1: 2013/01/31(木) 20:00:09.35 ID:42fp3ao10
行政特区日本 式典会場

ルルーシュ「例えば、日本人を殺せって言ったら君の意思とは関係なく―――」キュィィン

ユフィ「ふぇ、くしゅん!!」

ルルーシュ「うわ」

ユフィ「あ!?ご、ごめんなさい!!ルルーシュ!!大事な衣装に鼻水が……」オロオロ

ルルーシュ「い、いや、気にするな。この程度なんでもないし、ユフィのだったらむしろ光栄だ」

ユフィ「もう、変な冗談ばっかり。えっと、それでなんの話だったかしら?」

ルルーシュ「ああ、俺が本気で命令したら、誰だって逆らえないんだ。どんな命令でもね」

ユフィ「どんな命令でも?」

ルルーシュ「ああ。例えば、日本人を殺せって言ったら―――」キュィィン

ユフィ「あら?ごめんなさい、お姉様から連絡が入りました。少し待っていて、ルルーシュ」

ルルーシュ(二回も腰を折られてしまったな……。違う例えにするか。ユフィが絶対にしないこととなると……)

8: 2013/01/31(木) 20:06:13.46 ID:42fp3ao10
ユフィ「ごめんなさい、ルルーシュ。お姉様ったら今日は外で食べるから駅前に来いって。メールでいいと思わない?」

ルルーシュ「そうだな。コーネリアも相変わらずのようだな」

ユフィ「あ、それで話の途中でしたよね。えっと、どんな命令でも逆らえないとか」

ルルーシュ「そうだ。ユフィ、君が例え命を天秤にかけられても絶対にしないようなことを命令できる」

ユフィ「本当に?」

ルルーシュ「ああ。本当だ」

ユフィ「じゃあ、私に命令してみて」

ルルーシュ「おや?いいのかい?これでも俺は健全な男子だ。女性の尊厳を奪うような命令をするかもしれない」

ユフィ「ルルーシュにそんな勇気があるとは思えません」

ルルーシュ「ほう……。ユーフェミア、俺はもう昔の俺ではない」

ユフィ「え……」

ルルーシュ「多少、卑猥なことも言える。俺はもう17歳だから」

13: 2013/01/31(木) 20:14:19.18 ID:42fp3ao10
ユフィ「あ、あまり変なことをお願いされたら……流石に断るかも……」

ルルーシュ「だから、俺の命令には逆らえないんだよ。ユーフェミア」

ユフィ「ユフィって呼んでください」

ルルーシュ「あ、ああ。すまない」

ユフィ「ハンバーガー20個たべろーとかも、ルルーシュが言えば私は食べてしまうの?」

ルルーシュ「そうなるな」

ユフィ「信じられないけど……」

ルルーシュ「では、命令してやろうか?」

ユフィ「は、はい……」ドキドキ

ルルーシュ(ギアスは使わないようにして……)

ルルーシュ「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる。男の前では全裸になれ」キュィィン

ユフィ「あ、硬貨が落ちていました」

ルルーシュ「ユフィ……。今の命令聞いていたか?」

ユフィ「全裸になれとか……。それはルルーシュの頼みといえども……ちょっと……。昔なら応じてたかもしれないけど……」

15: 2013/01/31(木) 20:19:23.12 ID:42fp3ao10
ルルーシュ「応じていたのか?」

ユフィ「昔、昔ですよ!!今は無理です!!」

ルルーシュ(そうか。応じてしまうレベルでは例え話にならないな……)

ユフィ「でも……ルルーシュがどうしてもと言うなら……。シルエットでという条件ならあるいは……」

ルルーシュ「ふっ。いや、そんなレベルじゃないよ。日本人の前で裸でベリーダンスを踊れっていうぐらいの―――」キュィィィン

ユフィ「え……」

ルルーシュ「ことを言おうと……。ん?なんだ、今の感覚は……」

ユフィ「……」

ルルーシュ「ユフィ?」

ユフィ「私、踊らないと」

ルルーシュ「なぁ……!?」

ユフィ「脱いで!!踊らないと!!!」ダダダッ

ルルーシュ「待て!!!ユフィ!!今の命令は忘れろ!!!」キュィィィン

17: 2013/01/31(木) 20:24:39.25 ID:42fp3ao10
演説台

ダールトン「ユーフェミア様はまだか……。一体、ゼロとどのような話を……」

ユフィ「お待たせしました!!!」バッ!!!

ダールトン「……!!!!!」

「な、なんだ?!なんだ!?」

「おいおい……何をみにつけてないぞ……」

「何が始まるんだ……」

ユフィ「日本人の皆さん。唐突ではありますが、私、ユーフェミア・リ・ブリタニアが踊ります!!!」

ダールトン「カメラをとめろ!!!」

ユフィ「いえーい」フリフリ

ダールトン「ユーフェミア様!!!いけません!!お気をたしかに!!!」

ユフィ「踊りますっ!!」

ゼロ「な、なんだ……これは……!!」

21: 2013/01/31(木) 20:30:36.81 ID:42fp3ao10
スザク「ん……あ、あれ……僕はどうして……。気を失っていたのか……?」

キャー!!!ワー!!!!

スザク「なんだ?何の騒ぎだ……?」

ゼロ「あ……あぁ……」ヨロヨロ

スザク「ゼロ?何をしている?」

ゼロ「スザク……!!」

スザク「お前はユフィ……ユーフェミア様と話をしていたんじゃないのか?」

ゼロ「これは……深い理由が……あってだな……」

スザク「どうしたんだ?」

ゼロ「どけ!!」ダダダッ

スザク「待て!!どこに行くんだ!!ゼロ!!」

「いえーい!!皆さん!!おどりましょー!!!はい、ワンツー!!ワンツー!!!」

スザク「ユフィ?なんでそんなに元気な声を……。そうか特区日本が成立して、日本人とダンスを……。素敵だよ、ユフィ」

ゼロ「C.C.!!ハッチを開けろ!!!」ガンガン

C.C.『なんだ?何を焦っている?』

24: 2013/01/31(木) 20:36:03.07 ID:42fp3ao10
ガウェイン内

ルルーシュ「俺はギアスを使っていない……。なのに……なのに……!!」ダンッ!!

C.C.「そうか……。意外と早かったな」

ルルーシュ「俺もマオのようにギアスが暴走したのか……」

C.C.「そうなるな」

ルルーシュ「くそ……!!くそ!!どうしてこんなときに!!」

C.C.「……あの騒ぎは、そう言うことか」

ユフィ『ふぅー!!』フリフリ

ダールトン『おやめください!!おやめください!!!おい!!カメラをとめろと言っているだろう!!!』

ディートハルト『ジャーナリストはこういうときにこそ!!カメラを回すものです!!!』

ダールトン『あの節操なきテレビ屋を殺せ!!!』

ユフィ『いぇーい!!』フリフリ

ルルーシュ「ああ……」

C.C.「どうする?」

ルルーシュ「……どうするもなにも……どうしたらいいんだ……」

26: 2013/01/31(木) 20:43:04.69 ID:42fp3ao10
藤堂『ゼロ!!』

ルルーシュ「なんだ?」

藤堂『何が起こっている?かなりの騒ぎになっているようだが?』

玉城『ゼロぉー。突撃してもいいのかよぉー?』

ルルーシュ「まだ、ダメだ……」

ルルーシュ(考えろ……考えるんだ……。ユフィはただ全裸になり踊っているだけに過ぎない……。行政特区日本にはなんら影響が……)

ルルーシュ(ある!!!中にはただのイベントだと勘違いするような馬鹿もいるだろうが、侮辱されたと思う者のほうが圧倒的に多い……)

ルルーシュ(となれば……俺はこの事態を最大限に利用するしかない……!!)

ゼロ「―――いくぞ、C.C.」

C.C.「修羅の道をか?」

ゼロ「何を今更……。ガウェイン、発進」

C.C.「ゴー」

スザク『ゼロ!!!これはどういうことだ!!!ユフィに何をしたぁぁぁぁ!!!!』

ゼロ「俺からのプレゼントだよ、枢木スザク。嬉しいだろう?フフフハハハハ」

スザク『ありがとう!!でも、軍人としてお前を許すわけにはいかない!!!!』

30: 2013/01/31(木) 20:49:59.72 ID:42fp3ao10
総督府

コーネリア「ふふ……。さてと、レストランも予約できたし。あとはユフィの帰りを待つだけ……」

コーネリア「何をたべようか……。あの店は、デザートのマンゴーが……」

ギルフォード「姫様!!」

コーネリア「我が騎士ギルフォードよ。丁度いい。あの店のオススメを訊きたい」

ギルフォード「そ、それどころではありません!!」

コーネリア「なんだ?」

ギルフォード「こちらを見てください!!」ピッ

コーネリア「ん?行政特区日本の会場ではないか。これが……な!?」

ユフィ『モザイクかけらっひとつひとつつなぎあわせてえがいていくっ』フリフリ

ディートハルト『素晴らしい!!素晴らしいカオスだ!!!!ハハハハ!!!』

コーネリア「なんだこれはぁぁぁぁ!!!!」

ギルフォード「姫様!!」

コーネリア「すぐに出る!!!ギルフォード!!!録画も忘れるな!!!ナイトメアを出せ!!!」

ギルフォード「イエス、ユア・ハイネス!!!」

34: 2013/01/31(木) 20:56:52.39 ID:42fp3ao10
会場

ユフィ「みなさーん!!どうですか、私の踊りは!!!」フリフリ

ダールトン「見るな!!見た者は射殺とする!!!」

ユフィ「そんなこと許しません!!」

スザク「ユフィ!!どうして裸なんだ!!そんなことは……僕の前だけでいい!!」

ユフィ「勿論、スザクの前でも裸で踊ります。でも、今は!!日本人の前で踊らないと!!!全裸で!!!」

スザク「清清しい……。ダメだ。ユフィを止める事なんて……できない……」

ユフィ「ふぅーふぅー」

ダールトン「枢木!!諦めるな!!なんとか隠せ!!」

スザク「しかし!!」

ガウェイン『―――そこまでにして頂きましょうか、ユーフェミア』

ユフィ「え?」フリフリ

スザク「ゼロ!!」

ガウェイン『貴方は日本人を侮辱した!!!侮辱するために我々をここに呼んだわけか!!!』

ユフィ「違います!」フリフリ

37: 2013/01/31(木) 21:05:14.03 ID:42fp3ao10
ガウェイン『こうしている間にもそうやって景気よく腰を振っておいて何を言っている!!!』

ユフィ「これは侮辱するためではありません!!日本人の前で全裸で踊って行政特区日本を目指すのです!!」フリフリ

ガウェイン『支離滅裂だな……。もはや、正気ではないと見える』

ユフィ「私は正気です。だから、踊っています」フリフリ

ガウェイン『貴方は生かしておけない……。さようなら。―――ハドロン砲、用意』

ランスロット『まてぇぇぇ!!!』

ガウェイン『枢木……!!』

ランスロット『ゼロ……僕へのプレゼントだと、言ったじゃないか……』

ガウェイン『だが、我々を虚仮にしたのは間違いではない』

ランスロット『違う!!!ユフィは踊ることで喜びを表現しているだけだ!!!お前がそうさせたんじゃないか!!!』

ガウェイン『……』

ランスロット『ユフィを止めるなら……お前もユフィと同じ事をしろ』

ガウェイン『何故、そうなる?』

ランスロット『ユフィにだけ強要しておいて、用がなくなれば終われなんて、身勝手じゃないか!!!』

ガウェイン『なるほど。少しは頭を使うようになったか。ユーフェミアと同じように……つまり、私に裸になれということか……。それで私の素顔を覗こうという魂胆か……』

38: 2013/01/31(木) 21:12:18.59 ID:42fp3ao10
ガウェイン内

C.C.「面白い要求だな。私も見てみたい。お前の全裸ベリーダンス」

ゼロ「黙れ。魔女。ディートハルトが兵士の襲撃をかわしながら撮影している以上、俺が何かをすることはできない」

C.C.「ナナリーにも知られるかもしれないからか」

ゼロ「そうだ」

C.C.「分かった。諦めよう。戦うんだな」

ゼロ「それしか……」

スザク『ゼロ!!お前も同じ事をしろ!!それができないなら……』

ゼロ「出来ないなら……?」

スザク『僕は知っている。そのナイトメアに女の子が乗っていることを』

C.C.「やっぱり、気付いていたか……」

スザク『その子に躍らせるんだ。そうしたら、ユフィは僕が責任をもって止める』

C.C.「なにを馬鹿な……。なぁ?」

ゼロ「……」

C.C.「おい……」

42: 2013/01/31(木) 21:18:07.39 ID:42fp3ao10
ゼロ「そうだな。何もユーフェミアを頃す必要はない。この一件でブリタニア政府に対する不信感は極まる」

