376: 2015/04/26(日) 12:24:03 ID:M61hABjI

はじめから:【ドラクエ3】アリアハンの魔法使い
前回:【ドラクエ3】アリアハンの魔法使い【7】

――181日目、謎の洞窟

商人「…ひえー、ここのモンスター、強いよ…」ヘロヘロ…

賢者「カニとトロルはおいしいけど、けんじゃたちが食べられそうだぞ…」

魔法使い「それらも強いけど、何よりあの上の魔王みたいな魔物が厄介ね。恐ろしい程の攻撃力の上に、2体で襲いかかって来るから…私、もう2回も氏んだわよ…」

賢者「けんじゃはトロルにやられたぞ!!」

商人「あたしはまだ何とか氏なずにいるけど…そもそもさ、なんであたし達こんな所にいるんだっけ?大魔王は倒したよね?」

魔法使い「ええ、大魔王は倒して、上の世界に帰れなくなったはずなのに、気がついたら上に戻ってて…」

賢者「こまかいことはいいんだぞ!!やまがあるからのぼるんだぞ!!」

商人「ええー!?それでいいの!?」

魔法使い「良くはないけど…でも賢者の言う通りかもね。未踏の地がまだあるのは、冒険者としては喜ばしいわ」

商人「まあそうだけど…」

賢者「そーだぞ!!これからみちのモンスターたくさん食べるんだぞ!!」

商人「賢者ちゃんはそれが目的なんだね…まああたしも冒険自体を嫌だっていってる訳じゃないけどさ…」
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377: 2015/04/26(日) 12:31:56 ID:M61hABjI
魔法使い「でも、こっちに戻って来られたおかげで、貴方もまたどこからか良いものを取引出来たんでしょう?」

商人「そうそう、このグリンガムのムチ、すごい攻撃力だよ!!あたしはブーメラン、賢者ちゃんがこのムチで、魔法使いちゃんが魔法を使えば、どんなモンスターもバッタバッタ…だったはずなのに…」

賢者「バタバタたおされたぞ…」

魔法使い「全ての戦闘で余裕がないから、魔力もすぐに無くなってしまうわね…今日はもう戻るしかないかしら?」

商人「そだね、あたしヘトヘト…」

賢者「おなかすいたぞ…」

魔法使い「じゃあ戻りましょう。それにしても前途が思いやられるわね…」

商人「うーん、でもここもそのうち慣れるんじゃない?今までもそうだったし!」

魔法使い「だといいけど…」

378: 2015/04/26(日) 12:48:36 ID:4u9oc.dA
魔法使い「ふう…ようやく村に戻って来たわね。どうやらこの村が一番あそこから近いかしらね?またしばらくはラーミアのお世話になるようね…」

賢者「うー、まだやきとりにできないぞ…」

魔法使い「不氏鳥を焼かないのよ…それにしても、この村は変わってないわね…」

商人「うーん、でも前に来たときは余裕がなかったからあんまり印象に残ってないなあ。こうして見ると、結構活気があるね」

賢者「ガキんちょがあそんでるな!!」

魔法使い「貴方と変わらない位の子じゃない…それに遊んでるんじゃなくて、あれはきっと武術の修行よ」

商人「ああ、そういえばここ、偉大なる武闘家がいたんだよね?」

少女「てい!!たあー!!」

商人「…ねえ魔法使いちゃん、今冒険してる洞窟さ、ホントにあたし達だけでいけるかな?」

魔法使い「…仲間を増やしたいって事?」

商人「絶対に、って訳じゃないけどさ、今後行き詰まったときはさ…

賢者「うしろにかんおけもひきずらなくてよくなったしな!!」

魔法使い「何の話…?まあ、もし本当に無理なら考えましょう。今はこのまま、行ける所まで行ってみましょ」

商人「そだね、あたしも絶対にって訳じゃないし。でも、とりあえずは先に…」

賢者「むねにくおおめのせんしとそうりょきぼーのやつらをさきに食べておくぞ!!」ガブッ

383: 2015/04/26(日) 15:38:03 ID:4u9oc.dA
――183日目、カザーブ上空

魔法使い「…やっぱりラーミアに乗ると気持ちいいわね」

商人「やっと、やっと谷山さんファンだって気付いてもらえたね!!」

賢者「ながかったな!!」

商人「あとやっぱり新しい仲間は要らないかあ…ちょっと探りを入れたかったんだよね!」

賢者「ひじょーしょくにしてもいいけどな!!」

魔法使い「…何の話をしてるの?」

商人「それはそうと魔法使いちゃん、勇者サマは今何してるんだっけけ?」

魔法使い「勇者殿ならまだ英雄としての仕事を下でしてるはずよ…ってなんでこんな説明させるの?」

商人「そっかー!やっぱり魔法使いちゃんもアリアハンの王様に仕えてる以上はアリアハンの決まりを破れないもんね!!あと半年は連れてけないよね!!」

賢者「ひじょーしょくけんにもつもちがいないのはざんねんだぞ!!」

魔法使い「説明の羅列ね。蛇足を免罪符に言いたい放題ね…さあ、そろそろ竜の女王の城に着くわよ。竜の女王の城の中からあの洞窟に行くのよ、準備出来てる?」

商人「…魔法使いちゃんも結構説明口調だね…」

384: 2015/04/26(日) 17:13:54 ID:4u9oc.dA
――ダークトロルがあらわれた!!

商人「出たなー、筋肉オバケ!!でも前に来たときに散々戦ったから…もう大丈夫だよね!!」

魔法使い「ええ、まず私達は…スクルト!!」ピュイーン

賢者「スクルトー!!」ミュミーン

商人「そしてあたしは…信じる者に加護を!!仇名す者に迷いを!!マヌーサ!!」モヨモヨーン…

ダークトロルはまぼろしにつつまれた!!ダークトロルはまぼろしにつつまれた!!ダークトロルはまぼろしにつつまれた!!

商人「よーし、あとはザラキ地獄だよ、賢者ちゃん!!」ズズズ…

賢者「おー!!ザラキ!!」ズズズ…

ダークトロルのいきのねをとめた!!ダークトロルのいきのねをとめた!!

魔法使い「いい感じね!あと1体…」

ダークトロルのこうげき!!つうこんのいちげき!!

賢者「ふぎゃあっ!?」ドゴオッ

賢者はしんでしまった!!

385: 2015/04/26(日) 17:25:37 ID:4u9oc.dA
商人「け、賢者ちゃん!?」

魔法使い「いけないわね…私がふっかつのつえで生き返らせてみるわ!!」パアー…

しかし賢者はいきかえらなかった!!

商人「ま、まずいよ…えっとえっと…ザ、ザキ!!ザキ!!ザキ!!」ズズズズズズ…

ダークトロルはしななかった!!ダークトロルはしななかった!!ダークトロルはしななかった!!

商人「な、なんで!?さっきはあんなに効いたのに…!」

魔法使い「お願い、賢者、早く…!」

しかし賢者はいきかえらなかった!!しかし賢者はいきかえらなかった!!

ダークトロルはバイキルトをとなえた!!ダークトロルのこうげき!!

魔法使い「がっ…!」ドサッ

魔法使いはしんでしまった!!

商人「ま…!!こ、こうなったら逃げるしか…!」ダカダカダカ!!

しかしまわりこまれてしまった!!ダークトロルのこうげき!!

商人「痛い!?ど、どうしよう、もうだめ…ううん、最後にもう1度…汝、我が神と我に仇名す者よ!!汝の魂、魔天凍てつく星となれ!!ザキ!!」ズズズ…

――ダークトロルをやっつけた!!

386: 2015/04/26(日) 17:40:32 ID:4u9oc.dA
賢者「うー、クラクラするぞ…」

商人「よ、良かった生き返って…ごめん賢者ちゃん、魔法使いちゃんも生き返らせないと…」

賢者「そーだな、よーし、ピッカピカにいきかえれ!!ザオリク!!」パアー!!

魔法使い「………っつう…」ムクッ

商人「よ、良かった…」

魔法使い「ここは…あの洞窟?という事は、貴方勝ったのね。大した者だわ…」

商人「最後にたまたまザキが効いて…もうダメかと思ったよ…」

魔法使い「ふふ、そういえば貴方、ザキは得意呪文だったわね。さて…今日はこの洞窟の3階層目まで来られたわ。そろそろ引き返す?」

商人「あ、待って!あたし、あなほりしないと…」

魔法使い「ああ…本当、熱心ね…」

賢者「おいしいものみつかるといいな!!」

商人「そうだね…よっと!あ、ほら見て、ドラゴンメイルだよ!!」キラーン

魔法使い「あら、結構高級品じゃない。さすが名人ね」

賢者「さっきはゆびわもみつけてたな!!」

商人「いのりのゆびわもみつけたね!これはさっき変な魔法使いさんも持ってたから、2つ手に入ったよ!でも…」

387: 2015/04/26(日) 17:48:22 ID:4u9oc.dA
魔法使い「何?これでも不満なの?」

商人「うん…ここはモンスターの種類からすると、結構色んな種類の種が手に入ると思うんだけど…」

賢者「おー、こんどこそたねスープだな!!」キャッキャッ

商人「うーん、でも今日はたねはなかったかなあ…」

魔法使い「まあまだこの洞窟も二日目よ。これからきっと見つける事が出来るわよ」

商人「そうだね…でもあたし達さ、このままのメンツで行くとしたらパワーアップは必須でしょ?でも、レベルもこれからはなかなか上がらないだろうし、そうなると種か…あとは転職位しか…」

賢者「そうだな、けんじゃはまたとーぞくにもどりたいぞ!!しょーにんもまたてんしょくするのか?」

商人「ううん、あたしじゃなくてさ…魔法使いちゃん、どうかな?」

魔法使い「…転職?私が?」

商人「あ、ほら、完全に別の職業になるんじゃなくてさ、あたし達みたいに一旦別の職業に就いてから、また…」

魔法使い「…転職、か。そうね、行き詰まるようなら、それも…」

商人「まあ、今すぐじゃなくてもいいんじゃない?それよりほら、もう戻ろうよ!!」

魔法使い「そうね…じゃあ戻りましょう、リレミト!!」パラララ!!

393: 2015/04/27(月) 17:14:53 ID:9VrjB8co
――185日目、謎の洞窟

魔法使い「さて、今日もこの洞窟に来たけど…」

商人「やっせ!こらせ!…はい、見つけたよまほうのビキニ!!」

賢者「おー、うごきやすいふく!!」

魔法使い「…良かったわね、着てみたら?」ニッコリ

商人「え、いいよあたしは…ほ、ほら、こーゆーの着ると、あたしのわがままばでぃが…」

賢者「わがままばでぃー?なんだそれ?」

魔法使い「ほら、あの商人の鍛え抜かれた肉体で、ワガママを言う子供をゴツン!って…」

賢者「おー、ワガママいわせないばでぃーか!!」

商人「ち、違うよ!!違う…よね?」

魔法使い「なんで私に聞くのよ…全く、覚えたての言葉を適当に使って…それより今日は…」

商人「あなほりの日だよね!!」

賢者「そーなのか?」

商人「そーなの!!今あたしが決めたけど!!」

魔法使い「ああそう…ここ、そんなに良いあなほりスポットなの?」

394: 2015/04/27(月) 17:25:44 ID:9VrjB8co
商人「そだよ、まずはあのドラゴンの骸骨とピンクの飛竜がちからのたね持ってて、それから飛ばない方のドラゴンがスタミナのたねでしょ?あとあの野良魔王がふしぎなきのみ!!それから…」

賢者「おー、こんどこそたねスープだな!!」キャッキャッ

魔法使い「野良魔王…?しかし本当、熱心ね…良く調べてるわ」

商人「へっへーあたしの商人ちゃんネットワークを使えばちょちょいのちょいだよ!!さあさあ、あなほりポイントに行くよ!!」

魔法使いレベル47「あなほりポイント?…まあ、こうやって移動してる間も魔物を倒してレベルがあがるのは良いわね」

商人レベル45「ここ、モンスターが強いから自然とレベルアップ出来るよね!」

賢者レベル41「はらごしらえもできるしな!!」

魔法使い「食べられそうにもなるけどね…ああ、階段の近くがあなほりポイントなのね」

商人「そう、あなほりしては階段を上がり、あなほりしては階段を下がり…でたくさんあなほり出来るよ!!さて、じゃあ早速…」

――バラモスエビルがあらわれた!!

395: 2015/04/27(月) 17:33:31 ID:9VrjB8co
商人「あ、うわさをすれば野良魔王だよ!!」

魔法使い「そうね、強敵だけど、確かバシルーラが効いたわよね。どうする?1体だけでも飛ばしておく?」

賢者「えー、けんじゃはふたりとも食べたいぞ!!」

商人「2体とも!?ここに来るまでにカニとか食べてたのに、まだ食べるの!?」

魔法使い「本当、胃袋どうなってるのかしらね…?でもそうね、今後この洞窟を突破するためにも、真正面から戦って勝てる実力は欲しいかもね」

賢者「よーし、じゃあふたりとも食べるぞ!!いくぞー!!」

バラモスエビルはイオナズンをとなえた!!バラモスエビルはこごえるふぶきをはいた!!バラモスエビルはこごえるふぶきをはいた!!バラモスエビルはイオナズンをとなえた!!

商人「え?え!?ちょっ、攻撃が激しすぎ…」

魔法使い「いけないわ、立て直さないと…」

バラモスエビルはこごえるふぶきをはいた!!バラモスエビルはイオナズンをとなえた!!バラモスエビルはイオナズンをとなえた!!バラモスエビルは――

商人「あ、ダメ、耐えきれな――」

396: 2015/04/27(月) 17:49:12 ID:9VrjB8co
――186日目、アリアハン城内

商人「…え?あれ?こ、ここって…?」

大臣「おお商人よ、氏んでしまうとは不甲斐ない!!」

商人「あ、アリアハンの大臣さん…?ここ、アリアハンのお城?じゃああたし達…」

大臣「そなたに再び機会を与えよう!!では、行け!!商人よ!!」

商人「あ、は、はい!ありがとうございます!……えっと、じゃあ謁見の間で失礼しますけど…ザオラル!!…よし、賢者ちゃん生き返った!!」

賢者「うー、おなかすいた…」グウウウ…

商人「賢者ちゃん、ちょっとだけ我慢してね?先に魔法使いちゃんを…」

賢者「お?まほーつかいもしんだのか?しょーがないな、ザオリク!!」ペカー!!

大臣「おお、ザオリクか、素晴らしいな」

魔法使い「……ここ、アリアハンのお城?じゃあ、私達全滅したのね…」

大臣「そうだな、お主ともあろう者が油断したか?それとも流石に疲れたか?」

魔法使い「…油断といえばそうかもしれませんが、単純に力負けしたのが…」

397: 2015/04/27(月) 18:01:48 ID:9VrjB8co
商人「ちょっとショックだったね…」

大臣「うむ、次は油断するでないぞ。そなたらは私が王座に就いた時の大事な大事な手駒だからな、はっはっは!!」

魔法使い「…声が大きいですよ、大臣」

商人「本音もダダ漏れだしね…」

大臣「おお、気を付けねばな。いや、気を付けるのはお前達だな。しっかりやるんだぞ?」

魔法使い「ええ、ご迷惑をお掛けしました。では…」

賢者「じゃーな、こんどはごちそう食べさせて欲しいぞ!!」

大臣「おお、私の手下になるなら考えておこう――さて、そろそろ出てきたらどうだ?ふられたから顔を出しにくいのは分かるがな、はっはっは!!」

兵士「…人の傷口に容赦なく塩を刷り込みますね」

大臣「なんだ、女々しいのう。全滅して傷心の今こそが好機だろうに。いっその事パーティーに着いて行ったらどうだ?一人空きがあるようだしな」

兵士「俺が付いて行っても邪魔にしかなりませんよ。足引っ張ってさらに心情悪くするなんてまっぴらですぜ」

大臣「そうだな、パーティーメンバーを増やすのは好ましくないとの意見だったしな」

兵士「…なんの話ですか?」

大臣「いやしかし、お前もたまには酒場に顔を出すといい。パーティーに入らなくても、あやつらの為に出来る事はあるからな!」

兵士「…あいつらの為?パーティーに入らないのにルイーダの酒場に?また変な事を考えてるな、この人は…」

398: 2015/04/27(月) 18:10:43 ID:9VrjB8co
魔法使い「――さて、晴れて2度目の全滅ね…」

商人「晴れて!?でも久しぶりだね、全滅…あと3回しか全滅出来ないんだよね?大丈夫かなあ…」

魔法使い「まあ、勇者殿がいれば回数は関係なくなるんだけど、まだ彼女は旅立てないからね…」

商人「えー?連れてってもいいんじゃない?」

魔法使い「駄目よ、まだ16になってないんだもの、規則は破れないわ」

賢者「ゆーずーがきかないな!!」

魔法使い「なんと言われても駄目よ。でも、回数は別にしても、全滅はいい気分はしないわ。次は本当に気を付けないと…」

商人「そうだね。やっぱりここはパワーアップの為にもあなほりを…」

魔法使い「それもいいけど、何度か戦ったからあっちの戦い方も分かってきたわ。次は確実に、もっと安全に勝てるわ。大丈夫よ」

賢者「おー、つぎこそ食べるぞ!!でもいまもおなかへってるぞ!!」

商人「あ、そういえばごはん待たせちゃったね。じゃあ食べに行こっか?」

魔法使い「そうね、食べて、それからまたあの洞窟にチャレンジしましょう」

賢者「おー、食べてから食べにいくぞ!!」

商人「うん、ほどほどにね?」

401: 2015/04/28(火) 16:47:37 ID:Uen/sG7c
商人「ふふふ、この辺りはゴールドマンもいるからいいね、すごくいい!!」

賢者「えー、あいつ食べれないぞ…」

商人「でもほら、あいつを倒したお金でごちそうが食べれるよ!」

賢者「おー、いいモンスターだな!!」

魔法使い「もう、いつまで経ってもダンジョンではしゃぐの止められないのね、貴方達…あ、二人とも、出たわよ!!」

バラモスエビルがあらわれた!!

商人「あ、あいつ!!もう全滅したくないよ…でも魔法使いちゃん、何か作戦があるんだよね?」

魔法使い「ええ、でも今回は試しにやってみるわけだから、貴方は1体バシルーラで飛ばしてくれる?」

商人「おっけー、バシルーラ!!…はい、1体だけになったよ!!」

魔法使い「ありがとう。じゃあ賢者、あれよ!」

賢者「おー、せーの!!」

魔法使い&賢者「マホカンタ!!」

商人「え!?その魔法って、確か…」

バラモスエビルはイオナズンをとなえた!!

商人「え、ちょっ、あたしだけ…ぎゃ、ぎゃー!!」チュドーン

402: 2015/04/28(火) 16:54:59 ID:Uen/sG7c
――バラモスエビルをやっつけた!!

魔法使い「ふう、上手くいったわね」

賢者「ラクショーだったな!!」

魔法使い「まあ、相手が1体だったからね…でも複数いても、これなら…」

賢者「すみやかにやきにくだな!!」

商人「焼き肉だな、じゃないよ!!あたしが焼き肉になる所だったよ!!」

賢者「おー、さんたい食べれるな!!」

商人「だから食べないでよ!!」

魔法使い「まあまあ。これは貴方の体力を信頼してるから出来る作戦なのよ。貴方がいつも一番最後まで倒れないでくれてるから…」

商人「そうだね、どーせあたしは反射魔法も使えない体力バカだからね!」ツーン

魔法使い「もう、へそ曲げないでよ。ほら、階段よ。貴方今日こそはあなほりするんでしょ?」

商人「あ、そうだった!よーし、あなほりあなほり…」ザッ…ザッ…

賢者「たんじゅんだなー…」

403: 2015/04/28(火) 17:05:23 ID:Uen/sG7c
商人「よいしょ、よいしょ…ふうー、これで今日はおしまい!!」

賢者「おー、たくさんほったな!!」

商人「この謎の洞窟の一階層目で100回、二階層めで100回掘ってみたよ!」

魔法使い「いつもご苦労様ね…」

商人「商人だからね!!まずは一階層目だけど…ここはいのりのゆびわとちからのたねが1個ずつ、あとは小銭でした…」

賢者「ガッカリだな!!」

魔法使い「そうかしら?そこまで悪くはないと思うけど…それで、二階層目は?」

商人「二階層目はね、まずちからのたねとおおばさみが2つずつ、あとあたまがさえるほんが1つ!!あと13852ゴールドが1回でした!!」

賢者「おー、たいきん!!ごちそうたくさん食べれるな!!」キャッキャッ

魔法使い「両方合わせてめぼしい所はちからのたねが3つといのりのゆびわって感じかしら?まずまずじゃないの?」

商人「うーん、いまいちかなあ…一番欲しかったスタミナのたねも出なかったし…やっぱり回数が…」

魔法使い「真面目ねえ…この熱意はどこから来るのかしら…」

404: 2015/04/28(火) 17:38:32 ID:Uen/sG7c
――187日目、カザーブ

商人「んー、今日は無事に戻ってこれたね!」

魔法使い「そうね…あの洞窟から出ると不思議といつも朝になってるから、攻略は2日に1回ペースか…」

賢者「あとはやどやでごはんだな!!」

商人「そだね、あたしもおなか減ったな…あ、この前の女の子、また稽古してるね、こんにちはー!!」

女の子「あ、旅のおねーさん達、こんにちはなのです!!」ペコリ

魔法使い「こんにちは。いつも熱心ね」

女の子「日々の鍛練は欠かさぬようにと、師匠から言われているのです。それに、自分も早く強くなって皆さんみたいに武者修行の旅に出たいのです!!」

魔法使い「私達は武者修行とは少し違うけど…そうね、旅に出たくなったら、アリアハンのルイーダの酒場に行ってみて。確か今、人を集めてたから…」

女の子「あ、そこは聞いた事があるのです!!行って見たいのです!!」

商人「あそこはいいとこだよ、じゃあ頑張ってね!!…でもさ魔法使いちゃん、今あそこって人集めてたの?」

魔法使い「ええ、なんでも大臣が何か考えてるっていう話だけど…」

賢者「おー、てしたをあつめてかくめーとかはんらんだな!!」

商人「うう、革命かあ…イヤな記憶がよみがえる…」

魔法使い「…ああ、いろいろあったわね…」

405: 2015/04/28(火) 17:45:42 ID:Uen/sG7c
――188日目、謎の洞窟

魔法使い「さて…今日はもう少し先まで進んでみたいわね」

商人「あたし、あなほりもしたいなあ…」

賢者「けんじゃはレベルをあげたいぞ!!はやくとーぞくにもどりたいぞ!!」

魔法使い「賢者は今レベル41ね、そろそろ最後の僧侶呪文を覚えるはずだけど…」

商人「最後の僧侶魔法ってメガンテだよね?無理して覚えなくても…」

賢者「えー、けんじゃはぜんぶおぼえたいぞ!!」

商人「へー、結構真面目だね賢者ちゃん…」

賢者「けんじゃはぜんぶ食べたいしぜんぶほしいしぜんぶおぼえたいぞ!!」

魔法使い「欲張りね…根が盗賊だから仕方ないのかもしれないけど…」

商人「うーん、でも1度覚えたら忘れないんだから、覚えておいて損はないもんね」

魔法使い「それはもちろんね。やる気があるのは良いことだわ」

賢者「おー、やるきも食べるきもマンマンだぞ!!」

商人「うん、そっちは知ってる…」

407: 2015/04/29(水) 17:12:52 ID:lEx8Esp2
魔法使い「…そういえばこの洞窟、今までに歩いたことのある洞窟とそっくりよね」

商人「そう?あたしは一階層目と二階層目は見たことないけど」

賢者「しょーにんがいないときにとおったからな!!」

商人「そうなんだ…ちょっと寂しい気もするかなあ…よっと、あなほり終了!今日は二階層目と三階層目で50回ずつだよ!!」

魔法使い「良くやるわね…」

商人「前回より少ないけどね。で、結果は二階層目はいのりのゆびわと39079ゴールド、三階層目はあたまがさえるほんが出ただけ…」

賢者「しょぼいな!!」

商人「う…ま、まあ回数が少なかったからね!今日はもっと奥まで進むんでしょ?」

魔法使い「ええ、出来れば四階層目までは行きたいわね」

商人「よーし、じゃあ行こう行こう!!下にはまだお宝があるかもしれないし!」

賢者「おいしいモンスターがいるかもしれないしな!!」

408: 2015/04/29(水) 17:22:04 ID:lEx8Esp2
商人「…で、今三階層目だけど、ここはあのジパングの洞窟にそっくりだね」

賢者「あそこのおろちはおいしかったな!!」

魔法使い「おろちのいた洞窟に似てるからは分からないけど、ここにはおろちとそっくりのあの大魔王の手下のドラゴンがいるわね」

商人「オルテガ様と戦ってた奴だよね…あんなヤツがウロウロしてるんだもんね、ここ…」

賢者「あいつもおいしいな!!」

魔法使い「思えば、私達大魔王の城で焼き肉焼いてたのよね…今考えるとすごいわね…」

商人「そだね…あたし達、賢者ちゃんの影響で色々マヒしてるよね…」

賢者「マヒしてるのか?キアリクかけるぞ!!」

商人「あ、ありがと…でもそういう意味じゃなくて…」

魔法使い「…さて、この三階層目もあらかた探索したわね。得たものといえばこのガイアのつるぎくらいね…」

商人「うーん、貴重品だけど、今更使い道ないね…」

魔法使い「まあ、この洞窟はまだ終わりじゃないみたいだし…その内素晴らしいお宝が有るかもしれないわ」

賢者「食べてもへらないおにくとかな!!」

商人「そ、それはどうかな…?」

409: 2015/04/29(水) 17:28:18 ID:lEx8Esp2
――マントゴーアがあらわれた!!メタルキメラがあらわれた!!

魔法使い「四階層目に下りたら、早速見たことない魔物が出たわね!」

賢者「あっちのライオンはしってるぞ!!だいまおーのしろで食べておいしかったぞ!!」

商人「うん、今はそんなに怖いモンスターじゃないよね!じゃああたしが…それっ!!」ドカッ

マントゴーアをたおした!!

メタルキメラはこごえるふぶきをはいた!!

魔法使い「な…!強烈なブレスね…」

賢者「だいまおーみたいだな!!そりゃー!!」ビシッ

魔法使い「駄目ね、固いわ…商人、貴方に任せるわ、バイキルト!!」ミュイーン

商人「おっけー、そーれっ!!」ドカッ

――まもののむれをやっつけた!!

410: 2015/04/29(水) 17:35:28 ID:lEx8Esp2
魔法使い「ふう…固さと強烈なブレスが相まって厄介な敵だったわね」

商人レベル47「でも、だからこそいい経験積めた気がするよ!!あたし、ここに来るまでの戦いも合わせて2つもレベル上がったし!!賢者ちゃんは?」

賢者レベル42「あがったけど…まほーおぼえなかったぞ…」

魔法使い「あら、残念ね。でも、次こそは覚えるわよ」

賢者「うー、はやくとーぞくにもどりたいぞ…」

魔法使い「焦っちゃ駄目よ。この洞窟を歩いていれば、自然とレベルは上がるから…」

商人「そうそう、またすぐレベル上がるよ、だいじょーぶ!!…あ、ほら見て、階段があるよ!!」

魔法使い「本当ね。ほら賢者、もしかしたらごちそうがあるかも知れないわよ?」

賢者「おー、ホントか?はやくはやく、はやくかいだんおりるぞ!!」グイグイ

商人「わ、分かったから引っ張らないで…もー、ごちそうと聞くとすぐこれなんだから!!」

411: 2015/04/29(水) 17:39:34 ID:eYeBKpN.
しみじみとモンスターを一体一体見て行っても、3のモンスターはなんか魅力的なんだよな…
ドラクエ5当たりまでの鳥山明のキャラデザセンスは本当に良い

412: 2015/04/29(水) 17:44:01 ID:lEx8Esp2
魔法使い「――ここは…今までとはずいぶん雰囲気が違うわね…」

商人「うん、誰か住んでるのかな…?」

賢者「お、だれかいるぞ!!おーい、ごちそうあるか?」

商人「け、賢者ちゃん、いきなり…あ、こ、こんにちは…」

神父「おお、こんにちは。このような所に人とは珍しい…」

魔法使い「そういう貴方は何故こんな所に?」

神父「…私は神に仕える身でありながら、間違いを犯しました。故に、この場所で身を清めているのです…」

商人「ここで身を…大変ですね…」

神父「いえ、これは当然の…」

賢者「みをきよめるにはたにんにいいことをすればいいんだぞ!!けんじゃたちにごちそうを食べさせればいいんだぞ!!」

魔法使い「こらっ!何言い出すの、もう…すみません…」

神父「いえ、この子の言うことも最もです。それに、私もたまには賑やかな食卓を囲みたいですし…ごちそうとはいきませんが、ささやかな食事を…」

賢者「おー、いいやつだな!!」キャッキャッ

商人「もー、いいやつだな、じゃないでしょ!」

413: 2015/04/29(水) 17:54:09 ID:lEx8Esp2
魔法使い「…では、この先どこまでこの洞窟が続いているかは…」

神父「ええ、申し訳ないですが、そこまでは存じません…」

商人「ホント、この洞窟って何なんだろうね?天界に行けるって聞いたけど…」

魔法使い「天界どころか、地獄の底みたいな魔物の手強さね…」

神父「いえ、天界に近いのは確かかもしれません。現にここは、清らかな空気に満ちています」

商人「そっか、身を清める為にここに居るんですもんね」

賢者「んぐ、んぐ…おかわり食べたいぞ!!」

魔法使い「こらっ!少しは遠慮しなさい!」

賢者「えー、えんりょすると食べれないぞ?」

商人「もう、賢者ちゃんは…すみません、もう行きますから…」

神父「そうですか。少しの間ですが、楽しかったですぞ。ああ、私はこれでも神父の端くれ困ったら来るといいでしょう」

魔法使い「分かったわ、ありがとうございます。神父様のお世話になるような事態には、あまりなりたくないけど…」

神父「確かにそうですな。では、旅のご無事を祈っていますぞ」

賢者「じゃーな、また食べにくるからな!!」

魔法使いレベル49「さようなら…さあ、行きましょうか。私もレベルが上がったしね…リレミト!!」パラララ!

414: 2015/04/29(水) 19:18:29 ID:b3qeKBTo
――190日目、謎の洞窟

商人「…ここのモンスターと戦うのも、少し慣れてきたよね」

魔法使い「そうね…まだ油断は出来ないけど」

賢者レベル43「みんなおいしいぞ!!でもレベルあがってもまたまほーおぼえなかったぞ…」

商人「ま、まあまあ、すぐだよ、すぐ!」

魔法使い「そうよ、次こそは覚えるわよ、きっと」

賢者「…ふたりとも、まえもおんなじこといってたぞ…」ブスッ

商人「そ、それは…えっと…ま、魔法使いちゃん?」

魔法使い「大丈夫よ、本当に今度こそはね。のと時はとびっきりのごちそうを食べましょ…」

賢者「とびっきりのごちそう!?ホントだな!?よーし、すぐにレベルあげるぞ!!」

商人「うん、頑張ろうね!!…だ、大丈夫だよね、あなほりでお金はたくさん手に入ったし、とびきり豪華な食事にしても…」

魔法使い「今100000ゴールド以上あるんでしょ?なら大丈夫よ………きっと」

商人「大丈夫!って言い切れない所が怖いよね…」

415: 2015/04/29(水) 19:29:15 ID:b3qeKBTo
魔法使い「…さて、このピラミッドみたいな所は確か四階層目よね」

商人「ホントそっくりだよね。なんかさ、流れてくる音楽まで一緒な気がする!」

魔法使い「流れてくる音楽…?でもここはキメラ型のメタル、この上はあのはぐれてる奴が出てきて、レベルが上がりやすいのは良いわね」

賢者「レベルはいいけど、あいつら食べれないぞ…」

商人「まあまあ、レベルがあがったらごちそうだからさね?」

賢者「もちろんおぼえてるぞ!!はやくレベルあげるんだぞ!!」

魔法使い「そうね、出来れば今日中にもう1つレベルを上げたいわね。さっき上がったばかりだから難しいかもしれないけど…」

商人「うーん、どこか橡生で休憩地点みたいなのがあればいいんだけど…」

賢者「あのしんぷさまのとこじゃだめなのか?」

魔法使い「毎回貴方が行ったら神父様飢え氏にしちゃうわよ…それに宿屋というわけでもないし…」

商人「やっぱり体力と魔力が回復出来ないとね…でもこんなキツい洞窟に休憩場所なんてないかなあ…?」

417: 2015/04/30(木) 17:01:01 ID:SZTLGzHY
賢者「お、かいだんだな」

魔法使い「ええ、あの神父様のいた場所に行くのとは違う階段ね。下りてみましょう…」

商人「…わあ、さっきまでは暑い位だったのに、下りたら寒いね…」ブルルッ

魔法使い「そうね、ひんやりして…あら?ここは…」

賢者「どーしたんだ?またみたことあるところか?けんじゃはしらないぞ」

魔法使い「ここは…賢者と旅する前に来た…あのノアニールの近くの…」

商人「ああ、あのゆめみるルビーのあった洞窟だね!…あれ?確かあの洞窟って…」

魔法使い「ええ、確か回復の泉があったはず。しめたわね、ここで回復が出来るなら…」

賢者「ずっとここで食べてられるな!!」

商人「ずっとはいたくないけど…でも、賢者ちゃんのレベルが上がるまでここにいるのもいいね!」

賢者「おー、そしたらごちそうだな!!」

魔法使い「二人とも、はしゃぐのはいいけどまずは回復の泉にたどり着いてからにしてね。といっても、階段からそんなに離れてなかったはずだけど…」

418: 2015/04/30(木) 17:17:46 ID:SZTLGzHY
魔法使い「ふう、生き返ったわね…本当にありがたい泉だわ」

賢者「みずをかくほしたらあとはたべものだな!!」

魔法使い「まあそれはぼちぼちね…魔物なら嫌でも出てくるし…」

商人「そういえばここ、例のメタルが出るよね。ここを拠点にレベルを上げるのも悪くないかも…」

魔法使い「そうね、ここで賢者のレベルが上がるまで…」

ダークトロルがあらわれた!!はぐれメタルがあらわれた!!

賢者「お、うわさをすればぎんいろだぞ!!」

魔法使い「ええ、あれは何としても倒したいわね…貴方達、トロルを混乱させてくれる?私は私でやってみるから。さあ、やるわよ!」

賢者「おー!!メダパニだー!!」ミイーン

商人「あたしはゆうわくのけんで…」ポワワーン…

ダークトロルはこんらんした。

ダークトロルのこうげき!!はぐれメタルをたおした!!

商人「やった!!1匹逃げられたけど…魔法使いちゃん?」

魔法使い「…パルプンテ!!」

ダークトロルはますますこんらんした!!ダークトロルはこんらんした。商人はこんらんした。賢者はこんらんした。魔法使いはこんらんした。

419: 2015/04/30(木) 17:30:26 ID:SZTLGzHY
商人「むー、なによなによ!!あなほりしか能がなくて悪かったね!!バギ!!」ビュー

賢者「いたい!?なにするんだ!?みんなやきにくにするぞ!!ベキラマ!!」ゴオオ…

魔法使い「っつう…!本当に貴方達はお行儀が悪いわね…ヒャダルコ!!」ピキキーン!!

ハギ!!イオ!!メラ!!イオラ!!ヒャダイン!!

商人「…な、なによ…二人ともだいっきらい…!」バタッ

商人はしんでしまった!!

魔法使い「…っ!!聞き分けの…ない…!」ドサッ

魔法使いはしんでしまった!!

賢者「…お?なんだ?なんでふたりともたおれてるんだ?…あ!!モンスターがいるぞ…おお!?フラフラするぞ!?なんでだ!?」

ダークトロルのこうげき!!ダークトロルのこうげき!!

賢者「???なんでモンスターがなぐりあってるんだ?いいや、いまのうちに…ベホマ!!」キュラリーン

ダークトロルのこうげき!!ダークトロルをたおした!!

賢者「お、のこりはひとりだな!!よーし、やきにくだぞ!!メラゾーマ!!」ゴオオオオ…!!

――まもののむれをやっつけた!!

賢者レベル44「おお!?レベルがあがったぞ!!まほーもおぼえた!!これでごちそうだな!!…あ、ふたりは…んー、おなかへったけど、トロルを食べればいいから、ふたりはやきにくにしないでやるぞ!!」キャッキャッ

420: 2015/04/30(木) 17:39:30 ID:SZTLGzHY
魔法使い「…ああ、最悪の気分ね…」

商人「うん…良く覚えてはいないけど…確か魔法使いちゃんがパルプンテ使って…」

魔法使い「…悪かったわね、二人とも。こんな事になるなんて…やっぱりパルプンテは危険ね…」

賢者「でもけんじゃはレベルあがったぞ!!まほーもおぼえた!!」

商人「え、ついに?そっかあ…じゃあ結果オーライ、かな?」

魔法使い「まあ、そうなるかしらね?ある意味最高の結果とも言えるわね…これもパルプンテの効果かしら?」

商人「でもさ魔法使いちゃん、あたし達さ、混乱してても逃げる事は出来たよね?なんで逃げなかったの?」

魔法使い「まあ…メタルを倒してしまったからね…でも、明らかな判断ミスだったわ。下手すると、また全滅…」

商人「うーん、でもさっきも言ったけど、結果オーライだったし、良かったんじゃない?それより、賢者ちゃんはいよいよ盗賊に戻れるね!!」

賢者「おー!!でもそのまえにとびっきりのごちそうだぞ!!」

商人レベル49「あ、そんな約束だったね…じゃあ戻ろっか?あたし達もここに来るまででレベル上がったし…」

魔法使いレベル50「そうね…まあ、悪い事ばかりじゃないか…うん、じゃあ戻りましょう。リレミト!!」パラララ!!

421: 2015/04/30(木) 17:50:18 ID:SZTLGzHY
――191日目、ダーマ神殿

盗賊「おー、ひさしぶりのとーぞくだぞ!!」

商人「ホントだね、賢者がずいぶん長かったけど、やっぱり盗賊の方が似合うかもね!!」

盗賊「おー!!これからぬすみまくりだぞ!!」キャッキャッ

商人「ぬ、盗むのはモンスターからだけにしてね?それにしても…」チラッ

僧侶「なによ、似合わない?」

商人「そ、そうじゃなくて…ずいぶん思いきったなあ、って…」

僧侶「これがパーティーの為だからね。それに、魔法使いとしての呪文は全部覚えてしまったから、少し退屈してたのよね」

商人「ああ、また新しい魔法が覚えられるから…」

僧侶「そうそう、私、新しい呪文を覚えるのが今から楽しみで仕方ないの。さあ、早くレベルを上げに行きましょう」

盗賊「まほーつかいがそーりょだとややこしーからな!!はやくまほーつかいにもどったほうがいいもんな!!」

僧侶「誰に気を使ってるのかしら…」

商人「でも、いきなりあの洞窟は厳しいよね…そうだ、久しぶりにアレフガルドに行かない?転職した二人の装備も見直したいし…」

僧侶「アレフガルドか…そうね、あそこくらいの魔物なら、最初のレベル上げにはちょうどいいかもね」

商人「じゃあ決まりだね!!あー、ホント久々にあの洞窟以外の所を歩けるよ…」

425: 2015/05/01(金) 13:55:22 ID:LC1u6X.2
――194日目、ラダトーム

盗賊「おやぶーん!!ひさしぶりだな!!」

カンダタ「おお、無事帰ったか!」

僧侶「1度全滅したけどね…」

カンダタ「全滅?それは…ん?お前、なんか雰囲気変わったな?そういえば貴方も…」

盗賊「てんしょくしてまたとーぞくになったんだぞ!!」

僧侶「私も転職したの。私はまた魔法使いに戻るつもりだけど…」

カンダタ「はあ、そうなんですか…しかしもったいないな、賢者なんてなかなかなれないだろ?転職しない方が良かったんじゃないか?」

盗賊「とーぞくにもどらないとぬすめないんだぞ!!」

カンダタ「そりゃそうだが…盗賊なんてろくな稼業じゃないぞ?まあ、俺が言っても説得力ないが…」

僧侶「そうね…まあ、カンダタさんも違う仕事をしたいならアリアハンのルイーダの酒場に行くと良いわよ。今、人集めてるみたいだし…」

カンダタ「ほう、そうですか。なら考えておきますよ…そろそろカタギも良いかもなあ…」

426: 2015/05/01(金) 14:05:26 ID:LC1u6X.2
商人「あ、こんにちはカンダタさん!ねえ盗賊ちゃん、盗賊ちゃん用に盾買ってきたよ!」

盗賊「たて…?おー、かっちょいいたて!!」

僧侶「確かにスタイリッシュな盾ね。これは?」

商人「これはね、ドラゴンシールドっていうの!!守備力と耐性を考えると、盗賊ちゃんはこれがベストかなーってさ!」

カンダタ「へえ、立派な盾ですなあ…おや、誰か…」

勇者「お、お久しぶりです皆さん!!来てたんですね!!」

盗賊「おー、ごくろーだなしたっぱ!!」

勇者「なによ、前も言ったけど、あんたの方が年下…あれ?あんたそのカッコなに?あと、魔法使いさん…あれ?魔法使いさん…?」

僧侶「ああ、私もこの子も転職したのよ。だから今は貴方と同じレベル1ね」

勇者「そ、そうだったんですか…あ、なら…」

盗賊「でもとーぞくたちはすぐレベルあがるから、おまえはまたすぐしたっぱだぞ!!だからここでサボってないではやくしろにもどれしたっぱ!!」

勇者「し、下っ端下っ端って…!第一いまは休憩時間なの!!あんたにとやかくいわれる筋合いはないんだから!!」

僧侶「はいはい、二人ともその辺でね。全く、子供同士仲良く出来ないのかしら…?」

427: 2015/05/01(金) 14:17:33 ID:LC1u6X.2
僧侶「…さて、準備は出来た?」

商人「うん、いつでも出発出来るよ!!」

勇者「も、もう行ってしまうんですか…?」

僧侶「ええ、本当は買い物しに来ただけだから…」

盗賊「じゃーなおやぶん、りゅーおーをよろしくな!!したっぱ、つぎきたときはごはんよういしとくんだぞ!!」

カンダタ「おう、任せとけ!!…ホントにドラゴンが産まれてきたら喰われたりしないよな…?」

勇者「ふーんだ!!他の二人の分はともかく、あんたの分なんか用意してあげないんだから!!」

僧侶「まだケンカしてるの?困ったものね…」

商人「ま、まあケンカするぼど、って言うし!」

勇者「ち、違います!!こんなやつと…!」

僧侶「はいはい。じゃあもう行くからね。勇者殿、しっかりやるのよ」

商人「頑張ってね!!」

盗賊「サボるなよしたっぱ!!」

勇者「サボらないわよ!!あんたこそ…!」

カンダタ「さよなら、道中気を付けて!!」

428: 2015/05/01(金) 14:26:18 ID:LC1u6X.2
商人「…んー、久しぶりの船旅、気持ちいいね!!」

僧侶「そうね、最近は洞窟ばかりだったし…」

盗賊「たまにはうみのさちも食べたいしな!!」

魔法使い「まあ、あの洞窟にもカニならいたわよね。あと何故かマーマンが…」

商人「いたよね、なんでだろ…?それにしてもお天気悪いね、せっかくのアウトドアなのに!」

盗賊「よるみたいにまっくらだな!!」

僧侶レベル15「確かに、せっかく大魔王を倒したのにこれではね…でも、本来の目的はレベルアップだし…」

盗賊レベル15「レベルはたくさんあがったな!!やっぱりしたっぱはしたっぱだったな!!」

商人「まだ言ってる…あ、マイラの村が見えてきたよ!!寄ってみる?」

僧侶「そうね、あそこで1泊しましょうか。急ぐ旅でもないし…」

盗賊「おー!!ひさしぶりにマイラごはんだぞ!!」

432: 2015/05/02(土) 20:31:59 ID:qEPrrtsQ
――196日目、マイラ

盗賊「んー、マイラごはん、おいしかったな!!」

僧侶「そうね、日差しが戻ったからか、野菜や森の幸も豊富にあったわね」

商人「…うーん、ここでは買うものなしかあ…」

僧侶「あら、もうお店見てきたの?早いわね」

商人「うん、でも何もなかったけどさまあ、前来た時にもチェックしてたから大体分かってたけどさ」

僧侶「それは残念ね。でもまだリムルダールも行ってみるんでしょう?」

商人「うん、あそこでははやぶさのけんを買いたいし!あ、あと寄ってないのはドムドー…」

僧侶「あら、あそこの武器屋にはもう2度と行かないと言ったはずだけど?」ジロッ

商人「え?あ、う、うん、そうだね…まだあぶないみずぎの件を気にしてたんだ…」

僧侶「さて、じゃあリムルダールに向かいましょう。準備は良いかしら?」

盗賊「おー!!つぎはリムルダールごはんだな!!」

商人「あたしもいいよ!!あの町は大魔王のお城に向かったあの日以来かあ…ずっと昔のような、つい最近のような…」

433: 2015/05/02(土) 20:42:24 ID:qEPrrtsQ
盗賊「――よーし、ドラゴラムだぞ!!」メキメキメキ…!

商人「じゃああたしはピオリム!!」キュイーン

僧侶「私も…ピオリム!!」キュイーン

商人「よーし、じゃあ盗賊ちゃん、よろしく!!」

盗賊はもえさかるかえんをはいた!!

――はぐれメタルをやっつけた!!

僧侶レベル20「やったわね、盗賊。おかげでレベルが上がったわ」

盗賊レベル21「へへー、とーぞくのおかげだな!!」シュウウウ…

商人「そういえばリムルダールの近くってあのメタルが出るんだよね?ここで少しレベル上げてくのもいいかもね」

僧侶「そうね、町で用事を済ませたら、またこの辺で…」

盗賊「お、まちがみえてきたぞ!!」

商人「あ、ホントだ!!じゃあ町で休んだら明日は修行パートにする?」

僧侶「ある程度までレベル上げはしたいわね。でもとりあえずは町で休みましょう」

盗賊「おー、まちでごはんだな!!」

434: 2015/05/02(土) 20:56:58 ID:qEPrrtsQ
――199日目、リムルダール郊外

商人レベル51「そしてあたし達は、リムルダール周辺でモンスター退治に勤しんだのでした!!」

僧侶レベル30「誰に説明してるやら…でも、一応きりのいい所までレベルは上がったわね」

盗賊レベル30「とーぞくもあがったぞ!!」

商人「更にあたしはあなほりでしあわせのくつを2つも手に入れました!!更に更に…」

盗賊「とーぞくはモンスターからすばやさのたねを2つぬすんだぞ!!」

僧侶「二人ともやるわね。これからはあなほりに加えて盗みも期待出来るようになったわね」

商人「そだね、この2つを上手く活用すれば、アイテムがガッポガッポ…ふふふ…」

盗賊「こんどこそたねスープだな!!」

僧侶「そうね、レベル上げの他にもたねで強化していければ、この先何が待っていても乗り越えられるはずよ」

商人「そういえばさ、盗賊ちゃんの盗みって盗賊の人数が多いほど成功しやすいんだよね?あの洞窟の攻略はともかく、どこかで盗みメインで冒険するときだけ誰かに手伝ってもらうのもいいかもね」

僧侶「一時的な協力者か…まあそれもいいかもね。それはそうと、私も盗賊もそれなりにレベルが上がったし、またあの洞窟に戻る?」

盗賊「とーぞくはだいじょーぶだぞ!!」

商人「あたしもいいよ!!今度こそあの洞窟の奥の奥まで行きたいよね!!よーし、頑張ろー!!」

437: 2015/05/03(日) 23:15:32 ID:Vc6So4iw
――200日目、謎の洞窟

商人「やった、ついに200日目になったよ!!」

僧侶「そうねえ、貴方との付き合いも200日なのね。長いような、あっという間のような…」

盗賊「いろいろあったな!!ろーやにはいったり、ろーやにはいったり!!」

商人「そ、それだけじゃないよ!!あなほりしたり、その…あなほりしたりしたよ!!」

僧侶「なんであなほりしか出てこないのよ…大魔王を討伐したりしたでしょう?」

商人「そ、そうそれ!!強敵だったよね大魔王!!」

盗賊「食べれなかったけどな!!」

僧侶「それでどうするの?また記念のあなほりするの?」

商人「うん、でもそれは後でね!まずはこの洞窟をもっと進んでみたいな!!」

盗賊「もっとおいしいモンスターがいるかもしれないからな!!」

僧侶「おいしい魔物かはともかく、まだまだ私達の知らない何かが待っているかもね。楽しみだけど不安でもあるわね。それが冒険の醍醐味といえばそうだけど…」

438: 2015/05/03(日) 23:27:02 ID:Vc6So4iw
商人「…この回復の泉までは問題なく来れたね」

僧侶「ええ、転職してレベルも下がったからどうかと思ったけど、私の場合はむしろ体力が上がって楽になったわ。魔力はかなり落ちたけど、それもここに回復の泉があると分かっていればどうとでもなるし…」

盗賊「とーぞくもたいりょくはおなじくらいになったぞ!!」

商人「おかげで思ったよりずっと楽にここまで来れたね。しかも盗賊ちゃんはモンスターからいろいろ盗んだし…」

盗賊「もろはのつるぎにまほうのビキニにしあわせのくつだぞ!!」

僧侶「すごいわね。こんなにも盗めるものなんて…」

商人「あたしはあなほりいまいちだったけどね…まあ今回はあんまり出来なかったけど…」

僧侶「それはまたいつか腰を据えてやりましょう。この洞窟の上の方はいいあなほりポイントなんでしょう?」

商人「うん、そのうち何百回とあなほりしたいよ!!あ、見てみて、階段があるよ!!行ってみようよ!!」

盗賊「おー!!あたらしいおにくをみつけるんだぞ!!」

439: 2015/05/03(日) 23:34:56 ID:Vc6So4iw
僧侶「ここは…いえ、ここもと言うべきかしら?どこかで見たことがある場所ね。確か…」

商人「えーと…あ、あー!!サマンオサの地下牢!!」

盗賊「はじめてのとーごくばしょだな!!」

商人「初めてのって…まるで2回目があったかのような言い方しないでよ!!…あったけどさ」

僧侶「それより、牢獄なら誰かが投獄されてるはず。こんな牢屋には、どんな人が…」

盗賊「あ、いたぞ!!あれ、スライムか?」

スライム「君達もこれから出場するの?」

商人「え?出場?なんの話だろう…?」

スライム「なーんだ、違うのか…」

僧侶「…行ってしまったわね。気になる事を言ってたみたいだけど…出場、ねえ…

440: 2015/05/03(日) 23:40:31 ID:Vc6So4iw
商人「あ、また階段だよ!上がってみるんでしょ?」

僧侶「もちろんよ。さあ、行きましょう…ここは…?」

盗賊「おお!?ひとがみてるぞ!?」

商人「ええ!?こ、ここってモンスター格闘場!?もしかしてあたし達が…」

僧侶「ええ、どうやら賭けの対象になってるみたいね。あまりいい気分はしないけど…相手は誰かしら?」

盗賊「あいてならたぶんあいつだぞ!!おいしそうだぞ!!」

商人「あれは…洞窟によくいたトロルかあ。強敵だけど、1体なら…」

僧侶「ええ、怖れる程ではないはずよ。さあ、やりましょう!」

盗賊「おー!!かいたいじゅんびするぞ!!」

441: 2015/05/03(日) 23:50:09 ID:Vc6So4iw
「――よーし、倒れろー!!」ドガン

―ダークトロルをやっつけた!!

僧侶「やっぱり1体が相手なら大したことなかったわね」

盗賊「よーし、かいたいして…」テキパキ


商人「相変わらず手早いなあ…それにしても変な場所だね…」

ピーピー!!ナイスファイト!!ヌゲー!!

僧侶「…品のないヤジが聞こえるわね」ゴゴゴ…

商人「お、お願いだから魔力を集中させないで…」

僧侶「冗談よ。それより、あのトロルの後ろにも階段があったわ。また先に進めるわね」

商人「そだね…なんだか怖いくらい順調だけど大丈夫かなあ?」

僧侶「順調っていっても今日だけで、今までにこの洞窟の中で全滅したりしたからね…」

商人「ああ、そっか…この洞窟に来てからだけでも結構時間経ったんだね…」

僧侶「そうね、でも今は時間に追われてる訳でもないし…」

盗賊「ゆっくりかいたいできるな!!」

商人「ああ、うん、そうだね…でも出来れば早めにこの先が見てみたいなー、なんて…」

443: 2015/05/04(月) 16:05:10 ID:booCHX8U
僧侶「…ここは、塔?いえ、お城…?」

商人「うん、お城っぽい気がするよ…洞窟からお城って、ナジミの塔からアリアハンのお城に行ったときみたいだね…」

盗賊「おしろならおーさまがいるんだな?ごちそうがでてくるな!!」

僧侶「それはどうかしら…?」

商人「とにかく、ここにある階段も下りて…わっ!ホントにお城だ…」

僧侶「ここは…イシスのお城に似てるかしら?こんな場所に、お城…」

盗賊「お、おーさまがいるぞ!!おーい!!」

王様「おお、よくぞ来た!!わしがこの城の王じゃ。お主達も神龍に願いを叶えてもらいに来たのか?」

僧侶「神龍…?」

王様「神龍に会えればどんな願いでも叶えてもらえるそうじゃ。ここまで来たならあと一息、頑張るんじゃぞ!」

444: 2015/05/04(月) 16:15:09 ID:booCHX8U
盗賊「どんなねがいも!?食べきれないほどのごちそうだな!!」

商人「ま、待って!!あたしをとびっきりのせくしーだいなまいつに…!」

僧侶「欲望丸出しね二人とも…ここは天界なのでしょう?神龍ともなればこの天界の主でしょうし、そんな願い事で良いのかしら?」

王様「うむ。何でも、とはいえある程度の品格は求められるであろうな」

商人「じゃ、じゃあ品のあるせくしーだいなまいつな美女に…」

盗賊「ひんのあるごちそうをたくさんだな!!」

僧侶「貴方達が品というものを理解してないのは分かったわ…」

王様「まあ、願い事はゆっくりと考えるがよい。あと一息とはいえ、厳しい道のりである事には違いないからな」

僧侶「そうでしょうね…分かりました。さあ二人とも、まずはこの先をどう乗りきるかを考えてね?」

商人「それはもう!!行くよ、せくしーだいなまいつにむかって!!」

盗賊「食べきれないごちそうにむかって!!」キャッキャッ

僧侶「本当に分かってるのかしら…?」

445: 2015/05/04(月) 16:29:28 ID:booCHX8U
商人「…それにしても、ここ、お店も何もないんだね。つまんないなあ…」

僧侶「お城ですもの、お城の中にお店は変でしょう?」

商人「でもさ、こういうヘンピな所にこそすごい物が売ってるべきじゃない?それこそほら、ドラゴンのさとり的な…ここは天界なんだし、勇者のさとりみたいなのが売ってても良いと思わない?」

盗賊「おー、だれでもゆーしゃか!!もうあのしたっぱにでかいかおをさせなくていいな!!」

僧侶「貴方がいつ勇者殿に大きな顔をさせたのよ…ない物ねだりしてもしょうがないでしょう?」

商人「それは分かってるんだけど、せっかくここまで来たんだし…」

詩人「おや、珍しい物をご所望ですか?勇者のさとりとはいきませんが、負けない程の珍品なら知っていますよ」

盗賊「お?だれだ?」

商人「え、そ、それはどんな!?どこにあるんですか!?」

僧侶「ちょっと、落ち着いて…」

詩人「ふふ、興味がおありですね。では謎かけをしましょう」

商人「謎かけ?」

詩人「貴方達はここまで来たのですから、腕は確かなのでしょう。でも頭の方はどうですか?」

僧侶「むっ…言ってくれるわね」

詩人「『ほろびの町、十字架の下でキラリと光るものは……』さあ、何だか分かりますか?」

446: 2015/05/04(月) 16:36:41 ID:booCHX8U
商人「滅びの町…」

盗賊「ほろびのまち?モンスターにぜんぶこわされたまちってことか?」

僧侶「おそらくそういう事でしょうね…」

詩人「ふふ、難しいでしょう?何せ…」

商人「…うん、うん。よし!行こうよ、二人とも!!」

僧侶「あら、分かったの?」

商人「分かるよ!!てゆうか、こんなの謎かけって言わないでしょ?サービスだよ!!」

詩人「ほう、そこまで言いますか…」

僧侶「サービスのわりには悩んでたように見えたけど…」

商人「謎解きで悩んでた訳じゃないよ!!場所はすぐ分かったけど、行こうかどうか悩んでたの!!」

僧侶「という事は…やっぱりあそこね?」

商人「うん、あそこしかないと思う。気は進まないけど…」

盗賊「そこにごちそうがあるんだな?はやくいくぞ!!」グイグイ

商人「ま、待って盗賊ちゃん…そもそも誰もごちそうだとは言ってないからね!?」

447: 2015/05/04(月) 16:45:45 ID:booCHX8U
――202日目

盗賊「おー、やっぱりラーミアははやいな!!」

僧侶「そうね…それにしても不思議な所だったわね。飛び下りたらこの世界に戻って来れるなんて…」

商人「うん、確かに不思議だけど…なんかあそこってわりと何でもありな気がしてきたよ…」

僧侶「確かにね…」

盗賊「なあなあ、それでどこにいくんだ?」

商人「それはもちろん、滅びの町だよ!!さあラーミアちゃん、南だよ、南!!」

僧侶「…このペースだと着くのは夜かしら?朝に着くよりは良いわよね、商人?」

商人「ま、まあね…出来れば行かないのが一番良かったけど…」

盗賊「こーきしんにはかてないな!!」

商人「そういう事だね…あ、見えた来たよ!」

盗賊「おー、あのまちか?」

僧侶「そうね、でも町というよりは村よね、あそこは…さあ、着いたわ。じゃあ行きましょう、テドンの村に!」

450: 2015/05/04(月) 18:50:55 ID:fsWTu0nU
――夜、テドン

商人「…久しぶりに来たね、ここ」

僧侶「そうね…本当、賑やかな村よね…夜は」

盗賊「でもにぎやかだとダメなんじゃないのか?ほろんでないぞ?」

老人「なに?この村が滅んだじゃと?馬鹿なことを言うでない!!」

盗賊「おお!?おこられたぞ!!」

商人「あ、ご、ごめんなさい…盗賊ちゃん、あんまり滅んだ滅んだ言わないで…」ヒソヒソ

僧侶「さて…謎かけは滅びの町の十字架の下、と言ってたわよね。十字架といえば…」

商人「教会だよね。盗賊ちゃん、レミラーマ唱えてみて」

盗賊「おー!!ピッカピカーの、レミラーマ!!」キラーン

僧侶「…!やっぱり教会で光ったわね」

商人「うん、じゃあ行ってみよー!!…神父様、すみません…そこ、どいて…」

神父「おお、このような夜更けに、何かお困りごとですかな?」

商人「あの…だから…その…」

僧侶「…朝に出直すようね…」

451: 2015/05/04(月) 20:28:30 ID:/ofnGIKE
――203日目

盗賊「おー、ほろんでるな!!」

商人「ああ、そういえば盗賊ちゃんはここに夜以外来たことなかったっけ?」

僧侶「そうね、オーブを取りに来たときも夜だったし…」

商人「夜じゃないとオーブ渡してもらえなかっただろうからね…それにしても…やっぱり大魔王を倒しても元に戻ったりはしないんだね…」

僧侶「そうね…オルテガ殿だって生き返ってはいないし、何よりここは時間が経ちすぎてるし…」

盗賊「あ!!じゅーじかのしたになにかあるぞ!!」

商人「えっ!?どれどれ…あ、ホントだ!!」

僧侶「それは…爪、かしら?」

商人「そだね、これはまじゅうのツメかな?良いものだとは思うけど…」

盗賊「とーぞくはこのムチのほうがつよいとおもうぞ!!」

商人「うん、たぶんグリンガムのムチ程じゃないね。武闘家でもいれば別なんだろうけど…」

僧侶「そう…でもあの詩人の謎かけはクリアね。お城に戻って報告しましょう」

商人「うん、これ見せて、ラクショーだったって言ってやらないとね!!」

452: 2015/05/04(月) 22:57:36 ID:sccgX/d2
――204日目、ゼニスの城

商人「へー、ここまでルーラで来れるんだ…便利だね」

僧侶「ええ、これであの洞窟の長い道程を考えなくて済むわね」

盗賊「よーし、じゃあさっきのあんちゃんに…」

商人「あー!!そうだ、忘れてた!!」

僧侶「え?何よ、大きな声出して」

商人「そういえばあたし達、神龍に願い事叶えてもらうはずだったでしょ?あたしがきゅーとでせくしーだいなまいつになるように!!」

僧侶「そういえばそうだったわね。でも願い事はまだ決まって…」

盗賊「そーだぞ、食べきれないごちそうだぞ!!」

僧侶「だから願い事はまだ…」

商人「こうしちゃいられないよ、早く先に進まないと!!さ、行こ、ね、ね?」

僧侶「ちょっと、落ち着いて…」

盗賊「おー!!いくぞー!!」

僧侶「盗賊も…行ってしまったわ。もう、二人ともそんなに願い事を叶えたいのかしら…待って、今行くから…」タタタ…

詩人「…おや?あれはこの前の…謎解きは出来たのでしょうか…?」

453: 2015/05/04(月) 23:07:57 ID:sccgX/d2
――謎の塔

商人「…勢いで先に進んだけど、ここのモンスターも強すぎ…しかもさっき飲んだ変な飲み物は熱すぎるし…」

僧侶「あれ、なんだったのかしらね?特に回復するわけでもないし…」

盗賊「あ、またモンスターだぞ!!」

てんのもんばんがあらわれた!!ほうおうがあらわれた!!

僧侶「あの大きな魔物の攻撃力は恐ろしいわ、気を付けないと…」

商人「うん、でもあっちの鳥も魔法が…」

ほうおうはバシルーラをとなえた!!商人はとおくへはねとばされた!!

僧侶「ええ!?いきなりこれは…」

盗賊「しょ、しょーにん!?どこいったんだ!?」

僧侶「商人は飛ばされてしまったわ。貴方も気を付け…」

ほうおうはバシルーラをとなえた!!僧侶はとおくへはねとばされた!!

盗賊「おお!?ふたりともどこかいっちゃったぞ…うー、おなかへったけどひとりじゃモンスターたおせないぞ…にげるぞ!!」ダダダ…

盗賊「にげれたけど…ふたりはどこいったんだ…うーーーん………よし!!おなかへったから、ルイーダねえさんのところでごはん食べるぞ!!リレミト!!」パラララ!!

454: 2015/05/04(月) 23:38:39 ID:sccgX/d2
――206日目、アリアハン

商人「うう、なんでこんな事に…ルイーダさん、お酒!!」

僧侶「貴方お酒飲める年じゃないでしょ…私はトマトジュースを」

商人「あれ?飲めない年だっけ?」

僧侶「私今僧侶よ。飲まないわよ…それより盗賊はちゃんとここに来てくれるかしら?」

商人「うーん、どうだろうね…でもきっとお腹減ったら…」

盗賊「おーい、ルイーダねえさん、ごはん!!…あれ?ふたりとも、なんでここにいるんだ?あ、おなかへったんだな!!」

商人「あ、やっぱり来たね盗賊ちゃん!」

僧侶「別にお腹空いた訳じゃないわよ。呪文に飛ばされたから…」

盗賊「ふーん…まあいいや、ルイーダねえさん、ごはん!!」バンバン

ルイーダ「はいはい、少し待ってて」

僧侶「もう、少しはお行儀良くしなさい!でも合流出来て良かったわ」

商人「そだね、今日ばっかりは盗賊ちゃんの食い意地に感謝だね…」

456: 2015/05/05(火) 11:23:55 ID:0aoMdqzU
商人「おじさん、お久しぶりー!!」

宿屋「ん…?おお、お嬢さん方は!!久しぶりだねえ、また来てくれたのか」

商人「へへー、アリアハンに寄ったから、ついでにね!」

盗賊「おー、こんなところにやどやがあるのか!!」

僧侶「ああ、貴方は初めてね。ここは昔お世話になった…」

盗賊「ここのモンスターならうさぎとカラスが食べれるな!!それからありくいにカエルに…ちょうちょもはねをむしれば…」

宿屋「うーむ、元気なお嬢ちゃんだね…」

商人「え、ええまあ…」

宿屋「それよりあんた達、なんか凄いことやったんだってな。こんな所まで噂は聞こえてるよ」

商人「え、そうなんですか?えっと、あたし達魔王を…」

盗賊「なあなあ、ごはんはー?」バンバン

僧侶「ほら、テーブルを叩かないの!」

商人「あー、ごめんなさい、騒がしくて…」

宿屋「いやいや、悪かったね、お腹が減ってるのに。じゃあ今準備するから、少し待ってておくれ」

盗賊「おー!!ごはんだごはん!!」

457: 2015/05/05(火) 11:37:11 ID:0aoMdqzU
商人「んー、久しぶりのナジミの塔で気分転換かんりょー!!さあ後はせくしーだいなまいつに向かって…」

僧侶「貴方ねえ…そう意気込んで前回見事に飛ばされたの覚えてないの?」

盗賊「ふたりともピューンってとんでったな!!」

商人「そ、それは…あれ?そういえば、あたし達ここで何かしなきゃいけなかったような…」

僧侶「謎解きの報告よ。全く、前もその為に来たはずなのに、セクシーダイナマイツがどうとか…」

商人「そ、そうだっけ?えへへ…じゃあ報告に行こうよ!!詩人さーん!」

詩人「ほう、1つ目の謎は解けましたか」

商人「ええもう簡単でした!!…1つ目?」

詩人「では、次はどうですか?『暗き世の囲まれたる町。花の中にそれはねむる…』」

商人「暗き世の…夜の事かな?ま、まさかまたテドン!?」

盗賊「夜の?なあなあ、したのせかいはずっとよるだったぞ」

商人「あ、そっか、盗賊ちゃん賢い!!となると…囲まれた町、リムルダール?」

僧侶「ああ、あそこも水堀に囲まれてるわね。私はメルキドかと思ったけど…」

商人「あー、メルキドかあ!!そっちかなあ?」

僧侶「分からないわ、でもとにかく行ってみましょう。まずはメルキドからね。すぐに見つかればいいけど…」

458: 2015/05/05(火) 11:50:01 ID:0aoMdqzU
――209日目、メルキド

商人「…うーん、いつ見てもすごい城壁だね…やっぱり囲まれた町はこっちかなあ?」

僧侶「さあ、分からないわ。とにかく探してみましょう」

盗賊「えーと、たしかはながあるところだよな!!」

僧侶「ええ、でもこの無機質な町に花なんてあったかしら…?」

商人「えっと…あ、確か町の真ん中のおっきな建物の中に花壇があったはず!」

盗賊「おっきなたてもの…ここだな!!よーし、レミラーマ!!」キラーン

僧侶「…今、光ったわね。レミラーマがあるとあっさり見つかるわね…」

商人「いいじゃん、早く見つかるならさ。さあ、何があるかなー…あ、これ服だよ、やみのころも!!」

盗賊「おお!?とーぞくようのふくか?」

商人「うん、これを着てるとみかわしのふくみたいに攻撃をヒラリヒラリって避けられるよ!!しかも防御力もかなり高いの!!」

僧侶「へえ、なかなか良いものね。今回は当たりかしら?」

商人「そだね、とっても良いものだよ!!あの詩人さんにお礼言わないとね!!」

460: 2015/05/05(火) 17:49:27 ID:SH0ydb2M
――精霊のほこら

精霊「ルビス様!あの人間達がメルキドに来てるそうですよ!」

ルビス「メルキド!?すぐそこですね!もしかしてここに寄ってくれたり…」ワクワク

エルフ「あの人間達ならもういなくなったよ。そもそもここに用ないでしょ?」

ルビス「ええ?そんな、ひどい…」シュン

精霊「ル、ルビス様…そ、そういえばあの人間達、今天界に行ってるそうですよ!」

ルビス「え!?天界に!?すごいですね!」

エルフ「ルビス様、天界知ってるの?」

ルビス「もちろんです!天界はこう、パーってなってフワーってなって、でも魔物はぐおーって…」

精霊「まあ、すごい所ですね!」

ルビス「あの人達、まだ頑張っているんですね…私はいつでも見守って…いえ、応援しています!行けー!強肩強打で敵を討てー!!」

精霊「わー!!」パチパチパチパチ…

エルフ「キョーケンキョーダ…?また変な呪文ばっかり…もうやだ、私も転職したい…」

461: 2015/05/05(火) 18:02:27 ID:SH0ydb2M
――210日目、謎の洞窟

商人「祝・200日突破記念!ドッキドキ★あなほり大会・in謎の洞窟ー!!」

盗賊「おー!!たいかいめいながいぞー!!」

僧侶「本当に長いわね…で、今回はここであなほりをしたわけね」

商人「そう!たねやきのみがいろんな種類狙える!!…とあたしが睨んだこの謎の洞窟一階層目と二階層目でそれぞれ250回ずつあなほりをしたよ!!では早速一階層目から、成果はこちら!!」

おおばさみ4、ちからのたね2、あたまがさえるほん、まほうのビキニ、スタミナのたね、5440ゴールド、他小銭多数

僧侶「スタミナのたねは狙ってた物の1つよね」

商人「でもこれじゃ満足出来ないよ、二階層目の結果はこちら!!」

ちからのたね2、おおばさみ2、いのりのゆびわ2、おうごんのつめ、3608ゴールド、他小銭多数

盗賊「おー、おうごんのつめか!!」

商人「うーん、それは確かに凄いんだけど、狙ってたたねがいまいち…ふしぎなきのみも出なかったし…」

僧侶「まああなほりは運も絡むからね…それに、またいつかリベンジするんでしょ?」

商人「そうだね、出来れば早めにやりたいよ!あたし今、すごく種種しい気分なんだ!!」

盗賊「たねたねしい…?」

僧侶「つまりたねがたくさん欲しいって事…?熱心なのは良いけど、程々にね…」

462: 2015/05/05(火) 18:34:05 ID:SH0ydb2M
盗賊「おーい、あんちゃんいるかー?」ドタバタ

詩人「おや、その様子は…二つ目の謎も解いたようですね。少し簡単過ぎましたか」

商人「へへー、あたし達にかかればラクショーです!」

僧侶「まあ、楽勝っていう程ではなかったけどね」

盗賊「なぞなぞまだあるのか?つぎこそごちそうだな!!」

詩人「ふふ、では次の謎かけです『星を見る者。足元に気がつかず…』さあ、分かりますか?」

商人「え?星を見る?え?え?ふ、二人は分かる?」

盗賊「とーぞくはさっぱりだぞ!!」

僧侶「星を見る…そうね、何か、何か分かりそうな…でも…」

詩人「ええ、今度は難しいと思いますよ。良く考えて下さいね」

商人「わ、分かりました…ど、どうしよう?あ、あたしさっぱり…」

僧侶「落ち着いて。まずは下界に降りましょう。ここにないのは確かだし…」

商人「あ、そうだね。じゃあ下に行って、それから考えてみよっか!」

盗賊「そーだな、したでおいしいもの食べればわかるかもしれないな!!」

僧侶「それで分かれば良いけど…これは難問ね…」

463: 2015/05/05(火) 19:34:20 ID:SH0ydb2M
――211日目

商人「…で、とりあえずラーミアちゃんに乗ったは良いけど…」

盗賊「さっぱりわからないな!!」

僧侶「そうねえ、でもこうやっていろんな町を上から眺めてるうちに、もしかしたら…」

商人「…うーん、でももう夜になっちゃったよね…こうなると…」

僧侶「暗くて何も分からないわね…あら、東の空が明るくなって――」

商人「あ、夜が明けるね!」

――212日目

盗賊「おー、おひさまがのぼってくるぞ!!」

僧侶「日が昇って…?今何か…いえ、そうじゃないわ、日が登って来るのではなくて、地上が回って…そう!そうよ!!」

商人「え?な、何か分かったの!?」

僧侶「ええ、恐らく…いえ、間違いないわ。さあ行きましょう、この謎を解きに!!」

464: 2015/05/05(火) 19:46:37 ID:SH0ydb2M
――夜、ルザミ

商人「ここって…あのさんざん迷った忘れられた島だよね?ここがそうなの?」

僧侶「ええ、間違いないわ。さあ、こっちよ」

盗賊「おー、このいえか?」

商人「この家は…あ、あ!!確かこの家、地球が回ってるって言ってた、星を見てる人がいる…!」

僧侶「そう、きっとここが…失礼します」ガチャ

学者「はい、どなたですか?…おや、貴方方は確か以前…」

商人「は、はい、何ヵ月か前にここに来て…あ、ああ!!そ、その足元のそれは!!」

盗賊「おー、かいふくするいし!!」

僧侶「けんじゃのいし…!これが今回の…?あの…」

学者「これは…いやはや、すぐ足元にこんな物があるのに気がつかないとは…皆さん、これを求めてお越しになったのですか?」

商人「え?えーと、まあ、そういう事になります…」

学者「そうですか。ではお持ちください。このような所にいる私には無用な物。そもそも、貴方方が来なければ私は気づかなかったでしょうし…」

僧侶「…良いのですか?では、ありがたく…」

商人「ありがとうございます!!わー、3回目はすごいお宝だったね!!この石がまだあったなんて…!」

465: 2015/05/05(火) 20:31:09 ID:UDDPr.6E
乙!

466: 2015/05/06(水) 14:39:08 ID:xveyihRA
――213日目、夜、アリアハン

商人「…実はルザミとアリアハンって結構近いんだよね」

僧侶「本当ね…それで、今日はここに何の用で来たの?」

盗賊「おなかへったからごはんだな!!ルイーダねえさん、ごはん!!」

商人「ご、ごはんじゃなくて…ほら、前にアイテム集める時だけ誰かに手伝ってもらおうって話してたじゃない?せっかくこっちに来たから、ついでに…」

僧侶「ああ、貴方今種種しい気分だったわね…」

盗賊「おー、あたらしいなかまか?」

商人「ちょっとの間だけだけどね…ルイーダさん、名簿見せて…あれ?」

僧侶「どうしたの?」

商人「なんか登録してる人増えてる…しかもこの人…あの、ルイーダさん…」

ルイーダ「この人を呼ぶんだね?カソダタさーん、商人がお呼びよ!!」

カソダタ「え?誰が…ああ!?貴方方は!?」

盗賊「おー!!おやぶん!!」

僧侶「ホントに真面目に働くつもりだったのね…いえ、盗賊のままだからそうでもないのかしら…?」

467: 2015/05/06(水) 14:48:23 ID:xveyihRA
――214日目、イシス上空

カソダタ「おお!これが噂に聞くラーミア!!」

盗賊「ラーミアはすごいんだぞ!!やきとりにしちゃダメだぞ!!」

僧侶「貴方以外そんな事考えないわよ…ところでカンダタさん、名前少し変わってないかしら?」

カソダタ「え?ええ、昔やんちゃしてましたから、あまり本名だと…へへへ」

僧侶「…大して本名と変わってない気がするけど、大丈夫なのかしら…」

商人「そういえばカソダタ…さん?あの卵、竜王ちゃんはどうしたんですか?」

カソダタ「ああ、あの卵なら家の下に住んでる神父が見ててくれてますよ。といっても、私もちょくちょく帰ってますが」

商人「そうなんですか…あ、見えて来たよ、ピラミッド!!カソダタさん、今日はあそこで種集めです!」

盗賊「キリキリはたらくんだぞおやぶん!!」

カソダタ「お、おう…俺、お前にそんなに厳しくしてたか…?」

468: 2015/05/06(水) 14:57:04 ID:xveyihRA
――ピラミッド

カソダタ「ほう、ここは王家の墓なんですか。きっとお宝がたんまりあるんでしょうなあ」

僧侶「ええ。昔からそう考える人が多かったみたいで、今はもうほとんど残ってないみたいよ」

商人「空の宝箱多かったね…残ってたお宝もあたし達がもらったし…」

カソダタ「ほほう、貴方方が?いやはや、なかなかスミに置けないですなあ、へっへっへ…」

商人「そ、その言われ方はちょっと…」

盗賊「ほら、なにしてるんだおやぶん!!まじめにやらないとダメだぞ!!」

僧侶「なんで貴方はそんなに厳しいのよ…」

カソダタ「育て方間違えたかな…?えっと、ここではスタミナのたねとかしこさのたねを狙うんですね」

商人「そうです、あのわらいぶくろと火を吐くムカデから…」

盗賊「お、ムカデだぞ!!おやぶん、やるぞ!!」

カソダタ「分かった、分かったよ…ったく、何でこんなに人使いが荒くなったんだ…?」

469: 2015/05/06(水) 15:07:42 ID:xveyihRA
商人「うーん、結構長い間いたけど、収穫はスタミナのたね3つだけかあ…」

僧侶「そのうち1つは宝箱を落としたやつね」

盗賊「いっこもぬすめないなんてだらしないぞおやぶん!!カエルからムチをぬすんでるばあいじゃないぞ!!」

カソダタ「か、勘弁してくれよ、俺は盗賊として修行し直し始めたばっかりなんだよ…」

商人「へー、そうなんですか?」

カソダタレベル11「ええ、我流でやって来たんですが、限界を感じて…でも、今日だけでかなりレベルが上がりましたよ」

僧侶「それは良かったわ。またいつかお願いするかもしれないし…」

盗賊「つぎはあしをひっぱるなよおやぶん!!」

僧侶「だからなんでそんなに厳しいのよ…」

盗賊「よーし、じゃあかえってごはんだぞ!!ルイーダねえさんにやまもりごはんをつくってもらうぞ!!」

カソダタ「…すみません、食費、嵩んだでしょう?」

商人「ええ、まあ、ちょっと、結構、かなり…」

472: 2015/05/06(水) 19:29:19 ID:zP9fkKuI
――216日目、ルイーダの酒場

盗賊「ルイーダねえさん、あしひっぱりをあずけにきたぞ!!ごはん!!」バンバン

カソダタ「そんな、ひどい…」

僧侶「ちょっと、育ての親にあんまりでしょ!もう、これじゃ私達の躾が悪かったみたいじゃない…」

商人「ま、まあまあ、きっと久しぶりに親分と一緒になってはしゃいじゃったんだよ」

盗賊「ごーはーんー!!」バンバン

僧侶「…私達もだけど、少し甘やかしすぎたんじゃないの?」

カソダタ「それはまあ、女の子ですからね…」

僧侶「それにしてもいくらなんでも…まあ、男親だとそんなものかもしれないわね…」

盗賊「お、ごはんだごはん!!ほらほら、さんにんともごはんだぞ!!」

カソダタ「おう、分かった分かった!」

僧侶「…良く考えれば、まだ甘えたい年頃でしょうに、過酷な旅をさせてしまってるわ。多少は多目に見ても…」

盗賊「おかわり!!おーかーわーりー!!」バンバンバンバン

僧侶「…やっぱり流石にちょっとね…」

473: 2015/05/06(水) 19:39:04 ID:zP9fkKuI
――217日目、謎の塔

商人「――じゃあ今日はまたこの塔を上ってみるんだね?」

僧侶「ええ、頂上まで、とは行かなくても、この前よりは進みたいわね」

盗賊「このまえはふたりともとんでったからな!!」

僧侶「あれは不覚だったわ…僧侶になってからうんのよさが下がったのよね」

商人「珍しいよね、ああいう魔法にかかるの。あたしはしょっちゅうだけどさ…」

盗賊「うんのよさボロボロだからな!!」

商人「ボロボロって…まあ、そうとも言うかな…」

僧侶「まあ、運の悪さもレベルが上がればなんとかなるかもしれないわ。この過酷な塔を上るうちに、きっとレベルアップ出来るはずよ。私もそろそろ魔法使いに戻りたいし、レベルは上げたい所ね…」

474: 2015/05/06(水) 20:35:59 ID:T9G/oGXs
おいカソダタ、ルビス様の持ちネタをパクるんじゃない

475: 2015/05/06(水) 20:41:08 ID:fMnL1xBs
いや、しかしここは貧Oを一度貧Oの遊び人にして貧Oのバニーさんを作った後、貧Oレベル20までレベルを上げて貧Oの賢者にするべきではないだろうか

476: 2015/05/06(水) 20:53:44 ID:fMnL1xBs
ていうか、強気でつり目で貧Oな女の子がバニーさんになって、コンプレックスを刺激されつつも目的のためにと自分に言い聞かせたり強がったり落ち込んだり辱められたりする妄想が俺の頭の中を今駆け巡っていて宇宙がやばい

477: 2015/05/07(木) 14:37:43 ID:8ksVCdUI
>>475-476
そこまで品乳言ってやるなよ………第一、過去に悟りの書(盗賊に使ったものとは別に)手に入れてるから遊び人にはならなくてすむし………

賢者だけの呪文あったっけ?

むしろここは商人にして穴掘り要員二人にすべきでは?

あと、三人とも個人的にドストライクゾーンなので仲間になりたい………

479: 2015/05/07(木) 17:01:26 ID:OQNUWrAU
商人レベル54「…うう、相変わらずここのモンスター強い…おかげでレベルは上がるけど…」

盗賊レベル37「ほらほら、いのりのゆびわを2つもぬすんだぞ!!」

僧侶レベル37「やるわね、盗みは絶好調ね…あら、宝箱があるわよ」

僧侶「あ、ホントだ!開けてみよっか…よっと」カチリ

なんと しあわせのくつをてにいれた!!

盗賊「おー、レベルのあがるくつ!!」

商人「わあ、すごいお宝!!…と言いたい所だけど…」

僧侶「貴方のあなほりのおかげで、この靴たくさんあるわよね。何足目?」

商人「は、8…」

僧侶「…パーティー2つ分あるじゃない」

盗賊「じゃあこれはおやぶんにあげるぞ!!はやくレベルをあげてキリキリはたらいてもらうぞ!!」

商人「ああ、それはいいかも!でも盗賊ちゃん、親分さんにはもう少しだけ優しくしてあげて…」

480: 2015/05/07(木) 17:12:46 ID:OQNUWrAU
僧侶「…ふう、やっぱり塔は上るのが大変ね…」

商人「うん。急な上に上りっぱなしだもんね。今までの塔は上ったり下りたりだったのに…」

盗賊「でもさっきしたにおりたぞ!!」

僧侶「下りたんじゃなくて落ちた、ね。全く、ロープを渡るとなると商人を押すんだから…」

商人「ホント、いつもヒドい目に遭うよ…」

僧侶「まあ、ロープの上で穴を掘ってる貴方も貴方だけどね…本当、どうやってるのかしら…?」

商人「それはもう、商人の秘技ってヤツ?」

盗賊「おー、すごいな!!」

商人「そ、そうでしょ?へ、へへー!!」

僧侶「嘘なら嘘って早めに言うのよ…で、そのあなほりの成果は?」

商人「えっとね、今回はあたまがさえるほんといかりのタトゥーかな?最近盗賊ちゃんの盗みに押されぎみ…」

盗賊「へへー、きょうはとーぞくのかちだからごちそうだな!!」

僧侶「いつからそんなルールになったの…?そもそも勝ち負けじゃないでしょうに…」

481: 2015/05/07(木) 17:25:39 ID:OQNUWrAU
商人「ふー、そろそろ疲れてきたね。モンスターが強いから毎回のように全開で戦闘してるし…」

僧侶「そうねえ、私も魔力が空に近いし…もう少し進んだら戻りましょう」

盗賊「えー?おなかへっ…あれ?おたからのにおいがする…」

商人「ホント?どっちどっち?」

盗賊「んーとな、たぶんあっちだぞ!!」

僧侶「じゃあそのお宝を見つけたら…れね」

盗賊「あけてみるぞ!!それっ!!」パカッ

なんと はかいのてっきゅうをてにいれた!!

商人「おおー!?こ、これははかいのてっきゅう!!」

僧侶「武骨な名前の武骨な武器ね。それ、良いものなの?」

商人「良いも何も、物凄い攻撃力と攻撃範囲の凄い武器だよ!!もしかしたら最強の武器なんじゃないかな?」

盗賊「さいきょー!?すごいな!!」キラキラ

商人「うん、しかもこれなら盗賊ちゃんが装備出来るよ!!はい、あげるね!!」

盗賊「おー!!ぜんぶぶちこわすぞ!!」キャッキャッ

僧侶「………とても不安になるけど、大丈夫かしらね…?」

482: 2015/05/07(木) 17:34:30 ID:OQNUWrAU
――219日目、謎の洞窟

商人「…で、今日は洞窟の方に来たんだね」

僧侶「ええ、あと少しで…あら?」

キラークラブがあらわれた!!

盗賊「おー!!カニだ!!3びきぜんぶたべるぞ!!」ドカバキッ

僧侶「ちゃんと火を通しなさいよ…ベキラゴン!!」ゴオオオ!!

――キラークラブをやっつけた!!

盗賊「おー、カニだカニ!!食べるぞー!!」キャッキャッ

――僧侶はレベルがあがった!!

僧侶レベル38「よし、これで私もザオリクを覚えたわ。これで魔法使いに戻れるわね」

商人「やったね!一ヶ月足らずだったけど、長く感じたね…」

僧侶「そうね…さあ、ダーマに行きましょう。盗賊、準備はいい?」

盗賊「まって…食べてから…」モグモグ

商人「あー、もうお食事モードだね…」

僧侶「仕方ないわね、途中で騒がれても困るし…でもやっぱり私は魔法使いがいいわ。早く元に戻りたいわね…」

483: 2015/05/07(木) 17:43:14 ID:OQNUWrAU
――220日目、ダーマ

魔法使い「…うん、やっぱりこっちの方が良いわね」

盗賊「おー、もとどおりだな!!」

魔法使い「元通りとは少し違うわね、色んな呪文を覚えてパワーアップしてるし。でも、まあ、そうね…」

商人「うん、これで全員が元通りだよ!!盗賊ちゃんは賢者だった期間が長かったから、皆さんまだ馴染まないかもしれないけど!!」

魔法使いレベル1「皆さんって誰…?それより、転職でレベルが下がってしまったわ。手っ取り早くレベル上げしたい所ね」

商人「じゃああのメタルを倒しに行く?」

魔法使い「そうね、前に盗賊と二人で転職した時も、リムルダールでメタルを倒したし、今回もそれがいいかもね。盗賊もそれでいい?」

盗賊「おー!!いいぞ!!」

商人「じゃあそうしよっか!…盗賊ちゃん、魔法使いがレベル下がっても下っぱとか足引っ張りとか言わないんだね。これが教育のタマモノ…?」

486: 2015/05/08(金) 16:50:24 ID:8whVqEX.
――精霊のほこら

精霊「はい、ではここでお話を中断して、各所からのお葉書を紹介させていただきます」

ルビス「わー!」パチパチ

エルフ「お葉書…?」

精霊「まずは>>476さんに『その妄想を創作にしてはいかがかしら?』というお葉書が届いています」

ルビス「あら?このお葉書、所々焦げてますね」

エルフ「怒りが滲み出てる…」

精霊「次に>>477さんの亡霊さんへ『巻き添えにして大変申し訳ない。お詫びに機会があれば特別出演していただく』とのお葉書です!」

ルビス「わー、すごいですね!」

エルフ「特別出演って、骨で…」

精霊「なお、これに関しては『ほねはのこしておいたぞ!!』というありがたいお言葉もいただきましたよ」

エルフ「………」

精霊「最後に>>478さんに『ドラゴラム!!』とだけ来ています。どういう事でしょう…?」

ルビス「きっと素晴らしい呪文を見せてあげるという事ですね!」

エルフ「……Bって言うなってあれほど…」

487: 2015/05/08(金) 17:02:14 ID:8whVqEX.
――223日目、リムルダール周辺

商人レベル60「よーし、大台突破!!やっぱりここでメタルを倒すとレベルたくさん上がるね!!」

魔法使いレベル39「そうね、たったの数日で私も僧侶の時よりレベルが上がったし…」

盗賊レベル44「もうだれにもまけないな!!」

魔法使い「それはどうかしら…でも、ここまで強くなったんですもの、そのくらいでもおかしくないわね」

商人「うーん、でもあたし、最近あんまり強くなってる気がしないよ、ここまでレベルが上がると成長しづらいのかなあ…?」

盗賊「びーでとまるな!!」

商人「だ、だからそっちの成長じゃないよ!!」

魔法使い「…B?」ゴゴゴ…

盗賊「な、なんでもないぞ…」カタカタ

商人「ま、まずい…あ、えっと、せ、成長の止まったあたしの為に、これから種集めに行かない?ほら、この近くの沼地に出てくるドラゴンがスタミナのたね持ってるって!!」

盗賊「お、おー!!ぬすみにいくぞ!!」

魔法使い「…まあいいわ。じゃあ行きましょうか、体力は必要だしね…」

489: 2015/05/08(金) 17:15:49 ID:8whVqEX.
盗賊「そーれ、鉄球だー!!」ドガガン!

――ドラゴンたちをやっつけた!!

商人「わあ、ドラゴンがスライムみたいに蹴散らされていく…」

魔法使い「恐ろしい武器ね。それで盗賊、種は集まったの?」

盗賊「スタミナのたねは4つ!!あとさっきメタルたおしてるついでにすばやさのたね2つとちからのたね1つだぞ!!」

商人「すごいね!!すばやさのたねはリムルダールの周りの熊が落とすんだよね?」

魔法使い「ええ、宝箱も2つ持ってたから合計4つね。あとちからのたねはスカルゴンが持ってたのよね」

盗賊「おー!!ぜんぶで9こだぞ!!」

商人「すごいすごい!!これで念願の種スープが出来るよ!!」

盗賊「おー!!ながねんのゆめ!!」キャッキャッ

魔法使い「…長年っていうほど生きてないでしょう?」

――トロルキングがあらわれた!!

盗賊「あ、こいつはたねもってないぞ」

商人「力自慢のモンスターだよね!!でも今のあたし達なら大して…」

491: 2015/05/08(金) 17:32:10 ID:8whVqEX.

カソダタ「…それで、なんでいきなりピラミッドで、しかも私がまたパーティーに入ってるんですか?」

盗賊「またしょーにんがとんでったんだぞ!!」

魔法使い「あの後商人がトロルにバシルーラで飛ばされて、この子を迎えに行ったついでにまたピラミッドで種を集めようという話になって…」

商人「そ、そういう事なんです…えへへ」

カソダタ「はあ…しかし呪文で飛ばされるとは大変でしたな」

盗賊「いっつもとばされてるんだぞ!!」

商人「そ、そんなにしょっちゅう飛ばされてないよ!!でも最近ちょっと多いかな…」

魔法使い「貴方は本当に運が悪いわね…それより、種は順調に手に入ってるの?」

盗賊「スタミナのたねが5つとかしこさのたねが1つだぞ!!またとーぞくしかむすんでないんだぞ!!おやぶんはやくそうとかしかぬすんでないぞ!!」

カソダタ「おかしいなあ?昔はこんなじゃ…」

盗賊「きっとレベルがたりないのがいけないんだぞ!!したでドラゴンをたおしたほうがいいぞ!!」

魔法使い「レベルというより、ここではスタミナのたねを持ってるわらいぶくろと思ったほど遭遇しないのよね。下の世界のドラゴンの方がたくさん遭遇出来るのは確かだけど…まだカソダタさんにはレベル的に大変だと思うわよ」

盗賊「そのレベルもあげにいくんだぞ!!ルーラ!!」パラララ!!

魔法使い「ちょっと、待ちなさ…」

ギュイーンギュイーン…

492: 2015/05/08(金) 17:43:29 ID:8whVqEX.
――227日目、毒の沼地

カソダタレベル24「いやー、やはりこっちの魔物は強いですな!!あっという間にレベルが上がりましたよ!」

魔法使いレベル40「ええ、それにここまで来る途中でメタルを倒せたのはラッキーだったわ」

商人レベル61「あたし達もレベルあがったもんね!!」

盗賊レベル45「でもまだたねはとれてないぞ!!おやぶんもキリキリはたらくんだぞ!!」

おやぶん「分かってるよ、レベルも上がったし、これから…」

トロルキングがあらわれた!!

商人「あ、あいつ!!カソダタさん
あいつがバシルーラ使うんです、気を付けて!!」

カソダタ「あれがですか。でかい図体に似合わず器用なことを…」

トロルキングはバシルーラをとなえた!!盗賊はとおくへはねとばされた!!

商人「え!?と、盗賊ちゃん!?」

魔法使い「飛ばされてしまったわね。二人も気を付けて…」

カソダタ「お、おい!!ど、どどどこ行ったんだ!?お、親分はここだぞ!!おーい!!な、何か嫌なことあったのか!?今日は俺のご飯半分やるから、出ておいで!!おーい!!は、半分じゃダメなら全部…!!」

商人「…わー、親バカだ…」

魔法使い「こうやって甘やかされて育ったのね…これじゃあああもなるわよ…」

493: 2015/05/08(金) 17:54:37 ID:8whVqEX.
――228日目、ルイーダの酒場

盗賊「むかえにくるのおそいぞー!!」バンバン

カソダタ「お、おお!!無事だったか!!悪かったなあ、ごめんなあ、親分の分もご飯あげるからな!!」

盗賊「おー、ごはんごはん!!」キャッキャッ

魔法使い「カソダタさん、あまり甘やかさないで…」

カソダタ「まあまあ、今回は大変な目に遭いましたし…」

商人「うーん、冒険してるともっとヒドい目にたくさんあうけど…」

盗賊「よーし、ごはん食べたらまたたねあつめにいくぞ!!」

魔法使い「待って。種集めもいいけど、私達も結構レベルが上がったしまたあの塔に行ってみない?」

商人「あー、それもいいね!…リアル時間でかなり長い間ピラミッドに籠ってたし…」ボソッ

魔法使い「…何の話?それに、この前は商人がバシルーラで飛ばされたついでにカソダタさんを呼んだから、今度は…」

盗賊「ついでにおやぶんをあずけるんだな?」

カソダタ「ここでお別れですか…道中気を付けて下さいね。おい、風邪引くなよ。食べ物にはちゃんと火を通すんだぞ。生水は飲まないようにするんだぞ。それから…」

商人「カソダタさんがこんな人だったなんて…」

499: 2015/05/09(土) 17:58:02 ID:85Vzk19k
――230日目、ゼニスの城

盗賊「おーいあんちゃん、なぞときしてきたぞ!!」

魔法使い「ああ、そういえば報告まだだったわね」

詩人「これもクリアしましたか…」

商人「へへー、あたし達にかかればこのくらいラクショーですよ!!さあ、次はどんな謎?」

詩人「いえ…これはもう私の負けですね」

商人「…え?終わり?」

詩人「ええ、もう私からは何もありません。貴方方は力も頭脳も素晴らしい」

盗賊「よく食べてよくねてるからな!!」

魔法使い「それ関係あるのかしら…?まあいいわ、それより私達こそいろいろ貴重な物が手に入って助かったわ。ありがとう」

商人「あ、そうだ!ありがとうございました!!」

詩人「いえ、ご存じの通り、ここから先は厳しい道のりですから…どうかお気を付けて…」

魔法使い「ええ、ありがとう」

500: 2015/05/09(土) 18:07:01 ID:85Vzk19k
――謎の塔

商人「さてと、またこの塔に来たね。今日こそはてっぺんまで行きたいね!!」

魔法使い「そうね。厳しい道のりだけど、もう迷うことも少ないでしょうし…」

盗賊「てっぺんにはドラゴンがいるんだよな?はやく食べたいぞ!!」

魔法使い「神の竜を食べないでよ…食べきれないごちそうのお願いを叶えてくれなくなるわよ」

盗賊「え?かなえてもらったあとに食べればいいんじゃないのか?」

魔法使い「貴方ねえ…」

商人「ちょ、ちょっと待って!!なんでねがいごとがごちそうに決まったみたいな感じなの!?あたしのせくしーだいなまいつケーカクは!?」

魔法使い「別に決定したわけじゃないわよ。でもごちそうは私も食べられるけど、貴方がセクシーになってもね…」

盗賊「べつにせくしーになったしょーにんを食べてもいいけどな!!」

商人「や、やだよ食べられるのは!!うう…絶対せくしーだいなまいつは諦めないからね…!」

501: 2015/05/09(土) 18:13:35 ID:85Vzk19k
――デーモンソードがあらわれた!!

盗賊「おー、でたながいこつ!!」

魔法使い「この塔に出てくる魔物の中では楽な方ね。でも…」

デーモンソードはやけつくいきをはいた!!

商人「わっ!!これが厄介だよね!」

魔法使い「ええ、気を付けてね!この魔物は短期決戦に限るわ…ベキラゴン!!」ゴオオオ…!!

商人「言い忘れてたけど…絶対ストライクゾーンおかしいよ!!どこ投げたらいいか分からないよ!!」ドカッ

盗賊「いっしょくぶんになんてならないぞ!!いっしょくぶんのおかずのひとつにすぎないんだぞ!!」ドガガガン!!

――デーモンソードをやっつけた!!

盗賊「よし、おーおかさばきだな!!」キャッキャッ

魔法使い「…もうどこから突っ込んで良いやら…」

503: 2015/05/09(土) 19:26:40 ID:LSZw/jYU
魔法使い「…かなり上まで上ってきたと思うんだけど…」

商人「えっほ、えっほ…やった、せかいじゅのはゲット!!」

魔法使い「マメねえ…それより、この階は少し雰囲気が変わったと思わない?」

商人「え?あ、確かにそうかも。階段の周りの芝生とか立派だね」

盗賊「バーベキューができるな!!」

商人「ええー、ここで?」

魔法使い「まあ、大魔王の城の中で焼き肉焼いてた私達には今更だけどね…」

商人「あー、そういえば…」

盗賊「じゃあしんりゅーたおしたらここでやきにくだな!!」

魔法使い「だからなんで神様をたべたがるのよ…そもそも戦うかどうかも分からないのに…」

商人「そだね…でも、この雰囲気は、戦うかどうかは別として…」

魔法使い「ええ、もうかなり神竜の近くまで来てると思うわ。二人とも、何があってもいいように…」

盗賊「やきにくのたれをよういしないとな!!」

商人「だからたべないからね!?」

504: 2015/05/09(土) 19:32:34 ID:LSZw/jYU
魔法使い「…ついにここまで来たわ」

商人「あ、あの大きな竜…!あれが…!」

魔法使い「ええ、あれがきっと神竜…」

盗賊「おー、食べきれないくらいおおきいな!!」

商人「と、盗賊ちゃんでさえ食べきれない程の大きさ!?途方もないよ…」

魔法使い「何か驚き方が間違ってる気がするけど…でも、気後れしてても始まらないわ。私達は神竜に会いにきたんだし…」

盗賊「あ、まって!!おたからのにおいだぞ!!」

商人「え!?どこどこ!?」

盗賊「ほら、こっちこっち!!」

商人「おおー!!これはふしぎなボレロ!!」

盗賊「あ、あっちにもあるぞ!!」

商人「こ、これってめがみのゆびわ!?ホントにあったんだ…」

魔法使い「…神竜の前でアイテムを物色とは二人とも良い度胸ね…」

505: 2015/05/09(土) 19:38:52 ID:LSZw/jYU
商人「さて、アイテムも拾ったし、今度こそ…」

ドラゴン?「…私の前でアイテムを漁るとはな…」

商人「あ、ここここんにちは!?」

魔法使い「貴方は…」

神竜「…私は神竜。この天界を治める者だ」

盗賊「おー、おまえがしんりゅーか!!ごちそう食べさせろ!!」

神竜「…それがお前達の願いか?その願いを叶える為には、私と戦って勝たねばならぬ」

商人「ええー、やっぱり戦うの!?」

神竜「そうだ。覚悟はいいか?」

商人「か、覚悟って…」

魔法使い「待って。私達はここに来るまでに疲弊しているわ。今すぐという訳には…」

神竜「ならば立ち去るがいい。久しぶりに楽しい思いが出来ると思ったのだが、気のせいだったようだな…」

506: 2015/05/09(土) 19:46:00 ID:LSZw/jYU
盗賊「なんだ?あいつ食べないのか?」

魔法使い「ええ、元々食べるつもりはないけど…でも、戦わないという訳ではないわ」

商人「て事は…回復してから戦うの?」

魔法使い「そうなるわね。さあ二人とも、いのりのゆびわで魔力を回復して」

盗賊「おー!!…あ、こわれたぞ」

商人「あ、あたしも1つ壊しちゃった…」

魔法使い「私も1つ壊してしまったわ。でもまだたくさんあるし、気にする程ではないわ。それより、今からあの巨大な竜と戦う訳だけど…」

商人「なんか神様のわりには殺気が凄いよね…」

盗賊「きっとおなかへってるんだな!!」

魔法使い「そうかしら…?確かに神竜は強そうよ。でも、私達だって大魔王にも勝って、そこから更に強くなってるわ。きっと勝てるはず…」

商人「そだね…ではここで皆さんにも分かるように、大魔王と戦った時と今のあたし達の強さの違いを数字化して見てみます!!」

魔法使い「皆さんって誰…?」

507: 2015/05/09(土) 19:58:19 ID:LSZw/jYU
商人「まずこれが大魔王と戦う前です!!」

商人 レベル43
ちから 165
すばやさ 155
たいりょく 182
かしこさ 101
うんのよさ 93
最大HP 368
最大MP 200

盗賊(当時賢者)レベル40
ちから 121
すばやさ 174
たいりょく 151
かしこさ 122
うんのよさ 105
最大HP 301
最大MP 239

魔法使いレベル46
ちから 41
すばやさ 200
たいりょく 111
かしこさ 188
うんのよさ 158
最大HP 222
最大MP 384

508: 2015/05/09(土) 20:06:49 ID:LSZw/jYU
魔法使い「次が今現在の私達ね」

商人レベル62
ちから 188
すばやさ 193
たいりょく 198
かしこさ 132
うんのよさ 136
最大HP 404
最大MP 270

盗賊レベル46
ちから 179
すばやさ 255
たいりょく 222
かしこさ 125
うんのよさ 195
最大HP 416
最大MP 252

魔法使いレベル41
ちから 67
すばやさ 194
たいりょく 161
かしこさ 178
うんのよさ 210
最大HP 319
最大MP 360

509: 2015/05/09(土) 20:14:33 ID:LSZw/jYU
盗賊「しょーにん、さいきんたるんでるぞ!!」

商人「そ、そんなことないよ!!でも、盗賊ちゃんは凄く成長してるね…」

魔法使い「そうね、やっぱり子供の方が伸びるのかしら?」

商人「魔法使いちゃんは体力不足をかなり克服出来たんじゃない?」

魔法使い「転職のおかげね。元々呪文を覚える為の転職だったけど、他にも良い影響があったわね。盗賊もよね?」

盗賊「いろいろあがったきがするぞ!!」

商人「うーん、やっぱりあたしたるんでるのかな…?でも、それならこれから取り返すよ!!ねえ魔法使いちゃん、これから神竜さんと戦うんでしょ?あたし、カッコいいとこ見せるから!!」

魔法使い「ええ、頼むわよ」

神竜「なんだ、やはり気が変わったのか?」

魔法使い「ええ、回復も済ませたし、挑ませてもらうわ!」

盗賊「食べてやるぞー!!」

神竜「いいだろう。さあ、かかってくるがよい!!」

商人「よーし、行くよー!!」

――しんりゅうがあらわれた!!

513: 2015/05/10(日) 15:08:12 ID:Q5C255.c
商人「うーん、ドラゴンだしどう考えてもブレスはあるよね?」

魔法使い「そうね、貴方はまずフバーハを…」

しんりゅうのゆびさきからいてつくはどうがほとばしる!!

盗賊「おお!?まほーをけすやつだぞ!!」

魔法使い「ええ、厄介な事をしてくるわ。でも…」

商人「うん、まだ魔法を使う前だから何も起こらなかったね。なんであれ撃ったんだろ?」

魔法使い「私はこれを使えるぞ!!っていう警告かしら?正々堂々戦いたいという事なのかもしれないわね」

商人「へー、男らしいね!!」

盗賊「おとこか!!ホルモンだな!!」キャッキャッ

魔法使い「だから食べないわよ…」

514: 2015/05/10(日) 15:16:53 ID:Q5C255.c
商人「でもあっちが何考えてるのかはともかく、チャンスだね!!」

魔法使い「ええ、先手必勝よ、メラゾーマ!!」ゴオオオ!!

盗賊「とーぞくもメラゾーマだぞ!!」ゴオオオ!!

商人「あたしはフバーハを…」パアア…

しんりゅうはしゃくねつのほのおをはいた!!

魔法使い「…っく!強烈だわ…」

商人「ま、魔法使いちゃん、体力に気を付けてね!!あたしがけんじゃのいしで…」

魔法使い「…私もけんじゃのいしね…」パアア…

盗賊「とーぞくはまたメラゾーマだぞ!!やきにくだぞ!!」ドゴオオ…!

しんりゅうはこごえるふぶきをはいた!!しんりゅうはするどいキバで商人をかみくだいた!!

商人「ひー、痛い痛い痛い!!」

魔法使い「だ、大丈夫!?私がベホマで…」パアア…

商人「あ、ありがとー!!あたしもけんじゃのいしで…」パアア…

盗賊「とーぞくはまたメラゾーマだぞ!!」ゴオオオ!!

魔法使い「たまには回復に回りなさいよ…」

515: 2015/05/10(日) 15:22:39 ID:Q5C255.c
盗賊「メラゾーマ!!メラゾーマ!!」ゴオオオドドドド…!

魔法使い「ちょっと!残り魔力をちゃんと考えてるんでしょうね!?」

しんりゅうはイオナズンをとなえた!!しんりゅうはいっきにのしかかってきた!!

商人「わああ!?さ、さすが盗賊ちゃんでも食べきれないっていうほどの巨体…あれでのし掛かられたらたまらないよ…」

魔法使い「そう…ね」

商人「ま、魔法使いちゃん、しっかり…」

しんりゅうはこごえるふぶきをはいた!!しんりゅうのこうげき!!魔法使いはしんでしまった!!

盗賊「ま、まほーつかい!?」

商人「魔法使いちゃん…!盗賊ちゃん、ザオリクで魔法使いちゃんを生き返らせて!!」

盗賊「いーのか?とーぞくはもうまりょくのこりすくないぞ」

商人「え、ええー!?」

516: 2015/05/10(日) 15:30:30 ID:Q5C255.c
盗賊「どーする?しょーにんがいきかえらせるか?」

商人「あ、あたしのザオラルじや生き返るかわからないし、それに体力も少なく生き返るから、またすぐ氏んじゃうかも…そうだ!盗賊ちゃん、せかいじゅのはを使って!」

盗賊「おー、このはっぱか!?すりつぶして…」スリスリ

商人「そう、あとは魔法使いちゃんに食べさせて!!」

盗賊「分かったぞ!!…これ、にがそうだな…」

魔法使いはいきかえった!!

「魔法使いちゃん!良かった、初めて使うから不安だったよ…」

魔法使い「っつう…物凄い攻撃力ね…」

盗賊「よーし、いきかえったらはんげきだぞ!!」

魔法使い「ええ、早く倒すのが一番の安全策よ!一気に行きましょう!」

517: 2015/05/10(日) 15:39:04 ID:Q5C255.c
盗賊「それー!!メラゾー…まは
つかえないから…なぐるぞー!!」ドゴン!

魔法使い「もう、魔力は節約しなさいってあれほど…メラゾーマ!!」ゴオオオ

商人「あたしはけんじゃのいしを…」パアア…

しんりゅうはしゃくねつのほのおをはいた!!しんりゅうはするどいキバで魔法使いをかみくだいた!!魔法使いはしんでしまった!!

商人「また…!盗賊ちゃん、せかいじゅのはを!」

盗賊「おー、いきかえれー!!」

魔法使いはいきかえった!!

魔法使い「…全く、貴重なせかいじゅのはを2つも使ってしまったわ」

商人「だいじょーぶ!!またあなほりで見つけるから!!それにアイテムは使うべき時に使うモノだよ!!」

盗賊「いままでずっとケチってきたからな!!」

魔法使い「…まあ、そうね。でも、これだけのアイテムを注ぎ込んだのだから、絶対に勝つわよ!!」

商人「もっちろん!!」

盗賊「やきにくだぞー!!」

518: 2015/05/10(日) 15:46:07 ID:Q5C255.c
魔法使い「…ふう、神を名乗るだけあってしぶといわね…メラゾーマ!!」ゴオオオ!!

商人「魔法使いちゃん、まだ魔力あるんだ、すごい…」

魔法使い「…いえ、そろそろ余裕はなくなってきたわね…」

盗賊「もうか?なさけないな!!」

魔法使い「どの口が言うのよ…」

商人「けんじゃのいしが2つなかったらとっくに全滅してたね…すごい石だね!!」パアア…

魔法使い「ええ、本当に助かってるわね…私も…」パアア…

盗賊「そろそろおにくになれー!!」ドガン!!

しんりゅうのゆびさきからいてつくはどうがほとばしる!!

魔法使い「これは…ダメージがない分ラッキーね。ここで決めるわよ!!」

盗賊「おー!!」ドガン

魔法使い「行くわよ、メラゾーマ!!」ゴオオオ!!

商人「お願い、そろそろ…!」

――しんりゅうをやっつけた!!

519: 2015/05/10(日) 15:51:31 ID:Q5C255.c
神竜「ほう…私を倒すとは。人間にしてはなかなかやる、といった所か…」

魔法使い「倒した…本当に…!」

商人「やった、これでせくしーだいなまいつに…!」

盗賊「食べきれないごちそうとやきにくだぞ!!」

神竜「だが、私をたおすのに45ターンも掛かっていては、とても私を倒したとは言えんな」

商人「え!?た、たーん!?」

魔法使い「どういう事…?」

神竜「あまりにゆっくりだったのであくびが出そうだったわい。強くなるのだな、商人。では、さらばだ」

商人「ちょ、ちょっと待って、約束が違…あー!!」ピカー…

521: 2015/05/10(日) 16:43:26 ID:XjjE06MU