純「ねえｗｗｗｗｗｗどうなのｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
　　誰もいないとこではすげえ憂鬱なんでしょｗｗｗｗｗｗねえねえｗｗｗｗ」

憂「……」

ガラッ
梓「おはよう。何の話してるの？」

純「あ、おはよう梓ｗｗｗｗｗｗｗ
　　今は憂の名前の話で盛り上がってたとこｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

梓「憂の名前ｗｗｗｗｗｗｗ
　　まあ確かに変な名前だけどｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

憂「……」

純「隣に人がいたら優しくなれるってｗｗｗｗｗ
　　じゃあ独りでいるときはどうなんだっつー話じゃんｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

梓「たｗｗｗしｗｗｗかｗｗｗにｗｗｗｗｗｗｗ
　　ねえ憂って独りでいるとき何やってんの？ｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

純「どうせアレでしょｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
　　暗い部屋でネットやったりアニメ見たりしてんでしょｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

梓「キモスｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
　　憂鬱っていうよりただのキモータじゃんｗｗｗｗｗｗｗ」

憂「……」

梓「でも面白いよねｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
　　条件付きで成立する名前ってさｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
　　私たちの名前ならどうなるんかなｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

純「そうだねｗｗｗｗｗｗ
　　じゃあ私の場合は『糸』が隣にあると『純』だからｗｗｗｗｗｗｗｗ」

梓「『屯』だよｗｗｗｗｗｗｗｗｗ『屯』ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
　　あんたの名前は今日から『屯』ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

屯「なにそれマジわけわかめんたいこスパゲッティーなんですけどｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
　　じゃあ梓は隣に『木』があると『梓』だから『辛』じゃんｗｗｗｗｗｗ」

辛「ちょいｗｗｗｗｗｗｗ『憂』並にひどい名前ｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

屯「て言うかそれ以前に『梓』って何ｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

憂「……」

梓「いやいや今は私たちの名前より憂の名前の話でしょｗｗｗｗｗｗｗ」

純「ああそうだったｗｗｗｗｗｗｗｗ
　　憂鬱の憂っていうDQN名の話だったｗｗｗｗｗｗ」

梓「ブッッフォｗｗｗｗｗｗ
　　ていうかまずDQN名でもないしｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

純「えっなんで？」

梓「だってDQN名って言ってもさ、
　　確かに字面は痛いけど意味は良いじゃん。
　　少なくとも親が凝りに凝って付けてくれたんだしさ」

純「『奇跡ちゃん』とか『はあとちゃん』とか？」

梓「そう。でも憂の場合は違う。
　　字面も意味ももうマイナスの意味しかもっていないんだよ。
　　親がこの名前をつけた意図が全くわからない」

純「そう言われると確かに……
　　痛い以前の問題なんだね」

憂「……」

純「かわいそう……」

梓「かわいそうなんてもんじゃないよ……
　　私なら間違いなく自頃してるよ」

純「私も……」

梓「憂は？
　　氏なないの？」

純「ちょｗｗｗｗ
　　『氏なないの？』ってｗｗｗｗｗｗｗド直球ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

梓「あｗｗｗｗｗごめｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
　　ちょっと純粋な疑問がｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

憂「……」

純「なんていうかｗｗｗｗｗｗ
　　憂だけだよねｗｗｗｗ悲惨なのってｗｗｗｗｗ」

梓「えｗｗｗどういうことｗｗｗｗｗｗ」

純「だってｗｗｗｗｗｗｗｗ
　　唯先輩は普通にいい名前じゃんｗｗｗｗｗｗ
　　『唯一』の『唯』だよｗｗｗｗｗｗ
　　すごく大事にされそうな名前じゃんｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

梓「ブフォオォｗｗｗｗｗｗ
　　じゃああれだねｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
　　平沢家の両親はｗｗｗｗｗｗ
　　憂にだけ特別な恨みがあった感じなんじゃないｗｗｗｗｗｗｗｗ」

純「ヌポキョッフホァァーｗｗｗｗｗｗｗｗｗさもありなんｗｗｗｗ」

梓「あｗｗｗ」

純「どうしたのｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

梓「ちょっとすごいこと考えついちゃったｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

純「なになにｗｗｗｗｗ」

憂「……」

ヌポキョッフホァァーｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

梓「長女が『ゆい』でｗｗｗｗｗｗ次女が『うい』じゃんｗｗｗｗｗ」

純「それで？ｗｗｗｗｗ」

梓「親は名前の意味とかなんにも考えずにｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
　　ただ語感を合わせたかっただけなんじゃないのｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

純「うわきっつーｗｗｗｗそれきっついわーｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
　　何の意味もない名前とかｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
　　『隣に人がいたら優しくなる』っていう弁解も出来ないじゃんｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

梓「悲しすぎだよｗｗｗｗｗｗｗねえ憂ｗｗｗｗｗｗｗｗ」

憂「……」

純「なんとかいいなよｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
　　自分の名前にはどういう意味があるのさｗｗｗｗｗｗｗｗ」

憂「……」

梓「意味なんてないよねｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
　　適当につけられたんだしｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

憂「……」

純「ほらｗｗｗｗ憂ｗｗｗｗｗ」

憂「……」

梓「憂……？」

憂「私の両親がどんな気持ちを込めて
　　名前をつけてくれたかは分からない。
　　でもそんなことはどうだっていいの。
　　私が憂という名前であったことで
　　二人がこんなにも笑ってくれたんだから。
　　私は二人の笑顔を見られるだけで幸せだよ。
　　純や梓みたいな素敵な友達を持てて良かった。
　　それだけでもこの名前に価値があったと思えるよ」

純「う」
梓「い……」

人が隣に来たときに優しくなれる……
それが『憂』という名前。
そのこじつけは伊達ではなかった。
人が持つ真の優しさ。
純と梓はそれを垣間見ることができた。
そして２人も憂と同じく。
素敵な友人を持てたことに喜びを感じたのであった。



　　　　　　お　　　　　わ　　　　　り

これでおしまい

さっき見かけたスレから着想を得て書いた
前と同じじゃ芸がないのでハッピーエンドで

「憂」って、ろくな漢字の意味がないよね
心配ごととか過労による病気とか氏んだ両親のために服する喪とか