C.C.「……」

ゼロ「誰も血を流すことなく……。最終段階に移行できる」

C.C.「やめろ」

ゼロ「やれるな?」

C.C.「やると思っているのか?」

ゼロ「貴様、俺の前では平気な顔で脱いでいるだろうが」

C.C.「お前だからだぞ?」

ゼロ「ならば、衆目の前でも変わらないだろう?」

C.C.「全然、違う」

ゼロ「どう違うのか言ってみろ」

C.C.「……」

ゼロ「沈黙するということは負けを認めるということだ」

C.C.「カレンにやらせろ。私はしない」

ゼロ「カレンこそ嫌がるだろうが。お前は悪魔か」

46: 2013/01/31(木) 21:26:20.38 ID:42fp3ao10
ユフィ「とーかんかくそのなかでぇー」フリフリ

ダールトン「よ、よし。ナイトメアでユーフェミア様が隠れている……。今のうちに」

ディートハルト「素晴らしい!!観衆に見えないところでも踊り続けているとは!!このシーンは特典映像にしなければ!!!」

ダールトン「誰かそのものを捕らえろ!!!」

ランスロット『ゼロ。答えはでないのか!?』

ガウェイン『……』

ランスロット『ゼロ!!このままユーフェミア様が踊り続けることになる!!!それでいいのか!!』

ガウェイン『いいんだろ?』

ランスロット『ああ!!でも、僕は軍人だ!!止める姿勢は見せておかないと怒られる!!!』

ガウェイン『枢木。私の傍にいる少女はまだ16歳だ。裸にはさせられない』

ランスロット『なんだって!?いや!!させるんだ!!!ユフィも16歳なんだぞ!!』

ガウェイン『そこでだ。私の盟友、千葉凪沙を差し出す。それでも構わないだろう?』

ランスロット『それは四聖剣の……』

ガウェイン『年齢は29歳。問題はないだろう?』

ユフィ「早く行政特区日本の設立を!!」フリフリ

50: 2013/01/31(木) 21:32:51.64 ID:42fp3ao10
会場 外

扇『ゼロ、一体どうしたんだ。あれから連絡もないし……』

玉城『やっぱよぉ、俺たちもいったほうがいいんじゃねえか?』

カレン『玉城。ゼロは命令があるまで動くなって言ってたでしょ』

玉城『でもよぉ』

藤堂『ゼロにも何か考えがあるはずだ』

千葉『そうで―――』

ゼロ『千葉。私だ』

千葉『ゼロ。どうした?プレイベートチャンネルなんて……』

ゼロ『お前だけでいい。会場のほうへ来い。ナイトメアからは降りてな』

千葉『なんだと?どういうことだ?』

ゼロ『理由は来たら分かる。あと、なるべく薄着でこい。以上だ』

千葉『……藤堂さん』

藤堂『どうした?お手洗いは出撃前に済ませておけとあれほど……』

千葉『ゼロに呼ばれたので行ってきます』

51: 2013/01/31(木) 21:39:32.47 ID:42fp3ao10
カレン『千葉さん!!どこへ!?』

藤堂『千葉はゼロに呼ばれたようだ』

カレン『千葉さんだけですか?』

藤堂『そうらしいな……』

カレン『千葉さんだけ……どうして……』

扇『なにかあるのか……?』

玉城『ったくよ、ゼロの秘密主義にも参ったぜ』

藤堂『敵を欺くにはまず味方からともいう。我らの首領を信じられなければ、組織にとっては破滅しかない』

扇『それもそうだな』

カレン『はい……』

藤堂『……ん?はい』

カレン『藤堂さん?』

藤堂『キョウトの神楽耶様……?』

扇『神楽耶様だって?』

藤堂『今、キョウトから連絡があった。中で何が起こっているのか大体は理解した。千葉を一人にさせていい事態ではなさそうだが……』

52: 2013/01/31(木) 21:44:07.94 ID:42fp3ao10
会場

千葉「な……」

ガウェイン『来たか……。さぁ、こっちにこい』

千葉「な、なんだ……これは……?」

ユフィ「みていっていくださ!!」フリフリ

ランスロット『千葉さん、こちらへ』

千葉「ゼロ!!何がどうなっている!!説明をしろ!!!」

ガウェイン『とりあえず舞台へ上がってくれ、千葉』

千葉「いや、だから……」

ユフィ「らんらーん♪」フリフリ

千葉(なんという破廉恥で下劣な行為を……。流石はブリタニア……恥じらいがないのか……)

ガウェイン『千葉、何をしている?』

千葉「何をさせるつもりなのか言えと―――」

ランスロット『貴女に拒否権はない』ジャキン

千葉「……!!」

53: 2013/01/31(木) 21:50:06.57 ID:42fp3ao10
ガウェイン『やめろ、枢木。この場は無血で終わらせる。そのほうがお互いのためだろう?』

ランスロット『分かっている……』

千葉「ゼロ!!まさかお前……ブリタニアと手を組んで……!!』

ガウェイン『違うな。間違っているぞ。これは政治だ』

千葉「政治……!!」

ランスロット『貴方がこの場に上がり、全力で踊らなければ無駄な争いが起こり、無駄な血が流れることになる』

千葉(まさか……ここにいる日本人を人質にされているのか……!?)

ガウェイン『千葉。お前にしか頼めないことなのだ』

ランスロット『早く上がってください』

千葉「わ、わかった……」

ユフィ「あら?私の踊りを間近で見たいのですか?日本人のかたなら大歓迎です!!」フリフリフリフリ

千葉「お、おい……そんなに腰を振ることはないだろう……」

ユフィ「どうしてですか?私は全裸で踊らないといけないのです!!」フリフリフリフリフリフリ

千葉「やめろ!!」

ユフィ「ワンツー、ワン―――」グキッ

57: 2013/01/31(木) 22:06:23.43 ID:42fp3ao10
千葉「お、おい……どうした?ひどい、脂汗だが……」

ユフィ「あ……あぁ……ふ……ぅ……」フリッ

ユフィ「あぁぁぁ!!!」

千葉「お、おい!!救護班を呼べ!!腰をやられたぞ!!」

ダールトン「なんだと!?」

ランスロット『ユフィ!!!?』

ガウェイン『ユフィ!!』

ユフィ「お、おどらないと……ぜん……ら……で……」フリッ

ユフィ「ぁはあぃ……!!」ビクッビクッ

千葉「無理はするな!!使い物にならなくなるぞ!!」

ダールトン「おい!!救護班はまだか!!!」

ランスロット『待ってられない!!!自分が連れて行きます!!!』

ユフィ「おどら……ないと……」

ランスロット『ユフィィィィ!!!!うおぉぉぉぉ!!!!』

ゼロ(さようなら、ユフィ……。多分、初恋だった……)

59: 2013/01/31(木) 22:14:59.44 ID:42fp3ao10
生徒会室

ディートハルト『最後まで踊り続けるとは……カオスの権化と言っていいでしょう』

兵士『貴様!!いつまでカメラを回している!!!』

ディートハルト『無能な兵士に私のジャーナリズムが理解できるはずがない』

咲世子「……」

ナナリー「あの、咲世子さん?状況がさっぱりつかめないのですけど……」

咲世子「ご安心ください、私もです」ニコッ

ナナリー「そうですか。よかったぁ」

ニーナ「ユーフェミアさまぁぁ!!!ユーフェミアさまぁがぁぁぁぁ!!!私の!!!私のユーフェミア様がギックリ腰にぃぃぃぃ!!!!」

リヴァル「軽症だろうな」

ミレイ「そうね。シャーリー、コーヒーおかわり」

シャーリー「はぁーい」

アーサー「にゃぁ」

ニーナ「いやぁぁぁぁ!!!!」

ナナリー(ユフィ姉様、大丈夫でしょうか……ギックリ腰なんて……)

62: 2013/01/31(木) 22:21:46.92 ID:42fp3ao10
会場

千葉「ゼロ。この現状はなんだ?」

ガウェイン『もうここには用はない。我々は完全にブリタニアと道を違えた。もう戦うことでしか我々に明日はない』

千葉「やはりそうか……」

ダールトン「待て」

ガウェイン『何かな?』

ダールトン「……約束は果たしてもらおうか」

ガウェイン『なんだと?』

ダールトン「ユーフェミア様だけに恥を塗ることなど……許されん!!!」

ガウェイン『既に主賓は消えた。これ以上、醜い争いをすることもないはずですが、ダールトン卿?』

ダールトン「皇族に傷をつけたのだ、相応の報復がないと思っているのか」

ガウェイン『なに……』

千葉「まさか……!?」

ダールトン「脱がねば……ここにいるイレヴンを処刑する……」

千葉(やはり、人質だったか。くそ……ブリタニアめ……!!)

63: 2013/01/31(木) 22:27:28.32 ID:42fp3ao10
ガウェイン『そうなるか……』

ダールトン「猶予を与えているだけ感謝してほしいところだな」

千葉「貴様……よくもぬけぬけと……!!!」

ガウェイン『千葉』

千葉「分かっている。この場で私がこの者たちを斬れば―――」

ガウェイン『脱げ』

千葉「……なに?」

ガウェイン『聞こえなかったのか?脱いで、踊れ』

千葉「できるか!!」

ガウェイン『……少し待て』

千葉「な、なんだ……?」

ゼロ「……千葉。もう一度いう。脱いで、踊るのだ」

千葉「そんなことをしなくても切り抜けられるだろう!!」

ゼロ「無駄な血を流させるというのか……。いいか、誰も私の命令には逆らえないのだぞ」

千葉「私に絶対的な命令を下せるのは藤堂さんだけだ。お前の理不尽な指示にまで従うつもりはない」

65: 2013/01/31(木) 22:34:45.35 ID:42fp3ao10
ゼロ「逆らえるかな……?」カシャ

千葉「なにを……!!」

ゼロ「全裸で踊り狂―――」

藤堂「ゼロ!!待ってくれ!!!」バッ!!!

ゼロ「え!!!」キュィィィン

藤堂「……!!」

千葉「藤堂さん?」

ゼロ(なに……藤堂が割って入ってきた……!!何故だ……何故勝手なことばかりを……!!!)

藤堂「そうだな。日本男児たるもの、踊り狂わなければなるまい。全裸で」

千葉「藤堂さん!?藤堂さん!?どうしたのですか?!」

藤堂「いくぞ!!!」バッ!!!

