315: 2014/08/12(火) 21:01:32.23 ID:3P7Wy968o



シリーズ最初へ:【艦これ】提督「暇っすね」
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次章 ~動くとき~

316: 2014/08/12(火) 21:08:49.39 ID:3P7Wy968o
-執務室-

提督「はぁ…」ソワソワ

時雨「提督、これで六回目だよ」

提督「へ?」

時雨「ため息」

提督「あ…すまん。いや、時雨が悪いわけじゃないんだ」

時雨「榛名さん達が心配なのはわかるけどね。本当は、僕も同行したかったんだ」

提督「そうなのか?」

時雨「僕達駆逐艦の売りはやっぱりこの移動速度にあると思うんだ。その分って訳じゃないけど、やっぱり火力
や艤装の強さには限界がある。以前のモーレイ海の時、響に相談されてね。一歩も動くことができなかった。そ
れどころか、足が竦んで恐怖が先に立ったって…」

提督「……そうだよな。レ級の怖さは実際に見ていない俺でも、恐怖を覚えたほどだ。更にその上がいるってな
れば、実際に対峙した彼女たちの恐怖は俺の比じゃないだろう」

時雨「提督は以前に言ってたね。恐怖することは悪いことじゃないって。でもだからこそ、その恐怖に屈してし
まった自分が響は許せなかったんだろうね。同じように、僕もきっとその場にいたら恐怖で足が竦んで動けなか
ったと思う。だから、強くなりたいって思ったんだ」

提督「無理しすぎるのも良くはない。考えすぎて本来見るべき姿を見失うのも同じ事だ。そうならないように、
俺が支えてやらないとならないんだがな」

時雨「自分で言ってて両方該当してしまう提督が言うと、ちょっと可笑しいね」クスッ

提督「あ゛……くそ、やぶ蛇だったか」

時雨「ヒトフタマルマル。さて、僕の秘書艦代理はここまで。午後からは多分、日向さんか夕張さんがきてくれ
ると思うよ」

提督「ああ、わかった。ありがとな」
艦隊これくしょん -艦これ- 海色のアルトサックス(4) (角川コミックス・エース)
317: 2014/08/12(火) 21:26:51.83 ID:3P7Wy968o
-食堂-

夕張「うーん…これ、だと……あぁ、ダメダメ!絶対これ無理じゃないのよ!」クシャクシャ

日向「夕張」

夕張「はい?」

日向「午後一の秘書艦代理は確か君だったろ。私はヒトヨンマルマルに遠征任務が入ってしまったので、君に託
したはずだったんだが…」

夕張「うわああ、そうだったぁ!」ガタッ バサバサ

日向「っと…ん?なんだこれは…」カサッ

夕張「えっ、あ……!」

日向「皆の身体データ…?」

夕張「あ、あはは…」

日向「こんなもの、どうするつもりだ」

夕張「うぅ、こ、これだよ」ピラ…

日向「各艦娘、艤装最適化表?」

夕張「た、例えばですね…」バサァ

日向「む…?」

318: 2014/08/12(火) 21:40:30.36 ID:3P7Wy968o
夕張「この表で言うと、これは主砲や副砲についてなんですが、日向さんもお解かりの通り、主砲や副砲と言う
のは私達艦娘には馴染みの基本艤装です。物によっては対空にも秀でてるものがありますよね」

日向「あぁ、最も対空に秀でているのは専ら副砲だと思うけどね」

夕張「仰るとおりです。で、私達にはそれぞれ艦種が分別されています。私であれば軽巡洋艦。日向さんでした
ら、航空戦艦…勿論、備える艤装はこの時点で変わってきます。私達軽巡では持てて中口径が精一杯…ですが、
日向さん達戦艦であれば大口径を扱うことも出来る。けど、備えるものにバランスが悪いもので揃えてしまうと
本来の力を十とした場合、その半分程度しか火力と言う形で力を発揮できてないんじゃないか、と私は考えた訳
です」

日向「ふむ…」

夕張「以前、榛名さんが武蔵さんの形見として46cm三連装砲を扱ってましたが、今の榛名さんではあれを扱いき
れてないように見られたんですよね」

日向「確かに、あれは私から見ても扱いに難しさを感じさせる艤装だった」

夕張「身体能力と相談すると、やはり榛名さんに適しているのは41cm連装砲だと思うんです。これを二門備え、
装甲の厚い敵に対して有効な徹甲弾などを装備した上で水上偵察機や水上観測機を装備すれば、バランスとして
は非常にいいのかなと…空母の皆さんとの連携で弾着観測射撃も行えますし、一対一の場合でも連撃を撃つ事も
これならできると思うんですよ。換装にも46cmよりも軽いのでパパッと移し替えできるかなーって」

日向「個々の身体データと比較して各自最適な装備考察を行っていたというわけか」

夕張「ですです。あはは、まぁ…お節介、と言われたらそれまでなんですけどね」

日向「いや、そういう考え方は良くない。素晴らしいことだ。しかし、約束を忘れてまで熱中するというのは流
石にダメだな」

夕張「はい~、以後気を付けます」ペコリ

日向「まぁ、ヒトサンマルマルまでまだ少し時間はあるし、丁度秘書艦代理と言う仕事でもあるんだ。その考察
を提督に教えるのもいいんじゃないか」

夕張「ですね!じゃあ、早速執務室へ行ってきます!日向さんも遠征、気を付けて行って来て下さい!」

日向「ああ、ありがとう。いってくるよ」

319: 2014/08/12(火) 22:15:42.11 ID:3P7Wy968o
-執務室-

夕張「……と、言う訳で、実はこういったものを私なりに作成してたんですよ」バサ

提督「個々の最適化を計った装備考察…これが遅れた理由か?」

夕張「ま、まぁ…えっとですね、過多な装備と最適な装備ではやっぱり動きも変わると思うんですよ。言ってし
まえば、分不相応な物を備えていても、それが如何に強力であっても、扱えなければ意味がない…と言うのが、
私の持論です。強力な艤装もそれを扱える、理解してる人が居るからこそ、その威力を発揮できる」

提督「確かに…いや、以前に飛鷹からも似た内容の相談は受けていたんだ」

夕張「飛鷹さんからですか?」

提督「艦載機に関することでな。しかし艦載機に関してはその性能云々しか解らない俺としては、明確なアドバ
イスをする事が出来なくてな。赤城にヘルプに来てもらったのを思い出した」

夕張「なるほどぉ…確かに艦載機とかは私も解らないなぁ」

提督「夕張でも解らない事あるんだな…」

夕張「わ、私を何だと思ってたんですか!?」

提督「略して○型ロボット」

夕張「んなぁ!?猫は好きですがこのコンパクトボディを目の前にしてなんて発言…失礼しちゃうわ!」

320: 2014/08/12(火) 22:52:28.39 ID:3P7Wy968o
提督「いやぁ、ある程度無茶振りで頼めば何でもって訳じゃないが完成させてくれるしなぁ」

夕張「それと解らない事は別問題です!全くもう…」ブツブツ

提督「悪かったって。話を戻すと…えーっと、この資料、各艦娘の身体データと艤装の組み合わせ一覧はほぼほ
ぼ完成していると見ていいのか?」

夕張「あ、えっとですね。榛名さんが武蔵さんから形見として受け継いだ46cm三連装砲ですが、設計図が完成し
たので実はもう何個か作ってもらおうと思ってまして」

提督「相変わらずだな…」

夕張「出来れば長門さんや陸奥さんにこの辺りは所持してもらって、火力の底上げに役立てて貰えたらと…」

提督「なるほどな。確かに41cmより一回りもでかい46cmを榛名が扱うよりは、長門や陸奥、日向あたりが扱う方
がバランスもとりやすいかもしれない。しかし、長門と陸奥は未だ療養中。今すぐに調整するのは無理だし、そ
んなことは俺が許さん」

夕張「もう、解ってますよ!」

提督「よし、まぁお前の研究成果はわかった。ここから先は執務業務にその頭脳をフル活用してくれ」

夕張「えっ」

提督「えっ……じゃねぇよ。榛名がいない間は、お前らが数時間刻みで秘書艦代理するって自分たちで言い出し
たんだろうが。きっちり働いてもらうぞ」

321: 2014/08/12(火) 23:19:27.93 ID:3P7Wy968o
-数時間後・執務室-

提督「…………」カキカキ

夕張「…………」カキカキ スヤー…

提督「……」カキカキ チラッ

夕張「……」カクン カクン…

提督「……」ポニーテールワシヅカミ


グイッ


夕張「んにゃあ!」ガクン

提督「小休憩まであと少しだ。寝るな」

夕張「うぅ、だからって髪の毛引っ張らなくてもぉ…」グスッ

提督「居眠りした罰と思えば納得できるだろ。ほら、その遠征報告書纏めたら休憩にするぞ」

夕張「むぅ、提督がこんな乱暴な人だとは心外です」

提督「喧しい。口より先に手を動かせ」ガタッ

夕張「あ、あれ…提督どこへ?」

提督「陸奥たちの様子見だ。書き終わった遠征報告書は俺のデスクの脇に置いておくんだぞ」

夕張「了解でーす」

325: 2014/08/13(水) 21:47:40.51 ID:BA/yh/Y5o
-救護室-


コンコン


陸奥「あ、はい?」


ガチャッ


陸奥「あ、提督」

提督「具合はどうだ」

陸奥「はい、お陰さまで、と言いたいけど、流石にちょっと無茶が過ぎたみたいね。完治にはまだかかりそう」

提督「はぁ、だろうな。ちょっと見せてみろ」グイッ

陸奥「あっ……」

提督「入渠で粗方の外的な傷は癒えたか…だが至近距離からの戦艦の主砲による爆発なんて洒落になってないぞ。
まだ……動かないか?」

陸奥「す、すみません…感覚自体が……」

提督「そうか。こんな言い方したら悪いのは解ってるが、お前はまだいい方だ。問題は長門と阿武隈だ…」

陸奥「……」

326: 2014/08/13(水) 22:13:28.33 ID:BA/yh/Y5o
提督「長門に至っては未だに目を覚ましてない。傷口は塞がったし、脳波測定なんかもクリアした。お前のとパ
ターンが違うのは、長門は最も受けちゃいけない至近距離で一方的に相手の主砲を真正面から受けたって事だ。
頃す気で放たれた一撃だ。しかも聞けば殆ど虚を衝かれての一撃……通常よりもダメージは深刻だったろう。同
じように、阿武隈も腹部を貫かれるほどの重傷を負っていた。幸い、阿武隈は手術後に意識を取り戻しはした」

