1: 2009/05/19(火) 22:18:37.65 ID:XyO7LmNi0
投下数は64


SOS団結成の日 長門の教室での昼休み

クラスメートA「長門ー、飯どする?」

クラスメートB「つか、もう面倒だからこのままどっか行かない?」

クラスメートC「あ、いーね! あたしカラオケの半券持ってるですよ」

長門「え? マジ、超ラッキーじゃん、サボり決定しかないし」

クラスメートB「ですよねー、やっぱゆきゆきは即決が魅力的ぃ!」

長門「つか、この状況だと他の答え出なくね? 出ないよね?」

クラスメートA「でねーwww」

クラスメートC「んじゃ行こっか? そこで何か頼んで飯にしよーよ」

クラスメートA&B「さんせーwww」

長門「wwwwwwww」
「涼宮ハルヒの憂鬱 I」

2: 2009/05/19(火) 22:21:38.68 ID:XyO7LmNi0
長門「あ、やっべぇ……完璧忘れてた……」

クラスメートA「長門、どったん? 便所?」

長門「うっわぁ……最悪、マジで最悪、うっわぁありえね」

クラスメートC「ゆきゆき、財布でも忘れたですか?」

クラスメートB「あたしバイト代入ったから少しなら貸せるけど?」

長門「ちげぇ、うっわぁ……ごめん、あたし今日無理だ」

クラスメートA「えぇー? なんでぇ?」

長門「ちょい用があったの忘れてた、うっわぁマジだる……つか、時間ねーし」


3: 2009/05/19(火) 22:22:53.14 ID:XyO7LmNi0

長門「昼休みに用あるんだったわ、わりぃ今日は無理だやっぱ、んじゃ急ぐから、また明日っ!」

クラスメートC「えっ、行っちゃうですか?」

クラスメートA「行っちゃたなぁ……仕方ない、あたしらだけで行くか」

クラスメートB「だねぇ」

4: 2009/05/19(火) 22:24:08.43 ID:XyO7LmNi0
昼休みの文芸部室

長門「マジついてねーし……今日からあのバカ女の世話しなくちゃなんねーのか」

ガチャっ

ハルヒ「入るわよ!」

長門「…………何?(普通は開ける前に言うんだよ、このクズ)」

ハルヒ「あれ? 部員0じゃなかったっけ? ここ文芸部の部室よねぇ?」

長門「部員は、私だけ(あーうぜぇ、何で一人称も変えなきゃいけねーんだよ)」

ハルヒ「ふぅん、まぁ何でもいいわ!」

長門「…………(氏に腐れ)」


5: 2009/05/19(火) 22:24:59.24 ID:XyO7LmNi0
ハルヒ「ねぇ、あなた名前は?」

長門「長門、有希(テメーから名乗れや)」

ハルヒ「良い名前ね! あたしは涼宮ハルヒ! ちょっと頼み事があるんだけど良いかしら?」

長門「何?(さっさ話せや、テメーの顔見てると軽くテンション下がるんだよ)」

ハルヒ「この部室貸してくれないかしら?」

長門「いい(うっぜぇ、断っても絶対納得しねータイプだよコイツ)」

ハルヒ「ほんとっ!? 良いの?」

長門「私は本が読めれば構わない(氏に晒し腐れ)」

ハルヒ「そう、変わってるわね……まぁ、いいわ! この部室はあたしが貰ったわね!」
   「後で返してって言っても、もう遅いからね!」

長門「構わない(借りるんじゃなかったのかよ? 数秒前の言葉も覚えてねーのか?)」

ハルヒ「それじゃあ、また放課後に来るわね!」

ガチャっ! バタン! たったったった!

長門「…………(こけてロッカーに頭から衝突しろ)」



7: 2009/05/19(火) 22:26:02.88 ID:XyO7LmNi0
長門
「ここで、放課後まで待ってるとかマジ面倒なんですけど……やってらんねぇ」
「おっと、眼鏡もかけるんだっけ? こちとら視力1,5だっつーに……」

長門
「あー……面倒くせぇ、来るならさっさと来いよなー……あー、だり」

長門
「…………だり」

8: 2009/05/19(火) 22:27:00.77 ID:XyO7LmNi0
放課後の文芸部室
長門
「ぐー、すー、ぴー……おわっと! あっぶねぇ、寝てた……よだれ垂れてるし」ゴシゴシ

長門
「あー、もう放課後か(つーことはそろそろ来るな)」

たったったった!

長門「噂をすれば何とやら……(えーっと、適当な本を読んでるふりして……)」

ガチャっ!

