76: 2009/03/15(日) 04:38:46.89 ID:F+9YRX3nO

真紅「クソ苺がぁぁ」

ローゼンメイデン 愛蔵版 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
78: 2009/03/15(日) 04:40:49.23 ID:F+9YRX3nO
くんくん『お便りのコーナーでぇす、今日のお便りは〇〇県□□市の雛苺ちゃんの絵です』

くんくん『これは、くんくんとネコ警部のピクニックの絵ですね、とてもかわいらしいです』

くんくん『それじゃあ、来週も~、よろしーくんくん!』

雛苺「わぁい、ヒナの絵が選ばれたのー」

翠星石「スゴいですぅ」
金糸雀「そういう、翠星石も前に選ばれてうらやましいのかしら」

真紅「さ、流石ね雛苺」

79: 2009/03/15(日) 04:42:59.31 ID:F+9YRX3nO
真紅「……」

ガンッ

真紅「くぅぅぅううそぉぉぉおがあぁぁぁああ」

ガンッガンッ

真紅「なぜ!?なぜなの!?私もハガキを送ってるのに!雛苺や翠星石より断然私の方が上手いのにぃぃぃぃ!!」

JUM「……」

真紅「!……JUM!聞いていたのね!」

JUM「分からないのか?真紅」


80: 2009/03/15(日) 04:44:21.24 ID:F+9YRX3nO
真紅「分からないわ!何であいつらの下手くそな絵が選ばれて私の崇高で優美な絵は選ばれないの?おかしいじゃないの!」

JUM「そう、そこがポイントだ」

真紅「何ですって?」

JUM「上手すぎるんだよ、お前の絵は」

真紅「上手くて何が悪いのよ、上手い絵が選ばれる、それは当然のことじゃない!」

JUM「はぁ、分かってないな」

真紅「どういうことよ!」

81: 2009/03/15(日) 04:45:43.94 ID:F+9YRX3nO
JUM「真紅よ、くんくんの番組の対象年齢はいくつだ?」

真紅「……4~8才くらいといった所かしら、でも、くんくんは大人が見ても十分楽しめるものだわ」

JUM「そう!確かに面白い!だが、本来、小さな子供向けだ!」

82: 2009/03/15(日) 04:47:36.33 ID:F+9YRX3nO
JUM「そして、お前の絵は明らかに子供が書いたレベルじゃない!大体、お前が書く絵ってCGじゃないか、有り得ないだろ」

真紅「そんな……、上手すぎるのが仇になるなんて」ヨロ

JUM「番組側としては大きなお友達が送ってきたと思うだろう、そして、あまりにも他の絵と違うと敬遠される」

JUM「なら、解決策は一つしかないだろ」

真紅「どうすれば良いというの?」

JUM「お前がその年齢相応のレベルで書けばいいのさ」

真紅「下手くそに……」

83: 2009/03/15(日) 04:49:25.82 ID:F+9YRX3nO
JUM「そうだ、雛苺がやってるのと同じようにワザと下手くそに書くんだ」

真紅「ちょっと待って!」

JUM「何だ」

真紅「その言い方だと雛苺が本来は絵が上手いように聞こえるのだわ」

JUM「何だ知らなかったのか?雛苺は絵、上手いぞ、翠星石はリアルにあの絵だがな」

真紅「知らなかったのだわ」


87: 2009/03/15(日) 04:53:14.50 ID:F+9YRX3nO
JUM「あいつは作られてから、ずっと絵を描いてたらしいからな、家に来てからもヒマさえあれば絵を描いてるしな」

真紅「あのクソ苺めぇぇ、ちょこざいなマネをぉぉぉ!


真紅「でも…、でも、わざと下手に描くのはいやなのだわ、何より雛苺の真似をするのはプライドが許さないのだわ!」

JUM「……他に一つ手がある」

真紅「何、なんなのJUM!教えなさい!」

ーーーーーーーーーーー

翠星石「金糸雀、何してるですか?」

金糸雀「カナも二人みたいにハガキを送るのー」

91: 2009/03/15(日) 04:58:07.95 ID:F+9YRX3nO
JUM「老人枠だ」

真紅「老人……枠?」

JUM「その通り、子供の保護者、おじいちゃん、おばあちゃん枠だ」

JUM「それを狙うのは嫌か?」

真紅「くっ、とりあえず……具体的にはどうすればいいの?」

JUM「そうだな……、まあ、それらしく見せるためには水墨画だな」

真紅「水墨画……」

JUM「たまにそういう絵がでる、〇〇(78)とかで」

真紅「真紅(80)………」

ーーーーーーーーーーー

金糸雀「やっぱり、みんな仲良しな絵がいいかしらー」

雛苺「かわいいのー」

翠星石「金糸雀、雛苺、スコーン食べるですか?」

金糸雀「食べるかしら」

雛苺「食べるのー」

92: 2009/03/15(日) 05:04:48.72 ID:F+9YRX3nO
真紅「いいわ、それでも……でも、私は水墨画の経験はないのだわ、描けるかしら?」

JUM「バカやろう」バキ

真紅「ぐへっ!」

JUM「できないなら、てぎるように努力すれば良いじゃないか!」

真紅「! 私が間違ってたのだわ、やる前から諦めるだなんて」

JUM「そうだ!その意気だ!熱くなれ!」


ーーーーーーーーーーー

金糸雀「青のクレヨンが無くなったかしら」

雛苺「ヒナのクレヨン貸してあげるの」

金糸雀「ありがとうかしら」

翠星石「二人とも、紅茶飲むですか?」

金糸雀「いただくかしら」

雛苺「ヒナのにはお砂糖入れてほしいのー」

翠星石「わかったですぅ」

98: 2009/03/15(日) 05:28:31.86 ID:ZqUqJoc50
そして2ヶ月の時を経てーーー
真紅は水墨画を形にした

真紅「どう?JUM?」ドキドキ

JUM「合格だよ、真紅、よくぞここまで頑張ったな」

真紅「やったのだわぁーーー!!!」

JUM「だが、まだまだ伸びしろはある、コレに慢心せず今後も精進するんだぞ」

真紅「うわぁーーーい!!!」ゴロゴロ

JUM「聞いてないか……ふふ」

JUM「おっと、それよりそろそろくんくんが始まるんじゃないか?」

真紅「おっと、こうしちゃいられないのだわ」

JUM「ハガキは後で僕が出しといてあげるよ」

99: 2009/03/15(日) 05:30:30.92 ID:ZqUqJoc50
くんくん『アガサ博士、やはり、あなたが犯人だったんですね……』
アガサ『そうじゃ…、全部ワシがやったんじゃよ』
くんくん『なぜ、あなたが……』
アガサ『理由なんてない……強いていうなら金が欲しかったんじゃ』
ネコ警部『!! それだけの……、たったそれだけの理由で……、
アナタのエゴで何人の命が犠牲になったと思ってるんだ』
アガサ『他人の命がいくらなくなろうが、ワシには関係ない』
くんくん『この……毒虫が!!!』ガッ
ネコ『よせ!くんくん、後は警察の仕事だ』
アガサ『……ふん』

100: 2009/03/15(日) 05:31:34.59 ID:ZqUqJoc50
くんくん『ちくしょう……、やりきれねぇよ』
ネコ『……くんくん』
くんくん『……ネコか』
ネコ『泣いて……いるのか?』
くんくん『……煙草の煙が目にしみたんだよ』
ネコ『そういうことにしとこう』
くんくん『……へっ』
くんくん『なあ、ネコよ』
ネコ『なんだ?』
くんくん『僕がやってきたことに意味はあったのかな?』
ネコ『そうだな……、少なくとも私は意味があったと思う』
くんくん『………ありがとよ』ポツリ
ネコ『何か言ったか?』
くんくん『べぇっつにぃーー』
ネコ『空が晴れたな』
くんくん『ああ』
ネコ『そろそろ行くか』
くんくん『おう!どこまでもな!』

101: 2009/03/15(日) 05:34:32.67 ID:ZqUqJoc50
真紅「くんくん……」ポロポロ

雛苺「真紅wwww泣いてるwwww」

くんくん『みんな、今までくんくんを応援してくれてありがとう!
次からこの時間にはニャンちゅうワールドが始まります』

真紅「へっ!?」

くんくん『最後のお便りを紹介するよ、〇〇県□□市の金糸雀ちゃんです、
これはくんくんに出てたみんなの絵だね、心のこもったいい絵だね』

103: 2009/03/15(日) 05:37:07.12 ID:ZqUqJoc50
金糸雀「やったー、カナのが紹介されたかしらー」

翠星石「おめでとうですぅ」

真紅「……」ポカーン

くんくん『じゃあ、みんな、DVDボックスも~よろしーくんくん!』

真紅「最……終回?」

雛苺「そうよーwwwwもしかして真紅知らなかったのwwww?」

雛苺「そういえば、真紅だけお便り紹介されなかったねwwwww」

真紅「  」ブクブク バターン

翠星石「キャー、真紅が泡吹いてぶっ倒れたですぅ」

金糸雀「大変かしらーー」

雛苺「ワロスwwwwwwww」

ーfinー

104: 2009/03/15(日) 05:41:44.30 ID:ZqUqJoc50
支援してくれた人サンクス
さるなんて初めてだったから驚きました
次があるならまた、書きためて金糸雀メインで書こうと思います
話の整合性とかはごめんなさいとしか言えません
それではバイチャ

105: 2009/03/15(日) 05:42:08.66 ID:9dbDr3rG0
>>1乙
面白かった

106: 2009/03/15(日) 05:52:18.93 ID:N0DB007r0
乙、博士金のためかよwww

引用: 蒼星石「僕が変態……?」