334: 2015/12/09(水) 23:57:08.17 ID:V3g1oLfX0
ポケモン!きみにきめた!

335: 2015/12/09(水) 23:57:39.76 ID:V3g1oLfX0
グリーン「なんで研究所がこんなことになってんだ?」

レッド「さ、さあなんでだろ」

グリーン「なんか頭がクラクラして目がボーっとする」

グリーン「レッドが二人いるように見える…」

レッド(なんでお前までこっち来てんだよ)

レッド(あ、悪い)

グリーン「なんか話してるようにも見える…」

レッド「げ、幻覚でも見てるのか!?早く病院に連れてかないとな!」

336: 2015/12/09(水) 23:58:09.21 ID:V3g1oLfX0
グリーン「なんか今日のお前優しくないか?」

レッド「何言ってんだ俺はいつも通りだよ」

レッド「なあナツメ」

ナツメ「そうよ、友だちがこんな状態なのにほっとくわけないでしょ」

グリーン「そ、そうか…」

レッド「さあ急いで送ってやんないと」

337: 2015/12/09(水) 23:58:45.07 ID:V3g1oLfX0
数時間後・家

レッド「いろいろややこしいことになったな」

レッド「もうやだ、整理するのもめんどくさい」

レッド「そもそもお前がこっちに来たから~」

レッド「俺だって来たくて来たわけじゃねえよ」

レッド「まだモン●ン途中なんだ」

レッド「……」

レッド「そもそもそのパルキアのせいなんだろ」

レッド「パル…キア…?」

レッド「あっ」

レッド「今お前忘れてただろ」

338: 2015/12/09(水) 23:59:14.98 ID:V3g1oLfX0
レッド「だいたいダークパルキアって何?」

レッド「ダークポケモン」

レッド「じゃあダークポケモンは?」

レッド「ヘルガー」

レッド「じゃあヘルガーをなんとかすればいいんだな」

レッド「そのとおり」

ナツメ「そんなわけないでしょうが」

339: 2015/12/09(水) 23:59:56.45 ID:V3g1oLfX0
レッド「そもそも急いで戻ることないんじゃないか?」

レッド「なんでだよ」

レッド「いやー…そのなんだ…」

レッド「さっきモン●ンやりたいって言ってたじゃねえか」

レッド「まあ、そうなんだけど…」

レッド「それにそこまで影響はないかもしんないけど空間を乱されてるからそれも戻さないと」

レッド「うーん…」

340: 2015/12/10(木) 00:00:34.60 ID:x7xu97580
翌日

オーキド「おーいレッドおるかー?」

セレナ「おじいちゃんどうしたの?」

オーキド「おおセレナか、レッドはおるかの」

セレナ「うん、待ってて」

セレナ「パパ、おじいちゃんが呼んでるよ」

レッド「昨日のことかな…」

ナツメ「お、覚えてないはずだけど…」

341: 2015/12/10(木) 00:01:14.04 ID:x7xu97580
レッド「な、なんの用でしょうか博士」

オーキド「いいことがわかったんでな知らせに来た」

オーキド「もうかなり昔のことじゃがそのパルキア以外にもダークポケモンと呼ばれるポケモンがおったそうじゃ」

オーキド「そのポケモンを治す方法がみつかったんじゃ」

レッド「本当ですか」

オーキド「ああ、じゃがそこはちょっと遠くてな」

レッド「いやいや、ちょっと遠いぐらいなんの問題にもならないですよ」

342: 2015/12/10(木) 00:01:57.02 ID:x7xu97580
レッド「で、その場所は?」

オーキド「オーレ地方というとこなんじゃ」

レッド「オーレ地方?」

オーキド「ほれ地図、ここじゃ」

レッド「あ、どうも」

オーキド「まあ確実ではないにしろ、何かわかるかもしれん」

オーキド「行って損はないと思う」

343: 2015/12/10(木) 00:02:45.73 ID:x7xu97580
オーキド「ああ、忘れるとこだった、そういや昨日」

レッド「!」ぎくっ

オーキド「トレーナーカードと図鑑を落としてたぞ」

オーキド「せっかくわしがあげたものなんじゃから大事に扱いなさい」

レッド「は…はい…」

レッド「あの昨日…」

オーキド「いやぁ~昨日はすまんかったな」

レッド「へ」

オーキド「なんも覚えとらんが、ハデに実験を失敗したんじゃろうな、研究所は建て直さんといかん」

オーキド「心配かけたのぉ」

レッド「……」

344: 2015/12/10(木) 00:03:16.30 ID:x7xu97580
セレナ「~♪」

ナツメ「何してるのセレナ?楽しそうね」

セレナ「準備だよ」

ナツメ「そう」

レッド「えっと、これと、これもいるな」

ナツメ「パパも何か準備?」

レッド「うん」

ナツメ「そう」

ナツメ「……」

ナツメ「あれ、私何も聞かされてない」

345: 2015/12/10(木) 00:03:47.01 ID:x7xu97580
ナツメ「ねぇ~パパ~!セレナとどこ行く気よ~」

ナツメ「私もつれてって~」

レッド「え?」

ナツメ「だってセレナもどこか出かける準備してたのに私には何も教えてくれないなんて」

レッド「いや、確かに出かけるけど、セレナにはまだ何も言ってないぞ」

レッド「まあナツメにもまだ言ってないけど、もう持っていくものは用意してるよ」

レッド「ナツメのことならなんでもわかるから完璧だと思うよ」

346: 2015/12/10(木) 00:05:06.61 ID:x7xu97580
セレナ「ねえパパ、まだ行かないの?」

レッド「ん?ああまだ…ってなんだその荷物の量」

レッド「やっぱり俺と博士の話聞いてたんだな」

セレナ「ねえ私もつれてってよ」

ジラーチ「そうだ、つれてけ!」

レッド「ジラーチ…なんか久しぶりに見たような」

ジラーチ「お前がほったらかしてるからだぞ!」

レッド「ごめん…」

レッド「とりあえずセレナはもうちょっと荷物減らそうか」

347: 2015/12/10(木) 00:07:26.85 ID:x7xu97580
1時間後

ナツメ「ねえこれどうなってるの?」

レッド「何が?」

ナツメ「オーレ地方行の船がないんだけど」

レッド「え~?調べ方間違ってんじゃないの?」

ナツメ「うるさい!」

レッド「えぇ…ひどい…」

ナツメ「パパとあなたを見分けるなんてもう簡単よ」

レッド「なんで?」

ナツメ「頭にジラーチがいるかどうか」

348: 2015/12/10(木) 00:08:14.26 ID:x7xu97580
レッド「でもそれよりオーレ地方行の船がないってのはなぁ」

ナツメ「そうなの、どうするパパ?」

レッド「この態度の変わりよう…」

レッド「そもそもそんな地方あんのかな?オーレ地方なんて聞いたことない、ナツメもうちょっと調べてみてよ」

ナツメ「うん、博士が言ってたんだしちゃんと探せばあると思うわ」

レッド「でも」

ナツメ「静かにして」

レッド「同じ人物なのにこの差はなんなんだよ」

349: 2015/12/10(木) 00:09:35.12 ID:x7xu97580
ナツメ「同じ姿でも実際はパパとけっこう違うってことはわかったの」

レッド「え~でも~」

ナツメ「この際だから言っておくけど初日もあの後何にもなかったわよ」

レッド「えっマジで!?」

ナツメ「うん」

レッド「じゃあなんで何もしてないって言ってくれなかったんだよ」

ナツメ「パパには悪いと思ってたけど、レッドが内緒って言うもんだから」

レッド「言っちゃったら内緒じゃないよ…」

レッド「でも同じ部屋で寝てたんだろ!」

レッド「うるさいやっちゃなぁ」

350: 2015/12/10(木) 00:10:32.30 ID:x7xu97580
ナツメ「パパもいい子だからちょっと静かにしなさい」

レッド「うん」

ジラーチ「怒られた~」

レッド「ばーかばーか」

レッド「なんだと!?ばかって言うやつがバカなんだよ!」

レッド「実際そうなんだから言って何が悪いんだよ」

ジラーチ「どっちもバカだよ」

レッド「ジラーチてめえ起きたら起きたで」

ナツメ「うるさい!」

351: 2015/12/10(木) 00:11:23.09 ID:x7xu97580
ナツメ「ほんとにオーレ地方なんかあるの?」

ナツメ「レッド、博士にそんなのあるのか聞いて来てよ」

レッド「いや、頭がクラクラしてちょっと無理」

ナツメ「がんばりなさい」

レッド「そうだ、ナツメが言ってんだ、とっとと行ってこい」

レッド「なんで俺だけこんなことされなきゃなんないんだよ」

ナツメ「ランダムで決めたの、たまたま運悪く私の超能力にやられただけよ」

レッド「絶対最初から決めてたよ…」

352: 2015/12/10(木) 00:13:24.57 ID:x7xu97580
レッド「俺もどこかに調べに行こうかな」

ナツメ「どこかってどこ?」

レッド「うーん…あ、そうだ船なんだから博士のとこよりクチバシティに行けばいいんだよ」

ナツメ「それもそうね、もうレッドは行っちゃったけど」

レッド「…まあいいじゃん」

ナツメ「セレナー、出かけるわよ」

セレナ「ええっまだ準備できてないよ」

ナツメ「まだ大丈夫だから」

353: 2015/12/10(木) 00:13:56.00 ID:x7xu97580
クチバシティ

レッド「船のことならあいつに聞くのが一番だな」

ナツメ「でもやっぱり聞くだけなんだし電話でもよかったんじゃ…」

レッド「今さら?」

ナツメ「たしかに今さらだけど、ここからどこにいるか探さないと」

レッド「でも俺あいつの番号知らないんだけど、ナツメ知ってる?」

ナツメ「……」

レッド「……」

354: 2015/12/10(木) 00:14:40.99 ID:x7xu97580
レッド「あいつどこいるんだろ、ジムかな?」

ナツメ「うーん…」

ナツメ「ねえ」

レッド「なに?」

ナツメ「あの人ってどんな顔だったかしら?」

レッド「え?あの人ってあれだろ…あいつ」

レッド「…名前なんだっけ」

ナツメ「マ…マッチ…だったかな?」

355: 2015/12/16(水) 00:40:12.14 ID:ReHZi+hm0
ナツメ「いや、マッチじゃないわね…」

ナツメ「えっとえっと…」

レッド「でもそんな感じだよ」

レッド「ヨッチ、タッチ、バッチ…」

ナツメ「なんだかだんだん離れて言ってるような…」

レッド「そうか?俺は近づいてると思うけど」

356: 2015/12/16(水) 00:41:02.80 ID:ReHZi+hm0
レッド「ダグラス…デニス…エドモンド…」

ナツメ「もう誰の話してるんだか」

レッド「そうだ!オズマンドだ!」

レッド「間違いない」

ナツメ「オズ…マンド…?」

ナツメ「どこからそんな名前が…」

レッド「えっ間違ってる?」

ナツメ「えっと…パパが言うならたぶんあってると思うけど…」

357: 2015/12/16(水) 00:41:39.59 ID:ReHZi+hm0
ブルー「あれぇ?レッドにお姉さまじゃない」

ブルー「こんなとこで何してるの?」

レッド「ああ、ブルーか」

ブルー「ああって何よ、もうちょっと驚きなさいよ」

レッド「お前なんでこんなところにいるんだぁ!?」

ブルー「わざとらしい」

レッド「文句が多いな」

358: 2015/12/16(水) 00:42:34.96 ID:ReHZi+hm0
ブルー「?」

ブルー「ねえこの子は?」

ブルー「お姉さまの親戚か何かの子預かってるの?」

ナツメ「ああ、違う違う、一応私たちの子ども」

ブルー「………」

ブルー「!!!」

ブルー「レ、レッドにここここ…子ども…」

ブルー「いつの間に…それにこんな大きな子なんて」

ブルー「かぐや姫か何か?」

レッド「そんなわけないだろ、まあ…養子みたいなもんだよ」

359: 2015/12/16(水) 00:43:19.10 ID:ReHZi+hm0
ブルー「ああ…そうよねこんな大きいんだし…」

ブルー「……」

レッド「それよりなんでここにいるかって答え聞いてない」

ブルー「そんなに知りたいの?」

レッド「うん」

ブルー「じゃーん、これなーんだ?」

レッド「バッジ」

ナツメ「ジムバッジ」

360: 2015/12/16(水) 00:43:47.26 ID:ReHZi+hm0
レッド「なんだ?自慢か?」

レッド「言っとくけど俺はもうとっくにカントーのバッジは揃えてるからな」

ブルー「そんなんじゃないわよ」

ブルー「言っとくけどこれでも私は元地方チャンピオンなのよ」

ブルー「今更そろえる必要もないわよ」

ナツメ「そういやそんな設定あったわね」

ブルー「お姉さまひどい!」

ナツメ「あ、そんなつもりじゃなかったのよ」

361: 2015/12/16(水) 00:44:31.33 ID:ReHZi+hm0
レッド「で、なんでそのバッジ持ってんの?」

レッド「それオズマンドのバッジだろ?」

ブルー「オズマンド?」

ブルー「誰それ」

レッド「いや、だからオズマンド、クチバジムのジムリーダー」

ブルー「え…?お姉さまレッドは何を言ってるの?」

ナツメ「オズマンド」

ブルー「……」

ブルー「?」

362: 2015/12/16(水) 00:45:07.08 ID:ReHZi+hm0
ブルー「そのー…オズマンド(?)ってのは知らないけど」

ブルー「一つだけ言えることはクチバジムのジムリーダーはオズマンドって人じゃなくて私よ」

ナツメ「じゃあそうなったんならオズマンドの居場所知らない?」

ナツメ「顔も思い出せないから私でも探せないの」

レッド「そっかーオズマンドリーダーやめたのか」

ブルー「えっと、私ジムリーダーになったんだけど反応は?」

レッド「あ、うん、おめでと」

レッド「そんなことよりさ」

ブルー「そんなこと!?」

363: 2015/12/16(水) 00:45:47.86 ID:ReHZi+hm0
レッド「オブマンドどこ?」

ナツメ「オズマンドでしょ」

レッド「そうオズマンド、そいつどこにいるか知らない?」

ブルー「だから何度も言うけどオズマンドなんて人自体知らないから」

レッド「なんで?」

ブルー「なんでって…」

ナツメ「ほんとに知らないの?オズマンドのこと」

ブルー「聞いたこともないんだけど」

364: 2015/12/16(水) 00:46:15.92 ID:ReHZi+hm0
レッド「ふーん、じゃあいいや、またな」

ブルー「え、もう行くの」

レッド「俺たちもいそがしいんだよ」

レッド「早くしないとあっちが帰ってきちまう」

ブルー「あっちって何?」

レッド「いやこっちの話」

ブルー「あっちやこっちやと何なのよ」

365: 2015/12/16(水) 00:46:55.65 ID:ReHZi+hm0
レッド「いると思ってたジムにいないとは…」

レッド「あ、そうだ船のとこに行けばいるかも」

セレナ「パパ」

レッド「ん?どうした?」

セレナ「お腹すいた」

レッド「…お、もうこんな時間か」

レッド「じゃあ先に何か食べるか」

366: 2015/12/16(水) 00:47:29.91 ID:ReHZi+hm0
1時間後

レッド「ごちそうさん」

レッド「さて、探しに出かけるか」

マチス「あ~腹へったナ」

セレナ「……」じーっ

ナツメ「こら、そんなに見ないの、失礼よ」

マチス「おっレッドにナツメじゃないカ」

レッド「え?」

367: 2015/12/16(水) 00:48:02.58 ID:ReHZi+hm0
マチス「いやーこんなとこで会うなんてナ」

レッド(なあ俺たちに話かけてきてんのか?)

ナツメ(たぶん、そう思う)

レッド(で、この人誰?)

ナツメ(わ、私は知らないわよ)

レッド(ええっ…)

マチス「二人ともどうしたんダ?」

レッド(普通に話しかけてきてるよ、やべぇ知り合いだ)

368: 2015/12/16(水) 00:48:41.98 ID:ReHZi+hm0
ナツメ(とりあえず何か話さないとやばいよ)

レッド(でも、自分で言うのもなんだけど俺たちけっこう有名だし)

ナツメ(そういうわけでもなく普通に知り合いよ)

レッド(やっぱり…)

レッド「……」

レッド「よ、よぉ…久しぶり、最近どう?」

マチス「まあまあだナ」

レッド「……」

レッド(だめだ、これ以上続けられねえ)

369: 2015/12/16(水) 00:49:14.18 ID:ReHZi+hm0
マチス「今までそんな子いなかったけどどうしたんダ?」

レッド「あー…うん、あれだよ…あれ」

レッド「……」

ナツメ(ちょっと、せっかく続けられそうな話をふってくれたのになんで止めるのよ)

レッド(だってもうこの説明何回目だよ、もうそれはめんどくせえよ)

マチス「さっきからコソコソと二人とも変だゾ」

マチス「何か困ってることがあったら相談にのるゾ」

レッド(ここ最近で一番困ったのが今だよ)

370: 2015/12/28(月) 23:20:58.90 ID:KZppxzPN0
レッド「……」ちらっ

ナツメ(な、なんでこっち見るのよ)

レッド「……」

レッド「いやー別に困ってなんかないッス」

マチス「そうなのカ?」

マチス「あっじゃあ久しぶりに会ったんだしメシでもどうダ?」

レッド「今食べ終わったとこなんで大丈夫ッス」

371: 2015/12/28(月) 23:21:44.11 ID:KZppxzPN0
セレナ「ねえあの人誰だったの?」

レッド「……」チラッ

ナツメ「だから私の方見られても…」

レッド「たぶん…知らない人」

ナツメ「知ってる人だと思うんだけど…」

レッド「ナツメだって知らなかったじゃない」

ナツメ「うん…」

レッド「セレナは知らない人に声かけられても話ちゃダメだぞ」

ナツメ「今の人完全に不審者扱いしてるじゃない…」

372: 2015/12/28(月) 23:22:24.94 ID:KZppxzPN0
レッド「あのちょっと」

船乗り「なんだい?」

レッド「オズマンドどこ?」

船乗り「オズマンド?誰だいそれ」

レッド「いや…あれ、ここの責任者みたいなもんだろあいつ」

船乗り「んー知らないね、誰かと間違えてんじゃないのかい?」

レッド「うーん…」

船乗り「わりぃ、急いでるんだ、何か聞きたいことがあるなら他のやつに聞いてくれ」

レッド「あんたでここのやつ最後だったんだけどな…」

373: 2015/12/28(月) 23:23:21.28 ID:KZppxzPN0
レッド「知らないらしい」

ナツメ「やっぱり名前間違ってんじゃない?」

レッド「俺もここまで知らないって言われると間違ってる気がしてきた」

ナツメ「もうちょっと早く気がつけばこんな無駄な時間すごさなくてすんだのに」

レッド「終わったことばかり気にしてもしょうがないぞナツメ」

ナツメ「はいはい」

レッド「じゃあまずは新しい名前を考えないと」

374: 2015/12/28(月) 23:24:17.92 ID:KZppxzPN0
1時間後

ブルー「でさ、思ったけどあんたが探してるのってこの写真の人じゃない?」

レッド「……」

レッド「そうなの?」

ナツメ「わ、私に聞かれてもあなたと同じで顔覚えてないもの…」

ブルー「はぁー…二人とも記憶でも消されたの?そんな簡単に忘れるなんて」

レッド「おい」

ジラーチ「なんもやってねえよ」

375: 2015/12/28(月) 23:26:41.51 ID:KZppxzPN0
ブルー「この人はマチスっていって私の前のクチバジムリーダー、今四天王やってるの」

レッド「へぇーこんなのが四天王なんだ」

ブルー「あんたの知り合いでしょ!」

レッド「まあわかったから、こいつは今どこにいるの?」

ブルー「はい番号、自分で聞きなさい」

レッド「…やっぱりこんな番号知らないや」

レッド「確認だけどそのマチスってやつほんとに俺たちと」

ブルー「自分の地方のジムリーダーぐらい覚えときなさい」

ブルー「お姉さまなんか同じジムリーダーなんだから」

ナツメ「さ、最近会わなかったからかな」

レッド「そうそう」

376: 2015/12/28(月) 23:30:22.35 ID:KZppxzPN0
プルルルル ガチャ

マチス「もしも~シ、レッドどうしタ?」

レッド(向こうは俺の番号知ってるんだ…)

レッド「あ…マ、マチス?今どこ?」

マチス「今?今は船乗り場にいるヨ」

ナツメ「別に会いに行かなくてもそのまま聞けば?」

レッド「あ、そうか」

377: 2015/12/28(月) 23:32:05.74 ID:KZppxzPN0
レッド「あのさ、オーレ地方ってとこに行く船ない?」

マチス「オーレ地方?ちょっと待っテ…」

マチス「オーレ…オーレ…」

マチス「ン…?ちょっと探すからこっち来てくれないカ」

マチス「じゃあまた後デ」ガチャ

レッド「……」ツー ツー

ナツメ「結局行かなきゃね」

レッド「よし行くぞ、ナツメ、セレナ、ブルー」

ブルー「私も!?」

378: 2015/12/28(月) 23:33:44.29 ID:KZppxzPN0
ブルー「なんで私まで、私関係ないのに…」ブツブツ

セレナ「…ねえお姉ちゃん」

ブルー「どうしたの?」

セレナ「お姉ちゃんはパパとママに詳しい?」

ブルー「詳しいってほどじゃないけど…まあある程度はね」

ブルー「それがどうしたの?」

セレナ「なんだかパパとママには直接聞けなくて」

ブルー「どんなこと?言ってみて」

379: 2015/12/28(月) 23:41:00.72 ID:KZppxzPN0
セレナ「ちょっと前の話なんだけどね」

セレナ「いつも私とパパとママの三人で寝てるんだけど、私まだ朝じゃないけど目がさめちゃったの」

セレナ「そしたらパパがママにのしかかってて、なんだかママが苦しそうな声してたの」

セレナ「実はパパがママをころそうとしてるんじゃないかと思って…」

ブルー(あのバカ二人…)