千葉「うわぁぁぁ!!!!」

ゼロ「……」

藤堂「ふんっ!!せっ!!やっ!!!千葉!!太鼓を叩け!!」

ダールトン「……撤退だ。急げ」

70: 2013/01/31(木) 22:42:48.13 ID:42fp3ao10
扇「ゼロ!!キョウトから連絡があって会場内でストリップショーが始まったとか!!」

玉城「いくらで皇女の裸が拝めるんだよぉ!!」

ゼロ「お前たち……」

扇「一応、カレンには誤魔化しておいたが……」

玉城「な……!!」

藤堂「ぬんっ!!せいっ!!ほっ!!でぇい!!千葉ぁ!!太鼓はまだか!?」

千葉「藤堂さぁぁん……いやぁぁ……やめてくださぁぁい……」ポロポロ

扇「藤堂が脱いでいる……」

玉城「千葉が脱げよぉ」

千葉「貴様らぁ!!こんな状況で言うセリフかそれはぁ!!!!」ポロポロ

藤堂「ぬぅえい!!!せぇい!!おんっ!!んっ!!」

ディートハルト「この熱気!!すさまじぃ!!!もっと熱いソウルを私にぃぃ!!」

C.C.「ブリタニア軍も撤退。会場に来ていた者たちも蜘蛛の子を散らすように退場してしまったな」

ゼロ「フフフ……ハハハハ……フフフハハハハハハ!!!!」

C.C.「黒の騎士団の好感度が下がらなければいいな……」

77: 2013/01/31(木) 22:51:29.50 ID:42fp3ao10
医務室

ユフィ「あぁ……スザク……」

スザク「ユフィ!!気がついたんだね!!」

ユフィ「あれ……行政特区は……?どうなったの……?皆さん……よろこんでくれた……?」

スザク「ああ……大成功だよ……ユフィ……」

ユフィ「そう……よかったぁ……」フリフリ

ユフィ「あ……!!」

スザク「ユフィ!!まだ踊っちゃだめだ!!」

ユフィ「スザク……でも……スザクと見ていると……ふふっ……笑わないでくださいね……裸で……踊りたくなるの……」

スザク「ああ、構わないよ……踊っても……そうだ!!元気になったら、アッシュフォードに行こう!!学園祭で一緒に踊るんだ!!」

ユフィ「がく……えん、さい……?」

スザク「ああ!!きっと!!きっと楽しいはずだ!!ユフィ!!」

ユフィ「そう……うん……そう、ね…………」ガクッ

スザク「ユフィ?ユフィ……?ユフィィィィ!!!!!」

セシル「スザクくん、静かに。麻酔が効いて眠っただけよ」

81: 2013/01/31(木) 23:00:05.78 ID:42fp3ao10
会場

藤堂「ずぁあ!!でぇあ!!ふんっ!!いっ!つっ!くっ!しっ!まっ!のっ!きっ!せっ!きっ!!」

千葉「……」

藤堂「Kっ!Iっ!Sっ!Eっ!Kっ!Iっ!!奇跡っ!!」キリッ

千葉「……」パチパチパチ

扇「ゼロ、藤堂はどうなったんだ?」

ゼロ「発作だ」

玉城「あんな持病もちでよく今までブリタニア相手に勝ててきたもんだな」

扇「それにしてもカレンを置いてきてよかった。今の藤堂を見たら卒倒する」

玉城「カレンはあれで純情乙女ちゃんだからなぁ!!」

C.C.「ゼロ、これからどうするつもりだ?」

ゼロ「戦力を整えて、コーネリアを討つ。そして……」

扇「ついに日本を取り戻せるのか」

ゼロ「藤堂の犠牲を無駄にしないためにも我々は勝たなくてはならない」

玉城「そうだな……やらねえと。俺が藤堂の分までなぁ!!よっしゃぁ!!腕がなるぜ!!」

83: 2013/01/31(木) 23:05:40.56 ID:42fp3ao10
カレン『ゼロ!!聞こえますか!!!ゼロ!!!』

ゼロ「カレン、どうした?」

カレン『今、そっちにナイトメアが―――』

ゼロ「ナイトメアだと?」

グロースター『ユフィィィ!!!!』ギュルルルル

ゼロ「なぁ……!!」

扇「あのナイトメアはコーネリアか!!」

玉城「やべぇ!!」

コーネリア『ユフィ!!ユフィはどこだ!!』

ゼロ「カレン!!こっちにこい!!」

紅蓮『―――きましたぁ!!!』ウィィィン!!!

ゼロ「カレン!!コーネリアを討て!!!」

紅蓮『了解!!』

コーネリア『ん?惰弱なイレヴンか!!!』

カレン『イレヴンじゃない!!日本人だ!!!』

85: 2013/01/31(木) 23:13:00.57 ID:42fp3ao10
コーネリア「……くっ」

ゼロ「まさか、一人で来るとは。迂闊でしたね、コーネリア」

コーネリア「早く殺せ。テ口リストに屈する私ではない」

ゼロ「果たして、その強気がどこまで続くか……くくく……」

コーネリア「それよりもユフィ……ユーフェミアはどこだ」

ゼロ「彼女なら既に運ばれましたよ。腰の振りすぎで重傷を負ったようですからね」

コーネリア「そうだったのか……」

ゼロ「情報は常に最新のものを握っておかなければ、足をすくわれますよ。今のようにね。フフハハハハ」

コーネリア「くっ……」

ゼロ「さて、と。貴方には色々と訊きたいことがある」

コーネリア「喋る気は微塵もない」

ゼロ「私の命令には誰も逆らえないのですよ……コーネリアでもな」

コーネリア「ふん。催眠術でも使うか?それとも自白剤でも投与するのか?」

ゼロ「いいえ。そんな野蛮なことはいたしません。貴女には特等席に移動してもらうだけです。あそこにな」

コーネリア「特等席だと?―――なぁ!?」ビクッ

88: 2013/01/31(木) 23:20:22.64 ID:42fp3ao10
藤堂「ふんふんふんふん!!!」

コーネリア「なっ!!いやぁ!!そんな無駄に立派なものを振り回すな!!!」

ゼロ「ほら、コーネリア。しっかりと見ろ。藤堂の勇姿から目を背けるな」

コーネリア「い、いや……やめて……みたくない……」ウルウル

ゼロ「嬉しいでしょう?」

コーネリア「そ、そんなわけあるか!!この外道!!私を殺せ!!!今すぐに!!」

ゼロ「なら、もっと間近で踊ってもらいましょうか。藤堂、熱が頬に伝わるほどの位置で踊れ」

藤堂「分かった!!任せろ!!ゼロ!!!」ブルンブルン

コーネリア「やめ……くるなぁ……惰弱なイレヴンがぁ……」

ゼロ「ほら、体を反らすな。惰弱だというのなら、堂々としていればいい」

コーネリア「だ、惰弱ではない!!強い!!とても強い!!」

ゼロ「フフフハハハハ。質問に答えてくれますか?」

コーネリア「分かった!!答える!!なんでも答える!!!だからこれ以上は―――」

藤堂「ふんっ!!」

紅蓮『あのー、どうして私は目隠しをされなければならないのですか、ゼロ?私だけのけ者は嫌です……』

92: 2013/01/31(木) 23:26:51.03 ID:42fp3ao10
コーネリア「……」

玉城「俺、間違ってたぜ。藤堂ならブリキ野郎にも勝てて当然だな、ありゃ」

扇「ああ。藤堂こそ男……いや、漢だ」

千葉「……」パチパチパチ

藤堂「ふんっ!!ぬんっ!!せぇい!!」

C.C.「魔王だな」

ゼロ「利用できるものを最大限に利用して何が悪い」

紅蓮『ゼロー?目隠し外していいですかー?』

ゼロ「良いと言うまでしていてくれ。お前のためだ、カレン」

紅蓮『わかりましたぁ……』

ゼロ「さて、コーネリア」グイッ

コーネリア「な、なんだ……?」

ゼロ「男性の裸一つであの慌てよう……。初めてだったのですか?」

コーネリア「くっ……」プイッ

C.C.「初心な奴だな。その歳で恥ずかしくないのか?」

96: 2013/01/31(木) 23:32:14.49 ID:42fp3ao10
コーネリア「か、勘違いするな……。男の裸ぐらい、何度も見てきた……」

ゼロ「誰のを?騎士ギルフォード卿ですか?」

コーネリア「言う必要はない」プイッ

ゼロ「藤堂」

藤堂「なんだ?」バーン

コーネリア「やめろ!!!」

ゼロ「質問には答える。そうでしたね?」

コーネリア「……む、昔……の話だ……」

ゼロ「昔?何年前ですか?」

コーネリア「……10年前だ」

C.C.「随分とご無沙汰だったんだな」

ゼロ「どこで見たんですか?」

コーネリア「……風呂だ」

ゼロ「誰の裸なんですか?」

コーネリア「……わ、わたしの……お、とうと……」

97: 2013/01/31(木) 23:36:26.49 ID:42fp3ao10
ゼロ「なるほど……」

コーネリア「くっ……どうしてこんなことを……」

ディートハルト「……」ジーッ

コーネリア「だ、誰が撮影を許可したぁ!!!」

ゼロ「私だ」

コーネリア「……」

ディートハルト「この放送は生中継しています。全世界に向けて」

コーネリア「おのれ!!!ゼロォォ!!!!」

ゼロ「ディートハルト。カメラをとめてくれ」

ディートハルト「はい」

ゼロ「皆も少し離れてくれるか」

扇「どうしたんだ?」

ゼロ「仮面を取りたいのでな」

玉城「おう。終わったらよんでくれよ」

ゼロ「分かっている」

99: 2013/01/31(木) 23:42:27.44 ID:42fp3ao10
コーネリア「仮面を外すだと……」

ゼロ「私です……姉上……」

コーネリア「……」

ルルーシュ「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアです。まさか、私の裸体を見ていたなんて。気がつきませんでした」

コーネリア「あぁぁ……」ウルウル

ルルーシュ「姉上。いくら兄弟とはいえ、入浴を覗かれるのは……」

コーネリア「ち、ちがう……はいろうとしたら……ルルーシュがさきに……いて……」オロオロ

ルルーシュ「おや?姉上と私が使う浴室は別の場所……それも庭園をひとつ挟んだ先にあったはず。わざわざそこへ?」

コーネリア「ルルーシュ……ごかいだ……」

ルルーシュ「誤解で物事が解決するなら、私は仮面など被っていない」

コーネリア「クロヴィスも……おまえが……?」

ルルーシュ「ええ、そうです」

コーネリア「ゆ、ゆるさんぞぉ……」

ルルーシュ「覇気がないですね、姉上。もっと罵ってもいいんですよ?フフフハハハハ」

コーネリア「くそ……くそ……」

105: 2013/01/31(木) 23:52:15.76 ID:42fp3ao10
C.C.「ルルーシュ、その辺にしておけ。訊きたいことがあるんだろう?」

ルルーシュ「そうだった。姉上?」

コーネリア「なんだ……」

ルルーシュ「私の母、マリアンヌ殺害の犯人は誰なのですか?」

コーネリア「知らない……。あの日、マリアンヌ様が護衛を自ら外したこと以外は……なにも……」

ルルーシュ「本当か?藤堂を呼ぶぞ?」

コーネリア「本当だ!!!」

ルルーシュ「そうですか」

コーネリア「うぅ……」

ルルーシュ(さてと、あとはギアスを使い、俺の手駒にし、散々使い尽くして、ボロ雑巾のように捨ててやるからな、コーネリア……!!)

