817: 2018/02/01(木) 22:53:48.19 ID:yjUv6ZiO0
補足ありがとうございます、必氏で意味しらべてました

フィーダーな楓さんですか
ちょっと書いてみます

シリーズ:○○な楓さん

前回:【モバマス】ナイトライダーな楓さん


819: 2018/02/01(木) 23:11:41.70 ID:yjUv6ZiO0
「翠ちゃんお疲れ様。よかったらご飯でもどうです?」

珍しいお誘いです

普段はあまりご飯をご一緒しない、というかお酒を飲みに行ってしまうイメージでした

「私でよければ喜んで」

せっかくの機会ですので、もっと楓さんのことを知りたいとも思いました

「嬉しい♪ じゃあ私のお気に入りのお店にしましょう」

「はい、楽しみです」

この時の私は、楓さんを疑うなど一かけらもありませんでした
THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 004 高垣楓
820: 2018/02/01(木) 23:18:56.47 ID:yjUv6ZiO0
「あ、楓さん」

事務所に向かっていると、前を歩いている楓さんを見つけ声をかけました

「あら、翠ちゃん。制服姿も可愛いわ」

じっと私の制服姿を見て、楓さんがほほ笑みます

……楓さんみたいな綺麗な方にみつめられると、ちょっと恥ずかしい

「そうだ、美味しいケーキ買ってきたから食べましょう」

ケーキ……お昼からだいぶ時間が経っていますし、なにより

楓さんが美味しいと言っているケーキに興味が湧いてきました

821: 2018/02/01(木) 23:24:09.76 ID:yjUv6ZiO0
「わぁ、どれも美味しそうですね」

チョコレートのケーキに、クリームのケーキ、それにタルトがたくさん

「たーくさん食べてね」

目移りしちゃってどれを食べようか悩んでしまいますね……

「食べないの?」

「お恥ずかしいのですが、どれを食べようか悩んでしまいまして」

私が言うと、楓さんが笑顔で私の横へと移動してきました

822: 2018/02/01(木) 23:32:56.69 ID:yjUv6ZiO0
「じゃあ私が食べさせてあげるわ」

楓さんがいそいそとチョコレートのケーキを取り出して

「はい、あーん」

「子供みたいで……恥ずかしいです」

嬉しい気持ちと恥ずかしい気持ちで、なかなか踏ん切りがつきません

「そんな……私悲しい……」

私の態度に気を悪くしてしまったのか、楓さんの大きくて綺麗な瞳が潤んでいます

「わ、わかりました! あーん」

「はい、あーん♪」

……楓さんは演技もとてもお上手の様です

823: 2018/02/01(木) 23:37:10.39 ID:yjUv6ZiO0
「ふぅ……ご馳走様でした」

なんやかんやで、ケーキを一人でほぼ食べてしまいました

流石に食べすぎてしまい、苦しいです

「ごめんなさい、翠ちゃんの美味しいそうにしてる表情を見てたら、つい調子に乗っちゃって……」

「いえ、せっかく楓さんが買ってきてくれたものでしたので」

「そう言ってくれると嬉しいわ」

そういえば、さっきからずっと楓さんが隣に寄り添っています

良い匂いはケーキだけではなく、楓さんの香りだったのかもしれません

824: 2018/02/01(木) 23:45:13.39 ID:yjUv6ZiO0
「私の顔に何かついてる?」

楓さんと目が合いました

「いいえ、何でもありません」

すると、楓さんの指が私の唇に触れて

「動いちゃ駄目」

「は、はい!」

これはどういう状況なのでしょうか、動いちゃ駄目って言われましたけど……

「はい、とれた」

どうやら、私の唇にチョコが付いていたみたいです

「ん……おいし」

楓さんはそれを舌でぺろりと舐めて、そしてまた私は固まってしまいました

825: 2018/02/01(木) 23:48:46.24 ID:yjUv6ZiO0
「私レッスンに行って参ります!」

バッグを取って逃げるようにして、事務所から飛び出します

はぁ……心臓がばくばくしてる

楓さんにはまた後でお礼を言っておきましょう

とりあえず今はレッスンに行って、精神を沈めないと


と思っていたのですが、いつもよりミスをしてしまい、トレーナーさんに怒られてしまいました

826: 2018/02/01(木) 23:53:23.18 ID:yjUv6ZiO0
「翠ちゃんお疲れ様。どうしたの? 浮かない顔をして」

しょんぽりとした気持ちで帰ると、楓さんが心配そうな顔をしています

「いつもより体の調子がおかしくて、失敗をたくさんしてしまいました」

頭と体がちぐはぐと言うか、感じたことのない感覚です

「そうだったの……じゃあお夕飯がてらお話しましょう」

お話を聞いてくれるのはとてもありがたいのですが

「嬉しいお誘いなのですが、あまり持ち合わせがないのです」

すると楓さんが笑顔で答えました

「大丈夫。お姉さんにお任せです♪」

827: 2018/02/02(金) 00:07:41.12 ID:CrqWojfw0
「このお鍋美味しいです」

「そうでしょう、私のお気に入りなの」

魚介類がたくさんはいっていて、箸が止まりません

体も温まりますし、さきほどまでのモヤモヤもどこかへ行ってしまいました

「今日の嫌な気分は明日に持ち越さないほうが良いんですよ」

楓さんがお酒を一口飲んでから、そう言いました

「今日は楓お姉さんが付き合ってあげます。だから、言いたいことは言って良いたい」

こういう時は笑ったほうが良いのでしょうか? その……リアクション? 的な感じで

828: 2018/02/02(金) 00:13:08.88 ID:CrqWojfw0
「今日はありがとうございました」

タクシーで送ってもらいましたし、どうお礼をしたら良いのか……

「良いの。私は翠ちゃんの笑顔が見たかっただけだから、それじゃあおやすみなさい」

「はい、おやすみなさい」

私はタクシーが見えなくなるまで見送りました

今日は楓さんにたくさんお話を聞いてもらって、気持ちの整理ができました

けれど……また食べすぎてしまった気もします

そういえば、楓さんは私に勧めるばかりであまり食べていなかったような気がします


829: 2018/02/02(金) 00:21:27.38 ID:CrqWojfw0
私は楓さんと過ごす時間が多くなりました

楓さんの差し入れや、連れて行ってくださるお店も楽しみにしている自分がいます

今も体の違和感は消えませんが、楓さんにアドバイスを頂いて、それをあまり気にしないようにしています

「なぁ、翠。最近レッスンが上手くいってないみたいだな」

事務所で楓さんの差し入れを頂いていると、プロデューサーに声をかけられました

「そうです、ね……ですが、楓さんにアドバイスを頂いて頑張っています」

「……そうか、ならいいんだ。それにしても、よくそんなに甘いものが食えるな」

そうでしょうか? 今日の差し入れはいつもより少ない気もします

830: 2018/02/02(金) 00:26:35.84 ID:CrqWojfw0
「そういえば、今日プロデューサーに不思議がられました」

楓さんとお夕飯を頂いている時に、今日あったことを話します

「いつもより少ないと思ったんだけど、変なプロデューサーね」

やっぱりですね、いつもより少ないなら全然食べられてしまいます

「ほらほら、そんなことよりお肉が焼けましたよ♪」

私の取り皿にお肉を置いて頂きました

「いただきます」

大きなお肉はとても柔らかく、ご飯と一緒にいくらでも食べられてしまいそうです

831: 2018/02/02(金) 00:35:21.97 ID:CrqWojfw0
楓さんは私がご飯を食べる姿を、可愛いと言ってくれます

まだ言われ慣れないのですが、とても嬉しいです

最近服のサイズが上がってしまったのですが、楓さんは成長期だからと言っていたので気にしないことにします

今日はどんな差し入れとお夕飯を頂けるのか楽しみですね

ここ何日かはレッスンよりも楓さんとご飯を食べるのを優先的にしています

「翠ちゃん、今日もお夕飯行きましょうか」

「はい、ご一緒させてください」

ちょうどお腹が空いていたので、お言葉に甘えることにします

楓さんとのご飯は本当に美味しいのです





おしまい

832: 2018/02/02(金) 00:38:58.23 ID:CrqWojfw0
読んでくれた方に感謝を
なんか百合百合っぽいお話になってしまいましたね
それではまた今日の夜に

引用: 【モバマス】楓さんで安価