1: ◆IfMuZOmnhU 2012/01/09(月) 18:47:25.57 ID:VNRYdOlk0
【クリスタリウム】


アレシア「……あら?貴方たち。何をやっているの?」


シンク「あ~っ!マザー!おはよ~っ!」


ケイト「マザー?マザーこそ、こんなところでどうしたの?」


アレシア「たまには息抜きも必要だってクイーンに言われてね。少し気分転換をしていたところ」


シンク「あー、それ私も言われたことある~」


ケイト「私もそういえば……。……クイーンって本当に根っからの委員長気質だねぇ」


アレシア「それはそうと……。貴方達、もう授業の時間でしょう?それなのにこんな所にいるのは感心しないわね」


シンク「まだあと2分くらいあるよ~」


ケイト「私らはいつも授業ぎりぎりまで話してるし」


アレシア「……話すにしても0組の教室だっていいし、リフレッシュルームだってあるでしょう?」



2: 2012/01/09(月) 18:49:31.24 ID:VNRYdOlk0
ケイト「そ、それはそうなんだけど……。なんだか教室にずっといたり休憩ばかりしているのって、落ち着かなくて……」


シンク「そ~なんだよ~。今まで戦いばっかりだったのに、戦争が終わったとたんに普通の学生になれって言われてもやっぱり難しいよ~」


アレシア「……」


シンク「でも、エイトとトレイは何だか前より楽しそうだよね~」


ケイト「あいつらは元が元でしょっ!」


シンク「確かに~。勉強勉強~!って感じだったね~」


ケイト「あ~あ。ちょっと不謹慎かもしれないけど、私は以前の方が過ごしやすかったな~。性に合ってたっていうかさ」


シンク「そうだね~。……マザー、これから私たちは何をしたらいいのかなー?」

3: 2012/01/09(月) 18:51:33.47 ID:VNRYdOlk0
アレシア「……もう終わってしまった過去には戻れないのだから、今は未来へ繋がることをすべきよ」


シンク「未来へ繋がること~?」


アレシア「そう。今を味わえるのは今だけなのだから。過去への感傷に浸ることなど許される時間は一時たりとも無い物なのよ」


ケイト「それはわかっているんだけどさ……」


アレシア「引かれたレールに抗って終止符を打てた貴方たちなら、きっと何をするべきかが見えてくるわ」


ケイト「……?」


アレシア「……いや、何をするべき、じゃなく。……何をしたいか、そう考えてみたらどうかしら」


ケイト「何を、したいか……」


シンク「リフレの新しいメニューが食べたいよっ!」


ケイト「アンタ、ノリ軽すぎ!」


アレシア「でも、それでいいのよ。手近なところから、少しずつ、少しずつ。自分たちの未来を見据えていきなさい。それが貴方達に言える私からのアドバイスよ」

4: 2012/01/09(月) 18:53:48.76 ID:VNRYdOlk0
ケイト「うーん……。……わかった!ありがとっ!マザー!」


シンク「マザー、ありがと~」



キーンコーンカーンコー(ry♪


アレシア「いいえ。自分の子供たちが迷っていたら手を差し伸べるのは親として当然のことよ」


シンク「流石マザーだよ~」


アレシア「……それじゃあ、そろそろ私は行くわね。貴方たちも教室へ戻りなさい」


シンク「は~い」


――

5: 2012/01/09(月) 18:57:57.44 ID:VNRYdOlk0
【リフレッシュルーム】


シンク「ってなわけで、女子会を開きます!」バン


サイス「どういうわけだよ。前後繋がってねぇだろ!」


クイーン「そもそも、『女子会』とは一体何をするんですか?」


セブン「私もそこが疑問なんだが……」


デュース「え、えと。1組の女の子たちがよくここで集まって話してる野を見た事が有りますけど、それですかね?」


サイス「あぁ!?アイツらがやっているのは単なる愚痴会じゃねえか!」


シンク「お~、早速いい質問だね~。はいっ、それじゃあケイトさん!答えてください!」ビシッ


ケイト「えぇっ!?私なのっ!?」


サイス「人の話を聞けや、オイ……」ビキビキ

7: 2012/01/09(月) 19:03:20.97 ID:VNRYdOlk0
ケイト「え、えと……。マザーが言ってる『今何をしたいかを考えろ』ってさ……。
多分個人的にって意味でもそうだけど、
私たち0組全体で何をしたいかって意味だと思うんだよね。……だからかな?」


シンク「……ほわぁ~」


ケイト「……シンク?」


シンク「あ、はい!そうなのですっ!ケイトさん見事正解なり~!」パチパチ


ケイト「……何も考えてなかったからとりあえずあたしに振っただろ。」


シンク「そ、そんなことはないよ~!」ギクッ


クイーン「……ふむ。確かに、一理ありますね……。そのような話でしたら、皆で考えた方が早く進みますし」


レム「で、でもそれって0組のことなんだよね?……男の子たちは、呼ばなくていいの?」


シンク「お~、またまた良いことを聞いてくれました~!」パチパチ

8: 2012/01/09(月) 19:06:38.55 ID:VNRYdOlk0
シンク「それに対しての答えも、ケイトさん、どうぞっ!」


ケイト「アンタ、私に任せすぎじゃないっ!?自分で少しは話せ!」


シンク「ぶー……。だって~、私たちっていっつも一緒にいたからさ~、男の子と女の子って意識、あまりなかったしさ~。
ちょっと他の子たちみたいに女の子っていうのを体験したかったんだよ~……」


セブン「まぁ、女だけで話をしないといけないことなんて、これまでなかったことは確かだが……」


シンク「そうなんだよ~!流石セブンだよ~!」


サイス「……っつても、何を話すんだよ何を」


シンク「それは『これからについて』だよ~」


サイス「だぁ!!そんな大きな話じゃ収集つかねえだろうが!ほんっとにテメェは何も考えてねぇな!」

9: 2012/01/09(月) 19:09:24.68 ID:VNRYdOlk0
クイーン「……それでは、一つ、私からいいですか?」


シンク「ん~?どうしたの~?」


クイーン「私たち一人一つずつ、これから何をしたいのか、というお題を出し合って、それについて話すっていうのはどうでしょうか?」


ケイト「お、それいいじゃん!」


デュース「それなら話題に詰まらず、好きな事を話せそうですね」


レム「面白そうっ!」


シンク「いい案だよ~。クイーンすごいよ~!」


セブン「……まぁ、悪くはないかもな」

10: 2012/01/09(月) 19:12:30.03 ID:VNRYdOlk0
サイス「何でいつの間にかやる気になってんだよお前ら……」


デュース「ま、まぁ、たまの機会ということもありますし……」


クイーン「マザーからの助言に基づいた企画ですし、やってみても価値はあるかと思いましたので」


サイス「……。……ダルくなったら私は消えるからな」


シンク「だいじょーぶだよ!きっと楽しいから!」


サイス「どこから自信が湧いてきてんだよ」


デュース「えーっと、それでは、食べ物とか何もないのはなんですし……。飲み物とつまめる物でも、用意しましょうか」


シンク「さんせーっ!」


――

11: 2012/01/09(月) 20:39:34.08 ID:VNRYdOlk0
モグ「何でぼくがここに呼ばれるクポ?」


シンク「モグりん~、よくきたね~」ギュー


モグ「く、苦しいクポー!」モガモガ


クイーン「貴方にはちょっとした進行役を務めてもらおうかと思いまして」


モグ「クポー?」


シンク「私たちがこれからお題を書いたデータを魔法化してモグに送信するから、それをランダムに出していってほしいんだよ~」


クイーン「あと、アンケートなど取るときもモグに手伝ってほしいのです」


モグ「むむっ!任されたクポー!そういうことなら得意クポ!」


デュース「ありがとうございます、モグ」



12: 2012/01/09(月) 20:41:44.18 ID:VNRYdOlk0
モグ「(皆がぼくを頼ってくれるなんて嬉しいクポー!戦争が終わってただのマスコットみたいになってたから悔しかったクポ!)」


モグ「(ここでモグの存在感をまたアピールするクポ!)」


クイーン「それでは皆さん。今からモグにお題を提出してください」


サイス「ちっ、面倒くせーな……」ポゥ


セブン「そうは言っても最初に送るんだな……」


サイス「う、うぅうるせえ!こっ、こんなことは早めに終わらせてーからだよ!わりぃかよボケ!!」


セブン「(何を焦ってるんだ……)」

13: 2012/01/09(月) 20:44:15.44 ID:VNRYdOlk0
………………。
……。


デュース「送信しました!」


レム「私も送ったよ!」


シンク「それじゃあ、全員とれたみたいだねー、モグりん、お願い~!」


モグ「モグはモグりんじゃないっていつも言ってるクポー……。了解クポッ!るーれっと、スタート!」


きゅるるるるるるる    ぴんっ!


モグ「…………決まったクポ!」


シンク「何かな、何かな~?」ワクワク




14: 2012/01/09(月) 20:46:04.57 ID:VNRYdOlk0
 
 
 
 
 

モグ「『送信者:レム お題:今度、皆で遠足したいですっ』」
 
 
 
 
 
 

15: 2012/01/09(月) 20:48:01.28 ID:VNRYdOlk0
レム「…………へ?」


レム「え!?え!?ええぇ!?っこ、これって名前も出るの!?」カァァ


モグ「システム上、秘匿事項でない限り、情報提供者の名前が出てしまうクポ」


レム「き、聞いてないよ……」


サイス「(……おいおい、マジかよ…………)」


ケイト「……え、遠足」プクク


レム「……っっ」カァァ


レム「だ、だってなんて言ったらいいかわからなかったから……」


ケイト「だからってこの年で遠足って……ぷくっ」


レム「そ、そんなに笑わないでよぉ!!」

16: 2012/01/09(月) 20:52:02.38 ID:VNRYdOlk0
デュース「ま、まぁまぁ……」


セブン「……要は0組で遠出したいって意味か?」


レム「え?あ……っ、う、うん。私たちってさ戦い以外で国境超えたことなかったし……。
本当に観光とか、遊ぶためだけにいろんなところ行きたいなぁって」


シンク「う~ん、確かに!」


セブン「そんな話もあったな……」


デュース「そうですね……。でも、朦朧とした意識の中でしたし……。……すっかり、忘れていましたね」


シンク「……そういえば、あの時も『これからどうしようか』って話したんだよね。てへ~っ、平和ボケしてたのかな~?」


ケイト「でもさ、どこに行きたい!とかはちゃんと話せてなかったんだし!せっかくだから今決めちゃおう!」


ケイト「男たちも入れて話したら、いろんな意見が出てまとまりそうにないもん」


シンク「そうだね~。ナインとかいたら五月蠅そうだからね~」


サイス「(それをテメェが言うのかよ……)」

17: 2012/01/09(月) 20:55:29.64 ID:VNRYdOlk0
クイーン「それにしても、今は近郊の国は戦争の跡で旅行どころじゃないですし……。どこへ行きましょうか」


ケイト「あれ?確か市街地とか特に被害がないところなら行っても大丈夫なんじゃない?」


セブン「……私たちが行って歓迎されるかどうかって言ったら微妙だがな」


サイス「されるわけねぇな。闇討ちにあって当たり前ってところだろ」


デュース「そ、そんな物騒なことはないですよ……!もう戦争も終わったんですし」


セブン「そうだといいんだが……」


レム「うーん、難しいね」


クイーン「それでしたら、民間飛行船に乗って、もっと遠くの国へ行くというのはどうでしょうか」


シンク「もっと遠くの国~?」

18: 2012/01/09(月) 20:57:57.65 ID:VNRYdOlk0
クイーン「はい。例えば……、そうですね。ブリッツボールという球技が流行していると言われるルカや、皇国のように機械文明が発達したフィガロ王国などいかがでしょうか」


ケイト「っ!それいいねっ!ブリッツボール、一回でいいから見てみたかったんだよね!」


レム「クリスタルの力に頼らないで機械を作ってるっていうフィガロ王国だね?!行ってみたい!」


サイス「でも、それってどう考えても大掛かりな旅行レベルになるんじゃねえか?遠足とは言えねえよな」


ケイト「ぶっ!!遠足!!」ケラケラ


レム「笑わないでってばぁ……」カァァ


クイーン「マザーにも事前に許しを得ないと行けませんし、魔導院にも許可証を発行していただかないといけません。
直ちに実行というわけにも……」


デュース「それじゃあ、もうすぐ学院も春休みですし、その時に行くっていうのはどうでしょうか?」


シンク「そうしよ~!楽しみだね~」ワクワク


レム「そうだねーっ!」

19: 2012/01/09(月) 21:03:12.37 ID:VNRYdOlk0
モグ「それってモグも行って良いクポ?」


シンク「ん~っ?あぁ~、モグりんはお留守番だね~」


モグ「ひ、ひどいクポ!それはないクポォ……」シュン


セブン「いや、クラス単位の遠征には目付が必要であるはずだし……。モグも来れると思う」


モグ「ほ、本当クポ~!?」


ケイト「そういやそんなルールもあったっけ?」


デュース「モグがいないと、異国の言語を理解する事もできませんからね……」


セブン「……なんたって、遠足だからな」ボソッ


ケイト「ぶはぁっ!!!!!」ゲラゲラ


レム「わざとやるのはひどいよぉっ!」


22: 2012/01/09(月) 22:51:20.34 ID:VNRYdOlk0
――

ケイト「ご、ごめん~ってレム~。謝るからさ~」


レム「……一杯笑ってたもん」ツーン


ケイト「……うっ」


レム「もう、いいもん……」


ケイト「レ~ムぅ~!」アセアセ


セブン「……次のお題は?」


クイーン「……そうですね。あちらは放っておいて、モグ。お願いします」


モグ「了解クポ~……クポポ~!」グモーン


シンク「次は何かな~」ワクワク


デュース「この時間もまた楽しいですねっ」


シンク「そうだね~!」


モグ「…………抽出完了クポ!」キュピーン


23: 2012/01/09(月) 22:52:02.52 ID:VNRYdOlk0
 
 
 
 
 

モグ「『送信者:セブン お題:料理を覚えたい』」
 
 
 
 
 
 

24: 2012/01/09(月) 22:52:57.96 ID:VNRYdOlk0
クイーン「……」


シンク「……」


レム「……」


デュース「……」


ケイト「……」


サイス「……」


セブン「……な、何の沈黙だ……?」

25: 2012/01/09(月) 22:57:09.20 ID:VNRYdOlk0
デュース「す、すいません!セブンさんのやりたいことって聞いて連想できる事柄では……なかったものでして……」


ケイト「……案外可愛いというか、女らしいっていうか……」


モグ「クポ~!セブン可愛いクポ~!」


セブン「……いいだろ別に。私が女らしくないからってそう持ち上げなくても……」


モグ「持ち上げてなんかないクポ~。それにセブンは十分女の子らしいクポ~!」


デュース「そ、そうですよっ!セブンさんは私から見てもとても素敵な女性ですしっ!」


セブン「……まぁ、悪い気はしないが。何かむずがゆいから持ち上げないでくれ……」


シンク「それにしても、なんでセブンは料理がしたいの~?」


クイーン「確かにそうですね。軽い自炊程度ならできるはずですし、ここに書くからには結構本格的な料理がしたいということになりますよね」


ケイト「しかも、今までそんなこと言ってた所も聞いた事なかったし……」

26: 2012/01/09(月) 22:58:53.80 ID:VNRYdOlk0
セブン「だからこそ……というか。やったことがないことに挑戦してみたいって思った。……それだけさ」


デュース「セブンさん、すごいですね……」


レム「うん。一番現実的っていうか……」


シンク「現実的ぃ~?なんで~?」


レム「え?だ、だって、将来お嫁さんになった時に誰かに作ってあげる為なんだよね?」


デュース「……え?」


ケイト「……っ」プルプル


セブン「…………お嫁さん?」ボソッ


ケイト「ぶはっ!!お、お嫁さんって!!子供じゃないんだからぁっ!!あっは!!あはっ、あはははは!!」ゲラゲラ


レム「……」


ケイト「はっはっは!!…………あっ」チラッ

27: 2012/01/09(月) 23:02:57.36 ID:VNRYdOlk0
レム「……もういい、本当にケイトなんて知らないからっ!」プイッ


ケイト「ああ~……」


ケイト「(セブン~!!)」キッ


セブン「……私はただ一応覚えておこう位の気持ちだったんだが……」


デュース「あわわ……っ」


クイーン「でも、料理を覚えたいって、教えてくれる人はいるのでしょうか……」


シンク「リフレのお兄さんに教えてもらおうよ~!本当にいつも美味しいもの食べさせてもらってるし~!」


デュース「いや、確かに美味しいんですけど……。あちらはお仕事ですし、終わるころには夜ですし……」


シンク「それから教えてもらえばいいんだよ~!」


クイーン「……しかし、確かリフレまでの移動魔法陣は夜には消えてしまいますよね」


シンク「えぇっ!?そうなの!?」


デュース「はい……。戦争も終わって食事を大がかりに作る必要もなくなったので……。安全面への配慮であると思いますが」


シンク「それじゃあ頼めないよ~……」

28: 2012/01/09(月) 23:05:11.66 ID:VNRYdOlk0
セブン「……いや、私はマザーに教えてもらおうと思っていたんだが……。ダメなのか?」