コーネリア「おい……ユフィは……ユフィは……どうなったんだ……」

ルルーシュ「戻れば会えますよ」

コーネリア「お前が唆したのか?ユフィを……」

ルルーシュ「ええ。そうです」

コーネリア「どうして……あんなことをユフィにさせた……ルルーシュ……!!」

109: 2013/02/01(金) 00:00:30.48 ID:byjyglyx0
ルルーシュ「大儀のためだ」

コーネリア「あんなことをするぐらいなら、撃てばよかったものを……」

ルルーシュ「お前たちに俺とナナリーが味わった苦しみを理解できるはずもない」

コーネリア「ルルーシュ……!!」

ルルーシュ「姉上……」

コーネリア「何が望みだ……」

ルルーシュ「……世界平和ですよ」

コーネリア「ふざけるなぁ!!」

ルルーシュ「藤堂を呼びますよ」

コーネリア「やめろ……」

ルルーシュ「今から貴方は私の指揮下にでも入ってもらいましょうか」

コーネリア「協力はしない……」

ルルーシュ「藤堂」

コーネリア「……好きなだけ呼べ。貴様の陵辱など……生ぬるい……」ガタガタ

ルルーシュ「どんなに強がったところで俺の命令には従うしかないんだよ、コーネリア」

111: 2013/02/01(金) 00:06:04.17 ID:byjyglyx0
コーネリア「先ほどから何を言っている。私が陵辱に耐えられないほどの弱い女だと思うのか?」ブルブル

ルルーシュ「そうじゃないんですよ、姉上」

コーネリア「なに?」

ルルーシュ「例えば俺とユフィの結婚を認めろと言えば姉上の意思とは関係なく―――」キュィィィン

C.C.「馬鹿!!」

ルルーシュ「はっ!!」

コーネリア「……そうだな。お前とユフィは結婚しなければならないな」

ルルーシュ「違う!!取り消せ!!」

コーネリア「よし。早速、挙式をあげよう」

ルルーシュ「待て!!コーネリア!!!」

コーネリア「ルルーシュとユーフェミアの結婚を私は認める!!!」

ルルーシュ「黙れ!!おい!!!」

紅蓮『ルルーシュ?ルルーシュがどうしたって?』

ゼロ「カレン!!目隠しを外して降りて来い!!!」

紅蓮『はいっ!!!今行きます!!!』

117: 2013/02/01(金) 00:12:22.09 ID:byjyglyx0
カレン「ゼロ!!」ダダダッ

藤堂「紅月!!元気だな!!一緒に踊るか!?」キリッ

カレン「きゃぁぁ!!」

ゼロ「しまった!!藤堂が邪魔だ!!」

カレン「藤堂さん!!どうして裸なんですか!?」

藤堂「裸はいいぞ!!!健康にな!!」

カレン「か、かくしてください……!!」

ゼロ「カレン!!」

コーネリア『さあ!!ユーフェミア!!ルルーシュと結婚だぞ!!妹の分際でよくやってくれるな!!全く!!!』ギュルルル

C.C.「おい。コーネリアが逃げるぞ」

ゼロ「何故、追わない!!」

C.C.「相手はナイトメアだ。追いつけるわけないだろ」

ゼロ「ぐぅぅ!!」

藤堂「わっしょい!!わっしょい!!」

カレン「いやぁ……」

122: 2013/02/01(金) 00:20:11.16 ID:byjyglyx0
カレン「はぁ……はぁ……すいません、ゼロ、遅くなりました……」

ゼロ「……」

カレン「あの……あれ……?コーネリアは……?」

ゼロ「黒の騎士団、全軍撤退だ」

カレン「あの、ゼロ?いいんですか?」

ゼロ「もう……為す術がない……」

C.C.「自業自得とはこのことだな。眼を隠しておけよ」

ゼロ「ユフィのストリップに藤堂の男気、そしてコーネリアの暴露ですっかり忘れていた……」

C.C.「無理もないがな」

カレン「ゼロ?大丈夫ですか?」

ゼロ「ああ……」

カレン「帰りますか?」

ゼロ「帰ろう……」

カレン「はいっ」

ゼロ「これから、一体どうなるんだ……」

126: 2013/02/01(金) 00:26:34.09 ID:byjyglyx0
アッシュフォード学園

ルルーシュ「ナナリー、遅れてすまない」

ナナリー「お兄様、あの……」

ルルーシュ「どうした?」

ニーナ「うあぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」ダダダッ

ルルーシュ「なっ!?」

咲世子「ルルーシュ様!!」ギィィン

ミレイ「ニーナ?!」

リヴァル「おいおいおい!!なにやってんだよ!!」

ニーナ「ユーフェミア様をかえせぇぇぇぇ!!!!!かえしてよぉぉぉぉ!!!!!」

ルルーシュ「なに……?」

ミレイ「ルルーシュ?テレビ、見て」

ルルーシュ「え?」

コーネリア『―――ユーフェミアにこの一件の責任を負わせることにした。ユーフェミアには強制的に嫁いでもらう。ルルーシュ・ランペルージ、いや、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアのところへ!!』

シャーリー「ルルーシュくんって皇族だったんだ……へぇ……」

130: 2013/02/01(金) 00:32:13.24 ID:byjyglyx0
ルルーシュ「……」

ミレイ「なにか、あったの?」

リヴァル「ルルーシュ……」

ニーナ「うわぁぁぁぁぁ!!!!いやぁぁぁぁぁぁ!!!!!フレイヤ!!!私の作ったフレイヤ吹き飛ばす!!!」

咲世子「ルルーシュ様……」

ナナリー「みなさん、落ち着いてください」オロオロ

リヴァル「ナナリーも皇族なんだよな」

ナナリー「元、ですけど」

ルルーシュ「いや、なんて言ったらいいか……」

リヴァル「あのユーフェミア様と結婚って大丈夫なのか?」

ルルーシュ「え?」

シャーリー「一応、兄妹なんでしょ?それって法律的にも大丈夫なの?」

ルルーシュ「お前たち……俺が皇族であることはどうでもいいのか?」

リヴァル「いや、そりゃびっくりしてるけど、でも、ルルーシュはルルーシュだろ?俺の親友のな」

ルルーシュ「リヴァル……」

136: 2013/02/01(金) 00:38:50.73 ID:byjyglyx0
ミレイ「まぁ、他の生徒はそういうわけにもいかないでしょうけどね」

ルルーシュ「そうですね。リヴァルみたいな馬鹿ばっかりならいいんですけど」

リヴァル「お?褒めても何もでないぜ、ルルーシュ?」

ルルーシュ「はいはい」

ニーナ「フレイヤぁぁぁぁ!!!」

咲世子「当身」トンッ

ニーナ「うっ」

シャーリー「でも、これから学園にこれなくなるんじゃないの?」

ナナリー「それは……」

ミレイ「でも、ユーフェミア様が嫁いでくるってことは、ルルーシュはここにいても問題ないんじゃない?」

ルルーシュ「そういうわけにも行かないでしょう。俺がどんな扱いを受けるか……」

ニーナ「ユーフェミア様が学園にくるの?!」ガバッ

ミレイ「可能性はあるわね」

ニーナ「ルルーシュ!!貴方だけが頼りなの!!がんばって!!!」

ルルーシュ「あ、ああ……」

141: 2013/02/01(金) 00:45:41.44 ID:byjyglyx0
医務室

ユフィ「すぅ……すぅ……」

スザク「聞いたよ、ユフィ。ルルーシュと結婚するんだって」

ユフィ「うぅん……スザクぅ……わたしの……はだか、おどり……みてくださぁい……」

スザク「言っていたよね。ルルーシュが初恋の相手だったって……。ルルーシュとなら君はきっと幸せになれるはずだ」

「それはどうかな?」

スザク「誰だ!?」

V.V.「枢木スザク。僕は嘘は嫌いだ」

スザク「どうして子どもがこんなところに……」

V.V.「本当はユーフェミアを渡したくないんでしょ?」

スザク「そんなことは……」

V.V.「素直になれるなら良い事を教えてあげるよ」

スザク「なにを……」

V.V.「ギアスのことをね」

スザク「ギ、アス?」

143: 2013/02/01(金) 00:54:19.13 ID:byjyglyx0
ルルーシュ宅

C.C.「ユーフェミアの痴態と藤堂の暴走で現状の支持率に変動はないな。上手く相殺された形になった」

ルルーシュ「ということは、まだ攻め込むこともできないか……」

C.C.「本当はどうするつもりだったのかな?」

ルルーシュ「あのまま全ての日本人を決起させ、一気に総督府を叩くつもりだった。だが……」

C.C.「無理だな」

ルルーシュ「いいきっかけになると思ったのだが……」

C.C.「それよりも問題はコーネリアがゼロの正体に気がついたところだろう。そっちの問題はどう片付けるつもりだ?」

ルルーシュ「それは―――」

ピリリリ……

ルルーシュ「スザクからか……。はい」

スザク『ルルーシュ……』

ルルーシュ「どうかしたか?」

スザク『今から、会えるか?』

ルルーシュ「あ、ああ……構わないが……。どうした?」

144: 2013/02/01(金) 00:59:37.92 ID:byjyglyx0
スザク『話したいことがある。駅前で待っているから、来て欲しい』

ルルーシュ「電話でもいいんじゃないのか?」

スザク『俺はルルーシュと直接会って、話したいんだ』

ルルーシュ「……分かった。すぐに行こう」

スザク『すまない』

ルルーシュ「……スザク」ピッ

C.C.「どうした?」

ルルーシュ「C.C.、ゼロの衣装を貸す。カレンと共に俺を尾行しておいてくれ」

C.C.「枢木スザクに会うだけだろ?」

ルルーシュ「胸騒ぎする」

C.C.「ユーフェミアの件でボッコボコにされるんじゃないか?」

ルルーシュ「それならまだマシだが……」

C.C.「わかったよ。カレンを呼んでおこう」

ルルーシュ「頼んだ」

C.C.「……」

147: 2013/02/01(金) 01:04:00.33 ID:byjyglyx0
駅前 車内

ゼロ「……」

カレン「ゼロ。どうしてスザクがここにいることを知ったんですか?」

ゼロ「……」

カレン「ゼロ?」

ゼロ「黙っていろ」

カレン「ご、ごめんなさい……」

ゼロ「……カレン?」

カレン「なんですか?」

ゼロ「お前、私のことが好きか?」

カレン「え……はい。尊敬しています」

ゼロ「違う違う。好きかと訊いたんだよ、私は。察せないのか?」

カレン「ご、ごめんなさい!!えっと……その……はい、好き、です……」

ゼロ「私も大好きだぞ、カレン?」

カレン「ゼロぉ……!!」

153: 2013/02/01(金) 01:12:24.09 ID:byjyglyx0
スザク「……」

ルルーシュ「待たせたか?」

スザク「ううん。そんなことはないよ」

ルルーシュ「そうか。それで、急に呼び出して何の話だ?」

スザク「ルルーシュ、大変なことになったね」

ルルーシュ「ああ、結婚の話か。そうだな。これからどうなるか……」

スザク「君はユフィを幸せにできるかい?」

ルルーシュ「それは分からない」

スザク「分からない?」

ルルーシュ「皇族であることが知られ、私生活にも影響がでるだろうからな。しばらくは自分のことで精一杯かもしれない」

スザク「……」

ルルーシュ「それに俺にはナナリーもいる。ある程度はユフィにも協力をしてもらわないといけないな」

スザク「……そのギアスの力でか?」

ルルーシュ「な……に……?」

スザク「世の中には便利な力があるんだね、ルルーシュ」

155: 2013/02/01(金) 01:21:11.18 ID:byjyglyx0
ルルーシュ「お前……それを……どこで……」

スザク「ゼロなんだろ、ルルーシュ?」

ルルーシュ「……」

スザク「早く君を逮捕するべきだったよ」

ルルーシュ「気がついていたのか……」

スザク「確信はなかった。だから否定し続けてきていた!君を信じたかったから。だけど君は嘘をついたね!僕とユフィに!ナナリーに!!」

ルルーシュ「それがどうした!!人間は嘘をつき、己を形成している!!本音と建前を使い分け、他者と接するときは本性を出さないように演じている!!!」

スザク「君は……!!」

ルルーシュ「それよりもギアスのことをどこで知った?」

スザク「ここから先のことは、お前には関係ない!!!」

ルルーシュ「……!!」

スザク「お前の存在が間違っていたんだ!お前は世界から弾き出されたんだ!!!ユフィは俺が……!!」

ルルーシュ「スザァァク!!!」

スザク「ルルーシュゥゥ!!!!」

カレン「ちょっと!!喧嘩はダメ!!!」

156: 2013/02/01(金) 01:25:09.58 ID:byjyglyx0
スザク「カレン……!!」

カレン「こんなところでなにやってるの!?」

スザク「良い機会だ、カレン。君には知る権利がある」

カレン「なんのこと?」

スザク「ルルーシュがゼロだ」

カレン「は?」

スザク「信じられないのも無理はないけど、本当のことだ」

カレン「ゼロは向こうにいるけど」

スザク「え……?」

ゼロ「……」

スザク「あれ!?」

カレン「何言ってるの?」

スザク「え、いや、でも、今、ルルーシュは!!ギアスのことを認めたじゃないか!!」

ルルーシュ「ギアスってなんだ?」

スザク「……!!」

161: 2013/02/01(金) 01:32:47.68 ID:byjyglyx0
カレン「あー。分かった。ユーフェミアを盗られた腹いせに……」

スザク「違う!!ルルーシュ!!君はまたそうやって嘘をつくのか!!!」

ルルーシュ「……」

カレン「ちょっと!!やめてってば!!」

スザク「答えろ!!ルルーシュ!!ギアスを使って君はユフィを……!!」

ルルーシュ「……」

スザク「僕は全部聞いた……!!ギアスのことを!!君がその力をもっていることも!!!仮面をかぶりつづけてきたことも!!」

ルルーシュ「そうか……。ならば、もう逃げられないか……」

カレン「ルルーシュ?」

ルルーシュ「確かにギアスを俺は持っている。俺が本気を出せばどんな命令にも逆らえない」

カレン「催眠術?」

スザク「それでユフィにあんなことを強要させたんだな……」

ルルーシュ「よかっただろ?」

スザク「とてもね。でも、意味もなくユフィを辱めたことを僕は許さないつもりだ」

ルルーシュ「意味もなくだと?本当にそう思っているのか?」

168: 2013/02/01(金) 01:40:56.10 ID:byjyglyx0
スザク「君はユフィと手を組むべきだったのに……。意味のないことだ。僕にとっては」

ルルーシュ「学園祭のとき、俺とユフィは話をした。知っているな?」

スザク「ああ。ユフィは君とナナリーに会うために学園に行ったんだからね」

カレン「私、そのときオバケ屋敷にいたけど、二人ともきてないよね?」

ルルーシュ「何を話したか……教えてやろうか?」

スザク「なんだ?」

ルルーシュ「お前との仲が中々親密になれないから、どうしたらいいかと相談された」

スザク「な……!!」

ルルーシュ「親友の俺に相談。最良の選択肢だろう?」

カレン「なんの話してるの?私も混ぜてよ」

スザク「まさか、ルルーシュ……」

ルルーシュ「お前が少し積極的になれるかと思ってな……くくく……」

スザク「なんてことをしてくれたんだ!!!!」

ルルーシュ「アレだけのものを見て、お前は何も言わなかったのか?!腑抜けが!!!」

カレン「喧嘩はダメだっていってるでしょ!!二人とも有名人なんだから!!」

173: 2013/02/01(金) 01:48:14.77 ID:byjyglyx0
スザク「ルルーシュ……!!」

ルルーシュ「スザク……失望だな。これだけ手を焼いてやっても、進展できないとは」

スザク「……」

カレン「うん。スザクが悪い」

ルルーシュ「カレンもこういっている」

カレン「反省したほうがいいんじゃない?」

スザク「そんなわけない……」

ルルーシュ「なに?」

スザク「ああ!!君のおかげで僕はもっとユフィのことが好きになれた!!!」

ルルーシュ「ほう?」

カレン「よかったね」

スザク「だって……だって……スザクの前では裸になって踊りたくなるって言われたんだ……そんなの好きになるに決まっているじゃないか!!」

ルルーシュ「それでその告白に対しての返事は?」

スザク「……一緒に踊ろうってだけ」

ルルーシュ「愚かな」

178: 2013/02/01(金) 01:54:38.49 ID:byjyglyx0
スザク「あのときはユフィも辛そうだったから!!それが精一杯で!!!」

ルルーシュ「ふっ。分かった、分かった。お前がどうしようもないヘタレであることはな」

スザク「ルルーシュ……」

ルルーシュ「お前の弱さがこの結果を招いた」

スザク「なに?」

ルルーシュ「俺とユフィは結ばれる。残念だがな」

スザク「ルルーシュゥゥゥ!!!!」ガバッ!!

ルルーシュ「ぐっ……!!」

カレン「ちょっと!!スザク!!」

スザク「お前さえいなければ!!!!ユフィがあんなことにならずにすんだのに!!!踊らなければ君と結婚なんてこともなかったのに!!!」

ルルーシュ「俺を頃すのか!?いいだろう、やってみろ!!!ユフィとコーネリアが落胆する顔が簡単に浮かぶぞ!!!!フフフハハハハハ!!!!!」

スザク「このまま連行する」

カレン「どこに?!」

スザク「こい、ルルーシュ」グイッ

ルルーシュ「つっ……」

181: 2013/02/01(金) 01:59:56.31 ID:byjyglyx0
カレン「まって、まって」ギュゥゥゥ

スザク「離してくれ、カレン」

カレン「ルルーシュはダメ。置いていって」

スザク「無理な相談だよ」

カレン「ゼロの命令なんだ。私だって譲れない」

スザク「ゼロって、彼女のことか?」

カレン「え?」

C.C.「ふぅ、この仮面、相変わらず蒸れるな……ん?」

カレン「……」

ゼロ「―――どうした、カレン?なにをやっている?」

カレン「しぃぃぃつぅぅぅぅぅ!!!!!」ダダダダッ

ゼロ「な、なんだ!!おい!!やめろ!!標的は向こうだ!!」

カレン「私の純情を弄んだのね!!!!」

ゼロ「可愛かったぞ?」

カレン「弾けろ!!!」

182: 2013/02/01(金) 02:06:42.21 ID:byjyglyx0
スザク「さぁ、行こうか」

ルルーシュ「どこへ……連れて行く気だ……」

スザク「総督はダメだろうね。君とユフィの結婚の準備を苦虫を噛み潰すような表情で進めているから」

ルルーシュ「……」

スザク「となれば……。皇帝陛下に謁見する」

ルルーシュ「お前……!!友達を売るのか!?」

スザク「そうだ。そして僕は上に行く」

ルルーシュ「スザァク!!」

スザク「ルルーシュじゃ、ユフィを幸せにできないし、世界も変えられないよ」

ルルーシュ「お前……」

スザク「ルルーシュ。僕はラウンズになる。そして、このエリア11を……守る。ゼロがいなくてもいいようにする」

ルルーシュ「……そんなことでは変えられない」

スザク「やってみないと分からないだろ」

カレン「この仮面はずしなさいよぉ……!!私がかぶるんだからぁぁ!!」グググッ

ゼロ「バ、バカ!!やめろ!!!スザクとルルーシュを追え!!!」

185: 2013/02/01(金) 02:14:32.31 ID:byjyglyx0
総督府

ユフィ(私、どうしていたのかしら……。ここ数日の記憶も曖昧……)

ギルフォード「ユーフェミア様、もう体調のほうはよろしいのですか?」

ユフィ「え、ええ。まだ、腰の辺りがジンジンしますけど。お姉様は?」

ギルフォード「ユーフェミア様のためにもう二日ほど寝ていないようです」

ユフィ「そんなに心配を……。私は一体、どうして……」

ギルフォード「心配もされるでしょう。大事な妹の結婚ですから」

ユフィ「そうですか……。結婚?」

ギルフォード「はい」

ユフィ「誰がですか?」

ギルフォード「ユーフェミア様です」

ユフィ「誰とですか?」

ギルフォード「ルルーシュ様です」

ユフィ「……兄妹ですけど」

ギルフォード「姫様はユーフェミア様の相手はルルーシュ様しかいないと仰っていますが……」

188: 2013/02/01(金) 02:20:55.57 ID:byjyglyx0
ユフィ「お姉様!!!」

コーネリア「総督と呼べ」

ユフィ「一体、何がどうして私とルルーシュが結婚をすることになったのですか!?」

コーネリア「ルルーシュとユーフェミアの結婚を私は認める!!」バンッ!!!

ユフィ「そんなお願いしたことありません!!」

コーネリア「もう認めてしまったのだから、仕方がない」

ユフィ「私にはスザクが……!!」

コーネリア「私の決定に従えないのか、ユフィ?」

ユフィ「何故ですか!!何故、こんなことに!!」

コーネリア「お前が行政特区日本設立に失敗したからだ」

ユフィ「……え?そんなはずは……スザクは大成功だって……」

コーネリア「大失敗だよ。もう暫くはその話をイレヴンの前ではするな?殺されるぞ」

ユフィ「スザクは?!スザクは今、どこにいるのですか!?」

コーネリア「昨日、本国に向かった。なんでもゼロを逮捕したとかで……」

ユフィ「本国ですね!!分かりました!!」

189: 2013/02/01(金) 02:26:49.94 ID:byjyglyx0
謁見の間

シャルル「枢木か……」

スザク「はい。ゼロとその仲間を連れてきました」

シャルル「ほう……」

ルルーシュ「シャルル……!!!」

カレン「うわ、顔こわ」

C.C.「久しぶりだな、シャルル。元気だったか?」

シャルル「それで、何用だ?」

スザク「皇帝陛下にルルーシュの処罰を下してもらおうと思い、ここまでやってきました」

シャルル「望みが、あるのだろう?」

スザク「はい。自分をナイトオブラウンズに加えていただきたいのです」

シャルル「力を得るために友も差し出すか、枢木ぃ」

スザク「はい。自分に必要なのは地位という力です」

シャルル「いい答えだ。それを聞いてルルーシュはどう思う?」

ルルーシュ「最低だと思う」

192: 2013/02/01(金) 02:35:03.39 ID:byjyglyx0
シャルル「そうだな。だが、所詮は弱者の遠吠えよ。お前は負けたのだ、ルッルーシュよ」

