3: 2024/07/08(月) 20:50:54.05 ID:3YtRiejc.net
これは、二人の少女の挑戦の記録。
かすみ「で、結局宿題も終わらなくて〜」
愛「へ〜大変だったね」
かすみ「もぉ、終わりですよぉ」
侑「あはは。大丈夫だよ」
璃奈「うん。明けない夜はないから」
かすみ「いや!明日が来る方が怖いよ!!!宿題終わらなかったんだから!!!」
愛「あはははは。確かに。かすみんウマイ!」
かすみ「え?」
かすみ「で、結局宿題も終わらなくて〜」
愛「へ〜大変だったね」
かすみ「もぉ、終わりですよぉ」
侑「あはは。大丈夫だよ」
璃奈「うん。明けない夜はないから」
かすみ「いや!明日が来る方が怖いよ!!!宿題終わらなかったんだから!!!」
愛「あはははは。確かに。かすみんウマイ!」
かすみ「え?」
4: 2024/07/08(月) 20:54:50.56 ID:3YtRiejc.net
侑「確かにかすみちゃんって結構ツッコミ上手いよね!」
かすみ「そ、そうですか?」
愛「うんうん。で、いつも、りなりーが淡々とボケるじゃん?それに、かすかすがツッコミ入れて、チョー面白いよ!」
璃奈「私?」
かすみ「そ、そうですかねぇ…って誰がかすかすですか!!!」
侑「おおっ!ちゃんとつっこむね。かすみちゃん、ツッコミの才能あるよ」
かすみ「え〜確かに。まあ、どちらかと言えばツッコミタイプですけど」
かすみ「そ、そうですか?」
愛「うんうん。で、いつも、りなりーが淡々とボケるじゃん?それに、かすかすがツッコミ入れて、チョー面白いよ!」
璃奈「私?」
かすみ「そ、そうですかねぇ…って誰がかすかすですか!!!」
侑「おおっ!ちゃんとつっこむね。かすみちゃん、ツッコミの才能あるよ」
かすみ「え〜確かに。まあ、どちらかと言えばツッコミタイプですけど」
5: 2024/07/08(月) 21:00:45.26 ID:3YtRiejc.net
かすみ「と言う事で、かすみんとりな子は漫才コンビを組む事にしました!」
しずく「えぇ、どう言う事?!!」
かすみ「だから、説明した通りだよ。今時、アイドルだってお笑いの一つも出来ないといけない時代だよ」
しずく「それは…プロで活躍してる人達の話でしょ?」
かすみ「アイドルにプロまアマもありません!甘えるんじゃありません!」
しずく「親父ギャグ…」
かすみ「誰が同じですか!誰が!!!」
しずく「も〜愛さんと侑さんが変な事言うからですよ」
侑「あはは…まさか、その気になるとは」
しずく「えぇ、どう言う事?!!」
かすみ「だから、説明した通りだよ。今時、アイドルだってお笑いの一つも出来ないといけない時代だよ」
しずく「それは…プロで活躍してる人達の話でしょ?」
かすみ「アイドルにプロまアマもありません!甘えるんじゃありません!」
しずく「親父ギャグ…」
かすみ「誰が同じですか!誰が!!!」
しずく「も〜愛さんと侑さんが変な事言うからですよ」
侑「あはは…まさか、その気になるとは」
7: 2024/07/08(月) 21:05:38.75 ID:3YtRiejc.net
しずく「璃奈さんは大丈夫なの?」
璃奈「大丈夫。同じ失敗は繰り返さない」
かすみ「ね〜」
しずく「一度目の失敗いつ!!!?」
果林「しずくちゃんの方が向いてるんじゃない…」
しずく「向いてませんよ」
せつ菜「まあ、いいじゃないですか。何事もチャレンジする事は悪い事ではないですよ」
歩夢「うん。私もそう思うよ」
かすみ「ですよね?」
せつ菜「はい」
璃奈「大丈夫。同じ失敗は繰り返さない」
かすみ「ね〜」
しずく「一度目の失敗いつ!!!?」
果林「しずくちゃんの方が向いてるんじゃない…」
しずく「向いてませんよ」
せつ菜「まあ、いいじゃないですか。何事もチャレンジする事は悪い事ではないですよ」
歩夢「うん。私もそう思うよ」
かすみ「ですよね?」
せつ菜「はい」
9: 2024/07/08(月) 21:11:10.01 ID:3YtRiejc.net
ミア「ボクには日本のコメディの面白さは分からないけどさ」
かすみ「分からないなら黙っててよ」
ミア「いや…二人が組んだ所で、どこで披露するの?その、マンザイってやつを」
かすみ「え…それは…ライブとか?」
ミア「それはやめた方がいいんじゃないの?ただでさえ少ないファンが居なくなるよ」
かすみ「いなくならないよ。って言うか少ないファンって何?少ないって!!!」
侑「まあまあ。ミアちゃんの言う事にも一理あるよ」
かすみ「かすみんのファンが少ないって言うんですか?」
侑「そうじゃなくて…ほら?ライブはアイドルとしてのパフォーマンスを楽しみに来る場だからさ。そこで、漫才は」
かすみ「じゃあ、どうしろと?」
かすみ「分からないなら黙っててよ」
ミア「いや…二人が組んだ所で、どこで披露するの?その、マンザイってやつを」
かすみ「え…それは…ライブとか?」
ミア「それはやめた方がいいんじゃないの?ただでさえ少ないファンが居なくなるよ」
かすみ「いなくならないよ。って言うか少ないファンって何?少ないって!!!」
侑「まあまあ。ミアちゃんの言う事にも一理あるよ」
かすみ「かすみんのファンが少ないって言うんですか?」
侑「そうじゃなくて…ほら?ライブはアイドルとしてのパフォーマンスを楽しみに来る場だからさ。そこで、漫才は」
かすみ「じゃあ、どうしろと?」
10: 2024/07/08(月) 21:16:58.30 ID:3YtRiejc.net
せつ菜「校内で披露するのはどうですか?」
かすみ「校内?」
せつ菜「栞子さん」
栞子「はい。実は、我が虹ヶ咲学園では毎年お笑いコンテストが開催されているんです。名付けてN-1グランプリ」
果林「なんでそんなの開催してるのよ…」
璃奈「N-1…ヌルヌルコンテスト…」
かすみ「絶対違うよ。虹ヶ咲のNだよ」
せつ菜「No.1を決めるからN-1なのですが」
かすみ「そこは虹ヶ咲でいいじゃん!」
せつ菜「どうですか?お二人も参加してみては?」
栞子「そうですね。参加者が増えると助かります」
かすみ「校内?」
せつ菜「栞子さん」
栞子「はい。実は、我が虹ヶ咲学園では毎年お笑いコンテストが開催されているんです。名付けてN-1グランプリ」
果林「なんでそんなの開催してるのよ…」
璃奈「N-1…ヌルヌルコンテスト…」
かすみ「絶対違うよ。虹ヶ咲のNだよ」
せつ菜「No.1を決めるからN-1なのですが」
