371: 2014/01/19(日) 15:18:29.71 ID:NoWEuIG20
372: 2014/01/19(日) 15:19:38.88 ID:NoWEuIG20
加賀「────別に勝ち負けに拘っているわけではないわ」
加賀「ただ五航戦の子より速くないと、一航戦としての立場がありませんから……」
提督(……それを拘っていると言うのでは?)
赤城(私は翔鶴も瑞鶴もそんなに嫌いではないのですが……加賀さんはどうしてこんなにも嫌うのでしょうか……?)
提督(……というか事務仕事の書類整理で張り合おうとするなよ。戦いの場が小さすぎて流石に馬鹿馬鹿しいぞ……)
加賀「…………提督、それに赤城さん。私の話……ちゃんと聞いていますか?」
提督「あ、うん。聞いてるよ」
赤城「あ、はい。聞いてますよ」
加賀「……どこか釈然としませんが……聞いているのなら構いません」
加賀「それで────……っと、もうこんな時間ですか……」
提督「ん? ……おおっ、いつの間にか三時間くらい話してるじゃないか!」
赤城「久々の会話に花を咲かせすぎましたね……」
赤城「時間も時間ですし、そろそろ切り上げてご飯の支度でもしますか?」
373: 2014/01/19(日) 15:20:41.10 ID:NoWEuIG20
提督「そうだな、それがいいだろ。……ああ、それと風呂と二人が寝る部屋の準備もしないと……」
加賀「そう…………」
加賀「……料理は二人もいれば十分ね?」
赤城「つまり一人は準備の方と」
提督「それでは公平にジャンケンで」
提督「……ジャーンケーン────」
「「「ポン」」」
提督「────しゃっ!」
赤城「────やりました♪」
加賀「……赤城さん、それは私のセリフです」
提督「それじゃ加賀さん、頼みますね」
加賀「……久しぶりに提督に料理を振る舞いたかったのですが、こうなっては致し方ありません」
加賀「了解しました。ついでではありますが、ヲ級の面倒も見ておきます」
提督「それは助かる」
加賀「それではまた後で……」
提督「よろしくー」
赤城「よろしくお願いします」
提督「………………よーし」
提督「こちらも取り掛かりますか、なあ赤城?」
赤城「────はい♪」
374: 2014/01/19(日) 15:23:08.22 ID:NotjEDh50
────────
───────
──────
─────
375: 2014/01/19(日) 15:23:49.71 ID:NotjEDh50
提督「赤城がキッチンにいるのって、何か変な気分になるな……」
赤城「そうですか?」
提督「ああ、鎮守府の頃からお前は食べてるイメージしかないし、そもそも料理が出来るって事さえ今さっき知ったばかりだ」
赤城「……そう思われても仕方ありませんね」
赤城「ですがこう見えて私、いろいろと出来るんですよ? 鎮守府ではその必要に駆られることがなかったので、お見せする機会もありませんでしたが……」
提督「まぁ料理は間宮さんがいたしな……」
赤城「因みに洗濯やアイロンがけ、部屋の掃除は加賀さんがやってくれてました」
提督「任せっきりじゃないか」
赤城「私がやると加賀さんが『詰めが甘い』と言ってやり直すので……」
提督(流石は加賀。きちっとしてるなぁ……)
赤城「────とにかく、今回は良い機会ですので私の腕前を披露します」
赤城「びっくりさせてあげますから」
提督「……そりゃ楽しみだ」
赤城「…………あっ、ところで提督」
赤城「米は何升炊きますか?」
提督「多いよ」
376: 2014/01/19(日) 15:24:30.67 ID:NotjEDh50
加賀「空いてる部屋は…………ここね」
加賀「広さは申し分ないけど……」
加賀「……部屋自体は長らく使っていなかったみたいね。床に埃が少し積もってるわ」
加賀「ヲ級」
ヲ級「ヲ」
加賀「私が掃除機をかけるからあなたはこの雑巾で棚の上を拭いてくれる?」
ヲ級「任サレタ」
加賀「……あら」
加賀(頭の帽子みたいなものから生えてる触手を使ってあんな高いところまで……)
加賀「便利ね、それ」
加賀(私の部屋にも一人欲しいわ)
ヲ級「ヲ?」
377: 2014/01/19(日) 15:25:23.55 ID:NotjEDh50
「肉じゃが、どうですか?」
「美味い。赤城もやればできるじゃないか」
「……このおひたし、気に入りました」
「……ヲカワリ」
「加賀、ボーキと鉄取って」
「はい……これくらいですか?」