ルルーシュ「……」

カレン「ルルーシュは弱くない!!ずっと私のために、日本人のために戦ってくれた!!」

シャルル「お前たちは利用されただけだ」

カレン「そうかもしれないけど……でも……!!ゼロは、ルルーシュは私にとっては必要なの!!!」

シャルル「弱き者は強者にすがるぅ。だが、縋ったところでぇ力は生まれん。お前はただ弱者らしく、子犬のように舐めあっていればよぉい」

カレン「子犬って……!!」

C.C.「的確な表現だな。これからお前は犬月カレンだワン」

カレン「あんたが犬になってどうすんのよ」

シャルル「C.C.……」

C.C.「なんだ?ここまでピザハットは配達にきてくれるのかな?」

シャルル「お前までここに乗り込んでくるとは……なぁにが目的だ?」

C.C.「このバカ女の所為で捕まっただけだよ。他意はない」

カレン「アンタがゼロに化けてるから悪いんでしょ?」

C.C.「戦場で我を忘れて暴走するような乙女のほうがよっぽど害悪だと思うが?」

194: 2013/02/01(金) 02:41:11.04 ID:byjyglyx0
シャルル「ふん……。まぁよい。枢木よ」

スザク「はい」

シャルル「ルルーシュの目を開けろ」

スザク「はい」グイッ

ルルーシュ「貴様!!!何をするつもりだ!!!」

シャルル「お前を頃す」

ルルーシュ「まさか……ギアスか!!!」

シャルル「そのとぉりだ……ルッルーシュよ」

ルルーシュ「やめろ!!!もう俺は偽りの生など欲しくない!!!お前に与えられた命なんて!!!」

スザク「君に対する報いだよ、ルルーシュ。君がギアスを使ったから、こうなるんだ」

ルルーシュ「俺がギアスを使わなければお前は一生ユフィの裸体を拝むことはなかった!!!」

スザク「……」

ルルーシュ「俺のギアスに感謝の一つもしたらどうなんだ!!えぇ!?」

スザク「お礼はしたよ。ありがとうって。でも、それで許されることじゃない。ユフィの苦痛は計り知れない」

ルルーシュ「くそっ……裏切り者が!!!」

195: 2013/02/01(金) 02:46:54.22 ID:byjyglyx0
スザク「君にそんなことを言われる筋合いはない!!!」

ルルーシュ「ならば、ここは俺に手を貸すのが筋じゃないのか?!」

スザク「そんな曲がりくねった筋があっていいだろうか?!いや、あってはならない!!」

ルルーシュ「貴様の歪みきった筋よりはマシだろ?」

スザク「君に言われる筋合いはないよ」

ルルーシュ「単細胞め!!」

スザク「この女ったらしめ!!!」

ルルーシュ「たらした覚えはない!!!」

スザク「なら、こっちにいる美少女二人はなんだ?!言ってみろ!!!」グイッ

ルルーシュ「ぐっ……たった二人で女ったらしとは……」

スザク「二人で十分だ……。いや、君にはシャーリーもいたな。三人も……いや、違う。ユフィもいる!!4人だ!!4人もの美女をはべらして!!!君はそんなことをいうのか!?」

ルルーシュ「4人程度でなにを言っている。こっちの皇帝は100人以上の妻を持つ男だぞ?」

スザク「……血筋というわけか」

ルルーシュ「そうなるな」

シャルル「……」

198: 2013/02/01(金) 02:54:58.49 ID:byjyglyx0
スザク「血筋なら、仕方ないけど……」

シャルル「納得するのか……枢木ぃ……」

カレン「4人はまぁ……たらしかなぁ」

C.C.「せめて10人はいないと話にならないぞ、坊や」

ルルーシュ「そんな大人数、身が持たない」

C.C.「それもそうか」

シャルル(こやつら……何が狙いだ……)

ルルーシュ「だからと言って、俺をこんな奴と一緒にはするな」

スザク「それは君の態度次第だ。皇帝陛下、さぁ」

シャルル「よぉし」

ルルーシュ「スザク!!俺がこのまま殺されてみろ!!ユフィは悲しむ!!」

スザク「その手にはもう乗らないよ」

ルルーシュ「くっ……!!」

スザク「君もどんな命令にも逆らえないんだ。皇帝陛下の命令ならね」

シャルル「シャルル・ジ・ブリタニアが刻むぅぅ……」

199: 2013/02/01(金) 02:59:46.07 ID:byjyglyx0
ルルーシュ「やめろぉぉぉ!!!!」

シャルル「貴様の記憶を書き換えるぅぅぅ!!!」キュィィィン

C.C.「ギアスキャンセル」ズサッ

シャルル「C.C.!!!邪魔を!!!」

C.C.「当然だ。私がいるんだからな、妨害はさせてもら―――」

スザク「邪魔をするな!!」グイッ

C.C.「うっ……乱暴な奴だ。女の扱い方を知らないのか?」

スザク「皇帝陛下!!今です!!自分がC.C.を取り押さえているうちに!!!」

シャルル「無理だ。お前がルルーシュの眼を開けなければ、ギアスはつかえん」

スザク「な……」

ルルーシュ「くくく……」

スザク「あけろ!!!」グイッ

ルルーシュ「ぐぅ……」

シャルル「よぉし!!」キュィィン

C.C.「シーツーバリア」ズサッ

203: 2013/02/01(金) 03:08:45.60 ID:byjyglyx0
シャルル「おのれ!!!しぃぃつぅぅ!!!」

C.C.「私にギアスは効かない。残念だったなぁ」

カレン「カ、カレンバリア」ズサァ

ルルーシュ「お前は危ないから控えていろ」

カレン「はい……」

シャルル「枢木、C.C.を隔離しておけ」

スザク「はい。こっちだ」

C.C.「優しく運べよ?」

スザク「……」ズルズルズル

C.C.「いたいし、擦れてあついぞ」

シャルル「……今のC.C.の行動で読めたぞ、ルルーシュ?」

ルルーシュ「……」

シャルル「時間稼ぎか……」

ルルーシュ「久しぶりに会ったんだ、少しぐらい遊んでくれてもいいでしょう?父上?」

シャルル「ぬぅ……」

205: 2013/02/01(金) 03:16:13.89 ID:byjyglyx0
カレン(バレた……)

シャルル「何を待っておる?」

ルルーシュ「言うと思うのか?」

シャルル「皆までいうな。ユーフェミアかコォォネリアだろう?」

ルルーシュ「……」

カレン(すごい……なんでも知ってる……)

シャルル「そこの娘が告げておるぞ!!正解だとなぁ!!!!」

ルルーシュ「カレン、表情に出すぎだ」

カレン「ご、ごめん。もう顔上げない」プイッ

ルルーシュ「もう遅い」

シャルル「二人にも助力を求めたか。弱者のすることは分かりやすいわ」

ルルーシュ「違うな。間違っているぞ」

シャルル「なに?」

ルルーシュ「三人だ」

シャルル「三人……?」

206: 2013/02/01(金) 03:20:54.58 ID:byjyglyx0
V.V.「シャルル、お客さんだよ」

シャルル「分かりました。客は?」

V.V.「ユーフェミアとコーネリア」

シャルル「……」

ルルーシュ(来たか、ユーフェミア。そしてコーネリア)

ユフィ「お父様!!」

シャルル「ここでは皇帝陛下と呼べ」

ユフィ「皇帝陛下!!スザクはどこですか?!」

シャルル「ルルーシュではないのか?」

ユフィ「先にスザクです!!!」

シャルル「向こうにいるはずだ」

ユフィ「スザク!!!」タタタッ

シャルル「……」

コーネリア「皇帝陛下。ルルーシュはどこに?」

シャルル「そこに這い蹲っているのが、ルルーシュよ」

242: 2013/02/01(金) 11:01:58.88 ID:byjyglyx0
コーネリア「ルルーシュ。大丈夫か?」

ルルーシュ「姉上」

コーネリア「ユフィの夫となるものが、こんな姿になって……」

シャルル「まて、コーネリアよ……どういう意味だ?」

コーネリア「……知らないのですか?」

シャルル「知らん」

コーネリア「ルルーシュとユフィは結婚するのです」

シャルル「ダメに決まっているだろう」

コーネリア「しかし、ルルーシュもユフィも皇族ではなくなった身です。誰の権限を持ってしても二人を引き裂くことはできません」

シャルル「なに……」

ルルーシュ「血を残すために兄妹が結婚する。なかった話ではないし、俺もユフィもまんざらでもないからなぁ」

シャルル「……認めんぞ」

ルルーシュ「俺はお前に与えられたレールの上で生きてはいかない!!!」

シャルル「なぜ反発するためにあえて禁忌をおかすぅ!!!??」

ルルーシュ「貴様に対抗できるのならユフィでもコーネリアでも構わない!!!俺はなんでも利用してやる!!!」

244: 2013/02/01(金) 11:09:00.47 ID:byjyglyx0
スザク「……」ズルズル

C.C.「あつい」

スザク「許しは乞わないよ」

C.C.「良い性格しているな」

ユフィ「スザク!!」

スザク「ユフィ!!」

ユフィ「よかっ―――」キュィィン

C.C.「枢木。私を自由の身にしろ。あいつ、また踊るぞ」

スザク「君なら、できるのか?」

C.C.「私を誰だと思っている、C.C.だぞ?」

ユフィ「全裸で踊ります!!!……この服、脱ぎ難いですね……」モゾモゾ

C.C.「はやくしろ」

スザク「あ、ああ……。これでいいかい?」

C.C.「よし。おい。ユーフェミア、私の目を見ろ」

ユフィ「え……」

245: 2013/02/01(金) 11:12:50.96 ID:byjyglyx0
C.C.「枢木スザクを見るな。いいか?私だけを見つめろ」

ユフィ「は、はい……」

C.C.「よし、良い子だな」ナデナデ

スザク「ユフィ」

ユフィ「スザク!!」

C.C.「私だけを見ろといっただろ」グイッ

ユフィ「ぐぇ」

スザク「C.C.!!ユフィに乱暴は!!」

C.C.「女の裸を拝みたい気持ちはわかるが、今はおあずけだ。そうだろう?」

スザク「……そうだね」

ユフィ「あ、あの……これは……」

C.C.「よく来てくれたな」

ユフィ「だって……スザクが心配で……」

スザク「ユフィ……そんな……僕なんて……」

ユフィ「スザク……?」

249: 2013/02/01(金) 11:20:53.08 ID:byjyglyx0
スザク「僕は君に酷い嘘をついた……」

ユフィ「行政特区が失敗に終わったことは聞きました」

スザク「すまない、ユフィ。僕は君を守ることすらできない。嘘をついて君を安易に安心させようしてしまった」

ユフィ「スザク!そんなことありま―――」

C.C.「私を見ろ」グイッ

ユフィ「ふぇ」

スザク「僕は騎士失格だ」

ユフィ「そんなことありません!!!」

スザク「ユフィ……」

ユフィ「枢木スザクは優しい人です!!私のためにそこまで悩み、今にも泣きそうになっている」

スザク「……」

ユフィ「言ったではありませんか。もっと自分を好きになってくださいと。そして、私のことも好きになってくださいと」

スザク「違うんだ……ユフィ……。僕はユフィが脱いだとき、嬉しいと思ってしまった。そんなユフィが美しいとさえ思ってしまった。最低だろ?」

C.C.「露出癖でもあるのか?」

ユフィ「私だって!!スザクの前だと脱ぎたくなります!!最低の皇女です!!いえ、もう皇女ではないですけど」

252: 2013/02/01(金) 11:27:50.10 ID:byjyglyx0
C.C.「まて。お前、今でもそう思うのか?」

ユフィ「え?」

C.C.「大事なことだ。答えろ」

ユフィ「スザクの前だけ……という条件ですけど……」

C.C.「そうか。ギアス以前にお前はド変Oのド淫乱だったか」

ユフィ「そうはっきり言われると……。ギアスってなんですか?」

スザク「ルルーシュに命令されたはずだよ。脱いで踊れと」

ユフィ「え、ええ……。でも、その辺りから記憶が曖昧で……」

スザク「ルルーシュが本気を出せばどんな命令にも逆らえない。彼はそういう力を持っている」

ユフィ「え……。では、あの話は本当に!?」

C.C.「本当だとも」グイッ

ユフィ「ぐっ……!!あ、あなたはルルーシュとどのような関係なのですか?」

C.C.「その力を与えた女だ」

ユフィ「どうして?そのような悪魔のような力があればいつかは力に溺れ、悲劇が生まれることは明白です。どうしてそのような力をルルーシュに」

C.C.「お前に答える義理はないよ。でも、その悪魔の力を持っているやつは身近にもう一人、いる」

254: 2013/02/01(金) 11:37:18.67 ID:byjyglyx0
シャルル「ナナリーだけでは飽き足らずぅ!!お前はコーネリアとユーフェミアまで私腹の肥やしにするのかぁ!!!」

ルルーシュ「自身の利益のためだけに俺とナナリーを捨てた人間のセリフではないな」

シャルル「ぬぅ……」

コーネリア「皇帝陛下。マリアンヌ様の一件、一体なにがあったのでしょうか。私も詳しいことが知りたいのです。兄上……シュナイゼル殿下も犯人の捜索を今でも尚、続けているのですよ」