かすみ「そこは虹ヶ咲でいいじゃん!」
せつ菜「どうですか?お二人も参加してみては?」
栞子「そうですね。参加者が増えると助かります」
11: 2024/07/08(月) 21:21:59.33 ID:3YtRiejc.net
かすみ「どうする?りな子」
璃奈「やる」
かすみ「だそうです」
しずく「本当に出るの?」
璃奈「うん。負けない」
かすみ「だよね!」
しずく「どこからその自信が湧いてくるの…」
栞子「では、お二人は参加と言う事で。エントリーしておきますね。コンビ名はどうする?」
璃奈「りな子とりなりー」
かすみ「いや、かすみんは!!!」
しずく「心配だなぁ」
璃奈「やる」
かすみ「だそうです」
しずく「本当に出るの?」
璃奈「うん。負けない」
かすみ「だよね!」
しずく「どこからその自信が湧いてくるの…」
栞子「では、お二人は参加と言う事で。エントリーしておきますね。コンビ名はどうする?」
璃奈「りな子とりなりー」
かすみ「いや、かすみんは!!!」
しずく「心配だなぁ」
14: 2024/07/08(月) 21:28:57.44 ID:3YtRiejc.net
生徒会室
栞子「と言う事で、同好会の仲間がエントリーしてくれました。ギリギリ人数が集まって良かったです。毎年、みなさん楽しみにしてますし、開催しない訳にはいかないですもんね」
役員A「それが…」
栞子「どうしました?」
役員A「エントリーしてた一組が…その…取り消ししたいと…」
栞子「え?何故ですか?」
役員A「その…方向性の違いで解散すると…」
栞子「そんな…」
役員A「どうしましょう?」
栞子「どうしましょうって…わかりました。私が何とかします」
役員A「おおっ!さすが、生徒会長!やはり頼りになります」
栞子「そ、そんな。やめて下さい」
栞子「と言う事で、同好会の仲間がエントリーしてくれました。ギリギリ人数が集まって良かったです。毎年、みなさん楽しみにしてますし、開催しない訳にはいかないですもんね」
役員A「それが…」
栞子「どうしました?」
役員A「エントリーしてた一組が…その…取り消ししたいと…」
栞子「え?何故ですか?」
役員A「その…方向性の違いで解散すると…」
栞子「そんな…」
役員A「どうしましょう?」
栞子「どうしましょうって…わかりました。私が何とかします」
役員A「おおっ!さすが、生徒会長!やはり頼りになります」
栞子「そ、そんな。やめて下さい」
16: 2024/07/08(月) 21:37:11.95 ID:3YtRiejc.net
栞子「とは言ったものの…どうしましょう。あっ」
璃奈「大丈夫。私は二人目だから」
かすみ「いや、一人目どこ!!!」
栞子「練習ですか?」
かすみ「あっ、しお子。うん」
栞子「そうですか。イマイチ意味が分かりませんでしたが……精が出ますね」
かすみ「うん。結構、ひどい事言うね」
栞子「ごめんなさい。お笑いとかは疎くて」
かすみ「普段テレビとかみないの?」
栞子「全然ですね」
かすみ「そっか。でも、しお子のおかげでかすみん達の漫才を披露する事が出来るから。感謝してるよ」
栞子「それは良かったです。健闘、祈ってますよ」
かすみ「うん!ありがとう!頑張るよ!」
栞子「はい!楽しみにしてます」
璃奈「大丈夫。私は二人目だから」
かすみ「いや、一人目どこ!!!」
栞子「練習ですか?」
かすみ「あっ、しお子。うん」
栞子「そうですか。イマイチ意味が分かりませんでしたが……精が出ますね」
かすみ「うん。結構、ひどい事言うね」
栞子「ごめんなさい。お笑いとかは疎くて」
かすみ「普段テレビとかみないの?」
栞子「全然ですね」
かすみ「そっか。でも、しお子のおかげでかすみん達の漫才を披露する事が出来るから。感謝してるよ」
栞子「それは良かったです。健闘、祈ってますよ」
かすみ「うん!ありがとう!頑張るよ!」
栞子「はい!楽しみにしてます」
17: 2024/07/08(月) 21:41:37.31 ID:3YtRiejc.net
栞子「かすみさん達の為にも、絶対に開催はしてあげたいです」
しかし、栞子の思いとは裏腹に参加者は集まらなかった。
栞子「このままでは、今年は開催出来ないかもしれない…かすみさん…あんなに頑張ってるのに」
歩夢「栞子ちゃん?」
栞子「どうしよう…」
歩夢「おーい。栞子ちゃん」
栞子「え?あっ、歩夢さん」
歩夢「どうしたの?ぼーっとして」
栞子「え…いえ。別に…何でもないですか」
歩夢「えー、何でもないようには見えないけどなぁ」
しかし、栞子の思いとは裏腹に参加者は集まらなかった。
栞子「このままでは、今年は開催出来ないかもしれない…かすみさん…あんなに頑張ってるのに」
歩夢「栞子ちゃん?」
栞子「どうしよう…」
歩夢「おーい。栞子ちゃん」
栞子「え?あっ、歩夢さん」
歩夢「どうしたの?ぼーっとして」
栞子「え…いえ。別に…何でもないですか」
歩夢「えー、何でもないようには見えないけどなぁ」
19: 2024/07/08(月) 21:47:00.71 ID:3YtRiejc.net
栞子「本当に何でも……いえ…歩夢さん」
歩夢「ん?何?」
栞子「私と…」
歩夢「栞子ちゃんと?」
栞子「漫才して下さい…」
歩夢「え?」
栞子「え?…いや…私は何を言ってるのでしょうか」
歩夢「え?何?どうしたの?」
栞子「いえ…忘れて下さい」
歩夢「ちょっ…栞子ちゃん。待って」
栞子「何でもないんです。本当に大事なので」
歩夢「落ち着いて。何があったの?」
歩夢「ん?何?」
栞子「私と…」
歩夢「栞子ちゃんと?」
栞子「漫才して下さい…」
歩夢「え?」
栞子「え?…いや…私は何を言ってるのでしょうか」
歩夢「え?何?どうしたの?」
栞子「いえ…忘れて下さい」
歩夢「ちょっ…栞子ちゃん。待って」
栞子「何でもないんです。本当に大事なので」
歩夢「落ち着いて。何があったの?」
21: 2024/07/08(月) 21:51:38.19 ID:3YtRiejc.net
歩夢「………そっか。そう言う事か」
栞子「はい…」
歩夢「でも、私と栞子ちゃんで漫才は…ちょっと無謀かな?」
栞子「ですよね。二人共…そう言うタイプではないですもんね」
歩夢「うん…そうだね」
栞子「ですが…せっかく、やる気になっている参加者がいるので…開催はしてあげたいんです」
歩夢「人数が居なきゃダメなの?」
栞子「校内とは言え、それなりの設備ですからね」
歩夢「そっか…そうだよね」
栞子「はい…」
歩夢「でも、私と栞子ちゃんで漫才は…ちょっと無謀かな?」
栞子「ですよね。二人共…そう言うタイプではないですもんね」
歩夢「うん…そうだね」
栞子「ですが…せっかく、やる気になっている参加者がいるので…開催はしてあげたいんです」
歩夢「人数が居なきゃダメなの?」
栞子「校内とは言え、それなりの設備ですからね」
歩夢「そっか…そうだよね」
22: 2024/07/08(月) 21:59:11.95 ID:3YtRiejc.net
栞子「……はあ」
歩夢「栞子ちゃん」
栞子「忘れて下さい。変な事に巻き込んでごめんなさい」
歩夢「スクールアイドルだって、別に向いてるかって言われれば…全然なんだよね」
栞子「へ?」
歩夢「やってみようか?」
栞子「歩夢さん?」
歩夢「全然ダメかもしなれないけど。やってみようか。取り敢えずやってみて、ダメだったら…それも思い出だよ」
栞子「ですが…」
歩夢「栞子ちゃん。誰かの為とかそう言うのは、一旦置いといてさ。二人でやってみようか!」
栞子「歩夢さん……ありがとうございます」
歩夢「栞子ちゃん」
栞子「忘れて下さい。変な事に巻き込んでごめんなさい」
歩夢「スクールアイドルだって、別に向いてるかって言われれば…全然なんだよね」
栞子「へ?」
歩夢「やってみようか?」
栞子「歩夢さん?」
歩夢「全然ダメかもしなれないけど。やってみようか。取り敢えずやってみて、ダメだったら…それも思い出だよ」
栞子「ですが…」
歩夢「栞子ちゃん。誰かの為とかそう言うのは、一旦置いといてさ。二人でやってみようか!」
栞子「歩夢さん……ありがとうございます」
24: 2024/07/08(月) 22:04:40.81 ID:3YtRiejc.net
それから。
歩夢「とは言え…なんだよね」
栞子「ですね。二人ともお笑いの知識はからっきし」
侑「それでよく二人で漫才やろうなんて思ったね」
歩夢「あはは…だよね」
せつ菜「いいじゃないですか。青春って感じですよ!」
歩夢「ありがとう。ちなみに…侑ちゃんとせつ菜ちゃんは…侑ちゃんはあれだね。あまり…ね?」
侑「え?」
歩夢「とは言え…なんだよね」
栞子「ですね。二人ともお笑いの知識はからっきし」
侑「それでよく二人で漫才やろうなんて思ったね」
歩夢「あはは…だよね」
せつ菜「いいじゃないですか。青春って感じですよ!」
歩夢「ありがとう。ちなみに…侑ちゃんとせつ菜ちゃんは…侑ちゃんはあれだね。あまり…ね?」
侑「え?」
25: 2024/07/08(月) 22:09:38.73 ID:3YtRiejc.net
侑「あまり?」
歩夢「侑ちゃん…ツボが浅いから…」
侑「そんな事はないけど」
栞子「せつ菜さんはお笑いはみたりしますか?」
せつ菜「いえ…私も…親が厳しくて。お笑い番組とかもあまり…」
歩夢「そうなんだ。せつ菜ちゃんのお家って普段、テレビは何が流れてるの?」
せつ菜「基本はニュースですね」
歩夢「そっか。もしかして、私が一番詳しいかもしれない」
侑「そう?」
歩夢「この中だったらね。普通にバラエティとかは見るから」
歩夢「侑ちゃん…ツボが浅いから…」
侑「そんな事はないけど」
栞子「せつ菜さんはお笑いはみたりしますか?」
せつ菜「いえ…私も…親が厳しくて。お笑い番組とかもあまり…」
歩夢「そうなんだ。せつ菜ちゃんのお家って普段、テレビは何が流れてるの?」
せつ菜「基本はニュースですね」
歩夢「そっか。もしかして、私が一番詳しいかもしれない」
侑「そう?」
歩夢「この中だったらね。普通にバラエティとかは見るから」
27: 2024/07/08(月) 22:52:48.73 ID:3YtRiejc.net
栞子「バラエティ」
侑「私だって見るよ。って言うか一緒に見るじゃん。そう言えば歩夢がバラエティ見て笑ってる所見た事ないけど」
歩夢「うん…いつも、侑ちゃんが隣で爆笑し過ぎてるから…笑うに笑えないんだよ…」
侑「なんで?」
せつ菜「まあ…その話は置いといて…ボケとツッコミはどっちがどっちをやるんですか?」
栞子「私はボケと言う感じではないと思うのですが…」
歩夢「え?私がボケ?」
侑「ま〜歩夢は天然な所あるし…いいんじゃない?」
歩夢「侑ちゃんがそれ言う?」
侑「私だって見るよ。って言うか一緒に見るじゃん。そう言えば歩夢がバラエティ見て笑ってる所見た事ないけど」
歩夢「うん…いつも、侑ちゃんが隣で爆笑し過ぎてるから…笑うに笑えないんだよ…」
侑「なんで?」
せつ菜「まあ…その話は置いといて…ボケとツッコミはどっちがどっちをやるんですか?」
栞子「私はボケと言う感じではないと思うのですが…」
歩夢「え?私がボケ?」
侑「ま〜歩夢は天然な所あるし…いいんじゃない?」
歩夢「侑ちゃんがそれ言う?」
31: 2024/07/09(火) 23:03:59.55 ID:aQgyJF6j.net
栞子「どちらにせよ、勉強しなくてはですね」
歩夢「そうだね。担当を決めるのはそれからでも遅くないかもしれないね」
侑「真面目だな〜二人とも」
せつ菜「本当ですね。私達もやりますか?漫才」
侑「それは…やめておこう」
せつ菜「ですね」
歩夢「そうだね。担当を決めるのはそれからでも遅くないかもしれないね」
侑「真面目だな〜二人とも」
せつ菜「本当ですね。私達もやりますか?漫才」
侑「それは…やめておこう」
せつ菜「ですね」
32: 2024/07/09(火) 23:24:46.18 ID:aQgyJF6j.net
こうして、栞子と歩夢の漫才への挑戦が始まったのだった。
栞子「そもそも、私は漫才とは何かすら知りませんでした」
歩夢「そこから?」
栞子「なので、私なりに家で予習して来ましたが。落語、漫談、コント、そして漫才。広義的な意味でお笑いとは実に奥が深く、ジャンルも多岐に渡るのですね。漫才は歴史も古く、その原型は平安時代まで遡るらしいのです」
歩夢「そうなの?比較的…近代なのかと思ってたけど」
栞子「そうですね。我々の身近になったのは80年代の漫才ブームでしょう」
歩夢「あっ、聞いた事あるかも」
栞子「そして、2000年から始まったM-1グランプリ。ここで私達の世代にも浸透していった」
歩夢「よく調べてるね」
栞子「調べただけです。正直、半分以上は何が面白いのか分かりませんでした」
歩夢「えぇ…そうなの?」