シンク「……あっ」


クイーン「そ、そうでした。マザーに頼むという手がありましたね!」


シンク「セブン、頭良いよ~!」


サイス「っつか、マザーって料理できんのかよ?」


レム「そういえば、私も見たことないかも……」


クイーン「私たちも知らないですね……」


セブン「……レムたちが0組に入る前、私はマザーにお弁当を作ってもらったことがある」


シンク「えぇ!?ほんとっ!?」


セブン「まぁ訓練中に食べる簡素なものだったが……。私は嬉しかったから」

29: 2012/01/09(月) 23:07:13.77 ID:VNRYdOlk0
クイーン「セブン……」


シンク「セブン~!セブンだけずるいけど可愛いよ~!」ナデナデ


セブン「な、なんだ?頭を撫でないでくれっ」アセアセ


モグ「照れてるセブンも可愛いクポ~」


セブン「皆してからかうなよ……」


デュース「(本当に可愛いと思うです……)」


ケイト「それじゃあモグ、マザーに今度料理教えて~って伝令(メール)送っておいてよっ!」


セブン「え、いや。私がしたいだけだからお前たちは別に無理にやらなくても……」


クイーン「何を言っているのですか。私たちも教わりたいからやるのですよ」


ケイト「そーそー。セブンだけマザーに教わるなんてズルいっての!」


デュース「その通りですっ!抜け駆け禁止ですよっ!」


サイス「……暇な時だったら付きあってやるよ」


シンク「えー、じゃあ私は皆が作ったものを美味しくいただくとするよ~」


サイス「てめぇも働けってのっ」ポカッ


シンク「痛ひっ」


セブン「……っ」


セブン「……おかしな奴らだな」


レム「(なんだかんだでやっぱり仲良しなんだなぁ……)」


――

30: 2012/01/09(月) 23:08:21.21 ID:VNRYdOlk0
モグ「クポ~!」キュピーン











モグ「……『送信者:クイーン お題:もっといろんな勉強がしたい』」









シンク「モグりん~、次行っていいよ~!」


サイス「そうだな」


クイーン「何でですか!?」

31: 2012/01/09(月) 23:14:04.44 ID:VNRYdOlk0
クイーン「あ、あの時は皆学ぶ事に賛同してくれたじゃないですかっ!?」


シンク「私はこれ以上頭に何か入れたら氏んじゃうよ~」


クイーン「ついさっきも勉強していたのにまだ氏んでないから大丈夫です!」


ケイト「勉強なんておかしいでしょっ!トレイやナインじゃないんだから!」


クイーン「またケイトはそんなこと言って!そうやって億劫がるから成績が芳しくないのですよ!」


ケイト「にゃにお~!?」グヌヌ


モグ「け、喧嘩はダメクポ!やめるクポ~!」


ケイト「くぅ~……っ!」


クイーン「……そうですね、これは無益な争いかもしれません。
ここは、知的な解決方法を使いましょうか」


ケイト「ち、知的な解決方法?」


クイーン「モグ、これから勉強していくことに賛成・反対票を送信するので集計・発表をお願いします」ビシッ


モグ「!りょ、了解クポ~」

32: 2012/01/09(月) 23:15:26.52 ID:VNRYdOlk0
デュース「急な案件でも即座に対応できるんですね」


モグ「これでも高性能・高品質クポッ!」


レム「自分で言っちゃったね……」


クイーン「この投票で多かった方の意見を絶対採用……ということでいかがです?」


ケイト「ぜ、絶対採用……」ゴクリ


クイーン「まぁ、負けるのが怖いと言うのでしたら別の方法にしてもいいですよ?」


ケイト「……はんっ!やってやろうじゃないっ!」


クイーン「言いましたね?もう撤回は無しですよ?」


ケイト「もっちろん!そっちこそ後で泣きついてきても知らないかね?!」


クイーン「そんな見苦しいことするわけないでしょう」


ケイト「よしっ!シンク!やるぞ~!」


シンク「え?え?……よくわかんないけど、わかった~!」


ケイト「アンタ今の話何にも聞いてないんだね!?」


クイーン「……」


クイーン「…………ふふっ」クスッ


――

40: 2012/01/10(火) 19:47:14.82 ID:yuqSJoZh0

モグ「集計できたクポ!」


ケイト「了解。じゃ、さっさと開票しちゃってよ」


クイーン「そうですね、じっくりとやるものでもないですし」


シンク「あ~、もうお菓子無くなっちゃった~」


デュース「あっ、それなら私がもらってきますねっ」タタッ


シンク「デュース~ありがと~っ」


ケイト「こっちの話に少しくらい興味を持て!」ポカッ


シンク「痛いっ!はい!脳細胞が氏んだ~!」


ケイト「ガキかアンタはっ!?」


モグ「それでは行くクポ~!」


モグ「……『議題:クイーンの要望に賛成・反対を問う』の意見は……」








モグ「賛成……3票、反対……3票クポッ!」


ケイト「ほーら見なさいクイーン、やっぱり皆……ってぇぇえええ!?」ガビーン


クイーン「同着ですか……」チッ

41: 2012/01/10(火) 19:50:38.53 ID:yuqSJoZh0
ケイト「ちょ、ちょっと待って!内訳教えてよ!納得行かないんだけど!」


モグ「投票に関してはプライバシーがあるから許可できないクポ~」


ケイト「この……っ!都合いい時だけプライバシーだのなんだの言うんじゃないよ!」グリグリ


モグ「い、痛いクポ~!」モガモガ


レム「も、モグが可哀想だからやめてあげてよ~っ」アセアセ


モグ「クポ~ッ!レム~っ!」ギュッ


レム「よしよしっ」ナデナデ


ケイト「(あの野郎……っ!)」ギロッ


シンク「わ、私はもちろん反対に入れたよ~!」


サイス「……私も面倒くさそうなことに首を突っ込みたくないからね」


ケイト「……えっと、じゃあ……」


ケイト「……セブン?」

42: 2012/01/10(火) 19:54:28.80 ID:yuqSJoZh0
セブン「ん?」


ケイト「アンタ、もしかしてクイーンの方に票入れたワケ!?」ウガーッ


セブン「あぁ。私は積極的に勉強するのは良いと思う」


シンク「えぇっ!?なんで!?サイスとセブンはナイン側でしょ!?」


クイーン「(その『ナイン側』に貴方も入っていると思いますよ……)」


サイス「何で私がナインたちと同レベルに見られてるんだよ!」


シンク「だ、だって勉強したくない側にいるしぃ~……」


サイス「それは面倒だからだ!大体なぁっ、テストだって赤点なんて私はなかった!」


シンク「そうなの~?私は毎回あったや~。サイス頭良いんだね~」テヘッ


サイス「ったく……。授業中もこんなやりとりした覚えあるっつの」

43: 2012/01/10(火) 20:03:10.28 ID:yuqSJoZh0
クイーン「まぁ、セブンは以前私達の前でそう提案した第一人者ですし」


シンク「……ありゃ?そういえばそうだったっけ?」


デュース「シンクさん~!サボテンダーパイとサンダーボム金平糖のどっちがいいですか~っ?」


ケイト「デュースとレムっちは何で!?何でクイーン側なの!?」クワッ


デュース「わ、私ですか!?私は……そのぉ……。これからもっと色々なことを知っていかなければならないですし、
勉強は必要……だと思います」


レム「私も賛成だよ。だって0組の授業は他のクラスとは違って高度なことをやってくれてるらしいし……。
私、戦闘とか国家情勢の授業しか、0組で受けてないし……」


シンク「えぇ~……っ。二人とも殺生なぁ~……」


ケイト「正気なのあんたら!?」


クイーン「ふふふ。どうですか?これで私に勉強をするな、なんて言えませんよ?」


ケイト「うぅぅ……。よ、予想外だったけどっ!それでも同着だし,まだ確定じゃないっ!」

44: 2012/01/10(火) 20:08:37.95 ID:yuqSJoZh0
クイーン「…………それはどうですかね?」

モグ「クポ……?」


モグ「っ!クポ~!新しいデータを受信したクポ~」


ケイト「はぁっ!?」


モグ「解析中……解析中……。……データは、この議題についての票だったクポ!」


ケイト「え、えっ!?ちょ、ちょっとまっ––」


モグ「……投票の結果……。賛成……4票 反対……3票」








モグ「よって、この議題の総論は、賛成とみなす」

45: 2012/01/10(火) 20:10:51.02 ID:yuqSJoZh0
ケイト「え、ええええええ!?ちょ、ちょっと誰よ!?横やりついてるの!」


クイーン「……こういう時に勝つのは、事前に根回ししておいた者ですよ、ケイト」


カルラ「はぁ~い?♪皆、久しぶりね~」


ケイト「か、カルラぁ!なんでアンタが……!!ってそういやアンタも0組か!!」


クイーン「それでは、報酬はしかと渡しましたよ?」


カルラ「……いち、にぃ、さん……。はい、確かにジャスト150000ギル、頂きました~!」


ケイト「じゅ、じゅうごまんギル!?クイーンあんた堂々と癒着してるんじゃないよ!」


クイーン「万全を期す、と言って欲しいですね?」フフン

46: 2012/01/10(火) 20:12:35.11 ID:yuqSJoZh0
ケイト「カルラ!アンタ、たまには自分の意志で動きなさいよ!
これでアンタも勉強しなきゃいけないんだよ!?」


カルラ「私の意志はお金で決まるから~♪ それに元より私は成績最高だし?あはっ?」


ケイト「この……っ!」


シンク「ひどいよぉ~っ……」グデー


サイス「めんどくせぇなおい……」


クイーン「まぁ、約束は約束ですよ?……これから、私たちは通常の授業以外にも別途、授業を受けることとします。いいですね?」


ケイト「うぅ~……。いいですねとか言って置いて拒否権ないじゃんか~……」グス


カルラ「まぁまぁ元気出して?お金さえ出せば私はいつでもあなたに協力するわ?」ニコニコ


ケイト「……そもそもあんたが!」キッ


デュース「お、落ち着いて……!」アセアセ


サイス「……ったく、くだらねぇなぁ本当に……」ワシャワシャ


レム「(そんなに勉強したくないのかな……)」


ケイト「(…………クイーンめぇ……)」メラメラ


――

54: 2012/01/15(日) 21:12:44.75 ID:gXnOo3Go0

「おい……見ろよあそこ」


「あん?」


「あれって、0組の奴らじゃねえの?」


「レムちゃん……レムちゃんんんんんん!!!!!」


「普段あんなに大勢で集まる所は見ねえよな……。つか、女子だけ!?」


「0組のモーグリもいるみたいクポ……」


「何を話してるのよ……。まさか、何かのミッションだったりするわけ!?」


「おいおい、また戦争が始まるってか?そりゃ冗談キツいぜ」


「で、でもあいつらが一度に全員集まってる所なんてほとんど見た事ないぜ?!」


「……ど、どうするよ…………」


ざわ……ざわ……



マキナ「……?」


――

55: 2012/01/15(日) 21:13:37.25 ID:gXnOo3Go0
【チョコボ牧場】



マキナ「エース!」


エース「よしよし……今日も元気だな」


マキナ「エース!」


エース「よーし、今日はギザールの野菜をあげようか」


チョコボ「クエッ!」


マキナ「エース……」


エース「良かったよかった。そんなに美味しいか?でもゆっくり食べろよ?」


マキナ「……」


56: 2012/01/15(日) 21:20:16.61 ID:gXnOo3Go0
エース「……ん?マキナ。どうした?」


マキナ「チョコボの対応が終わってから俺かよ……」


エース「?」


マキナ「……。まぁ、いいか。そ、それより聞いてくれよ!リフレで女子たちが何かをやってるみたいなんだが……エースは何か聞いてるか?」


エース「0組の女子達が……?」


マキナ「あぁ。どうやら全員で集まって話してるみたいだった」


エース「僕は何も聞いていないが……。確かに珍しいな」


マキナ「だよな……。まさか、裏で何か問題があったんじゃ……」


エース「……それは無いとは思う。戦争において、女子だけに任せるメリットなんてほとんどないだろう?」


マキナ「ま、まさかつ、つつ美人局なんてやらせるつもりじゃ!?」


エース「……。可能性としては、ないわけではない」


マキナ「あのハゲ野郎!!ぶっ頃してやる!!!!」


エース「待て。それだけで判断して事を急いては駄目だ。勝手に犯人を決めつけていたら以前の姫君暗殺未遂事件の時の僕らと同じだぞ?」


エース「(というより、マキナの中で犯人は軍令部長で確定しかいないのか……?)」


マキナ「……そ、それはそうだけど……」

57: 2012/01/15(日) 21:30:19.83 ID:gXnOo3Go0
ナイン「うォい!元気してっかコラァ!」


マキナ「うわっ!?」ビクッ


エース「唐突な挨拶過ぎるぞ、ナイン……」


ナイン「あァ?そんな小さいこと気にしてたら男が廃るぞコラァ!」


エース「それより、ナインがこんな所に来るなんて珍しいな。一体どうしたんだ?」


ナイン「エースがよく昼寝してるベンチで俺も寝てたらよぉ、あのバカ隊長のトンベリが急にベンチを切り刻みやがったんだよォ!」


マキナ「と、トンベリが?」


エース「そういえばマキナは戦争が終了してからトンベリとよく居る所を見たな」


ナイン「おぉ、アイツはいつでも俺の鍛錬に付き合ってくれるから飯奢ってやってるんだぜオラァ!」


エース「だが、それならなんで寝込みを襲われたんだ?」


ナイン「それはアイツが寝てる間に包丁を借りちまったからだと思うんだよゴラァッ!」


マキナ「モンスターの私物を盗む様なまねするなよ……」


ナイン「ンなこと言っても使ってみたかったもんはしゃあねぇだろ!」


マキナ「(子供みたいな言い分だな……)」


ナイン「教室にいたんじゃあいつはずっと追いかけてくっからぷらぷらしてるっつーわけだよ!わかったかおいコラ!」




58: 2012/01/15(日) 21:43:33.78 ID:gXnOo3Go0
エース「大方の事情は理解したが……。逃げただけでは問題は解決しないんじゃないか?」


ナイン「そうは言っても包丁自体をなくしちまったからどうしようもねぇんだよ!」


マキナ「借りた上に無くしたのかよ!」


ナイン「俺とした事が迂闊だったぜゴラァッ!っつーかもらった時にあのエセ科学者に呼ばれて行ったらいつの間にか自分の部屋にいたんだぜコラ!」」


エース「……。ナイン、それならしばらくは暇ということか?」


ナイン「あぁっ?!かったりぃ授業もねぇし暇してんぞオラァッ!」


エース「よし。後で包丁を探すのを手伝うから0組の皆を呼んで来てくれるか?」


ナイン「あぁ?俺はパシリかぁ!?おい!まぁ暇だし構わねえけどなぁ!」


エース「男だけでいい。よろしく頼む」


ナイン「包丁のことも頼むぜオラ!」キュイン


マキナ「……全員呼ぶのか?」


エース「確認しておく事にこした事は無いしな。僕らだけで行くよりは、皆で行った方が良い」


マキナ「そ、そうだな……」


エース「それでは、僕はチョコボにブラッシングしてあげないと行けないから現地で会おう」


マキナ「まだチョコボかよ!?」


エース「おーよしよし。途中でやめちゃってごめんな?」ナデナデ


マキナ「……無視か」


マキナ「(…………ナインがいたらすぐバレる気がしてならない……)」ハア

––

59: 2012/01/15(日) 21:57:26.91 ID:gXnOo3Go0
【リフレッシュルーム】


シンク「なんだかんだでもう3人分も終わったね~!」


クイーン「こういうのもやってみると面白いものですね」


デュース「はい、私も楽しいですっ」


レム「皆とここまでちゃんと話せたことがなかったからとっても楽しいよ!」


セブン「お嫁さん……」ボソッ


レム「そ、その話は忘れて!」カァァ


ケイト「……っぷぐ」プルプル


シンク「でへぇ~。遠足も行くもんねぇ~?」


ケイト「ぶっ!!!!!」


レム「…………」ブチッ

60: 2012/01/15(日) 22:00:48.92 ID:gXnOo3Go0
ケイト「シンク!今のは明らかに故意だろ!!」


シンク「やった~!」ケラケラ


レム「……もういいよ、次、行こうよ……」


ケイト「あ……」


デュース「(本当に落ち込んじゃいましたね……)」


クイーン「(鳴っちゃいけない音が鳴りましたしね……)」


サイス「ったく……からかい過ぎなんだよ……」


レム「どうせ私は子供だよ……。いいじゃんお嫁さんになりたいんだもん……。皆と一緒に遠足も行きたいんだもん……」ブツブツ



61: 2012/01/15(日) 22:06:41.27 ID:gXnOo3Go0
レム「……」


モグ「クポォ~……。レム、可哀想クポ……」


レム「……モグ、次」ガシッ


モグ「クポォッ!?」ビクッ


レム「……次、行って」ギュッ


モグ「クポポ~!?わ、わかったクポ~!(完全に目が据わってるクポ……)」


デュース「(レムさんが怒ってるの始めてみました……)」


デュース「あわわ……」アタフタ



ぷるるるる…… ぴーんっ!


モグ「つ、次が出たクポ!」


レム「前置きはいいから早く」


モグ「く、クポォ……」


デュース「(めちゃくちゃ怖いですよ……)」


セブン「(やり過ぎたか……)」


ケイト「どうしよっか……。そういえば、レムってあのマキナと同じ所出身なんだったね……」ボソボソ


クイーン「だからって怒り方まで一緒ってことは……」チラッ


レム「……」ムスッ


クイーン「……」


クイーン「(ありますね……)」ボソリ

62: 2012/01/15(日) 22:08:14.69 ID:gXnOo3Go0
 

 
 
 
 
 

モグ「『送信者:ケイト お題:特に話したい事ないわ』」
 
 
 
 
 
 

63: 2012/01/15(日) 22:13:32.07 ID:gXnOo3Go0
ケイト「ぁ……(やっべ……)」


レム「……」


ケイト「いや~、あっはっは!わ、私ってこういう時話下手でさ~!」


レム「……いいの?」


ケイト「……へ?」


レム「私の事はあんなに笑ってたのに、自分だけ無難な道通るって、……まかり通る?」


ケイト「れ、レム~!何ムキになってんの~!あ、あんなのおふざけじゃん!」


レム「まかり通る?」


ケイト「通りません」


レム「よろしい」


シンク「そうだよ~!皆考えてるのにケイトだけ何も言わないのとか無しだよ!」


ケイト「そ、そうは言っても何も話題なんて浮かばないし……」


レム「じゃあ、何か面白いこと言ってよ」


ケイト「お、面白い事?」


レム「うん。面白い事言ってくれたら、許してあげる。……だけど、面白く無い事言ったりしたら……」


ケイト「ひ、ひぇぇ……」


シンク「いいね~!それさんせー!話すことがないなら面白いこといってもらお~!」


デュース「れ、レムさんが怖いです……」


クイーン「いつも温和なレムが……。恐ろしい……」

64: 2012/01/15(日) 22:22:33.86 ID:gXnOo3Go0
セブン「面白いことって、具体的に何を言うんだ?」


ケイト「わ、わからないよそんなの……」


セブン「まず、面白れーことなんて人によってちげぇだろ」


レム「ケイトの判断でいいよ」ニコッ


ケイト「わ、私の判断?」


レム「うんっ!私の事あんなに笑ってたんだもん!ケイトだったらとびっきり面白いことできるよね?」


ケイト「で、できないよ!!やるのとやられるのは違うことで……!」


レム「で き る よ ね?」ニッコリ


ケイト「………………ハイ」ゲンナリ


クイーン「(完全に目が笑ってませんよ……)」


デュース「(ど、どうしましょう……)」


シンク「それじゃあ!話してても始まらないし!ケイトの面白い話まであと3秒!」


ケイト「さ、ささ3秒!?む、むりむりむり!無理だって!」


シンク「さ~ん」


ケイト「え、お、え?!ちょい!ちょい待って!」


シンク「……に~ぃ」


ケイト「そ、そりゃ無いじゃん!?いきなりとかいくらなんでも無理難題だって!!少しくらい考える時間をくれたって––」


シンク「…………い~ち!」


ケイト「……ま、マジですか……」


レム「ぜろっ♪」


ケイト「…………っ」


レム「……ぜろ!!!」


ケイト「……!」ビクッ


ケイト「……」


ケイト「………………っけ」


レム「……け?」


65: 2012/01/15(日) 22:23:47.63 ID:gXnOo3Go0
 
 
 
 
 
ケイト「け、ケイトが、毛糸を編む…………………なんつって」
 
 
 
 
 
 
 
 

66: 2012/01/15(日) 22:28:46.64 ID:gXnOo3Go0
レム「……」


シンク「……」


セブン「……」


サイス「……」


デュース「……」


クイーン「……」


レム「それで終わり……?」


ケイト「……く、レースでクイーンが一着イーン!!」


クイーン「……」


レム「……他」


シンク「……」


ケイト「こ、この前サイスと服を買いに行った時にさ?サイスが服の丈を計ってたんだよ!
そこで私が何してんの?って聞いたら、こう答えたんだ!」


ケイト「『採寸してた』ってね!」


レム「……」



67: 2012/01/15(日) 22:34:44.26 ID:gXnOo3Go0
レム「……」


ケイト「……ぇ、あ。…………あはは、こ、こんなんでどうかなぁ?あは、あはは?」


シンク「……審査員のレムさん、どうぞ~」


レム「……ケイト?」


シンク「……はひ」


レム「……あとでブリザドボム三回くらい食らっておこうか!♪」


レム「頭冷やすって意味でね?♪」


ケイト「ひ、ひぃぃぃぃいぃ!!」ダッ


レム「逃げちゃだ~めっ。……ね?」ギンッ


モグ「く、クポ~!レム!!魔法漏れてるクポ!!もうブリザド半分くらい出ちゃってるクポ!」


デュース「し、室内で魔法なんて駄目ですよっ。両方とも落ち着いてくださいっ」アセアセ


セブン「……哀れだな」


サイス「哀れというより、バカだろありゃ」




クイーン「(……かなり根本の原因は貴方ですけどね、セブン)」



––

74: 2012/01/17(火) 23:23:46.81 ID:/Xywm/FR0
デュース「だ、大丈夫ですか?ケイトさんっ……」


ケイト「心にも身体にも深い傷を負ったよ……」


レム「ふーんだ!」


モグ「ひ、ひどい目にあったクポ……」


クイーン「まぁ、自業自得というところでしょうかね?毛糸でも編んで落ち着いてればどうですか?」プクク


ケイト「うるっさいよ!」


セブン「まあ、衝撃的な発言ではあったな」


ケイト「頼むから思い出させないでってば……」カァァ


サイス「私のことまで持ち出してシラけさせやがって……」


ケイト「ごめんよ……。っていうか、面白いことを急に言えって方が無茶ぶりなの!」


シンク「それはケイトが何も話題を提供しなかったからだよ~」


ケイト「だからってこれはひどいでしょ……」


デュース「まぁまぁ……。リフレの皆から少し変な目で見られてますし、そろそろ少し落ち着きましょう」アセアセ


セブン「確かに周囲の視線を感じるな……」


サイス「そりゃ、あんだけ暴れりゃ注目も浴びるだろ」

75: 2012/01/17(火) 23:33:10.24 ID:/Xywm/FR0
ありゃwトリップミスった!修正します


––



デュース「と、とりあえず!み、皆に見られてるというのは、落ち着かないので、少し控えましょう!」


ケイト「私はもう誰からも見られていたくないよ……。穴があったら入りたい……」


シンク「ケイトは分かるけど、デュースは恥ずかしがり屋さんなんだよだねぇ」


デュース「あうぅ……」カァァ


クイーン「デュースは、あまり前線に出たりする様な子ではありませんからね」


セブン「まあ武器が武器だしな。サポートに回る方が必然的に多くなってくるだろう」


サイス「私はそんなチマチマしたことやってらんねぇわ。どんな奴でも私の手でぶった切る」


シンク「私なんてハンマーだからどうやってもサポートなんて無理だもんなぁ」


レム「私はどっちかっていうとサポートメインかな……。全部魔法で済ませちゃうし……。ダガーは怯ませる時しか使わないもんね」


モグ「そういえば皆って、どうやって武器を選んだクポ?モグが配属される前から、皆はもう自分の武器持ってたクポ!」






76: 2012/01/17(火) 23:47:19.34 ID:/Xywm/FR0
シンク「お~!ここでモグりんが出張ってきたね!」


モグ「皆のお話聞いてたら、モグもお話に入りたくなってきたクポ!」クポ


サイス「私はどんだけ一気に相手をなぎ倒せるか考えたら、鎌になったってだけだ。もっと良いものが思い浮かんでたら、そっちになってただろうよ」


シンク「私は子供の頃ピコピコハンマーで遊んでたからかな~。ハンマーって強そうだし~!」


ケイト「あんたらめちゃくちゃ安直な選び方してるんだね……」


サイス「武器選びに真剣になる必要なんざねえだろ。要はぶっ殺せればいいわけなんだから」


シンク「そういうケイトはどうなのさ~?」


ケイト「わ、私?私は……なんだろ。気づいたらかなぁ。魔法弾を込めるのとか、自然にできるようになったし」


クイーン「安直どころか理由すらないのですね……。才能は認めますが……」


ケイト「言われてみれば……そうだけど」


シンク「へっへ~、私たちより単純なんじゃない~?」


ケイト「……」


クイーン「私は子供の頃からレイピアを習っておりましたから。普通にその名残ですよ」


レム「なるほど!だから剣術の授業も一位なんだね!」


シンク「クイーンの早さに付いて行けないもん~」


クイーン「そ、そんなことは、ありませんが……」テレテレ


ケイト「でも、拳銃の授業は万年最下位だけどね……」ボソッ


クイーン「……なんですか?言いたい事が有るならはっきりとどうぞ」ムカッ


ケイト「いんや~、なんでも~?」


クイーン「……」


モグ「れ、レムは何で武器にダガーを選んだクポ?魔法主流なら、杖を選んだ方が魔翌力も上がって便利だと思うクポ!」


レム「え?えっとね、私は昔からマキナとよく遊んでたんだけど……。その時にね、木の枝2本ずつ持ってさ、ちゃんばらごっこ遊んでたんだ。
だから、私たち2人とも二刀流なの」


シンク「あ、確かに~!なるほどね~」


レム「本当は杖とかロッドにした方が良いって分かってはいるんだけどね、なんか昔が懐かしくって、これにしちゃってるんだ」

77: 2012/01/17(火) 23:54:50.56 ID:/Xywm/FR0
クイーン「思い出の品……ということですね」


レム「そういうことになるね」


シンク「セブンは~?セブンの武器使ってる人、ほとんど見た事ないけど~」


ケイト「そういえばそうだね。あれは何て言うんだっけ?ウィップソードだっけ?」


セブン「呼び名はまあ色々あるが……。まあ主な使用用途としては、それが一番分かりやすい名前だな」


モグ「でも、セブンって性格と武器がすごく合ってる気がするクポ!」


レム「確かに……。なんか、いつも冷静なところとすごく合ってるね」


セブン「そうか?私も適当に武器を順に使っていって、一番しっくりくる物を選んだってだけなんだが」


シンク「セブンってSっぽいもんね~」


デュース「し、シンクさん……」アセアセ


セブン「……それは、どうとればいいのかな?」


シンク「いや~、セブンが男の人に甘えたりしてる所、想像できないし~」


クイーン「……セブンが、甘える?」


ケイト「…………ないね」


サイス「………………ないな」


セブン「そんなに私は冷酷な人間に見えるのか……」


シンク「いや~、そうじゃなくてさ~。さっきも言ったけど、セブンはどっちかっていうと男の子よりの性格してそうだな~って思ってるから~」




78: 2012/01/18(水) 00:06:23.55 ID:BCbDHLBz0
ケイト「まぁ、あまりセブンのことを知らないってのも有るけどね」


シンク「そうだね~。セブン、よく一人でどっか行っちゃうし~」


セブン「自分ではそんなつもりは無いんだがな……」


モグ「で、でも!セブンはさっきすっごく女の子らしかったクポ!大丈夫クポ!」


セブン「何が大丈夫なんだ……」


シンク「あ!そうだ!セブン、じゃあ少し甘えてみてよ!せっかくだし!」


セブン「甘える……?」


シンク「そーそー!私たちを男の人だと思って!」


ケイト「アンタはまぁた適当なことを言い出して……」


シンク「適当じゃないよ~!セブンの『じょしりょく』を試すテストなのだよ~!」


ケイト「アンタにだってそんなもんはないだろ!」


セブン「そう言われても難しいんだが」


クイーン「『甘える』……という単語だけでは、大雑把すぎて伝わりにくいのでは?」


シンク「んっとー……じゃあどうしよっかなー?」


レム「それじゃあ、『寂しいな、一緒に寝よ……?』って私たちの前で言ってみて!」


デュース「はう!?そそそそ、それってすごく恥ずかしい台詞じゃないですか?」カァァ


クイーン「……でも、確かに甘えた台詞であるということは間違い有りませんね」


シンク「そうだね!よし、それでいこー!」


サイス「おぇ……。虫酸が走るな、その言葉」


セブン「……ただ言えばいいのか?」


シンク「うん!」ワクワク


ケイト「せ、セブン?気乗りしないならやらなくても……」


レム「……ケイトは黙ってて」キッ


ケイト「ひぃぃ……」ビクビク


セブン「……。まぁ、言うだけなら……。……いくぞ?」


シンク「ばっちこーい!」



79: 2012/01/18(水) 00:08:27.17 ID:BCbDHLBz0
 
 
 
 
 

セブン「わ、私、夜はそんなに得意じゃないんだ……。だから、その……一緒の布団に入っても、いいかな?」













80: 2012/01/18(水) 00:13:38.36 ID:BCbDHLBz0
クイーン「」キュン


シンク「」キュン


ケイト「」キュン


レム「!??!??!!」ズキュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン


セブン「予想以上に、恥ずかしい物だな、これ……」


モグ「せ、セブンは女の子クポ……。絶対に、女の子クポ……」


セブン「……?それはどういう……?」


レム「すっごい可愛い!!!!!!!!!!!」


セブン「!?」ビクッ


シンク「やばいよ!破壊力抜群だよ!セブンが言うとものすごいよ!!」


クイーン「不覚にも……」ドキドキ


ケイト「女の子って、セブンみたいのを言うんだろうね……」


デュース「恥ずかしい台詞をあんなに女の子らしく言えるなんて、すごいです……」トキトキ


セブン「な、なんだなんだ?」


サイス「皆お前の事褒めてんだよ。……色んな意味でな」


セブン「……?」



81: 2012/01/18(水) 00:16:46.49 ID:BCbDHLBz0
––





モグ「『送信者:デュース お題:すぐに緊張してしまう癖を、直したいです……』」






82: 2012/01/18(水) 00:23:38.11 ID:BCbDHLBz0
デュース「ご、ごめんなさい!私、自分しか当てはまらない事書いちゃって……」アセアセ


クイーン「まぁあくまで『話題』ですし、大丈夫ではないでしょうか?」


シンク「もちろん~!問題ないよ~!」


ケイト「さっきシンクが言ってた通り、デュースが緊張しぃなのは知ってたしね……」


レム「でも、私はデュースのそこが可愛いと思うんだけどなあ」


デュース「わ、私なんて可愛くないですよぅ……っ。ほ、ほら!私って、地味ですし、やっぱり緊張するとちゃんと自分の言いたい事言えなくなっちゃいますし……」アセアセ


セブン「でも、大事な場面ではきちんと自分の意見を言えてるじゃないか。無理して強制する必要が有るほどとは思わないんだが……」

83: 2012/01/18(水) 00:32:01.67 ID:BCbDHLBz0
クイーン「確かに、授業中に発言する時なども、少したどたどしさはありますが問題はないですしね」


サイス「まぁ自分から発言してる所なんざ見た事はねぇがな」


シンク「私も聞かれたら答えられるくらいの頭が欲しいな~。聞かれてもわからないもん~」エヘヘ


ケイト「アンタはそろそろ笑えないからね?」


デュース「そ、それでもやはり、少しでも直す事ができるのでしたら、直したいんです……」


レム「何か理由でもあるの?」


デュース「……え、えっと…………。理由ってほどでもないんですが……」


デュース「私って、小さい頃から人とお話しする事とか、あまり得意じゃなくて……。あ、そ、それは皆さんは別ですし、途中から入ってきてくれたレムさんやマキナさんたちは、
皆さんおりましたから比較的早く打ち解ける事はできましたけど……」


デュース「だから、よく音楽を聴いたり、弾いたりして過ごす事が合ったんです。私って、一人は寂しい癖して、そういう感じだったので」


デュース「戦争中は、私個人の悩みなんて、って思ってましたけど。……やっぱり、もっと色んな人と、色んなお話ができるようになったら、楽しいんじゃないかなって
最近思うようになってきて」


デュース「……私なんかじゃ、難しいかもしれないですけど……」


セブン「……」


クイーン「デュース……」




84: 2012/01/18(水) 00:43:42.32 ID:BCbDHLBz0
レム「そういえばさっき、デュースが何でフルートを武器にしたのか聞きそびれちゃったけど……」


ケイト「それが、理由だったんだね……」


サイス「……」


モグ「クポぉ……」


デュース「は、はわわっ……。何か暗い雰囲気になっちゃいましたね……!すいません!そんなつもりじゃなかったんですけど……!」


デュース「わ、忘れてください!やっぱり、ここで言うのもおかしな話でしたし!そ、それに––」


シンク「デュース~!!」ヒシッ


デュース「ひゃわぁっ」ドキッ


シンク「ごめんね~!気づいてあげられなくて~!」ナデナデ


デュース「え、え、えと……、えと?」カァァ


クイーン「大丈夫ですよ、デュース!それでしたら私たちが協力いたします!」


シンク「そうだよ~!今まで言ってくれなかったのが水臭いよ~!」


セブン「まぁ、私も得意ではないが……。講演する時のコツとか、教えるよ」


ケイト「全く~!それならナインとか私に言ってくれば良いのに~!」


サイス「……ま、武器商人の奴らぐらいなら、紹介してやる」


デュース「み、皆さん……」


シンク「よーしっ!それじゃあ、今度からデュースの友達百人できるから!宣言スタートだね!」


デュース「できるかな?じゃないんですか!?」アセアセ


シンク「最初から疑問系じゃ駄目だよ~!自信持って行かないと~!」


デュース「わ、私にはまだ難易度が高い気が……!」


クイーン「……時には、きっと荒療治も必要ですよ」


デュース「クイーンさんまで!?」


レム「よーし!がんばろうね!」フンス


デュース「レムさんもそこまでやる気に鳴らないで大丈夫ですよぅ~……」アセアセ





モグ「良い話クポ~……」シクシク

91: 2012/01/18(水) 14:30:58.79 ID:BCbDHLBz0
--


シンク「もう残りは私とサイスだけだね~っ」


サイス「……チッ」


レム「いつの間にか、時間も結構経っちゃってるもんね」


デュース「……あ、本当です。もうこんな時間だったんですね」


ケイト「まぁ、もう授業も終わってるし別にいいんじゃん?」


クイーン「貴方には予習復習という概念がないのですね……」


モグ「クポ~。でも、0組の皆と授業以外でこんなに話したのは、モグも初めてだからすっごく嬉しいクポ!呼んでくれてありがとうクポ!」


シンク「モグり~ン!嬉しい事言ってくれるね~」ウリウリ


モグ「ほっ、ほっぺを突つかないでほしいクポ~!」アセ


レム「これからは、もっと皆で遊ぼうね?」


シンク「そうだね!そうしよ~!」


モグ「う、嬉しいクポ~!」


セブン「……それじゃあ、時間が無くならないうちにとりあえず終わらせてしまおうか。モグ、次を頼む」


モグ「了解クポ!」ビシッ

92: 2012/01/18(水) 14:31:42.88 ID:BCbDHLBz0
--












モグ「『送信者:シンク お題:皆、恋バナをしよ~っ!……もし、嘘ついたら……』」








93: 2012/01/18(水) 14:35:00.61 ID:BCbDHLBz0
サイス「……ぁあ"?」ピクッ


レム「……え?」


セブン「…………恋バナ?」


シンク「あっ、私だ~!」


ケイト「……っつーか、こんな質問するのってシンクしかいないでしょ」


シンク「えへへぇ~、そう~?」


ケイト「褒めてないのに照れるなっ!」


クイーン「………………シンク?ちょっといいですか?」


シンク「ん~?な~に~?」


クイーン「恋バナというのは……その、好きな異性を教えあったり、その方との関係の動向をお互いに
話し合う……と言ったようなことで、合っていますか?」


デュース「ふぇっ!?そ、そんなぁ……っ」アセアセ


シンク「お~っ!その通りだよ~っ!普通の女の子みたいでしょ~?」


クイーン「……モグ、次をお願いします」

94: 2012/01/18(水) 14:45:04.03 ID:BCbDHLBz0
セブン「……私も同意」スッ


シンク「何で!?クイーンの時と全く同じ反応はおかしいよ!心外だよっ!」ガビーン


デュース「え、えとシンクさん、一応聞きたいんですけど、好きな人って、その……0組の中でって、ことですかぁ……?」


シンク「もっちろんそういう意味です!0組にいなかったらその人のことだよ!」フンス


デュース「えぇ……」カァァ


クイーン「根掘り葉掘りと……っ。なおのこと却下じゃないですか!」


シンク「なんでさ~?」ムー


クイーン「そ、それは、その!!プライバシーというか!親しき仲にも礼儀有りというやつですよ!」アタフタ


ケイト「っていうか、『……もし、嘘ついたら……』って何なのよ……」


セブン「……私も、そこが気にかかっていたんだが」


シンク「それはその時のお楽しみだよ~!嘘をつかなければ何も起きないよ~!」


クイーン「と、とにかく!そんな話をする事自体、私たちには不要です!却下します!」


シンク「む~……かたくなだね~皆~……」


サイス「ンなこと当たり前だろぉが!」


デュース「(むしろ、乗り気なのはシンクさんだけですよぅ……)」ハァ


シンク「ん~……。あっ、そうだ!それじゃあ、さっきみたいに投票で決めよ~よ~っ!それなら公平だしね~っ!」

95: 2012/01/18(水) 14:48:16.07 ID:BCbDHLBz0
クイーン「っ!そ、それは……そうですけど……」ゴニョゴニョ


サイス「はっ、それでも別にいいだろ。わ、私はそんな男いねぇからどうでもいいけど、
普通は話したい奴なんていないだろうしな」


セブン「まぁ、シンクが希望するならそうすればいいさ。シンクが出した話題だしな」


クイーン「ま、まぁ皆様がそういうならそれでもいいですが……」


クイーン「(……もし決まったら……それはあってはいけないことです。)」


クイーン「(……)」


クイーン「(……仕方がありません。これ以上のお金の浪費は避けたかったのですが……)」


サイス「(ったく、何をそんなに心配してんだか……。このメンツで誰が賛成すんだっつーの)」


レム「……」


シンク「それじゃあけって~い!モグりん~、よろしくぅ~」


モグ「モグりんじゃないって言ってるクポ~……」

96: 2012/01/18(水) 14:54:06.05 ID:BCbDHLBz0
シンク「まだ言ってるよ~。私だけ特例ってことでもいいじゃんか~」


モグ「モグは生徒を差別しないクポッ!」エッヘン


シンク「何それ~。胡散臭~っ」


モグ「かなり傷つくクポッ!」グサッ


シンク「それじゃあ少し休憩したら始めよ~!」


モグ「モグはかなり憤慨してるクポ……」


シンク「まぁまぁ~。モグりんモグりんモグりんりん~♪」


モグ「クポぉ……」グスン









――

97: 2012/01/18(水) 14:57:16.98 ID:BCbDHLBz0
 
 
 
 
 
 



モグ「……投票の結果……。賛成……6 反対……5」


モグ「よって、この論題は、提案者シンクの意見を通すものとする」


シンク「いぇ~いっ!」ブイッ


クイーン「な、ななななななななななな……なぁ……!?!?!?!」


カルラ「あらら~♪?」


セブン「……どういうことだ」


デュース「そ、そんなぁ……」ヘナヘナ


サイス「お、おいコラ!!!ポンコツ!!!何言ってやがんだ!!投票数明らかに間違ってんだろうがぁ!!」


モグ「クポォ!?ま、間違ってないクポ!モグの計算回路はクリスタルによって賄われているから、早々簡単な計算で間違えることなんてないクポ!」


サイス「嘘つくんじゃねえぞポンコツがぁぁ!!!」


モグ「クポポ~!た、助けてクポ~!」

99: 2012/01/18(水) 15:03:14.77 ID:BCbDHLBz0
シンク「それじゃ~早速いっちゃおっか~?」ワクワク


セブン「ま、待ってくれ……」


シンク「ん~?セブン、どうかしたの?」


セブン「別に異論を唱えるとかではないんだが……。これは、投票結果の詳細開示を願いたいんだが……」


モグ「それは――」


シンク「プライベートを守らないといけないのでダメクポポ~」ドヤッ


セブン「(……あぁ、殴りたいわ)」


モグ「も、モグの真似しないでクポ~!」アセアセ


クイーン「こ、これは……一体……。一体、どういうことなんですか……!?」ワナワナ


クイーン「と、言うより!この結果に驚いていないレム、そしてケイト!まさか貴方たち……!」


レム「……」ツーン


ケイト「……」ツーン


クイーン「っ!!……ケイトはともかく、レム!貴方はケイトに怒っていたんじゃ……!?」


レム「……セブンはわざとだったもん。忘れてないもん」


セブン「(あ……バレてた)」

100: 2012/01/18(水) 15:09:45.65 ID:BCbDHLBz0
レム「……セブンにも恥ずかしい思いをさせないと。納得いかないもん」


セブン「おいおい、さっき言わされたじゃないか……」


レム「あれは可愛かったから駄目なの!」


セブン「えぇ……」


クイーン「そ、そんなことって……。れ、レム?もう一度考え直しては下さいませんか……?」


レム「……」ツーン


クイーン「そ、そんなぁ……」


シンク「クイーン~、もうあきらめなよ~」ポンポン


クイーン「そ、それでも絶対数に変化があることは事実です!それだけでも教えていただかないと納得できません!」


シンク「ふっはっはっはっは~。クイーンがそんなに言うなら教えよう~」


シンク「シンクさんはバカだけどバカじゃないから、次もクイーンがカルラんを呼ぶのはわかっていたよ~」


クイーン「うぅっ……!?」


カルラ「あはは~っ。流石シンクって言った所ね~」


クイーン「笑い事じゃ有りません!」


ケイト「(つーかシンク、バカなのかバカじゃないのかどっちよ……)」


シンク「で・す・が!そしたら私も誰かを呼べばいい話しですよ~」


クイーン「そ、その誰かって誰なんですか!?」

101: 2012/01/18(水) 15:23:45.16 ID:BCbDHLBz0

 
 
 
 
 





ホシヒメ「……申し訳ない。詳しい話しは聞いていなかったもので。ただ、重要事項だから協力してくれと……」




クイーン「ほ、ホシヒメ様!?……シンク!貴方、ルシを……しかも他国のルシを味方につけるとはどういう暴挙ですかっ!?」


ホシヒメ「……たまたま和睦会議で来ていたもので……」


シンク「え~っ、いいじゃん~。協力してくれるって言ってくれたから頼んだだけだよ~」


サイス「そりゃねえだろ……」


デュース「で、でも……あと二人は……?」





クンミ「……さいっあく」プイッ






102: 2012/01/18(水) 15:24:50.25 ID:BCbDHLBz0
アリア「……あ、あと……わた、し……」ボソボソ


クイーン「ルシ・クンミ!?なぜ貴方も!?」


クンミ「別に……。白虎からたまに遠征に来たと思えば……こんなだるいこと頼まれるなんて、最悪」


クイーン「(それなら協力しないでよろしいのでは……)」


セブン「(……友達が欲しかったのか?)」


アリア「わ、私は……そ、その……」


シンク「もう普通に戻っていいよ~」


アリア「……!ほ、ほ、ほん、と……?」


シンク「もっちろ~ん!ここはリフレなんだから~!」


アリア「……ぷはぁ~っ!!息が詰まるところだったぜぇ~!!
いやぁさ~、戦争が終わって階級年齢学年全部元に戻ったもんだから親もうるさくてよ~!」


デュース「そ、そういえば最近はまた静かになっていましたね……」

103: 2012/01/18(水) 15:25:22.84 ID:BCbDHLBz0

アリア「そうそう!そんでダル~く思ってる所に親に問い合わせてくれる人間が来たってもんで、
もーう協力するしかないってやつだろぉっ!」


クイーン「シンク……!貴方は従卒まで釣るなんて……なんて卑劣な……!」


セブン「(無駄な交渉力……)」


シンク「だってぇ~、そうしないと勝てないかもしれなかったし~。現実的にも、6対5だったわけだし、
シンクちゃんの作戦、大成功~ってやつだよ~」ブイッ


サイス「(……いつかぜってーに潰す)」


シンク「さ、それじゃあ皆!始めましょ~っ!」ニコッ


サイス・セブン・デュース・クイーン「……えぇ~……」


――

104: 2012/01/18(水) 15:30:27.75 ID:BCbDHLBz0
【リフレッシュルーム 魔法陣前】


ナイン「何しゃべってるかわっかんねぇけど楽しそうだなゴラァ!」


マキナ「声の大きさを落としてくれ!」


ナイン「個の大きさじゃねえと俺は落ち着かねえんだよ!分かったかよオイコラァッ!?」


マキナ「分かったからそれじゃあしゃべらないでくれっ!」


エース「……ホシヒメたちもいるようだが……」


エイト「これは確かに何かありそうだな……」


トレイ「私たちを置いて何を話しているのでしょうね……」


キング「……下らん。盗み聞きなど、俺はする気にはならない」プイッ


ジャック「まぁまぁ~。キング~、最近僕たちまともに話して無かったわけだしぃ~、
今日くらい付き合ってよ~」


キング「茶番に付き合えと言う方が無理がある」


ジャック「茶番って決め付けるのは早いよ~。
もうしかしたら、どこかの武術大会に女子だけで応募しよう~とか感が照るのかもしれないんだよ~?」


キング「!」


ジャック「もしそうだったら、キングはいつの間にか女子の誰にも勝てなくなっちゃうかもしれないよ~?
それでもいいの~?」


キング「……仕方がない。少しだけだぞ」


ジャック「へへ~、やったね~」


トレイ「(……ジャック、貴方は相当な策士になれますよ)」


エース「……もう少し近づかないとやはり聞こえないな」


エイト「それでも、これ以上近づいたら気付かれるんじゃないか?」


エース「確かに……」


トレイ「我々を会議に呼んでいない以上、恐らく内密な話をしている確率が高いでしょうね」


エース「そうなると、気付かれた時が面倒だな……」


ナイン「何で男が影でこそこそしないといけないんだよゴラッ!性根叩きなおしてやろうかコラァッ!」ゴルァッ!


マキナ「わ、分かったから、本当に分かったから、お前は声の音量を下げてくれぇぇえ~っ!」アセアセ


――

105: 2012/01/18(水) 15:32:34.38 ID:BCbDHLBz0
シンク「それじゃあ最初はルーレットで決めちゃいましょ~!モグりん!スタートぉ!」


モグ「クポ!」ピンッ



ぷるるるるるるる  ぽんっ






モグ「クポポ~!それじゃあ最初はレムから行くクポ~」


レム「わ、私から?」


クイーン「(そういえば……)」ボソッ


セブン「(あぁ……恐らく)」ボソッ


サイス「へっ、最初から赤っ恥かくのが賛成票を入れた奴なんて飛んだ笑い話――」


レム「私はマキナのおよ……じゃなくて、マキナです」


モグ「クポ~!自信たっぷりクポ!マキナが羨ましいクポ~!」


デュース「こ、これは確かに予想通りと言うか……公然周知の事実でしたね……」


サイス「……最初からレムはこうなることを分かっていたっつーのかよ……」


シンク「おぉ~!レムっち、流石マキナんラブ!だね!ラブ、ラブ、ラブ注入だよ~!」


クイーン「シンク、それは古いですよ……」

106: 2012/01/18(水) 15:36:18.71 ID:BCbDHLBz0
ケイト「(い、今『お嫁さん』って言おうとしてた……)」プルプル


シンク「でも~、私たちって何でレムっちがマキナんをそんなに大好きなのか知らないから、
どこが好きなのか教えてよ~」


セブン「確かに、どうせならそこも聞きたいな」


クイーン「セブン、私は何で貴方がそこで乗り気なのかわかりません……」


セブン「(まあ、クイーン。考えてみろ)」


クイーン「……え?」


セブン「(……気になる異性がいるにしてもいないにしても、『いない』と答えておけばそれで済むのさ。
裏を返して言えば、これは票数としては向こうの勝ちだが、実質的には私たちの勝ちという話題なわけだ)」ボソッ


クイーン「(……!た、確かに……!で、でも嘘をついたら、何かが起こるとシンクが……)」ボソッ


セブン「(それでも、きっと多少の恥をかく位で済むだろう。……秘密をばらされるのと、一時の恥、どちらを取るかは自分で決めてくれ)」


クイーン「……っ」ゴクリ


セブン「(だから、ここはレムやケイトたちの話をじっくりとあぶりだした後に、その戦法で行けば美味しい所を占めれると言う訳さ)」ボソッ


クイーン「(クイーン、貴方……やりますねっ)」ボソボソッ


セブン「(……それほどでもないさ。…………とりあえず、今は様子を見ようか)」ボソボソッ


クイーン「(……はいっ…………!)」

107: 2012/01/18(水) 15:38:23.18 ID:BCbDHLBz0

レム「私の村ではあんまり子供って多く無かったんだ」


レム「だけど、マキナがいっつも私を連れて色々な所に遊びに行ってくれたりしたんだ」


シンク「さっきもマキナんとチャンバラごっこしてたって言ってたもんね~っ」


ケイト「マキナって活発な少年~って感じがするしね」


レム「うん、その通りだったよ!野犬が村に来た時も転んじゃった私を庇ってくれたりして、とっても格好良かった!」


クイーン「昔から正義感が強かったんですね」


レム「でも、私ばっかり守られてるのって、悔しくって。だから私が急に『アギトになる!』って言い出した時だって、
マキナは否定しないで協力してくれるって言ってくれたんだ」


シンク「マキナん良い男だね~っ」


セブン「今と全く変わらない男だったんだな」


レム「他にも色々あったけど、私にはマキナ以外の男の人っていうのは考えられないかなぁ」


デュース「(何か羨ましいです……)」キュン

108: 2012/01/18(水) 15:44:14.54 ID:BCbDHLBz0

シンク「でも~、レムっち、実は朱雀の男ノコたちから人気なんだよ~?
私この前レムっちが触ったポーションを頂戴って言われたもん~」


レム「え、え?そ、そうなの?この前、急に私に言ってきたのって、その事だったの?」カァァ


シンク「うん~。それ渡したら、すっごく喜んで『家宝にするぞー!』って飛び跳ねてたもん」


レム「え、えぇ……っ」


セブン「(もはや変態の域だな……)」


デュース「そ、そういえば、私もレムさんをもっと作戦で活躍させろ!と怒られたことがありますっ」


レム「え、え、ええええ!?」


クイーン「まぁ、レムは0組の中で一番女性らしいというのはありますね……」


ケイト「(外見だけ、ね……)」ボソッ


レム「……何か言ったかな~?ケイト~?」ニコ


ケイト「ひゃあ!?な、なんでもないよ!なんでも!!」ブルブル


サイス「(……あいつ、私より腹黒いんじゃないか……?)」



――

109: 2012/01/18(水) 15:46:14.21 ID:BCbDHLBz0
マキナ「な、何か俺の名前がちょくちょくあがってないか?」


エース「……マキナ、何かしたのか?」


マキナ「俺は何もやってないぞ!?」


トレイ「自分では気づかない内に何かしているというのはよくあることですよ」


ジャック「へへ~、マキナへの仕返しの相談だったりしてね~」


マキナ「そんなこと言わないでくれよ……」


エイト「……おい、また何か騒ぎだしたみたいだぞ」


マキナ「……!」


――

113: 2012/01/21(土) 01:32:21.52 ID:3Z8r6UOC0
――


モグ「それじゃあ次はサイスクポッ!」


サイス「私はいねぇよ、そんな男。皆貧弱な奴ばっかりでどうしようもないね」


クイーン「流石サイスですね……。確かにサイスが誰かを好きになるって、想像できません」


デュース「そうですね、サイスさんは一人で行動なさっている時が多いですし」


ケイト「彼氏になる前に近寄る男頃しちゃいそうだしねぇ」ケラケラ


サイス「あぁ"ん?」


ケイト「お、怒らないでって!」アセアセ


サイス「…………。……ま、そういうことだから飛ばせ。っつーか私は全く興味ないからもう行って良いか?」


セブン「(……)」


シンク「……へへ~、それは無しだよ~。モグりん~、お願い~」


モグ「クポぉ?」


シンク「えへ~、モグりんってさ、あれでしょ––」ゴニョゴニョ


モグ「!?な、何で知ってるクポ!?」


シンク「えっへん!シンクちゃんは何でもお見通しなのですっ!」フンス


モグ「で、でも……」


シンク「だいじょうぶだいじょうぶ~!いいからやっちゃってくださいな~!」


モグ「く、くぽぉ……。……ほ、ほんとにいいクポ?僕が怒られちゃわないクポ?」


シンク「だいじょぶだってば~っ!0組は家族だよ~!少し位も~まんたい~っ!」


モグ「(皆がボクを0組と思ってくれているかが疑問クポ……)」


サイス「おい、てめえらさっきから何の話を……」


モグ「……グポォッ!」ピーッ


全員「!?」

114: 2012/01/21(土) 01:34:23.71 ID:3Z8r6UOC0
トレイ『……サイスさん、私の話を聞いていますか?』


サイス『全く、これっぽっちも聞いてない』


トレイ『それは傷つきますね』


サイス「っ!?」


クイーン「これは……サイスと、トレイですか?」


ケイト「テーブルに映像が出てきてる……。便利だねぇ……」


サイス『アンタの話は長ったらしくて聞く気が起きねぇんだよ』


トレイ『重要なことを説明しているのですから、くどくなってしまうのは当然なのですよ』


サイス『私にとっては重要じゃねぇんだよ、いい加減に分かれよバカが』

115: 2012/01/21(土) 01:35:39.78 ID:3Z8r6UOC0
サイス「……おいおい、まさかこれ……」


レム「…………夕焼けの教室って綺麗だね……」ウットリ





トレイ『確かに、お互い違った個体だと認識も違うとは思いますが、今私が話していた案件だとですね、共通の認識として……』


サイス『あーもう!!くどいっ!!何でお前はそういう話しかできねえんだよっ!』


トレイ『……くどいですか。私』


サイス『あぁ、くどい!くどいもくどいねっ!朱雀一だねっ!それだけはテメェ誇っていいよ!』





サイス「お、おいっ!!やめろ!!マジでこれは!!!」ブゥン


シンク「おっと~、そうはさせないよ~?」ガシッ

116: 2012/01/21(土) 01:36:24.46 ID:3Z8r6UOC0
>>115

書き溜めを投下してるんですが、何で一部トレイがトレイになってるんでしょうねぇ……。

申し訳ない。

117: 2012/01/21(土) 01:38:43.35 ID:3Z8r6UOC0


モグ「……」ジジ……


シンク「じゃ、邪魔だっ!!どけ!!てめぇ本気で[ピーーー]ぞっ!!」


シンク「えへへ~駄目だよ~おとなしくしてないと~」ニヨニヨ


デュース「(モグって、投影機能を利用している間は意識が無くなるのですね……)」ヘェ……


レム「(意識のない内だから良かったね……)」


ゼブン「(身内に鎌で狙われるマスコット……)」





トレイ『そうですか……。そうまで言われたら改めなければならないかもしれませんね』


サイス『今すぐにでも改めろボケ!』


トレイ『いえ、何事も変化をする際には熟慮に熟慮を重ねなければ……』


トレイ『……これでは、二の舞ですね、失礼いたしました』


サイス『大体、何でお前はさっきから私に付きまとうんだよ!!今日はやたらとしつこいじゃねえか!』


トレイ『おや、迷惑でしたか?』


サイス『迷惑だよっ!私は一人になりてぇんだよ!早く失せろ!』

118: 2012/01/21(土) 01:42:42.37 ID:3Z8r6UOC0
サイス「……ッッッ!!!!」キュイン


シンク「サイレスッ!」ポワーン


サイス「!?!?!」ビクッ


シンク「……校内で戦闘系の魔法は禁物だよ~?」クスッ




トレイ『それはそれは失礼しました。なら私はこれでお暇するとしましょうか』


サイス『……消えろ』


トレイ『これは手厳しい。……それでは失礼いたしますよ』


サイス『……』ハァ


トレイ『……おっと、忘れていました』


サイス『まだ何かあんのかよ……?」ハァ


トレイ『これを、どうぞ受け取ってください』コトッ




119: 2012/01/21(土) 01:49:58.94 ID:3Z8r6UOC0
サイス『……?なんだよ?』


トレイ『どうぞ、開けてみてください』


トレイ『以前、青龍との抗争時の自由時間に––』


サイス『……私は、他人からの援助も施しもいらねぇって言ってあったろ。……持って帰れ』


トレイ『……』


サイス『何だよ。文句があんのかよオイ』ギロッ


トレイ『…………貴方は』


トレイ『……いえ、何でもありません』


サイス『……んだよ、きもちわりい』


トレイ『不必要でしたら魔法焼却炉にでもどうぞ入れておいてください』ガチャッ


サイス『お、おい……!』


トレイ『………………おめでとうございます』ニコッ




バタン

120: 2012/01/21(土) 01:52:30.33 ID:3Z8r6UOC0
サイス『……』


サイス『……ちっ』


サイス『……何だよこんなもん!』バッ


サイス『……っ』グッ


サイス『…………』


サイス『………………はぁ』


サイス『……』ガサガサ


サイス『……え、お、はっ……?』


サイス『……これ……って……』


サイス『……』カァァ


サイス『……何、見られてんだよぉ……私のクソバカ野郎が……』ガサッ


121: 2012/01/21(土) 01:54:37.44 ID:3Z8r6UOC0
モグ「……」ジジ……


サイス「~~ッ!!」バンバン


デュース「さ、サイスさん!テーブルに頭を打ち付けちゃ駄目ですよぅっっ!」アセアセ


クイーン「サイス落ち着いてくださいっ!!」


シンク「……可愛い髪飾りだったね~?」ニヨニヨ


レム「うん、私も欲しい!」ニヨニヨ


デュース「でも、おめでとう。とは何だったのでしょうか?」


ケイト「そういえば言ってたね~、何のことだろ」


サイス「……何なんだよこれ、何でこんなものがぁ……ッ!」ブツブツ


モグ「ぷはぁっ、映像投影終了クポ~!どうだったクポ?」

122: 2012/01/21(土) 01:57:36.94 ID:3Z8r6UOC0
サイス「『ぷはぁっ』じゃねえぞこのゴキブリがあああ!!」クワッ


モグ「くぽぉお!?」


シンク「はいはい、ちょっと待ってね~?」ガシッ


サイス「私に触るんじゃねえええええ!!このゴキブリをぶち頃してやるぅぅぅ!!」ジタバタ


モグ「やっぱりモグが怒られてるクポ!?」


シンク「モグりん~、今のっていつのこと~?」


モグ「くぽぉ……。……、映像履歴は11月13日クポ……」


シンク「んっとね~、ちょっと待ってね~」パラパラ


シンク「……サイスの誕生日、だね~」


ケイト「えぇっ!?マジで!?」


サイス「ぐああああああああああああ!!黙れごらあああああ」カァァ


デュース「私たちって、誕生日に何かお祝いの品を送る習慣って、ありませんでしたよね……そういえば」


ケイト「そうだね……。いつ氏ぬかわからなかったし、そんなことしてる暇あったら武器買ったり訓練してたしね……」


シンク「トレイって、誕生日をちゃんと覚えてるんだね~!」


セブン「……私はトレイに祝われた覚えはないが」


123: 2012/01/21(土) 02:00:53.74 ID:3Z8r6UOC0
シンク「えぇっ!?……って、そう言えば私もないや~。ははは~っ」


ケイト「私もないけど……。多分、サイス以外無いでしょ」


クイーン「そうですね……。それでは、なぜトレイはサイスにだけ?」


レム「……えっと、それはね、多分……」ニヨニヨ


サイス「レムぅ!!!!それ以上言うんじゃねえ!!それ以上言ったら……!」バッ


レム「トレイって、多分サイスのこと好きなんじゃないかな?」


サイス「あああああああああああああああああああッッ!!!」バンバン


セブン「(痛くないのか……)」


クイーン「ほ、ほんとにテーブルが壊れてしまいますのでやめてください!」

124: 2012/01/21(土) 02:03:43.25 ID:3Z8r6UOC0
シンク「そ、それは盲点だったよ~!」


ケイト「でも、それなら放しの折り合いはつくね~」ニヤニヤ


サイス「今のどこからそんな風に落ち着きやがってんだよクソがっ!!」


シンク「たは~っ、サイス~顔まっかっか~」


サイス「うるせえっっ!!ッッ、だ、大体今のはなんだよ!?どっから仕入れてきやがった!?」


モグ「0組の教室は軍事長官の命令で常に撮影されていたクポ……。モグは陰でそのビデオの確認と管理の任を担当していたから、その映像記録が残ってるクポ……」


シンク「私、教室で素振りしてたら一台壊しちゃったんだよね~。その時に私も知ったんだけど~、あの人がやってたっていうのは知らなかったな~」ケラケラ


デュース「(なら皆に教えてくださいよ……)」ハァ


ケイト「知らなかったんだけど……」


レム「私も全く気付かなかった……」


クイーン「ま、まぁ教室で何か重要機密事項を知らされることはなかったですし……」


セブン「隊長からのミッションも、ほとんど上から知らされたものだしな」

125: 2012/01/21(土) 02:06:00.89 ID:3Z8r6UOC0
サイス「~っ!!!だ、だからって何で今の部分を拾ってこれんだよ!?ピンポイント過ぎんだろうがぁぁ!!?」


モグ「サイスの波長が一番乱れている時を取捨選択して、怪我と病気の時を更に排除したら残ったのはこれだけだったクポ~」


ケイト「……モグ、あんた便利っていう域を超えてね?」


モグ「クポ~!それほどでもないクポ~」テレテレ


クイーン「(……セブン)」ボソッ


セブン「(……あれはどうしようもない)」ボソッ


クイーン「(ぇぇええ……)」


シンク「それにしても~、まさかサイスとトレイっていうのは以外だったよ~」


サイス「わ、私はちげえよ!!トレ……あ、アイツがどう思ってるかは知らねえけど、私は!!」サッ


シンク「ん~?今、何隠したの~?」


サイス「か、隠してねえ!!近寄んな!」


シンク「気になるな~、それじゃあサイスの学生服調べてもいい~?」

126: 2012/01/21(土) 02:08:37.94 ID:3Z8r6UOC0
サイス「触ったら本気で首と胴を分かれさせてやる……」ジャキッ


シンク「それじゃあ、触らないよ~」


サイス「……」ホッ


シンク「スケル」ボソッ


サイス「っ!?」スゥゥゥ


デュース「(趣味が悪い……)」


シンク「でへ~、サイスの上半身にちょっとだけ威力の弱いスケルをかけちゃいました~」


レム「せ、制服の上着が透けてるね……」


デュース「(ちょ、ちょっとエOチですよぉ……)」カァァ


レム「あ、あれ……?胸ポケットに入ってるのって、さっきの?」


クイーン「…………気に入っていたのですか?」


サイス「……」


レム「……サイス?」


サイス「……あああああああああああぁぁぁ!!!」

127: 2012/01/21(土) 02:12:23.32 ID:3Z8r6UOC0
サイス「あぁ、そうだよ!!下らねえとかなんとか言ってたけど
こんなちゃっちい物捨てられねえしよぉ!!わけわっかんねぇ!!」


サイス「しかも何か知らねえけど別に嫌じゃねえんだよ!変な気分になってんだよ!!
それで余計にあのバカと話しづらくなってダリィんだよ!!」

サイス「それのどこか悪ぃか!!?あぁっ!?笑いたいなら笑えよ!おい!お前みたいな男女が似合わなねぇって高らかに笑えばいいだろ!?なぁ!?」ウガー


全員「……」


サイス「はぁ、はぁ……」


シンク「……サイス~!」ダキッ


サイス「んなっ!?やめろ!離れろっ!」ジタバタ


シンク「やだよ~何か今のサイスにキュンときちゃったんだもん~!セブンもサイスも可愛いよぅ~!」


サイス「気色わりいこと言うんじゃねえ!!!!」


シンク「もうちょっとだけ~」


サイス「今すぐ消えろ!視界から!」


ケイト「まぁまぁそう言わずに!」ダキッ


サイス「増えてんじゃねえよバカ共ぉおお!!」


デュース「(……サイスさん、実は女の子な一面もあったんですね)」クスッ


レム「学び舎から始まる恋愛って、やっぱり素敵だね……」ウットリ


デュース「(……レムさんは何か夢見がちな気がしますけど)」


クイーン「……」


セブン「……」


――

133: 2012/01/22(日) 13:21:20.15 ID:/Rw0Rcev0
――


シンク「さぁさぁ~どんどん言っちゃお~!」


モグ「ま、まだやるクポ……?」


シンク「もちろん~っ!私は気になるし~!」


サイス「私とレムだけ言っておいて他の奴らの話が聞けねぇなんて……んなことあり得えねぇ……」ギロリ


モグ「(目が怖すぎるクポォ……)」


レム「そうだよぅ!皆も話してよ!ね!モグ!」


モグ「く、クポォ……」


モグ「(モグの評価が下がるクポォ……)」


デュース「(言わなければ強制的にバラされるって、女子会というより罰ゲームみたいなものでは……)」


クイーン「(……きっとこれは『恋バナ』などという華々しいものではなく、『暴露大会』と冠する相応しいでしょうね……)」ハァ


シンク「さ!モグりん!次行くよ!つ~ぎっ!」


モグ「……クポ…………、つ、次は――」

134: 2012/01/22(日) 13:22:55.26 ID:/Rw0Rcev0
――


シンク「さぁさぁ~どんどん言っちゃお~!」


モグ「ま、まだやるクポ……?」


シンク「もちろん~っ!私は気になるし~!」


サイス「私とレムだけ言っておいて他の奴らの話が聞けねぇなんて……んなことあり得えねぇ……」ギロリ


モグ「(目が怖すぎるクポォ……)」


レム「そうだよぅ!皆も話してよ!ね!モグ!」


モグ「く、クポォ……」


モグ「(モグの評価が下がるクポォ……)」


デュース「(言わなければ強制的にバラされるって、女子会というより罰ゲームみたいなものでは……)」


クイーン「(……きっとこれは『恋バナ』などという華々しいものではなく、『暴露大会』と冠する相応しいでしょうね……)」ハァ


シンク「さ!モグりん!次行くよ!つ~ぎっ!」


モグ「……クポ…………、つ、次は――」

135: 2012/01/22(日) 13:23:30.65 ID:/Rw0Rcev0
――


シンク「さぁさぁ~どんどん言っちゃお~!」


モグ「ま、まだやるクポ……?」


シンク「もちろん~っ!私は気になるし~!」


サイス「私とレムだけ言っておいて他の奴らの話が聞けねぇなんて……んなことあり得えねぇ……」ギロリ


モグ「(目が怖すぎるクポォ……)」


レム「そうだよぅ!皆も話してよ!ね!モグ!」


モグ「く、クポォ……」


モグ「(モグの評価が下がるクポォ……)」


デュース「(言わなければ強制的にバラされるって、女子会というより罰ゲームみたいなものでは……)」


クイーン「(……きっとこれは『恋バナ』などという華々しいものではなく、『暴露大会』と冠する相応しいでしょうね……)」ハァ


シンク「さ!モグりん!次行くよ!つ~ぎっ!」


モグ「……クポ…………、つ、次は――」

136: 2012/01/22(日) 13:27:27.11 ID:/Rw0Rcev0
クイーン「ちょっと待ってください」


モグ「クポ……?」


シンク「もうやめる、とかそういうのは無しだよ~?」


クイーン「いえ、一つ提案があるだけです」


セブン「(……何をするつもりだ?)」


クイーン「……これ以後は言いたい方から、順に言っていく形にしませんか?」


シンク「?」


クイーン「気持ちが定まっていない方もいらっしゃるでしょうし……。
言える方から言っていったほうが話が詰まらずに済むかと」


シンク「なるほどね~」


ケイト「で、でも。言いたい人がいなかったり全員話す事なんて無かったらどうすんのさ!」


クイーン「その際はまたモグに頼めば良いだけです。……どうせ、嫌でも絞り出されるでしょうし……」カチャ


モグ「く、くぽ……(やっぱりモグが悪者になってるクポ!!)」ガーン


シンク「確かに~!クイーン流石だよ~!」


クイーン「いえ……それほどでは。それと続けての提案で申し訳ないのですが、私からよろしいでしょうか?」


セブン「!」


シンク「おぉ~っ!クイーン、やる気だね~」

137: 2012/01/22(日) 13:32:51.41 ID:/Rw0Rcev0
クイーン「もうここまできたら話さざるを得ませんし……。それなら早めに済ませておいた方が傷は浅く済みそうですしね」


ケイト「(……)」


セブン「(……何か魂胆がありそうな言い方だな)」


クイーン「……」クスッ


シンク「それで~、クイーンってそもそも好きな人いるの~?」ニヤニヤ


クイーン「……直球ですね。まぁいいです」


クイーン「…………私、実はクラサメ隊長に少し興味がありまして……」


レム「きょ、教師と生徒の……!?」トキトキ


デュース「(た、隊長と!?ふぇええっ!?)」カァァ


クイーン「……ですが。もう私は既に諦めております」


レム「なっ、何でなんで?私は応援するよっ?」


クイーン「レム……。ありがとうございます」


クイーン「でも、もういいんです。……四天王と呼ばれていた頃の彼には、意中の人がいたようですし……。
私はその女性の素性を知りません。もちろん、クリスタルの力で誰に聞けば分かる、と言った手がかりもありません」


クイーン「しかも、隊長が0組専属で無くなってしまった今……。叶わぬ夢ですね……」グスッ


レム「……何か可哀想だね……」グスッ


ケイト「お、おい……なんだよ、そんなんならもっと早く言ってくれれば……」

138: 2012/01/22(日) 13:36:32.76 ID:/Rw0Rcev0
シンク「……」


ケイト「シンク?さっきから黙っててどうしたのさ?アンタなら「可愛い~!」とか言って抱きついて行きそうだけど」


シンク「……い~やぁ?何でも無いよ~!……そうだね~。何か報われない恋って感じがして素敵だね~」


ケイト「……?」


クイーン「ま、まあ私はまだ学生でありますし……。今は学生の本分である勉学を敬信して行きますよ」


レム「うんっ……。でも、次何かあったら、教えてね!?私、応援するからっ!」ヒシッ


セブン「……何かできることがあるなら、協力するさ」


サイス「……。協力してやらねえこともない」


クイーン「皆さん……。ありがとうございます……」


クイーン「……」ニヤリ


シンク「私も、色々協力しちゃうよ~!」


クイーン「……!…………シンクまで……ありがとうご――」


シンク「で~もぉ……」












シンク「………………それが、本当だったらね~」


全員「!?」

139: 2012/01/22(日) 13:47:08.35 ID:/Rw0Rcev0
クイーン「な、何を言っているのですか、シンク?私は本当のことを……」


シンク「は~いっ、便利なモグりん、よろしく~」


モグ「嫌な予感がするクポ……」


シンク「いいから~!あれだよ、あれ!いつも私がいじってたやつ~」


モグ「クポォ!?あ、あれは朱雀の皆に使ったら駄目クポ!それこそプライバ––」


シンク「モグりん~、実は、私アレ知っちゃってるんだよね~?」


モグ「くぽぉ……?」


シンク「……」ヒソヒソ


モグ「くぽぽぽぽぽぽぽ!?!?!?!」


シンク「……へへへ~っ!言っちゃってもいいの~?」


モグ「し、シンク!?どこでその事を知ったクポ!?」


シンク「それは今どうでもいいんだよ~っ!今重要なのは、……あれをやるか、やらないか!だよ!」


モグ「……クポォ…………」


シンク「あ~ぁ……。皆~、モグりんはね~––」






モグ「……グポポォッ!!」


クイーン「!?」


モグ「…………解析中。…………解析中」


クイーン「し、シンク何を!?」


シンク「(……へへ、それでいいんだよ~)ま~ま~。落ちついて~。嘘じゃなかったらどうもしないよ~」


モグ「……対象:クイーン。解析結果:虚美の報告の可能性98%」


クイーン「な、ななぁ!?」


シンク「ありゃ~、やっぱり嘘だよ~」


140: 2012/01/22(日) 13:48:51.49 ID:/Rw0Rcev0
レム「……。う、嘘だったの……?」


ケイト「……クイーン?」


クイーン「そ、そんな私は……!」


シンク「最初から落ち着き過ぎだよ~。さっきまで嫌がってたのに急に観念するなんておかしすぎるよ~っ?」


ケイト「あぁ、そーいやモグって捕虜尋問の時に使う虚偽発見機能があったね。忘れてたわ」ポンッ


クイーン「あ……」


シンク「もっとありそうな名前言ってくれたら私もだまされたかもしれないけど~。
隊長と全然仲良くなかったし~、バレバレだよ~」


セブン「(本当、無駄に勘が良いこと……)」ハァ


クイーン「あ、あぁ、え、えぇと……。こ、これは、あのですね……」


シンク「さ~さ~、虚偽の報告だったってことはだね~、本当の事実っていうのもあるわけでしてね~。
答えていただきましょうか~」


ケイト「シンク、ノリノリだねあんたは……」

141: 2012/01/22(日) 13:56:49.92 ID:/Rw0Rcev0
シンク「え~、だってなんか楽しいじゃんこういうの~。他の人の秘密を知れるワクワクって言うかさ~」


デュース「モグさんの正答率の高さは、ほぼ100%ですしね……」


ケイト「(……ドSだったんだ、こいつ)」


クイーン「で、でも残り2%の確率が……!」


シンク「見苦しいよセブン~?ダメだよ~?2%なんて確率は信用に値しないよ~」


クイーン「(せ、セブン~……!)」アセアセ


セブン「(……すまない。…………クイーン、これはフォローできない)」


クイーン「(な、何ですって……)」


レム「う、嘘だったなんて……」ガックリ


サイス「(…………もう帰るか、ほんと)」ハァ


クイーン「あ、あああああ、あの、あの……私……」カァァ


シンク「たは~っ!クイーン、顔が真っ赤だよ~っ?それじゃ~本当は別に好きな人がいるって言ってる様なもんだよ~」ニヤニヤ


クイーン「あ、あの、シンク!私は本当に、そういうの慣れていなくてですね、あ、あの!本当に……!」


シンク「ふんふん、それでぇ~?」


クイーン「よろしければ、私の番は、空きにしてくださいませんか!?」


クイーン「こ、このお礼は必ず!!必ずしますっ!」

142: 2012/01/22(日) 13:58:04.40 ID:/Rw0Rcev0
シンク「……どうしてもぉ~?」


クイーン「は、はい!どうしても――」


シンク「……だぁ~、めっ♪」


クイーン「……あ、あぁああぁぁぁぁ」ヘナヘナ


セブン「(……これは趣味が悪い)」


ケイト「し、シンク、こんなに懇願してるわけだし……」


シンク「え~ダメだよ~。だってサイスの時だってやったのに一人だけエコひいきになっちゃうよ~」


シンク「それにケイトはさっきクイーンに対して怒ってたじゃん~。今になって味方するの~?」


ケイト「で、でも……、なんかこの惨状的に……ここはいいんじゃないかなって思ったんだけどさ……」


シンク「ケイトは優しすぎるよ~!家族とはいえ、時には厳しく行かないと!だよっ!」エッヘン


ケイト「は、はぁ……」

143: 2012/01/22(日) 13:59:37.94 ID:/Rw0Rcev0

クイーン「(け、ケイト……)」


シンク「結論、嘘はダメってことですよ!」


シンク「まぁ~、私はわかってるんだけどね~。クイーンとデュースの好きな人~」


デュース「はうっ!?」ドキッ


クイーン「っ?!!」


セブン「…………なぁ、それってつまり」



















シンク「一緒の人が好きなんだもんね~?二人とも~?」



144: 2012/01/22(日) 14:01:31.57 ID:/Rw0Rcev0
 
 




レム「ふ、二人とも同じ人をっ!?」ガビーン


デュース「えっ、えっ、えぇぇぇえぇええええっ!!?」アセアセ


クイーン「で、デュース?貴方……も?」


デュース「わ、わた、私ですかぁっっ?!」アセアセ


シンク「うん~。二人ともわっかりやすいもん~」


サイス「わかってるのに聞いてたのかよ……」


シンク「うん。でもさ~、やっぱりそこは本人の口から確証を得たかったっていうかさ~」


ケイト「二人とも、同じって、想像もつかないんだけど……」


シンク「え~。あんだけわかりやすかったらすぐわかるよ~。私はクラサメ隊長が来る前から知ってたよ~」


ケイト「マジでっ!?」ガビーン


モグ「そ、それじゃあ今回は証拠動画の検索はしなくていいクポ?」


シンク「それは二人次第で~す♪」

145: 2012/01/22(日) 14:03:32.99 ID:/Rw0Rcev0
モグ「く、クポォ……」


デュース「え、えええええええっ!?」アセアセ


クイーン「ひ、卑劣なぁ……っ!」


シンク「なんとでもどうぞ~?」ニヨニヨ


ケイト「デュースは奥手そうだと思ってたのに……」


セブン「私も少し驚いたな……」


シンク「えぇ~。皆~、そこは気付かないと~」


サイス「普通はそんな所に目がいかねぇんだよ……」


シンク「トレ……じゃなくてサイス~どうかしたの~?」


サイス「……テメェはやっぱり今[ピーーー]ッ!!!」ウガァ


––

146: 2012/01/22(日) 14:04:05.56 ID:/Rw0Rcev0
モグ「く、クポォ……」


デュース「え、えええええええっ!?」アセアセ


クイーン「ひ、卑劣なぁ……っ!」


シンク「なんとでもどうぞ~?」ニヨニヨ


ケイト「デュースは奥手そうだと思ってたのに……」


セブン「私も少し驚いたな……」


シンク「えぇ~。皆~、そこは気付かないと~」


サイス「普通はそんな所に目がいかねぇんだよ……」


シンク「トレ……じゃなくてサイス~どうかしたの~?」


サイス「……テメェはやっぱり今頃すッ!!!」ウガァ


––

147: 2012/01/22(日) 14:07:14.68 ID:/Rw0Rcev0
––


トレイ「今度は私の名前がちらほらと出てきていますね……」


マキナ「……何で、俺とトレイなんだ?」


エース「確かに、コンビとしてはおかしいな……」


エイト「……何か、大体の見当はついてきた気がする」


マキナ「ほ、本当か?!」


ナイン「それならもったいぶらずに教えろよゴラァ!」


エイト「……いや、まだ言わない」


キング「理由は?」


エイト「まだ憶測の段階を超えていないからだ。
確証のない話をしても右往左往するだけだろう」


エース「なるほど……一理ある」


トレイ「しかし……これは何を話しているのか余計気にかかってきましたね……」


マキナ「あぁ……(俺だけ嫌われてるんじゃなくて良かった……)」


――

148: 2012/01/22(日) 14:10:45.28 ID:/Rw0Rcev0

 
 

セブン「…………で、その好きなやつとやらは誰なんだ?」


デュース「せ、セブンさぁん!!?」アセアセ


クイーン「セブン!?何を言ってるんですか!?」アセアセ


ケイト「デュースの相手なら、私も気になるかも……」


デュース「ケイトさんまでぇ……」シュン


クイーン「でゅ、デュース!喋っていけませんよ!シンクの言い分が正しいのであれば、貴方か私が情報を漏洩することは、
すなわち両者の秘密を暴露することになってしまいますっ!」アセアセ


クイーン「(この会におけるシンクの勘の鋭さと知識は異常です!!)」


デュース「あ、あぅぅ……」

149: 2012/01/22(日) 14:11:32.39 ID:/Rw0Rcev0
セブン「まぁ、ここは素直に言っておくのが得策だと思うんだがな……」


クイーン「セブンッ!?貴方まで何を言うんですか!?」


サイス「っつーか往生際が悪りーだろ。いい加減吐いちまった方が楽になるんじゃねえのか?」


クイーン「くっ……」


レム「仲良しの二人は恋敵……。これもまたアリかも……」ポォ


シンク「……」イライラ


デュース「ど、どうしましょう……わ、私は、その……」アセアセ


クイーン「デュース!ここは何が何でも言ってはなりません!」


デュース「はう~……」シュン

150: 2012/01/22(日) 14:12:27.06 ID:/Rw0Rcev0
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


シンク「も~!いつまでエースのこと黙ってるつもりなの~!」プンスカ

 
  
 
 
 
 




ケイト「……」


セブン「……」


サイス「……」


レム「……」メモメモ


シンク「……あ、ありゃ!?


シンク「…………口滑っちゃった……ごめんっ!」

151: 2012/01/22(日) 14:12:55.57 ID:/Rw0Rcev0
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


シンク「も~!いつまでエースのこと黙ってるつもりなの~!」プンスカ

 
  
 
 
 
 




ケイト「……」


セブン「……」


サイス「……」


レム「……」メモメモ


シンク「……あ、ありゃ!? 」


シンク「…………口滑っちゃった……ごめんっ!」

152: 2012/01/22(日) 14:14:30.68 ID:/Rw0Rcev0
セブン「……クイーン、そうなのか?」


クイーン「え、え、え、え、な、な、なんで、何で、何でシンクぅぅぅ!!」カァァ


デュース「っ」ボンッ


デュース「ふぇぇ……」フラフラ


サイス「……エースかよ…………」


レム「ばっちり応援するねっ!」ビシッ


セブン「なるほど……。確かに」


クイーン「何が『確かに』なんですかぁぁぁっ!?」


シンク「ほらほら~!もうこうなっちゃったんだから、確認すべき事はそこじゃないでしょ~?」


クイーン「……っ!」ビクッ

153: 2012/01/22(日) 14:16:12.89 ID:/Rw0Rcev0
デュース「……クイーン、さん、も……なんですか?」


クイーン「……ぇ?」


デュース「く、クイーンさんも、そのぉ……エースさんのこと、その……」モジモジ


クイーン「で、デュースこそ!エースが、そ、その想い人なんですか!?」


デュース「……ひゃい」


デュース「(か、噛んだぁぁ)」カァァ


シンク「普通に見てればわかるじゃん……」


ケイト「どこからアンタは気付いたのさ?さっきから言ってるけど私らはそんな場面ほとんど見た事ないんだよ?」


シンク「え~?まずクイーンはエースといっつもテストの点数見比べてるし~。
その度に一緒に勉強してるし~」


クイーン「い、いつの間にそれを!?」


シンク「クリスタリウムの貸し出しスペースにエースと一緒に勉強してるクイーンを見てしまったのです~」ニヘラ

154: 2012/01/22(日) 14:18:13.68 ID:/Rw0Rcev0
セブン「(この笑顔、相変わらず殴りたくなるな……)」イラッ


クイーン「……」


シンク「それにね~?クイーンったら勉強してるのかと思ったらエースの方をじっと見て、耳まで赤くしてるんだよ~?」


ケイト「く、クイーン……?マジで?」


クイーン「し、知りません!!そんなことは一切っ!!」


シンク「皇国に襲われてピンチだったあの日だって~、ナインは何でか知らないけど~、
クイーンは即座にエースを探しだしてたしね~」


シンク「それに~、暗殺未遂事件で皇国にハメられて野営した時だって、エースに慰められて満更でも無い顔してたし~?」


クイーン「~~っ!!」バンバン


サイス「お、お前!!人にやるなって言ってたことやってんじゃねえ!!」アセアセ


ケイト「アンタ、どこまで見てんのよ他人のこと……」

155: 2012/01/22(日) 14:21:31.14 ID:/Rw0Rcev0

シンク「てへ~。ボ~ッとしてると思われがちだけど~、私ったら実は色々見ているのです~」


ケイト「自分で言う事じゃないぞ、それ……」


シンク「華麗なる自己分析ってやつですよ~。ね~?モグりん~?」


モグ「く、クポ!そうクポ!シンクはすごいクポ!」


シンク「てへ~、そこまで言われたら照れるよ~」テレテレ


セブン「(……モグは敵に落ちた……か…………)」ハァ


レム「シンク、それで?それで??デュースはどうしてなの?何かあったの???」メモメモ


ケイト「アンタも何メモってんの!?」


レム「えぇっ?だって馴れ初めを知っておいた方が応援しやすいし……」


サイス「メモる程の事かよ……」ハァ


シンク「デュースはね~?」


デュース「ひぃっ!?」ビクッ


セブン「(怯えきってるな……)」

156: 2012/01/22(日) 14:22:22.46 ID:/Rw0Rcev0

シンク「何かいつもそわそわしてるな~って思ってたんだけど……」


シンク「よーく観察してみたら授業中もちょくちょくエースの方見てるし~」


デュース「……」カァァ


シンク「この前なんか中庭でベンチに寝てるエースの隣に座って本を読んでたし~」


レム「えっ!?かなり大胆だねっ!!」キャー


デュース「あ、あれは本当に空いている場所がなくて!!」アセアセ


デュース「そ、それで中庭で読もうと思ったら、隣にはナインさんも寝ていて……座るスペースがなかったから、仕方がなく……その……」ゴニョゴニョ


シンク「『あ・れ・は~?』」


デュース「ふぇぇぇっ?!」ビクッ


セブン「(今度シンクを聴聞班へ推薦しておこう)」

157: 2012/01/22(日) 14:24:14.02 ID:/Rw0Rcev0

シンク「……ってことはつまり、それ以外は本当ってことだよね~?」


デュース「ち、違いますよぅ……!今のは言葉の綾で……っ!」アセアセ


シンク「……ふぅ~ん?それでもホシヒメが龍飛ばしてきた時もエースを一番に守ってたよね~?」


デュース「っ!!」


シンク「『怒ると怖いタイプ』って誰かが言ってたけど~、あれって『エースの為だから』じゃないの~?ん~?」


デュース「ふ、ふぇぇぇ~……」ボンッ






シンク「––……ってことで、二人ともエースラブ!ラブちゅっちゅ~!♥なんだよ~!」エッヘン


クイーン・デュース「……」カァァ

158: 2012/01/22(日) 14:25:43.73 ID:/Rw0Rcev0
ケイト「何か、知られざる一面を見た気分だね……」


レム「私はとっても幸せな気分~っ♪」ルン


セブン「(……)」


サイス「それにしても、あのお坊ちゃんのどこがいいんだかねぇ……」ボソッ


クイーン・デュース「!!」キッ


サイス「あぁん!?何だよ!?」ビクッ


クイーン「エースは心優しい人で0組の男性メンバーの中では一番まともですっ!」


デュース「え、エースさんは……!良い所、たくさんあります……!」グッ


サイス「へぇ?そうは言ってもガリベンでカードいじりが趣味な男なんて、私は良い男なんて思えないけどなぁっ?!」


クイーン・デュース「っ!!」カッチーン

159: 2012/01/22(日) 14:26:36.25 ID:/Rw0Rcev0

クイーン「私は、あれだけ勉強しても私やエースに勝てない誰かさんの方が男らしくないと思いますがね」


サイス「……待てよコラ。それ、誰のこと言ってんだ」


クイーン「さぁ?心当たりがあるなら、その方なのではないでしょうか?」


サイス「……頃合いだよなぁ?もう、今なら我慢せずに、……暴れてもいいよなぁ……!!」ジャキッ


クイーン「っ!来るなら来なさいっ!!」スチャッ


デュース「私も……っ!」グッ


サイス「二人まとめて一辺にかかってこいやクソ共!」


ケイト「あ~~~っ!!もう喧嘩すんなぁ~~!!」


シンク「そ~だよ~。三人とも好きな人がいるって良いことだよ~。何で暴れるのさ~」


サイス・クイーン・デュース「原因はお前だよっ!!!」


シンク「えぇ~っ!?」ガビーン


ケイト「だから落ち着けって~!」


セブン「(シンクはトラブルメーカー過ぎるな……)」ヤレヤレ


レム「(皆素敵な恋してるんだな~)」ウキウキ


――

167: 2012/01/24(火) 02:18:32.75 ID:juSFdKW80
――


クイーン「こうなれば、もうどうとでもなれ……ということですっ!」ガッ


サイス「上等だよぉっ!!かかってこいよブタ野郎!!」


デュース「無意味な侮蔑は、対抗する術を知らない弱い者が行う手段ですよ」クスッ


サイス「あぁ”ん?!」


ケイト「(で、デュースが悪口言ったああああ!?!?)」


レム「(恋の力は強し、だよ~)」エヘヘ


サイス「……いいぜぇ、デュースぅ……。まずはテメェからやってやろうかぁっ!!?」


シンク「はいはい、もう終わり終わり~。キリがないでしょ~。ここリフレだし~」


レム「そ、そうだよっ!何か周りの人たちどんどんいなくなっちゃってるし……」


ケイト「どう考えても私たちが騒ぎすぎなんだよね……」


サイス「こんなムシャクシャした状態じゃ私は話なんてできっこねぇだろ!」

168: 2012/01/24(火) 02:26:31.00 ID:juSFdKW80
クイーン「同意です。お互い、譲れない所まで来てしいますので」


シンク「え~……。……デュースも~?」


デュース「……」コクッ


シンク「ん~……。そうだねぇ~……喧嘩されるのはリフレ出禁が怖いし~……」ブツブツ


ケイト「……ん?リフレに出禁なんてあんの?」


シンク「えへ~、私って結構盗み食いとかしちゃってて、イ工口ーカードもらっちゃってるんだよね~……」


ケイト「アホかい……」


シンク「えへへ~。……………ん~……。そっか~、それじゃ~……そんなに納得いかないのなら……」ウムム


シンク「あっ!そうだ!」ポンッ


サイス・クイーン・デュース「……?」


シンク「そんなに好きなら早く告白しちゃえばいいんだよ~」フンス


サイス・クイーン・デュース「…………」


サイス・クイーン・デュース「………………は?」


シンク「だから~、告白するの!今すぐ!」


サイス「んなぁぁぁぁあああああぁっ!?何見当違いなこと抜かしてんだテメェ!!」カァァ


クイーン「そうですよっ!?どうしてそのような結論に至るんですか!?」ガビーン


デュース「こ、告白ですかぁぁ……?」カァァ


シンク「だってそうでしょ~?うやむやな状態だから、お互いむしゃくしゃしてるわけだし~。
気持ちを伝えちゃえば他の人が何て言ったってどうってことなくなるんじゃない~?」


クイーン「そ、それは……」ウグッ


セブン「(正論だな……)」

169: 2012/01/24(火) 02:30:49.25 ID:juSFdKW80
サイス「だ、だからってそんな急にやれって言われてできるもんじゃねえだろ!」


デュース「そ、そうですよぅ。いきなり言ったら向こうだって困ると思いますし……」オロオロ


シンク「それなら喧嘩してないで、どうやって告白するか考えてればいいじゃん~。時間の無駄だよそんな争い~」


サイス・クイーン・デュース「……っ」


セブン「(お前が捲いた種だぞ……)」ハァ


サイス「……」


クイーン「……」


デュース「……」


ケイト「(あ~あ、黙っちゃった……)」


シンク「よーし、それじゃ、次行こっか~!……次、言いたい人はいる~?」


セブン「……隠しても意味がないとなればしょうがないな」スッ


シンク「おぉ~、セブンだ~!」

170: 2012/01/24(火) 02:34:37.72 ID:juSFdKW80
セブン「ただ、一言前提として言っておくが……」


セブン「…………私の場合、好きとかそういうのは分からない。けど、嫌いではないという相手なだけ、だ」


シンク「……オーケー!わかった~!」


レム「何か初々しくてキュンとくるセリフだね……」


セブン「何の面白みもない……。それでも良ければ」


クイーン「私たちのだって何の面白みもありませんでしたよ……」ゲンナリ


デュース「そうですよぅ……」ズーン


シンク「十分楽しかったよ~」ナデナデ


レム「そ、それで……セブンの慕っている男の子って……?」ドキドキ


ケイト「(さっきから、レムのやる気がヤバい……)」


セブン「……っ」スゥ














セブン「…………ジャックには、正直凄い助けられてるとは思ってる」


セブン「だから、私が異性として、誰かを挙げるのであれば……。一番最初に出てくるのは、アイツだな」


171: 2012/01/24(火) 02:42:40.57 ID:juSFdKW80
シンク「ほ、ほんとなの!?せ、セブンと!?えぇ~!?どひぇぇえぇ!?」


セブン「……。……その驚き方はやめておいた方が良い」


ケイト「いや、え、マジなの!?」


サイス「あのお気楽野郎と……っ!?」


デュース「ジャックさんとセブンさん……?」


セブン「あ、あくまでその……選ぶなら、の話だぞ?」


シンク「それでもだよ!!びっくりだよ~!!!ジャックとセブンなんて全く予想してなかった~!」


セブン「そんなに意外か……?料理の時と言い、今と言い……」


クイーン「正直、セブンはキングやエイトのような真面目な方々を好んでいると思っていました……」


ケイト「私も……っつーか、今日は驚きの連続過ぎ……」


レム「で、でもでも!正反対の人を好きになるって、よくあることじゃないの!?」アセアセ


シンク「……ねぇレム~?それって、どっかの恋愛マガジンの情報じゃない~?」


レム「何で分かったの!?」

174: 2012/01/27(金) 21:17:17.92 ID:bWLMkaeg0
シンク「現実ではそんなことって中々無いよね~ケイト~?」


ケイト「うぇぇっ!?わ、私に振るのっ!?……ま、まぁ…………わ、私の周りではなかったかな?」


レム「むぅ……。実際の恋愛と聞く恋愛は違うってことかぁ……」


シンク「そ~いうことだね~。でも、セブンがジャックにお熱だなんていうスクープも実在するから、ないわけでもないんだろうけどね~」


セブン「か、勝手に話を進めないでくれ。私はまだ好きだとか、そういう直情的な感情は持ち合わせてはいないんだぞ?」アセアセ


シンク「少し意識してるってだけでも恋の始まりなのですよセブンさん~」


レム「それは言えてるねっ!」


セブン「そ、そういうものなのか…………?」


シンク「そういうものですっ!」フンス


デュース「そそそ、それでは、セブンさんはいつからジャックさんを意識するようになったのですか……?」


ケイト「デュースもなんかズイズイいってね?!」ビクッ


デュース「えへへ……。私も、セブンさんの心を射止める御相手様には興味が有るんです……」


レム「それ、気になるね。サイスの時もそうだったけど!」


サイス「私の話を煮え繰り返すんじゃねえ!」


セブン「……『いつから』、と言われたら『今』というのが正しいだろうな」


シンク「へ?」


デュース「ど、どういうことですかぁ……?」キョトン


セブン「いや、私は正直、本当に恋愛とか興味なかったし……。今話を聞いて考えて、パッと浮かんだ男が、その……ジャックだったんだ」


セブン「だから、この手の話は本当に『言われてみれば』『改めて考えてみれば。』の範疇に過ぎないんだ」

175: 2012/01/27(金) 21:32:04.24 ID:bWLMkaeg0

レム「……ふんふん。ふむふむふむ!!(素敵だなぁ…………!!!!)」


デュース「(目を輝かせていますね……)」


サイス「(クッソくだんねぇ……帰りてぇ……)」ハァ


シンク「それでも~パッと思いつくくらいなんだから、それなりに気に入った所が有るんでしょ~?何が良かったの~?
顔?背丈?話し方~?」


デュース「ジャックさんって、おっとりしてますが顔が凄く凛々しいですもんね」


ケイト「え?レム……?アンタ、まさかジャックにも気があったり…………?」


クイーン「んなっ!?でゅ、デュース!?」


デュース「ふえぇ?!そ、そんなことはありませんよぅ!!わ、私はエースさん……だけ……………………」カァァ


セブン「……ん。そうだな……」


セブン「………………それも、特にないな」


シンク「えぇ~。それはないよ~!」


レム「そうだよ!男の人を好きになる時は、どこかに惹かれるものなんだよっ!?」


セブン「でもまぁ……あえて言うのなら、あの性格かな。私は何でも難しく考えてしまうタイプだから、
あぁいうポジティブな性格の人間に惹かれたのかもしれない」


クイーン「ま、まぁ確かに。ジャックは場の雰囲気を和ますことにかけては0組1番ですしね」



176: 2012/01/27(金) 21:32:48.22 ID:bWLMkaeg0

ケイト「その割にはどこぞの島国発祥とか言う物騒な武器使ってるけどね……」


セブン「……まぁ、そういうわけだ。私の話なんて何の実もないだろう?」


レム「は、はいっ!セブンっ!ちょっといいかな!」


セブン「……?なんだ?」


レム「セブンが料理を学びたい本当に理由って、ジャックじゃないの?」


セブン「!」


シンク「お~っ!そういえば忘れてたよ~」


サイス「おいおい……セブンのイメージが崩れていってしょうがないんだが……」

177: 2012/01/27(金) 21:43:11.43 ID:bWLMkaeg0

セブン「わ、私はそんな考えで言ったわけじゃなくてだな?そ、その……」アセアセ


シンク「あはは~、ちょっと図星みたいだね~」


モグ「セブンは一番の女の子クポッ!」


レム「そうだね~。考えてることとか、色々含めて私の理想の女の子像ぴったりだよっ!」


シンク「『ジャック……そ、その……これ、作ってみたんだ』」


セブン「……何の真似だ?」


シンク「えへ~、もしもセブンがシリーズ~!セブンの真似だよ~」フンス


レム「(っ!)」


シンク「『へ、下手くそかもしれないけど……。ま、まぁ捨てるのも何だしな。良かったら食べてくれないか?』」


レム「『ん~?いいよ~』」


ケイト「ぶふっ!!!(に、似てるんだけど!!!!!)」


シンク「『ど、どうだ……?その、まずかったら別に食べなくても……』」


レム「『いや~、美味しいよ~?凄いね~セブン、こっちは料理なんてからっきしできないや~』」


シンク「『そ、そうか……?それなら、良いんだが……』」ポッ


シンク「ってことがあるんだよね~。二人が付き合ったらさ~」


レム「あるある!絶対に有るよ!」


シンク「えっと~、他には~––」


セブン「……」ガシッ


シンク「?」


セブン「…………」プルプル


セブン「…………頼む、もう許してくれ…………」カァァ


――

178: 2012/01/27(金) 21:49:27.65 ID:bWLMkaeg0


シンク「さて!ついに、最後となりましたが!」


レム「皆のこれからが、すっごく楽しみだね~♪」


デュース「……」チラッ


クイーン「……」チラッ


デュース「!」ササッ


クイーン「!!」ササッ


ケイト「わ、私かぁ~……。なんだかんだで来ちゃったな……」


ケイト「(う、嘘ついてもバレるんだから、もう正直に言うしかないよなぁ……やだなぁ……)」


シンク「え~?ケイトはいいよ~?」


ケイト「……?」


シンク「ケイトは言わなくていいよ~」


ケイト「はぁ!?いいの?!」


シンク「別に言いたいなら言ってもいいけど~……」


ケイト「ちょ、ちょっとどういう意味よ……?全く状況が把握しきれてないんですけど……」


シンク「だから~……あれだよ~」


シンク「……皆、知ってると思うよ~?」


ケイト「へ……?」


シンク「ケイトの好きな人、皆知ってるよ~」

179: 2012/01/27(金) 21:52:46.65 ID:bWLMkaeg0

ケイト「はぁぁぁあああ!?!」チラッ


クイーン「……」コクッ


デュース「……」カァァ


ケイト「!?」チラッ


サイス「……ちぃ」


セブン「……」


レム「あ、あはは……」


ケイト「………あ、あああ」パクパク


シンク「……」


シンク「そういうわけだよ~」ポンッ


ケイト「どういうわけさ!?」


ケイト「っていうかまず私に好きな人がいないっていう選択肢は疑わないわけ!?」


シンク「ケイトがナイン大好きなのは周知の事実ってことだよ~」


ケイト「そそそそそそそそ、そんな大きな声で言うなぁっ!!」バシッ


シンク「いひゃいよ~っ!だって見るからにバレバレだもん~!」


180: 2012/01/27(金) 21:57:12.82 ID:bWLMkaeg0
ケイト「そ、そんな……」


クイーン「け、ケイト?ほら、貴方とナインは性格も似ていますし、ミッション中も一緒に行動することが多かったですよね?それでなんとなく気づいていただけで……」


サイス「あんだけ仲良しこよししてればガキでもわかんだろ……」ハァ


ケイト「わ、私は別に!!ただ、何となくウマが合うってだけだって!!」


シンク「ただ、ウマが合う人とチーム組んで、あんなに戦う時のパラメータが違うの~?」


ケイト「……っ!」ギクッ


クイーン「……諦めてください、クイーン。これはいくらなんでも、周知の事実過ぎます」


ケイト「ま、マジですかぃ……」ヘナヘナ


デュース「け、ケイトさん、元気を出してくださいっ」アセアセ


セブン「……気にするな」


ケイト「んな事言われたって……。私だって、私なりに隠してきたのに……」


クイーン「あれで隠していたんですか……」


レム「で、でもまあいいじゃん!ナインとケイトって、すっごくお似合いだしっ!」


シンク「そうだよ~。レムっちの次に成就する見込みが高いのはケイトなんだからさ~」


ケイト「えっ?」キョトン


クイーン「!?」


セブン「……それはどういうことだ?」

181: 2012/01/27(金) 22:00:19.34 ID:bWLMkaeg0

シンク「あれだけ一緒にいればバカなナインだって気づくよ~!」


シンク「口では言わないけど、ナインだってケイトと居る時は凄く元気がいいのだって事実だし~」


シンク「それでも一緒にいるってことは……ていう予測なだけ~」


ケイト「えぇぇ……そ、そうなの……?」


シンク「そりゃそうでしょ~。気付いてなかったら自覚障害を疑うレベルだよ~。
まぁ、セブンみたいに恋愛って言う感情自体がわからない~っていうのはあるかもだけどね~」


デュース「それはそうですね……。けど、障害は言い過ぎでは……」


シンク「鈍チン過ぎる男なんて障害持ちみたいなもんだよ~」


デュース「そ、そうなのでしょうか……?」


セブン「(天然の毒舌が一番心にくるな……)」


レム「そういえば、シンクは?」


シンク「ん~?何が~?」

















レム「………………シンクの好きな人のこと」


シンク「!

182: 2012/01/27(金) 22:02:51.48 ID:bWLMkaeg0

クイーン「(れ、レム……!ナイス切り替えですっ!)」


セブン「(逆襲開始か……)」


サイス「(存分にいたぶってやらぁ……)」メラメラ


デュース「(そうですね、ここまで来たらシンクさんの想い人も聞かざるを得ませんね……)」ググッ


ケイト「アンタはさっき『最後に』って言ってたけど……。誰がうやむやにさせるもんか!」


シンク「ありゃりゃ……?皆、目が怖いよ~?」


シンク「……そういえば、私がトリになっちゃったね~。」


クイーン「さぁ、貴方も答えていただきますよ。シンク……」ユラァ


サイス「散々、さんっっっっっっっざん!!!!私たちを虚仮にしたんだからなぁ……?」


シンク「だいじょ~ぶだよ~。嘘はつかないし、勿体ぶりもしないよ~」ケラケラ


セブン「……」


シンク「それじゃあ言っちゃうけど、私はね~……?」


デュース「……っ!」ドキドキ


レム「…………っ」ゴクリ

183: 2012/01/27(金) 22:03:47.33 ID:bWLMkaeg0


 
 
 
 
 
 
 

 



シンク「私は、好きな人が…………








いませんっ!」














184: 2012/01/27(金) 22:04:59.75 ID:bWLMkaeg0


セブン「……モグ」


モグ「……嘘じゃないクポ」


サイス「…………ポンコツ」


モグ「……だから、嘘じゃないクポ。本当のことクポ」


クイーン「………………再度の検査をお願いしますよ、モグ」


モグ「…………何度やっても波長に乱れは見つからないクポ……」


デュース「……ふえぇぇ…………」ヘニャヘニャ


サイス「そんなのってあるかあああああああああああああああああああああああああ!!!」ガシャーン


シンク「う、うわぁ!リフレの物壊したら駄目だよ~!!」


サイス「っざけんなぁっ!!!!あんだけ恥をかかせておいて何でテメェには誰もいねぇんだよ!!」


シンク「だって~!!私にはそういう人がいないから、皆はいるのかな~って思って聞いたんだよ~!」


サイス「そんな素朴な疑問を強制してんじゃねえぞボケェェェ!!」グシャァ

185: 2012/01/27(金) 22:06:57.73 ID:bWLMkaeg0

モグ「や、やめるクポ~!!弁償は0組支払いになってしまうクポ~!!」


シンク「な、何でそんなにプリプリ怒っちゃってるのさ~!?私は玄武のおっきい人ぐらいしか、面白そうだと思う男の人はいないんだよ~!」


レム「さ、サイス!!落ち着いて席に座ろ?ね?」


デュース「そうですよ!サイスさん!!……ほら、ケイトさんも止めてくださいっ!」


ケイト「……あ、ありかよ、ほんとに…………」パクパク


デュース「(自分の世界に勝手に入らないで下さいよぉ~!!)」


クイーン「サイス!!冷静になりなさい!!」


サイス「うるっせえええええ!!もうどうでもいいんだよぉぉぉぉ!!!知ったことかぁぁ――!!!!」



186: 2012/01/27(金) 22:07:59.69 ID:bWLMkaeg0




 
 








「――そこまでです!」









188: 2012/01/27(金) 22:16:27.54 ID:bWLMkaeg0


サイス「!」ピタッ


クイーン「こ、この声は……?」


デュース「っ!み、皆さん!?」


トレイ「……やれやれ、貴方の気質はそれなりに理解していたつもりでしたが……。こんな所でも暴れるとは……」


エース「流石に、学校の共有物を壊しているのを見過ごせないからな……」


デュース「え、エースさん……っ」カァァ


クイーン「え、エース……」


レム「あ、マキナ!」


マキナ「レム!大丈夫か?!」


ナイン「やけに楽しそうだったぞゴラァ!!」


セブン「……楽しそうに、見えたのか?」


キング「……何を遊んでるんだ、貴様ら」


シンク「いや~、ね~?別に遊んでたわけじゃないんだけどさ~」


エイト「……に、しては。かなり賑やかだったようだが?」ハァ


シンク「あ~、わかる~?」ニヘラ


サイス「な、なななななななななにゃああああああああああ!??!何でテメェがこんな所にいるんだよっ!」


トレイ「ここは朱雀院の人間の公共施設ですよ?いてもおかしいことではないと思うのですが……」


トレイ「(まぁ、遠くから監視していたなんて言わない方が良いでしょうね)」


サイス「……っ、そ、それじゃあ!!お、おい!!ま、待て!!!!お前、いつから!?」


トレイ「……?いつから、とは?」


サイス「だから!!!い、いつから居たんだよ!?」


トレイ「…………正確な時間はわかりかねますが、おおよそ一時間ほど前から貴方方の存在は把握してましたよ」

189: 2012/01/27(金) 22:22:15.88 ID:bWLMkaeg0
トレイ「(結局、話している内容はほとんど聞き取れていないんですけどね……)」ハァ


サイス「……ぁ」


サイス「(一時間前って言ったら……、おい、クソッタレな話が始まる、前……?)」


サイス「(……え?おい、え?え?)」


トレイ「……?サイス?どうかしましたか?」


サイス「……あぁぁ、え、お、あっ、……えっ?」


トレイ「もう一度言いますが、落ち着いてください。一体どうし――」


サイス「…………うがあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」ダッ


シンク「あれ~?サイス~?どこ行くの~?」


レム「……行っちゃったね」


トレイ「…………はぁ、騒がしいお人だ……」


エイト「……お前たち、こんな所で何を騒いでいたんだ?」


クイーン「そ、それは、ですね……」


エース「……クイーン。どういうことなのか説明をしてもらおうか」


デュース「……あ、あわわわわわわわ」アセアセ


ナイン「ゴラァ!一暴れすんなら俺も混ぜろってんだよ!アァ!?」


セブン「暴れる事が本意じゃないって言ってるだろう……」ハァ


ナイン「あぁ!?教えろよ!!!……なぁ、おい。何やってたんだぁ!?教えろケイト!!オイ!!!」


ケイト「う、うわぁっ!?お、お前は来るなぁ!!あっちへ行け!!!!」


ナイン「あぁ!?どういうことだよゴラァ!」


ジャック「セブン~、やっほ~」


セブン「……っ、ジャック……!」


ジャック「面白そうな事やってるんだって~?仲間に入れてよ~」


セブン「そ、それはだな……」



190: 2012/01/27(金) 22:29:10.11 ID:bWLMkaeg0


マキナ「れ、レム……?一体ここで何の話をしていたんだ?」


レム「そ、それは……教えられないよ」


マキナ「な、何でだよ?そんなに俺、頼りな(ry」


シンク「内緒の話だもん~。言えないよ~!」フンス


マキナ「な、内緒って……!こんだけ騒ぎ大きくしておいて何を言ってるんだよ!」


エイト「……マキナ。聞く側のお前が冷静さを欠いてどうするんだ」


マキナ「……っ」


エイト「どちらの意見にも一理あるのだろう……。
だが。ここはやはり、どうしてこうなったのか原因を知っておきたいところではあるな」


ジャック「そんなの別にどうでもいいじゃん~。確かに面白そうな話だったけど~
別に僕らが知っても知らなくても、問題ない話なんでしょ~?」


クイーン「ま、まぁそれはそうですけど……」


ジャック「で、大きな問題があった、とかでもないんだよね~?」


デュース「そ、それはそうです!そんな問題なんて、起きてませんっ!」アセアセ


ジャック「ほらね~?それじゃあ深く知る必要はないよ~」


エイト「……」


キング「…………」


エース「…………それもそうだな。話をしていただけのようだしな」


セブン「……っ。ジャック……」キュン


デュース「え、エースさん……」キュン



191: 2012/01/27(金) 22:29:41.30 ID:bWLMkaeg0
マキナ「知らないでいい話で、暴れたりするものなのか……?」


ジャック「まぁまぁ。そこは、女の子は複雑ってことでしょ~」


シンク「ジャック~。その通りだよ~」イェーイ


マキナ「……皆が、それでいいなら俺もそこまで問い詰めたりはしないが……」ブツブツ


エイト「ま、とりあえず。お前たちも今日はここまでにしておけ」


シンク「そうだね~。サイスもどこかへ行っちゃったし~。あ~!楽しかったよ~」


クイーン「(心の底から楽しめたのは貴方だけでしょう……)」


シンク「ささっ!それじゃサイスもいなくなっちゃったし。今日はお開きにしておこうよ~」ダッ


クイーン「そ、そうですね!彼女を捜さないと行けませんし、早く行きましょう!」タタッ


ケイト「ま、待ってよ!」ダダッ


レム「それじゃね!マキナっ」タッ


デュース「お、置いて行かないでください~!」タタッ

192: 2012/01/27(金) 22:35:37.67 ID:bWLMkaeg0
ジャック「……ありゃ~行っちゃったね~」


マキナ「止める暇もなかったな……」


エース「一体何があったんだろうな……」


エイト「…………まぁ、聞かなくていいという事で納得したんだから、それでいいんじゃないか?」


マキナ「……あ!そういえばエイト、さっき分かったかもって行ってたよな!?教えてくれよ!」


ナイン「俺も気になるぞゴラァ!!教えろよ!オイこら!!!」


エイト「…………」スタスタ


ナイン「んぉっ!?無視して行くんじゃねぇぞオラァ!!!」ダッ


マキナ「ま、待てよエイトー!!」ダッ


ジャック「へへ~、分かってるなら気になるな~」スタコラ


エース「やれやれ……」タタッ


トレイ「それでは、私もこれで……」タタッ







キング「……」


モグ「……」


モグ「…………」


モグ「…………」


モグ「そ、それじゃあ、モグも、この後メンテナンスがあるかr――」


キング「…………」ガシッ










キング「バカ共が投げたここの掃除、誰がやるんだ?」


モグ「く、クポォ…………(やっぱりクポォ……)」ガックリ





――

193: 2012/01/27(金) 22:41:55.02 ID:bWLMkaeg0
 
 
 
 
モグ「――ってことがあったクポ!!結局モグが壊したお皿のお金分、後片付けと御皿洗いをやらされたんだクポ!!」


アレシア「ふふ、そうだったの。大変だったわね……」


モグ「本当にひどい目にあったクポ!!!0組の皆はひどいクポ!」


アレシア「あら?それじゃあ、モグは別のクラスに配属させましょうか?」


モグ「く、クポォ!?そ、それはいいクポ!!モグは、モグは0組が良いんだクポ!」


アレシア「冗談よ。分かっているわ」


モグ「クポぉ……。貴方が言うと冗談に聞こえないクポォ…………」シュン


アレシア「なんだかんだと言っても、貴方が彼らをしっかりとサポートしているからこそ、0組は成立している。
……それは、私も分かっているつもりよ」


モグ「!」


アレシア「だから、これからも……。私の可愛い子供達の面倒を、見てやってくれるかしら?」


モグ「っ!!!……任されたクポ!モグ、これからも0組の皆のこと全力でサポートするクポ!」


アレシア「よろしくね?」


モグ「大船に乗ったつもりで居てくれクポ!」クポォッ!

194: 2012/01/27(金) 22:48:11.25 ID:bWLMkaeg0
アレシア「それじゃあ、貴方はもう休みなさい?疲れたでしょう?」


モグ「そ、そうだったクポ……。流石にモグも、今は精根尽き果ててるから休みたかったんだクポ……」


アレシア「今日はじっくり休んで、明日に備えなさい?」


モグ「そうするクポ……。あ、ドクター・アレシア」


アレシア「何かしら?」


モグ「今日集計したデータは、一応クリスタルの中に保存してあるクポ。気になるなら、ドクターなら見ても大丈夫だと思うクポ!」


アレシア「……えぇ。了解したわ。ありがとう」


モグ「いえ!これも仕事の一環クポ!……それじゃ、モグは本当に失礼するクポ!」


アレシア「おやすみなさい、モグ」


モグ「クポ!おやすみクポ!」



シュン











アレシア「……」


アレシア「…………」カチャ


アレシア「………………」カチャカチャ


アレシア「…………………………っ!」


アレシア「……ふふ」


アレシア「しっかり、成長しているのね」キィッ


アレシア「……永遠にも思えた輪廻を断ち切った彼らに、どんな未来が待っているのか」スッ


アレシア「…………これをスタート地点としても、面白いかもしれないわね」コツコツ


ガチャ



バタンッ

195: 2012/01/27(金) 23:04:18.97 ID:bWLMkaeg0

----Crystal datasystem



 
........install

...................ok


........power

...................ok


.......output start
 

......
 
【○月○日 0組女性メンバー討論会 実施要項】


ーー>討論会議名称:女子会


ーー>開催場所:  リフレッシュルーム・中央南東テーブル席


ーー>議論内容:各自持参の論題をランダムにピックアップ


ーーーーー>詳細は以下となる。

『送信者:レム お題:今度、皆で遠足したいですっ』ーー【概ね賛成へ。行き先等、詳細は以後決定。】

『送信者:セブン お題:料理を覚えたい』ーー【概ね賛成へ。教育を行うのはアレシアを希望。】

『送信者:クイーン お題:もっといろんな勉強がしたい』ーー【賛否可決へ。結果『賛成……4票 反対……3票』】

『送信者:ケイト お題:特に話したい事ないわ』ーー【レムの提案により、ケイトの単独談話へ。】

『送信者:デュース お題:すぐに緊張してしまう癖を、直したいです……』ーー【満場一致で矯正への協力に意欲を示す。】

『送信者:シンク お題:皆、恋バナをしよ~っ!嘘ついたらダメだよ~!』ーー【賛否可決へ。今回の討論にて、初の[討論条件]を登用。結果『賛成……6 反対……5】


ーー>未討論の議題について。






196: 2012/01/27(金) 23:07:36.58 ID:bWLMkaeg0
 
 
 
 
 
 
  
 
 
『送信者:サイス お題:…………







                    0組の、集合写真を撮る』




ーー【この議題については行っていないので結果の報告は無い。



                   ただ、討論処理実機自体の心境としては、





            





                               絶対にやりたい……………………………クポ!】






















 

197: 2012/01/27(金) 23:07:57.36 ID:bWLMkaeg0




おわり。

199: 2012/01/27(金) 23:19:18.51 ID:bWLMkaeg0
 元々やっつけで始めて、更新するときもその場その場で思いついた事を書き殴って、しかもかなり不定期で……。
 こんな駄作を方には、大変ご迷惑・不快な思いをさせてしまったかもしれません……。
 そして、最後の更新日まで、トレイとトレイを間違えて、重ね重ね、本当に申し訳ないです。何でこんなに間違えるのか……それは永遠の謎です。

 そして、途中クイーンのお相手にも言及が有りましたが。……確かにそうですねw
 妄想でつれづれなるままに書いていたので、思いつきませんでした……。こういったように、アホの私では思いつかないけど、
皆さんの中にあるベストなカップルがあるかもしれません。それを実現できなかった事も、ごめんなさい。


 でも、最後まで書ききれてよかったです。FF零式は、私の中でかなりの神ゲーなのに誰もSS書いてくれない!ということで書き始めたこの作品でしたが、
私なんかが書くつまらない妄想だだ漏れの作品でも、読んでくださる方がいて、本当に嬉しかったですw
 それでは、これで『このSSは』終わりとなりますが、零式のSSはこれからきっと栄えて行くでしょう!!
 
 それを信じて!……ありがとうございました!それでは、HTML化依頼は、明日行っておきますで!

 
 失礼しました! 

201: 2012/01/27(金) 23:34:14.99 ID:soBOIcb10
乙………クポッ!!

引用: シンク「零組の女子会」