陸奥「私もついてたのに…」

提督「そう思い詰めるな。長門の意識が戻らないと決まったわけじゃない。そうだろ?」

陸奥「まぁ、うん。そうよね。落ち込むにはまだちょっと、早いかな」

提督「そう言う事だ。それにお前は他の連中を助けたんだ。もっと胸を張れ。お前の助けた命は大きいぞ」アタマポンポン

陸奥「ちょ、ちょっと、提督っ!///」

提督「ん、あぁ…」ニヤニヤ

陸奥「な、何笑ってるのよ!?///」

提督「頭ポンポンされるのは恥ずかしいか」

陸奥「もう…知らないわ!///」プイッ

提督「んな拗ねんでもよかろうに…」ニガワライ

陸奥「ふんっ///」プイッ

提督「ご機嫌損ねたか。やれやれ…まぁゆっくり休め。もう少し体調が回復してきたら、両手のリハビリも兼ね
ていこう。俺は木曾と大鳳の様子を見てくるよ」ニガワライ ガチャ パタン…

陸奥「……こんな、手じゃ……もう、皆を守れないじゃない……ッ!」


ドア越し グス……ヒック……


提督「……それでも、俺は戻ってきてくれて嬉しいよ…陸奥」スタスタ…

327: 2014/08/13(水) 22:32:52.14 ID:BA/yh/Y5o
-病室-


コンコン…


大鳳「あっ……」

木曾「げっ……」

提督『木曾、大鳳、入るぞ』


ガチャ…


提督「調子はどう……」

大鳳「……」

木曾「……」

提督「……何をしている?何故、正装に着替えている?」

木曾「あ、いや…これは、だな…」

大鳳「そ、その、体調も戻りましたし、もう大丈夫かと…」

提督「それは医師から通達されての事か?」

木曾「うっ……」

大鳳「そ、それは…」

328: 2014/08/13(水) 22:56:07.88 ID:BA/yh/Y5o
提督「俺を困らせたいようだな?」

木曾「そ、そーいうんじゃねぇんだって!」

提督「ほぅ?」

木曾「ぅ……」(やべぇ、目がこえぇ…)

大鳳「」オロオロ

提督「今回は一回目って事で咎めずに置いてやろう。医師から言われてるのはあと一週間は安静って事だ」

大鳳「ち、因みに…破った場合は…」

提督「そうだなぁ…うん、この鎮守府追放にしてやろう」

木曾「ま、まじかよ…」

大鳳「……大人しくしてます」ショボン

木曾「え、えぐ過ぎる…」

提督「喧しい病人め。完治するまで正装にも着替えることは許さん。いいから大人しく寝てろ。動く許可をもら
えた段階でリハビリだ。それまで任務は愚か演習などの激しい動きをすることは許さん。これは提督からの正式
な命令と思って聞け、解ったな?」

木曾「り、了解…」アセ

大鳳「わ、解りました…」アセ

332: 2014/08/14(木) 22:09:07.53 ID:ItAuQOYMo
-客室-

提督「はぁ、全く……」

医師「提督殿も大変ですね。自身が盾になって瀕氏になったと思えば、今度は艦娘達のやんちゃに付き合ったり
と…私が貴方の身だったらとうの昔に根を上げて全てを放り投げてますよ」

提督「ははは…ごほん、それで…」

医師「ええ、重傷を負った三名の艦娘に関してですね」

提督「長門はまだ意識が戻らない。阿武隈は意識こそ戻ったが……」

医師「はい。ひどく怯えており、今すぐの復帰は望めません」

提督「長門も阿武隈も心配だが、現時点で最も心配なのは陸奥だ。あいつの両手、戻るんですか?」

医師「今の医療は昔よりも目に見えて進化しております。不治といわれた病や原因不明といわれた病の数々も、
その殆どが解明、治療法の確立がなされ、目覚しい成長を遂げているのも事実です。それでも…」

提督「構わない。言ってくれ」

333: 2014/08/14(木) 22:40:09.55 ID:ItAuQOYMo
医師「正直なところ、不明です。五分五分なのです。似た境遇で言えば長門がそうでしょうが、彼女は真正面か
ら胴部分にかけての被害が殆どでした。ですが、陸奥の方は両手を中心として被害が広かった。よくあれで両手
が吹っ飛ばなかったと、むしろこっちが驚いたほどです。両手が動かない事実は本人が一番解って……」

提督「あぁ…ただまぁ、俺に出来るのは先生に頼むことくらいだ」

医師「提督殿…」

提督「先生が俺の身だったらとうに投げ出してるって言ったろ?正直ね、そんなんばっかりだよ。他の鎮守府で
聞く話なんてもっとひどい。艦娘を道具としてしか扱わない所や自分の玩具にしてる屑もいる。先生は普通に街
中で艦娘を見かけたことあるかい?」

医師「え?まぁ、多分ですが、何度か…」

提督「普通の女の子だったろ。艤装がなきゃあただの子なんだよ。彼女たちは…俺たちとなんら変わりはない。
ただその内に秘めている潜在的な力が、艤装を扱えるだけに足るものであるってだけで選ばれた子たちなんだ。
事実先生も多分って言ったろ。他の子と見分けなんてつかないくらい、普通なんだよな。まぁ、だから常に海軍
の誰よりも前線に赴いて深海棲艦と戦い続ける彼女たちを提督である俺たちは大事にしてやらなきゃならない」

医師「……はぁ、参りましたねぇ。人の命を扱う私達より、よっぽど提督殿の方が命を尊んでる…私達も、彼女
達を救える方法を、最善を尽くして探しましょう。最先端の医療技術でも古代の医療技術でも、手当たり次第に
探して担当チームとカンファレンスを開き検討し続けますよ」

提督「はい、宜しくお願いします」ペコ

334: 2014/08/14(木) 23:08:30.96 ID:ItAuQOYMo


ガチャ パタン


提督「……ん?」

イムヤ「あ……」

提督「お前、聞いてたな…」

イムヤ「あ、あははは…」

提督「ったく、壁に耳あり、障子にイムヤ…」

イムヤ「な、何よその変な例え!」

提督「とにかく、他の誰にも言うな。折を見て必ず俺から言うから、絶対にお前は何も言うな」

イムヤ「ね、ねぇ、司令官…三人とも大丈夫よね?」

提督「あぁ、大丈夫だ……そう、言い切りたいんだがな」

イムヤ「え…?」

提督「生憎、俺は提督で医者じゃない。助かるように祈ってやることしか出来ない。だから、イムヤも祈ってく
れないかな。三人がまた無事に、また笑顔になれるように、一緒に祈ってくれ。頼む…」プイッ スタスタ…

イムヤ「司令官……」

335: 2014/08/14(木) 23:27:42.65 ID:ItAuQOYMo
-湾岸-

提督「…………」

赤城「提督、こちらにいらしたんですか」

提督「赤城…」

赤城「心配、と顔に書いてありますよ。貴方がそんな顔をしていたら、他の子達まで心配顔になってしまいます」

提督「ああ、そうだよな。ごめん」

赤城「提督は心配事が多くて大変ですね。ですが、私達も同じくらい、心配してるんですよ。榛名さん達もそう
ですが、長門さん、陸奥さん、阿武隈ちゃん、皆無事で居て欲しいと願ってます」

提督「俺、そんなに顔に出てたかな?」

赤城「ええ、それはもう…鈍い子でも解るくらいには、ですね」

提督「それ相当じゃねぇかよ…」

赤城「今回の出動任務、一番悔しい思いをしているのは負傷した子達だと思うんです。同じくらい、随伴した子
達も悔しい思いをしてると思うんです。だから、随伴できなかった私達は本当の意味で彼女達の思いを汲んで上
げる事は出来ないかもしれません。だから、次の出動時は私が彼女達の分まで奮戦します」

提督「赤城…」

赤城「ですから提督。提督は心置きなく、榛名さん達や長門さん達の心配をして上げて下さい」ニコッ

提督「…恩に着る」

赤城「それが私達の努めですからね。では」ペコリ

提督「はぁ……敵わないな」

339: 2014/08/16(土) 22:38:32.67 ID:s60RBmNzo
-大本営-

榛名「はぁ、はぁ、はぁ……」

大和「もう止めた方がいいのでは?」

榛名「……っ!ま、まだです!」

大和「強情ですね」バッ

榛名「……!」サッ

大和「第一、第二主砲。斉射、始め!」ドォン ドォン

榛名「くっ…!」


ボボボン


榛名「至近弾…このっ!」ドォン ドォン

大和「はっ!」


パパパン


榛名「届かない…!」

大和「夾叉か…うん、次は直撃させます!」ジャキッ

榛名「間合いを…詰めれば…!」バッ

大和「遅いっ!」ドォン ドォン


ボボボボン


榛名「きゃあ!」

大和「ここまでですね」

榛名「はぁ、はぁ……」

大和「無理をし過ぎです。近代化改修直後にこのような演習を敢行するなど…」

榛名「守るって、決めたんです。はぁ、はぁ…約束、しましたから…榛名は、約束を破りたくありません」

大和「もう…」(武蔵も頑固な子に想いを託してくれたものね)

榛名「あ、あれ…」ガクッ

大和「ほら、御覧なさい。無理を続ければいざと言う時、本領発揮できませんよ。今日はここまでです」

榛名「は、はい…」ヨロヨロ

340: 2014/08/16(土) 23:23:25.50 ID:s60RBmNzo
北上「あ、榛名っち……って、ちょーボロボロなんですけど…」

榛名「あ、あはは…大和さんと演習しててね」

北上「うはぁ、よくやるねぇ…」

榛名「北上さんは何処か行ってたの?」

北上「あー…まぁ、羽黒っちが倒れちゃってねぇ」

榛名「えっ」

北上「まぁ理由は榛名っちと殆ど一緒、かなぁ…にしても、この近代化改修ってヤツ、なぁんか気分っていうか
感覚って言うか、やなのよね~」

榛名「うん、まぁ…確かに体のだるさとか感じる事もあったけど、この間受けたのはなんだかとてもしっくりと
くる感じですんなりと終わったんですよね」

北上「やっぱ人によって変わるのかな~」

榛名「他の皆は?」

北上「ん、多分ご飯中じゃないかな~?結構部屋は広いし、多分川内っち達の部屋でご飯してると思うけど、一
緒に行く?」

榛名「あ、それじゃシャワーだけ先に浴びてこようかな」

北上「あ~、うん。それがいいね~。じゃ、先に部屋で待ってるね~」

341: 2014/08/16(土) 23:52:34.53 ID:s60RBmNzo
-川内・衣笠・羽黒部屋-

川内「衣笠に飛鷹や龍驤はなんか感覚的に変化あった?」

衣笠「うーん、感覚で言うなら、今までと艤装は同じなんだけど、なんだか軽くなった気はするんだよねぇ」

飛鷹「私は精度って言うか、艦載機が前よりも強くなった気がする」

龍驤「うちはなんかめっちゃ体、軽ぅなった感じやなぁ」

北上「お~また~」

衣笠「あ、羽黒ちゃん大丈夫そう?」

北上「うーん、まぁ単純に疲労だと思うけど、一週間も経ってないのにちょっと飛ばし過ぎかなって感じ」

川内「無理もないさ。彼女だってあの場に居たんだ。私もそうだけど、ほんと何も出来ないってのは悔しいよ」

衣笠「…あれよね。明らかに深海棲艦の錬度は向上してる感じ。フラグシップにしろエリートにしろ、尋常じゃ
ない早さで成長してる。私達の錬度向上とは比べ物にならないくらい」

北上「提督もけっこー悩んでるみたいだよね~」

衣笠「なぁんか、思い悩んだらどこまでも悩み続けるんだよなぁ、提督」

榛名「あ、お待たせしました」

川内「よっ、お疲れ」

衣笠「あ、そうだ!」

榛名「?」

衣笠「ねね、榛名ちゃん。普段の提督ってさ、どーんな感じなの?」

榛名「へ?」

342: 2014/08/17(日) 00:11:19.16 ID:pHJmdQXVo
衣笠「いやぁ、超真面目な時と若干チャラけてる時くらいしか知らないんだよね、私」

榛名「殆ど、それしかないんじゃ…」

衣笠「またまたぁ、榛名ちゃんと二人だけの時とか、違うんじゃないのぉ?ほらほらぁ、今は提督いないんだし
さ、喋っちゃいなさいよ!」

北上「おっ、それいいね~、しびれるね~」

榛名「よ、よくないし!しびれない!」

北上「え、そう?」

龍驤「ど、どうやねん!」フー フー

飛鷹「り、龍驤…鼻息荒くない?」

龍驤「どうやねん!?」フー フー

川内「勢いヤバ…」

榛名「ど、どうって…」

川内「内容次第じゃ、多分龍驤が暴れるな…」

榛名「な、なんで!?」

龍驤「ウ~…」

飛鷹「犬みたいになってるわよ…」

衣笠「さぁさぁ、ほらほらぁ…」ニコニコ

榛名「うぅ…た、確かに普段見せない優しい表情は、あると思いますけど…」

北上「おぉ!あの提督の優しい顔とか……うん、あるか」

榛名「え!?」

飛鷹「あぁ、うん…あるわね」

龍驤「せやな」

衣笠「他には!?」

榛名「えぇ!?」

343: 2014/08/17(日) 00:29:12.46 ID:pHJmdQXVo
衣笠「さぁさぁ!喋らないと脱がせちゃうわよぉ?」ガバァ

榛名「きゃあ!ちょ、な、何でそうなるんですか!?」ジタバタ


ガチャ…


羽黒「あ、皆さん…ご迷惑おかけ、して…あの、何を?」

榛名「あ、羽黒ちゃんこれはちがっ…」

羽黒「は、榛名さんと衣笠さん、何してるんですか!?」

衣笠「え、ちょめちょめな事、かな?」グググッ

羽黒「……ッ!///」カー…

榛名「ち、違いますよ!違いますからね!?」ジタバタ

北上「写真写真っと…」パシャ

榛名「な、何撮影してるんですかっ!///」

北上「え、現像して提督に見せびらかそうかと…」

榛名「……っ!///」ジャキッ

北上「ちょ、ウソウソ!ウソだから!主砲はヤバイって!」

衣笠「わわわわ…!さ、流石戦艦…底力はんぱないぃ!」グググッ

榛名「こう、いう、ことは…!榛名は、許、しま、せんっ!!」バィーン

衣笠「きゃあ!」ゴロゴロ

飛鷹「つ、つよ…」

龍驤「衣笠が飛んでったで…」

川内「あっ、このまま枕投げ夜戦突入!?」

榛名「しませんっ!!」

川内「ひぃっ」

榛名「全くもう…!」

348: 2014/08/18(月) 01:31:32.54 ID:3M6LEzVIo
-鎮守府-

提督「へっくし!」

夕立「風邪っぽい?」

提督「んなことないんだがなぁ。さて、と…残りは…んー、まだちょっと残ってるか…」

夕立「提督さん、もうヒトキューマルマル過ぎてるし、たまにはいいんじゃない?」

提督「ん、そうか?でもなぁ…」

夕立「そーそー、たまにはのんびりゆる~く過ごすのもいいっぽい!」

提督「はは、それもそうだな。そんじゃ食堂にでも行って飯でも食うか」

夕立「はーい!」

提督「しかし夕立のその前髪、毎度ピコピコ揺れてて面白いな」

夕立「ふぇ?」

提督「夕立、ジャンプ」

夕立「」ピョン ピコピコ

提督「おー、跳ねる跳ねる」

夕立「?」

提督「よし、満足したから行くか」

夕立「えー!?夕立、意味が解らないっぽい!」

350: 2014/08/18(月) 01:40:34.45 ID:3M6LEzVIo
-食堂-

提督「今日のご飯は何だろなーっと…」

夕立「今日は豪華っぽい!」

提督「え?豪華?」

日向「やあ、提督」カッポウギスガタ

提督「っと…日向、なんか珍しい格好だな」

日向「ふふ、今日は少し趣向を凝らしてあるからな」

提督「なんだそりゃ」

翔鶴「あら、提督」

提督「うお、翔鶴…」

翔鶴「はい?」

提督「なんていうか、お前…割烹着姿だと……女将さん?ママさん?いや、お母さんだな…」

翔鶴「お、お母さんって…もう、やだ提督ったら!///」ベシッ


ボゴォ


提督「がはっ!」

翔鶴「あらやだ…て、提督?大丈夫ですか?」

提督「げほ、ごほ…だ、大丈夫……じゃない」グッタリ

天龍「おう、提督!何遊んでんだ?」

351: 2014/08/18(月) 02:11:16.34 ID:3M6LEzVIo
提督「これのどこが遊んで……ぶっ」

天龍「な、なんだよ!」

提督「天龍の割烹着姿…ぷ、ぶはははは!眼帯に、割烹着…って、おま、あはははは!」

天龍「う、うるせー!オレだってこんな格好したかなかったんだよ!!」

提督「お玉片手に凄まれても…ひひ、めっちゃ可愛いわ。あー、腹いてぇ……」

天龍「ぐぬぬぬ…」

翔鶴「ほらほら、天龍さん、料理の途中でしょ」

提督「フフッ、美味いか?」キリッ

天龍「て、てめぇ……!」

提督「とか聞いちゃうんですか?聞いちゃうんですか、天龍マm……」

天龍「氏ねぇぇぇぇぇッ!!」ブンッ


パカァァン


提督「ぐはっ」

日向「クリーンヒットだな」

翔鶴「そ、そんな冷静に…」アタフタ

夕立「いい音だったぽい…」

天龍「このお玉が刀じゃなくてよかったなぁ、提督…」

提督「な、なんかのゲームでお玉武器にして戦う子が、居たな…あー、いってぇ…」

天龍「ケッ」

355: 2014/08/18(月) 20:32:59.05 ID:6bkJ+t2So
鈴谷「ねね、熊野…これ、どうかな?」

熊野「どれどれ…少し塩気が足りませんわ。小さじ少々ですわね」パッパッ

鈴谷「む…」ズズズ

熊野「どうですの?」

鈴谷「むぅ、美味しい…」

暁「レ、レディーは料理も一人前…!」グスッ

熊野「暁、たまねぎは切れましたの?」

暁「い゛ま゛ぎ っ で る゛よ゛ぉ゛!」グスッ

熊野「仕方ありませんわねぇ」

比叡「私がサポートしましょう!」

熊野「あら、比叡さん。助かりますわ」

比叡「お任せ下さい!気合い、入れて、いきます!」

熊野「き、気合い入れるのは構いませんけど、比叡さん…料理の経験ありまして…?」アセ

比叡「いえ、全く!で、どれからぶっ飛ばせばいいですか!?」

熊野「……は?」

356: 2014/08/18(月) 20:45:48.28 ID:6bkJ+t2So
阿賀野「こんな感じ?こうかな?うーん、こっちかな?」

神通「これを、こう…して。えっと、こっちを、こう……」

ゴーヤ「おー……」

まるゆ「き、きれいです!」

龍田「あとは~、これをこうすればどうかしら~?」

神通「あっ、はい…そうですね。とても綺麗です」

イムヤ「はーい、こっちもセッティングオッケー!」

ゴーヤ「ゴーヤ達の美的センスは却下されてしまったでち」

まるゆ「が、頑張ったんですけどね」

龍田「生きた金魚をテーブルにぶちまけるのはどうかしら~?」

まるゆ「あ、あはは…」

ゴーヤ「海をイメージしてみたけど、ダメみたいだったでち…」

龍田「金魚は海にいないわよ~」ニコニコ

357: 2014/08/18(月) 20:59:34.20 ID:6bkJ+t2So
筑摩「利根姉さん、そっちはどう?」

利根「うむ、こっちは完璧じゃ。赤城、どうじゃ?」

赤城「はい、とても風流に仕上がってると思いますよ?」

時雨「わあ、こっちは畳部屋か。凄いね」

白露「おおお、雰囲気でてるぅ~!」

響「ハラショー。素晴らしいね」

瑞鳳「電ちゃんと一緒に掛け軸作ってきたわよ!」

電「なのです!」

響「こ、これは…ハラ、ショー?」

赤城「電ちゃんの雰囲気出ていて素敵ですよ」ニコニコ

瑞鳳「文字は色とりどりにしてみようって案は私です!」フンス

電「頑張ったのです!」フンス

利根「そ、そうか…」アセ

筑摩「ふふっ」

358: 2014/08/18(月) 21:23:05.94 ID:6bkJ+t2So
霧島「大体終わってきましたか?」

金剛「OKデース!」

夕張「はい、大体は終わりそうですね!」

島風「んもー、早くはじめよーよ!」

霧島「ふふ、そう焦らないの。司令!」

提督「んお、なんだなんだ?」

霧島「暗くなってても仕方ありませんから、木曾や大鳳も復帰が近いと言う事で、イムヤが企画しました」

提督「イムヤが?」


ポンポン


提督「イムヤ…」

イムヤ「本当は皆居る方が良いけどさ、司令官のなんか悲しい顔とか見たくないし。今だけでも笑って欲しいなって、ね」

提督「お前…」

イムヤ「ふふふ、凄いでしょ?普段はこういう事、率先してなんてやらないけどね。私だって本気出したら凄い
んだから!司令官が笑ってくれるなら、それでいいんだ」

359: 2014/08/18(月) 21:47:23.38 ID:6bkJ+t2So
霧島「えーっと…マイク音量大丈夫…?チェック、1、2……。よし。それじゃ、皆さん!司令も執務が終わった
と言う事で、今日は日ごろの感謝を込めて、司令におもてなしをしたいと思います!」

金剛「HEY!霧島、早くするネー!」

比叡「お、お姉さま…」アセ

霧島「金剛お姉さまが煩いので、早いとこ始めますね!」

金剛「What!?」

霧島「はい、それじゃ皆!司令へのおもてなし、始めっ!」

提督「乾杯とかじゃないのか!?」

赤城「ふふっ、まだ皆揃ってないんですから、乾杯はその時にすればいいじゃないですか。今日の主役は提督ですよ?」

日向「そういう事だ。君もたまには肩の荷を降ろしていいと思うぞ、提督。ほら」スッ

提督「おっと…日向からの酌とは」

日向「ふっ、たまにはね。私だって飲みたい時はある」

暁「あぁ!日向ズルいわ!私だって、司令官におしゃくするんだから!」

日向「む…なんだ、そのペットボトルに入ってる液体は…」

暁「えっ、何って…ポ○ジュース、だけど?」

日向「ふっ…」

360: 2014/08/18(月) 22:08:26.62 ID:6bkJ+t2So
暁「あーっ!今バカにしたわね!?」

提督「ほらほら、喧嘩するな。ちゃんと貰うから」

暁「し、司令官がそういうなら、いいけど!」

提督「いいか、暁。レディになるなら相手の冗談も軽く受け流すくらい寛容じゃないとダメだぞ?」

暁「え?あ、いや…えっと、んっと…い、今の冗談、なの?」

日向「私が暁相手に喧嘩腰になるなど、逆にひんしゅくを買うだけだ。笑ったことは謝ろう。ただ素直に可愛い
と思ったまでだ。暁はそれでいい。もう少し大きくなったなら、その手に持ってるのを酒に代えて提督に酌をし
てやるといい。きっと喜ぶぞ」

暁「な、なるほど…」メモメモ…

提督「おい、日向…」

日向「さて、私は別に他意はないよ」

提督「ったく、こいつ…」

瑞鳳「はい!ヒック、はい!祥鳳型軽空母、瑞鳳!脱ぎましゅ!!」

提督「はぁ!?ちょ、おま、まて、まてまて!っていうか、こいつ酒弱いのか!?誰だ飲ませたのは!」

361: 2014/08/18(月) 22:23:03.20 ID:6bkJ+t2So
龍田「仕方ない子ね~」ヒュッ


トンッ


瑞鳳「はうあ…!」パタ…

提督「あ、当身一撃…」

翔鶴「さぁ、食べましょう」ドッサリ

赤城「あら、私に勝負を挑む気ですか?」ドッサリ

翔鶴「」チラッ

赤城「」チラッ


バチバチバチ…


提督「こいつらの胃袋どーなってんだ…つーか、俺へのもてなしどこいった!?」

夕張「ファイッ!」

赤城「」カッカッカッカッカ

翔鶴「」カッカッカッカッカ

提督「おめーもセコンドやってんじゃねぇよ!」

夕張「いや、面白そうなので、データ収集も兼ねてですね…」サッ ジー

提督「データ収集絶対後付だろ、お前…ってか、ビデオまで回してんじゃねぇ!」

366: 2014/08/19(火) 21:24:50.73 ID:xZKSHolEo
-病室-

木曾「はぁ、食堂で一緒に飯食いてぇ…」

大鳳「もしこれで抜け出したら、追放ですよ」

木曾「わーかってるよぉ。あー、くそ!」ボフッ

大鳳「……もっと、強くなりたいですね」

木曾「ああ…言い方は悪ぃが、足手纏いが何人いても別にいい。俺が全部守ってみせる!ただ、てめぇが足手纏
いになるのは絶対にやなんだよ」

大鳳「私も似たようなものです。提督からは焦るな、自分のペースを維持しろとは言われましたけど、どうして
も焦ってしまう自分がいます」

木曾「…あのさ、いやなこと聞くけどよ…」

大鳳「なんですか?」

木曾「前の、お前が居た艦隊……旗艦や参謀勤めてた武蔵や加賀ってのは、強かったのか?」

大鳳「…私が知る中で最強でした。鋼鉄の艦隊と揶揄される鉄壁の防御と圧倒的な火力は近海周辺の深海棲艦な
ど取るに足らない『ただの的』に思えるほどに、強かった。旗艦の武蔵さん、参謀の加賀さん、それをサポート
する霧島さん、鷹の目と揶揄された飛龍さん、駆逐艦の中で今ここにいる島風さんにも劣らない速度を誇った、
天津風さん、海底の目を務めた大井さん、皆秀でる才の集まりでした」

368: 2014/08/19(火) 21:46:41.35 ID:xZKSHolEo
木曾「けど、お前だってその第一艦隊の一員だったんだろ?」

大鳳「私に比べれば、と言う意味ですよ。武蔵さんの一撃は海を割り敵を粉砕する。加賀さんの一撫ではまさに
鎧袖一触……彼女の放つ艦載機からは逃れる術は愚か、受ける術すらないほどに…強かった」

木曾「が、がいしゅう、いっしょく?」

大鳳「日本外史のことわざの一つです。鎧袖とは鎧の袖。一触は文字通りほんの僅かに触れること。鎧の袖がほ
んの少し相手に触れただけで相手は倒れてしまう様を表したことわざです」

木曾「とにかくスゲーって事はよく解ったよ。けどよ、提督の言うとおりだぜ。お前はお前だろ?俺だって確か
に焦った時期はあるよ。けど、結局焦ってもなんにもかわんねぇんだよな。一晩で周りを圧倒できるような魔法
の薬なんてねぇんだ」

大鳳「……一晩は流石に無理かもしれませんけど、数週間…時間をかければ身体能力の強化を図れることが可能
な方法があると、以前に中将提督から聞いたことがあります」

木曾「はぁ?それこそ魔法じゃねぇか」

大鳳「詳しい内容までは聞けませんでしたし、大本営でもまだ検討を拱いている秘密裏の強化方法だとか…ただ、
その手法の名称が確か、近代化改修って言うのは記憶にあります」

木曾「なんでぇ…つまる所、俺等じゃどうしようもねぇって事か。名前だけわかっても仕方ねぇしなぁ」

大鳳「ただし、一縷の望みとしては…」

木曾「……ん、あぁ…!提督か!?」ガバッ

大鳳「はい」

木曾「なるほどね…頼み込んで見る価値は……アリだな」ニヤッ

369: 2014/08/19(火) 21:56:42.77 ID:xZKSHolEo
-とある海域-

後輩「準備はいいな、お前等……」

??「問題ありません」

??「いつでもいけます」

??「ご命令を、マスター」

後輩「あんなクソの言い分なんてどうでもいい。ようは現時点で目障りな連中を葬れればいいんだろ?だったら
葬ってやろうじゃないか!僕は別ルートから直接内部へ侵入して提督を血祭りに上げる。お前達はここに残存す
る艦娘、全てを血祭りに上げろ!使えそうな奴は後で僕が直々に選別してやる」

??「畏まりました、マスター」

後輩「……さぁ、宴を始めようじゃないか、提督ッ!!」

370: 2014/08/19(火) 21:57:13.73 ID:xZKSHolEo


~斗酒隻鶏【としゅせきけい】~




371: 2014/08/19(火) 21:58:00.57 ID:xZKSHolEo
-鎮守府-


ブーン…


赤城「あら?」

翔鶴「…どうか、したのですか?」ムグムグ

赤城「……どうやら、今日の宴は中止かもしれません」スクッ

翔鶴「?」

赤城「提督」

提督「おう、赤城!」

赤城「夜間に入る前の偵察に出していた妖精さんから通達です」

提督「む…」

赤城「識別なしの連合艦隊が近海に布陣していると。数は凡そで十隻近く」

提督「深海棲艦か!?」

赤城「解りませんが、他の鎮守府の艦娘の艦隊であれば定められた識別信号を近海に来れば発するはずです」

提督「ったく、たまの宴会くらいのんびりさせろってんだよ……総員ッ!!」

372: 2014/08/19(火) 21:58:57.97 ID:xZKSHolEo
暁「えっ!?」

響「……!」

夕立「え、何何?」

提督「呆けるのはここまでだ。ある意味深い時間じゃなかったのが幸いしたな。敵の接近を確認した!敵の数は
十隻近くを確認!いいか、決して気を抜くな!!」

373: 2014/08/19(火) 22:08:27.28 ID:xZKSHolEo
-執務室-

赤城「僭越ながら、秘書艦代行、一航戦赤城が勤めさせて頂きます」

提督「ああ、頼んだ。赤城を旗艦とした航空機動艦隊は夜間に入る前に出来る限り制空権の確保と敵の足止めを
頼みたい。瑞鳳は引っ叩いて構わんから意識覚醒させろ」

赤城「はい。お任せ下さい!瑞鳳さんは、さっき天龍さんと龍田さんがヤキ入れてましたので、大丈夫かと…」

提督「ははは……さて、金剛、比叡、霧島」

三人「「「はい!」」」

提督「お前たち水上打撃艦隊は夜戦も視野に入れた艤装で挑め。同じく利根と神通を旗艦にする水雷戦隊」

二人「「はい!」」

提督「お前たちは赤城たちが制空権を確保した段階で電光石火で動け。敵の艦列を霍乱、断絶する。水雷戦隊の
脅威を見せ付けてやれ。同時に航空機動艦隊と連携し水上打撃艦隊の射線確保だ。前衛部隊として危険だが、俺
はお前たちを信じる。次、イムヤを旗艦にした潜水艦隊」

イムヤ「はい!」

提督「先導、警戒役に暁を随伴させる。奇襲に備えて海底で目を光らせておけ。暁は海上でのイムヤたちの目だ」

イムヤ「任せて!」

暁「了解よ!」

提督「ではそれぞれの艦隊の構成を発表する」

374: 2014/08/19(火) 22:09:22.68 ID:xZKSHolEo
■航空機動艦隊
赤城
翔鶴
瑞鳳
日向
天龍
龍田

■水上打撃艦隊
金剛
比叡
霧島
筑摩
鈴谷
熊野

■第一水雷戦隊
利根
夕張
島風



■第二水雷戦隊
神通
阿賀野
白露
時雨
夕立

■潜水艦隊哨戒部隊
イムヤ
ゴーヤ
まるゆ

375: 2014/08/19(火) 22:22:25.55 ID:xZKSHolEo
提督「よし、艤装の換装が済み次第、随時出ろ!他の艦隊は赤城隊を中心に布陣しろ。主導は赤城、決して油断
をするな。提督鎮守府連合艦隊、抜錨せよ!」

神通「提督」

提督「神通、どうした」

神通「これを…」チャキッ

提督「これ、お前の刀剣じゃないのか」

神通「少し、違います。夕張さんに協力してもらい、妖精さんと思考を重ねて製造してもらった新作です」

提督「それ、どういう…」

神通「私は、提督。この場で実際に貴方を守ることは出来ません。ですが、守護者としてこの刀剣をお預けする
ことで、少しでも提督をお守りする機会があればと……以前に泣き言を言った自分なりのけじめです。いざと言
うとき、この刀剣が提督の命を救う切っ掛けになれば幸いです」

提督「…お守りって訳か。ありがたい…使わせてもらう」ガシッ

神通「では、第二水雷戦隊神通、いきます!」

381: 2014/08/20(水) 20:10:29.54 ID:a5PwjdKmo
-近海-

??「目標の抜錨を確認。では、これより殲滅行動開始します。徹底的に叩きます。索敵も念入りに」



-連合艦隊-

赤城「…!敵の艦載機……?でも、待って、あれは……!」


霧島「そんな、あの艦載機は……友永隊!?」

熊野「なんで、どうして飛龍さんの艦載機が敵のシグナル群から…!」


飛龍「二航戦、出撃します!」


翔鶴「赤城さん、今は迷ってる場合じゃありません!」

赤城「……」グッ

日向「赤城…!」

赤城「私達機動部隊は、この日の為に練成してきた訳ではありません。それでも、本来の彼女達が望んだ姿でな
い以上、これを全力を賭して撃滅します。みなさん、用意はいい?」

瑞鳳「勿論です!」

天龍「舐め腐ったマネしやがって…!マジで許せねぇな!」

龍田「前の分も踏まえてお仕置きね~」

赤城「一航戦の誇りに賭けて、行きます!翔鶴さん、瑞鳳さん、第一次攻撃隊、発艦してください!」バッ

382: 2014/08/20(水) 20:38:13.62 ID:a5PwjdKmo
-鎮守府-

提督「後輩だな……どこまで、彼女たちを苦しめる気だ。これ以上の侮辱はない……ッ!」バンッ



-近海-

飛龍「チッ」

瑞鳳「…制空権、確保!」

翔鶴「飛龍さんは私達で抑えます!」

赤城「神通さん、今です!」

神通「第二水雷戦隊、砲雷撃戦…開始します!突撃します、私に続いて下さい!」バッ

阿賀野「飛龍さん…なんで」

利根「神通達の突撃に合わせて吾輩達は側面を叩く!もし、先の金剛等と同じじゃとするなら、今一度目覚めて
もらわねばな!」

夕張「もし……もしも、完全に手遅れの状態だったら…?」

利根「…その時は、安らかに眠ってもらうのみじゃ。では、参ろうか!」

響「どこまで卑劣な連中なんだ。どこまで、私達を侮辱するんだ」

電「許せないのです……絶対に、許せないのです!」

能代「許せない?そうね、私達も許せない。軽巡能代、出撃します」

阿賀野「の、能代……?なんで、能代ッ!」

能代「大丈夫。阿賀野姉ぇもきっちり沈めてあげるから」

神通「皆さん、今はただ前を向いて下さい!」

夕立「負けないんだから!」

時雨「卑劣な手を使ってくるね…」グッ

383: 2014/08/20(水) 23:32:28.24 ID:a5PwjdKmo
-鎮守府-

後輩「以前に来たときよりも随分と様変わりしてるなぁ」

提督「あぁ、そうだろうな。屑野郎…」

後輩「センパァイ、久しぶりですね。って言っても、ついこの間会ったばかりですが…それはそうと、屑野郎と
はまた随分と言葉が過ぎませんか?」

提督「俺の知ってる後輩に取って代わったか、本人自身の人格をも変貌させたか…どっちだっていいさ。お前が
屑ってことに変わりがないのは一緒だろ?」

後輩「まさか僕にサシで勝負して勝てるとでも?」

提督「どうせお前のことだ…前回の腹癒せついでに今度こそ俺を巻き込んで殺そうってハラだったんだろ?」チャキッ

後輩「あっはっは、解ってるじゃないですかぁ。その澄ました顔が本当に気に入らないなぁ」ググッ

提督「狡猾、卑劣、下衆な真似…今のお前にとっての三種の神器って訳だ。仁義礼智信……忘れたってならもう
一度その身に刻み込んでやるよ。いろはを教えた者として、きっちりけじめは付けてやる」

後輩「やれるもんならやってみろよ!」ビュッ

384: 2014/08/20(水) 23:59:55.34 ID:a5PwjdKmo
提督「なっ……!?」サッ


ボゴォォン


提督「お前、その腕…」

後輩「イヒヒヒヒヒ…コロス、お前は、絶対頃すッ!!」グッ

提督「深海棲艦に魂まで売り払ったか…」スラッ

後輩「そんなナマクラの刀一本で僕に挑むんですか?」

提督「ナマクラ?ははは、目利きは素人以下だな。俺にとっては虎徹や之定、菊一文字に勝るとも劣らない名刀だ」

後輩「そぉですかぁ…じゃあ、その愛刀諸共、首も一緒にへし折って上げますよ!」ビュッ

提督「ふっ!」ビュッ


ギィィン ガランガラン


後輩「ぐっ…し、将校剣!?」グラッ

提督「達人じゃないんで間合いの計り方が結構雑でな。だが、一歩半…恐らくこれがベストだ」チャキッ

後輩「平突きの、構え…くそっ」ヨロッ…

提督「ガキの頃は新撰組に良く憧れたもんで、それが影響して剣道も習った。中でも新撰組副長土方歳三が考案
した、この平突きには思い入れが一入だ。だから決して、この間合いから外しはしないッ!」ビュッ


ドシュッ


後輩「がはっ」グラッ

提督「出来ればこのままトドメも刺してやりたいが…お前には聞きたい事が山ほどある。だから…」ビュッ


ドッ


後輩「あがっ……!」ドサッ

提督「…お前を大本営へ連れて行く」キンッ

385: 2014/08/21(木) 00:18:27.76 ID:P/Exm9DMo
-近海・夜戦-

金剛「前に出すぎてはダメデース!各員、間合い大切にするネー!」

叢雲「待て…!」

天龍「叢雲…わりぃな」ドン ドン


ボボボン


叢雲「ぐぅ…!」 大破

球磨「全部、コロス…」

龍田「貴女にそんな言葉、似合わないわ。だから、お休みなさい」ドン ドン


ボボボン


球磨「うぅ…!」 大破

赤城「出来る限り、出来る限りでいいです…だから、皆さんお願いします!」

翔鶴「私達がそうだったんです。きっと、彼女達だって…!」ビュン ビュン

飛龍「その程度…!」ビュン ビュン


能代「氏ね…ッ!」ドン ドン


サッ ボボボン


阿賀野「能代…!私がわからないの!?」

390: 2014/08/23(土) 21:32:48.35 ID:5zsj94Beo
能代「知ってるわ。頃す相手よ!」ドン ドン


ササッ


阿賀野「くっ…」

霧島「……袂を分かった好です。私だって頃したくはない。それでも来ると言うのなら……」パンッ

能代「頃す…ッ!」

霧島「お仕置きですね!」

阿賀野「き、霧島さん?」

霧島「彼女達はきっと私達より上位の方法で洗脳を受けているはずです。瞳の色の淀み、言動、感情の起伏の無
さ…司令は仰ってました。洗脳に近いものだと。それに加え、私達の深層心理の何かに働きを促してこういった
状態に陥れるのだと…止める手立ては二つ。一つは息の根を止めること。もう一つが、活動を著しく制限させ、
痛みによって正気を取り戻させること。可能ならば、後者でしょう。阿賀野は他の子の援護へ向かって。能代は、
私が救って見せます!」

阿賀野「霧島さん…ありがとう」バッ

能代「きり、しま……!」

霧島「久しぶりね、能代。けど、少し中将司令の掲げていた美徳に反してるんじゃないかしら?破った者は厳罰
が基本。元鋼鉄の艦隊第一艦隊の一翼を担っていた者として、貴女に再度教育を施します。覚悟はいいわね?」

能代「頃してやる…!」バッ

霧島「貴女が姉思いのいい子だったのは知ってるわ。まだ、戻れるはず…きっと!接近戦は余り得意じゃないけ
れど…やってやるわ!」バッ

391: 2014/08/23(土) 21:48:50.22 ID:5zsj94Beo
-鎮守府-

後輩「う……ぐぁ……」

提督「目を覚ましたか。タフな奴だな。それも、何かしら原因があるのか」

後輩「提督ゥッ……貴様ァァァッ!!」

提督「前回は金剛たち、そして今回は飛龍たち…どこまでも外道に落ちたな。言っておくが、艦娘は道具じゃな
いし、お前にとって都合のいい人形でもない。一つの個であり、自我を持つ、俺たちと何も変わらない一人の子
であるという認識を持つべきだ」

後輩「ダマレッ!詭弁やおべんちゃらはもう聞き飽きてるんだ…僕達と何も変わらない一人の子?ハハッ、笑わ
せるな!現に今もこうして同じ穴の狢同士、争い、頃し合ってるじゃないか!」

提督「悪いがうちの艦娘たちは誰一人としてお前が強引に従えて来た艦娘たちを殺そう等と言う気構えで戦場に
立ってはいない」

後輩「ククク…どうせ、すぐに、化けの皮が剥がれるさ……何をどう取り繕おうが、艦娘は人類を脅かすほどの
戦闘兵器…深海棲艦が勝とうが艦娘が勝とうが、人類の行き着く先は同じさ!」

提督「それと貴様が深海棲艦側に寝返った理由は違うだろ。お前の言うその理屈じゃ、別に海軍側に従事してい
たって問題はなかったはずだ」

後輩「問題がない?アハハハハ!問題大有りですよ、センパイ…元帥率いる一部の上層部は幻想紛いの絵空事を
口々にほざくだけで行動には絶対移さない。その癖、自分の周りには強固な艦娘を配備して自分の生命線維持に
は必氏になる。実際動くのは佐官将校の僕達…北方海域にはセンパイ、進軍したことありますか」

提督「ああ、つい最近だが、モーレイ海近海まではな」

後輩「ふふっ、あぁ…あの事件ですか…センパイが新型を二隻も沈めてくれたお陰で僕の面子は丸つぶれになっ
たんですよ」

提督「貴様の面子など知ったことか。こっちだって大打撃だ。それがなんだっていうんだ…」

後輩「モーレイ海を突き進んで更に奥地へ行くとあの新型を研究してる泊地があるんですよ…」

提督「何……」

392: 2014/08/23(土) 22:08:08.23 ID:5zsj94Beo
イムヤ「不審な影、鎮守府の方に来てたわよね」

暁「うん、確かに見たわ」

イムヤ「ゴーヤとまるゆ、置いてきたのは失敗だったかしら…」

暁「艦隊って規模じゃなかったわ。見えた影は一つ…」

イムヤ「でも、これ以上いくともう鎮守府の中……ぁっ!」

??「あら、バレちゃった?」

暁「だ、誰よあんた!」

??「ふふっ、威勢のいい駆逐艦ね。その容姿は……特III型駆逐艦一番艦の暁かしら」

暁「……!?な、なんで私の事知ってるのよ!」

??「そっちのポニーテールの子は……海大VI型一番艦潜水艦の伊168……通称はイムヤ、かしら?」

イムヤ「」(この人、少なくとも海軍を知ってる…)

??「見たところ、錬度はまぁまぁ、だけど…まだまだって感じね。それにしても、困った事になったわねぇ」

イムヤ「え…?」

??「開戦を確認した上で更に大きく迂回までしてきたのに…あなた達見つけちゃうんだもの」

暁「あ、あんた何なのよ!」

??「しー…レディが大声上げて捲くし立てるなんて、品が欠けてるわよ?とはいえ、見つかったんじゃ仕方な
いか……」パチンッ

393: 2014/08/23(土) 22:17:24.40 ID:5zsj94Beo
駆逐EL「…………」ニヤッ

暁「…ッ!深海棲艦…!な、なんで、ここに…!」

??「あなた達程度の錬度ならこのエリート一隻で十分かしらね」

イムヤ「あなたは……!」

??「詮索なんて野暮なことしちゃダメよ?元帥お抱えの暗部でもないんだから、専門外の真似事に熱を入れす
ぎると、こういう目に遭うって教わらなかった?教わらないか…ふふっ、それじゃいい夢みてね?」

イムヤ「ま、待……!」

駆逐EL「」スッ

イムヤ「くっ……!」

暁「イムヤ、やるしかないわね」

イムヤ「何なのよ、あの女…!」

394: 2014/08/23(土) 22:35:28.64 ID:5zsj94Beo
提督「やっぱりお前はここで頃すわけにはいかないな」

後輩「僕を頃す?今までに人じゃなくても動物でも頃したことあるんですか?手を汚したこともない奴がよく…」

??「戯言はそこまでにしようか」

後輩「お、お前は…!」

提督「なっ……だ、誰だ!?か、仮面…?」

仮面「別に誰だっていいよ。こっちが用あるのはそっちの馬鹿だ」

後輩「ひ……」

仮面「要らない事をペラペラと…」スラッ…

提督「……!」(あれは……)

仮面「棲艦細胞の投与一番の駄作は貴様だな。やはり男では無理なのかもしれない。最も、細胞に頼らずとも功
を上げている者はいる。まさに貴様は他の者にとっての反面教師にしかならなかったという事だ」

提督「こいつをどうするつもりだ!」

仮面「ふむ、そうだな。この場合は安直だが、口封じの為に頃す…と言った所か。安心しろ…今回の私の任務は
この馬鹿を葬る事のみ。お前はまだ、今しばらくは生かしておいてやる」

提督「なんだと……?」

仮面「どの世界でも同じ事……仁義礼智信を欠く者に先はない。そしてこの世界では弱肉強食がその全て。弱者
や敗者に語る口はない。語らせもしない。待つのは、氏のみだ」

提督「その考え方は間違ってる!」

仮面「ほざくな、矮小な若造が…弱くても生きていればそれでいい。そんな幻想を今も眺め、憧れ、溺れている
のはこの海原を垣間見たことのない、陸に生きる惰弱な人類のみだ。私はそんな人類にほとほと嫌気が差した」

提督「お前の世界観の持論なんてどうでもいい。そいつは深海棲艦と通じていた。その最たる証拠そのものだか
ら殺させるわけにはいかないんだよ」

仮面「あくまで私の邪魔立てをするか」チャキッ

提督「人様の鎮守府に土足で上がり込んできてふざけたこと言ってる奴に邪魔立てもクソもねぇ!」スッ

395: 2014/08/23(土) 22:57:38.02 ID:5zsj94Beo
駆逐EL「サキニハ、イカセナイ」

暁「偉そうに…!」

イムヤ「退かないなら、退かせるまでよ!」

駆逐EL「ハハハ…オマエタチガ、ワタシヲヒカセル?ムリダネ」ドン ドン


サッ ボボボン


暁「やってみないと…!」バッ

イムヤ「解らないってね!」バッ

駆逐EL「ハンテン…!?キサマラ、クチサキダケタッシャデ、ニゲルノカッ!」

イムヤ「入り口がそこだけなワケないでしょ?バーカ!」

暁「無駄な消耗してる暇なんてないのよ、マヌケー!」

駆逐EL「コムスメドモガァ…!!」ザッ

イムヤ「ふふっ、きたきた…暁、行くわよ!」

暁「うん…!」


ザバァァ……


駆逐EL「キエタ…ワンヲウカイシタノカ?……コザカシイッ!」

396: 2014/08/23(土) 23:14:30.73 ID:5zsj94Beo
-近海-

飛龍「目障りな…!」

神通「飛龍さん…演習でお相手したときは、あなたはもっと強かった。私なんかが敵うはずもなかった」

飛龍「何故沈まない!」バッ ヒュン ヒュン

神通「それは、あなたが本来志すべきものを掲げて戦っていないからです!」サッ

筑摩「夜間の飛行など愚の骨頂です。思うとおりに艦載機が飛ばないのは百も承知でしょう」サッ

島風「もーっ!諦めてよね!」ドン ドン

飛龍「くっ…!」ボボボン 大破

鈴谷「作戦勝ちだね」

熊野「このような真似を平然と行うなんて…許せませんわね。他の方々は大丈夫かしら」

397: 2014/08/23(土) 23:25:42.34 ID:5zsj94Beo
-鎮守府-

駆逐EL「オノレ、ドコニ…」


バシュン


駆逐EL「…ッ!?」


ボゴォォン


駆逐EL「グッ、ナンダ…!」 小破

ゴーヤ「ひゃー、直撃じゃなかった!?」

まるゆ「あ、あれ…私の撃った魚雷、どこ?」キョロキョロ

駆逐EL「キ、サ、マ、ラァ…ッ!!」グッ

暁「ふふん、些細な事でカッカしてると、立派なレディにはなれないのよ」チャキッ

イムヤ「おバカな上に挑発に乗りやすいタイプって、損でしかないわね!」チャキッ

駆逐EL「ナッ……!」

暁「いくよっ!」バシュン

イムヤ「魚雷一番から四番まで装填。さぁ、戦果を上げてらっしゃい!」バシュン


ボゴゴゴォォン


駆逐EL「…………」 轟沈

暁「やったー!」

イムヤ「えっへっへー、海のスナイパーにかかればざっとこんなもんよね」

暁「イムヤ、司令官が心配!」

イムヤ「あっ、そうだった!あの女ね!」

398: 2014/08/23(土) 23:27:45.31 ID:5zsj94Beo
-近海-

霧島「はっ!」ブンッ


ドゴォッ


能代「うぐっ…!」 中破

霧島「どう?まだやるの!?」

能代「……はぁ、はぁ……氏ねぇぇぇぇぇぇッ!!」ドン ドン

霧島「!?」


ボボボボン


能代「ふふ、ははは……あはははっ!」


ブワァ……


能代「……っ!?」

霧島「魂の篭らない攻撃なんて、効かないわ!」

能代「なん、で…ッ!」

霧島「目覚めの悪い子ね。最も、私も随分目覚めは悪かったけど…自分を棚に上げる気はないけど、それでも今
の貴女は随分と酷いわよ。いい加減に、しなさいっ!」ドォン ドォン


ボボボボン


能代「きゃあっ!」 大破

399: 2014/08/23(土) 23:33:49.33 ID:5zsj94Beo
-作戦室-

提督「ぐっ…」

仮面「口ばかり威勢のいい男はこれだから…」チャキッ

提督「その、剣、捌きは……」

仮面「あぁ、別に何処かの流派とかそういうのはないわ。あえて言うなら、我流よ」

提督「くそ…!」

仮面「さて、そろそろ……」


バンッ


仮面「…っ!」

イムヤ「司令官っ」

暁「司令官から離れなさいよ!」

仮面「」(馬鹿な。駆逐型とは言ってもエリートを送り込んだのよ?それをこの短時間で…まさか、私が真贋を
見誤ったって事?駆逐型エリートタイプよりも、この子達の方が戦術面から何から全てが上回っていた…)

提督「お前ら…」バッ ブンッ

仮面「ちっ…!」サッ

提督「これだけの力を有して、何故人類に敵対する!」

仮面「流石に艦娘も相手にするのは面倒か。やっぱり時間は掛けるものじゃない…賭すものね。今回はやっぱり
貴方の勝ちみたい。残念だけど…」スッ チンッ

後輩「ぼ、僕を見捨てるのか…!」

仮面「ええ、貴方から漏れる情報は痛いけど、それを知った所で大本営に講じる手段なんてほぼほぼないもの。
それに、どうせ近い未来……ふふ、この海原はその全てが深海棲艦の手中に収まる。指を咥えて貴方達はそれを
見ているしかなくなる。その時に選択肢があるのなら、慎重に選ぶことね。行く末の未来なんだから…」

400: 2014/08/23(土) 23:38:29.50 ID:5zsj94Beo


ズズズズ……


提督「な、なんだ、この音は…」

仮面「貴方のパートナーは誰だったかしら?因みに、これが私のパートナー」

イムヤ「な、なに…?」

暁「なに、これ…怖い…」

仮面「リコリス、挨拶なさい」

リコリス「はじめマシて…飛行場姫のリコリスです」

提督「まさか……こいつが、姫と呼ばれる深海棲艦……」

リコリス「安心シナさい。今回は、アイサツに顔を出したダケ。けど、次に会う時ハ…容赦はシナい。クルとい
うのなら、ソノ全てを沈めてアゲル。何度デモ…水底ニ…沈ンデ…逝キナサイ…私ノ手でネ」

仮面「いくわよ、リコリス。あの男はもう用済みになった。直にこちらの動きも一部はバレるわ」

リコリス「ええ……解ッタワ」


ズズズズ……


仮面「じゃあね、提督大佐?」

提督「……ッ!お前は……!」


フッ……


イムヤ「司令官…怪我…!」

提督「くそっ」

暁「この、男が…今回の元凶なの!?」

後輩「ちくしょう…!あの、アバズレがぁ!!」

提督「後輩…お前らの悪行、洗い浚い喋ってもらうからな…!」ヨロッ…

イムヤ「む、無理しちゃダメだってば!」

提督「ああ…それよりも、外は…」

暁「大丈夫。皆、負けるはずないもの!」

提督「そう、か…すまんが、立ってるのがやっとだ。こいつの見張り番、一緒に頼むわ」

暁「うん、任せて!」

イムヤ「リョーカイ!」

401: 2014/08/23(土) 23:45:14.94 ID:5zsj94Beo
-あくる日-

提督「洗脳を受けていた子らはやっぱり金剛たちが洗脳を施されたときよりも強烈な施しを受けていたみたいだ」

霧島「そう、ですか…」

阿賀野「能代…」

提督「前向きに捉えろ。能代は生きていた。いつか、また一緒に肩を並べられるときが来る。その時まで、お前
は今よりももっと立派になって能代を見返してやれ。姉さんなんだろ?威厳保て、威厳」

阿賀野「も、もう!それじゃ私が威厳ないみたいじゃないですかぁ!」

霧島「ふふっ、でも…そうですね。司令の言われるとおりかもしれません。幸い、他の鎮守府への攻撃はしてな
かったようですし、厳罰が下ると言う事もなさそうで、そういう意味でも一安心かもしれません」

提督「もう直二週間経って、榛名たちも戻る。お前たちも直に切り替えろとは言わないが、なるべく早い段階で
気持ちは切り替えて今後に備えてくれ」

霧島「お任せを、司令」

阿賀野「はい!」

提督「」(問題が山積みだな…姫と呼ばれたあの深海棲艦。飛行場姫リコリスとか呼ばれてたか。レ級や無線で
会話をした装甲空母鬼と呼ばれる存在。あんな存在が今後も出てくるとなったら、一鎮守府だけで対抗など到底
不可能だ)

阿賀野「提督?」

提督「ん?あぁ、すまない。報告は以上だ。戻っていいぞ」

阿賀野「はい!」

霧島「それじゃ、失礼しますね、司令」


ガチャ パタン


提督「……もっと気になるのは、あの仮面の女か。どこか、見覚えがあったんだが…」

402: 2014/08/23(土) 23:54:45.45 ID:5zsj94Beo


コンコン…


提督「ん…入ってきていいぞ」


ガチャ…


ゴーヤ「失礼するでち」ポタポタ

提督「おう、どうした」

ゴーヤ「今日はゴーヤが秘書艦代理です!」ポタポタ

提督「そうか。まぁそれはいいんだがな、ゴーヤ」

ゴーヤ「なんでちか?」ポタポタ

提督「水気を切ってから入って来い!」

ゴーヤ「ほああああ、失策でち!」

提督「お前、まさか廊下も……」


キャアッ!イッタ…チョット、ナンデコンナミズビタシナノ!? HEY!ヒエイノパンツマルミエネー


提督「はぁ~……」

ゴーヤ「あ、あははは…」アセ

提督「でち公、俺が言いたい事は解ってるな…」

ゴーヤ「えっとぉ…う、海の中から、こんにちはー…?」アセ

提督「」ピキッ

ゴーヤ「じ、冗談でち!す、直に雑巾で拭いて体も拭いてくるでちぃ!!」ドタドタ ガチャ バタン!


キャッ!ゴ、ゴーヤチャン、ズブヌレジャナイノ! ス、スグニフクデチー!! ドタドタドタドタッ


提督「ったく、喧しい奴だ」スクッ

403: 2014/08/23(土) 23:56:21.14 ID:5zsj94Beo
提督「えーっと、し、し…深海……お、あった。えー、何々……」テクテク


深海棲艦とは?

存在が認知されたのはここ数年のことで、誕生の瞬間やどこから来たのか等、その存在の殆どが未知である。

一説には悪霊や怨霊の類ではないかと言われているが、それならば実在する砲弾などが当たる原理と食い違ってしまう。

名の通り、深海棲艦は深海より遣われた使者ではないかとも言われているが、少しも友好的な振る舞いを見たことはない。

もう一つの解釈として、船乗りの間では伝説として言い伝えられている船に宿る妖精が実体化したのでは、ともある。

クラバウターマンと呼ばれるその妖精が宿る船は決して沈むことがなかったと言われ、船でそのクラバウターマンを

見かけると、その船に災い(この場合、大抵が船の沈没を意味していた)があるとされていた。

もしも、深海棲艦がこのクラバウターマンに似る存在だとするなら、何故実体化してまで人類を襲うのか。

また、船を守るはずの存在である妖精が何故、その行いとは真逆の行動に出ているのか、謎は深まるばかりだ。


提督「はぁ…まぁ、実際に深海棲艦を見た事もない連中じゃ憶測でしかものは語れないのも道理か……ん?これは……」


今から遥か昔、1900年代の話。

深海棲艦と今尚戦っている艦娘達と同じ名を冠した海軍の艦が存在していた事は皆さんはご存知だろうか。

今も学校の歴史で習う事も多いであろう戦争に関する記述、その中に登場する戦艦や重巡洋艦、軽巡洋艦、駆逐艦と

様々な艦が戦時中も活躍していたとされている。

それらの艦には立派な名前が付けられており、どれも凛々しい名を博していたとされている。

無事に航行を終えて各々の鎮守府へ帰還した艦もあったようだが、その大半は海洋作戦の任務遂行中に轟沈し、今も

まだ深い暗闇が支配する深海にその身を下ろして静かに眠っているという。


提督「待てよ…ここ、最近で…記事になるような大きな深海棲艦との戦いは…」パタン…

提督「……ない。じゃあ俺はなんで以前、神通にあんな話をしたんだ?神通も当たり前のように答えてた…」ペラ…

提督「深海棲艦、艦娘、そしてこの手記……」ガタッ

提督「……せん、きゅうひゃく……艦名図鑑、あった……!川内型二番艦軽巡洋艦神通…艦名は岐阜県・富山県
を流れる神通川に因んで命名された。全く、同じ…艦歴、コロンバンガラ島沖海戦…!1943年って…なんで、俺
はこの史実を知ってたんだ。いや、実際にコロンバンガラ島での戦闘内容を知ってたわけじゃない。どういうこ
とだこりゃ、訳がわからん…深海棲艦と艦娘は何かしらで繋がりがあるって事なのか…」

404: 2014/08/23(土) 23:57:33.74 ID:5zsj94Beo
409: 2014/08/24(日) 21:27:19.10 ID:pmraf8f3o
-大本営-

北上「ちょ、何今の動き、榛名っちヤバくない…?」

榛名「はぁ、はぁ…」

川内「軽巡の私でも驚く身のこなしだね」

大和「残り後、二日でしたね。正直、私とビスマルクの二人を相手にここまでできるとは思いませんでした」

ビスマルク「Gut. 初期に比べればたいしたものよ。成長著しいとはこの事ね?」

大和「うふふ、そうですね」

ビスマルク「他の四名も、随分と成長したわ」

大和「那智達を相手に善戦してたものね」

410: 2014/08/24(日) 21:33:56.65 ID:pmraf8f3o
大淀「以上が今回の榛名さん達の詳細なデータになります」

元帥「……率直に見て、大淀、君はどう思うかね」

大淀「どう、とは?」

元帥「この数値だ。大和やビスマルクを強化した時には見れなかった数値だ」

大淀「……私見になりますが、それでも構いませんか?」

元帥「うむ」

大淀「元帥は感情の起伏による状態の変化、と言うものをご存知でしょうか」

元帥「どういう意味かね?」

大淀「人は感情を昂ぶらせたり、落ち込ませたりする事で潜在する能力が大幅に上下する、というものです。
今回であれば、彼女達七名は常に戦意高揚の状態で演習を行っていたという事ですね」

元帥「それだけでこうも変わるものか?」

大淀「ある一つの思いを常に秘めて、それを成さんと邁進する姿勢、つまりそれは成長しようと努力する姿勢に
も繋がります。結果として、近代化改修の仕様も自ら受け入れ理解し、即座に自らの糧として克服…流れ込んで
暴れようとする力を、大和さんやビスマルクさんは精神力や力でねじ伏せてきましたが、彼女達は全員、一度は
受け入れてそれを中和させ、確実に自らのものにしているように感じました」

元帥「なんと…」

大淀「検証を重ねる毎に、私は確信に近いものを得られたと考えてます。ここまで彼女達の意思を固定化させ、
一つの権化にも等しい存在へと昇華させた思いとはなんなのか、非常に興味を引きますね」

元帥「はっはっは…なるほどなぁ。いや、大淀、君の考えは実に的を射ている。たった一つの信じるもの、か」

大淀「ですが不確定要素であるのも事実です。それを信じきるだけの信念とは如何程なのか…」

元帥「ふふっ、彼女達にはあるんだよ、信じきれるだけの信念がね。揺ぎ無いとはまさにこの事か。錬度を超え
た更なる高みがあるとは…」

411: 2014/08/24(日) 21:48:05.16 ID:pmraf8f3o
大淀「彼女達こそ、まさに新星になりえる存在かもしれませんね」


コンコン…


元帥「む?」

祥鳳「失礼します、元帥」

元帥「どうした、祥鳳」

祥鳳「再び、提督鎮守府が襲撃を受けた件で、後輩提督の捕縛に成功したと…その報を受けてこちらで引き取り、
今聴取室への連衡が完了して大将提督二名で聴取を遂行中という事です」

元帥「捕らえたのか!」

祥鳳「はい、ですが提督からは余り宜しくない報告も共に頂いてます」

元帥「それは……」


バンッ


大淀「なっ、摩耶さん!?場を弁えて下さい!」

摩耶「っせー!そんな場合じゃねぇんだよ!元帥、ヤベーって、後輩提督の野郎を大将連中が聴取してたんだがよ、
中将提督がいきなり聴取室に乗り込んできて野郎の発言にブチ切れたのか、後輩提督をブッ刺しやがった!」

元帥「なっ…!」

祥鳳「そ、そんな!」

大淀「なんて事を…!」

元帥「大淀、聴取に加わっていた者達を今すぐ会議室へ召集しろ。なんて失態を…!」

412: 2014/08/24(日) 22:04:31.34 ID:pmraf8f3o
-少し前-

後輩「いいから早く僕を殺せェ!」

大将1「何を戯けた事を…貴様の行いにどれだけ周りの者が振り回されたと思っている!言っておくが、貴様の体
が変容したという話は既に聞いている。現時点じゃ頃しもしないが、拘束も絶対に解かんぞ」

大将2「二度に渡る提督大佐の鎮守府に対する奇襲行為。中将鎮守府の襲撃に貴様の鎮守府の壊滅行為。反逆と言
うには些か業が積り過ぎだな」

後輩「平和ボケしてる奴を見ると虫唾が走るんですよぉ…たかが僕一人の尋問に大将が雁首揃えて、はははっ…
ホント暇なんですね、横須賀、舞鶴、佐世保といった鎮守府は!」

大将1「口を慎め。本来であれば貴様の聴取は提督鎮守府の提督大佐自らが執り行う予定だったんだ。だが、貴様
の奇襲と艦娘達の事後処理でそれ所ではない故、改めて私達が遣わされたのだ」

後輩「だったら提督大佐殿を連れてきなよ…来た瞬間、今度こそ頃してやるからさぁ!!」


ガチャ…


大将2「ん……?お、おい。今は我々以外の…」

??「耳障りな声だな」

後輩「ひ……!」

??「もう喋るな、下衆の畜生以下の生物がッ!!」バッ

大将1「お、おい!やめ……」


ドシュッ


後輩「ぁ、が……っ!」


ガシッ


??「本望でしょ?殺せ殺せって喚いてたんだから…願ったり叶ったりでしょう?」ボソッ…

後輩「お…まえ……ッ!」ググッ

??「触れるな、汚らわしい!海軍に対する仁義を捨てた貴様に相応しい末路を与えてやったまでだ!」バッ

大将1「中将、貴様ッ!」

大将2「自分が何をしたか解ってるのか!?」

中将「解っています。ですが間違った事をしたとは微塵も思っておりません!」

大将1「き、貴様…新鋭中将か、何故こんな真似を……!」

新鋭「こういう男が許せないんですよ!仁義礼智信を重んじない、海軍に仇名すような、こういうヤツが!」

後輩「げほ……ッ!」(クソ、女ぁ……ッ!)

新鋭「」ニヤッ…

413: 2014/08/24(日) 22:12:31.81 ID:pmraf8f3o
-休憩室-

バタバタ…


榛名「何だか騒々しい感じですね」

羽黒「何か、あったんでしょうか」

飛鷹「んまぁ、私達が気にしても仕方ないんじゃない?」

龍驤「せやせや、うちらは今は強ぅなる事考えて、提督驚かしたらなあかんねん。あと二日間やろ?」

川内「そうだね。まだ完璧って訳じゃないけど、新しい艤装の扱いも慣れてきたし…」

衣笠「あともう一押しってところかなぁ?」

北上「いや~、ただでさえスーパーな私が更にスーパーになっちゃうな~」

飛鷹「スーパーの上って何よ」

川内「え、そりゃウルトラとか?」

衣笠「ウルトラ北上さん?」

羽黒「某特撮のタイトルみたい、ですね…」

衣笠「帰ってきた北上マン」

龍驤「ぶっ」

榛名「」プルプル

羽黒「」プルプル

北上「でっかくなっちゃうよ~」バンザイ

衣笠「帰ってくれ北上マン」

北上「どぉいう事さ、それぇ!」

榛名「あははは!」

羽黒「くす……うふふ」プルプル

飛鷹「アホくさ…」

川内「あっはっは」

北上「アホ言うな!」

榛名「ふふっ、それじゃ今日は着替えて戻りましょうか」

衣笠「休むのも訓練のうちって奴よね」

414: 2014/08/24(日) 22:15:54.35 ID:pmraf8f3o
フェーズ一区切りで本日はここまでです


次回:
【艦これ】提督「暇っすね」part9


引用: 【艦これ】提督「暇っすね」part3