栞子「はい。やってる事が理解出来なかった訳ではないですよね?分かった上で私には面白さが分かりませんでした」
歩夢「でも、その言い方だと…面白いと思った漫才もあるって事だよね?」
栞子「そもそも、私は漫才とは何かすら知りませんでした」
歩夢「そこから?」
栞子「なので、私なりに家で予習して来ましたが。落語、漫談、コント、そして漫才。広義的な意味でお笑いとは実に奥が深く、ジャンルも多岐に渡るのですね。漫才は歴史も古く、その原型は平安時代まで遡るらしいのです」
歩夢「そうなの?比較的…近代なのかと思ってたけど」
栞子「そうですね。我々の身近になったのは80年代の漫才ブームでしょう」
歩夢「あっ、聞いた事あるかも」
栞子「そして、2000年から始まったM-1グランプリ。ここで私達の世代にも浸透していった」
歩夢「よく調べてるね」
栞子「調べただけです。正直、半分以上は何が面白いのか分かりませんでした」
歩夢「えぇ…そうなの?」
栞子「はい。やってる事が理解出来なかった訳ではないですよね?分かった上で私には面白さが分かりませんでした」
歩夢「でも、その言い方だと…面白いと思った漫才もあるって事だよね?」
33: 2024/07/09(火) 23:36:31.43 ID:aQgyJF6j.net
栞子「はい。私が面白いと思った漫才には全て共通点がありますかっこ
歩夢「共通点?」
栞子「はい。私は比較的、言葉の掛け合いが多い漫才を好む傾向にある様です」
歩夢「言葉の掛け合い?漫才ってそう言うものじゃないの?」
歩夢「共通点?」
栞子「はい。私は比較的、言葉の掛け合いが多い漫才を好む傾向にある様です」
歩夢「言葉の掛け合い?漫才ってそう言うものじゃないの?」
39: 2024/07/11(木) 22:43:36.53 ID:+k6SVrgK.net
栞子「確かに漫才とはボケとツッコミがサンパチマイクに向かってユーモアのある掛け合いをするものですが、実の所、漫才の種類も数多」
歩夢「そ、そうなんだ。そこまで知らなかったよ」
栞子「その方がいいかもしれないです」
歩夢「いいの?どう言う事?」
栞子「実際、色々見て影響されるより、特定の漫才師を研究してコピーした方が無難だと思うんです」
歩夢「コピー…」
栞子「良いですか、歩夢さん。我々はプロの漫才師ではありません。時間もない中である程度の物を疲労するのであれば、プロの真似をするのが一番だと思うのです」
歩夢「なるほど。そう言うものなのかな」
栞子「もちろん。ネタをそのままそっくりと言うわけにはいきませんが」
歩夢「…やっぱり」
栞子「何ですか?」
歩夢「やっぱり栞子ちゃんって何に対しても一生懸命だなぁと思って」
栞子「そ、そうですか?」
歩夢「そ、そうなんだ。そこまで知らなかったよ」
栞子「その方がいいかもしれないです」
歩夢「いいの?どう言う事?」
栞子「実際、色々見て影響されるより、特定の漫才師を研究してコピーした方が無難だと思うんです」
歩夢「コピー…」
栞子「良いですか、歩夢さん。我々はプロの漫才師ではありません。時間もない中である程度の物を疲労するのであれば、プロの真似をするのが一番だと思うのです」
歩夢「なるほど。そう言うものなのかな」
栞子「もちろん。ネタをそのままそっくりと言うわけにはいきませんが」
歩夢「…やっぱり」
栞子「何ですか?」
歩夢「やっぱり栞子ちゃんって何に対しても一生懸命だなぁと思って」
栞子「そ、そうですか?」
43: 2024/07/13(土) 21:31:34.08 ID:fqDstboA.net
歩夢「うん。素敵だなって思ったよ」
栞子「そ、そんな。私なんて、歩夢さんの方が素敵です」
歩夢「えぇ、そんな事ないよ。栞子ちゃんの方が素敵だよ」
栞子「いいえ。歩夢さんの方が素敵です」
歩夢「栞子ちゃんだよ」
栞子「歩夢さんです。私は歩夢さんの素敵な所沢山言えます」
歩夢「私だって栞子ちゃんの良い所沢山言えるよ」
栞子「私の方が…ふふっ」
歩夢「…どうしたの?」
栞子「こう言う時にプロならツッコミが出来るんでしょうね」
歩夢「ふふっ。そうだね」
栞子「そ、そんな。私なんて、歩夢さんの方が素敵です」
歩夢「えぇ、そんな事ないよ。栞子ちゃんの方が素敵だよ」
栞子「いいえ。歩夢さんの方が素敵です」
歩夢「栞子ちゃんだよ」
栞子「歩夢さんです。私は歩夢さんの素敵な所沢山言えます」
歩夢「私だって栞子ちゃんの良い所沢山言えるよ」
栞子「私の方が…ふふっ」
歩夢「…どうしたの?」
栞子「こう言う時にプロならツッコミが出来るんでしょうね」
歩夢「ふふっ。そうだね」
44: 2024/07/13(土) 21:40:34.99 ID:fqDstboA.net
侑「うぅ…尊い…」
せつ菜「ですねぇ」
愛「そんな所でコソコソして何してんの?」
果林「怪しいわよ」
せつ菜「ですねぇ」
愛「そんな所でコソコソして何してんの?」
果林「怪しいわよ」
47: 2024/07/13(土) 22:04:43.79 ID:fqDstboA.net
栞子「ふぅ。やはり、ネタを作ると言うのはかなり大変な作業ですね。産みの苦しみと言いますか」
歩夢「そうだね。お笑い芸人の人達はこれを毎日やってるんだもんね」
栞子「そうですね」
かすみ「おやおやおや〜?歩夢先輩にしお子〜」
栞子「かすみさん、璃奈さん」
かすみ「風の噂で聞いたんだけど〜お二人もN-1に出るんだって〜」
歩夢「う、うん。そうなんだ」
かすみ「一体どう言う風の吹き回しですか?二人が漫才出来るとは〜かすみん想像つかないな〜」
歩夢「あはは。だよね」
かすみ「そうですよ。まさか、かすみん達に勝とうなんて思ってないですよね?」
璃奈「二人はN-1の参加者が少ないのを知って大会を成立させる為に参加したんだよ」
かすみ「え?そうなの?」
璃奈「うん。私達がせっかくやる気になってるからって」
かすみ「いや、それを先に言ってよ!これじゃあ、かすみめっちゃ悪者みたいじゃん」
璃奈「ごめんね。りなちゃんボードあせあせ」
かすみ「あせあせじゃないよ!かすみんで遊んでるでしょ!!!」
歩夢「そうだね。お笑い芸人の人達はこれを毎日やってるんだもんね」
栞子「そうですね」
かすみ「おやおやおや〜?歩夢先輩にしお子〜」
栞子「かすみさん、璃奈さん」
かすみ「風の噂で聞いたんだけど〜お二人もN-1に出るんだって〜」
歩夢「う、うん。そうなんだ」
かすみ「一体どう言う風の吹き回しですか?二人が漫才出来るとは〜かすみん想像つかないな〜」
歩夢「あはは。だよね」
かすみ「そうですよ。まさか、かすみん達に勝とうなんて思ってないですよね?」
璃奈「二人はN-1の参加者が少ないのを知って大会を成立させる為に参加したんだよ」
かすみ「え?そうなの?」
璃奈「うん。私達がせっかくやる気になってるからって」
かすみ「いや、それを先に言ってよ!これじゃあ、かすみめっちゃ悪者みたいじゃん」
璃奈「ごめんね。りなちゃんボードあせあせ」
かすみ「あせあせじゃないよ!かすみんで遊んでるでしょ!!!」
48: 2024/07/13(土) 22:15:19.84 ID:fqDstboA.net
璃奈「そんな事ないよ。りなちゃんボードニヤニヤ」
かすみ「せめてボードで誤魔化してよ。と、とにかく…えっと…」
歩夢「大丈夫だよ、かすみちゃん」
栞子「歩夢さん?」
かすみ「な、何が大丈夫なんですか?」
歩夢「最初こそ流れで参加する事になったけど、大丈夫。優勝する気でいくから」
栞子「歩夢さん…」
かすみ「なっ…真面目な優等生が言うじゃないですか」
璃奈「かすみちゃん。それ褒め言葉だよ」
栞子「そうですね、歩夢さん。出るからには優勝しましょう。ありがとうございます、かすみさん。おかげで火がつきました」
かすみ「ふっ…ふふふ…そうでなくちゃ面白くないです。かすみんは最初からこのつもりで来たんですから」
璃奈(おちょくるつもりで来たくせに…)
かすみ「せめてボードで誤魔化してよ。と、とにかく…えっと…」
歩夢「大丈夫だよ、かすみちゃん」
栞子「歩夢さん?」
かすみ「な、何が大丈夫なんですか?」
歩夢「最初こそ流れで参加する事になったけど、大丈夫。優勝する気でいくから」
栞子「歩夢さん…」
かすみ「なっ…真面目な優等生が言うじゃないですか」
璃奈「かすみちゃん。それ褒め言葉だよ」
栞子「そうですね、歩夢さん。出るからには優勝しましょう。ありがとうございます、かすみさん。おかげで火がつきました」
かすみ「ふっ…ふふふ…そうでなくちゃ面白くないです。かすみんは最初からこのつもりで来たんですから」
璃奈(おちょくるつもりで来たくせに…)
50: 2024/07/13(土) 22:24:26.35 ID:fqDstboA.net
栞子「もういいです!!!」
しおぽむ「どうもありがとうございましたー」
栞子「うん…一応、通してやってみましたが」
歩夢「どうだった?」
侑「そうだね…う〜ん」
栞子「テンポとかですかね?」
せつ菜「私はテンポは悪くないと思うんですが…歩夢さんに栞子さんが淡々とツッコミを入れて…」
侑「ボケとツッコミを逆にしてみたら?」
栞子「私のボケですか?」
歩夢「私がツッコミ?」
侑「うん。一回それでやってみてよ」
栞子「はあ…」
しおぽむ「どうもありがとうございましたー」
栞子「うん…一応、通してやってみましたが」
歩夢「どうだった?」
侑「そうだね…う〜ん」
栞子「テンポとかですかね?」
せつ菜「私はテンポは悪くないと思うんですが…歩夢さんに栞子さんが淡々とツッコミを入れて…」
侑「ボケとツッコミを逆にしてみたら?」
栞子「私のボケですか?」
歩夢「私がツッコミ?」
侑「うん。一回それでやってみてよ」
栞子「はあ…」
51: 2024/07/13(土) 22:30:01.85 ID:fqDstboA.net
栞子「…じゃないですか?」
歩夢「えぇ!!?そこは厳しい!!?もういいよ!!!」
しおぽむ「どうもありがとうございましたー」
侑「いいじゃない!!!凄く良いよ!」
せつ菜「やはり、栞子さんがボケの方がしっくり来ますね」
栞子「私が…ボケ…全然想像もつかなかったです」
歩夢「私がボケなのは想像ついてたの?」
栞子「あっ…そう言う事ではありませんが」
侑「いけるよ、二人とも。これならいけるかっこ
歩夢「えぇ!!?そこは厳しい!!?もういいよ!!!」
しおぽむ「どうもありがとうございましたー」
侑「いいじゃない!!!凄く良いよ!」
せつ菜「やはり、栞子さんがボケの方がしっくり来ますね」
栞子「私が…ボケ…全然想像もつかなかったです」
歩夢「私がボケなのは想像ついてたの?」
栞子「あっ…そう言う事ではありませんが」
侑「いけるよ、二人とも。これならいけるかっこ
53: 2024/07/13(土) 22:40:03.08 ID:fqDstboA.net
某神社
しおぼむ「どうもありがとうございました」
巫女さん「せいが出るね。君たち」
栞子「あっ、ごめんなさい。勝手に練習の場に使ってしまって」
巫女「ええよ、別に。でも、ここら辺では見ない顔やね」
歩夢「家がお台場の方なので。今日はプロの芸人さんの漫才をまた帰りで…たまたまここに」
巫女「そうなんや。練習も良いけど、お賽銭もよろしくね。それじゃ、これで。練習頑張ってな~」
しおぽむ「はい、ありがとうございます」
歩夢「……あの人、どこかで見た様な」
栞子「そうなんですか?」
歩夢「気のせいかな?」
しおぼむ「どうもありがとうございました」
巫女さん「せいが出るね。君たち」
栞子「あっ、ごめんなさい。勝手に練習の場に使ってしまって」
巫女「ええよ、別に。でも、ここら辺では見ない顔やね」
歩夢「家がお台場の方なので。今日はプロの芸人さんの漫才をまた帰りで…たまたまここに」
巫女「そうなんや。練習も良いけど、お賽銭もよろしくね。それじゃ、これで。練習頑張ってな~」
しおぽむ「はい、ありがとうございます」
歩夢「……あの人、どこかで見た様な」
栞子「そうなんですか?」
歩夢「気のせいかな?」
54: 2024/07/13(土) 22:45:16.30 ID:fqDstboA.net
栞子「お参りしていきましょうか?」
歩夢「うん。そうだね。五円玉…あるかな。小銭が」
栞子「私も100円玉しかないですね。二人分で100円投げましょうか?」
歩夢「100円を?」
栞子「はい、こう言うのは気持ちですから」
歩夢「栞子ちゃんがそう言うの、意外かも」
栞子「そうかもしれませんね」
歩夢「うん。そうだね。五円玉…あるかな。小銭が」
栞子「私も100円玉しかないですね。二人分で100円投げましょうか?」
歩夢「100円を?」
栞子「はい、こう言うのは気持ちですから」
歩夢「栞子ちゃんがそう言うの、意外かも」
栞子「そうかもしれませんね」
57: 2024/07/13(土) 22:58:57.73 ID:fqDstboA.net
