622: 2018/01/27(土) 21:40:08.01 ID:c6fikxNd0
実は密かにPと付き合っている楓さんですか
ちょっと書いてみます
ちょっと書いてみます
シリーズ:○○な楓さん
前回:【モバマス】ふたOりな楓さん
623: 2018/01/27(土) 21:47:06.90 ID:c6fikxNd0
私は皆に嘘をついている
事務所の誰もしらない私の秘密
いいえ、私とプロデューサーの二人の秘密
本当は関係をもってはいけないはずなのに
お仕事だけの関係じゃなければいけないのに
でも、私はあの人を求めて
あの人は私を求めてくれた
私は……誰にも知られてはいけない、恋に落ちた
事務所の誰もしらない私の秘密
いいえ、私とプロデューサーの二人の秘密
本当は関係をもってはいけないはずなのに
お仕事だけの関係じゃなければいけないのに
でも、私はあの人を求めて
あの人は私を求めてくれた
私は……誰にも知られてはいけない、恋に落ちた
624: 2018/01/27(土) 21:54:13.27 ID:c6fikxNd0
スマートフォンが震える
ライトの色からすると、lineかな
ロックを解除して確認してみると、あの人からのlineだった
『今夜九時、あの場所で』
短い文章だけど、ちょっと嬉しい
わかりました、と返事をした
ライトの色からすると、lineかな
ロックを解除して確認してみると、あの人からのlineだった
『今夜九時、あの場所で』
短い文章だけど、ちょっと嬉しい
わかりました、と返事をした
625: 2018/01/27(土) 21:59:38.38 ID:c6fikxNd0
ウィッグをつけて、眼鏡もかける
姿見の前でくるりと回って、チェック
うん……高垣楓とはばれないでしょう
あの場所、私とあの人の秘密の居酒屋さん
個室が用意されていて、他のお客さんの目にもつかない
本当なら、高垣楓として堂々と飲みに行きたいけれど
事情が事情だから、そこは我慢しないといけないですね
姿見の前でくるりと回って、チェック
うん……高垣楓とはばれないでしょう
あの場所、私とあの人の秘密の居酒屋さん
個室が用意されていて、他のお客さんの目にもつかない
本当なら、高垣楓として堂々と飲みに行きたいけれど
事情が事情だから、そこは我慢しないといけないですね
626: 2018/01/27(土) 22:05:38.36 ID:c6fikxNd0
お家からタクシーであの場所へ向かう
周りを気にしないように、そして、こっそりとしない
私はただの一般人。そう演じる
しばらくして、あの場所へと到着した
久しぶりの二人で飲めると思うと、わくわくとした気持ちになる
周りを気にしないように、そして、こっそりとしない
私はただの一般人。そう演じる
しばらくして、あの場所へと到着した
久しぶりの二人で飲めると思うと、わくわくとした気持ちになる
627: 2018/01/27(土) 22:11:01.80 ID:c6fikxNd0
扉を開くと、女性の店員に出迎えられた
いらっしゃいませ、と声は控えめで、落ち着いた接客
連れが来ていることを告げると、奥の個室へと案内された
純和風の造りになっていて、個室の入り口は襖になっている
逸る気持ちを抑えて、その襖をゆっくりと開けると、あの人が……いた
こちらに気付いたようで、笑顔でこちらに来るように催促される
いらっしゃいませ、と声は控えめで、落ち着いた接客
連れが来ていることを告げると、奥の個室へと案内された
純和風の造りになっていて、個室の入り口は襖になっている
逸る気持ちを抑えて、その襖をゆっくりと開けると、あの人が……いた
こちらに気付いたようで、笑顔でこちらに来るように催促される
628: 2018/01/27(土) 22:17:19.23 ID:c6fikxNd0
「寒かったでしょう、熱燗にしますか?」
「良いですね、お酒の種類は任せます」
