1: 2017/07/26(水) 21:39:10.893 ID:5+iAkdQ10.net
男「うへぇ~、あちいあちい」
男「外回り暑かったぁ~……てか、エアコン全然効いてねえじゃん!」
男「設定温度28℃!? こんなんじゃ全然汗ひかねえよ!」
男「26℃にしよ」ピッ
女「!」ハッ
女「28℃じゃなきゃダメーッ!!!」
男「外回り暑かったぁ~……てか、エアコン全然効いてねえじゃん!」
男「設定温度28℃!? こんなんじゃ全然汗ひかねえよ!」
男「26℃にしよ」ピッ
女「!」ハッ
女「28℃じゃなきゃダメーッ!!!」
7: 2017/07/26(水) 21:42:24.269 ID:5+iAkdQ10.net
男「なんでだよ!?」
女「決まってるでしょ、これ以上温度下げたら寒いからよ!」
男「いやいやいや、こっちは炎天下の中、汗水垂らして外回りしてきたんだぞ!」
男「エアコンの温度を下げる権利ぐらいあるだろう!」
女「こっちだってずっと動かずデスクワークしてるのよ! 女は寒さに弱いんだから!」
女「ねえ、新人ちゃん?」
新人娘「は、はい」
女「決まってるでしょ、これ以上温度下げたら寒いからよ!」
男「いやいやいや、こっちは炎天下の中、汗水垂らして外回りしてきたんだぞ!」
男「エアコンの温度を下げる権利ぐらいあるだろう!」
女「こっちだってずっと動かずデスクワークしてるのよ! 女は寒さに弱いんだから!」
女「ねえ、新人ちゃん?」
新人娘「は、はい」
14: 2017/07/26(水) 21:45:09.891 ID:5+iAkdQ10.net
新人娘「私も……あまり温度が下がったら、つらいです……お腹冷えちゃいますし……」
女「これで二対一ね」フフン
男「う……」
女「じゃ、多数決で、エアコンは28℃で決まりね!」
男「ちくしょう……ここまでか……!」
青年「ちょっと待つッス! オレも参加させてもらうッス!」
男「おおっ!」
女「これで二対一ね」フフン
男「う……」
女「じゃ、多数決で、エアコンは28℃で決まりね!」
男「ちくしょう……ここまでか……!」
青年「ちょっと待つッス! オレも参加させてもらうッス!」
男「おおっ!」
24: 2017/07/26(水) 21:49:42.793 ID:5+iAkdQ10.net
青年「会社への貢献度なら、やっぱり女より男のが上ッス!」
青年「やっぱ夏はエアコンガンガンきかせてナンボでしょ! ねえ、男さん!」
男「おう、よくいってくれた!」
男「これで勝負は分からなくなったな」ニヤッ
女「なんですってぇ~!」
男「あと一人男が来れば、こっちの勝ちなんだが……」
先輩「オレも参加させてもらうぜ!」
男「先輩ッ!? いつもわりと仕事に情熱がなく、酒とタバコと女が大好物なあなたが……!」
先輩「たまには課の若手リーダーとして、いいとこ見せなきゃな」
青年「やっぱ夏はエアコンガンガンきかせてナンボでしょ! ねえ、男さん!」
男「おう、よくいってくれた!」
男「これで勝負は分からなくなったな」ニヤッ
女「なんですってぇ~!」
男「あと一人男が来れば、こっちの勝ちなんだが……」
先輩「オレも参加させてもらうぜ!」
男「先輩ッ!? いつもわりと仕事に情熱がなく、酒とタバコと女が大好物なあなたが……!」
先輩「たまには課の若手リーダーとして、いいとこ見せなきゃな」
28: 2017/07/26(水) 21:52:46.857 ID:5+iAkdQ10.net
男「よぉ~し、これでこっちの勝ちだ! エアコンは26℃にする!」
女「ううう……」
元ヤンOL「待ちなよ、だったらアタシも参加させてもらう!」
女「やった! これは心強い味方だわ!」
新人娘「あ、ありがとうございます!」
元ヤンOL「同じ女、ましてや後輩がやられそうな光景を黙って見ちゃいられないからね」
元ヤンOL「さぁ、かかってきな!」
男「うむむ、どんどんこじれてきたぞ……!」
女「ううう……」
元ヤンOL「待ちなよ、だったらアタシも参加させてもらう!」
女「やった! これは心強い味方だわ!」
新人娘「あ、ありがとうございます!」
元ヤンOL「同じ女、ましてや後輩がやられそうな光景を黙って見ちゃいられないからね」
元ヤンOL「さぁ、かかってきな!」
男「うむむ、どんどんこじれてきたぞ……!」
33: 2017/07/26(水) 21:55:29.439 ID:5+iAkdQ10.net
お局OL「それじゃ私も参加させてもらおうかねえ」
女「お局さん!」
男「ヤバイ……! だったらこっちも……係長!」
係長「え、なに?」
男「係長も男なら、俺たちのチームに入って下さい! ≪エアコン温度もっと下げようズ≫に!」
係長「え、でも、ぼくはエアコンの温度なんて興味な――」
男「係長!!!」ギロッ
係長「わ、分かったよ。ぼくも参加させてもらうよ」
女「お局さん!」
男「ヤバイ……! だったらこっちも……係長!」
係長「え、なに?」
男「係長も男なら、俺たちのチームに入って下さい! ≪エアコン温度もっと下げようズ≫に!」
係長「え、でも、ぼくはエアコンの温度なんて興味な――」
男「係長!!!」ギロッ
係長「わ、分かったよ。ぼくも参加させてもらうよ」
36: 2017/07/26(水) 21:57:54.890 ID:5+iAkdQ10.net
男「よぉ~し、これで人数は四対四! まったくの互角だ!」
女「面白くなってきたわね……心ゆくまで論戦よ!」
ギャーギャーッ! ワーワーッ! ギエェェェェェッ!
課長「コラコラ、お前たちうるさいぞ! 何をやっておるんだ!」
女「面白くなってきたわね……心ゆくまで論戦よ!」
ギャーギャーッ! ワーワーッ! ギエェェェェェッ!
課長「コラコラ、お前たちうるさいぞ! 何をやっておるんだ!」
39: 2017/07/26(水) 22:02:17.543 ID:5+iAkdQ10.net
課長「仕事もせず、一体なにを言い争っておるんだ!」
男「課長……!」
女「すみません……」
課長「係長、君がいながら、なんでこんなことになったのだ」
係長「面目ありません……」
課長「ところで、一体なにを揉めていたんだね?」
男「実は……」ゴニョゴニョ
課長「ふむふむ、そういうことか……ならば……」
課長「掃除のおばちゃんも呼んで男と女同士、5vs5で決着をつけよう!」
オーッ!!!
男「課長……!」
女「すみません……」
課長「係長、君がいながら、なんでこんなことになったのだ」
係長「面目ありません……」
課長「ところで、一体なにを揉めていたんだね?」
男「実は……」ゴニョゴニョ
課長「ふむふむ、そういうことか……ならば……」
課長「掃除のおばちゃんも呼んで男と女同士、5vs5で決着をつけよう!」
オーッ!!!
43: 2017/07/26(水) 22:06:22.027 ID:5+iAkdQ10.net
【先鋒】青年 vs 新人娘
【次鋒】先輩 vs 元ヤンOL
【中堅】係長 vs お局OL
【副将】課長 vs 掃除のおばちゃん
【大将】男 vs 女
男「先に三勝したチームが勝利な」
女「望むところよ!」
【次鋒】先輩 vs 元ヤンOL
【中堅】係長 vs お局OL
【副将】課長 vs 掃除のおばちゃん
【大将】男 vs 女
男「先に三勝したチームが勝利な」
女「望むところよ!」
47: 2017/07/26(水) 22:09:37.369 ID:5+iAkdQ10.net
先鋒戦――
男「頑張れよ! ここで一勝すれば一気に有利になる!」
先輩「団体戦っつうのは初戦が肝心だからな」
青年「任せるッス!」
女「あまり無茶しないでといいたいとこだけど、頼んだわよ!」
元ヤンOL「男なんかに負けるんじゃないよ!」
新人娘「が、頑張ります……!」
男「頑張れよ! ここで一勝すれば一気に有利になる!」
先輩「団体戦っつうのは初戦が肝心だからな」
青年「任せるッス!」
女「あまり無茶しないでといいたいとこだけど、頼んだわよ!」
元ヤンOL「男なんかに負けるんじゃないよ!」
新人娘「が、頑張ります……!」
49: 2017/07/26(水) 22:12:33.391 ID:5+iAkdQ10.net
青年「今の時代は男女平等! 女だからって手加減しねえッスよ~」
新人娘「いつでもどうぞ」
青年「せやっ!」ブンッ
新人娘「ぬるい」パシッ
青年(パンチをあっさり弾いた!?)
新人娘「でぇやぁぁぁっ!!!」
ベシィッ!
青年「ぐおおっ……!?」ミシミシ…
掃除のおばちゃん「ほう、やるもんだねえ」
課長「なんという重いローキック! 衝撃は骨まで達してるはずだ!」
新人娘「いつでもどうぞ」
青年「せやっ!」ブンッ
新人娘「ぬるい」パシッ
青年(パンチをあっさり弾いた!?)
新人娘「でぇやぁぁぁっ!!!」
ベシィッ!
青年「ぐおおっ……!?」ミシミシ…
掃除のおばちゃん「ほう、やるもんだねえ」
課長「なんという重いローキック! 衝撃は骨まで達してるはずだ!」
51: 2017/07/26(水) 22:14:46.209 ID:rtbq4cdQM.net
ふつうにたたかうな
52: 2017/07/26(水) 22:15:37.343 ID:5+iAkdQ10.net
新人娘「続けます?」
青年「まだまだ……ッス!」ヨロヨロ…
新人娘「見事! ……ならば全力で打ち倒すのが戦士の務め!」
新人娘「はああああっ!」
ズドドドッ! ドッ!
青年「ぐ、はぁ……!」ドサッ
新人娘「オスッ!」ビシッ
男「ボディへ連打、さらに顎への掌底……! ありゃ立てねえわ……」
女「まったく無駄がないコンビネーションだったわ……」
青年 × ― ○ 新人娘
青年「まだまだ……ッス!」ヨロヨロ…
新人娘「見事! ……ならば全力で打ち倒すのが戦士の務め!」
新人娘「はああああっ!」
ズドドドッ! ドッ!
青年「ぐ、はぁ……!」ドサッ
新人娘「オスッ!」ビシッ
男「ボディへ連打、さらに顎への掌底……! ありゃ立てねえわ……」
女「まったく無駄がないコンビネーションだったわ……」
青年 × ― ○ 新人娘
57: 2017/07/26(水) 22:19:43.337 ID:5+iAkdQ10.net
男「頼みますよ、先輩! あいつのカタキを取って下さい!」
先輩「任せときな!」
女「お願いします!」
元ヤンOL「二勝目をもぎ取ってきてやるよ」
係長(二人とも、元々は喧嘩自慢のヤンキーだったと聞く)
係長(これは面白い戦いになりそうだ)
先輩「任せときな!」
女「お願いします!」
元ヤンOL「二勝目をもぎ取ってきてやるよ」
係長(二人とも、元々は喧嘩自慢のヤンキーだったと聞く)
係長(これは面白い戦いになりそうだ)
58: 2017/07/26(水) 22:22:23.401 ID:5+iAkdQ10.net
次鋒戦――
先輩「いくぜぇ!」
元ヤンOL「シャアアッ!」
先輩「うりゃああああああっ!」
ドガガガガガッ!
元ヤンOL「なんのおっ!」
ズガガガガガッ!
男「すげえ! 拳の打ち合いだ!」
女「どっちも一歩も引かない! 意地と意地のぶつかり合いね!」
新人娘「ただ、どちらも攻撃が荒削りですね……。そこが惜しいです」
先輩「いくぜぇ!」
元ヤンOL「シャアアッ!」
先輩「うりゃああああああっ!」
ドガガガガガッ!
元ヤンOL「なんのおっ!」
ズガガガガガッ!
男「すげえ! 拳の打ち合いだ!」
女「どっちも一歩も引かない! 意地と意地のぶつかり合いね!」
新人娘「ただ、どちらも攻撃が荒削りですね……。そこが惜しいです」
62: 2017/07/26(水) 22:25:28.697 ID:5+iAkdQ10.net
先輩「……やるな」ボロッ…
元ヤンOL「……そっちこそ」ボロッ…
先輩「こんな骨のあるヤツは、久しぶり――」
元ヤンOL「……」ブルッ
先輩「ん、どうした?」
元ヤンOL「ちょっと体が冷えちゃって……」
先輩「!」ハッ
元ヤンOL「……そっちこそ」ボロッ…
先輩「こんな骨のあるヤツは、久しぶり――」
元ヤンOL「……」ブルッ
先輩「ん、どうした?」
元ヤンOL「ちょっと体が冷えちゃって……」
先輩「!」ハッ
64: 2017/07/26(水) 22:29:06.980 ID:5+iAkdQ10.net
先輩「お前、冷え性なのか」
元ヤンOL「……まあね」
先輩「俺のスーツ……かぶせてやるよ」サッ
元ヤンOL「! ど、同情なんてっ! いらないよっ!」
先輩「同情なんかじゃねえさ。ほんのオレの気持ちさ……」
元ヤンOL「……ありがとう」
先輩「すまねえ、みんな! これ以上こいつを冷やしたくねえ! オレの負けだ!」
男(先輩……男らしいぜ!)グスッ…
男(だけどこれで追い詰められちまった……頼むぞ、係長!)
先輩 × ― ○ 元ヤンOL
元ヤンOL「……まあね」
先輩「俺のスーツ……かぶせてやるよ」サッ
元ヤンOL「! ど、同情なんてっ! いらないよっ!」
先輩「同情なんかじゃねえさ。ほんのオレの気持ちさ……」
元ヤンOL「……ありがとう」
先輩「すまねえ、みんな! これ以上こいつを冷やしたくねえ! オレの負けだ!」
男(先輩……男らしいぜ!)グスッ…
男(だけどこれで追い詰められちまった……頼むぞ、係長!)
先輩 × ― ○ 元ヤンOL
66: 2017/07/26(水) 22:34:10.964 ID:5+iAkdQ10.net
中堅戦――
お局OL(絶対みんな、私のことを行き遅れOLだって心の中でバカにしてるけど)
お局OL(ここで見返してやるんだから!)
お局OL「いくわよっ!」ブオンッ
係長「おっと」ヒョイッ
お局OL「キエエッ!」シュバッ
係長「おっとと」ヒョイッ
男「お局さんの攻撃もなかなかのスピードだが、完全に見切られてる!」
課長「係長の危機管理能力は本物だからね。私も何度も助けられてきたよ」
新人娘「もう勝負は見えましたね」
お局OL(絶対みんな、私のことを行き遅れOLだって心の中でバカにしてるけど)
お局OL(ここで見返してやるんだから!)
お局OL「いくわよっ!」ブオンッ
係長「おっと」ヒョイッ
お局OL「キエエッ!」シュバッ
係長「おっとと」ヒョイッ
男「お局さんの攻撃もなかなかのスピードだが、完全に見切られてる!」
課長「係長の危機管理能力は本物だからね。私も何度も助けられてきたよ」
新人娘「もう勝負は見えましたね」
69: 2017/07/26(水) 22:36:55.103 ID:5+iAkdQ10.net
お局OL「くっ!」
お局OL「うおおっ!」シュバッ
お局OL「キエエエエエッ!」ビュオンッ
お局OL「ハァ、ハァ、ハァ……」
係長「やめておきなさい。君ではぼくには勝てない」
係長「大人しく降参しなさい」
お局OL「い、いやよ!」
お局OL「うおおっ!」シュバッ
お局OL「キエエエエエッ!」ビュオンッ
お局OL「ハァ、ハァ、ハァ……」
係長「やめておきなさい。君ではぼくには勝てない」
係長「大人しく降参しなさい」
お局OL「い、いやよ!」
70: 2017/07/26(水) 22:40:23.537 ID:5+iAkdQ10.net
お局OL「だってみんな、私のこと哀れな行き遅れOLって思ってるんでしょ!?」
お局OL「ここで勝たなきゃ居場所がなくなっちゃうもの!」
係長「そんなことはないさ」
お局OL「係長、あんたになにが分かるの!?」
お局OL「どうせ私なんか誰にも必要されてない!」
係長「必要としてるさ」
お局OL「誰が!?」
係長「ぼくだ」
お局OL「え……ッ!」
お局OL「ここで勝たなきゃ居場所がなくなっちゃうもの!」
係長「そんなことはないさ」
お局OL「係長、あんたになにが分かるの!?」
お局OL「どうせ私なんか誰にも必要されてない!」
係長「必要としてるさ」
お局OL「誰が!?」
係長「ぼくだ」
お局OL「え……ッ!」
72: 2017/07/26(水) 22:44:24.624 ID:5+iAkdQ10.net
係長「今まで言い出せなかったが、ぼくはずっと前から君のことが好きだった」
係長「結婚しよう」
お局OL「……はい」
ワーワーッ! ピーピーッ!
男「おいおい、試合中に結婚しちゃったぜ」
女「とんだハプニングね。だけどいい夫婦になりそうだわ」
係長 ○ ― × お局OL
係長「結婚しよう」
お局OL「……はい」
ワーワーッ! ピーピーッ!
男「おいおい、試合中に結婚しちゃったぜ」
女「とんだハプニングね。だけどいい夫婦になりそうだわ」
係長 ○ ― × お局OL
73: 2017/07/26(水) 22:47:33.624 ID:5+iAkdQ10.net
副将戦――
掃除のおばちゃん「さぁて、始めようかい」
課長「ゆくぞ!」
課長「どりゃあっ!」ガシッ
ドシィンッ!
掃除のおばちゃん「ぐ……!」
先輩「なんつう鋭い出足払いだ!」
青年「そういや課長は柔道の達人だったッスね。悪者と仕事はブン投げるのが信条ッス」
新人娘(課長さんと……戦いたい……!)ウズッ
掃除のおばちゃん「さぁて、始めようかい」
課長「ゆくぞ!」
課長「どりゃあっ!」ガシッ
ドシィンッ!
掃除のおばちゃん「ぐ……!」
先輩「なんつう鋭い出足払いだ!」
青年「そういや課長は柔道の達人だったッスね。悪者と仕事はブン投げるのが信条ッス」
新人娘(課長さんと……戦いたい……!)ウズッ
75: 2017/07/26(水) 22:49:45.687 ID:qmJJwbUq0.net
絶賛仕事ブン投げ中だな
76: 2017/07/26(水) 22:50:40.585 ID:5+iAkdQ10.net
掃除のおばちゃん「やるねえ……」ニタァ…
掃除のおばちゃん「デッキブラシを使わざるをえないようだ」ヒュルルンッ
武 器 解 禁 ! ! !
掃除のおばちゃん「ほぉれえええっ!!!」ヒュバババババッ
ズドドドドドッ!!!
課長「ぬう……ッ!」
元ヤンOL「離れた距離からの突きのラッシュだ!」
女「あれじゃ柔道技に持ち込めない!」
掃除のおばちゃん「デッキブラシを使わざるをえないようだ」ヒュルルンッ
武 器 解 禁 ! ! !
掃除のおばちゃん「ほぉれえええっ!!!」ヒュバババババッ
ズドドドドドッ!!!
課長「ぬう……ッ!」
元ヤンOL「離れた距離からの突きのラッシュだ!」
女「あれじゃ柔道技に持ち込めない!」
80: 2017/07/26(水) 22:53:34.819 ID:5+iAkdQ10.net
課長「ならば――」
課長「デッキブラシを掴んで」ガシッ
掃除のおばちゃん「む!?」
課長「投げるッ!」ブオンッ
フワッ……
掃除のおばちゃん「……!」
掃除のおばちゃん「ぐ……あたしを傷つけないように投げを……」
掃除のおばちゃん「こりゃあたしの負けだねえ」
課長「いや……デッキブラシが槍だったなら、負けていたのは私だよ」
係長「副将戦に相応しい名勝負だった……!」
お局OL「これで二勝二敗、次の試合で決まるわね!」
課長 ○ ― × 掃除のおばちゃん
課長「デッキブラシを掴んで」ガシッ
掃除のおばちゃん「む!?」
課長「投げるッ!」ブオンッ
フワッ……
掃除のおばちゃん「……!」
掃除のおばちゃん「ぐ……あたしを傷つけないように投げを……」
掃除のおばちゃん「こりゃあたしの負けだねえ」
課長「いや……デッキブラシが槍だったなら、負けていたのは私だよ」
係長「副将戦に相応しい名勝負だった……!」
お局OL「これで二勝二敗、次の試合で決まるわね!」
課長 ○ ― × 掃除のおばちゃん
83: 2017/07/26(水) 22:58:57.633 ID:5+iAkdQ10.net
大将戦――
男「……」
女「……」
男「本音をいうと――」
男「俺はエアコンの温度なんかどうでもよくて、こうなる機会を望んでたのかもしれない」
男「お前と全力で戦いたかった」
女「うん、私もそうかも……寒くても上着着たりすれば調整できるし」
女「あなたと戦いたかった」
男「いくぞっ!」
女「うんっ!」
ドガッ! バキィッ! ガッ! ドゴォッ! ドギャッ!
課長(我が課のエース同士の戦い、勝つのはどっちだ!?)
新人娘(ふむ、どちらもなかなかですね……。いずれ二人とも私が倒します)
男「……」
女「……」
男「本音をいうと――」
男「俺はエアコンの温度なんかどうでもよくて、こうなる機会を望んでたのかもしれない」
男「お前と全力で戦いたかった」
女「うん、私もそうかも……寒くても上着着たりすれば調整できるし」
女「あなたと戦いたかった」
男「いくぞっ!」
女「うんっ!」
ドガッ! バキィッ! ガッ! ドゴォッ! ドギャッ!
課長(我が課のエース同士の戦い、勝つのはどっちだ!?)
新人娘(ふむ、どちらもなかなかですね……。いずれ二人とも私が倒します)
85: 2017/07/26(水) 23:00:47.482 ID:5+iAkdQ10.net
男(打撃戦では互角! ならば組み合う!)
女(寝技なら負けないんだから!)
男「うおおおおおっ!」ガシッ
女「でやああああっ!」ガシッ
ゴロゴロゴロゴロゴロ……!!!
係長「二人が知恵の輪みたくもつれ合って……ッ! 転がっていく!」
掃除のおばちゃん「おやおや、エアコンに突っ込んでいくねえ」
女(寝技なら負けないんだから!)
男「うおおおおおっ!」ガシッ
女「でやああああっ!」ガシッ
ゴロゴロゴロゴロゴロ……!!!
係長「二人が知恵の輪みたくもつれ合って……ッ! 転がっていく!」
掃除のおばちゃん「おやおや、エアコンに突っ込んでいくねえ」
86: 2017/07/26(水) 23:04:35.972 ID:5+iAkdQ10.net
ゴロゴロゴロゴロゴロ……
男「まずいっ!」
女「エアコンにぶつかる……ッ!」
ドカンッ!
ビュゴォォォォォ……!!!
男「な、なんだ!?」
女「私たちがエアコンにぶつかったら、ものすごい冷風がっ!」
男「まずいっ!」
女「エアコンにぶつかる……ッ!」
ドカンッ!
ビュゴォォォォォ……!!!
男「な、なんだ!?」
女「私たちがエアコンにぶつかったら、ものすごい冷風がっ!」
87: 2017/07/26(水) 23:07:34.132 ID:5+iAkdQ10.net
ビュゴォォォォォ……!!!
男「うおおおおお!? さ、寒い……! 寒すぎるぜ!」
女「見て! あのエアコンの設定温度――」
≪-50℃≫
女「ぶつかった拍子に、-50℃になっちゃってる!」
男「な、なんだとぉぉぉぉぉ!?」
男「うおおおおお!? さ、寒い……! 寒すぎるぜ!」
女「見て! あのエアコンの設定温度――」
≪-50℃≫
女「ぶつかった拍子に、-50℃になっちゃってる!」
男「な、なんだとぉぉぉぉぉ!?」
91: 2017/07/26(水) 23:12:40.563 ID:5+iAkdQ10.net
シンシン… シンシン…
女「雪まで降ってきたわ!」
男「ちくしょう、このままじゃ凍氏しちまうぜ!」
女「どうしよう!?」
男「とにかくこのエアコンから離れるしかない!」
男「みんなに避難するよう呼びかけよう!」
女「分かったわ!」
女「雪まで降ってきたわ!」
男「ちくしょう、このままじゃ凍氏しちまうぜ!」
女「どうしよう!?」
男「とにかくこのエアコンから離れるしかない!」
男「みんなに避難するよう呼びかけよう!」
女「分かったわ!」
93: 2017/07/26(水) 23:15:33.494 ID:5+iAkdQ10.net
カチーン
男「俺たち以外、みんなカチコチに凍っちまってる! 今年のドラえもん映画みたいだ!」
女「そっか……戦って体温が上がってた私たち以外は、寒さに耐えきれなかったのね!」
男「動けるのは俺たちだけ……!」
女「二人だけで逃げるのはたやすいけど、それじゃみんなが……!」
男「こうなったら俺たちでエアコンを破壊するんだ!」
女「うんっ!」
男「俺たち以外、みんなカチコチに凍っちまってる! 今年のドラえもん映画みたいだ!」
女「そっか……戦って体温が上がってた私たち以外は、寒さに耐えきれなかったのね!」
男「動けるのは俺たちだけ……!」
女「二人だけで逃げるのはたやすいけど、それじゃみんなが……!」
男「こうなったら俺たちでエアコンを破壊するんだ!」
女「うんっ!」
95: 2017/07/26(水) 23:19:12.112 ID:5+iAkdQ10.net
ビュゴォォォォォ……!
女「さ、寒い……!」
男「大丈夫だ、俺がついてる!」ガシッ
女「温かい……!」
男「さ、行くぞ! あと……少しだ!」ザッザッザッ…
男女「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!!」
エアコン『!? コノ二人ノパワー、計測不能、計測不能……!』ピーガガー
エアコン『コ、コレガ人間ノ力トイウモノカ……!!!』
ドガシャァァァンッ!!!
女「さ、寒い……!」
男「大丈夫だ、俺がついてる!」ガシッ
女「温かい……!」
男「さ、行くぞ! あと……少しだ!」ザッザッザッ…
男女「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!!」
エアコン『!? コノ二人ノパワー、計測不能、計測不能……!』ピーガガー
エアコン『コ、コレガ人間ノ力トイウモノカ……!!!』
ドガシャァァァンッ!!!
98: 2017/07/26(水) 23:23:44.757 ID:5+iAkdQ10.net
ウイーン…
男「や、やった……!」
女「エアコンの冷風が止まった……」
ドロドロ… ドロドロ…
男「凍ってたみんなも解凍されていく……」
女「私たち、助かったのね!」
男「よかったなぁ~!」
女「よかったよぉ~!」
男「や、やった……!」
女「エアコンの冷風が止まった……」
ドロドロ… ドロドロ…
男「凍ってたみんなも解凍されていく……」
女「私たち、助かったのね!」
男「よかったなぁ~!」
女「よかったよぉ~!」
99: 2017/07/26(水) 23:28:47.916 ID:5+iAkdQ10.net
ワイワイ…… ガヤガヤ……
先輩「いやぁ~、背筋が凍るなんてことはあったけど、本当に凍るなんてのは初めてだぜ」
元ヤンOL「まったくだね」
新人娘「課長、ぜひ勝負して下さい!」
掃除のおばちゃん「あたしもまた手合わせ願いたいねぇ」
課長「今度、うちの道場に来るといい」
青年「結婚式ではオレに歌わせて下さいッス!」
係長「ハハ、参ったなぁ」
お局OL「披露宴にはたくさんの人を招待しましょうね」
女「なんだか、エアコン騒動のおかげでうちの課の団結力が高まったわね」
男「ああ……エアコン吹いて地固まるってやつかな」
男「だけど……」
先輩「いやぁ~、背筋が凍るなんてことはあったけど、本当に凍るなんてのは初めてだぜ」
元ヤンOL「まったくだね」
新人娘「課長、ぜひ勝負して下さい!」
掃除のおばちゃん「あたしもまた手合わせ願いたいねぇ」
課長「今度、うちの道場に来るといい」
青年「結婚式ではオレに歌わせて下さいッス!」
係長「ハハ、参ったなぁ」
お局OL「披露宴にはたくさんの人を招待しましょうね」
女「なんだか、エアコン騒動のおかげでうちの課の団結力が高まったわね」
男「ああ……エアコン吹いて地固まるってやつかな」
男「だけど……」
101: 2017/07/26(水) 23:33:02.186 ID:5+iAkdQ10.net
男「エアコン壊れちまったからあっぢぃ~~~~~~~~!!!」
女「あっづいねぇ~」
男「ちなみにエアコン直す業者はいつ来るんだ?」
女「総務に聞いたら、早くても明後日以降だってさ」
男「うへぇ~……! 参ったなぁ……」
男「こんな日はとっとと仕事済ませてビールでも飲みに行くか!」
女「そうしよ!」
おわり
女「あっづいねぇ~」
男「ちなみにエアコン直す業者はいつ来るんだ?」
女「総務に聞いたら、早くても明後日以降だってさ」
男「うへぇ~……! 参ったなぁ……」
男「こんな日はとっとと仕事済ませてビールでも飲みに行くか!」
女「そうしよ!」
おわり
102: 2017/07/26(水) 23:38:18.457 ID:1tTkT6zO0.net
乙乙
良かった
良かった
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