ブルー「あー…うん…そんなことないよ、二人ともすごく仲いいから」

セレナ「じゃあ何してたの」

ブルー「…だいたい予想は…あ、いや何のことかわからないわ」

ブルー「でもセレナちゃんがもっと大きくなればわかるような気がする」

380: 2015/12/28(月) 23:41:49.47 ID:KZppxzPN0
セレナ「嘘つかないでよ、お姉ちゃんさっき予想はって言ったじゃん」

セレナ「パパとママのこともっと」

ブルー「知りたいって?だから子どもにはまだ早いの」

セレナ「セレナもう子どもじゃないよ、大人だよ」

ブルー「まだまだお子ちゃまよ」

セレナ「お子ちゃまじゃない大人ー!」

ブルー「こーどーもー!」

セレナ「おーとーなー!」

レッド「二人とも子どもだよ、外ではもうちょっと静かにしろ」

ブルー「あんたは黙ってなさい!」

381: 2015/12/28(月) 23:44:26.66 ID:KZppxzPN0
ブルー「じゃあ…そうだ、あなたがジムバッジ8つ」

ブルー「つまりその地方のジムを制覇できたら認めてあげるわ」

セレナ「じゃあすぐに認めさせるもん、私そのうちパパみたいなポケモンマスターになるもん」

ブルー「レッドみたいなねぇ…性格は真似しちゃだめよ」

セレナ「だから約束だよ、8つ集めたら教えてね」

ブルー「あー…うん」

382: 2015/12/28(月) 23:46:20.69 ID:KZppxzPN0
ブルー「ちょっと二人とも」

レッド「なに?」

ブルー「何かするときはもう少しまわりを確認することね」

ナツメ「どういうこと?」

レッド「まるで意味がわからんぞ」

ブルー「そのままの意味」

ブルー「気をつけることね」

ブルー「特にレッド」

383: 2015/12/28(月) 23:48:02.91 ID:KZppxzPN0
レッド「何言ってんだあいつ?」

ナツメ「セレナに何か言われたのかしら」

レッド「あいつら仲良さそうだな」

レッド「まるで姉妹みたいだ」

ナツメ「そうなるとブルーも娘みたいに見てるってこと?」

レッド「いや、そういうことじゃないけど」

レッド「てかそんなの俺が嫌だよ」

384: 2015/12/28(月) 23:49:34.16 ID:KZppxzPN0
マチス「ヘーイ、レッド&ナツメ」

レッド「うん…ああ」

マチス「どうしタ?元気ないゾ」

レッド「いーや、なんでもない」

レッド「それよりも」

マチス「オーレ地方のことカ?ちゃんと調べたゾ」

レッド「おお」

マチス「でもそんなのみつからなかっタ」

レッド「はぁ!?」

レッド「全然ちゃんと調べてねえじゃねえか!」

385: 2015/12/28(月) 23:50:31.32 ID:KZppxzPN0
レッド「なかったってどういうことだよ」

マチス「逆に聞きたいガ、本当にオーレ地方なんてあるのカ?」

レッド「なんだ、ないのか?」

マチス「あア、オーレ地方行の船はもちろん、そんな地方調べても出てこないゾ」

レッド「ええっほんとにちゃんと調べたのかよ」

マチス「俺を誰だと思ってるんダ、そういう仕事に関しちゃ完璧だゾ」

レッド「…わかった、わざわざありがとな、じゃあ」

ナツメ「えっ帰るの?」

レッド「うん」

387: 2016/01/02(土) 00:32:01.32 ID:AE9hvw980
レッド「……」

ナツメ「ねぇ~パパ~」

レッド「なに?」

ナツメ「あけまして…?」

レッド「……」

ナツメ「続き言ってよー」

レッド「この世界じゃまだ8月だよ」

ナツメ「いいじゃない、そんなの誰も知らないし」

レッド「おーい」

ナツメ「?」

レッド「家の前にあっちが立ってる」

388: 2016/01/02(土) 00:32:31.21 ID:AE9hvw980
レッド「遅ぇよ」

レッド「おまえらが帰ってこないから入れねえんだよ!」

レッド「しかも近所の方々はこっちの事情を何も知らねえから突っ立ってると不思議に思われんだよ」

レッド「ギャーギャーとうるさいなコンビニにでも行ってりゃよかっただろ」

ナツメ「あれ、こんなにハガキが」

レッド「ねん…が…じょう…?」

ナツメ「…パパは8月って」

レッド「おかしいな、ついこの前8月になったばかりだと思ったのに…」

389: 2016/01/02(土) 00:34:43.92 ID:AE9hvw980
レッド「お前ももう年だな」

レッド「いやお前と同じ年だからな」

レッド「それにまだ20代前半の青春丸出しお兄さんだぞ」

レッド「はいはい俺も俺も」

レッド「まだ若いよなナツメも」

ナツメ「二人より2歳上だけどね…」

ナツメ「二人よりも老けてるのよ」

レッド「そんな二歳ぐらいで」

390: 2016/01/02(土) 00:35:33.74 ID:AE9hvw980
レッド「そんなことより」

ナツメ「そんなこと…?」

ナツメ「なんで年齢のことがそんなことなのよ?」

レッド「落ち着いてよ、もうママなんだし」

ナツメ「ママってのは関係ないでしょ」

レッド「えっと、あれだ、ナツメはいつまでたっても綺麗で若いよ」

ナツメ「私だっていつかはヨボヨボの化け物みたいなおばあちゃんになっちゃうわよ…」

レッド「どう言えば正解なんだ」

391: 2016/01/02(土) 00:36:18.93 ID:AE9hvw980
レッド「あーあ怒らせちゃった」

レッド「あれはまだ怒ってねえだろ」

レッド「なあナツメ怒ってないだろ」

レッド「お願いだから出てきてよ」

ナツメ「……」ごにょごにょ

レッド「なんか言ってるみたいだ」

レッド「ほら怒ってないみたいじゃねえか」

レッド「めちゃくちゃ怒ってんじゃね?」

392: 2016/01/02(土) 00:37:02.77 ID:AE9hvw980
ガチャ

レッド「あ」

ナツメ「も~どうしたのよ、部屋の前で大声出して」

レッド「え…ごめん」」

ナツメ「それより早くしなくちゃ」

ナツメ「これよこれ」

ナツメ「せっかくプリンター探してたんだから」

ナツメ「パパのせいだからね、こんなことになったの」

ナツメ「ほら早いとこおわらせちゃお」

393: 2016/01/02(土) 00:38:34.83 ID:AE9hvw980
レッド「こういう時に限って多いな」

レッド「グリーンに博士に…エリートトレーナー、短パンこぞう、いろんなやつから来てる」

ナツメ「こんなにいるなんて大変ね」

レッド「とりあえず…モブキャラは返さなくていいだろ」

レッド「それでだいぶ数も減るはずだ」

レッド「なんて適当なやつだ、ふざけた性格しやがって」

レッド「お前と同じだよ」

394: 2016/01/02(土) 00:39:44.46 ID:AE9hvw980
数時間後

ナツメ「あら、もうこんな時間…ご飯の用意しないと」

ナツメ「二人はそのまま続けてて、できたら用意が終わるまでに終わらせといて」

レッド「んなムチャな」

レッド「ナツメがやれって言ったんだったらやるしかねえだろうが」

レッド「……」

レッド「……」

レッド「……」

レッド「あっ!」

レッド「なんだようるさいな」

395: 2016/01/02(土) 00:40:39.09 ID:AE9hvw980
レッド「パルキアだよ」

レッド「パルキア…?」

レッド「そんなやつから年賀状来てたかな?」

レッド「年賀状じゃねえよ!」

レッド「半日前のことも覚えてねえのか」

レッド「なんだこいつうぜえ」

レッド「お前がだよ!」

396: 2016/01/02(土) 00:41:06.59 ID:AE9hvw980
レッド「あーはいはい、パルキアね」

レッド「ちゃんと思い出したか?」

レッド「うんうん、そりゃ今年はパルキア年だからな」

レッド「そんな年はない」

レッド「冗談…」

レッド「俺が博士に会いに行った理由わかってるか?」

レッド「どうせ何もわかんなかったから理由もくそもなく意味ねえだろ」

レッド「人の苦労をなんだと思ってんだ」

397: 2016/01/02(土) 00:41:33.39 ID:AE9hvw980
レッド「じゃあ何?そっちも何もわからなかったのか」

レッド「うん」

レッド「どうせどこかのホテルにでも入って休んでたんじゃねえのか」

レッド「いや子連れで真昼間から●●ホってどういう根性してんだ」

レッド「ん~?いや~俺は●●ホなんて言ってないんだけどな~」

レッド「……」

レッド「なんだよ黙って」

レッド「何があったかセレナに聞けばいい」

レッド「お前自分の娘に行為を見せつけてたのか!」

レッド「……」

398: 2016/01/02(土) 00:42:04.74 ID:AE9hvw980
レッド「……」

レッド「いや冗談だってば、ちょっとは会話のキャッチボールしようぜ」

レッド「俺はいいけど、喋ってばっかだとナツメに怒られちゃう」

レッド「話ながらでもできなくてどうする」

レッド「…そうだね」

レッド「……」

レッド「……」

レッド「おい、なんか俺悪いこと言った?」

399: 2016/01/17(日) 00:54:27.60 ID:n9AoNlQX0
深夜

レッド「……」ぱちっ

レッド「ああ、やばいやばい」

レッド「寝る前にトイレぐらい行けばよかったな」

レッド「……」

レッド「あいつら普通に寝てるのか…つまんね」

レッド「……」

レッド「幸せそうでいいな…」

レッド「俺も結婚したい…」

400: 2016/01/17(日) 00:55:20.83 ID:n9AoNlQX0
レッド「その前に彼女がほしい」

レッド「なんでこうなっちまったんだろうな」

レッド「こっちの俺は幸せそうに家族と暮らして」

レッド「俺は最強になるために何もかも…」

レッド「あんなの見てたら俺がほしかったものはチャンピオンなんてものなのかな…」

レッド「もしこっちの俺がいなくなったらナツメやセレナ、いろんな人が悲しむだろうな」

レッド「でも今元の世界で俺がいないと喜ぶやつの方が多いだろうな」

レッド「チャンピオンがいなくなった、これで俺がチャンピオンになれるって」

レッド「他人とも関わろうとしなかった結果がこれか…」

レッド「…あれ、雨漏りか?」

401: 2016/01/17(日) 00:55:55.15 ID:n9AoNlQX0
翌日

レッド「あいつ遅いな」

ナツメ「いつもならもう起きてる時間なのにね」

レッド「寝るのが遅かったのか?」

ナツメ「セレナ、起こしてきてちょうだい、ご飯もうできてるって」

セレナ「うん」

402: 2016/01/17(日) 00:56:50.55 ID:n9AoNlQX0
セレナ「おーい朝だよー」ぼふっ

レッド「ああ…」

セレナ「どうしたの?気分悪いの?」

レッド「少し…」

セレナ「そうなんだ」

セレナ「でも朝ごはんできてるよ、食べないと元気出ないし食べた方がいいと思う」

レッド「…俺のこと心配してくれるのか?」

セレナ「うん」

403: 2016/01/17(日) 00:57:59.63 ID:n9AoNlQX0
レッド「やっと起きてきたか、俺もう食べ終わっちゃったぞ」

レッド「ちょっと寝不足でな」

レッド「ふーん、もっと早く寝ろよ」

レッド「まあいいや、ちゃちゃっと食っちゃえよ」

レッド「セレナ、今日はどこ行く?シロガネ山か?」

ナツメ「セレナにシロガネ山は危ないわよ、もっと安全なところにしなさい」

レッド「じゃあどこがいいかな…」

レッド「お前ら今日は二人でどっか遊んでこいよ、セレナは俺が面倒見とくから」

404: 2016/01/17(日) 00:58:38.92 ID:n9AoNlQX0
レッド「は?」

レッド「いや、だから俺に任せとけって」

ナツメ「どうしたのよ、何かあった?」

レッド「…なんとなく」

レッド「変なことしないだろうな」

レッド「お前はバカか」

レッド「……」

レッド「わかった、じゃあ頼むわ」

405: 2016/01/17(日) 00:59:12.05 ID:n9AoNlQX0
タマムシシティ

レッド「なんか久しぶりだな、二人だけで出かけるの」

ナツメ「うん、久しぶりのデート」

エリカ「あらあら、デートとはやっぱりお二人は仲がいいのですね」

ナツメ「いつの間に」

エリカ「ここは私のジムのある街ですからね、この街ならどこにでも現れますよ」

エリカ「それにしてもナツメさんはうらやましいですね」

エリカ「レッドさんはナツメさんのことが好きですか?」

レッド「そりゃもちろん」

406: 2016/01/17(日) 00:59:47.12 ID:n9AoNlQX0
エリカ「じゃあ私のことはどうですか?」

レッド「えっ?」

エリカ「私のことは好きですか?」

ナツメ「近い近い」

エリカ「いいじゃないですか」

エリカ「どうなんですか?」

レッド「えっと…嫌いじゃないけど」

407: 2016/01/17(日) 01:00:17.19 ID:n9AoNlQX0
エリカ「好きか嫌いかのどちらかでお願いします」

レッド「…じゃあ好きで」

ナツメ「……」むすっ

レッド「いやだって」

エリカ「ナツメさん、私たちは相思相愛だったんです、怒ることないですよ」

ナツメ「エリカ、私にケンカうってるの?」

エリカ「そういうわけじゃないんです、私も考えがあって言ってるんですよ」

408: 2016/01/17(日) 01:01:17.21 ID:n9AoNlQX0
エリカ「レッドさん私のこと好きって言ってくれましたよね」

レッド「まぁ…言った」

ナツメ「無理やりじゃない」

エリカ「じゃあ私とナツメさんのどっちが好きですか?」

レッド「……」

ナツメ「ちょっと」

レッド「エリカには悪いけど俺はナツメが一番なんだ」

ナツメ「レッド…」

ナツメ「なんですぐ答えないのよ」

レッド「いや、どういえばいいかなと思って…」

409: 2016/01/17(日) 01:02:02.80 ID:n9AoNlQX0
エリカ「やっぱりだめでしたか…」

エリカ「じゃあ私二番目でもいいです」

レッド「?」

エリカ「レッドさん、一夫多妻制って知ってますか」

ナツメ「いい加減にしなさい」

レッド「うーん…」

ナツメ「なんで考えてるのよ!」

レッド「いや、そうじゃなくて」

410: 2016/01/17(日) 01:03:16.70 ID:n9AoNlQX0
レッド「俺にとってはナツメとセレナが一番だから」

レッド「そう考えると二番目はなくて三番目からになっちゃうなって」

レッド「だからエリカの二番目ってのは無理かなと思ったんだ」

ナツメ「長いしズレてるわよ…」

レッド「えっ」

エリカ「そんな…私はレッドさんにとって二番目にもなれないなんて…」ガクッ

エリカ「そんなことならもう生きていても」

ナツメ「そんなことで落ち込まないの」

411: 2016/01/17(日) 01:04:09.31 ID:n9AoNlQX0
エリカ「ナツメさんはレッドさんと結婚してるからそんなことで済ませるんですよ!」

エリカ「レッドさんは私がいるのがいやなんですか!」

レッド「困ったな…酔ってんのか?」

ナツメ「別にそういうわけじゃないと思うけど、いつものエリカならこんなこと言わないでしょうね」

エリカ「どうなんですかレッドさん」

レッド「いやじゃないけど」

エリカ「けど?」

レッド「ちょっと探せば俺よりいいやつなんてその辺にいっぱいいるよ」

412: 2016/01/17(日) 01:05:02.93 ID:n9AoNlQX0
夕方

エリカ「私だって頑張ってるんですよ!」

レッド「うん、何をかはわかんないけどエリカは頑張ってるよ」

ナツメ「そうそう、だからきっといいことあるわよ」

エリカ「いいことってなんですか!レッドさんとナツメさんが別れるんですか!」

ナツメ「なんで別れることがいいことなのよ!」

エリカ「その後私がレッドさんと暮らせるじゃないですか!」

ナツメ「ぜっっったい別れない!」

レッド「うん、俺も」

エリカ「!」

エリカ「…うう」

レッド「だ、大丈夫?泣かないで…」

413: 2016/01/17(日) 01:06:26.06 ID:n9AoNlQX0
エリカ「大丈夫です…お酒が目に入っただけです…」

ナツメ「いや、みんなお茶しか飲んでないから」

エリカ「そうでしたっけ…」

エリカ「あれ…なんの話をしてたんでしたっけ…?」

レッド「えっとね…」

ナツメ「そんなに考える必要のない会話よ」

414: 2016/01/17(日) 01:07:05.42 ID:n9AoNlQX0
ナツメ「はぁ…」

ナツメ「エリカも困ったものだわ」

ナツメ「結局何がしたかったのかよくわからなかったし」

レッド「そんな怒ることじゃないでしょ」

ナツメ「怒ってるわけじゃないわよ」

ナツメ「今日は二人っきりでいたかったなって思っただけよ」

レッド「じゃあ今から行こうか」

ナツメ「今から!?だってもう」

レッド「いいからいいから」

415: 2016/01/17(日) 01:07:43.04 ID:n9AoNlQX0
レッド「無理やりにでも」

レッド「よっと」

ナツメ「ちょっと…街中で…」

レッド「何が?」

ナツメ「お…お姫様…だっこ…」

レッド「前はよくやってたじゃん」

ナツメ「こんなとこではやってなかったでしょ」

レッド「じゃあ抱っこしようか?」

ナツメ「いいよ…自分で歩けるから…恥ずかしいし」

416: 2016/01/17(日) 01:08:14.24 ID:n9AoNlQX0
ヤマブキシティ

セレナ「パパとママ遅いなぁ~」

ジラーチ「ボクを置いていくなんてふざけたことしやがって」

ジラーチ「おいバカ、腹がへったお菓子だ!」

レッド「バカいうな」

セレナ「私もお腹すいた~」

レッド「仕方ない、俺がなんかつくるか」

ジラーチ「レッドに料理ができんのか?」

レッド「俺はこっちのバカとは違うんだよ」

417: 2016/01/17(日) 01:10:08.76 ID:n9AoNlQX0
ピンポーン

レッド「ちょっと手が離せないからセレナ出てくれ」

セレナ「うん」

ピンポーン

ジラーチ「うるせぇ!今出るからだあってろ!」

ガチャ

セレナ「はい?」

シロナ「こんばんわ、レッドいる?」

バタンッ

シロナ「えOちょっと!怪しいお姉さんじゃないから!開けてよ!」

418: 2016/01/17(日) 01:11:09.45 ID:n9AoNlQX0
ガチャ

セレナ「おばさん誰?」

シロナ「お姉さんはね、レッドとナツメの友だちよ」

シロナ「ってジラーチ、あんたは何回も会ってるでしょ」

セレナ「そうなの?」

ジラーチ「ボクはお菓子しか信じない」

シロナ「一応持ってきてるわよ」

ジラーチ「うん、大丈夫だ、怪しいやつじゃないよ」

419: 2016/01/17(日) 01:11:47.34 ID:n9AoNlQX0
シロナ「レッドー、ナツメーいいこと教えに来てあげたわよー」

レッド「なんだ、シロナだったのか」

シロナ「えっ!レッドが料理してる!」

レッド「そんな驚くなよ」

シロナ「ナツメが料理してるんじゃなかったの?あれ、ナツメは?」

レッド「ちょっと出かけてる」

シロナ「めずらしい、いつも二人でいるのに」

シロナ「あ、そうだ、ついでだから私の分も作ってよ」

レッド「あんまうまくねえぞ」

シロナ「いいわよー」

420: 2016/01/17(日) 01:12:45.73 ID:n9AoNlQX0
シロナ「あんまりおいしくはないわね」

レッド「そう言っただろ」

シロナ「でも久しぶりにこういう手料理食べた気がする」

レッド「ああ、お前はパン一でカップ麺を毎日食うのを簡単に想像できる」

シロナ「失礼ね、ブラぐらいつけてるわよ」

レッド「結局下着かよ、お前はこっちでもだらしないやつなんだな」

シロナ「こっち?」

レッド「いや、なんでもない」

421: 2016/01/17(日) 01:13:11.85 ID:n9AoNlQX0
シロナ「ごっちそーさん、さーて寝よ寝よ」

レッド「おい待て、お前何しに来たんだよ」

シロナ「ああそうだった、忘れてた」

シロナ「そのパルキアのことについていいこと教えにきてあげたの」

シロナ「まあ全部いいことってわけじゃないけどね」

レッド「あ、待て、その前にもう遅いから寝なさい」

セレナ「えー、もう私子どもじゃないよ」

レッド「まだまだ子どもだよ」

レッド「それにそうしないと俺が怒られるかもしんないし」

セレナ「ぶー」

422: 2016/01/17(日) 01:14:20.82 ID:n9AoNlQX0
シロナ「別に大人の会話するわけじゃないのに」

レッド「良い子は寝る時間なんだよ」

シロナ「ふーん、まるでお父さんみたい」

レッド「寝ろって言っただけじゃんかよ」

レッド「そんなことはどうでもいいんだよ、何を教えてくれるんだ?」

シロナ「パルキアのことよ…えっとお酒がほしいな」

レッド「は?」

シロナ「酒」

423: 2016/01/29(金) 02:11:55.67 ID:YkAn2WlQ0
シロナ「あぁ~飲まなきゃやってらんないわよね」

レッド「もうどこからどう見てもおっさんじゃねえか」

シロナ「まだ若いお姉さんよ、私は」

レッド「もういいから早く教えろよ」

シロナ「そうね…じゃあまずはいいことから教えてあげる」

シロナ「まずあのパルキアはダークポケモン化しているの」

シロナ「ダークポケモンを正常に戻すには」

レッド「たしかオーレ地方てとこで治せるんだったか?」

レッド「たしかここに…あった博士からもらった地図」

シロナ「なんだ知ってんの、説明して損した」

424: 2016/01/29(金) 02:12:36.53 ID:YkAn2WlQ0
シロナ「それがいいことで、次に悪いことが」

レッド「ちょっと待て、いいことの方知ってたから結局悪いこと言いにきただけじゃねえか」

シロナ「そうだね、あっはっは」

レッド「何がおかしいんだよ」

シロナ「わかんない」

レッド「ほんとにいい加減なやつだな」

レッド「もういいから、悪いことは何?」

425: 2016/01/29(金) 02:13:26.61 ID:YkAn2WlQ0
シロナ「昔オーレ地方ってとこではダークポケモンがいてそれを治すことができた」

シロナ「単純に考えればオーレ地方に行けば治せると思うわよね」

レッド「なんだよオーレ地方にはそういう技術だか方法があるんじゃねえのか」

シロナ「たぶんね、でもあんまりその方法は期待できないと思うわ」

レッド「だからなんで」

シロナ「今からいうから、黙って聞けないの?」

レッド「ごめんなさい…」

426: 2016/01/29(金) 02:14:03.41 ID:YkAn2WlQ0
シロナ「この世界にはオーレ地方なんて存在しないのよ」

レッド「はぁ~なるほど、それでオーレ地方の技術を使えないと」

シロナ「そうそう」

レッド「んなわけあるか!」バシッ

シロナ「ひゃんっ」

レッド「何がひゃんだよ、いい歳して」

シロナ「いい歳って、私はあなたが思ってるほど年とってないわよ!」

シロナ「あなたと同じ二十代!」

レッド「最後の?」

シロナ「まだ数回ある!」

427: 2016/01/29(金) 02:14:39.37 ID:YkAn2WlQ0
レッド「まあ年のことはどうでもいいとして」

シロナ「年齢のことはどうでもよくない!」

レッド「別に年の話しに来たわけじゃないだろ」

シロナ「…うん」

レッド「じゃあその話はそのうちするとして、詳しく教えろ」

シロナ「詳しくって…女性に年齢聞くなんて失礼じゃない?」

レッド「その話じゃねえよ!どうでもいいって言っただろ!」

428: 2016/01/29(金) 02:15:25.56 ID:YkAn2WlQ0
シロナ「だ~か~ら~ほんとにないんだってば」

レッド「じゃあこの地図はなんなんだよ!」

シロナ「間違いなく本物ね」

シロナ「でもこの世界のものじゃない」

シロナ「空間が歪んで別の世界から物が来るってことは稀にあるのよ」

レッド「……」

シロナ「ん~まぁ信じられないでしょうね」

429: 2016/01/29(金) 02:16:04.31 ID:YkAn2WlQ0
シロナ「そんなこと信じろなんて無理があるし」

レッド「いや信じるよ…それでどうすればオーレ地方に行けるんだ」

シロナ「そんなすぐに信用してくれるんだ、意外ね」

シロナ「でも残念ながらそれは教えられない」

レッド「なんで」

シロナ「わっかんないから」

レッド「……」

レッド「ちっ…」

シロナ「あっ今舌打ちしたでしょ」

430: 2016/01/29(金) 02:16:42.74 ID:YkAn2WlQ0
シロナ「いや、ほんとごめんね、あっはっは」

レッド「笑い事じゃねえよ」

シロナ「一応私もちゃんと真面目に調べたのよ」

レッド「別にサボってるとか思ってないから」

シロナ「あ、うれしい、キスして」

レッド「なんでだよ、意味わかんねえ」

レッド「てか、もうこんな時間じゃねえか、帰れよ」

シロナ「シンオウは遠いの、今日は泊めてよ」

431: 2016/01/29(金) 02:17:39.29 ID:YkAn2WlQ0
シロナ「お願い!今日だけだから!」

レッド「いやだから、そんなに頼まれても無理だって、ナツメとかもいるし…」

レッド「宿代ぐらいケチるなよ、チャンピオンが」

シロナ「実はここに来る途中で財布とかいろいろ入れてたカバン落としちゃって」

レッド「何やってんだよ…」

432: 2016/02/07(日) 00:52:58.05 ID:cpLqgzuj0
ナツメ「ただいま~」

レッド「おい鍵開いてんじゃねえか、鍵持って出かけてるんだから閉めとけよ」

シロナ「あれ?なんで玄関の方からレッド君の声がするの?」

レッド「お、お前酔ってるだけだよ、もう寝てろ」

シロナ「うん寝る…」

シロナ「ZZZ…」

レッド「寝るのはや…うわっよだれたらしてる」

433: 2016/02/07(日) 00:53:27.24 ID:cpLqgzuj0
ナツメ「ほらパパ、真っすぐ歩いてよ、フラフラじゃない」

レッド「俺はちゃんと歩いてるよ~」

レッド「いたっ、頭ぶつけた」

ナツメ「だから言ってるじゃない、ちゃんと私につかまって」

レッド「帰ったよセレナ~、いい子にしてたか?」

レッド「もう寝かしたよ、何時だと思ってんだ」

434: 2016/02/07(日) 00:53:56.02 ID:cpLqgzuj0
ナツメ「あれ…それってもしかしてシロナ?」

レッド「てめえ人の家に女連れ込みやがったのか」

レッド「いやこいつが勝手に…」

レッド「お前あんなことやこんなことしたのか、ふざけやがって」

レッド「なんもしてねえよ」

ナツメ「じゃあ何してたの」

レッド「こいつが家に来て、酒飲んで寝た」

435: 2016/02/07(日) 00:54:34.46 ID:cpLqgzuj0
ナツメ「金もなくしてどこにも泊まれないからここに泊めてくれって?」

レッド「そう」

ナツメ「うーん…まあいいけど…」

ナツメ「ねえパパ?」

レッド「くかー…」

ナツメ「ああもう、こんなとこで寝ちゃダメよ」

ナツメ「ほら何してるの、パパを運ぶの手伝って」

ナツメ「あとシロナも」

レッド「はぁ…」

436: 2016/02/07(日) 00:55:02.23 ID:cpLqgzuj0
翌朝

シロナ「ふあぁぁ~あ…」

シロナ「……」

シロナ「あれ、ここどこ?」

シロナ「ホテルじゃないよね」

シロナ「うーん、思い出せないな…」

シロナ「ま、どうせ知り合いの家でしょ」

437: 2016/02/07(日) 00:55:31.59 ID:cpLqgzuj0
シロナ「あ、ナツメの声が聞こえる、じゃあここはナツメたちの家かな」

ガチャ

シロナ「おっはよーっ!」

レッド「あ」

シロナ「ああ、思い出した、泊めてもらってたんだった」

シロナ「あれ…レッド君が二人?」

レッド「気のせいだ」

シロナ「あ、そうか」

シロナ「そんなわけないでしょうが!」

438: 2016/02/07(日) 00:56:27.96 ID:cpLqgzuj0
レッド「…ってこと」

シロナ「ああ、そういうことか」

シロナ「通りで私の話をすんなり信じてくれたわけだ」

シロナ「まあ私だけってのもおかしいと思ったのよね」

シロナ「実は私のとこにももう一人の私(?)がいるのよ」

レッド「怠け者が二人もいると周りは大変だな」

439: 2016/02/07(日) 00:57:19.65 ID:cpLqgzuj0
ナツメ「シロナみたいなのが二人もいたらシンオウも終わりね」

シロナ「あらあらひがんじゃって」

ナツメ「なんでよ」

シロナ「だってこんなことになってるの私とレッド君だけでしょ」

シロナ「実際はナツメとレッド君より私との方が相性いいんじゃない?」

ナツメ「……」バシャ

シロナ「あづっ!!」

440: 2016/02/07(日) 00:58:19.96 ID:cpLqgzuj0
シロナ「何すんのよ!」

ナツメ「……」

シロナ「何か言いなさいよ」

シロナ「ねえレッド君、あなたのコレひどくない!?」

レッド「ん…まあ…ちょっと…やりすぎかな?」

ナツメ「……」むすっ

レッド「ああいやっ…でも元はと言えばシロナが悪いんだし」

レッド「ナツメが1で…シロナが9かな…」

シロナ「ひーきよひーき!」

レッド「そうだよ」

441: 2016/02/07(日) 00:59:19.61 ID:cpLqgzuj0
シロナ「じゃあ平等な目で見て、どっちが悪い?」

レッド「別にいいんじゃない?どっちがどうとか」

レッド「てかそんなことはどうでもいいんだって」

シロナ「あーはいはい、わかってるわかってる」

シロナ「じゃあまずはシンオウの私の研究所に行きましょう」

レッド「別にいいけど…なぁ?」

ナツメ「……」

シロナ「どうしたのナツメ」

ナツメ「あなた、もしかして私たちに移動代を出させる気じゃないでしょうね?」

シロナ「ぎくっ」

442: 2016/02/07(日) 01:00:33.65 ID:cpLqgzuj0
ナツメ「まあ後で返してくれればいいけど」

シロナ「ちゃんと返すわよ、こう見えても私はチャンピオンなのよ」

シロナ「お金はあるのよ」

シロナ「今ないだけだから…」

シロナ「ちゃんと貯金とかあるから…」

レッド「口座の暗証番号は?」

シロナ「それは…ってなんでそんなこと言わなきゃだめなのよ」

443: 2016/02/07(日) 01:01:03.13 ID:cpLqgzuj0
レッド「じゃあ用意してくっからテレビでも見とけ」

シロナ「早くしてねー」

シロナ「……」

シロナ「そっちのレッド君は何もしなくていいの?」

レッド「ああ…」

シロナ「全然しゃべらなかったね、お腹痛いの?」

レッド「別に、正直話すとややこしそうだったから」

444: 2016/02/14(日) 00:42:53.25 ID:T5JO8ULj0
シンオウ地方

シロナ「着いた着いた~」

シロナ「お金を使わなくても帰って来れるものね」

ナツメ「あなたが使った分は返してもらうけどね」

シロナ「わ、わかってるわよ」

シロナ「それより私の家に行くまで何使う?タクシー?」

レッド「その金は誰が出すんだ?」

シロナ「もちろんレッド君」

ナツメ「貸追加ね」

シロナ「みんな空飛べるポケモンいるでしょ、それで行きましょ」

レッド「なんでタクシーとか言ったんだ」

445: 2016/02/14(日) 00:43:37.58 ID:T5JO8ULj0
レッド「俺とナツメとセレナ、ちょっと重いと思うけど大丈夫か、リザードン?」

リザードン「ダイジョウブ」コクッ

レッド「よし、さすがだ」

シロナ「じゃあ私こっちのレッド君のリザードンに乗っていい?」

レッド「なんでだよ、飛べるポケモンいるだろ」

レッド「それにレッドって呼ぶな、何のための変装だ」

ナツメ「あら、実はその服装気に入ってたの?」

レッド「そんなわけねえだろ、なんだこの緑の服に帽子にLって」

レッド「完全にあいつのコスプレじゃねえか、よくこんなのあったな」

レッド「うるさいぞ●イージ」

446: 2016/02/14(日) 00:44:13.35 ID:T5JO8ULj0
シロナ「じゃあレッド君って呼ばなかったらいいでしょ、ル●ージ君?」

レッド「誰がルイ●ジだ!」

シロナ「じゃあ何て呼べば乗せてくれるのよ」

シロナ「ちゃんと呼べる名前がないと不便よ」

レッド「確かにそうだが、その前に服を変えさせてくれ」

レッド「このままじゃ名前がルイー●になっちまう」

レッド「別にいいじゃん」

レッド「いいわけねえだろ、お前もそう言われたら嫌だろ」

レッド「…確かに永遠の二番手はきついな」

447: 2016/02/14(日) 00:44:43.06 ID:T5JO8ULj0
ナツメ「じゃあイ工口ーとかでいいんじゃない?」

レッド「え~なんかそれじゃあ俺じゃないみたいだ」

シロナ「それなら…間でオレンジで」

レッド「なんか適と…」

シロナ「決定よ!」

レッド「人の意見をな」

シロナ「異論は認めないわ」

レッド「だから話を」

シロナ「わかったらすぐに着替えてきなさい」

448: 2016/02/14(日) 00:46:02.85 ID:T5JO8ULj0
レッド「誰か買ってきてくれてもよかっただろ」

レッド「あの服装で店に入るのがどれだけ恥ずかしかったか」

シロナ「うん、これでレッドじゃなくてオレンジっぽくなったわね」

オレンジ「あのなぁ、言っとくけど俺は認めて…」

オレンジ「ってなんじゃこりゃ!」

オレンジ「←が変わっちまってんじゃねえか!」

オレンジ「ついさっきまで『レッド』になってたじゃねえかよ」

レッド「ギャーギャーさわぐな、二番手よりはマシだろ」

オレンジ「なんでお前は変わってねえんだよ!」

レッド「服が赤いからかな?」

オレンジ「めちゃくちゃなこと言ってんじゃねえよ」

449: 2016/02/14(日) 00:46:38.40 ID:T5JO8ULj0
シロナ「さあオレンジ早く」

オレンジ「どうにも慣れんな…」

シロナ「あだ名みたいなものと思えばいいのよ」

レッド「おい早く行けよ、場所わかんねえだろ」

シロナ「ほらレッド君怒ってるよ」

オレンジ「ちっ…ちゃんとつかまってろよ、俺のリザードンは速えからな」

シロナ「はーい」むにゅ

オレンジ「うっ…」

シロナ「どうしたの?」

オレンジ「いや…なんでも…そんなにひっつかなくても大丈夫だと思う…」

450: 2016/02/14(日) 00:47:27.51 ID:T5JO8ULj0
シロナの研究所

オレンジ「はぁ…はぁ…」

シロナ「なんでそんな疲れてるのよ」

オレンジ「いや疲れてるというか…なんでもない…」

レッド「ここが伝説のゴミ屋敷か」

シロナ「失礼ね、どこがゴミ屋敷よ!」

ナツメ「ちゃんと掃除はしてるんでしょうね?」

シロナ「ナツメまで…」

シロナ「一応私の生活の場所でもあるからそれなりにはしてる…はず」

451: 2016/02/14(日) 00:48:01.74 ID:T5JO8ULj0
シロナ「えっと鍵は…かけた覚えないわね」ガチャ

シロナ「さあどうぞ」

レッド「掃除してないな…」

シロナ「け、研究とかでいそがしいのよ」

オレンジ「ちょっとトイレ借りる」

シロナ「そこ右ね」

オレンジ「トイレはきれいなんだろうな?」

シロナ「たぶん」

452: 2016/02/14(日) 00:49:02.30 ID:T5JO8ULj0
オレンジ「廊下にまで本とか積んである」

オレンジ「ホコリとかもたまり放題だな、大丈夫なのかあいつ?」

シロナ「あれ、レッド君?なんでここに?」

オレンジ「ん?…ああもう一人のシロ…」

オレンジ「!?」

オレンジ「お…おまっ…」ブバッ バタンッ ドクドクッ

シロナ「ちょっ!しっかり!誰か!誰か来て!」

453: 2016/02/14(日) 00:50:00.56 ID:T5JO8ULj0
シロナ「どうしたの?」

シロナ「うわっこれまさか血!?」

シロナ「大変!救急車呼ばないと!」

シロナ「なんでこんなことになったの」

シロナ「わかんない、話してたら急に」

シロナ「でもこんな出血異常よ」

454: 2016/02/14(日) 00:50:42.00 ID:T5JO8ULj0
レッド「おい、救急車来たぞ、生きてるか?」

シロナ「大丈夫!急いで!」

レッド「何したらこんな血が出る…」

レッド「……」じーっ

ナツメ「いつまで見てるの!」

レッド「いや、そんなつもりじゃなくて原因がわかったから」

シロナ「じゃあその原因って…」

レッド「シロナ、服着ろ」

455: 2016/02/14(日) 00:51:22.96 ID:T5JO8ULj0
数時間後

オレンジ「心配をかけた」

レッド「心配してないけど」

オレンジ「冷たいやつだな」

レッド「それにしても情けない、シロナの裸なんかで鼻血を出して倒れるとは」

オレンジ「し、仕方ないだろ…」

オレンジ「誰も出したくて鼻血出したわけじゃねえよ」

456: 2016/02/14(日) 00:52:00.88 ID:T5JO8ULj0
シロナ「オレンジ大丈夫だった?」

オレンジ「ああ…大丈夫」

オレンジ「心配してくれるなんてお前よりいいやつらだな」

レッド「俺は心配するまでもないと思ってただけだよ」

オレンジ「どうだかねぇ…」

シロナ「ねえオレンジって?レッド君じゃないの?」

シロナ「それに二人いるし…」

シロナ「そういやクロナには言ってなかったわね」

クロナ「クロ…えっ?」

クロナ「←ちょっなんか変わってるんだけど」

457: 2016/02/14(日) 00:53:14.24 ID:T5JO8ULj0
クロナ「…ふーん、まあわかったけど」

シロナ「けど?」

クロナ「私がクロナってのが納得できない」

シロナ「だってあなたの方がこっちに来た側だし」

シロナ「レッド君の方だってそうだし」

クロナ「そう…じゃあわかった…」

レッド「シロナの方が物分かりいいじゃねえか」

オレンジ「めんどくさいだけだろ、どうせ」

458: 2016/02/14(日) 00:54:01.57 ID:T5JO8ULj0
クロナ「ここに集まってもらうのは別にいいと思うんだけど、集まってどうするのよ」

クロナ「どうして私がここに来てしまったのかも、どうやって戻るのかもまだわかってない」

シロナ「なぜ来てしまったのかはわからないけど、戻る方法なら」

クロナ「本当!?なんで教えてくれなかったのよ」

シロナ「レッド君が協力してくれないとダメだからね」

レッド「別に言ってくれれば協力するのに」

レッド「何するの?」

シロナ「パルキアをリライブするのよ」

459: 2016/02/14(日) 00:55:48.38 ID:T5JO8ULj0
レッド「パルキア…?」

シロナ「……」

ナツメ「ほら、いたでしょ」

レッド「え、どこどこ?」

ナツメ「そのボールじゃない」

レッド「あーはいはい、わかったぞ」

シロナ「今忘れてたよね」

レッド「……」

460: 2016/02/14(日) 00:56:29.02 ID:T5JO8ULj0
レッド「どうやんのそれ」

シロナ「それを今から考えるのよ」

クロナ「結局何もわかってないじゃない…」

レッド「じゃあちゃんと考えといてくれ」

シロナ「考えといてくれって」

レッド「俺たち出かけてくるから」

シロナ「なにそれ」

レッド「こいつは置いていくから」

オレンジ「別について行く気はないけど…」

461: 2016/02/14(日) 00:57:04.19 ID:T5JO8ULj0
レッド「さてどこに行こうか」

レッド「どこか行きたいとこある、ナツメ?」

ナツメ「そうね…うーん」

ナツメ「セレナは何かしたことある?」

セレナ「私この地方に何があるかわかんない」

セレナ「パパはいいとこ知らないの?」

レッド「そうだなぁ…」

ジラーチ「お前ー!ボクのこと忘れてるだろー!」ぎにー

レッド「いたたたたたた!忘れてない忘れてない!つねるな!」

462: 2016/02/14(日) 00:57:32.63 ID:T5JO8ULj0
ヨスガシティ

ジラーチ「シンオウのお菓子といえばポフィンだ」

ジラーチ「作れ」

レッド「作れったって…」

ナツメ「ジラーチ、パパには作らせないほうがいいわよ」

ナツメ「一度作ってパパのポケモンたちに食べさせてみたらみんなダウンしちゃうぐらいだったから」

ジラーチ「なにっ!?そんなにマズイのならいらん!二度と食べ物を作ろうとするな!」

レッド「そこまでいうか」

463: 2016/02/14(日) 00:58:03.39 ID:T5JO8ULj0
ナツメ「はいできた」

ジラーチ「どれどれ…」もぐもぐ

ジラーチ「まあ、無難にうまいな」

ジラーチ「ボクはもっと甘い方が好きだけど」

レッド「ジラーチなりにほめてるんだよ」

ナツメ「そうなの…?」

464: 2016/02/23(火) 00:17:19.87 ID:26P7yxRB0
セレナ「私にもやらさせて」

ナツメ「いいわよ」

ナツメ「じゃあ初めてだから、私が選ぶよりセレナが好きなの選ぶといいわ」

レッド「そうだな、何にも考えずやってみるのもいいと思うよ」

ナツメ「だからと言ってほんとに何にも考えないとパパみたいにとんでもないのができちゃうけど」

レッド「とんでもないって…まあそうだけど…」

465: 2016/02/23(火) 00:18:03.27 ID:26P7yxRB0
セレナ「できた!」

ナツメ「うん、この時点でパパより上手よ」

ナツメ「形はちゃんとしてるから」

レッド「そんなこと言わなくていいじゃん」

ジラーチ「ボクが味見してやろう」

ジラーチ「どれどれ…」モグモグ

ジラーチ「しぶい!」

466: 2016/02/23(火) 00:19:26.95 ID:26P7yxRB0
2時間後

セレナ「これはどう?」

ジラーチ「少し辛いな」

セレナ「じゃあこっちは?」

ジラーチ「さっきよりはちょっと甘くなったかな」

セレナ「これならどうだ!」

ジラーチ「もうちょっとだな」

467: 2016/02/23(火) 00:20:05.58 ID:26P7yxRB0
セレナ「これをこうして…」

セレナ「こんどこそいいんじゃない?」

ジラーチ「うん、うまい!」

ジラーチ「これだよ、これ」

セレナ「ジラーチに喜んでもらってよかった」

セレナ「きのみも今のでちょうどなくなっちゃった」

ジラーチ「レッドよりセレナの方がボクのこと考えてくれるんだな、おい」

ジラーチ「あれ?レッドがいないぞ」

セレナ「ママもいない」

468: 2016/02/23(火) 00:20:52.69 ID:26P7yxRB0
セレナ「パパー!ママー!」

ジラーチ「おーい、いい年してかくれんぼしてないで出てこーい」

セレナ「別にかくれんぼしてるわけじゃないと思うけどいないね」

ジラーチ「相棒と子ども置いてデートに行くとはなんてやつらだ」

セレナ「どこ行っちゃったんだろう…」

ジラーチ「おいおい泣くな、ボクがついてるだろ」

セレナ「泣いてないよ」

469: 2016/02/23(火) 00:21:49.13 ID:26P7yxRB0
男1「くそっ途中まで作戦通りだったんだがな」

男2「こうなりゃ強盗よりコンテストで優勝して大金ゲットだ」

男1「コンテストに優勝して大金ゲットなんてお前にできんのかよ」

男2「いいや、ノーマルランクで準優勝した俺ならいずれマスターランクを優勝してスターになれる」

男1「もっと楽に金が手に入る方法ぐらいあんだろ」

男2「例えばなんだよ、そこらのトレーナーからもらえる金もたかが知れているし」

男1「超珍しいポケモンを捕まえるとか…」

男2「それの方が難しいし現実味がねえよ」

セレナ「これだけ探してもいないなんてここにいないのかな」

ジラーチ「一回外に出てみるか?」

男2「おった」

470: 2016/02/23(火) 00:22:39.88 ID:26P7yxRB0
男1「なんかラッキーだな」

男2「でもあんなガキが幻のポケモンをつれてるなんておかしいぜ」

男2「近くにきっとあいつのトレーナーがいるはず」

男1「確かにいきなり行くのはよくないな」

男1「とりあえずつけてみるか」

男1「……」

男2「……」

男1「それらしきやつは見当たらないな」

男2「いくのか?」

男1「ああ」

471: 2016/02/23(火) 00:23:24.56 ID:26P7yxRB0
男1「ちょっとそこのお嬢さん」

セレナ「…私のこと?」

男2「そうそう、ちょっとおにいさんたちと来てくれないかな」

男2「向こうに行けばお菓子とかいっぱいあるよ」

ジラーチ「お菓子!」

セレナ「ダメ!」ぐいっ

ジラーチ「むぐっ」

セレナ「知らない人について行っちゃダメだってママに言われたでしょ」

472: 2016/02/23(火) 00:24:17.11 ID:26P7yxRB0
男1「まあ普通そうなるよな」

男2「たしかに自分でも無理があるとは薄々思ってた」

セレナ「この人たちとあんまり関わらない方がよさそうだね…」

ジラーチ「そうだな」

男1「でもお兄さんたちはお金がいるんだよ」

男1「だから無理やりにでも連れて行く!」

男1「いけマニューラ、はたきおとす!」

男2「ドクロッグ、ドレインパンチ」

473: 2016/02/23(火) 00:25:43.97 ID:26P7yxRB0
2分後

男2「ぐぐっ…なんて強さだ」

男1「ほんとに子どもか?」

セレナ「行こっかジラーチ」

男1「こうなりゃリアルダイレクトアタックだ」

男2「おう!」

ジラーチ「ボクにまかせろ!」

メリッサ「フワライド、シャドーボール!」

男1「ぐあっ」

男2「ぶげぇぇ」

ジラーチ「あれ?」

474: 2016/02/23(火) 00:26:35.03 ID:26P7yxRB0
メリッサ「ダイジョーブですカ?」

セレナ「え…あっ…うん」

セレナ(なんかまた変な人だな…)