熱燗と肴を数品頼み、そろったところで静かに二人で乾杯をした
お銚子を三本ほど開けると、プロデューサーの表情が変わる
「楓さん、俺不安なんです」
この人はお酒が入ると、どうも気が小さくなってしまう
「良いですね、お酒の種類は任せます」
熱燗と肴を数品頼み、そろったところで静かに二人で乾杯をした
お銚子を三本ほど開けると、プロデューサーの表情が変わる
「楓さん、俺不安なんです」
この人はお酒が入ると、どうも気が小さくなってしまう
629: 2018/01/27(土) 22:22:51.05 ID:c6fikxNd0
「いつか二人の関係がばれてしまうんじゃないかって……」
特にここ最近は、私との関係についてのことが多い気がする
確かに公にできる関係じゃないし、ばれたらきっと大変なことになってしまう
マスコミなんかに知られたら……と思うとぞっとする
けれど、だからと言って別れることなんてできない
「大丈夫、です。私と貴方が黙っていればばれませんよ」
私は彼を安心させるように、返事をした
特にここ最近は、私との関係についてのことが多い気がする
確かに公にできる関係じゃないし、ばれたらきっと大変なことになってしまう
マスコミなんかに知られたら……と思うとぞっとする
けれど、だからと言って別れることなんてできない
「大丈夫、です。私と貴方が黙っていればばれませんよ」
私は彼を安心させるように、返事をした
630: 2018/01/27(土) 22:30:54.21 ID:c6fikxNd0
…………
………
……んん、今何時?
ベッドに備え付けている時計を確認する
まだ時間に余裕はある、もうすこし寝ることができる
隣で眠る彼も、まだ夢の中みたい
……子供みたいな寝顔ね
つんっとおでこを突いて、彼に抱き着くようにして二度目の夢の中へ……
誰にも言えないけれど、幸せな時間が続くと思っていた
けれど、世間の目と、アイドルとしての私の立ち位置はとても危ういものだった
………
……んん、今何時?
ベッドに備え付けている時計を確認する
まだ時間に余裕はある、もうすこし寝ることができる
隣で眠る彼も、まだ夢の中みたい
……子供みたいな寝顔ね
つんっとおでこを突いて、彼に抱き着くようにして二度目の夢の中へ……
誰にも言えないけれど、幸せな時間が続くと思っていた
けれど、世間の目と、アイドルとしての私の立ち位置はとても危ういものだった
631: 2018/01/27(土) 22:33:33.73 ID:c6fikxNd0
「楓さん、見てもらいたいものがあります」
「何でしょうか」
お仕事が終わり事務所へ戻ると、ちひろさんに手招きされた
「人に聞かれたくないので、こちらへ」
どうやら大事な話みたい
わたしは声を出さずに頷いた
「何でしょうか」
お仕事が終わり事務所へ戻ると、ちひろさんに手招きされた
「人に聞かれたくないので、こちらへ」
どうやら大事な話みたい
わたしは声を出さずに頷いた
632: 2018/01/27(土) 22:38:56.84 ID:c6fikxNd0
後をついていくと、いつも使われていない会議室の前でちひろさんが足を止めた
「ここなら大丈夫です」
ちひろさんに続いて入室すると、ちひろさんが内側から鍵をかけた
そんなに聞かれたくない話なのかしら……?
「これに見覚えはありますか?」
ちひろさんが取り出したのは、数枚の写真
私はそれを見て絶句する
それは、私と彼の逢瀬の時の写真だった
「ここなら大丈夫です」
ちひろさんに続いて入室すると、ちひろさんが内側から鍵をかけた
そんなに聞かれたくない話なのかしら……?
「これに見覚えはありますか?」
ちひろさんが取り出したのは、数枚の写真
私はそれを見て絶句する
それは、私と彼の逢瀬の時の写真だった
633: 2018/01/27(土) 22:43:31.81 ID:c6fikxNd0
「うそ……なんで……?」
あんなに気を付けていたはずなのに、どうして?
それに、変装していない私が映っているのは何故?
二人っきりの時以外はずっと変装していたのに……
「楓さんはこう思っているでしょう、一体何故と?」
そう言うちひろさんの顔は無表情だ
「これは、とある筋にお願いして手に入れたものです」
犯罪すれすれですけどね、と付け加えた
あんなに気を付けていたはずなのに、どうして?
それに、変装していない私が映っているのは何故?
二人っきりの時以外はずっと変装していたのに……
「楓さんはこう思っているでしょう、一体何故と?」
そう言うちひろさんの顔は無表情だ
「これは、とある筋にお願いして手に入れたものです」
犯罪すれすれですけどね、と付け加えた
637: 2018/01/27(土) 23:00:04.56 ID:c6fikxNd0
「私も驚きました、まさか楓さんとうちのプロデューサーができているなんて」
一枚の写真を手に取って、一瞥してから私に向き合う
「私としては応援したいところです。けれど、社会とよそ様はそれを許してくれません」
なんで……秘密がばれた……どうしよう
「一度プロデューサーとお話をしてください」
私の肩をぽんと叩き、ちひろさんが会議室から去って行こうとする
一枚の写真を手に取って、一瞥してから私に向き合う
「私としては応援したいところです。けれど、社会とよそ様はそれを許してくれません」
なんで……秘密がばれた……どうしよう
「一度プロデューサーとお話をしてください」
私の肩をぽんと叩き、ちひろさんが会議室から去って行こうとする
638: 2018/01/27(土) 23:04:29.48 ID:c6fikxNd0
「……待ってください」
私は何とか声を出して、ちひろさんを呼び止める
「はい、なんでしょうか?」
「……このことは他の誰かに言いましたか?」
しばらくすると、ちひろさんは笑顔でこう言った
「いいえ、今のところ私だけに留めています」
「……そう、ですか」
「ええ、私と楓さんの、二人だけの秘密ですね」
そう言い残して、私だけが会議室に取り残された
私は何とか声を出して、ちひろさんを呼び止める
「はい、なんでしょうか?」
「……このことは他の誰かに言いましたか?」
しばらくすると、ちひろさんは笑顔でこう言った
「いいえ、今のところ私だけに留めています」
「……そう、ですか」
「ええ、私と楓さんの、二人だけの秘密ですね」
そう言い残して、私だけが会議室に取り残された
639: 2018/01/27(土) 23:12:38.50 ID:c6fikxNd0
とうとうばれてしまった
私とプロデューサーとの秘密が
とりあず、プロデューサーとお話をしないといけない
私は震える手でスマートフォンを取り出して、電話をかける
何回かのコールの後、プロデューサーが電話に出てくれた
『今は事務所のはずですよね、何かありました?』
「あの……お話したいことがあります」
私の声色で何かを察したのか
『わかりました、今日は車で送っていくのでその時にでも』
「……よろしくお願いします」
怖い……彼にどう伝えたらいいのか、とにかく怖い
私とプロデューサーとの秘密が
とりあず、プロデューサーとお話をしないといけない
私は震える手でスマートフォンを取り出して、電話をかける
何回かのコールの後、プロデューサーが電話に出てくれた
『今は事務所のはずですよね、何かありました?』
「あの……お話したいことがあります」
私の声色で何かを察したのか
『わかりました、今日は車で送っていくのでその時にでも』
「……よろしくお願いします」
怖い……彼にどう伝えたらいいのか、とにかく怖い
640: 2018/01/27(土) 23:16:01.31 ID:c6fikxNd0
窓の外がオレンジから群青色に変わったころ
プロデューサーが事務所へともどってきた
「お疲れ様です。ああ、ちひろさん、楓さんを送っていきますので」
「ええ、安全運転でお願いしますね」
ちひろさんは何食わぬ顔でプロデューサーに返事をした
「それじゃ楓さん、行きましょうか」
「はい……お先に失礼します」
ちひろさんに挨拶をすると
「はい、お疲れ様でした」
ちひろさんは変わらぬ笑顔で私に返した
プロデューサーが事務所へともどってきた
「お疲れ様です。ああ、ちひろさん、楓さんを送っていきますので」
「ええ、安全運転でお願いしますね」
ちひろさんは何食わぬ顔でプロデューサーに返事をした
「それじゃ楓さん、行きましょうか」
「はい……お先に失礼します」
ちひろさんに挨拶をすると
「はい、お疲れ様でした」
ちひろさんは変わらぬ笑顔で私に返した
641: 2018/01/27(土) 23:22:38.93 ID:c6fikxNd0
「それで、一体なにがあったんですか?」
車に乗り込んでからすぐに、プロデューサーがそう聞いてきた
「……ばれちゃいました」
何回か深呼吸してから、そう答える
私の声を聞いてから、プロデューサーの顔が青くなっていく
「まさか……俺たちの関係が?」
それに、無言で頷く
「嘘だろ……あんなに気を使ってたのに……」
プロデューサーが信じられないと言った風に俯く
車に乗り込んでからすぐに、プロデューサーがそう聞いてきた
「……ばれちゃいました」
何回か深呼吸してから、そう答える
私の声を聞いてから、プロデューサーの顔が青くなっていく
「まさか……俺たちの関係が?」
それに、無言で頷く
「嘘だろ……あんなに気を使ってたのに……」
プロデューサーが信じられないと言った風に俯く
642: 2018/01/27(土) 23:28:39.54 ID:c6fikxNd0
車内の空気が酷く重く感じる
どろりとしていて、とても暗い
「……どうしたら、いいでしょうか?」
ちひろさんは話し合えと言った
二人で話し合って……でも、それからどうするの?
ばれてしまった以上、この関係を続けることは不可能に近い
けれど、けれど……この人と別れたくはない
好き、愛してる、何て言葉で片付けられないほど、この人の事を想っている
どろりとしていて、とても暗い
「……どうしたら、いいでしょうか?」
ちひろさんは話し合えと言った
二人で話し合って……でも、それからどうするの?
ばれてしまった以上、この関係を続けることは不可能に近い
けれど、けれど……この人と別れたくはない
好き、愛してる、何て言葉で片付けられないほど、この人の事を想っている
643: 2018/01/27(土) 23:32:41.29 ID:c6fikxNd0
「……わかりました、俺が掛け合ってみます。だから、泣かないで」
気付けば私は泣いていたみたい
視界が涙でぼやけていて、笑っているはずの彼の顔がよく見えない
「お願いします……私、私は……貴方の事を」
「大丈夫、大丈夫だから」
私の肩を抱きしめる彼の体はとても温かくて
安心しきってしまった私は、涙が枯れるまで泣き続けた
気付けば私は泣いていたみたい
視界が涙でぼやけていて、笑っているはずの彼の顔がよく見えない
「お願いします……私、私は……貴方の事を」
「大丈夫、大丈夫だから」
私の肩を抱きしめる彼の体はとても温かくて
安心しきってしまった私は、涙が枯れるまで泣き続けた
644: 2018/01/27(土) 23:37:55.69 ID:c6fikxNd0
「それじゃあ、おやすみ」
「はい、おやすみなさい」
随分と恥ずかしいところを見せてしまった
お家で目を冷やさないと……そんな事を考えながら車を降りようとすると
「楓さん」
「んっ……」
唇が触れるくらいの軽いキス
「今日はゆっくりと休んでください」
「わかりました、お気をつけて」
唇に残る感触を名残惜しみながら、彼の車を見送った
「はい、おやすみなさい」
随分と恥ずかしいところを見せてしまった
お家で目を冷やさないと……そんな事を考えながら車を降りようとすると
「楓さん」
「んっ……」
唇が触れるくらいの軽いキス
「今日はゆっくりと休んでください」
「わかりました、お気をつけて」
唇に残る感触を名残惜しみながら、彼の車を見送った
646: 2018/01/27(土) 23:45:38.27 ID:c6fikxNd0
そして、翌日のこと
インタビューのお仕事が終わった後、プロデューサーに呼び出された
指定された場所は……昨日と同じ会議室
胸騒ぎがする、とても嫌な……
ドアを三回ノックすると、どうぞ、と返事があった
私は心臓の鼓動が早くなるのを感じながら入室した
インタビューのお仕事が終わった後、プロデューサーに呼び出された
指定された場所は……昨日と同じ会議室
胸騒ぎがする、とても嫌な……
ドアを三回ノックすると、どうぞ、と返事があった
私は心臓の鼓動が早くなるのを感じながら入室した
647: 2018/01/27(土) 23:51:42.60 ID:c6fikxNd0
椅子に掛けている彼の顔色はどうも優れない
ふぅ、と息を吐いてからプロデューサーは私と向き合った
「単刀直入に言うと、交換条件を出されましたよ」
「交換条件……?」
恐る恐る聞き返す
「ええ……今の関係を続けるなら俺はクビ、それが嫌なら……」
それが嫌なら、今の関係を破棄する……
そういうことですよね
ふぅ、と息を吐いてからプロデューサーは私と向き合った
「単刀直入に言うと、交換条件を出されましたよ」
「交換条件……?」
恐る恐る聞き返す
「ええ……今の関係を続けるなら俺はクビ、それが嫌なら……」
それが嫌なら、今の関係を破棄する……
そういうことですよね
648: 2018/01/27(土) 23:55:26.19 ID:c6fikxNd0
「うちの事務所も大事にはしたくないみたいで、俺だけがクビなら別に構いません」
彼は苦笑いしながら言う
「……それは嫌です」
貴方と離れ離れにはなりたくない
お仕事に行くときも笑顔で送ってくれて、帰ってくるときも迎えて欲しい
他愛ないお話をして笑いあっていたい
貴方がいない事務所でのお仕事なんて、絶対に……嫌
彼は苦笑いしながら言う
「……それは嫌です」
貴方と離れ離れにはなりたくない
お仕事に行くときも笑顔で送ってくれて、帰ってくるときも迎えて欲しい
他愛ないお話をして笑いあっていたい
貴方がいない事務所でのお仕事なんて、絶対に……嫌
649: 2018/01/28(日) 00:02:05.38 ID:IP7qx7NA0
「楓さん……」
「ほとぼりがさめて……今度は貴方と堂々とお付き合いできるように頑張ります、頑張りますから……」
今は……さようなら、私の愛したプロデューサー
私は涙声でお別れを言った
……涙がとまらない、私の中の水分がなくなっちゃうくらい
「楓さん」
彼に抱き寄せられた
「いや……いやぁ、顔……見ないでください」
こんな事されたらもっと辛くなってしまう
「ほとぼりがさめて……今度は貴方と堂々とお付き合いできるように頑張ります、頑張りますから……」
今は……さようなら、私の愛したプロデューサー
私は涙声でお別れを言った
……涙がとまらない、私の中の水分がなくなっちゃうくらい
「楓さん」
彼に抱き寄せられた
「いや……いやぁ、顔……見ないでください」
こんな事されたらもっと辛くなってしまう
650: 2018/01/28(日) 00:09:38.61 ID:IP7qx7NA0
辛くなってしまうはずなのに、私は彼を求めてしまった
顔を上げて、キスをねだる
目を閉じると、彼の唇が触れる
ずっと貴方のぬくもりが……ずっと貴方の感触がのこるように
そんな長くて熱いキスが終わるころには、私の涙も止まっていた
「これからはプロデューサーと担当アイドルに戻るけど……また、戻れるように頑張りましょう」
プロデューサーの言葉に頷いて、私は笑顔で返事をした
顔を上げて、キスをねだる
目を閉じると、彼の唇が触れる
ずっと貴方のぬくもりが……ずっと貴方の感触がのこるように
そんな長くて熱いキスが終わるころには、私の涙も止まっていた
「これからはプロデューサーと担当アイドルに戻るけど……また、戻れるように頑張りましょう」
プロデューサーの言葉に頷いて、私は笑顔で返事をした
651: 2018/01/28(日) 00:16:44.05 ID:IP7qx7NA0
プロデューサーがいなくなった会議室で気持ちの整理をする
今は我慢しなくちゃいけない
また、二人の関係を元通りにするために
そう……とにかくお仕事を頑張って、皆に認めてもらって
彼との時間を再開させられるために
……よし、今日は川島さんと早苗さんを誘って飲みにでもいきましょうか
二人の元気を少しでもわけてもらうことにしよう
頬を軽く叩いて、気持ちを整理し終えた私は事務所へと向かう
二人はまだお仕事中だから、ゆっくり待つとしましょう
今は我慢しなくちゃいけない
また、二人の関係を元通りにするために
そう……とにかくお仕事を頑張って、皆に認めてもらって
彼との時間を再開させられるために
……よし、今日は川島さんと早苗さんを誘って飲みにでもいきましょうか
二人の元気を少しでもわけてもらうことにしよう
頬を軽く叩いて、気持ちを整理し終えた私は事務所へと向かう
二人はまだお仕事中だから、ゆっくり待つとしましょう
652: 2018/01/28(日) 00:25:00.10 ID:IP7qx7NA0
事務所のドアを開けると、そこにはプロデューサーとちひろさんの二人だけ
そして、二人はまるで愛し合うかのように抱き合い、唇を重ねていた
さっきまで触れていた彼の唇がちひろさんの唇に触れている……
ちひろさんは閉じていた目をゆっくりと開け、私にほほ笑む
まるで私に見せつけるように、そして、私をあざ笑うかのように
……そうだ、何かおかしいと思っていた
あの写真もおかしいと思ったけれど、私が彼にばれたと伝えた後、誰にとは聞かれなかった
そして、二人はまるで愛し合うかのように抱き合い、唇を重ねていた
さっきまで触れていた彼の唇がちひろさんの唇に触れている……
ちひろさんは閉じていた目をゆっくりと開け、私にほほ笑む
まるで私に見せつけるように、そして、私をあざ笑うかのように
……そうだ、何かおかしいと思っていた
あの写真もおかしいと思ったけれど、私が彼にばれたと伝えた後、誰にとは聞かれなかった
653: 2018/01/28(日) 00:34:58.80 ID:IP7qx7NA0
じゃあ誰に掛け合ったの? 誰にばれたか知っていたの?
ちひろさんは私との二人だけの秘密と言っていた
……そうすると、もう答えは一つだけ
そうか、私は一人で踊っていたんだ
ステージでもなく、ちひろさんとプロデューサーの掌で
くるくる、くるくる、回って、ステップを踏んで
一人のステージに、ちひろさんとプロデューサー二人の観客
なんて最悪なステージ……
カーテンコールと同時に私は目の前が真っ暗になって
意識を手放した
おしまい
ちひろさんは私との二人だけの秘密と言っていた
……そうすると、もう答えは一つだけ
そうか、私は一人で踊っていたんだ
ステージでもなく、ちひろさんとプロデューサーの掌で
くるくる、くるくる、回って、ステップを踏んで
一人のステージに、ちひろさんとプロデューサー二人の観客
なんて最悪なステージ……
カーテンコールと同時に私は目の前が真っ暗になって
意識を手放した
おしまい
654: 2018/01/28(日) 00:36:36.15 ID:IP7qx7NA0
読んでくれた方に感謝を
明日ってか今日か、お祭り行くんで書けないっス
月曜日は書ける思います
明日ってか今日か、お祭り行くんで書けないっス
月曜日は書ける思います
引用: 【モバマス】楓さんで安価
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります