやつだよな」

レッド「はいはい…」

レッド「じゃあ、ナツメさっそく」

ナツメ「まだ早いわよ、今夜なんでしょ」

レッド「じゃあじゃあ、そっちが今夜なら俺とは今から」

ナツメ「二人ともそのことしか考えられないの!?」

ミュウツー「……」

274: 2015/11/06(金) 01:52:39.82 ID:m3DQOpm/0
セレナ「パパ負けちゃったの…」

レッド「まあ…俺に負けちゃったんだし、しかたないかな…」

ジラーチ「これで負けるの何度目だ?ええおい」

レッド「そんなのいちいち数えてねえよ」

レッド「えっとあの時とあの時…それに」

レッド「数えるなよ」

レッド「でもそっちの方が俺より一敗多いよな」

レッド「明日もう一回リベンジしてやるよ」

275: 2015/11/06(金) 01:53:50.30 ID:m3DQOpm/0


ガチャガチャ 

レッド「おい」

グルグル 

レッド「おーい、動けないんだけど」

レッド「いくら自分の声とはいえ、途中で入ってくるのはな…そう思うだろ?」

レッド「…それはー…そうだな」

レッド「じゃあ口もふさごう」

レッド「!?」

276: 2015/11/06(金) 01:54:30.22 ID:m3DQOpm/0
ナツメ「な、なんか変な気分…」

レッド「うん、俺も」

レッド(自分に自分の妻を寝取られるとは…)

レッド(ん…?いや、こういう場合寝取るっていうのか?)

レッド(一応あいつは俺本人でもあるわけだし…)

レッド(ナツメからしたらいつも通り、何も変わらない状況…)

レッド(でも俺からしたらなんかこう…)

レッド(あれ、わけわかんなくなってきたぞ)ガンッガンッ

277: 2015/11/06(金) 01:55:15.97 ID:m3DQOpm/0
ナツメ「レ、レッド血が出てる!」

レッド(あ、つい…)

レッド「お前は俺でもあるんだから壁に頭突きしてケガなんかしたら俺も痛いだろ」

レッド(悪い…)

レッド(でもこれは)

レッド「安心しろこれは寝取るとかそういうことじゃないから」

ナツメ「えっ何言ってるのかわかるの?」

レッド「そりゃ俺自身だからな」

278: 2015/11/06(金) 01:55:48.37 ID:m3DQOpm/0
ナツメ「……」

ナツメ「レッド、やっぱりごめん!」

レッド「えっ」

ナツメ「どっちもレッドとはいえ、やっぱり見られながらってのは…は、恥ずかしいから…」

ナツメ「だからこっちのレッドは今日はセレナと寝てあげて」

レッド(え…)