ルルーシュ「シュナイゼルが……今でも……」

コーネリア「当然だ。兄上もマリアンヌ様のことは敬愛していたし、お前やナナリーのことも大事にしていた。亡きクロヴィスもな」

ルルーシュ「姉上……」

コーネリア「皇帝陛下。良い機会です。あの日のことももう一度教えてもらえないでしょうか?」

シャルル「事実は既に伝えた通りだ。何を疑うことがある」

コーネリア「しかし!!!」

ルルーシュ「母さんが自ら護衛を退かせたことは知っている!!それはつまり、自分が襲撃されることを知っていたからこそあえて護衛を外したか、或いは身内と話すつもりだったかだ!!!」

コーネリア「しかし、あの日、マリアンヌ様と最後に接触した者は護衛の者のみだった。一体、誰が何を隠しているのですか」

シャルル「……」

ルルーシュ「答えろ!!シャルル!!!」

カレン「……混ざれないんですけど」

256: 2013/02/01(金) 11:42:47.13 ID:byjyglyx0
シャルル「もうよい。ルッルーシュよ。全ては過去のこと」

ルルーシュ「過去!?過去だと!?貴様はそれで済ませるつもりか!!!」

コーネリア「皇帝陛下……」

シャルル「コーネリア。ルルーシュの眼を開けろ」

コーネリア「何故ですか?」

シャルル「闇に葬るためだ」

コーネリア「そんなことは!!」

シャルル「まずは貴様からだな、コーネリア。シャルル・ジ・ブリタニアが刻むぅぅ」

コーネリア「……!!」

ルルーシュ「姉上!!奴の目を見るな!!!」

コーネリア「こうか」サッ

シャルル「おのれぇぇルッルーシュ!!!」

ルルーシュ「お前も俺と同タイプのギアスのようだな。それならば対策などいくらでもあるぞ。フフハハハハ」

コーネリア「いつまで眼を閉じていればいい?」

ルルーシュ「良いと言うまでそうしていてください」

259: 2013/02/01(金) 11:48:26.27 ID:byjyglyx0
コーネリア「ところでギアスとはなんだ、ルルーシュ?」

ルルーシュ「話せば姉上が怒るので言いません」

コーネリア「お前も秘密か。まあいい。あとできっちり絞ってやろう。雑巾のようにな」

ルルーシュ「……」

シャルル「こうなればワシ自ら……」

ユフィ「皇帝陛下!!!」

ルルーシュ「来たか……」

コーネリア「ユフィか」

ユフィ「話は聞きました」

シャルル「なに?」

ユフィ「ギアスのこと。ルルーシュのこと。C.C.さんのこと。そしてお父様とその兄、V.V.のことも」

シャルル「C.C.……おのれ……」

C.C.「ふふ……」

スザク「本当なのですか、皇帝陛下」

カレン「……そうだ!!本当なのか!!ブリタニアの皇帝め!!」

262: 2013/02/01(金) 11:57:21.62 ID:byjyglyx0
シャルル「何を聞いたかは知らぬが……その女の嘘、偽りよぉ……」

スザク「V.V.。いるんだろう。出てきてくれ」

V.V.「……」

スザク「エリア11で起こった一連の事件……。クロヴィス陛下殺害もユフィの脱衣事件……全てはギアスが招いたことなのか?」

V.V.「そうだね。全てはギアスがあったから起こったことだよ。いや、でもクロヴィスについてはギアスは関係ないかな」

ユフィ「ギアスがなければルルーシュもあのような行動にでることはありませんでした」

ルルーシュ「ユーフェミア。それは違う。俺はギアスがなくても行動に出るつもりだった」

ユフィ「そんなのただの妄想でしょう?」

ルルーシュ「なに?」

ユフィ「ギアスを手に入れたからこそ、ルルーシュの憎悪は一気に膨れ上がった。それだけの力だったから」

ルルーシュ「それは……」

スザク「ギアスという力は……この世界に要らない」

シャルル「なんたる愚かしさ、枢木よ。お前はその力を頼ろうとしていたではないか」

スザク「ユフィのため、ナナリーのために自分はどんなに手を血で染めても偉くなろうと思った。でも、ユフィは言ってくれた!!そこまでしなくてもいいですと!!!」

ユフィ「はい。私はスザクと結婚して、静かに暮らします」

265: 2013/02/01(金) 12:05:01.40 ID:byjyglyx0
コーネリア「ユフィ!!!お前はまた勝手なことを!!!」

ルルーシュ「くくく……」

ユフィ「私は決めたのです!!スザクと結婚します!!」

C.C.「見るなよ?」グイッ

ユフィ「あぃ」

コーネリア「ルルーシュとの結婚はどうするつもりだ!!お前の挙式のために多大な税金を投入したのだぞ!!」

ユフィ「ごめんなさい、お姉様……。でも、ここにこうしてルルーシュがいる時点で、もう私とスザクの役目は終わりましたから」

コーネリア「なに……?」

V.V.「正直なのは僕は好きだよ。でも、我侭は好きじゃないな」

シャルル「ルルーシュ……貴様、枢木に何を吹き込んだ……」

ルルーシュ「まだわからないのか、シャルル。ここにユフィが来た時点で俺たちの価値は揺ぎ無いモノだったんだよ。ギアス漏洩を防ぐ為に近衛兵を置いていないのも愚策の極みだ」

シャルル「ぬぅ……!?」

ルルーシュ「俺はスザクにこういった。俺をシャルルのところに連れていくなら、俺はシャルルを葬り、皇帝の座につく。そして、世界を中から壊すとな」

スザク「そうなれば僕がナイトメアに乗る必要性はもうない」

カレン「どうだ!!皇帝!!まいったか!!」

268: 2013/02/01(金) 12:12:46.76 ID:byjyglyx0
シャルル「なんたる愚かしさ!!!枢木!!こやつのしたことを思い出せ!!!」

スザク「ええ。クロヴィス殿下を殺害し、ナリタでは不要な被害を出し、ユフィを裸で躍らせ、聞けば藤堂さんの男気を電波に流した挙句、総督の恥ずかしい過去まで暴露させた」

シャルル「それだけの罪を犯したものを許せるのかぁ!?」

スザク「許しはしない。けれど、ルルーシュは言った。その罪を皇帝になって償うと」

シャルル「それで貴様は……貴様はぁ……!!」

スザク「ルルーシュならやります。ナナリーの願う優しい世界を実現できる」

ユフィ「スザク……」

V.V.「本音は?」

スザク「ユフィと一緒に安全な日本で暮らせるなら、文句はないよ」

V.V.「君は最低の人種だ。僕、嫌い」

スザク「さぁ、ルルーシュ。今、拘束具を解こう」

ルルーシュ「助かる」

シャルル「コーネリア!!!そやつらをとめろぉ!!!」

コーネリア「ならば、マリアンヌ様のことを今すぐ話していただきましょう」

シャルル「どいつもこいつも……!!」

271: 2013/02/01(金) 12:20:21.38 ID:byjyglyx0
ルルーシュ「シャルル。終わりだ」

スザク「皇帝陛下。残念ですが、その座から退いてもらいます」

カレン「覚悟しなさいよ、ブリタニア!!」

C.C.「この日を私は待っていたのかもしれないな。ずっと……シャルル……」

ユフィ「お父様……申し訳ありませんが……」

コーネリア「ルルーシュが皇帝か……。些か、不安ではあるが……シャルル皇帝よりは良くなろう」

シャルル「なんたる愚かしさぁぁぁ!!!!弱き者め!!!身の程をしれぇ!!!」

ルルーシュ「ならば、すぐに兵士でも呼べば良い。とはいえ……」

スザク「ふっ!!ふっ!!」シュッシュッ

カレン「せい、はっ」シュッシュッ

ルルーシュ「この二人と、コーネリアに勝る兵力を即座に出せなければ、どちらにしろお前の負けだ」

シャルル「……!」

ルルーシュ「その座は俺にこそ相応しい」

シャルル「シャルル・ジ・ブリタニアが刻むぅぅぅ!!!!」キュィィン

C.C.「シーツー領域」ズサッ

274: 2013/02/01(金) 12:26:10.98 ID:byjyglyx0
シャルル「しぃぃつぅぅ!!邪魔だ!!!はなれぇぇい!!!」

C.C.「お前のギアスは封じた。これで―――」

V.V.「邪魔はさせないよ。C.C.」チャカ

C.C.「……!」

ルルーシュ「カレン!!」

カレン「でりゃぁぁぁ!!!」ダダダッ

V.V.「な……!」

カレン「弾けろ!!!ブリタニア!!」ドゴォッ

V.V.「うあぁ!?」

カレン「ユーフェミア!!この子を取り押さえてて!!」

ユフィ「は、はい」テテテッ

V.V.「やめろ!!何をしているのか分かっているの!?」ジタバタ

ユフィ「私たちの思う正しいことをしているだけです」

V.V.「これはクーデターなんだよ?!」

ユフィ「ギアスによる世界の統治を行ってきた貴方たちが言っても説得力はありませんっ」ググッ

278: 2013/02/01(金) 12:33:45.70 ID:byjyglyx0
シャルル「おのれ……おのれぇぇ……!!」

スザク「眼を押さえさせていただきす」ギュゥゥ

シャルル「つぶれるぅ!!眼球がいくぅぅ!!!」

ルルーシュ「よし。カレン、シャルルの目を開けろ」

カレン「うん」グイッ

シャルル「おぉぉ!!!やめろ!!!ルルーシュ!!!」

ルルーシュ「これで最後だ。シャルル。ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる……」

シャルル「マ、マリアンヌが生きておると言ってもやめぬのかぁ!?」

ルルーシュ「なに……!?」

C.C.「……」

V.V.「シャルル……なんだって……。マリアンヌが生きている……」

シャルル「兄さん。マリアンヌは今だ、魂をこの世に預けているのですよ」

V.V.「……」

ルルーシュ「……どういうことだ?」

シャルル「全てはルルーシュとナナリーのため。あの日、マリアンヌは兄さんによって殺害された……」

284: 2013/02/01(金) 12:39:54.24 ID:byjyglyx0
ユフィ「え……!!あなたが、マリアンヌ様を!?」

コーネリア「その首、貰おうか」

V.V.「やっても無駄だよ」

コーネリア「なに?」

C.C.「私たちはコードを継承している。コード保持者は不氏身だ」

コーネリア「頃しても氏なないというのか?」

C.C.「そういうことだ」

コーネリア「面白い……。ならば、永遠の苦痛を味わえるということか……」

V.V.「な、なにをする気だ、コーネリア……」

コーネリア「何度も何度も爪と肉の間に針を何本も刺し、歯をペンチで無理やり抜き、お前の穴という穴を拡張してやる」

V.V.「ひぃ……」

ユフィ「お姉様!!」

コーネリア「文句でもあるのか?」

ユフィ「私の見えないところでお願いします」

V.V.「!?」

291: 2013/02/01(金) 12:49:01.69 ID:byjyglyx0
シャルル「全てはルルーシュとナナリーを兄さんの手から守るため!!!」

ルルーシュ「……」

スザク「では、何故日本が戦火に包まれたとき、貴方たちはルルーシュを探しにこなかった」

シャルル「ラグナレクの接続が成功すれば、いつでも会えるからだ」

カレン「それってつまり、氏んでもいいって思っていたってことでしょ?親としてどうなの?」

シャルル「……!!!」

ルルーシュ「結論が出たな。シャルル。お前も母さんも俺やナナリー、そしてユフィもコーネリアのことも路傍の石としか見ていなかった!!!」

シャルル「やめろぉ!!!ルルーシュゥゥ!!!!」

ルルーシュ「俺にはもう貴様は不要だ!!!俺は自分の力で歩み続ける!!!」

シャルル「ワシを頃しても待っているのはシュナイゼルの世界だけだ!!なぁぁぜそれがわからん!!!」

ルルーシュ「どんな命令にも逆らえない……。そう!!俺が本気を出せば!!!シュナイゼルも手駒に変える!!!」

シャルル「ルルーシュゥゥゥ!!!!なんたるおろかしさぁぁぁ!!!!」

ルルーシュ「カレン!!眼を!!」

カレン「はい!!」グイッ

シャルル「かわくぅ!!!めがかわくぅぅぅ!!!」

298: 2013/02/01(金) 12:56:20.58 ID:byjyglyx0
ルルーシュ「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる!!!」

ユフィ「ルルーシュ!!!」

ルルーシュ「分かっている。シャルルを簡単には殺さない」

ユフィ「え……」

シャルル「なにぃ……」

ルルーシュ「日本に行き藤堂と共に全力で裸で踊り狂え!!!!」キュィィィン!!!