ハルヒ「ここよ!」

長門「…………(あーあ、さよならあたしの平和な日々)」

9: 2009/05/19(火) 22:27:52.55 ID:XyO7LmNi0
ハルヒ「これからこの部屋が我々の部室よ!」

長門「…………(はいはい、良かったねぇー。これからコイツと2人でくだらな、)」

キョン「ちょい待て。どこなんだよ、ここは」

長門「!(うっそ、男付き!? え、マジで? え、どんな男? どんな男?)」
  「…………(うーん、背は高めで○、顔は……うーん、総合で67点かなぁ? 好みだけど)」

ハルヒ「文科系部の部室棟よ~中略~通称、旧館。この部室は文芸部」

キョン「じゃあ、文芸部なんだろ」

長門「…………(まぁ、コイツがいるなら少しは頑張ってみるかな?)」

11: 2009/05/19(火) 22:28:34.86 ID:XyO7LmNi0
キョン「え、えーっと、君は、」

長門「長門有希(覚えろよ)」

キョン「長門さんとやら、良いのか? この部室を使っても」

長門「いい(だからお前も毎日来いよ)」

キョン「いや、しかしもの凄く迷惑かけると思うぞ?」

長門「別に(ぶっは! 別に、っていつぞやの記者会見でのバカ女かっての!)」

キョン「追い出されるかもしれないんだぞ?」

長門「どうぞ(そん時はテメーを連れてくからな)」

キョン「そうか……なら、良いんだが」

ハルヒ「ま、そういうことだから」
   「明日の放課後もここに集合ね! こないと氏刑だから」

長門「…………(うっぜぇ、早くも女王さま気取りかよ)」

12: 2009/05/19(火) 22:29:58.80 ID:XyO7LmNi0
帰り道
長門「あーーーーーー、あのくされアマ、うっぜぇぇぇぇぇえええ!!!!」

長門「なぁぁぁっぁああああんで! あっそこまでウザくなっれかなぁぁあああ!」

長門「つーっか! あのキョンって奴を連れて来たのは評価すっけど」
  「あのバカ女もぜってぇ狙ってんじゃん!」

長門「もお氏ねよ!」

長門「頼むから朽ち果ててくれよぉぉぉぉぉ!」

長門「生きたまま鳥葬されろよぉぉぉっぉおおおお!!!」

13: 2009/05/19(火) 22:31:49.47 ID:XyO7LmNi0
朝倉「あれてるわね、長門さん」

長門「あ゛あ゛ぁ゛、誰だよ? こちとら、今めったくそに機嫌ワリぃんだよ」

朝倉「押さえて押さえて、どーどー」

長門「んだよ、両津眉毛か」

朝倉「つ、繋がってないわよ!」

長門「テメーがこの間、こっそり剃刀で眉毛の真ん中剃ってんの見てっからな?」

朝倉「あ、あれは、その……ま、眉毛のセットよ!」

長門「あー、あー、そーゆー言い訳は良いから。な? 両さん型朝倉」

朝倉「ち、違うってば! ……まぁ、ここで怒鳴っても時間の無駄ね」

長門「やっと認めたか、眉の架け橋」

朝倉「っ!」プルプル
  「い、いいから、部屋に行きましょう? ね?(このど腐れ貧ODQNがぁ)」

14: 2009/05/19(火) 22:35:02.39 ID:XyO7LmNi0
夜長門の部屋
朝倉「はい、お茶が入りましたよ? って、また……」

長門「あー……だっりぃ」スッパッ!

朝倉「……いくら部屋の中だからってパンツ一丁は止めなさい」

長門「別に良いだろー、ボクサーパンツなんだし」

朝倉「せめて女の子らしいパンツを穿こうとは思わないの?」

長門「あー、女の子らしい? あー、じゃあこうやって、食い込ませれば」キュッ 
  「ほれTバック」

朝倉「ぶふぅぅぅぅ!」

長門「うわっと! きたねぇなぁ! 茶は吹くもんじゃねーぞ! さっさと拭け!」

17: 2009/05/19(火) 22:37:35.18 ID:XyO7LmNi0
朝倉「ごほっ、げっほ! ……ご、ごめんなさい、直ぐに拭くわ」
  「……じゃなくて!」

長門「あ゛? んだよ」

朝倉「そーゆー下品な真似はよしなさい! みっともない!」
  「ほらっ、さっさと直す!」

長門「ちょっ! さわんなって! 自分で戻、ゴラ! テメー今マOコの方さわったろ!」

朝倉「お、女の子が、そんなことを言っては、」

長門「あ? テメーにもマOコついてんだろーが?」

朝倉「そ、そーだけど、」

長門「だったら何も問題ねーだろ」

朝倉「あーーーーーっ、もう! 長門さん、そこに座りなさい!」
  「私が女の子としての礼儀を教えてあげます!」

長門「はぁ? ヤリマンガバマングロマンの三拍子揃った眉毛に教わる礼儀とかねーし!」

朝倉「こ、こ、こらっぁぁぁぁあああ! 私は処Oだぁぁぁぁああ!!」

長門「ぶははははは! 女の子がそんなこと言っていーのっかなー!」

~第52回 長朝大戦勃発~

20: 2009/05/19(火) 22:40:36.00 ID:XyO7LmNi0
数十分後
朝倉「はぁ、ぜぇ、ぜぇ、はぁ、ふ、不毛は、争いだったわね」

長門「不毛? 確かにあたしは毛が生えてないけど、」

朝倉「またそんな下品な」

長門「あぁーん? わたしは腋毛の話したんだけどぉ?」
  「あれれぇ、あしゃくりゃしゃんは何を想像したのかにゃ? かにゃ?」

朝倉「う、ぎ、こ、この……」

長門「ぶはっはははあはは! ま、テメーは眉毛に栄養行き過ぎてマン毛が生えてねーかもしんねーなぁ!」

朝倉「…………」ブチ

~第53回 長朝大戦勃発~

22: 2009/05/19(火) 22:42:08.49 ID:XyO7LmNi0
朝倉「ひゅー、ひゅー、ごほっ! げほっ! ほ、本当に、もうここまでにしましょう?」

長門「だ、だな……さ、さすがに疲れた……」

朝倉「そ、それじゃあ本題に入るわよ」

長門「あん? 本題? 夕飯の話?」

朝倉「違うわよ、涼宮ハルヒの話」

23: 2009/05/19(火) 22:44:18.76 ID:XyO7LmNi0
朝倉「予測通り今日、接触して来たんでしょ?」

長門「あー、来た来た。マジうっぜぇんな、アイツ」

朝倉「そうなの? 私は同じクラスだけど」
  「見ている限りじゃ勘違いした根暗な痛い厨二患者って感じだけど(そのくせ、私のキョンくんにちょっかい出してるけど)」

長門「ふぅん、部室来た時は男連れで妙にテンション高かったけどなぁ、内弁慶的な?」

朝倉「男?」

長門「そっ、キョンっとか呼ばれてる少し背の高い、」

朝倉「え!? キョンくん!? え? マジで?

24: 2009/05/19(火) 22:45:22.48 ID:XyO7LmNi0
長門「え、あ、あぁ、マジ、だけど」

朝倉「はぁぁぁあ? 教室でだけでなく放課後までキョンくんを独占する気なのアイツ?」

長門「は? え? 何? え、独占って?」

朝倉「うっわぁ、なんでぇ……せっかくキョンくんと同じクラスにしたのに……」

長門「ど、どしたんだよ?(あれ? もしかして、涼子も、じゃなくて眉毛もキョンのことが)」

25: 2009/05/19(火) 22:47:13.38 ID:XyO7LmNi0
朝倉「……ありえない、涼宮さんの観察は長門さんに任せて、キョンくんと仲良くしていこうと思ったのにぃ……」

長門「へ、へぇ、眉毛って、あーゆーのが好みなんだぁ、へぇ意外(くっそ、やべぇな、スタイルじゃ完璧負けてる)」

朝倉「うん、彼優しいし、ちょっと頼りない感じのとこも可愛いし……」

長門「へ、へぇ(やべぇ、マジでこの眉毛もキョン狙いだ)」

朝倉「それでさぁ、これからは一緒に帰ったりとか、同じ部活入ったりしようとしてたのにぃ……」

長門「ふ、ふぅん(この眉毛、大きな障害になる前に頃しておくべきか?)」

26: 2009/05/19(火) 22:48:06.86 ID:XyO7LmNi0
長門「…………(俯いてる内に背後から……)」そ~っと

朝倉「……ねぇ、長門さん! お願いがあるの!」ガバッ

長門「おわっと!」

朝倉「ん? なんで等身大フィギュアを振りかぶってるの? しかもアスカ」

長門「え、えと、えーっと、さ、最近」

朝倉「最近?」

長門「に、二の腕が気になるから……」

朝倉「エクササイズ?」

長門「そ、そう! それ!」

朝倉「………………ふぅん」

長門「…………(ご、誤魔化しきれたか?)」

27: 2009/05/19(火) 22:50:13.24 ID:XyO7LmNi0
朝倉「まぁ、いいわ。長門さんの二の腕がタプタプになるより私の恋路の方が重要だもん」

長門「そ、そうだね(よーし、この眉毛バカだ! つーか、テメーの恋路なんか実らす気はねーからな! 『もん』とか言ってんじゃねーよ!)」  

朝倉「それでね、お願いなんだけど……」

長門「お願い? どんなよ?」

朝倉「涼宮ハルヒとキョンくんがくっつきそうになったら邪魔して欲しいの」

長門「はぁ?(このアマ、舐めたこと言ってると、またマッキーで眉毛を、ん?)」

朝倉「お願い! このとーり!」

長門「…………(眉毛の頼みってことで堂々とあの腐れアマとキョンの邪魔が出来る……)」
  「(頼まれてるのは、邪魔だけ……あたしがキョンを狙うのはオーケーだよな……)」
  「(でも、眉毛は本気でキョンが好きなんか)…………わかった、引き受ける」

28: 2009/05/19(火) 22:51:32.24 ID:XyO7LmNi0
朝倉「ほんと! ありがとう!」

長門「まぁ、つっても、あんまり目だったことは出来ねーからな?(やっぱ自分が大事だよな)」

朝倉「うんうんうんうん! それで良い! それで十分!」
  「あとはあたしが頑張ってキョンくんを落とすわ!」

長門「まぁ、頑張れ(ヴォケが、まぁ頑張ってピ工口を演じてくれや)」

朝倉「よーし! それじゃあ腕によりをかけてご飯作るね! 待っててね!」

長門「うーい(……さて、どうやってキョンを落とすか)」


29: 2009/05/19(火) 22:52:37.80 ID:XyO7LmNi0
次の日 長門の教室
クラスメートB「あ、ゆっきーだ! おっはよー!」

長門「おーう、はよ。昨日は悪かった、用事があったのを忘れてたんだ、許せ」

クラスメートA「いいっていいって、そんなん」

クラスメートC「そんなん気にするなんて、ゆっきーらしくないですよ?」

長門「あたしは基本的に繊細で優しい心を持ってんの」

クラスメートA「ぶほっwwwありえねぇwwwww」

長門「てめ、笑うんじゃねーよ!」

クラスメートB「ぎゃははっははははwwww」

30: 2009/05/19(火) 22:55:10.82 ID:XyO7LmNi0
長門の教室 昼休み
長門「なー、5組の涼宮ハルヒって知ってる?」ムシャムシャ

クラスメートA「涼宮?」ムシャムシャ

クラスメートC「あ、私知ってるですよ、つか同じ中学」ムシャムシャ

長門「え? マジ? あいつ、中学ん時どんな奴だった?」ムシャムシャ

クラスメートC「うーん……変わった奴ってか、痛い奴? かなぁ」ムシャムシャ

長門「へぇ、痛い奴か……(激しく同意)」ムシャムシャ


31: 2009/05/19(火) 22:56:07.20 ID:XyO7LmNi0
クラスメートB「え、何? その涼宮って奴? 男? 女? 名前からすっと女?」ムシャムシャ

クラスメートC「せーかい」ムシャムシャ

クラスメートA「痛いってどんな風に?」ムシャムシャ

クラスメートC「うーん、校庭にバカでっかく落書きしたり、学校中にお札張ったり」
       「うちゅーじんとか信じてる感じの痛い人」ゴックン

クラスメートA「ぶはははっははwww何そいつ、めっっちゃおもろいじゃんwww仲良くなりてぇwwww」ムシャムシャ

クラスメートC「そんで、結構美人だから男に告白されまくり」

クラスメートA「前言撤回、頃したい」

長門「(同意)」

32: 2009/05/19(火) 22:58:00.15 ID:XyO7LmNi0
放課後の文芸部室
長門「あー、今日も遊べねぇーし(マジで腐れアマうぜぇ)」

長門「っと、そろそろ誰か来る頃か(眼鏡して、適当な本を……よし、完璧)」

ガチャ

キョン「ん、長門か」

長門「……(お、キョンだ。しかも1人!)」ペラ

キョン「長門、なに読んでるんだ?」

長門「…………(やっべぇ、本のタイトル確認してねぇ、やべぇどうすっか?)」
  「…………(よ、よし、一かバチか、表紙をこうやって見せよう)」スッ

キョン「面白い?」

長門「…………(ちょっ! またテメーは何でそんなキラーパスすんだよ! 内容なんか知らねーよ!)」 
  「…………(あ、あー、えーっと)」
  「ユニーク(やべぇ、この回答はひでぇ)」

33: 2009/05/19(火) 22:59:37.38 ID:XyO7LmNi0
キョン「どういうところが?」

長門「…………(おぉーい! わざとやってねーかテメー!)」
「…………(こちとらこの本のタイトルすら知らねーんだよ!)」
  「ぜんぶ(もうどーでも良いやっ!)」

キョン「本が好きなんだな」

長門「わりと(こち亀は120巻まで集めてあるし、うん好きだな本)

キョン「そうか……」

長門「…………(え? ちょ、会話終わり? 折角のチャンスがコレで終わり?)」
  「…………(うっわ、マジありねーわ。無口キャラとかマジで面倒なんですけど)」

35: 2009/05/19(火) 23:01:12.47 ID:XyO7LmNi0
長門「…………(くそ、これじゃあキョンに何もアピール出来ねぇ、同じクラスの分眉毛の方が仲が良いだろうし)」
  「…………(このままじゃ、マズイか)」

ガチャっ

ハルヒ「やあごめんごめん! おくれちゃった! 捕まえるのに苦労してね!」

長門「…………(うぜぇ、氏ね)」

みくる「なんなんですかー?」

キョン「な、口リ巨Oだとぉ!?」

長門「…………(このキョンの反応……やばいな)」

36: 2009/05/19(火) 23:03:22.33 ID:XyO7LmNi0
ハルヒ「これ、うちのマスコットにしましょう!」

キョン「賛成だ、ハルヒにしちゃ良い人選だ!」

みくる「え? え? な、なんの話なんですかぁ?」

長門「…………(うわ、うっぜぇ嫌いなタイプだ……つーか、この腐れアマめ、いらん障害を持ってくるんじゃねーよ)」

   
何だかんだあってみくる入部

長門「…………(やべぇ、キョンの目が乳牛の乳まっしぐらだ)」
  「(だけど、こいつからは空気の匂いがする)」

37: 2009/05/19(火) 23:04:26.41 ID:XyO7LmNi0
次の日 昼休みの長門の教室
長門「ぶははははっは! それでさ、されでさ! あたし本読むふりしてたんだけど、内容なんか全然わかんねーからさ」
  「とりあえず、ユニーク、とか言ったら納得しちまったwww」

クラスメートA「wwwwテメーの頭の方がユニークだって話だよwww」

クラスメートC「あっははっはははwwwちょっと、その人おかしいですwww」

長門「でもさぁ……そいつのこと、ちょっち、良いなーとか思ってんだよね、あたし」

クラスメートB「え!? うっそ? マジ? 富士?」

長門「富士」

クラスメートA&B&C「サファリパークwwww」

38: 2009/05/19(火) 23:05:30.88 ID:XyO7LmNi0
クラスメートA「で、マジで好きなの? そのユニークくん」

長門「あー…………」コクン

クラスメートB「ゆきゆきがこの反応する時は……」チラ

クラスメートC「マジの合図です……」チラ

クラスメートA「つーことは……」チラ

長門「………………惚れてる」カァ

40: 2009/05/19(火) 23:07:04.51 ID:XyO7LmNi0
クラスメートA&B&C「…………」

長門「ほ、惚れてんだよ…………マジで」

クラスメートA&B&C「キャーーーーーーーー!!!!」

クラスメートC「えー!? ほんとに? ほんとになんですか?」

クラスメートB「うっそぉ! 信じられない!」

クラスメートA「wwww長門にも春来ちゃった? コレwwwww」

長門「あー! さわぐな! 静まれ静まれ!!」

41: 2009/05/19(火) 23:08:33.33 ID:XyO7LmNi0
クラスメートB「いやー、驚きだよ……まさかゆきゆきが、ねぇ?」

クラスメートC「びっくりしたですよ? ほんとに」

長門「あたしだって、恋、することくらい……ある」

クラスメートA「ぶわっはははっは! 長門の台詞じゃねーwwwww」

長門「わ、笑うな! 頃すぞ!」

クラスメートA「だってwwwwwぶひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃwwww」

長門「てめぇ!!」

43: 2009/05/19(火) 23:10:01.85 ID:XyO7LmNi0
放課後の文芸部室

長門「あいつら、散々からかいやがって……」
  「良いだろ別に、誰か好きになっても…………」

ガチャ

キョン「ん? 長門だけか?」

長門「…………(うぉ、いきなりキョンかよ。あたし、顔赤くなってねーよな?)」

キョン「さて、涼宮が来るまで何してるかな」

長門「…………(キョンと話したい、普段のテンションでキョンと話したい)」

45: 2009/05/19(火) 23:12:52.91 ID:XyO7LmNi0
キョン「……あー、長門? ちょっと聞いても良いか?」

長門「(っ!)……なに?(うおわっ! キョンが話しかけてきた!)」

キョン「お前って、普段は何してるんだ? ずっと本を読んでるのか?」

長門「だいたい(カラオケ、ボーリング、立ち読み、ゲーセン……とはい言えねーよなぁキャラ的に)」

キョン「長門は、他にしゅm ガチャ

ハルヒ「おっまったせー!」

長門「…………(氏にくたばり晒せ)」

47: 2009/05/19(火) 23:14:42.60 ID:XyO7LmNi0
夜の長門の部屋
長門「あーだっりぃ……マジであの腐れアマ情報解体してぇ」

朝倉「しちゃだめよ? もし我慢出来なくなったとしても、先に私に解体させてね」

長門「やだよ、あたしの手であのボケアマをこの世から消し去りたいんだよ」

朝倉「私だってしたいわよ
  「……涼宮ハルヒのやつ、私がキョンくんをお昼一緒に食べようって、誘ったら横から奪って行ったのよ?」
  「信じられない、なんなのあいつ……」

長門「眉毛が怒るとか……マジで惚れてんな」

朝倉「ふん、悪い? 私だって恋くらいするわ」

長門「…………」
  「……………………悪くねーよ」ボソ

48: 2009/05/19(火) 23:15:54.53 ID:XyO7LmNi0
深夜
長門「…………(眉毛のやつ、ガチなんだな)」

朝倉「ぐー、すーぴー」

長門「…………(あたしだって、ガチだ……でも)」

朝倉「う、ぅうん、キョン、くん、すぴー」

長門「…………(どうすっかなぁ……)」

50: 2009/05/19(火) 23:19:51.81 ID:XyO7LmNi0
数日後 昼休みの文芸部室
長門「…………眉毛」カパ
  「今日も頑張ってキョンにアピってんのかねぇ?」カパ

長門「あたしも、無口無感動キャラじゃなけりゃ、もっと色々できんだけどなぁ……」カパ
  「あぁああぁ、うぜぇ……マジでゴミアマうぜぇ」カパ

ガチャ

小泉「荒れてますね?」

長門「誰だお前? ってかロッカーの中で何してたんだ?」カパ

51: 2009/05/19(火) 23:22:28.83 ID:XyO7LmNi0
小泉「僕ですか? 僕は小泉、通りすがりの小泉です。そうですね、小泉とでも呼んで下さい」