ジラーチ「なんだこのあや…むぐっ」

セレナ「あやしい人にあやしいって言ったらよけいからまれちゃうでしょ」ひそひそ

メリッサ「ワォあなたと一緒にいるのもしかしてジラーチですカ?」

セレナ「そ、そうだけど…」

メリッサ「こんなに小さいのにあなたスバラシイデス」

メリッサ「私初めて見ましタ、もう少しよく見せて下サイ」

セレナ「だめです…」

475: 2016/02/23(火) 00:28:34.04 ID:26P7yxRB0
メリッサ「オォ…それは残念デス」

男1「くっ…この…」

メリッサ「シャドーボール!」

男1「ぐぎゃああ」

メリッサ「先にこの二人を警察に届けた方がよさそうですネ」

メリッサ「正直ジラーチを近くで見たいだけで出しゃばりすぎちゃったかもしれませン」

メリッサ「…あなたはジム戦に興味がありますカ?」

セレナ「う、うん…」

メリッサ「そんなに強いんですから、いずれ戦うことがあるかもしれませんネ」

メリッサ「そのときは楽しみにしてマース」

ジラーチ「よくしゃべるやつだったな」

セレナ「なんだったんだろあの人」

476: 2016/02/23(火) 00:29:22.32 ID:26P7yxRB0
レッド「セレナ、いっぱいきのみ買ってきたよー」

ナツメ「あれ、セレナどこ?」

ナツメ「ちょっとトイレいるか見てくるね」

レッド「セレナどこ行っちゃったんだろうな」

ナツメ「トイレにもいないみたい」

レッド「うーん…どうしたんだろうか」

レッド「あっそうだ、ナツメお願い」

ナツメ「え、何を?」

レッド「ナツメの超能力でセレナを探すんだよ」

ナツメ「…あ、そうだ、そういえば私そういうことできたんだった」

ナツメ「最近使ってなかったから忘れてた」

477: 2016/02/23(火) 00:30:04.60 ID:26P7yxRB0
ナツメ「……」

レッド「どう?」

ナツメ「静かに」

レッド「ごめん…」

ナツメ「近くにいる」

レッド「えっどこ!?」

ナツメ「静かにって言ってるでしょ」

レッド「……」

478: 2016/02/23(火) 00:30:32.54 ID:26P7yxRB0
ナツメ「ドアの前、もうそこにいるわ」

レッド「セレナ~」バンッ

セレナ「うわっ」

レッド「セレナ!心配したぞ」

セレナ「ちょっとパパ!」

ジラーチ「お前の方こそどこ行ってたんだ!」ドスッ

レッド「あだっ~!目がぁぁぁぁぁ!」

479: 2016/02/23(火) 00:31:21.57 ID:26P7yxRB0
レッド「何すんだ!」

ジラーチ「何すんだじゃねえ、どこ行ってたんだ」

レッド「どこってきのみ買ってきてたんだよ」

ジラーチ「それならなんか言って買いに行けよ」

レッド「言ったじゃん」

ジラーチ「え?」

レッド「それでお前返事してた」

ジラーチ「あれ?そうだっけ?」

480: 2016/02/23(火) 00:33:55.13 ID:26P7yxRB0
約2時間前

ナツメ「いっぱい作ってるわね」

レッド「セレナもジラーチも楽しそうだ」

レッド「じゃあ俺たちはきのみを買いに行ってやるか」

ナツメ「そうね」

レッド「セレナー」

セレナ「さっきはこれでだめだったから…」ぶつぶつ

ナツメ「だいぶ集中してるみたいね」

レッド「じゃあジラーチ、俺たち新しいきのみ買ってくるから」

ジラーチ「おう、いってら」

481: 2016/02/23(火) 00:35:02.09 ID:26P7yxRB0
ジラーチ「言ってたね」

レッド「言ってたねじゃねえよ!」

ジラーチ「でも時間かかりすぎだろ」

レッド「いろんなとこ回ったから」

ジラーチ「この袋ってすぐそこの売り場のやつじゃん」

レッド「だからいろんな街をまわって最終的にここがいいなって」

ジラーチ「それでもかかりすぎだろ」

レッド「そうかな?」

ジラーチ「他になんかしてたんじゃねえだろうな」

レッド「別に…」

482: 2016/02/23(火) 00:35:54.61 ID:26P7yxRB0
ジラーチ「怪しい」

レッド「なんだよ、こんなどうでもいいこと疑ってんじゃねえよ」

ジラーチ「なんか二人から変なにおいがするな」

レッド「えっ!?」

ジラーチ「わかった!何かおいしいものでも食べてきたな!」

ジラーチ「何を食べた!言え!」

レッド「わかったわかったから髪をひっぱるな」

483: 2016/02/23(火) 00:36:51.91 ID:26P7yxRB0
セレナ「ねえママ、聞いて聞いて」

セレナ「私やっとジラーチが気に入ってくれるの作れたんだよ」

ナツメ「やったじゃない、がんばったわね」

セレナ「ジラーチ、私ママにほめられたよ」

ジラーチ「うん、あれはうまかった」

ジラーチ「レッドも食ってみろ」

ジラーチ「腹がいっぱいじゃなかったらな」

レッド「腹いっぱいなんて一言も言ってないだろ」

484: 2016/02/23(火) 00:37:39.13 ID:26P7yxRB0
レッド「なんやかんややってたらもうこんな時間か…」

レッド「シロナたちのとこに戻る?」

ナツメ「うん、そうね」

レッド「リザードン、たのむぞ」

ジラーチ「……」じーっ

レッド「どうした?ジラーチ」

ジラーチ「あそこにいるやつがじっと見てたから」

レッド「お前って実はけっこうめずらしいんだから見られもするだろ」

485: 2016/02/23(火) 00:38:25.90 ID:26P7yxRB0
レッド「考えたらさ、シロナの家って散らかってたじゃん」

ナツメ「そうね」

レッド「そんなとこでセレナを寝かせるわけにもいかないから今日はどこかのホテルに泊まろうか」

ナツメ「じゃああそこがいいわ」

ナツメ「えっとなんていったかな」

レッド「ああ、あそこだろ」

ナツメ「そうそう」

レッド「俺も名前思い出せないけどわかるよ」

486: 2016/02/23(火) 00:40:06.06 ID:26P7yxRB0
プルルルルル ガチャ

シロナ「はぁ~い、もしもしレッド君?どうしたの?」

ナツメ「ナツメだけど」

シロナ「あら残念」

ナツメ「なんで残念なのよ」

シロナ「本物のレッド君の声が聞けるかなと思って」

ナツメ「聞いてどうするのよ」

シロナ「別に、聞けたらいいかなって」

ナツメ「……」

ナツメ「知ってるかもしれないけど私超能力使えるのよ」

シロナ「な、何そのアピール!?」

487: 2016/02/23(火) 00:41:58.09 ID:26P7yxRB0
翌日・シロナの家

ピンポーン

レッド「おーい」ガチャ

レッド「鍵あいてるよ、不用心だな」

レッド「おーいシロナ、入るぞー」

ナツメ「なんかコゲ臭いわね…」

レッド「たしかに」

ナツメ「悪い予感しかしない」

488: 2016/02/23(火) 00:42:52.67 ID:26P7yxRB0
オレンジ「うわわわわっ」

オレンジ「これどうしたらいいんだ」

オレンジ「えっとえっと、水かけたらいいのか?」

オレンジ「それともこれを…あっつ!」

ナツメ「何やってんのよ」

オレンジ「あ、ナツメ助けてよ~」

ナツメ「うん…」

ナツメ「こういう慌てて頼りなさそうなレッドもいいなぁ…」

レッド「何言ってんの!レッドは俺だよ!」

489: 2016/02/23(火) 00:43:47.53 ID:26P7yxRB0
ナツメ「これでよし…なのかな?」

オレンジ「たぶん大丈夫、真っ黒になっちゃったけど食べられるはず…」

レッド「なんでこんなことしたんだ?」

オレンジ「いやぁ、シロナたちに飯食わしてやろうかなと思って」

オレンジ「それとここにいたらまともな物は食えないと思ったから」

レッド「まともな物か…」

オレンジ「け、結局失敗したけど」

490: 2016/02/23(火) 00:44:34.09 ID:26P7yxRB0
ドササッ

レッド「なんの音だ?」

オレンジ「シロナの部屋の方だ、たぶん起きたんだろ」

オレンジ「あっ」

レッド「どうした?」

オレンジ「みんなこの部屋にいろ」

491: 2016/02/23(火) 00:45:32.49 ID:26P7yxRB0
シロナ「う~…いたたたた…」

クロナ「にゃんのおと~?」

シロナ「なんでもない…」

クロナ「そう…」

クロナ「くか~」

オレンジ「おい」ガチャ バンッ

シロナ「あだっ」

オレンジ「あ、ごめん」

492: 2016/02/23(火) 00:46:48.22 ID:26P7yxRB0
オレンジ「おい大丈夫か?」

シロナ「いった~…なんとか大丈夫」

シロナ「あ…おはよ、レッド君」

オレンジ「ああ、おはよう」

シロナ「ごめん、ちょっと通るね、トイレトイレ」

オレンジ「!?」

オレンジ「おま…服着ろよ」

シロナ「なんで?」

オレンジ「セレナがいるからだよ、子どもにそんなもの見せられるか」

シロナ「はいはい、その前におしOこ」

493: 2016/02/23(火) 00:49:50.84 ID:26P7yxRB0
オレンジ「ったく」

オレンジ「おい、クロ、起きろ」

クロナ「あと5分…」もぞもぞ

オレンジ「シロナはもう起きてるぞ、お前も起きろ!」バサッ

クロナ「さむっ」

オレンジ「!?」ブーッ バタンッ

クロナ「もう…何すんのよ…」

クロナ「あれ?レッド君どしたの?」

494: 2016/02/23(火) 00:51:06.93 ID:26P7yxRB0
30分後

レッド「やっと来た」

シロナ「ちょっとあってね」

レッド「まあいいや、昨日調べて何かわかったことあった?」

シロナ「まず一つ目がオレンジとクロナが同じ世界から来たってこと」

シロナ「理由は」

レッド「それはいいや」

シロナ「ええっせっかくわかったことなのに」

レッド「なんかいい」

495: 2016/02/23(火) 00:51:51.80 ID:26P7yxRB0
レッド「他は?」

シロナ「レッド君たちに見てもらおうと思って」

シロナ「ジャーン、不審者リスト~」

レッド「……」

レッド「じゃーんって…オバチャン…」

シロナ「誰がおばちゃんよ!お姉さんと呼びなさい!」

レッド「それは無理が」

シロナ「なんでよ!」

496: 2016/02/23(火) 00:52:26.60 ID:26P7yxRB0
レッド「けっこういるな」

レッド「でもみんな知らないやつだ」

レッド「誰か知ってるやついる?」

ナツメ「私も知らない人ばかり」

レッド「こんな人数の中から探せってのもな」

レッド「そいつらを監視したりするのも時間がかかりすぎるし」

レッド「それに違ったらそいつに悪いしな」

シロナ「レッド君、捜査というのはね」

シロナ「決めつけてかかり、間違ってたらごめんなさいでいいのよ」

497: 2016/02/23(火) 00:53:52.77 ID:26P7yxRB0
レッド「ナツメの超能力でこいつが犯人とかわからないの?」

ナツメ「ちょっと人数が多すぎるし、超能力といってもそこまで万能じゃないわよ」

レッド「じゃあやっぱ片っ端から探すしかねえのかな」

ジラーチ「あ、レッド前のページに戻って」

レッド「なんだ?知ってるやつでもいたか?」

ジラーチ「こいつ…お菓子会社の社長だ」

レッド「そんなのどうでもいいんだよ!」

レッド「お菓子会社の社長がなんで載ってんだよ、そんなに怪しいの?」

ジラーチ「あっ!」

レッド「今度はなんだ?」

ジラーチ「こいつ昨日ボクのこと見てたやつだ」

498: 2016/02/23(火) 00:57:48.32 ID:26P7yxRB0
ナツメ「こう言うと失礼だけど怪しい顔してるわね」

レッド「住所、職業不明ってもう怪しさの塊だな」

ナツメ「この人一人なら今どこにいるかとかわかるわ」

レッド「じゃあ頼むよ」

ナツメ「うん」

ナツメ「……」

ナツメ「カントー行の船…」

499: 2016/02/23(火) 00:58:20.10 ID:26P7yxRB0
レッド「じゃあカントーに行こうか」

シロナ「そんな簡単に地方移動できると思ってるの?」

シロナ「お金かかるじゃない」

レッド「誰よりも持ってるくせに」

レッド「どうしても行きたくないっていうなら俺たちだけで言ってくるけど」

シロナ「じゃあそれでお願い」

レッド「即答かよ」

シロナ「シンオウ地方の人なら私たちで調べとくから」

500: 2016/02/25(木) 00:27:54.04 ID:iiwviooZ0
カントー地方

ナツメ「往復でけっこうお金かかっちゃったね」

レッド「後でシロナに請求すればいいんだよ」

ナツメ「出してくれるかなぁ?」

レッド「これが当たりだったら出してくれるはずだよ」

レッド「今あいつはどこにいるの?」

ナツメ「ちょっと待ってね」

ナツメ「…これは…ハナダの洞窟かな」

501: 2016/02/25(木) 00:28:52.20 ID:iiwviooZ0
ハナダの洞窟

レッド「こんなとこでコソコソやってるなんてますます怪しいな」

レッド「ただみんなくっつきすぎだな」

レッド「ちょっと歩きにくい」

ナツメ「超能力使いながら歩くのってけっこう難しいから」

セレナ「なんだか怖いから」

ジラーチ「飛ぶの疲れた」

レッド「……」

502: 2016/02/25(木) 00:29:40.62 ID:iiwviooZ0
レッド「もう少しでミュウツーのいた所に着くよ」

ナツメ「うん、そこにいるはず」

レッド「着いた」

レッド「おい、そこに隠れてるのはわかってるんだ、出てこい」

レッド「……」

研究員「…予定より早かったけど、まあいいや」

研究員「待っていたよレッド」

研究員「それにしてもこんなとこに女や子どもを連れてくるとはね」

レッド「…まずお前は誰だ」

503: 2016/02/25(木) 00:30:25.20 ID:iiwviooZ0
研究員「あれから何年もたっているからな、俺のことを忘れてしまったのか?」

研究員「俺の名前はソウスケ」

ソウスケ「どうだ思い出したか」

レッド「知らん、誰だ?」

ソウスケ「なっ!?ふざけるなよ!」

レッド「知ってる?」

ナツメ「知らない」

レッド「じゃあほんとにわかんない」

504: 2016/02/25(木) 00:31:08.44 ID:iiwviooZ0
ソウスケ「本当にわからないというのか…!?」

レッド「うん」

ソウスケ「ならば思い出させてやる!俺と勝負だ!」

レッド「このバトル脳め」

レッド「別に俺はかまわないけど、その前に…」

レッド「このダークパルキアやもう一人の俺やシロナを出したのお前か?」

ソウスケ「シロナ?ああ、たしかシンオウのチャンピオンだったな」

ソウスケ「そうか…そういうズレも出てるのか」

レッド「おーい質問に答えろ」

ソウスケ「ああ、そうだよ」

ソウスケ「全てお前への復讐のためにやったことだ」

505: 2016/02/25(木) 00:31:52.04 ID:iiwviooZ0
レッド「じゃあ俺が勝ったら全部元に戻せよ」

ソウスケ「いいだろう」

ソウスケ「勝負は明日の正午、場所はここでだ」

レッド「今じゃねえのかよ」

ソウスケ「今やってもいいが、お前の家族の前で叩きのめすのも可哀想だ」

ソウスケ「だから明日は一人で来るんだな」

レッド「…わかった」

506: 2016/02/25(木) 00:32:35.69 ID:iiwviooZ0


ナツメ「やっぱりあんな条件で行くことないわよ」

レッド「なんで?一人で来いってだけじゃんか」

ナツメ「どう考えたって罠じゃない」

レッド「ん~そうかもね」

ナツメ「そうかもねって、あんなパルキアとかつくるようなやつがまともなわけないじゃない」

ナツメ「危険よ」

レッド「大丈夫大丈夫、明日の夕食の風景を予知してみてよ、俺がいるだろ」

レッド「そうだ、犯人もわかったんだしシロナたちに来るよう言わないと」

507: 2016/02/25(木) 00:33:29.10 ID:iiwviooZ0
レッド「それにしてもソウスケ…」

レッド「やっぱ知らない名前だ、聞いたこともない」

レッド「ナツメはそんなやつに俺が危険な目にあうと思ってるの?」

ナツメ「それは…」

ナツメ「でももしものことがあったら」

レッド「心配しすぎだって」

ナツメ「それに無事帰ってくるにしてもレッドと離れなきゃいけなくなるし」

レッド「それは俺も嫌だな…」

508: 2016/02/25(木) 00:34:29.86 ID:iiwviooZ0
翌日

ナツメ「……」ぎゅっ

レッド「まだこんな時間なんだから行かないってば」

ナツメ「ほんとに…?」

レッド「甘えすぎだって、赤ちゃんみたいでかわいいからいいけど」

ナツメ「私は大人よ」

レッド「どっちにしても可愛い」

509: 2016/02/25(木) 00:35:43.17 ID:iiwviooZ0
レッド「ほらいい子だからちょっと離して、トイレ行きたくなっちゃった」

ナツメ「私も行く」

レッド「いやトイレだから」

ナツメ「うん」

レッド「うんって…」

ナツメ「前はトイレもお風呂も一緒だったじゃん」

レッド「そういうことはセレナの前で言わない方がいいよ…」

ナツメ「それは…」

レッド「じゃあ行ってくるから」

510: 2016/02/25(木) 00:37:13.37 ID:iiwviooZ0
レッド「さて…」

レッド「帰ったら怒られちゃうな」

レッド「おみやげちゃんと買って帰らないと」

ジラーチ「おみやげはやっぱり甘い物か?」

レッド「ん~…いや食べ物よりカバンとかの方が」

レッド「なっ…お前いつの間に」

ジラーチ「相棒を置いていくなんてひどいやつだ」

ジラーチ「一人でとは言ってたけどボクはポケモンだから連れて行っても問題ない」

511: 2016/02/25(木) 00:39:08.29 ID:iiwviooZ0
数時間後・ハナダの洞窟

レッド「着いた」

レッド「じゃあ相棒頼むよ」

ジラーチ「何を?」

レッド「何って罠が仕掛けられてないかとか」

ジラーチ「ない、大丈夫」

レッド「ほんとか?適当に言ってんじゃないだろうな」

ジラーチ「ボクを信じろよな」

512: 2016/02/25(木) 00:40:01.95 ID:iiwviooZ0
レッド「本当に何もなかったな」

ジラーチ「疑ってたのかよ」

レッド「少し」

ジラーチ「ええっ!?」

レッド「冗談だよ」

ジラーチ「こんな時に冗談なんかいうなよ」

513: 2016/02/25(木) 00:41:18.66 ID:iiwviooZ0
ソウスケ「誰かと話していると思ったら幻のポケモンジラーチか」

ソウスケ「まあ一人で来たことには変わりないし、ほめてやろう」

レッド「別にお前なんかに褒めてほしくないな」

レッド「それより、お前はほんとに誰なんだ?」

レッド「一日考えたけどやっぱりわかんなかった」

ソウスケ「ぐぬっ…いいだろう、なら思い出させてやる」

514: 2016/02/25(木) 00:42:55.35 ID:iiwviooZ0
ソウスケ「俺は昔シルフカンパニーで研究員をしていた」

ソウスケ「ある日俺は社長によってポナヤツングスカ支店に飛ばされてしまった」

ソウスケ「それは俺にとって絶望でしかなかった」

ソウスケ「そんな時だ、俺はロケット団が本社を占拠するという情報を手に入れた」

ソウスケ「そして俺はロケット団に協力し社長に復讐することを考えた」

ソウスケ「その上この作戦がうまくいけば俺はロケット団に幹部として迎え入れられるはずだった」

ソウスケ「だがお前が来てボスを倒したことにより作戦は失敗」

ソウスケ「俺の幹部待遇はなくなった」

515: 2016/02/25(木) 00:44:33.73 ID:iiwviooZ0
ソウスケ「幹部待遇はなくなったがロケット団に協力したためシルフに戻ることはできず俺はロケット団に所属していた」

ソウスケ「その後俺はロケット団で功績をあげ、実力で幹部になれる直前までになっていた」

ソウスケ「だが!それはお前がボスを倒したことにより実現することはなかった」

ソウスケ「ロケット団は解散し、俺は居場所を失った」

ソウスケ「そう、俺はレッド!お前によって居場所を…いや、全てを失ったんだ!」

ソウスケ「俺はロケット団が解散してから今までお前に関するあらゆるデータを調べ、お前を倒すことだけを考えてきた!」

ソウスケ「もうお前が覚えていようがいまいが関係ない!」

ソウスケ「俺は今ここでお前を倒す!」

レッド「長い…」

516: 2016/02/25(木) 00:45:47.26 ID:iiwviooZ0
ソウスケ「今の話の感想が長いだと!?そんな一言ですます気か!」

レッド「うーん…じゃあもう少し言おうかな」

レッド「たしかに俺がサカキを倒してロケット団を解散させたけどさ…」

レッド「なんていうか…やつあたり…じゃないか?」

ソウスケ「違う!」

ソウスケ「いや、もう違っても違わなくても関係ない!今ここでお前を叩き潰す!」

ソウスケ「ヴァトルだぁ!いけぇっ!ギャラドスゥゥ!!」

レッド「興奮しすぎ…」

517: 2016/02/25(木) 00:47:16.44 ID:iiwviooZ0
ソウスケ「さあお前も出せ!ぶっ倒してやる!」

レッド「あんまり遅いとナツメに心配かけちゃうからな、さっさと終わらせるか」

レッド「相手はギャラドス、なら俺はライチュウだ」

ソウスケ「やはりな、データではこの状態で最初に出して来るのは96.6%の確率でライチュウ」

ソウスケ「そして最初の技は猫騙し、その次はボルテッカーだ」

レッド「わかってんだったら素直にくらえよな、ライチュウ猫騙し」

ライチュウ「セイィ」

レッド「続けてボルテッカー!」

ライチュウ「!?」ばたっ

518: 2016/02/25(木) 00:48:40.44 ID:iiwviooZ0
レッド「どうしたライチュウ!?」

ソウスケ「くくくっ」

レッド「何をした」

ソウスケ「俺のギャラドスには特別な薬を持たせておいた」

ソウスケ「今の猫騙しでそのライチュウは薬にふれ、反応をおこした」

レッド「なんだ、その薬ってのは」

ソウスケ「ふっ、教えてやろう」

ソウスケ「その薬は電気タイプのポケモンを退化させる薬だ!」

ソウスケ「バカでかいライチュウは普通のサイズのピカチュウになる」

ソウスケ「そして急激にサイズが小さくなったためバランスがとれずまともに動けまい!」

ソウスケ「今だギャラドス、地震だぁ!」

519: 2016/02/25(木) 00:51:18.65 ID:iiwviooZ0
ソウスケ「クックック、ライチュウいや、ピカチュウ撃破だ」

ソウスケ(次は88.3%の確率でフシギバナ)

ソウスケ(もちろんフシギバナの対策もしている)

ソウスケ「さあ、次だぁ!」

レッド「俺の次のポケモンはリザードンだ」

ソウスケ「リザードン!?メガシンカか?」

レッド「お前なんかに使う必要ないね」

レッド「雷パンチ」

520: 2016/02/25(木) 00:53:21.45 ID:iiwviooZ0
ソウスケ「さすがだな、それでこそ倒す価値がある」

ソウスケ「次はこいつだ、バンギラス!」

ソウスケ「くらえ!ストーンエッジ!」

ソウスケ「ふはははは!2匹目だ!次だ次ぃ!」

レッド「ふっ」

ソウスケ「何を笑っている」

レッド「お前メガネの度があってないんじゃないか?」

ソウスケ「なに?」

ソウスケ「なっ…バカな、なぜリザードンが…」

521: 2016/02/25(木) 00:54:14.42 ID:iiwviooZ0
レッド「単純にたいしたダメージを受けてないだけだよ」

ソウスケ「効果は抜群のはずだ!」

レッド「レベルが違いすぎるからだよ」

レッド「だからこういうこともできる」

レッド「リザードン、フレアドライブ」

リザードン「ウラァァァァァ」

ソウスケ「バンギラスが…そんな…」

レッド「もうお前にリザードンは倒せない、もうやめろ」

522: 2016/02/25(木) 00:54:54.44 ID:iiwviooZ0
ソウスケ「ふざけるなぁ!」

ソウスケ「ジバコイル出ろ!10万…」

レッド「フレアドライブ!」

リザードン「オリャアアアアアアア」

ソウスケ「ジバコイルの特性は頑丈だ!くらえ!ボルトォ!」

リザードン「シャラクセエェ」

レッド「耐えたぜ、俺の攻撃だ、いけリザードン!」

523: 2016/02/25(木) 00:56:15.47 ID:iiwviooZ0
ソウスケ「まさか俺のポケモンがまるで歯が立たないなんて…」

ソウスケ「こうなったら…」

レッド「まだぁ~?もうあきらめてくれよ」

ソウスケ「これならどうだぁ!」

アネ゙デパミ゙「ターゲットホソク、ハイジョシマス」

レッド「!?」

レッド「な…なんだこいつ…」

レッド「リザードンの色違いか…?いや、何か違う…」

ソウスケ「ふふっ驚いてるようだな」

524: 2016/02/25(木) 00:57:00.56 ID:iiwviooZ0
ソウスケ「雷パンチだ!」

レッド「くっ…こっちも雷パンチ」

リザードン「グッ」

レッド「リザードンが押された!?」

ソウスケ「今だ!このまま押し切れ!」

ソウスケ「もう一度雷パンチィ!」

アネ゙デパミ゙「チェックメイト」

レッド「リザードン!今だクロスカウンター!」

リザードン「ジョーー」

アネ゙デパミ゙「キ、キノウテイシ」

525: 2016/02/25(木) 00:57:41.69 ID:iiwviooZ0
ソウスケ「まさかそんな技を使ってくるとはな」

ソウスケ「さすがは元チャンピオン…」

ソウスケ「だがいくらお前がどれだけ強かろうとどんな技を使おうとこいつには勝てない」

レッド「ふーん、じゃあ早くやってみろよ」

ソウスケ「いつまでそう強がってられるかな?」

ソウスケ「お前のことはもうすべて調べている」

ソウスケ「出てこい、俺の5匹目」

526: 2016/02/25(木) 00:58:48.99 ID:iiwviooZ0
レッド「…なんだよ、早く出せよ」

ソウスケ「もう出てる…お前の恐怖する姿が楽しみだ」

レッド「何言って…」ゾクッ

レッド「な…なんだ…」ガクガク

レッド「急に悪寒が…震えも…」

リザードン「コワイ」ガクガク

レッド「リ、リザードン…大丈夫か…」

レッド「はぁ…はぁ…お前何をした…!?」

ソウスケ「クックック…」

527: 2016/02/25(木) 01:00:42.89 ID:iiwviooZ0
???「…サレ」

レッド「…あ」

レッド「この感覚…たしか…」

???「タチ…サレ…」

レッド「これは…まさか…」

???「タチサレ…タチサレ…」

レッド「や、やめろ…」

???「タチサレ…タチサレ…ココカラ…」

レッド「やめてくれ…」

???「タチサレ…タチサレ…タチサレ…タチサレ…」

レッド「やめ…」

???「タチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレ」

528: 2016/02/25(木) 01:01:54.70 ID:iiwviooZ0
ソウスケ「もう終わりだな」

ソウスケ「お前はそこから動けず精神が崩壊する」

???「ココカラタチサレ!」

レッド「うわあああああ!」

ジラーチ「うるさいっ」ぺしっ

レッド「!?」

ジラーチ「しっかり!しろ!気持ちを!強く持て!」ペシッ ペシッ ペシッ ペシッ

レッド「ジラーチ…」

ジラーチ「何やってんだ!戦え!」

529: 2016/02/25(木) 01:02:56.69 ID:iiwviooZ0
レッド「でも…」

ジラーチ「このバカ!じゃあそこで見てろ!」

ジラーチ「おい、そこのハゲメガネ!」

ソウスケ「俺ははげてない!」

ジラーチ「うるせえ!レッドの3匹目はボクだ!」

ジラーチ「かかってきやがれ!」

ソウスケ「ふんっおまえのデータもちゃんとあるぞ」

ソウスケ「たいした強さでもないのに出てくるとはな」

530: 2016/02/25(木) 01:03:36.60 ID:iiwviooZ0
ソウスケ「やってしまえ」

???「タチサレ~」バァ

ジラーチ「うわわわわっ」

ジラーチ「…っと」

ジラーチ「べ、別にビックリなんかしてないぞ」

ジラーチ「タチサレタチサレってそれしか言えないのか」

???「ココカラ…」

531: 2016/02/25(木) 01:04:19.69 ID:iiwviooZ0
ジラーチ「おいレッド!いつまでおびえてる気だ!」

???「タチサレ…タチサレ…」

レッド「う…や、やめろ…やめて…」

ジラーチ「あのバカ」

ジラーチ「おいレッド!」

ジラーチ「お前がなんであのふわふわおばけを怖がってんのか知らんが考えてみろ!」

ジラーチ「あれと怒ったナツメのどっちが怖いんだ!」

レッド「……」

レッド「…ナツメ」

532: 2016/02/25(木) 01:05:40.92 ID:iiwviooZ0
ジラーチ「負けたらナツメに怒られちゃうぞ」

ジラーチ「実際あれはたいしたことない!」

ジラーチ「お前はもう大人だ!」

ジラーチ「あれから何年たった」

ジラーチ「お前はいつまで怖がってるんだ」

レッド「ジラーチ…」

ジラーチ「今こそあれを倒すんだ!」

レッド「……」

レッド「あれって倒せるの…?」

533: 2016/02/25(木) 01:06:22.28 ID:iiwviooZ0
ジラーチ「そんなこと考えていたらいつまでも倒せないぞ!」

レッド「…わかった」

???「タチサレ」

レッド「……」ビクッ

ジラーチ「ひるむな!」

ジラーチ「気持ちを強く持て!」

レッド「わかった…」

534: 2016/02/25(木) 01:07:47.95 ID:iiwviooZ0
ジラーチ「これ使ったらちょっと間動けないから後は頼むぞ」

レッド「まかせろ」

???「タチサレ…タチサレ…」

レッド「うるせぇ!そんなもんにいちいちビビるか!」

ジラーチ「そうだ!あとは足の震えだけなんとかしろ」

レッド「これは武者震いだ!」

ジラーチ「期待してるぞ」

ジラーチ「第3の目開眼!」

レッド「安らかに眠れ幽霊!ジラーチ、破滅の願い!」

ジラーチ「消えろ!」ピカッ

???「タチ…サ…」

535: 2016/02/25(木) 01:08:45.49 ID:iiwviooZ0
ジラーチ「ふひぃ~疲れた~」

レッド「ありがとな、ゆっくり休んでろ」

ジラーチ「ボク…ちょっと寝るね…」

レッド「後はまかせろ」

レッド「おい幽霊は成仏したぞ、あれをポケモンと考えればお前のポケモンはあと1匹だ」

ソウスケ「ふふっそういうお前もあと3匹だ」

ソウスケ「さっきのでお前を倒せると思ったが、甘かったか…」

ソウスケ「まあいい…これが俺の最後だ」

ソウスケ「出ろ俺の最強のポケモン、けつばん!」

レッド「けつばん…!?」

536: 2016/02/26(金) 12:53:29.25 ID:h+12o6rC0
ソウスケ「ふはははは!」

ソウスケ「愉快だ!実に愉快だ!」

ソウスケ「あのレッドのポケモンが俺のポケモンに手も足もでない!」

ソウスケ「これでお前もあと一匹」

ソウスケ「まあ最後の一匹もすぐ終わらせてやる」

ソウスケ「お前を倒したらそうだな…」

ソウスケ「お前の目の前でナツメたちを拷問したりするのもおもしろそうだな」

レッド「……」

537: 2016/02/26(金) 12:54:03.99 ID:h+12o6rC0
レッド「俺の最後は…ミュウツー…」

ミュウツー「あれが今回の敵か、たいして強そうじゃないな」

レッド「見た目で判断するな」

ソウスケ「ミュウツーか、いくらミュウツーでも」

レッド「シャドーボール連打」

ミュウツー「うらららららぁぁ!」

ソウスケ「うわっ…な、何をする!?」

レッド「そんなとこにつっ立っているからだ」

レッド(あのポケモン、シャドーボールが効いてない、あれはノーマルタイプか…?)

538: 2016/02/26(金) 12:54:38.37 ID:h+12o6rC0
レッド「波動弾」

ミュウツー「波ぁぁぁー!」

ソウスケ「なっ…それは波動弾というより波動砲じゃねえか」

レッド(ダメージを受けているようだ…ゴーストタイプじゃないらしい)

ソウスケ「ええい、やってしまえけつばん!」

ソウスケ「そいつさえ倒せばお前が最強だ!」

レッド「お前は正面からぶつかって勝てると思ってるのか?」

ソウスケ「何っ!?」

レッド「お前が勝つなんて奇跡はおこらない…」

539: 2016/02/26(金) 12:55:12.85 ID:h+12o6rC0
レッド「滲み出す混濁の紋章」

ミュウツー「不遜なる狂気の器」

レッド「湧き上がり・否定し・痺れ・瞬き・眠りを妨げる」

ミュウツー「爬行する鉄の王女」

レッド「絶えず自壊する泥の人形」

ミュウツー「結合せよ」

レッド「反発せよ」

ミュウツー「地に満ち己の無力を知れ」

レッド「威力は九十」

ミュウツー「サイコキネシス!!!!」

540: 2016/02/26(金) 12:56:08.38 ID:h+12o6rC0
ソウスケ「な…なんだったんだ今のは…」

レッド「……」

ソウスケ「まあ、いい」

ソウスケ「何が起こったかわからんが、たいしたダメージではないようだな、やってしまえ!けつばん!」

ソウスケ「……!?」

ソウスケ「なんだ!何をしているけつばん!」

レッド「もう終わりだ」

ソウスケ「何?」

541: 2016/02/26(金) 12:56:48.24 ID:h+12o6rC0
レッド「その化け物をよく見てみろ」

ソウスケ「ぬあっ!?けつばんが…崩れていく…」

レッド「これでお前の手持ちは0だ」

レッド「俺の勝ちだな」

ソウスケ「そ…そんなバカな…」

ソウスケ「この俺が…ふざけるなああぁぁぁぁぁぁぁ!」

ミュウツー「おいおい、殴りかかってきたで」

レッド「後は俺がやっとく、お前はもう休んでてくれ」

542: 2016/02/26(金) 12:57:36.04 ID:h+12o6rC0
レッド「もう十分か?」

ソウスケ「ぐっ…はぁはぁ…くそっ」

レッド「でも俺は気がすんでない…」

レッド「お前はナツメたちに手を出すって言ったな」

レッド「それを実行しなくても言葉に出しただけで俺は許さん」

レッド「絶対にな…」

ソウスケ「な…ま、待て…何をする気だ…」

レッド「闇の扉が開かれた…」

ソウスケ「う…」

ソウスケ「ぎゃあああああああ」

543: 2016/02/27(土) 01:12:10.00 ID:IEn+9LlLO


レッド「……」ドキドキ

レッド「こんなに家に帰るのが怖くてドキドキするのは初めてだ…」

レッド「どうしよう…絶対ナツメ怒ってるよな…」

レッド「考えたら俺がこうやってドアの前で迷ってるのももうわかってて、開けたらビンタがとんでくるとか…」

レッド「あるいは机とかタンスとか包丁とかとんできたりして…」

レッド「嫌だ…考えただけで怖い…」

544: 2016/02/27(土) 01:18:12.66 ID:IEn+9LlLO


レッド「……」ドキドキ

レッド「こんなに家に帰るのが怖くてドキドキするのは初めてだ…」

レッド「どうしよう…絶対ナツメ怒ってるよな…」

レッド「考えたら俺がこうやってドアの前で迷ってるのももうわかってて、開けたらビンタがとんでくるとか…」

レッド「あるいは机とかタンスとか包丁とかとんできたりして…」

レッド「嫌だ…考えただけで怖い…」

545: 2016/02/27(土) 01:19:32.85 ID:IEn+9LlLO

レッド「いや…きっと本気で謝れば許してくれるはず」

レッド「ナツメとセレナの好きなものいっぱい買ったんだし」

レッド「これはこれで買いずぎって怒られるかもしれないけど」

レッド「…やばい怖くて泣きそう」

レッド「生まれてから今までで一番怖い…」

レッド「……」

レッド「よしっ…」

レッド「ただいまー…」ガチャ

546: 2016/02/27(土) 01:20:27.80 ID:IEn+9LlLO


シーン

レッド「……」

レッド「ナツメー…セレナ…?」

レッド「えっとその…怒ってる?」

レッド「今回のことはほんと悪かったと思ってるから…」

レッド「めちゃくちゃ反省してるから」

レッド「えっとせめて何か反応してよ…お願いだから~」

レッド「というかどこにいるの?でてきてよ」

547: 2016/02/27(土) 01:21:05.81 ID:IEn+9LlLO
レッド「あれ、なんだこれ?」

レッド「手紙…?」

レッド「まさか…えっ…嘘出て行くとか…」

レッド「いや…俺そんなの嫌だよ」

レッド「ナツメ帰ってきてよ~俺が悪かったからさ~」シクシク

ジラーチ「ふわあぁぁ~…あれ、どうしたんだレッド?」

レッド「ジラーチ~…どうしようナツメが出て行っちゃった…」

ジラーチ「よかったじゃん」

レッド「よくない!!」

548: 2016/02/27(土) 01:22:43.62 ID:IEn+9LlLO
ジラーチ「なんで出て行ったと思うんだ?」

ジラーチ「もしかしたら買い物とかかもしれねえじゃん」

レッド「買い物ならいいけど、手紙置いていなくなるなんてもうそれしかないじゃんか!」

ジラーチ「何書いてあるか読んだのか?」

レッド「まだ…」

ジラーチ「じゃあまずそれを読めよ」

レッド「でももしそういう内容だったら俺もう一生立ち直れない、こいつみたいになっちゃう」

ジラーチ「うわっなんだこいつ、まるで廃人みたいだ、お前何したんだ」

レッド「ちょっと罰を…」

549: 2016/02/27(土) 01:23:51.52 ID:IEn+9LlLO
ジラーチ「なんでもいいから読めよ」

レッド「待ってまだ心の準備が」

ジラーチ「えっとなになに…」

レッド「勝手に読むな!」

レッド「お、俺あての手紙だろ…俺が読む」

レッド「…レッドへ」

レッド「行かないって言ったのに行っちゃっいましたね」

レッド「わかってたけど約束守ってくれませんでしたね」

レッド「はっきり言って私は怒ってます」

レッド「だからちょっとお仕置きしないといけないと思います」

レッド「内容はまず私はセレナをつれて…出て行き…ま…す…」ばたんっ ブクブク

ジラーチ「レッドー!レッドが泡ふいてぶっ倒れた!」

550: 2016/02/27(土) 01:25:15.12 ID:IEn+9LlLO
ジラーチ「レッド!しっかりしろ!」ペチペチッ

ジラーチ「ダメだ、そうとうな重症だ」

ジラーチ「あれ?まだ手紙の続きがあるじゃん」

ジラーチ「たぶんここでレッドは倒れちゃうと思うから続きはジラーチが読んであげてね」

ジラーチ「なんだ、そんなことももうわかってたのか」

ジラーチ「ふむふむ…」

ジラーチ「なるほど、わかった」

551: 2016/02/27(土) 01:26:13.99 ID:IEn+9LlLO
レッド「……ん」

ジラーチ「お、気がついたか」

レッド「ジラーチ…あれ、なんでここで俺は寝てたんだ?」

ジラーチ「軽く記憶がとんでるようだな」

レッド「何があったんだ?」

ジラーチ「ナツメとセレナが出て行った」

レッド「……!?」クラッ

ジラーチ「おっとしっかりしろよ」

ジラーチ「これは約束をやぶったお仕置きだそうだ」

レッド「お仕置き?」

552: 2016/02/27(土) 01:27:32.94 ID:IEn+9LlLO
ジラーチ「やることやったら許してくれるかもよ」

レッド「なにっ!?そういことなら俺はなんでもやるぞ」

ジラーチ「手持ちを6匹そろえて、何も持たず歩いてリーグ本部に来る」

ジラーチ「空を飛んでも、自転車でも、走ってもダメ」

レッド「だけ?」

ジラーチ「だけ」

レッド「よし、そういうことなら今すぐ行くぞ」

ジラーチ「あ、今走った」

レッド「え?」

ジラーチ「ナツメはボクが監視するように書いてあるから」

レッド「え、マジで?じゃあ今のなしにして、お菓子あげるから」

553: 2016/02/27(土) 01:28:40.36 ID:IEn+9LlLO
レッド「久しぶりに長距離歩くなぁ」

レッド「このペースじゃ着くのは何時ごろになっちゃうんだろ」

レッド「着いたらどんなことされるんだろ、ほんとに怖いな」

ジラーチ「お前怖い怖い言い過ぎだぞ」

レッド「たしかに言い過ぎかな…」

ジラーチ「疲れてるのか?」

レッド「精神的に」

554: 2016/02/27(土) 01:30:22.40 ID:IEn+9LlLO
レッド「チャンピオンロードまできた、あと少しだ」

レッド「ナツメはここのトレーナー全員と戦えっていうのかな」

ジラーチ「さあ、どうなんだろうね、それはボクにもわからないよ」

レッド「まあ別にそれでもかまわないけど」

レッド「でもここ来るの久しぶりすぎてよく覚えてない…」

ジラーチ「言い訳せず急げよ」

ジラーチ「必ず今日中に来るようにって書いてあったからな」

レッド「お前!!それを早く言えよ!!」

555: 2016/02/27(土) 01:31:46.31 ID:IEn+9LlLO
ジラーチ「なんかPSって書いてあったから、特に重要なことと思わなくて」

レッド「思っても思わなくても言えよ!!」

ジラーチ「ごめんごめん」

レッド「他に書いてあったことはもうないか?」

ジラーチ「うん、ない…はず」

レッド「そこはしっかり頼む」

ジラーチ「ない」

レッド「よし…いや、よしじゃない急がないと」

556: 2016/02/27(土) 01:33:10.96 ID:IEn+9LlLO
レッド「どういうことだ…」

レッド「無事ゴールに着くことができたが一人もトレーナーに会わなかった」

ジラーチ「もともとトレーナーはいなかったんじゃねえか?」

ジラーチ「ろくに地形も覚えてなかったぐらいだし」

レッド「……」

レッド「そうだったっけ?そういう気もしてきた」

557: 2016/02/27(土) 01:35:09.10 ID:IEn+9LlLO
リーグ本部

シーン

レッド「どうなってんだ?誰もいねえ」

レッド「おーいナツメどこー?」

レッド「ちゃんと歩いてきたよー」

レッド「……」

ジラーチ「とりあえず進んだら?」

ジラーチ「手持ち6匹そろえろってことは四天王と戦えってことじゃないのか?」

レッド「なるほど…」

レッド「よし…挑戦者として再びリーグチャンピオンを目指すか」

558: 2016/02/27(土) 01:36:50.40 ID:IEn+9LlLO
レッド「おいジラーチ」

ジラーチ「なんだ?」

レッド「俺悲しくなってきた、なんで四天王の部屋にも誰もいないの…」

ジラーチ「お前ちょっとナツメのせいで簡単に傷付きやすすぎるだろ」

レッド「だってあんだけ気合い入れてたのに…」

レッド「俺こんなに気持ちが空回りしたこと今までに一度もないよ」

ジラーチ「じゃあきっとチャンピオンルームで四天王全員と戦うんだ」

レッド「本当か?」

ジラーチ「知らない」

レッド「適当なこと言うなよな」

559: 2016/02/27(土) 01:39:47.36 ID:IEn+9LlLO
レッド「開けるぞ…最後の部屋だ」

レッド「なんだ?真っ暗だ」

パチッ パンッ パンッ
ドーン

レッド「うわわわっなんなんだ!?」

グリーン「遅いぞレッド、いくら今回の主役だからってみんなを待たせすぎだ」

レッド「グリーン…みんなそろって…これは一体?」

レッド「それに主役って…」

カスミ「あんた今日がなんの日か忘れたの?誰のために集まったと思ってるの」

レッド「え…えっと~…今日なんかの祝日だっけ?」

タケシ「今日は祝日なんかじゃないぞ、まったく覚えてないのか?」

レッド「タケシはわかるのか?」

タケシ「当然だ、だから来てるんだろうが」

レッド「そりゃそうか…」

560: 2016/02/27(土) 01:42:31.29 ID:IEn+9LlLO
タケシ「グリーン、お前から言ってやれ、ちゃんと大きな声でな」

グリーン「な、なんで俺なんだよ」

グリーン「俺よりもっと適任のやつがいるだろ」

エリカ「レッドさんが私にプロポーズしてくれた日ですよ」

カスミ「こらエリカ、抜け駆けて適当なこと言わない!」

タケシ「そうだぞ、今のレッドは何を言われても信じてしまうぞ」

561: 2016/02/27(土) 01:43:35.67 ID:IEn+9LlLO
レッド「なあみんな、隠してないで教えてくれよ」

レッド「グリーン、今日は何の日なんだ?」

グリーン「お前わざとか!?」

グリーン「だから俺じゃなくてお前の後ろにいるやつに言ってもらえ」

グリーン「そ、それが一番いいはずだ」

レッド「後ろ?」

ナツメ「レッド気づくの遅いわよ」

レッド「ナツメ!!会いたかったよ~」ウルウル~

ナツメ「ああ、もう泣かないの」

562: 2016/02/27(土) 01:46:45.17 ID:IEn+9LlLO
レッド「ナツメ…これは一体」

ナツメ「グリーンが私に言えって言うなら…」

ナツメ「レッド、お誕生日おめでとう」

レッド「誕生日…そういえば…もうそんなに…」

ナツメ「みんな覚えてたのに、本人は覚えてなかったのね」

レッド「いや~…もう俺の中じゃそれどころじゃなかったから」

563: 2016/02/27(土) 01:49:13.92 ID:IEn+9LlLO
ナツメ「そうね、じゃあここで最後のお仕置き」

レッド「えっ!?」

レッド「誕生日なのに…」

ナツメ「私をギュッてしてほしい」

レッド「…それならいつでも」ギュッ

ナツメ「レッド…20歳おめでと」

ナツメ「今度からは勝手にどこか行かないでよ」

564: 2016/02/27(土) 22:45:32.02 ID:BDFeUm8kO
レッド「そういえばセレナは?」

セレナ「ちゃんとここにいるよ」

ジラーチ「お、セレナいい匂いがするな、ケーキか?」

セレナ「なんで言っちゃうのよ」

ジラーチ「いいじゃん」

ジラーチ「ちょうだいよ」

セレナ「だーめ、これはパパの分だから」

セレナ「ジラーチにはこっちあげるから」

ジラーチ「おお、ポフィンか、セレナ好きだぞ」

565: 2016/02/27(土) 22:48:08.60 ID:BDFeUm8kO
レッド「そういえばセレナは?」

セレナ「ちゃんとここにいるよ」

ジラーチ「お、セレナいい匂いがするな、ケーキか?」

セレナ「なんで言っちゃうのよ」

ジラーチ「いいじゃん」

ジラーチ「ちょうだいよ」

セレナ「だーめ、これはパパの分だから」

セレナ「ジラーチにはこっちあげるから」

ジラーチ「おお、ポフィンか、セレナ好きだぞ」

566: 2016/02/27(土) 22:52:50.49 ID:BDFeUm8kO
セレナ「はい、パパおめでと」

レッド「ありがとセレナ」

セレナ「それと私行ってくる…」

レッド「え?」

セレナ「今日はパパの誕生日、それと旅立った日なんだよね」

レッド「あ…ああ、そうだな…」

セレナ「私もパパと同じ日に出て、パパに追いついてみせる」

レッド「え…セレナ行っちゃうの?ちょっと待ってよ」

ナツメ「セレナが決めたことなんだから、あなたが引きずってどうするのよ」

レッド「うん…」

567: 2016/02/27(土) 22:54:34.17 ID:BDFeUm8kO
セレナ「何年かかってもパパに…トレーナーレッドに勝つぐらい強くなってみせるから」

レッド「ぐす…セレナ…がんばれよ~」

ナツメ「よしよし、泣かないの、もう会えないわけじゃないんだから」

ナツメ「ちょっとだけなんだから」

レッド「そうだな…待ってる、必ず来てくれよな」

セレナ「うん!」

568: 2016/02/27(土) 22:56:00.56 ID:BDFeUm8kO
セレナ「いってきます!」

レッド「あ、ここから行くの?船場まで見送りとかしなくていいの?」

セレナ「大丈夫だよ」

レッド「そうか…」

ジラーチ「ちょっと待てセレナ」

セレナ「あ、ジラーチも元気でね、あんまり食べ過ぎちゃだめだよ」

ジラーチ「別にそういうこと言ってほしくて止めたんじゃねえよ」

セレナ「じゃあなんなの?」

ジラーチ「……」

ジラーチ「レッド…今一番のお願いはなんだ?」

レッド「ん?そうだな…セレナが強くなって元気でまた帰って来てくれることかな」

569: 2016/02/27(土) 22:57:01.39 ID:BDFeUm8kO
レッド「俺のお願いをかなえてくれるのか?」

ジラーチ「もちろん」

ジラーチ「レッド…」ふわっ

ジラーチ「そのお願い、必ずかなえてあげるよ」

セレナ「ジラーチ、私はそういうのじゃなくて自分の力で」

ジラーチ「うん、ボクはもうレッドの力じゃなくてセレナの力だ」

レッド「お前それって」

ジラーチ「セレナのお菓子を食べられなくなっちゃうのは嫌だからな」

ジラーチ「それにボクがいればレッドのお願いもかなう」

レッド「約束したのにな…」

ジラーチ「…ボクはきまぐれなんだよ」

レッド「そうか…」

571: 2016/03/12(土) 22:43:49.40 ID:VZRmhMKT0
5時間後

ナツメ「レッド、レッド」ぺちぺち

ナツメ「おーきーてーよー」

レッド「ん…」

レッド「ふわあぁぁ…ナツメ?」

ナツメ「やっと起きた」

レッド「おはよ~」

ナツメ「おはよ~じゃないわよ」

572: 2016/03/12(土) 22:44:58.78 ID:VZRmhMKT0
レッド「……」キョロキョロ

レッド「夢だったのかな…」

レッド「でもここ…」

ナツメ「あなたの考えてることは夢じゃないわよ」

レッド「…じゃあほんとにセレナは行っちゃったんだな」

レッド「そういやなんでみんないないの?」

ナツメ「何時間たってると思ってるの」

573: 2016/03/12(土) 22:46:36.60 ID:VZRmhMKT0
ナツメ「あなたはものすごくお酒に弱いんだから」

ナツメ「この前だって匂いを嗅いだだけで酔っちゃったんだし」

レッド「なんかいけると思っちゃって」

レッド「俺が寝ちゃってみんなに迷惑かけちゃったな」

ナツメ「主役が寝ててもみんな楽しんでたわよ」

レッド「え…そう…」

ナツメ「そんな落ち込まなくても私がちゃんと家でお祝いしてあげるわよ」

574: 2016/03/12(土) 22:49:31.49 ID:VZRmhMKT0


レッド「あれ、なんか忘れてるような…」

ナツメ「ケーキは買ったわよ」

レッド「いや、ケーキじゃなくて」

ナツメ「明日の朝ごはん?」

レッド「うーん…違う…」

ナツメ「まあ中に入って考えたら?家の前で立ってるのもなんだし」

レッド「そう…だね」

575: 2016/03/12(土) 22:51:46.72 ID:VZRmhMKT0
ガチャ

ナツメ「あれ、レッド鍵かけなかったの?」

レッド「え、かかってなかった?」

レッド「中に靴が」

ナツメ「この靴たしか…」

シロナ「遅い!」

ナツメ「ああ、私も思い出した、そういえば来てるんだった」

レッド「そうそうそれだよ」

レッド「実はさっきまでちょっと寝てて」

シロナ「知ってるわよ、私もいたんだから」

レッド「そうだっけ?」

シロナ「いたわよ!」

576: 2016/03/12(土) 22:56:59.63 ID:VZRmhMKT0
シロナ「あんたたちに言っとくけど」

シロナ「チャンピオンルームってのはトレーナーならみんな目指すとこなの」

シロナ「卑猥なことをする場所じゃないのよ」

ナツメ「何もしてないわよ」

シロナ「それにしては遅いじゃない」

ナツメ「レッドが全然起きなかったから」

シロナ「そう…じゃあナツメが寝てるレッド君に…」

バキッ

577: 2016/03/12(土) 22:57:51.69 ID:VZRmhMKT0
シロナ「頭がクラクラするんだけど」

ナツメ「知らない」

レッド「ナツメも怒ってないで、ほらあっちにあいつらいると思うからいこ」

ナツメ「うん…」

シロナ「私とレッド君と態度が違いすぎる」

ナツメ「……」

シロナ「え、無視…?」

578: 2016/03/12(土) 23:01:17.16 ID:VZRmhMKT0
オレンジ「おらっはやく戻しやがれ!」ボゴッ

クロナ「はやくどうしたらいいか言いなさいよ」バゴッバキッ

ソウスケ「ふぐっ…い、言いますから、けらないで…!」

ナツメ「ちょっとちょっと、二人とも何やってんの」

ナツメ「そんなことしてたら言えることも言えないでしょ」

ソウスケ「おお、なんとやさしい、まるで女神だ」スリスリ

レッド「何やってんだこらぁ!!」

ガシャーン 

ソウスケ「……」ピクピク

579: 2016/03/12(土) 23:03:48.17 ID:VZRmhMKT0
クロナ「しんじゃったんじゃない?やりすぎよね」

オレンジ「無抵抗の人間にあそこまでできるなんて悪魔だよ」

レッド「つい…」

レッド「ってお前らもやってただろ!」

オレンジ「あそこまではやってないよ、な?」

クロナ「そうそう、あの人もかわいそう」

レッド「なんか俺だけ悪者みたいなこと言って…」

580: 2016/03/12(土) 23:05:04.95 ID:VZRmhMKT0
レッド「ねえナツメ、こいつらが俺をいじめる」

シロナ「年考えた言葉でしゃべりなさいよ」

レッド「お前に言われたくない」

クロナ「それ私にも言ってるの?」

シロナ「いっとくけど私たちナツメとそんなに変わらないからね」

ナツメ「そんなこといいからこいついじめてた二人、窓買ってきなさい、今ので割れちゃったから」

クロナ「それ割ったのって」

ナツメ「なにか文句あるの?」

581: 2016/03/12(土) 23:07:55.33 ID:VZRmhMKT0
翌日

ソウスケ「ぐっ…はっここは…?」

ソウスケ「そうか、たしかレッドに蹴り飛ばされて…」

ソウスケ「いつまでもここにいたら命がいくつあっても足りん…」

ソウスケ「誰もいない今のうちに」キョロキョロ

オレンジ「今のうちにどこ行くんだ?」

クロナ「私たち早く自分のとこに帰りたいのよね」

ソウスケ「ひぃっ、いつのまに!?」

582: 2016/03/12(土) 23:10:27.28 ID:VZRmhMKT0
クロナ「ほんとにみんな起こさなくていいの?」

オレンジ「別にいいんじゃないか、起きてたとこで特に何もないんだし」

クロナ「それもそうね」

ソウスケ「準備ができた…」

ソウスケ「ここにパルキアのボールを」

オレンジ「ほいほい」

ソウスケ「…リライブ完了だ」

ソウスケ「あとはこのパルキアで別次元の空間に移るだけだ」

583: 2016/03/12(土) 23:15:09.47 ID:VZRmhMKT0
オレンジ「もうやり残したことないか?」

クロナ「ないわ」

オレンジ「よし、帰るか」

クロナ「うん」

ソウスケ(早く行けよ!)

ソウスケ(こっちの世界にいたんじゃレッドに何されるか)

ソウスケ(こいつらの後に俺もそっちに逃げよう)

オレンジ「ん?なんか言ったか?」

ソウスケ「い、いえっ、何にも…」

584: 2016/03/12(土) 23:18:08.23 ID:VZRmhMKT0
レッド「やっと帰ったか…」

レッド「一言ぐらいなんか言ってもよかったのにな」

ナツメ「もし逆だったらあなたも何も言わないでしょ」

レッド「…そうかも」

ナツメ「さて、起きてるのならもう朝ごはん作っちゃうから」

レッド「うん、いいよ」

585: 2016/03/12(土) 23:21:18.49 ID:VZRmhMKT0
シロナ「ふわわわわあぁぁ~」

シロナ「おっは~」

レッド「いつまで寝てんだ」

シロナ「いいじゃない、もう終わったんでしょ」

レッド「何が」

シロナ「さぁ…でも、もう私の力も必要ないわね」

レッド「最初からなんもしてないだろ」

シロナ「ふふ…それは言わないの」

586: 2016/03/12(土) 23:24:31.46 ID:VZRmhMKT0
レッド「もう帰るの?」

シロナ「う~ん、せっかくカントーに来たんだからいろいろまわって帰る」

レッド「そっか、じゃあ気をつけて帰れよ」

シロナ「心配してくれるの?」

レッド「いや、全然」

シロナ「えー」

レッド「早く行けよ」

シロナ「バイバーイ、またね」

587: 2016/03/12(土) 23:25:45.44 ID:VZRmhMKT0
ナツメ「なんか久しぶりにふたりになった気がするね」

レッド「二人だけで出かけたことあったじゃん」

ナツメ「そうだけど、この家で」

レッド「うん…」

レッド「セレナいつ帰ってくるのかな」

ナツメ「まだまだだと思うよ」

レッド「元気にしてるかな…」

ナツメ「心配しすぎ」

588: 2016/03/12(土) 23:29:06.70 ID:VZRmhMKT0
数日後

ピンポーンピンポンピンポン

レッド「はいはい、今あけますよっと」ガチャ

グリーン「よっ」

レッド「異常なし」バタンッ

グリーン「おいっ異常なしってなんだ!こっちは用があって来てんだ、開けろ!」ドンドン

ガチャ

グリーン「なんでおまえはいつも俺が来たら…」

レッド「近所迷惑だ、静かにしろ」バタンッ

グリーン「……」

589: 2016/03/12(土) 23:30:51.79 ID:VZRmhMKT0
ナツメ「なんだったの?」

レッド「なんかわけのわからない新聞の勧誘」

ナツメ「ちゃんと断ったの?」

レッド「うん」

グリーン「とりゃっ」ガシャーン

グリーン「ふうっ」

ナツメ「あーあ…」

レッド「この前なおしたばっかだぞ!」

グリーン「ドアがだめなら窓だろ」

590: 2016/03/12(土) 23:34:11.30 ID:VZRmhMKT0
グリーン「いや…ほんとすんませんした」

グリーン「謝ってるんでゆるしてもらえないっすか」

グリーン「あのっナツメ…ナツメさん?」

グリーン「レッドお前からも言って」

グリーン「俺反省してるからさ!」

レッド「……」

グリーン「なんか言えよ!」

レッド「…もういいんじゃない?」

ナツメ「レッドがそう言うならやめる」

グリーン「…レッドの言うことだけ聞きやがって」ボソッ

591: 2016/03/12(土) 23:36:17.27 ID:VZRmhMKT0
ナツメ「なんか言った?」ぐにゅ

グリーン「ああ、やめて…あ、やめないでこのままでいいから話聞いて」

グリーン「これはこれでいい…」

レッド「お前何喜んでんだ!」バキィッ

グリーン「いだっあっ!」ゴロゴロ

グリーン「思いっきり顔蹴りやがって!それでも親友か!」

レッド「その親友の嫁に顔ふまれて喜んでるなら、俺はお前を親友と思えん」

グリーン「喜んでねえし、ただちょっと興奮しただけで…」

592: 2016/03/12(土) 23:37:01.84 ID:VZRmhMKT0
グリーン「あのさ、俺別にここにサンドバッグになりにきたわけじゃないからね」

レッド「じゃあなんなの?」

グリーン「まず」

ピンポンピンポン

レッド「またグリーンか」

グリーン「俺は一人しかいねえよ」

レッド「…そうだな」

ピンポンピンポン

レッド「グリーンなみにしつこいな、ちょっとぐらい待てないのか」

ナツメ「私が出るから、レッドはグリーンと話してて」

593: 2016/03/12(土) 23:37:52.33 ID:VZRmhMKT0
グリーン「あのさ、俺別にここにサンドバッグになりにきたわけじゃないからね」

レッド「じゃあなんなの?」

グリーン「まず」

ピンポンピンポン

レッド「またグリーンか」

グリーン「俺は一人しかいねえよ」

レッド「…そうだな」

ピンポンピンポン

レッド「グリーンなみにしつこいな、ちょっとぐらい待てないのか」

ナツメ「私が出るから、レッドはグリーンと話してて」

594: 2016/03/12(土) 23:42:39.02 ID:VZRmhMKT0
グリーン「まずナツメのことについてだが」

コトネ「レッドさ~ん」

ナツメ「コトネ、靴ぬぎなさいよ」

コトネ「あ、つい、ごめんなさい」

コトネ「お久しぶりです、レッドさん」

レッド「コトネちゃん!?久しぶりだね」

レッド「ちょっと見ないうちにきれいになったね」

コトネ「えへへ、大好きなレッドさんにそう言ってもらえるとうれしいです」

グリーン(なんかまた当分話せなさそう…)

595: 2016/03/12(土) 23:46:33.13 ID:VZRmhMKT0
レッド「今日はどうしたの?」

コトネ「もちろんレッドさんとナツメさんに会いに来たんですよ」

レッド「そりゃうれしいな」

コトネ「よいしょっと」

レッド「おっ…」

ナツメ「コトネ、どこ座ってんの」

コトネ「レッドさんのお膝の上です」

ナツメ「私の前でそんなことするってどういう意味かわかってんの?」ギニッ

コトネ「いたたたた、いたいです、やめてくださいよ」

596: 2016/03/12(土) 23:49:07.22 ID:VZRmhMKT0
レッド「ナツメ、久しぶりに会ったんだし、ちょっとぐらいいいじゃん」

ナツメ「私がよくないの」

ナツメ「それにコトネに座られてちょっと喜んでたわよね」

レッド「えっ…い、いや別に」

コトネ「レッドさん、私に座られて嫌だったんですか!?」

レッド「嫌じゃないよ」

ナツメ「レッド」

レッド「あ、いや、だからね…」

グリーン(レッドも大変そうだなぁ…)

597: 2016/03/12(土) 23:52:20.33 ID:VZRmhMKT0
ナツメ「正座」

レッド「はいっ」

ナツメ「コトネも」

コトネ「は~い」

ナツメ「レッドの上じゃなくて…もう横でいいから」

ナツメ「まずコトネはレッドの上に乗ろうとしない」

コトネ「じゃあナツメさんの上ならいいですか?」

レッド「待って、それは俺がだめだ」

598: 2016/03/12(土) 23:55:01.29 ID:VZRmhMKT0
コトネ「レッドさんもナツメさんもダメって私は誰の膝に座ればいいんですか」

レッド「それは誰かの上に座らないとだめなの?」

コトネ「はい」

レッド「そこにグリーンがいるけど、どう?」

コトネ「え?」

コトネ「うわっグリーンさん、いつの間に!?」

グリーン「最初からいたよ」

コトネ「でもグリーンさんはそこまで好きじゃないんでいいです」

グリーン「そう…」

599: 2016/03/12(土) 23:57:23.72 ID:VZRmhMKT0
コトネ「お願いしますよ、何でも…あっ土下座しますから」

レッド「なんでそこまでして座りたいんだよ」

ナツメ「トウヤ君いるじゃない」

コトネ「トッ…トウヤはその…えっと…//」

コトネ「別に私はなんとも…」ゴニョゴニョ

コトネ「でもトウヤのことが嫌いとかじゃなくて…」

レッド「もう俺らじゃなくてトウヤでいいじゃん」

600: 2016/03/12(土) 23:58:11.83 ID:VZRmhMKT0
ナツメ「そんなことだったらトウヤ君もつれてきたらよかったのに」

コトネ「一緒に来ましたよ」

コトネ「そのうちここに来ると思います」

レッド「え、ここに来んの?」

コトネ「ちょっと前に電話したとき泊まっていいって言ってたじゃないですか」

レッド「そうなの?」

ナツメ「私知らな…あっ…うーん、いいんじゃない」

レッド「ナツメが言うならいいか」

コトネ「やったー」

ナツメ「ただし寝てる時に部屋に来たら怒るからね」

601: 2016/03/12(土) 23:59:26.97 ID:VZRmhMKT0
コトネ「やったやった泊まれる泊まれる♪」ごろごろ~

ナツメ「おとなしくしてなさいよ」

コトネ「だって~レッドさんと寝るなんて久しぶりなんですもん」ふりふり

ナツメ「一緒に寝たことなんてないでしょ!それに寝てるときに」

コトネ「だから寝る前にベッドに入っておくんです」

ナツメ「あのねぇ…レッドからも言ってよ」

レッド「……」

ナツメ「レッド」

レッド「えっ…な、なに?」

602: 2016/03/12(土) 23:59:59.61 ID:VZRmhMKT0
ナツメ「今どこ見てたの?」

レッド「ちょっとボーッとしてただけ」

ナツメ「……」じーっ

レッド「ちょっと顔近いよ、コトネちゃんもいるんだし、そういうのは二人きりのときに」

ナツメ「こ…と…ね…ちゃ…ん…の…お…し…り…」

レッド「ななな、なんのことだろ…」

ナツメ「……」ボソボソ

ナツメ「わかった…?」

レッド「は…はい…」

603: 2016/03/13(日) 00:01:00.08 ID:047NbETL0
コトネ「レッドさんになんて言ったんですか?」

コトネ「なんだか震えて体育座りしてるんですけど」

ナツメ「…コトネにも同じこと言ってあげようか?」

コトネ「…聞かずにおとなしくしてます」

ナツメ「何か飲む?」

コトネ「あっえっとその…水でいいです」

ナツメ「そんな怖がらなくていいのに」クスクス

ナツメ「うーん…膝の上に座らしてあげようか?」

コトネ「えっいいんですか!?やったー!」

レッド「……」ガタッ

604: 2016/03/15(火) 01:12:13.46 ID:U8L6AZek0
コトネ「じゃあ失礼しまーす」

コトネ「ナツメさんのおっOいやっぱり柔らかいです」

コトネ「私もこれぐらいほしいなー」

レッド「……」ギリギリ

ナツメ「トウヤ君じゃないのにそんなうれしいの?」

コトネ「だからトウヤは…もにょもにょ…」

グリーン「なあレッド」

レッド「……」

レッド「?」

605: 2016/03/15(火) 01:12:47.78 ID:U8L6AZek0
レッド「あれ…いたの」

グリーン「いたよ」

レッド「なんで?」

グリーン「なんでって…まあ…」

グリーン「お前らめんどくさい性格してるよな」

グリーン「お互いに嫉妬しすぎ」

レッド「……」

グリーン「その黙るのやめろよ、何か言って」

606: 2016/03/15(火) 01:13:35.70 ID:U8L6AZek0
ナツメ「はい、終わり」

コトネ「ええっ早いですよ」

プルルルル

ナツメ「電話なってるわよ」

コトネ「どうせ大した用じゃないと思うんでいいです」

コトネ「それよりもうちょっとだけ」

ナツメ「あらトウヤ君からじゃない」

コトネ「……」

コトネ「ちょ、ちょっと話してきます」

607: 2016/03/15(火) 01:14:29.66 ID:U8L6AZek0
コトネ「うん…うん…わかった、また後でね」

ナツメ「電話だけなのにずいぶん楽しそうね」

コトネ「うわわわわわあっナツメさん!?」

コトネ「ビックリした…脅かさないでくださいよ」

ナツメ「脅かしてなんかないわよ、ただ後ろから声かけただけじゃない」

コトネ「それがビックリするんです」

ナツメ「別に何も悪いことしてなかったんでしょ」

ナツメ「なんの話してたの?」

コトネ「えっと…も、もうすぐ着くって」

608: 2016/03/15(火) 01:15:42.35 ID:U8L6AZek0
レッド「……」

グリーン「黙ってこっち見続けるのやめろ」

レッド「なんかお前が用あるから聞いてやろうと思ったのに」

グリーン「あ、そう…」

グリーン「まあ俺が言いにきたのはナツメは明日からジムリーダーに復帰すること」

レッド「わかった、言っとく」

グリーン「意外とすんなり、まあいいや」

グリーン「それとあのセレナって子、強くなったのか?」

グリーン「あんまこう言うの嫌だけど強くなってなかったら怒られるのまわってきて俺になるんだからな」

レッド「ああ、今のままでもジムの7個目…相性によっちゃ8個目も行けるかもな」

609: 2016/03/15(火) 01:16:39.86 ID:U8L6AZek0
グリーン「…じゃあ以上、俺はこれで」

レッド「うん、ばいばーい」

レッド「……」

レッド「さすがに7、8は盛りすぎたな…」

レッド「まだ実戦もそんなないんだろうし、今どれぐらいなんだろう…」

レッド「ああ、セレナ大丈夫かなぁ…」

レッド「一人で旅なんてできるのかな…」

レッド「心配だな…」

610: 2016/03/15(火) 01:18:01.39 ID:U8L6AZek0
レッド「もう出たのかな…」

レッド「そうだ、俺もカロスに行ってみよう!」

ナツメ「だめよ」

レッド「えぇ~…」

コトネ「レッドさん、セレナって誰ですか!」

コトネ「ナツメさんと私以外に女がいたんですか!?」

ナツメ「あなたは違うでしょ」

ナツメ「セレナは」

レッド「コトネちゃんのライバルだよ」

コトネ「私のライバル…!」

ナツメ「ややこしくなるようなこと言わないの」

レッド「だって将来バトルするかもしんないし」

ナツメ「ああ、そっち…」

611: 2016/03/15(火) 01:18:33.46 ID:U8L6AZek0
コトネ「……」ピクン

コトネ「この気配はトウヤ」

レッド「え?」

ピンポーン

コトネ「トウヤおそ~い」バタバタ

ナツメ「こら廊下を走らない、危ないわよ」

612: 2016/03/15(火) 01:19:07.93 ID:U8L6AZek0
トウヤ「ど、どうも、お久しぶりです」

レッド「コトネちゃんはだいぶ変わったように見えるけどお前はあんま変わったように見えないな」

トウヤ「そうですか?」

トウヤ「うーん、そうかもしれないですね」

トウヤ「あ、それよりコトネはもう渡したの?」

コトネ「ううん、まだ」

トウヤ「じゃあ僕先に渡しちゃお」

トウヤ「ちょっと遅くなりましたけど、誕生日おめでとうございます」

613: 2016/03/15(火) 01:20:53.61 ID:U8L6AZek0
レッド「おお、けっこうでかいな、開けていい?」

トウヤ「はい、もちろん」

レッド「どれどれ」

レッド「おお、これはこの前で見たことあるぞ」

レッド「人をダメにするカビゴンクッションじゃんか」

レッド「でけえし、柔らかいな」

レッド「家の中じゃ本物のカビゴン出せないしちょうどいいや、ありがとうな」

614: 2016/03/15(火) 01:22:05.99 ID:U8L6AZek0
コトネ「そんなでかいの先に出されたら私のが小さく見えちゃうじゃない」

トウヤ「先に出さなかったのが悪いんだよ」

コトネ「一緒に渡そって言ってたじゃない」

トウヤ「あ、せーのって言うの忘れてた」

コトネ「そういう問題じゃない!」

トウヤ「怒んないでよ」

コトネ「怒ってない!」

トウヤ「…ちょっとこっち」

615: 2016/03/15(火) 01:23:36.23 ID:U8L6AZek0
トウヤ「すいません、余計な時間とりました」

ナツメ「よかった、仲直りしたのね」

コトネ「仲直りも何もケンカなんかしてないですよ」

ナツメ「そう、じゃあいいけど」

ナツメ「仲悪くないなら布団は二人で一つでいいわね」

コトネ「それは私とレッドさんですか、それとも私とナツメさんですか?」

ナツメ「なんでそうなるのよ」

トウヤ「え、僕とコトネじゃないの?」

616: 2016/03/15(火) 01:24:29.34 ID:U8L6AZek0
翌朝

ナツメ「どうしてうちに泊まる人は朝起きるのが遅いのかな」

レッド「さぁー…」

レッド「そうだ、二人の寝顔見に行こうよ」

ナツメ「二人じゃなくてコトネじゃないの?」

レッド「い、いやっ」ギクッ

ナツメ「でも見に行くのはおもしろそうだから私も」

617: 2016/03/15(火) 01:27:37.87 ID:U8L6AZek0
レッド「ほんとに一つの布団で寝てるよ」

ナツメ「押入れに布団まだ入ってるのに、気づかなかったのかしら」

レッド「一つだけ敷いてたら気づかないんじゃないか?」

ナツメ「コトネなんかしっかり抱きついてる」

レッド「顔がよく見えないな」

ナツメ「コトネの?」

レッド「うん…って違う!」

ナツメ「しーっ、起こしにきたんじゃないのよ」

レッド「俺はそういうつもりじゃないんだってば」

ナツメ「ちょっとからかっただけよ」

618: 2016/03/15(火) 01:28:58.93 ID:U8L6AZek0
コトネ「おはよ~ございま~す」

ナツメ「おはよ、よく眠れた?」

コトネ「はい、ぐっすり眠れましたし、ナツメさんの笑顔を見たんで今日一日いいことありそうです」

ナツメ「いいことあるかはわかんないけど、布団もう一つ使った?」

コトネ「え?」

ナツメ「二人で一つなんて冗談よ、何色の使ったのかなと思って」

コトネ「あ、あわわわわわ…つつつつつつ使いましたよ!」

コトネ「何色だったかな~、トウヤ起こすついでに見てきます!」

619: 2016/03/15(火) 01:29:41.09 ID:U8L6AZek0
レッド「朝から元気だねー」

ばたばた がしゃーん ゴロゴロ ドンドン

レッド「上でプロレスでもやってんのか」

ナツメ「ちょっと見てこようか」

コトネ「ごめんなさーい、大丈夫ですー!」

レッド「だって」

ナツメ「あんまり散らかさなかったらいいんだけど」

620: 2016/03/15(火) 01:30:10.88 ID:U8L6AZek0
トウヤ「へへ…どうもおはようござっす…」

コトネ「トウヤがなかなか起きなくて」

ナツメ「散らかしたのならちゃんと掃除してね」

コトネ「はーい」

ナツメ「ほら、トウヤ君はもう行ってるわよ、朝ごはんは片づけた後」

コトネ「わっかりました」

トウヤ「ねーコトネー、なんで布団もう一つあるのー?」

コトネ「もっもとからあったよ!」ダダダッ

621: 2016/03/20(日) 00:24:52.06 ID:z+8kwmGn0
コトネ「トウヤったら寝ぼけてたみたいで」

トウヤ「そうかな…?」

トウヤ(おかしいな、一緒に寝てたと思うんだけど)

ナツメ「それより今日はどうするの?」

コトネ「そうですねぇ…」

プルルルルル

レッド「あ、俺だ」

622: 2016/03/20(日) 00:26:01.48 ID:z+8kwmGn0
レッド「もしもし」

グリーン「もしもしじゃねええ!」

レッド「なんだよ、最初はもしもしだろ、ハローがよかったか?」

グリーン「んなことどうでもいいんだ」

グリーン「ナツメがまだジムに来てないらしんだが何してんだ?」

レッド「えっと…ああっ」

グリーン「忘れてたな」

グリーン「まあそんなとこだと思った」

グリーン「ああ、あとちょっと俺のとこ来てほしい」

623: 2016/03/20(日) 00:27:16.90 ID:z+8kwmGn0
ナツメ「なんだった?」

レッド「えっとだな、ナツメが今日からジムリーダーに戻るって言うの忘れてた」

ナツメ「ええ…何やってんのよグリーンは」

レッド「いや、俺が言い忘れてた」

ナツメ「レッドなら仕方ないわ」

ナツメ「じゃあコトネにトウヤ君、悪いけど私たちジムに行かないと」

レッド「あ、俺はグリーンのとこ行かないと、終わったらナツメのとこ行くから」

ナツメ「えー…」

レッド「すぐだってすぐ」

レッド「コトネちゃん、これこの家の鍵、どうせまた戻ってくるだろ」

レッド「出かける時はちゃんと鍵かけてね」

624: 2016/03/20(日) 00:28:01.44 ID:z+8kwmGn0
グリーン「よっ来た来た」

レッド「ったく話あんなら昨日のうちに言っとけよな」

グリーン「昨日は他に人がいたからちょっと聞きにくかったってのもあってな」

レッド「普段人のことなんか気にしねえくせに」

グリーン「俺を無神経みたいに言うな」

レッド「違うの?」

グリーン「違うよ!」

625: 2016/03/20(日) 00:28:32.69 ID:z+8kwmGn0
グリーン「……」

レッド「……」

グリーン「……」

レッド「なんなんだよ!」

グリーン「どうやったら…彼女ができるんだ?」

レッド「……」

グリーン「……」

レッド「は?」

626: 2016/03/20(日) 00:29:22.60 ID:z+8kwmGn0
レッド「うーん…ああ、好きな子にどうやって告白したらいいかわからんってか?」

レッド「お前らしくもない」

レッド「で、誰が好きなんだ?」

グリーン「そりゃ世の中の女の子全て」

ボコッ

レッド「時間を無駄にした、帰る」

グリーン「まてまて!なんで怒ってんだ」

レッド「世の中の女の子全てってナツメも入ってんじゃねえか、許さん」

グリーン「お前そういうとこおかしいんだよ」

627: 2016/03/20(日) 00:30:56.09 ID:z+8kwmGn0
レッド「そういやお前だいぶ前て当たりしだいにレ」

グリーン「いや知らん」

グリーン「そのことならお前のジラーチに頼んでなかったことにしてもらった」

グリーン「関係者全ての記憶や体から抹消されている」

レッド「お前最低だな」

レッド「ていうか何勝手にジラーチ使ってんだ」

グリーン「お菓子をあげたらかなえてくれた」

レッド「カスミやエリカに言ってやろ」

グリーン「言ってもなんのことってなるだけだ」

レッド「……」

628: 2016/03/20(日) 00:31:52.80 ID:z+8kwmGn0
レッド「あーあ、時間無駄にした気分だ」

レッド「ん?あれはリーグ挑戦者か?」

レッド「おいおい緊張してんのか?」

レッド「俺ん時は…どうだったかな?」

レッド「…なかなか入んねえな」

レッド「……」

レッド「なんか見ててこっちが不安になるな」

レッド「セレナもあんな風になってんのかな…」

629: 2016/03/20(日) 00:32:35.65 ID:z+8kwmGn0
ヤマブキジム

レッド「えっとこっち行って…」

レッド「あれ、入口に戻っちゃった」

レッド「久しぶりに来たけどややこしいなこのジム」

レッド「…なんとなくあのおっさんには道順聞きたくないんだよな」

レッド「そのうちジムトレちゃんに会うだろ」

630: 2016/03/20(日) 00:33:14.09 ID:z+8kwmGn0
ジムトレ1「そこのワープパネルから次の部屋で右にあるパネルでナツメさんのとこですよ」

レッド「ありがと」

ジムトレ1「それにしてもナツメさんと全く同じですね」

レッド「何が?」

ジムトレ1「だいぶうろうろして最後は私に聞いてきたんですよ」

レッド(ナツメが道順わすれちゃだめなんじゃ…)

631: 2016/03/20(日) 00:34:18.54 ID:z+8kwmGn0
レッド「やっ」

レッド「あれ、ジム戦の途中か」

レッド「今は声かけない方がよさそうだな…」

ナツメ「レッドおそーい、早く来てよー」

レッド「向こうから声かけられた…」

レッド「どう?」

ナツメ「相手は今どちらもあと一匹の状態」

レッド「ふーん」

挑戦者(なんか無視されてる…今のうちに攻撃していいのかな?)

632: 2016/03/20(日) 00:35:11.50 ID:z+8kwmGn0
ナツメ「おめでとう、これが私に勝った証のゴールドバッジよ」

挑戦者「へへ、ありがとうございます~」

ナツメ「それと…ん?」

挑戦者「どうしま…」

ガシッ

レッド「おい、クソガキ、今ナツメのどこ見てた?」

挑戦者「え…いや…」

レッド「話を聞く時はおっOいじゃなくて顔を見ろ」ゴキッ

挑戦者「ぐえっ」

633: 2016/03/20(日) 00:36:07.78 ID:z+8kwmGn0
ナツメ「レッド、だめじゃない」

ナツメ「ごめんね、この人も悪気があってやったわけじゃないの…たぶん」

ナツメ「大丈夫だった?」

挑戦者「う、うん…」

ナツメ「よし、えらいえらい、男の子だもんね」

レッド「……」ギリギリ

ナツメ「レッド、だめよ座ってなさい」

レッド「はーい…」

634: 2016/03/20(日) 00:37:34.30 ID:z+8kwmGn0
ナツメ「もう、挑戦者の人にちょっかい出さないの」

レッド「いやぁつい」

ナツメ「はぁ…まあいいや」

ナツメ「今日はこれでしめようかな」

ジムトレ1「あ、ナツメさん、もうすぐ挑戦者来ると思いますよ」

ナツメ「…今閉めようとおもったのに」

レッド「まあそういうこともあるよ」

635: 2016/03/20(日) 00:38:34.28 ID:z+8kwmGn0
ナツメ「うー…疲れた」

レッド「久しぶりだったからね」

ナツメ「さっ帰ろ帰ろ」

ジムトレ1「あの、ナツメさん」

ナツメ「えっまた来たの!?」

ジムトレ1「いや、そうじゃなくてお手紙が」

ナツメ「手紙?」

636: 2016/03/20(日) 00:40:18.58 ID:z+8kwmGn0
ナツメ「レッド、セレナからよ」

レッド「ほんと!?じゃあ早く何が書いてあるか」

ナツメ「帰ってからゆっくり読も」

レッド「ええ~」

レッド「ジムに送ってきたってことはジムで読んでくれってことじゃないか」

ナツメ「それは違うわね」

ナツメ「単純に家の住所は覚えられなかっただけ」

ナツメ「でもこっちならヤマブキジム行で届くからね」

レッド「そうかもしれないけど…」

637: 2016/03/20(日) 00:41:03.10 ID:z+8kwmGn0
カロス地方

セレナ「さて、新しいポケモンももらったし、さっそくジムを目指そうかな」

サナ「おーいセレナー」

セレナ「サナ…どうしたの?」

サナ「はぁはぁ…セレナ歩くの速いよ」

セレナ「そう…?」

セレナ「それよりどうしたの?」

サナ「えっとね、ポケモンの捕まえかた教えてほしいの」

638: 2016/03/20(日) 00:43:07.56 ID:z+8kwmGn0
サナ「さっきからこう追っかけて捕まえようとしてるけどけっこうすばしっこくて」

セレナ「サナ…あなたのポケモンは何に入ってるの?」

セレナ「まあいいわ、見てて、今から捕まえるとこ見せてあげるから」

カルム「~♪」

サナ「あっカルム、こっちこっち」

カルム「セレナちゃん!なになに?」

サナ「呼んだの私なんだけど」

カルム「あ、サナどうしたの?」

サナ「どうしたのじゃなーい!」

639: 2016/03/20(日) 00:44:52.31 ID:z+8kwmGn0
セレナ「サナうるさい、みんな逃げちゃうでしょ」

セレナ「あれ、お隣さんいつの間に?」

カルム「うん…今さっき」

サナ「そうだ、セレナせっかくだしカルムにも教えてあげてよ」

セレナ「いいけど騒がないでよね」

カルム「はーい!」

セレナ「まあまず一般的に草むらに入って」

ガサッ

640: 2016/03/20(日) 00:46:42.50 ID:z+8kwmGn0
サナ「わぁビックリしたいきなり出てきた」

セレナ「こんなことで驚いてちゃまだまだよ」

サナ「カルム、あのポケモンは何?」

カルム「えっと…ヤヤコマ」

セレナ「捕まえるにはまずダメージを与えて…」

セレナ「よし、そろそろいいか、ここでボールを投げる」

セレナ「はい、ゲット」

セレナ「ちゃんと見てた?」

サナ「うん、さすがだね」

641: 2016/03/20(日) 00:47:50.64 ID:z+8kwmGn0
セレナ「お隣さんは?」

カルム「もちろん!」

セレナ「だといいけど、じゃあ私はもう行くね」

サナ「セレナなんでそんな急いでるの?」

セレナ「私ちょっとでも早く強くなりたいから」

カルム「なんでそんな急ぐの?」

セレナ「早く追いつきたい人がいるの」

サナ「へー、セレナでもそんな目標あるんだ」

セレナ「あるわよ」

642: 2016/03/20(日) 00:48:31.66 ID:z+8kwmGn0
サナ「わかった、チャンピオンのカルネさんでしょ」

カルム「そうかチャンピオン…!」

カルム「僕がチャンピオンになれば…」ぶつぶつ

サナ「カルムーなにブツブツ言ってんの」

セレナ「お隣さん」

カルム「はっ…なに?」

セレナ「大丈夫?」

カルム「うん、大丈夫…じゃあ僕はこれで」

セレナ「何急いでるんだろ、考えたらそこまで急がなくても確実に進めればいいかも」

セレナ「サナ、次の街まで一緒に行かない?」

643: 2016/03/20(日) 00:50:11.43 ID:z+8kwmGn0
ナツメ「ということでまだバッジが一つも集まってません」

ナツメ「あっでもこれ読んでるころには何個か集まってるかも」

ナツメ「だって」

ナツメ「元気そうでよかったわね」

レッド「うん…」

ナツメ「どうしたの、そんな顔して」

レッド「このカルムってやつが気に入らん」

ナツメ「書いてある限りじゃそんな悪そうな子じゃなさそうだけど」

レッド「いや、気に入らん!」

644: 2016/03/20(日) 00:50:57.27 ID:z+8kwmGn0
コトネ「レッドさん怒ってるー」

レッド「怒ってなんかない」

コトネ「ナツメさん何ですかそれ、見せてくださいよ」

ナツメ「だーめ、これはレッドと私以外見せられない」

コトネ「ナツメさんはよろこんでるのにレッドさんは怒ってるなんて」

コトネ「気になる…」

レッド「だから怒ってないってば」

645: 2016/03/20(日) 01:02:16.04 ID:z+8kwmGn0
コトネ「ねえトウヤは気にならないの?」

トウヤ「んー、でも無理に見ようとしてどうなるか知らないよ」

コトネ「そんな危険はあの二人に関わる限り当たり前のこと」

コトネ「でも世の中どうしても抑えられないことの一つや二つあるでしょ」

トウヤ「今はそれじゃないと思うけど」

コトネ「そうやってチャンスを逃すんだ」

コトネ「トウヤは甘い!」

トウヤ「何でちょっと熱くなってんの」

646: 2016/04/03(日) 00:27:54.10 ID:bojHjB930
コトネ「あれ、もうない」

コトネ「トウヤのせいでどこにしまったか見てなかったじゃんか!」

トウヤ「ええっ僕のせい!?」

ナツメ「そんな一方的に言ってたらトウヤ君かわいそうでしょ」

ナツメ「それとこれ見たら絶対ゆるさいからね」

コトネ「でもどうしても気になることってあるじゃないですか」

ナツメ「聞こえなかった?」

コトネ「わかりました…」

647: 2016/04/03(日) 00:28:43.84 ID:bojHjB930
レッド「コトネちゃんもナツメのことが好きだね」

ナツメ「そのことは別にいいんだけど…」

レッド「だけど?」

ナツメ「コトネがほんとに好きなのは私でもあなたでもなくてトウヤ君なのよ」

レッド「全然自分から言わないけどね」

レッド「そうだ、二人がいつくっつくか見てみてよ」

ナツメ「あんまり遠くまでは見えないけど、まあすぐだろうから見てみる」

648: 2016/04/03(日) 00:29:29.95 ID:bojHjB930
ナツメ「……」

レッド「どう?」

ナツメ「今7年たったけど何もない…」

ナツメ「でも一度も別れてない」

レッド「その間何もないのか」

ナツメ「いや、たぶんもっと…」

ナツメ「これは深刻な問題よ」

レッド「でもいつかは…」

ナツメ「何もないと思う、ずっと」

649: 2016/04/03(日) 00:30:34.20 ID:bojHjB930
ナツメ「未来を変えるしかないわね」

レッド「ええっ、そんな簡単に変えれるものなの?」

ナツメ「簡単じゃないけどできるわ」

ナツメ「私も一度ゴールド君に変えられたことあるわ」

レッド「何っゴールドに?あのやろう許せん」

ナツメ「別に怒るような内容じゃないって」

ナツメ「私が勝つ予知がはずれただけだから」

650: 2016/04/03(日) 00:31:33.70 ID:bojHjB930
レッド「そもそもナツメの予知ってそんなはずれるの?」

ナツメ「そんなってほどじゃないけど、ただ私のは確実じゃないってだけだから」

ナツメ「とにかく私はコトネのためにやるんだからね」

レッド「自分が楽しむためじゃ…」

ナツメ「……」

ナツメ「まあどうせなら楽しんだ方がいいと思ったけど」

レッド「…で、何をするの?」

ナツメ「そうね…」

651: 2016/04/03(日) 00:32:24.05 ID:bojHjB930


コトネ「あれ、トウヤは?」

ナツメ「さあトイレじゃない?」

ナツメ「それよりコトネ、いつまでこっちにいる気?」

コトネ「そうですね…」

ナツメ「まあ、特に考えてないなら当分いてもいいけど」

コトネ「ほんとですか!?ありがとうございます」

652: 2016/04/03(日) 00:34:15.03 ID:bojHjB930
ナツメ「コトネ、もうお風呂入っちゃいなさい」

コトネ「はーい」

コトネ「あ、ナツメさんは?」

ナツメ「私は後でいいわよ、先にいってらっしゃい」

コトネ「わかりました、いってきまーす」

ナツメ「いったわね」

レッド「ここからどうするの?」

ナツメ「まあ見てて」

レッド「まさかと思うけど俺の思ってることならめちゃくちゃ強引だよ」

653: 2016/04/03(日) 00:35:15.11 ID:bojHjB930
コトネ「あれ、誰か入ってる」

コトネ「これはレッドさんの服!」

コトネ「なら今お風呂に入っているのは…!」

コトネ「……」ごくり

コトネ「えへ…えへへへへへへ」

コトネ「おっと変な笑いをしてしまった」

コトネ「今なら事故ですませる…」

654: 2016/04/03(日) 00:36:06.66 ID:bojHjB930
コトネ「さーてお風呂に入ろーっと」ガラッ

トウヤ「えっ…」

コトネ「え…」

コトネ「……//」ぷるぷる

コトネ「なんであんたが入ってんのよ!」

トウヤ「いや、そんなこと言われても…いたっ物投げないで」

コトネ「うるさい!前隠せ!」

655: 2016/04/03(日) 00:37:36.74 ID:bojHjB930
ナツメ「なーにさわいでんの?」

コトネ「あ」

ナツメ「……」

ナツメ「あー…オジャマだったみたいね」

コトネ「ち、違います!」

ナツメ「わかってるわかってる、ここなら汚れても洗い流せるって考えでしょ」

ナツメ「一緒に入るなんて仲いいじゃない」

コトネ「なっ…何を言ってるんですかー!」

656: 2016/04/03(日) 00:39:40.65 ID:bojHjB930
コトネ「……」むすっ

ナツメ「私はてっきりコトネが誘ったのかなーと思って」

コトネ「ナツメさんのうそつき、知らないはずないです」

コトネ「レッドさんも絶対知ってたでしょ!」

レッド「いや、俺も何にも…」

コトネ「…トウヤもグルなの?」

トウヤ「いや僕もどっちかていうと被害者だし」

コトネ「もういいです、私寝ます!」

657: 2016/04/03(日) 00:41:16.79 ID:bojHjB930
レッド「失敗しちゃったね」

ナツメ「ううん、大丈夫」

ナツメ「頭の中じゃちょっと喜んでたし」

レッド「本当!?」

ナツメ「だから…だからっていうのも、まあちょっと怒ってごまかそうとしてたみたい」

レッド「また勝手に頭の中を読んで」

ナツメ「バレなきゃいいの」

レッド「まあそうだけど…」

658: 2016/04/03(日) 00:42:57.36 ID:bojHjB930
翌日

ナツメ「次は第2段階に入るわよ」

レッド「第2段階って何すんの」

ナツメ「……」

ナツメ「まだ考えてなかった」

レッド「…そう」

ナツメ「何かいいアイデアない?」

レッド「うーん…あっ」

ナツメ「何?」

レッド「アイデアじゃないけどもうすぐジムリーダー会議じゃないの?」

659: 2016/04/03(日) 00:43:52.88 ID:bojHjB930
コトネ「あれ、ナツメさんは?」

レッド「ジムリーダーの会議」

コトネ「そうですか…」

レッド「どうしたの?」

コトネ「…じゃあレッドさんだけでも」

コトネ「昨日は急に怒っちゃってすいませんでした!」

レッド「……」

レッド「ああ、そんなことなら俺もナツメも気にしてないよ」

660: 2016/04/03(日) 00:44:33.04 ID:bojHjB930
レッド「それよりトウヤの方はどう?」

コトネ「トウヤにも謝りました…」

コトネ「別に気にしないって笑ってくれました」

レッド「よかったじゃん」

レッド「せっかく両想いなんだし、仲良くしないとね」

コトネ「ぶっ!」

コトネ「りょ…両想いだなんて!その…なんていうか…私は…」

661: 2016/04/03(日) 00:45:09.10 ID:bojHjB930
レッド「よし、じゃあここではっきり言おう」

レッド「トウヤのことが好きか嫌いか」

レッド「俺それがめちゃくちゃ気になるんだよ」

コトネ「そんなレッドさんが気にするようなことじゃ…」

レッド「一時的とはいえうちにいるからには知っておきたいんだよ」

コトネ「……」

コトネ「うー…やっぱり恥ずかしいです」

662: 2016/04/03(日) 00:47:49.68 ID:bojHjB930
会議

グリーン「せっかくカントー・ジョウトのジムリーダーに四天王まで集まったのにこれといった意見がない…」

グリーン「誰かチャンピオンになりたいってやついないの?」

グリーン「いつまでも本部のチャンピオンが不在ってのはよくないんだよ」

グリーン「チャンピオンがいないからこそ全体的に…なっわかんだろ」

……

グリーン「はぁ…しかたないしめんどうだからランキング一位のシバが新チャンピオンってことで」

シバ「待て、ランキングってなんだ」

グリーン「昨日の夜寝るときに考えた、これから全地方に設けるつもりだ」

663: 2016/04/03(日) 00:48:42.82 ID:bojHjB930
グリーン「今一番チャンピオンに近くてふさわしいのはシバだからな」

シバ「いや俺はチャンピオンなんて似合わん」

グリーン「じゃあ聞くけどお前より強くてふさわしいやついるの?」

シバ「それは…ああ、レッドだ」

グリーン「レッドね…まあ出ると思ったけど…」

グリーン「あいつが引き受けると思うか?」

シバ「しかし万が一ということもある」

グリーン「あー…まあ、じゃあ一応ナツメに聞いといてもらおうか」

グリーン「たぶんないと思うけど」

グリーン「じゃあ続きはレッドの返答後で今日は解散ってことで」

664: 2016/04/03(日) 00:49:17.76 ID:bojHjB930
ナツメ「ただいまー」

コトネ「おかえりなさーい」ぼふっ

ナツメ「コトネ…あれっレッドの靴がない」

コトネ「レッドさんなら暇だからっていってトウヤと出かけちゃいました」

ナツメ「コトネは行かなかったの?」

コトネ「レッドさんに留守番しててって言われちゃったので」

ナツメ「ふーん」

665: 2016/04/03(日) 00:49:50.43 ID:bojHjB930
レッド「ただいまー」

レッド「あ、ナツメ帰ってたんだ」

トウヤ「ただいまです」

ナツメ「レッドレッド」

レッド「なになに」

ナツメ「またチャンピオンになりたいと思わない?」

レッド「やだ」

ナツメ「やっぱりね」

666: 2016/04/03(日) 00:50:22.08 ID:bojHjB930
コトネ「えーなんでですか」

レッド「つまんないから」

トウヤ「働かないんですか」

レッド「それを言われるとだな…」

ナツメ「働く働かないはいいの、お金のことなら私のジムでなんとかなるから」

トウヤ「それってレッドさんひも…」

コトネ「トウヤ、そんな本当のことだからって目の前で言うことないでしょ」

レッド「……」

ナツメ「これは二人とも悪いわよ」

667: 2016/04/03(日) 00:50:57.91 ID:bojHjB930
レッド「うん…俺働く…」

ナツメ「無理しなくていいの、あなたがやりたいかやりたくないかで決めていいんだから」

トウヤ「働くことが無理することなのか?」

コトネ「レッドさんは特別だから」

レッド「じゃあ…やりたくない…」

ナツメ「うん、わかった」

トウヤ「だめだこの人!まじで働きたくないんだ」

コトネ「だからレッドさんは特別なんだって」

668: 2016/04/03(日) 00:51:32.20 ID:bojHjB930
レッド「そういや俺がチャンピオンにならなかったら誰がなるんだ?」

レッド「グリーンができないから俺にやらないかってきたんだろ」

ナツメ「なんかグリーンがランキングとかいうの作ってて今一位のシバがなるかもしれないの」

レッド「シバが!?…そうなんだ」

ナツメ「でもあんまりやりたくないみたい」

ナツメ「だからもしレッドが断ったら誰かいい人がいないか聞くようにも言われてたの」

レッド「んー…そういうことならシバより強いやつだろ…」

レッド「誰かいるかな」

669: 2016/04/03(日) 00:52:18.66 ID:bojHjB930
レッド「トウヤどう?」

トウヤ「いや、僕はイッシュですから」

レッド「ん?イッシュだったらチャンピオンになれるってか」

トウヤ「そういうわけじゃないですけど…」

レッド「俺はいけると思うけどな」

レッド「あっそうだ、いいやつがいた」

ナツメ「誰?」

レッド「へへ、内緒」

670: 2016/04/03(日) 00:53:33.44 ID:bojHjB930
レッド「じゃあちょっと会いに行ってくる」

ナツメ「じゃあ私も」

レッド「いや、これは俺一人で」

ナツメ「えー」

レッド「だってもし断られちゃったりしたら恥ずかしいじゃん」

レッド「そんな遅くはならないと思うから」

レッド「じゃっ」

671: 2016/04/03(日) 00:54:16.72 ID:bojHjB930
レッド「よう、いたいた」

ゴールド「お、レッドさんじゃないっすか」

レッド「お前ならここにいると思ったよ」

ゴールド「いやぁうれしいな、レッドさんがわざわざ俺に会いにきてくれるなんて」

ゴールド「そうだ、バトルしましょうよ」

レッド「いきなりだな」

ゴールド「俺かなり強くなったんすよ、もしかしたらレッドさんよりも強かったりして」

レッド「へー、そりゃちょうどいい」

ゴールド「じゃあさっそく」

レッド「いや、戦う相手は俺じゃなくてだな」

672: 2016/04/03(日) 00:54:43.94 ID:bojHjB930
ゴールド「ふえっ!?俺がチャンピオンに…!?」

ゴールド「いやいや、冗談きついっすよ」

レッド「俺に勝てるぐらい強くなったんなら十分だろ」

ゴールド「…マジっすか」

レッド「マジだよ、俺が嘘ついたことあったか?」

ゴールド「あったような、なかったような…」

673: 2016/04/03(日) 00:55:39.02 ID:bojHjB930
一週間後

グリーン「じゃあ今からリーグ本部のチャンピオン決定戦を行う」

グリーン「お互い全力でやるように」

ナツメ「結局当日まで誰か教えてくれなかったなんて」

レッド「まあ怒んないでよ」

コトネ「なんだかゴールドがチャンピオンなんて似合わないですね」

レッド「それより君たちいつまでいるの?」

コトネ「これ見たら帰りますよ、もともと一週間前には帰るつもりだったんですけどおもしろそうだったんで」

ナツメ「あら、私としてはもうちょっといていいのよ」

コトネ「じゃあもう少し泊まらせていただきます」

グリーン「そこ静かにしろ」

グリーン「じゃあはじめっ」

674: 2016/04/03(日) 00:56:05.95 ID:bojHjB930
シバ「まさかお前とこうして戦う日が来ようとはな」

ゴールド「俺もチャンピオンになれる日が来るなんて思わなかったっすよ」

シバ「ふっ…気が早いやつだ」

シバ「お前がチャンピオンになるには俺に勝たなければならない」

シバ「俺もやるからには負ける気はない」

シバ「ゴールドよ!俺たちのスーパーパワーを受けてみるがいい!」

シバ「ウー!ハーッ!」

グリーン「はじめって言ってんだから早くはじめろよ!」

675: 2016/04/03(日) 00:59:07.81 ID:bojHjB930
ゴールド(あの人が普段何使ってるかは知らないけど、ほぼ間違いなく格闘メイン)

ゴールド「まずはトゲキッス!」

シバ「エビワラー!」

ゴールド「やっぱ格闘…だったらエアスラ…」

シバ「バレットパンチ!」

エビワラー「ウラァ!」

ゴールド「やり返せこんにゃろー!」

トゲキッス「キアイノタースーキーー!」

エビワラー「グギャアアアアア」

ゴールド「互いに耐えたか…」

676: 2016/04/03(日) 01:00:01.26 ID:bojHjB930
シバ「もう一度!二連打ァ!!」

ゴールド「ちっ…こっちはちょっと考えてたのに速えよ…」

ゴールド「交代、バクフーン」

ゴールド「噴火!」

バクフーン「フヌアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

エビワラー「グッッッギャギャギャギャギャーーー」ばたっ

シバ「……」

シバ「さすがだな、俺の二匹目はウインディ」

677: 2016/04/03(日) 01:01:14.04 ID:bojHjB930
ゴールド「ウインディだぁ!?おいおい…」

シバ「どうした俺が格闘しか使わないと思ったか」

ゴールド「いや…」

シバ「なら再開だ」

シバ(あのバクフーンはこだわりスカーフをつけている、交代するしかない)

シバ「俺はそんな隙をのがさん!フレアドライブ!」

ウインディ「フンッ」

バクフーン「フッ」

シバ「なっ…交代してこない!?」

ゴールド「バクフーンにフレアドライブなんてどうしたんすか?相性表見せましょうか?」

678: 2016/04/03(日) 01:01:54.20 ID:bojHjB930
シバ「だがお前のそんな道具をつけていれば」

ゴールド「道具…ああ、スカーフのことっすね」

ゴールド「たしかにそれをつけていれば同じ技しか使えない…ちゃんとつけてればね」

シバ「なに?」

ゴールド「今のフレアドライブでスカーフ燃えちゃってボロボロになっちゃいました」

ゴールド「これじゃあ道具の役割ははたせない、だから一つの技に拘る必要もないっす」

ゴールド「いけぇ!気合玉!」

バクフーン「クリムゾン・ヘルフレアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」

ウインディ「アグヌッ」ばたっ

ゴールド「いいとこに当たりましたね」

679: 2016/04/03(日) 01:02:34.43 ID:bojHjB930
シバ「俺がウインディを出した時点でここまで読んでいたのか…?」

シバ「いやしかし…」

シバ「とにかくめちゃくちゃな戦い方をするやつだ」

ゴールド「あのー…ぶつぶつ言ってないで次お願いしますよー」

シバ「む、すまん」

シバ「俺はカイリキーだ」

ゴールド「俺は交代でトゲキッス」

ゴールド「一気に行くぜ!連続エアスラッシュ!」

トゲキッス「ヒルメヒルメヒルメェェェェェェ!」

680: 2016/04/03(日) 01:03:07.40 ID:bojHjB930
ゴールド「よっしゃあぁ!」

シバ「……」

シバ「ふっ…」パチパチパチ

ゴールド「え?」

シバ「おめでとう、新チャンピオン」

ゴールド「はえ…?いやまだ」

シバ「わかるだろ、俺の負けだ」

ゴールド「……」

681: 2016/04/03(日) 01:03:46.02 ID:bojHjB930
グリーン「じゃあシバの降参ということでいいんだな?」

シバ「そうだ」

グリーン「よし、じゃあゴールドこっちこい」

ゴールド「え…はい」

グリーン「おいおい、なんだ?緊張してんのか」

ゴールド「お、俺は緊張したりするキャラじゃないっすよ」

グリーン「そうか、じゃあチャンピオンマント贈呈だ」

グリーン「はい、おめでとさん」

682: 2016/04/03(日) 01:04:28.81 ID:bojHjB930
ゴールド「え…軽くないっすか?」

グリーン「まあそりゃけっこういい布でできてるってだけで特に変なものはついてないからな」

ゴールド「いやマントじゃなくて!」

ゴールド「そのなんていうか、チャンピオンってこんな軽いノリで」

グリーン「なんだよそんなことか」

グリーン「心配すんな、後で書類とか結構書いてもらうし、テレビとかいっぱい来てんだろ」

グリーン「あれ全部のインタビュー答えろよ」

ゴールド「あー…はい」

グリーン「んだよ、もっと喜べ」

683: 2016/04/03(日) 01:05:25.51 ID:bojHjB930
レッド「…まさかあいつがチャンピオンになるなんてな」

ナツメ「勝てると思ったから連れてきたんじゃないの?」

レッド「ええ…ん、まあ…そうかな」

ゴールド「レッドさーん、やりましたよ俺~!」

レッド「ああ、ちゃんと見て…」

ゴールド「どうだったクリス?俺かっこよかっただろ?」

コトネ「はいはい、よかったよかった」

ゴールド「トウヤよりもかっこよかった?」

コトネ「それはない」

684: 2016/04/03(日) 01:06:39.75 ID:bojHjB930
ゴールド「そんな~、俺チャンピオンだよ、最強だよ?」

コトネ「最強って…あんたよりレッドさんの方が強いんでしょ?」

コトネ「それにチャンピオンっていっても、さっきのほんとにあんたが勝ったっていえるの?」

ゴールド「言えるよ!ほんとならあの後俺のウルテクがきまったんだよ」

コトネ「途中のスカーフが燃えたからもう道具として使えないって何よあれ、インチキじゃない」

ゴールド「インチキじゃねえ、テクニックっすよね、レッドさん」

レッド「いや知らん」

ゴールド「だってレッドさんも同じようなことやってたじゃないっすか」

レッド「俺そんなことしたっけ?」

コトネ「じゃあパクリじゃん」

ゴールド「パクリじゃねえ参考だ」

685: 2016/04/03(日) 01:09:41.14 ID:bojHjB930
グリーン「おいコラ、そんな時間とれねえって言っただろ、早く来い」

ゴールド「うーっす」

ゴールド「それじゃあ俺行きますんで、またそのうち」

レッド「あ、そうだゴールド」

ゴールド「なんすか?」

レッド「お前がそれまでチャンピオンやれてるかわかんねえけどそのうちパツキン美女が来ると思うからそん時は頼むな」

ゴールド「パツキン美女!?レッドさん、ナツメさんがいるのにそんな知り合いが…」

ナツメ「パツキンなんて言い方やめてよ、ブロンドって言いなさい」

レッド「じゃあブロンド美女だ」

686: 2016/04/03(日) 01:10:47.42 ID:bojHjB930


コトネ「やっぱりゴールドが勝つのっておかしいですよ」

ナツメ「まだ言ってるの?」

ナツメ「シバの降参でゴールド君の勝ちだったじゃない」

コトネ「絶対あの筋肉の人はもっと戦えてましたよ」

ナツメ「コトネ、ゴールド君のこと嫌いなの?」

コトネ「そういうわけじゃないんですけど…」

687: 2016/04/03(日) 01:11:15.44 ID:bojHjB930
レッド「わかった、同期の図鑑所有者で一人ぬけちゃったから?」

コトネ「えっと…なんていうか」

レッド「まああいつの性格だと…」

レッド「『俺チャンピオンだから敬語使えよ』とか言いそうだし」

コトネ「それに近い理由…かな」

ナツメ「そんなこと言わないでしょ」

コトネ「ナツメさんはあいつのことわかってないですよ」

688: 2016/04/13(水) 01:36:38.66 ID:AlrB7Bde0
ナツメ「はいはい」

コトネ「適当に流さないでくださいよ」

ナツメ「そんな真剣に話すなんてよっぽど好きなのね」

コトネ「いえ、全然」

ナツメ「じゃあ誰が好きなの?」

コトネ「それはもちろんナツメさんとレッドさんですよ」

【ポケモン】ナツメ「レッドは人気者」【後編】

引用: ナツメ「レッドは人気者」