シャルル「……そうだ。日本に行こう」ガタッ

V.V.「シャルル!!!」

ユフィ「ルルーシュ……」

ルルーシュ「ブリタニアと日本の和平実現を表現するのに、これ以上のイベントはないだろう?」

C.C.「魔王め……」

ルルーシュ「さてと……ここに座ってみるか」

V.V.「ルルーシュ!!君はその座に相応しくないよ!!!」

ルルーシュ「おや?そうかい?フフフハハハハハハハ!!!!!!」

カレン「どうだ!!私たちの勝ちだ!!」

301: 2013/02/01(金) 13:02:55.10 ID:byjyglyx0
エリア11 行政特区日本式典会場跡地

藤堂「わっしょい!!わっしょい!!!」

千葉「藤堂さん!!もう帰りましょう!!!」

藤堂「まだ私の踊りは半分も終わっていない!!」

千葉「もうあれから一週間ですよ?!ギネス記録に挑戦しすぎです!!」

藤堂「まだまだ私の祭りは終わらん!!!」

千葉「……」

シャルル「その意気や、よぉぉし!!!!」

千葉「な?!お前は!!!ブリタニア皇帝!?」

藤堂「なんだ?」

シャルル「ワシも参加せねばなるまい!!!!」バッ

藤堂「ほう……。流石は皇帝。気骨がある」

シャルル「お前も見所のある男よ」

藤堂・シャルル「「わっしょい!!わっしょい!!わっしょい!!!」」

千葉「いやぁぁぁ!!」ダダダッ

306: 2013/02/01(金) 13:13:06.47 ID:byjyglyx0
総督府

ディートハルト『全世界のみなさん!!ご覧ください!!ブリタニアと日本が裸の付き合いを―――』

コーネリア「見るに耐えんな」ピッ

ギルフォード「姫様。今の話は本当なのですか?」

コーネリア「ああ。ただ、このままブリタニアが即日退去するというわけにはいかないから、段階的にということだ。政での引き継ぎ事項も山積しているからな」

ギルフォード「それにしても急な話ですね。エリア11……日本との和平を結ぶなどと」

コーネリア「新皇帝の意向なのだから、私たちはそれに従うしかあるまい」

ギルフォード「シュナイゼル殿下はどうお考えなのですか?」

コーネリア「兄上もルルーシュの政治プランには概ね賛成だそうだ。出来る限りの協力もすると言ってた。他の皇族どもは文句を言ってはいるが、殆どは無能だから言わせておけばいい」

ギルフォード「分かりました」

コーネリア「それよりもだ。ユフィとルルーシュの結婚式をどうするか。もう多くの資金を費やしてしまったからな」

ギルフォード「姫様とわた……意中の男性との結婚式にしてしまいますか?」

コーネリア「残念だが、私にそのような男はいない。おい。喉が渇いたぞ」

V.V.「い、今、お持ちします」

コーネリア「気の効かない召使だ」

309: 2013/02/01(金) 13:19:35.79 ID:byjyglyx0
アッシュフォード学園

スザク「ただいま!!」

リヴァル「スザク!!おかえり!!心配したぞ!!」

スザク「ごめん。色々あってすぐに連絡ができなかったんだ」

ミレイ「スザクくん、軍から抜けたって本当なの?」

スザク「はい。僕が軍に残る意味はもうなくなりましたから」

シャーリー「そうなんだ。これからはずっと学園に通えるの?」

スザク「うん。問題ないよ」

リヴァル「で?ルルーシュは?」

スザク「それは少し難しいかもしれない」

シャーリー「ルルーシュくんって不思議な感じでしたよね。ああいう人が皇帝の器だったのかなぁ」

ミレイ「そうかもね。あーあ。益々、遠い人になっちゃったかぁ」

ニーナ「スザクぅぅぅぅ!!!!ユーフェミアさまぁは?!ユーフェミアさまはどこなのよぉぉぉぉ!!!!!」

スザク「ユフィは諸事情で本国に残っている。きっとすぐに会えるよ」

ニーナ「わたしはいまあいたいのぉぉぉ!!!!あわせなさいよ!!!いますぐ!!!あわせてよぉぉぉ!!!!」

312: 2013/02/01(金) 13:29:23.43 ID:byjyglyx0
ブリタニア本国 皇帝の部屋

ルルーシュ「ギアス嚮団での様子はどうだ、新当主様」

C.C.『茶化すな。問題はない。少し居心地が悪いがな』

ルルーシュ「ギアスを無効化するギアス。どうしても必要なんだ。頼むぞ」

C.C.『お前の償いはそれで終わることはないがな』

ルルーシュ「分かっている。世界を一つにし、俺はナナリーの願う世界を実現させる。故にこの座にいる」

C.C.『分かった。ああ、お前と話がしたいという奴が今いる』

ルルーシュ「誰だ?」

C.C.『おい、オレンジ』

ジェレミア『私をその名でよぶことはゆるされざるがごとし!!!!オレンジとは侮蔑の敬称!!!されど、忠誠はここにあり!!!!』

ルルーシュ「ジェレミアか……久しいな」

ジェレミア『おぉぉぉ!!!!ルルーシュさまぁぁぁ!!!!わたしです!!!ジェレミア・ゴットバルトです!!!!おなつかしゅうございました!!!!』

ルルーシュ「元気そうでなによりだ。また会える日を楽しみにしている」

ジェレミア『多大なるお言葉にて私は感激しておりませれば、この身はルルーシュ様に捧げることもひさしからずぅ!!!』

C.C.『それでは、ルルーシュ。また連絡するよ』

315: 2013/02/01(金) 13:38:08.16 ID:byjyglyx0
ルルーシュ「ギアスに関してはC.C.に任せておけばいい。そして、目的のギアスが見つかればもう終わりだ……。ギアスをこの世から消滅させる」

ナナリー「お兄様」

ルルーシュ「どうした、ナナリー?ユフィと遊んでいたんじゃないのか?」

ナナリー「ユフィ姉様からお兄様のこと聞きました」

ルルーシュ「酷い兄だろ。罵ってくれて構わない」

ナナリー「確かにお兄様のしたことはとてもいけないことです。クロヴィス兄様のことユフィ姉様のこと……そして、今だ踊り狂うお父様のこと」

ルルーシュ「……」

ナナリー「この目を開けることができたのなら、きっとお兄様の顔に私は軽蔑すると思います」

ルルーシュ「それでいい。それが普通だ。ナナリー」

ナナリー「だから、そのときは……そのときは……」

ルルーシュ「ナナリー?」

ナナリー「私に好きになれと、ギアスをかけてくださいますか?」

ルルーシュ「なぁ……!?」

ナナリー「お兄様のギアスには誰も逆らえないのなら……」

ルルーシュ「……それはできないな。ナナリー」

321: 2013/02/01(金) 13:58:35.33 ID:byjyglyx0
ナナリー「何故ですか?」

ルルーシュ「どんな命令にも逆らえない俺のギアスは凶悪だ。そんなものをナナリーに使いたくはないし、そもそもこのギアスはもう使おうと思ってはいない」

ナナリー「お兄様……」

ルルーシュ「もしお前が俺の醜態を見て、落胆し失望し嘆くことになってもお前は俺のことを好きで居続けなければならない。それは地獄だぞ」

ナナリー「お兄様にとっても私にとっても、ですか」

ルルーシュ「ああ。そんなナナリーを俺は愛せない」

ナナリー「……ごめんなさい、お兄様。今の発言は忘れてください」

ルルーシュ「そのギアス。受け取った」

ナナリー「でも、私に愛されるお兄様でいてくださいね」

ルルーシュ「怖いギアスだな」

ナナリー「お兄様。愛しています」

ルルーシュ「……俺もだ」

カレン「私も」

ルルーシュ「はいはい」ナデナデ

カレン「ふふ……♪」

325: 2013/02/01(金) 14:06:01.42 ID:byjyglyx0
庭園

ユフィ「スザク?うん、こっちは大丈夫。きっとすぐに私もアッシュフォード学園にいけると思うから」

スザク『みんな待っているよ。特にニーナはね』

ユフィ「待っていてと言っておいてください」

スザク『ああ。それよりもそっちに咲世子さんも行ったようだけど、大丈夫なのかい?』

ユフィ「はい。咲世子さんは目にも止まらぬスピードで給仕を務めていますので、私にかけられ踊れギアスが発動することはありません」

スザク「そうなのかい?」

ユフィ「ええ。今の―――」

咲世子「……」サササッ

ユフィ「私の目では絶対に追えないほどの速度で庭の手入れをしています」

咲世子「ふっ!!!はっ!!!」ササササッ

スザク『それなら安心だ』

ユフィ「声だけは聞こえるので、少し怖いですけど。咲世子さんには感謝しています」

スザク『ユフィ。待っているから。……大好きだよ』

ユフィ「はい。私もスザクのこと大好きです」

330: 2013/02/01(金) 14:20:40.43 ID:byjyglyx0
カレン「ルルーシュ皇帝陛下。黒の騎士団のリーダー神楽耶様と中華連邦の天子様からお話があると」

ルルーシュ「そうか。和平交渉の舞台が整ったか。流石は神楽耶様だ」

カレン「では、行きましょう」

ルルーシュ「あとはE.U. を残すのみだが、時間の問題だな」

カレン「最近、wZERO部隊なるものが作られたみたいですよ。きっと向こうにゼロのファンがいたんですね」

ルルーシュ「それなら話が早そうだな。その部隊を構想したものから懐柔してやろう」

カレン「行きましょう。ガウェインを用意しました。私が操縦します」

ルルーシュ「紅蓮はいいのか?」

カレン「いえ、ルルーシュ皇帝陛下の護衛が私の役目ですから!!ガウェインに乗ろう!!!ルルーシュ!!」

ルルーシュ「分かった、分かった。では、操縦のほうを頼むぞ」

カレン「イエス!!ユア・マジェスティ!!」テテテッ

ルルーシュ(まだ俺の償いは済まない。散々、酷使してボロボロになるまで働いてもらうぞ……ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア……)

ルルーシュ(ナナリーの望む世界のために!!私は戦う!!!)

カレン「ルルーシュ!!はやく乗りましょう!!」ピョンピョン

ルルーシュ「今行く!!世界を変えるために!!!」
                                  END

331: 2013/02/01(金) 14:22:37.39 ID:FOMq62cP0
なに綺麗に終わらせようとしてんだよ

332: 2013/02/01(金) 14:22:47.18 ID:j7R9Toss0
イイハナシダナー

333: 2013/02/01(金) 14:25:26.00 ID:Mp1YK7zE0
カレンが可愛いすぎるだろwwww

引用: ルルーシュ「どんな命令にも逆らえない……」ユフィ「え……」