レッド「そんな心配そうな顔するなよ、やるのは自分なんだから」

279: 2015/11/06(金) 01:57:01.33 ID:m3DQOpm/0
レッド「追い出された…」

レッド「くそ~ナツメのやつも俺以外…いや、俺だけど…」

レッド「とにかく、えーと…」

レッド「……」

ジラーチ「おいこら、自分の行為を盗み聞きしようとするな」

レッド「おわっ」

ジラーチ「話は聞いてたぞ、あの小娘のところ行くんだろ」

レッド「お前も盗み聞きしてたんじゃねえか」

280: 2015/11/06(金) 01:57:38.19 ID:m3DQOpm/0
ガチャ

セレナ「ジラーチおそーい」ポイッ

ぼふっ

レッド「ははっセレナ、枕投げか?」

セレナ「パパッ…あれ、どっち?」

ジラーチ「こっちのレッドだよ」

レッド「まあ、ナツメでも完璧に見分けられないから仕方ないか」

セレナ「それよりパパどうしたの?」

レッド「今日はセレナと寝ようかなと思って」

セレナ「パパと!やった」

281: 2015/11/06(金) 01:58:10.15 ID:m3DQOpm/0
セレナ「ママはどうしたの?」

レッド「あ…ママはー…」

レッド「それより、良い子はもう寝る時間だよ」

レッド「歯はみがいた?」

セレナ「うん」

レッド「トイレはもう済ませた?」

セレナ「うん」

レッド「じゃあ寝ようか」

282: 2015/11/06(金) 01:58:51.56 ID:m3DQOpm/0
翌朝

レッド「……」

レッド「おいムスコよ、隣に娘が寝てるんだからちょっとは落ち着け」

レッド「あれ、なんだこの紙」

レッド「なになに…」

レッド「なんじゃこりゃ!?」


探さんといて
     ミュウツー


レッド「あいつ一体…」

283: 2015/11/06(金) 01:59:31.60 ID:m3DQOpm/0
セレナ「パパなに…?大きな声出して…」

レッド「ああ、ごめん起こしちゃった?もうちょっと寝てていいよ」

セレナ「…うん」

レッド「さて、何が探さんといてだ」

レッド「要するに探してくれってことだろ」

レッド「何が目的なんだよ、あいつ…」

284: 2015/11/15(日) 01:00:05.57 ID:3FPvZotI0
レッド「やっぱり…こっちのナツメも…すごいんだね…」

ナツメ「なにもかもまったく同じだった…」

レッド「そりゃそうだよ」

セレナ「あれ、パパとジラーチは?」

レッド「俺ならここにいるよ」

ナツメ「あなたはセレナのパパじゃないでしょ」

ナツメ「パパがどうかしたの?」

レッド「俺もパパって呼ばれたいんだよ~」

285: 2015/11/15(日) 01:00:46.46 ID:3FPvZotI0
ナツメ「たしかにどこにもいないわね」

ナツメ「レッドならパパがどこ行ったかわかるんじゃない?」

レッド「え…その言い方じゃ俺もうパパって呼ばれないんじゃ…」

ナツメ「違うんだからしょうがないでしょ」

レッド「セレナは俺のこと」

セレナ「……」

ナツメ「それより、パパはどこ?」

286: 2015/11/15(日) 01:01:31.82 ID:3FPvZotI0
レッド「俺が行きそうっていうか、やりそうなことは特訓かな?」

ナツメ「特訓か、そうかもね」

ナツメ「パパはその気になればレッドより強いもんね」

レッド「そのパパもレッドだし、昨日は俺が勝ったじゃんか」

ナツメ「あれはメガシンカがあったからでしょ、同じ条件ならパパの方が有利だと思うわ」

レッド「同一人物なのにだいぶあっちよりだな」

ナツメ「そんなことないわよ、どっちも好きよ」

レッド「あ、ありがと…」

287: 2015/11/15(日) 01:02:06.21 ID:3FPvZotI0
ナツメ「それよりパパはどこで特訓してるの?」

レッド「えっと…」

ナツメ「さすがに同一人物でもわかんないか」

ナツメ「ま、そのうち帰ってくるでしょ」

ナツメ「朝ごはん作らないと」

288: 2015/11/15(日) 01:03:08.70 ID:3FPvZotI0
レッド「ごちそうさん」

レッド「帰ってこないなーこっちの俺」

ナツメ「ちょっと心配ね」

レッド「じゃあ俺がちょっと探してこようか」

ナツメ「いや、いいわよ私が探してくるわ」

ナツメ「レッドはセレナの相手してあげてて」

レッド「セレナのって…何すりゃいいんだ?」

289: 2015/11/15(日) 01:04:44.40 ID:3FPvZotI0
ナツメ「やっぱり最初から私の超能力で捜した方がよかったかもね」

ナツメ「えっとパパは…」

ナツメ「いた、あの辺は…ハナダシティかな」

ナツメ「それじゃあテレポートで…」

ナツメ「ってパルキアのせいでまともにテレポートできないんだった」

ナツメ「レッドに手伝ってもらうのもなんだし…」

ナツメ「も~どうしたらいいのよ~」

ナツメ「やっぱり待ってるしかないのかな」

290: 2015/11/15(日) 01:05:19.39 ID:3FPvZotI0
レッド「えっと今日は俺がこっちの俺に代わってなんかやるわけだけど、何するの?」

セレナ「特訓!パパよりも強くなるの」

レッド「ははっ俺よりも強くなるのか」

セレナ「違うよ、パパよりもだよ」

レッド「えっ…俺よりじゃ…」

セレナ「パパじゃないでしょ」

レッド「絶対に俺のことパパって呼んでくれないんだ…」

291: 2015/11/15(日) 01:06:02.55 ID:3FPvZotI0
ナツメ「……」

ナツメ「一応あっちのレッドもちゃんとセレナの相手してくれてるのね」

レッド「あれ、どうしたのナツメ?」

ナツメ「あっ気づいてたの?」

レッド「そりゃ俺はナツメのことならなんでもわかるよ」

レッド「で、なにかあったの?」

ナツメ「なんでもわかるんなら、言わなくてもいいんじゃない?」

レッド「な、なんでもじゃないな…」

ナツメ「気にしないで、ただ見てただけだから」

292: 2015/11/15(日) 01:06:28.34 ID:3FPvZotI0
ナツメ「ちゃんと教えてくれてるんなら、なおさら無理よね」

レッド「あ、そうだナツメ、ジムの方は行かなくていいの?」

ナツメ「うん、そのことは大丈夫だから」

ナツメ「えっと誰だったかな…誰かが代わりにやってくれてるのよ」

レッド「こっちもいろいろあったんだな」

ナツメ「こっちも?」

レッド「ん?あぁー…あっちのナツメ大丈夫かな…」

293: 2015/11/15(日) 01:06:56.65 ID:3FPvZotI0
2時間後

レッド「ただいまー…」

セレナ「あっパパが帰ってきた」

ジラーチ「ボクもいるぞ」

セレナ「うん、おかえりジラーチ」

ナツメ「何にも言わないでどこ行ってたの」

レッド「あっそういや連絡するの忘れてた…ごめん」

294: 2015/11/15(日) 01:07:28.82 ID:3FPvZotI0
レッド「なあなあ、どこ行ってたんだ?」

レッド「内緒」

レッド「俺に負けたから特訓か?」

レッド「じゃあそういうことで」

レッド「そういうことって何だよ」

レッド「ん~なんだろ…あの状況で俺が特訓以外にすること…」

レッド「あっわかった、セレナの誕生日が近いんだろ」

レッド「全然違う」

295: 2015/11/15(日) 01:07:57.40 ID:3FPvZotI0
レッド「俺はもっと素直な性格だぞ、教えろよ」

レッド「ダーメ」

レッド「ちぇっ」

レッド「それよりでかけるぞ」

レッド「出かけるってどこに?」

レッド「調べものだよ、お前もいつまでもこっちにいるわけにはいかないだろ」

レッド「原因はこいつってわかってんだけど、どうやって戻るかとかいろいろあるんだよ」

レッド「なんだこいつ」

レッド「内緒」

レッド「これは教えろよ」

296: 2015/11/15(日) 01:09:32.60 ID:3FPvZotI0
ナツメ「また勝手にどこか行く気?」

レッド「うん、あっちの俺を戻す方法とかいろいろ調べないと」

ナツメ「そう」

ナツメ「やっぱり原因はパルキアなのね?」

レッド「たぶん」

レッド「ほら、ナツメはちゃんと教えてくれる」

ナツメ「オーキド博士のところに行くんでしょ?私もついて行く」

297: 2015/11/15(日) 01:10:04.88 ID:3FPvZotI0
オーキド研究所

オーキド「えーっと、あの資料はどこにおいたかの…」

レッド「はーかせ」

ナツメ「こんにちは」

オーキド「おお、レッドにナツメか、どうしたんじゃ?」

レッド「ちょっと聞きたいことがあって来たんです」

オーキド「そうか、じゃが悪いが少し待ってくれんか、今探し物をしておってな」

298: 2015/11/15(日) 01:11:19.87 ID:3FPvZotI0
ナツメ「探し物なら私にまかせてください」

ナツメ「博士の探し物は…」

ナツメ「あそこね、パパの方が近いしとってくれる?」

レッド「いや、俺よりあっちの方が近いぞ」

ナツメ「あ、ごめん、まだうまく見分けられないのよ」

レッド「ま、俺の方がパパでもいいけど」

レッド「それは俺が許さん」

レッド「はい博士、これですよね?」

オーキド「おおすまんな、助かったぞ」

オーキド「……」

オーキド「レッドが二人!?!?!?」ばたんっ

299: 2015/11/15(日) 01:11:53.36 ID:3FPvZotI0
ナツメ「ちょっ…博士!」

レッド「なんか途中まで普通に進んでたから逆にこっちがびっくりした」

レッド「やっぱり後ろからバァ作戦の方がよかったんじゃないか?」

ナツメ「それは直接驚かしにかかってるじゃないの」

ナツメ「そんなことより博士気絶しちゃってるじゃないの」

ナツメ「これどうすんの」

レッド「どうしよう」

レッド「驚かしたのそっちじゃん」

レッド「無責任だな」

300: 2015/11/15(日) 01:12:23.57 ID:3FPvZotI0
レッド「博士おきないな」

レッド「そうだな」

ナツメ「だからなんでそんな冷静なのよ!」

レッド「いや、こういうときだからこそ落ち着くんだ」

ナツメ「こんな年寄りが気を失うなんて一大事よ、もうちょっと慌てなさい」

レッド「そうだ、博士にもしものことがあったら」

レッド「これ起きないっていうか動かないんじゃ…」

レッド「そ、それはやばい!」

301: 2015/11/25(水) 01:40:19.77 ID:Z/N/4kGs0
レッド「でもまあ…」

レッド「うん、どうしようもないな」

レッド「帰る?」

レッド「まあ、当分起きそうにもないしな…」

ナツメ「帰っていいわけないでしょ、ちゃんと起こしなさい」

レッド「起こすったって…」

レッド「水かける?」

ナツメ「ただの追い打ちじゃない」

レッド「うーん…」

302: 2015/11/25(水) 01:40:50.83 ID:Z/N/4kGs0
レッド「じゃあナツメなんかない?」

ナツメ「えっ私?」

レッド「だってナツメだけさっきから一歩離れたところから言ってるじゃん」

レッド「たしかに…」

ナツメ「…二人の言う通り、あんまり真剣に考えてなかったかもね」

レッド「あっいや…む、無理にかんがえなくてもいいよ」

ナツメ「どうして?」

レッド「えっと、そのー…」

レッド(やばい、一番怒ってる時のナツメだ、言い方が悪かったかな…)

303: 2015/11/25(水) 01:41:47.45 ID:Z/N/4kGs0
レッド(おい、早くなんか考えろ)

レッド(そんなこと言っても俺はお前と同じ思考してんだから、お前が思いつかないもんは俺も思いつかないんだよ)

レッド「……」

レッド「……」

プルルルル

レッド「びっくりした…」

ナツメ「ここの電話みたいね」

ナツメ「はい、オーキド研究所です」

レッド「ナツメが出るの!?」

304: 2015/11/25(水) 01:42:31.82 ID:Z/N/4kGs0
グリーン『もしもし、グリーンですけどじいちゃんいる?』

ナツメ「博士はただいま電話に出ることはできません」

グリーン『ふーん、ところで君じいちゃんの助手か何か?」

ナツメ「はい」

レッド「嘘はよくないぞ」

ナツメ「そうじゃないとお前は誰だってなるでしょ」

レッド「そっか」

グリーン『どうしたの?』

ナツメ「いえ、なんでも」

305: 2015/11/25(水) 01:44:46.21 ID:Z/N/4kGs0
グリーン『まあいいや、それより君かわいい声してるね』

ナツメ「え…あ、ありがとうございます」

グリーン『そうだ、今から会いに行っていいでしょ』

ナツメ「それは」

グリーン『決まり、今から行くねー』ガチャ

ナツメ「ちょっ…グリーン!それは」

ナツメ「大変!今からグリーンがこっちに来るって」

306: 2015/11/25(水) 01:45:32.87 ID:Z/N/4kGs0
レッド「何が大変なの?」

ナツメ「博士がこんな状態なうえにパパとレッドがいるのよ」

ナツメ「ややこしすぎるわよ」

レッド「たしかにな」

レッド「ああもう、グリーンのアホ、めんどうなこと増やしやがって」

ナツメ(だいたい博士を気絶させたのは…と言いたいけどここは黙っておこう)

307: 2015/11/25(水) 01:46:04.70 ID:Z/N/4kGs0
レッド「なあ、ふと思ったんだけど…博士息してる?」

レッド「何言ってんだよ、そんなの」

ナツメ「そうよ、当たり前じゃない…」

レッド「うん…」

ナツメ「してるよね…?」

レッド「いや、ちょっと思っただけで冗談だよ」

レッド「ほら心臓の音を聞いてみたらいいだけ…」

レッド「は、博士ってううううう右胸心だっけ…」

308: 2015/11/25(水) 01:47:37.47 ID:Z/N/4kGs0
グリーン「かわい子ちゃーん!」

レッド「!」ギクッ

レッド「ど、どうすれば」

レッド「落ちつけ、お前どうするとかそんなの言い過ぎだぞ、こういう時は」

ナツメ「こういう時は…そうだ、いい式場を探すのよ」

レッド「そうか、よっしゃ」

ナツメ「いや、じょ…冗談よ」

309: 2015/11/25(水) 01:49:05.92 ID:Z/N/4kGs0
グリーン「どこかなーかわい子ちゃーん」

レッド「何気持ちわるいこと言ってんだあのバカ」

ナツメ「とりあえずレッド、そのバカを止めてくれない?」

レッド「えぇ、俺とあいつが会っても大丈夫なの?」

ナツメ「ここに来られるよりはマシよ」

レッド「それも…そうだな…」

310: 2015/11/25(水) 01:49:50.83 ID:Z/N/4kGs0
グリーン「ぎゃああああー!」

レッド「なんだ!?」

ナツメ「今のグリーンの声?」

レッド「バナナの皮ででも転んだか?」

ナツメ「まさか」

レッド「しかたない俺が見てきてやろう、バカ夫婦はそこで待ってろ」

レッド「バカだと!?」

ナツメ「レッドもやっと自分の立場を考えてくれたのね」

311: 2015/11/25(水) 01:50:48.88 ID:Z/N/4kGs0
レッド「ふーん、こっちのグリーンはずいぶんマヌケそうな顔してんな」

レッド「おい、起きろ」ゆさゆさ

レッド「一体何があったんだ?」

レッド「……」

レッド「だめだ、こいつも起きねえ」

レッド「まったくこのやろう」

レッド「とりあえず引きずっていくか」

312: 2015/11/25(水) 01:52:21.48 ID:Z/N/4kGs0
レッド「なんか静かだな」

レッド「あっちの俺何やってんだ?遅いな」

ナツメ「遅いといえば、救急車呼んだ?まだ来ないみたいだけど」

レッド「……」

レッド「たしか番号は…」

ナツメ「なんでまだかけてないのよ!」

レッド「い、今かけるから」

313: 2015/11/25(水) 01:53:39.24 ID:Z/N/4kGs0
レッド「え、えっと、番号は」

ナツメ「それ受話器じゃない、受話器はこっち!」

レッド「ねえ…それテレビのリモコンだよ…」

ナツメ「あ、あれ?」

ナツメ「間違えちゃった」

レッド「てか電話どこだ」

314: 2015/11/25(水) 01:55:10.08 ID:Z/N/4kGs0
レッド「電話、電話…早くしないと」

ミュウツー「電話あったで、どこにかけるんや?」

レッド「おお、サンキュー」

レッド「ってミュウツー!?おまえ今までどこに」

ミュウツー「いろんなとこ、説明すんのめんどくさいわ」

ナツメ「電話が見つかったんなら早く!」

レッド「う、うん」

315: 2015/12/02(水) 01:13:11.39 ID:UEw82NkN0
ミュウツー「このじいさん、息してへんのとちゃうか?」

レッド「そうなんだよ!早く救急車を」

ミュウツー「ほれ」

オーキド「ぶはっ…」

オーキド「はぁ…はぁ…」

レッド「生き返った!」

ミュウツー「一応まだしんでへんかったから生き返ったわけちゃうで」

316: 2015/12/02(水) 01:13:53.61 ID:UEw82NkN0
オーキド「うー…ん」

オーキド「レッド…?」

レッド「あ、気がつきましたか?」

オーキド「ありゃ、なんでわしはこんなとこで寝とったんじゃ?」

レッド「えっと…いや、よくわかんないですね」

オーキド「ん!そういやレッドが二人いたような…」

レッド「いや~気のせいじゃないですか?」

レッド「おーいナツメー、博士が起きたよー」

317: 2015/12/02(水) 01:14:36.73 ID:UEw82NkN0
ナツメ「よ、よかったー心配したんですよ」

オーキド「やっぱりナツメもおったか」

オーキド「ところで、お前たちなんでここにおるんじゃ?」

オーキド「わしに何か用があったのか?」

レッド「はい、いろいろ聞きたいことがあって」

レッド「おーい、こっちも気絶しちゃったみたいだ」

オーキド「レッドが二人!?」

レッド「あっ」

318: 2015/12/02(水) 01:16:37.53 ID:UEw82NkN0
レッド「まあ…いろいろありまして」

オーキド「そのいろいろを聞きたいんじゃがな」

ナツメ「あの博士、原因はこのパルキアだと思うんですけど」

オーキド「ふむ、そのパルキアのことはわしもグリーンから聞いておる」

オーキド「それがこんなことになるとはの」

オーキド「グリーンも呼んでみるか」

レッド「いや~それはやめた方がいいと思いますよ」

319: 2015/12/02(水) 01:19:34.16 ID:UEw82NkN0
オーキド「まあグリーンからも頼まれてたことじゃし、もっと詳しく調べてみることにするよ」

レッド「お願いします」

レッド「他やることあったっけ?」

ナツメ「もうないかな」

レッド「じゃあ帰ろうか、セレナもジラーチが待ってると思うし」

ミュウツー「待て待て、なんのために戻ってったと思ってんねん」

レッド「そりゃ俺がお前のトレーナーだから」

320: 2015/12/02(水) 01:21:55.99 ID:UEw82NkN0
ミュウツー「そうやなくて、あいつのミュウツーと決着をつけるために決まっとるやろ」

レッド「お前負けたじゃん」

ミュウツー「自分のポケモンによくそんなこと言えるな」

レッド「だって俺たちメガシンカできないし…」

ミュウツー「そのためにこれ持ってきたんや」

レッド「これはメガシンカの」

ミュウツー「大変やったんやで、なんかまともにテレポートできんからいろんな世界に迷いこんでもた」

321: 2015/12/02(水) 01:22:54.32 ID:UEw82NkN0
ミュウツー「そういうことやから、そこの赤帽子勝負や」

レッド「赤帽子…」

レッド「まあいいか、じゃあ赤帽子勝負だ」

レッド「そっちだって赤帽子だろ!赤帽子いうな」

レッド「お前が赤帽子でいいだろ」

ナツメ「二人が赤帽子って言い合ったらややこしいからやめなさい」

322: 2015/12/02(水) 01:25:23.14 ID:UEw82NkN0
レッド「出てこいミュウツー」

オーキド「待て待て!バトルするのはかまわんが研究所の中ではやめてくれ」

レッド「あ、そうですね」

オーキド「あっちの庭を使うといい」

オーキド「わしも見学させてもらうよ」

ミュウツー「あざーす」

323: 2015/12/02(水) 01:26:11.37 ID:UEw82NkN0


レッド「いくぞミュウツー、メガシンカ!メガミュウツーX!」

レッド「じゃあこっちもいくぞ!」

レッド「……」

レッド「メガシンカってどうやんの?」

ナツメ「もうパパ、しっかりしてよ」

レッド「いや~やったことないからわかんなくて」

324: 2015/12/02(水) 01:29:37.17 ID:UEw82NkN0
ミュウツー「いや、レッドお前はただ見とったらええ」

レッド「えっ?」

ミュウツー「俺が勝手にバトルするから、お前はそのキーストーン持っとるだけでええねん」

レッド「いやそれじゃあ」

ミュウツー「卍●」

レッド「おい」

ミュウツー「兆美優弐歪」

レッド「おい!」

レッド「何それ!?俺知らないよ!」

ミュウツー「わめくなや」

レッド「!?」

325: 2015/12/02(水) 01:31:28.52 ID:UEw82NkN0
レッド「ミュウツー、ストーンエッジだ」

レッド「おい、きたぞ、なんとかしろ」

ミュウツー「わたしの特攻種族値は530000です」

レッド「おまえなぁ…」

レッド「いや…もういいや」

ミュウツー「くらえ!滅びの爆裂疾風弾(サイコブレイク)!!!」

ミュウツー「ここまでの力とは全く…罪深いな…」

ミュウツー「粉砕!玉砕!!大喝采!!!」

326: 2015/12/02(水) 01:32:37.08 ID:UEw82NkN0
レッド「ほんとにこんなもんで強くなるんだな」

ミュウツー「こんなもんって言うなや、探すの苦労したんやぞ」

ナツメ「こんなに強くなれるんだったら私もちょっと苦労してでも探しに行ってみようかな」

レッド「ナツメと行くならおもしろそうだな、そうだ今すぐ行かない?」

ナツメ「それはいいかもね」

オーキド「いいわけないだろうが!!!」

327: 2015/12/02(水) 01:34:22.64 ID:UEw82NkN0
オーキド「わしの研究所が消しとんでしまったじゃないか!」

オーキド「どう責任とってくれるんじゃ」

レッド「いやー…これはしょうがないっていうか」

オーキド「しょうがない!?」

レッド「事故みたいなもので…いや、事故ですね」

オーキド「……」

レッド「うーん…どうしたらいいんですか?」

328: 2015/12/02(水) 01:35:56.92 ID:UEw82NkN0
ナツメ「さすがにやりすぎだったかもね」

レッド「で、俺どうなるんだ?」

レッド「図鑑とトレーナーカード取り上げ…トレーナーとして認められなくなったってことかな」

レッド「てことは…」

レッド「こっちの俺無職とかざまぁwww」

レッド「うるせえ!」

ナツメ「別にパパが無職でも私が養うだけだから何の問題もないわよ」

レッド「いつも通りじゃねえか」

レッド「いつもじゃねえよ」

329: 2015/12/02(水) 01:38:15.84 ID:UEw82NkN0
レッド「だいたいお前の方はどうなんだよ」

レッド「どうせチャンピオンとかもやってなくてナツメに頼りっきりなんだろ」

レッド「いや俺は…」

レッド「うん、ぜんっぜんナツメなんかには頼ってないよ」

レッド「ほんとか~?」

レッド「嘘ついてどうすんだよ」

330: 2015/12/02(水) 01:40:13.56 ID:UEw82NkN0
ナツメ「あっ」

レッド「どうしたの?」

ナツメ「ねえレッド、あの時グリーンをどうしたの?」

レッド「そういやお前、こっちも気絶したとかなんとか」

レッド「……」

レッド「よし、きっとあのがれきの中にいるはずだ」

レッド「早いとこ探しに行こうじゃないか!」

331: 2015/12/02(水) 01:41:11.43 ID:UEw82NkN0
オーキド「うーん、どうしたものか」

オーキド「とりあえずみんなに連絡はしておくか」

レッド「ピカチュウ、電気ショック、最低限の威力でな」

ピカチュウ「ピカッ」

オーキド「ぎゃあっ!」ばたんっ

レッド「また博士気絶しちゃったよ」

レッド「でもこれ以外に方法はないだろ」

ナツメ「私のポケモンの催眠術があるでしょ」

レッド「それも…そうだね…」

332: 2015/12/02(水) 01:42:03.87 ID:UEw82NkN0
レッド「じゃあ今のうちに」

ナツメ「待って」

ナツメ「あんまりこういうことはしたくないけど」

ナツメ「スリーパー、ゆめくいして」

レッド「何やってんの?」

ナツメ「博士の記憶を消してるの」

レッド「ゆめくいってそういうこともできるんだ…」

レッド「じゃあその間に俺たちで探しておこう」

333: 2015/12/02(水) 01:42:53.42 ID:UEw82NkN0
レッド「おーいどこだグリーン」

レッド「早く出てこいよー」

ナツメ「二人とも待ってよ」

レッド「あ、終わった?」

ナツメ「うん…えっと一応聞くけど見つかったの?」

レッド「いや」

ナツメ「でしょうね、まあ私に任せておけば人探しなんてすぐ終わるわよ」

【ポケモン】ナツメ「レッドは人気者」【中編】

引用: ナツメ「レッドは人気者」

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