596: 2018/01/25(木) 19:25:15.25 ID:6ggskohH0
ふたOりな楓さんですか
ちょっと書いてみます

シリーズ:○○な楓さん

前回:【モバマス】オフの日が雨な楓さん


597: 2018/01/25(木) 19:29:43.44 ID:6ggskohH0
朝、ちょっとした違和感で目が覚めました

「……」

お腹の下のほうが何だか変

それに、ベッドを押し上げるようにしているものはなんなのかしら

恐る恐るパジャマを捲って見てみると

「これは……」

今までついていなかったオマケがついています

……これは夢ね、うん、きっとそう

現実逃避をするように二度寝をすることにしました
THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 004 高垣楓
598: 2018/01/25(木) 19:32:10.62 ID:6ggskohH0
起床を知らせるアラームで目を覚まします

「んーっ!」

体を起き上がらせ、伸びを一つ

「……ふぅ」

今日もすがすがしい朝ですね

すがすがしいんですが……やっぱりさっきのは夢じゃなかったみたい

私の下腹部についているオマケが消えることはありませんでした

599: 2018/01/25(木) 19:33:58.80 ID:6ggskohH0
これはどうしたらいいのかしら?

プロデューサーに言う? いえ、女としてどうかと思います

しばらく脳内会議を行って、出た答え

ちひろさんに相談してみましょう

女性ですし、フォローしてくれるはずです

なにはともあれ、朝の準備をして事務所へ向かいましょう

600: 2018/01/25(木) 19:44:01.64 ID:6ggskohH0
歩きづらい……

いつもの感覚で歩くとものすごい違和感

それに、その……なんかはみ出しちゃうような……やっぱり何でもないです

四苦八苦しながら、何とか電車に乗り込んだまでは良かったのですが

電車が揺られるたびに、女子高生に体が触れた瞬間です

今まで感じたこともない感覚に驚きの声が思わずもれました

口を手で塞ぐようにしましたが、遅かったです

601: 2018/01/25(木) 19:46:51.77 ID:6ggskohH0
ちらりとこちらを向いた女子高生が不思議そうな顔をしています

それをみた私はこう思っていました

……可愛い、それに良い匂いがする

あら? 何でこんなことを思っているのかしら

ただ電車が揺れて、体がぶつかっただけなのに

何度も女子高生に体がぶつかるたびに、私の中の知らない何かが反応しています

602: 2018/01/25(木) 19:50:20.53 ID:6ggskohH0
何だか下腹部がうずうずして、気付くとオマケがちょっと大きくなっていて

急いでハンドバッグで隠します

体の変化に続いて、心にも変化が表れていることに今頃になって恐怖を覚えました

頭の中でダジャレを考えて、変なことを考えないようにしますが、焼け石に水です

たった十分少しの乗車で、こんなに疲れたのは初めて……

603: 2018/01/25(木) 19:54:56.13 ID:6ggskohH0
私はへとへとな体で事務所の扉を開きます

ちひろさんは……いました

いつものジャケットとタイトなスカート、そして黒いタイツに包まれた脚……

改めて見ると、こう……そそられ……はっ!

「おはようございます楓さん、どうしたんですか?」

首をぷるぷると振る私を見て、首を傾げるちひろさん

「おはようございます、ええと……ストレッチ?」

苦しい言い訳です

604: 2018/01/25(木) 20:02:07.98 ID:6ggskohH0
私に起きている異変をちひろさんに包み隠さずに言わなければいけない

よくよく考えると恥ずかしすぎます……?

これってセクハラになっちゃうんじゃないですか?

……でも、やっぱり言わないと駄目……ですよね

「ちひろ……」

ようやく決意して、私が口を開くと凄い勢いでドアが開かれました

605: 2018/01/25(木) 20:07:18.43 ID:6ggskohH0
「にゃはー、楓さん発見」

そして志希ちゃんの声

彼女は私を見つけると、嬉しそうな声でこう言いました

「お薬は効いているみたいだね~、それで困っちゃってる感じかにゃ?」

お薬……? 私は薬なんて飲んでいな……あっ!

「まさか昨日の栄養剤?」

「ビンゴ! 栄養もちょっぴりあるけど、本当の効果はご覧あれってね」

犯人さんとばったり出会っちゃったみたいです……

606: 2018/01/25(木) 20:16:40.43 ID:6ggskohH0
「あの、何の話をしているんですか?」

蚊帳の外だったちひろさんが、志希ちゃんに声をかけた

「志希ちゃん特製、『性別反転薬』を楓さんに飲ませました、まるっ!」

花丸をあげたいくらいの笑顔ですけど、私的にはバッテンです

と言うか、今聞き捨てならない単語が聞こえましたけど……

ちひろさんも同じように思ったらしく、目を白黒とさせています

607: 2018/01/25(木) 20:20:23.22 ID:6ggskohH0
「その名の通り、性別を反転させるお薬。今回は失敗しちゃったみたい、にゃは♪」

丁寧な説明ありがとうございます

「今の楓さんは女性半分、男性半分って感じかな」

困りました、これから性別を聞かれたら何て答えればいいのでしょうか

「その……お薬の効果はいつまで続くの?」

私が恐る恐る志希ちゃんに聞きます

「ん~……これだけ」

志希ちゃんが人差し指をぴんと立たせました

608: 2018/01/25(木) 20:24:34.76 ID:6ggskohH0
「い、一日……?」

志希ちゃんはぷるぷると首を振りました

「一週間?」

またしても志希ちゃんは首を振りました

そして、目を細めてまるで猫のように

「正解は一ヶ月! いっぱい貴重な体験ができるよ、やったね♪」

一ヶ月……30日間として、時間に直したら720時間

私、アイドルやっていけるんでしょうか……?

609: 2018/01/25(木) 20:30:14.61 ID:6ggskohH0
ちひろさんはあまりに唐突な話についていけないみたいで、固まってしまいました

「ねぇねぇ楓さん、それで今どんな気分?」

いつの間にか目の前まで来ていた志希ちゃんが質問してきます

「特に変わったことはないかしら」

そう答えると、志希ちゃんが猫のように体を摺り寄せてきました

「ほんとかなー? ドキドキしたり、興奮しちゃったりしない?」

さっきより強く体を押し付けてくる志希ちゃん

柔らかな感触と、とても……良い匂い

610: 2018/01/25(木) 20:34:28.72 ID:6ggskohH0
「この汗は嘘をついている味だぜー!」

ぺろりと、志希ちゃんの舌が私の頬を舐めます

それがスイッチと言わんばかりに、気付くと私の体はとても熱くなっていました

「志希ちゃん? もうやめましょう」

この感情が何なのかわかりませんが、とても……怖い

このままだと、この感情に自分が支配されてしまいそうで……

611: 2018/01/25(木) 20:40:47.56 ID:6ggskohH0
「ふーん……やめちゃっていーんだ?」

あっさりと納得してくれた志希ちゃんが離れてくれました

「つまんないから、楓さん治すお薬でもつくろーっと」

本当につまらなそうにして、志希ちゃんが部屋を出ようとします

これで、早く治る……そう喜んでいいはずです。けれど……

「にゃは……カラダはしょーじきってやつ?」

私はいつの間にか志希ちゃんの袖を引っ張っていて

「あたしの部屋で二人で実験しちゃう?」

志希ちゃんの魅惑的な提案に、私は首を縦に振ってしまうのでした



おしまい

612: 2018/01/25(木) 20:41:52.87 ID:6ggskohH0
読んでくれた方に感謝を
今日はこれでおしまいです
明日は時間があったら書きますので

引用: 【モバマス】楓さんで安価