長門「おい不燃ごみ、ロッカーの中にいることを通りすがりとは言わねーんだよ。覚えとけ」カパ

小泉「小泉です。それはさて置き、さっきチラリと見させて頂きましたが、随分荒れてるようですね?」

長門「不燃ごみには関係ねーことだ、失せろ」カパ

小泉「小泉です。ところで、さっきから何度も開けたり閉めたりしているお弁当箱は誰の物ですか?」

長門「な!? あ、ぐ……あ、あたしのだよ!」

小泉「あれ? あなたはさっき、そちらの週刊少年ジャンプくらいあるお弁当を食べていましたよね?」

長門「ぬ、ぐ、べ、別に、弁当を2個持って来てても良いだろ!!」

小泉「やれやれ……」

54: 2009/05/19(火) 23:24:22.66 ID:XyO7LmNi0
長門「何が『やれやれ』なんだよ! この可燃ごみ!」

小泉「おや? 不燃から可燃に変わりましたね。まぁ小泉です」

長門「うぜぇな」

小泉「それでは本題に入りましょ……ここ数日ロッカーの中からあなた方を観察させて頂きました」
  「非常に面白いですね、この関係は、はい実に」

長門「あ゛? なに言ってんだ? こっちは一切面白かねーぞ?」
  「うぜぇこと言ってっとミンチにして食堂に提供すんぞ?」

小泉「聞いて下さい……貴方はキョンと呼ばれる少年が好きですね?」

長門「あ? てめぇ、聞いてなかったのか? うぜぇこと言ってっと」

小泉「僕は聞いてるだけです、好きなんですか? 嫌いなんですか?」

長門「…………」


56: 2009/05/19(火) 23:26:58.15 ID:XyO7LmNi0
長門「……な、なんで、テメーなんかに言わなきゃいけねぇんだよ!」

小泉「なるほど、好きなんですね」

長門「なっ!? なに、言ってやがんだ!!」

小泉「え? 嫌いなんですか?」

長門「ぐっ、て、てめぇ……」

小泉「ほら好きなんじゃないですか」

長門「…………心底うぜぇな、テメー。あのクズゴミアマとは違うベクトルで」

小泉「褒め言葉として受け取りましょう。僕はマゾなんで」

57: 2009/05/19(火) 23:29:48.42 ID:XyO7LmNi0
長門「んで、何が言いたいんだよ。聞いてやるからさっさと言え」

小泉「いえ、別に言いたいことは」

長門「よし頃す」

小泉「冗談ですよ……それでまぁ、私は超能力者なんですよ、実は」

長門「あ゛? 頭わいてんのか?」

58: 2009/05/19(火) 23:31:20.61 ID:XyO7LmNi0
小泉「わいてません。平たく言えば涼宮ハルヒの関係者ですね」

長門「あー……てめぇも、あの生ゴミアマに振り回されてる奴か」

小泉「私たちにとって彼女は神なんですけどねぇ……まぁ、いいです」
  「それで、あなたはキョンという少年が好きなんですよね?」

長門「…………」

小泉「好きなんd 長門「あーー!! 好きだよ!! わりぃか!?」

小泉「悪くは無いですけど」

59: 2009/05/19(火) 23:32:53.52 ID:XyO7LmNi0
長門「んで!? てめぇは何が言いたいんだ?
  「早く言え! 即刻言え! 今すぐ言え! もしくは氏ね!!」

小泉「女性にあるまじき言葉使いですね……」

長門「あ゛?」

小泉「いえ、何でも無いです」
  「それでは本題に入ります……簡単に言えばキョンという少年に対しての恋心を諦めて下さい」

長門「あ゛?」

61: 2009/05/19(火) 23:34:45.98 ID:XyO7LmNi0
長門「あ゛? てめぇ……」

小泉「聞こえませんでしたか? キョンという、」

長門「それ以上喋るな……砕くぞ」

小泉「失礼。それでは、答えをお聞かせ願いますか?」

長門「答えはノーだ」

小泉「やれやれ」


63: 2009/05/19(火) 23:39:33.15 ID:XyO7LmNi0
>>62
失礼
ミスった

65: 2009/05/19(火) 23:41:30.86 ID:XyO7LmNi0
帰り道
長門「くっそ、あのニヤケ面が……ふざけやがって」
  「なにが『彼は少なからずあなたに好意を抱いています、それが実ると涼宮ハルヒの精神に多大な負荷を与えます』だ」
  「ふざけやがって……そんな理由で諦めろってのかよ……」

朝倉「長門さん? どうしたの? 落ち込んでるみたいだけど」

長門「あー? マユゲルゲか……」

朝倉「え? それ誰? なんの怪獣?」

長門「テメーの目の上についてる毛虫みてーな奴の名前だよ」

朝倉「ほっ、良かった、私の名前じゃ無いんだ」

長門「ほぼ、お前の名前だ」

朝倉「ひどい」

67: 2009/05/19(火) 23:46:03.55 ID:XyO7LmNi0
朝倉「それで、何があったの?」

長門「なんもねーよ」

朝倉「う・そ、だって長門さん上履きのままよ?」

長門「な゛! あ、いや、こ、これは、だな、えーっと」

朝倉「何かあったんでしょ? 話して?」

長門「…………あとでな」

68: 2009/05/19(火) 23:49:43.20 ID:XyO7LmNi0
夜の長門の部屋
朝倉「それで、何があったの?」

長門「…………キョン、あいつ、最近どーだ? 教室で」

朝倉「キョンくん? それがどうかしたの?」

長門「良いから答えろ眉毛」

朝倉「……彼は、別に前と何も変わらないわよ? それが?」

長門「そうか」

69: 2009/05/19(火) 23:50:29.37 ID:XyO7LmNi0
朝倉「それで、何があったの?」

長門「眉毛は、まだキョンのこと好きか?」

朝倉「? 好き、だけど……」

長門「そうか……なら、いい」

朝倉「いいって……長門さん、本当に大丈夫? 具合悪いんじゃないの?」

長門「気にすんな、生理が重かっただけだ……つーわけで、もう寝るわ」

朝倉「おや、すみ、なさい……(どうしたのかしら? なにか、あるわね……)」

71: 2009/05/19(火) 23:52:30.42 ID:XyO7LmNi0
昼休みの長門の教室
クラスメートB「ゆきゆきー、最近付き合い悪いぞー」

長門「ひっつくな!」

クラスメートC「実際ゆっきーは最近つれないですよ? お昼もいつもどっかで食べるし」

クラスメートA「放課後もどっか行くし」

クラスメートB「もしかして……男でも出来た?」

73: 2009/05/19(火) 23:54:14.00 ID:XyO7LmNi0
長門「そんなんじゃねーよ」

クラスメートB「ほんとか~?」

長門「ほんとだよっと、もう時間か……んじゃ、またな」

クラスメートC「ありゃ、いっちゃいました」

クラスメートA「まぁ、長門には長門の事情があるんでしょ」

クラスメートB「だな……んじゃ、私らは昼飯ついでにフケるか」

クラスメートC「おっけーですよ……ん? あれは……」

朝倉「ねぇ、あなた達、長門さんの友達よね? 聞きたいことがあるんだけど……」

74: 2009/05/19(火) 23:56:19.09 ID:XyO7LmNi0
昼休みの校舎裏
長門「あぁぁぁぁあああ、どうすっかなぁ……(キョンのこと好きなんだよなぁ、あたし)」
  
長門「でも、眉毛も……好きなんだよな……つーか、あたしより前から好きなんだろうな」

長門「ここで引くとか、あたしじゃねー……」
  「でも……引くべきなのかな?」

長門「ぁぁぁぁっぁあああ!! でも、好きなんだよ!!!」

朝倉「そう、なんだ」

75: 2009/05/19(火) 23:59:39.89 ID:XyO7LmNi0
長門「な! まゆ、げ……てめぇ、何しに来たんだ!」

朝倉「…………」

長門「おい! 聞いてんのか! マユゲンゲ!」

朝倉「好きなんだ、キョンくんのこと」

長門「な!? ち、ちが!」

朝倉「隠さなくても良いよ? さっき、あなたの友達から聞いて来たし」
  「それに……」

カパ

朝倉「このお弁当を見ればわかるわ」

76: 2009/05/20(水) 00:01:13.79 ID:v0GZuv0Z0
長門「あ、ぐ、そ、そ、れは! それは、あたしのオヤツみたいなもんだ!!」

朝倉「ふふふふ、海苔でキョンって書いてあるのね。かーわいい」
  「長門さんもしっかり女の子なのね、知らなかったわ」

長門「ち、ちがう! それは、違う!!」

朝倉「違わない……ごめんなさい……長門さんが彼を好きだななんて、まったく気がつかn」

長門「ちっげぇぇっぇえええ! あたしは別に!」

朝倉「好き、なんでしょ……キョンくんのこと」

長門「ぐっ!」

79: 2009/05/20(水) 00:05:24.17 ID:XyO7LmNi0
朝倉「もう、隠さなくても良いの……私も薄っすら気付いていたもの」

長門「…………」

朝倉「最近、あなたが新しいお弁当箱を買ったのも知ってた」
  「ボクサーパンツじゃなくて、可愛らしいパンツを買ったのも知ってた」

長門「…………」

朝倉「私より早く起きて、隠れてお弁当を作ったのも知ってた」

長門「…………」

朝倉「彼の写真を見ながら、トイレでオXXーしていたのも知ってた」

長門「…………(なんで知ってんだ? この眉毛)」

80: 2009/05/20(水) 00:08:16.95 ID:v0GZuv0Z0
朝倉「あなたがキョンくんを好きだって、気付いても良かったハズなのに」
  「私は気付かないで……毎日あなたの前でキョンくんの話ばかりしてた」
  「ごめんなさい……ごめんなさい長門さん!」ダッ

長門「おい眉毛! 眉毛! 待て眉毛! まゆげぇぇえぇっぇぇぇぇええ!!」

長門「…………行っちまった」

長門「あいつ、泣いてたな……泣くくらいキョンのことを思っていたんだな」
  「あたしは、そこまでキョンを思えるか?」

長門「…………あたしは」

81: 2009/05/20(水) 00:11:06.67 ID:v0GZuv0Z0
放課後の文芸部室
長門「おい、いるんだろ? ニヤケ不燃ごみインポ」

ガチャ

古泉「古泉です」

長門「一応聞いておくが、てめぇはロッカーの中で何をしてんだ?」

古泉「そうですね……簡単に言うと、高度な精神性を伴いつつも、運動行為としての側面も持ち合わせた」
  「非常にアクティブでクリエイティブな行為とだけ言っておきましょう」

長門「あぁ、シコってんのか」

古泉「ソロプレイと言って下さい」


84: 2009/05/20(水) 00:12:01.50 ID:v0GZuv0Z0
長門「おい、ニヤケ早漏」

古泉「遅漏です。なんでしょうか?」

長門「あたしはキョンを諦める」

古泉「! そうですか、それは良かった……感謝しますよ」

長門「ふん(癪だが、あの眉毛がガチ惚れしてんだ。譲ってやるか)」

古泉「本当にありがとうございます。僕で叶えられることんなら何でもいたしますよ」

長門「そうか……じゃあ」

85: 2009/05/20(水) 00:13:09.61 ID:v0GZuv0Z0
次の日のハルヒの教室
朝倉「はぁ……(昨日から長門さんと一言も喋ってない)」

キョン「よ、朝倉、おはよう」

朝倉「あ、キョンくん……おはよう」

キョン「なんだ? 元気ないな?」

朝倉「あ、あははは、そ、そうかな」

キョン「それじゃあ、まぁビックリする話題を教えてやろう」

朝倉「ビックリする話題?」

キョン「確か、お前は長門と仲が良かったよな」

朝倉「…………えぇ」

86: 2009/05/20(水) 00:13:49.06 ID:v0GZuv0Z0
キョン「その長門がな、実は昨日から古泉って奴と付き合い始めたらしい」

朝倉「え!? そ、そんな! え!? う、嘘でしょ!?」

キョン「嘘じゃない、昨日突然長門から電話が来て、そう言われたんだから」

朝倉「嘘よ! だって、長門さんは、長門さんは、あなたが」

キョン「ん? 俺がどうしたって?」
   「まぁ、そんなに信じられないなら、9組に行ってみな。中々のイケメンと仲良くお喋りしてるぜ」

朝倉「っ!」ダッ

キョン「うわっと……あいつ、足速いんだな……」

朝倉「何を考えてるの長門さん! あなたは、あなたは!」

87: 2009/05/20(水) 00:15:45.09 ID:v0GZuv0Z0
古泉の教室

ガラっ

朝倉「長門さん!!!」

長門「眉毛……」

古泉「おや? 彼女は……」

朝倉「長門さん! 何考えてるの!?」

長門「…………」

朝倉「何で、何でこんなことしたの!? ねぇ!」

古泉「話が見えませんね……」

朝倉「あなたは黙っていて! 皮かむりのくっさい童Oインポ野郎!」

古泉「はい」ドピュ

89: 2009/05/20(水) 00:18:25.47 ID:v0GZuv0Z0
朝倉「ねぇ? どういうことなの? 私、私のせい? 私が彼のことを」

長門「違う」

朝倉「だって! 昨日私があんな、 長門「ちげぇっつってんだろ涼子!」

朝倉「っ!」

長門「良いか、よく聞け……あたしは、ただ冴えない男から、こっちのイケメンに乗り換えただけだ」
  「おーけー?」

朝倉「で、でも……」

長門「それ以上言うな……あたしはな面食いなんだよ」
  「解ったら、戻れ……」

朝倉「長門……さん……」
  「あり、ありが、ありがとう……ありがとう……」

長門「いつもより美味い飯を作れ……それで良い」

朝倉「うん、うんうん……ほっぺたが物理的に落ちるくらい美味しいご飯作るよ……」


90: 2009/05/20(水) 00:19:23.29 ID:v0GZuv0Z0
帰り道
小泉「ほんとに、こんな願いで良いのですか?」

長門「あー?」

小泉「僕が彼氏になるなんて、そんな願いで良いんですか?」

長門「いーんだよ。最近男日照りが長かったからな」

小泉「そうですか……あなたがそう言うなら」

長門「有希、そう呼べ」

小泉「…………」

長門「あたしら、恋人だろ?」ニカッ

小泉「そうでしたね有希」

91: 2009/05/20(水) 00:20:11.82 ID:v0GZuv0Z0
長門「…………(これで良かったたぁ思えないが、まぁ及第点だろ)」
  「(眉毛はいつもあたしの尻拭いしてくれてたから、たまにはご褒美だ)」
  「(あたしが、このニヤケインポを引き付けておけば、向うに余計なちょっかいは行かないだろうしな)」

小泉「有希? どうしたんですか? 考え事ですか?」

長門「あ゛? あー、そんな感じだ(まぁ、それに……)」

小泉「悩みがあったら言って下さいね? 僕は有希の恋人ですから」

長門「ぷっ! ぶははははは!」

小泉「? 何笑ってるんですか?」

長門「ぶはっ、ぶはははは、なんでもねーよ!(こいつと一緒にいんのも悪く無さそうだ)」


92: 2009/05/20(水) 00:21:19.67 ID:v0GZuv0Z0
長門「よーし! 樹!」

小泉「なんですか?」

長門「あたしの家まで競争だ!」

小泉「いいでしょう」

長門「あたしに勝ったら、あたしが今穿いてるパンツくれてやるよ!」ダッ

小泉「なっ! マジで!!!!!」ダッ

長門「マジマジ、って、こいつ超はえぇぇぇ!!」

小泉「有希のピンクのフリルパンツ!!!」

長門「てめぇぇぇえ! 何であたしのパンツ知ってんだよ!!」

小泉「愛の力です!!! 負けませんよハニー!!」

長門「なめんな! あたしが勝ったらテメーのパンツ貰うからな! ダーリン!!!」



長門有希は憂鬱
おわり

93: 2009/05/20(水) 00:22:31.54 ID:sBN2spzYO

引用: 長門有希は憂鬱