1: 2009/04/23(木) 23:28:14.54 ID:aKxfdkLH0
ジュンものりも学校に行った頃、ジュンの部屋から「ムキーッ!」と叫び声がする。

「あんのチビ人間めぇえええ! 女人間なんかにデレデレしやがってですぅ!」

布団にパンチ! パンチ! パンチ! それでも翠星石の怒りは収まらない。

「ちょっと、何を暴れているの?」

騒がしい音に反応して、真紅がやって来る。

「チビ人間が女人間なんかにデレデレしてるのを見るとイライラするですぅ!」
ローゼンメイデン 愛蔵版 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
4: 2009/04/23(木) 23:31:47.88 ID:aKxfdkLH0
「あら、どうして?」

真紅が冷静に聞く。

「真紅は悔しくねえですか?! チビ人間は翠星石たちのマスターですぅ!」

翠星石が大きい声を張り上げる。

「あーんなどこの馬の骨とも分からない女人間に簡単にくれてやってたまるかですぅ!」

「馬の骨じゃないわ、彼女は巴 雛苺の元ミーディアムよ?」

真紅があくまでも冷静に答える。 が、それは翠星石を余計にイライラさせる。

「そんなこと知るかですぅ!!」

9: 2009/04/23(木) 23:36:42.93 ID:aKxfdkLH0
「そう なら今から私と一緒にジュンの様子でも見に行く?」

「え・・・・・・、学校にですぅ?」

翠星石がさっきまで怒ってた事を忘れるくらいに驚く。

「ええ、どうせ雛苺はお昼寝しているし心配は要らないわ」

「分かったですぅ! あの女人間の鼻をへし折りにいくですぅッ!」

翠星石が両手をブンブン回す。

「いい? 誰にも見つからないようにしないとダメよ」

10: 2009/04/23(木) 23:40:14.81 ID:aKxfdkLH0
ジュンの家を後にして、学校に向かう。

「毎朝ジュンはこの道を通っているのねぇ」

真紅が感慨深く言う。

「ええ、あの"女人間"と一緒に・・・・・・ですぅ!」

「もう一度言うわ、絶対に誰にも見つかってはダメよ?」

真紅が再び注意を促すが、翠星石の耳には届かない。

「待ってろですぅ 女人間・・・・・・」

14: 2009/04/23(木) 23:46:26.39 ID:aKxfdkLH0
「おーい、巴 この問題ちょっと解説してくれないか?」

ジュンが巴の席に行く。

「ええ、どこが分からないの?」

「ここ。 どうしてこうなるのかサッパリ」

ジュンが両手を挙げて降参のポーズをする。

「ふふッ これはね、―――」

18: 2009/04/23(木) 23:50:46.70 ID:aKxfdkLH0
いつの間にか名前で呼ぶようになっていることに翠星石の怒りは再び頂点に達する。

「あんの女人間・・・・・・ッ! ジュンをたぶらかしやがってですぅ!」

「しっ! 大きい声を出すと見つかるわ」

しかし、怒りが頂点に達した翠星石には全く聞こえない。

真紅が「はぁ・・・・・・」とため息をつく。

しかし、次の瞬間に翠星石はショックを受けた。

「チビ人間・・・・・・、楽しそうに笑ってやがるですぅ」

23: 2009/04/23(木) 23:55:16.10 ID:aKxfdkLH0
「聞いてるの翠星石? ジュン達が屋上に行くわよ」

真紅が翠星石の手を引っ張る。

「あ・・・・・あぁ、今行くですぅ」

しかし、翠星石には最初のような元気がない。

ズルズル・・・・・

「もう、ちゃんと自分で歩きなさい」

真紅が手を離す。

24: 2009/04/23(木) 23:59:31.34 ID:aKxfdkLH0
「あ、弁当を食べているわ」

屋上に二人きり、向かい合うように座っているジュンと巴を見つける。

「ジュン君、はい」

巴がジュンの口にから揚げを運ぶ。

「なんだか恥ずかしいなぁ」

口では照れながらも、ジュンはパクリと食べる。

「うん、おいしいよ」

もはや、二人だけの空間。

「やっぱり・・・・・・、ジュンはあの女人間といるときの方が楽しそうですぅ」

28: 2009/04/24(金) 00:03:50.82 ID:5KW9FfbV0
「ジュン君、そろそろ教室に戻ろう」

「あぁ、そうだなぁ」

二人は並んで教室に戻る、しっかりとお互いに手を握って。

「翠星石、私達もつけるわよ」

「・・・・・・分かってるですぅ」

翠星石の頭の中で1つの線が繋がった。

ジュンは巴が好き、巴もジュンが好き。

30: 2009/04/24(金) 00:08:02.85 ID:5KW9FfbV0
黒板には白い文字で「自習」と書いてある。

当然あの賑やかなクラスでまともに勉強する人なんていなく

一緒に勉強しているジュンと巴が浮く。

「相変わらず仲良しカップルだな」

「ヒューッ!ヒューッ!」

今度はジュンも否定をしない。

こいつらが言っていることは間違っていない から。

35: 2009/04/24(金) 00:13:03.65 ID:5KW9FfbV0
「なんだよ、無視かよ」

「こんな根暗なカップルに構ってたらせっかくの自習タイムを無駄にしちゃうぜ」

「そだなー、行こ行こ」

反応が無くて面白くないのか、男子は他の席の人に絡む。

「あいつら本当にタチ悪いなぁ」

その様子を外で見てたドール。

「あの子達がジュンの鞄に悪口を書いた紙を入れたのね・・・・・・」

37: 2009/04/24(金) 00:16:58.00 ID:5KW9FfbV0
そして、放課後

「ジュン君、もう私達しかいないわ」

「そうだな あとは家に帰って自分でするよ」

そう言って、ジュンたちは帰り支度を始める。

そして、並んで教室を出る。

その後ろを見つからない距離だけ開けてついていく翠星石。

>>36
続きってか類似

39: 2009/04/24(金) 00:20:47.27 ID:5KW9FfbV0
「じゃあジュン君、また明日」

「あぁ、また明日な」

二人が別れる。

「・・・・・・」

てくてくてく

「・・・・・・」

てくてくてく

「・・・・・・バレてないとでも思ってるのか?」

41: 2009/04/24(金) 00:24:23.98 ID:5KW9FfbV0
ジュンが後ろを振り向くと、翠星石と目が合う。

「す、翠星石は少し散歩してただけですぅ!」

「学校にまで散歩しにきたのか?」

「・・・・・・いつから気づいてたですぅ?」

「自習のとき 何でついてきたんだ?」

翠星石が顔を伏せる。

「・・・・・・ジュンは翠星石のマスターですぅ」

42: 2009/04/24(金) 00:29:31.77 ID:5KW9FfbV0
「あぁ そうだ」

「・・・・・・どうして女人間とばっかりイチャイチャして翠星石には構ってくれねえですぅ」

振り返ってみると、確かに最近何かと忙しくて全然構ってあげてなかった。

「お前そんなこと気にしてたのか?」

「別に翠星石とイチャイチャしろって言ってるわけじゃねえですぅ!」

「少しは・・・・・・、話し相手になってくれてもいいと思うですぅ」

翠星石の顔が紅潮する。

「イチャイチャしてくれても構わねえですけど」と、ジュンに聞こえないように付け足す。

46: 2009/04/24(金) 00:38:14.45 ID:5KW9FfbV0
「・・・・・・うん、そうだな」

「今日は勉強しない。 お前らとトコトン遊ぶ」

翠星石がパァーっと明るく微笑む。

「今日と言わず毎日・・・・・・・、毎日ですぅ!」

「ハハッ 出来るだけ時間をあけるようには努力するよ」

翠星石が色々と文句を言い、それを笑いながら返すジュン。

翠星石もジュンも笑っていた。



いきなり回線切れて焦った

49: 2009/04/24(金) 00:42:37.03 ID:5KW9FfbV0
「ただいまー」

雛苺が口をプゥっと膨らませながら玄関に出てくる。

「むーッ! ヒナを置いてどこにいってたのぉ!」

「あれ、真紅はまだ帰ってねえですぅ?」

「起きたらヒナ1人だったのー!」

ジュンが雛苺をなだめながらリビングに行く。

「まぁ、腹が減ったら戻ってくるさ」

51: 2009/04/24(金) 00:46:12.43 ID:5KW9FfbV0
カチャ

「今帰ったわ」

真紅が何食わぬ顔で戻ってくる。

「遅えですぅ どこに行ってやがったですぅ?」

真紅がニヤリ、と笑う

「ちょっと用事があったの」

52: 2009/04/24(金) 00:52:08.32 ID:5KW9FfbV0
翌日 学校

「今日の欠席者は3人か 風邪が流行ってるのかもしれないから気をつけろよ」

「あいつらがいないと静かになるなぁ」

「まぁいいんじゃね? あいつらしつこいし」

例の男子3人組が学校を休んだ。

今のジュンにはどうでもいいことだが。

「巴、この問題なんだけど・・・・・・」

fin

オチの弱さに定評のある>>1の提供でお送りいたしました。

文才が欲しいです。

もう一捻りしたかったけど何も浮かびましぇん^p^


一応繋がっていないけど復学前 復学後 これ で巴シリーズ?終わろうかなぁ
3連夜共に見てくれた人いたらありがとう
【ローゼンメイデン】巴「ともえ将来はジュンのお嫁さんになるーッ!!」
【ローゼンメイデン】巴「桜田君・・・・・・、一緒に帰ろ?」

66: 2009/04/24(金) 02:32:48.45 ID:pEfAh2wz0
とりあえず3人のその後を

引用: 翠星石「女人間なんかにデレデレしやがってですぅ!」