「ああ。…………赤城、そんな目で見てもお前は食えないからな?」
「提督、何度も言いましたがあれは別に食べているわけでは……」
「加賀、アリガトウ」
「どういたしまして」
378: 2014/01/19(日) 15:26:09.53 ID:NotjEDh50
「────良い湯だなぁ……」
「……良キ湯カナ」
「提督、お背中流します」
「のわあああぁぁ!? 何で入って来てんの!?」
「入らなければお背中を流せません」
「そういう意味じゃない! 赤城は止めなかったのか!」
「今度は私が勝ったので」
「何にだよ!?」
「……加賀、ヲッパイ大キクナッテル?」
「これは着痩せよ」
(な、何も聞いてない! 何も聞いてないぞ俺は!)
「それより提督、流しますので一度あがって下さい」
「────今は無理!」
379: 2014/01/19(日) 15:26:51.88 ID:NotjEDh50
〈ピーリカピリララポポリナペーペルト♪〉
ヲ級「ピ、ピーリカピピララ……」
「ヲ級、ピーリカピリララポポリナペーペルトです」
「ヲ級ちゃんはアニメが好きなんですねー」
「最近分かったんだけど、アニメじゃなくても派手なやつならドラマとか映画でもいいらしい」
「過激な子に育たなければいいのですが……」
「いや、大丈夫でしょう」
(あっ、でもこの前レーザー兵器みたいなの『欲シイ』って言ってたな……)
(……一応気をつけておくか?)
「他にもパメルクラルクラリ口リポップンというのもあります」
「ヲ、加賀ハ物知リ」
「それほどでも」
「加賀さんっ!?」
380: 2014/01/19(日) 15:27:42.86 ID:NotjEDh50
────────
───────
──────
─────
381: 2014/01/19(日) 15:28:25.66 ID:NotjEDh50
加賀「………………」
赤城「………………」
加賀「………………」
赤城「加賀さん、起きてますか?」
加賀「……はい。赤城さんも眠れないの?」
赤城「ええ、だからちょっとお話しましょう?」
加賀「……私は構いません」
赤城「ふふっ。その答え方、相変わらずですね」
赤城「その言葉を聞くと、鎮守府に居た頃を思い出すわ。いつもそう言うけど、何だかんだで私のお話に付き合ってくれる加賀さん……私、好きよ?」
加賀「……無愛想な私に構ってくれる赤城さんのこと、私も好きですよ」
赤城「…………ふふっ」
赤城「このやりとりも、懐かしいわ」
加賀「……私もです」
382: 2014/01/19(日) 15:29:03.87 ID:NotjEDh50
赤城「戦いが終わって、解体されて、軍部で働くようになって……」
赤城「私が艦娘になった当初は、私の代で戦いが終わるなんて思いもしなかったけど、人生何が起こるか分からないわね」
加賀「……もう会えないとまで思っていた提督にも会うことが出来ましたし、赤城さんの言うとおりだと思います」
赤城「ええ、だから深海棲艦がまた現れたりするなんてことも十分有り得るのよね……」
赤城「…………ねえ、加賀さん」
加賀「……何ですか?」
赤城「ほんの少し、ほんの少しだけ」
赤城「深海棲艦が現れてくれたら、また提督と一緒に居られるのにって思うのは、いけない事でしょうか?」
加賀「………………」
加賀「その問いには答えません」
加賀「ですが…………深海棲艦がいなくとも提督の傍にいることは出来ます」
加賀「……私はそのつもりです」
赤城「……そうね」
赤城「あまりにもライバルが多そうだったから、妥協しそうになってたみたい」
赤城「私、加賀さんにも負けません」
加賀「……私だって、赤城さんに負けません」
加賀「もちろん、他の方にもです」
赤城「…………お休み、加賀さん」
加賀「……お休みなさい」
383: 2014/01/19(日) 15:29:46.24 ID:NotjEDh50
赤城「────加賀さん、お味噌汁出来ました」
加賀「こちらもサラダの方が出来そうです」
加賀「魚もそろそろですし、ご飯をよそっておいていただけますか?」
赤城「任せて」
提督「朝から助かるなぁ……」
提督「……心なしか昨日より楽しそうに見えるんだけど、何かあったのかな?」
提督「ヲ級、何か知ってる?」
ヲ級「……私ニハ、聞コエテタ」
提督「おお、流石は深海棲艦。隣の部屋の声も聞こえるのか。……で、何を聞いたんだ?」
ヲ級「言ワヌガ華ト心得ルナリ」
提督「どこでそんな難しい言葉をっ!?」
ヲ級(……赤城ト加賀ハ提督ト一緒ニイタイ?)
ヲ級(……ドウシテ?)
提督「……おーい、ヲ級?」
397: 2014/01/19(日) 21:52:20.48 ID:1qRRAB4G0
加賀「────提督、こちらを食べてみて下さい」
提督「おおっ、きんぴらごぼうか!」
提督「────んー、美味い! このちょっと辛めの味付けのおかげでご飯が進むんだよなぁ……」
加賀「沢山作りましたので遠慮せ────」
瑞鶴「────ねぇ、提督さん」
瑞鶴「私のもちょっと食べてくれる?」
提督「あ、ああ」
提督「えーと、瑞鶴のは煮物か……」
提督「────うん、美味い。さっき作ったやつなのに随分と柔らかいな。何か裏技でも使ったのか?」
瑞鶴「聞きたい? 実は────」
加賀「────提督、お喋りは結構ですがせっかくのご飯が冷めてしまいます」
提督「そ、それもそうかっ」
提督「……すまんな瑞鶴。裏技はご飯の後で教えてくれるか?」
瑞鶴「…………いいわよ」
瑞鶴「……………………」
加賀「………………何か?」
瑞鶴「……いーえ、何も」
提督(……二人の間に火花が見える)
提督(何だか胃がきりきりしてきた……)
ヲ級「提督、顔色悪イ?」
提督「大丈夫だ。ヲ級は心配しなくていいぞ」
ヲ級「ヲ……分カッタ」
提督(唯一の癒やしだなぁ……)
398: 2014/01/19(日) 21:52:53.04 ID:1qRRAB4G0
提督「────さてと……」
提督(二人が洗い物をしてくれるって言うから頼んだけど……不安だ)
提督(散々睨み合ってたくせにそこだけ同調してたし……)
提督(…………大丈夫だよな?)
ヲ級「提督、遊ボ?」
提督「……ああ、いいぞ」
提督(……気にしてても仕方ないか)
提督「さーて、何して遊ぶ?」
ヲ級「絵、書クカラ当テテ?」
提督「よし、バッチコイ!」
399: 2014/01/19(日) 21:53:27.00 ID:1qRRAB4G0
瑞鶴「────まさか加賀さんがいるなんて思いませんでした」
加賀「……私だってあなたが来るなんて知らなかったわ」
瑞鶴「知ってたら来ませんでした?」
加賀「何故私が退かなければいけないの? あなたが来られないようにすればいい話でしょう?」
瑞鶴「……そーですか」
瑞鶴(……やっぱり私、加賀さんが嫌いだ)
瑞鶴(きっかけとかは特になかったはずだけど、何て言うのかな? 上手く言えないけど、根本的なところで加賀さんとは絶対合わないって分かるのよね)
瑞鶴(艦娘になったことが作用したんだと思ってたけど、今日改めて確認したわ)
瑞鶴(……多分、加賀さんも分かってるよね)
加賀「…………瑞鶴」
瑞鶴「……何ですか?」
加賀「あなたに聞きたいことがあるの」
加賀「……あなた、いつから提督のことを好きになったの?」
瑞鶴「…………はぁ?」
400: 2014/01/19(日) 21:54:51.98 ID:1qRRAB4G0
加賀「別に答えたくないなら答えなくていいわ」
加賀「変なこと聞いて、ごめんなさいね」
瑞鶴「まだ何も言ってないんですけど……」
瑞鶴「……………………」
瑞鶴(いつから、か……)
瑞鶴(……翔鶴姉に寄り付かないように忠告しに行ったのが最初の出会いだったっけ?)