司会「レディースアンドジェントルメン」
果林「今時、レディースアンドジェントルメンで始める司会者がいるのね」
ミア「って言うか男居ないでしょ?この学校」
しずく「本当に出るんですか?歩夢さん達…」
彼方「そうらしいよ〜」
しずく「練習してる所一回もみてないですけど。普段はスクールアイドル活動してるし」
果林「でも、それはしずくちゃんも一緒じゃない?演劇部と掛け持ちしてるんだし」
しずく「そうですけど」
エマ「心配なの?」
しずく「だって、歩夢さんと栞子さんが漫才…真逆の存在の様な…」
果林「今時、レディースアンドジェントルメンで始める司会者がいるのね」
ミア「って言うか男居ないでしょ?この学校」
しずく「本当に出るんですか?歩夢さん達…」
彼方「そうらしいよ〜」
しずく「練習してる所一回もみてないですけど。普段はスクールアイドル活動してるし」
果林「でも、それはしずくちゃんも一緒じゃない?演劇部と掛け持ちしてるんだし」
しずく「そうですけど」
エマ「心配なの?」
しずく「だって、歩夢さんと栞子さんが漫才…真逆の存在の様な…」
59: 2024/07/13(土) 23:29:36.62 ID:fqDstboA.net
侑「そんな事ないよ」
しずく「侑先輩…ですが…」
侑「歩夢も栞子ちゃんも、もちろん、かすみちゃんも璃奈ちゃんだってむいてない事なんてないよ」
せつ菜「そうです。我々は心配などせず、面白かったら笑う。それだけです」
侑「うん。その通りだよ」
しずく「はい…」(けど、侑先輩なんでも笑いそうだけど)
しずく「侑先輩…ですが…」
侑「歩夢も栞子ちゃんも、もちろん、かすみちゃんも璃奈ちゃんだってむいてない事なんてないよ」
せつ菜「そうです。我々は心配などせず、面白かったら笑う。それだけです」
侑「うん。その通りだよ」
しずく「はい…」(けど、侑先輩なんでも笑いそうだけど)
60: 2024/07/13(土) 23:38:10.39 ID:fqDstboA.net
栞子「緊張していますか?」
歩夢「少しね。栞子ちゃんは?」
栞子「少しですね」
歩夢「そっか」
栞子「私たちの出番はトップバッター。言わば、私達の漫才が基準のなります。さらにお笑いの賞レースではトップバッターは不利だと言われてきました」
歩夢「うん」
栞子「関係ないです。要は面白ければそれで良いんですから」
歩夢「そうだね。それじゃあ、行こうか」
栞子「はい」
歩夢「少しね。栞子ちゃんは?」
栞子「少しですね」
歩夢「そっか」
栞子「私たちの出番はトップバッター。言わば、私達の漫才が基準のなります。さらにお笑いの賞レースではトップバッターは不利だと言われてきました」
歩夢「うん」
栞子「関係ないです。要は面白ければそれで良いんですから」
歩夢「そうだね。それじゃあ、行こうか」
栞子「はい」
61: 2024/07/13(土) 23:50:51.66 ID:fqDstboA.net
ダーダダーダダダ ダーダーダー
しおぽむ「どうも〜」
歩夢「私たち」
栞子「しおぽむです」
歩夢「はい。練習ではあゆりこで行こうって言ってたんですけどね〜。ぽむって一体どこから来たのかな?」
栞子「歩夢さんの名前って漢字で書くと歩く夢じゃないですか?捻りが欲しいなと思って音読みにしてみました」
歩夢「あ〜なるほど。真面目!栞子ちゃん真面目過ぎるよ。大丈夫?これから漫才やるんだけど、ユーモア出せる?」
栞子「大丈夫です。頑張ります!」
歩夢「うん。頑張ろうね。で、私達、二人で漫才やる事になったはいいけど、全然お笑いとか普段みないんですよ。ね?」
栞子「そうなんです。だから、自分達でネタを考えても滑るのでプロの漫才師のネタを真似しようって話になったんです」
歩夢「それ言っちゃダメなやつだよ。なんで言っちゃったの?」
栞子「黙って真似するのも良くないじゃないですか」
歩夢「真面目過ぎるよ。ここで真面目さ出さなくていいよ。これからお笑いやるんだよ?分かってる?」
栞子「そうなんですよ。でも、お笑い全然知らないんで、インターネットの検索サイト、ヤフーでお笑いについて調べて来ました」
しおぽむ「どうも〜」
歩夢「私たち」
栞子「しおぽむです」
歩夢「はい。練習ではあゆりこで行こうって言ってたんですけどね〜。ぽむって一体どこから来たのかな?」
栞子「歩夢さんの名前って漢字で書くと歩く夢じゃないですか?捻りが欲しいなと思って音読みにしてみました」
歩夢「あ〜なるほど。真面目!栞子ちゃん真面目過ぎるよ。大丈夫?これから漫才やるんだけど、ユーモア出せる?」
栞子「大丈夫です。頑張ります!」
歩夢「うん。頑張ろうね。で、私達、二人で漫才やる事になったはいいけど、全然お笑いとか普段みないんですよ。ね?」
栞子「そうなんです。だから、自分達でネタを考えても滑るのでプロの漫才師のネタを真似しようって話になったんです」
歩夢「それ言っちゃダメなやつだよ。なんで言っちゃったの?」
栞子「黙って真似するのも良くないじゃないですか」
歩夢「真面目過ぎるよ。ここで真面目さ出さなくていいよ。これからお笑いやるんだよ?分かってる?」
栞子「そうなんですよ。でも、お笑い全然知らないんで、インターネットの検索サイト、ヤフーでお笑いについて調べて来ました」
62: 2024/07/14(日) 00:09:21.65 ID:KpSxji+J.net
歩夢「あの、栞子ちゃん」
栞子「なんですか?」
歩夢「ヤホーだよ!」
栞子「え?ヤフーで間違ってますか?」
歩夢「いや、合ってるんだけど。ほら?ヤホー漫才を真似してやろうって話だったじゃない?」
栞子「ヤホー漫才?」
歩夢「あれ?なんで知らないの?」
栞子「すいません。ちょっとヤフーで調べてきます」
歩夢「だから、ヤフーじゃなくてヤホーなんだよ」
栞子「そうなんですか。では、あの夏に発生するあれは、台風ではなくタイホー?」
歩夢「台風は台風だよ。そんな手錠の似合いそうな言い方しないよ。台風は台風のままでいいの」
栞子「難しいですね」
歩夢「何にも難しくないよ」
栞子「カンフーは…」
歩夢「カンフーだよ。カンフーはカンフー以外ないから」
栞子「では、クンフーと呼ぶのも間違いですか?」
歩夢「いや…あれは…分からないけど。クンフーはそう言う言い方をする時もあるで合ってるよ。分からないけどね、中国語詳しくないから」
栞子「そうですか、でも気になりますね。今日のお客様の中に中国語得意だよーって方居ますか?あっ、ランジュ?ランジュ来てますかー?」
歩夢「やめよう。客いじりはやめよう。私達に客いじりは100年早いよ」
栞子「なんですか?」
歩夢「ヤホーだよ!」
栞子「え?ヤフーで間違ってますか?」
歩夢「いや、合ってるんだけど。ほら?ヤホー漫才を真似してやろうって話だったじゃない?」
栞子「ヤホー漫才?」
歩夢「あれ?なんで知らないの?」
栞子「すいません。ちょっとヤフーで調べてきます」
歩夢「だから、ヤフーじゃなくてヤホーなんだよ」
栞子「そうなんですか。では、あの夏に発生するあれは、台風ではなくタイホー?」
歩夢「台風は台風だよ。そんな手錠の似合いそうな言い方しないよ。台風は台風のままでいいの」
栞子「難しいですね」
歩夢「何にも難しくないよ」
栞子「カンフーは…」
歩夢「カンフーだよ。カンフーはカンフー以外ないから」
栞子「では、クンフーと呼ぶのも間違いですか?」
歩夢「いや…あれは…分からないけど。クンフーはそう言う言い方をする時もあるで合ってるよ。分からないけどね、中国語詳しくないから」
栞子「そうですか、でも気になりますね。今日のお客様の中に中国語得意だよーって方居ますか?あっ、ランジュ?ランジュ来てますかー?」
歩夢「やめよう。客いじりはやめよう。私達に客いじりは100年早いよ」
64: 2024/07/14(日) 00:18:23.79 ID:KpSxji+J.net
栞子「では、100年後」
歩夢「……」
栞子「……」
歩夢「何が?」
栞子「いや、100年後やりましょうよ。知りませんか?漫才では途中で設定に入ったりするんだよ」
歩夢「あ…あぁ。いや、だからそれ言っちゃだめなやつだよ。黙ってすんなりやるんだよ」
栞子「だって、伝わらなかったから」
歩夢「急にやるからだよ」
栞子「……やりますって言うのもおかしくないですか?」
歩夢「え?ああ、まあ」
栞子「ほら〜」
歩夢「まあ、取り敢えず話し戻そうか」
栞子「はい。まかせて下さい。頑張ります」
歩夢「そんな張り切る事でもないよ」
歩夢「……」
栞子「……」
歩夢「何が?」
栞子「いや、100年後やりましょうよ。知りませんか?漫才では途中で設定に入ったりするんだよ」
歩夢「あ…あぁ。いや、だからそれ言っちゃだめなやつだよ。黙ってすんなりやるんだよ」
栞子「だって、伝わらなかったから」
歩夢「急にやるからだよ」
栞子「……やりますって言うのもおかしくないですか?」
歩夢「え?ああ、まあ」
栞子「ほら〜」
歩夢「まあ、取り敢えず話し戻そうか」
栞子「はい。まかせて下さい。頑張ります」
歩夢「そんな張り切る事でもないよ」
65: 2024/07/14(日) 00:43:24.81 ID:KpSxji+J.net
栞子「で、話を戻すと。インターネットの検索サイトゴーグレで」
歩夢「グーグルね!それだよ!ヤフーの時もそれをやって欲しかったんだよ」
栞子「ん〜?」
歩夢「なんでキョトンとしちゃうの?」
栞子「ゴーグレはグーグル。ヤフーはヤホー。日本語って難しいですね」
歩夢「難しくないし、日本語じゃないし。そもそも英語だし」
栞子「ルールが難しいですよ。言葉のルールが」
歩夢「栞子ちゃんがややこしくしてるんだよ。全然難しくないんだよ」
栞子「ワラサがブリになるのは間違いですか?」
歩夢「それは合ってるよ。合ってるけど、今出す話かって言うと間違ってる」
栞子「鯉が龍になるのは?」
歩夢「それは間違ってるって言うと色々とあれだけど」
栞子「あれ?」
歩夢「察して」
栞子「では、恋が愛になるのは…」
歩夢「私達にはまだはやーーーい。恋だの愛だの語るのはまだ早いよ」
栞子「飛びますか?」
歩夢「飛ばなくて良い。100年後に飛ばなくて良いから」
歩夢「グーグルね!それだよ!ヤフーの時もそれをやって欲しかったんだよ」
栞子「ん〜?」
歩夢「なんでキョトンとしちゃうの?」
栞子「ゴーグレはグーグル。ヤフーはヤホー。日本語って難しいですね」
歩夢「難しくないし、日本語じゃないし。そもそも英語だし」
栞子「ルールが難しいですよ。言葉のルールが」
歩夢「栞子ちゃんがややこしくしてるんだよ。全然難しくないんだよ」
栞子「ワラサがブリになるのは間違いですか?」
歩夢「それは合ってるよ。合ってるけど、今出す話かって言うと間違ってる」
栞子「鯉が龍になるのは?」
歩夢「それは間違ってるって言うと色々とあれだけど」
栞子「あれ?」
歩夢「察して」
栞子「では、恋が愛になるのは…」
歩夢「私達にはまだはやーーーい。恋だの愛だの語るのはまだ早いよ」
栞子「飛びますか?」
歩夢「飛ばなくて良い。100年後に飛ばなくて良いから」
67: 2024/07/14(日) 08:21:26.41 ID:KpSxji+J.net
栞子「飛ばなくて良いんですか?」
歩夢「じゃあ、飛ぶ?飛んでみようか?はい、
あ〜100年経っても、結局、愛も恋も違いが分からんの〜」
栞子「………」ジィー
歩夢「栞子ちゃんがやれって言ったんだからね!!!やれって言うからやったんだから」
栞子「いえ、年取ったからってそんな喋り方になるかなって思って」
歩夢「分かりやすくする為にやってるんだよ。100年経ったって!!!100年経ってワラサはブリになるかもしれないけど、歩夢は歩夢のままだから!だから、伝わる様に言葉をおばあさんっぽくしたの!!!なのに!!!!なのにーーー!!!!」
栞子「歩夢さん。ちゃんとやりません?」
歩夢「こっちのセリフだよ。もういいよ」
しおぽむ「どうも、ありがとうございましたーー」
歩夢「じゃあ、飛ぶ?飛んでみようか?はい、
あ〜100年経っても、結局、愛も恋も違いが分からんの〜」
栞子「………」ジィー
歩夢「栞子ちゃんがやれって言ったんだからね!!!やれって言うからやったんだから」
栞子「いえ、年取ったからってそんな喋り方になるかなって思って」
歩夢「分かりやすくする為にやってるんだよ。100年経ったって!!!100年経ってワラサはブリになるかもしれないけど、歩夢は歩夢のままだから!だから、伝わる様に言葉をおばあさんっぽくしたの!!!なのに!!!!なのにーーー!!!!」
栞子「歩夢さん。ちゃんとやりません?」
歩夢「こっちのセリフだよ。もういいよ」
しおぽむ「どうも、ありがとうございましたーー」
68: 2024/07/14(日) 08:25:49.12 ID:KpSxji+J.net
果林「思ったよりちゃんと漫才してたわね」
しずく「そうですね。いらぬ心配でした」
ランジュ「途中私呼ばれたのに、なんで行かせてくれなかったのよ」
ミア「行ったら台無しになるからだろ」
しずく「そうですね。いらぬ心配でした」
ランジュ「途中私呼ばれたのに、なんで行かせてくれなかったのよ」
ミア「行ったら台無しになるからだろ」
70: 2024/07/14(日) 12:07:36.60 ID:KpSxji+J.net
歩夢「よっと…」
愛「あれ?歩夢、しおてぃー」
果林「いいの?こっちに来てて」
栞子「はい。私達の出番は終わったので」
歩夢「やっぱり、漫才は客席で観るのが一番かなって」
せつ菜「そうですね」
侑「どうだった?」
歩夢「やり切ったかな」
侑「そっか。後は…かすみちゃん達だ」
愛「あれ?歩夢、しおてぃー」
果林「いいの?こっちに来てて」
栞子「はい。私達の出番は終わったので」
歩夢「やっぱり、漫才は客席で観るのが一番かなって」
せつ菜「そうですね」
侑「どうだった?」
歩夢「やり切ったかな」
侑「そっか。後は…かすみちゃん達だ」
71: 2024/07/14(日) 12:14:41.99 ID:KpSxji+J.net
かすみ「………」プルプル
璃奈「かすみちゃん。震えてる……小さい方?」
かすみ「トイレ我慢してる訳じゃないよ!!!武者震いだよ」
璃奈「そっか。あれだけ面白い漫才観たら…」
かすみ「ふっ…だ、大丈夫。かすみんのツッコミがあれば会場は大爆笑だよ」
璃奈「うん。そうだね」
璃奈「かすみちゃん。震えてる……小さい方?」
かすみ「トイレ我慢してる訳じゃないよ!!!武者震いだよ」
璃奈「そっか。あれだけ面白い漫才観たら…」
かすみ「ふっ…だ、大丈夫。かすみんのツッコミがあれば会場は大爆笑だよ」
璃奈「うん。そうだね」
72: 2024/07/14(日) 12:22:30.67 ID:KpSxji+J.net
ダンダンダン〜ダダダ〜ン
かすみ「はい、どうも〜」
璃奈「……」
かすみ「は、はい。どうも〜…あれ?」
璃奈「……」
かすみ「あれ?りな子?あれ?」
璃奈「……」
かすみ「りな子ーーーー」
璃奈「……」
せつ菜「なんか様子がおかしいですね」
しずく「あちゃぁぁぁ」
かすみ「はい、どうも〜」
璃奈「……」
かすみ「は、はい。どうも〜…あれ?」
璃奈「……」
かすみ「あれ?りな子?あれ?」
璃奈「……」
かすみ「りな子ーーーー」
璃奈「……」
せつ菜「なんか様子がおかしいですね」
しずく「あちゃぁぁぁ」
74: 2024/07/14(日) 12:47:19.35 ID:KpSxji+J.net
かすみ「りな子、りな子ぉぉ。なんか喋って」
璃奈「……りなちゃんボード…ガクガク」
かすみ「えぇぇぇぇ」
璃奈「……」
かすみ「ど、ど、ど、どうしよぉぉぉぉ。あっ、モノマネやりまーーーす。犬のマネ。うぅ、ワンワンワン」
シーーーーン
かすみ「うっ、うぅ…誰かたすけてぇぇぇぇぇ」
璃奈「……りなちゃんボード…ガクガク」
かすみ「えぇぇぇぇ」
璃奈「……」
かすみ「ど、ど、ど、どうしよぉぉぉぉ。あっ、モノマネやりまーーーす。犬のマネ。うぅ、ワンワンワン」
シーーーーン
かすみ「うっ、うぅ…誰かたすけてぇぇぇぇぇ」
75: 2024/07/14(日) 12:53:48.62 ID:KpSxji+J.net
そして…
せつ菜「二位でしたか…」
栞子「はい」
愛「惜しかったね。でも、よくやったよ」
歩夢「うん。ありがと」
しずく「かすみさん。かすみさん、大丈夫?」
かすみ「もう二度と漫才なんかやらない」
果林「トラウマになっちゃったのね」
璃奈「ごめんね、かすみちゃん」
歩夢「なんか疲れちゃった。私、今日は帰るね」
せつ菜「二位でしたか…」
栞子「はい」
愛「惜しかったね。でも、よくやったよ」
歩夢「うん。ありがと」
しずく「かすみさん。かすみさん、大丈夫?」
かすみ「もう二度と漫才なんかやらない」
果林「トラウマになっちゃったのね」
璃奈「ごめんね、かすみちゃん」
歩夢「なんか疲れちゃった。私、今日は帰るね」
76: 2024/07/14(日) 13:00:51.02 ID:KpSxji+J.net
しずく「え?帰っちゃうんですか?」
歩夢「うん。ごめんね」
愛「歩夢…」
果林「悔しかったんでしょ。そっとしておきなさい」
愛「そうだね」
歩夢「うん。ごめんね」
愛「歩夢…」
果林「悔しかったんでしょ。そっとしておきなさい」
愛「そうだね」
78: 2024/07/14(日) 13:52:01.65 ID:KpSxji+J.net
歩夢「はあ…」
栞子「歩夢さん」
歩夢「栞子ちゃん」
栞子「残念でしたね」
歩夢「うん。でも、二位だよ?私達からしたら大健闘だよ」
栞子「けど、優勝よりは嬉しくないでしょ?」
歩夢「……うん。私…私…悔しいよぉぉ」
栞子「私もです。歩夢さん。悔しいです」
侑「青春だね」
せつ菜「そうですね」
こうして、私達のN-1は幕を閉じた。
栞子「歩夢さん」
歩夢「栞子ちゃん」
栞子「残念でしたね」
歩夢「うん。でも、二位だよ?私達からしたら大健闘だよ」
栞子「けど、優勝よりは嬉しくないでしょ?」
歩夢「……うん。私…私…悔しいよぉぉ」
栞子「私もです。歩夢さん。悔しいです」
侑「青春だね」
せつ菜「そうですね」
こうして、私達のN-1は幕を閉じた。
79: 2024/07/14(日) 13:58:04.15 ID:KpSxji+J.net
みーんみんみんみん
栞子「暑いですね…今年の夏も」
生徒「そうですね。会長の生徒会もあと一ヶ月。寂しくなります」
栞子「寂しがってる暇はありませんよ。ほら!こんなに引き継ぎが沢山」
生徒「わっ…ん?なんですか?この写真は」
栞子「え?あ〜これはですね」
終わり
栞子「暑いですね…今年の夏も」
生徒「そうですね。会長の生徒会もあと一ヶ月。寂しくなります」
栞子「寂しがってる暇はありませんよ。ほら!こんなに引き継ぎが沢山」
生徒「わっ…ん?なんですか?この写真は」
栞子「え?あ〜これはですね」
終わり
80: 2024/07/14(日) 14:14:05.85 ID:MZh1yYZh.net
乙
面白かった
面白かった
引用: 「しお、ぽむ」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります