100: 2018/01/07(日) 19:08:14.04 ID:cMSkahuH0
プラグスーツの楓さんですか
ちょっと書いてみます

シリーズ:○○な楓さん

前回:【モバマス】スーツアクターな楓さん


101: 2018/01/07(日) 19:12:30.39 ID:cMSkahuH0
「エヴァの劇場版はいつやるんだろ……」

雑誌をめくっていた奈緒ちゃんが独り言ちています

「どうしたの? 奈緒ちゃん」

「わわっ! えーっと……アニメの劇場版なんですけど、新しいのはいつやるのかなーと」

独り言が聞かれてしまったのか、ちょっと困った顔の奈緒ちゃん

可愛らしい眉毛を八の字にして、照れています
THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 004 高垣楓
102: 2018/01/07(日) 19:18:57.20 ID:cMSkahuH0
「エヴァって言うと……ロボットが怪獣と戦うやつだったような」

えいやっとパンチして見せます

「か、怪獣……まぁ大体あってますね、はい」

奈緒ちゃんはアニメが好きみたいで、比奈ちゃんとよくお話をしているのを見ます

「アニメって映画でもやってるのねぇ」

「何を言いますか、最近はいっぱい作品ありますよ。ジブリだってそうだし、君の名はだってそうです」

あ、そういえばそうでしたね

103: 2018/01/07(日) 19:23:48.26 ID:cMSkahuH0
「大人でも見られるアニメもたくさんありますし、楓さんもどうです?」

なるほど、そういうのを開拓するのも面白いかもしれません

「良いですね、じゃあ早速今日の夜にでも」

それを聞いた奈緒ちゃんの顔が、ぱあっと明るくなって

「流石楓さん、話がわかる♪」

奈緒ちゃんは未成年だからお酒はだめだけど、私はちょっと飲んじゃおうかしら

104: 2018/01/07(日) 19:28:02.01 ID:cMSkahuH0
「そうそう、話が戻りますけど、エヴァの続きが気になるんですよね」

奈緒ちゃんがそこまで気にしているのなら、きっと面白いのでしょう

「続きが見れないってのは、気になるわよね」

ドラマや小説、上手に次に続くように切って、続きを早く見たい気持ちにさせられてしまう

「そうなんですよ、はぁ……早くやんないかな」

105: 2018/01/07(日) 19:31:10.73 ID:cMSkahuH0
「奈緒ちゃん、そんなに気になるならエヴァを操縦する気持ちにでもなってみますか?」

「わっ! ち、ちひろさんか」

さっきと似たようなリアクションで奈緒ちゃんがびっくりしています

「はい、楓さんもお疲れ様です」

「お疲れ様です、ちひろさん」

ぺこりとお辞儀したちひろさんが、また奈緒ちゃんに話しかけます

「それで、どうです?」

106: 2018/01/07(日) 19:34:37.13 ID:cMSkahuH0
「どうですって言われても……なにをどうするのさ」

その言葉を聞いて、ちひろさんがにっこりと笑います

「ちょっと御幣がありましたね、プラグスーツ着てみませんか?」

ぷらぐすーつ?

「えっ? ちひろさん持ってんの?」

奈緒ちゃんが驚いてますが、私は何が何やら



107: 2018/01/07(日) 19:40:00.37 ID:cMSkahuH0
「ええ、見た目は完璧に再現できたモノを」

「マジか……ちょっと着てみたい気もするけど」

「あ、あの……ぷらぐすーつって何ですか?」

このまま蚊帳の外も嫌だったので、会話に混ざらせてもらいます

「あーっと、プラグスーツってのはエヴァに乗る時に着るものです」

「あ、よかったら楓さんも着てみてはいかがですか?」

奈緒ちゃんの説明と、ちひろさんの言葉に

「は、はい……?」

流されるように返事をしてしまいました

108: 2018/01/07(日) 19:48:07.42 ID:cMSkahuH0
「という事で、お二人のプラグスーツを持ってきました」

「はやっ!」

言うや否や、ちひろさんが迅速に準備を終えていました

両手に緑色と紫色のウェットスーツみたいなものを持っています

「それがぷらぐすーつですか?」

「ええ、緑色は楓さん。紫色のは奈緒ちゃん用です」

どうぞ、とちひろさんから手渡されました


109: 2018/01/07(日) 19:54:47.28 ID:cMSkahuH0
手渡されたそれはしっとりした手触りで、柔軟性がありそうな素材みたい

引っ張ると、ぐいっと伸びるみたいです

「わー! これ凄いなぁ、カヲル君仕様だ」

奈緒ちゃんはとても嬉しそうに飛び跳ねています

「さぁさぁ、更衣室で着替えてきてくださいねー」

ちひろさんも嬉しそうに笑って、奈緒ちゃんの背中を押しています

ん? 右手に何か持っているみたいですが、ここからは良く見えません


110: 2018/01/07(日) 20:01:21.53 ID:cMSkahuH0
私も奈緒ちゃんと一緒に着替えることになったわけですが……

「どうしたんです? 楓さん」

どことは言いませんが、ボリューム凄いです

「いえ、別に……」

「そ、そうですか」

そうです、私だって……私だって……

やめましょう、人間、今ある手札で勝負しなくちゃいけないんです

111: 2018/01/07(日) 20:07:03.81 ID:cMSkahuH0
気分を切り替えて、プラグスーツに袖を、袖を……

「これ着にくい!」

奈緒ちゃんが代弁してくれました

ぴっちりしていて、少しずつ着ていかないと……

「んっ……」

体に密着するような素材で、擦れると変な声が漏れてしまいます

113: 2018/01/07(日) 20:12:25.71 ID:cMSkahuH0
ふぅ……ようやく着れました

「か、楓さぁん……」

後ろから聞こえる奈緒ちゃんの切なそうな声

振り返ると、背中を大胆に開けたままの奈緒ちゃんが、困った顔をしています

「奈緒ちゃん、とってもセクシー」

「わ、見ないでくださいっ! じゃなくて、背中のチャックを締めてくれませんか」

頬を赤く染めて、胸を抑えるようにしてお願いする奈緒ちゃんがとても可愛い

115: 2018/01/07(日) 20:19:34.18 ID:cMSkahuH0
「それじゃ、一気にいきましょー」

「わ、いきなり!?」

じぃっと気持ち良い音を立てて、チャックが締まりました

「は……ぁ、どうもです、楓さん」

ふるりと奈緒ちゃんが体を震わせます

ちょっと呼吸が荒いけど、どうしたのかしら?

116: 2018/01/07(日) 20:25:08.37 ID:cMSkahuH0
「わぁ……楓さん、スタイル良いですね」

私をじろじろと眺めて、ほうっと奈緒ちゃんが息を吐きます

「似合ってます?」

ちょっとポージング

「とっても! 着こなしがパないっす」

「ありがとう奈緒ちゃん。奈緒ちゃんもとっても似合ってるわ」

ボリューミーな感じが同性の私から見ても凄い

あ……今日は肉まん食べましょう

117: 2018/01/07(日) 20:29:07.98 ID:cMSkahuH0
「記念に一枚♪」

「わあっ! なにしてるんですか!?」

スマホのカメラで、記念にどうかなーと思ったの

「……別にいいですけど、凛と加蓮には絶対見せないで下さいね! 絶対ですよ!」

これはお決まりのフリというやつかしら?

とっても可愛いのに勿体ない……




おしまい


118: 2018/01/07(日) 20:30:01.03 ID:cMSkahuH0
読んでくれた方に感謝を
今日はここまでです

続きは明日の夜くらい……かなぁ

引用: 【モバマス】楓さんで安価