瑞鶴(それで話してる内に仲良くなってって……自覚したのは提督さんが翔鶴姉と仲良くしてるのを見た時なのは覚えてる)
瑞鶴(……そう言えば、加賀さんは提督さんが着任したての頃は全然仲良くなかったのよね)
瑞鶴(提督さんが頑張って結果を出して、加賀さんがそれで徐々に認めていって……)
瑞鶴(…………ああ、なるほど)
瑞鶴(何で私が加賀さんを嫌うのか、加賀さんが私を嫌うのか……やっと分かった気がする)
瑞鶴(それはきっと────)
瑞鶴「…………加賀さん」
加賀「……何かしら?」
瑞鶴「私がいつから提督を好きになったのか、でしたっけ?」
瑞鶴「それ、私もよく分かりません」
瑞鶴「いつの間にか、ってやつなんだと思います」
瑞鶴「…………加賀さんと同じで」
加賀「……そう」
加賀「…………負けませんから」
瑞鶴「……私だって」
瑞鶴(────同族嫌悪、なんだろう)
瑞鶴(……あはは)
瑞鶴(加賀さんのこと、ちょっとだけ分かるようになった気がするわね……)
401: 2014/01/19(日) 21:55:26.32 ID:1qRRAB4G0
────────
───────
──────
─────
402: 2014/01/19(日) 21:56:06.01 ID:1qRRAB4G0
ヲ級「ヲ」
瑞鶴「ん、ヲ級ちゃんどうかしたの?」
ヲ級「当テテ?」
瑞鶴(えーと、この絵が何なのか答えれば良いのかな?)
瑞鶴(…………よりによってこれ?)
瑞鶴「……七面鳥でしょ?」
ヲ級「……違ウ」
ヲ級「コレ、瑞鶴」
瑞鶴「……ヲ、ヲ級ちゃん? これは七面鳥で、私なんかじゃないわよ?」
ヲ級「……ヲ? 加賀ガ言ッテタ」
瑞鶴「………………」
瑞鶴(あんの人はああああぁぁぁっ!!)
瑞鶴(────ああもうっ)
瑞鶴(やっぱり嫌いよ加賀さんなんて!)
423: 2014/01/25(土) 13:54:03.79 ID:KrwL0Ahf0
龍驤「へぇー、これが電話で言っとったヲ級ちゃんかー。なんや、かわええやん」
ヲ級「ヨロシク」
龍驤「おー、よろしく」
龍驤「……敵だったころは散々苦しめられて嫌な奴やと思っとったけど……不思議や」
龍驤「愛憎表裏一体とはこのことやな」
提督「……それは違うと思う」
提督「というかそんなことより龍驤、例のアレ持ってきてくれたか?」
龍驤「たこ焼き器やろ? 持ってきたで」
龍驤「それにしてもたこ焼きに目をつけるとはヲ級ちゃんもお目が高いなぁー」
龍驤「待っとき。めっちゃ美味しいたこ焼き作ったるから」
ヲ級「ヲ♪」
龍驤「…………」
ヲ級「…………ヲ?」
龍驤「アカン……負けとる……」
提督「おい、どうした龍驤?」
龍驤「こないな小学生体型に負けるなんて……屈辱や」
提督(……いや、何がだよ)
ヲ級「ヲ?」
424: 2014/01/25(土) 13:54:55.96 ID:KrwL0Ahf0
龍驤「────よっ、と」
提督「おおっ、流石に手際が良いな」
龍驤「こんなん慣れや慣れ」
龍驤「……でも褒められるのはちょっち嬉しいなぁ」
龍驤「もっと褒めてもええんやで?」
提督「流石は龍驤」
ヲ級「ヨッ、日本一」
龍驤「ちょ、ヲ級ちゃん!? どこで覚えたんっ!?」
提督「……こいつの語彙は偏ってるからな。まぁ心配するな、あまりに変な言葉は覚えてないから」
提督「な、ヲ級?」
ヲ級「セヤセヤ」
龍驤「エセがおる!?」
龍驤「────っとと、危ない危ない。もうちょっとで焦がすとこやったわ」
龍驤「ほら、出来たで」
提督「これが手作りたこ焼き……!」
提督「実を言うと俺、たこ焼きはスーパーで売ってる冷凍のやつしか食べたことないんだよね」
龍驤「そりゃもったいないなぁ」
龍驤「食べてみ? 驚くで?」
提督「それじゃあ早速……」
425: 2014/01/25(土) 13:55:26.07 ID:KrwL0Ahf0
提督「…………」
龍驤「どうや?」
提督「────熱っっっついっ!!」
提督「けど美味い! 何これ!」
龍驤「そうやろー? 美味いやろー?」
提督「これ食べちゃったらこれからもう冷凍物は食えないなぁ……」
龍驤「……て、提督さえ良ければまた作りに来てやってもええよ?」
提督「本当? 龍驤が良いならまた頼もうかな……」
龍驤(よっしゃっ!)
提督「……ん? ヲ級、どうした?」
龍驤「さっきからたこ焼き指で突っついてばっかりやね」
龍驤「ヲ級ちゃんは普通の食べ物もいけるん?」
提督「一応な。味が分かってるかどうかも分からないし、腹は膨れないみたいだけど、食えることには食える」
龍驤「ふむ……。ヲ級ちゃーん? どないした?」
ヲ級「……動カナイ」
ヲ級「小サイカラ?」
龍驤「むぅ……」
龍驤「どういう意味かサッパリや」
提督「俺もだ」
ヲ級「ヲ……」
ヲ級(仲間ダト思ッタノニ……)
ヲ級(残念……)
435: 2014/01/25(土) 21:49:13.83 ID:YQowmMjL0
────居酒屋・間宮────
間宮「────モツ煮込み出来ました」
間宮「提督、どうぞ召し上がって下さい」
提督「ありがとうございます間宮さん」
提督「んー、美味い!」
任務娘「あの、鳳翔さん。おかわりお願いします」
鳳翔「はい、水割りですよね」
鳳翔「────っと」
ヲ級「ヲ、私モ手伝ウ」
ヲ級「何カ有ル?」
鳳翔「あら……」
鳳翔「ふふっ、それではこれを持って行っていただけますか?」
ヲ級「任サレタ」
ヲ級「────ヘイ、オ待チ」
任務娘「ありがとうございます、ヲ級ちゃん」
間宮「……いろいろと心配していましたが、良い子に育っているようで安心しました」
任務娘「同感です。言葉のチョイスが気になるところですが……概ね問題ないですね」
ヲ級「……褒メラレテル?」
提督「ああ。ヲ級が偉いから皆が褒めてくれてるんだぞ」
鳳翔「ヲ級ちゃんは偉い子ですねー」
ヲ級「ヲ♪」
提督「………………」
提督(ヲ級の頭を撫でる鳳翔さん……)
提督(何だか『未亡人』の香りがするな)
任務娘「…………ヲ級ちゃんで思い出しましたが、提督に頼まれていた例の件、つい先日片付けました」
436: 2014/01/25(土) 21:50:10.49 ID:YQowmMjL0
提督「え、本当ですか!?」
提督「いやぁー、助かります……」
任務娘「今回は流石に骨が折れましたが……何とかなって良かったです」
提督「もうあなたには足を向けて寝られませんね……」
任務娘「ふふっ、そんなことはありませんよ」
任務娘「今まで提督が成し遂げてくれたことに比べればこんなことくらい……」
鳳翔「あの……提督、一体何を頼まれたのですか?」
提督「えーとですね、簡単に言えば……ヲ級を軍部が黙認するように働きかけてもらったんです」
間宮「黙認、ですか……」
提督「はい」
提督「いつバレて問題になるか分からないなら、先にバラしてしまって先手を打ってしまおうと思いまして……」
任務娘「名目上は深海棲艦の観察及び無力化ということにしました。これで今まで通り暮らせますし、大手を振ってとまではいきませんが往来を歩くことも可能になると思います」
鳳翔(……簡単に言ってはいますが相当難しいことですよね?)
鳳翔(実は凄い人なんじゃ……)
ヲ級「……ツマリ、ドウイウコトダッテバヨ?」
間宮「そうですね、お外で遊んでもいいってことですよ」
ヲ級「……皆ニ会イニ行ケル?」
間宮「はい♪」
ヲ級「……ヲ♪」
鳳翔「ヲ級ちゃんはまず誰に会いに行きたいですか?」
ヲ級「……エット、電」
提督「ははっ、それもそうか。一番付き合い長いもんな」
ヲ級(……クロトシロニモ会エル?)
ヲ級(……会イタイ)
任務娘(……深海棲艦の仲間に会いに行きたい、と言い出したりしなくて良かったです)
任務娘(やはりイレギュラーはこのヲ級だけなのでしょうか……?)
437: 2014/01/25(土) 21:50:59.07 ID:YQowmMjL0
────────
───────
──────
─────
────翌朝 居酒屋・間宮前────
提督「────それじゃあヲ級のこと、よろしくお願いします」
鳳翔「はい、お任せを」
鳳翔「……ところでいつ頃戻る予定ですか?」
提督「うーん……まだ決めてはいませんね」
提督「皆あっちこっちに散らばっちゃってますから、会いに行くだけでも時間がかかりますし……」
提督「あっ、でも一週間はかからないと思います」
鳳翔「……分かりました」
鳳翔「何かあればすぐに連絡いたします。提督は皆さんとの久しぶりの時間、存分に楽しんできて下さい」
提督「はい」
提督「…………鳳翔さん?」
鳳翔「……提督、少しだけ……失礼いたします」
提督「────あっ」
提督(鳳翔さんが俺の胸に────)
鳳翔「…………んっ……」
鳳翔「……抱きしめて、いただけますか?」
鳳翔「今だけ、今だけでいいんです……」
提督「……お安い御用ですよ」
鳳翔「……ふふっ…………」
鳳翔(提督の体……暖かいです)
────────
───────
──────
─────
438: 2014/01/25(土) 21:51:37.76 ID:YQowmMjL0
鳳翔「行ってしまわれました……」
鳳翔(まだ少し、体がポカポカします……)
鳳翔(……ふふっ♪)
鳳翔「さて、私も戻りましょ────」
ヲ級「ヲッ」
鳳翔「…………ヲ級ちゃん?」
鳳翔「早起きですね。いつもそうなのですか?」
ヲ級「………………」
ヲ級「……抱キシメテ、イタダケマスカ?」
鳳翔「────ヲ級ちゃん、話をしましょう。大事なお話です」
ヲ級「ヲ」
ヲ級「鳳翔ハ、提督ガ好キ?」
鳳翔「なっ────」
鳳翔「そ、それはその、ええと────」
ヲ級(……好キッテ、ドンナ感ジ?)
ヲ級(……知リタイ。モット、タクサンノコト)
470: 2014/02/02(日) 20:49:15.08 ID:5f64zrdr0
鳥海「────お待たせしました!」
鳥海「司令官さん、お久しぶりですね!」
提督「おー、久しぶりだな鳥海」
提督「摩耶がいないみたいだけどどうしたんだ? 一緒に来るって言ってたよな?」
鳥海「はい、そのつもりだったんですけど……」
鳥海「摩耶さんから時間がかかりそうだから先に行っててくれと言われまして……」
提督「それで先に来た、と」
提督「摩耶の奴……準備くらいしとけよなー」
提督「鳥海もそう思うだろ?」
鳥海「……まぁいろいろあるんですよ」
鳥海(かく言う私もかなり時間がかかりましたしね)
鳥海(……今日の服、おかしくないでしょうか?)
提督「ん、どうした鳥海? 服にホコリでも付いてたか?」
鳥海「……そういうわけではないです」
提督「ちょ、なんでそんな目で俺を見るんだよ!?」
鳥海「なんでもありません」
提督(そっぽ向かれた!? 俺何か悪いことしたか!?)
鳥海「…………はぁ」
鳥海(……計算通り、ではありました)
鳥海(この計算は外れて欲しかったのですけれどね……)
471: 2014/02/02(日) 20:49:56.69 ID:5f64zrdr0
──────────────
──────────────
472: 2014/02/02(日) 20:50:32.29 ID:5f64zrdr0
鳥海「────そろそろですね」
提督「どうした鳥海? いきなり時計なんか見て……」
提督「何か用事でもあるのか?」
鳥海「いえ、そうではありません」
鳥海「摩耶さんがそろそろ来る時間だと思っただけです」
提督「おお、ようやくか」
提督「……よくよく考えてみたら、もう待ち合わせの時間から三十分も過ぎてるんだな」
提督「摩耶には何か埋め合わせしてもらわないとなー。 イタズラでもしてやるかな?」
鳥海「……司令官さん」
鳥海「私に良い考えがあります」
摩耶「────わりぃ鳥海! 遅くなっちまった!」
473: 2014/02/02(日) 20:51:17.79 ID:5f64zrdr0
鳥海「いえ、大丈夫です」
鳥海「こうなるだろうとは思っていましたから」
摩耶「ははっ、お得意の『計算通り』ってやつか?」
摩耶「────で、提督は?」
摩耶「もしかしてまだ来てないのか?」
鳥海「はい、先ほど連絡がありました。もうちょっとで来るそうです」
摩耶「ちっ、あたしが言うのもアレだけどよ、女二人も待たすなんて男としてどうよ?」
鳥海「まあまあ、少しくらい良いじゃないですか」
摩耶「……ふんっ…………」
摩耶「……………なぁ、鳥海」
鳥海「はい?」
摩耶「今日のあたし、変なトコ無いよな?」
鳥海「変なところ、ですか?」
摩耶「その、ほら、髪が跳ねてたりとか、服のバランスが悪いとか……」
鳥海「……ふふっ、大丈夫ですよ」
鳥海「いつも通りの可愛い摩耶さんです」
摩耶「か、可愛くなんかねーよっ!」
摩耶「……ったく、調子狂うからそうゆーのやめてくれって言ってんだろが」
鳥海「でも本当ですよ?」
鳥海「司令官さんもそう言うと思います」
摩耶「アイツが、ねぇ……」
474: 2014/02/02(日) 20:51:48.84 ID:5f64zrdr0
摩耶「あの鈍感野郎のことだ、あたし達の服装なんか気にしたりなんかしないだろ」
鳥海「確かにその可能性は高いですね」
鳥海「……でもそう思っているのならどうしてちゃんとした服で来たんですか?」
摩耶「それはその……アレだ」
摩耶「万が一、つーのがあるだろ? だからほら……」
鳥海「……ふふっ」
摩耶「────鳥海っ! 笑ってんじゃねえ!」
摩耶「だいたいお前だって気合い入れてきてるじゃねえか!」
鳥海「……私はいつもちゃんとコーディネートしてますから」
鳥海(……気合いを入れたのは否定しませんけどね)
鳥海「そんなことより摩耶さん」
摩耶「あ? 何だよ?」
鳥海「後ろを見てくれます?」
摩耶「後ろぉ? それが一体────」
提督「やぁ」
摩耶「────なっ…………!」
提督「………………」
提督「摩耶は可愛いなぁ!」
摩耶「────よし、ぶっ頃す!」
提督「ちょ」
鳥海(……ふふっ)
鳥海(この雰囲気……懐かしいですね……♪)
475: 2014/02/02(日) 20:55:23.35 ID:5f64zrdr0
投下終了。
鳥海さんはうちの鎮守府に初めて来た重巡。
摩耶と一緒に重巡のトップツーです。
でも一番好きな重巡は鈴谷です。
497: 2014/02/05(水) 22:26:23.49 ID:GI2fk4TD0
初雪「────例えば……そう、提督の目の前に……提督が必要としている物があるとして……」
提督「ふむふむ」
初雪「手を伸ばしてもギリギリ届かない……そんな時どうする……?」
提督「そんなの近付けばいいじゃないか」
初雪「……条件を追加する。提督は……動けない」
提督「どんな状況だよ……。じゃあアレだ、孫の手かなんかで引っ掛けて手繰り寄せるわ」
初雪「……そんな便利な物は無い」
提督「じゃあもう諦めるよ」
初雪「……残念、提督は諦め切れない」
提督「俺の意思が改竄されてるよな、それ」
提督「……というか初雪は結局どんな答えが欲しかったんだよ?」
初雪「正解は……取ってもらう」
提督「…………つまり?」
初雪「提督……お菓子取って……」
提督「はぁ……、最初からそう言えばいいのに……」
提督「ほら」
初雪「ん、ありがと……」
初雪「……だって、最初に言うとまるで私がめんどくさがってるみたい……でしょ?」
初雪「だから……あくまで提督が自主的に取ってくれるのが……私的にベストだった……」
提督「いやいや、お前がめんどくさがりなのは否定できないだろ」
初雪「それは……私に失礼……」
初雪「私はやれるけどやらないだけだし……」
提督「それがめんどくさがりって言うんだよ!」
498: 2014/02/05(水) 22:27:18.49 ID:GI2fk4TD0
提督「大体平日の昼間っから家のベッドで寝転がってるなんてどうかしてるぞ?」
提督「お前に指定された時間だったから来たけど、学校はどうしたんだ? サボりか?」
初雪「今日は……創立記念日……」
提督「へぇ……」
提督「お前の学校が記念日で休みってことは、同じ学校の吹雪とか深雪とかも休みだよな? 遊んだりしないのか?」
初雪「いつもなら遊ぶ、けど……」
初雪「……今日はほら、提督が来たから……」
提督「俺は別に気にしないけどなぁ……。大人数とかワイワイできて楽しそうだしさ」
初雪「…………提督のばか」
提督「……何か最近急に罵倒されることが増えてきた気がするぞ、おい」
初雪「……気にしたら、駄目」
初雪(……自覚したら、めんどくいことになるし……)
初雪「……提督、暇でしょ?」
提督「そりゃまぁ初雪の部屋に来てから座って話してばっかだしな」
初雪「ゲームでも……する……?」
提督「それは構わんが……そこのゲーム機の上にある宿題らしきものはいいのか?」
初雪「宿題があること、忘れないように置いてただけだから……」
初雪「そんなことよりゲーム……しよ?」
提督「…………じゃあ宿題はいつやるの?」
初雪「後で、頑張る」
提督「そこは乗れよ!」
499: 2014/02/05(水) 22:27:54.41 ID:GI2fk4TD0
──────────
──────────
初雪「……勝利、いぇい」
提督「また負けた……」
提督「……で、今度は何すればいいんだ?」
初雪「……提督が勝つまで、私の椅子になって」
提督「ついには椅子代わりか……」
提督「……ほら」
初雪「ん……良い感じ……」
提督「初雪は軽いなぁ……ちゃんと食ってるか?」
初雪「食べてるから大丈夫……」
初雪「……そんなことよりもう一回」
初雪「次の命令はもう考えてるから……」
提督「……もう俺が負ける前提か」
提督「ちくしょー、一矢報いてやるからな!」
初雪「……ん、提督、頑張って」
500: 2014/02/05(水) 22:30:38.01 ID:iifgmYVo0
YOU WIN !
初雪「ふふん……♪」
提督「知ってたよ! こんちくしょー!」
501: 2014/02/05(水) 22:32:45.55 ID:iifgmYVo0
引用: 提督「戦いが終わり……」



コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります